JP2021173149A - 橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法、止水層および遊間の止水構造 - Google Patents

橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法、止水層および遊間の止水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】作業性の高い止水層の形成方法、止水層および遊間の止水構造を提供する。【解決手段】橋梁の遊間Pへ止水層20を形成する方法であって、橋軸直角方向に沿って設置された土台10の上に柔軟な止水材充填用のホース25を設置する工程と、ホース25に止水材20Aを充填する工程と、遊間Pからホース25を絞りながら引き抜くことにより、止水材20Aを土台10の上に吐出する工程と、止水層20を形成する工程とを有する止水層の形成方法。【選択図】図3

Description

本発明は、橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法、止水層および遊間の止水構造に関する。
橋梁には、橋桁、床版等の構造体間に遊間が設けられており、各構造体の温度変化に伴う各構造体の長さの季節変動や、地震等で地盤が動いても、構造体同士の衝突または接触による損傷を回避すべく遊間が設けられている。この遊間は、構造体が変形することによる各構造体の移動量を吸収する。このような遊間には排水樋や止水材を設けるのが一般的であり、雨水等が遊間を経由して橋上部構造体を支える橋台・橋脚に伝わることを防止している。そして、雨水等による腐食に伴う橋台・橋脚等の劣化を抑制して、橋梁の長寿命化を図るようにしている。このような遊間において、遊間としての機能を損なわないように弾性を有する止水材が設けられている場合がある。近年では既設橋梁をいかに長寿命化させるかが社会的な課題となっており、既設橋梁の遊間に止水構造を施工したり、既存橋梁に設けられている止水構造を新しく補修したり、遊間を止水する保全工事も盛んになりつつある。
特許文献1には、バックアップ用密閉チューブ(土台)を遊間内に設置し、その上方に設けられた固化性液状弾性シール材を充填し、硬化させる方法が開示されている。特許文献1では、バックアップ用密閉チューブを、櫛形伸縮継手の歯形間隙(遊間の上方の開口)を通して遊間内へ挿入する遊間の止水材ユニットが開示されている。
特許文献2には、前端が封止された有孔管を先頭に備えた剛直管ユニットを用いて、止水層の土台を成す発泡樹脂層を区間ごとに逐次成形し、次いで発泡樹脂層の上に、図示されない供給ホース越しに充填材を充填して止水層を形成する旨が開示されている。
特開平1−214604号公報 特開2014−15777号公報
しかし、特許文献1のように歯形間隙からシール材を注入する場合、その橋梁を通る道路または路線を遮断しなければならず、その施工時期は限られ、通常、深夜に行われていた。また、シール材の注入量は上方の開口から目視により決定されるため、厚みを均一にするのが困難であった。
特許文献2には、発泡樹脂製の土台を区間ごとに逐次成形するので、この土台は遊間全体に亘り水平かやや一端側に傾斜させた形で敷設されるものと解される。具体的な供給ホースによる止水材充填方法の記載はなく、ホースから吐出させる硬化前の止水材は高い流動性を有する液状であり、充填材の充填圧力(ポンプ出力)とチューブの移動速度を精密に制御しないと充填量にムラが生じ、止水層の厚みを均一にするには熟練した技量が必要である。
さらに、止水ユニット敷設後の排水性を考慮して、ユニット自体を逆V字状、W字状に敷設する場合に、遊間幅員方向全体に亘り、均等な厚み、断面形状の止水層を成形することには全く対応できず、止水材ユニットの排水性、止水性の向上を期待できるものではなかった。
本発明は、このような事情を鑑みて研究・開発されたものであり、作業性に優れ、止水性、さらには排水性に優れる止水層の形成方法、止水層および遊間の止水構造を提供することを目的としている。
本発明の止水層の形成方法は、橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法であって、前記遊間の長さ方向に沿って設けられる長尺状土台の上に、止水材が充填された可撓性を有する筒状体を設ける工程と、前記筒状体を絞りつつ遊間外に引き抜くことにより、前記止水材を前記筒状体の先端から長尺状土台の上面に吐出させる工程と、前記止水材を硬化するまで養生させる工程とを有することを特徴としている。ここで「遊間の長さ方向」とは、橋の幅方向をいう。
本発明の止水層の形成方法は、筒状体内へ止水材を充填する工程と、筒状体から長尺状土台の上に止水材を吐出させる工程とを分けているため、止水材を注入するポンプの圧力と、筒状体の引き抜き量とを制御する必要がない。また止水材を充填した筒状体を絞りながら引き抜くことにより遊間内の長尺状土台の上に吐出しているため、筒状体の引き抜き量に対する止水材の吐出量を一定にして筒状体を引き抜くことができる。そのため、作業員の熟練度に関わらず、狭く長い空間である遊間内に止水材を均一に充填することができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記止水材が充填された前記筒状体を設置する工程が、前記長尺状土台の上に、可撓性を有する筒状体を引き込む工程と、
前記筒状体の内部に止水材を充填する工程とを有するのが好ましい。このように止水材を充填しないで筒状体を引き込むことにより、遊間からの抵抗を最小限にし、また、コンクリートの突起や設置物への引っ掛かりによる詰まり、噛みこみの可能性を最小限にできる。
このように筒状体を引き込んだ後、筒状地の内部に止水材を充填する本発明の止水層の形成方法であって、前記筒状体を、扁平状に折られた、または、扁平状に折り畳まれた状態で引き込むのが好ましい。この場合、筒状体の遊間内への挿入が一層容易になる。また断面形状の大きい筒状体を遊間の内部に引き込むことができ、止水材の充填量も大きくできる。
このように筒状体を引き込んだ後、筒状地の内部に止水材を充填する本発明の止水層の形成方法であって、前記筒状体の内部に充填される止水材が、硬化反応を起こしつつある止水材であるのが好ましい。この場合、充填時には流動性を示すため水路となる隙間に流れ込み、時間の経過とともに硬化することで良好な止水層を形成する。
このように筒状体を引き込んだ後、筒状地の内部に止水材を充填する本発明の止水層の形成方法であって、前記筒状体の先端側を開放して、前記筒状体の基端側より前記止水材を充填するのが好ましい。このように先端を開放することで、液体に不要な圧力が作用せず、均一な樹脂の充填が最小限の力で実施することができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記止水材が充填された前記筒状体を設置する工程が、前記長尺状土台の上に、前記止水材が充填された前記筒状体を引き込む工程であるのが好ましい。このように予め止水材を充填した筒状体を使用することで工程を簡素化し、工法機材の削減や工期の短縮の効果が期待できる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記筒状体を設ける工程において、前記筒状体を前記遊間の端面から挿入し、前記筒状体を引き抜く工程において、前記筒状体を前記遊間の端面から引っ張って引き抜くのが好ましい。ここで「遊間の端面」とは、橋の側面をいう。このように全ての工程を橋梁の側面から連続的に実施することにより、橋上を通過する車両等の使用時間の影響を受けることなく工事が実施でき、工事の自由度が高く、有用性が高い。
本発明の止水層の形成方法であって、前記止水材が充填された前記筒状体を設けた後において、前記止水材が充填された筒状体と、前記長尺状土台との間に、遊間の長さ方向に延びる空間が形成されているのが好ましい。この場合、筒状体から止水材を吐出したとき、止水材は自重によって、止水材と長尺状土台との隙間を埋めるように流れるとともに、埋められた隙間の空気を空間から逃がすことができるので、止水材を長尺状土台の上面に密に設けることができる。つまり、品質の高い止水層を形成させることができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記筒状体の内周面が、前記止水材が付着しにくい材質にて構成されているのが好ましい。この場合、筒状体に止水材が詰まったりしにくい。また、止水材を無駄なく吐出させることができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記長尺状土台が独立気泡構造の発泡樹脂製のチューブ材料から構成されているのが好ましい。この場合、長尺状土台を簡単に設置することができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記長尺状土台を、前記遊間の両端に沿って上方に湾曲させた堰とするのが好ましい。この場合、止水材が遊間の端面から流れ落ちることを防止できる。
本発明の止水層は、本発明の止水層の形成方法によって形成される止水層であって、前記長さ方向の断面形状における上面の両端部分が、中央部分に対して高いことを特徴としている。
本発明の遊間の止水構造は、本発明の止水層と、前記長尺状土台とからなることを特徴としている。
本発明の止水層の形成方法は、作業員の熟練度に関わらず、長尺状土台の全長に亘り止水材を均一な厚みに充填することができる。そのため、均一な厚みの止水層となすことができる。
図1a、bは、それぞれ橋梁の遊間に設置される止水構造の一例を示す正面断面図、X−X線断面図である。 図2a、bは、それぞれ図1の止水構造の設置方法を示す工程図である。 図3a、bはそれぞれ工程S1において土台用チューブ材料を挿入する工程の概略を示す正面断面図、平面図であり、図3c、dはそれぞれ工程S1において土台を固定する工程の概略を示す正面断面図、平面図であり、図3e、fはそれぞれ工程S2の概略を示す正面断面図、平面図であり、図3g、hはそれぞれ工程S3の概略を示す正面断面図、平面図であり、図3i、jはそれぞれ工程S4の概略を示す正面断面図、平面図である。 図4a、b、cはそれぞれ工程S1に用いる支持部材を示す側面断面図である。 絞り装置を示す斜視図である。 図6a、図6bは、それぞれホースの他の形態を示す側面断面図であり、図6c、図6d、図6eは、それぞれ止水構造の他の例を示す側面断面図である。
初めに、橋梁の遊間Pに設けられる止水構造について説明する。遊間Pは、橋の幅方向に延びる細長い溝状の隙間であり、その端面は橋の側面に現れる。
止水構造1は、図1に示すように、橋梁の床版Fと床版Fとの間の遊間Pに設けられるものであって、長尺状土台(以下、土台という)10と、その土台10の上に設けられる弾性を有する止水層20とを有する。また図1bに示すように、遊間Pの端部であって、止水層20の上方に防音壁30が設けられている。
止水層20は、図1aに示すように、長さ方向の断面形状における上面21の両端部分21a、21bが、中央部分に対して若干高くなっている。
この止水構造の設置方法は、図2aに示すように、土台(保持材)10を設置する工程(S1)と、止水材充填用のホース25を土台10の上に設置する工程(S2)と、ホース25内に止水材20Aを充填する工程(S3)と、ホース25内の止水材20Aを土台10上に吐出させる工程(S4)と、止水層20を形成させる工程(S5)と、防音壁30を形成する工程(S6)とを有する。
土台10を設置する工程S1は、土台用チューブ材料を収縮させ、その状態で遊間P内に挿入し、土台用チューブ材料を膨張させることにより遊間P内に固定する。つまり、遊間Pの幅より幅が大きい密閉可能な弾力性を有する土台用チューブ材料10Aを遊間Pに挟持させることにより土台10を形成させる。
詳しくは、土台用チューブ材料10Aの両端を閉じ、土台用チューブ材料10Aを減圧して、短径が遊間Pの幅より小さい楕円形状となるように土台用チューブ材料10Aを収縮させる。この収縮させた土台用チューブ材料10Aを遊間P内に遊間Pの長さ方向に沿って挿入する(図3a、b参照)。最後に、土台用チューブ材料10Aの内部を大気に開放して自然膨張させる。これにより土台用チューブ材料10Aと両床版Fとが密接する。これにより、土台チューブ材料10Aは遊間Pに挟持されて土台10となる(図3c、d参照)。このとき、土台チューブ材料10Aは、遊間Pの端面(橋の側面側)から挿入するのが好ましい。しかし、橋梁を通る道路または路線を遮断している場合、遊間Pの上方から挿入してもよい。挿入方法は、土台用チューブ材料10Aを遊間内の長手方向に沿って挿入できれば、特に限定されず、例えば、土台用チューブ材料10Aを予め収縮せず、圧入してもよい。
このような土台用チューブ材料10Aとしては、ゴムチューブ、発泡樹脂製(スポンジ)チューブなどが挙げられる。特に、独立気泡構造の発砲樹脂製チューブが好ましく挙げられる。土台用チューブ材料10Aの厚みは、1.5mmから90mm、好ましくは3mm〜45mm、特に好ましくは5mm〜15mmである。2mmより小さいと、自然膨張させたとき、床版Fの側面への押圧力が十分でなく、後述するように止水材20Aを充填したときに落下するおそれがある。50mmより大きいと、土台用チューブ材料10Aを十分に収縮できないおそれがある。
このような土台用チューブ材料10Aは、図3a、bのように収縮することにより遊間幅より小さくできて、図3c、dのように自然膨張することにより遊間幅より大きくなるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、断面が円形、楕円形であるものが好ましい。特に、楕円形である場合、内部を減圧したとき、チューブ材料は短径方向に収縮させやすく、ねじれることなく幅方向(短径方向)に収縮する。しかし、三角形や四角形などの多角形状の筒体であってもよい。またチューブ材料に限定されるものではなく、断面が円形、三角形や四角形などの多角形状の中実状の長尺体であってもよい。
土台10を、遊間P内において、長さ方向にまっすぐ設置するため、土台10を設置する前に、図4a、bに示すように、遊間Pの全長にわたり作業台15を設置してもよい。図4aの作業台15は、遊間P内に固定される梯子状のものであって、作業台15の端部と床版Fの側面とを、取り付け部16およびボルト17などによって固定したものである。また図4bの作業台15は、チューブ本体18と、その中に挿入されるワイヤ19とからなるチューブ状のものであって、ワイヤ19の両端を床版Fの側面に固定し、ターンバックル24等でワイヤ19を緊張させたものである。このように作業台は、遊間P内に長さ方向に延びる実質的に水平な支持部を与えるものである。この作業台15の上に土台用チューブ材料10Aを設けることにより、水平に土台用チューブ10Aを設置することができる。結果、土台10も水平にできる。このような作業台は、土台10を設置した後、あるいは、止水構造1を形成後に撤去する。
図3に戻って、止水材充填用のホース25を土台10の上に設置する工程(S2)は、遊間P内であって固定された土台10の上方にホース25を挿入する(図3e、f参照)。ホース25は、遊間Pの端面(橋の側面側)から挿入するのが好ましい。しかし、橋梁を通る道路または路線を遮断している場合、遊間Pの上方から挿入してもよい。
ホース(筒状体)25としては、可撓性を有するもの、あるいは、柔軟なものであって、扁平な形状に変形可能なものが用いられる。特に、扁平状に折ること、または扁平状に折り畳むことが可能なものが好ましい。例えば、「サニーホース(登録商標)」として知られている化学繊維と軟質塩化ビニル等を原料としたホースが挙げられる。なお、ホースの内面が、止水材20Aが付着しにくい材質とするのが好ましい。
ホース25の大きさは、遊間P内に挿入できるものであれば、特に限定されない。例えば、遊間Pの幅より径の小さいホースであってもよい。この場合、後述する止水材の充填量が小さくなる。しかし、ホースの外径が遊間Pの幅と実質的に同じものが好ましい。
ホース25内に止水材20Aを注入する工程(S3)は、図3g、hに示すように、ホース25の基端(遊間Pの一方の端面)からホース25内に止水材20Aを注入装置で充填する。このとき、ホースの先端は解放している。止水材20Aの充填圧力は、ホース25内に充填できれば特に限定されない。また遊間Pの他方の端面において、ホース25の先端を視認することにより、止水材20Aがホース25の全域にわたって充填されたかを確認することができる。
なお図3gに示すように、止水材20Aが充填されたホース25と、土台10との間に、遊間Pの長さ方向に延びる空間23が形成される。このように止水材20Aが充填されたホースの下面と、土台10の上面とが、密接しないようにホースおよび土台の形状を選択するのが好ましい。
止水材20Aとしては、流動性を有する1または複数の原料を反応硬化させた弾性を有する樹脂または樹脂組成物、例えば、1液反応硬化型の樹脂または樹脂組成物や2液反応硬化型の樹脂または樹脂組成物が挙げられる。特に、ポリウレタン系、変性シリコーン系、アクリルウレタン系の2液反応硬化型の樹脂または樹脂組成物が好ましく、そのなかでもポリウレタン系の2液反応硬化型の樹脂または樹脂組成物が好ましい。また止水材20Aは、ホース25の注入時に、所定の流動性を有するものが好ましい。例えば、ホース25内における粘度が、25℃において、5000mPa・s以下、特に2500mPa・s以下とするのが好ましい。そして、止水材20Aは、ホース25内において、硬化反応を起こしつつ流すのが好ましい。
このように流動性を有する止水材を用いているため、止水材をホース25から吐出させたき、止水材は自重によって、止水材と長尺状土台との隙間を埋めるように流れる。そのため、止水層と土台表面との間に空隙が残りにくい。
注入装置としては、市販の電動ガンや圧力ポンプ等が用いられる。このように、工程S3では、止水材20Aをホース25内に注入するだけなので、作業性が高い。
ホース25内の止水材20Aを土台10の上に吐出させる工程(S4)は、ホース25を絞りつつ、遊間外に引き抜くことにより行う。特に、遊間の端面から引っ張って引き抜くのが好ましい。
ホース25を絞りつつ、引き抜く方法としては、例えば、図5に示すような、絞り装置40が挙げられる。絞り装置40は、巻き取り部41と、巻き取り部41と遊間Pとの間に設けられた絞り部42とを有する。絞り部42は、ホース25を扁平に変形できるように所定の距離に固定された2つのローラー42aからなる。このローラー42aにローラーを駆動する駆動装置43が設けられている。この絞り部42は、ホース25を引き取りながら絞る。巻き取り部41は、引き取られたホースを巻き取り、収納する。なお、巻き取り部41に駆動装置を取り付けてもよい。しかし、絞り部42に駆動装置を取り付けた方が、ホースの等速引き抜き動作の制御が容易になる。
操作方法は、ホース25を絞り部42に通し、その一端を絞り装置40の巻き取り部41に固定する。そして、巻き取り部41によってホース25を巻き取る。これにより止水材20Aが注入されたホース25は、巻き取り部41に巻き取られた分だけ絞り部42の2つのローラー42aの隙間を通って絞られる。それと同時に、ホース25の他端から絞り部42によって絞られた量だけ遊間P内に充填される。ホース25を完全に引き抜くことにより、図3i、jのように、遊間Pにおけるホース25を止水材20Aに置き換えることができる。このように絞り装置40は、ホース25の巻き取り量に対する止水材20Aの充填量が一定になるため、作業員の熟練度に関係なく止水材20Aを均一に遊間P内に充填、展開することができる。なお、止水材20Aは、遊間Pに充填された直後は流動性を有しているため、自重によって、止水材20Aと土台10との隙間(図3gの空間)を埋めるように流れるとともに、埋められた隙間の空気を長さ方向に延びる空間23から逃がすことができる。そのため、多少のばらつきは止水材20Aが硬化するまでの時間で解消され、止水材20Aを土台10の上面に密に設けることができる。
また止水材20Aは、上述したように、土台10の上面に吐出された後、下降する。つまり、吐出直後に遊間の両壁面(床版F)と接触した止水材20Aは、徐々に隙間を埋めるように下降する。そのため、止水材20Aの両端の上側は両壁面に残る形になる。これが、図1の止水層20における端部21a、21bになる。このようにこの端部21a、21bは、本発明の方法によって形成される特別な形状である。
止水層20を形成させる工程(S5)は、止水材20Aが硬化するまで養生させる工程である。上述したように、止水材20Aを土台10の上面に密に設けることができるため、品質の高い止水層20を形成させることができる。
防音壁30の形成(工程S5)は、遊間Pの端面(橋の側面)から硬化材を充填することによって行う。防音壁30は、遊間Pの上方に設けられた伸縮装置を車両等が高速で通過する際に生じる音が、橋の側面から出ないようにする。また止水層20、防音壁30および床版Fの壁面によって、樋状の容器が形成することができる。それにより、霜等によって止水層20の上に生じる水滴や、遊間Pの上方から流れてきた水を、遊間Pの端面から落下させることなく貯留できる。
このような防音壁の材料としては、特に限定されるものではなく、1液または2液反応硬化型の樹脂または樹脂組成物、モルタル等が挙げられる。特に、1液湿気硬化型の樹脂または樹脂組成物が好ましい。また止水層20または止水材20Aの上方に隙間なく設けられるため、止水層20と同種(例えば、ポリウレタン系)の樹脂または樹脂組成物が好ましい。
なお、防音壁30の形成は、止水材20Aを硬化させる養生工程の前に行ってもよい。
このように止水構造1の設置方法は、ホース25内へ止水材20Aを注入する工程と、ホース25から遊間P内へ止水材20Aを充填する工程とを分けているため、作業員は、止水材20Aを注入するポンプの圧力とチューブの引き抜き量とを気にする必要がなく作業ができ、作業性が高い。また止水材20Aを注入したホース25を絞りながら引き抜いて、止水材20Aを遊間P内の土台10の上に吐出しているため、ホースの引き抜き量に対する止水材の充填量を一定にしてホースを引き抜くことができる。そのため、作業員の熟練度に関わらず、狭く長い空間である遊間内に止水材を均一に充填することができる。
上述の止水構造の設置方法では、空のホース25を遊間に挿入した後に、止水材20Aをホース25内に充填したが、次の設置方法は、止水材20Aを充填したホース25を遊間P内に挿入し、土台10の上に吐出させる方法である。詳しくは、図2bに示すように、土台(保持材)10を設置する工程(S1A)と、止水材20Aを充填したホース25を準備する工程(S2A)と、止水材20を充填したホース25を土台10の上に設置する工程(S3A)と、ホース25内の止水材20Aを土台10上に吐出させる工程(S4A)と、止水層20を形成させる工程(S5A)と、防音壁30を形成する工程(S6A)とを有する。工程S1A、工程S4A,工程S5A、工程S6Aは、それぞれ図2aの工程S1、工程S4、工程S5、工程S6と実質的に同じである。
工程(S2A)は、止水材20Aを充填したホース25を準備する。例えば、工場等においてホース25内に止水材20Aを充填し、その状態で現場まで搬送することが挙げられる。この場合、現場での負担を減らすことができる。遊間Pよりはるか長いホースに止水材を充填して現場まで搬送することにより、複数の遊間に使用することができる。しかし、現場において、遊間Pに挿入する前に止水材20Aをホースに充填するのであれば、止水材20Aを充填する時期は、特に限定されない。
止水材20を充填したホース25を土台10の上に設置する工程(S3A)は、図2aの工程S2を用いてホース25を土台10の上に引き込む。なお、遊間Pよりはるかに長いホースを用いる場合、遊間に挿入後、所定の長さを残して切断してもよい。
上述の止水構造1の設置方法では、収縮および膨張が可能なチューブ状の土台10を用いていたが、遊間内Pに保持できるものであれば、チューブ状でなくてもよい。例えば、硬化性のゲル材を充填して遊間内に固定させたり、遊間Pより若干大きい長尺状の中実体を圧入させたりしてもよい。また図6eに示すように、土台用チューブ材料10Aを遊間P(床版F)の端部に沿って湾曲させて土台10に立ち上げ部11を形成して堰としてもよい。この場合、防音壁30を設けなくても、立ち上げ部11が、防音壁30と同様の作用を奏する。
上述の止水構造1の設置方法において、2液式反応硬化型の樹脂または樹脂組成物は、2液を混合してからホース25に注入している。しかし、2液を別々に注入し、絞り出す直前に混合するようにしてもよい。例えば、図6aに示すように、止水材充填用ホース26として、並列させた2本のホース26aと、それらの先端と連結し、2つの流体を合流させる混合部を備えた吐出部26bとを備えた並列タイプのホースや、図6bに示すように、止水材充填用ホース27として、大径ホース27aと、その中に挿入される小径ホース27bと、それらの先端と連結され、2つの流体を合流させる吐出部27cとを備えた二重タイプのホースが挙げられる。なお、2本のホースは同形であっても異形であってもよい。そして、これらの2本のホースを同時に絞りながら引くことにより、2液を同じ比率で土台10の上方に充填することができる。このように絞り出す直前に2つの流体を混合させるようにしてもよい。なお、吐出部に混合部を設けず、絞り出した後、土台10の上で混合させるようにしてもよい。
上述の止水構造1の設置方法では、工程S5において、防音壁30を設けているが、図6cに示すように、橋の側面より遊間Pに貯留された水を樋45等で受けて排水することにより、遊間Pの一端(あるいは両端)に防音壁30を設けず開放させてもよい。
上述の止水構造1の設置方法において、止水材20Aは水平に設けているが、図6dに示すように、若干傾斜させてもよい。この場合、土台10および作業台15も傾斜させる。なお、止水材20Aの材料の粘度を適宜設定することにより、止水材20Aが流れ落ちることを防止できる。このように止水材20Aに傾斜を設けることにより、遊間Pに貯留された水を樋45に導くことができる。
上述の止水構造1の設置方法において、土台用チューブ材料10Aを作業台に支持させて挿入しているが、図4cに示すように、遊間Pの長手方向に若干(例えば、100mm程度)上方に配置させたワイヤ46に土台用チューブ材料10Aを吊るし、ワイヤ46に支持させながら挿入させてもよい。
1 止水構造
10 土台
10A 土台用チューブ材料
11 立ち上げ部
15 作業台
16 取付け部
17 ボルト
18 チューブ本体
19 ワイヤ
20 止水層
20A 止水材
21 止水層の上面
21a、21b 止水層の上面の両端部
23 空間
24 ターンバックル
25 ホース
26 止水材充填用ホース
26a ホース
26b 吐出部
27 止水材充填用ホース
27a 大径ホース
27b 小径ホース
27c 吐出部
30 防音壁
40 絞り装置
41 巻き取り部
42 絞り部
42a ローラー
43 駆動装置
45 樋
46 ワイヤ
F 床版
P 遊間
橋梁には、橋桁、床版等の構造体間に遊間が設けられており、各構造体の温度変化に伴う各構造体の長さの季節変動や、地震等で地盤が動いても、構造体同士の衝突または接触による損傷を回避すべく遊間が設けられている。この遊間は、車が走行する橋軸方向に隣り合う構造体の間に設けられ、橋軸直角方向に延びる細長い隙間であり、構造体が変形することによる各構造体の移動量を吸収する。このような遊間には排水樋や止水材を設けるのが一般的であり、雨水等が遊間を経由して橋上部構造体を支える橋台・橋脚に伝わることを防止している。そして、雨水等による腐食に伴う橋台・橋脚等の劣化を抑制して、橋梁の長寿命化を図るようにしている。このような遊間において、遊間としての機能を損なわないように弾性を有する止水材が設けられている場合がある。近年では既設橋梁をいかに長寿命化させるかが社会的な課題となっており、既設橋梁の遊間に止水構造を施工したり、既存橋梁に設けられている止水構造を新しく補修したり、遊間を止水する保全工事も盛んになりつつある。
本発明の止水層の形成方法は、橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法であって、橋軸直角方向(遊間の長さ方向)に沿って設けられる長尺状土台の上に、止水材が充填された可撓性を有する筒状体を設ける工程と、前記筒状体を絞りつつ遊間外に引き抜くことにより、前記止水材を前記筒状体の先端から長尺状土台の上面に吐出させる工程と、前記止水材を硬化するまで養生させる工程とを有することを特徴としている
本発明の止水層の形成方法は、筒状体内へ止水材を充填する工程と、筒状体から長尺状土台の上に止水材を吐出させる工程とを分けているため、止水材を注入するポンプの圧力と、筒状体の引き抜き量とを制御する必要がない。また止水材を充填した筒状体を絞りながら引き抜くことにより遊間内の長尺状土台の上に吐出しているため、筒状体の引き抜き量に対する止水材の吐出量を一定にして筒状体を引き抜くことができる。そのため、作業員の熟練度に関わらず、狭く長い空間である遊間内に止水材を均一に充填することができる。
本発明の止水層の形成方法であって、前記止水材が充填された前記筒状体を設けた後において、前記止水材が充填された筒状体と、前記長尺状土台との間に、橋軸直角方向(遊間の長さ方向)に延びる空間が形成されているのが好ましい。この場合、筒状体から止水材を吐出したとき、止水材は自重によって、止水材と長尺状土台との隙間を埋めるように流れるとともに、埋められた隙間の空気を空間から逃がすことができるので、止水材を長尺状土台の上面に密に設けることができる。つまり、品質の高い止水層を形成させることができる。
本発明の止水層は、本発明の止水層の形成方法によって形成される止水層であって、前記橋軸直角方向(遊間の長さ方向)の断面形状における上面の両端部分が、中央部分に対して高いことを特徴としている。
本発明の遊間の止水構造は、本発明の止水層と、前記長尺状土台とからなることを特徴としている。
初めに、橋梁の遊間Pに設けられる止水構造について説明する。遊間Pは、橋軸直角方向(橋の幅員方向)に延びる細長い溝状の隙間であり、その端面は橋の側面に現れる。
止水構造1は、図1に示すように、橋梁の床版Fと床版Fとの間の遊間Pに設けられるものであって、長尺状土台(以下、土台という)10と、その土台10の上に設けられる弾性を有する止水層20とを有する。また図1bに示すように、遊間Pの端部であって、止水層20の上方に防音壁30が設けられている。
止水層20は、図1aに示すように、橋軸直角方向に対して垂直な断面形状における上面21の両端部分21a、21bが、中央部分に対して若干高くなっている。
土台10を設置する工程S1は、土台用チューブ材料を収縮させ、その状態で遊間P内に挿入し、土台用チューブ材料を膨張させることにより遊間P内に固定する。つまり、遊間Pの幅より幅が大きい密閉可能な弾力性を有する土台用チューブ材料10Aを遊間Pに挟持させることにより土台10を形成させる。
詳しくは、土台用チューブ材料10Aの両端を閉じ、土台用チューブ材料10Aを減圧して、短径が遊間Pの幅より小さい楕円形状となるように土台用チューブ材料10Aを収縮させる。この収縮させた土台用チューブ材料10Aを遊間P内に橋軸直角方向(遊間Pの長さ方向)に沿って挿入する(図3a、b参照)。最後に、土台用チューブ材料10Aの内部を大気に開放して自然膨張させる。これにより土台用チューブ材料10Aと両床版Fとが密接する。これにより、土台チューブ材料10Aは遊間Pに挟持されて土台10となる(図3c、d参照)。このとき、土台チューブ材料10Aは、遊間Pの端面(橋の側面側)から挿入するのが好ましい。しかし、橋梁を通る道路または路線を遮断している場合、遊間Pの上方から挿入してもよい。挿入方法は、土台用チューブ材料10Aを橋軸直角方向(遊間内の長手方向)に沿って挿入できれば、特に限定されず、例えば、土台用チューブ材料10Aを予め収縮せず、圧入してもよい。
土台10を、遊間P内において、橋軸直角方向にまっすぐ設置するため、土台10を設置する前に、図4a、bに示すように、遊間Pの全長にわたり作業台15を設置してもよい。図4aの作業台15は、遊間P内に固定される梯子状のものであって、作業台15の端部と床版Fの側面とを、取り付け部16およびボルト17などによって固定したものである。また図4bの作業台15は、チューブ本体18と、その中に挿入されるワイヤ19とからなるチューブ状のものであって、ワイヤ19の両端を床版Fの側面に固定し、ターンバックル24等でワイヤ19を緊張させたものである。このように作業台は、遊間P内に橋軸直角方向(長さ方向)に延びる実質的に水平な支持部を与えるものである。この作業台15の上に土台用チューブ材料10Aを設けることにより、水平に土台用チューブ10Aを設置することができる。結果、土台10も水平にできる。このような作業台は、土台10を設置した後、あるいは、止水構造1を形成後に撤去する。
ホース25内に止水材20Aを注入する工程(S3)は、図3g、hに示すように、ホース25の基端(遊間Pの一方の端面)からホース25内に止水材20Aを注入装置で充填する。このとき、ホースの先端は解放している。止水材20Aの充填圧力は、ホース25内に充填できれば特に限定されない。また遊間Pの他方の端面において、ホース25の先端を視認することにより、止水材20Aがホース25の全域にわたって充填されたかを確認することができる。
なお図3gに示すように、止水材20Aが充填されたホース25と、土台10との間に、橋軸直角方向(遊間Pの長さ方向)に延びる空間23が形成される。このように止水材20Aが充填されたホースの下面と、土台10の上面とが、密接しないようにホースおよび土台の形状を選択するのが好ましい。
操作方法は、ホース25を絞り部42に通し、その一端を絞り装置40の巻き取り部41に固定する。そして、巻き取り部41によってホース25を巻き取る。これにより止水材20Aが注入されたホース25は、巻き取り部41に巻き取られた分だけ絞り部42の2つのローラー42aの隙間を通って絞られる。それと同時に、ホース25の他端から絞り部42によって絞られた量だけ遊間P内に充填される。ホース25を完全に引き抜くことにより、図3i、jのように、遊間Pにおけるホース25を止水材20Aに置き換えることができる。このように絞り装置40は、ホース25の巻き取り量に対する止水材20Aの充填量が一定になるため、作業員の熟練度に関係なく止水材20Aを均一に遊間P内に充填、展開することができる。なお、止水材20Aは、遊間Pに充填された直後は流動性を有しているため、自重によって、止水材20Aと土台10との隙間(図3gの空間)を埋めるように流れるとともに、埋められた隙間の空気を橋軸直角方向に延びる空間23から逃がすことができる。そのため、多少のばらつきは止水材20Aが硬化するまでの時間で解消され、止水材20Aを土台10の上面に密に設けることができる。
また止水材20Aは、上述したように、土台10の上面に吐出された後、下降する。つまり、吐出直後に遊間の両壁面(床版F)と接触した止水材20Aは、徐々に隙間を埋めるように下降する。そのため、止水材20Aの両端の上側は両壁面に残る形になる。これが、図1の止水層20における端部21a、21bになる。このようにこの端部21a、21bは、本発明の方法によって形成される特別な形状である。
上述の止水構造1の設置方法では、工程S5において、防音壁30を設けているが、図6cに示すように、橋の側面より遊間Pに貯留された水を樋45等で受けて排水することにより、遊間Pの一端(あるいは両端)に防音壁30を設けず開放させてもよい。
上述の止水構造1の設置方法において、止水材20Aは水平に設けているが、図6dに示すように、若干傾斜させてもよい。この場合、土台10および作業台15も傾斜させる。なお、止水材20Aの材料の粘度を適宜設定することにより、止水材20Aが流れ落ちることを防止できる。このように止水材20Aに傾斜を設けることにより、遊間Pに貯留された水を樋45に導くことができる。
上述の止水構造1の設置方法において、土台用チューブ材料10Aを作業台に支持させて挿入しているが、図4cに示すように、橋軸直角方向(遊間Pの長手方向)に若干(例えば、100mm程度)上方に配置させたワイヤ46に土台用チューブ材料10Aを吊るし、ワイヤ46に支持させながら挿入させてもよい。

Claims (13)

  1. 橋梁の遊間に敷設する止水層の形成方法であって、
    前記遊間の長さ方向に沿って設けられる長尺状土台の上に、止水材が充填された可撓性を有する筒状体を設ける工程と、
    前記筒状体を絞りつつ遊間外に引き抜くことにより、前記止水材を前記筒状体の先端から長尺状土台の上面に吐出させる工程と、
    前記止水材を硬化するまで養生させる工程とを有する、
    止水層の形成方法。
  2. 前記止水材が充填された前記筒状体を設置する工程が、前記長尺状土台の上に、可撓性を有する筒状体を引き込む工程と、
    前記筒状体の内部に止水材を充填する工程とを有する、
    請求項1記載の止水層の形成方法。
  3. 前記筒状体を、扁平状に折られた、または、扁平状に折り畳まれた状態で引き込む、
    請求項2記載の止水層の形成方法。
  4. 前記筒状体の内部に充填される止水材が、硬化反応を起こしつつある止水材である、
    請求項2または3記載の止水層の形成方法。
  5. 前記筒状体の先端側を開放して、前記筒状体の基端側より前記止水材を充填する、
    請求項2から4いずれかに記載の止水層の形成方法。
  6. 前記止水材が充填された前記筒状体を設置する工程が、前記長尺状土台の上に、前記止水材が充填された前記筒状体を引き込む工程である、
    請求項1記載の止水層の形成方法。
  7. 前記筒状体を設ける工程において、前記筒状体を前記遊間の端面から挿入し、
    前記筒状体を引き抜く工程において、前記筒状体を前記遊間の端面から引っ張って引き抜く、
    請求項1から6いずれかに記載の止水層の形成方法。
  8. 前記止水材が充填された前記筒状体を設けた後において、前記止水材が充填された筒状体と、前記長尺状土台との間に、遊間の長さ方向に延びる空間が形成されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の止水層の形成方法。
  9. 前記筒状体の内周面が、前記止水材が付着しにくい材質にて構成されている、
    請求項1から8のいずれかに記載の止水層の形成方法。
  10. 前記長尺状土台が独立気泡構造の発泡樹脂製のチューブ材料から構成されている、
    請求項1から9いずれか記載の止水層の形成方法。
  11. 前記長尺状土台を、前記遊間の両端に沿って上方に湾曲させた堰とした、
    請求項1から10いずれか記載の止水層の形成方法。
  12. 請求項1から11の止水層の形成方法によって得られる止水層であって、
    前記長さ方向の断面形状における上面の両端部分が、中央部分に対して高い、
    止水層。
  13. 請求項12記載の止水層と、前記長尺状土台からなる、遊間の止水構造。
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