JP2021185951A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】変動アイコンの態様を変化させるにあたり、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供する。【解決手段】図柄変動の開始に伴って第一表示領域(保留アイコン表示領域)に表示されていた第一表示が第二表示領域(変動アイコン表示領域)に移動する際に行われる第一演出は、第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示が画像表示手段に表示され、第三表示が動作した結果として第二表示が第一表示とは異なる表示態様になる演出であり、第一演出が行われた図柄変動において行われる第二演出は、第三表示と表示上の同一性を有する第四表示が当該第三表示より後に画像表示手段に表示され、第四表示が動作した結果として第二表示が当該第一演出の終了時とは異なる表示態様になりうる演出である。【選択図】図14

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
パチンコ機に代表される遊技機には、保留されている図柄変動に対応する保留アイコン、および実行中の図柄変動に対応する変動アイコンを表示させ、これらのアイコン画像の態様を変化させるものがある。例えば、特許文献1。
特開2015−131249号公報
変動アイコンの態様を変化させることは、当該変動アイコンに対応する図柄変動における遊技の興趣を向上させる観点で有効な演出ではあるが、遊技の興趣を高める観点において依然として改良の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、変動アイコンの態様を変化させるにあたり、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、演出手段と、前記演出手段を制御して複数通りの演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、前記画像表示手段の表示領域には、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示が表示される第一表示領域と、図柄変動の実行中に当該図柄変動に対応する第二表示が表示される第二表示領域と、が含まれ、前記第一表示及び前記第二表示は、対応する図柄変動における前記大当りの当選期待度を表示態様によって示唆するものであり、図柄変動の開始に伴って前記第一表示領域に表示されていた前記第一表示が前記第二表示領域に移動する際に行われる第一演出は、前記第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示が前記画像表示手段に表示され、前記第三表示が動作した結果として前記第二表示が前記第一表示とは異なる表示態様になる演出であり、前記第一演出が行われた図柄変動において行われる第二演出は、当該第一演出で動作した前記第三表示と表示上の同一性を有する第四表示が当該第三表示より後に前記画像表示手段に表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該第一演出の終了時とは異なる表示態様になりうる演出である、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、第一表示を構成していた画像と同一性を有する第三表示及び第四表示が、同一の図柄変動において上記の順番に表示されうることによって、第二表示の表示態様が段階的に変化しうるので、その図柄変動において大当りの当選期待度が高まる心証を遊技者により強く与えることができる遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6(a)〜図6(c)は、演出遮蔽体85の可動位置を示す図である。 図7は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図8は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを、図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 メイン表示部81の各表示領域を示す図である。 図13(1)通常の保留アイコン及び変動アイコンに係る大当りの当選期待度を示し、図13(2)は馬アイコンと他の保留アイコンに係る大当りの当選期待度を示す図である。 図14は図柄変動においてメイン表示部81の表示態様を示す図である。 図15は図柄変動においてメイン表示部81の表示態様を示す図である。 図16−1は図柄変動においてメイン表示部81の表示態様を示す図である。 図16−2は図柄変動においてメイン表示部81の表示態様を示す図である。 図17は、図柄変動においてメイン表示部81の表示態様のタイムチャートを示す図である。 図18は、入賞時演出判定処理のフローを示す図である。 図19は、馬保留演出判定処理を示す図である。 図20(a)は、保留最終色の決定に用いる抽選テーブル、図20(b)は示唆対象の決定に用いる抽選テーブルを模式的に示す図である。 図21(a)は、保留変化を示唆する疑似変動の決定に用いる抽選テーブル、図21(b)は、変動開始直後の保留色の決定に用いる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図22は、変動開始時演出判定処理のフローを示す図である。 図23は、馬暴れ演出判定処理のフローを示す図である。 図24(a)は、示唆対象の決定に用いる抽選テーブル、図24(b)は示唆する保留色の決定に用いる抽選テーブルを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御して複数通りの演出を実行する演出制御手段(第一副制御基板200)と、
を備え、
前記演出手段には、画像表示手段(メイン表示部81)が含まれ、
前記画像表示手段の表示領域には、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示(保留アイコン)が表示される第一表示領域(保留アイコン表示領域812)と、図柄変動の実行中に当該図柄変動に対応する第二表示(変動アイコン)が表示される第二表示領域(変動アイコン表示領域813)と、が含まれ、
前記第一表示及び前記第二表示は、対応する図柄変動における前記大当りの当選期待度を表示態様によって示唆するものであり、
図柄変動の開始に伴って前記第一表示領域に表示されていた前記第一表示が前記第二表示領域に移動する際に行われる第一演出は、前記第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示(CA1)が前記画像表示手段に表示され、前記第三表示が動作した結果として前記第二表示が前記第一表示とは異なる表示態様になる演出(図14(c)〜図15(f))であり、
前記第一演出が行われた図柄変動において行われる第二演出は、当該第一演出で動作した前記第三表示と表示上の同一性を有する第四表示(CA2)が当該第三表示より後に前記画像表示手段に表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該第一演出の終了時とは異なる表示態様になりうる演出(図16−1(g)〜(j))である、
ことを特徴とする遊技機である。
ここで、「第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示」とは、第一表示から視認可能な(見た目上の)特徴を第三表示が引き継いでいることと同意である。より具体的には、(イ)第三表示が、第一表示の少なくとも一部を構成していたキャラクタに係る画像が同じキャラクタと視認できる範囲で変化した表示である場合、(ロ)第三表示が、第一表示の少なくとも一部を構成していたアイテムに係る画像が同じアイテムと視認できる範囲で変化した表示である場合、(ハ)第三表示が、第一表示の少なくとも一部を構成していたテキストに係る画像が同じテキストと視認できる範囲で変化した表示である場合、のうち少なくとも一つを充足するとき、「第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示」であるものとして扱って良い。逆に言えば、上記の(イ)(ロ)(ハ)を充足する範囲内において、第三表示は、第一表示と比べて、形状、色彩、及び大きさ等が変化することが許容される。
同様に、「第三表示と表示上の同一性を有する第四表示」も、第三表示から視認可能な(見た目上の)特徴を第四表示が引き継いでいることと同意であり、上記の(イ)(ロ)(ハ)と同等の条件を充足する範囲内において、第四表示は、第三表示と比べて、形状、色彩、大きさが変化することが許容される。
但し、第一表示から第三表示に引き継がれる特徴と、第三表示から第四表示に引き継がれる特徴と、は共通することが本発明の実施において好ましいが、必ずしも共通していなくてもよい。言い換えれば、第一表示と第四表示とが視認可能な(見た目上の)特徴を有していないことを、本発明は許容する。
本発明によれば、第一表示を構成していた画像と同一性を有する第三表示および第四表示が、同一の図柄変動において上記の順番に表示され得ることによって、第二表示の表示態様が段階的に変化しうるので、その図柄変動において大当りの当選期待度が高まる心証を遊技者により強く与えることができる。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1〜図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
なお、図1〜図5において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d、中カーソルボタン38e)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上カーソルボタン38aおよび下カーソルボタン38bは、後述するスピーカ33から出音される音声の音量を調整するために、左カーソルボタン38cおよび右カーソルボタン38dは、後述する枠ランプ35および演出表示装置80等の輝度を調整するために、中カーソルボタン38eは、これらの調整結果を決定するために操作される。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されており、当然ながら画像(静止画像及び動画像)を表示可能なデバイスである。
メイン表示部81とサブ表示部82の間には、演出遮蔽体85が配設されている。さらに、演出遮蔽体85は、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dで構成されており、詳細は後述するが、これらは互いに連動してメイン表示部81を遮蔽する方向に移動可能に構成されている。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。なお、図示は省略するが、操作ハンドル31には、遊技者が操作しているか否かを判断するためのタッチセンサが設けられている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
また、遊技盤50には、上述したセンサの他に、不正に賞球を受ける不正行為を防止するために、磁気を検知するための磁気検知センサおよび電波を検知するための電波検知センサ(いずれも図示省略)が設けられている。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、図5に示すように、第1副制御基板200上には、音量調整のために操作される音量調整部83、および輝度調整のために操作される輝度調整部84が設けられている。そして、第1副制御基板ケース209は、音量調整部83および輝度調整部84を外部に露出するように第1副制御基板200を格納し、開閉カバー45は、音量調整部83および輝度調整部84を避けるように取り付けられている。そのため、図5に示す状態、すなわち、第1副制御基板ケース209に第1副制御基板200が格納され、かつ開閉カバー45が取り付けられている状態で、音量調整部83および輝度調整部84の操作が可能となっている。
音量調整部83および輝度調整部84は、いわゆるロータリースイッチであり、本実施形態では、音量調整部83を、音量大、音量中、音量小の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能であり、輝度調整部84を、輝度高、輝度中、輝度低の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能である。なお、音量調整部83および輝度調整部84は、ロータリースイッチに限らず、スライド式のスイッチを採用してもよい。また、音量調整部83および輝度調整部84は、第1副制御基板200と電気的に接続されてさえいれば、第1副制御基板200とは異なる基板に設けられたスイッチであってもよい。さらに、遊技盤50の背面側に設けられてさえいれば、その設置位置についても問わない。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<演出遮蔽体85の動作について>
次に、図6(a)〜図6(c)を用いて、演出遮蔽体85の動作を説明する。図6(a)〜図6(c)は、演出遮蔽体85の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体85は、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体85が初期位置にある状態が示されている。なお、当該位置において、メイン表示部81に係る表示領域の略全体が視認可能となっている。
図6(b)には、演出遮蔽体85によってメイン表示部81に係る表示領域の一部(全体の30%程度)が覆蓋されている状態が示されている。
図6(c)には、演出遮蔽体85によってメイン表示部81に係る表示領域の全体が覆蓋されている状態(メイン表示部81に係る表示領域が遮蔽されている状態)が示されている。
このように、左上演出遮蔽体85a、右上演出遮蔽体85b、左下演出遮蔽体85c、および右下演出遮蔽体85dは、メイン表示部81に係る表示領域の平面方向で互いに連動して動作する。なお、以降の説明では、図6(a)に示す演出遮蔽体85の位置を原位置、図6(b)に示す演出遮蔽体85の位置を第1動作位置、図6(c)に示す演出遮蔽体85の位置を第2動作位置、と称する場合がある。
また、本実施形態における「覆蓋」とは、覆蓋するもの(本実施形態では、演出遮蔽体85)が、覆蓋されるもの(本実施形態では、メイン表示部81に係る表示領域)の手前に位置し、覆蓋するものが遊技者側と対象物との間に存在することで、覆蓋されるものの一部または全部が視認不能または視認困難となることを指す。
また、図6(c)に示す通り、左上演出遮蔽体85aは、前面側(メイン表示部81側を背面側と定義した場合の前面側)の表面に「天」という文字を模した凸部を有し、右上演出遮蔽体85bは、前面側の表面に「下」という文字を模した凸部を有し、左下演出遮蔽体85cは、前面側の表面に「無」という文字を模した凸部を有し、右下演出遮蔽体85dは、前面側の表面に「双」という文字を模した凸部を有している。これら演出遮蔽体85の手前側(遊技者側)の形状は、本実施形態の形状に限らず、任意の形状を採用してもよいが、本実施形態では、演出遮蔽体85が第2動作位置となることで当該形状の全体が視認可能となる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。なお、図示は省略するが、これらのセンサ以外に、主制御基板100は、満タン検知センサ、磁気検知センサ、および電波検知センサとも電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、輝度の調整を指示する輝度調整コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、音量の調整を指示する音量調整コマンド、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、および可動装飾体22やサブ表示部82や演出遮蔽体85等の可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、輝度調整コマンド、音声制御コマンド、音量調整コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、枠ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
ランプ制御データは、輝度調整部84、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38dの操作による調整結果に基づいて決定された輝度にしたがって生成される。そのため、本実施形態では、当該調整結果に基づいて決定された輝度で、枠ランプ35を点灯させることができる。本実施形態における輝度は、輝度1〜輝度10の10段階の範囲で設定可能であり、この順にしたがって輝度が高くなる。また、第1副制御基板200は、輝度が調整されるごとに、当該調整後の輝度を特定するデータ(以下、「輝度特定データ」と称する)を含む輝度調整コマンドを、第2副制御基板300に向けて送信する。なお、調整された輝度は、表示される画像の輝度にも反映される。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図9〜図11を参照することとする。
主制御基板100は、図8に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図9(a)〜図9(c)、図10(a)、および図10(b)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「−」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0〜65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出され、大当りが導出されなかった場合には。ハズレとなる。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出され、大当りが導出されなかった場合には、ハズレとなる。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0〜99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率で図柄bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域(図示省略)を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRP、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1−A、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1−B、9/1000(約1/111)の確率でHSP2−A、7/1000(約1/143)の確率でHSP2−B、5/1000(1/200)の確率でHSP3−A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3−Bが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP3−Cが決定されることはない。また、詳細は図10(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1−A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1−B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2−A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2−B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3−A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3−B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP3−Cが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP〜特図変動パターンHSP3−Bが決定されることはない。
なお、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「〜」を挟んで記載した場合、図10(a)または後述する図10(b)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、上述の通り、当該抽選では、特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
まず、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP−A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP−B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP−C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP−Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図10(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0〜999である。そのため、図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=3(以下、「保3」と称する場合がある)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP−Aが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP−B〜特図変動パターンHNP−Dが決定されることがない。また、図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=2(以下、「保2」と称する場合がある)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Bが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP−Cおよび特図変動パターンHNP−Dが決定されることがない。図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=1(以下、「保1」と称する場合がある)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP−Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP−Dが決定されることがない。図柄変動が開始時に、特図1保留カウンタ=0(以下、「保0」と称する場合がある)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP−Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP−Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Dが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP−Aが決定されることがない。なお、以降の説明では、上述の「保3」、「保2」、「保1」、「保0」に加え、特図1保留カウンタ=4の場合については、「保4」と称する場合がある。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(図柄変動が開始時の特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
また、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、および大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。大当り遊技は、特別電動役物65の1回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(本例では、16R、9R、8R)だけ連続して実行する遊技状態である。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、特図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図低確を維持し、確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、普図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、100回の図柄変動が行われるまで普図高確とし(100回の図柄変動後には普図低確とする)、確変大当りに係る大当り終了時には、次回の大当り遊技の開始まで(例えば、大当りが導出されるのに十分な有限の回数(例えば、5000回)を設定する場合も含む)普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図11(a)および図11(b)を参照しながら説明する。なお、図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA〜特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、図11(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間(当該特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンの変動時間に対して出現率(当該特図当否判定の結果が導出される確率に対して当該特図変動パターンの当選確率を掛け算することで導出される、任意の図柄変動において発生し得る確率)を掛け算することで導出される変動時間の総和)は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。これは、主に、各特図変動パターン導出状態において最も選択される割合が高い基本特図変動パターンの変動時間の長さの差に起因する。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、および特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
本実施形態において、メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態には、例えば、上述の更新異常の発生に基づく主基板エラー、磁気検知センサによる磁気検知に基づく磁気エラー、電波検知センサによる電波検知に基づく電波エラー、ゲートセンサ74による遊技球の検知に基づく右打ちエラー、中枠開扉センサ76による中枠17の開放の検知または前枠開扉センサ77による前枠20の開放の検知に基づく扉開放エラー、満タン検知センサによる遊技球の検知に基づく満タンエラーなどがある。なお、本実施形態に係るエラー状態の発生有無については、後述する遊技可能状態中に監視される。
これらのエラーの一部の発生条件を整理すると、主基板エラーは、上述の通り、乱数回路105の更新異常を示すエラー状態であり、当該更新異常が発生した場合に発生する。磁気エラーは、磁気検知センサによる磁気検知が500ms連続で発生した場合に発生するエラー状態であり、電波エラーは、電波検知センサによる電波検知回数(直前の電源投入からの累計回数)が計5回発生した場合に発生するエラー状態である。また、右打ちエラーは、通常時(特図低確かつ普図低確)にゲートセンサ74が遊技球を3回検知した場合(当該検知回数は、最後の検知から1000ms経過でリセットされる)に発生するエラー状態であり、満タンエラーは、満タン検知センサがONとなっている場合、すなわち、満タン検知センサによって遊技球が検知されている場合に発生するエラー状態である。
また、本実施形態では、これらのエラー状態のうち、主基板エラー、磁気エラー、電波エラーを相対的に重要度が高いエラー状態(以下、単に「重要度が高いエラー状態」と称する)として扱っている。そのため、メインエラー制御手段165は、これらの重要度が高いエラー状態が発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理に加え、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等の遊技を進行させないための遊技進行規制処理を実行する。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過する前にセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。なお、本実施形態では、磁気エラーおよび電波エラーが発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理を実行するも、払出制御基板400に上述の遊技進行規制処理を実行しないようにしてもよい。
また、これらの重要度が高いエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
さらに、これらの重要度が高いエラー状態は、電断復電によってのみ解除可能(当該エラー状態を終了させることが可能)であり、当該エラー状態に係るセキュリティ信号は、電断によりOFFの状態となる(電断までONの状態が維持される)。
なお、上述の重要度が高いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、他のエラー状態を設けてもよい。
一方、相対的に重要度が低いエラー状態(以下、単に「重要度が低いエラー状態」と称する)となる右打ちエラー、扉開放エラー、および満タンエラーは、遊技球の発射は規制されず、遊技の進行が可能な状態が維持される。なお、これらのエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
また、右打ちエラーは、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了し、扉開放エラーは、中枠開扉センサ76による中枠17の閉鎖状態の検知、または前枠開扉センサ77による前枠20の閉鎖状態の検知によって終了し、満タンエラーは、満タン検知センサによって遊技球が検知されなくなることで終了する。なお、これらのエラー状態の終了条件が充足された場合には、当該終了条件が充足されたことを示す演出制御コマンド(復帰コマンド)がメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される。
また、上述の重要度が低いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、大当り遊技中の大入賞口55が閉鎖状態となってからあらかじめ定められた時間が経過した以降に大入賞口センサ72によって遊技球が検知された場合に発生する異常入賞エラー等、他のエラー状態を設けてもよく、これらのエラー状態を設けた場合には、当該エラー状態に係る報知演出を実行する。なお、異常入賞エラーは、上述の右打ちエラーと同様に、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了させればよい。
なお、本実施形態において、重要度が高いエラー状態は、上述の重要度が低いエラー状態よりも優先して実行される。したがって、重要度が高いエラー状態が発生している状態では、後述する扉開放報知が実行されることがなく、開放報知抑制期間も存在しない。
また、重要度が高いエラー状態では、後述する保留アイコンおよび変動アイコンが表示される表示領域の全部を含む表示領域(本実施形態ではメイン表示部81に係る表示領域の全体)に当該エラー状態を報知する画像が表示される。一方、重要度が低いエラー状態では、保留アイコンおよび変動アイコンが表示される表示領域重複しない表示領域に当該エラー状態を報知する画像が表示される。
さらに、重要度が高いエラー状態は、電断復電によって解除され、電断復電によって保留アイコンは白色の通常アイコンとなる。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図8に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNPであった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、通常モードにおいて、図10(a)および図10(b)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出を指し、本実施形態では、互いに内容が異なる発展演出A、発展演出Bの2種類が存在する。これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
ハズレ演出ルートに対応する発展演出A、発展演出Bでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りでないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出A、発展演出Bでは、ハズレ演出ルートに対応する発展演出と同様に、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることが報知される。すなわち、発展演出A、発展演出Bは、いずれも、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りあるか否かを報知する演出と言える。
本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−Dおよび特図変動パターンHRPに対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分(後述するキャラクタ画像等)が異なる態様であってもよい。なお、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間(発展演出が実行される図柄変動において、装飾図柄がリーチ状態となるまでの期間)において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄−7図柄−6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP3−Bには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1−Aおよび特図変動パターンHSP1−Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1−Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP2−Aおよび特図変動パターンHSP2−Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1−Aおよび特図変動パターンHSP1−Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP3−Aおよび特図変動パターンHSP3−Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1−Aおよび特図変動パターンHSP1−Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP1−Aおよび特図変動パターンASP1−Bには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1−Aおよび特図変動パターンASP1−Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1−Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP2−Aおよび特図変動パターンASP2−Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1−Aおよび特図変動パターンASP1−Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3−Aおよび特図変動パターンASP2−Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1−Aおよび特図変動パターンASP1−Bと同様に、これらの特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3−Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP3−Cには、発展演出Aおよび発展演出Bのいずれとも異なる発展演出Cが対応する。
このように、本実施形態では、同一の発展演出を対応させることで、特図変動パターンHSP1−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1−Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2−Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3−Bに対応する演出ルートを、対応づけている。これにより、対応づけられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際(当該演出ルートに係る発展演出によって特図当否判定の結果が示されるタイミング)まで一致することとなる。そのため、発展演出Aおよび発展演出Bが実行される図柄変動において、遊技者に大当り当選の期待感を抱かせることができる。また、発展演出Aおよび発展演出Bが実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りを期待させる特図変動パターンとも言うこともできる。
なお、特図変動パターンASP3−Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出Cが実行された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
また、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−B)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−B)の順に決定され易くなる。
そのため、発展演出Bは、発展演出Aに比べて、大当り当選の期待感を高めることができる。
さらに、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2−A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3−A)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2−A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3−A)の順に決定され易くなる。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
また、上述の通り、特図変動パターンHSP1−A、特図変動パターンHSP1−B、特図変動パターンHSP−C、特図変動パターンASP1−A、および特図変動パターンASP1−Bでは、疑似変動を介さずにリーチ状態となり、特図変動パターンHSP2−A、特図変動パターンHSP2−B、特図変動パターンASP2−A、および特図変動パターンASP2−Bでは、2回の疑似変動を介してリーチ状態となり、特図変動パターンHSP3−A、特図変動パターンHSP3−B、特図変動パターンASP3−A、特図変動パターンASP3−B、および特図変動パターンASP3−Cでは、3回の疑似変動を介してリーチ状態となる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。
また、発展演出A、発展演出Bの実行中には、それぞれの発展演出に対応する態様で、メイン表示部81による画像の表示、スピーカ33による音声(BGM)の出音、および枠ランプ35によるランプの点灯が実行される。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、各発展演出の終盤に、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示されるか否か(今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否か)を報知する覆蓋演出が実行される。
また、図柄変動が開始されてから各発展演出が開始されるまで、すなわち、図柄変動が開始されてから装飾図柄がリーチ状態を構成するまでの期間では、いずれの発展演出中とも異なる態様で、メイン表示部81による画像の表示、スピーカ33による音声(BGM)の出音、および枠ランプ35によるランプの点灯が実行される。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の表示領域に、保留されている図柄変動に対応する画像(本実施形態では、「保留アイコン」と称する)を表示させるための演出データを設定する。なお、本実施形態において、保留アイコンとは、特図変動パターン導出状態PAであれば、特図1に係る図柄変動に対応する画像であり、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCであれば、特図2に係る図柄変動に対応する画像である。また、詳細は後述するが、保留アイコンとは、当該アイコンの態様によって、対応する保留中の図柄変動における大当り当選の期待度を示唆する画像であり、当該画像の態様(色彩または形状)は、保留コマンドに続けて送信される事前判定コマンドに含まれる情報等によって決定される。
さらに、サブ保留制御手段223は、メイン表示部81の表示領域に、今回の図柄変動に対応する画像(本実施形態では、「変動アイコン」と称する)を表示させるための演出データを設定する。保留アイコンと同様に、詳細は後述するが、変動アイコンとは、当該アイコンの態様によって、対応する実行中の図柄変動における大当り当選の期待度を示唆する画像である。
なお、以下の説明で「保留変化」とは、特段の説明がない場合には、保留アイコンの変化と変動アイコンの変化の双方を包含する意味として用いる。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
また、詳細は後述するが、本実施形態における第一演出、第二演出についても演出制御手段224で決定する。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、例えば、後述するカットイン演出の種別を決定する抽選等、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
さらに、詳細は後述するが、本実施形態における第一演出、第二演出についても演出内容決定手段225で決定する。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
特に、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに枠ランプ35に対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、枠ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物(可動装飾体22、サブ表示部82、演出遮蔽体85)に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から当該可動役物の可動を制御するための可動制御データを読み出し、当該可動体へ送信して当該可動体の可動を制御する。
音量調整手段250は、音量を調整する音量調整処理、および上述の音量調整コマンドを生成する音量調整コマンド生成処理を実行する。
輝度調整手段255は、輝度を調整する輝度調整処理、および上述の輝度調整コマンドを生成する輝度調整コマンド生成処理を実行する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様の変化を用いて、当該画像に対応する図柄変動における大当り当選期待度を示唆することで、遊技の興趣向上を図っている。以下、当該機能の詳細を説明する。
<保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様変化の概要について>
まず、図12、図13を用いて保留アイコンおよび変動アイコンに係る態様変化の概要を説明する。
図12は、メイン表示部81に保留アイコン及び変動アイコンが表示される領域を示す図である。
図13(1)は、通常の保留アイコン及び変動アイコンに係る大当りの当選期待度を示し、図13(2)は馬アイコンと他の保留アイコンに係る大当りの当選期待度を示す図である。
図12に示すメイン表示部81には、ある図柄変動の実行中、かつ、2つの図柄変動が保留されている状態が示されている。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、保留アイコンとして、右から順に、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして、アイコン画像ag0が表示されている。また、保留アイコン表示領域812に破線で示した二つの丸は、3つ目および4つ目の保留アイコンが表示される領域を示しており、仮に保留されている図柄変動が更にある場合には、保留アイコンとしてアイコン画像ag3、アイコン画像ag4が表示されることとなる。
なお、図12では、変動表示領域811、保留アイコン表示領域812、及び変動アイコン表示領域813が、メイン表示部81の表示領域内に含まれる実施形態を例示したが、これらのうち少なくとも一部が、サブ表示部82の表示領域に設けられてもよい。
本実施形態では、メイン表示部81に係る表示領域のうちの装飾図柄が変動表示される変動表示領域811の下側にある保留アイコン表示領域812に、保留アイコンに相当するアイコン画像が表示され、変動表示領域811の下側にある変動アイコン表示領域813に変動アイコンに相当するアイコン画像が表示される。そして、保留アイコン表示領域812に表示された保留アイコンに相当するアイコン画像は、自身に対応する図柄変動の手前の図柄変動が実行されるごとに変動アイコン表示領域813に向かって移動し、当該アイコン画像は、自身に対応する図柄変動が実行される際に保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に向かって移動し、変動アイコンに相当するアイコン画像となる。保留アイコン画像および当該アイコン画像の表示態様については後述する。
また、図12に示す通り、保留アイコン表示領域812に表示されるアイコン画像には、アイコン画像ag1、アイコン画像ag2、アイコン画像ag3、またはアイコン画像ag4で示した丸形状のアイコン画像(以下、「通常アイコン」と称する場合がある)の他に馬の顔を模したアイコン画像(以下、「馬アイコン」と称する場合がある)とがある。
また、図12に示す通り、本実施形態では、変動アイコン表示領域813に表示されるアイコン画像にはアイコン画像をのせる台座画像dgの上に表示される。そのため、保留アイコンに相当するアイコン画像であるか変動アイコンに相当するアイコン画像であるかを遊技者に容易に識別させることができるようになっている。
次に、図13(1)に示す通り、本実施形態における通常アイコンの態様としては、互いに色彩が異なる計5種類の段階が存在する。
具体的には、図13(1)−(a)に示す白色の通常アイコンと、図13(1)−(b)に示す青色の通常アイコンと、図13(1)−(c)に示す緑色の通常アイコンと、図13(1)−(d)に示す赤色の通常アイコンと、図13(1)−(e)に示す虹色の通常アイコンと、があり、詳細は後述するが、当該順序に沿って、対応する図柄変動における大当り当選の期待度が高くなる。ここで虹色の通常アイコンは、対応する図柄変動の大当りの確定を示す表示態様であり、対応する図柄変動が大当りとなる期待度が100%であることを示しているとも言える。
なお、各通常アイコンには、「白」、「青」、「緑」、「赤」、または、「虹」の文字が含まれているが、これは説明の便宜上記載された文字であり、実際には存在しない文字である。
また、本実施形態では、本発明の特徴的演出である馬暴れ演出が、その保留アイコンに対応する図柄変動において実行されることを示す特殊なアイコン画像として、図13(2)−(f)に示す、馬アイコンが保留アイコン表示領域812に表示される。なお、以下の説明において、保留アイコン表示領域812に馬アイコンが表示されることを、馬保留演出と称する場合がある。
馬保留演出は、馬暴れ演出との間で上述のような関係を有しているので、対象となる図柄変動において馬暴れ演出が実行されることを予告する演出であると換言できる。
図13(2)−(f)に示す通り、白色の通常アイコンに対応する図柄変動より馬アイコンに対応する図柄変動の方が大当り当選の期待度が高くなっており、馬アイコンに対応する図柄変動より赤色の通常アイコンに対応する図柄変動の方が大当り当選の期待度が高くなる。また、上述した通り、赤色の通常アイコンは、通常アイコンの中で虹色に次いで大当り当選の期待度が高いアイコン画像である。
従って、本実施形態において、特定の表示態様(馬アイコン)が示唆する大当りの当選期待度は、特定の表示態様以外の表示態様(通常アイコン)が示唆する大当りの当選期待度のうち最も低いものより高く且つ最も高いものより低い、と換言できる。より詳しくは、特定の表示態様(馬アイコン)が示唆する大当りの当選期待度は、特定の表示態様以外の表示態様(通常アイコン)のうち大当りの当選が確定する表示態様(虹色の通常アイコン)を除いた表示態様の中において、最も大当りの当選期待度が低いものより高く且つ最も大当りの当選期待度が高いものより低い、と換言できる。
次に、図14と図15に基づいて、馬保留演出から馬暴れ演出に移行していく流れを説明する。
具体的には、図14(a)及び図14(b)が馬保留演出を行っているシーンを図示しており、図14(c)〜図15(f)が馬暴れ演出を行っているシーンを図示している。
本実施形態では、馬保留演出が行われた場合には、必ず馬暴れ演出が少なくとも1回行われるようになっており、後述するように馬保留演出と馬暴れ演出は連続的に行われる態様になっているため、一体の演出とみなしてもよい。
なお、以下の説明において馬保留演出から移行して行われる馬暴れ演出を、開始時の馬暴れ演出、又は馬暴れ演出(開始時)と称する場合がある。
図14(a)は、或る図柄変動の実行中に始動入賞して新たに馬アイコンが保留アイコン表示領域812に表示されたシーン(馬保留演出が開始されたシーン)を示している。そのため、当該シーンにおいて、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、一番右に白色の通常アイコン(ag1)が1つ表示され、その隣に馬アイコン(ag2)が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色の通常アイコン(ag0)が実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
保留アイコン表示領域812の右から二番には、馬アイコン(ag2)が表示されている。これは、馬アイコンに相当する始動入賞が発生した際にサブ保留制御手段223によって当該始動入賞に対する保留アイコンを馬アイコンに決定されたためである。なお、始動入賞に対する保留アイコンを馬アイコンに決定する制御については後述する。
また、変動アイコン表示領域813には、白色の通常アイコン(ag0)が実行中の変動アイコンとして表示されている。
図14(b)は、図14(a)の次のシーンであり、当該シーンでは、図14(a)のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始されたタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。そして、当該シーンにおいて、保留アイコン表示領域812には、一番右に馬アイコン(ag2)が表示されるとともに、変動アイコン表示領域813には、白色の通常アイコン(ag1)が、実行中の図柄変動に対応する変動アイコンとして表示されている。
図14(c)は、図14(b)の次のシーンであり、当該シーンでは、図14(b)のシーンで実行されていた図柄変動の次の図柄変動が開始された直後のタイミングが示されている。そのため、変動表示領域811には、装飾図柄が変動表示されている様子が示されている。
図14(c)のシーンにおいて、図14(b)のシーンで変動アイコン表示領域813に表示されていた白色の通常アイコン(ag1)に対応する図柄変動は終了しているため、変動アイコン表示領域813から消失している。一方で、図14(c)のシーンにおいて開始された図柄変動に対応するアイコン画像(ag2)は、未だ保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されている。従って、変動アイコン表示領域813に表示されている台座画像dgの上には、アイコン画像が表示されていない。
ここで、次の図柄変動は図14(b)のシーンで保留アイコン表示領域812に表示されていた馬アイコン(ag2)に対応する図柄変動であるため、当該馬アイコン(ag2)に対するアイコン画像は保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に移動(スライド)する。この移動に伴い、当該アイコン画像は、その中から馬アイコン(ag2)と表示上の同一性を有する馬画像(CA1)が飛び出てくるような動作を伴って、その表示態様が白色の通常アイコン(ag2)に変化する。そして、馬画像(CA1)がメイン表示部81に表示され、保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されていた白色の通常アイコン(ag2)をかかえながら駆け上がる動作をする。
なお、馬画像(CA1)が保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されていた白色の通常アイコン(ag2)に動作する態様はかかえながら駆け上がるに限定されるものではなく、遊技者が保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されていた白色の通常アイコン(ag2)に動作していることが把握できればよい。また、馬画像(CA1)は、メイン表示部81に表示されればよく、変動表示領域811に表示されてもよいし、変動表示領域811と保留アイコン表示領域812に跨って表示されてもよいし、変動表示領域811と変動アイコン表示領域813に跨って表示されてもよいし、保留アイコン表示領域812と変動アイコン表示領域813に跨って表示されてもよいし、変動表示領域811と保留アイコン表示領域812と変動アイコン表示領域813のすべてに跨ってもよいし、メイン表示部81のこれ以外の表示領域に跨って、もしくは、これ以外の表示領域に表示されてもよい。
また、本実施形態では、「第一表示」に相当する馬アイコンが、「第二表示」に相当する白色の通常アイコンと、「第三表示」に相当する馬画像と、に分離する態様で例示したが、本発明の実施においては「第一表示」に相当する画像(保留アイコン)の特徴が、「第三表示」に相当する画像に引き継がれれば足り、上記の態様に限られない。例えば、「第一表示」が、その特徴を維持したままの1つの画像を「第三表示」と扱ってもよいし、その特徴がそれぞれに引き継がれる複数の画像を「第三表示」と扱ってもよい。また、一度「第一表示」が消失した後に「第三表示」が表示されてもよい。
図14(d)は、図14(c)の次のシーンであり、当該シーンでは、図14(c)のシーンで実行されていた図柄変動が継続されており、図14(c)の馬画像(CA1)が保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813の間に表示されていた白色の通常アイコン(ag2)をかかえながら駆け上がる動作をした結果、変動アイコン表示領域813に、図14(b)のシーンで保留アイコン表示領域812に表示されていた馬アイコン(ag2)とは異なる表示態様の白色の通常アイコン(ag2)が表示されたことを示している。ここで、変動アイコン表示領域813の台座画像dgの上に表示される変動アイコンは、図14(c)のシーンで馬画像(CA1)がかかえていた白色の通常アイコン(ag2)である。
そして、当該シーンにおいて、馬画像(CA1)は、変動アイコン表示領域813に白色の通常アイコン(ag2)が表示されたときには、当該通常アイコン(ag2)に重ならない位置に表示されている。
なお、本実施形態では、図14(d)のシーンにおいて、変動アイコン表示領域813に「第二表示」に相当する変動アイコンが表示されていることを例示したが、このタイミングにおいて必ずしも「第二表示」が表示されている必要はなく、同一の図柄変動内において「第三表示」が表示された以後であれば、「第二表示」が表示されるタイミングは制限されない。
図15(e)は、図14(d)の次のシーンであり、当該シーンでは、図14(d)のシーンで実行されていた図柄変動が継続されており、図14(d)で変動アイコン表示領域813に表示された通常アイコン(ag2)に重ならない位置に表示された馬画像(CA1)が再び変動アイコン表示領域813に表示された通常アイコン(ag2)に動作していることを示している。このとき、図14(c)のタイミングで馬画像(CA1)が変動アイコンに動作した態様とは異なることが望ましい。これは動作態様が異なることにより、遊技者に異なる演出であることを把握させやすいためである。
そこで、図15(e)では、馬画像(CA1)が変動アイコン表示領域813の通常の白色アイコン(ag2)を蹴る動作を行うことを示している。
図15(f)は、図15(e)の次のシーンであり、当該シーンでは、図15(e)のシーンで実行されていた図柄変動が継続されており、図15(e)で変動アイコン表示領域813に表示されている白色の通常アイコン(ag2)に馬画像(CA1)が動作した結果、変動アイコン表示領域813に図15(e)のシーンで変動アイコン表示領域813に表示された通常の白色アイコン(ag2)とは異なる表示態様の青色の通常アイコン(ag2)が表示されたことを示している。ここで、変動アイコン表示領域813に表示される変動アイコンがなりうる表示態様としては、図示した青色に限らず、緑色、赤色、虹色のいずれも含まれるし、白色も含まれる(図15(e)のシーンから態様が変化しない場合がある)。
次に、図16−1及び図16−2に基づいて、開始時の馬暴れ演出より後のタイミングで実行され得る馬暴れ演出を実行する場合の流れについて説明する。
ここで、開始時の馬暴れ演出より後のタイミングとは、仮に同一の図柄変動において開始時の馬暴れ演出が実行されたならば、当該馬暴れ演出が終了することになるタイミングより後であることをいう。
なお、以下の説明において、上記のタイミングで実行される馬暴れ演出を、中盤の馬暴れ演出、又は、馬暴れ演出(中盤)と称する場合がある。但し、本実施形態では、中盤の馬暴れ演出は、2回目の疑似変動又は3回目の疑似変動において実行され得るものとする。
また、詳細は後述するが、中盤の馬暴れ演出は、開始時の馬暴れ演出が実行された図柄変動において実行され得る演出であり、開始時の馬暴れ演出が実行されなかった図柄変動においても実行され得る演出である。
図16−1は、中盤の馬暴れ演出の一態様を説明する図である。具体的には、図14(c)〜図15(f)に図示した開始時の馬暴れ演出の後に行われ、示唆する対象が保留変化(変動アイコンの変化)である中盤の馬暴れ演出について、図示している。
図16−1(g)は、上記の中盤の馬暴れ演出が開始されるシーンであり、当該シーンでは、図15(f)のシーンで実行されていた図柄変動が継続し、2回目の疑似変動又は3回目の疑似変動の開始時を図示している。図16−1(g)は、図15(f)のシーンで変動アイコン表示領域813に表示されていた青色の通常アイコンが保留変化せずに表示され、メイン表示部81には、図15(f)のシーンでメイン表示部81に表示されていた馬画像(CA1)と表示上の同一性を有する馬画像(CA2)を表示し、当該馬画像(CA2)が変動アイコン表示領域813に表示されている青色の通常アイコンに向かって駆け寄ってくる様子を示している。
なお、図16−1(g)の馬画像(CA2)は、図15(f)の馬画像(CA1)がメイン表示部81の表示領域内に継続して表示されている画像であってもよいし、図15(f)の馬画像(CA1)が消失した後に表示される画像であってもよい。
図16−1(h)は、図16−1(g)の次のシーンであり、当該シーンでは、図16−1(g)のシーンで実行されていた疑似変動が継続されており、変動アイコン表示領域813には、青色の通常アイコンが表示されている。そして、変動表示領域811に重畳するように馬画像(CA2)が表示される。このとき、馬画像(CA2)は、開始時の馬暴れ演出において表示される馬画像(CA1)のいずれよりも大きく表示される。これにより、開始時の馬暴れ演出より期待できるのでは?と遊技者に想起させることができる。
図16−1(i)は、図16−1(h)の次のシーンであり、当該シーンでは、図16−1(h)のシーンで実行されていた疑似変動が継続されており、図16−1(h)のシーンでメイン表示部81一面に表示された馬画像(CA2)が変動アイコン表示領域813に表示されている青色の通常アイコンを激しく蹴るような動作を行う。この動作は、図15(e)のシーンで馬画像(CA1)が変動アイコン表示領域813の白色の通常アイコンに動作するよりも激しい動作とするほうが望ましい。このようにすることで、遊技者は開始時の馬暴れ演出に比べてより強く保留変化(大当りの当選期待度が高まること)に期待できるのでは?と遊技者に想起させることができる。
図16−1(j)は、図16−1(i)の次のシーンであり、当該シーンでは、図16−1(i)のシーンで実行されていた疑似変動が継続されており、図16−1(i)の馬画像(CA2)が変動アイコン表示領域813に表示されている青色の通常アイコン(ag2)を激しく蹴った結果、変動アイコン表示領域813に図16−1(i)のシーンで変動アイコン表示領域813に表示されていた青色の通常アイコン(ag2)に比べて大当りの当選期待度が高い赤色の通常アイコン(ag2)が表示されたことを示している。ここで、変動アイコン表示領域813に表示される変動アイコンがなりうる表示態様としては、図示した赤色に限らず、緑色、虹色のいずれも含まれるし、青色も含まれる(図15(i)のシーンから態様が変化しない場合がある)が、白色は含まれない(図15(i)のシーンから態様が成り下がることはない)。
図16−2は、中盤の馬暴れ演出の一態様を説明する図である。具体的には、図14(c)〜図15(f)に図示した開始時の馬暴れ演出の後に行われ、示唆する対象が発展演出Aである中盤の馬暴れ演出について、図示している。
図16−2(g')は、上記の中盤の馬暴れ演出が開始されるシーンである。図16−1(g)が2回目の疑似変動又は3回目の疑似変動の開始時を図示しているのに対して、図16−2(g')は、2回目の疑似変動又は3回目の疑似変動においてリーチ状態を形成した時を図示しているという点において相違する。
それ以外については、図16−1(g)に関する説明と共通であるため、ここでの説明は省略する。
図16−2(h')は、16−2(g')の次のシーンである。
図16−2(h')については、16−2(g')のシーンで形成されたリーチ状態が継続しているという点を除いて、図16−1(g)に関する説明と共通であるため、ここでの説明は省略する。
図16−1(i')は、図16−1(h')の次のシーンであり、当該シーンでは、16−2(g')のシーンで馬画像(CA2)が表示された後に、発展演出表示領域814に発展演出Aに対応する演出画像が表示されていることを図示している。このとき、馬画像(CA2)は16−2(g')のシーンより小さくなって、発展演出表示領域814の外に逃げていく。このようにすることで、中盤の馬暴れ演出(馬画像(CA2))から発展演出Aに対応する演出画像へと、遊技者の関心をスムーズに移すことができる。
ここで変動表示領域811に変動表示されていた装飾図柄については、ここでは非表示としているが、発展演出Aに対応する演出画像の視認を阻害しない位置(発展演出表示領域814の外やサブ表示部82の表示領域など)に退避させ、図16−1(h')の装飾図柄より小さい図柄によって変動表示させてもよい。
以上、図16−1と図16−2を用いて説明したように、中盤の馬暴れ演出は、開始時の馬暴れ演出が実行された図柄変動において実行され得る演出であり、保留変化を示唆の対象とする場合と、発展演出Aを示唆の対象とする場合と、がある。
また、上述したように、中盤の馬暴れ演出は、開始時の馬暴れ演出が実行されなかった図柄変動においても実行される場合があり、この場合には図16−1又は図16−2に図示した画像が流用されるため、全体の流れと共通となる。従って、詳細な説明は省略する。
更に、中盤の馬暴れ演出は、発展演出Bを示唆の対象とする場合があり、この場合の演出の流れは、発展演出表示領域814に表示される画像が発展演出Bに対応するものに代わるものの、概ね図16−2に図示した流れと共通であるため、詳細な説明は省略する。
このように、本実施形態では、保留アイコン表示領域812に馬アイコンが表示されることがあり(図14(a)、図14(b)参照)、当該表示された馬アイコンは、保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に移動する際に白色の通常アイコンになり、変動アイコン表示領域813に表示される(図14(d)参照)。そして、当該図柄変動中に、変動アイコン表示領域813に表示される通常アイコンにメイン表示部81に表示される馬画像(CA1)が動作することにより、通常アイコンの表示態様(色彩)が変更する可能性がある(図15(f)参照)。
また、保留アイコン表示領域812に表示された馬アイコンと表示上の同一性を有する馬画像(CA1)を馬アイコンが保留アイコン表示領域812から変動アイコン表示領域813に表示される際にメイン表示部81に表示し、当該馬画像(CA1)が変動アイコン表示領域813に表示されている通常アイコン(ag2)に動作するように表示することで(図15(e)参照)、当該変動アイコン表示領域813に表示されている通常アイコン(ag2)の表示態様を変更する可能性がある。
さらに、メイン表示部81に表示した馬画像(CA1)と表示上の同一性を有する馬画像(CA2)が変動アイコン表示領域813に表示されている通常アイコン(ag2)に動作するように表示することで(図16−1(i)参照)、当該変動アイコン表示領域813に表示されている通常アイコン(ag2)の表示態様を変更する可能性がある。
ここで、上述した馬保留演出、開始時の馬暴れ演出、中盤の馬暴れ演出、がどのように組み合わさって実行され得るのか、図17のタイミングチャートを用いて説明する。
図17は、図14(a)〜図16−2(i´)のタイミングチャートを示す。図17の図中のa、b、c、・・・は、図14〜図16−2(i´)の(a)、(b)、(c)、・・・に相当する。
図17(a)は、対象の図柄変動(「当該変動」と図示している期間)の開始時に馬暴れ演出を1回行う場合を示している。
図17(b)は、対象の図柄変動の実行中に馬暴れ演出を2回行い、2回目の示唆対象が保留変化である場合を示している。
図17(c)は、対象の図柄変動の実行中に馬暴れ演出を2回行い、2回目の示唆対象が発展演出である場合を示している。
図17(d)は、対象の図柄変動の中盤で馬暴れ演出を1回行い、示唆対象が保留変化である場合を示している。
図17(e)は、対象の図柄変動の中盤で馬暴れ演出を1回行い、示唆対象が発展演出である場合を示している。
先ず、図17(a)に示す場合について説明する。
「第一表示」に相当する保留アイコンとして、馬アイコン(ag2)が保留アイコン表示領域812に表示された(図14(a)、(b))後に、当該馬アイコンに対応する図柄変動の開始に伴って当該馬アイコンが変動アイコン表示領域813に移動する際に、開始時の馬暴れ演出が行われる(図14(c))。
そして、その開始時の馬暴れ演出は、「第三表示」に相当する馬画像(CA1)がメイン表示部81に表示されるものであり、当該馬画像が動作することによって(図14(c)〜図15(e))、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様(色彩)を、「第一表示」に相当する保留アイコン(馬アイコン)と異ならせる(図15(f))。
従って、図17(a)に示す開始時の馬暴れ演出(図14(c)〜図15(f))は、本発明の「第一演出」に相当するものと言える。
上記のように、本発明の「第一演出」は、第二表示(変動アイコン)の表示態様が変化するものであるので、広く遊技者の知られる保留変化演出の一種と言えるが、その直前まで第一表示(保留アイコン)として表示されていた画像(正確にはその表示上の特徴を引き継いだ第三表示(馬画像))の動作に基づく保留変化演出は目新しいので、遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
当然ながら、図17(b)や図17(c)に示す開始時の馬暴れ演出も、図17(a)に示す開始時の馬暴れ演出と同様に、図14(c)〜図15(f)に示す流れによって実行されるものであるため、本発明の「第一演出」に相当するものと言え、図17(a)に示す開始時の馬暴れ演出と同様の効果を奏する。
詳細は後述するが、開始時の馬暴れ演出の全ては、本実施形態において図17(a)〜(c)に示すタイミングチャートのいずれかに該当する流れで実行されるものである。言い換えれば、本実施形態の遊技機10において実行される開始時の馬暴れ演出は、全て本発明の「第一演出」に相当する。
次に、図17(b)に示す場合について説明する。
図17(b)に示す開始時の馬暴れ演出は、上述の通り「第一演出」に相当する。
図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出は、「第一演出」に相当する開始時の馬暴れ演出が行われた同一の図柄変動において行われる演出である。
更に、図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出は、同図に示す開始時の馬暴れ演出で動作した「第三表示」に相当する馬画像(CA1)と表示上の同一性を有する「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が「第三表示」より後に表示されるものである(図16−1(g))。
更に、図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出は、「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が動作した結果として(図16−1(g)〜(j))、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様(色彩)が、「第一演出」の終了時の表示態様(図15(f)に示す保留アイコンの表示態様)と異なる表示態様になる場合がある演出である。また、上述したように、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様(色彩)が、変化しない場合(図15(f)に示す保留アイコンの表示態様のままである場合)がある演出である。
従って、図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出(図16−1(g)〜(j))は、本発明の「第二演出」に相当するものと言える。
上記のように、本発明の「第二演出」は、「第一演出」と同一の図柄変動において実行され得る(実行される場合と実行されない場合とがある)保留変化演出であり、且つ、「第一演出」で動作した「第三表示」の特徴を引き継いだ「第四表示」の動作が作用するものである。言い換えれば、「第一表示(保留アイコン)」→「第三表示(変動開始時に動作する画像)」→「第四表示(変動中に動作する画像)の順に表示上の特徴を引き継いだ結果として「第二表示(変動アイコン)」の表示態様を変化させうる保留変化演出である。
このように段階的に表示上の特徴を引き継ぎつつ、保留変化の契機が同一の図柄変動で2回生じる保留変化演出は目新しいので、遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
上述したように、「第二演出」に相当する図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出において動作する「第四表示(馬画像CA2)」は、「第一演出」に相当する図17(b)に示す中盤の馬暴れ演出において動作する「第三表示(馬画像CA1)」に比べて、メイン表示部81に大きく表示される(特に、図16−1(h)のタイミングで大きく表示される)。
このように、図17(b)に示す演出の流れでは、「第二表示(変動アイコン)」が段階的に表示態様が変化しうると共に、「第三表示(馬画像CA1)」から「第四表示(馬画像CA2)」への大きさの変化が加わるので、その図柄変動において大当りの当選期待度が高まる心証を遊技者により強く与えることができる。
次に、図17(c)に示す場合について説明する。
図17(c)に示す開始時の馬暴れ演出は、上述の通り「第一演出」に相当する。
図17(c)に示す中盤の馬暴れ演出は、「第一演出」に相当する開始時の馬暴れ演出が行われた同一の図柄変動において行われる演出である。
更に、図17(c)に示す中盤の馬暴れ演出は、同図に示す開始時の馬暴れ演出で動作した「第三表示」に相当する馬画像(CA1)と表示上の同一性を有する「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が「第三表示」より後に表示されるものである(図16−2(g'))。
しかしながら、図17(c)に示す中盤の馬暴れ演出は、「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が動作することによって(図16−2(g')〜(i'))、発展演出Aの導入を盛り上げる(賑やかし)演出であり、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様が変化することはない。
従って、図17(c)に示す中盤の馬暴れ演出(図16−2(g')〜(i'))は、本発明の「第二演出」に相当しないものと言える。言い換えれば、図17(b)と図17(c)に示す中盤の馬暴れ演出は、共通の演出名称を冠するものの、その態様によって本発明の「第二演出」に該当するか否かが分かれる演出であると言える。
図17(a)〜(c)に示したように、「第一演出」に相当する開始時の暴れ馬演出が行われる図柄変動に対応する「第一表示(保留アイコン)」の表示態様は、馬保留演出に用いられる馬アイコン(図13(b))であり、馬アイコンは「第三表示」に相当する馬画像(CA1)及び「第四表示」に相当する馬画像(CA2)のいずれとも表示上の同一性を有する画像を含んでいる。
従って、馬アイコンは、本発明の「特定の表示態様」に相当するものと言える。
また、馬アイコンは、「第一演出」に相当する開始時の暴れ馬演出が行われる図柄変動の保留中における当該図柄変動に対応する「第一表示(保留アイコン)」の表示態様であるものの、保留アイコンのみに対応する画像であるため、「第一演出」の終了時になりうる「第二表示(変動アイコン)」の表示態様の全て(白、青、緑、赤、虹)と異なるものと言える。逆の言い方をすれば、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する「第一表示(保留アイコン)」が「特定の表示態様」に相当する馬アイコンになった場合、当該図柄変動の終了時における「第二表示(変動アイコン)」が馬アイコンであることがない。
すなわち、馬アイコンは、「第一演出」によって「第二表示(変動アイコン)」がなりうる表示態様の全てと異なる特殊なもの(いわゆる特殊保留)であるため、遊技者は保留が示唆する大当りの当選期待度が向上する演出に発展することを期待し、「第一演出」への関心を強めることができる。
次に、図17(d)に示す場合について説明する。
この場合、図17(d)に図示されるように、対象の図柄変動が保留中である期間において馬保留演出が実行されないので、当該期間において「特定の表示態様」に相当する馬アイコン以外の通常アイコンが「第一表示(保留アイコン)」として保留アイコン表示領域812(第一表示領域)に表示される。
図17(d)に図示する中盤の馬暴れ演出は、図示されている通り、開始時の馬暴れ演出が行われない図柄変動において実行される為、当該図柄変動中にメイン表示部81に「第三表示」に相当する馬画像(CA1)は表示されない一方、「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が表示される。
更に、図17(d)に図示する中盤の馬暴れ演出は、上述したように図17(b)に図示する中盤の馬暴れ演出の画像(図16−1(g)〜(j)に図示する画像)を流用するものであるため、「第四表示」に相当する馬画像(CA2)が動作した結果として、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様(色彩)が、との図柄変動の開始時の表示態様(保留アイコンの表示態様のいずれか)と異なる表示態様になる場合がある演出である。また、詳細は後述するが、「第二表示」に相当する変動アイコンの表示態様(色彩)が、変化しない場合(図柄変動の開始時の表示態様のままである場合)がある演出である。
従って、図17(d)に図示する中盤の馬暴れ演出は、本発明の「第三演出」に相当するものと言える。言い換えれば、図17(b)と図17(d)に示す中盤の馬暴れ演出は、共通の演出名称を冠するものの、その態様によって本発明の「第二演出」に該当するか「第三演出」に該当するかが分かれる演出であると言える。
ここで、「第一演出」の結果としてなりうる「第二表示(変動アイコン)」の表示態様が、上述したように通常アイコンの表示態様の全て(白、青、緑、赤、虹)であるため、「第一演出」が事前に行われる「第二演出」(図17(b)に図示する中盤の馬暴れ演出)の終了時になりうる第二表示の表示態様と、第三演出の終了時になりうる第二表示の表示態様と、が同一になる。
このように、「第三演出」に相当する図17(d)に図示する中盤の馬暴れ演出は、「第一演出」が行われずに(「第三表示」が表示されずに)突然に「第四表示」が表示された結果として「第二表示」が変化する態様になっているが、「第二演出」に相当する図17(b)に図示する中盤の馬暴れ演出と同一の変化パターンを有しているので、遊技者は「第二演出」と同様の期待感を「第三演出」に抱くことができる。
以下、ここまで説明した馬保留演出、開始時の馬暴れ演出、及び中盤の馬暴れ演出を実現する為の演出制御について、詳細に説明する。
<入賞時演出判定処理>
図18を用いて入賞時演出判定処理について説明する。
入賞時演出判定処理は、始動入賞が発生したときに、主制御基板100から送信される事前判定手段125の事前判定の結果を含む演出制御子コマンド(事前判定コマンド)に基づき第1副制御基板200の入賞時演出判定手段223によって行われる。入賞時演出判定処理では、馬保留演出を行うか否か、馬保留演出を行う際の保留の最終色の決定、馬保留演出で示唆する内容などについて決定する。
ステップS202は、先読み予告系統を決定する。これは、主制御基板100で決定された図10(a)に示す特図変動パターンに基づき、例えば、馬保留演出、通常保留変化予告、演出ゾーンの予告、停止出目予告などの何れの予告を行うかを決定する。本実施形態では、本願発明の特徴的予告である馬保留予告に当選した場合についての説明を行うため、本発明の遊技機には他の予告に当選した場合の処理を備えているが、説明は省略する。
ステップS204は、特図変動パターンに基づき馬保留演出を行うことに決定されているか否かを判定する。ここで、図10に示した特図変動パターンのうち、HNPおよびASP3−Cの場合は馬保留演出を行わない。これは、馬保留演出は、対象図柄変動において馬暴れ演出が実行される演出であるため、変動時間が短い変動パターンには適していないため、HNPに決定された場合は馬保留演出を行わない。また、馬保留演出は、対象図柄変動において馬暴れ演出によって大当りの当選期待度を高める演出であり、大当り確定となる変動パターンには適していないため、特図変動パターンがASP3−Cに決定された場合は行わない。
ステップS206は、ステップS204で馬保留演出を行うことに決定された場合に、馬保留演出内容として、保留最終色や馬保留演出で示唆する対象演出など、馬保留演出内容について決定するサブルーチン(馬保留演出判定処理)である。馬保留演出判定処理の内容については図19で説明する。
ステップS208は、ステップS204で馬保留演出を行わないことに決定された場合で、馬保留演出とは異なる通常保留変化演出を行うか否かを決定する。通常保留変化演出とは、馬保留演出とは異なる保留の変化演出であり、例えば、保留の表示態様を変化させることにより所定のキャラクタが出現することの示唆や所定のリーチ演出となることの示唆などを行う。ステップS208の通常保留変化演出を行うことに決定された場合は、ステップS210で通常保留変化演出の内容を決定するサブルーチン(通常保留変化演出判定処理)で行う。なお、本実施例では、通常保留変化演出判定処理の詳細な処理内容の説明は省略するものとする。
ステップS212は、ステップS208で通常保留変化演出を行わないことに決定された場合で、先読みゾーン演出を行うか否かを決定する。先読みゾーン演出とは、所定の演出が頻繁に行われる期間(ゾーン)に突入するか否かを予告する演出である。ステップS212で先読みゾーン演出を行うと決定された場合は、ステップS214で先読みゾーン演出の内容を決定するサブルーチン(先読みゾーン演出判定処理)で行う。なお、本実施例では、先読みゾーン演出判定処理の詳細な処理内容の説明は省略するものとする。
ステップS212で先読みゾーン演出を行わないと決定された場合は、入賞時演出判定処理を終了する。
図19は、図18のステップS208に記載した馬保留演出判定処理について説明する。
ステップS302は、馬保留演出を行った際の保留の最終色を図20(a)に示す保留最終色の決定テーブルに基づき抽選する。
図20(a)の保留最終色の決定テーブルについて説明する。
図20(a)に示すように、馬保留演出を行った際の保留の最終色は、白色、青色、緑色、赤色、虹色であり、これらの大当りの当選期待度は、図13(a)に示した通りである。
また、保留最終色は、特図変動パターン導出手段133によって決定された特図変動パターンに基づき抽選が行われる。
特図変動パターンがHRPに決定されている場合は、85/100の確率で保留の最終色は白色に、10/100の確率で保留の最終色は青色に、5/100の確率で保留の最終色は緑色に決定される。特図変動パターンがHSP1−Aに決定されている場合は、65/100の確率で保留の最終色は白色に、20/100の確率で保留の最終色は青色に、10/100の確率で保留の最終色は緑色に、5/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP1−Bに決定されている場合は、55/100の確率で保留の最終色は白色に、20/100の確率で保留の最終色は青色に、15/100の確率で保留の最終色は緑色に、10/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP2−Aに決定されている場合は、50/100の確率で保留の最終色は白色に、25/100の確率で保留の最終色は青色に、17/100の確率で保留の最終色は緑色に、8/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP2−Bに決定されている場合は、45/100の確率で保留の最終色は白色に、23/100の確率で保留の最終色は青色に、19/100の確率で保留の最終色は緑色に、13/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP3−Aに決定されている場合は、20/100の確率で保留の最終色は白色に、25/100の確率で保留の最終色は青色に、25/100の確率で保留の最終色は緑色に、30/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP3−Bに決定されている場合は、15/100の確率で保留の最終色は白色に、21/100の確率で保留の最終色は青色に、29/100の確率で保留の最終色は緑色に、35/100の確率で保留の最終色は赤色に決定される。
また、特図変動パターンがASP1−Aに決定されている場合は、15/100の確率で保留の最終色は白色に、22/100の確率で保留の最終色は青色に、33/100の確率で保留の最終色は緑色に、29/100の確率で保留の最終色は赤色に、33/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP1−Bに決定されている場合は、12/100の確率で保留の最終色は白色に、18/100の確率で保留の最終色は青色に、40/100の確率で保留の最終色は緑色に、28/100の確率で保留の最終色は赤色に、2/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP2−Aに決定されている場合は、15/100の確率で保留の最終色は白色に、20/100の確率で保留の最終色は青色に、25/100の確率で保留の最終色は緑色に、35/100の確率で保留の最終色は赤色に、5/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP2−Bに決定されている場合は、10/100の確率で保留の最終色は白色に、17/100の確率で保留の最終色は青色に、23/100の確率で保留の最終色は緑色に、44/100の確率で保留の最終色は赤色に、6/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP3−Aに決定されている場合は、15/100の確率で保留の最終色は青色に、25/100の確率で保留の最終色は緑色に、51/100の確率で保留の最終色は赤色に、9/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP3−Bに決定されている場合は、10/100の確率で保留の最終色は青色に、20/100の確率で保留の最終色は緑色に、60/100の確率で保留の最終色は赤色に、10/100の確率で保留の最終色は虹色に決定される。
このように、特図当否判定手段131によってハズレに決定されたときには、保留の最終色として虹色に決定されることはなく、特図当否判定手段131によって大当りに決定されたときのみ、保留の最終色として虹色に決定される。したがって、虹色の保留が出現した時点で、遊技者は大当りになることを把握できる。
また、特図当否判定手段131によってハズレに決定され、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHRPに決定されている場合は、保留の最終色として赤色に決定されることがない。また、特図当否判定手段131によってハズレに決定され、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP1−A、HSP1−B、HSP2−A、HSP2−Bのいずれかに決定された場合も図13(a)に示した期待度となるように、保留の最終色として白色に決定される確率が最も高く、保留の最終色として赤色に決定される確率が最も低くなっている。さらに、特図当否判定手段131によってハズレに決定され、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP3−A、HSP3−Bのいずれかに決定された場合は、保留の最終色として白色に決定される確率の方が保留の最終色として赤色に決定される確率よりも低く設定されているが、図10(a)に示したように、特図当否判定手段131によってハズレに決定されたとき、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP3−A、HSP3−Bのいずれかに決定される割合は低いため、図13(a)に示す大当りの当選期待度とすることが可能である。さらに、特図当否判定手段131によってハズレに決定される場合でも、大当りの当選期待度の高い色の保留を出現させることがあるため、これらの保留が出現した際の遊技者の興趣を向上することができる。
一方、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP1−A、ASP1−B、ASP2−A、ASP2−Bのいずれかに決定された場合は、保留の最終色として赤色に決定される確率の方が保留の最終色として白色に決定される確率よりも高く設定している。また、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP3−A、ASP3−Bのいずれかに決定された場合は、保留の最終色として白色に決定されることはない。このように設定することで、図13(a)に示す大当りの当選期待度とすることが可能となる。ここで、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP1−A、ASP1−B、ASP2−A、ASP2−B、ASP3−A、ASP3−Bの何れかに決定された場合、保留の最終色として虹色に決定される確率は低い。しかし、特図当否判定手段131によってハズレに決定された場合は保留の最終色として虹色に決定されることがないため、図13(a)に示した大当りの当選期待度とすることが可能となる。さらに、保留の最終色として虹色が出現すると大当りになるため、保留の最終色として虹色に決定される確率を高くしすぎると遊技者の興趣を低下させる虞がある。
図19に戻り、ステップS304では、馬保留演出の際に、図16−1〜図16−2で説明したメイン表示部81に表示される馬画像(CA2)によって示唆する対象を決定する。この決定は、図20(b)の示唆対象の決定テーブルを用いて決定する。
ここで、図20(b)の示唆対象の決定テーブルについて説明する。
まず、図20(b)に記載された「無し」、「保留変化」、「発展演出A」、「発展演出B」について説明する。
「無し」に決定された場合は、図17(a)に示した流れで演出が進行する。
「保留変化」に決定された場合は、図17(b)に示した流れで演出が進行する。
「発展演出A」又は「発展演出B」に決定された場合は、図17(c)に示した流れで演出が進行する。
そして、図20(b)に示すように、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHRP、HSP1−A、および、HSP1−Bに決定された場合、示唆対象は「無し」にのみ決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP2−Aに決定された場合、80/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、10/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、10/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP2−Bに決定された場合、80/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、10/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、10/100の確率で示唆対象は「発展演出B」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP3−Aに決定された場合、70/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、15/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、15/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP3−Bに決定された場合、70/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、15/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、15/100の確率で示唆対象は「発展演出B」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP1−AおよびASP1−Bに決定された場合、示唆対象は「無し」にのみ決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−Aに決定された場合、60/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、20/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、20/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−Bに決定された場合、60/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、20/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、20/100の確率で示唆対象は「発展演出B」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP3−Aに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、25/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、25/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP3−Bに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「無し」に決定され、25/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、25/100の確率で示唆対象は「発展演出B」に決定される。
このように、図20(b)に示した抽選テーブルを用いることによって、示唆対象が「無し」となる(図17(a)に図示されている演出の流れとなる)抽選値については、特図変動パターンがはずれの場合の方が大当りの場合に比べて高く割り振られている一方、は、示唆対象が「保留変化」となる(図17(b)に図示されている演出の流れとなる)抽選値については、特図変動パターンが大当りの場合の方がはずれの場合に比べて高く割り振られている。従って、第一演出と第二演出とが実行された図柄変動における大当りの当選期待度は、第一演出が実行されて第二演出が実行されない図柄変動における大当りの当選期待度に比べて高くなる。
従って、本発明の演出の効果を強めることができる。
図19に戻り、ステップS306は、ステップS304で示唆対象が「保留変化」に決定されたかを判定し、「保留変化」に決定されていた場合は、ステップS308に進み、保留変化を示唆する疑似変動を決定する。保留変化を示唆する疑似変動を何回目の疑似変動にするか、図21(a)の保留変化を示唆する疑似変動テーブルを用いて決定する。
ここで、図21(a)の保留変化を示唆する疑似変動テーブルについて説明する。
図21(a)に記載された「疑似2」は、馬保留演出の当該変動において、2回目の疑似変動のときに保留が変化することを示唆し、また、「疑似3」は、馬保留演出の当該変動において、3回目の疑似変動のときに保留が変化することを示唆する。
特図変動パターン導出手段133によって、特図変動パターンがHSP2−AまたはHSP2−Bに決定された場合、HSP2−AまたはHSP2−Bは2回の疑似変動を行う変動パターンであるため、全ての場合におて「疑似2」に決定する。
特図変動パターン導出手段133によって、特図変動パターンがHSP3−AまたはHSP3−Bに決定された場合、HSP3−AまたはHSP3−Bは3回の疑似変動を行う変動パターンであるため、50/100の確率で「疑似2」に、50/100の確率で「疑似3」に決定する。
特図変動パターン導出手段133によって、特図変動パターンがASP2−AまたはASP2−Bに決定された場合、ASP2−AまたはASP2−Bは2回の疑似変動を行う変動パターンであるため、全ての場合において「疑似2」に決定する。
特図変動パターン導出手段133によって、特図変動パターンがASP3−AまたはASP3−Bに決定された場合、ASP3−AまたはASP3−Bは3回の疑似変動を行う変動パターンであるため、20/100の確率で「疑似2」に、80/100の確率で「疑似3」に決定する。
このように保留変化を示唆する疑似変動を決定することにより、保留が変化するタイミングが馬保留演出を行う当該変動において遅いほど大当りの当選期待度が高くなるようにできる。
図19に戻り、ステップS310は、ステップS308で決定した保留変化を示唆する疑似変動においてステップS302で決定した保留の最終色に変化するように、馬暴れ演出(中盤)をセットする。
ステップS312は、変動開始直後の保留色を図21(b)に示す変動開始直後の保留色の決定テーブルを用いて決定する。
ここで、図21(b)に示す変動開始直後の保留色の決定に関するルールを表したテーブルについて説明する。
図21(b)では、ステップS302に決定した保留最終色が「白色」の場合は、変動開始直後の保留色を「白色」に決定する。ステップS302に決定した保留最終色が「青色」の場合は、変動開始直後の保留色を「白色」、または、「青色」に決定する。ステップS302に決定した保留最終色が「緑色」の場合は、変動開始直後の保留色を「白色」、「青色」、または「緑色」の何れかに決定する。ステップS302に決定した保留最終色が「赤色」の場合は、変動開始直後の保留色を「白色」、「青色」、「緑色」、または、「赤色」の何れかに決定する。ステップS302に決定した保留最終色が「虹色」の場合は、変動開始直後の保留色を「白色」、「青色」、「緑色」、「赤色」、または、「虹色」の何れかに決定する。
このように、先に決定した保留最終色に基づき変動開始直後の保留色を決定する場合には、保留最終色より大当りの当選期待度の高い保留色が変動開始直後の保留色に決定されないようにするほうが好ましい。これは、変動開始直後の保留色より保留最終色のほうが大当りの当選期待度の低い保留色となるといわゆる成り下がり状態となってしまい、遊技者の興趣を低下させる虞があるためである。
また、変動開始直後の保留色と保留最終色が同一の場合を含むようにしているため、馬暴れ演出は大当りの当選期待度が必ず高まる演出ではなくなり、これにより、遊技者の期待感と焦燥感の双方を喚起させることができる。
なお、本実施形態では、保留最終色に基づき変動開始直後の保留色を決定する実際の抽選テーブル(各保留色に割り振る抽選値)については、遊技者の興趣向上を目的に適宜設定すればよいため、ここでは省略する。
図19に戻り、ステップS314は、ステップS312で決定した変動開始直後の保留色を馬暴れ演出(開始時)の保留色となるように設定する。
次に、ステップS316は、ステップS306において、「保留変化」に決定されていなかったと判定された場合に行う処理である。ステップS316では、ステップS304で示唆対象が「発展演出A」または「発展演出B」に決定されているか否かを判定し、決定されている場合は、ステップS318へ進み、決定されていない場合(ステップS304で「無し」が決定されている場合)はステップS322へ進む。
ステップS318は、ステップS304で決定された示唆対象に対応した発展演出が行われる疑似変動に馬暴れ演出(中盤)が行われるようにセットし、本処理を終了する。
ステップS320は、ステップS318でセットした馬暴れ演出が行われる疑似変動の開始時に、当該変動アイコンの色をステップS302で決定した保留最終色にセットし、本処理を終了する。
ステップS322は、ステップS302で決定した保留最終色を馬暴れ演出(開始時)の保留色となるように設定し、本処理を終了する。
<変動開始時演出判定処理>
図22を用いて変動開始時演出判定処理について説明する。変動開始時演出判定処理では、図柄変動が開始するタイミングに馬保留演出を行うか否か、馬保留演出にともなう演出内容などについて決定する。
すなわち、本実施形態おいて、馬保留演出は、遊技球入賞したタイミングに行う入賞時演出判定処理(図18参照)と、図柄変動が開始するタイミングに行う変動開始時演出判定処理(図22参照)の2回の判定処理によって決定される。
このように判定タイミングを複数回するにことで、図柄変動パターンの数を増やさなくても馬保留演出の演出パターンを増やすことができる。
ステップS402の発展前予告系統決定処理では、馬保留演出から発展する馬暴れ演出を含む図柄変動中に演出を発展させるか否か、発展させる場合はその演出態様などについて決定する。発展前予告系統決定処理は、特図変動パターン導出手段133で決定された特図変動パターンに基づき発展前予告の系統を決定する。
ステップS404では、ステップS402で馬暴れ演出に発展することが決定されたか否かを判定する。ここで、ステップS404で馬暴れ演出が行われることとなる条件は、(1)始動入賞時演出判定処理において、馬暴れ演出の発展前予告が決定していないこと(電断等で馬暴れ演出の発展前予告に決定されたものがクリアされた場合も含む)(2)疑似変動2回の疑似変動パターンまたは疑似変動3回の疑似変動パターンであること(3)図柄変動開始時の保留色が「白色」であることの全てを少なくとも満たす場合に馬暴れ演出を行うことを決定しうる。馬暴れ演出の実行が決定された場合は、ステップS406へ進み、馬暴れ演出の非実行が決定された場合は、ステップS408へ進む。
ステップS406は、ステップS404で馬暴れ演出を行うことに決定された場合に、馬暴れ演出内容として示唆する対象演出や示唆する保留色を決定するサブルーチン(馬暴れ演出判定処理)である。馬暴れ演出判定処理の内容は、図23で説明する。
図23では、馬暴れ演出判定処理について説明する。
ステップS502は、図16−1〜図16−2で説明したメイン表示部81に表示される馬画像(CA2)によって示唆する対象を決定する。この決定には、図24(a)の示唆対象の決定テーブルを用いて決定する。
ここで、図24(a)の示唆対象の決定テーブルについて説明する。
まず、図24(a)に記載された「保留変化」、「発展演出A」、「発展演出B」について説明する。
「保留変化」に決定された場合は、図17(d)に示した流れで演出が進行する。
「発展演出A」又は「発展演出B」に決定された場合は、図17(e)に示した流れで演出が進行する。
なお、図24(a)に記載された「保留変化」、「発展演出A」、「発展演出B」は、図20(b)と同様である。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP2−A、または、HSP3−Aに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、50/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがHSP2−B、または、HSP3−Bに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、50/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−A、または、ASP3−Aに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、50/100の確率で示唆対象は「発展演出A」に決定される。
特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−B、または、ASP3−Bに決定された場合、50/100の確率で示唆対象は「保留変化」に決定され、50/100の確率で示唆対象は「発展演出B」に決定される。
図23に戻り、ステップS504は、ステップS502で示唆対象が「保留変化」に決定されたかを判定し、「保留変化」に決定されていた場合は、ステップS506に進み、保留変化を示唆する保留色を決定する。保留変化を示唆する保留色は、図24(b)の示唆する保留色の決定テーブルを用いて決定する。
ここで、図24(b)の保留変化を示唆する保留色決定テーブルについて説明する。
図24(b)に示すように、保留変化を示唆する際の保留の色は、白色、青色、緑色、赤色、虹色であり、これらの大当りの当選期待度は、図13(a)に示した通りである。
また、保留変化を示唆する保留色は、特図変動パターン導出手段133によって決定された特図変動パターンに基づき抽選が行われる。
特図変動パターンがHSP2−Aに決定されている場合は、50/100の確率で保留変化を示唆する保留色は白色に、25/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、17/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、8/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP2−Bに決定されている場合は、45/100の確率で保留変化を示唆する保留色は白色に、23/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、19/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、13/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP3−Aに決定されている場合は、20/100の確率で保留変化を示唆する保留色は白色に、25/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、25/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、30/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に決定される。特図変動パターンがHSP3−Bに決定されている場合は、15/100の確率で保留変化を示唆する保留色は白色に、21/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、29/100の確率で保留の最終色は緑色に、35/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に決定される。
また、特図変動パターンがASP2−Aに決定されている場合は、15/100の確率で保留の最終色は白色に、20/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、25/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、35/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に、5/100の確率で保留変化を示唆する保留色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP2−Bに決定されている場合は、10/100の確率で保留変化を示唆する保留色は白色に、17/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、23/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、44/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に、6/100の確率で保留変化を示唆する保留色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP3−Aに決定されている場合は、15/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、25/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、51/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に、9/100の確率で保留変化を示唆する保留色は虹色に決定される。特図変動パターンがASP3−Bに決定されている場合は、10/100の確率で保留変化を示唆する保留色は青色に、20/100の確率で保留変化を示唆する保留色は緑色に、60/100の確率で保留変化を示唆する保留色は赤色に、10/100の確率で保留変化を示唆する保留色は虹色に決定される。
このように、特図当否判定手段131によってハズレに決定されたときには、保留変化を示唆する保留色として虹色に決定されることはなく、特図当否判定手段131によって大当りに決定されたときのみ、保留変化を示唆する保留色として虹色に決定されることはない。したがって、虹色の保留が出現した時点で、遊技者は大当りになることを把握できる。
また、特図当否判定手段131によってハズレに決定され、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP2−A、HSP2−Bのいずれかに決定された場合も図13(a)に示した期待度となるように、保留変化を示唆する保留色として白色に決定される確率が最も高く、保留変化を示唆する保留色として赤色に決定される確率が最も低くなっている。さらに、特図当否判定手段131によってハズレに決定され、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP3−A、HSP3−Bのいずれかに決定された場合は、保留変化を示唆する保留色として白色に決定される確率の方が保留変化を示唆する保留色として赤色に決定される確率よりも低く設定されているが、図10(a)に示したように、特図当否判定手段131によってハズレに決定されたとき、特図変動パターン導出手段133で特図変動パターンがHSP3−A、HSP3−Bのいずれかに決定される割合は低いため、図13(a)に示す大当りの当選期待度とすることが可能である。さらに、特図当否判定手段131によってハズレに決定される場合でも、大当りの当選期待度の高い色の保留を出現させることがあるため、これらの保留が出現した際の遊技者の興趣を向上することができる。
一方、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−A、ASP2−Bのいずれかに決定された場合は、保留変化を示唆する保留色として赤色に決定される確率の方が保留変化を示唆する保留色として白色に決定される確率よりも高く設定している。また、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP3−A、ASP3−Bのいずれかに決定された場合は、保留変化を示唆する保留色として白色に決定されることはない。このように設定することで、図13(a)に示す大当りの当選期待度とすることが可能となる。ここで、特図当否判定手段131によって大当りに決定され、特図変動パターン導出手段133によって特図変動パターンがASP2−A、ASP2−B、ASP3−A、ASP3−Bの何れかに決定された場合、保留変化を示唆する保留色として虹色に決定される確率は低い。しかし、特図当否判定手段131によってハズレに決定された場合は保留変化を示唆する保留色として虹色に決定されることがないため、図13(a)に示した大当りの当選期待度とすることが可能となる。さらに、保留の最終色として虹色が出現すると大当りになるため、保留変化を示唆する保留色として虹色に決定される確率を高くしすぎると遊技者の興趣を低下させる虞がある。
なお、本実施例において、図24(b)の示唆する保留色の決定テーブルは、図20(a)の保留最終色の決定テーブルを流用している。このようにすることで、データ容量を削減することが可能となる。ただし、必ずしも、図24(b)の示唆する保留色の決定テーブルは、図20(a)の保留最終色の決定テーブルを流用する必要はなく、異なる抽選テーブルとしてもよい。
図23に戻り、ステップS508は、保留変化を示唆する疑似変動を何回目の疑似変動にするか、図21(a)の保留変化を示唆する疑似変動テーブルを用いて決定する。図21(a)は、図19のステップS308で用いたテーブルを流用しているため、ここでは説明を省略する。このようにデータを流用することで、データ容量を削減することが可能となる。ただし、必ずしも、図21(a)の疑似変動テーブルを流用する必要はなく、異なる抽選テーブルとしてもよい。
次に、ステップS510は、ステップS508で決定した保留変化を示唆する疑似変動においてステップS506で決定した保留変化を示唆する保留色に変化するように、馬暴れ演出(中盤)をセットする。
ステップS512は、ステップS504で示唆対象が「保留変化」に決定されたと判定されなかった場合(「発展演出A」又は「発展演出B」が決定された場合)に行う処理である。ステップS512では、ステップS502で決定された示唆対象に対応した発展演出が行われる疑似変動に馬暴れ演出(中盤)が行われるようにセットし、本処理を終了する。したがって、この場合は馬保留画像が表示されることなく、図柄変動中に突然、馬画像(CA2)が表示され、馬暴れ演出が行われることとなる。このように構成することで、馬保留画像が表示されない場合でも馬暴れ演出が行われることがあるため、馬暴れ演出に対する遊技者の興趣を向上することができる。
図22に戻り、ステップS408は、ステップS402でステップアップ演出に決定されたか判定し、ステップアップ予告に決定されていた場合はステップS410のサブルーチン(ステップアップ演出判定処理)へ進む。なお、本実施例では、ステップアップ演出判定処理の詳細な処理内容の説明は省略するものとする。
また、ステップS402でステップアップ演出に決定されたか判定し、ステップアップ予告に決定されていない場合はステップS412へ進み、ステップS402でカットイン演出に決定されたか判定し、カットイン演出に決定されていた場合はステップS414のサブルーチン(カットイン演出判定処理)へ進む。なお、本実施例では、カットイン演出判定処理の詳細な処理内容の説明は省略するものとする。
ステップS402でカットイン演出に決定されたか判定し、カットイン演出に決定されていなかった場合は本処理を終了する。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
また、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示が特定の表示態様(馬アイコンが相当)にならなかった場合、当該図柄変動の開始時における第二表示の表示態様と、当該図柄変動終了時における第二表示の表示態様と、が同一になることがある。
すなわち、保留アイコン表示領域812に表示される保留アイコンが通常アイコンの場合(馬アイコンが表示されなかった場合)、当該図柄変動の開始時に変動アイコン表示領域813に表示される変動アイコンの表示態様と、当該図柄変動の終了時における変動アイコンの表示態様と、が同一になることがある。
このようにすることで、保留アイコン表示領域812に馬アイコンが表示されないと、変動アイコン表示領域813に表示される変動アイコンが変化しないことがあるため、保留アイコン表示領域812に馬アイコンが表示されることに対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、特定の表示態様(馬アイコンが相当)が示唆する大当りの当選期待度は、特定の表示態様以外の表示態様のうち大当りの当選が確定する表示態様(虹色の通常アイコンが相当)を除いた表示態様の中において、最も大当りの当選期待度が低いもの(白色の通常アイコンが相当)より高く且つ最も大当りの当選期待度が高いもの(赤色の通常アイコンが相当)より低くする。
このように構成することで、特定の表示態様は保留変化を確定的に示すものであるが、このような位置づけとすることにより、遊技者の期待感と焦燥感の双方を喚起させることはできる。
また、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示(保留アイコン)が特定の表示態様とならなかった場合(馬アイコンにならなかった場合)、図柄変動の開始時における第二表示(変動アイコン)の表示態様と、当該図柄変動の終了時における第二表示の表示態様と、が同一になることがある。これは、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示(保留アイコン)が特定の表示態様とならなかった場合(馬アイコンにならなかった場合)、保留変化を示唆する保留色は、図24(b)の保留変化を示唆する保留色決定テーブルを用いて決定する。そして、この決定された保留色に基づき、図21(b)に示した変動開始直後の保留色の決定に関するルールに従い、図柄変動の開始時における第二表示の表示態様を決定することにより、図柄変動の開始時における第二表示(変動アイコン)の表示態様と、当該図柄変動の終了時における第二表示の表示態様と、が同一になることがあるようにできる。
このようにすることで、特定の表示態様(馬アイコン)とならなかった場合は、第二表示の表示態様が図柄変動の開始時と図柄変動の終了時とで同一になること、すなわち、第二表示(変動アイコン)の表示態様が変化しないことがあるため、第一表示が特定表示態様となることに対する関心を強めることができる。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御して複数通りの演出を実行する演出制御手段と、
を備え、
前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、
前記画像表示手段の表示領域には、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示が表示される第一表示領域と、図柄変動の実行中に当該図柄変動に対応する第二表示が表示される第二表示領域と、が含まれ、
前記第一表示及び前記第二表示は、対応する図柄変動における前記大当りの当選期待度を表示態様によって示唆するものであり、
図柄変動の開始に伴って前記第一表示領域に表示されていた前記第一表示が前記第二表示領域に移動する際に行われる第一演出は、前記第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示が前記画像表示手段に表示され、前記第三表示が動作した結果として前記第二表示が前記第一表示とは異なる表示態様になる演出であり、
前記第一演出が行われた図柄変動において行われる第二演出は、当該第一演出で動作した前記第三表示と表示上の同一性を有する第四表示が当該第三表示より後に前記画像表示手段に表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該第一演出の終了時とは異なる表示態様になりうる演出である、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行される場合と、前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行されない場合と、があり、
前記第一演出と前記第二演出が実行された図柄変動における前記大当りの当選期待度は、前記第一演出が実行されて前記第二演出が実行されない図柄変動における前記大当りの当選期待度に比べて高い、
(1)に記載の遊技機。
(3)
前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行される場合の一部において、当該第一演出の終了時の前記第二表示が示唆する前記大当りの当選期待度と、当該第二演出の終了時の前記第二表示が示唆する前記大当りの当選期待度と、が変化しない、
(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)
前記第一演出が行われる図柄変動に対応する前記第一表示の表示態様は、特定の表示態様であり、
前記特定の表示態様は、前記第三表示及び前記第四表示のいずれとも表示上の同一性を有する画像を含むものであり、
図柄変動中に行われる第三演出は、当該図柄変動の保留中に前記特定の表示態様以外の表示態様の前記第一表示が前記第一表示領域に表示された後に実行され、当該図柄変動中に前記画像表示手段に前記第三表示が表示されることなく前記第四表示が表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該図柄変動の開始時とは異なる表示態様になりうる演出であり、
前記第二演出の終了時になりうる前記第二表示の表示態様と、前記第三演出の終了時になりうる前記第二表示の表示態様と、が同一である、
(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 音量調整部
84 輝度調整部
85 演出遮蔽体
85a 左上演出遮蔽体
85b 右上演出遮蔽体
85c 左下演出遮蔽体
85d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
250 音量調整手段
255 輝度調整手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
811 変動表示領域
812 保留アイコン表示領域
813 変動アイコン表示領域
814 発展演出表示領域
X 第1流路
Y 第2流路
ag0 アイコン画像
ag1 アイコン画像
ag2 アイコン画像
ag3 アイコン画像
ag4 アイコン画像
CA1 馬画像
CA2 馬画像
dg 台座画像

Claims (4)

  1. 図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
    演出手段と、
    前記演出手段を制御して複数通りの演出を実行する演出制御手段と、
    を備え、
    前記演出手段には、画像表示手段が含まれ、
    前記画像表示手段の表示領域には、図柄変動の保留中に当該図柄変動に対応する第一表示が表示される第一表示領域と、図柄変動の実行中に当該図柄変動に対応する第二表示が表示される第二表示領域と、が含まれ、
    前記第一表示及び前記第二表示は、対応する図柄変動における前記大当りの当選期待度を表示態様によって示唆するものであり、
    図柄変動の開始に伴って前記第一表示領域に表示されていた前記第一表示が前記第二表示領域に移動する際に行われる第一演出は、前記第一表示の少なくとも一部を構成していた画像と表示上の同一性を有する第三表示が前記画像表示手段に表示され、前記第三表示が動作した結果として前記第二表示が前記第一表示とは異なる表示態様になる演出であり、
    前記第一演出が行われた図柄変動において行われる第二演出は、当該第一演出で動作した前記第三表示と表示上の同一性を有する第四表示が当該第三表示より後に前記画像表示手段に表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該第一演出の終了時とは異なる表示態様になりうる演出である、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行される場合と、前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行されない場合と、があり、
    前記第一演出と前記第二演出が実行された図柄変動における前記大当りの当選期待度は、前記第一演出が実行されて前記第二演出が実行されない図柄変動における前記大当りの当選期待度に比べて高い、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一演出が行われた図柄変動において前記第二演出が実行される場合の一部において、当該第一演出の終了時の前記第二表示が示唆する前記大当りの当選期待度と、当該第二演出の終了時の前記第二表示が示唆する前記大当りの当選期待度と、が変化しない、
    請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第一演出が行われる図柄変動に対応する前記第一表示の表示態様は、特定の表示態様であり、
    前記特定の表示態様は、前記第三表示及び前記第四表示のいずれとも表示上の同一性を有する画像を含むものであり、
    図柄変動中に行われる第三演出は、当該図柄変動の保留中に前記特定の表示態様以外の表示態様の前記第一表示が前記第一表示領域に表示された後に実行され、当該図柄変動中に前記画像表示手段に前記第三表示が表示されることなく前記第四表示が表示され、前記第四表示が動作した結果として前記第二表示が当該図柄変動の開始時とは異なる表示態様になりうる演出であり、
    前記第二演出の終了時になりうる前記第二表示の表示態様と、前記第三演出の終了時になりうる前記第二表示の表示態様と、が同一である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
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