JP2021173233A - Roller lifter - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ローラリフタに関する。 The present invention relates to a roller lifter.
特許文献1は従来のローラリフタを開示している。このローラリフタは、支持部材及びローラを備えている。ローラは、支持部材とカムとの間に回転可能に保持される。支持部材は、支持壁部及び支持本体部を有している。支持壁部は、円筒状をなし、ポンプハウジングの支持孔内を摺動可能である。支持本体部は、支持壁部の内部に隔壁状に設けられている。支持本体部の下面には摺接面が設けられている。ローラの外周面はこの摺接面に摺接可能である。 Patent Document 1 discloses a conventional roller lifter. This roller lifter includes a support member and a roller. The rollers are rotatably held between the support member and the cam. The support member has a support wall portion and a support main body portion. The support wall portion has a cylindrical shape and is slidable in the support hole of the pump housing. The support main body is provided in a partition shape inside the support wall. A sliding contact surface is provided on the lower surface of the support main body. The outer peripheral surface of the roller can be slidably contacted with this sliding contact surface.
特許文献1において、ローラは、支持壁部の内面に軸方向両端が臨むように、支持壁部内に配置され、これによりスラスト方向の端面が支持部材に支持される。しかしながら、ローラの外周面を受ける支持本体部は、Cリング等のスナップリングを用いて支持壁部に係止される。このため、構成が複雑になる懸念があった。 In Patent Document 1, the rollers are arranged in the support wall portion so that both ends in the axial direction face the inner surface of the support wall portion, whereby the end faces in the thrust direction are supported by the support member. However, the support main body portion that receives the outer peripheral surface of the roller is locked to the support wall portion by using a snap ring such as a C ring. Therefore, there is a concern that the configuration becomes complicated.
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成によりローラのスラスト方向の位置を良好に規制することができるローラリフタを提供することを目的とする。 The present invention has been completed based on the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a roller lifter capable of satisfactorily regulating the position of a roller in the thrust direction by a simple configuration.
本発明のローラリフタは、ハウジングの孔内を往復摺動可能な有底筒状のリフタ本体と、前記リフタ本体の下面に設けられる摺動面と、前記リフタ本体とカムとの間に回転可能に保持され、外周面が前記摺動面を摺動するローラと、を備え、前記リフタ本体の下面にクリップが取り付けられており、前記クリップは、底面視で前記リフタ本体の下面内に配置され、前記ローラの端面に当接可能に対向する位置規制部を有している。 The roller lifter of the present invention can rotate between a bottomed cylindrical lifter body that can slide back and forth in the hole of the housing, a sliding surface provided on the lower surface of the lifter body, and the lifter body and the cam. A roller that is held and whose outer peripheral surface slides on the sliding surface is provided, and a clip is attached to the lower surface of the lifter body, and the clip is arranged in the lower surface of the lifter body in a bottom view. It has a position regulating portion that faces the end face of the roller so as to be in contact with it.
上記構成によれば、ローラをリフタ本体内に配置しなくても、クリップの位置規制部によって、ローラのスラスト方向の位置を規制することができる。このため、リフタ本体内にローラの摺動部分を嵌め込むといった煩雑な作業を行う必要がない。また、クリップは、底面視においてリフタ本体の下面内に配置される。このため、クリップは、リフタ本体がハウジングを往復摺動する際、ハウジングに干渉することがない。したがって、本発明のローラリフタは、簡易な構成によりローラの軸方向の位置規制をすることができる。 According to the above configuration, the position of the roller in the thrust direction can be regulated by the position regulating portion of the clip without arranging the roller in the lifter body. Therefore, it is not necessary to perform complicated work such as fitting the sliding portion of the roller into the lifter body. Further, the clip is arranged in the lower surface of the lifter body when viewed from the bottom. Therefore, the clip does not interfere with the housing when the lifter body slides back and forth on the housing. Therefore, the roller lifter of the present invention can regulate the position of the roller in the axial direction by a simple structure.
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記リフタ本体は、筒状部と、前記筒状部の下面に一体に突設される付設部と、を有し、前記筒状部は、前記ハウジングの孔面に摺動可能とされ、前記摺動面は、前記付設部の下面に設けられており、前記クリップは、前記付設部に取り付けられ、前記付設部の被係止部と係止する係止部を有しているとよい。この場合、クリップのリフタ本体への取り付けを簡単に行うことができる。
Preferred embodiments of the present invention are shown below.
The lifter body has a cylindrical portion and an attachment portion integrally projecting from the lower surface of the tubular portion, and the tubular portion is slidable on a hole surface of the housing. It is preferable that the sliding surface is provided on the lower surface of the attached portion, and the clip is attached to the attached portion and has a locking portion that locks with the locked portion of the attached portion. In this case, the clip can be easily attached to the lifter body.
前記リフタ本体は、前記リフタ本体と前記ローラとの間にオイルを供給するオイル供給路を有し、前記オイル供給路は、前記リフタ本体の筒内底面から前記下面にかけて貫通し、前記摺動面と隣接する位置に下面開口を有し、前記クリップは、前記下面開口に臨み、先端を前記ローラに向けて突出させたデフレクタを有しているとよい。この場合、ローラとリフタ本体との間を、オイルの無駄を少なくして確実に潤滑することができる。すなわち、リフタ本体の筒内に入ったオイルは、リフタ本体の上昇時に作用する慣性力等によって、オイル供給路の下面開口からデフレクタに至り、更にデフレクタからローラに向けて飛散され得るため、ローラ外周面にオイルを確実に供給する構成とすることができ、確実な潤滑を実現できる。特に、焼き付きが生じ易い摺動面にオイルを供給できるメリットは大きい。 The lifter body has an oil supply path for supplying oil between the lifter body and the roller, and the oil supply path penetrates from the inner bottom surface of the cylinder of the lifter body to the lower surface, and the sliding surface. It is preferable that the clip has a lower surface opening at a position adjacent to the lower surface opening, and has a deflector whose tip is projected toward the roller so as to face the lower surface opening. In this case, the space between the roller and the lifter body can be reliably lubricated with less waste of oil. That is, the oil that has entered the cylinder of the lifter body can reach the deflector from the opening on the lower surface of the oil supply path due to the inertial force acting when the lifter body rises, and can be further scattered from the deflector toward the roller. The structure can be configured to reliably supply oil to the surface, and reliable lubrication can be realized. In particular, there is a great merit that oil can be supplied to a sliding surface where seizure is likely to occur.
前記クリップは、折り曲げられた金属板からなることができる。この場合、クリップを成形するための専用金型等を用意する必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。また、クリップを軽量化することができるから、リフタ本体の往復摺動時の慣性質量の増大を抑制することができる。 The clip can consist of a bent metal plate. In this case, it is not necessary to prepare a special mold or the like for molding the clip, and the manufacturing cost can be reduced. Further, since the weight of the clip can be reduced, an increase in inertial mass during reciprocating sliding of the lifter body can be suppressed.
前記位置規制部は、前記クリップの他の部位に比べて高い硬度を有しているとよい。この場合、位置規制部がローラからスラスト荷重を受けたとき、位置規制部の摩耗の抑制を図ることができる。 The position restricting portion may have a higher hardness than other portions of the clip. In this case, when the position-regulating portion receives a thrust load from the roller, wear of the position-regulating portion can be suppressed.
<実施例1>
実施例1のローラリフタ10を図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、後述するローラリフタ10の往復動の方向を上下方向と定義する。すなわち、上下の方向については、図1及び図2に表れる向きをそのまま上方、下方と定義する。但し、ここで定義した方向は、本発明に係るローラリフタの設置方向を限定するものではない。
<Example 1>
The
ローラリフタ10は、例えば内燃機関の燃料供給装置に用いられるポンプリフタとして構成される。燃料供給装置は、詳細は図示しないが、ローラリフタ10で高圧に調整された燃料を図示しないエンジンの燃焼室に供給するものである。図1に示すように、ローラリフタ10は、シリンダヘッドのリフタガイド11に組み込まれている。リフタガイド11はハウジングの例示である。
The
図1に示すように、リフタガイド11には摺動孔12が形成されている。摺動孔12は、上下方向に延びる断面略円形をなしている。ローラリフタ10は、カム100の駆動によって上下方向に往復摺動可能に摺動孔12に挿入されている。カム100は、略三角形状をなし、カムシャフト110に設けられている。カムシャフト110は軸線を所定方向に向けて配置されている。
As shown in FIG. 1, a
摺動孔12の上端には、摺動孔12よりも小径の断面円形の貫通孔14が上下方向に貫通して設けられている。貫通孔14には、プランジャ15が上下方向に往復摺動可能に挿入されている。プランジャ15の上端部は、貫通孔14の上端に連通する圧力室(図示略)に進退可能に配置されている。プランジャ15の上端部が圧力室に進入することで、圧力室内の燃料が加圧されるようになっている。
A through
図1から図3に示すように、ローラリフタ10は、筒状部21及び筒状部21と一体の付設部22からなるリフタ本体20と、リフタ本体20とは別体のローラ50と、クリップ70とを備えている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
筒状部21は、上端部が開口し、下端部に底壁24を有する有底の円筒状をなしている。筒状部21の外周は、摺動孔12の内周を摺動可能な摺動面23になっている。筒状部21内における底壁24の上方には、プランジャ15の下端部、リテーナ16、及び付勢部材17が収容されている。リテーナ16は、径方向に沿った円板状をなし、その中心部にプランジャ15の下端部が係止して固定されている。付勢部材17は、圧縮コイルばねからなるばね材であって、その下端がリテーナ16の上面に当接して支持され、その上端がリフタガイド11に当接して支持され、上下方向に弾性的に伸縮可能とされている。付勢部材17は、リフタ本体20をカム100側に付勢し、ローラ50をカム100に押し付ける付勢力を有している。
The
図1及び図2に示すように、付設部22は、筒状部21の下面から下方に突出して設けられている。図3に示すように、付設部22は、底面視矩形状のブロック状をなしている。付設部22は、底面視において筒状部21の下面内に配置される。具体的には、付設部22は、底面視における対角の中心を筒状部21の中心に配置し、且つ対角の長さが筒状部21の直径よりも短い形態である。付設部22には後述するクリップ70が取り付けられる。クリップ70は、筒状部21の下面内に収まる。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
付設部22は、摺動面22A及び被係止部22Bを有している。摺動面22Aは付設部22の下面に設けられる。摺動面22Aは、付設部22の下面において、側面視略半円弧状に窪む溝状に形成されている。摺動面22Aは、付設部22の下面における2組の対辺のうちの一方の対辺に平行に延び、且つ他方の対辺の間隔の全長に亘って延びている。摺動面22Aには、後述するローラ50の外周面が摺動可能に嵌め込まれる。
The
被係止部22Bは、付設部22の側面に開口する断面角状の凹溝として構成されている。被係止部22Bは、付設部22の4つの側面のうちの対となる対面に1つずつ設けられている。被係止部22Bは、摺動面22Aの延伸方向に平行に、付設部22の側面の全長にわたって延びている。被係止部22Bには後述するクリップ70の係止部72が係止される。
The locked
図1に示すように、ローラ50は、リフタ本体20とカム100との間に回転可能に保持される。ローラ50は、図3の上下方向(以下、軸方向)に延びる軸線を有している。ローラ50は、軸線をカムシャフト110の軸線と平行な方向に向けて配置される。この状態で、ローラ50は、リフタ本体20の付設部22の摺動面22Aに摺動可能に収められる。ローラ50は、単に摺動孔12内に収められ、カム100との間に挟持されるのみであり、その他の保持手段は特に設けられていない。ローラ50は軸方向の移動が許容される。
As shown in FIG. 1, the
ローラ50は、円柱状の摺動部51と、この摺動部51の軸線と同軸に摺動部51の軸方向両端に設けられた小径部52とを有している。摺動部51の外周面は、付設部22の摺動面22Aを摺動する。ローラ50の摺動部51における半径は、摺動面22Aがなす円弧の半径よりも小さい。小径部52は、摺動部51の直径よりも小さい直径を有する円柱状をなしており、摺動部51の両端面から軸方向外方に突出して形成されている。ローラ50において、小径部52の端面間の距離(ローラ50の軸方向の長さ)は、摺動面22Aの延伸方向の長さよりも少し短い。
The
図1から図3に示すように、リフタ本体20はオイル供給路25を有している。オイル供給路25は、リフタ本体20とローラ50との間にオイルを供給する。オイル供給路25は、リフタ本体20の底壁24の上面(筒内底面)から付設部22の下面にかけて、上下に貫通している。オイル供給路25の下面開口25Aは、付設部22の摺動面22Aと隣接する位置に形成されている。本実施例において、オイル供給路25は2箇所に形成されている。具体的には、図3に示すように、2つのオイル供給路25は、付設部22の下面における摺動面22Aを挟んだ両側に位置するとともに、それぞれの下面開口25Aが摺動面22Aの延伸方向に対して斜交いに配置される形態である。
As shown in FIGS. 1 to 3, the lifter
クリップ70はリフタ本体20の下面に取り付けられる。具体的には、図1から図3に示すように、クリップ70は、付設部22の四方の側面を覆うようにしてリフタ本体20に取り付けられる。クリップ70は、底面視でリフタ本体20の下面内に配置される。本実施例の場合、クリップ70は、弾性変形可能な金属の薄板を所定形状に曲げ加工などして形成される一体の板状成形体である。図4に示すように、クリップ70は、上下に開口する角筒状(角箱状)をなしている。クリップ70は、周壁71、係止部72、デフレクタ73、及び連結片74を有している。
The
また、図5は、クリップ70の折り曲げ加工前の状態を示している。図5において、各符号は折り曲げ成形後のクリップ70の各部位に対応している。また、図5において、一点鎖線は、各部の境界であり、折り曲げ線を示している。
Further, FIG. 5 shows a state of the
図4に示すように、周壁71は、一対の位置規制部71A、及び一対の間壁部71Bを有して構成されている。一対の位置規制部71Aの壁面はそれぞれ矩形状をなし、互いに平行に対向して延びている。一対の位置規制部71Aは、クリップ70がリフタ本体20に取り付けられた状態において、摺動面22Aの延伸方向両端に対応する付設部22の一対の側面を覆うようにそれぞれ配置される。この状態において、一対の位置規制部71Aは、ローラ50の両端面に当接可能に対向する。一対の位置規制部71Aの壁面間の距離は、ローラ50の軸方向の長さよりも少し大きい。各位置規制部71Aには、耐摩耗性の向上を目的として、高周波焼入れ処理が施されている。クリップ70において、焼入れ処理が施されているのはこの位置規制部71Aのみである。位置規制部71Aは、焼入れ処理によって他の部位よりも高い硬度(例えばHV650〜HV850、他の部位はHV400程度)で設けられている。このため、位置規制部71Aは、耐摩耗性に優れる反面、弾性力は他の部位に比して小さくなっている。
As shown in FIG. 4, the
一対の間壁部71Bは、一対の位置規制部71Aの幅方向両端に隣接して配置されるとともに、一対の位置規制部71Aの延伸方向に対して直交する方向に延びている。図4に示すように、各間壁部71Bは、下方に凸となる凸板状、換言すると、矩形状をなす板の下端部の幅方向両端を矩形状に切り欠いた形状をなしている。
The pair of
図4及び図5に示すように、位置規制部71Aと間壁部71Bとは連結片74を介して連結されている。換言すると、位置規制部71Aと間壁部71Bとは直接的には接続されていない。図4に示すように、連結片74は、周壁71の下端部の四隅に設けられている。連結片74は、板面を上下方向に向けた板片であり、位置規制部71A及び間壁部71Bのそれぞれに直交する方向に延びている。連結片74は、互いに隣接する位置規制部71A及び間壁部71Bを連結している。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
図4に示すように、一対の係止部72は、一対の間壁部71Bの各上端縁から内側方向に折り曲げられて延びる形態である。各係止部72は、間壁部71Bの幅方向の長さの全体に亘って形成されている。図1及び図2に示すように、一対の係止部72は、クリップ70が付設部22に取り付けられた際に、付設部22に設けられた一対の被係止部22Bに係止する。これにより、クリップ70が付設部22に固定される。詳細には、クリップ70は、係止部72と連結片74との間に付設部22を挟み込むようにして、付設部22に固定される。なお、係止部72は、クリップ70を付設部22に取り付ける際に折り曲げ加工される。
As shown in FIG. 4, the pair of locking
図4及び図5に示すように、一対のデフレクタ73は、一対の間壁部71Bの各下端縁から内側方向に折り曲げられて延びる形態である。図1及び図2に示すように、一対のデフレクタ73は、連結片74よりも一段低い位置にて、内側方向に延びている。これにより、一対のデフレクタ73は、クリップ70が付設部22に取り付けられた際に、付設部22の下面との間に所定の間隔をあけて配置される。デフレクタ73は、底面視において、オイル供給路25の下面開口25Aを覆うように伸びている。一対のデフレクタ73は、オイル供給路25の下面開口25Aに臨み、先端をローラ50に向けて突出させた形態である。図3に示すように、一対のデフレクタ73の先端の間隔は、ローラ50の外径よりも大きくされている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the pair of
次に、実施例1のローラリフタ10の組み付け方法について説明する。
組み付けに際しては、まず、クリップ70を折り曲げ加工によって成形する。すなわち、所定形状に打ち抜いた金属板材を、デフレクタ73と間壁部71Bとの間の折り曲げ、連結片74と間壁部71Bとの間の折り曲げ、及び連結片74と位置規制部71Aとの間の折り曲げ、の順に折り曲げる。これにより、クリップ70の中間成形体が形成される。このクリップ70の中間成形体は、間壁部71Bと係止部72との間の折り曲げがまだ行われていない点で、図4に示すクリップ70の形状とは異なっている。
Next, a method of assembling the
At the time of assembly, first, the
続いて、クリップ70の中間成形体をリフタ本体20の付設部22に取り付ける。この時、位置規制部71Aが摺動面22Aの延伸方向両端部に位置するように、周壁71の向きを合わせて取り付ける。更にこの時、連結片74の上面を付設部22の下面と当接させる。そして、この状態で、間壁部71Bに相当する部分の上端をかしめて折り曲げ、係止部72を形成する。これにより、係止部72が付設部22の被係止部22Bに係止され、クリップ70がリフタ本体20に固定される。最後に、ローラ50を摺動面22Aに嵌め込む。なお、この状態において、ローラ50はリフタ本体20には固定されない。ローラ50は、リフタガイド11の摺動孔12にリフタ本体20を組み付けた際にカム100とリフタ本体20との間に挟持されることによって、リフタ本体20とカム100との間で回転可能に保持される。
Subsequently, the intermediate molded body of the
次に、実施例1のローラリフタ10の動作について説明する。
ローラリフタ10は、カム100がカムシャフト110周りに回転すると、ローラ50が従動回転しつつ摺動孔12内を上下に往復移動する。プランジャ15は、ローラリフタ10の上下動に伴って上下動してポンプ作用を生じさせる。これにより、高圧に調整された燃料が燃焼室に供給される。クリップ70は、底面視においてリフタ本体20の下面内に配置されるため、摺動孔12の内周面に干渉することがない。
Next, the operation of the
When the
摺動孔12は図示しない給油路に連通しており、摺動孔12内を摺動するローラリフタ10にはオイルが供給される。オイルは、リフタ本体20の筒状部21に入ると、ローラリフタ10の上昇時に作用する慣性力等によってオイル供給路25に進入する。オイル供給路25内のオイルは、下面開口25Aに至り、デフレクタ73の上面に落下する。デフレクタ73は、落下したオイルを上下動に伴って飛散させ、その一部をローラ50の外周面に供給する。このように、ローラリフタ10は、ローラ50の外周面にオイルが確実に供給されるため、摺動面22Aとの間の油膜を容易に形成することができる。
The sliding
ローラ50は、通常時においては、小径部52の端面と位置規制部71Aとの間に隙間を生じた状態で回転する。ローラ50は、振動や傾き等の影響を受けると、スラスト方向へ移動して位置規制部71Aに接触し、それ以上の移動が規制される。この状態で、カム100から上昇方向の力を受けると、ローラ50の小径部52の端面が位置規制部71Aに押し付けられる。しかし、位置規制部71Aには高周波焼入れ処理が施されているので、小径部52の端面との摩耗を軽減することができる。
The
ローラ50は、カム100からの上昇方向の力が減退すると、位置規制部71Aによって軸方向に押し戻される。具体的には、位置規制部71Aは、下端部において連結片74に連結されている。連結片74は、焼き入れ等の処理が施されていないため、位置規制部71Aよりも弾性変形が生じ易い。したがって、連結片74は、位置規制部71Aがローラ50の端面に押圧された際には板ばねのように機能して弾性変形する。これにより、ローラ50が上昇方向の力が減退した際には、連結片74は弾性復帰し、位置規制部71Aによってローラ50の端面に軸方向の押圧力を作用させる。位置規制部71Aからの押圧力を受けたローラ50は軸方向の中心方向へと押し戻され、通常位置へと復帰することができる。このように、ローラ50の端面は、軸方向の変位が生じた場合にのみ位置規制部71Aに接触する。ローラ50は、位置規制部71Aに接触した場合であっても、連結片74のばね力の作用によって通常位置へと押し戻され、位置規制部71Aと接触した状態が継続しないようになっており、摩耗が更に軽減される。
When the ascending force from the
以上説明したように、実施例1に係るローラリフタ10によれば、ローラをリフタ本体内に配置することなく、クリップ70の位置規制部71Aによって、ローラ50のスラスト方向の位置を規制することができる。このため、リフタ本体内にローラの摺動部分を嵌め込むといった煩雑な作業を行う必要がない。また、クリップ70は、底面視においてリフタ本体20の下面内に配置されて取り付けられる。このため、クリップ70は、リフタ本体20が摺動孔12内を往復摺動する際、摺動孔12の内壁に干渉することがない。したがって、ローラリフタ10は、簡易な構成によりローラ50の軸方向の位置規制をすることができる。
As described above, according to the
また、位置規制部71Aがクリップ70に設けられているため、リフタ本体20側に位置規制部71Aのような機能を設ける必要がなく、リフタ本体20の構成を簡略化することができる。
Further, since the
リフタ本体20は、筒状部21と、この筒状部21の下面に一体に突設される付設部22と、を有している。筒状部21は、リフタガイド11の摺動孔12に摺動可能とされる。ローラ50が摺動する摺動面22Aは、付設部22の下面に設けられている。クリップ70は付設部22に取り付けられ、付設部22の被係止部22Bと係止する係止部72を有している。このため、クリップ70のリフタ本体20への取り付けを簡単に行うことができる。
The lifter
リフタ本体20は、リフタ本体20とローラ50との間にオイルを供給するオイル供給路25を有している。オイル供給路25は下面開口25Aを有している。下面開口25Aは、リフタ本体20の筒内底面から下面にかけて貫通し、摺動面22Aと隣接する位置に開口している。クリップ70は、この下面開口25Aに臨み、先端をローラ50に向けて突出させたデフレクタ73を有している。このため、ローラリフタ10は、ローラ50とリフタ本体20との間を、オイルの無駄を少なくして確実に潤滑することができる。すなわち、ローラリフタ10において、リフタ本体20の筒内に入ったオイルは、リフタ本体20の上昇時に作用する慣性力等によって、オイル供給路25の下面開口25Aからデフレクタ73に至り、更にデフレクタ73からローラ50に向けて飛散されるため、ローラ50の外周面にオイルを確実に供給する構成とすることができ、確実な潤滑を実現できる。特に、焼き付きが生じ易い摺動面にオイルを供給できるメリットは大きい。
The
クリップ70は、折り曲げられた金属板からなる。このため、クリップ70を成形するための専用金型等を用意する必要がなく、製造コストの低減を図ることができるとともに、製造が容易であり、更にリフタ本体20への取り付け性に優れる。また、クリップ70を軽量化することができるから、リフタ本体20の往復摺動時の慣性質量の増大を抑制することができる。
The
位置規制部71Aは、クリップ70の他の部位に比べて高い硬度を有している。このため、位置規制部71Aがローラ50からスラスト荷重を受けたときに、位置規制部71Aの摩耗を抑制することができる。
The
位置規制部71Aは連結片74に連結されている。具体的には、位置規制部71Aは、下端部において連結片74に連なっている。連結片74は、位置規制部71Aとは異なり、高周波焼入れ処理が施されておらず、位置規制部71Aよりも軟質である。このため、ローラ50が位置規制部71Aに接触した際には、位置規制部71Aに代わって弾性変形することによってばね力を作用させ、ローラ50を通常位置に押し戻すことができる。
The
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)上記実施例では、クリップが位置規制部の他に、間壁部、係止部、デフレクタ、連結片等を有する形態を例示したが、これらは必須の構成ではない。クリップの構成は、位置規制部を有する限り特に限定されない。また、クリップの材質は金属製に限定されず、例えば、樹脂等の他の材質であってもよい。
(2)上記実施例では、クリップが係止部によってリフタ本体に取り付けられる形態を例示したが、クリップのリフタへの取り付け方法としては、ビス止め、溶接等の他の方法によるものであってもよい。
(3)上記実施例では、オイル供給路として、ローラとの摺動面に隣接して開口する下面開口を有し、摺動面に対して斜交いに配置された2つのオイル供給路を例示したが、これは必須ではない。リフタ本体がオイル供給路を有する場合には、その数や位置、開口形状等は特に限定されない。
(4)クリップがデフレクタを有する場合、その数や形状等は上記実施例に限定されない。デフレクタは、例えば、リフタ本体の下面との間隔が上記実施例よりも離れていてもよいし、近づいていてもよい。また、デフレクタは、例えば、突出端の間隔がローラの外径よりも狭い間隔で設けられていてもよい。この場合、ローラの摺動面からの脱落を簡易に防止することができる。
(5)上記実施例では、位置規制部に高周波焼入れ処理を施して他の部位よりも高い硬度で設けたが、これは必須ではない。位置規制部を他の部位よりも高い硬度で設ける場合、その処理方法としては高周波焼入れ処理に限定されず、他の熱処理を採用してもよい。また、位置規制部には、耐摩耗性の向上を目的として、高周波焼入れ処理等の熱処理に代えて又は併せて、めっき等による高硬度の金属皮膜を形成してもよい。また、金属めっきに限らず、DLCや樹脂コーティング等の他の表面処理を施してもよい。
(6)上記実施例では、リフタ本体にオイル供給路を形成して潤滑する形態を例示したが、これは必須ではない。本発明に係るローラリフタは、オイル供給路を形成する形態に代えて又は併せて、オイルジェットによるオイルの直接噴射を行う形態であってもよい。
<Other Examples>
Hereinafter, other embodiments will be briefly described.
(1) In the above embodiment, a form in which the clip has an interwall portion, a locking portion, a deflector, a connecting piece, and the like in addition to the position regulating portion is illustrated, but these are not essential configurations. The configuration of the clip is not particularly limited as long as it has a position regulating portion. Further, the material of the clip is not limited to metal, and may be another material such as resin.
(2) In the above embodiment, the form in which the clip is attached to the lifter body by the locking portion is illustrated, but the clip can be attached to the lifter by other methods such as screwing and welding. good.
(3) In the above embodiment, as the oil supply path, two oil supply paths having a lower surface opening adjacent to the sliding surface with the roller and arranged diagonally with respect to the sliding surface are provided. Illustrated, but this is not required. When the lifter body has an oil supply path, the number, position, opening shape, etc. of the lifter body are not particularly limited.
(4) When the clip has a deflector, the number, shape, and the like thereof are not limited to the above embodiment. The deflector may be, for example, closer to or closer to the lower surface of the lifter body than in the above embodiment. Further, the deflector may be provided, for example, with a distance between the protruding ends being narrower than the outer diameter of the roller. In this case, it is possible to easily prevent the roller from falling off from the sliding surface.
(5) In the above embodiment, the position-regulated portion is induction-hardened to have a hardness higher than that of other portions, but this is not essential. When the position-regulating portion is provided with a hardness higher than that of other portions, the treatment method is not limited to induction hardening treatment, and other heat treatment may be adopted. Further, for the purpose of improving wear resistance, a high-hardness metal film may be formed on the position-regulating portion instead of or in combination with heat treatment such as induction hardening treatment. Further, the present invention is not limited to metal plating, and other surface treatments such as DLC and resin coating may be applied.
(6) In the above embodiment, an example in which an oil supply path is formed in the lifter body for lubrication is illustrated, but this is not essential. The roller lifter according to the present invention may have a form in which oil is directly injected by an oil jet instead of or in combination with a form in which an oil supply path is formed.
10…ローラリフタ
20…リフタ本体
21…筒状部
22…付設部
22A…摺動面
22B…被係止部
25…オイル供給路
25A…下面開口
50…ローラ
70…クリップ
71A…位置規制部
72…係止部
73…デフレクタ
100…カム
10 ...
Claims (5)
前記リフタ本体の下面に設けられる摺動面と、
前記リフタ本体とカムとの間に回転可能に保持され、外周面が前記摺動面を摺動するローラと、
を備え、
前記リフタ本体の下面にクリップが取り付けられており、
前記クリップは、底面視で前記リフタ本体の下面内に配置され、前記ローラの端面に当接可能に対向する位置規制部を有しているローラリフタ。 A bottomed cylindrical lifter body that can slide back and forth in the hole of the housing,
A sliding surface provided on the lower surface of the lifter body and
A roller that is rotatably held between the lifter body and the cam and whose outer peripheral surface slides on the sliding surface.
With
A clip is attached to the lower surface of the lifter body,
The clip is a roller lifter that is arranged in the lower surface of the lifter body in a bottom view and has a position restricting portion that faces the end face of the roller so as to be in contact with the end face of the roller.
前記クリップは、前記付設部に取り付けられ、前記付設部の被係止部と係止する係止部を有している請求項1に記載のローラリフタ。 The lifter main body has a cylindrical portion and an attachment portion integrally projecting from the lower surface of the tubular portion, and the tubular portion is slidable on a hole surface of the housing. The sliding surface is provided on the lower surface of the attachment portion, and is provided on the lower surface of the attachment portion.
The roller lifter according to claim 1, wherein the clip is attached to the attachment portion and has a locking portion that locks with the locked portion of the attachment portion.
前記オイル供給路は、前記リフタ本体の筒内底面から前記下面にかけて貫通し、前記摺動面と隣接する位置に下面開口を有し、
前記クリップは、前記下面開口に臨み、先端を前記ローラに向けて突出させたデフレクタを有している請求項1又は請求項2に記載のローラリフタ。 The lifter body has an oil supply path for supplying oil between the lifter body and the roller.
The oil supply path penetrates from the inner bottom surface of the cylinder of the lifter body to the lower surface, and has a lower surface opening at a position adjacent to the sliding surface.
The roller lifter according to claim 1 or 2, wherein the clip has a deflector that faces the lower surface opening and has a tip protruding toward the roller.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020078257A JP2021173233A (en) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | Roller lifter |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021173233A true JP2021173233A (en) | 2021-11-01 |
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ID=78281720
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JP2020078257A Pending JP2021173233A (en) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | Roller lifter |
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Country | Link |
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-
2020
- 2020-04-27 JP JP2020078257A patent/JP2021173233A/en active Pending
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