JP2021177350A - ガス流量解析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法を提供する。【解決手段】複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法は、タンクのガス圧力Pを、PV=XM×RC×T(P;圧力、V;タンク容積、XM;ガス量、RC;ガス固有の定数、T;ガス温度)から求め、タンク1,2間を結ぶガス管路に流れる流量を、流量=流量係数×SQRT((タンク1のガス圧力)2−(タンク2のガス圧力)2)から求める段階と、予め定められた演算時間(Δt)ごとに、ガス管路に流れるガス流量の変化から、ガス管路を結ぶタンクのガス量XMを求め、複数タンクのガス圧力を求める段階と、ガス管路のいくつかが備えるアクチュエータの開度を設定する段階と、を含む。【選択図】図2−1

Description

本発明は、複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法に関し、より詳しくは、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法に関する。
一般に、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めることは、流体方程式に関連し計算機を用いたとしても容易でない。
非特許文献1は、電力プラントにおいて、配管、弁、ポンプが接続されたボイラのシミュレーションを行うものであり、同じ特性の数式を持つ機器にモジュール化し、モデル化された液体流量系の圧力と流量分布を求めるものである。
このモデルは、P及びPの2つの固定圧力点と内部の1から8の分岐圧力点を有していて、それ以外の分岐圧力点であるP、PおよびPが微小に変化した場合の各分岐点の圧力変動を求める。
非特許文献1の圧力変動の計算は、例えばタンク1とタンク2を結ぶ配管の中を流れる非圧縮性液体に対する流量を下記ベルヌーイの式を基に求める。
流量Q ∝ SQRT(P−P) (1)

ボイラ系全体の圧力変動は、計算機によりヤコビアン行列を用いた行列演算と圧力と流量双方の収束演算を行って求める。
しかし、非特許文献1は、モデル化されたシステムの各接続点における流体圧力と管路の液体流量を求めるものであって、本願が目的とするガス管路で従属接続されるガスタンクの圧力とガス管路に流れる流量を求めるものではない。
近年は、流体の解析ツールとして各種のシミュレーションソフトが世に販売されていてガスを扱うこともできるが、高価でかつ実際の運用場所に合わせて使用するには、ガスを含む流体全般に関する幅広い知識とシミュレーションソフトをこなす専門技術を必要とする。
しかるに、ガス流量を扱うに当たり参考になる式として、プロセス設備の配管の途中に挿入される調整弁の容量(Cv値)を求める計算式がある。
調整弁は液体、気体などの流体を通過させたり遮断したりする目的で使用される。
非特許文献2は、気体のCv値を求める式として、手計算での確認が行える下記の米国FCI(Fluid Controls Institute Inc.)が定めた式(2)を挙げている。
(別途、計算式には計算精度が高いIEC(国際電気標準会議)規格があるが、この式の計算はコンピュータを用いて行う必要がある。)
Figure 2021177350
但し
Q : 最大流量(m/hr) (15.6℃,101.3kPa・A)
G : 比重 (空気=1)
Tf : ガス温度(℃)
P1 : 1次側絶対圧力(kgf/cm abs)
P2 : 2次側絶対圧力(kgf/cm abs)
ΔP : P−P(kgf/cm
一方、非特許文献3は、調節弁の計算式について説明した論文であり、流量QをCv値を用い下式で表している。
Figure 2021177350
上記論文では、管内を流れる弁入口および弁出口の間の気体に対して、エネルギー保存則を適用し、流れが乱流領域にあり、弁通過時に気体と管壁との間で摩擦が生ずるとして、摩擦を伴う流れに対する一般式を適用し、(3)式を求めている。
(2)式と(3)式が、係数287と290の微小な差異を除き一致することは明らかである。
(2)式で、条件「ΔP < P/2 の場合」を付しているのは、気体(ガス)においては、ΔP(=P−P)> P/2 の条件では弁の縮流部の流速が音速に達して流量が飽和し、それ以上いくら差圧を大きく与えても流量が増加しないことを考慮してなされたためであり、調整弁に対してのみ適用される。
ガス流量システムにおける管内を流れるガスは乱流領域にあり、ガスと管壁との間で摩擦が生ずる状態は調整弁と同一であるので、例えばタンク1とタンク2を結ぶ配管の中を流れるガス流量の計算は(2)、(3)式に依り、下記(4)式を適用して行える。
流量Q=係数×SQRT((P−(P) (4)

但し、SQRT( )は( )内の数値の平方根を表す。(以下同様。)
なお、タンク内のガスはPV=NRTの公式を満たす。(特許文献1)
特開平3−209097号公報
プラントシミュレーション 長崎大学大学院生産科学研究科 松井信生 WWW.eee.nagasaki−u.ac.jp>PDF>SimulationMatsui1 アズビル株式会社 製品仕様書のダウンロード コントロールバルブ(調整弁)/操作端 ポートサイズとCv値計算式 SP1−CV2014−Sec10−1 1.3 気体のCv値計算式 調整弁の計算式について 浅野 勇 昭和36年9月 計測第9号 553〜560頁
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を、式(4)を用い簡易な数値計算で求めるガス流量解析方法を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明は、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法であって、
タンクのガス圧力Pを、下記[数1]から求め、
[数1]
PV=XM×RC×T
(ここで P;ガス圧力、V;タンク容積、XM;ガス量、RC;ガス固有の定数、T;ガス温度)

タンクN,M間を結ぶガス管路に流れるガス流量を、下記[数2]から求める段階と、
[数2]
流量=流量係数×SQRT((タンクNのガス圧力)−(タンクMのガス圧力)

[数1]で求められる前記複数タンクの中の各タンクのガス量XMの初期値を、各タンクのガス圧力、タンク容積、ガス固有の定数及びガス温度の初期値から求め、
[数2]で求められるNとMを結ぶガス管路に流れるガス流量係数の初期値を、タンクNとタンクMの間の初期流量、及び、タンクNとタンクMのガス圧力の初期値から求めて、変数値として変数メモリに代入する初期値設定段階と、
予め定められた演算時間(Δt)ごとに、各ガス管路に流れるガス流量の変化から、各ガス管路を結ぶタンクのガス量XMを求め、
[数1]に従い、複数タンクのガス圧力を求める段階と、を含み、
ガス管路のいくつかがアクチュエータを備え、アクチュエータの開度を設定する段階を更に含む、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めることを特徴とする。
また、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクにおいて、アクチュエータをガス管路の任意の場所に設定し、アクチュエータを全閉した場合の事故解析を行うことを特徴とする。
本発明によれば、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクにおいて、簡易な計算式を用いて、アクチュエータ開度を変更した場合の、所定時間内のタンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量の変動を知ることができる。
また、アクチュエータをガス管路の任意の場所に設定し、アクチュエータ開度を全閉した場合の事故解析を行うことができる。
本発明によるガス流量解析フローに用いられるタンクの構成図である。 本発明によるガス流量解析フローに用いられるメインルーチンの前半部である。 本発明によるガス流量解析フローに用いられるメインルーチンの後半部である。 本発明によるガス流量解析フローに用いられるサブルーチンの前半部である。 本発明によるガス流量解析フローに用いられるサブルーチンの後半部である。
以下、本発明の実施形態について、ガス管路の所定の箇所で、所定の時間にアクチュエータ開度を変更した場合に、各タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量がどのように変動するかを調べる解析方法について説明する。
図1は、本発明による2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるタンクの構成図である。
図1で、タンク3から4へのガス管路がC、Dの2系統あるのは、重要なガス管路に対しては故障対策として2重系が用いられるからである
ガスの種類として、窒素ガス、アルゴンガス等のガスを用いる構成を形成することができる。
本発明の実施例は、ガスとして窒素ガスを用いる。以下窒素ガスを単にガスと呼ぶ。
図1によれば、タンク1にあるガスがガス管路Aを介してタンク3に流入する。同様に、タンク2にあるガスがガス管路Bを介してタンク3に流入する。更に、タンク3のガスは2重系であるガス管路C、ガス管路Dを介してタンク4に流入する。
本発明では、ガス管路C,ガス管路DのガスをアクチュエータC、アクチュエータDの開度により流量制御する。
解析対象となるガスがタンク間を流れる場合の、各タンクにおけるガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を、演算時間Δtごとに求める。
演算時間を累積していくことにより、所定時間内の各タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量の変動を解析することができる。
各タンクにおけるガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるに当たり、代表的な計算式を始めに説明する。
一般にガスは[数1]を満たす。
[数1]
PV=XM×RC×T
ここで、
P;ガス圧力、V;タンク容積、XM;ガス量、RC;ガス固有の定数、T;ガス温度である。
一方、タンク間に流れるガス流量を、例えば、タンク1と3の間のガス管路Aに流れる流量WA(例えば毎秒当たり)を、前述した式(4)に倣い下記[数2]で求める。
[数2]
流量WA=AG(流量係数)×SQRT((タンク1の圧力)−(タンク3の圧力)
演算時間刻みΔtごとのガス流量の変化を表す値であるDXM(例えば毎秒当たり)は,下記[数3]で求められる。
[数3]
DXM=ガス管路に流れる今回のガス流量−ガス管路に流れるΔt前のガス流量
上記DXMは、タンク間を結ぶガス流量の変化なので、タンク内のガス量XMの変化をもたらす。
従って、演算時間刻みΔtごとのタンク内のガス量XMは下記[数4]で求められる。
[数4]
ガス量XM=前回のガス量XM+ガス流量の変化DXM×演算時間刻みΔt
タンク内のガス量XMが分れば、タンク内のガス圧力Pは、[数1]に従い、下記の式で求められる。
ガス圧力P=(ガス量XM×ガス固有の定数RC×ガス温度T)/タンク容積V
以下、ガス流量解析方法についてフローチャートを基に説明する。
処理フローは図2に示すメインルーチンと図3に示すサブルーチンからなる。
始めに図2に示すメインルーチンについて説明する。ステップごとに符号S1〜S13を付けた。以下すべてステップS1〜ステップS13とする。
メインルーチンは繰り返し演算になっており、演算時間刻みΔtごとに演算を行い所定回数繰り返す。実施例では、繰り返し回数を例えば70とした。
ステップS1では、FLAG1、FLAG2を1に、繰り返し演算回数 Iを0に、演算時間tを0に設定する。
ステップS2の分岐では、FLAG1=1であるので所定のパラメータの初期値を設定する初期値設定のステップS3に進む。
ステップS3で設定するパラメータの初期値には、タンク1〜4のそれぞれのガス圧力P1〜P4、タンク1〜4のそれぞれのタンク容積V1〜V4、ガス管路A〜Dのそれぞれの初期流量WA1、WB1、WC1、WD1、タンク1〜4のそれぞれのガス温度T1〜T4、ガス固有の定数RC、アクチェータC,Dそれぞれの開度AKA、開度AKB、演算時間刻みΔtがある。
ここで、ガス管路A〜Dそれぞれの初期流量WA1、WB1、WC1、WD1は、計算式(2)、過去の類似システムの実測値、或いは稼働中のシステムの実測値を参考にして定めるものとする。
また、後の演算で用いられる初回演算時の前回ガス流出入量は、前回ガス流出量(WAA1)=WA1、前回ガス流出量(WBB1)=WB1、前回ガス流入量WDD=WC1+WD1として、所定のメモリー領域に記憶する。
ステップS4で設定するタンク1〜3のそれぞれのガス量XM1〜XM3の初期値は[数1]のパラメータに、ステップS3で設定したガス圧力P1〜P3、タンク容積V1〜V3、ガス固有の定数RC,ガス温度T1〜T3の各初期値を用いて求める。
また、ガス管路A、Bの流量係数AG、BGの初期値は、[数2]のパラメータにステップS3で設定した初期流量WA1,WB1及びガス圧力P1〜P3の初期値を用いて求める。これらの初期値は、演算後のデータ処理のため所定のメモリに記録される。

タンク1のガス量XM1=圧力P1×タンク容積V1/(定数RC×ガス温度T1)
タンク2のガス量XM2=圧力P2×タンク容積V2/(定数RC×ガス温度T2)
タンク3のガス量XM3=圧力P3×タンク容積V3/(定数RC×ガス温度T3)

流量係数AG=管路A流量(WA1)/SQRT(圧力(P1)−圧力(P3)
流量係数BG=管路B流量(WB1)/SQRT(圧力(P2)−圧力(P3)
初期値の設定が終了すると、ステップS5でFLAG1=0とする。
ステップS6では、演算時間t=t+演算時間刻みΔt
とした後、ステップS4の初期値計算で求めた流量係数AG、BGを用い、タンク1から3及び、タンク2から3へのガス管路A,Bのガス流出量WAA1,WBB1(例えば毎秒当たり)を[数2]を用いて求める。

WAA1=AG(流量係数)×SQRT((圧力P1)−(圧力P3)
WBB1=BG(流量係数)×SQRT((圧力P2)−(圧力P3)
ステップS7では、ステップS6で得られたガス流出量WAA1、WBB1を用い、タンク1,2のガス流出変化量DXM1、DXM2を求める。

ガス流出変化量DXM1=今回ガス流出量(WAA1)−前回ガス流出量(WAA1)
ガス流出変化量DXM2=今回ガス流出量(WBB1)−前回ガス流出量(WBB1)

ここで、前回ガス流出量(WAA1)、前回ガス流出量(WBB1)は、前回演算時に同名称で記憶されたメモリ領域から読み出して用いる。初回演算時は、初期値として記憶された値を読みだして用いる。
そして、ここでの演算が終わると、今回ガス流出量(WAA1)、今回ガス流出量(WBB1)は、上記メモリ領域である前回ガス流出量(WAA1)、前回ガス流出量(WBB1)に記憶される。

ガス流出変化量はとりも直さずタンクのガス量変化量である。
続いて、ステップS8でサブルーチンを実行する。図3で示すサブルーチンについては後述する。
ステップS9では、タンク3のガス量の変化量DXM3を、タンク1、2からタンク3へ流出するガス流出量WAA1とWBB1の和WCCから、サブルーチンの戻り値でありタンク3からタンク4へ流入するガス管路C,Dのガス流入量の和WDDを引いて求める。
ガス量の変化量DXM3=WCC−WDD
WCC=WAA1+WBB1
ステップS10では、ステップS7,ステップS9で求められたタンク1〜3内のガス量変化量DXM1〜DXM3を用い、演算時間刻みΔtごとのタンク1〜3のガス量XM1〜XM3を求める。

タンク1のガス量XM1=前回ガス量XM1+DXM1×演算時間刻みΔt
タンク2のガス量XM2=前回ガス量XM2+DXM2×演算時間刻みΔt
タンク3のガス量XM3=前回ガス量XM3+DXM3×演算時間刻みΔt
ステップS11において、ステップS10で得られた結果から[数1]を用いて、各タンクのガス圧力P1〜P3を求める。

ガス圧力P1=(XM1×ガス固有のRC×ガス温度T1)/タンク容積V1
ガス圧力P2=(XM2×ガス固有のRC×ガス温度T2)/タンク容積V2
ガス圧力P3=(XM3×ガス固有のRC×ガス温度T3)/タンク容積V3
ステップS12では、上記計算式で得られたガス圧力P1〜P3に対し、条件に応じた処理を行う。

P1〜P3が≦0の場合、P1〜P3=0
P3≧P1の場合、P3=P1
P3≧P2の場合、P3=P2
ステップS13で、以上の演算で得られた、ガス流出量WAA1,WBB1、ガス流出量WAA1とWBB1の和WCC、ガス流出変化量DXM1〜DXM3、タンク1〜3それぞれのガス量XM1〜XM3、ガス圧力P1〜3は、演算後のグラフ表示等のデータ処理のため、演算時間tに関連づけられて所定のメモリ領域に記憶される。
最後に演算が終了したか否かの判断を行い、Iが70に達していなければ元のステップS2へ戻る。
次に、サブルーチンについて図3のフローチャートを元に説明する。
このサブルーチンは、アクチュエータC、Dが設置されているガス管路C、Dの、タンク3からタンク4へ流入するガスの流入量の和WDD、及び、タンク4の圧力を求めることにある。
最初の分岐ステップS14では、メインルーチンのステップS1において設定したFLAG2=1なので次のステップS15に進む。
ステップS15で設定するタンク4のガス量XM4の初期値は、メインルーチンのステップS3で設定したガス圧力P4、タンク容積V4、ガス固有の定数RC,ガス温度T4の各初期値を用い、[数1]を用いて求める。
ついで流量係数CG、DGの初期値を、ガス管路C及びガス管路Dを介しタンク3からタンク4に流入する初期流量WC1、WD1及びガス圧力P3,P4の初期値を用いて[数2]から求める。これらの初期値は、演算後のデータ処理のため所定のメモリに記録される。

タンク4のガス量XM4=圧力P4×タンク容積V4/(定数RC×ガス温度T4)

流量係数CG=WC1/(0.8×SQRT((圧力P3)−(圧力P4)))
流量係数DG=WD1/(0.8×SQRT((圧力P3)−(圧力P4)))
ステップS16で、初期値計算を終え、FLAG2=0とする。
ステップS17で、計算回数 Iを更新する。
ステップS18で、あらかじめ設定された計算回数が3である場合には、ステップS19に進みアクチュエータC、Dの開度(開度AKA,開度AKB)をいずれも変更値の0.795に変更する。
ステップS20で、計算回数が3以外の場合にはアクチュエータC、Dの開度(開度AKA,開度AKB)をいずれも通常値0.8に設定する。
なお、アクチュエータC、Dの開度(開度AKA,開度AKB)を変更する計算回数およびアクチュエータ開度は任意の数に設定可能である。
ステップS21で、初期値計算で得られた流量係数CG、DG及び、設定されたアクチュエータC、Dの開度(開度C,開度D)を元に、[数2]に従い、タンク3からタンク4へ流入するガス流入量WCC1、WDD1を求める。

ガス流入量WCC1=CG×AKA×SQRT((圧力P3)−(圧力P4)
ガス流入量WDD1=DG×AKB×SQRT((圧力P3)−(圧力P4)
ステップS22で、ステップS21で求めたガス流入量WCC1、WDD1によりタンク3からタンク4へ流入するガス流入量の和WDDを求める。

ガス流入量WDD=WCC1+WDD1

なお、WDDは戻り値としてメインルーチンへ返される。
ステップS23で、ステップS22で得られたガス流入量WDDと前回のガス流入量WDDを元に、タンク4内のガス流入変化量DXM4を求める。

ガス流入変化量DXM4=今回ガス流入量WDD−前回ガス流入量WDD

ここで、前回ガス流入量WDDは、前回演算時に同名称で記憶されたメモリ領域から読み出して用いる。初回演算時は、初期値として記憶された値を読みだして用いる。
そして、ここでの演算が終わると、今回ガス流入量WDDは、上記メモリ領域である前回ガス流入量WDDに記憶される。

ガス流入変化量はとりも直さずガス量変化量である。
ステップS24で、ステップS23で得られたガス流入変化量DXM4を元に、タンク4のガス量XM4を求める。

タンク4のガス量XM4=前回ガス量XM4+DXM4×演算時間刻みΔt
ステップS25で、ステップS24で得られたガス量XM4から、[数1]を用いてタンク4のガス圧力P4が求まる。

ガス圧力P4=(XM4×ガス固有の定数RC×ガス温度T4)/タンク容積V4
ステップS26で、上記計算式で得られたガス圧力P1〜P3に対し、条件に応じた処理を行う。

P4≦0の場合 P4=0
P4≧P3の場合 P4=P3
ステップS27で、以上の演算で得られた、ガス流入量WCC1、ガス流入量WDD1、ガス流入量WDD、タンク4のガス量XM4、ガス圧力P4は、演算後のグラフ表示等のデータ処理のため、演算時間tに関連ずけられ所定のメモリ領域に記憶される。
上記解析方法は、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクにおいて、ガス管路の所定の箇所に設定されたアクチュエータの開度を変更した場合に、各タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量がどのように変動するかを調べたものである。
シミュレーションから得られたデータは、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクを有するシステムのタンク容積、ポンプ容量、配管径等の大きさを決める場合の設計データとして役立たせることができる。
また、ガス管路に装備する流量計、圧力計等の定格を定めるために用いることができる。
また、本解析方法を用いれば、アクチュエータをガス管路の任意の場所に設定し、設定された管路を全閉した場合の2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクを有するシステムの事故解析を行うことが出来る。
解析で得られるデータは、事故対策に役立たせることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクについて多様に実施することができる。
本発明は、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析の分野に適用できる。
上記目的を達成するためになされた本発明は、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を解析装置によって求めるガス流量解析方法であって、
前記解析装置が、タンクのガス圧力Pを、下記[数1]から求め、
[数1]
PV=XM×RC×T
(ここで P;ガス圧力、V;タンク容積、XM;ガス量、RC;ガス固有の定数、T;ガス温度)

タンクN,M間を結ぶガス管路に流れるガス流量を、下記[数2]から求める段階と、
[数2]
流量=流量係数×SQRT((タンクNのガス圧力)−(タンクMのガス圧力)

[数1]で求められる前記複数タンクの中の各タンクのガス量XMの初期値を、各タンクのガス圧力、タンク容積、ガス固有の定数及びガス温度の初期値から求め、
[数2]で求められるNとMを結ぶガス管路に流れるガス流量係数の初期値を、タンクNとタンクMの間の初期流量、及び、タンクNとタンクMのガス圧力の初期値から求めて、変数値として変数メモリに代入する初期値設定段階と、
前記解析装置が、予め定められた演算時間(Δt)ごとに、各ガス管路に流れるガス流量の変化を表す値DXMを
DXM=ガス管路に流れる今回のガス流量−ガス管路に流れるΔt前のガス流量
により求め、
ガス量XM=前回のガス量XM+ガス流量の変化DXM×演算時間刻みΔt
により、各ガス管路を結ぶタンクのガス量XMを求め、
[数1]に従い、複数タンクのガス圧力を求めることを所定回数繰り返す段階と、を含み、
ガス管路のいくつかがアクチュエータを備え、前記解析装置がアクチュエータの開度を設定する段階を更に含む、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めることを特徴とする。
また、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクにおいて、オペレータの入力に対応してアクチュエータをガス管路の任意の場所に設定し、アクチュエータを全閉した場合の事故解析を行うことを特徴とする。

Claims (2)

  1. 2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めるガス流量解析方法であって、
    タンクのガス圧力Pを、下記[数1]から求め、
    [数1]
    PV=XM×RC×T
    (ここで P;ガス圧力、V;タンク容積、XM;ガス量、RC;ガス固有の定数、T;ガス温度)

    タンクN,M間を結ぶガス管路に流れるガス流量を、下記[数2]から求める段階と、
    [数2]
    流量=流量係数×SQRT((タンクNのガス圧力)−(タンクMのガス圧力)

    前記[数1]で求められる前記複数タンクの中の各タンクのガス量XMの初期値を、各タンクのガス圧力、タンク容積、ガス固有の定数及びガス温度の初期値から求め、
    前記[数2]で求められるタンクNとタンクMを結ぶ各ガス管路に流れるガス流量係数の初期値を、タンクNとタンクMの間の初期流量、及び、タンクNとタンクMのガス圧力の初期値から求めて、変数値としてメモリーに記憶する初期値設定段階と、
    予め定められた演算時間(Δt)ごとに、各ガス管路に流れるガス流量の変化から、各ガス管路を結ぶタンクのガス量XMを求め、
    [数1]に従い、複数タンクのガス圧力を求める段階と、を含み、
    ガス管路のいくつかがアクチュエータを備え、アクチュエータの開度を設定する段階を更に含む、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めることを特徴とするガス流量解析方法。
  2. 前記アクチュエータの開度を設定する段階において、前記アクチュエータを前記ガス管路の任意の場所に設定し、前記アクチュエータを全閉した場合の事故解析を行う、2系統以下のガス管路で従属接続される複数タンクのガス圧力及び、ガス管路に流れるガス流量を求めることを特徴とする請求項1に記載のガス流量解析方法。
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