JP2021172504A - Tension applying device - Google Patents
Tension applying device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021172504A JP2021172504A JP2020079152A JP2020079152A JP2021172504A JP 2021172504 A JP2021172504 A JP 2021172504A JP 2020079152 A JP2020079152 A JP 2020079152A JP 2020079152 A JP2020079152 A JP 2020079152A JP 2021172504 A JP2021172504 A JP 2021172504A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- load
- tension applying
- pressing
- sandwiching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、巻き取るロープに張力を付与する張力付与装置に関する。 The present invention relates to a tension applying device that applies tension to a rope to be wound.
クレーンにおいて、ドラムにロープを巻き取る際に、ロープに張力を付与しながら巻き取ることで、乱巻が発生しないようにしている。 In a crane, when winding a rope around a drum, the rope is wound while applying tension to prevent random winding.
特許文献1では、2つのバックアップシーブとテンションシーブとの間にロープを通し、テンションシーブをロープに押し付けながらロープを巻き取ることで、ロープに張力を付与している。
In
しかしながら、特許文献1のものは、テンションシーブをロープに押し付けた際の型がロープについてしまい、ロープを整然と巻き取ることができない。そのような状態でウインチを使用すると、ロープの繰り出し、巻き取りに影響が生じ、その結果、乱巻が起こりやすくなる。
However, in
特許文献2では、一対の無端状のベルトでスリットコイルを挟み、シリンダでベルトを押圧しながらロープを巻き取り、その際に、ベルトに制動力を付与することで、スリットコイルに張力を付与している。無端状のベルトとスリットコイルとの間に相対的な滑りが生じにくいので、スリットコイルの素線が摩耗したり切れたりするのが抑制される。
In
しかしながら、特許文献2のものは、鉄板を長手方向にカットした製品を製造するスリッターラインのための設備であり、工場内設備である。よって、工場内に据え付けられており、輸送されるものではない。
However,
一方、クレーンは、複数の作業現場の間を移動して使用される。このとき、輸送制限から、ロープをウインチから外して輸送することがある。また、ロープの損傷などにより、作業現場においてロープを取り換える場合がある。つまり、クレーンでは、その場その場で、ロープに張力をかけながらウインチに巻き取る必要がある。しかし、工場内設備のようなものは、輸送できないため、輸送ができる簡易な設備が必要である。さらに、ロープに張力をかけているときに、ロープに張力をかける設備自体が、地面上を横滑りしたり、地面から浮き上がったりしないようにすることも重要である。 On the other hand, the crane is used by moving between a plurality of work sites. At this time, the rope may be removed from the winch for transportation due to transportation restrictions. In addition, the rope may be replaced at the work site due to damage to the rope. In other words, with a crane, it is necessary to wind the rope around the winch while applying tension to the rope on the spot. However, since equipment such as factory equipment cannot be transported, simple equipment that can be transported is required. It is also important that the rope tensioning equipment itself does not skid on the ground or lift off the ground when the rope is tensioned.
本発明の目的は、輸送や取り扱いを容易に行うことが可能な張力付与装置を提供することである。 An object of the present invention is to provide a tension applying device that can be easily transported and handled.
本発明は、地面に載置される支持部と、前記支持部上に設けられ、ロープを挟持可能な一対の無端状の挟持部と、前記支持部上に設けられ、前記挟持部を前記ロープの方に押すことで、一対の前記挟持部で前記ロープを挟持させることが可能な押付部と、前記支持部上に設けられ、クレーンからの荷重を受ける荷重受け部と、前記支持部上に設けられ、前記荷重受け部が受けた荷重の大きさに応じた力で、前記押付部を前記挟持部に押し付ける駆動構造と、を有することを特徴とする。 In the present invention, a support portion placed on the ground, a pair of endless sandwiching portions provided on the support portion and capable of sandwiching a rope, and an endless sandwiching portion provided on the support portion, the sandwiching portion is provided on the rope. A pressing portion that allows the rope to be sandwiched between the pair of the sandwiching portions, a load receiving portion that is provided on the support portion and receives a load from the crane, and the support portion. It is characterized by having a drive structure provided and for pressing the pressing portion against the holding portion with a force corresponding to the magnitude of the load received by the load receiving portion.
本発明によると、荷重受け部が受けた荷重の大きさに応じた力で、押付部が挟持部に押し付けられる。これにより、挟持部がロープの方に押され、一対の挟持部でロープが挟持される。挟持部でロープを挟持しながら、クレーンの巻回装置でロープを巻き取ることで、ロープに張力を付与することができる。そして、荷重受け部は、クレーンからの荷重を受ける。この荷重により、駆動構造が駆動するとともに、支持部が地面上を横滑りしたり、地面から浮き上がったりするのが抑制される。よって、駆動構造を駆動させる外部動力源や、支持部を地面に押さえ付けるアンカーウエイトを別途用意する必要がない。これにより、輸送や取り扱いを容易に行うことができる。 According to the present invention, the pressing portion is pressed against the holding portion by a force corresponding to the magnitude of the load received by the load receiving portion. As a result, the sandwiching portion is pushed toward the rope, and the rope is sandwiched between the pair of sandwiching portions. Tension can be applied to the rope by winding the rope with the winding device of the crane while sandwiching the rope with the holding portion. Then, the load receiving portion receives the load from the crane. This load drives the drive structure and prevents the support from skidding on the ground or lifting from the ground. Therefore, it is not necessary to separately prepare an external power source for driving the drive structure and an anchor weight for pressing the support portion against the ground. As a result, transportation and handling can be easily performed.
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(クレーンの構成)
本実施形態における張力付与装置は、作業機械であるクレーンのドラムにロープを巻き取る際に、ロープに張力を付与するものである。クレーン10の側面図である図1に示すように、クレーン10は、吊荷(図示せず)の巻上および巻下を行うものであって、クローラ式の下部走行体11の上部に上部旋回体12が旋回可能に設けられた構成となっている。なお、作業機械は、クローラ式のクレーンに限定されず、ホイール式のクレーンであってもよい。
(Crane configuration)
The tension applying device in the present embodiment applies tension to the rope when the rope is wound around the drum of a crane, which is a work machine. As shown in FIG. 1, which is a side view of the
上部旋回体12は、旋回フレーム13と、ブーム14と、マスト15と、ウインチ16と、下部スプレッダ17と、カウンタウエイト18と、バックストップ装置19と、を有している。
The upper
旋回フレーム13は、旋回ベアリング(図示せず)を介して下部走行体11に取り付けられている。ブーム(起伏部材)14は、旋回フレーム13の前部に、旋回フレーム13に対して起伏可能に連結されている。ブーム14は、下部ブーム14Aと、一または複数の中間ブーム14Bと、上部ブーム14Cとで構成されている。図1では、中間ブーム14Bは1つである。
The
マスト15は、ブーム14の後側において、旋回フレーム13に対して起伏可能に連結されている。マスト15の先端部と、ブーム14の先端部とは、ガイリンク20を介して連結されている。なお、マスト15の代わりに、ガントリを備えた構成であってもよい。また、ガイリンク20をガイラインとして使用しているが、ガイラインは、ガイケーブルやガイロープ等であってもよい。
The
ウインチ(巻回装置)16は、旋回フレーム13の中央部に配置されている。なお、ウインチ16は、ブーム14の下部(下部ブーム)に配置されていてもよい。ウインチ16は、ワイヤロープの巻取り、および繰出しを行うものであり、吊荷の巻上および巻下、ならびに、ブーム14の起伏などに用いられる。本実施形態において、ウインチ16は3個設けられている。3個のウインチ16は、旋回フレーム13の前側から後側に向かって、主巻ウインチ16a、補巻ウインチ16b、起伏ウインチ16cの順番で配置されている。なお、前記の3つのウインチのほかに、サードウインチを有していてもよい。
The winch (winding device) 16 is arranged at the center of the
ウインチ16は、ワイヤロープが巻回されるドラムと、ドラムを回転させるモータと、を有している。
The
下部スプレッダ17は、旋回フレーム13の後部に設けられている。マスト15の先端部に設けられた上部スプレッダ21と、下部スプレッダ17とは、ブーム起伏ロープ22を介して連結されている。ウインチ16(起伏ウインチ16c)で、ブーム起伏ロープ22を巻取り及び巻出しすることで、マスト15が起伏する結果、ブーム14が起伏する。
The
カウンタウエイト18は、旋回フレーム13の後部に搭載されている。バックストップ装置19は、ブーム14の背面に取り付けられ、ブーム14の背面から旋回フレーム13に向かって延びている。バックストップ装置19は、旋回フレーム13に固定されたバックストップ受け23に受けられることで、ブーム14の後側への回転を規制する。
The
(張力付与装置の構成)
張力付与装置1の断面図である図2に示すように、張力付与装置1は、支持部2と、挟持部3と、押付部4と、荷重受け部5と、を有している。支持部2は、地面に載置される。本実施形態において、支持部2は、直方体形状の筐体であり、支持部2内に、挟持部3、押付部4、および、荷重受け部5がそれぞれ設けられている。支持部2の図中下面が、地面に接する面である。なお、支持部2は、筐体ではなく、その上に、挟持部3、押付部4、および、荷重受け部5がそれぞれ設けられたものであってもよい。
(Structure of tension applying device)
As shown in FIG. 2, which is a cross-sectional view of the
挟持部3は、無端状のベルトであり、支持部2内に一対設けられている。一対の挟持部3の各々は、一対のスプロケット31の間に掛け回されている。一対の挟持部3は、ロープ51を挟持可能である。ここで、ロープ51は、主巻ウインチ16a、および、補巻ウインチ16bのドラムに巻き取られるワイヤロープである。
The sandwiching
図2のA−A断面図である図3に示すように、挟持部3には、凹部3aが形成されている。この凹部3aは、ロープ51の外周面に沿うような形状、例えば、半円状である。この凹部3a同士の間にロープ51が嵌ることで、一対の挟持部3でロープ51が挟持されることになる。
As shown in FIG. 3, which is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 2, a
凹部3aにロープ51を嵌めることで、一対の挟持部3がロープ51を挟持する方向、および、ロープ51の進行方向にそれぞれ直交する方向(図3の上下方向)にロープ51が移動するのを防止することができる。また、一対の挟持部3による挟持力がロープ51に掛り過ぎないようにすることができる。
By fitting the
挟持部3の凹部3aの内側には、摩擦材3bが貼り付けられていてもよい。この摩擦材3bは、挟持部3とロープ51との間に相対的な滑りが生じるのを抑制するものである。本実施形態において、摩擦材3bは、硬質ゴムのような樹脂部材であるが、これに限定されず、金属であってもよい。
A
図2に戻って、押付部4は、支持部2内に一対設けられている。一対の押付部4の各々は、挟持部3の内側に配置されている。押付部4は、挟持部3をロープ51の方に押すことで、一対の挟持部3でロープ51を挟持させることが可能である。具体的には、後述するピストンロッド36により押付部4が挟持部3に押し付けられることで、挟持部3がロープ51に押し付けられる。
Returning to FIG. 2, a pair of
押付部4は、回転自在な複数のローラ32を有している。複数のローラ32は、挟持部3の駆動方向に沿って並んで配置されている。ローラ32の各々は、押付部4が挟持部3をロープ51の方に押した際に、挟持部3に当接する。挟持部3にローラ32が当接した状態で、挟持部3が駆動されると、ローラ32が回転する。そのため、挟持部3と押付部4との間に相対的な摺動が生じにくい。
The
荷重受け部5は、支持部2の上方に設けられている。支持部2の上面と荷重受け部5の下面との間には、ばね33が配置されている。荷重受け部5は、クレーン10からの荷重を受ける。本実施形態では、荷重受け部5は、ブーム14の荷重を受ける。ばね33は、荷重受け部5が荷重を受けないときに、荷重受け部5を元の位置に戻すものである。
The
また、張力付与装置1は、駆動構造6を有している。駆動構造6は、支持部2内において、ロープ51の左右にそれぞれ設けられている。また、図3に示すように、駆動構造6は、挟持部3の前後(図中上下)に1つずつ設けられている。
Further, the
駆動構造6は、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた力で、押付部4を挟持部3に押し付ける。図3において、図中右側の2つの駆動構造6が、図中右側の押付部4を図中右側の挟持部3に押し付け、図中左側の2つの駆動構造6が、図中左側の押付部4を図中左側の挟持部3に押し付ける。
The
図2に示すように、駆動構造6は、シリンダ構造であり、ピストン34と、シリンダ35と、ピストンロッド36と、ばね37と、を有している。ピストン34は、荷重受け部5により下方に押圧される。シリンダ35は、円柱状の空間を有し、その空間は油(流体)で満たされている。ピストンロッド36は、シリンダ35内の油圧(流体圧)で押付部4の方に進出し、ばね37の付勢力で押付部4から離れる方向に後退する。ピストンロッド36は、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた油圧で、押付部4の方に進出し、押付部4を挟持部3に押し付ける。ピストンロッド36の受圧面積は、ピストン34の受圧面積よりも大きくされている。
As shown in FIG. 2, the
また、図2に示すように、張力付与装置1は、制動部7を有している。制動部7は、支持部2内において、4つのスプロケット31にそれぞれ設けられている。制動部7は、挟持部3に制動力を付与する。
Further, as shown in FIG. 2, the
制動部7は、円盤38と、ブレーキパッド39と、を有している。図2のB−B断面図である図4にも示すように、円盤38は、スプロケット31と同軸にされている。ブレーキパッド39は、円盤38を挟むことが可能である。ブレーキパッド39で円盤38を挟むことで、円盤38の回転に制動力が付与される。
The
ブレーキパッド39による制動力は、ウインチ16の巻き取り力やロープ51に合わせて調整可能にされている。具体的には、円盤38を挟む2つの部材間の距離を狭くしたり広くしたりすることで、制動力が変化される。2つの部材間の距離は、油圧などで変化されてもよいし、一方の部材に対する他方の部材のねじ込み量を変化させることで、変化されてもよい。
The braking force of the
なお、制動部7は、上記の構成に限定されず、ドラムブレーキや電気モータで電気的に制動するものであってもよい。
The
また、図2に示すように、張力付与装置1は、固定構造8を有している。固定構造8は、図中右側と図中左側とにそれぞれ設けられている。また、図3に示すように、固定構造8は、挟持部3の前後(図中上下)に1つずつ設けられている。固定構造8は、支持部2の上面と荷重受け部5の下面との距離を固定するものである。
Further, as shown in FIG. 2, the
図2に示すように、固定構造8は、複数の貫通穴40と、複数の有底穴41と、固定ピン42と、を有している。複数の貫通穴40は、荷重受け部5の側部に垂直方向に並んで設けられている。複数の有底穴41は、支持部2の上部に垂直方向に並んで設けられている。固定ピン42は、水平方向に並んだ貫通穴40と有底穴41とに差し通される。固定ピン42を差し通す貫通穴40および有底穴41を異ならせることで、固定構造8が固定する距離を多段階に変化させることができる。
As shown in FIG. 2, the fixing
後述するように、ロープ51が下から上に向かって引っ張られる。このとき、荷重受け部5はブーム14の荷重を受けている。固定構造8がない場合、ロープ51を引く力が荷重受け部5が受ける荷重よりも一時的に強くなると、支持部2が地面から浮き上がる。支持部2が浮き上がると、支持部2の上面と荷重受け部5の下面との距離が縮まり、駆動構造6による押圧力が強まる。一時的に強くなっていた、ロープ51を引く力が弱まると、浮き上がっていた支持部2が地面に接地し、支持部2の上面と荷重受け部5の下面との距離が広がり、駆動構造6による押圧力が弱まる。このようにして、駆動構造6による押圧力が変動する。
As will be described later, the
そこで、ロープ51を引っ張る前に、駆動構造6による押圧力が最適になった段階で、固定構造8で、支持部2の上面と荷重受け部5の下面との距離を固定する。これにより、その後にロープ51を引っ張っても、駆動構造6による押圧力が変動しないようにすることができる。
Therefore, before pulling the
また、張力付与装置1は、ガイドシーブ9を有している。ガイドシーブ9は、支持部2内に配置されたシーブ軸43の周りを回転自在である。ガイドシーブ9は、張力付与装置1、または、張力付与装置1の外部に設けられた図示しないドラムから繰り出されたロープ51を、支持部2内に導くものである。なお、ガイドシーブ9は、なくてもよい。
Further, the
このような構成において、ウインチ16のドラムにロープ51を巻き取る際には、クレーン10の側面図である図5に示すように、ブーム14が倒伏され、上部ブーム14Cの先端部が張力付与装置1の上に載せられる。これにより、図2に示すように、荷重受け部5はブーム14の荷重を受け、駆動構造6が押付部4を挟持部3に押し付ける。
In such a configuration, when the
駆動構造6による押圧力が最適となった段階で、固定構造8で、支持部2の上面と荷重受け部5の下面との距離を固定する。そして、ウインチ16のモータでドラムを回転させて、ドラムにロープ51を巻き取っていく。
When the pressing force by the
図5の要部Cの拡大図である図6に示すように、ロープ51は、ガイドシーブ9に案内され、一対の挟持部3の間を下から上に通過する。そして、上部ブーム14Cの先端に設けられたポイントシーブ61およびガイドシーブ62に案内されて、ウインチ16のドラムに巻き取られていく。このとき、図5に示すように、図示しない補助クレーンが吊り下げた金車52を用いて、ロープ51を吊り上げることで、ロープ51がブーム14に擦れるのを防止してもよい。
As shown in FIG. 6, which is an enlarged view of the main part C of FIG. 5, the
ここで、図2に示すように、ロープ51が一対の挟持部3の間を通過する際に、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた力で、押付部4が挟持部3に押し付けられる。これにより、挟持部3がロープ51の方に押され、一対の挟持部3でロープ51が挟持される。挟持部3でロープ51を挟持しながら、ウインチ16でロープ51を巻き取ることで、ロープ51に張力を付与することができる。このとき、無端状の挟持部3とロープ51との間に相対的な滑りが生じにくいので、ロープ51の素線が摩耗したり切れたりするのが抑制される。
Here, as shown in FIG. 2, when the
そして、荷重受け部5は、クレーン10からの荷重を受ける。この荷重により、駆動構造6が駆動するとともに、支持部2が地面上を横滑りしたり、地面から浮き上がったりするのが抑制される。よって、駆動構造6を駆動させる外部動力源や、支持部2を地面に押さえ付けるアンカーウエイトを別途用意する必要がない。これにより、張力付与装置1の輸送や取り扱いを容易に行うことができる。
Then, the
また、荷重受け部5は、クレーン10のブーム14の荷重を受ける。起伏ウインチ16cが負担するブーム14の荷重を異ならせることで、ブーム14から荷重受け部5が受ける荷重を変化させることができる。これにより、駆動構造6による押圧力を調整することができる。
Further, the
また、駆動構造6のピストンロッド36により、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた流体圧で、押付部4が挟持部3に押し付けられる。ピストンロッド36の受圧面積を、ピストン34の受圧面積よりも大きくすることで、荷重受け部5が受ける荷重よりも大きな力で、押付部4を挟持部3に押し付けることができる。
Further, the
また、押付部4が、挟持部3に当接する回転自在な複数のローラ32を有している。これらローラ32により、挟持部3と押付部4との間に相対的な摺動が生じにくいので、挟持部3の摩耗を抑制し、長寿命化することができる。
Further, the
また、制動部7により、挟持部3に制動力が付与される。これにより、ロープ51に付与される張力を大きくすることができる。
Further, the
また、挟持部3のロープ51を挟持する面に、摩擦材3bが設けられている。この摩擦材3bにより、挟持部3とロープ51との間に相対的な滑りが生じるのを抑制することができる。これにより、ロープ51に付与される張力を大きくすることができる。
Further, a
また、挟持部3に、ロープ51が嵌る凹部3aが形成されている。凹部3aにロープ51を嵌めることで、一対の挟持部3がロープ51を挟持する方向、および、ロープ51の進行方向にそれぞれ直交する方向にロープ51が移動するのを防止することができる。また、一対の挟持部3による挟持力がロープ51に掛り過ぎないようにすることができる。
Further, the sandwiching
(変形例)
なお、図2の要部Dの拡大図である図7に示すように、シリンダ構造の駆動構造6に代えて、くさび構造の駆動構造106を用いてもよい。この駆動構造106は、第1移動体45と、第2移動体46と、を備えている。第2移動体46の斜面は、第1移動体45の斜面よりも短い。第1移動体45は、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた移動量で第1方向(図中上下方向)に移動する。第2移動体46は、第1移動体45の移動量に応じた移動量で、第1方向に交差する第2方向(図中左右方向)に移動することで、押付部4を挟持部3に押し付ける。
(Modification example)
As shown in FIG. 7, which is an enlarged view of the main part D in FIG. 2, a wedge-structured
シリンダ構造と異なり、くさび構造に流体は不要であるので、流体が漏れる危険性がない。また、シリンダ構造では、高い加工精度が必要であるが、くさび構造では、シリンダ構造ほどの加工精度は必要ないため、駆動構造106を低コストで作成することができる。
Unlike the cylinder structure, the wedge structure does not require fluid, so there is no risk of fluid leakage. Further, the cylinder structure requires high machining accuracy, but the wedge structure does not require as much machining accuracy as the cylinder structure, so that the
また、クレーン10の側面図である図8に示すように、ロープ51を巻き取る際に、上部ブーム14Cの先端部ではなく、中間ブーム14Bの先端部が張力付与装置1の上に載せられる構成であってもよい。また、クレーン10の側面図である図9に示すように、ロープ51を巻き取る際に、下部ブーム14Aの先端部が張力付与装置1の上に載せられる構成であってもよい。これらのような構成であれば、ブーム14の荷重を荷重受け部5で好適に受けながら、省スペース化することができる。
Further, as shown in FIG. 8 which is a side view of the
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る張力付与装置1によると、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた力で、押付部4が挟持部3に押し付けられる。これにより、挟持部3がロープ51の方に押され、一対の挟持部3でロープ51が挟持される。挟持部3でロープ51を挟持しながら、ウインチ16でロープ51を巻き取ることで、ロープ51に張力を付与することができる。そして、荷重受け部5は、クレーン10からの荷重を受ける。この荷重により、駆動構造6が駆動するとともに、支持部2が地面上を横滑りしたり、地面から浮き上がったりするのが抑制される。よって、駆動構造6を駆動させる外部動力源や、支持部2を地面に押さえ付けるアンカーウエイトを別途用意する必要がない。これにより、輸送や取り扱いを容易に行うことができる。
(effect)
As described above, according to the
また、荷重受け部5は、クレーン10のブーム14の荷重を受ける。起伏ウインチ16cが負担するブーム14の荷重を異ならせることで、ブーム14から荷重受け部5が受ける荷重を変化させることができる。これにより、駆動構造6による押圧力を調整することができる。
Further, the
また、シリンダ構造の駆動構造6のピストンロッド36により、荷重受け部5が受けた荷重の大きさに応じた流体圧で、押付部4が挟持部3に押し付けられる。ピストンロッド36の受圧面積を、ピストン34の受圧面積よりも大きくすることで、荷重受け部5が受ける荷重よりも大きな力で、押付部4を挟持部3に押し付けることができる。
Further, the
また、くさび構造の駆動構造106の場合には、シリンダ構造と異なり、流体は不要であるので、流体が漏れる危険性がない。また、シリンダ構造では、高い加工精度が必要であるが、くさび構造では、シリンダ構造ほどの加工精度は必要ないため、駆動構造106を低コストで作成することができる。
Further, in the case of the wedge
また、押付部4が、挟持部3に当接する回転自在な複数のローラ32を有している。これらローラ32により、挟持部3と押付部4との間に相対的な摺動が生じにくいので、挟持部3の摩耗を抑制し、長寿命化することができる。
Further, the
また、制動部7により、挟持部3に制動力が付与される。これにより、ロープ51に付与される張力を大きくすることができる。
Further, the
また、挟持部3のロープ51を挟持する面に、摩擦材3bが設けられている。この摩擦材3bにより、挟持部3とロープ51との間に相対的な滑りが生じるのを抑制することができる。これにより、ロープ51に付与される張力を大きくすることができる。
Further, a
また、挟持部3に、ロープ51が嵌る凹部3aが形成されている。凹部3aにロープ51を嵌めることで、一対の挟持部3がロープ51を挟持する方向、および、ロープ51の進行方向にそれぞれ直交する方向にロープ51が移動するのを防止することができる。また、一対の挟持部3による挟持力がロープ51に掛り過ぎないようにすることができる。
Further, the sandwiching
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。 Although the embodiments of the present invention have been described above, only specific examples are illustrated, and the present invention is not particularly limited, and the specific configuration and the like can be appropriately redesigned. In addition, the actions and effects described in the embodiments of the present invention merely list the most preferable actions and effects arising from the present invention, and the actions and effects according to the present invention are described in the embodiments of the present invention. It is not limited to what has been done.
例えば、本実施形態の張力付与装置1では、ロープ51が支持部2内を下から上に通過しているが、張力付与装置1を横倒しにして使用することで、ロープ51が支持部2内を横方向に通過する構成であってもよい。この場合、ポイントシーブ61を使用せずに、ガイドシーブ62のみを使用してよい(図6参照)。
For example, in the
また、荷重受け部5は、ブーム14の荷重を受ける構成に限定されず、カウンタウエイト18の荷重や下部走行体11のクローラの荷重、ブーム14の先端部に起伏可能に連結されたジブの荷重、マスト15の荷重のいずれかを受ける構成であってもよい。クローラの荷重を荷重受け部5が受ける場合、荷重受け部5の鉛直方向に向いた両端部を地面近傍まで延長して、この端部をクローラが踏むようにすればよい。
Further, the
1 張力付与装置
2 支持部
3 挟持部
3a 凹部
3b 摩擦材
4 押付部
5 荷重受け部
6 駆動構造
7 制動部
8 固定構造
9 ガイドシーブ
10 クレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 旋回フレーム
14 ブーム(起伏部材)
14A 下部ブーム
14B 中間ブーム
14C 上部ブーム
15 マスト
16 ウインチ
16a 主巻ウインチ
16b 補巻ウインチ
16c 起伏ウインチ
17 下部スプレッダ
18 カウンタウエイト
19 バックストップ装置
20 ガイリンク
21 上部スプレッダ
22 ブーム起伏ロープ
31 スプロケット
32 ローラ
33 ばね
34 ピストン
35 シリンダ
36 ピストンロッド
37 ばね
38 円盤
39 ブレーキパッド
40 貫通穴
41 有底穴
42 固定ピン
43 シーブ軸
45 第1移動体
46 第2移動体
51 ロープ
52 金車
61 ポイントシーブ
62 ガイドシーブ
106 駆動構造
1
Claims (14)
前記支持部上に設けられ、ロープを挟持可能な一対の無端状の挟持部と、
前記支持部上に設けられ、前記挟持部を前記ロープの方に押すことで、一対の前記挟持部で前記ロープを挟持させることが可能な押付部と、
前記支持部上に設けられ、クレーンからの荷重を受ける荷重受け部と、
前記支持部上に設けられ、前記荷重受け部が受けた荷重の大きさに応じた力で、前記押付部を前記挟持部に押し付ける駆動構造と、
を有することを特徴とする張力付与装置。 Supports placed on the ground and
A pair of endless sandwiching portions provided on the support portion and capable of sandwiching the rope,
A pressing portion provided on the support portion and capable of sandwiching the rope between the pair of the sandwiching portions by pushing the sandwiching portion toward the rope.
A load receiving portion provided on the support portion and receiving a load from the crane, and a load receiving portion.
A drive structure provided on the support portion and pressing the pressing portion against the holding portion with a force corresponding to the magnitude of the load received by the load receiving portion.
A tension applying device characterized by having.
前記荷重の大きさに応じた移動量で第1方向に移動する第1移動体と、
前記第1移動体の移動量に応じた移動量で、前記第1方向に交差する第2方向に移動することで、前記押付部を前記挟持部に押し付ける第2移動体と、
を備えたくさび構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の張力付与装置。 The drive structure
A first moving body that moves in the first direction with a moving amount according to the magnitude of the load, and
A second moving body that presses the pressing portion against the holding portion by moving in a second direction intersecting the first direction with a moving amount corresponding to the moving amount of the first moving body.
The tension applying device according to claim 1 or 2, further comprising a wedge structure.
前記荷重受け部が受けた荷重の大きさに応じた力で、無端状の挟持部に押付部を押し付けることで、一対の前記挟持部で前記ロープを挟持する挟持ステップと、
一対の前記挟持部で前記ロープを挟持した状態で、前記ロープを引っ張る引張ステップと、
を有することを特徴とする張力付与方法。 The load receiving step that receives the load from the crane at the load receiving part,
A pinching step in which the rope is pinched by the pair of the pinching portions by pressing the pressing portion against the endless pinching portion with a force corresponding to the magnitude of the load received by the load receiving portion.
A pulling step that pulls the rope while the rope is sandwiched between the pair of the holding portions.
A method for applying tension, which comprises.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020079152A JP2021172504A (en) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | Tension applying device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020079152A JP2021172504A (en) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | Tension applying device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021172504A true JP2021172504A (en) | 2021-11-01 |
Family
ID=78278727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020079152A Pending JP2021172504A (en) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | Tension applying device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021172504A (en) |
-
2020
- 2020-04-28 JP JP2020079152A patent/JP2021172504A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8640895B2 (en) | Drum tensioning method and apparatus for load hoist wire rope | |
CN104671136B (en) | A kind of folding and unfolding towing the machine of burying submarine cable two-fold cylinder friction winch | |
CN103303817B (en) | Hoisting mechanism and dynamic compactor | |
US4204664A (en) | Winch mechanism for crane | |
WO2013189154A1 (en) | Method and device for improving lateral load capacity of arm support, and crane | |
JP2021172504A (en) | Tension applying device | |
JP6877201B2 (en) | crane | |
JP7287106B2 (en) | Rope reeling device and rope winding method for winch drum of work machine | |
US10875747B2 (en) | Wire back tension device | |
EP1914192B1 (en) | Load equalizing rope termination and method | |
JP6455245B2 (en) | Winch equipment for work machines | |
CN216662334U (en) | Preloading device, jib assembly and crane | |
KR100944498B1 (en) | A Winder Having a Wire Mobile Unit of Two Direction | |
JP2008007278A (en) | Crane | |
CN219031595U (en) | Counterweight self-loading and unloading device, counterweight system and hoisting machinery | |
JP2023120493A (en) | Tension application device and crane equipped with the same | |
KR102255738B1 (en) | Crane apparatus for cargo crane | |
JP7167741B2 (en) | ROPE FEEDING DEVICE AND ROPE WINDING METHOD FOR WINCH DRUM OF WORK MACHINE | |
EP2852550B1 (en) | Forestry winch with a height-adjustable pulley | |
JP2621587B2 (en) | High head construction crane | |
CN205527483U (en) | Automatic spooling gear of hoisting mechanism | |
JP2634476B2 (en) | Crane lifting gear shift device | |
JP6519065B2 (en) | crane | |
JP2021020798A (en) | Link holding structure | |
KR20140094107A (en) | Turning equipment for engine block using wire rope |