JP2021171711A - Sludge solidifying agent with deodorant effect - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、し尿処理施設、下水処理場、浄水場等において排出される有機物を大量に含んだ有機性汚泥を埋め立て処理する際に、有機性汚泥に添加・混練してこれを固化する汚泥固化剤に関するものである。 According to the present invention, sludge solidification is added to and kneaded with organic sludge when landfilling organic sludge containing a large amount of organic matter discharged in a sewage treatment facility, a sewage treatment plant, a water purification plant, etc. It is about agents.
し尿処理施設、下水処理場、浄水場等において排出される有機物を大量に含んだいわゆる有機性汚泥は、脱水されて脱水ケーキにされ埋め立て処理される。ところで有機性汚泥は脱水ケーキにされても含水率は約80%と大量の水分を含んでいるので搬送中の振動により液状化することがあるし、あるいは埋設処理場において雨水等が混入すると含水率が高くなって流動化し易くなる。そうすると埋め立て後において、汚泥が流出する汚泥流出公害が発生する。このような状態になることを防止するために、埋設処理場においては、有機性汚泥にセメント等の無機固化剤を添加して水和反応やポゾラン反応により所定の硬度に固化させたり、有機固化剤を添加して高分子架橋を生じさせ、有機性汚泥を団粒化させることが実施されている。 So-called organic sludge containing a large amount of organic matter discharged from human waste treatment facilities, sewage treatment plants, water purification plants, etc. is dehydrated into dehydrated cakes and landfilled. By the way, even if organic sludge is made into a dehydrated cake, it contains a large amount of water with a moisture content of about 80%, so it may liquefy due to vibration during transportation, or if rainwater or the like is mixed in at the burial treatment plant, it will contain moisture. The rate becomes high and it becomes easy to fluidize. Then, after landfill, sludge outflow pollution will occur. In order to prevent such a state, in the burial treatment plant, an inorganic solidifying agent such as cement is added to the organic sludge and solidified to a predetermined hardness by a hydration reaction or a pozzolan reaction, or organic solidified. It is practiced to add an agent to cause polymer cross-linking and agglomerate organic sludge.
有機性汚泥には悪臭の問題もある。悪臭の原因物質すなわち悪臭物質は親水性を備えており、有機性汚泥中の水に大量に含まれている。このような悪臭物質が揮発して拡散し、埋設処理場の周囲環境を悪化させている。悪臭を抑制する方法として、有機性汚泥を乾固させて原因物質が溶け込んでいる水分を無くす乾固法、所定の物質を添加して悪臭物質と化学反応させて無臭物質に変える化学反応法、不快でない強い臭気を有する他の物質を添加して相対的に悪臭物質を感じにくくするマスキング法、悪臭物質と合わせると不快な臭気でなくなるような特定の臭気を備えた物質を添加するペアリング法、水酸基ラジカルやオゾン等の酸化力の強い物質により揮発した悪臭物質を無臭化する直接無害化法が周知である。 Organic sludge also has the problem of foul odors. The causative substance of malodor, that is, the malodorous substance, has hydrophilicity and is contained in a large amount in water in organic sludge. Such malodorous substances volatilize and diffuse, deteriorating the surrounding environment of the burial treatment plant. As a method of suppressing malodor, a dry solidification method in which organic sludge is dried to eliminate the water in which the causative substance is dissolved, a chemical reaction method in which a predetermined substance is added and chemically reacted with the malodorous substance to change it into an odorless substance, Masking method that makes it relatively difficult to feel malodorous substances by adding other substances that have strong odors that are not unpleasant, and pairing method that adds substances with specific odors that do not become unpleasant odors when combined with malodorous substances , A direct detoxification method for deodorizing malodorous substances volatilized by substances with strong oxidizing power such as hydroxyl radicals and ozone is well known.
汚泥を処理する処理剤には色々なものがあり、特許文献において色々提案されている。特許文献1には、ヘドロ状汚泥等を処理する土壌改良剤が記載されている。この土壌改良剤は焼却灰、ポルトランドセメント、硫酸バンド、無水石膏等からなり、これを含水量の多い軟弱土やヘドロ状汚泥に添加して混練すると、植物の育成に適した団粒状の土壌に改良することができる。特許文献2にも軟弱土やヘドロ状汚泥に添加して適度な保水度合いを備えた土壌に改良する土壌安定固化剤が記載されている。この土壌安定固化剤はペーパースラッジ灰、フライアッシュ灰、ゼオライト成分、ポルトランドセメント、無水石膏等からなる。なお、特許文献1、2において無水石膏は水和反応により吸水固化する旨記載されているが、無水石膏はほとんど水和反応しないので死石膏とも呼ばれ、ほとんど水和反応しない。そうすると、これら文献において説明されている「水和反応」を解釈すると、極めて長期間にわたってわずかに進行する水和反応のことを意味していると考えられる。
There are various treatment agents for treating sludge, and various proposals have been made in the patent literature. Patent Document 1 describes a soil conditioner for treating hedro-like sludge and the like. This soil conditioner consists of incinerator ash, Portland cement, sulfuric acid band, anhydrous gypsum, etc., and when it is added to soft soil with high water content or heddle-like sludge and kneaded, it becomes aggregated soil suitable for plant growth. Can be improved.
特許文献3には、土木工事等で発生する汚泥に対して添加して、これを粒状に固化させる固化剤が記載されている。この固化剤はゼオライト、マグネシウム化合物等の他に高分子凝集剤を含んでいる。特許文献4には、下水汚泥つまり本発明が対象としている有機性汚泥を固化させる固化剤が記載されている。この固化剤はポルトランドセメント、硫酸アルミニウムつまり硫酸バンド、石膏等からなる。この固化剤を有機性汚泥に添加して混練すると有機性汚泥を固化することができる。なお、この文献において石膏は、無水石膏、半水石膏、二水石膏のいずれでも利用できる旨記載されている。半水石膏以外の石膏は全く水和反応しないか、ほとんど水和反応しないので、石膏に求められる作用は水和反応ではないと考えられる。この文献には、石膏はポルトランドセメントの水和反応で生成されるエトリンガイドの生成量が不十分にならないように添加される旨、記載されている。特許文献5には土木工事において排出される汚泥水を処理する処理方法が記載されている。この処理方法では、汚泥水に対して硫酸バンドを添加して凝集させて沈降させ、この沈降物にポルトランドセメント、石膏等を添加・混合するようにしている。なお、この処理方法における石膏の作用は不明であるが、この文献においても特許文献4と同様に石膏は無水石膏、半水石膏、二水石膏のいずれでも使用できることが記載されている。特許文献6には、湖沼、海底に堆積している有機性汚泥を浚渫し、これを処理し、海苔、海藻類の生育に適した固化物にして、海底に戻せるようにする処理方法が記載されている。有機性汚泥の処理においては、製紙スラッジ等の焼却灰、ポルトランドセメント、吸水性強化剤、ポリビニルアルコール系樹脂等からなる固化剤を使用する。なお、この文献によると吸水性強化剤として石膏が選択されてもよい旨記載され、石膏は半水石膏でもよいが無水石膏が特に好ましい旨記載されている。なお吸水性強化剤がどのような作用を奏するのかについて文献に説明はないが、無水石膏が推奨されていることから考えて、吸水性強化剤に求められている作用は水和反応ではないと考えられる。
Patent Document 3 describes a solidifying agent that is added to sludge generated in civil engineering work and the like to solidify it into granules. This solidifying agent contains a polymer flocculant in addition to zeolite, magnesium compound and the like. Patent Document 4 describes a solidifying agent for solidifying sewage sludge, that is, the organic sludge targeted by the present invention. This solidifying agent consists of Portland cement, aluminum sulfate, that is, a sulfate band, gypsum and the like. When this solidifying agent is added to the organic sludge and kneaded, the organic sludge can be solidified. In this document, it is described that gypsum can be used as any of anhydrous gypsum, hemihydrate gypsum, and dihydrate gypsum. Since gypsum other than hemihydrate gypsum does not undergo a hydration reaction at all or hardly undergoes a hydration reaction, it is considered that the action required for gypsum is not a hydration reaction. This document states that gypsum is added so that the amount of ettrin guide produced by the hydration reaction of Portland cement is not insufficient.
従来の無機固化剤や有機固化剤等によっても有機性汚泥を処理することはできるし、特許文献4に記載の固化剤も有機性汚泥を処理することはできる。また、特許文献1〜3に記載の処理剤は有機性汚泥が対象ではないが、これらを有機性汚泥の処理に利用することも可能である。さらには特許文献5、6に記載の処理方法において使用されている処理剤を使用して有機性汚泥を処理することもできる。そしてこのような有機性汚泥の処理において、従来の消臭方法、例えば消臭剤によって悪臭を無臭化させる化学反応法を組み合わせることはできる。しかしながらこれらの処理方法で使用される処理剤、以下固化剤と呼ぶことにするが、これらの固化剤には解決すべき課題がいくつか見受けられる。詳しく説明する。まず、いずれの文献に記載の固化剤においても、固化作用を奏する材料がポルトランドセメントになっている。ポルトランドセメントは粘土を焼いて得たクリンカーに水和と硬化の反応速度を制御する石膏が加えられたものであり、水が添加されるとその成分であるアルミネートが最初に水和反応を起こす。そのときに生成される針状結晶の水和物がカルシウムサルフォアルミネートすなわちエトリンガイトでありこれが網状構造を形成する。この水和反応は石膏が消費されるまで継続し、次いで遅れて、エーライト、更にピーライト、フェライトまで水和反応が進行する。このようにして強度を上げていく。しかしながら完結には何日もの時間を要するという問題がある。有機性汚泥の埋め立ては、埋め立て後にその上を重機が走行してさらに埋め立てを繰り返す必要があるが、必要な強度が得られるまでに日数を要すると作業効率が悪くなる。つまり、これらの固化剤は固化作用を奏するのがポルトランドセメントが中心であり、有機性汚泥を固化するのに長時間を要するという第1の問題がある。なお、特許文献2等に記載の固化剤では、ペーパースラッジ灰やフライアッシュも含まれており、これらも水和反応により固化するが長時間を要する点では同様である。次に、固化作用を奏するポルトランドセメントであっても水分量に比して少量しか添加しないと実質的に固化しないという問題がある。最初に形成されるエトリンガイドによる網状構造が十分に成長せず、従って破壊されやすく、その後に固化しないからである。有機性汚泥は脱水ケーキにされても前述したように大量の水分を含んでいるので、固化させるためには大量に添加しなければならない。そうするとコストが大きくなるという第2の問題がある。固化剤としてフライアッシュ等が含まれている場合には、クロム、フッ素、ホウ素等が流出して土壌や地下水を汚染するという第3の問題がある。さらに固化剤に石膏が含まれる場合には硫化水素が発生するという問題がある。地下水には硫酸還元菌が生息しており、この細菌の代謝によって石膏が分解されるからである。これによって新たな悪臭である硫化水素が発生してしまう第4の問題がある。そして、これらの固化剤においては、従来の悪臭を消臭する消臭方法と組み合わせても、十分に消臭効果が得られないか、あるいは効果を得ようとするとコストが大きくなるという問題がある。いずれの固化剤も有機性汚泥をある程度の硬度で固化させることはできるが、汚泥に含まれる水分を完全に無くすまで固化させない限り、この水分は継続的にしみ出して来て悪臭の揮発を抑制できないからである。そしてこのような悪臭を、消臭剤を使用して抑制しようとすると、有機性汚泥に含まれる大量の水分量に見合った大量の消臭剤が必要になるからである。つまり悪臭を適切に抑制することができないという第5の問題がある。
The organic sludge can be treated by a conventional inorganic solidifying agent, an organic solidifying agent, or the like, and the solidifying agent described in Patent Document 4 can also treat the organic sludge. Further, although the treatment agents described in Patent Documents 1 to 3 are not intended for organic sludge, they can also be used for treating organic sludge. Further, the organic sludge can be treated by using the treatment agent used in the treatment methods described in
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたもので、具体的には、有機性汚泥に添加して混練しこれを埋め立て処分するとき、低コストでありながら比較的短時間で実用上十分な強度が得られ、土壌や地下水の汚染がなく、硫化水素の発生もなく、そして悪臭の発生をある程度抑制することができる、有機性汚泥に添加する汚泥固化剤を提供するいことを目的としている。 The present invention has been made in view of the above-mentioned problems. Specifically, when it is added to organic sludge, kneaded and disposed of in landfill, it is practically used in a relatively short time at low cost. We would like to provide a sludge solidifying agent to be added to organic sludge, which has sufficient strength, does not pollute soil or groundwater, does not generate hydrogen sulfide, and can suppress the generation of malodor to some extent. I am aiming.
本発明は、上記目的を達成するために、脱水ケーキにされた有機性汚泥を埋め立て処理する際に添加・混練する粉体状の汚泥固化剤として構成し、次の材料から製造する。すなわち、本発明の汚泥固化剤は、ポルトランドセメントと半水石膏と、ベタイン化合物を主成分とする粉体消臭剤とから製造するようにし、ポルトランドセメントと半水石膏の重量比が8:2〜6:4になるようにする。そして、必要に応じて3号珪酸ソーダまたは酸化マグネシウムを添加してもよい。また、リグニンスルホン酸またはその誘導体からなる混和剤を添加してもよい。 In order to achieve the above object, the present invention is configured as a powdery sludge solidifying agent to be added and kneaded when the organic sludge made into a dehydrated cake is landfilled, and is produced from the following materials. That is, the sludge solidifying agent of the present invention is produced from Portland cement, hemihydrate gypsum, and a powder deodorant containing a betaine compound as a main component, and the weight ratio of Portland cement to hemihydrate gypsum is 8: 2. Try to be ~ 6: 4. Then, if necessary, sodium silicate No. 3 or magnesium oxide may be added. Further, an admixture consisting of lignin sulfonic acid or a derivative thereof may be added.
かくして、請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、し尿処理施設、下水処理場、浄水場等において排出して脱水ケーキにされた有機性汚泥を埋め立て処理する際に、該有機性汚泥に添加・混練して団粒化させる粉体状の汚泥固化剤であって、前記汚泥固化剤は、ポルトランドセメントと、半水石膏と、ベタイン化合物を主成分とする粉体消臭剤とからなり、ポルトランドセメントと半水石膏の重量比が8:2〜6:4であることを特徴とする汚泥固化剤として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の汚泥固化剤において、前記汚泥固化剤は粉体状の3号珪酸ソーダまたは酸化マグネシウムを含んでいることを特徴とする汚泥固化剤として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の汚泥固化剤において、前記汚泥固化剤はリグニンスルホン酸またはその誘導体からなる混和剤を含んでいることを特徴とする汚泥固化剤として構成される。
Thus, the invention according to claim 1 is said to be organic when the organic sludge discharged into a dehydrated cake is landfilled in a urine treatment facility, a sewage treatment plant, a water purification plant, or the like in order to achieve the above object. A powdery sludge solidifying agent that is added to and kneaded with sex sludge to agglomerate, and the sludge solidifying agent is a powder deodorant containing Portland cement, hemihydrate gypsum, and a betaine compound as main components. It is composed as a sludge solidifying agent characterized in that the weight ratio of Portland cement to hemihydrate gypsum is 8: 2 to 6: 4.
The invention according to
The invention according to claim 3 is the sludge solidifying agent according to
以上のように本発明は、し尿処理施設、下水処理場、浄水場等において排出して脱水ケーキにされた有機性汚泥を埋め立て処理する際に、該有機性汚泥に添加・混練して団粒化させる粉体状の汚泥固化剤として構成されている。そして、本発明によると、汚泥固化剤は、ポルトランドセメントと、半水石膏と、ベタイン化合物を主成分とする粉体消臭剤とからなり、ポルトランドセメントと半水石膏の重量比が8:2〜6:4であるように構成されている。埋立処理場において有機性汚泥を埋め立てるとき、一般的にバックホウが使用されており、本発明が対象としている汚泥固化剤を添加して混練するときも当然にバックホウにより実施されることになる。そうすると後で詳しく説明するように、有機性汚泥は団粒状になって、汚泥固化剤はその表面にまぶされることになる。まぶされるだけであるので、有機性汚泥の量に比して汚泥固化剤は比較的少量で足りる。このように表面にまぶされた汚泥固化剤は、最初に短時間で半水石膏の水和反応が進行する。すなわち半水石膏は一時的に水に溶解するが水和反応により速やかに二水石膏に変化して再析出し、これが針状結晶になって網状構造を形成する。そうすると団粒状にされた有機性汚泥はその表層がある程度の強度で固化する。つまり、半水石膏によりある程度固化が進行するので、短時間である程度の強度は得られ、その後の埋め立て処理を効率よく実施できる。汚泥固化剤に含まれるポルトランドセメントについては、水和反応がゆっくり進行するので、最終的に団粒化した有機性汚泥はその表層が所定の強度で固化することになる。このよう固化において、団粒状の有機性汚泥には内部に水が閉じ込められた状態でその表層が水和物により被覆される。従って悪臭を含んだ内部の水が外部に漏れにくい。また表層近傍においてはベタイン化合物によって悪臭の原因物質が化学反応により無臭化される。ベタイン化合物は悪臭の原因物質である硫化水素、アンモニアに対して化学反応により無臭化する。これによって有機性汚泥から発生する悪臭は抑制されることになる。つまり、本発明に係る汚泥固化剤は、有機性汚泥全体を固化するのではなく、団粒化した有機性汚泥の表層だけを効率よく固化して内部に水分を閉じ込めるので、使用量を少なくでき、消臭剤も少なくて済む。つまり有機性汚泥の処理に要するコストが小さいという効果が得られる。ところで石膏を埋め立てると、土壌中の硫酸還元菌により分解されて硫化水素が発生する問題があるが、本発明の汚泥固化剤は所定の重量比でアルカリ性のポルトランドセメントが添加されているので石膏の近傍はアルカリ性の所定のpHに維持される。硫酸還元菌は酸性の土壌で活発に増殖するが、アルカリ性に維持されるので活動が抑制され硫化水素は発生しない。他の発明によると、汚泥固化剤は粉体状の3号珪酸ソーダまたは酸化マグネシウムを含んでいる。これらにより水分を多量に含んでいる有機性汚泥をゲル化して、団粒状になった有機性汚泥の膨満崩壊や再溶解を防止できる効果が得られる。つまり有機性汚泥が団粒状に維持されやすいという効果が得られる。また3号珪酸ソーダやは酸化マグネシウムは弱アルカリ性であり、これも硫酸還元菌の活動を抑制する効果がある。さらに他の発明によると、汚泥固化剤はリグニンスルホン酸またはその誘導体からなる混和剤を含んでいる。このような混和剤によって汚泥固化剤は流動性が向上し、団粒化した有機性汚泥の表面を均一に被覆することができる。 As described above, according to the present invention, when organic sludge discharged into a dehydrated cake at a sewage treatment facility, a sewage treatment plant, a water purification plant, etc. is landfilled, it is added to and kneaded with the organic sludge to form aggregates. It is configured as a powdery sludge solidifying agent to be converted. According to the present invention, the sludge solidifying agent is composed of Portland cement, hemihydrate gypsum, and a powder deodorant containing a betaine compound as a main component, and the weight ratio of Portland cement to hemihydrate gypsum is 8: 2. It is configured to be ~ 6: 4. When burying organic sludge in a landfill treatment plant, a backhoe is generally used, and when the sludge solidifying agent targeted by the present invention is added and kneaded, the backhoe is naturally used. Then, as will be described in detail later, the organic sludge becomes aggregated and the sludge solidifying agent is sprinkled on the surface thereof. Since it is only sprinkled, a relatively small amount of sludge solidifying agent is sufficient compared to the amount of organic sludge. With the sludge solidifying agent sprinkled on the surface in this way, the hydration reaction of hemihydrate gypsum first proceeds in a short time. That is, hemihydrate gypsum is temporarily dissolved in water, but rapidly changes to dihydrate gypsum by a hydration reaction and reprecipitates, and this becomes acicular crystals to form a network structure. Then, the surface layer of the aggregated organic sludge solidifies with a certain strength. That is, since the semi-hydrated gypsum promotes solidification to some extent, a certain degree of strength can be obtained in a short time, and the subsequent landfill treatment can be efficiently carried out. As for Portland cement contained in the sludge solidifying agent, the hydration reaction proceeds slowly, so that the surface layer of the finally aggregated organic sludge solidifies with a predetermined strength. In this solidification, the surface layer of the aggregated organic sludge is covered with hydrate with water trapped inside. Therefore, the water inside, which contains a foul odor, does not easily leak to the outside. In the vicinity of the surface layer, the betaine compound deodorizes the substance causing the malodor by a chemical reaction. Betaine compounds are deodorized by a chemical reaction with hydrogen sulfide and ammonia, which are the causative substances of malodor. As a result, the malodor generated from the organic sludge is suppressed. That is, the sludge solidifying agent according to the present invention does not solidify the entire organic sludge, but efficiently solidifies only the surface layer of the aggregated organic sludge and traps water inside, so that the amount used can be reduced. , Less deodorant is required. That is, the effect that the cost required for the treatment of organic sludge is small can be obtained. By the way, when gypsum is buried, there is a problem that hydrogen sulfide is generated by being decomposed by sulfate-reducing bacteria in the soil. However, since the sludge solidifying agent of the present invention contains alkaline Portland cement in a predetermined weight ratio, the gypsum The vicinity is maintained at a predetermined alkaline pH. Sulfate-reducing bacteria proliferate actively in acidic soil, but because they remain alkaline, their activity is suppressed and hydrogen sulfide is not generated. According to another invention, the sludge solidifying agent contains powdered sodium No. 3 silicate or magnesium oxide. As a result, the organic sludge containing a large amount of water is gelled, and the effect of preventing the distension and disintegration and redissolution of the aggregated organic sludge can be obtained. That is, the effect that the organic sludge is easily maintained as agglomerates can be obtained. In addition, No. 3 sodium silicate and magnesium oxide are weakly alkaline, which also has the effect of suppressing the activity of sulfate-reducing bacteria. According to yet another invention, the sludge solidifying agent comprises an admixture consisting of lignin sulfonic acid or a derivative thereof. With such an admixture, the sludge solidifying agent has improved fluidity and can uniformly coat the surface of agglomerated organic sludge.
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る汚泥固化剤は、し尿処理施設、下水処理場、浄水場等において排出され脱水ケーキにされた有機性汚泥を埋設処理場において埋め立て処理するときに、これに添加する固化剤である。このような有機性汚泥を処理するとき、従来の固化剤の場合には、添加・混練して有機性汚泥全体に均一になるように混ぜ、有機性汚泥全体が一様に固化するように処理している。これに対して本発明に係る汚泥固化剤おいては有機性汚泥の処理において異なるアプローチを採る。具体的には、有機性汚泥に汚泥固化剤を添加し、バックホウにて混練するとき、一時的に有機性汚泥が所定の粒径で団粒化するが、混練においては団粒化した有機性汚泥の表面に粉体状の汚泥固化剤がまぶされた状態にするだけにとどめる。つまり団粒化した有機性汚泥をさらにバックホウにより破砕して全体に均一に汚泥固化剤を混ぜることはしない。そして、表面に汚泥固化剤がまぶされた団粒状の有機性汚泥は、内部に水分を閉じ込めた状態で表層だけが所定の時間内に必要な強度で固化されるようにし、表層において無臭化するようにする。これによって汚泥固化剤の添加剤は少量で済むにも拘わらず、実用上必要な強度を得、かつ悪臭を抑制することができることになる。なお、必要な強度が得られた後は、ゆっくりと水和反応が進行して十分な強度で固化すればよい。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. The sludge solidifying agent according to the present embodiment is a solidifying agent added to the organic sludge discharged at a sewage treatment facility, a sewage treatment plant, a water purification plant, etc. and made into a dehydrated cake when it is landfilled at a landfill treatment plant. Is. When treating such organic sludge, in the case of a conventional solidifying agent, it is added and kneaded and mixed so as to be uniform throughout the organic sludge, and the whole organic sludge is treated so as to be uniformly solidified. doing. On the other hand, the sludge solidifying agent according to the present invention takes a different approach in the treatment of organic sludge. Specifically, when a sludge solidifying agent is added to organic sludge and kneaded with a back hoe, the organic sludge is temporarily agglomerated to a predetermined particle size, but in kneading, the agglomerated organic matter is formed. Only the surface of the sludge is sprinkled with a powdery sludge solidifying agent. That is, the aggregated organic sludge is not further crushed by a backhoe and the sludge solidifying agent is not uniformly mixed throughout. Then, the aggregated organic sludge on which the sludge solidifying agent is sprinkled on the surface is made to solidify only the surface layer with the required strength within a predetermined time in a state where water is trapped inside, and the surface layer is deodorized. To do. As a result, although the amount of the sludge solidifying agent additive is small, the strength required for practical use can be obtained and the bad odor can be suppressed. After the required strength is obtained, the hydration reaction may proceed slowly and solidify with sufficient strength.
ところで水和反応により硬化する水硬化性硬化体としては、ポルトランドセメントを使用することが一般的であるが、これだけでは本発明の目的は達成されない。すなわち、水硬化性硬化体として水和反応に時間を要するポルトランドセメントのみを使用する場合には、団粒状の有機性汚泥の表面にまぶされたポルトランドセメントが水に溶け込んで内部にまで染みこんでしまうからである。そうすると、内部の水分が閉じ込められた状態でその表層のみ固化することはできない。表層のみ固化するには、水硬化性硬化体が内部に浸透する前に固化する必要がある。つまり表層に留まっている短時間のうちに水和反応が進行する必要がある。そこで本発明者らは水硬化性硬化体として半水石膏に着目し、本発明に係る汚泥固化剤においてポルトランドセメントに半水石膏を配合することとした。 By the way, Portland cement is generally used as a water-curable cured product that is cured by a hydration reaction, but the object of the present invention cannot be achieved by this alone. That is, when only Portland cement, which requires a long hydration reaction, is used as the water-curable cured product, the Portland cement sprinkled on the surface of the aggregated organic sludge dissolves in water and permeates into the inside. This is because it ends up being. Then, it is not possible to solidify only the surface layer in a state where the water inside is trapped. In order to solidify only the surface layer, it is necessary to solidify the water-curable cured product before it penetrates into the inside. In other words, it is necessary for the hydration reaction to proceed within a short period of time while remaining on the surface layer. Therefore, the present inventors focused on hemihydrate gypsum as a water-curable cured product, and decided to add hemihydrate gypsum to Portland cement in the sludge solidifying agent according to the present invention.
ところで団粒状の有機性汚泥について表層を固化しても、表層からは悪臭が発生する。そこで、この固化する表層において悪臭物質を無臭化することができるベタイン化合物からなる粉体消臭剤も配合することとした。以上から、本発明に係る汚泥固化剤の基本的な構成を、ポルトランドセメントと半水石膏とベタイン化合物からなる粉体消臭剤とすることに定めた。 By the way, even if the surface layer of aggregated organic sludge is solidified, a foul odor is generated from the surface layer. Therefore, it was decided to add a powder deodorant composed of a betaine compound capable of deodorizing malodorous substances in the solidified surface layer. From the above, it has been determined that the basic composition of the sludge solidifying agent according to the present invention is a powder deodorant composed of Portland cement, hemihydrate gypsum and a betaine compound.
本発明に係る汚泥固化剤を完成させるにあたり、ポルトランドセメントと半水石膏と粉体消臭剤の配合を決定する必要がある。まず最初に、水硬化性硬化体であるポルトランドセメントと半水石膏の適切な配合割合を決定することにし、これを決定するにあたって発明者等は必要な条件を定めた。すなわち必要な条件とは、必要な強度に硬化するまでに要する時間は5時間以下とする点、この必要な強度は一軸圧縮強度で140kPaとする点である。これらの条件を満たすことができれば、団粒化された有機性汚泥の表面に汚泥固化剤をまぶした状態で、表面層だけが必要な強度で固化し、膨満崩壊を防止できるからである。そこで、発明者等はポルトランドセメントと半水石膏の配合割合を色々と変えて所定量の水と混練し、これを硬化させる実験を実施し、上記の強度で硬化するまでに要する時間を測定した。結果を表1に示す。 In completing the sludge solidifying agent according to the present invention, it is necessary to determine the composition of Portland cement, hemihydrate gypsum and powder deodorant. First of all, it was decided to determine an appropriate mixing ratio of Portland cement, which is a water-curable cured product, and hemihydrate gypsum, and the inventors and others determined the necessary conditions in determining this. That is, the necessary conditions are that the time required for curing to the required strength is 5 hours or less, and that the required strength is 140 kPa in uniaxial compression strength. This is because if these conditions can be satisfied, only the surface layer can be solidified with the required strength in a state where the surface of the aggregated organic sludge is sprinkled with a sludge solidifying agent, and bloating and collapse can be prevented. Therefore, the inventors conducted an experiment in which Portland cement and hemihydrate gypsum were kneaded with a predetermined amount of water at various mixing ratios and cured, and the time required for curing with the above strength was measured. .. The results are shown in Table 1.
この実験により、ポルトランドセメントに対して半水石膏の配合割合は、重量比で20%以上であれば条件を満たすことができ、本発明の目的を達成できることが分かった。ところで半水石膏はポルトランドセメントに比して高価である。そこで、汚泥固化剤の価格を抑制することも考慮して、本発明に係る汚泥固化剤における水硬化性硬化体の配合比率を次のように決定した。すなわち、本発明に係る汚泥固化剤において、ポルトランドセメントと半水石膏の配合割合は、重量比で8:2〜6:4とする。 From this experiment, it was found that the condition can be satisfied if the mixing ratio of hemihydrate gypsum to Portland cement is 20% or more by weight, and the object of the present invention can be achieved. By the way, hemihydrate gypsum is more expensive than Portland cement. Therefore, in consideration of suppressing the price of the sludge solidifying agent, the blending ratio of the water-curable cured product in the sludge solidifying agent according to the present invention was determined as follows. That is, in the sludge solidifying agent according to the present invention, the mixing ratio of Portland cement and hemihydrate gypsum is 8: 2 to 6: 4 by weight.
ところで半水石膏は水和反応により二水石膏に変化するが、二水石膏は酸性の土壌中において硫酸還元菌によって分解されて硫化水素が発生する問題がある。この硫酸還元菌はpH8以上のアルカリ性の土壌中においては増殖できず、硫化水素の発生が抑制されることが知られている。上で決定したポルトランドセメントと半水石膏の配合割合からなる本発明に係る汚泥固化剤を、弱酸性の有機性汚泥に添加・混練するとき、pH8以上に維持されるか否かを確認する必要がある。本発明に係る汚泥固化剤を構成している材料のうち、二水石膏と粉体消臭剤は中性であり、アルカリ性を示す材料はポルトランドセメントだけである。従って、pHに影響するのはポルトランドセメントになる。そこで、下水処理場Yにおいて排出された有機性汚泥に対してポルトランドセメントを色々な量で添加して均一に混練し、pHを測定する実験を行った。その結果を図1の(A)のグラフに示す。横軸は有機性汚泥1.0kgに添加したポルトランドセメントの量であり、縦軸は混練後に測定されたpHである。有機性汚泥1.0kgに対して、ポルトランドセメントが15g以上添加されていればpHは8.0以上が維持される。つまり、有機性汚泥1tに対してポルトランドセメントが15kg以上添加されるようにすればよい。本発明に係る汚泥固化剤は、汚泥固化剤に含まれているポルトランドセメントと半水石膏とからなる水硬化性硬化体が、有機性汚泥1tに対して35kg〜40kgになるように添加することを想定している。既に決定したようにポルトランドセメントと半水石膏の配合割合は重量比で8:2〜6:4である。そうすると、有機性汚泥1tに対して添加されるポルトランドセメントの量は25kg程度は添加されることになる。つまり、pHは8.0以上に維持されることが保証され、硫酸還元菌により硫化水素が発生する問題は生じないことが確認できた。 By the way, hemihydrate gypsum is changed to dihydrate gypsum by hydration reaction, but dihydrate gypsum has a problem that it is decomposed by sulfate-reducing bacteria in acidic soil to generate hydrogen sulfide. It is known that this sulfate-reducing bacterium cannot grow in alkaline soil having a pH of 8 or higher, and the generation of hydrogen sulfide is suppressed. When the sludge solidifying agent according to the present invention, which comprises the mixing ratio of Portland cement and hemihydrate gypsum determined above, is added to and kneaded with weakly acidic organic sludge, it is necessary to confirm whether or not the pH is maintained at 8 or higher. There is. Among the materials constituting the sludge solidifying agent according to the present invention, dihydrate gypsum and powder deodorant are neutral, and Portland cement is the only material exhibiting alkalinity. Therefore, it is Portland cement that affects pH. Therefore, an experiment was conducted in which Portland cement was added in various amounts to the organic sludge discharged at the sewage treatment plant Y, kneaded uniformly, and the pH was measured. The result is shown in the graph of FIG. 1 (A). The horizontal axis is the amount of Portland cement added to 1.0 kg of organic sludge, and the vertical axis is the pH measured after kneading. If 15 g or more of Portland cement is added to 1.0 kg of organic sludge, the pH is maintained at 8.0 or more. That is, 15 kg or more of Portland cement may be added to 1 ton of organic sludge. The sludge solidifying agent according to the present invention is added so that the water-curable cured product composed of Portland cement and hemihydrate gypsum contained in the sludge solidifying agent weighs 35 kg to 40 kg with respect to 1 ton of organic sludge. Is assumed. As already determined, the mixing ratio of Portland cement and hemihydrate gypsum is 8: 2 to 6: 4 by weight. Then, about 25 kg of Portland cement is added to 1 ton of organic sludge. That is, it was confirmed that the pH was guaranteed to be maintained at 8.0 or higher, and that the problem of hydrogen sulfide generation by the sulfate-reducing bacteria did not occur.
次に、本発明に係る汚泥固化剤を構成しているベタイン化合物からなる粉体消臭剤について、その配合を決定する。粉体消臭剤は共立製薬株式会社の製品エポリオンX−100を使用することとし、これを有機性汚泥にどの程度の量を添加すれば消臭効果が得られるかについて調査するため、実験を行った。まず、本発明に係る汚泥固化剤においてポルトランドセメントと半水石膏の配合比率を重量比で7:3とし、これらからなる水硬化性硬化体を有機性汚泥1tに対して36kg添加することを想定した。このとき、粉体消臭剤をどのくらいの量添加したら消臭効果が得られるかを確認することにした。実際の実験では、有機性汚泥1kgに対して、ポルトランドセメント25.2g、半水石膏10.8gの合計36gを添加するようにする。そしてこれらの量のポルトランドセメントと半水石膏に対して、粉体消臭剤の配合を色々と変えて予め混合して汚泥固化剤を得、これを1kgでビニール袋に取り分けた有機性汚泥に添加・混練した。この混練においてはバックホウによる混練と同等となるように、有機性汚泥が団粒状になるように粗く混練するだけにとどめ、汚泥固化剤が団粒状の有機性汚泥の表面にまぶされた状態にするようにした。このような有機性汚泥について、混練の5分後に臭気指数を測定した。なお臭気指数は、新コスモス電機株式会社製のニオイセンサーXP−329IIIRを使用し、有機性汚泥から1cmの距離で測定した。その結果を図1の(B)のグラフに示す。横軸は配合した粉体消臭剤の量を示しており、縦軸は臭気指数を示している。この実験から、有機性汚泥1kgに対して粉体消臭剤を0.5g以上添加すれば臭気指数が27.5から22.5に低下して十分に消臭効果が得られることが分かった。なお、有機性汚泥1kgに対し、粉体消臭剤を添加する量を増やせば消臭効果が高くなるが10gを超えると消臭効果はほとんど変化しないことが分かった。以上から、有機性汚泥1tに対して粉体消臭剤を5kg以上添加することを条件に定めた。つまり本発明に係る汚泥固化剤においては、ポルトランドセメントと半水石膏とからなる水硬化性硬化体35〜40重量部に対して、粉体消臭剤は0.5重量部以上配合すればよい。 Next, the blending of the powder deodorant composed of the betaine compound constituting the sludge solidifying agent according to the present invention is determined. We decided to use Epolion X-100, a product of Kyoritsu Seiyaku Co., Ltd., as the powder deodorant, and conducted an experiment to investigate how much of this should be added to organic sludge to obtain the deodorizing effect. went. First, in the sludge solidifying agent according to the present invention, it is assumed that the blending ratio of Portland cement and hemihydrate gypsum is 7: 3 by weight, and 36 kg of a water-curable cured product composed of these is added to 1 ton of organic sludge. bottom. At this time, it was decided to confirm how much the powder deodorant should be added to obtain the deodorizing effect. In the actual experiment, 25.2 g of Portland cement and 10.8 g of hemihydrate gypsum are added to 1 kg of organic sludge, for a total of 36 g. Then, these amounts of Portland cement and hemihydrate gypsum were mixed in advance with various powder deodorant formulations to obtain a sludge solidifying agent, which was then divided into plastic bags at 1 kg to make organic sludge. Addition and kneading. In this kneading, the organic sludge is only roughly kneaded so as to be aggregated so as to be equivalent to kneading with a backhoe, and the sludge solidifying agent is sprinkled on the surface of the aggregated organic sludge. I tried to do it. For such organic sludge, the odor index was measured 5 minutes after kneading. The odor index was measured at a distance of 1 cm from the organic sludge using the odor sensor XP-329IIIR manufactured by Shin Cosmos Electric Co., Ltd. The result is shown in the graph of FIG. 1 (B). The horizontal axis shows the amount of the powder deodorant blended, and the vertical axis shows the odor index. From this experiment, it was found that if 0.5 g or more of a powder deodorant was added to 1 kg of organic sludge, the odor index decreased from 27.5 to 22.5 and a sufficient deodorizing effect could be obtained. .. It was found that the deodorizing effect was enhanced by increasing the amount of the powder deodorant added to 1 kg of the organic sludge, but the deodorizing effect was hardly changed when the amount exceeded 10 g. From the above, it was set as a condition that 5 kg or more of a powder deodorant was added to 1 ton of organic sludge. That is, in the sludge solidifying agent according to the present invention, 0.5 parts by weight or more of the powder deodorant may be blended with respect to 35 to 40 parts by weight of the water-curable cured product composed of Portland cement and hemihydrate gypsum. ..
以上をまとめると、本発明に係る汚泥固化剤はポルトランドセメントと半水石膏と粉体消臭剤とから構成し、水硬化性硬化体であるポルトランドセメントと半水石膏の配合割合は重量比で8:2〜6:4となるようにし、そして水硬化性硬化体35〜40重量部に対して粉体消臭剤は0.5重量部以上となるようにする。本発明に係る汚泥固化剤の基本的な構成は以上の通りであるが、必要に応じて所定量の3号珪酸ソーダまたは酸化マグネシウムを配合してもよい。これらは有機性汚泥中の水分を吸収してゲル化するので、団粒状になった有機性汚泥の膨満崩壊や再溶解を防止できる効果が得られる。さらには、本発明に係る汚泥固化剤にリグニンスルホン酸またはその誘導体からなる混和剤を配合してもよい。混和剤によって汚泥固化剤は流動性が向上し、団粒化した有機性汚泥の表面を均一に被覆することができるからである。 Summarizing the above, the sludge solidifying agent according to the present invention is composed of Portland cement, hemihydrate gypsum and powder deodorant, and the mixing ratio of the water-curable hardened material Portland cement and hemihydrate gypsum is by weight. The ratio is 8: 2 to 6: 4, and the amount of the powder deodorant is 0.5 parts by weight or more with respect to 35 to 40 parts by weight of the water-curable cured product. The basic structure of the sludge solidifying agent according to the present invention is as described above, but a predetermined amount of sodium silicate No. 3 or magnesium oxide may be blended if necessary. Since these absorb water in the organic sludge and gel, it has the effect of preventing distension and disintegration and redissolution of the aggregated organic sludge. Further, an admixture composed of lignin sulfonic acid or a derivative thereof may be added to the sludge solidifying agent according to the present invention. This is because the admixture improves the fluidity of the sludge solidifying agent and can uniformly coat the surface of the agglomerated organic sludge.
本発明の実施の形態に係る汚泥固化剤によって有機性汚泥を処理すると、団粒化した状態で短時間で表層が硬化すること、および長期間にわたって有機性汚泥が団粒の状態でその形状が維持されることを確認するため、実験を行った。
実験方法:
下水処理場Yにおいて排出され脱水ケーキにされた有機性汚泥をビニール袋A、B、Cに100gずつ取り分けた。
ビニール袋Aに対しては、本実施の形態に係る汚泥固化剤を3.7g添加し、5分間粗く攪拌混合し、所定の粒径の団粒状になるように、かつ団粒状の汚泥固化剤の表面に汚泥固化剤がまぶされた状態になるようにした。なおこの本実施の形態に係る汚泥固化剤3.7g中において、ポルトランドセメントは2.5g、半水石膏1.1g、粉体消臭剤は0.1g含まれている。
ビニール袋Bに対しては、ポルトランドセメント10gを添加し、5分間粗く攪拌混合し、所定の粒径の団粒状になるように、かつ団粒状の汚泥固化剤の表面に汚泥固化剤がまぶされた状態になるようにした。
ビニール袋Cに対しては何も添加せず5分間粗く攪拌混合し、所定の粒径の団粒状になるようにした。
ビニール袋A、B、Cから有機性汚泥を1gずつ取り、それぞれビーカーA、B、Cに入れ、ビーカーA、B、Cに95ccずつ水を加えた。その後ビーカーA、B、Cを、それぞれ水平に200回揺籃した。揺籃直後におけるビーカーA、B、Cの写真を図2に示す。写真においてビーカーA、B、Cはそれぞれ左端、中央、右端である。
ビーカーA、B、Cをそのままの状態で放置し、1ヶ月後において再度観察した。
実験結果:
揺籃直後において、ビーカーA、B内の有機性汚泥は、いずれも団粒状に維持されていたのに対し、ビーカーC内の有機性汚泥は膨満して形状が崩れフロック状に水に溶解していた。
1ヶ月放置した後に、ビーカーA内の有機性汚泥は団粒状に維持されていたが、ビーカーB内の有機性汚泥は大部分が膨満して形状が崩れていた。ビーカーC内の有機性汚泥はフロック状に水に溶解した状態で変化はなかった。
考察:
本実施の形態に係る汚泥固化剤は、有機性汚泥1tに換算すると37kgと少量しか添加していないにも拘わらず、有機性汚泥を団粒化した状態で短時間で固化でき、さらに長期間にわたってその形状を維持できることが確認できた。一方、従来の固形剤であるポルトランドセメントは、従来実施されている添加割合に倣って、有機性汚泥1tに換算して100kgと大量に添加した。しかしながら有機性汚泥は短時間においては団粒化していたが、長時間経過したら団粒状態が維持されず崩壊してしまった。以上から、本実施の形態に係る汚泥固化剤は従来の固化剤より優れており、埋設処理場において有機性汚泥を処理するとき、団粒化した状態で所定の強度で長期間保持できることが確認できた。
When the organic sludge is treated with the sludge solidifying agent according to the embodiment of the present invention, the surface layer is hardened in a short time in the aggregated state, and the shape of the organic sludge is in the aggregated state for a long period of time. Experiments were conducted to confirm that it was maintained.
experimental method:
100 g of organic sludge discharged at the sewage treatment plant Y and made into a dehydrated cake was placed in plastic bags A, B, and C.
To the plastic bag A, 3.7 g of the sludge solidifying agent according to the present embodiment is added, and the sludge solidifying agent is roughly stirred and mixed for 5 minutes so as to have a predetermined particle size of the sludge solidifying agent. The surface of the sludge was sprinkled with a sludge solidifying agent. In 3.7 g of the sludge solidifying agent according to the present embodiment, 2.5 g of Portland cement, 1.1 g of hemihydrate gypsum, and 0.1 g of powder deodorant are contained.
To the plastic bag B, add 10 g of Portland cement, stir and mix roughly for 5 minutes, and sprinkle the sludge solidifying agent on the surface of the aggregated sludge solidifying agent so as to have a predetermined particle size. I tried to be in the state of being.
Nothing was added to the plastic bag C, and the mixture was roughly stirred and mixed for 5 minutes so as to form aggregates having a predetermined particle size.
1 g of organic sludge was taken from the plastic bags A, B, and C, placed in beakers A, B, and C, respectively, and 95 cc of water was added to the beakers A, B, and C, respectively. After that, the beakers A, B, and C were each swayed horizontally 200 times. Photographs of beakers A, B, and C immediately after the rocking are shown in FIG. In the photograph, the beakers A, B, and C are the left end, the center, and the right end, respectively.
The beakers A, B, and C were left as they were, and were observed again one month later.
Experimental result:
Immediately after shaking, the organic sludge in beakers A and B was maintained in aggregates, whereas the organic sludge in beaker C swelled, collapsed in shape, and dissolved in water like a floc. rice field.
After being left for one month, the organic sludge in the beaker A was maintained in agglomerates, but most of the organic sludge in the beaker B was swollen and lost its shape. The organic sludge in the beaker C was dissolved in water like a floc and did not change.
Consideration:
The sludge solidifying agent according to the present embodiment can be solidified in a short time in an aggregated state of organic sludge even though only a small amount of 37 kg is added when converted to 1 ton of organic sludge, and for a longer period of time. It was confirmed that the shape could be maintained over the years. On the other hand, Portland cement, which is a conventional solid agent, was added in a large amount of 100 kg in terms of 1 ton of organic sludge, following the addition ratio conventionally used. However, the organic sludge was aggregated in a short time, but after a long period of time, the aggregated state was not maintained and it collapsed. From the above, it was confirmed that the sludge solidifying agent according to the present embodiment is superior to the conventional solidifying agent, and when treating organic sludge in a burial treatment plant, it can be retained for a long period of time in an aggregated state with a predetermined strength. did it.
埋設処理場において、有機性汚泥に本実施の形態に係る汚泥固化剤を添加・混練して埋め立てる実験を行った。添加した本実施の形態に係る汚泥固化剤は、ポルトランドセメント70重量部に対して半水石膏30重量部、粉体消臭剤1.5重量部の混合物とした。有機性汚泥1tあたり本実施の形態に係る汚泥固化剤を35〜40kg添加してバックホウにより30分間混練した。有機性汚泥を観察したところ、団粒状に形成され、その表面に一様に本実施の形態に係る汚泥固化剤がまぶされていた。有機性汚泥はその後速やかに固化し、1時間後においてその上をバックホウが走行することが可能であった。すなわち、本発明の実施の形態に係る汚泥固化剤は、有機性汚泥を効率よく処理することができることが確認できた。 At the burial treatment plant, an experiment was conducted in which the sludge solidifying agent according to the present embodiment was added to and kneaded with organic sludge to bury it. The added sludge solidifying agent according to the present embodiment was a mixture of 30 parts by weight of hemihydrate gypsum and 1.5 parts by weight of powder deodorant with respect to 70 parts by weight of Portland cement. 35-40 kg of the sludge solidifying agent according to the present embodiment was added per 1 ton of organic sludge and kneaded with a backhoe for 30 minutes. When the organic sludge was observed, it was formed into aggregates, and the sludge solidifying agent according to the present embodiment was uniformly sprinkled on the surface thereof. The organic sludge was then rapidly solidified and after 1 hour it was possible for the backhoe to run over it. That is, it was confirmed that the sludge solidifying agent according to the embodiment of the present invention can efficiently treat organic sludge.
Claims (3)
前記汚泥固化剤は、ポルトランドセメントと、半水石膏と、ベタイン化合物を主成分とする粉体消臭剤とからなり、ポルトランドセメントと半水石膏の重量比が8:2〜6:4であることを特徴とする汚泥固化剤。 When organic sludge discharged into dehydrated cake is landfilled at a human waste treatment facility, sewage treatment plant, water purification plant, etc., it is added to and kneaded with the organic sludge to agglomerate it into powdery sludge solidification. It ’s a drug,
The sludge solidifying agent comprises Portland cement, hemihydrate gypsum, and a powder deodorant containing a betaine compound as a main component, and the weight ratio of Portland cement to hemihydrate gypsum is 8: 2 to 6: 4. A sludge solidifying agent characterized by that.
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