JP2021183979A - 運転支援システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
前記監視予定情報と前記現在情報とに基づいて決定した報知タイミングで、
前記現在情報と前記監視予定情報とに基づく情報(報知情報という)を報知させる制御を実行する制御手段を備え、
前記報知タイミングには、前記現在情報が前記監視予定情報には一致しない場合で、交通監視活動に対する事前の状況にあると設定された状況(事前状況という)下のタイミングが含まれている運転支援システムにある(1)。
車両の状況を表す運転情報としては、例えば、車速や加速度やウィンカー(方向指示器)動作情報やシートベルト装着情報等の車両情報等がある。車両情報としては、さらに、例えば、車両の点検規格であるOBD(On-board Diagnostics)−II(IIはローマ数字の「2」。以下「OBD」と記載する。)規格に沿って車両側に設けられたOBDコネクタを経由して取得される各種の車両情報を含めることも良い。
前記制御手段では、前記第2の監視予定情報に関する前記事前状況として、前記現在情報と所定の関連性を有する状況が設定されている(3)。
前記事前状況は、当該交通監視活動が実施される監視期間を基準とし、当該監視期間を除く所定の時間的な範囲内に現在時刻が属しているという時間的な近接性の条件が満たされる状況である(4)。
前記第1の監視予定情報に対する前記所定の時間的な範囲としては、前記監視期間よりも時間的に遡る側の範囲が設定され、
前記第2の監視予定情報に対する前記所定の時間的な範囲としては、前記監視期間に対して時間が経過する側の範囲が設定される(5)。
例えば、速度取締など運転者側の関心度合いが高い交通監視活動について長めの範囲を設定する一方、交通安全キャンペーンなど一般的な交通監視活動については短めの範囲を設定すると良い。
前記事前状況は、前記現在情報の一つである車両の現在位置が前記監視地点あるいは前記監視エリアに適合していないが、その現在位置が当該監視地点あるいは監視エリアに対して所定の位置的な範囲内であるという場所的な近接性の条件が満たされる状況である(7)。
前記所定の位置的な範囲としては、前記監視地点あるいは監視エリアを包含する区画領域ではなく、当該区画領域に隣接する他の区画領域のうちの少なくともいずれかが設定される(8)。
この場合には、前記区画領域を単位として、事前状況を判断するための位置的な範囲を設定できる。監視地点等を包含する区画領域ではなく、隣接する他の区画領域が事前状況の対象となる。前記区画領域としては、例えば、都道府県や、市区町村や、各都道府県の所轄管内等、様々な領域を設定できる。
監視地点を通る経路、あるいは一部が監視エリアに属する経路を前記所定の位置的な範囲として設定すれば、その経路を運転中の運転者に対して、遠方に位置する早い段階での早期の報知が可能になる。
前記監視地点を通る経路あるいは一部が監視エリアに属する経路に加えて当該経路に接続する他の経路を設定すれば、監視地点を通る経路に進入する可能性がある早い段階での報知が可能になる。
例えば、シートベルト取締については、イグニッションオン時等を事前状況として設定したり、速度取締については、車速が所定速度以上になった時等を事前状況として設定するなど、交通監視活動の種別毎に事前状況の設定を変更することも良い。
検知センサとしては、例えば、車内の乗員を検知する乗員センサや、車両の内外を撮影する車載カメラや、前方や周辺を監視するレーダー装置やソナー等がある。
本発明における好適な一態様の運転支援システムにおける前記報知情報の報知では、実施中の交通監視活動に関する報知であるか、実施予定あるいは実施済みの交通監視活動に関する報知であるか、によって報知態様が異なる(14)。
これらの場合には、報知態様に応じて、報知情報の種別を直ちに判断できるようになり、運転者にとってわかり易い報知が可能になる。運転中であっても報知情報を確実性高く認識できるようになり、報知情報の取りこぼしを抑制できる。
前記監視予定情報を自動生成することで、監視予定情報を生成するためのコストを抑制できる。
前記制御手段を備える車載機器と、を含み、
この車載機器は、前記コンピュータ装置が生成した前記監視予定情報を利用する(16)。
前記コンピュータ装置が生成した監視予定情報は、例えば、メモリカード等の記憶媒体や、WiFiやブルートゥース等の無線通信を経由して車載機器に取り込むことが可能である。
この場合には、外部機器から車載機器に監視予定情報を転送する作業等が一切必要なくなる。スタンドアローンの非常に便利かつ有用な装置を実現できる。
本例は、本発明に係る運転支援システムの一実施形態である運転支援システム1の例である。この内容について、図1〜図8を参照して説明する。
運転支援システム1の具体例としては、例えば、レーダ探知システム、カーナビゲーションシステム等の車載機器がある。運転支援システム1は、物理的に単一の機器あるいは装置によって実現されるシステムであっても良く、複数の機器や装置を組み合わせて実現されるシステムであっても良い。図1のごとく運転支援システム1は、システムの全体動作を統括する制御部(制御手段)11を備えている。
スピーカ15は、制御部11による制御に応じて所望の音を出力する。
カードリーダ17は、SDカード171にアクセスするためのインタフェースである。制御部11は、カードリーダ17を介してSDカード171に記憶された情報を読み出し可能である。
メッセージとしてテロップ表示される報知情報には、交通監視活動の種別(「なにを」)、交通監視活動が実施される期間(「いつ」)、及び交通監視活動が実施される地域(「どこで」)が含まれている。メッセージのテロップ表示があれば、例えば、交通監視活動の種別として取締の重点項目を運転者等が認識できる。取締の重点項目としては、例えば、速度超過、過積載、シートベルト、飲酒運転、信号無視等が挙げられる。さらに、例えば、交通監視活動が実施される地域として、警察管轄、路線、市区町村等を運転者等が認識できる。上記のようなメッセージをテロップ表示すれば、運転者に報知情報を詳細に把握させることができ、これらの点に特に留意した安全運転を動機付けできる。
地図画像は、自車両位置の周辺の地図データを記憶部16から読み出して生成される画像である。メイン表示領域21のうち領域211に表示する地図画像の範囲は、運転者による設定に応じて決定される。領域211に表示された地図画像上には、自車アイコン31、及びターゲットアイコン32が重ねて表示される。自車アイコン31は、地図画像に対して自車両がどの位置にあるかを示すためのアイコン表示である。制御部11は、GPS受信部13から出力された位置情報により自車両位置を特定し、地図画像の中の自車両位置に対応する箇所に重ねて自車アイコン31を表示する。
例えば、現在情報が一致する監視予定情報を選択する際には、まず、S102で特定した領域情報と同一の領域情報が「実施場所」として対応付けられている監視予定情報を抽出する。制御部11は、その監視予定情報にに対応付けられた「開始日」、「開始時間」、「終了日」、「終了時間」(図2参照)に基づいて交通監視活動が実施される監視期間を特定し、現在日時が監視期間に含まれるという条件を満たす監視予定情報を選択する。
例えば、時間的な近接性が満たされる「事前状況」にあると判断される監視予定情報を選択する際には、まず、自車両位置に対応する領域情報(S102で特定)と同一の領域情報が「実施場所」として対応付けられている監視予定情報を抽出する。制御部11は、その監視予定情報にに対応付けられた「開始日」、「開始時間」、「終了日」、「終了時間」(図2参照)に基づいて交通監視活動が実施される監視期間を特定し、その監視期間に対して現在日時が時間的な近接性を満たしている監視予定情報を選択する。なお、時間的な近接性の内容については後で詳しく説明する。
例えば、隣接する他の区画領域に対応する監視予定情報であって、場所的な近接性が満たされる「事前状況」にあると判断される監視予定情報を選択する際には、まず、各監視予定情報の監視期間を特定し、その監視期間が現在日時を包含している監視予定情報を抽出する。制御部11は、自車両位置が属する区画領域に隣接する他の区画領域の領域情報が「実施場所」として対応付けられた監視予定情報を、場所的な近接性を満たす監視予定情報として選択する。なお、場所的な近接性の内容については後で詳しく説明する。
時間的な近接性が満たされる「事前状況」としては、例えば、現在時刻が監視期間には属していないが、自車両が位置する区画領域内で過去に交通監視活動が実施されたか、あるいは交通監視活動の予定があるような状況がある。例えば、自車両が位置する区画領域において、先月とか先週など過去に実施されたシートベルト取締に関する監視予定情報については、現在情報が表す状況が時間的な近接性を満たす「事前状況」にあると判断されて選択される。
図7のごとく、監視期間(同図中丸囲みゼロの範囲)を含まない所定の時間的な範囲としては、監視期間よりも時間的に遡る側の同図中丸囲み1の範囲と、監視期間に対して時間が経過する側の同図中丸囲み2の範囲と、がある。
一方、例えば、図7において、丸囲み2の範囲に現在時刻(例えば、同図中の逆三角囲み2)が属している状況も、丸囲みゼロの範囲の交通監視活動に対する「事前状況」となる。この「事前状況」においては、交通監視活動が実施される監視期間が、同図中の逆三角囲み2の現在よりも以前の過去に設定されている。それ故、丸囲み2の範囲に現在時刻が属しているこの「事前状況」においては、丸囲みゼロの範囲の交通監視活動に関する情報が第2の監視予定情報となる。
所定の時間的な範囲は、交通監視活動の種別毎に異なる範囲を設定することもできる。例えば、速度取締など重要度合いの高い交通監視活動について長めの時間的範囲を設定する一方、交通キャンペーンなど重要度合いの低い交通監視活動については短めの時間的範囲を設定できる。
場所的な近接性が満たされる「事前状況」としては、例えば、自車両が位置する区画領域が交通監視活動の対象区画領域に隣接している一方、現在時刻がその監視期間に含まれるか、あるいは直前であるような状況がある。例えば、自車両が位置する区画領域に隣接する他の区画領域において実施中のシートベルト取締に関する監視予定情報については、現在情報が表す状況が場所的な近接性を満たす「事前状況」にあると判断される。なお、そのシートベルト取締の監視予定情報に基づくメッセージは、隣接する区画領域で実施中の交通監視活動であることを特定可能に表示することが良い。例えば、現在情報に適合する監視予定情報とは、メッセージの表示色を変えたり、背景色を変更したりするのが良い。
例えば、監視地点を通る経路あるいは一部が監視エリアに属する経路に加えて当該経路に接続する他の経路を、前記所定の位置的な範囲として設定することも良い。当然ながら、この場合には、異なる経路間の接続関係を表すリンク情報を第1DBに格納しておく必要がある。
交通監視活動の事前状況として、現在情報と所定の関連性を有する状況を設定することも良い。例えば、車速(現在情報)が高いという状況について、速度取締等の交通監視活動に対する事前状況と判断することも良い。例えば、移動式オービス等による過去の速度取締の監視予定情報に基づく報知情報を報知すれば、運転者に制限速度を意識付けでき、制限速度を遵守した安全運転を促すことができる。この場合には、例えば、(1)時間的な近接性や(2)場所的な近接性が満たされていなくても、事前状況と判断して報知を実行しても良い。スピードの出し過ぎに注意するように運転者の動機付けとなる。
例えば、シートベルトを非装着の状況について、検問等の交通監視活動に対する事前状況と判断することも良い。過去の交通安全週間や検問等の監視予定情報に基づく報知情報を報知すれば、運転者にシートベルト装着を促すことができる。
一般道路を走行中に交差点に近づいたとき、交通安全キャンペーンに関する監視予定情報があれば、交差点への接近を報知タイミングとして、交通安全に関する報知情報を報知することも良い。なお、交差点への接近は、第1DBに格納された地図情報あるいは道路の路線情報と、GPS受信部13が取得する位置情報と、に基づいて検知可能である。
(1)公開取締情報として、監視活動が実施される市区町村が公表されている場合。
(2)公開取締情報として、監視活動が実施される所轄や地域が公表されている場合。
(3)公開取締情報として、監視活動が実施される年月日及び時間が公表されている場合。
11 制御部(制御手段)
12 無線受信部
13 GPS受信部
14 表示部
15 スピーカ
16 記憶部
17 カードリーダ
171 SDカード
41 メッセージ
Claims (4)
- 公開取締情報に基づく報知をする機能を備えた車載機器で参照する前記公開取締情報に基づく情報である監視予定情報を生成するシステムであって、
各都道府県警察のホームページを介して公表される公開取締情報を取得する機能と、
取得した公開取締情報を所定のフォーマットでデータ化した前記監視予定情報を生成する機能を備え、
前記所定のフォーマットとして、取締が実施される都道府県、開始日、終了日、取締の内容を示す情報を備えるとしたこと
を特徴とするシステム。 - 前記所定のフォーマットとして、開始時間、終了時間、管轄警察署の少なくともいずれかを備えること
を特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記所定のフォーマットとして、前記都道府県よりも詳細な実施場所の情報を備えること
を特徴とする請求項1または2に記載のシステム。 - 各都道府県警察毎に公開取締情報として公表される、取締が実施される地域である公開地域と、各都道府県警察間で共通の単位である市区町村の単位で特定された領域情報とが対応付けられた対応テーブルに基づき一の公開地域に複数の領域情報が対応付ける機能を備えること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
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