JP2021173217A - 調圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易且つコンパクトな構成でクランクケース内の調圧ができる調圧装置を提供する。【解決手段】調圧装置1は、弁体11と、弁体11を往復移動可能に収容し、一端が内燃機関2のクランクケース3dに連通される内筒部12と、弁体11を内筒部12の一端方向に付勢するバネ13と、弁座14と、内筒部12に径方向に貫通して形成され、弁体11が弁座14から離間したとき開く横孔15と、内筒部12の外周を間隔を隔てて覆う外筒部16と、横孔15よりも内筒部12の他端方向の位置に形成され、横孔15から外筒部16内に流入したブローバイガスを排出するガス出口17とを備える。【選択図】図4

Description

本開示は、内燃機関のクランクケース内を調圧する調圧装置に関する。
内燃機関のクランクケース内の燃料や水分等を含む気体(ブローバイガス)を吸気通路へと還流させるPCV(Positive Crankcase Ventilation)通路が知られている。
このPCV通路に、ブローバイガス中の油分を分離するために、オイルセパレータ装置が設けられることがある。このオイルセパレータ装置においては、筒状のフィルタエレメントを備え、フィルタエレメントの内側から外側へとブローバイガスが通過する過程でオイルが分離される。分離されたオイルは、オイルパンへと流れる。
また、オイルセパレータ装置には、フィルタエレメントが目詰まりした場合にブローバイガスを流すためのバイパスバルブを設ける場合がある。このバイパスバルブが、調圧の機能を兼ねている。
特開2013−155745号公報 特開2017−194030号公報
ところで、オイルセパレータ装置は、フィルタエレメントを交換する必要がある。このため、オイルセパレータ装置は、内燃機関のヘッドカバー内等に内蔵させることはできず、別途設置スペースを必要とする。また、オイルセパレータ装置は、PCV通路を介してヘッドカバー等に接続される。このため、オイルセパレータ装置は、全体として構造が複雑になり易く、コンパクトに構成するのが困難である。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、簡易且つコンパクトな構成でクランクケース内の調圧ができる調圧装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
弁体と、
前記弁体を往復移動可能に収容し、一端が内燃機関のクランクケースに連通される内筒部と、
前記弁体を前記内筒部の一端方向に付勢するバネと、
前記バネに付勢される弁体を着座させる弁座と、
前記内筒部に径方向に貫通して形成され、前記弁体が前記弁座から離間したとき開く横孔と、
前記内筒部の外周を間隔を隔てて覆う外筒部と、
前記横孔よりも前記内筒部の他端方向の位置に形成され、前記横孔から前記外筒部内に流入したブローバイガスを排出するガス出口と
を備えたことを特徴とする調圧装置が提供される。
好ましくは、前記外筒部の内周面には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する繊維質部材が設けられる。
好ましくは、前記内筒部の一端は前記内筒部の下端を構成し、前記横孔は前記内筒部の下端に形成され、前記外筒部の下端には、捕集されたオイルを排出するオイル出口が形成される。
好ましくは、前記外筒部の一端部には、オイル出口が形成され、前記外筒部の内周面は、前記外筒部の他端から一端に向かうにつれて前記内筒部から離間するように傾斜される。
好ましくは、前記調圧装置が、内燃機関のヘッドカバーに設けられる。
好ましくは、前記調圧装置が、内燃機関のPCV通路に接続される。
上記の態様によれば、簡易且つコンパクトな構成でクランクケース内の調圧ができる。
本開示の一実施の形態に係る内燃機関の概略説明図である。 内燃機関の要部拡大断面図である。 調圧装置の要部拡大斜視図である。 開弁した調圧装置の背面断面図である。 閉弁した調圧装置の背面断面図である。 図4のA−A線矢視断面図である。 他の実施の形態に係る調圧装置の背面断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、後述する実施の形態における前後左右上下の各方向は、車両の各方向をいうものとする。ただし、本実施の形態における各方向は、説明の便宜のために用いるものであり、後述する部材間の相対的な位置関係を表す。
図1は内燃機関2の概略説明図である。図2はエンジン本体3の上部を左方から視た拡大断面図である。
図1に示すように、内燃機関2は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。内燃機関2は、エンジン本体3と、エンジン本体3に接続される吸気通路4と、吸気通路4に設けられるエアフィルタ5と、エアフィルタ5より下流の吸気通路4に設けられるターボチャージャ6のコンプレッサ7と、エンジン本体3内のブローバイガスを吸気通路4に還流させるPCV通路8とを備える。エンジン本体3は、ヘッドカバー3aと、シリンダーヘッド3bと、シリンダーブロック3cと、クランクケース3dと、オイルパン3eとを備える。なお、内燃機関2は、排気通路等の排気系部品(図示せず)を備えるが、ここでは説明を省略する。また、内燃機関2は軽油以外の燃料で作動する他のエンジン、例えば、ガソリンエンジン等であってもよい。
ところで、仮にこの内燃機関2にオイルセパレータ装置(図示せず)を設置する場合、フィルタエレメントを交換できる位置に配置する必要がある。このため、オイルセパレータ装置は、エンジン本体3のヘッドカバー3a内等に内蔵させることはできず、エンジン本体3の外部に別途設置スペースを必要とする。また、オイルセパレータ装置は、PCV通路8を介してヘッドカバー3a等に接続される。このため、オイルセパレータ装置は、全体として構造が複雑になり易く、コンパクトに構成するのが困難である。
そこで、本実施の形態に係る内燃機関2は、オイルセパレータ装置に代えて後述する調圧装置1を備える。これにより、簡易且つコンパクトな構成でクランクケース3d内の調圧ができる。
図2に示すように、調圧装置1は、クランクケース3d内の圧力が過度に高まらないように調整するものであり、エンジン本体3に内蔵される。具体的には、調圧装置1は、エンジン本体3のヘッドカバー3a内に設けられる。調圧装置1には、PCV通路8の一端が接続される。PCV通路8の他端は、エアフィルタ5及びコンプレッサ7間の吸気通路4に接続される。また、エンジン本体3内には、クランクケース3d内のブローバイガスをヘッドカバー3a内に導くガス通路(図示せず)が形成されている。
また、ヘッドカバー3a内には、衝突式オイルセパレータ部9が設けられる。衝突式オイルセパレータ部9は、調圧装置1の上流側にてブローバイガスから比較的大きな粒子径のオイルミストを分離させる。具体的には、衝突式オイルセパレータ部9は、調圧装置1を覆う外壁部9aと、外壁部9aに形成された開口部9bと、外壁部9a内に設けられ開口部9bから外壁部9a内に流入したブローバイガスを衝突させるための衝突壁9cとを備える。衝突壁9cは、衝突式オイルセパレータ部9内につづら折りの流路10を形成するように配設される。外壁部9aには、ブローバイガスから分離されたオイルを排出するためのオイル排出孔(図示せず)が形成される。
図3及び図4に示すように、調圧装置1は、弁体11と、弁体11を往復移動可能に収容する内筒部12と、弁体11を内筒部12の一端方向(下方)に付勢するバネ13と、弁座14と、内筒部12にその径方向に貫通して形成される横孔15と、内筒部12の外周を間隔を隔てて覆う外筒部16と、横孔15より内筒部の他端方向(上方)に形成されたガス出口17とを備える。
弁体11は、上下方向に延びる筒状部11aと、筒状部11aの下端を塞ぐ底部11bとを備える。筒状部11aは円筒状に形成される。底部11bは概ね板状に形成される。底部11bの底面外周部には、弁座14に着座される着座面11cが形成される。着座面11cは、底部11bの底面外周部に面取りを施して形成される。すなわち、着座面11cは、筒状部11aと同軸の環状に形成されると共に、外周端から内周端に向かうにつれて下方に傾斜される。
内筒部12は、上下方向に延びる円筒状に形成され、弁体11を上下方向に往復移動可能に収容する。内筒部12の一端は、内燃機関2のクランクケース3dに衝突式オイルセパレータ部9、ヘッドカバー3a、ガス通路を介して連通される。内筒部12の内径は、弁体11を液密にかつスライド可能に嵌入させるように設定される。
また、内筒部12の上端には、バネ13を支持するためのバネ支持部18が設けられる。バネ支持部18は、孔18aを有する円盤状に形成される上板部18bと、上板部18bに下方に延びて設けられる芯部18cとを備える。孔18aは、上板部18bの中央に上下方向に貫通して形成される。芯部18cは、水平方向におけるバネ13の位置決めをするものであり、内筒部12と同軸に配置される。具体的には、芯部18cは、筒状に形成される。芯部18cの中心孔18dと上板部18bの孔18aとは、同径に形成され、一体に連なる。なお、上板部18bの孔18aは、これに限られない。上板部18bの孔18aは、内筒部12の中心孔12aを開放できるものであればよく、上板部18bを貫通するものであればよい。
また、内筒部12の下端には、後述する外筒部16と共にブローバイガスの流路を区画するための底板部19が設けられる。底板部19は、外筒部16及び内筒部12間を塞ぐ板状に形成される。底板部19には、内筒部12の中心孔12aに連なる入口孔19aが上下方向に貫通して形成される。入口孔19aは、ブローバイガスの入口として機能する。入口孔19aは、内筒部12の中心孔12aと同軸に配置され、中心孔12aより小径に設定される。
弁座14は、バネ13に付勢される弁体11を着座させるものであり、底板部19に形成される。弁座14は、中心孔12aに沿って環状に形成される。また、弁座14は、着座面11cと面接触されるように外周端から内周端に向かうにつれて下方に傾斜される。
バネ13は、上下方向に伸縮するコイルバネで構成される。バネ13は、弁体11の底部11bと上板部18bとの間に圧縮された状態で設けられる。これにより、バネ13は底部11bを常に下方に押す。バネ13のバネ定数は、弁体11に作用するブローバイガス圧(クランクケース3d内の圧力Pa)と弁体11に作用する外気圧Pbとの圧力差ΔP(=Pa−Pb)が予め設定された所定値ΔPsを超えたとき、弁体11を上昇させるように設定される。
図4及び図6に示すように、横孔15は、内筒部12の下端にその周方向に間隔を隔てて複数形成される。横孔15は、内筒部12の径方向に直線状に延びて形成される。横孔15は、内筒部12の下端を切り欠くことで形成され、横孔15の下端は底板部19で区画される。また、横孔15は、内筒部12の周方向において等間隔に配置される。
外筒部16は、円筒状に形成され、内筒部12と同軸に配置される。外筒部16は、底板部19上に気密に設けられる。これにより、外筒部16より径方向内方かつ内筒部12より径方向外方の空間には、ブローバイガスを上方に流すための軸方向流路20が形成される。また、外筒部16の上端はバネ支持部18より上方に位置される。外筒部16の上端は、上蓋部21で塞がれる。上蓋部21は、外筒部16に気密に設けられる。これにより、上蓋部21より下方かつバネ支持部18より上方の空間には、軸方向流路20を通って上方に流れるブローバイガスを後述するガス出口17に流すための径方向流路22が形成される。
また、外筒部16の一端部には、オイル出口23が形成される。オイル出口23は、外筒部16の下端に周方向に間隔を隔てて複数形成される。オイル出口23は、外筒部16を径方向に貫通して形成されると共に、外筒部16の径方向に直線状に延びて形成される。オイル出口23は、外筒部16の下端を切り欠くことで形成され、オイル出口23の下端は底板部19で区画される。また、オイル出口23は、外筒部16の周方向において等間隔に配置される。外筒部16の周方向においてオイル出口23の間隔は、横孔15の間隔と等しくなるように設定される。すなわち、外筒部16の周方向における位置が同じであるオイル出口23と横孔15は、外筒部16の径方向に沿う同一直線上に配置される。これにより、横孔15から噴き出したブローバイガスは、オイル出口23付近の後述する繊維質部材24に当たることとなる。また、オイル出口23の断面積は、横孔15の断面積より小さく設定される。これにより、たとえオイル出口23に隣接する繊維質部材24にオイルが集まっていない場合であっても、横孔15から噴出されるブローバイガス量との比較においてオイル出口23から漏れ出るブローバイガス量を少量に抑えることができる。
ガス出口17は、上蓋部21に形成され、横孔15から外筒部内16の軸方向流路20に流入したブローバイガスを排出する。ガス出口17は、上蓋部21に形成された孔で構成される。ガス出口17は、外筒部16と同軸の円形に形成される。ガス出口17には、PCV通路8の上流端が接続される。
また、外筒部16の内周面16aには、ブローバイガスに含まれるオイルを捕集する繊維質部材24が設けられる。繊維質部材24は、フエルト等の不織布で構成される。繊維質部材24は、外筒部16の内周面16aに全周に亘って設けられる。また、繊維質部材24は、外筒部16の下端から適宜の長さ上方に延びるように配置される。また特に、繊維質部材24は、オイル出口23を完全に覆うように配置される。また、繊維質部材24及び内筒部12間には、隙間20aが形成される。
次に本実施の形態の作用について述べる。
図5に示すように、クランクケース3d内の圧力Paと外気圧Pbとの圧力差ΔPが予め設定された所定値ΔPs以下である場合、弁体11は弁座14に着座されており、横孔15は閉じられている。このため、吸気通路4からエンジン本体3内に外気が逆流することは防止又は抑制される。
図4に示すように、ブローバイガスによってクランクケース3d内の圧力Paが高まり、その圧力Paと弁体11に作用する外気圧Pbとの圧力差ΔPが予め設定された所定値ΔPsをこえた場合、弁体11はその圧力差ΔPに応じた高さだけ上昇される。これにより、横孔15が弁体11の上昇高さに応じた面積だけ開く。これにより、衝突式オイルセパレータ部9内のブローバイガスが横孔15から軸方向流路20内に高速で噴出される。これにより、クランクケース3d内の圧力Paが急速に下がって調整される。クランクケース3d内の圧力Paと外気圧Pbとの圧力差ΔPが所定値ΔPs以下に下がることで弁体11は下がり、閉弁される。また、軸方向流路20内に高速で噴出されたブローバイガスは、繊維質部材24を通過して外筒部16の内周面16aに衝突する。この際、ブローバイガスに含まれるオイルミストは、繊維質部材24に捕集される。なお、図中の矢印Gはブローバイガスの流れを示し、矢印ホはオイルの流れを示す。
この後、ブローバイガスは繊維質部材24及び隙間20aに沿って上方に流れ、ブローバイガスに含まれるオイルミストは繊維質部材24に更に捕集される。繊維質部材24に捕集されたオイルミストは、集まりながら自重で下方に流れる。これにより、繊維質部材24の下端部にオイルが集まる。
繊維質部材24の下端部には、開弁時に横孔15から噴出されるブローバイガスが当たり、このブローバイガスの噴出方向前方には、オイル出口23が形成されている。このため、繊維質部材24の下端部に集まったオイルの一部はブローバイガスに押されてオイル出口23から調圧装置1外に排出される。
また、オイル出口23付近のオイルは、その粘性によりオイル出口23から排出されるオイルに引っ張られ、オイル出口23の位置に流動される。そして、オイル出口23の位置に流動されたオイルは、ブローバイガスに押されてオイル出口23から調圧装置1外に排出される。
このようにして、繊維質部材24に捕集されたオイルは、横孔15から噴出されるブローバイガスとオイルの粘性によってオイル出口23から効率よく排出される。オイル出口23から排出されたオイルは、衝突式オイルセパレータ部9に排出された後、その図示しないオイル排出孔からヘッドカバー3a内に排出され、エンジン本体3のオイルパン3eに戻る。
繊維質部材24及び隙間20aに沿って上方に流れたブローバイガスは、径方向流路22、ガス出口17及びPCV通路8を通って吸気通路4に流れる。
また一方、衝突式オイルセパレータ部9内のブローバイガスが調圧装置1内に流入することにより、衝突式オイルセパレータ部9内には、ヘッドカバー3a内のブローバイガスが流入する。衝突式オイルセパレータ部9内に流入したブローバイガスは、衝突壁9cによって区画されるつづら折りの流路10に沿って流れる。このとき、ブローバイガスに含まれるオイルミストのうち、粒子径が比較的大きなものが衝突壁9cに衝突してブローバイガスから分離される。ブローバイガスから分離されたオイルは、図示しないオイル排出孔からヘッドカバー3a内に排出され、エンジン本体3のオイルパン3eに戻る。これにより、調圧装置1に流入する前のブローバイガスからオイルミストを粗方分離させておくことができる。
また、長期間の使用等により、繊維質部材24が劣化し、或いは繊維質部材24にすす等の異物が付着して繊維質部材24が詰まる可能性がある。しかし、本実施の形態に係る調圧装置1は、隙間20aを備える。このため、たとえ繊維質部材24が劣化したり異物で詰まった場合でもブローバイガスの流れが阻害されることはなく、クランクケース3d内の調圧機能が失われることは防止又は抑制される。
このように、本実施の形態に係る調圧装置1は、弁体11と、弁体11を往復移動可能に収容する内筒部12と、弁体11を下方に付勢するバネ13と、バネ13に付勢される弁体11を着座させる弁座14と、弁体11が弁座14から離間したとき開く横孔15と、内筒部12の外周を間隔を隔てて覆う外筒部16と、横孔15よりも上方の位置に形成されたガス出口17とを備える。このため、調圧装置1は、簡易且つコンパクトな構成でクランクケース3d内の調圧ができる。
また、外筒部16の内周面には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する繊維質部材24が設けられ、これと内筒部12との間に隙間20aが形成されるため、オイルミストを効率よく捕集できる。
また、横孔15は内筒部12の下端に形成され、外筒部16の下端には、オイル出口23が形成されるため、繊維質部材24の下端部に集まったオイルを横孔15から噴出されるブローバイガスの力でオイル出口23から強制的に排出することができ、オイル出口23からオイルを円滑に排出できる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)図7に示すように、外筒部16は上端から下端に向かうにつれて拡径されるテーパ管で構成されてもよい。これにより、外筒部16の内周面16aは、外筒部16の上端から下端に向かうにつれて内筒部12から離間するように傾斜される。これによれば、横孔15から噴出されるブローバイガスによって繊維質部材24中のオイルに下向きの力を付与することができ、オイル出口23にオイルをより積極的に導くことができる。
(2)調圧装置1が、ヘッドカバー3a内に設けられるものとしたが、これに限られない。例えば、調圧装置1は、ヘッドカバー3aに外方に突出して設けられてもよい。
(3)内筒部12及び外筒部16は、円筒状に形成されるものとしたが、これに限られない。例えば、内筒部12及び外筒部16は、断面楕円の筒状に形成されてもよい。弁体11は、内筒部12内を塞ぐ同一断面形状に形成されるとよい。
(4)横孔15とオイル出口23は、 外筒部16の周方向における同一位置に配置されるものとしたが、これに限られない。外筒部16の周方向において横孔15の位置とオイル出口23の位置がずれていてもよい。この場合、横孔15から噴出されるブローバイガスが外筒部16に当たってオイル出口23に向かう過程でブローバイガスの力で繊維質部材24中のオイルをオイル出口23に案内することができる。
(5)繊維質部材24は省略されてもよい。この場合、横孔15から噴出されるブローバイガスに含まれるオイルミストは、外筒部16の内周面16aに衝突することで内周面16aに付着し、ブローバイガスから分離される。
1 調圧装置
2 内燃機関
3d クランクケース
11 弁体
12 内筒部
13 バネ
14 弁座
15 横孔
16 外筒部
17 ガス出口

Claims (6)

  1. 弁体と、
    前記弁体を往復移動可能に収容し、一端が内燃機関のクランクケースに連通される内筒部と、
    前記弁体を前記内筒部の一端方向に付勢するバネと、
    前記バネに付勢される弁体を着座させる弁座と、
    前記内筒部に径方向に貫通して形成され、前記弁体が前記弁座から離間したとき開く横孔と、
    前記内筒部の外周を間隔を隔てて覆う外筒部と、
    前記横孔よりも前記内筒部の他端方向の位置に形成され、前記横孔から前記外筒部内に流入したブローバイガスを排出するガス出口と
    を備えたことを特徴とする調圧装置。
  2. 前記外筒部の内周面には、ブローバイガスに含まれるオイルミストを捕集する繊維質部材が設けられた
    請求項1に記載の調圧装置。
  3. 前記内筒部の一端は前記内筒部の下端を構成し、
    前記横孔は前記内筒部の下端に形成され、
    前記外筒部の下端には、捕集されたオイルを排出するオイル出口が形成された
    請求項1又は2に記載の調圧装置。
  4. 前記外筒部の一端部には、オイル出口が形成され、
    前記外筒部の内周面は、前記外筒部の他端から一端に向かうにつれて前記内筒部から離間するように傾斜された
    請求項1から3のいずれか一項に記載の調圧装置。
  5. 前記調圧装置が、内燃機関のヘッドカバーに設けられた
    請求項1から4のいずれか一項に記載の調圧装置。
  6. 前記調圧装置が、内燃機関のPCV通路に接続された
    請求項1から5のいずれか一項に記載の調圧装置。
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