JP2021173130A - ホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダ - Google Patents

ホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】ウインドウガラスにホルダを精度よく組み付けることができるホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダを提供する。【解決手段】ウインドウガラス12をステージ82上で位置決めし、ウインドウガラス12の上縁部12C、後縁部12Bと基準ブロック84、86、88との当接位置を基準点P1、P2、P3とし、基準点P1、P2、P3に基づいてウインドウガラス12の下縁部12Dに対するホルダ14の挿入部25の挿入量を規定する。【選択図】図5

Description

本発明は、ホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダに関する。
車両のドアに摺動可能に組み付けられたウインドウガラスは、ドアパネルの内部に配置された昇降装置(レギュレータとも言う。)の駆動力により昇降移動される。
例えば、特許文献1に開示されたレギュレータは、モータと、モータの動力をウインドウガラスに伝達するスライダとを有している。一方、特許文献2に開示されたウインドウガラスは、その下縁部の一部にガラスホルダ(ホルダ)が装着されており、このガラスホルダの連結部にスライダとしてのキャリアプレートがボルトを介して連結されている。
上記のようなホルダは、ウインドウガラスの下縁部が挿入される挿入部を備えた断面U字形状のホルダ本体と、ホルダ本体の下部から下方に向けて突設された上記の連結部とを有しており、この連結部に上記のボルトが挿入されるボルト挿入孔が形成されている。
特開2012−246671号公報 特開2017−8521号公報
上記のようなホルダ付きウインドウガラスは、昇降装置によってウインドウガラスが上端位置に上昇した場合に、ウインドウガラスの下縁部を除く周縁部、すなわち、ウインドウガラスの前縁部、後縁部、上縁部が、ドアパネルの窓枠に寸法通りに納まることが要求される。そのためには、例えば、昇降装置に連結されるホルダのボルト挿入孔と、例えば、ウインドウガラスの上縁部に設定された少なくとも一つの基準点との相対的な位置関係(方向と距離)を厳密に規定しなければならない。また、特許文献2に開示されたホルダ付きウインドウガラスのように、ウインドウガラスの下縁部に2個のホルダが装着される場合は、2個のホルダが互いに上下方向(ウインドウガラスの昇降方向)に位置ずれして装着されると、昇降装置に対してウインドウガラスが傾いて取り付けられてしまうので、ウインドウガラスのドアパネルの窓枠への納まりに影響を与える場合があった。
上記のような問題は、寸法精度よく製造したウインドウガラスに対し、ホルダ本体の挿入部の底部をウインドウガラスの下縁部に当接させて組み付けることで改善できる。しかしながら、このような手法では、上記の位置関係がウインドウガラスの寸法精度に依存するので、ウインドウガラスの寸法精度以上の位置精度が要求された場合には対応できないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウインドウガラスにホルダを精度よく組み付けることができるホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するため、本発明のホルダ付きウインドウガラスの製造方法は、ウインドウガラスをステージ上に載置して、ウインドウガラスの縁部を位置決め部材に当接させることによりウインドウガラスをステージ上で位置決めし、位置決めされたウインドウガラスの縁部に向けて、ホルダをホルダ移動部材によって移動させることにより、ホルダをウインドウガラスの縁部に組み付ける、ウインドウガラスに対するホルダの組み付け方法であって、ホルダは、ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体と、ホルダ本体から突設されて、昇降装置と連結される連結孔を有する連結部とを備えており、ウインドウガラスの縁部と位置決め部材との当接位置を基準点とし、基準点に基づいてウインドウガラス縁部に対する挿入部の挿入量を規定する。
本発明の目的を達成するため、本発明のホルダ付きウインドウガラスの製造装置は、ウインドウガラスが載置されるステージと、ステージに設けられ、ウインドウガラスの縁部が当接されることによりウインドウガラスをステージ上で位置決めする位置決め部材と、ウインドウガラスの縁部に組み付けられるホルダであって、ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体と、ホルダ本体から突設されて、昇降装置と連結される連結孔を有する連結部とを備えるホルダを、ウインドウガラスの縁部に向けて移動させるホルダ移動部材と、ホルダ移動部材の移動量を制御する制御部と、を備え、制御部は、縁部と位置決め部材との当接位置を基準点とし、基準点に基づいてウインドウガラスの縁部に対する挿入部の挿入量を規定する。
本発明の目的を達成するため、本発明のホルダは、ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体を備えたホルダにおいて、ウインドウガラスの縁部に当接し、ウインドウガラスの縁部に対する挿入部の挿入量を調整可能な挿入量調整部を備える。
本発明によれば、ウインドウガラスにホルダを精度よく組み付けることができる。
実施形態のホルダ付きウインドウガラスが搭載された車両の要部右側面図 図1に示したホルダ付きウインドウガラスの構成を示した正面図 図2に示したホルダ付きウインドウガラスの3―3線に沿う断面図 ホルダの他の形態を示したホルダ付きウインドウガラスの断面図 実施形態に係るホルダ付きウインドウガラスの製造装置の概略平面図 図5に示した製造装置の制御系を示した機能ブロック図 図5に示した製造装置の主要部をX−Y座標位置で示した説明図 実施形態のホルダ付きウインドウガラスの製造方法の一例を示すフローチャート 製造方法の他の第1の態様を示した概略平面図 製造方法の他の第1の態様で使用される検具の概略側面図 実施形態のホルダの構成を示した平面図
以下、添付図面に従って本発明に係るホルダ付きウインドウガラスの製造方法、ホルダ付きウインドウガラスの製造装置及びホルダの実施形態を説明する。
なお、本明細書において、方向と位置を表わす「上」「下」「車内」「車外」「前方」「後方」は、ホルダ付きウインドウガラスが車両に搭載された場合の「上」「下」「車内」「車外」「前方」「後方」を意味する。
図1には、実施形態に係るホルダ付きウインドウガラスの製造方法及び製造装置によって製造されたホルダ付きウインドウガラス10が示されており、また、このホルダ付きウインドウガラス10が車両200に搭載された一例が示されている。図2は、図1のホルダ付きウインドウガラス10の構成を示した正面図である。なお、図1及び図2では、車両200の前方を矢印Aで示し、後方を矢印Bで示している。また、図1及び図2に示す一点鎖線Cは車両200のベルトラインを示している。
図1に示すホルダ付きウインドウガラス10は、一例として、フロントサイドガラスに適用されたものであり、車両200のフロントサイドドア202に組付けられる。また、ホルダ付きウインドウガラス10は、フロントサイドドア202のドアパネル204の内部に配置された昇降装置50(図2参照)に連結され、昇降装置50からの駆動力により昇降移動されてフロントサイドドア202の窓用開口部206を開閉する。
図2に示す昇降装置50は、モータ52と、ガイドレール54と、スライダ56と、第1ワイヤ58と、第2ワイヤ60と、ドラム62とを有している。また、昇降装置50と協同して、ホルダ付きウインドウガラス10の昇降をガイドするフロントサッシュ64及びリヤサッシュ66がフロントサイドドア202(図1参照)に設けられている。
ガイドレール54は、その長手方向がホルダ付きウインドウガラス10の摺動方向に沿うように配置される。スライダ56は、ホルダ付きウインドウガラス10に連結される部材であり、ガイドレール54に対しガイドレール54の長手方向に沿って摺動自在に係合されている。第1ワイヤ58は、一端がドラム62に連結され、他端がスライダ56に連結されている。第2ワイヤ60は、一端がドラム62に連結され、他端がスライダ56に連結されている。フロントサッシュ64は、ウインドウガラス12の前縁部12Aを摺動自在に支持し、リヤサッシュ66は、ウインドウガラス12の後縁部12Bを摺動自在に支持している。
上記の昇降装置50によれば、モータ52によってドラム62が一方向に回転されると、第1ワイヤ58がドラム62に巻き取られ、第2ワイヤ60がドラム62から送り出される。これにより、スライダ56がガイドレール54に沿って上昇することにより、ホルダ付きウインドウガラス10が、フロントサッシュ64及びリヤサッシュ66にガイドされながら上昇する。
また、モータ52によってドラム62が他方向に回転されると、第1ワイヤ58がドラム62から送り出され、第2ワイヤ60がドラム62に巻き取られる。これにより、スライダ56がガイドレール54に沿って下降することにより、ホルダ付きウインドウガラス10が、フロントサッシュ64及びリヤサッシュ66にガイドされながら下降する。
図3は、図2に示したホルダ付きウインドウガラス10の3―3線に沿う断面図である。すなわち、図3は、車両200の後方側から前方側を見たときのホルダ付きウインドウガラス10の断面図であって、ホルダ付きウインドウガラス10の摺動方向における断面図である。なお、図3では、ホルダ付きウインドウガラス10の構成を分かり易く説明するために、ガイドレール54の図示を省略している。また、図1及び図2で示したフロントサッシュ64及びリヤサッシュ66は、図3において一点鎖線で示している。
実施形態では、ホルダ付きウインドウガラス10を構成するウインドウガラス12として、単板のガラス板を例示して説明する。
ウインドウガラス12は、正面視(図2参照)で略台形状に構成されている。また、ウインドウガラス12は、車両200(図1参照)に取り付けられた状態で、摺動方向における断面形状が湾曲形状を有している(図3参照)。また、ウインドウガラス12は、その周縁部を構成する前縁部12A、後縁部12B、上縁部12C及び下縁部12Dを有している。
ウインドウガラス12としては、無機ガラスであっても有機ガラスであってもよい。無機ガラスとしては、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等が特に制限なく用いられる。これらのうちでも、製造コスト、成形性の点からソーダライムガラスが特に好ましい。
ウインドウガラス12が無機ガラスである場合、ウインドウガラス12は、未強化ガラス、強化ガラスの何れでもよい。強化ガラスとしては、風冷強化ガラス、化学強化ガラスのいずれでもよい。未強化ガラスは、溶融ガラスを板状に成形し、徐冷したものである。強化ガラスは、未強化ガラスの表面に圧縮応力層を形成したものである。
強化ガラスが物理強化ガラス(例えば風冷強化ガラス)である場合は、曲げ成形において均一に加熱したガラス板を軟化点付近の温度から急冷させるなど、徐冷以外の操作により、ガラス表面とガラス内部との温度差によってガラス表面に圧縮応力層を生じさせることで、ガラス表面を強化してもよい。強化ガラスが化学強化ガラスである場合は、曲げ成形の後、イオン交換法等によってガラス表面に圧縮応力を生じさせることでガラス表面を強化してもよい。また、紫外線又は赤外線を吸収するガラスを用いてもよい。更に、透明であることが好ましいが、透明性を損なわない程度に着色されたガラス板であってもよい。また、ウインドウガラス12の曲げ成形には、重力成形、プレス成形、ローラー成形等が用いられる。ウインドウガラス12の成形法についても特に限定されないが、例えば、無機ガラスの場合はフロート法等により成形されたガラス板が好ましい。
ウインドウガラス12が有機ガラスである場合、有機ガラスの材料としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の透明樹脂が挙げられる。
ウインドウガラス12は、1枚のガラス板であってもよいが、例えば、2枚以上のガラス板を、中間膜を介して接着された合わせガラスであってもよい。合わせガラスの中間膜は、一例としてPVB(poly vinyl butyral:ポリビニルブチラール)製又はEVA(ethylene vinyl acetate:エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)製などの公知の膜が用いられる。合わせガラスの中間膜は、透明であってもよいし、着色された中間膜であってもよい。また、中間膜は2層以上であってもよい。
ウインドウガラス12の厚みは特に限定されないが、0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましい。ウインドウガラス12が合わせガラスである場合、ウインドウガラス12を車両に取り付けた場合に外側に位置するガラスの厚みは1mm以上3mm以下であることが好ましい。外側に位置するガラスの厚みが1mm以上であると、耐飛び石性能等の強度が十分であり、3mm以下であると、合わせガラスの質量が大きくなり過ぎず、車両の燃費の点で好ましい。外側に位置するガラスの厚みは、1.3mm以上2.8mm以下がより好ましく、1.4mm以上2.6mm以下が更に好ましい。また、ウインドウガラス12を車両に取り付けた場合に内側に位置するガラスの厚みは、0.3mm以上2.3mm以下であることが好ましい。内側に位置するガラスの厚みが0.3mm以上であることによりハンドリング性がよく、2.3mm以下であることによりの質量が大きくなり過ぎない。
ウインドウガラス12が1枚のガラス板である場合、ウインドウガラス12は風冷強化ガラスであることが好ましい。ウインドウガラス12が1枚の風冷強化ガラスである場合、ウインドウガラス12の厚みは2.0mm以上5.0mmであることが好ましい。
ウインドウガラス12が合わせガラスである場合、ウインドウガラス12を車両に取り付けた場合に外側に位置するガラスの厚みと、内側に位置するガラスの厚みとは同じであってもよいし、異なっていてもよい。ウインドウガラス12を車両に取り付けた場合に外側に位置するガラスの厚みと、内側に位置するガラスの厚みとが同じである場合、ガラスの厚みが、それぞれ1.0mm以上1.6mm以下であれば、ウインドウガラス12の軽量化と遮音性を両立させることができ、好ましい。なお、内側に位置するガラスの厚みが1.0mm以下の場合は内側に位置するガラスが化学強化ガラスであってもよい。内側に位置するガラスの厚みが1.0mm以下であり、かつ化学強化ガラスであれば、ドアパネルを閉める際の衝撃や、ウインドウガラス12が摺動する際に窓枠とウインドウガラス12との間に異物(鍵や枝など)が挟まった場合や、ガラスと窓枠の間に砂等が入り込んだ場合であっても、内側に位置するガラスの表面に傷が入りにくくなり、好ましい。内側に位置するガラスが化学強化ガラスである場合、ガラス表面の圧縮応力値は300MPa以上、圧縮応力層の深さは2μm以上であることが好ましい。
図2及び図3に示すように、ウインドウガラス12の下縁部12Dの一部には、一対のホルダ14、14が下縁部12Dに沿った方向に間隔を開けて備えられている。ホルダ14は、例えば、金属製であってもよく樹脂製であってもよい。樹脂製の場合、POM(polyacetal:ポリアセタール樹脂)、PBT(polybutyleneterephthalate:ポリブチレンテレフタレート樹脂)などのエンジニアリングプラスティック、またはこれらのエンジニアリングプラスティックにグラスファイバーを混在させた樹脂、若しくはPOMと比較して硬度の低いPP(polypropylene:ポリプロリレン樹脂)又はPVC(polyvinyl chloride:ポリ塩化ビニル)などの熱可塑性エラストマを例示できる。
ホルダ14は、ホルダ本体16と連結部18とを有する。
ホルダ本体16は、図3に示すように、ウインドウガラス12の下縁部12Dを保持するために断面U字形状に形成されている。具体的に説明すると、ホルダ本体16は、互いに対向する一対の側壁20、22と、一対の側壁20、22の下部を連結する底壁24であってウインドウガラス12の下縁部12Dの端面と対向する底面26を有する底壁24を有している。ウインドウガラス12の下縁部12Dは、上記のように構成されたホルダ本体16に挿入されて保持される。すなわち、図3に示すホルダ本体16によれば、一対の側壁20、22と底壁24とによって、下縁部12Dが挿入される挿入部25を構成している。なお、下縁部12Dの端面は、ウインドウガラス12に対してホルダ14を精度よく組み付けるために、隙間をもって底面26に対向されている。
また、ホルダ本体16は、図4(a)に示すように、側壁20と、側壁20の下部に連結される底壁24であってウインドウガラス12の下縁部12Dの端面と対向する底面26を有する底壁24を有するものでもよい。この場合、側壁20と底壁24とによって下縁部12Dが挿入される挿入部25を構成している。
また、ホルダ本体16は、図4(b)に示すように、側壁22と、側壁22の下部に連結される底壁24であってウインドウガラス12の下縁部12Dの端面と対向する底面26を有する底壁24を有するものでもよい。この場合、側壁22と底壁24とによって下縁部12Dが挿入される挿入部25を構成している。
すなわち、ホルダ本体16は、ウインドウガラス12の少なくとも一方の主面と対向する側壁20又は側壁22と、ウインドウガラス12の下縁部12Dの端面と対向する底面26を有する底壁24とを有していればよい。ウインドウガラス12の少なくとも一方の主面は、接着剤70によって側壁20又は側壁22に接着される。
図3に戻り、連結部18は、板状に形成されるとともに、底壁24の底面26に対向する下面28から一対の側壁20、22側とは反対側に延設されている。これにより、連結部18は、ホルダ本体16がウインドウガラス12の下縁部12Dに装着された場合、下縁部12Dから離間する方向に延設される。また、連結部18には、連結孔30が備えられており、この連結孔30に挿入される図2のボルト32をスライダ56のネジ孔(不図示)に締結することにより、ホルダ14、14がスライダ56に連結される。
次に、実施形態のホルダ付きウインドウガラス10を製造する製造装置80の一例について説明する。
図5は、実施形態に係るホルダ付きウインドウガラス10の製造装置80の概略平面図である。なお、図5において、方向を説明する場合には、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の直交座標系を用いて説明する。また、図5に示すウインドウガラス12及びホルダ14は、図2に示したウインドウガラス12及びホルダ14と形状が異なるが、説明の便宜上図2と同一の符号を付して説明する。
図5に示すように、上記の製造装置80は、ウインドウガラス12が載置されるステージ82と、位置決め部材である3つの基準ブロック84、86、88と、2つのYプッシャー90、92と、1つのXプッシャー94と、3つの吸着パッド96、96、96と、2つのホルダ移動部材98、98と、堰部材であるサイドシール100、100をそれぞれ互いに近づく方向及び離れる方向に移動させる2つのサイドシール移動部材102、102と、制御装置104(図6)と、を備えている。
ステージ82は、例えば、平面視で正方形の板状体であり、平面視においてウインドウガラス12の表面積よりも広い表面積を有している。なお、ステージ82の形状は上記の形状に限定されるものではなく、円形など他の形状であってもよい。
基準ブロック84、86、88は、ステージ82の上面からZ軸方向(上方)に立設されたものである。ウインドウガラス12は、上縁部12Cが基準ブロック84、86に当接されることにより、Y軸方向においてステージ82上で位置決めされる。また、ウインドウガラス12は、後縁部12Bが基準ブロック88に当接されることにより、X軸方向においてステージ82上で位置決めされる。なお、実施形態では3つの基準ブロック84、86、88を例示したが、これに限定されるものではない。但し、本例のように少なくとも3つの基準ブロック84、86、88を備えることにより、ウインドウガラス12を安定して位置決めできる。
Yプッシャー90は、ステージ82上で基準ブロック84に対しY軸方向において対向配置される。また、Yプッシャー92は、ステージ82上で基準ブロック86に対しY軸方向において対向配置される。
2つのYプッシャー90、92は、円形の移動体106と、移動体106をY軸方向に移動させる直動装置108とをそれぞれ備えている。Yプッシャー90、92のそれぞれの直動装置108、108によって移動体106、106を基準ブロック84、86に向けてY(+)方向に移動させることにより、移動体106、106がウインドウガラス12の下縁部12Dに当接し、移動体106、106の同方向の移動によりウインドウガラス12の上縁部12Cが基準ブロック84、86に当接される。
Xプッシャー94は、円形の移動体110と、移動体110をX軸方向に移動させる直動装置112とを備えている。直動装置112によって移動体110を基準ブロック88に向けてX(+)方向に移動させることにより、移動体110がウインドウガラス12の前縁部12Aに当接し、移動体110の同方向の移動によりウインドウガラス12の後縁部12Bが基準ブロック88に当接される。
上記のように、Yプッシャー90、92とXプッシャー94の動作によってウインドウガラス12が既述したようにステージ82上で位置決めされる。なお、移動体106、110は、縁部との当接による縁部の損傷を防止するために、軟質樹脂又はエアバルーンのような緩衝部材で構成されることが好ましい。また、直動装置108、112としては、エアーシリンダを例示できる。
3つの吸着パッド96、96、96は、例えば、各々の吸着面がX−Y平面である同一の水平面に沿って配置されており、図6に示す電磁バルブ114を介して吸引ポンプ116に接続されている。電磁バルブ114が吸引側に切り換えられることにより、吸着パッド96、96、96に吸引力が発生し、吸着パッド96、96、96にウインドウガラス12が吸着固定される。また、電磁バルブ114が大気開放側に切り換えられることにより、吸着パッド96、96、96によるウインドウガラス12の吸着固定が解除される。なお、3つの吸着パッド96、96、96のZ方向の高さは、ウインドウガラス12の形状によって定まるものなので、それぞれ異なる高さ位置に設定される場合がある。
2つのホルダ移動部材98、98は、直動装置120、120にサイドシール移動部材102、102が搭載されて構成される。ホルダ14、14は、サイドシール移動部材102、102の中央部に設置された不動部(不図示)に着脱自在に取り付けられる。具体的には、不動部にZ方向に突設されたピン118にホルダ14の連結孔30(図3参照)が係合されることにより、ホルダ14が不動部に着脱自在に取り付けられる。ピン118は、本発明の係合部の一例である。
また、ホルダ14を挟んでX軸方向の両側には、サイドシール100、100が配置され、これらのサイドシール100、100は、サイドシール移動部材102によってホルダ14の両側面に対し、進退移動される。サイドシール100、100がホルダ14の両側面に当接されることにより、ホルダ本体16(図3参照)の底面26に塗布された接着剤70がホルダ本体16の両側部から外部に漏出することが抑制される。サイドシール100、100は、シール性を確保するために、樹脂又はゴム等の軟性部材によって構成されることが好ましい。
直動装置120は、サイドシール移動部材102を介してピン118をY軸方向に移動させる。ピン118には、ホルダ14の連結孔30が係合されている。これにより、ホルダ14がピン118に押されてウインドウガラス12の下縁部12Dに進出移動され、ホルダ本体16の挿入部25が下縁部12Dに挿入される。なお、サイドシール移動部材102としては、エアーシリンダを例示できる。また、直動装置120としては、ホルダ14の移動量を高精度に制御できるボールネジ装置を例示できる。直動装置120は、本発明の移動部の一例である。
図6は、ホルダ付きウインドウガラス10の製造装置80の制御系を示した機能ブロック図である。
製造装置80の制御装置104は、例えば、フィールドネットワーク(不図示)を介して、直動装置108、112、120と、サイドシール移動部材102と、電磁バルブ114とに接続されており、これらとの間でデータ及び信号を通信することによりこれらを統括して制御する。
制御装置104は、制御部122、直動装置108、112、120、サイドシール移動部材102、電磁バルブ114及び入出力インターフェース(不図示)を備える。
制御部122は、直動装置108、112、120、サイドシール移動部材102、電磁バルブ114を介して、あるいは、不図示の入出力インターフェースから入力されたユーザの指示に基づいて、製造装置10全体を統括制御する。
直動装置108、112は、制御部122からの信号に基づいて移動体106、110の動作を制御する。また、制御部122のメモリには、移動体106、110を動かすためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、移動体106、110の動作を自動で制御できる。あるいは、制御部122は、不図示の入出力インターフェースを介して入力されたユーザの指示に従って移動体106、110の動作を制御することもできる。
サイドシール移動部材102は、制御部122からの信号に基づいてサイドシール100、100の動作を制御する。また、制御部122のメモリには、サイドシール100、100を動かすためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、サイドシール100、100の動作を自動で制御できる。あるいは、制御部122は、不図示の入出力インターフェースを介して入力されたユーザの指示に従ってサイドシール100、100の動作を制御することもできる。
直動装置120は、制御部122からの信号に基づいてホルダ14の動作を制御する。また、制御部122のメモリには、ホルダ14を動かすためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、ホルダ14の動作を自動で制御できる。あるいは、制御部122は、不図示の入出力インターフェースを介して入力されたユーザの指示に従ってホルダ14の動作を制御することもできる。
電磁バルブ114は、制御部122からの信号に基づいてバルブの開閉動作を制御する。また、制御部122のメモリには、バルブを開閉するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、バルブの開閉動作を自動で制御できる。あるいは、制御部122は、不図示の入出力インターフェースを介して入力されたユーザの指示に従ってバルブの開閉動作を制御することもできる。
制御部122、直動装置108、112、120、サイドシール移動部材102及び電磁バルブ114は、1以上のプロセッサを備える1以上のコンピュータを用いて実現できる。プロセッサとしては、CPU(Central Processing Unit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を挙げることができる。
また、上記のコンピュータとしては、例えば、パソコン、マイクロコンピュータ又はPLC(Programmable Logic Controller)等を挙げることができる。コンピュータは、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等のメモリ、ハードディスク等の外部記録装置、入力装置、出力装置、ネットワーク接続装置等を備えていてもよい。メモリには、各装置を制御するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、各種の処理が実行される。
次に、製造装置80によるホルダ付きウインドウガラス10の製造方法について説明する。
図7は、図5に示した製造装置80及びウインドウガラス12の主要部をX−Yの平面座標位置で示した説明図である。本例の製造方法は、例えば、ウインドウガラス12の周縁部のうち上縁部12Cと基準ブロック84、86との当接位置を基準点P1、P2とし、これらの基準点P1、P2の座標位置(XR1、YR1)、(XR2、YR2)に基づいてウインドウガラス12の下縁部12Dに対するホルダ14の挿入部25の挿入量を規定するものである。なお、当然であるが、ウインドウガラス12の後縁部12Bと基準ブロック88との当接位置を基準点P3とし、基準点P1、P2、P3の座標位置に基づいてホルダ14の挿入量を規定してもよい。
具体的に説明すると、図6の制御部122のメモリには、図5に示した2本のピン118、118の待機時の座標位置(X1、Y1)、(X2、Y2)と、ホルダ14、14の挿入部25がウインドウガラス12の下縁部12Dに挿入された場合に、基準点P1、P2に対する2本のピン118、118の厳密な座標位置(X3、Y3)、(X4、Y4)とが記憶されている。そして、制御部122は、座標位置(X1、Y1)、(X2、Y2)から出発したピン118、118が座標位置(X3、Y3)、(X4、Y4)に到着したところで直動装置120が停止するように制御する。なお、上記の座標位置(X1、Y1)、(X2、Y2)は、ホルダ14、14がホルダ移動部材98、98にセットされたときの連結孔30の中心軸30A(図3参照)の座標位置に相当し、座標位置(X3、Y3)、(X4、Y4)は、ホルダ14、14がウインドウガラス12の下縁部12Dに組み付けられたときの中心軸30Aの座標位置に相当する。上記の内容を前提として、本例の製造方法の一例を説明する。
図8のフローチャートの如く、まず、ウインドウガラス12をステージ82上に載置する(S10)。具体的には、ウインドウガラス12を吸着パッド96、96、96に載せる。このとき、吸着パッド96、96、96に吸引力は働いていない。なお、ウインドウガラス12においては、以下の前処理をあらかじめ行うことが好ましい。すなわち、汚れ、雨濡れ及びその痕跡の有無を確認し、ホルダ接着面である下縁部12Dをn―ヘキサン又はイソプロピルアルコール等の洗浄液で洗浄し、乾燥させてプライマーを塗布する。また、ホルダ14においても、以下の前処理をあらかじめ行うことが好ましい。すなわち、汚れの有無を確認し、接着面である挿入部をn―ヘキサン又はイソプロピルアルコール等の洗浄液で洗浄し、乾燥させてプライマーを塗布し、接着剤70を塗布する。
次に、ウインドウガラス12をステージ82上で位置決めする(S20)。すなわち、Yプッシャー90、92を駆動してウインドウガラス12の上縁部12Cを基準ブロック84、86に当接させ、Xプッシャー94を駆動してウインドウガラス12の後縁部12Bを基準ブロック88に当接させる。この後、電磁バルブ114を吸引側に切り換えて、3つの吸着パッド96、96、96によりウインドウガラス12を吸着する。これにより、ウインドウガラス12がステージ82上で位置決めされる(図5参照)。なお、位置決め終了した移動体106、106、110は、図5の位置に停止させておいてもよく、位置決め後、ウインドウガラス12から退避した初期位置に移動させてもよい。
次に、接着剤70が充填されているホルダ14、14を図5に示したセット位置に取り付ける(S30)。すなわち、ホルダ14、14の連結孔30、30をピン118、118に係合させる。
次に、ホルダ14、14の組み付けを開始する(S40)。すなわち、ホルダ移動部材98、98の直動装置120、120を駆動して、ホルダ14、14をピン118、118によりウインドウガラス12の下縁部12Dに向けてY(+)方向に移動させる(S50)。
このとき、制御部122のメモリには、図5に示した2本のピン118、118の待機時の座標位置(X1、Y1)、(X2、Y2)と、ホルダ14、14の挿入部25にウインドウガラス12の下縁部12Dが挿入された場合に、基準点P1、P2に対する2本のピン118、118の厳密な座標位置(X3、Y3)、(X4、Y4)とが記憶されている。そして、制御部122は、座標位置(X1、Y1)、(X2、Y2)を出発点として出発したピン118、118が、到着点である座標位置(X3、Y3)、(X4、Y4)に到着したところで直動装置120、120を停止する。これにより、ホルダ14、14の連結孔30、30は、図7に示した基準点P1、P2に対して厳密な位置に設定される。したがって、実施形態の製造方法によれば、ウインドウガラス12にホルダ14を精度よく組み付けることができる。
以上説明したように、実施形態のホルダ付きウインドウガラス10の製造方法によれば、ウインドウガラス12をステージ82上で位置決めし、ウインドウガラス12の上縁部12Cと基準ブロック84、86との当接位置を基準点P1、P2とし、基準点P1、P2に基づいてウインドウガラス12の下縁部12Dに対する挿入部25の挿入量を規定したので、ウインドウガラス12にホルダ14を精度よく組み付けることができる。また、ウインドウガラス12の後縁部12Bと基準ブロック88との当接位置を基準点P3とし、基準点P1、P2、P3の座標位置に基づいてホルダ14の挿入量を規定してもよい。
また、上記の製造方法によれば、連結孔30に係合されるピン118の移動量を上記の挿入量に基づいて規定したので、連結孔30の中心軸30Aを上記の厳密な位置にダイレクトで移動させることができる。よって、ホルダ14の組み付け精度が向上する。
また、上記のホルダ14の組み付け動作に連動して、サイドシール100、100をサイドシール移動部材102、102によって移動させてホルダ14の両側面に当接させる(S60)。これにより、ホルダ本体16の底面26(図3参照)に塗布された接着剤70がホルダ本体16の両側部から外部に漏出することを抑制できる。
この後、サイドシール100、100をサイドシール移動部材102、102によってホルダ14から退避させる(S70)。そして、ピン118を連結孔30から外した後、直動装置120によってサイドシール移動部材102を図5に示したセット位置に復帰させる(S80)。なお、ピン118を連結孔30から取り外す手段としては、ピン118を既述の不動部に取り外し自在に取り付けておけばよい。これにより、ピン118を連結孔30から容易に取り外すことができる。
この後、電磁バルブ114を大気開放側に切り換えて、吸着パッド96、96、96によるウインドウガラス12の吸着固定を解除する(S90)。この後、ホルダ付きウインドウガラス10をステージ82から搬出する。以上の工程を経ることにより、ステージ82上でホルダ付きウインドウガラス10を製造できる。
次に、製造方法の他の第1の態様について説明する。
先に説明した態様は、ホルダ14の連結孔30をピン118に係合させることにより、中心軸30Aの座標位置(出発点と到着点のそれぞれの座標位置)に基づいてホルダ14の移動量(出発点から到着点までの移動量)を規定した。これに対して、以下の他の第1の態様は、ホルダ14の外形のうち座標位置に設定し易い位置を選定し、その座標位置に基づいてホルダ14の移動量を規定するものである。
図9は、上記の座標位置として、ホルダ本体16の下面28の中央部28Aを選定した例であり、中央部28Aの出発点の座標位置と到着点の座標位置に基づいてホルダ14の移動量を規定する。この場合のホルダ移動部材130は、直動装置120によってY軸方向に移動される移動体132を備え、この移動体132をホルダ本体16の下面28に当接させることでホルダ14を到着点まで移動させる。このように、連結孔30とは異なる位置に基づいてホルダ14の移動量を規定したとしてもウインドウガラス12にホルダ14を精度よく組み付けることができる。
また、製造方法の他の第2の態様として、以下のようにホルダ14をウインドウガラス12に組み付けることもできる。
すなわち、ウインドウガラス12の下縁部12Dにホルダ14の挿入部25を予め挿入しておく。この場合、ホルダ14の座標位置は、基準点P1、P2に対する厳密な座標位置に対してY(−)方向側の座標位置に組み付ける。その後、以下の検具を使用してホルダ14の位置をY(+)方向側に微調整する。
図10は、ホルダ14の位置を微調整する検具140の構成を示した概略側面図である。
図10に示す検具140は、ホルダ14の連結孔30に係合するピン142と、ピン142を連結孔30の下方側から連結孔30に対して進退移動させるシリンダ144と、ピン142をY(+)方向側に移動させる直動装置146と、連結孔30の画像と上記の厳密な座標位置を点画像として表示する表示装置(不図示)と、を有している。
上記の検具140によれば、直動装置146を駆動してホルダ14をY(+)方向側に移動させて、ウインドウガラス12の下縁部12Dに対する挿入部25の挿入量を調整していく。上記の表示装置には、連結孔30の画像が上記の座標位置に接近していく画像が表示されており、連結孔30の中心軸30A(図3参照)が上記の座標位置に到着したところで直動装置146を停止して、ホルダ14の移動を停止する。このような製造方法であっても、ウインドウガラス12にホルダ14を精度よく組み付けることができる。
図11は、実施形態のホルダ150の一例を示す平面図である。なお、ホルダ150を説明するに際し、図3に示したホルダ14と同一若しくは類似する部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図11に示すホルダ150は、ホルダ本体16と、連結部18と、挿入量調整部152と、を備えている。
挿入量調整部152は、一例としてホルダ本体16に螺入されたネジ154、154を有している。これらのネジ154、154は、連結部18を挟んでホルダ本体16の両側に設けられる。また、ネジ154、154は、ホルダ本体16の下面28(図3参照)から底壁24を貫通して底面26に突出し、ウインドウガラス12の下縁部12Dに当接される。このような挿入量調整部152を備えたホルダ150によれば、ネジ154、154を旋回させることで、ウインドウガラス12の下縁部12Dに対するホルダ150の挿入部25の挿入量を調整できる。よって、このようなホルダ150を使用することにより、ウインドウガラス12にホルダ14を精度よく組み付けることができる。
以上、本発明について説明したが、本発明は、上記の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、いくつかの改良又は変形を行ってもよい。
10…ホルダ付きウインドウガラス、12…ウインドウガラス、14…ホルダ、16…ホルダ本体、18…連結部、20…側壁、22…側壁、24…底壁、25…挿入部、26…底面、28…下面、30…連結孔、32…ボルト、50…昇降装置、52…モータ、54…ガイドレール、56…スライダ、58…第1ワイヤ、60…第2ワイヤ、62…ドラム、64…フロントサッシュ、66…リヤサッシュ、70…接着剤、80…製造装置、82…ステージ、84、86、88…基準ブロック、90、92…Yプッシャー、94…Xプッシャー、96…吸着パッド、98…ホルダ移動部材、100…サイドシール、102…サイドシール移動部材、104…制御装置、106…移動体、108…直動装置、110…移動体、112…直動装置、114…電磁バルブ、116…吸引ポンプ、118…ピン、120…直動装置、122…制御部、130…ホルダ移動部材、132…移動体、140…検具、142…ピン、144…シリンダ、146…直動装置、150…ホルダ、152…挿入量調整部、154…ネジ、200…車両、202…フロントサイドドア、204…ドアパネル、206…窓用開口部

Claims (11)

  1. ウインドウガラスをステージ上に載置して、前記ウインドウガラスの縁部を位置決め部材に当接させることにより前記ウインドウガラスを前記ステージ上で位置決めし、
    前記位置決めされた前記ウインドウガラスの縁部に向けて、ホルダをホルダ移動部材によって移動させることにより、前記ホルダを前記ウインドウガラスの縁部に組み付ける、ウインドウガラスに対するホルダの組み付け方法であって、
    前記ホルダは、前記ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体から突設されて、昇降装置と連結される連結孔を有する連結部とを備えており、
    前記ウインドウガラスの縁部と前記位置決め部材との当接位置を基準点とし、前記基準点に基づいて前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を規定する、
    ホルダ付きウインドウガラスの製造方法。
  2. 前記ホルダ移動部材は、前記連結孔に係合される係合部と、前記係合部を前記ウインドウガラスの縁部に向けて移動させる移動部とを有しており、
    前記移動部による前記係合部の移動量を前記挿入量に基づいて規定する、
    請求項1に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造方法。
  3. 前記ホルダ移動部材は、前記ホルダ本体を保持する保持部と、前記保持部を前記ウインドウガラスの縁部に向けて移動させる移動部とを有しており、
    前記移動部による前記保持部の移動量を前記挿入量に基づいて規定する、
    請求項1に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造方法。
  4. ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体と、前記ウインドウガラスの縁部に当接し、前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を調整可能な挿入量調整部と備えたホルダを使用し、
    前記ウインドウガラスの縁部に前記挿入部を挿入し、前記挿入量調整部によって前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を調整する、
    ホルダ付きウインドウガラスの製造方法。
  5. 前記挿入量調整部は、前記ホルダ本体に螺入されるネジであり、
    前記ネジを旋回させることで、前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を調整する、
    請求項4に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造方法。
  6. ウインドウガラスが載置されるステージと、
    前記ステージに設けられ、前記ウインドウガラスの縁部が当接されることにより前記ウインドウガラスを前記ステージ上で位置決めする位置決め部材と、
    前記ウインドウガラスの縁部に組み付けられるホルダであって、前記ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体から突設されて、昇降装置と連結される連結孔を有する連結部とを備えるホルダを、前記ウインドウガラスの縁部に向けて移動させるホルダ移動部材と、
    前記ホルダ移動部材の移動量を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記縁部と前記位置決め部材との当接位置を基準点とし、前記基準点に基づいて前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を規定する、
    ホルダ付きウインドウガラスの製造装置。
  7. 前記ホルダ移動部材は、前記連結孔に係合される係合部と、前記係合部を前記ウインドウガラスの縁部に向けて移動させる移動部とを有し、
    前記制御部は、前記移動部による前記係合部の移動量を前記挿入量に基づいて規定する、
    請求項6に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造装置。
  8. 前記ホルダ移動部材は、前記ホルダ本体を保持する保持部と、前記保持部を前記ウインドウガラスの縁部に向けて移動させる移動部とを有し、
    前記制御部は、前記移動部による前記保持部の移動量を前記挿入量に基づいて規定する、
    請求項6に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造装置。
  9. 前記保持部は、前記ウインドウガラスの縁部に沿った方向における前記挿入部の両端部において、前記挿入部と前記ウインドウガラスの縁部との間の隙間を封止する一対の堰部を有する、
    請求項8に記載のホルダ付きウインドウガラスの製造装置。
  10. ウインドウガラスの縁部に挿入される挿入部を有するホルダ本体を備えたホルダにおいて、
    前記ウインドウガラスの縁部に当接し、前記ウインドウガラスの縁部に対する前記挿入部の挿入量を調整可能な挿入量調整部を備える、ホルダ。
  11. 前記挿入量調整部は、前記ホルダ本体に螺入されるネジである、
    請求項10に記載のホルダ。
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