JP2021186759A - 浄水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理水の浄化を効率良く行うことができる浄水器を提供する。【解決手段】浄水器1は有底筒状の本体ケース2と、本体ケースに収納される濾過カートリッジ3とを備え、濾過カートリッジは、複数の濾過体31と、複数の濾過体を内部に保持するカートリッジケーシング32とを備え、カートリッジケーシングは、ケーシング側面、ホルダー322及び濾過水合流流出部364を備えており、各濾過体は、長尺状の円筒形状成形活性炭を備え、ホルダーによって並列に保持され、内部に濾過体の長手方向に沿う流出用内部流路311を備えており、端部側は濾過水合流流出部に連通しており、ケーシング側面は、被処理水の移動が可能な開口部を備えており、本体ケース内に導かれた被処理水は、開口部を介してカートリッジケーシング内に導かれ、各円筒形状成形活性炭の側面から流入し、濾過され、前記流出用内部流路に導かれた後、前記濾過水合流流出部に流通する。【選択図】図1

Description

本発明は、浄水器に関する。
従来から水道水には殺菌用の塩素添加が義務づけられており、これにより水道水が雑菌により汚染される懸念は少ないが、カルキ臭により水の味は損なわれていた。また、この塩素と水道水中に含まれるフミン質などの有機物質とが反応することにより、発ガン性を有するトリハロメタンが水道水中に生成することも確認されている。更に、近年の河川、湖沼の汚染等により、これらを原水とする水道水中には、カビ臭原因物質が微量成分として含まれていることも確認されている。そこで、これらの水の味を損ねる物質や有害物質を除去するために、浄水器が広く使用されている。
浄水器の一般的な構造は、図10の概略構成断面図に示すように、活性炭のような粒状濾材充填した粒状濾材層100を有するカートリッジ101を備えている。このカートリッジ101の底面には、元水流入口102が形成されており、当該元水流入口を介してカートリッジ101内に水道水が導入されるように構成されている。また、カートリッジ101の上部には当該カートリッジ101の内部と連通する吐水管103が接続されており、カートリッジに導かれ浄化された水道水を外部に排出できるように構成されている。
このように構成された浄水器によれば、カートリッジ101の底部から導入される水道水に含まれる有害物質等を粒状濾材の表面に吸着させて水道水の浄化を行うことができる。
ところが、上述のような浄水器の使用を継続していくと、浄水器に導かれる水道水は、粒状濾材層内の特定のルートに偏って流通するようになり、粒状濾材層全体が均等に水道水と接触しにくくなるという問題が発生する。このように、粒状濾材層において、水道水とよく接触する領域と、あまり水道水に接触しない領域とが発生すると、粒状濾材層が局所的に劣化してしまう。局所的な粒状濾材層の劣化が生じた場合、浄水器の有害物質除去効率が格段に悪化することになり、水道水に含まれる有害物質等を効率的に除去することが困難になってしまうという問題が発生する。
また、局所的な粒状濾材層の劣化が生じた結果、部分的にはまだ有害物質除去能力を有する粒状濾材が存在するにもかかわらず、粒状濾材層全体としての有害物質除去効率が低下しているため、粒状濾材層を有するカートリッジを交換する必要が生じ、経済的ではないという問題も有する。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、水道水等の被処理水の浄化を効率良く行うことができる浄水器を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、被処理水を濾過するための浄水器であって、 有底筒状の本体ケースと、前記本体ケースに収納される濾過カートリッジとを備えており、前記濾過カートリッジは、複数の濾過体と、前記複数の濾過体を内部に保持するカートリッジケーシングとを備えており、前記カートリッジケーシングは、少なくともケーシング側面、ホルダー、及び、濾過水合流流出部を備えており、前記各濾過体は、少なくとも長尺状の円筒形状成形活性炭を備え、前記カートリッジケーシングの内側において、前記ホルダーによって並列に保持されており、前記各円筒形状成形活性炭は、その内部に前記濾過体の長手方向に沿う流出用内部流路を備えており、前記各流出用内部流路の一方の端部側は、前記濾過水合流流出部に連通しており、前記ケーシング側面は、内外を連通し、被処理水の移動が可能な開口部を備えており、前記本体ケース内に導かれた被処理水は、前記開口部を介して前記カートリッジケーシング内に導かれ、分散して前記各円筒形状成形活性炭の側面から流入し、濾過され、前記流出用内部流路に導かれた後、前記濾過水合流流出部に流通することを特徴とする浄水器により達成される。
また、上記浄水器においては、前記各濾過体は、中空糸膜モジュールを更に備えており、前記中空糸膜モジュールは、前記円筒形状成形活性炭の被処理水の流下方向側の端部側に接続していることが好ましい。
本発明によれば、水道水等の被処理水の浄化を効率良く行うことができる浄水器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る浄水器の概略構成断面図である。 図1のA−A断面を示す概略構成断面図である。 図1に示す浄水器が備えるカートリッジケーシングに係る側面図である。 (a)は、図3のB−B断面を示す概略構成断面図であり、(b)は、図3のC−C断面を示す概略構成断面図である。 図4(b)のD−D断面を示す概略構成断面図である。 図1に示す浄水器の作動を説明するための説明図である。 図1に示す浄水器の変形例を示す概略構成断面図である。 図7の要部拡大図である。 (a)、は図7に示す浄水器が備える中空糸膜モジュールの概略構成断面図であり、(b)は、その平面図である。 従来の浄水器を示す概略構成断面図である。
以下、本発明に係る浄水器1について、添付図面を参照して説明する。図1は、浄水器1の概略構成断面図であり、図2は、図1におけるA−A断面を示す概略構成断面図である。なお、図面は、構成の理解を容易にするため、実寸比ではなく部分的に拡大又は縮小されている。
本実施形態に係る浄水器1は、被処理水を濾過するものであり、図1や図2に示すように、本体ケース2と、当該本体ケース2に収容される濾過カートリッジ3と、本体ケース2の上部を覆う蓋体4とを備えている。
本体ケース2は、一方端(上方端)が開口し他方端が閉塞壁21により閉塞される有底筒状の部材であり、例えば、ステンレス鋼やアルミニウム、黄銅等の金属若しくはABS樹脂やPBT樹脂等の合成樹脂等により形成することができる。この本体ケース2は、一方端の開口から濾過カートリッジ3を挿入して収納できるように構成されている。
この本体ケース2の底部を構成する閉塞壁21には、浄化処理されていない水道水等の被処理水が供給される給水管(図示せず)が接続される供給配管接続部22が設けられており、被処理水が本体ケース2内に導かれるように構成されている。この供給配管接続部22は、本体ケース2の底部(閉塞壁21)に形成される貫通孔と、貫通孔に連通する管状体とを備えている、管状体は、本体ケース2の底部(閉塞壁21)に対して外方に突出するように構成されている。被処理水が供給される給水管は、この管状体に接続される。なお、本体ケース2側に供給される被処理水の逆流を防止するために、逆止弁を管状体に設けることが好ましい。
また、この供給配管接続部22に隣接して、閉塞壁21には、濾過カートリッジ3によって有害物質等が除去された被処理水を外部に導く排出配管接続部23が設けられている。この排出配管接続部23も上記供給配管接続部22と同様に、本体ケース2の底部(閉塞壁21)に形成される貫通孔と、貫通孔に連通する第1管状体231及び第2管状体232とを備えている。第1管状体231は、本体ケース2の底部(閉塞壁21)に対して外方に突出するように構成されており、第2管状体232は、本体ケース2の底部(閉塞壁21)から本体ケース2の内側に向かって突出するように構成されている。この排出配管接続部23が有する第1管状体231は、浄化処理された被処理水が流通する排水配管(図示せず)が接続できるように構成されている。また、第2管状体232は、濾過カートリッジ3が備える導出プラグ37が嵌合接続できるように構成されている。なお、排出配管接続部23に関しても、浄化処理され外部に導かれる被処理水が濾過カートリッジ3側に逆流することを防止するために、逆止弁を管状体に設けることが好ましい。
また、本体ケース2の上部開口の周囲には、外方に突出して形成されるフランジ部24が設けられている。このフランジ部24は、蓋体4が有する鍔部41が載置される部分である。本体ケース2のフランジ部24及び蓋体4の鍔部41は、例えば、ボルト・ナット等の締結部材によって着脱自在に連結される。なお、フランジ部24と鍔部41との接触面には、Oリング等のシール部材が介在しており、蓋体4が本体ケース2の上部に設置されることにより本体ケース2の上部開口は密閉される。
濾過カートリッジ3は、本体ケース2の内部に収納される部材であり、長尺状の複数の濾過体31、及び、該複数の濾過体31を内部に保持するカートリッジケーシング32を備えている。この濾過カートリッジ3は、本体ケース2に対して着脱自在となるように構成されている。
各濾過体31は、カートリッジケーシング32によって、並列に配置されるように保持されている。より具体的には、濾過体31の長手方向に対して垂直な方向に各濾過体31が並ぶように配置されている。本実施形態においては、各濾過体31は、円筒形状成形活性炭31aにより構成されている。各円筒形状成形活性炭31aは、その内部に円筒形状成形活性炭31a(濾過体31)の長手方向に沿う流出用内部流路311を備えている。この流出用内部流路311は、長尺状の円筒形状成形活性炭31a(濾過体31)の上流側端において閉塞、下流側端において開口している。また、各円筒形状成形活性炭31aの上端周囲は、補強の為に、樹脂によって被覆されていることが好ましい。同様に、各円筒形状成形活性炭31aの下端周囲は、補強の為に、樹脂によって被覆されていることが好ましい。
円筒形状成形活性炭31aとしては、活性炭が被処理水中の残留塩素を還元する能力、トリハロメタン等の有害物を吸着する能力を有するものであれば特に限定されない。成形に供する活性炭も特に制限されず、例えば、ヤシガラ活性炭、骨炭、木炭等の天然物系活性炭、ピッチ系、石油コークス系、樹脂やゴムの焼成物系等の合成活性炭等が用いられ、その賦活も水蒸気賦活法、化学的賦活法等任意の方法によったものでよい。また、活性炭は、銀等の抗菌性金属が鍍金等により付着されていてもよい。円筒形状成形活性炭31aには、水中に含まれる鉛等の重金属イオン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素等のイオンを除くために、或いは活性炭の性能を補強するために、セラミック系吸着材及びポリマー系吸着材から選ばれる少なくとも1種が成形活性炭中に混合されていることが好ましい。セラミック系吸着材としては、例えば天然ゼオライトや合成ゼオライト等のゼオライト、アルミナ等のセラミック等が挙げられ、また、ポリマー系吸着材としては、例えばカチオン交換樹脂やアニオン交換樹脂等のイオン交換樹脂、キレート型吸着材等が挙げられる。
また、成形活性炭には、成形時に高圧で圧縮することにより形成される圧縮型成形活性炭と、成形時に圧縮せずバインダーや化学繊維の絡み付きで形成される非圧縮成形活性炭とがあるが、いずれも使用することができる。
複数の濾過体31を内部に保持するカートリッジケーシング32は、図3のカートリッジケーシング32に係る側面図、図3のB−B断面を示す概略構成断面図である図4(a)、図3のC−C断面を示す概略構成断面図である図4(b)、図4(b)のD−D断面を示す概略構成断面図である図5に示すように、ケーシング側面321、ホルダー322、及び、取手部323を備えている。このカートリッジケーシング32は、例えば、合成樹脂素材(例えば、ABS樹脂やPBT樹脂等)等の材料や、ステンレス鋼やアルミニウム、黄銅等の金属材料により形成することができる。
ホルダー322は、濾過体31を固定する機能を有しており、本実施形態においては、ケーシング側面321の上方に配置される上部ホルダー35と、ケーシング側面321の下方に配置される下部ホルダー36とを備えている。上部ホルダー35は、各濾過体31の一方端部(各濾過体31の上端部)を固定する機能を有しており、図4や図5に示すように、板状部材351と、当該板状部材351の一方面上に形成される複数の嵌合凹部352を備えている。各嵌合凹部352には、各濾過体31の一方端(各円筒形状成形活性炭31aの一方端)が収容される。なお、各嵌合凹部352は、一方向に沿って並んで形成されている。
また、下部ホルダー36は、各濾過体31の他端部(並列配置される各濾過体31を通過する被処理水の流下方向側の端部)を固定する機能を有している。本実施形態においては、下部ホルダー36は、各濾過体31が有する流出用内部流路311を通過した被処理水を合流させて浄水器1の外側に該被処理水を導く機能を有する濾過水合流流出部と一体となるように構成されている。下部ホルダー36は、図4や図5に示すように、上面部材361と周壁部材362と下面部材363とを備えて構成されている。周壁部材362は、下面部材363の周囲から立設するように設けられており、周壁部材362の上端部分が上面部材361の周囲に接続するように構成されており、これら上面部材361、周壁部材362及び下面部材363よって囲繞された内部空間364が形成されている。
また、上面部材361には、複数の嵌合孔部365が形成されている。各嵌合孔部365には、各濾過体31の他方端(各円筒形状成形活性炭31aの他方端)が挿入される。なお、各嵌合孔部365は、一方向に沿って並んで形成されている。この嵌合孔部365に接続された濾過体31(円筒形状成形活性炭31a)が有する流出用内部流路311と内部空間364とは連通している。つまり、濾過体31(円筒形状成形活性炭31a)の側面を通過し、濾過された被処理水が流出用内部流路311を流下して内部空間364に導かれるように(連通するように)構成されている。内部空間364は、各濾過体31(円筒形状成形活性炭31a)を流下した被処理水が導かれて合流する濾過水合流流出部を構成する。
また、下面部材363には、内部空間364と外部とを連通する導出プラグ37が設けられている。この導出プラグ37は、下面部材363に設けられる貫通孔と、貫通孔に連通する管状のプラグ本体とを備えている、プラグ本体は、下面部材363の外側面から外方に突出するように形成されている。また、導出プラグ37は、本体ケース2の底部に設けられる排出配管接続部23に嵌合接続できるように構成されておる。より具体的には、排出配管接続部23が備える第2管状体232の一方端側から内部孔に導出プラグ37が有するプラグ本体を挿入することにより、導出プラグ37は排出配管接続部23に接続される。なお、導出プラグ37におけるプラグ本体の外周面上にOリング等のパッキンを設置して、導出プラグ3723と排出配管接続部23とを嵌合するように構成することが好ましい。
ケーシング側面321は、上部ホルダー35と下部ホルダー36とを接続する周壁部分であるが、複数の支柱部材38を所定間隔あけて配置することにより構成されている。より具体的には、各支柱部材38の上端部が上部ホルダー35の周縁部の所定位置に接続し、各支柱部材38の下端部が下部ホルダー36が有する上面部材361の周縁部の所定位置に接続することによりケーシング側面321を構成している。また、支柱部材38同士の間部分は、カートリッジケーシング32側面の内外を連通し、被処理水の移動が可能となる開口部39を構成している。この開口部39を介して、本体ケース2内に導かれた被処理水はカートリッジケーシング32の内側に導かれることとなる。なお、所定間隔をあけて配置される複数の支柱部材38を用いてケーシング側面321を構成する代わりに、メッシュ状部材を用いてケーシング側面321を構成してもよい。
また、取手部323は、上部ホルダー35の外側面(嵌合凹部352が形成される面とは反対側の面)に設けられる。浄水器1の使用者は、当該取手部323を把持することにより、容易に濾過カートリッジ3を本体ケース2の内部に挿入して設置することができ、また、本体ケース2内に設置された濾過カートリッジ3を本体ケース2から抜き出すことが容易となる。
蓋体4は、本体ケース2の上部開口を塞ぐための部材であり、ステンレス鋼やアルミニウム、黄銅等の金属若しくは合成樹脂等により形成されている。蓋体4の周縁には鍔部41が形成されており、該鍔部41を本体ケース2が有するフランジ部24に載置することにより、本体ケース2の上部開口は蓋体4により覆われることになる。
ここで、図1に示すように、濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間には、間隙部分Sが形成されるように構成されている。また、濾過カートリッジ3を本体ケース2内に設置した際に、カートリッジケーシング32における下部ホルダー36の下面部材363の外側面(外側底面)と、本体ケース2の内側底面との間にも間隙部分Sが形成されるように構成されており、本体ケース2の底部に設けられる供給配管接続部22を介して本体ケース2内に導かれた被処理水が、下部ホルダー36の下面部材363の外側面(外側底面)と本体ケース2の内側底面との間の間隙部分Sを通過し、濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間の間隙部分Sに回り込めるように構成されている。なお、本体ケース2内での濾過カートリッジ3の安定性を考慮して、カートリッジケーシング32における下部ホルダー36の下面部材363の外側面と本体ケース2の内側底面との間にスペーサを設けてもよい。
このように構成された浄水器1の作動について図1及び図6を用いて説明する。なお、図6は、図1のおけるA−A断面図に相当する。まず、図示しない給水管及び供給配管接続部22を介して本体ケース2内に導かれた被処理水は、鉛直方向に向く流れとして流入してくるが、濾過カートリッジ3の底面(下部ホルダー36の下面部材363)に衝突してその流れ方向を90度転じ、更に、本体ケース2の内周面に衝突して更に90度流れ方向を転じて、濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間の間隙部分Sに導かれる。
濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間の間隙部分Sに導かれた被処理水は、カートリッジケーシング32の開口部39(支柱部材38同士の間の間隙)を介して各濾過体31(円筒形状成形活性炭31a)の側面から濾過体31内部(流出用内部流路311)へと導かれる。被処理水が濾過体31を通過する際に、被処理水中に含まれる残留塩素をはじめ、最も一般的な悪臭味であるカルキ臭、カビ臭、さらにはトリハロメタンやトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、溶解性鉛等の有害物資が濾過される。
各流出用内部流路311に導かれた浄化処理後の被処理水は、流出用内部流路311の一方の端部側(下部ホルダー36側)に流通し、嵌合孔部365を介して下部ホルダー36における内部空間364(濾過水合流流出部)に導かれ、導出プラグ37及び排出配管接続部23を介して外部に導かれ、例えば、料理や飲料水等の用途に使用に供される。
本発明に係る浄水器1は、並列配置される複数の濾過体31を備えると共に、複数の濾過体31が保持されるカートリッジケーシング32におけるケーシング側面321に開口部39を有していることから、本体ケース2内に導かれた被処理水が、効果的にミキシングされ、分散して各濾過体31内を流通することになり、濾過体31において、被処理水と良く接触する領域や、あまり被処理水と接触しない領域が発生するといった偏った被処理水の流れが発生することが防止され、その結果、濾過体31における局所的な劣化を防止することができ、被処理水に含まれる有害物質等を極めて効率良くに除去することが可能になる。
本体ケース2内に導かれた被処理水が、濾過体31の側面に流入するまでの流れに着目して、より具体的に説明すると、上述のように、供給配管接続部22を介して本体ケース2内に導かれた被処理水は、濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間の間隙部分Sに導かれるが、図6に示すように、間隙部分Sに導かれた被処理水は、カートリッジケーシング32が有する開口部39を通過して直接的に濾過体31の側面から濾過体31内部へと移動する一部分や、濾過体31に衝突したのち流れ方向を転じて、或いは、濾過体31に衝突せずに各濾過体31同士の間を通過等してそのまま開口部39を介して濾過カートリッジ3の外側(濾過カートリッジ3の外周面と本体ケース2の内周面との間の間隙部分S)に出て、再度、開口部39を介してカートリッジケーシング32の内側に流入して濾過体31の側面からその内部へと移動する一部分があるというように、複雑な流れ経路をたどって、最終的に濾過体31に導かれることになる。本体ケース2内に導かれた被処理水が、濾過体31の側面に流入するまでのこのような流れ(被処理水の移動)は、再現性が無く、ランダムな流れであり、このような複雑な流れを形成することができる結果、被処理水の偏った流れが発生することを防止することができ、各濾過体31の全体が略均等に被処理水と接触することになり、濾過体31における局所的な劣化を防止し、被処理水に含まれる有害物質等を効率的に除去することが可能になる。
以上、本発明に係る浄水器1の実施形態について説明したが、浄水器1の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、各濾過体31が円筒形状成形活性炭31aにより構成されている態様を有しているが、図7の概略構成断面図に示すように、各濾過体31が、中空糸膜モジュール31bを更に備えるように構成してもよい。中空糸膜モジュール31bは、図7や図7の要部拡大図である図8に示すように、円筒形状成形活性炭31aの被処理水の流下方向側の端部側において接続管7を介して接続されている。中空糸膜モジュール31bは、図9(a)の概略構成断面図に示すように、円筒形のモジュールケーシング81と、該モジュールケーシング81の内部に収容される中空糸膜体82とを備えている。円筒形のモジュールケーシング81の一方端部(接続管7と接続する側の端部)には、図9(b)の平面図に示すように、所定の貫通孔83が複数形成された板状部材84が、モジュールケーシング81の上部側開口を塞ぐようにして設けられている。この板状部材84は整流板としての機能を発揮する。また、板状部材84の周囲には、リング状の突出縁部85が設けられている。この突出縁部85は、円筒形のモジュールケーシング81の長手方向に沿って延びるように形成されている。円筒形状成形活性炭31aの内部に設けられる流出用内部流路311は、接続管7の内部及び板状部材84に形成される貫通孔83を介して、モジュールケーシング81の内側と連通する。なお、円筒形のモジュールケーシング81の他方端部は、図7に示すように、カートリッジケーシング32が有する下部ホルダー36における上面部材361の嵌合孔部365に挿入されており、円筒形状成形活性炭31a及び中空糸膜モジュール31bを通過し濾過された被処理水が、下部ホルダー36の内部空間364(濾過水合流流出部)に流通するように構成されている。
また、中空糸膜体82の具体的構成については特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスルホン等の素材からなる多数の中空糸束をその各端部においてボッティング樹脂により一体的に固定して形成された中空糸膜体を好適に挙げることができる。このような中空糸膜体82を被処理水が通過することにより、被処理水中の鉄錆及び雑菌等の細かい汚れが濾過され除去される。
また、円筒形状成形活性炭31aと中空糸膜モジュール31bとを接続する接続管7は、円筒状に構成されており、円筒形状成形活性炭31aの一端部を接続管7の一方の端部開口内に挿入して嵌合することにより、円筒形状成形活性炭31aと接続管7とは接続されている。また、中空糸膜モジュール31bが有するモジュールケーシング81の一端部に設けられるリング状の突出縁部85の内周面に接続管7の他方の端部が嵌合されることにより、中空糸膜モジュール31bと接続管7とは接続されている。接続管7と円筒形状成形活性炭31a及び突出縁部85との各接触面には、Oリング等のシール部材を介在させることが好ましい。この接続管7は、円筒形状成形活性炭31aと中空糸膜モジュール31bとの間に接続貯留部71を設ける機能を有している。つまり、円筒形状成形活性炭31aの内部に設けられる流出用内部流路311を流下した被処理水が、流出用内部流路311の内径よりも大きな内径を有する接続管7の内部に一端貯留され、その後、中空糸膜モジュール31bに導かれるように構成されるように構成されている。従って接続管7の内部においては、円筒形状成形活性炭31aの一端部と中空糸膜モジュール31bが有する板状部材84とは互いに接しておらず、所定の間隔をあけて配置されるように構成される。接続貯留部71を備えることにより、モジュールケーシング81の一方端部に設けられる板状部材84の整流板としての機能を効果的に発揮させることができ、その結果、中空糸膜モジュール31bの濾過作用を一層高めることが可能となる。なお、中空糸膜モジュール31b側に流れる被処理水の整流効果をより一層高めるために、中空糸膜モジュール31bが有する板状部材84上に目の細かいメッシュシート等を配置してもよい。
なお、図7に示す浄水器1においては、円筒形状成形活性炭31aと中空糸膜モジュール31bとは、別体として構成される接続管7を介して互いに連結される構成を備えているが、円筒形状成形活性炭31aの一端部に予め接続管7を設けることにより接続管7と一体化された円筒形状成形活性炭31aを採用して、本発明に係る浄水器1を構成してもよい。また、接続管7を省略し、中空糸膜モジュール31bが有するリング状の突出縁部85の内周面に円筒形状成形活性炭31aの一端部を直接嵌合させることにより、円筒形状成形活性炭31aと中空糸膜モジュール31bとを連結するように構成してもよい。このような構成を採用する場合には、リング状の突出縁部85に接続貯留部71としての機能を持たせるために、円筒形状成形活性炭31aの一端部と中空糸膜モジュール31bが有する板状部材84とは互いに接しておらず、所定の間隔をあけて配置されるように構成されることが好ましい。
また、上記実施形態においては、図1等に示すように、カートリッジケーシング32の横方向に沿って各濾過体31が並列配置されるような構成を採用しているが、例えば、カートリッジケーシング32の縦方向に沿って各濾過体31が並列配置されるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、上部ホルダー35が有する板状部材351に嵌合凹部352を形成し、当該嵌合凹部352に濾過体31の一方端を嵌合させるように構成しているが、このような構成に特に限定されず、種々の固定方法を採用することができる。例えば、上部ホルダー35が有する板状部材351に嵌合凸部を形成し、この嵌合凸部を濾過体31である円筒形状成形活性炭31aの上方側端樹脂凹部に差し込む形状とすることにより濾過体31の上部を上部ホルダー35によって嵌合固定するように構成することができる。
1 浄水器
2 本体ケース
3 濾過カートリッジ
31 濾過体
31a 円筒形状成形活性炭
311 流出用内部流路
31b 中空糸膜モジュール
32 カートリッジケーシング
321 ケーシング側面
322 ホルダー
364 内部空間(濾過水合流流出部)
39 開口部
4 蓋体

Claims (2)

  1. 被処理水を濾過するための浄水器であって、
    有底筒状の本体ケースと、前記本体ケースに収納される濾過カートリッジとを備えており、
    前記濾過カートリッジは、複数の濾過体と、前記複数の濾過体を内部に保持するカートリッジケーシングとを備えており、
    前記カートリッジケーシングは、少なくともケーシング側面、ホルダー、及び、濾過水合流流出部を備えており、
    前記各濾過体は、少なくとも長尺状の円筒形状成形活性炭を備え、前記カートリッジケーシングの内側において、前記ホルダーによって並列に保持されており、
    前記各円筒形状成形活性炭は、その内部に前記濾過体の長手方向に沿う流出用内部流路を備えており、
    前記各流出用内部流路の一方の端部側は、前記濾過水合流流出部に連通しており、
    前記ケーシング側面は、内外を連通し、被処理水の移動が可能な開口部を備えており、
    前記本体ケース内に導かれた被処理水は、前記開口部を介して前記カートリッジケーシング内に導かれ、分散して前記各円筒形状成形活性炭の側面から流入し、濾過され、前記流出用内部流路に導かれた後、前記濾過水合流流出部に流通することを特徴とする浄水器。
  2. 前記各濾過体は、中空糸膜モジュールを更に備えており、
    前記中空糸膜モジュールは、前記円筒形状成形活性炭の被処理水の流下方向側の端部側に接続していることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。

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