JP2021174297A - 情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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一樹 大野
Kazuki Ono
剛 藤本
Takeshi Fujimoto
健吾 岸本
Kengo Kishimoto
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Abstract

【課題】 あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間の位置をユーザに通知できるようにする。【解決手段】 本開示の一態様に係る情報処理装置は、複数のプローブ車両と通信する通信部と、前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積する記憶部と、前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行する情報処理部と、を備え、前記車両属性データには、前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、前記マッピング処理には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる。【選択図】 図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献1には、車載カメラの映像データに基づいて、自車両に対して危険運転を行う他車両を判定し、他車両の自動車登録番号などの識別情報を記録することにより、危険車両に関する情報を収集する技術が記載されている。
特開2020−21408号公報
従来技術では、ユーザは、自車両で検出した危険車両に関する情報を収集できるが、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間の位置を察知することはできない。従って、例えばリスク区間を回避するルートを選択するなどの、あおり運転被害を受ける可能性を低減する方策を採ることができない。
本開示は、かかる従来の問題点に鑑み、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間の位置をユーザに通知できるようにすることを目的とする。
本開示の一態様に係る情報処理装置は、複数のプローブ車両と通信する通信部と、前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積する記憶部と、前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行する情報処理部と、を備え、前記車両属性データには、前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、前記マッピング処理には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、複数のプローブ車両と通信するステップと、前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積するステップと、前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行するステップと、を含み、前記車両属性データには、前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、前記マッピング処理には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる。
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、道路地図データにアイコンを重畳させる情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、複数のプローブ車両と通信するステップと、前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積するステップと、前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行するステップと、を含み、前記車両属性データには、前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、前記マッピング処理には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる。
本開示によれば、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間の位置をユーザに通知することができる。
図1は、本実施形態に係る情報提供システムの全体構成図である。 図2は、情報提供装置と車載装置のブロック図である。 図3は、あおり運転情報マッピングの具体例を示すフローチャートである。 図4は、リスク区間のアイコンを含む道路地図の一例を示す説明図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1) 本実施形態の情報処理装置は、複数のプローブ車両と通信する通信部と、前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積する記憶部と、前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行する情報処理部と、を備え、前記車両属性データには、前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、前記マッピング処理には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる。
本実施形態の情報処理装置によれば、情報処理部が、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、道路地図データに重畳させる処理を実行するので、リスク区間に対応するアイコンをディスプレイに表示された道路地図に含まれる道路に重畳して表示することができる。
このため、リスク区間の位置をユーザに通知することができる。従って、リスク区間の位置を察知したユーザは、リスク区間を回避したルートを採用することにより、あおり運転被害を受ける可能性を低減することができる。
(2) 本実施形態の情報処理装置において、前記リスク区間には、追い越し車線での不要な低速走行が発生する頻度が高い第1リスク区間が含まれることが好ましい。
その理由は、追い越し車線での低速走行は、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
(3) 本実施形態の情報処理装置において、前記リスク区間には、カーブ後の直線道路において不要な低速走行が発生する頻度が高い第2リスク区間が含まれることが好ましい。
その理由は、カーブ後の直線道路での低速走行についても、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
(4) 本実施形態の情報処理装置において、前記リスク区間には、速度が出やすい道路において不要なブレーキ操作が発生する頻度が高い第3リスク区間が含まれることが好ましい。
その理由は、高速走行が可能な道路でのブレーキ操作についても、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
(5) 本実施形態の情報処理方法は、上述の(1)〜(4)の情報処理装置が実行する情報処理方法である。従って、本実施形態の情報処理方法は、上述の(1)〜(4)の情報処理装置と同様の作用効果を奏する。
(6) 本実施形態のコンピュータプログラムは、上述の(1)〜(4)の情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムである。従って、本実施形態のコンピュータプログラムは、上述の(1)〜(4)の情報処理装置と同様の作用効果を奏する。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔用語の定義〕
本実施形態の詳細を説明するに当たり、まず、本明細書で用いる用語の定義を行う。
「車両」:道路を通行する車両全般のことをいう。車両の駆動方式は、内燃機関に限らず、電気自動車及びハイブリットカーも車両に含まれる。
本実施形態では、単に「車両」というときは、プローブ情報を送信可能な車載装置を有するプローブ車両と、その車載装置を有しない通常の車両の双方を含む。
「プローブ情報」:道路を走行中のプローブ車両がセンシングした当該車両に関する各種のデータを含む情報のことをいう。プローブ情報は、プローブデータ或いはフローティングカーデータとも称される。プローブ情報には、プローブ車両の識別情報、車両位置、車両速度、車両方位及びこれらの発生時刻などの各種の車両属性データが含まれる。
「プローブ車両」:車両属性データをセンシングして、センシングしたデータを含むプローブ情報を外部に送信する車両のことをいう。
〔システムの全体構成〕
図1は、本実施形態に係る情報提供システム1の全体構成図である。図2は、情報提供システム1に含まれる情報提供装置2と車載装置4のブロック図である。
図1及び図2に示すように、情報提供システム1は、データセンタなどに設置されたサーバの一種である情報提供装置2と、情報提供装置2と通信する複数のプローブ車両3の車載装置4などを備える。
本実施形態の情報提供システム1は、情報提供装置2が、車両位置とその通過時刻などを各プローブ車両3から収集し、収集した情報から算出したリンク旅行時間及びリンクの渋滞度などの交通情報を、プローブ車両3の車載装置4やその他のユーザ5のユーザ端末6などに配信するシステムである。
情報提供装置2は、自動車メーカー又は各種の情報提供事業を行うIT企業などにより運用されるコンピュータ装置である。情報提供装置2は、オンプレミスサーバ及びクラウドサーバのいずれであってもよい。
本実施形態の情報提供装置2は、プローブ車両3の車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベント(渋滞区間など)に対応するアイコンを道路地図データ25に重畳させるマッピング処理を実行する「情報処理装置」としても機能する。
後述の通り、情報提供装置2は、渋滞区間以外のイベントに関するマッピング処理として、あおり運転情報マッピング(図3)を実行する。
プローブ車両3の車載装置4は、各地の無線基地局7(例えば、携帯基地局)との無線通信が可能である。無線基地局7は、インターネットなどの公衆通信網8を介して情報提供装置2と通信可能である。
従って、車載装置4は、情報提供装置2宛てのアップリンク情報S1を無線基地局7に無線送信することができる。情報提供装置2は、特定の車載装置4宛てのダウンリンク情報S2を公衆通信網8に送信することができる。
ユーザ端末6は、例えばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型パソコンなどの、ユーザ5が所持するデータ通信端末よりなる。ユーザ端末6は、各地の無線基地局7との無線通信が可能である。
従って、ユーザ端末6は、情報提供装置2宛てのアップリンク情報S1を無線基地局7に無線送信することができる。情報提供装置2は、特定のユーザ端末6宛てのダウンリンク情報S2を公衆通信網8に送信することができる。
図1及び図2では、携帯端末よりなるユーザ端末6が例示されているが、ユーザ端末6は、屋内に設置されたデスクトップパソコンなどのコンピュータ装置であってもよい。この場合、ユーザ端末6は、光通信回線などにより公衆通信網8に通じる固定通信網を介して、情報提供装置2と通信を行う。
また、情報提供装置2は、公衆通信網8などを介して通信する他のサーバコンピュータ(図示せず)に情報提供を行うことにしてもよい。
〔情報提供装置の構成〕
図2に示すように、情報提供装置2は、1又は複数のサーバコンピュータ10と、サーバコンピュータ10に構築された各種のデータベース21〜23とを備える。サーバコンピュータ10は、情報処理部11、記憶部12及び通信部13を備える。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)のうちの少なくとも1つの不揮発性メモリ(記憶媒体)と、ランダムアクセスメモリ等よりなる揮発性メモリ(記憶媒体)とを含む記憶装置である。
情報処理部11は、記憶部12の不揮発性メモリに格納されたコンピュータプログラム14を読み出し、当該プログラム14に従って情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)を含む演算処理装置よりなる。
情報提供装置2のコンピュータプログラム14には、後述のあおり運転情報マッピング(図3)など、道路上で発生する所定のイベントを道路地図データ25と対応付けるマッピング処理を情報処理部11に実行させるプログラムなどが含まれる。
通信部13は、公衆通信網8を介して無線基地局7と通信する通信インタフェースである。通信部13は、無線基地局7が自装置に送信したアップリンク情報S1を受信可能であり、自装置で生成されたダウンリンク情報S2を無線基地局7に送信可能である。
通信部13は、所定の専用回線16を介して交通管制センターの中央装置15と接続されていてもよい。中央装置15は、所定の交通管制エリアに含まれる交差点の信号制御パラメータを統括的に決定するサーバコンピュータである。
データベース21〜23は、記憶部12に含まれるHDD又はSSDなどの大容量ストレージに構築されたデータベースである。データベース21〜23を含む記憶部12の大容量ストレージは、サーバコンピュータ10にデータ転送可能に接続された1又は複数の外付けの記憶装置であってもよい。
データベース21〜23には、地図データベース21、車両属性データベース22、及び会員データベース23が含まれる。
地図データベース21には、国内を網羅する道路地図データ(デジタル道路地図)25が格納されている。道路地図データ25には、「交差点データ」及び「リンクデータ」などが含まれる。
「交差点データ」は、国内の交差点に付与された交差点IDと、交差点の位置情報とを対応付けたデータである。「リンクデータ」は、国内の道路に対応して付与された特定リンクのリンクIDに対して、次の情報1)〜4)を対応付けたデータよりなる。
情報1)特定リンクの始点・終点・補間点の位置情報
情報2)特定リンクの始点に接続するリンクID
情報3)特定リンクの終点に接続するリンクID
情報4)特定リンクのリンクコスト
道路地図データ25は、実際の道路線形と道路の走行方向に対応したネットワークを構成する。このため、道路地図データ25は、交差点を表すノード間の道路区間を有向リンクl(小文字のエル)で繋いだネットワークになっている。
具体的には、道路地図データ25は、交差点ごとにノードnが設定され、各ノードn間が逆向きの一対の有向リンクlで繋がった有向グラフよりなる。従って、一方通行の道路の場合は、一方向の有向リンクlのみノードnが接続される。
道路地図データ25には、有向リンクlに対応する道路の道路属性情報も含まれる。道路属性情報には、例えば次の情報1)〜6)が含まれる。
情報1)一般道路であるか有料道路であるかを表す道路種別情報
情報2)道路の車線数
情報3)車線ごとの道路幅
情報4)道路の曲率半径
情報5)道路の規制速度(例えば法定速度)
情報6)料金所などの施設の種別を表す施設種別情報
車両属性データベース22には、情報提供装置2に予め登録されたプローブ車両3から受信した各種の車両属性データが、プローブ車両3の識別情報ごとに蓄積される。
蓄積される車両属性データには、少なくとも車両IDごとの車両位置とその通過時刻が含まれるが、マッピング処理の内容によって蓄積されるデータ内容が異なる。プローブ車両3による車両属性データのセンシング周期は、少なくとも走行軌跡を特定可能な粒度(例えば1.0秒以内)である。
会員データベース23には、登録会員の住所及び氏名などの個人情報が含まれる。登録会員には、プローブ車両3の所有者、ユーザ端末6の所有者、及び他のサーバコンピュータの運用者などが含まれる。
会員データベース23には、登録会員の通信装置(車載装置4及びユーザ端末6など)の識別情報(例えば、MACアドレス、メールアドレス及び電話番号などのうちの少なくとも1つ)も含まれる。
〔車載装置の構成〕
図2に示すように、車載装置4は、処理部31、記憶部32及び通信部33などを備えるコンピュータ装置よりなる。
処理部31は、記憶部32の不揮発性メモリに格納されたコンピュータプログラム34を読み出し、当該プログラム34に従って各種の情報処理を行うCPUを含む演算処理装置よりなる。
記憶部32は、HDD及びSSDのうちの少なくとも1つの不揮発性メモリ(記憶媒体)と、ランダムアクセスメモリ等よりなる揮発性メモリ(記憶媒体)とを含む記憶装置である。
車載装置4のコンピュータプログラム34には、処理部31のECUに実行させる運転制御プログラム、プローブ車両3の経路探索プログラム、及び、ナビゲーション装置のディスプレイに探索経路を表示する画像処理プログラムなどが含まれる。
通信部33は、プローブ車両3に恒常的に搭載された無線通信機、或いは、プローブ車両3に一時的に搭載されたデータ通信端末(例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はノード型パソコンなど)よりなる。
通信部33は、GNSS(Global Navigation Satellite System)の受信機を有する。処理部31は、通信部33が受信するGNSSの位置情報に基づいて、自車両の現在位置をほぼリアルタイムにモニタリングしている。
処理部31は、所定のセンシング周期でECU(Electric Control Unit)が計測する車両速度、車両方位、操舵角、エンジン回転数、ブレーキ圧力、及びアクセルペダル位置などの種々の車両属性データを、車両位置及び計測時刻とともに記憶部32に記録する。
所定時間(例えば10秒)の分だけ車両属性データが記憶部32に蓄積されると、通信部33は、蓄積された車両属性データと自車両の識別情報を含むプローブ情報を生成し、生成したプローブ情報を情報提供装置2宛てにアップリンク送信する。
プローブ車両3の車載装置4には、運転者の操作入力を受け付ける入力インタフェースと、道路地図データ25に対応する地図画像などを運転者に提示するディスプレイが含まれる。入力インタフェースは、例えばナビゲーション装置に付随する入力機器、或いは、プローブ車両3に搭載されたデータ通信端末の入力機器などよりなる。
ディスプレイは、例えばナビゲーション装置に付随する液晶ディスプレイ、或いは、運転席の前方のガラス面に画像を投影するヘッドアップディスプレイなどよりなる。
〔あおり運転情報マッピング〕
(処理の概要)
あおり運転情報マッピングは、あおり運転の原因事象の発生リスクが高い道路区間(以下、「リスク区間」という。)に対応するアイコンを、道路地図データ25に重畳させる処理である。
(処理の具体例)
図3は、あおり運転情報マッピングの具体例を示すフローチャートである。
図3に示すように、あおり運転情報マッピングに用いる車両属性データには、例えば、プローブ車両3の車両位置(緯度及び経度)、車両位置にそれぞれ対応する、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報などが含まれる。
情報処理部11は、車両属性データベース22から上記のデータを抽出し、抽出したデータを用いて、第1リスク区間の判定処理(ステップS11)、第2リスク区間の判定処理(ステップS12)、及び第3リスク区間の判定処理(ステップS13)を実行する。
第1リスク区間の判定処理(ステップS11)は、複数車線の道路において、追い越し車線での不要な低速走行が発生する頻度が高い区間(以下、「第1リスク区間」という。)を判定する処理である。
追い越し車線での低速走行は、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
例えば、情報処理部11は、次の条件A1〜A2が成立する区間を第1リスク区間と判定し、判定した区間の位置を記憶部12に一時的に記録する。
条件A1:複数車線の道路において、走行車線を規制速度以下で走行中のプローブ車両3に対して所定の速度差(例えば5km/時)以下の速度で、追越し車線を走行するプローブ車両3を含む道路区間が存在する。
条件A2:条件A1に該当する道路区間において、条件A1が成立するプローブ車両3の発生頻度が、所定期間(例えば30日)内に所定の閾値(例えば60%)以上である。
第2リスク区間の判定処理(ステップS12)は、カーブ後の直線道路において不要な低速走行が発生する頻度が高い区間(以下、「第2リスク区間」という。)を判定する処理である。
カーブ後の直線道路での低速走行についても、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
例えば、情報処理部11は、次の条件B1〜B2が成立する区間を第2リスク区間と判定し、判定した区間の位置を記憶部12に一時的に記録する。
条件B1:所定の曲率半径(例えば150m)以下の道路に続く直線道路において、カーブ時の速度に対して所定の速度差(例えば5km/時)以下の速度で、直線道路を走行するプローブ車両3を含む道路区間が存在する。
条件B2:条件B1に該当する道路区間において、条件B1が成立するプローブ車両3の発生頻度が、所定期間(例えば30日)内に所定の閾値(例えば60%)以上である。
第3リスク区間の判定処理(ステップS13)は、速度が出やすい道路において不要なブレーキ操作が発生する頻度が高い区間(以下、「第3リスク区間」という。)を判定する処理である。
高速走行が可能な道路でのブレーキ操作についても、後続車両のドライバの苛立ちを誘発する可能性が高く、後続車両によるあおり運転の発生リスクを高める原因事象と考えられるからである。
例えば、情報処理部11は、次の条件C1〜C2が成立する区間を第3リスク区間と判定し、判定した区間の位置を記憶部12に一時的に記録する。
条件C1:高速走行が可能な道路(例えば高速自動車道)を走行中に、所定時間(例えば1分)内に所定回数(例えば5回)以上ブレーキ操作を行うプローブ車両3を含む道路区間が存在する。
条件C2:条件C1に該当する道路区間において、条件C1が成立するプローブ車両3の発生頻度が、所定期間(例えば30日)内に所定の閾値(例えば60%)以上である。
次に、情報処理部11は、ステップS11〜S13により判定したリスク区間のアイコンを道路地図データ25にマッピングする(ステップS14)。
具体的には、情報処理部11は、道路地図データ25に重畳されるレイヤに、リスク区間に対応する所定形状(例えば道路幅と同じ太線など)のアイコンを描画する。この際、情報処理部11は、判定したリスク区間と対応するリンクデータに沿って、リスク区間のアイコンを描画する。
情報処理部11は、リスク区間の位置をユーザに通知するためのユーザ向け情報を、プローブ車両3などに提供することができる。
クラウド型の情報提供サービスの場合、ユーザ向け情報の提供は、車載装置4からのアクセス要求に応じて、リスク区間のアイコンが重畳された道路地図データ25へのアクセスを許容することによって行われる。車載装置4が個別に道路地図データを有する場合は、リスク区間のアイコンのレイヤに対する重畳位置を車載装置4に送信してもよい。
(リスク区間の表示例)
図4は、リスク区間のアイコンP1〜P3を含む道路地図の一例を示す説明図である。
図4の例では、塗りつぶし太線のアイコンP1は、第1リスク区間のアイコンである。斜線付き太線のアイコンP2は、第2リスク区間のアイコンである。ドット付き太線のアイコンP3は、第3リスク区間のアイコンである。アイコンP1〜P3は、異なる配色で識別することにしてもよい。
(あおり運転情報マッピングの効果)
図4に示すように、あおり運転情報マッピングを実行すれば、あおり運転の原因事象の発生リスクが高い第1〜第3リスク区間のアイコンP1〜P3を、ディスプレイに表示された道路地図に含まれる道路に重畳して表示することができる。
従って、情報提供を受けるユーザが運転中のドライバである場合には、第1〜第3リスク区間を回避したルートを採用したり予め注意を払って運転したりすることにより、あおり運転被害を受ける可能性を低減することができる。
情報提供を受けるユーザが道路関係者である場合には、あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間を事前に判断できるので、原因事象の発生に道路構造が関係していないかなどを分析することにより、今後の道路の整備計画に活用することもできる。
〔その他の変形例〕
上述の実施形態(変形例を含む。)は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 情報提供システム
2 情報提供装置(情報処理装置)
3 プローブ車両
4 車載装置
5 ユーザ
6 ユーザ端末
7 無線基地局
8 公衆通信網
10 サーバコンピュータ
11 情報処理部
12 記憶部
13 通信部
14 コンピュータプログラム
15 中央装置
16 専用回線
21 地図データベース
22 車両属性データベース
23 会員データベース
25 道路地図データ
31 処理部
32 記憶部
33 通信部
34 コンピュータプログラム
P1〜P3 アイコン(第1〜第3リスク区間)

Claims (6)

  1. 複数のプローブ車両と通信する通信部と、
    前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積する記憶部と、
    前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行する情報処理部と、を備え、
    前記車両属性データには、
    前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、
    前記マッピング処理には、
    あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる情報処理装置。
  2. 前記リスク区間には、
    追い越し車線での不要な低速走行が発生する頻度が高い第1リスク区間が含まれる請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記リスク区間には、
    カーブ後の直線道路において不要な低速走行が発生する頻度が高い第2リスク区間が含まれる請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記リスク区間には、
    速度が出やすい道路において不要なブレーキ操作が発生する頻度が高い第3リスク区間が含まれる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 複数のプローブ車両と通信するステップと、
    前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積するステップと、
    前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行するステップと、を含み、
    前記車両属性データには、
    前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、
    前記マッピング処理には、
    あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれる情報処理方法。
  6. 道路地図データにアイコンを重畳させる情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムあって、
    複数のプローブ車両と通信するステップと、
    前記複数のプローブ車両の車両属性データを蓄積するステップと、
    前記車両属性データに基づいて、道路上で発生する所定のイベントに対応するアイコンを道路地図データに重畳させるマッピング処理を実行するステップと、を含み、
    前記車両属性データには、
    前記プローブ車両の位置情報、時刻情報、車両速度、及びブレーキランプの状態情報が含まれ、
    前記マッピング処理には、
    あおり運転の原因事象の発生リスクが高いリスク区間に対応するアイコンを、前記道路地図データに重畳させる処理が含まれるコンピュータプログラム。
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