JP2021172167A - タイヤ状態監視システム及び車載通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサユニットと車載通信装置との間において片方向の低速な無線通信が適用される場合などでも、測定データのセキュリティを確保し得るタイヤ状態監視システム及び車載通信装置を提供する。【解決手段】車載通信装置120は、セキュリティ鍵を用いてセキュリティが確保された測定データをセンサユニット110から受信する。車載通信装置120は、測定データをクラウドサーバ300に中継する。また、車載通信装置120は、クラウドサーバ300がセキュリティ鍵に対応する対応鍵を用いて実行したセキュリティ処理の結果をクラウドサーバ300から受信し、セキュリティ処理の結果に基づいて測定データを出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両に装着されたタイヤの状態を監視するタイヤ状態監視システム及び車載通信装置に関する。
従来、車両に装着されている空気入りタイヤ(以下、タイヤと適宜省略する)の状態、具体的には、内圧や温度などを監視するタイヤ状態監視装置が知られている(特許文献1参照)。
具体的には、タイヤに装着されたセンサユニットの送信機を経由して無線によって送信された測定データを車両に搭載されている車載通信装置の受信機が受信する。
また、近年では、測定データを通信ネットワーク上のクラウドサーバなどに送信し、車両管理などに活用することも提案されている(特許文献2)。
特開2002-257661号公報 特開2020-034275号公報
上述したように、センサユニットと車載通信装置との間では無線通信が用いられるため、測定データの盗聴や改ざんの危険性が高い。そこで、セキュリティのメカニズム(署名や暗号化など)を適用することが考えられるが、次のような問題がある。
具体的には、センサユニットと車両との間の無線通信は、基本的にセンサユニットから車両への片方向通信である。また、当該無線通信の方式は、一般的に低速度であり、パケットロスも多い。このため、一般的な通信ネットワークに用いられるような定期的なセキュリティ鍵の生成や交換などのセキュリティのメカニズムを適用することは難しい。
そこで、以下の開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、センサユニットと車載通信装置との間において片方向の低速な無線通信が適用される場合などでも、測定データのセキュリティを確保し得るタイヤ状態監視システム及び車載通信装置の提供を目的とする。
本開示の一態様は、車両(車両V)に装着されたタイヤに設けられるセンサユニット(センサユニット110)と、前記車両に搭載され、前記センサユニットから無線信号を受信する車載通信装置(車載通信装置)と、通信ネットワークを介して前記車載通信装置と通信を実行するクラウドサーバ(クラウドサーバ300)とを含むタイヤ状態監視システム(タイヤ状態監視システム100)であって、前記センサユニットは、前記センサユニットから前記車載通信装置を介して前記クラウドサーバに送信される測定データに適用されるセキュリティ鍵を保持する保持部(セキュリティ鍵保持部117)と、前記セキュリティ鍵を用いてセキュリティが確保された前記測定データを前記車載通信装置に送信する送信機(送信機119)とを備え、前記クラウドサーバは、前記車載通信装置によって中継された前記測定データを受信する受信部(測定データ受信部301)と、前記セキュリティ鍵に対応する対応鍵を用いて前記測定データに対するセキュリティ処理を実行するセキュリティ処理部(セキュリティ処理部305)と、前記セキュリティ処理部による前記セキュリティ処理の結果を前記車載通信装置に送信する処理結果送信部(処理結果送信部307)とを備え、前記車載通信装置は、前記測定データを前記クラウドサーバに中継する中継部(測定データ中継部123)と、前記セキュリティ処理の結果を前記クラウドサーバから受信する処理結果受信部(処理結果受信部125)と、前記セキュリティ処理の結果に基づいて、前記測定データを出力する出力部(測定データ出力部127)とを備える。
本開示の一態様は、車両に搭載され、前記車両に装着されたタイヤに設けられるセンサユニットから無線信号を受信する車載通信装置であって、セキュリティ鍵を用いてセキュリティが確保された測定データを前記センサユニットから受信する受信機と、前記測定データをクラウドサーバに中継する中継部と、前記クラウドサーバが前記セキュリティ鍵に対応する対応鍵を用いて実行したセキュリティ処理の結果を前記クラウドサーバから受信する処理結果受信部と、前記セキュリティ処理の結果に基づいて、前記測定データを出力する出力部とを備える。
上述したタイヤ状態監視システム及び車載通信装置によれば、センサユニットと車載通信装置との間において片方向の低速な無線通信が適用される場合などでも、測定データのセキュリティを確保し得る。
図1は、空気入りタイヤ10が装着された車両Vの概略側面図である。 図2は、タイヤ状態監視システム100の全体概略構成図である。 図3は、センサユニット110の機能ブロック構成図である。 図4は、車載通信装置120の機能ブロック構成図である。 図5は、クラウドサーバ300の機能ブロック構成図である。 図6は、センサユニット110、車載通信装置120及びクラウドサーバ300による空気入りタイヤ10の測定データに関する通信シーケンスを示す図である。 図7は、セキュリティが確保された測定データを含むパケットの構成例(その1)を示す図である。 図8は、セキュリティが確保された測定データを含むパケットの構成例(その2)を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)車両の概略構成
図1は、空気入りタイヤ10が装着された車両Vの概略側面図である。図1に示すように、車両Vには、空気入りタイヤ10が装着される。具体的には、車両Vには、リムホイール(不図示)に組み付けられた空気入りタイヤ10が装着される。
車両Vの種類は、特に限定されないが、本実施形態では、トラック及びバスなどの営業車両を想定する。
車両Vに装着された空気入りタイヤ10は、路面Rを転動する。空気入りタイヤ10には、センサユニット110が取り付けられる。
センサユニット110は、複数種類のセンサによって構成されてよい。例えば、センサユニット110は、加速度センサ、内圧センサ及び温度センサなどを含んでよく、バッテリ(不図示)駆動である。
また、センサユニット110は、無線信号を送信する送信機を含んでよい。なお、無線通信方式としては、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)などに用いられているLF波(低周波)を利用する方式、または近距離無線通信の規格に沿った方式が挙げられる。
なお、当該無線通信方式は、基本的には、センサユニット110からのデータ送信のみに対応し、センサユニット110によるデータ受信には対応しない片方向通信である。また、当該無線通信方式に従ったデータの伝送速度は、基本的には、極めて低速である。
車載通信装置120は、車両Vに搭載される。車載通信装置120は、センサユニット110から無線信号を受信する。車載通信装置120は、車両Vに搭載されている電子制御ユニット(ECU)によって実現されてもよいし、別個の装置或いはスマートフォンなどの通信デバイスによって実現されてもよい。
(2)タイヤ状態監視システムの全体概略構成
図2は、本実施形態に係るタイヤ状態監視システム100の全体概略構成図である。図2に示すように、タイヤ状態監視システム100は、センサユニット110、車載通信装置120及びクラウドサーバ300を含む。
センサユニット110は、車両Vに装着された空気入りタイヤ10に設けられる。具体的には、センサユニット110は、空気入りタイヤ10のトレッド20内側に設けられる。
図2では、リムホイールに組み付けられた空気入りタイヤ10のタイヤ幅方向に沿った断面形状が示されている。本実施形態では、センサユニット110は、トレッド20の内側面に取り付けられる。なお、センサユニット110は、必ずしもトレッド20の内側面でなく、例えば、エアバルブ(不図示)の近傍、或いはタイヤサイド部に設けられても構わない。
車載通信装置120は、センサユニット110から無線信号を受信する。具体的には、車載通信装置120は、センサユニット110が測定した測定データが含まれる無線信号を受信する。
クラウドサーバ300は、車載通信装置120と通信を実行する。具体的には、クラウドサーバ300は、ネットワーククラウド400と接続された無線基地局200を経由して、車載通信装置120と各種データを送受信する。つまり、クラウドサーバ300は、通信ネットワークを介して車載通信装置120と通信を実行することができる。
クラウドサーバ300の機能は、典型的には、ネットワーククラウド400上のデータセンターに設けられたサーバコンピュータによって提供し得る。
但し、クラウドサーバ300の機能の一部または全部は、ネットワーククラウド400上で提供されるアプリケーションサービス及びストレージサービスなどによって、仮想的に提供されても構わない。
ネットワーククラウド400は、有線通信または無線通信によって情報伝送を可能にする通信ネットワークである。ネットワーククラウド400は、典型的にはインターネットを含み、インターネット上において提供される各種の情報提供サービス(気象、交通情報など)も提供することができる。
(3)タイヤ状態監視システムの機能ブロック構成
次に、タイヤ状態監視システム100の機能ブロック構成について説明する。具体的には、センサユニット110、車載通信装置120及びクラウドサーバ300の機能ブロック構成について説明する。
(3.1)センサユニット110
図3は、センサユニット110の機能ブロック構成図である。図3に示すように、センサユニット110は、加速度センサ111、内圧センサ113、温度センサ115、セキュリティ鍵保持部117、セキュリティ処理部118及び送信機119を備える。
センサユニット110は、これらの機能を実現するデジタル信号プロセッサ(DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)などのハードウェアモジュールによって構成できる。
加速度センサ111は、空気入りタイヤ10の所定方向の加速度を検出する。例えば、加速度センサ111は、空気入りタイヤ10のタイヤ周方向における加速度を検出する。なお、加速度センサ111は、タイヤ径方向における加速度を検出してもよい。
加速度センサ111は、空気入りタイヤ10の内面、具体的には、トレッド20のタイヤ幅方向における中央部に設けられる。加速度センサ111としては、3軸加速度センサなど、汎用的な加速度センサを用い得る。
内圧センサ113は、リムホイールに組み付けられた空気入りタイヤ10の内圧(空気圧)を検出する。温度センサ115は、トレッド20内側面の温度を検出する。
内圧センサ113及び温度センサ115は、一般的なTPMS(tire pressure monitoring system)などに用いられているセンサと同様である。
セキュリティ鍵保持部117は、加速度センサ111、内圧センサ113及び温度センサ115によって測定された測定データに適用されるセキュリティ鍵K1を保持する。本実施形態において、セキュリティ鍵保持部117は、保持部を構成する。
測定データは、上述したように、センサユニット110から車載通信装置120を介してクラウドサーバ300に送信される。
セキュリティ鍵K1は、センサユニット110の製造時にセキュリティ鍵保持部117に書き込まれ、書き換え及び外部からのアクセスができないように保持されることが好ましい。セキュリティ鍵K1の種類は特に限定されず、一般的なセキュリティアルゴリズム(デジタル署名及び暗号化などを含む)に従った共通鍵として機能できればよい。また、後述するように、セキュリティ鍵K1とペアになる対応鍵K2(共通鍵)は、クラウドサーバ300に保持される。
なお、セキュリティ鍵K1及び対応鍵K2は、センサユニット110を越す英するプロセッサなどの能力を考慮すると、処理負荷が低い共通鍵暗号方式が好ましい。但し、プロセッサ能力などに問題がなければ、セキュリティ鍵K1及び対応鍵K2は、秘密鍵/公開鍵暗号方式でも構わない。
セキュリティ処理部118は、セキュリティ鍵K1を用いたセキュリティ処理を実行する。具体的には、セキュリティ処理部118は、セキュリティ鍵K1を用いて測定データに対するデジタル署名を付与できる。
或いは、セキュリティ処理部118は、セキュリティ鍵K1を用いて測定データの暗号化を実行できる。このような処理によって、測定データのセキュリティが確保される。
送信機119は、車載通信装置120に向けて無線信号を送信する。具体的には、送信機119は、セキュリティ鍵K1を用いてセキュリティが確保された測定データを車載通信装置120に向けて送信する。
上述したように、センサユニット110と車載通信装置120との間に適用される無線通信方式は、センサユニット110からのデータ送信のみに対応した片方向通信であり、伝送速度も極めて低速である。送信機119は、セキュリティ鍵K1を用いてセキュリティが確保された測定データを含む無線信号を車載通信装置120に向けて送信する。
なお、より具体的には、測定データは、所定フォーマットのパケットのペイロード部分に格納され、当該パケットを含む無線信号が車載通信装置120に向けて送信される。
(3.2)車載通信装置120
図4は、車載通信装置120の機能ブロック構成図である。図4に示すように、車載通信装置120は、受信機121、測定データ中継部123、処理結果受信部125及び測定データ出力部127を備える。車載通信装置120は、プロセッサ、メモリ、及び通信IFなどのハードウェアによって実現される。
受信機121は、センサユニット110からの無線信号を受信する。具体的には、受信機121は、セキュリティ鍵K1を用いてセキュリティが確保された測定データが格納されたパケットを受信する。
測定データ中継部123は、受信機121が受信した測定データ(パケット)をクラウドサーバ300に中継する。本実施形態において、測定データ中継部123は、中継部を構成する。
具体的には、測定データ中継部123は、セキュリティ鍵K1を用いてセキュリティが確保された測定データをクラウドサーバ300に中継する。つまり、測定データ中継部123は、デジタル署名が付与された測定データなど、セキュリティが確保された状態の測定データ(パケット)を特に処理することなくクラウドサーバ300に中継する。
処理結果受信部125は、クラウドサーバ300に中継された測定データに対するセキュリティ処理の結果をクラウドサーバ300から受信する。
具体的には、処理結果受信部125は、クラウドサーバ300がセキュリティ鍵K1に対応する対応鍵K2を用いて実行したセキュリティ処理の結果をクラウドサーバ300から受信する。
セキュリティ処理の結果とは、クラウドサーバ300に中継された測定データが完全性(Integrity)を有するか否かを示すものであってもよいし、測定データが改ざんされている可能性の有無を示すようなものであってもよい。
測定データ出力部127は、処理結果受信部125が受信したセキュリティ処理の結果に基づいて測定データを出力する。本実施形態において、測定データ出力部127は、出力部を構成する。
具体的には、測定データ出力部127は、測定データが完全性を有する(或いは測定データが改ざんされていない)場合、測定データを出力する。測定データの出力方法及び出力先は特に限定されない。車両Vの表示装置、車両制御装置などに出力してもよいし、測定データ出力部127がディスプレイまたは音声信号出力装置などを備え、測定データを表示または擬似音声などによって出力してもよい。
(3.3)クラウドサーバ300
図5は、クラウドサーバ300の機能ブロック構成図である。図5に示すように、クラウドサーバ300は、測定データ受信部301、対応鍵保持部303、セキュリティ処理部305、処理結果送信部307及びタイヤ状態判定部309を備える。
上述したように、これらの機能ブロックは、サーバコンピュータなどのハードウェア上においてコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することによって実現できる。
具体的には、クラウドサーバ300は、ハードウェア要素として、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、ディスプレイ及び外部インターフェースを備える。また、当該コンピュータプログラム(ソフトウェア)は、通信ネットワークを介して提供されてもよいし、光ディスク、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
測定データ受信部301は、車載通信装置120によって中継された測定データ(パケット)を受信する。本実施形態において、測定データ受信部301は、受信部を構成する。
具体的には、測定データ受信部301は、無線基地局200及びネットワーククラウド400を介して測定データを受信する。上述したように、当該測定データは、暗号化など、セキュリティが確保された状態である。
対応鍵保持部303は、センサユニット110によって保持されているセキュリティ鍵K1に対応する対応鍵K2を保持する。対応鍵K2は、セキュリティ鍵K1を用いてデジタル署名が付与された測定データの完全性を判定したり、セキュリティ鍵K1を用いて暗号化された測定データを復号したりできるものであればよい。つまり、適用されるセキュリティアルゴリズムによっては、セキュリティ鍵K1と対応鍵K2とは、同一の鍵であってもよい。
対応鍵保持部303は、センサユニット110毎に異なる複数のセキュリティ鍵K1と対応して、複数の対応鍵K2を保持してもよいし、複数のセキュリティ鍵K1に対して共通にできるセキュリティアルゴリズムが用いられる場合には、必ずしも複数のセキュリティ鍵K1と対応した数の対応鍵K2を保持しなくても構わない。
セキュリティ処理部305は、対応鍵K2を用いて測定データに対するセキュリティ処理を実行する。具体的には、セキュリティ処理部305は、対応鍵K2を用いて測定データの改ざんの有無を判定する。
より具体的には、セキュリティ処理部305は、セキュリティ鍵K1を用いたデジタル署名が付与された測定データの改ざんの有無を判定する。なお、セキュリティ鍵K1を用いて測定データが暗号化されている場合には、対応鍵K2を用いて測定データを復号してもよい。
また、セキュリティ処理部305は、測定データを含むパケットに付与されるシーケンス番号の変化量が、測定データ受信部301によってパケットが受信された受信時刻を基準とした所定範囲内の場合、当該測定データが完全性を有すると判定してもよい。
具体的には、セキュリティ処理部305は、当該パケットに付与されているシーケンス番号を判定し、シーケンス番号の値が順次増加していくこと(昇順の場合)を確認する。つまり、セキュリティ処理部305は、順次受信するパケットに付与されているシーケンス番号が小さい値に戻らないことを確認する。なお、シーケンス番号は、パケットロスの発生などを考慮し、必ずしも連番でなくてもよい。
また、シーケンス番号の変化量が、測定データ受信部301によってパケットが受信された受信時刻を基準とした所定範囲内とは、パケットの受信周期に合わせて定められてよい。例えば、パケットの受信周期の数倍から十倍程度の時間内としてよい。
なお、パケットの受信周期は、センサユニット110から送信されるパケットの送信周期と同様と解釈されてもよく、センサユニット110から送信されるパケットは、センサユニット110の送信機119の内部クロックに従って周期的に送信されていることを前提にしてよい。このようなセキュリティ処理部305の処理によって、いわゆるリプレイ攻撃(盗聴した過去の測定データを再生して送信)を防止し得る。
処理結果送信部307は、セキュリティ処理部305によるセキュリティ処理の結果を車載通信装置120に送信する。具体的には、処理結果送信部307は、測定データの改ざんの有無、或いは測定データが完全性を有するか否かを車載通信装置120に送信できる。
セキュリティ処理の結果の送信タイミングは、セキュリティ処理の都度でもよいし、測定データの改ざんがある(測定データが完全性を有さない)場合のみ(或いは測定データの改ざんがない(測定データが完全性を有する場合のみ)でもよい。
タイヤ状態判定部309は、測定データ受信部301が受信した測定データ(パケット)に基づいて、車両Vに装着されている空気入りタイヤ10の状態などを判定する。
具体的には、タイヤ状態判定部309は、完全性が確認された測定データに基づいて、空気入りタイヤ10の内圧、温度、或いは路面状態(加速度データを利用)を判定できる。なお、タイヤ状態判定部309による判定結果は、セキュリティ処理の結果とともに、車載通信装置120に向けて送信されてもよい。
(4)タイヤ状態監視システムの動作
次に、上述したタイヤ状態監視システム100の動作について説明する。具体的には、センサユニット110、車載通信装置120及びクラウドサーバ300による空気入りタイヤ10の測定データの取得、セキュリティ処理及び表示に関する動作について説明する。
図6は、センサユニット110、車載通信装置120及びクラウドサーバ300による空気入りタイヤ10の測定データに関する通信シーケンスを示す。
図6に示すように、センサユニット110は、所定の周期毎に、内圧、温度などの測定データ(パケット)を車載通信装置120に向けて送信する(S10)。上述したように、測定データは、センサユニット110に保持されているセキュリティ鍵K1を用いてデジタル署名が付与、つまり、セキュリティが確保されている。
図7は、セキュリティが確保された測定データを含むパケットの構成例(その1)を示す。図8は、セキュリティが確保された測定データを含むパケットの構成例(その2)を示す。
図7は、測定データ(図中の「測定値」)を含むパケットのペイロード部分が共通鍵(ここでは、秘密セッション鍵と呼ぶ)によって暗号化される構成を示す。図7に示すように、ペイロード部分には、センサユニット110の送信機119の識別情報(送信機ID)、測定データの数値(測定値)並びにその他のデータ、シーケンス番号(SN)を含む乱数が含まれてよい。
図8は、測定データ(図中の「測定値」)を含むパケットのペイロード部分に対して、共通鍵(秘密セッション鍵)によるデジタル署名(hash)が付与される構成を示す。デジタル署名の場合でも、署名の対象は、送信機ID、測定値、その他のデータ及び乱数を含むペイロード部分としてよい。なお、ペイロード部分の一部は、暗号化またはデジタル署名の対象から除外してもよい。
車載通信装置120は、受信した測定データ(パケット)をクラウドサーバ300に中継する(S20)。上述したように、車載通信装置120は、セキュリティが確保された状態の測定データ(パケット)を特に処理することなくクラウドサーバ300に中継する。
この結果、車載通信装置120からクラウドサーバ300に当該測定データ(パケット)が送信される(S30)。
クラウドサーバ300は、測定データ(パケット)を受信し、測定データに対するセキュリティ処理を実行する(S40)。具体的には、クラウドサーバ300は、対応鍵K2を用いて測定データの改ざんの有無を判定する。
合わせて、クラウドサーバ300は、測定データを含むパケットに付与されるシーケンス番号の変化量が、当該パケットが受信された受信時刻を基準とした所定範囲内の場合、当該測定データが完全性を有すると判定してもよい。
クラウドサーバ300は、測定データに対するセキュリティ処理の結果を生成する(S50)。具体的には、クラウドサーバ300は、測定データの改ざんの有無、或いは測定データが完全性を有するか否かを示す処理結果を生成する。
クラウドサーバ300は、生成した当該処理結果を車載通信装置120に送信する(S60)。例えば、クラウドサーバ300は、セキュリティ処理の都度、または測定データの改ざんがある場合、当該処理結果を送信できる。
車載通信装置120は、受信したセキュリティ処理の結果に基づいて測定データを表示する(S70)。具体的には、車載通信装置120は、車両Vの表示装置に測定データを表示させたり、車載通信装置120がディスプレイなどを備える場合には、当該ディスプレイに測定データを表示したりする。
(5)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、センサユニット110は、保持しているセキュリティ鍵K1を用いてセキュリティが確保された測定データを車載通信装置120に送信できる。また、車載通信装置120は、当該測定データをそのままクラウドサーバ300に中継する。
クラウドサーバ300は、セキュリティ鍵K1に対応する対応鍵K2を用いて測定データに対するセキュリティ処理を実行し、当該セキュリティ処理の結果を車載通信装置120に送信できる。
このため、センサユニット110と車載通信装置120との間において無線通信が用いられていても、測定データの盗聴や改ざんを防止し得る。さらに、車載通信装置120でのセキュリティ処理は不要であり、センサユニット110と車載通信装置120との間におけるセキュリティ処理に伴う双方向通信も必要ない。すなわち、タイヤ状態監視システム100によれば、センサユニット110から車載通信装置とにおいて片方向の低速な無線通信が適用される場合などでも、測定データのセキュリティを確保し得る。
特に、近年では、センサユニット110は、効率的な車両Vの運行管理のため、トラック及びバスなどの営業車両への装着率が高くなっている。このような場合において、例えば、悪意ある第三者が測定データを改ざんし、車両Vの運行を混乱させたり、測定データを盗聴し、不正な目的のために流用されたりすることも想定される。タイヤ状態監視システム100によれば、このような状態を未然に防ぐことができる。
セキュリティ鍵K1は、センサユニット110毎の共通鍵とすることができ、センサユニット110の製造時に書き込まれ、書き換え及び外部からのアクセスができないように保持できる。また、セキュリティ鍵K1に対応する対応鍵K2も、クラウドサーバ300に合わせて保持できる。
このため、測定データの送受信に合わせて定期的に鍵を交換する必要がなく、双方向通信も必要としない。また、このようなセキュリティ鍵K1及び対応鍵K2を用いたセキュリティ処理は、特に空気入りタイヤ10などのユーザが意識も関与する必要もない。さらに、このようなセキュリティ処理は、センサユニット110と車載通信装置120との間の無線通信の効率(パケットロス率の低下など)、及びセンサユニット110のバッテリの延命に貢献し得る。
本実施形態では、クラウドサーバ300は、測定データを含むパケットに付与されるシーケンス番号の変化量が、当該パケットが受信された受信時刻を基準とした所定範囲内の場合、当該測定データが完全性を有すると判定することができる。このため、測定データの完全性をさらに高いレベルで判定でき、高いセキュリティを確保し得る。
(6)その他の実施形態
以上、実施形態について説明したが、当該実施形態の記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、センサユニット110と車載通信装置120との間の無線通信方式は、センサユニット110によるデータ受信には対応しない片方向通信を前提としていたが、当該無線通信方式は、両方向通信に対応していてもよい。
また、上述した実施形態では、車両Vの種類として、トラック及びバスなどの営業車両を想定していたが、車両Vは、トラック及びバス以外の営業車両、例えば、タクシーなどであってもよい。或いは、車両Vは、必ずしも営業車両でなくても構わない。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 空気入りタイヤ
20 トレッド
100 タイヤ状態監視システム
110 センサユニット
111 加速度センサ
113 内圧センサ
115 温度センサ
117 セキュリティ鍵保持部
118 セキュリティ処理部
119 送信機
120 車載通信装置
121 受信機
123 測定データ中継部
125 処理結果受信部
127 測定データ出力部
200 無線基地局
300 クラウドサーバ
301 測定データ受信部
303 対応鍵保持部
305 セキュリティ処理部
307 処理結果送信部
309 タイヤ状態判定部
400 ネットワーククラウド
R 路面
V 車両

Claims (3)

  1. 車両に装着されたタイヤに設けられるセンサユニットと、
    前記車両に搭載され、前記センサユニットから無線信号を受信する車載通信装置と、
    通信ネットワークを介して前記車載通信装置と通信を実行するクラウドサーバと
    を含むタイヤ状態監視システムであって、
    前記センサユニットは、
    前記センサユニットから前記車載通信装置を介して前記クラウドサーバに送信される測定データに適用されるセキュリティ鍵を保持する保持部と、
    前記セキュリティ鍵を用いてセキュリティが確保された前記測定データを前記車載通信装置に送信する送信機と
    を備え、
    前記クラウドサーバは、
    前記車載通信装置によって中継された前記測定データを受信する受信部と、
    前記セキュリティ鍵に対応する対応鍵を用いて前記測定データに対するセキュリティ処理を実行するセキュリティ処理部と、
    前記セキュリティ処理部による前記セキュリティ処理の結果を前記車載通信装置に送信する処理結果送信部と
    を備え、
    前記車載通信装置は、
    前記測定データを前記クラウドサーバに中継する中継部と、
    前記セキュリティ処理の結果を前記クラウドサーバから受信する処理結果受信部と、
    前記セキュリティ処理の結果に基づいて、前記測定データを出力する出力部と
    を備えるタイヤ状態監視システム。
  2. 前記セキュリティ処理部は、前記測定データを含むパケットに付与されるシーケンス番号の変化量が、前記受信部によって前記パケットが受信された受信時刻を基準とした所定範囲内の場合、前記測定データが完全性を有すると判定する請求項1に記載のタイヤ状態監視システム。
  3. 車両に搭載され、前記車両に装着されたタイヤに設けられるセンサユニットから無線信号を受信する車載通信装置であって、
    セキュリティ鍵を用いてセキュリティが確保された測定データを前記センサユニットから受信する受信機と、
    前記測定データをクラウドサーバに中継する中継部と、
    前記クラウドサーバが前記セキュリティ鍵に対応する対応鍵を用いて実行したセキュリティ処理の結果を前記クラウドサーバから受信する処理結果受信部と、
    前記セキュリティ処理の結果に基づいて、前記測定データを出力する出力部と
    を備える車載通信装置。
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