JP2021175051A - 折れ曲がり検出装置、画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させる。【解決手段】プロセッサを備え、プロセッサは、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付け、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知することを特徴とする折れ曲がり検出装置。【選択図】図2
Description
本発明は、折れ曲がり検出装置、画像処理装置及びプログラムに関する。
原稿のサイズを自動検知しているときに、原稿のカールや折れにより原稿のサイズの検知結果が所定時間内に所定回数変動するときに、原稿サイズを正しく検知していないと推定し、原稿サイズを正しく検知していないと推定した際に、原稿サイズを設定するための原稿サイズ設定用画面を表示する画像処理装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
原稿を読み取る際、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることがある。このような場合に、原稿サイズを正しく検知していないことのみを通知する構成を採用したのでは、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることはできない。
本発明の目的は、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることにある。
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付け、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知することを特徴とする折れ曲がり検出装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線を含む場合に、当該読取画像が、当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線は、水平方向に対して閾値以上の角度をなし、かつ、垂直方向に対して閾値以上の角度をなす直線であることを特徴とする請求項2に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の方向に並ぶ第1の画像要素の列と、当該第1の方向とは異なる第2の方向に並ぶ当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第1の画像要素の列が第1の位置で終了し、前記第2の画像要素の列が当該第1の位置とは異なり当該第1の位置から予め定められた範囲内の第2の位置から開始することを更なる条件として、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号、直線の部分、色の情報が付加された領域の少なくとも1つであることを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号であり、前記第1の方向は、前記第1の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第1の座標列によって求められ、前記第2の方向は、前記第2の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第2の座標列によって求められることを特徴とする請求項6に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第1の座標列は、前記第1の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られ、前記第2の座標列は、前記第2の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られることを特徴とする請求項7に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の位置で終了する第1の画像要素の列と、当該第1の位置とは異なる第2の位置から開始する当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項10に記載の発明は、前記第1の位置と前記第2の位置とは、予め定められた範囲内にあることを特徴とする請求項9に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記原稿が折れ曲がっていることを、当該原稿の折れ曲がっている箇所に生じる直線を含む通知画像によって通知することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項12に記載の発明は、前記通知画像は、前記読取画像の少なくとも一部を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項13に記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段により前記原稿が読み取られることにより得られた読取画像が、前記読取手段により当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する通知手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付ける機能と、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線を含む場合に、当該読取画像が、当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線は、水平方向に対して閾値以上の角度をなし、かつ、垂直方向に対して閾値以上の角度をなす直線であることを特徴とする請求項2に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の方向に並ぶ第1の画像要素の列と、当該第1の方向とは異なる第2の方向に並ぶ当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記第1の画像要素の列が第1の位置で終了し、前記第2の画像要素の列が当該第1の位置とは異なり当該第1の位置から予め定められた範囲内の第2の位置から開始することを更なる条件として、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号、直線の部分、色の情報が付加された領域の少なくとも1つであることを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号であり、前記第1の方向は、前記第1の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第1の座標列によって求められ、前記第2の方向は、前記第2の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第2の座標列によって求められることを特徴とする請求項6に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第1の座標列は、前記第1の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られ、前記第2の座標列は、前記第2の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られることを特徴とする請求項7に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項9に記載の発明は、前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の位置で終了する第1の画像要素の列と、当該第1の位置とは異なる第2の位置から開始する当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項10に記載の発明は、前記第1の位置と前記第2の位置とは、予め定められた範囲内にあることを特徴とする請求項9に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記原稿が折れ曲がっていることを、当該原稿の折れ曲がっている箇所に生じる直線を含む通知画像によって通知することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項12に記載の発明は、前記通知画像は、前記読取画像の少なくとも一部を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の折れ曲がり検出装置である。
請求項13に記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段により前記原稿が読み取られることにより得られた読取画像が、前記読取手段により当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する通知手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付ける機能と、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることが可能となる。
請求項2の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることを示す直線を手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項3の発明によれば、原稿に描かれた直線を、原稿が折れ曲がっていることを示す直線と誤認識する可能性が低下する。
請求項4の発明によれば、2つの画像要素の列が異なる方向に並んでいることを手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項5の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが異なっていることを更なる手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項6の発明によれば、画像要素として、記号、直線の部分、色の情報が付加された領域の少なくとも1つを用いることができる。
請求項7の発明によれば、2つの画像要素の列の方向を、それらの画像要素の列の認識処理を行うことにより求めることができる。
請求項8の発明によれば、2つの画像要素の列の方向を、それらの画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより求めることができる。
請求項9の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが異なっていることを手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項10の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが予め定められた範囲内にあることを更なる手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項11の発明によれば、原稿のどこに折れ曲がりが生じているかをユーザに認識させることができる。
請求項12の発明によれば、原稿を読み取って得られた読取画像上でどこに折れ曲がりが生じているかをユーザに認識させることができる。
請求項13の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることが可能となる。
請求項14の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることが可能となる。
請求項2の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることを示す直線を手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項3の発明によれば、原稿に描かれた直線を、原稿が折れ曲がっていることを示す直線と誤認識する可能性が低下する。
請求項4の発明によれば、2つの画像要素の列が異なる方向に並んでいることを手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項5の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが異なっていることを更なる手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項6の発明によれば、画像要素として、記号、直線の部分、色の情報が付加された領域の少なくとも1つを用いることができる。
請求項7の発明によれば、2つの画像要素の列の方向を、それらの画像要素の列の認識処理を行うことにより求めることができる。
請求項8の発明によれば、2つの画像要素の列の方向を、それらの画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより求めることができる。
請求項9の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが異なっていることを手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項10の発明によれば、2つの画像要素の列のうちの一方の終了位置と他方の開始位置とが予め定められた範囲内にあることを更なる手掛かりとして、原稿が折れ曲がっていることを判定することができる。
請求項11の発明によれば、原稿のどこに折れ曲がりが生じているかをユーザに認識させることができる。
請求項12の発明によれば、原稿を読み取って得られた読取画像上でどこに折れ曲がりが生じているかをユーザに認識させることができる。
請求項13の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることが可能となる。
請求項14の発明によれば、原稿が折れ曲がっていることをユーザに認識させることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像処理装置のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態における画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、画像読取部16と、画像形成部17と、通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)18とを備える。
図1は、本実施の形態における画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、画像読取部16と、画像形成部17と、通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)18とを備える。
CPU11は、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。HDD14は、画像読取部16が読み取った画像データや画像形成部17における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。ここで、操作パネル15は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等の指示手段で指示された位置を検出する位置検出シートとからなる。或いは、タッチパネルに代えて、ディスプレイ及びキーボードを用いてもよい。
画像読取部16は、読取手段の一例であり、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部16は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成部17は、紙等の記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部17は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F18は、通信回線を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
[本実施の形態の概要]
本実施の形態では、画像処理装置10が、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付け、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する。
本実施の形態では、画像処理装置10が、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付け、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する。
ここで、画像処理装置10は、次の3つの条件の何れかが満たされる場合に、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する。
第1の条件は、読取画像が、原稿が折れ曲がっていることを示す直線を含む、という条件である。ここで、原稿が折れ曲がっていることを示す直線は、水平方向に対して閾値以上の角度をなし、かつ、垂直方向に対して閾値以上の角度をなす直線であってよい。
第2の条件は、読取画像が、第1の方向に並ぶ第1の画像要素の列と、第1の方向とは異なる第2の方向に並ぶ第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含む、という条件を含む。また、第2の条件は、第1の画像要素の列が第1の位置で終了し、第2の画像要素の列が第1の位置とは異なり第1の位置から予め定められた範囲内の第2の位置から開始する、という条件を更に含んでもよい。
第3の条件は、読取画像が、第1の位置で終了する第1の画像要素の列と、第1の位置とは異なる第2の位置から開始する第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含む、という条件である。ここで、第1の位置と第2の位置とは、予め定められた範囲内にあってよい。
[折れ曲がり検出装置の機能構成]
図2は、本実施の形態における折れ曲がり検出装置20の機能構成例を示したブロック図である。ここで、折れ曲がり検出装置20は、画像処理装置10のCPU11(図1参照)が、後述する各機能部を実現するプログラムを例えばROM13(図1参照)からRAM12(図1参照)に読み込んで実行することにより、実現される装置として捉えられる。
図2は、本実施の形態における折れ曲がり検出装置20の機能構成例を示したブロック図である。ここで、折れ曲がり検出装置20は、画像処理装置10のCPU11(図1参照)が、後述する各機能部を実現するプログラムを例えばROM13(図1参照)からRAM12(図1参照)に読み込んで実行することにより、実現される装置として捉えられる。
図示するように、折れ曲がり検出装置20は、スキャン画像取得部21と、折れ曲がり検出部22と、通知メッセージ生成部23と、サムネイル画像生成部24と、表示制御部25と、操作受付部26とを備えている。
スキャン画像取得部21は、画像読取部16(図1参照)で読み取られた読取画像(スキャン画像)を取得する。本実施の形態では、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付ける手段の一例として、スキャン画像取得部21を設けている。
折れ曲がり検出部22は、スキャン画像取得部21が取得したスキャン画像を解析することにより原稿の折れ曲がりを検出する。本実施の形態では、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する手段の一例として、折れ曲がり検出部22を設けている。
通知メッセージ生成部23は、ユーザに通知する通知メッセージを生成する。ここで、通知メッセージとしては、例えば「原稿内部に折れが検出されました。原稿を確認して下さい。」といったものが考えられる。
サムネイル画像生成部24は、原稿のどこに折れ曲がりが検出されたかを示すサムネイル画像を生成する。ここで、サムネイル画像は、白紙画像に折れ曲がり部分の直線を示したものであってよい。或いは、サムネイル画像は、スキャン画像に折れ曲がり部分の直線を示したものであってもよい。この場合、サムネイル画像は、スキャン画像から折れ曲がり部分の直線の画像を除去した画像に、折れ曲がり部分の直線を示したものであってよい。本実施の形態では、原稿の折れ曲がっている箇所に生じる直線を含む通知画像の一例として、また、読取画像の少なくとも一部を更に含む通知画像の一例として、サムネイル画像を設けている。
表示制御部25は、通知メッセージ生成部23が生成した通知メッセージと、サムネイル画像生成部24が生成したサムネイル画像とを、操作パネル15に表示するように制御する。本実施の形態では、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する手段の一例として、また、原稿が折れ曲がっていることを通知画像によって通知する手段の一例として、表示制御部25を設けている。
操作受付部26は、操作パネル15上でユーザが行った操作を受け付ける。
[折れ曲がり検出装置の動作]
図3は、本実施の形態における折れ曲がり検出装置20の動作例を示したフローチャートである。
図3は、本実施の形態における折れ曲がり検出装置20の動作例を示したフローチャートである。
図示するように、折れ曲がり検出装置20では、まず、スキャン画像取得部21が、画像読取部16(図1参照)で読み取られたスキャン画像を取得する(ステップ201)。
次に、折れ曲がり検出部22が、ステップ201で取得されたスキャン画像を解析することにより原稿の折れ曲がりを検出する折れ曲がり検出処理を行う(ステップ202)。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ202の折れ曲がり検出処理で原稿の折れ曲がりが検出されたかどうかを判定する(ステップ203)。
ステップ203で原稿の折れ曲がりが検出されたと判定された場合は、通知メッセージ生成部23が、ユーザに通知する通知メッセージを生成する(ステップ204)。ここで、通知メッセージとしては、「原稿内部に折れが検出されました。原稿を確認して下さい。」等のメッセージを生成するとよい。また、この場合、サムネイル画像生成部24が、原稿のどこに折れ曲がりが発生したかを示すサムネイル画像を生成する(ステップ205)。このように、ステップ204で通知メッセージが生成され、ステップ205でサムネイル画像が生成されると、表示制御部25が、この通知メッセージとサムネイル画像とを操作パネル15(図1参照)に表示するように制御する(ステップ206)。
これにより、操作パネル15には、通知メッセージとサムネイル画像とが表示され、ユーザは、これらを参照することにより、スキャンし直す必要があるかを判断することになる。その結果、スキャンし直す必要があると判断すれば、ユーザは、操作パネル15上で再スキャンを指示する操作を行う。すると、折れ曲がり検出装置20では、操作受付部26が、再スキャンを指示する操作を受け付けたかどうかを判定する(ステップ207)。ステップ207で再スキャンを指示する操作を受け付けたと判定された場合、表示制御部25は、スキャンを指示するためのスキャン画面を操作パネル15に表示するように制御する(ステップ208)。
一方、ステップ203で原稿の折れ曲がりが検出されたと判定されなかった場合、折れ曲がり検出装置20は処理を終了する。
また、ステップ206で操作パネル15に表示された通知メッセージとサムネイル画像とを参照することにより、ユーザはスキャンし直す必要がないと判断することもある。この場合は、ステップ207で再スキャンを指示する操作を受け付けたと判定されないこととなり、折れ曲がり検出装置20は処理を終了する。
[折れ曲がり検出処理の詳細]
図4は、スキャン画像取得部21が取得したスキャン画像の一例を示した図である。以下では、スキャン画像取得部21がこのスキャン画像300を取得したものとして、折れ曲がり検出部22による折れ曲がり検出処理について説明する。
図4は、スキャン画像取得部21が取得したスキャン画像の一例を示した図である。以下では、スキャン画像取得部21がこのスキャン画像300を取得したものとして、折れ曲がり検出部22による折れ曲がり検出処理について説明する。
(第1の折れ曲がり検出処理)
図5は、第1の折れ曲がり検出処理の概要を説明するための図である。この第1の折れ曲がり検出処理は、上述した第1の条件が満たされる場合に、スキャン画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する処理である。この場合、第1の折れ曲がり検出処理は、スキャン画像が、水平方向に対しても垂直方向に対しても閾値以上の角度をなす直線を含んでいれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。これは、原稿の折れ曲がり部分が直線となることが多いからである。しかも、原稿上に意図的に描かれた線は一般に水平方向又は垂直方向を向くのに対し、原稿の折れ曲がり部分はこれとは関係のない方向を向くことが多いからである。ここで、直線は、例えばハフ変換によって求めるとよい。
図5は、第1の折れ曲がり検出処理の概要を説明するための図である。この第1の折れ曲がり検出処理は、上述した第1の条件が満たされる場合に、スキャン画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する処理である。この場合、第1の折れ曲がり検出処理は、スキャン画像が、水平方向に対しても垂直方向に対しても閾値以上の角度をなす直線を含んでいれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。これは、原稿の折れ曲がり部分が直線となることが多いからである。しかも、原稿上に意図的に描かれた線は一般に水平方向又は垂直方向を向くのに対し、原稿の折れ曲がり部分はこれとは関係のない方向を向くことが多いからである。ここで、直線は、例えばハフ変換によって求めるとよい。
図では、直線311が、水平方向の線312に対して閾値以上の角度をなし、垂直方向の線313に対して閾値以上の角度をなしている。従って、第1の折れ曲がり検出処理では、スキャン画像300が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定される。
図6は、第1の折れ曲がり検出処理の処理例を示したフローチャートである。
図示するように、折れ曲がり検出部22は、まず、折れ曲がり部分の直線の数をカウントするための変数Mに0を代入する(ステップ221)。そして、折れ曲がり検出部22は、スキャン画像300から複数の直線を抽出する(ステップ222)。ここで、複数の直線は、例えばハフ変換によって抽出するとよい。
次に、折れ曲がり検出部22は、ステップ222で抽出した複数の直線のうち、1本の直線に着目する(ステップ223)。
次いで、折れ曲がり検出部22は、ステップ223で着目した直線の角度θを算出する(ステップ224)。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ224で算出された角度θの絶対値が閾値T1以上かつ閾値T2以下であるかどうかを判定する(ステップ225)。ここで、閾値T1は、直線と水平方向の線とがなす角度に対する閾値であり、閾値T2は、直線と垂直方向の線とがなす角度に対する閾値である。
ステップ225で角度θの絶対値が閾値T1以上かつ閾値T2以下であると判定されれば、折れ曲がり検出部22は、折れ曲がり部分の直線の数をカウントするための変数Mに1を加算する(ステップ226)。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ223で着目した1本の直線の端点の座標P1(M),Q1(M)を記憶し(ステップ227)、処理をステップ228へ進める。
一方、ステップ225で角度θの絶対値が閾値T1以上かつ閾値T2以下であると判定されなかった場合、つまり、角度θの絶対値が閾値T1より小さい又は閾値T2より大きいと判定された場合、折れ曲がり検出部22は、処理をステップ228へ進める。
その後、折れ曲がり検出部22は、着目していない直線が他に存在するかどうかを判定する(ステップ228)。
ステップ228で着目していない直線が他に存在すると判定されれば、折れ曲がり検出部22は、処理をステップ223へ戻す。
一方、ステップ228で着目していない直線が他に存在すると判定されなければ、折れ曲がり検出部22は、変数Mの値が0より大きいかどうかを判定する(ステップ229)。
ステップ229で変数Mの値が0より大きいと判定されれば、折れ曲がり検出部22は、原稿の折れ曲がりを検出した旨を通知メッセージ生成部23に出力し、ステップ227で記憶した直線の端点の座標P1(M),Q1(M)をサムネイル画像生成部24に出力し(ステップ230)、処理を終了する。尚、サムネイル画像生成部24では、この座標P1(M),Q1(M)をそれぞれ結ぶことにより得られたM本の直線が、白紙画像又はスキャン画像上に描画される。
一方、ステップ229で変数Mの値が0より大きいと判定されなければ、つまり、折れ曲がり部分の直線がなければ、そのまま処理を終了する。
(第2及び第3の折れ曲がり検出処理例)
図7は、第2の折れ曲がり検出処理の概要を説明するための図である。この第2の折れ曲がり検出処理は、上述した第2の条件及び第3の条件が満たされる場合に、スキャン画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する処理の一例である。
図7は、第2の折れ曲がり検出処理の概要を説明するための図である。この第2の折れ曲がり検出処理は、上述した第2の条件及び第3の条件が満たされる場合に、スキャン画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する処理の一例である。
この第2の折れ曲がり検出処理では、上述した第2の条件及び第3の条件における第1の画像要素及び第2の画像要素の種類を記号とする。記号は、文字、数字、狭義の記号を含むが、ここでは、特に文字とする。つまり、この第2の折れ曲がり検出処理では、第1の画像要素の列及び第2の画像要素の列を文字列とする。この場合、第2の折れ曲がり検出処理は、2つの近接する文字列の方向が閾値を超える角度で変化していたり、2つの近接する文字列の終了位置と開始位置とがずれていたりすれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。ここで、文字列の方向は、文字列に含まれる複数の文字を文字認識することによって得られた複数の座標を結んだ方向とすればよい。また、文字列の方向は、文字列を文字認識して更に形態素解析を行うことによって得られた単語に含まれる複数の文字の座標を結んだ方向としてもよい。
図では、近接する文字列322a,321bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。また、近接する文字列323a,322bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。従って、第2の折れ曲がり検出処理では、スキャン画像300が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定される。
図8は、第3の折れ曲がり検出処理の概要を説明するための図である。この第3の折れ曲がり検出処理は、上述した第2の条件及び第3の条件が満たされる場合に、スキャン画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定する処理の一例である。
この第3の折れ曲がり検出処理では、上述した第2の条件及び第3の条件における第1の画像要素及び第2の画像要素の種類を、記号の画像の下限の画素を結んだ直線(以下、「下限線」という)の部分とする。記号は、文字、数字、狭義の記号を含むが、ここでも、特に文字とする。つまり、この第3の折れ曲がり検出処理では、第1の画像要素の列及び第2の画像要素の列を、文字列の画像の下限線とする。この場合、第3の折れ曲がり検出処理は、2つの近接する下限線の方向が閾値を超える角度で変化していたり、2つの近接する下限線の終了位置と開始位置とがずれていたりすれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。
図では、近接する下限線332a,331bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。また、近接する下限線333a,332bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。従って、第3の折れ曲がり検出処理では、スキャン画像300が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定される。
また、この第3の折れ曲がり検出処理では、上述した第2の条件及び第3の条件における第1の画像要素及び第2の画像要素の種類を原稿に意図的に描かれた罫線等の直線の部分としてもよい。この場合、第3の折れ曲がり検出処理は、2つの近接する罫線の方向が閾値を超える角度で変化していたり、2つの近接する罫線の終了位置と開始位置とがずれていたりすれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。ここで、罫線は、例えばハフ変換によって求めるとよい。
図では、近接する罫線334a,334bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが閾値若干ずれている。また、近接する罫線335a,335bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。従って、第3の折れ曲がり検出処理では、スキャン画像300が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定される。
更に、この第3の折れ曲がり検出処理では、上述した第2の条件又は第3の条件における第1の画像要素及び第2の画像要素の種類を、色値又は明度値に基づくブロック等の色の情報が付加された領域としてもよい。この場合、第3の折れ曲がり検出処理は、2つの近接する色値又は明度値に基づくブロックの方向が閾値を超える角度で変化していたり、2つの近接する色値又は明度値に基づくブロックの終了位置と開始位置とがずれていたりすれば、原稿の折れ曲がりを検出する処理となる。
図では、近接するブロック336a,336bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。また、近接するブロック337a,337bについて、その方向が閾値を超える角度で変化しており、その終了位置と開始位置とが若干ずれている。従って、第3の折れ曲がり検出処理では、スキャン画像300が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定される。
図9は、第2及び第3の折れ曲がり検出処理の処理例を示したフローチャートである。
図示するように、折れ曲がり検出部22は、まず、折れ曲がりを検出するための画像要素のペアの数をカウントするための変数Nに0を代入する(ステップ241)。そして、折れ曲がり検出部22は、スキャン画像300から複数の画像要素のペアを抽出する(ステップ242)。ここで、画像要素が罫線である場合、複数の画像要素のペアは、例えばハフ変換によって抽出するとよい。また、画像要素が文字列、文字列の画像の下限線、色値又は明度値のブロックである場合、複数の画像要素のペアは、公知の画像処理の手法によって抽出するとよい。
次に、折れ曲がり検出部22は、ステップ242で抽出した複数の画像要素のうち、画像要素のペアに着目する(ステップ243)。
次いで、折れ曲がり検出部22は、ステップ243で着目した画像要素のペアについて、画像要素の端点間の距離δを算出する(ステップ244)。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ244で算出された距離δが、閾値T3より小さいかどうかを判定する(ステップ245)。ここで、閾値T3は、画像要素の端点間の距離が予め定められた範囲内にあるかどうかを調べるための閾値である。
ステップ245で距離δが閾値T3より小さいと判定されれば、折れ曲がり検出部22は、ステップ243で着目した画像要素のペアについて、その方向の角度α、βを算出する(ステップ246)。ここで、画像要素が文字列である場合、画像要素の方向は、文字列の認識処理を行って得られた座標列を結ぶことによって求めればよい、また、画像要素が下限線や罫線である場合、画像要素の方向は、下限線や罫線の方向とすればよい。更に、画像要素が色値又は明度値のブロックである場合、画像要素の方向は、ブロックの境界線の方向に基づいて求めればよい。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ246で算出された角度α、βの差の絶対値が、閾値T4を超えているかどうかを判定する(ステップ247)。ここで、閾値T4は、画像要素のペアのうち、一方の画像要素の方向と他方の画像要素の方向とがなす角度に対する閾値である。
ステップ247で角度α、βの差の絶対値が閾値T4を超えていると判定されれば、折れ曲がりを検出するための画像要素のペアの数をカウントするための変数Nに1を加算する(ステップ248)。そして、折れ曲がり検出部22は、ステップ243で着目した画像要素のペアのうち、一方の画像要素の終了位置の座標E(N)と、他方の画像要素の開始位置の座標S(N)とを算出し(ステップ249)、処理をステップ250へ進める。
一方、ステップ245で距離δが閾値T3より小さいと判定されなかった場合、つまり、距離δが閾値T3以上と判定された場合、折れ曲がり検出部22は、処理をステップ250へ進める。また、ステップ247で角度α、βの差の絶対値が閾値T4を超えていると判定されなかった場合、つまり、角度α、βの差の絶対値が閾値T4以下であると判定された場合も、折れ曲がり検出部22は、処理をステップ250へ進める。
その後、折れ曲がり検出部22は、着目していない画像要素のペアが他に存在するかどうかを判定する(ステップ250)。
ステップ250で着目していない画像要素のペアが他に存在すると判定されれば、折れ曲がり検出部22は、処理をステップ243へ戻す。
一方、ステップ250で着目していない画像要素のペアが他に存在すると判定されなければ、折れ曲がり検出部22は、変数Nの値が2以上であるかどうかを判定する(ステップ251)。尚、ここでは、画像要素のペアが少なくとも2つあれば、折れ曲がり部分の直線が描画できるという考えの下、変数Nの値が2以上であるかどうかを判定することとしたが、この限りではない。折れ曲がり部分の直線をより正確に描画するために、変数Nの値が2よりも大きい予め定められた値以上であるかどうかを判定することとしてもよい。
ステップ251で変数Nの値が2以上であると判定されれば、折れ曲がり検出部22は、ステップ249で算出した座標E(N)と座標S(N)との2以上のペアを通る直線を求め、その端点の座標P2,Q2を記憶する(ステップ252)。そして、折れ曲がり検出部22は、原稿の折れ曲がりを検出した旨を通知メッセージ生成部23に出力し、ステップ252で記憶した直線の端点の座標P2,Q2をサムネイル画像生成部24に出力し(ステップ253)、処理を終了する。尚、サムネイル画像生成部24では、この座標P2,Q2を結ぶことにより得られた直線が、白紙画像又はスキャン画像上に描画される。
一方、ステップ251で変数Nの値が2以上であると判定されなければ、つまり、折れ曲がりを検出するための画像要素がないか又は1つであれば、そのまま処理を終了する。
尚、この処理例では、2つの画像要素の端点間の距離δが閾値T3より小さいという条件、及び、2つの画像要素の方向の角度α、βの差の絶対値が閾値T4を超えているという条件が満たされた場合に、原稿の折れ曲がりを検出するようにしたが、この限りではない。2つの画像要素の端点間の距離δが閾値T3より小さいという条件だけが満たされた場合に、原稿の折れ曲がりを検出するようにしてもよい。或いは、2つの画像要素の方向の角度α、βの差の絶対値が閾値T4を超えているという条件だけが満たされた場合に、原稿の折れ曲がりを検出するようにしてもよい。
[プロセッサ]
本実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
本実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
また、本実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
[プログラム]
本実施の形態における折れ曲がり検出装置20が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
本実施の形態における折れ曲がり検出装置20が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
即ち、本実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付ける機能と、読取画像が、原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えられる。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10…画像処理装置、20…折れ曲がり検出装置、21…スキャン画像取得部、22…折れ曲がり検出部、23…通知メッセージ生成部、24…サムネイル画像生成部、25…表示制御部、26…操作受付部
Claims (14)
- プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付け、
前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する
ことを特徴とする折れ曲がり検出装置。 - 前記プロセッサは、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線を含む場合に、当該読取画像が、当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記原稿が折れ曲がっていることを示す直線は、水平方向に対して閾値以上の角度をなし、かつ、垂直方向に対して閾値以上の角度をなす直線であることを特徴とする請求項2に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の方向に並ぶ第1の画像要素の列と、当該第1の方向とは異なる第2の方向に並ぶ当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記プロセッサは、前記第1の画像要素の列が第1の位置で終了し、前記第2の画像要素の列が当該第1の位置とは異なり当該第1の位置から予め定められた範囲内の第2の位置から開始することを更なる条件として、前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号、直線の部分、色の情報が付加された領域の少なくとも1つであることを特徴とする請求項4に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記第1の画像要素及び前記第2の画像要素の種類は、記号であり、
前記第1の方向は、前記第1の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第1の座標列によって求められ、
前記第2の方向は、前記第2の画像要素の列の認識処理を行うことにより得られた第2の座標列によって求められることを特徴とする請求項6に記載の折れ曲がり検出装置。 - 前記第1の座標列は、前記第1の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られ、
前記第2の座標列は、前記第2の画像要素の列の形態素解析を更に行うことにより得られることを特徴とする請求項7に記載の折れ曲がり検出装置。 - 前記プロセッサは、前記読取画像が、第1の位置で終了する第1の画像要素の列と、当該第1の位置とは異なる第2の位置から開始する当該第1の画像要素と同種の第2の画像要素の列とを含むことを条件として、当該読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものであると判定することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記第1の位置と前記第2の位置とは、予め定められた範囲内にあることを特徴とする請求項9に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記プロセッサは、前記原稿が折れ曲がっていることを、当該原稿の折れ曲がっている箇所に生じる直線を含む通知画像によって通知することを特徴とする請求項1に記載の折れ曲がり検出装置。
- 前記通知画像は、前記読取画像の少なくとも一部を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の折れ曲がり検出装置。
- 原稿を読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記原稿が読み取られることにより得られた読取画像が、前記読取手段により当該原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータに、
原稿が読み取られることにより得られた読取画像を受け付ける機能と、
前記読取画像が、前記原稿が折れ曲がった状態で読み取られることにより得られたものである場合に、当該原稿が折れ曲がっていることをユーザに通知する機能と
を実現させるためのプログラム。
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