JP2021188146A - ガード具及びガード具の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫が空気中に拡散することを抑制することが可能なガード具等を提供する。【解決手段】被検者の鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで検体を採取する際に、被検者の鼻及び口を覆うガード具が使用される。ガード具は、筒状に形成されており、一側に、採取具を収納した透光性を有する袋が挿脱される第1開口を有し、他側に、第1開口に挿入された袋の袋口部分を介して被検者の顔面に当接して鼻及び口の周囲を囲う第2開口を有する。【選択図】図1
Description
本開示は、被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に使用されるガード具及びガード具の組立方法に関する。
医療現場では、患者の病状を診断するために患者の身体から採取した検体を用いた検体検査が行われている。検体には例えば、鼻腔粘膜を擦過して取得する鼻腔ぬぐい液、口腔粘膜を擦過して取得する咽頭ぬぐい液等がある。鼻腔ぬぐい液又は咽頭ぬぐい液を採取する場合、鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで鼻腔粘膜又は口腔粘膜をこすり取る。このような検体を採取する過程では、採取具で鼻の奥又は喉の奥を擦過するので、擦過による刺激で被検者(例えば患者)がくしゃみ又は咳をすることがある。被検者が感染症に感染していた場合、ウイルス又は細菌等の病原体を含んだ飛沫を採取者が浴びることになり、また飛沫が室内に飛散することになり、感染が広がることが考えられる。
そこで、特許文献1では、被検者が顔に装用するマスクであって、装用者の鼻及び口に対応する箇所に透明部を設け、透明部に弁機構を有するアクセス孔が設けられたマスクが開示されている。特許文献1のマスクでは、被検者がマスクを装用した状態でアクセス孔に綿棒を差し込み、綿棒の先端で検体を採取するが、このとき、採取者は透明部を通して被検者の鼻又は口を視認できる。また、特許文献1のマスクでは、検体の採取中に被検者がくしゃみを催した場合に綿棒をアクセス孔から引き抜くことで、弁機構によってアクセス孔を閉じるので、くしゃみによる飛沫がアクセス孔から漏出することを防止できる。
特許文献1のマスクでは、検体採取中に被検者がくしゃみを催した場合に綿棒をアクセス孔から引き抜く必要があり、検体採取中に綿棒をアクセス孔から出し入れすることは感染症対策としては不十分である。また特許文献1のマスクでは、被検者の鼻及び口とマスクとの間の空間が狭いので、被検者がくしゃみをした場合、くしゃみの衝撃で飛沫がマスクの端から漏出して空気中に拡散する虞がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫が空気中に拡散することを抑制することが可能なガード具等を提供することにある。
本開示の一態様に係るガード具は、被検者の鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで検体を採取する際に前記被検者の鼻及び口を覆うガード具であって、前記採取具を収納した透光性を有する袋が挿脱される第1開口を一側に有し、前記第1開口に挿入された前記袋の袋口部分を介して前記被検者の顔面に当接して鼻及び口の周囲を囲う第2開口を他側に有し、筒状に形成されている。
本開示にあっては、被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫が空気中に拡散することを抑制することができる。
以下に、本開示のガード具及びガード具の組立方法について、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の実施形態では、医療機関等において被検者の鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで検体を採取する際に使用されるガード具について説明する。検体は例えば、鼻孔から採取具を挿入して鼻腔粘膜を擦過して採取する鼻腔ぬぐい液、喉の奥に採取具を挿入して口腔粘膜を擦過して採取する咽頭ぬぐい液である。
(実施形態1)
図1はガード具の構成例を示す模式図である。具体的には、図1Aはガード具の斜視図、図1Bはガード具の正面図をそれぞれ示す。ガード具10は、一側に第1開口11aが設けられ、他側に第2開口11bが設けられた筒状に形成された部材である。第2開口11bは第1開口11aよりも大きく、ガード具10は、第1開口11aの側から第2開口11bの側に向けて連続的に拡大する断面を有する形状に形成されている。ガード具10は、ガード具10の外側からガード具10の内側を視認できるように一部又は全部が透光性材料製であることが好ましい。またガード具10は、外周面に、後述する袋20を固定するための係止部12が周方向に沿って間隔を空けて複数設けられている。なお、本発明において「透光性」とは、可視光の少なくとも一部、好ましくは50%以上、より好ましくは80%以上を透過させる性質のことをいう。
図1はガード具の構成例を示す模式図である。具体的には、図1Aはガード具の斜視図、図1Bはガード具の正面図をそれぞれ示す。ガード具10は、一側に第1開口11aが設けられ、他側に第2開口11bが設けられた筒状に形成された部材である。第2開口11bは第1開口11aよりも大きく、ガード具10は、第1開口11aの側から第2開口11bの側に向けて連続的に拡大する断面を有する形状に形成されている。ガード具10は、ガード具10の外側からガード具10の内側を視認できるように一部又は全部が透光性材料製であることが好ましい。またガード具10は、外周面に、後述する袋20を固定するための係止部12が周方向に沿って間隔を空けて複数設けられている。なお、本発明において「透光性」とは、可視光の少なくとも一部、好ましくは50%以上、より好ましくは80%以上を透過させる性質のことをいう。
ガード具10は、被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に、被検者の鼻及び口を覆うために使用され、その際、第2開口11bは、後述する袋20を介して被検者の顔面に当接して鼻及び口の周囲を囲う(図3参照)。よって、第2開口11bの開口縁は、一般的な人の顔面の凹凸に沿った形状、具体的には鼻及び口の周囲の凹凸に沿った形状に形成されていることが好ましい。第1開口11aには、被検者から検体を採取する際に、棒状の検体採取具が、透光性を有する袋20に収納された状態で挿通される(図2B参照)。よって、第1開口11aは、検体採取具を収納した袋20が挿脱できる大きさを有する。
以下に、上述した構成のガード具10を使用する際の組立方法について説明する。図2はガード具10の組立方法を示す模式図、図3及び図4はガード具10の使用状態を示す模式図である。上述した構成のガード具10を使用する場合、まず、検体採取具30が袋20に収納される(図2Aの右側)。検体採取具30は、棒状の保持部32の一端に綿球、スポンジ、ブラシ等の採取部31を設けて構成されており、採取部31にて鼻腔粘膜又は口腔粘膜を擦過して検体を採取する。袋20は、透光性を有し、検体採取具30を収納できるサイズ(寸法)を有する袋であれば、どのようなものでもよいが、複数の被検者から採取する際の検体の取り違え等を防止する目的で、ラベリングしてもよい。また、後述するように検体採取時のくしゃみや咳による飛沫及び呼気を十分に捕捉することができるサイズを有するものがより好ましい。検体採取具30は、採取部31が袋口21側となるように袋20に収納される。そして、検体採取具30が収納された袋20を、袋口21が第2開口11b側となり、底部(底部分)が第1開口11aから突出した状態となるようにガード具10に挿通させる。例えば袋20は、図2A中の白抜き矢符に示すように、底部側から第2開口11b及び第1開口11aの順にガード具10に挿入され、袋口21を第2開口11bから突出させ、底部を第1開口11aから突出させる。
ガード具10に挿入された袋20の袋口21は、図2Bに示すように、第2開口11bの開口縁にて、袋20の内側が外側に露出するようにガード具10の外周面側に折り返される。第2開口11bで折り返された袋口21の端部(袋口部分)は、ガード具10の外周面に設けられた係止部12にて固定される。係止部12は、例えばクリップであり、第2開口11b側の端部がガード具10の外周面に当接する方向と、外周面から離れる方向とに移動するように取り付けられている。よって、係止部12の第2開口11b側の端部をガード具10の外周面から離間させ、その隙間に袋口21の端部を挿入して係止部12の端部をガード具10の外周面に当接させることにより、係止部12にて袋口21の端部を挟持することができる。従って、袋口21は、第2開口11bの開口縁で折り返され、袋口21の端部は係止部12にてガード具10の外周面に固定され、これにより、袋20がガード具10に取り付けられる。係止部12は上述した構成のほかに、係止部12とガード具10の外周面との間に設けられた隙間に袋口21の端部を差し込むことによって袋口21の端部を固定する構成でもよく、係止部12の第2開口11b側の端部が第1開口11a側の端部を中心として回動するようにガード具10の外周面に取り付けられた構成でもよい。また、係止部12は、ガード具10の外周面に設けられた輪ゴムであってもよく、輪ゴムとガード具10の外周面とで袋口21の端部を固定する構成でもよく、その他の方法で袋口21の端部をガード具10の外周面に固定する構成でもよい。図1Bに示すガード具10は4つの係止部12を有するが、係止部12の個数は4つに限定されない。
本実施形態のガード具10は、図2Bに示すように検体採取具30を収納した袋20が装着された状態で、医療機関等において被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に使用される。ガード具10を使用する場合、検体の採取者は、図3に示すように、係止部12によって袋口21の端部が固定された袋20を介して第2開口11bを被検者の顔面に当接させる。このとき、被検者の顔面とガード具10との間に生じる隙間が少なくなるように、第2開口11bの開口縁と被検者の顔面とを合わせる。なお、第2開口11bは、袋20を介して被検者の顔面に当接されるので、被検者の顔面との間に生じる隙間を袋20によって減少させることができる。
採取者は、袋20の外側から検体採取具30の保持部32を把持し、検体採取具30の先端の採取部31を被検者の鼻腔又は口腔内に差し込み、検体を採取する。本実施形態では、ガード具10及び袋20は透光性材料で構成されているので、採取者は、ガード具10の外側から、ガード具10で覆われている被検者の鼻及び口を視認することができる。よって、採取者は、ガード具10で被検者の鼻及び口を覆った状態で、被検者の鼻及び口を確認しつつ検体を採取できるので、採取者の作業を妨げない。また、被検者の鼻及び口には袋20が対向しているので、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫が袋20によって捕捉され、外部へ漏出することを抑制できる。よって、本実施形態のガード具10を用いる場合、鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫を採取者が浴びることを抑制でき、また空気中に拡散することを抑制できる。また、採取者は、袋20の外側から検体採取具30を把持するので、採取者の手に飛沫がかからない。上述したように、本実施形態のガード具10によれば、検体を採取する際の採取者の安全を確保することができる。
本実施形態のガード具10では、検体の採取を終了した後、採取者は、ガード具10を被検者の顔面から外す。そして、採取者は、図4Aに示すように係止部12による袋20の袋口21の固定を解除し、例えば図4A中の白抜き矢符に示すように、袋20の底部側を持って検体採取具30を収納したまま、袋20をガード具10から引き抜く。これにより、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をした場合に袋20で捕捉された飛沫を袋20内に留めることができる。図4Bに示すように、検体採取具30を収納したまま袋20をガード具10から取り外した後、検体採取具30を採取部31側から所定の試験管等の保管容器(図示せず)に挿入し、保管容器内に挿入した検体採取具30を検査室又は検査機関に搬送する。なお、検体採取具30は、ガード具10から取り外されてすぐに保管容器に挿入される必要はなく、保管容器に挿入されるまで袋20内に収納されていてもよい。この場合、袋20の内部を密閉するために、例えば袋口21にジッパーが設けられていることが好ましく、ジッパーによって袋20が密閉された場合、袋20内の検体採取具30を外部から隔離することができる。よって、検体採取具30で採取した検体中のウイルス又は細菌等の病原体が空気中に拡散することが抑制される。また、袋20は検体採取具30を収納できるサイズを有するので、袋20内に検体採取具30を安全に収納することができる。なお、イムノクロマト検査等、検体を採取したその場で検査ができるタイプの検査の場合、採取した検体を保管容器に入れずに採取直後に検査に用いてもよい。
本実施形態のガード具10において、袋20の内部に、吸水性を有する紙又は布、或いは紙及び布を積層した部材が設けられていてもよい。例えば袋20の底部又はガード具10に取り付けられる領域(即ち、袋口21側の領域)に吸水性部材が設けられていてもよい。この場合、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をしたときに袋20で飛沫を捕捉できるだけでなく、吸水性部材によって飛沫を吸収することができ、くしゃみ又は咳による飛沫をより確実に捕捉することができる。また、くしゃみ又は咳による飛沫だけでなく、検体採取具30によって検体と共に採取された鼻水又は唾液も吸水性部材にて吸収することができる。また、本実施形態のガード具10において、係止部12は設けられていなくてもよい。
本実施形態のガード具10は、袋20を装着して使用され、使用後は袋20が取り外されて廃棄されるので使い回しできる。よって、本実施形態のガード具10では、コストの増加を抑制することができ、検体を採取する際の安全性を向上させることが可能となる。また、袋20はどのような形状でもよく、例えば袋口21よりも底部が大きい形状、底部にマチが設けられた形状でもよい。このように底部が大きい形状の袋20を用いることにより、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、飛沫が空気中に漏出することを抑制できる。
(実施形態2)
被検者の顔に当接させた状態で被検者の頭に固定できるガード具について説明する。図5は実施形態2のガード具の構成例を示す模式図である。なお、図5は本実施形態のガード具10の使用状態を示している。本実施形態のガード具10は、上述した実施形態1のガード具10と同様の構成を有し、更に固定部材13を有する。実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
被検者の顔に当接させた状態で被検者の頭に固定できるガード具について説明する。図5は実施形態2のガード具の構成例を示す模式図である。なお、図5は本実施形態のガード具10の使用状態を示している。本実施形態のガード具10は、上述した実施形態1のガード具10と同様の構成を有し、更に固定部材13を有する。実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
固定部材13は、ガード具10を被検者に装着させた場合に、第2開口11bを被検者の顔面に当接させた状態でガード具10を被検者の頭に固定することができる。図5に示す固定部材13は、ゴム等の弾性材料製の帯状の部材であり、被検者の頭部に掛止させることにより、ガード具10を被検者の顔面に固定できる。図5では、2つの固定部材13が設けられており、それぞれの固定部材13は、ガード具10の外周面の適宜の2箇所に設けられた取付部13aに取り付けられ、また取付部13aから取り外すこともできる。固定部材13は、図5に示す構成に限定されず、例えば被検者の左右の耳に掛止させるゴム紐であってもよく、ヘッドギア型に構成されていてもよい。
本実施形態のガード具10では、採取者は、図2Bと同様に検体採取具30を収納した袋20をガード具10に装着し、係止部12によって袋口21の端部を固定した状態で、第2開口11bを被検者の顔面に当接させる。そして採取者は、被検者の顔面とガード具10との隙間が少なくなるように第2開口11bの開口縁と被検者の顔面とを合わせた後、固定部材13を被検者の頭部に装着する。これにより、ガード具10が被検者の顔に固定される。よって、本実施形態では、採取者がガード具10を被検者の顔面に押し当てて保持する必要がないので、両手で検体を採取することができ、操作性がよい。
また、本実施形態のガード具10では、検体の採取が終了した場合、採取者は、固定部材13を被検者の頭部から取り外した後にガード具10を被検者の顔面から外す。そして、採取者は、係止部12による袋口21の固定を解除し、検体採取具30を収納したまま袋20をガード具10から取り外す。よって、本実施形態のガード具10においても、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をした場合に袋20で捕捉した飛沫を袋20にて回収することができる。
本実施形態においても実施形態1と同様の効果が得られる。即ち、本実施形態においても、被検者の鼻腔又は口腔内から検体を採取する際に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その飛沫が空気中に拡散することを抑制できる。また本実施形態では、検体を採取する際に、ガード具10を被検者の顔(頭部)に固定できるので、採取者の操作性を向上させることができる。さらに、くしゃみ又は咳に付随して被検者の頭部や身体が動いた場合であっても、被検者の顔とガード具10との密着状態を維持でき、飛沫の拡散を確実に防止できる。本実施形態においても、実施形態1で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態3)
被検者の顔に当接する第2開口が当接面の凹凸に応じて変形するガード具について説明する。図6は実施形態3のガード具の構成例を示す模式図である。なお、図6Aはガード具の斜視図、図6Bはガード具の背面図をそれぞれ示す。本実施形態のガード具10は、上述した実施形態1のガード具10と同様の構成を有し、更に第2開口11bの開口縁に変形部14が周設されている。実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
被検者の顔に当接する第2開口が当接面の凹凸に応じて変形するガード具について説明する。図6は実施形態3のガード具の構成例を示す模式図である。なお、図6Aはガード具の斜視図、図6Bはガード具の背面図をそれぞれ示す。本実施形態のガード具10は、上述した実施形態1のガード具10と同様の構成を有し、更に第2開口11bの開口縁に変形部14が周設されている。実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
変形部14は、例えばゴム等の弾性体製であり、第2開口11bが被検者の顔面に当接された場合、被検者の顔面(当接面)の凹凸に沿った形状に弾性変形することにより、被検者の顔面とガード具10(第2開口11b)との隙間をより少なくすることができる。変形部14は、第2開口11bの開口縁に沿って周設されている構成に限定されず、第2開口11bの開口縁の適宜箇所に設けられている構成でもよい。
本実施形態のガード具10においても、採取者は、図2Bと同様に検体採取具30を収納した袋20をガード具10に装着し、係止部12によって袋口21の端部が固定された状態で、第2開口11bを被検者の顔面に当接させる。本実施形態のガード具10では、第2開口11bに変形部14が設けてあるので、第2開口11bが被検者の顔面の凹凸に沿った形状に変形することにより、ガード具10と被検者の顔面との隙間を埋めることができる。よって、検体採取中に被検者のくしゃみ又は咳による飛沫が空気中に拡散することをより抑制できる。
本実施形態においても上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、ガード具10を被検者の顔に装着したときに、第2開口11bと被検者の顔面との隙間を少なくできるので、検体採取中に被検者がくしゃみ又は咳をした場合であっても、その隙間を通って飛沫が外部に漏出することを更に抑制できる。本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。また、本実施形態の構成は、実施形態2のガード具10にも適用でき、実施形態2のガード具10に適用した場合であっても同様の効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ガード具
12 係止部
13 固定部材
14 変形部
20 袋
21 袋口
30 検体採取具
31 採取部
11a 第1開口
11b 第2開口
12 係止部
13 固定部材
14 変形部
20 袋
21 袋口
30 検体採取具
31 採取部
11a 第1開口
11b 第2開口
Claims (9)
- 被検者の鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで検体を採取する際に前記被検者の鼻及び口を覆うガード具であって、
前記採取具を収納した透光性を有する袋が挿脱される第1開口を一側に有し、
前記第1開口に挿入された前記袋の袋口部分を介して前記被検者の顔面に当接して鼻及び口の周囲を囲う第2開口を他側に有し、筒状に形成されているガード具。 - 前記第2開口の開口縁は、顔面の凹凸に沿った形状を有している
請求項1に記載のガード具。 - 前記第2開口の開口縁で折り返された前記袋の袋口部分を係止する係止部を外周面に備える請求項1又は2に記載のガード具。
- 前記採取具を収納可能な寸法を有し、前記第2開口に袋口を向けて前記第1開口に挿入された袋を更に備える請求項1から3までのいずれかひとつに記載のガード具。
- 前記第1開口の側から前記第2開口の側に向けて連続的に拡大する断面を有する
請求項1から4までのいずれかひとつに記載のガード具。 - 透光性材料製である請求項1から5までのいずれかひとつに記載のガード具。
- 前記第2開口を顔面に当接させた状態で前記被検者に固定する固定部材を更に備える請求項1から6までのいずれかひとつに記載のガード具。
- 前記第2開口の開口縁に周設され、当接面の凹凸に応じて弾性変形する変形部
を更に備える請求項1から7までのいずれかひとつに記載のガード具。 - 被検者の鼻腔又は口腔内に棒状の採取具を差し込んで検体を採取する際に前記被検者の鼻及び口を覆うガード具の組立方法であって、
一側に第1開口を有し、他側に第2開口を有する筒状のガード具と、前記採取具を収納した透光性を有する袋とを用意し、
前記ガード具の内部に前記袋を挿入し、前記袋の底部分を前記第1開口から外部に突出させ、前記袋の袋口部分を前記第2開口の開口縁で前記ガード具の外周面側に折り返す
処理を含むガード具の組立方法。
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JP2020091519A JP2021188146A (ja) | 2020-05-26 | 2020-05-26 | ガード具及びガード具の組立方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023155291A1 (zh) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | 嘉兴康源科泰科技发展有限公司 | 一种唾液和鼻腔双样本一体化加样的检测技术及其应用 |
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2020
- 2020-05-26 JP JP2020091519A patent/JP2021188146A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023155291A1 (zh) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | 嘉兴康源科泰科技发展有限公司 | 一种唾液和鼻腔双样本一体化加样的检测技术及其应用 |
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