JP2021175267A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規な構造を備えた回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、複数のコイル基板が積層されているステータと、ステータに対向しているロータを備える。コイル基板は、積層方向で隣り合うコイル基板同士を絶縁する絶縁部と、絶縁部の表面に設けられている巻線パターンを有している。この回転電機では、各層の巻線パターンが電気的に接続され、複数ターンのコイルが形成されている。また、積層方向内部の巻線パターンに接触しているとともに、ステータの積層方向の表面に露出している放熱部材が設けられている。【選択図】 図7
Description
本明細書は、回転電機に関する技術を開示する。
特許文献1に、ステータ(固定子)とロータ(回転子)を有する発電装置(回転電機)が開示されている。ステータは、絶縁部の表面に巻線パターン(導電パターン)が形成されたコイル基板を積層して形成されている。特許文献1では、ロータに開孔(空気循環孔)を形成し、ロータとステータの間に外気を導入することにより、ステータ(コイル)を冷却している。
特許文献1の回転電機は、ロータとステータの間に外気を流通させることにより、ステータの表面を冷却することはできる。しかしながら、ステータの内部(積層方向の中間部分に設けられているコイル基板)を冷却することができないので、ステータが十分に冷却されない。そのため、ステータの冷却効率が高い新たな回転電機が必要とされている。本明細書は、新規な構造を備えた回転電機を提供することを目的とする。
本明細書で開示する第1技術は、複数のコイル基板が積層されているステータと、ステータに対向しているロータを備える回転電機である。コイル基板は、積層方向で隣り合うコイル基板同士を絶縁する絶縁部と、絶縁部の表面に設けられている巻線パターンを有していてよい。この回転電機では、各層の巻線パターンが電気的に接続され、複数ターンのコイルが形成されていてよい。また、積層方向内部の巻線パターンに接触しているとともに、ステータの積層方向の表面に露出している放熱部材が設けられていてよい。
本明細書で開示する第2技術は、上記第1技術の回転電機であって、各巻線パターンに、少なくとも1個の放熱部材が設けられていてよい。
本明細書で開示する第3技術は、上記第1または第2技術の回転電機であって、巻線パターンの両端に放熱部材が設けられていてよい。
本明細書で開示する第4技術は、上記第1から第3技術のいずれかの回転電機であって、ステータを積層方向から観察したときに、nターン目を構成している巻線パターンの端部が、他ターン目を構成している巻線パターンの端部と異なる位置に設けられていてよい。(nは1以上の整数)
本明細書で開示する第5技術は、上記第1から第4技術のいずれかの回転電機であって、コイル基板に貫通孔が形成されており、放熱部材は、貫通孔内に挿入された銅系材料であってよい。
本明細書で開示する第6技術は、第1から第5技術のいずれかの回転電機であって、回転電機は、さらに、コイル基板に対向する冷却ユニットを備えており、巻線パターンは、ロータに対向するロータ対向部と、ロータに対向しないロータ非対向部を備えており、冷却ユニットが、ロータ非対向部でコイル基板に対向していてよい。
第1技術によると、ステータ内部、具体的には、積層方向の中間部分に配置されているコイル基板で生じた熱を、ステータの表面に伝達することができる。ステータ内部に熱が籠ることが抑制され、ステータの冷却効率が向上する。
なお、回転電機は、発動機(モータ)であってもよいし、発電機(ジェネレータ)であってもよい。また、回転電機は、アキシャル型であってもよいし、ラジアル型であってもよい。アキシャル型の回転電機の場合、ロータの回転軸方向で、ステータとロータが対向している。そして、コイル基板は、ロータの回転軸方向に積層されている。すなわち、アキシャル型の回転電機の場合、ロータの回転軸方向が、コイル基板の積層方向である。ラジアル型の回転電機の場合、ロータの回転軸に直交する方向(以下、直交方向と称する)で、ステータとロータが対向している。そして、コイル基板は、直交方向に積層されている。ラジアル型の回転電機の場合、直交方向が、コイル基板の積層方向である。なお、ラジアル型の回転電機は、インナーロータ型であってもよいし、アウターロータ型であってもよい。
第2技術によると、巻線パターン毎に放熱が行われるので、ステータの冷却効率をさらに向上させることができる。
第3技術によると、放熱部材がステータとロータ間の磁束に影響を与えることを抑制しながら効率的にステータを冷却することができる。
第4技術によると、放熱部材を各層の巻線パターンに容易に接触させることができる。また、巻線パターンからステータ表面までの放熱部材の長さを短くすることができるので、ステータの放熱効率をさらに向上させることができる。
第5技術によると、ステータの内部に確実に放熱部材を配置することができるとともに、熱伝導率の高い放熱部材を得ることができる。なお、銅系材料として、純銅、銅合金が挙げられる。
第6技術によると、コイル基板(巻線パターン)から放熱部材に伝達された熱が冷却ユニットに伝達されるので、ステータの冷却効率をさらに向上させることができる。
(回転電機)
図1を参照し、回転電機100について説明する。回転電機100は、アキシャル型であり、ロータ60の回転軸CL方向において、ステータ10とロータ60が対向している。ロータ60は、ステータ10と非接触であり、ステータ10に対して回転軸CL周りに回転する。なお、図1には表れていないが、ステータ10の両面(表裏面)にロータ60が設けられている。すなわち、ステータ10は、2個のロータ60の間に配置されている。2個のロータ60は、共通のシャフト(図示省略)に固定されている。ロータ60を囲むように冷却ユニット50が設けられている。冷却ユニット50は、ステータ10に対向しており、ステータ10の両面に設けられている。
図1を参照し、回転電機100について説明する。回転電機100は、アキシャル型であり、ロータ60の回転軸CL方向において、ステータ10とロータ60が対向している。ロータ60は、ステータ10と非接触であり、ステータ10に対して回転軸CL周りに回転する。なお、図1には表れていないが、ステータ10の両面(表裏面)にロータ60が設けられている。すなわち、ステータ10は、2個のロータ60の間に配置されている。2個のロータ60は、共通のシャフト(図示省略)に固定されている。ロータ60を囲むように冷却ユニット50が設けられている。冷却ユニット50は、ステータ10に対向しており、ステータ10の両面に設けられている。
(ステータ)
図2から図5を参照し、ステータ10について説明する。ステータ10は、6個のコイル基板8を積層した積層体である。各コイル基板8は、樹脂基板2と樹脂基板2の表面(または裏面)に設けられた金属製の巻線パターンを備えている。巻線パターンについては後述する。なお、樹脂基板2は、絶縁部の一例である。樹脂基板2は、回転軸CL方向で隣り合うコイル基板8(巻線パターン)を絶縁している。図2に示すように、ステータ10の表面には樹脂基板2が現れており、上述した巻線パターンは現れない。また、ステータ10の表面には複数の放熱部材3,7が現れている。放熱部材3は、ステータ10の径方向(回転軸CLに直交する方向)の外側に設けられており、周方向に間隔を空けて一巡している。放熱部材7は、ステータ10の径方向の内側に設けられており、周方向に間隔を空けて一巡している。詳細は後述するが、放熱部材3,7は、ステータ10の表面から裏面まで伸びている。
図2から図5を参照し、ステータ10について説明する。ステータ10は、6個のコイル基板8を積層した積層体である。各コイル基板8は、樹脂基板2と樹脂基板2の表面(または裏面)に設けられた金属製の巻線パターンを備えている。巻線パターンについては後述する。なお、樹脂基板2は、絶縁部の一例である。樹脂基板2は、回転軸CL方向で隣り合うコイル基板8(巻線パターン)を絶縁している。図2に示すように、ステータ10の表面には樹脂基板2が現れており、上述した巻線パターンは現れない。また、ステータ10の表面には複数の放熱部材3,7が現れている。放熱部材3は、ステータ10の径方向(回転軸CLに直交する方向)の外側に設けられており、周方向に間隔を空けて一巡している。放熱部材7は、ステータ10の径方向の内側に設けられており、周方向に間隔を空けて一巡している。詳細は後述するが、放熱部材3,7は、ステータ10の表面から裏面まで伸びている。
図3及び図4は、コイル基板8から樹脂基板2を除去した図を示している。すなわち、図3,4は、6層の巻線パターンを示している。各コイル基板8には、U相を形成する巻線パターン、V相を形成する巻線パターン及びW相を形成する巻線パターンが設けられている。6層のコイル基板8のうちの最も表面側に位置するコイル基板8(以下、第1層のコイル基板8と称する)に、U相を形成する巻線パターンU1、V相を形成する巻線パターンV1、W相を形成する巻線パターンW1が設けられている。巻線パターンU1,V1及びW1は、コイル基板8の周方向に、巻線パターンU1,V1及びW1の順に繰り返し現れている。また、第1層のコイル基板8の裏面側に位置するコイル基板8(以下、第2層のコイル基板8と称する)に、U相を形成する巻線パターンU2、V相を形成する巻線パターンV2、W相を形成する巻線パターンW2が設けられている。巻線パターンU2,V2及びW2は、コイル基板8の周方向に、巻線パターンU2,V2及びW2の順に繰り返し現れている。
図面に参照番号は付していないが、第2層のコイル基板8の裏面側に位置する第3層コイル基板8に巻線パターンU3,V3及びW3が設けられ、第3層のコイル基板8の裏面側に位置する第4層コイル基板8に巻線パターンU4,V4及びW4が設けられ、第4層のコイル基板8の裏面側に位置する第5層コイル基板8に巻線パターンU5,V5及びW5が設けられ、第5層のコイル基板8の裏面側に位置する第6層コイル基板8(最も裏面側に位置するコイル基板8)に巻線パターンU6,V6及びW6が設けられている。
図4に示すように、巻線パターンU1は、コイル基板8の径方向外側の第1接続部4Uaにおいて、巻線パターンU2に接続されている。また、巻線パターンU1は、コイル基板8の径方向内側の第2接続部6Uaにおいて、第1接続部4Uaで接続されている巻線パターンU2とは異なる巻線パターンU2に接続されている。巻線パターンU1とU2によって、ステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルが形成される。なお、複数の巻線パターンU1のうちの1個の巻線パターンU1は、第1接続部4Uaで外部配線に接続されている。同様に、巻線パターンV1は、第1接続部4Vaにおいて巻線パターンV2に接続され、第2接続部6Vaにおいて第1接続部4Vaで接続されている巻線パターンV2とは異なる巻線パターンV2に接続されている。巻線パターンW1は、第1接続部4Waにおいて巻線パターンW2に接続され、第2接続部6Waにおいて第1接続部4Waで接続されている巻線パターンW2とは異なる巻線パターンW2に接続されている。なお、詳細は後述するが、第1接続部4Ua,4Va,4Wa及び第2接続部6Ua,6Va,6Waには貫通孔が設けられている。
図5を参照し、巻線パターンU3〜U6、V3〜V6、W3〜W6の接続について説明する。上記したように、巻線パターンU1とU2は、接続部4Ua,6Uaにおいて接続されている。巻線パターンU3とU4は、接続部4Ub,6Ubにおいて接続され、ステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成している。なお、複数の巻線パターンU3のうちの1個の巻線パターンU3は、第1接続部4Uaで巻線パターンU2に接続されている。巻線パターンU5とU6は、接続部4Uc,6Ucにおいて接続され、ステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成している。複数の巻線パターンU5のうちの1個の巻線パターンU5は、第1接続部4Ubで巻線パターンU4に接続されている。また、複数の巻線パターンU6のうちの1個の巻線パターンU6は、第1接続部4Ucで外部配線に接続されている。このように、ステータ10では、6層のコイル基板8を用いることにより、周方向に3周するU相コイルが形成される。
同様に、巻線パターンV3とV4は接続部4Vb,6Vbにおいて接続されてステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成し、巻線パターンV5とV6は接続部4Vc,6Vcにおいて接続されてステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成し、6層のコイル基板8を用いることにより、周方向に3周するV相コイルが形成される。巻線パターンW3とW4は接続部4Wb,6Wbにおいて接続されてステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成し、巻線パターンW5とW6は接続部4Wc,6Wcにおいて接続されてステータ10の径方向の内側と外側を繰り返し移動しながら周方向に一周する波巻コイルを形成し、6層のコイル基板8を用いることにより、周方向に3周するW相コイルが形成される。
以下の説明において、巻線パターンU1〜U6について共通する特徴を説明する場合に巻線パターンUと称し、巻線パターンV1〜V6について共通する特徴を説明する場合に巻線パターンVと称し、巻線パターンW1〜W6について共通する特徴を説明する場合に巻線パターンWと称することがある。また、第1接続部4Ua,4Ub及び4Ucに共通する特徴を説明する場合に第1接続部4Uと称し、第1接続部4Va,4Vb及び4Vcに共通する特徴を説明する場合に第1接続部4Vと称し、第1接続部4Wa,4Wb及び4Wcに共通する特徴を説明する場合に第1接続部4Wと称することがある。なお、第1接続部4U,4V及び4Wに共通する特徴を説明する場合に第1接続部4と称することもある。同様に、第2接続部6Ua,6Ub及び6Ucを第2接続部6Uと称し、第2接続部6Va,6Vb及び6Vcを第2接続部6Vと称し、第2接続部6Wa,6Wb及び6Wcを第2接続部6Wと称し、第2接続部6U,6V及び6Wを第2接続部6と称することがある。
図5に示すように、第1接続部4Ua,4Ub及び4Ucは、コイル基板8の径方向にずれた位置に設けられている。また、第2接続部6Ua,6Ub及び6Ucも、コイル基板8の径方向にずれた位置に設けられている。すなわち、ステータ10(コイル基板8)を回転軸CL方向(コイル基板8の積層方向)から観察すると、1ターン目を構成している巻線パターンU1,U2の端部(接続部4Ua,6Ua)は、2ターン目を構成している巻線パターンU3,U4の端部(接続部4Ub,6Ub)及び3ターン目を構成している巻線パターンU5,U6の端部(接続部4Uc,6Uc)と異なる位置に設けられている。また、2ターン目を構成している巻線パターンU3,U4の端部(接続部4Ub,6Ub)は、3ターン目を構成している巻線パターンU5,U6の端部(接続部4Uc,6Uc)と異なる位置に設けられている。同様に、第1接続部4Va,4Vb及び4Vcはコイル基板8の径方向にずれた位置に設けられており、第2接続部6Va,6Vb及び6Vcはコイル基板8の径方向にずれた位置に設けられている。第1接続部4Wa,4Wb及び4Wcはコイル基板8の径方向にずれた位置に設けられており、第2接続部6Wa,6Wb及び6Ecはコイル基板8の径方向にずれた位置に設けられている。
さらに、第1接続部4U,4V,4Wはコイル基板8の周方向にずれた位置に設けられており、第2接続部6U,6V,6Wはコイル基板8の周方向にずれた位置に設けられている。そのため、ステータ10では、ステータ10を回転軸CL方向(積層方向)から観察したときに、全ての巻線パターンU1〜U6,V1〜V6,W1〜W6の端部が、互いに重複しない位置に現れる。なお、第1接続部4と第2接続部6の間の中間部5では、ステータ10を回転軸CL方向から観察したときに、巻線パターンU1,U3及びU5が重複し、巻線パターンU2,U4及びU6が重複し、巻線パターンV1,V3及びV5が重複し、巻線パターンV2,V4及びV6が重複し、巻線パターンW1,W3及びW5が重複し、巻線パターンW2,W4及びW6が重複している。
ステータ10では、全ての第1接続部4に放熱部材3が取り付けられており、全ての第2接続部6に放熱部材7が取り付けられている。そのため、ステータ10では、各巻線パターンU1〜U6,V1〜V6,W1〜W6の両端(接続部4,6)に放熱部材が設けられているといえる。
(放熱部材)
図6及び図7を参照し、放熱部材3,7と他の部品の位置関係について説明する。図6に示すように、各コイル基板8は、樹脂基板2と巻線パターンU(U1〜U6)によって形成されている。樹脂基板2は、表裏面の巻線パターンU(巻線パターンU1とU2)を絶縁している。コイル基板8(ステータ10)の径方向内側には、積層方向の表面から裏面に至る貫通孔12が設けられている。貫通孔12は、第2接続部6Ua,6Ub及び6Ucを通過している。貫通孔12内には、銅製の放熱部材7が挿入されている。放熱部材7は、ステータ10の表裏面に露出している。
図6及び図7を参照し、放熱部材3,7と他の部品の位置関係について説明する。図6に示すように、各コイル基板8は、樹脂基板2と巻線パターンU(U1〜U6)によって形成されている。樹脂基板2は、表裏面の巻線パターンU(巻線パターンU1とU2)を絶縁している。コイル基板8(ステータ10)の径方向内側には、積層方向の表面から裏面に至る貫通孔12が設けられている。貫通孔12は、第2接続部6Ua,6Ub及び6Ucを通過している。貫通孔12内には、銅製の放熱部材7が挿入されている。放熱部材7は、ステータ10の表裏面に露出している。
また、コイル基板8の径方向外側には、積層方向の表面から裏面に至る貫通孔16が設けられている。貫通孔16は第1接続部4Ua,4Ub及び4Ucを通過しており、貫通孔16内には銅製の放熱部材3が挿入されている。放熱部材3は、ステータ10の表裏面に露出し、冷却ユニット50に接触している。上記したように、ステータ10では、全ての巻線パターンU,V,Wに放熱部材3が接続されている。そのため、ステータ10を構成する全ての巻線パターンU,V,Wが、放熱部材3を介して冷却ユニット50に接触している。
冷却ユニット50の径方向内側に、ロータ60が配置されている。第1接続部4(放熱部材3)は、ロータ60には対向せず、冷却ユニット50に対向している。第1接続部4が設けられている領域(ステータ10の径方向外側)は、ロータ非対向部の一例である。ロータ60は、第1接続部4が設けられている領域よりも内側で、ステータ10に対向している。具体的には、ロータ60は、第2接続部6が設けられている領域と、中間部5が設けられている領域に対向している。第2接続部6及び中間部5が設けられている領域は、ロータ対向部の一例である。
ロータ60は、シャフト(図示省略)に固定される支持部60bと、支持部60bに固定されている永久磁石60aを備えている。永久磁石60aは、第2接続部6が設けられている領域には対向しておらず、中間部5が設けられている領域に対向している。第2接続部6が設けられている領域は、永久磁石60aが設けられていない部分、すなわち、ステータ10と支持部60bの間の空間62に対向している。そのため、放熱部材7の端部は、空間62に露出している。なお、図7から明らかなように、周方向に並ぶ全ての放熱部材7が空間62に露出している。そのため、ステータ10を構成する全ての巻線パターンU,V,Wが、放熱部材7を介して空間62と連通している。
(回転電機100の利点)
上記したように、回転電機100では、ステータ10の表面に露出する放熱部材3,7が、全ての巻線パターンU,V,Wに接触している。そのため、積層方向中間部に設けられている巻線パターンU2〜U5,V2〜V5,W2〜W5で生じた熱を、ステータ10の表面に放出することができる。すなわち、ステータ10の内部に熱が籠ることを抑制することができる。
上記したように、回転電機100では、ステータ10の表面に露出する放熱部材3,7が、全ての巻線パターンU,V,Wに接触している。そのため、積層方向中間部に設けられている巻線パターンU2〜U5,V2〜V5,W2〜W5で生じた熱を、ステータ10の表面に放出することができる。すなわち、ステータ10の内部に熱が籠ることを抑制することができる。
また、放熱部材3,7の何れも、ロータ60の永久磁石60aに対向していない。永久磁石60aが設けられている部分では、ロータ60とステータ10の隙間(永久磁石60aとステータ10の隙間)が比較的狭い。そのため、放熱部材3,7を永久磁石60aに対向するように配置すると、巻線パターンU,V,Wの冷却効率を十分に確保することができない。放熱部材3,7を冷却ユニット50,空間62に対向させることにより、巻線パターンU,V,Wの熱が放熱され易くなり、高い冷却効率が得られる。放熱部材3,7が永久磁石60aに対向していないので、放熱部材3,7が永久磁石60aとステータ10の間に形成される磁束に影響を与えることを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施例では、アキシャル型の回転電機について説明した。しかしながら、本明細書で開示する技術は、ラジアル型の回転電機に適用することもできる。重要なことは、ステータの表面に露出するとともにステータ内部の巻線パターン(積層方向内部のコイル基板に形成されている巻線パターン)に接触する放熱部材を設けるということである。そのため、他の構成については、必要に応じて適宜変更することができる。
上記実施例では、アキシャル型の回転電機について説明した。しかしながら、本明細書で開示する技術は、ラジアル型の回転電機に適用することもできる。重要なことは、ステータの表面に露出するとともにステータ内部の巻線パターン(積層方向内部のコイル基板に形成されている巻線パターン)に接触する放熱部材を設けるということである。そのため、他の構成については、必要に応じて適宜変更することができる。
変形例の一例として、放熱部材は、全ての巻線パターンに接触していなくてもよい。例えば、放熱部材は、ステータの周方向に設けられている巻線パターンに数個おきに接触していてもよい。また、放熱部材が巻線パターンに接触する位置も任意であり、例えば、巻線パターンの一端のみ(径方向内側のみ、あるいは、径方向外側のみ)に接していてもよいし、巻線パターンの径方向中間部分(例えば、永久磁石に対向する位置)に接していてもよい。
また、ステータを積層方向(回転軸CL方向から)に観察したときに、全ターンの巻線パターンの端部(接続部)が同じ位置に設けられていてもよい。例えば、2ターン目の巻線パターンに接触する放熱部材の場合、1ターン目の巻線パターンを避けてステータの表面に露出する形状であれば、1ターン目と2ターン目の巻線パターンの端部が同じ位置であっても、各巻線パターンに放熱部材を接触させることができる。
また、ステータを積層方向に観察したときに、異なるターン目の同相の巻線パターン、具体的には、巻線パターンU1,U3及びU5、巻線パターンU2,U4及びU6、巻線パターンV1,V3及びV5、巻線パターンV2,V4及びV6、巻線パターンW1,W3及びW5、巻線パターンW2,W4及びW6が、各々周方向にずれて配置されていてもよい。
なお、上記実施例では詳しく説明しなかったが、冷却ユニットのタイプは任意であり、例えば、液冷タイプ、空冷タイプ、ヒートパイプ、ヒートシンク等を利用することができる。あるいは、回転電機は冷却ユニットを備えていなくてもよい。上記したように、ステータの表面に露出するとともにステータ内部の巻線パターンに接触する放熱部材を設けることにより、ステータの表面のみを冷却する従来の回転電機と比べて、ステータの冷却効率を十分に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:絶縁部
3:放熱部材
7:放熱部材
8:コイル基板
10:ステータ
60:ロータ
100:回転電機
U,V,W:巻線パターン
3:放熱部材
7:放熱部材
8:コイル基板
10:ステータ
60:ロータ
100:回転電機
U,V,W:巻線パターン
Claims (6)
- 複数のコイル基板が積層されているステータと、ステータに対向しているロータと、を備える回転電機であって、
コイル基板は、
積層方向で隣り合うコイル基板同士を絶縁する絶縁部と、
絶縁部の表面に設けられている巻線パターンと、を有し、
各層の巻線パターンが電気的に接続され、複数ターンのコイルが形成されており、
積層方向内部の巻線パターンに接触しているとともに、積層方向の表面に露出している放熱部材が設けられている回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
各巻線パターンに、少なくとも1個の放熱部材が設けられている回転電機。 - 請求項1または2に記載の回転電機であって、
巻線パターンの両端に放熱部材が設けられている回転電機。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機であって、
ステータを積層方向から観察したときに、nターン目を構成している巻線パターンの端部が、他ターン目を構成している巻線パターンの端部と異なる位置に設けられている回転電機。(nは1以上の整数) - 請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機であって、
コイル基板に貫通孔が形成されており、
放熱部材は、前記貫通孔内に挿入された銅系材料である回転電機。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機であって、
さらに、コイル基板に対向する冷却ユニットを備えており、
巻線パターンは、ロータに対向するロータ対向部と、ロータに対向しないロータ非対向部を備えており、
冷却ユニットが、ロータ非対向部でコイル基板に対向している回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020077359A JP2021175267A (ja) | 2020-04-24 | 2020-04-24 | 回転電機 |
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2020
- 2020-04-24 JP JP2020077359A patent/JP2021175267A/ja active Pending
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