JP2021171392A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】押し順によって有利度に差がある押し順役が設けられた遊技機において、ペナルティ処理の改善を図った遊技機を提供する。【解決手段】本発明のスロットマシンは、疑似ボーナス移行抽選に当選していない期間において、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の当選時に、10枚のメダルの払い出しが得られる押し順を含む特定の押し順で操作された遊技で払い出されたメダルの総数をペナルティ枚数記憶領域656に記憶する。また、疑似ボーナス移行抽選に当選していない状態で当選役「特殊A」〜「特殊D」に200回当選した場合は疑似ボーナスに移行するが、当該疑似ボーナスの終了条件は、300枚からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されている枚数を減じた枚数を超えるメダルの払い出しとなる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に特典を付与する遊技機に関する。
遊技機の一つであるスロットマシンでは、ストップスイッチの操作態様によってメダルの払出枚数が異なる押し順役を設け、所定の条件が成立すると、押し順役の当選時に有利な押し順が報知される、いわゆるAT(アシストタイム)機能が設けられたものがある。この場合、押し順役の当選時に有利な押し順が報知されない状態(非AT状態)であっても、遊技者が有利な押し順で操作すれば、多くのメダルの払い出しが得られるため、非AT状態で当選役情報を不正に取得して利益を得るという不正行為が生じるおそれがある。そこで従来、この種の不正行為を防止する遊技機が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のスロットマシンでは、押し順役の有利な押し順に、いわゆる順押し(第1停止:左リール)以外の押し順が設定されている。そして、非AT状態で順押し以外の押し順で停止操作が行われた場合は、一定の期間、ATに関連する抽選において不利な抽選テーブルが選択されるように構成されている。これにより、非AT状態で第1停止が左リール以外の押し順で操作されるのを防止し、非AT状態であるにもかかわらず、不正な利益を得るという不正行為を防止している。
特開2016−93287号公報(段落0524〜段落0543、図47等参照)
しかしながら、上記した特許文献1のスロットマシンでは、非AT状態のときに押し順役に当選したときに高配当を得た場合は常にペナルティになるため、非AT状態で押し順を正解させて高配当を得るという楽しみがなくなるなど、遊技の興趣の低下を招くおそれがあることから、ペナルティ処理については改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、押し順によって有利度に差がある押し順役が設けられた遊技機において、ペナルティ処理の改善を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、前記表示手段で可変表示されている前記図柄を、前記役抽選手段による役抽選結果と前記停止操作手段の操作態様とに基づいて停止させる停止制御手段と、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに基づいて、遊技用価値の付与量を決定する付与量決定手段と、少なくとも一部の前記特定役に当選したときに、当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する区間移行制御手段と、前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、所定の遊技情報を記憶する記憶手段とを備え、前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、前記特定操作態様は、当該ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、前記区間移行制御手段は、前記非報知区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合は前記報知区間に移行させ、前記記憶手段は、前記非報知区間に移行してから前記所定の強制移行条件に到達するまでの間に前記ペナルティ対象特定役に当選した遊技のうち、前記ペナルティ回避情報が報知されたにもかかわらず前記特定操作態様で操作された遊技で付与された遊技用価値の総量を前記所定の遊技情報として記憶可能であり、前記所定の強制移行条件に到達したことに基づいて移行する前記報知区間では、当該報知区間の移行前に決まっている遊技用価値の初期付与予定量に対して、前記記憶手段に記憶されている前記遊技用価値の総量を減じた量が当該報知区間の初期付与量として設定されることを特徴としている。
この構成によると、所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合は報知区間に移行するが、当該報知区間で付与される遊技用価値が事前に決定される(初期付与予定量)。ここで、非報知区間に移行してから当該報知区間に移行するまでの間に、ペナルティ対象特定役の当選時にペナルティ回避情報が報知される場合があり、この報知が行われたにもかかわらず特定操作態様(ペナルティとなる操作態様)で停止操作手段が操作された遊技で付与された遊技用価値の総量が記憶手段に記憶される。そして、当該報知区間に移行する場合は、初期付与予定量に対して、記憶手段に記憶されている遊技用価値の総量を減じた量が初期付与量として設定される。この場合、非報知区間でペナルティ対象特定役に当選したときにペナルティ回避情報に従わずに最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様で操作してより多くの遊技用価値を得たとしても、その分当該報知区間での初期付与量が減少するというペナルティが付与されるため、非報知区間ではペナルティ対象特定役に当選しても容易に最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様とはならず、報知区間ではペナルティ対象特定役に当選したときに最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知されることで有利になるという遊技性を損なうことなくペナルティを付与することができる。また、ペナルティ対象特定役に当選した際、ペナルティ回避情報の報知がない場合は最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様で操作してもペナルティが発生しないため、非報知区間で最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を予想するという遊技性が生まれ、遊技者の興趣が向上する。
また、前記所定の強制移行条件は、前記所定の移行条件が成立していない状態が所定遊技数継続することを含んでいてもよい。
この構成によると、所定の移行条件が成立していない状態が所定遊技数継続した場合は報知区間に移行するが、当該所定遊技数継続するまでの間にペナルティ対象特定役に当選した遊技のうち、ペナルティ回避情報が報知されたにもかかわらず特定操作態様で操作された遊技で付与された遊技用価値の総量が初期付与予定量から減じられ、当該減じられた量が当該報知区間での初期付与量に決定される。この場合、非報知区間ではペナルティ対象特定役に当選しても容易に最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様とはならず、報知区間ではペナルティ対象特定役に当選したときに最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知されることで有利になるという遊技性を損なうことなくペナルティを付与することができる。
また、前記ペナルティ非対象特定役の当選確率は、前記ペナルティ対象特定役の当選確率よりも高くてもよい。
この構成によると、報知区間に関するペナルティを気にする遊技よりも、ペナルティを気にすることなく最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を予想する遊技が多くなるため、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、遊技の進行に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技の進行に合わせて行われる演出に関する制御を行うサブ制御手段とをさらに備え、前記報知手段は、前記メイン制御手段により制御されるメイン側報知手段と、前記サブ制御手段により制御されるサブ側報知手段とがあり、前記報知区間では、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合、および、前記ペナルティ非対象特定役に当選した場合のいずれでも当該特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が前記メイン側報知手段と前記サブ側報知手段の両方で報知され、前記報知区間において、前記サブ側報知手段で報知される前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様の報知態様は、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合と、前記ペナルティ非対象特定役に当選した場合とで共通であってもよい。
この構成によると、報知区間で特定役に当選した場合は、その特定役がペナルティ対象特定役であるか否かによらず、サブ側報知手段では共通の報知態様で最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知されるため、特定役の種類を意識することなくスムーズな遊技を行うことができる。
また、遊技の進行に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技の進行に合わせて行われる演出に関する制御を行うサブ制御手段とをさらに備え、前記報知手段は、前記メイン制御手段により制御されるメイン側報知手段と、前記サブ制御手段により制御されるサブ側報知手段とがあり、前記報知区間では、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合、当該ペナルティ対象特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が前記メイン側報知手段と前記サブ側報知手段の両方で報知され、前記ペナルティ対象特定役は、第1ペナルティ対象特定役と、第2ペナルティ対象特定役を含む複数種類あり、前記第1ペナルティ対象特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様は、前記第2ペナルティ対象特定役において前記ペナルティ回避情報として報知される操作態様とがと同じとなる場合があり、前記メイン側報知手段において、前記報知区間で前記第1ペナルティ対象特定役に当選したときの前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様の報知態様と、前記非報知区間で前記第2ペナルティ対象特定役に当選したときに前記ペナルティ回避情報として報知される操作態様の報知態様とが同じであってもよい。
この構成によると、ペナルティ対象特定役に当選したときのメイン側報知手段では、ペナルティ回避情報であるか否かに関わらず報知する操作態様が同じであれば同じ報知態様となるため、ペナルティ回避情報であるか否かを意識することなくスムーズな遊技を行うことができる。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の一例であるスロットマシンの斜視図である。 リールの図柄配列を示す図である。 図1のスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図2のメイン制御基板およびサブ制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 遊技フローを説明するための図である。 役と入賞図柄組合せとの関係および入賞したときの配当(払出数)を示す図である。 当選役グループと役番号との関係および構成役を示す図である。 当選役グループと役番号との関係および構成役を示す図である。 当選役グループと役番号との関係および構成役を示す図である。 当選役グループと押し順による入賞態様との関係を示す図である。 ATレベルと、初期ゲーム数およびゲーム数の上乗せとの関係を示す図である。 押し順AT役の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 押し順AT役の他の変形例を示す図である。 図19の報知用表示器での報知態様を示す図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
(構成)
本実施形態に係る遊技機の一例であるスロットマシン1は、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態において、メダルなどの遊技媒体が規定数(例えば、3枚または2枚)投入され、後述するスタートスイッチ19が操作されることを条件に一回の遊技が実行開始されるものであり、図1のように構成されている。
筐体3の前面は、前面扉5により開閉自在に閉塞され、この前面扉5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設される。操作板7の上方に正面板9が配設されている。正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右リール13L,13M,13Rが配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、図2に示すように、複数種類の図柄(この実施形態では、「R7(赤7)」「W7(白7)」「FR7(フェイク赤7)」「BAR(バー)」「BE1(ベル1)」「BE2(ベル2)」「CH(チェリー)」「WM1(スイカ1)」「WM2(スイカ2)」「RP(リプレイ)」)が合計20個、所定の配列でそれぞれ設けられている。
また、各図柄には、0番から19番までのコマ番号が順に付されている。この場合、例えば、コマ番号0番から19番までの図柄が印刷されたリールテープが各リール13L,13M,13Rの周面に貼り付けられている。そして、各リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号19番、18番、…、0番、19番、…の予め定められた順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。なお、この実施形態では、入賞判定に使用される表示窓11内の入賞ラインとして、左リール13Lの上段、中リール13Mの中段、右リール13Rの下段により構成されるいわゆる右下がりライン(3枚賭け、2枚賭け共通)が設定されている。
また、各リール13L,13M,13Rを独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rそれぞれには、ステッピングモータで構成されるリールモータ14L,14M,14R(図3参照)が連結されている。なお、各リール13L,13M,13Rと各々のリールモータ14L,14M,14Rとで構成されたリールユニット(図示省略)によりスロットマシン1の表示手段が構成されている。
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(ここでは3枚または2枚)に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、演出ボタン42、各リール13L,13M,13Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R(停止操作手段)、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、この実施形態では、1ゲームに必要なメダル投入数(規定数)は、3枚と2枚の2種類が設定されている。また、各リール13L,13M,13Rにより複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ21L,21M,21Rは、各リール13L,13M,13Rそれぞれに対応して設けられている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様を報知したりする演出を行うための液晶表示器27(本発明の「報知手段」、「サブ側報知手段」に相当)が設けられている。液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽や音声などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルのメダル払出口39や、このメダル払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれ、正面板9の左下隅には図3のメイン制御基板63に搭載されたCPU61による表示制御を受けて、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45、メダルの払出枚数を表示する払出表示器46が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントディスプレイで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。また、払出表示器46は、例えば2個の7セグメントディスプレイで構成され、2桁の払出枚数が表示可能になっている。なお、7セグメントディスプレイは、棒状に形成されるとともに、「8」の字状に配列された7つのセグメントと、小数点となる小さな丸い1つのセグメント(DP)とが組み合わされた計8つのセグメントを有するものであり、各セグメントは発光ダイオードにより構成されている。なお、払出表示器46は発生したエラーに対応するエラーコードの表示にも用いられる。
また、払出表示器46の上方には、有利区間ランプ47が配設されている。有利区間は、当選役グループ「ATLC1」(下位役番号$15)〜「ATRC2」(下位役番号$20)(図9参照)、「特殊A」(下位役番号$21)〜「特殊D」(下位役番号$24)(図10参照)の当選時に有利な配当が得られる押し順(正解の押し順)を報知することが許容された区間であり、有利区間ランプ47の点灯により、有利区間であることが報知される。この実施形態では、有利区間中に必ず有利区間ランプ47が点灯する訳ではなく、有利区間に移行してから、所定の点灯条件が成立したときに点灯する。ただし、一旦有利区間ランプ47が点灯した後は、当該有利区間が終了して非有利区間に移行するまでは点灯が維持される。なお、有利区間ランプ47については、払出表示器46の小数点となるセグメントDPで代用してもよい。
また、正面板9の表示窓11の下方には、左ストップスイッチ21L,中ストップスイッチ21M,右ストップスイッチ21Rを操作する順番や、役抽選の結果など、メイン制御基板63の制御に関する情報を報知(表示)するための報知用表示器60(本発明の「報知手段」、「メイン側報知手段」に相当)が配設されている。報知用表示器60は、例えば2個の7セグメントディスプレイを備えている。したがって、両7セグメントディスプレイそれぞれが有する各セグメントの点灯態様を変化させることによって、例えば、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作順序や操作タイミングなどの操作態様、当選役(当選役グループ)の種類を報知できるように構成されている。
また、各リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体が、筐体3内の後壁に固定されている。筐体3内の支持枠体の下方には、メダルをメダル払出口39に排出するためのホッパーユニット43(図3参照)が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48(図3参照)が配設されている。
続いて、スロットマシン1の電気的な構成について図3を参照して説明する。
図3に示すように、投入センサ53が、筐体3内部のメダル投入口25近傍であってメダルセレクタ48部分に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出する。払出センサ54が、ホッパーユニット43の出口に設けられ、メダル払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出する。また、スロットマシン1の正面から見てホッパーユニット43の左側には、操作ボックス49(図3参照)が筐体3内の左側壁に固定されている。この操作ボックス49には、電源のON、OFFを切り換える電源スイッチ50(図3参照)が設けられるとともに、設定変更処理用のキーシリンダからなる変更処理開始スイッチ56(図3参照)、設定変更時の設定値の切り換えを行うのに用いられるリセットスイッチ52(図3参照)が設けられている。なお、リセットスイッチ52は、エラーが発生した際のエラーを解除するためのスイッチとしても用いられる。
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号19番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
ホッパーモータ57は、ホッパーユニット43に配設されて、その駆動によりメダルをメダル払出口39に向けて払い出す。
また、スロットマシン1には、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61(本発明の「メイン制御手段」に相当)が実装されたメイン制御基板63と、メイン制御基板63から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU71(本発明の「サブ制御手段」に相当)が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられ、メイン制御基板63からサブ制御基板73に対して一方向に各種のデータが送信される。なお、メイン制御基板63は、外部から不正にアクセスすることができないように、基板ケース内に厳重に封印されている。また、基板ケースには、不正に解放されたことを確実に視認することができるように、種々の対策が講じられている。
また、図3に示すように、メイン制御基板63のRAM65(本発明の「記憶手段」に相当)は、メインCPU61内部の記憶容量であり、スロットマシン1の遊技状態などの遊技に関するデータを一時的に記憶するものであって、図4に示す役抽選結果記憶領域651、フラグ格納領域652、有利区間遊技数カウンタ653、特殊役当選回数カウンタ654、付与予定枚数記憶領域655、ペナルティ枚数記憶領域656、増加メダル数カウンタ658を構成する記憶領域が形成される。また、図3に示すように、メイン制御基板63のROM67は、メインCPU61内部の記憶容量であり、図4に示す予め設定されたデータである役抽選テーブル671、停止テーブル672などを含むスロットマシン1用のプログラム(遊技機用プログラム)を格納する。なお、フラグ格納領域652には、例えば、後述する有利区間フラグ、ATフラグ、CZフラグなどの各種フラグが格納される。
メイン制御基板63のメインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。この、メインCPU61は、後述する役抽選手段103による役抽選処理における役抽選結果に関するデータ、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関するデータなどの種々のデータを、所定のコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU71は、メインCPU61から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(後述する役抽選手段103による役抽選処理における役抽選結果、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行し、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板73が有するI/Oポートを介して、液晶表示器27やスピーカ31L,31Rなどの演出機器の制御を行う。
(メイン制御基板)
次に、メイン制御基板63について、図4を参照して詳細に説明する。図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を備えている。
(1)遊技制御手段100
図4の遊技制御手段100は、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態においてスロットマシン1の遊技を制御するものである。具体的には、図5に示すように、遊技制御手段100は、一般遊技状態(通常遊技状態(RT0)、ボーナス内部中(RBB1F、RBB2F)において一般的な遊技である一般遊技を実行し、一般遊技状態よりも遊技者に有利なボーナス役に基づくボーナス遊技状態(RBB1、RBB2)においてボーナス遊技(特別遊技)を実行する。
また、ボーナス遊技状態(RBB1、RBB2)での遊技であるボーナス遊技とは異なる遊技者に有利な遊技として、後述する役抽選手段103の役抽選結果が、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順によって遊技者に付与する有利度の異なる特定役(当選役グループ「ATLC1〜ATLC2」「ATLR1〜ATLR2」「ATCL1〜ATCL2」「ATCR1〜ATCR2」「ATRL1〜ATRL2」「ATRC1〜ATRC2」、「特殊A」〜「特殊D」:図9、図10参照)に当選している特定役当選結果となったときに当該特定役に対応する有利な各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順を特定可能に報知するAT遊技(特殊遊技)がある。
そして、遊技制御手段100は、図4に示すように、操作態様判定手段100a、遊技状態設定手段100bを備えている。
(1−1)操作態様判定手段100a
操作態様判定手段100aは、スロットマシン1に対する遊技者の操作態様を判定するものである。具体的には、各ベットスイッチ15,17、スタートスイッチ19、各ストップスイッチ21L,21M,21Rなどのスロットマシン1が備える各種スイッチに対する遊技者による操作の態様や、メダル投入口25への遊技者によるメダルの投入操作の態様など、遊技者によるスロットマシン1に対する種々の操作の態様を判定する。
(1−2)遊技状態設定手段100b
遊技状態設定手段100bは、役抽選手段103による役抽選処理の結果や、図柄判定手段112による有効ライン(右下がりライン)上の図柄組合せの判定結果などに基づいて、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれか1つにスロットマシン1の遊技状態を設定するものである。
具体的には、図5に示すように、この実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態(RT0)、ボーナス内部中(RBB1〜2F)、ボーナス遊技状態(RBB1〜2)とを備えている。ここで、通常遊技状態(RT0)、ボーナス内部中(RBB1〜2F)により構成される一般遊技状態において一般遊技が実行され、ボーナス遊技状態(RBB1〜2)においてボーナス遊技が実行される。また、通常遊技状態(RT0)は、後述する設定変更時やボーナス遊技状態(RBB1〜2)の終了後に移行する遊技状態である。
また、図5に示すように、通常遊技状態(RT0)において、ボーナス役(RBB1、RBB2:図7、図8参照)に当選したときに、全てのリール13L,13M,13Rが停止したときの図柄組合せがボーナス入賞にかかる図柄組合せでない場合(非入賞)、遊技状態設定手段100bは遊技状態をボーナス内部中(RBB1,2F)に設定し、遊技状態がボーナス内部中(RBB1,2F)に移行する。なお、この実施形態では、ボーナス役「RBB1」は3枚賭けでのみ役抽選の対象となっているが、ボーナス役「RBB2」は2枚賭けのみ役抽選の対象となっている。また、ボーナス内部中(RBB2F)で2枚賭けの場合、役抽選の対象としてハズレ(HZ)がなく、必ずいずれかの再遊技役か小役に当選する。また、再遊技役、小役、ボーナス役の順で優先的に入賞するように構成されていることから、ボーナス内部中(RBB2F)で2枚賭けの場合は、持ち越しているボーナス役「RBB2」に入賞することはない。また、ボーナス内部中(RBB2F)で3枚賭けの場合、役抽選の対象としてハズレ(HZ)があるが、ボーナス役「RBB2」は、3枚賭けの遊技では無効の役物と設定されているため、3枚賭けにおいて持ち越しているボーナス役「RBB2」に入賞することはない。さらに、ボーナス内部中(RBB2)では、持ち越しているボーナス役「RBB2」に入賞しないと他のボーナス役に当選することがないようになっている。したがって、ボーナス内部中(RBB2F)に一旦移行すると、その後は他の遊技状態に移行しないように構成されている。
また、通常遊技状態(RT0)でボーナス役「RBB1」に当選し、当該遊技でボーナス役「RBB1」に入賞するか、ボーナス内部中(RBB1F)でボーナス役「RBB1」に入賞すると、遊技状態設定手段100bは遊技状態をボーナス遊技状態(RBB1)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB1)に移行する。
この実施形態では、ボーナス遊技状態(RBB1)において100枚を超えるメダルが払い出されると終了するように設定されている。したがって、遊技状態設定手段100bは、ボーナス遊技状態(RBB1)において、100枚を超えるメダルの払い出しがあった場合は、遊技状態を通常遊技状態(RT0)に設定し、遊技状態が通常遊技状態(RT0)に移行する。なお、ボーナス遊技状態(RBB1)の終了条件は、適宜設定することができる。
また、通常遊技状態(RT0)において、ボーナス役「RBB2」に当選し、当該遊技でボーナス役「RBB2」に入賞した場合、遊技状態設定手段100bは遊技状態をボーナス遊技状態(RBB2)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB2)に移行する。
この実施形態では、ボーナス遊技状態(RBB2)において50枚を超えるメダルが払い出されると終了するように設定されている。したがって、遊技状態設定手段100bは、ボーナス遊技状態(RBB2)において、50枚を超えるメダルの払い出しがあった場合は、遊技状態を通常遊技状態(RT0)に設定し、遊技状態が通常遊技状態(RT0)に移行する。なお、ボーナス遊技状態(RBB2)の終了条件は、適宜設定することができる。
(1−3)遊技の概略
次に、スロットマシン1において実行される遊技の概略について説明する。
スロットマシン1は、3枚(または2枚)のメダルの投入により1回のゲーム(遊技)が行われるように構成され、投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17により3枚(または2枚)のメダルのスロットマシン1への投入が検出されると、表示窓11の入賞ライン(右下がりライン)が有効となる。ここでスタートスイッチ19が操作されると、乱数を使用した抽選処理により、予め設定された役抽選結果のいずれかが役抽選手段103による抽選処理により選択される。また、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転が開始すると、表示窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄の判別が各リール13L,13M,13Rの回転角に基づいて開始される。
その後、左・中・右リール13L,13M,13Rが加速して、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となり、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となった後、左ストップスイッチ21Lの操作が検出されると左リール13Lが停止され、中ストップスイッチ21Mの操作が検出されると中リール13Mが停止され、右ストップスイッチ21Rの操作が検出されると右リール13Rが停止される。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止される。
3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rのすべてが操作されると、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止される。このとき、所定の図柄が有効となった表示窓11の入賞ライン(右下がりライン)上の所定の位置に停止すると、すなわち、各リール13L,13M,13Rの図柄が役への入賞に係る図柄組合せで表示窓11に表示されると入賞となり、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、メダル払出口39から払い出される。なお、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益(特典)が付与されることもある。この所定の利益としては、例えば、後述のボーナス役の入賞によるボーナス遊技状態(RBB1〜2)への移行や後述の再遊技役の入賞による新たなメダルを投入することなく当該入賞遊技と同じ賭数で次遊技を行うために自動的に設定される賭数等が挙げられる。このように、遊技用価値を用いて遊技を行うことが可能になっている。なお、本実施形態では遊技用価値としてメダルを用いるスロットマシン1を本発明にかかる遊技機の一例として説明するが、メダルに限らず、他の遊技媒体や電子的なデータを遊技用価値として用いる遊技機に本発明を適用してもよい。
図7に示すように、役の種類として、ボーナス役と、一般役(再遊技役、小役)とが予め設定されている。ボーナス役は、ボーナス遊技状態への移行役である。再遊技役(以下、リプレイとも称することがある)は、入賞すると、新たなメダルを投入することなく当該入賞遊技と同じ賭数で次遊技行うことができる役である。小役は、入賞すると所定の配当(払出数)が得られる役である。
・ボーナス役
ボーナス役は、「RBB1」、「RBB2」の2種類設定されている。ここで、「RBB1」にかかる図柄組合せ(R7−R7−BAR)が入賞ラインに停止すると入賞となって、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB1)に移行する。また、「RBB2」にかかる図柄組合せ(W7−R7−WM2)が入賞ラインに停止すると入賞となって、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB2)に移行する。なお、この実施形態では、各ボーナス役「RBB1」、「RBB2」に入賞しても配当がないように構成したが、所定の枚数の配当を付与してもよい。
・再遊技役
再遊技役は、「NRP1」〜「NRP15」、「IRP1」〜「IRP5」、「CRP1」〜「CRP7」、「R7RP1」〜「R7RP10」、「WRP1」〜「WRP5」の複数種類設定されている。これらの入賞にかかる図柄組合せが入賞ラインに停止すると、メダルを投入せずに入賞したゲームと同じ条件(賭け数)で次のゲームを行うことができる。
・小役
小役は、「BE1」〜「BE11」、「WM1」〜「WM4」、「CH1」〜「CH19」、「ATA1」〜「ATA10」、「ATB1」〜「ATB16」、「PZ1」〜「PZ52」、「PZX1」〜「PZX22」の複数種類設定されている。ここで、「BE1」〜「BE10」は、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1〜ATLC2」「ATLR1〜ATLR2」「ATCL1〜ATCL2」「ATCR1〜ATCR2」「ATRL1〜ATRL2」「ATRC1〜ATRC2」、「特殊A」〜「特殊D」:図9、図10参照)の当選時に押し順が正解したときに入賞する役として設定されている。これらの役の入賞にかかる図柄組合せが入賞ラインに停止すると、10枚(3枚賭け、2枚賭け)の配当が得られる。なお、「BE1」の入賞態様は、右下がりラインに図柄「BE1(ベル1)」が揃う図柄組合せである。また、「BE2」および「BE3」の入賞態様は、左リール13Lの上段に図柄「BE1(ベル1)」、中リール13Mの上段に図柄「BE2(ベル2)」、右リール13Rの上段に図柄「BE1(ベル1)」が停止する図柄組合せ(上段ラインにベル図柄)である。また、「BE4」の入賞態様は、中段ラインに図柄「BE1(ベル1)」が揃う図柄組合せである。また、「BE5」および「BE6」の入賞態様は、左リール13Lの下段に図柄「BE1(ベル1)」、中リール13Mの下段に図柄「BE2(ベル2)」、右リール13Rの下段に図柄「BE1(ベル1)」が停止する図柄組合せ(下段ラインにベル図柄)である。「BE7」おおよび「BE8」の入賞態様は、右上がりラインに図柄「BE1(ベル1)」が揃う図柄組合せである。「BE9」および「BE10」の入賞態様は、左リール13Lの下段に図柄「BE1(ベル1)」、中リール13Mの中段に図柄「BE2(ベル2)」、右リール13Rの上段に図柄「BE1(ベル1)」が停止する図柄組合せ(右上がりラインにベル図柄)である。すなわち、押し順AT役に当選したときに、押し順が正解した場合は、図柄「BE1(ベル1)」または図柄「BE2(ベル2)」が一直線上となることから、遊技者は押し順の正解が分かり易くなっている。なお、押し順AT役が本発明の「特定役」に相当し、押し順AT役の種類に応じて設定された10枚の配当が得られる押し順が本発明の「最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様」に相当する。また、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1〜ATLC2」「ATLR1〜ATLR2」「ATCL1〜ATCL2」「ATCR1〜ATCR2」「ATRL1〜ATRL2」「ATRC1〜ATRC2」それぞれが本発明の「ペナルティ非対象特定役」に相当し、「特殊A」〜「特殊D」それぞれが本発明の「ペナルティ対象特定役」に相当する。
「WM1」〜「WM4」の入賞にかかる図柄組合せが入賞ラインに停止すると、3枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。「CH1」〜「CH19」の入賞図柄組合せが入賞ラインに停止すると、それぞれ1枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。「ATA1」〜「ATA10」の入賞図柄組合せが入賞ラインに停止すると、それぞれ1枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。「ATB1」〜「ATB16」の入賞図柄組合せが入賞ラインに停止すると、それぞれ1枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。「PZ1」〜「PZ52」の入賞図柄組合せが入賞ラインに停止すると、それぞれ1枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。「PZX1」〜「PZX22」の入賞図柄組合せが入賞ラインに停止すると、それぞれ1枚(3枚賭け、2枚賭け共通)の配当が得られる。
(2)設定制御手段101
図4の設定制御手段101は、出玉率(払出率)の異なる複数の設定値(設定1〜設定6)から一の設定値を設定するものである。この設定値は、後述するテーブル選択手段102により選択される役抽選テーブル671を選択するためのものであり、ROM67に格納された複数の役抽選テーブル671のそれぞれに各設定値のいずれかが対応付けられている。そして、設定制御手段101は、電源投入時に変更処理開始スイッチ56のON、OFF状態を判定し、変更処理開始スイッチ56がONの状態で電源が投入されると、所定の設定変更処理を開始する。払出率は総払出枚数÷総投入枚数×100[%]で算出することができる。
ここで、一般遊技での抽選における当選確率は複数種類の設定値(ここでは6種類)により区別される複数段階に設定されており、複数段階の設定値のそれぞれに、図4に示す役抽選テーブル671(一般遊技用抽選テーブル)が対応付けられている。そして、上記設定変更処理が開始されると、スロットマシン1を設置するパチンコホールの管理者が、この設定値を変更することが可能になる。
(3)テーブル選択手段102
図4のテーブル選択手段102は、メイン制御基板63における遊技制御手段100により制御される遊技の種類(RT0、RBB1〜2など)、設定制御手段101により設定される設定値(設定1〜設定6)に基づき、図4に示す複数の役抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択するものである。すなわち、例えば一般遊技では、テーブル選択手段102は、役抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1〜設定6)に応じて役抽選テーブル671(一般遊技用抽選テーブル)を選択する。
(4)役抽選手段103
図4の役抽選手段103は、スタートスイッチ19が操作されて遊技を開始するタイミングで、複数の一般役(小役、再遊技役)と、ボーナス役とを含む複数の役(当選役グループ:図8〜図10参照)のうちのいずれの役に当選したか否かを、遊技開始に基づいて生成される抽選値により決定する役抽選を行うものである。役抽選手段103は、抽選値生成手段103aと、抽選値判定決定手段103bとを備えている。
(4−1)抽選値生成手段103a
抽選値生成手段103aは、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成された乱数発生手段が、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させた抽選用の乱数を、スタートスイッチ19が操作されたタイミングで抽出することにより、役抽選などに用いられる抽選値を生成する。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は厳密には乱数ではない。しかしながら、スタートスイッチ19が操作されるタイミングはランダムであると考えられるため、抽選値生成手段103aが生成する抽選値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。なお、抽選値生成手段103aは、乱数発生器が生成する乱数により抽選値を生成してもよいし、ソフトウェア乱数により抽選値を生成してもよい。また、抽選値生成手段103aは、抽出した乱数値や生成した乱数値に所定の演算を行うことにより抽選値を生成してもよい。
(4−2)抽選値判定決定手段103b
抽選値判定決定手段103bは、抽選値生成手段103aが生成した抽選値を判定することにより、複数の役(当選役グループ)のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する。
具体的には、役抽選テーブル671には、乱数発生手段が発生させる範囲内の各抽選値について、図8〜図10に示す複数の当選役グループのうちのいずれに当選するか、または、ハズレか、を決定するための抽選値と当選役グループとの対応関係が予め設定されている。抽選値判定決定手段103bは、テーブル選択手段102が選択した役抽選テーブル671を参照し、抽選値生成手段103aが生成した抽選値がどの当選役グループの当選に設定されているのか、または、ハズレに設定されているのかを判定することにより、複数の当選役グループのうちのいずれに当選したか否かを決定する。
また、役抽選テーブル671では、一部の抽選値については複数の役が重複して当選するように設定されているため、抽選値判定決定手段103bが抽選値生成手段103aにより生成される抽選値の全範囲について判定を行った場合に、すなわち、役抽選手段103の役抽選結果として、図8〜図10に示す当選役グループが構成されている。なお、図8〜図10に示す当選役グループのうち、複数の役により構成されているものについては、内部当選すると当該当選役グループを構成する全ての役にかかる図柄組合せが入賞ラインに揃うことが許容された状態になる。
また、抽選値判定決定手段103bは、役抽選結果として、ボーナス役に当選しているか否かを特定可能な情報を役抽選結果記憶領域651の第1データ領域に記憶し、一般役に当選しているか否かを特定可能な情報を役抽選結果記憶領域651の第2データ領域に記憶する。
例えば、図8〜図10に示すように、各ボーナス役のそれぞれに固有の16進数の上位役番号が割り当てられ、各一般役(再遊技役、小役)のそれぞれに固有の16進数の下位役番号が割り当てられている。そして、抽選値判定決定手段103bは、役抽選結果である当選役グループを構成する役(ハズレの場合を含む)に割り当てられている役番号を、役抽選結果記憶領域651の対応するデータ領域に記憶する。
すなわち、役抽選手段103の役抽選結果が、図8に示すボーナス役を含む当選役グループのいずれかである場合、抽選値判定決定手段103bは、当選したボーナス役に割り当てられている上位役番号”$01”〜”$02”のいずれかを役抽選結果記憶領域651の1バイトの第1データ領域に記憶する。なお、抽選値判定決定手段103bは、ボーナス役にハズレ(非当選)の場合には、当該データ領域にハズレに割り当てられている上位役番号”$00”を記憶する。また、上位役番号として”$01”〜”$02”を記憶した後は、ボーナス役に入賞するまでこの値を維持することにより、ボーナス役を持ち越すように構成されている。
また、役抽選手段103の役抽選結果が、図8〜図10に示す一般役(再遊技役、小役)を含む当選役グループのいずれかである場合には、抽選値判定決定手段103bは、当選した一般役に割り当てられている下位役番号”$01”〜”$24”のいずれかを役抽選結果記憶領域651の1バイトの第2データ領域に記憶する。なお抽選値判定決定手段103bは、一般役にハズレ(非当選)の場合には、当該データ領域にハズレに割り当てられている下位役番号”$00”を記憶する。
(5)リール検出手段104
図4のリール検出手段104は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。この場合、リール検出手段104は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
(6)停止制御手段105
停止制御手段105は、遊技者による各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様と役抽選手段103の役抽選結果とに基づき、停止テーブル672を用いて各リール13L,13M,13Rの停止制御を行うものである。停止制御手段105は、役抽選手段103が決定した当選役グループに属する役に入賞させるために、基本的にリール13L,13M,13Rの全てで、引き込み可能範囲内において入賞にかかる図柄(図7参照)を入賞ラインに停止させる停止制御を行う。なお、各リール13L,13M,13Rには、許容されるすべりコマ数(引き込み可能範囲:通常、最大4コマ)が設定されているため、操作タイミングが合わなければ入賞ラインに当選役にかかる図柄を揃えることができない場合があり、このような場合は取りこぼし(非入賞)が発生する。以下、当選役グループの役構成とともに、当選時の各リール13L,13M,13Rの停止制御について説明する。
当選役グループ「RPN1」は、「NRP1」〜「NRP15」、「IRP1」〜「IRP5」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止が左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、「NRP1」、「NRP2」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「NRP1」、「NRP2」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても、どちらかの入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「NRP1」か「NRP2」に必ず入賞する(取りこぼしなし)。このとき、図柄「RP」が中段ラインに揃う停止図柄組合せとなる(図11(a)参照:中段RP)。また、停止制御手段105は、第1停止が中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、「NRP3」〜「NRP6」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「NRP3」〜「NRP6」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても、いずれかの入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「NRP3」〜「NRP6」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。このとき、図柄「RP」が右上がりラインに揃う停止図柄組合せとなる(図11(a)参照:右上がりRP)。また、停止制御手段105は、第1停止が右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、「NRP7」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「NRP7」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても、入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「NRP7」に必ず入賞する(取りこぼしなし)。このとき、図柄「RP」が右下がりラインに揃う停止図柄組合せとなる(図11(a)参照:右下がりRP)。なお、以下では、「NRP1」〜「NRP15」、「IRP1」〜「IRP5」をまとめて「基本リプ」と称する場合もある。
当選役グループ「RPN2」は、「基本リプ」および「CRP1」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「中段RP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「右下がりRP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「右上がりRP」に入賞する。なお、「CRP1」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPN3」は、「基本リプ」および「CRP2」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「右上がりRP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「中段RP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「右下がりRP」に入賞する。なお、「CRP2」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPN4」は、「基本リプ」および「CRP3」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「右上がりRP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「右下がりRP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「中段RP」に入賞する。なお、「CRP3」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPN5」は、「基本リプ」および「CRP4」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「右下がりRP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「中段RP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「右上がりRP」に入賞する。なお、「CRP4」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPN6」は、「基本リプ」および「CRP5」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「右下がりRP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「右上がりRP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「中段RP」に入賞する。なお、「CRP5」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPN7」は、「基本リプ」および「CRP6」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は「NRP1」、「NRP2」(「中段RP」)、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は「NRP3」〜「NRP6」(「右上がりRP」)、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は「NRP7」(「右下がりRP」)がそれぞれ優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、優先入賞にかかる役は、それぞれ取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループの当選時に第1停止リールが左リール13Lの場合は「中段RP」に入賞し、第1停止リールが中リール13Mの場合は「右上がりRP」に入賞し、第1停止リールが右リール13Rの場合は「右下がりRP」に入賞する。なお、「CRP6」は当該当選役グループの構成役ではあるが、入賞することがない役として設けられている。
当選役グループ「RPBB1」は、「R7RP1」〜「R7RP10」、「基本リプ」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、「R7RP1」、「R7RP2」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「R7RP1」の入賞図柄は、「R7(赤7):左リール13L」−「R7(赤7):中リール13M」−「BE1(ベル1):右リール13R」である。そのため、例えば、右リール13Rが第1停止リールで図柄番号4の図柄「BE1(ベル1)」を入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲で右ストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止する。次に、第2停止が中リール13Mで図柄番号2の図柄「R7(赤7)」を入賞ライン(中段)に引き込み可能な範囲で中ストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(中段)に停止する。最後に第3停止が左リール13Lで図柄番号1の図柄「R7(赤7)」を入賞ライン(上段)に引き込み可能な範囲で左ストップスイッチ21Lが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(上段)に停止する。つまり、「R7RP1」に入賞する。当該役は、中段ラインに図柄「R7(赤7)」または「FR7(フェイク赤7)」が揃う図柄組合せとなる。
なお、「R7RP1」の右リール13Rの入賞図柄である図柄「BE1(ベル1)」は、右ストップスイッチ21Rがどのようなタイミングで操作されても入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲に配置されているが、中リール13Mの入賞図柄である図柄「R7(赤7)」は、ストップスイッチ21Mの操作タイミングによっては、入賞ライン(中段)に引き込むことができない。この場合、停止制御手段105は、「R7RP2」の中リール13Mの入賞図柄である図柄「CH(チェリー)」を入賞ライン(中段)に引き込むようにリールの停止制御を行う。中リール13Mの図柄「CH(チェリー)」は、図柄「R7(赤7)」と補完的な配置となっており、図柄「R7(赤7)」を入賞ライン(中段)に引き込むことができないタイミングで中ストップスイッチ21Mが操作されたときは、必ず図柄「CH(チェリー)」を入賞ラインに引き込むことが可能となっている。
ただし、「R7RP1」および「R7RP2」の左リール13Lの共通の入賞図柄である図柄「R7(赤7)」は、ストップスイッチ21Lの操作タイミングによっては、入賞ライン(上段)に引き込むことができない。したがって、図柄「R7(赤7)」を引き込むことができなかった場合、停止制御手段105は、「R7RP3」〜「R7RP10」を次の優先入賞役として、リールの停止制御を行う。第1停止が右リール13Rか中リール13Mで、「R7RP1」および「R7RP2」のいずれにも入賞させることができない状況であっても、左リール13Lの操作タイミングに応じて「R7RP3」〜「R7RP10」のいずれかに入賞するように構成されている。そのため、当選役グループ「RPBB1」に当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「R7RP1」〜「R7RP10」のいずれかに必ず入賞する。さらに、図柄「R7(赤7)」を目押しすれば、中段ラインに図柄「R7(赤7)」または「FR7(フェイク赤7)」が揃う「R7RP1」に入賞する。
一方、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合、停止制御手段105は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選したときに、第1停止が中リール13Mまたは右リール13R以外となる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属する役のいずれかに必ず入賞する。なお、以下では、「R7RP1」〜「R7RP10」をまとめて「赤7揃いリプレイ(赤7揃いRP)」と称する場合もある。
当選役グループ「RPBB2」は、「赤7揃いリプレイ」、「基本リプ」、「CRP1」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、「R7RP3」、「R7RP4」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「R7RP3」の入賞図柄は、「RP(リプレイ):左リール13L」−「R7(赤7):中リール13M」−「BE1(ベル1):右リール13R」である。そのため、例えば、右リール13Rが第1停止リールで図柄番号4の図柄「BE1(ベル1)」を入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲で右ストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止する。次に、第2停止が中リール13Mで図柄番号2の図柄「R7(赤7)」を入賞ライン(中段)に引き込み可能な範囲で中ストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(中段)に停止する。最後に第3停止が左リール13Lで図柄番号0の図柄「RP(リプレイ)」を入賞ライン(上段)に引き込み可能な範囲で左ストップスイッチ21Lが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(上段)に停止する。つまり、「R7RP3」に入賞する。当該役は、中段ラインおよび右上がりラインそれぞれに図柄「R7(赤7)」または「FR7(フェイク赤7)」が揃う図柄組合せとなる。
なお、「R7RP3」の右リール13Rの入賞図柄である図柄「BE1」は、右ストップスイッチ21Rがどのようなタイミングで操作されても入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲に配置されているが、中リール13Mの入賞図柄である図柄「R7(赤7)」は、ストップスイッチ21Mの操作タイミングによっては、入賞ライン(中段)に引き込むことができない。この場合、停止制御手段105は、「R7RP4」の中リール13Mの入賞図柄である図柄「CH(チェリー)」を入賞ライン(中段)に引き込むようにリールの停止制御を行う。中リール13Mの図柄「CH(チェリー)」は、図柄「R7(赤7)」と補完的な配置となっており、図柄「R7(赤7)」を入賞ライン(中段)に引き込むことができないタイミングで中ストップスイッチ21Mが操作されたときは、必ず図柄「CH(チェリー)」を入賞ラインに引き込むことが可能となっている。
また、「R7RP3」および「R7RP4」の左リール13Lの共通の入賞図柄である図柄「RP(リプレイ)」は、ストップスイッチ21Lの操作タイミングによらず、入賞ライン(上段)に引き込むことが可能である。したがって、第1停止が中リール13Mか右リール13Rで、中リール13Mにおいて図柄「R7(赤7)」を引き込むことができなかった場合は、必ず「R7RP4」に入賞する。
一方、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合、停止制御手段105は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属する役のいずれかに必ず入賞する。
「RPS1」は、「WRP1」〜「WRP5」、「R7RP5」、「R7RP6」、「基本リプ」により構成されている。この場合、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、停止制御手段105は、「WRP1」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「WRP1」の入賞図柄は、「RP(リプレイ)」−「BAR(バー)」−「BE1(ベル1)」である。そのため、例えば、右リール13Rが第1停止リールで図柄番号14の図柄「BE1(ベル1)」を入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲で右ストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止する。次に、第2停止が中リール13Mで図柄番号8の図柄「BAR(バー)」を入賞ライン(中段)に引き込み可能な範囲で中ストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(中段)に停止する。最後に第3停止が左リール13Lで図柄番号10の図柄「RP(リプレイ)」を入賞ライン(上段)に引き込み可能な範囲で左ストップスイッチ21Lが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(上段)に停止する。つまり、「WRP1」に入賞する。当該役は、中段ラインに図柄「BAR(バー)」が揃う図柄組合せとなる。
なお、「WRP1」の右リール13Rの入賞図柄である図柄「BE1(ベル1)」は、右ストップスイッチ21Rがどのようなタイミングで操作されても入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲に配置されているが、中リール13Mの入賞図柄である図柄「BAR(バー)」は、ストップスイッチ21Mの操作タイミングによっては、入賞ライン(中段)に引き込むことができない。この場合、停止制御手段105は、「WRP2」〜「WRP5」を次の優先入賞役としてリールの停止制御を行う。第1停止が右リール13Rか中リール13Mで、「WRP1」に入賞させることができない状況であっても、左リール13Lの操作タイミングに応じて「WRP2」〜「WRP5」のいずれかに入賞するように構成されている。そのため、当選役グループ「RPS1」に当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「WRP1」〜「WRP5」のいずれかに必ず入賞する。さらに、図柄「BAR(バー)」を目押しすれば、中段ラインに図柄「BAR(バー)」が揃う「WRP1」に入賞する。
一方、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合、停止制御手段105は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属する役のいずれかに必ず入賞する。なお、以下では、「WRP1」〜「WRP5」、「R7RP5」、「R7RP6」をまとめて「BAR揃いリプレイ」と称する場合もある。
「RPS2」は、「BAR揃いリプレイ」、「基本リプ」、「CRP1」により構成されている。この場合、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、停止制御手段105は、「WRP3」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「WRP3」の入賞図柄は、「BE1(ベル1)」−「BAR(バー)」−「BE1(ベル1)」である。そのため、例えば、右リール13Rが第1停止リールで図柄番号14の図柄「BE1(ベル1)」を入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲で右ストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止する。次に、第2停止が中リール13Mで図柄番号8の図柄「BAR(バー)」を入賞ライン(中段)に引き込み可能な範囲で中ストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(中段)に停止する。最後に第3停止が左リール13Lで図柄番号9の図柄「BE1(ベル1)」を入賞ライン(上段)に引き込み可能な範囲で左ストップスイッチ21Lが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(上段)に停止する。つまり、「WRP3」に入賞する。当該役は、中リール13Mと右リール13Rそれぞれの中段に図柄「BAR(バー)」が停止し、左リール13Lの下段に図柄「BAR(バー)」が停止する。つまり、右リール13Rと中リール13Mでは中段に図柄「BAR(バー)」が停止してテンパイとなるが、左リール13Lの下段に図柄「BAR(バー)」が停止して、中段ラインに図柄「BAR(バー)」が揃わない図柄組合せとなる。
なお、「WRP3」の右リール13Rの入賞図柄である図柄「BE1(ベル1)」は、右ストップスイッチ21Rがどのようなタイミングで操作されても入賞ライン(下段)に引き込み可能な範囲に配置されているが、中リール13Mの入賞図柄である図柄「BAR(バー)」は、ストップスイッチ21Mの操作タイミングによっては、入賞ライン(中段)に引き込むことができない。この場合、停止制御手段105は、「WRP1」、「WRP2」、「WRP4」、「WRP5」を次の優先入賞役としてリールの停止制御を行う。この実施形態では、第1停止が右リール13Rか中リール13Mで、「WRP3」に入賞させることができない状況であっても、左リール13Lの操作タイミングに応じて「WRP1」、「WRP2」、「WRP4」、「WRP5」のいずれかに入賞するように構成されている。そのため、当選役グループ「RPS2」に当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13Mとなる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「WRP1」〜「WRP5」のいずれかに必ず入賞する。さらに、図柄「BAR(バー)」を目押しすれば、中段ラインに図柄「BAR(バー)」がテンパイするが結果的に揃わない「WRP3」に入賞する。
一方、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合、停止制御手段105は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選したときに、第1停止が右リール13Rまたは中リール13M以外となる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属する役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「RPCH1」は、「CRP1」により構成されている。「CRP1」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「RPCH2」は、「CRP2」〜「CRP7」により構成されている。「CRP2」〜「CRP7」は、取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「CRP2」〜「CRP7」のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「BE1」は、「BE1」〜「BE11」、「CH1」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、「BE1」〜「BE11」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「BE1」〜「BE11」は、取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「BE1」〜「BE11」のいずれかに必ず入賞する。なお、以下では、「BE1」〜「BE11」をまとめて「ベル」と称する場合もある。
当選役グループ「BE2」は、「ベル」により構成されている。上述のように、「ベル」は取りこぼしが発生しないため、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「ベル」に属する役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「CH1」は、「CH1」〜「CH8」、「PZ9」〜「PZ12」、「PZ21」〜「PZ36」、「PZ37」〜「PZ52」、「ATA2」、「ATA5」〜「ATA7」により構成されている。当該当選役グループは、取りこぼしが発生しない役(当選役グループ)として設定されている。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「CH2」は、「CH9」〜「CH19」、「PZX22」により構成されている。当該当選役グループは、取りこぼしが発生しない役(当選役グループ)として設けられている。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「WML」は、「WM1」〜「WM4」により構成されている。「WM1」〜「WM4」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによっては、いずれにも入賞させることができない位置に入賞図柄が配置されているため、この場合は、当選役グループ「WML」に当選したのにもかかわらず、いずれの構成役にも入賞させることができない取りこぼしが発生する。
当選役グループ「JAC1」は、「BE1」〜「BE11」、「WM1」〜「WM4」、「CH1」〜「CH19」、「ATA1」〜「ATA10」、「ATB1」〜「ATB16」、「PZ1」〜「PZ52」、「PZX1」〜「PZX22」により構成されている。当該当選役グループは、取りこぼしが発生しない役(当選役グループ)として設けられている。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役のいずれかに必ず入賞する。なお、当該当選役グループは、ボーナス遊技状態(RBB1、RBB2)でのみ役抽選の対象となっている。
当選役グループ「JAC2」は、「CH1」〜「CH19」、「ATA1」〜「ATA10」、「ATB1」〜「ATB16」、「PZ1」〜「PZ52」、「PZX1」〜「PZX22」により構成されている。当該当選役グループは、取りこぼしが発生しない役(当選役グループ)として設けられている。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役のいずれかに必ず入賞する。なお、当該当選役グループは、ボーナス遊技状態(RBB1、RBB2)でのみ役抽選の対象となっている。
当選役グループ「ATLC1」は、「BE1」、「ATA1」、「ATA2」、「ATB1」、「ATB4」、「ATB7」、「ATB8」、「PZ5」、「PZ8」、「PZ11」、「PZ12」、「PZX1」〜「PZX4」、「PZX20」、「PZX22」、「CH7」、「CH8」、「CH11」、「CH12」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、押し順(左→中→右)の場合は、「BE1」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。「BE1」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても、入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、押し順(左→中→右)の場合は必ず「BE1」に入賞する(取りこぼしなし)。一方、押し順(左→右→中)の場合は、構成役のうち、「BE1」以外の役が優先的に入賞するように、リールの停止制御が行われる。そして、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、「BE1」以外の構成役(いずれも1枚のメダルの払い出し:1枚役)のいずれかに必ず入賞するように構成されている(取りこぼしなし)。その他の押し順の場合も、「BE1」以外の構成役が優先的に入賞するようにリールの停止制御が行われる。ただし、押し順(左→右→中)の場合とは異なり、1/2の確率で「BE1」以外の構成役に入賞し、1/2の確率でどの構成役にも入賞させることができない取りこぼしが発生する(図11(a)参照)。
すなわち、当選役グループ「ARLC1」に当選した場合は、6択の押し順のうちの一つである正解の押し順(左→中→右)でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、10枚のメダルの払い出しが得られる「BE1」に入賞する。また、正解の押し順と第1停止リールは同じであるが、その他の押し順が異なる押し順(左→右→中)の場合は、「BE1」以外の構成役(1枚役)のいずれかに必ず入賞する。また、第1停止の時点ですでに正解の押し順と異なる押し順の場合は、1枚のメダルの払い出しが得られる場合と、取りこぼしが発生する場合とがある。
また、その他の押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC2」:$16〜「ATRC2」:$20についても同様のリールの停止制御が行われる。つまり、図11(a)に示すように、他の押し順AT役も、6択の押し順のうちの一つが正解の押し順として設定され、当該押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、構成役のうち、10枚の払い出しが得られる役(「BE1」〜「BE10」のいずれか)に入賞する。また、第1停止リールは正解の押し順と同じであるが、その他の押し順が異なる場合は1枚のメダルの払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、第1停止リールの時点で正解の押し順と異なる場合は、1枚のメダルの払い出しが得られる場合と、いずれの構成役にも入賞させることができない取りこぼしが発生する。
当選役グループ「特殊A」は、「BE4」、「ATA3」〜「ATA6」、「ATB7」、「ATB8」、「PZ17」〜「PZ20」、「PZ23」、「PZ24」、「PZ25」、「PZ27」、「PZ28」、「PZX5」、「PZX6」、「PZX10」〜「PZX12」、「PZX19」、「PZX20」、「CH7」、「CH8」、「CH11」、「CH12」により構成されている。この場合、停止制御手段105は、押し順(中→左→右)の場合は、「BE4」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。「BE4」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングがどのような場合であっても、入賞図柄が引き込み可能な範囲にあるため、押し順(中→左→右)の場合は必ず「BE4」に入賞する(取りこぼしなし)。一方、押し順(中→左→右)以外の場合は、構成役のうち、「BE1」以外の役が優先的に入賞するように、リールの停止制御が行われる。そして、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、「BE1」以外の構成役(いずれも1枚のメダルの払い出し:1枚役)のいずれかに必ず入賞するように構成されている(取りこぼしなし)。
ただし、この実施形態では、押し順(中→左→右)以外の場合、停止制御手段105は、押し順に応じて優先的に入賞させる構成役(1枚役)の種類を変えている。具体的には、
構成役(1枚役)の中には、1枚役Aのグループに属するものと、1枚役Bのグループに属するものとがあり、押し順(左→中→右)または押し順(左→右→中)の場合、停止制御手段105は、1枚役Aのグループに属する構成役(1枚役)が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う(図11(b)参照)。押し順(左→中→右)または押し順(左→右→中)の場合、操作タイミングによらず1枚役Aのグループに属するいずれかの役(1枚役)に入賞するように構成されている。一方、押し順(中→右→左)、押し順(右→左→中)、押し順(右→中→左)のいずれかの場合、停止制御手段105は、1枚役Bのグループに属する構成役(1枚役)が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う(図11(b)参照)。押し順(中→右→左)、押し順(右→左→中)、押し順(右→中→左)のいずれかの場合、操作タイミングによらず1枚役Bのグループに属するいずれかの役(1枚役)に入賞するように構成されている。
したがって、当選役グループ「特殊A」に当選した場合、押し順(中→左→右)の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによらず、10枚のメダルの払い出しが得られる「BE4」に必ず入賞し、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによらず、1枚役Aのグループに属するいずれかの役に必ず入賞し、その他の押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによらず、1枚役Bのグループに属するいずれかの役に必ず入賞する。なお、当選役グループ「特殊A」の場合、押し順(中→左→右)で操作すると10枚のメダルの払い出しが得られ、その他の押し順で操作すると1枚のメダルの払い出しが得られることから、押し順(中→左→右)が正解の押し順となる。ただし、この場合の正解の押し順とは、疑似ボーナス(本発明の「報知区間」に相当)やAT期間(本発明の「報知区間」に相当)において報知される押し順であり、当該報知に従えば最も多くのメダルの払い出しが得られる構成役に入賞することから正解の押し順となるが、後述するように押し順の報知が行われない非AT期間(通常状態(有利区間))では、当該押し順(押し順(中→左→右))でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると後述するペナルティが付与される。
当選役グループ「特殊B」〜「特殊D」についても当選役グループ「特殊A」と同様のリールの停止制御が行われる。つまり、図11(b)に示すように、当選役グループ「特殊B」〜「特殊D」も、6択の押し順のうちの一つが正解の押し順として設定され、当該押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、構成役のうち、10枚の払い出しが得られる役(「BE1」〜「BE10」のいずれか)に入賞する。ただし、当選役グループ「特殊A」と同様に当選役グループ「特殊B」〜「特殊D」は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は、正解の押し順として設定されていない。また、当選役グループ「特殊B」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、正解の押し順とはならない第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、構成役のうち、1枚役Aのグループに属する役のいずれかに必ず入賞し、正解の押し順および第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外のその他の押し順の場合は、構成役のうち、1枚役Bのグループに属する役のいずれかに必ず入賞する(図11(b)参照)。なお、この場合の正解の押し順も、疑似ボーナスやAT期間において報知される押し順であり、当該報知に従えば最も多くのメダルの払い出しが得られる構成役に入賞することから正解の押し順となるが、非AT期間では、当該押し順(押し順(中→左→右))でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると後述するペナルティが付与される。
なお、図11(b)に示す当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の1枚役Aと1枚役Bに属する役の構成は全く同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」それぞれにおいて、1枚のメダルの払い出しが得られる構成役の中から1枚役Aのグループと、1枚役Bのグループを設定し、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、設定した1枚役Aのグループに属する役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行い、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順と正解の押し順を除くその他の押し順の場合は、設定した1枚役Bのグループに属する役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行うようにしてもよい。
(7)区間移行制御手段106
区間移行制御手段106は、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)の当選時に正解の押し順を報知することを許容しない非有利区間と、当該正解の押し順を報知することを許容する有利区間との間の移行を制御するものであり、有利区間継続遊技数カウント手段106aと、増加枚数カウント手段106bとを備える。有利区間と非有利区間は、各遊技状態(RT0、RBB1F、RBB2F、RBB1、RBB2)それぞれで設定される。
具体的には、この実施形態において、区間移行制御手段106は、非有利区間であって、通常遊技状態(RT0)で3枚賭けである場合、または、ボーナス内部中(RBB2F)で3枚賭けである場合において、当選役グループ「JAC1」、「JAC2」、ハズレ以外の当選役グループに当選した場合は、必ず有利区間に移行させる。このとき、区間移行制御手段106は、フラグ格納領域652に設定された有利区間フラグをONに設定する。なお、その他の遊技状態であったり、賭け数が2枚であったりする場合に当選役グループ「JAC1」、「JAC2」、ハズレ以外の当選役グループに当選しても、区間移行制御手段106は、有利区間への移行を行わない。
非有利区間から有利区間への移行条件は、適宜変更することができる。例えば、この実施形態では、当選役グループ「JAC1」、「JAC2」、ハズレ以外の当選役グループに当選した場合は、もれなく有利区間に移行するようにしたが、これらの役(当選役グループ)の当選時に移行抽選を行い、該抽選に当選した場合にのみ有利区間に移行するようにしてもよい。また、有利区間に移行させる当選役グループの種類を変更してもよい。また、有利区間への移行の条件となる遊技状態の種類を変更してもよい。
また、区間移行制御手段106は、(i)後述する疑似BNS(疑似ボーナス)終了後の終了待機状態においてAT抽選で非当選であった場合、(ii)後述するAT期間の終了条件が成立した後の終了待機状態においてAT抽選で非当選であった場合、(iii)有利区間の継続期間が上限(例えば、1500ゲーム)を超えたとき、(iv)有利区間中のメダルの増加数が規定値(例えば、2400枚)を超えたとき、の(i)〜(iv)の場合は、有利区間から非有利区間に移行させる。このとき、区間移行制御手段106は、有利区間ランプ47をOFFに設定する(図6参照)。
また、区間移行制御手段106は、非有利区間から有利区間に移行させた場合は、当該有利区間において後述する強制移行ルートで疑似ボーナスに移行することになった場合の、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数(本発明の「初期付与予定量」に相当)を抽選により事前に決定する。このとき、区間移行制御手段106は、当該決定したメダルの払出枚数を付与予定枚数記憶領域655に記憶させる。そして、有利区間において強制移行ルートで疑似ボーナスに移行することになった場合、当該疑似ボーナスは、後述するペナルティがない限り付与予定枚数記憶領域655に記憶されている枚数を超えるメダルの払い出しがあると終了する。なお、事前に決定される強制移行ルートの疑似ボーナスのメダルの払出枚数は、必ずしも抽選でなくてもよく、例えば後述する通常移行ルートで移行する疑似ボーナスの終了条件と同じ枚数とするなど固定された枚数であってもよい。
a)有利区間継続遊技数カウント手段106a
有利区間継続遊技数カウント手段106aは、有利区間の継続遊技数をカウントするものであり、有利区間フラグがONに設定されてから当該フラグがOFFに設定されるまでの遊技数をカウントする。具体的には、有利区間継続遊技数カウント手段106aは、有利区間フラグがONに設定されてから1ゲームを消化する度にRAM65に設定された有利区間遊技数カウンタ653のカウント値を+1加算する。なお、有利区間継続遊技数カウント手段106aは、有利区間フラグがONからOFFに設定された場合は、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値を0にクリアする。
b)増加枚数カウント手段106b
増加枚数カウント手段106bは、遊技者の所持メダルの増加数をカウントするものである。増加枚数カウント手段106bは、メダルの払い出しがあった場合、その枚数分をRAM65に設定された増加メダル数カウンタ658に加算する。また、増加枚数カウント手段106bは、メダルの投入があった場合はその枚数分だけ増加メダル数カウンタ658のカウント値を減算する。ただし、マイナスとなる場合は、0のカウント値を維持する。なお、増加枚数カウント手段106bは、増加メダル数カウンタ658のカウント値が上限値(2400枚)に到達し、有利区間フラグがONからOFFに設定された場合は、増加メダル数カウンタ658のカウント値を0にクリアする。
(8)CZ移行抽選手段107
この実施形態では、図6に示すように、非有利区間から有利区間に移行すると、まず有利区間の通常状態に移行する。通常状態では、CZ(チャンスゾーン)への移行期待度が低い状態(CZ通常)と、CZへの移行期待度が高い状態(CZ高確)と、CZとに分類され、それぞれの状態で、後述するAT抽選が行われる。CZは、例えば、10ゲームの間、毎ゲームでAT期間に移行させるか否かのAT抽選が行われる。AT期間では、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)の当選時に正解の押し順が報知され得る期間である。そのため、CZは、CZ通常やCZ高確よりもAT期間に移行し易い有利なゾーンとして設けられている。
CZ移行抽選手段107は、有利区間のCZ通常またはCZ高確時にCZに移行するか否かを抽選により決定するものである。例えば、CZ移行抽選手段107は、CZ通常またはCZ高確において、毎ゲームでCZ移行抽選を行う。CZ移行抽選は、CZ通常、CZ高確のいずれの場合も当選役グループの種類に応じて当選確率が設定されている。ただし、その当選確率はCZ通常よりも、CZ高確の方が高い値に設定されている。CZ移行抽選手段107は、CZ移行抽選に当選した場合、フラグ格納領域652に設けられたCZフラグをONに設定し、次のゲームからCZに移行する。なお、当該フラグはCZが終了するとOFFに設定される。
(9)疑似ボーナス抽選手段108
この実施形態では、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選した場合、AT期間中と同様に正解の押し順が報知される、疑似ボーナスが設けられている。疑似ボーナス抽選手段108は、有利区間の通常状態に、疑似ボーナスに移行するか否かを抽選(疑似ボーナス移行抽選)により決定するものである。疑似ボーナス移行抽選は、例えば、役抽選結果(例えば、当選役グループ「CH1」、「CH2」などの所謂レア役を含む各当選役グループ)に応じて当選確率が設定されている。疑似ボーナス移行抽選に当選した場合、疑似ボーナス抽選手段108は、フラグ格納領域652に設けられた疑似ボーナスフラグをONに設定する。当該フラグは、疑似ボーナスが終了するとOFFに設定される。なお、この実施形態では、疑似ボーナスは、300枚を超えるメダルの払い出しがあった場合に終了するように構成されているが、例えば、疑似ボーナス移行抽選の当選時にメダルの付与枚数を抽選により決定し、決定した枚数を超えるメダルの払い出しがあったときに疑似ボーナスを終了するなど、疑似ボーナスの終了条件は適宜変更可能である。
(10)疑似ボーナス強制移行制御手段109
この実施形態では、疑似ボーナスに移行するルートとして、通常状態(有利区間)で上述の役抽選結果等で疑似ボーナス移行抽選に当選すること(本発明の「所定の移行条件が成立する」に相当)を契機として移行する通常移行ルートと、通常状態(有利区間)で疑似ボーナス移行抽選に当選していない状態で所定の移行指標の累積が規定値になったこと(本発明の「前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合」に相当)を契機として移行する強制移行ルートとがある。疑似ボーナス強制移行制御手段109は、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行を制御するものである。
この実施形態では、所定の移行指標として、非有利区間から有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態おいて、一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選した回数(特殊役当選回数)が設定されている。
疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が特定回数(この実施形態では200回)になった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
ところで、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」は、いずれも第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順に設定されていない(図11参照)。また、後述するように当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、共通の報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも10枚の払い出しが得られる確率が高い。
具体的には、図11(a)に示すように、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の抽選値は、いずれも「3250」である。また、当選役グループ「特殊A」に設定された正解の押し順は押し順(中→左→右)であり、当選役グループ「特殊B」に設定された正解の押し順は押し順(中→右→左)であり、当選役グループ「特殊C」に設定された正解の押し順は押し順(右→左→中)であり、当選役グループ「特殊D」に設定された正解の押し順は押し順(右→中→左)である。これらの構成によれば、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順が正解の押し順となる確率は「0」であり、その他の押し順(中→左→右、中→右→左、右→左→中、右→中→左の4種類)は、それぞれ1/4の確率で正解の押し順となる。したがって、報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも10枚の払い出しが得られる確率が高い。
そこで、この実施形態では、非AT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでの疑似ボーナスへの移行に関するペナルティが与えられる。
具体的には、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算する。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアする。なお、疑似ボーナス移行抽選に当選した後は特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が更新されないため、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選したことに基づいて特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアするようにしてもよい。
また、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、必ずスピーカ31L,31Rから報知音が鳴り、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したことが遊技者に分かるようになっている。なお、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27においても対応する特定演出を併せて行うことで遊技者に報知するようにしてもよい。
通常状態(有利区間)で当該報知音が鳴った遊技において、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当該遊技で払い出されたメダルの枚数をペナルティ枚数記憶領域656に記憶する。また、次に当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、再び第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当該遊技で払い出されたメダルの枚数を、当該遊技の直前に記憶されていたペナルティ枚数記憶領域656の枚数に加算して記憶し直す。
したがって、通常状態(有利区間)で疑似ボーナス移行抽選に当選していない状態で所定の移行指標の累積が規定値(200回)になったときのペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容は、有利区間に移行してから強制移行ルートで疑似ボーナスに移行するまでの間において、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された遊技で払い出されたメダル枚数の総量(累計)となる。
一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)で当該報知音が鳴った遊技において、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、メダルの払い出しがあってもペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の更新を行わない。つまり、通常状態(有利区間)で疑似ボーナス移行抽選に当選していない状態で所定の移行指標の累積が規定値(200回)になったときのペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された遊技で払い出されたメダルの枚数はカウントされない。この更新は、非報知区間(通常状態(有利区間))における当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときの停止図柄組み合わせが1枚役Bのグループに属する役への入賞となったか、あるいは10枚のメダルの払い出しが得られる役への入賞となったことに基づいて行えばよい。
つまり、上述のように、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1枚役Aのグループに属する役に必ず入賞する。これに対して、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、10枚のメダルの払い出しが得られる役に入賞するか、1枚役Bのグループに属する役に必ず入賞する。したがって、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、後述する図柄判定手段112の判定結果が1枚役Aのグループに属する役への入賞であった場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順であったと判定してペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の更新を行わない。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、図柄判定手段112の判定結果が1枚役Bのグループに属する役への入賞であるか、10枚のメダルの払い出しが得られる役(「BE1」〜「BE10」のいずれか)への入賞であった場合は、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順であったと判定して、当該遊技のメダルの払出枚数をペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容に加算して記憶し直す(ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の更新)。
なお、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間から非有利区間に移行した場合に、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容をクリアする。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200となった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。このとき、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、付与予定枚数記憶領域655に記憶されている疑似ボーナスで付与予定のメダルの払出枚数から、ペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値(メダル枚数)を、当該疑似ボーナスの終了条件となるメダルの払出枚数(本発明の「初期付与量」に相当)に設定する。
したがって、例えば、非有利区間から有利区間に移行したときに、区間移行制御手段106により事前に決定されたメダルの払出枚数(強制移行ルートでの疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数:付与予定枚数記憶領域655に記憶されている枚数)が300枚で、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が強制移行ルートでの疑似ボーナスに係る200回となったときにペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数が50枚であった場合、実際に強制移行ルートで移行する疑似ボーナスは、300枚−50枚=250枚を超えるメダルの払い出しがあった場合に終了する。
つまり、強制移行ルートで移行する疑似ボーナスは、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になるまでの間、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の当選時に第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのメダルの払出枚数が、事前に決定された付与予定のメダルの枚数から減じられる。したがって、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の当選時に第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作するとペナルティになる。
また、図6に示すように、疑似ボーナスが終了したあとは、AT抽選に当選しない限り非有利区間に移行し、これに伴って特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が0にクリアされる。
なお、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」以外の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合、そのときにどのような押し順であっても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新、および、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(更新)は行わない。
図11(a)に示すように、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」以外の押し順AT役である当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値は、いずれも「2890」である。また、当選役グループ「ATLC1」および「ATLC2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(左→中→右)である。また、当選役グループ「ATLR1」および「ATLR2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(左→右→中)である。また、当選役グループ「ATCL1」および「ATCL2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(中→左→右)である。また、当選役グループ「ATCR1」および「ATCR2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(中→右→左)である。また、当選役グループ「ATRL1」および「ATRL2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(右→左→中)である。また、当選役グループ「ATRC1」および「ATRC2」に設定された正解の押し順はそれぞれ押し順(右→中→左)である。これらの構成によれば、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選したときに、全ての押し順(6択)がそれぞれ均等な確率(1/6)で正解の押し順となる。したがって、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合のように特定の押し順(第1停止リールが左リール13L以外の押し順)で操作すると有利とはならない。
したがって、この実施形態では、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選しても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の更新を行わないことで、押し順によるペナルティを付与しないように構成されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」それぞれの抽選値は「3250」であるので、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選する確率は、おおよそ1/5である。したがって、通常移行ルートによる移行がなくても約1000ゲームで疑似ボーナスに移行することになる(強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行:特殊役当選回数カウンタのカウント値による疑似ボーナスへの移行)。
また、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値の合算は、2890×12=34680であるのに対して、残りの当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」の抽選値の合算は、3250×4=13000である(図11(a)参照)。すなわち、押し順AT役のうち、通常状態(有利区間)においてどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティが付与されない当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、通常状態(有利区間)において第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるとペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容が更新されるというペナルティが付与される当選役グループ(「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)の当選確率の合算よりも高くなるように押し順AT役の各当選役グループの抽選値が設定されている。
また、この実施形態では、1ゲームの賭け数として2枚と3枚が設定されており、どちらの賭け数でも1回の遊技を行うことが可能となっている。ただし、2枚賭けの遊技では当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の加算が行われない(更新処理が行われない)。したがって、2枚賭けで遊技を行った場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づく疑似ボーナスへの移行が遅れるというペナルティが付与される。
また、この実施形態では、通常状態(有利区間)で3枚賭けの遊技で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合、上述のように疑似ボーナス強制移行制御手段109は、図柄判定手段112の判定結果を参照し、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rであることを特定可能な判定結果であった場合は、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容を更新するというペナルティ付与処理を行う。
一方、通常状態(有利区間)で2枚賭けの遊技では、スタートスイッチ9の操作で賭け数が確定した時点で、図柄判定手段112の判定結果を参照することなく特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新処理を行わないというペナルティ付与処理を行う。なお、2枚賭けの場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」が役抽選の対象とならないようにしてもよい。このようにすると、賭け数によるペナルティと押し順によるペナルティとが同じゲームで発生しないため、ペナルティ処理の重複が発生することなく、処理の複雑化を防止できる。
なお、3枚賭けのときのペナルティ処理は、全てのリール13L,13M,13Rが停止した後で行ってもよいし、第3停止にかかるストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された後、ペナルティとなる停止態様(1枚役Bへの入賞)となったことを判定可能なタイミングで行ってもよいし、更に第1停止リールの段階でペナルティとなる停止態様とならないことが判定できる場合は、そのタイミングで行ってもよい。また、2枚賭けの場合は、2枚賭けであることが確定したタイミングでなくてもよく、3枚賭けのときにペナルティ処理を行うタイミングよりも早いタイミングであれば適宜変更可能である。
(11)AT抽選手段110
AT抽選手段110は、有利区間において、AT期間に移行するか否かを抽選(AT抽選)により決定するものである。この実施形態では、(i)有利区間の通常状態(CZ通常、CZ高確、CZ)、(ii)疑似ボーナス中、(iii)終了待機状態においてAT抽選を行う。AT抽選に当選した場合、AT抽選手段110は、フラグ格納領域652に設けられたATフラグをONに設定する。
例えば、通常状態(CZ通常、CZ高確)におけるAT抽選では、役抽選結果が当選役グループ「PRCH1」、「RPCH2」、「CH1」、「CH2」、「WML」(いわゆる、レア役)のいずれかに当選したときにAT抽選が行われる。ここで、当選確率は、当選役グループの種類ごとに設定されている。また、CZでは、毎ゲームでAT抽選が行われる。ここで、当選確率は役抽選結果(ハズレを含む)ごとに個別に設定されており、当選確率が低い役(当選役グループ)ほど、AT抽選の当選確率が高くなるように設定されている。
疑似ボーナス中は、CZ中と同様に毎ゲームでAT抽選が行われる。この実施形態では、疑似ボーナス移行抽選に当選した場合は、ボーナス準備状態に移行する。ボーナス準備状態は、当選役グループ「RPBB1」または「RPBB2」に当選するまでの待機期間であり、当選役グループ「RPBB1」または「RPBB2」の当選したゲームの次のゲームから疑似ボーナスに設定された終了条件(メダルの払出枚数)のカウントが開始される。
なお、ボーナス準備状態で当選役グループ「RPBB1」または「RPBB2」に当選したときは、液晶表示器27に「逆押しで赤7図柄を揃えろ!」の文字が表示され、遊技者に図柄「R7(赤7)」を目押しすべきことが報知される。上記したように、当選役グループ「RPBB1」に当選したときに逆押しで図柄「R7(赤7)」を目押しすると、中段ラインに図柄「R7(赤7)」または「FR7(フェイク赤7)」が揃う。一方、当選役グループ「RPBB2」に当選したときに逆押しで図柄「R7(赤7)」を目押しすると、中段ラインおよび右上がりラインそれぞれに図柄「R7(赤7)」または「FR7(フェイク赤7)」が揃う。すなわち、有利区間の通常状態で当選した疑似ボーナスは、赤7図柄が所定ラインに揃うことを契機として開始される。
AT抽選手段110は、例えば、開始時に1ラインのみ赤7図柄が揃う疑似ボーナス中よりも、開始時に2ラインの赤7図柄が揃う疑似ボーナス中の方がAT抽選の当選確率を高く設定してもよい。
終了待機状態は、通常状態で当選した疑似ボーナスがAT抽選で非当選のまま終了したあとの1ゲーム、あるいは、AT期間がリミッタ(継続期間の上限、増加枚数の上限)以外の理由で終了したあとの1ゲームであり、AT抽選手段110は、この1ゲームでATの復活抽選、あるいは、AT期間への復帰抽選を行う。これらの抽選は、例えば、役抽選結果ごとに設定されたAT抽選テーブルを用いて抽選することができる。
なお、本実施形態において押し順AT役の当選時に10枚のメダルの払い出しが得られる押し順が報知される期間(例えば疑似ボーナス)と、当該報知が行われない区間(例えば、通常状態(有利区間))との間の区間移行を制御する機能が、本発明の「区間移行制御手段」に相当する。
(12)報知態様決定手段111
報知態様決定手段111は、報知用表示器60で報知する押し順の報知態様を決定するものである。例えば、報知用表示器60は、横並びの2つの7セグメントディスプレイで構成されており、これらのセグメントの点灯態様を押し順の種類に応じた固有の態様とすることでAT期間や疑似ボーナスなどで押し順AT役の当選時に正解の押し順を特定可能に報知する。
(13)図柄判定手段112
図4の図柄判定手段112(本発明の「付与量決定手段」に相当)は、各リール13L,13M,13Rそれぞれの回転位置に基づき、停止制御手段105により停止制御されて停止した各リール13L,13M,13Rの図柄の表示態様が、予め定められた表示態様であるかどうかの判定を行うものであり、リール13L,13M,13Rが停止したときの図柄の表示結果が所定の入賞態様であるかどうかを判定する。
(14)払出制御手段113
図4の払出制御手段113は、図柄判定手段112による判定結果に基づき、遊技者に所定の特典(利益)を付与するものであり、図柄判定手段112により、いずれかの役(当選役グループ)に入賞したと判定されたときに、メダル払い出しのある入賞であれば、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させ、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出して遊技者に利益を付与する。また、払出制御手段113は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダル払い出しとして、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出数だけクレジットメダルを増加させる。
さらに、払出制御手段113は、図柄判定手段112により再遊技役に入賞したと判定されたときに、規定数(3枚または2枚))のメダルが投入されたものとして次遊技の入賞ラインを有効とする。
(15)メダル制御手段114
図4のメダル制御手段114は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。
(16)コマンド作成手段115
図4のコマンド作成手段115は、役抽選手段103の役抽選結果に関する情報、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)の当選時に正解の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたか否かの情報、各種フラグの状態を特定可能な情報、遊技状態(RT0、RBB1〜2F、RBB1〜2)を特定可能な情報、報知態様決定手段111が決定した報知態様の種類を特定可能な情報などの種々の情報をサブ制御基板73(サブCPU71)に送信するためのコマンドを生成するものである。そして、コマンド作成手段115により生成されたコマンドは、後述のコマンド送信手段116によりサブ制御基板73に送信される。サブ制御基板73では、メイン制御基板63から送られてきたコマンドに基づき、実行する演出を選択する。
なお、この実施形態では、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、役抽選結果に関する情報として、常にこれらの当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に設けられた共通の当選役コマンドがコマンド作成手段115により作成される。そのため、役抽選結果に関する情報は、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)のいずれかに当選していることは特定できるが、その種類は特定できないようになっている。また、当選役グループ「特殊A」〜「特殊B」のいずれかに当選した場合は、役抽選結果に関する情報として、常にこれらの当選役グループ(「特殊A」〜「特殊D」)に設けられた共通の当選役コマンドがコマンド作成手段115により作成される。そのため、役抽選結果に関する情報は、押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊B」)のいずれかに当選していることは特定できるが、その種類は特定できないようになっている。
また、報知態様決定手段111が決定した報知態様の種類を特定可能な情報が、役抽選結果に関する情報とともに作成され、これらの情報がサブ制御基板73に送信される。そのため、サブCPU71では、役抽選結果に関する情報(当選役コマンド)と、報知態様の種類を特定可能な情報とに基づいて、AT期間や疑似ボーナスで押し順AT役に当選した際に液晶表示器27で行われる押し順報知の制御を行う。
(17)コマンド送信手段116
図4のコマンド送信手段116は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、コマンド作成手段115により作成された種々の情報を含むコマンドを一方通行で送信するものである。この場合、一般遊技状態(RT0、RBB1〜2F)およびボーナス遊技状態(RBB1〜2)などの遊技状態、役抽選手段103の役抽選結果、図柄判定手段112による図柄判定結果、報知態様決定手段111の決定結果、各リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段113によるメダルの払出状態などのスロットマシン1の状態を表す情報を含むコマンドをサブ制御基板73へ送信する。
また、コマンド送信手段116は、投入センサ53による投入メダルの検出状態、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17の操作状態などを表すデータを含むコマンドをサブ制御基板73に送信する。また、コマンド送信手段116は、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータを含むコマンドをサブ制御基板73に送信する。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板73について詳細に説明する。図4のサブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信されたコマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。サブ制御基板73は、メモリ75(図3参照)に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を備えている。
(1)コマンド受信手段200
図4のコマンド受信手段200は、メイン制御基板63のコマンド送信手段116により送信された種々の情報を含むコマンドを受信するものである。コマンド受信手段200は、メイン制御基板63から送信されるコマンドを受信すれば、コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段201
図4の演出内容決定手段201は、コマンド受信手段200により受信されたコマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行や、役抽選手段103の役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、液晶表示器27に表示される動画を決定したり、スピーカ31L,31Rから流れる音楽や音声を決定したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定する。
また、演出内容決定手段201は、AT期間や疑似ボーナスで押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)のいずれかに当選した場合は、報知用表示器60で表示される正解の押し順を特定可能な情報を液晶表示器27で表示するという演出内容に決定する。具体的には、当選した押し順AT役が、通常状態(有利区間)において押し順によってペナルティが発生しない当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかであっても、押し順によってペナルティが発生する当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかであっても、共通の表示内容とする。例えば、正解の押し順が共に押し順(中→左→右)である、当選役グループ「ATCL1」および当選役グループ「特殊A」に当選した場合は、いずれの場合も例えば、液晶表示器27の画面に「213」を表示する。
また、演出内容決定手段201は、非AT期間において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したゲームでは、当該当選役グループのいずれかに当選していることを報知する共通の報知音をスピーカ31L,31Rから鳴らすという演出内容に決定する。ここで、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27で対応する特定演出を併せて実施するという演出内容としてもよい。ただし、他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合であっても、スピーカ31L,31Rから報知音は鳴らされない。
また、演出内容決定手段201は、非AT期間において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したゲームで第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順の場合は、例えば、スピーカ31L,31Rから警告音を鳴らすという演出内容に決定する。なお、警告音に変えて、または、警告音とともに液晶表示器27を用いてペナルティが付与されることを報知する演出を行うようにしてもよい。また、警告報知を何ら行わないようにしてもよく、この場合は2枚賭けによるペナルティでは何らかの警告演出や報知演出を実行すればよい。また、この実施形態では、2枚賭けによるペナルティが発生する場合は、遊技者に対する警告演出や報知演出は実行されないが、実行するようにしてもよい。この場合、両ペナルティで異なる報知態様であることが好ましい。
そして、演出内容決定手段201は、決定した演出内容に関するデータを含む信号を表示制御手段202および音声制御手段203に送信する。
(3)表示制御手段202
図4の表示制御手段202は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、液晶表示器27に動画(画像)を表示したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rなどの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの制御を行うものである。
(4)音声制御手段203
図4の音声制御手段203は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ31L,31Rから音楽を流したり、音声を出力したりするなど制御を行うものである。
したがって、上記した実施形態によれば、疑似ボーナス移行抽選やAT抽選に当選していない状態で特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になった場合は強制的に疑似ボーナスに移行するが、当該疑似ボーナスの終了条件となるメダルの払出枚数が区間移行制御手段106により事前に決定される。ここで、有利区間に移行してから強制的に疑似ボーナスに移行するまでの間に当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は報知音が鳴ったり、あるいは、併せてランプ33,37L,37Rや液晶表示器27において、対応する特定演出が実施されたりするが、当該報知音が鳴るなどしたときに第1停止リールが中リール13か右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された遊技で払い出されたメダルの枚数の総量がペナルティ枚数記憶領域656に記憶される。そして、強制移行ルートで疑似ボーナスに移行した場合は、事前に決定されたメダルの払出枚数(付与予定枚数記憶領域655に記憶されたメダルの払出枚数)に対して、ペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの払出枚数を減じた枚数が、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数に設定される。このようにすると、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊役A」〜「特殊役D」に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作して10枚のメダルの払い出しを得たとしても、その分強制移行ルートで移行する疑似ボーナスで払い出されるメダルの枚数が減るというペナルティが付与されるため、非報知区間では押し順AT役に当選しても容易に10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順で操作されず、報知区間(疑似ボーナスやAT期間)では、押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されることで有利になるという遊技性を損なうことなくペナルティを付与することができる。
また、通常状態(有利区間)において押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選したときに、どのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、強制移行ルートで移行する疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数は減らないため、遊技者はペナルティを気にすることなく正解の押し順を予想してストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することができる。その結果、予想した押し順と正解の押し順とが一致した場合は10枚のメダルの払い出しが得られるため、通常状態(有利区間)での遊技の興趣が向上する。
また、AT期間や疑似ボーナスで押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選した場合は、その種類によらず正解の押し順(10枚のメダルの払い出しが得られる押し順)が報知されるため、報知頻度が高まりAT期間や疑似ボーナスでの遊技の興趣も向上する。
また、通常状態(有利区間)で押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)のいずれかに当選した場合は報知音が鳴るため、強制移行ルートで移行する疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るのを回避するのか、当該メダルの払出枚数が減るという不利を受けても押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に設定された正解の押し順を予想してストップスイッチ21L,21M,21Rを操作するかの選択ができるため、遊技性の多様化を図ることができる。また、押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)のいずれかに当選した場合は、その種類によらず共通の報知音が鳴るように構成されているため、報知音を鳴らす処理を共通化することができ、データ容量の削減を図ることができる。
また、報知音が鳴らない場合は、他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選の可能性を把握できることから、ペナルティを気にすることなく正解の押し順を予想する遊技を楽しくことができる。
また、押し順によってペナルティがない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)の当選確率の合算よりも高いため、ペナルティを気にすることなく正解の押し順を予想する遊技が多くなり遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、通常状態(有利区間)において押し順によってペナルティが発生する押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)であっても、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)であっても、AT期間や疑似ボーナスでは正解の押し順の報知態様が共通であるため、AT期間において押し順AT役の種類を意識することなくスムーズな遊技を行うことができる。
また、2枚賭けの遊技で特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新処理を行うと、強制移行ルートで疑似ボーナスに移行するのに必要なメダル数が、3枚賭けの遊技よりも少なくなる可能性があり、2枚賭けで遊技を行う遊技者が、3枚賭けで遊技を行う遊技者よりも有利となるおそれがある。また、通常状態(有利区間)で押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すると、その他の押し順で操作する場合よりも10枚のメダルの払い出しが得られる確率が高くなり、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作する遊技者が有利となるおそれがある。しかしながら、2枚賭けの遊技では特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新処理が行われず、通常状態(有利区間)で押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すると、強制移行ルートで移行する疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが付与されるため、設定した遊技性に反して有利となる行為を適切に防止できる。
また、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順で操作された場合のペナルティの付与処理は、図柄判定手段112の判定結果がでたあとで行われる。一方、2枚賭けによるペナルティの付与処理は、2枚賭けが確定するタイミングで行われる。図柄判定手段112による判定処理のタイミングは遊技の進行処理に関わる様々な処理が集中するため、両ペナルティの付与処理をこのタイミングで行うとメインCPU61の処理負荷が増大するが、このように、ペナルティの付与処理のタイミングを分散させることで、メインCPU61に対する処理負荷の軽減を図ることができる。
また、押し順によるペナルティが発生した場合は警告音などが鳴ってその旨が遊技者に報知されるが、賭け数によるペナルティが発生した場合は報知が行われない。この場合、ペナルティの付与処理のタイミングに応じた適切な報知を行うことでスムーズに遊技を行うことができる。
(押し順AT役の変形例1)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の変形例について、図13を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊X」の1種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は抽選値を除いて上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊X」は、第1停止リールが左リールとなる押し順(押し順(左→中→右)、(左→右→中))でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。一方、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役(「BE1」〜「BE10」)に必ず入賞する。
なお、本変形例1では、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、必ず10枚の払い出しが得られる構成役に入賞するように構成したが、さらに押し順によって10枚の払い出しが得られる構成役の種類が異なっていてもよい。つまり、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、いずれの押し順でも10枚のメダルの払い出しが得られるが、そのときに入賞にかかる停止図柄組み合わせが異なっていてもよい。このようにすると、停止図柄によってどのような押し順であったかの判別が可能になる。また、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、「BE1」〜「BE10」とは異なる10枚役に入賞するように構成してもよい。このようにすると、入賞にかかる停止図柄組み合わせによって、押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選により10枚のメダルの払い出しが得られたのか、押し順AT役(当選役グループ「特殊X」)の当選により10枚のメダルの払い出しが得られたのかの判別が可能となる。
また、本変形例1では、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例1では60回)となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
図13に示すように、当選役グループ「特殊X」は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順に設定されておらず、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順が正解の押し順に設定されている(図13参照)。また、当選役グループ「特殊X」に当選した場合は、報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっており、更に当選役グループ「特殊X」が当選している可能性を示唆するランプ報知や液晶表示器27による演出が実施されるようになっている。そのため、AT期間や疑似ボーナスでないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも有利となる。なお、当該報知音、ランプ報知および液晶表示器27による演出は、いわゆるレア役(例えば、当選役グループ「CH2」)に当選したときの一部や再遊技役を含む当選役グループに当選したときの一部でも発生するようにしてもよい。
そこで、本変形例1では、非AT期間で当選役グループ「特殊X」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでの疑似ボーナスに関するペナルティが与えられる。
具体的には、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊X」に当選したときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算するが、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(更新)は行わない。一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊X」に当選したときに第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(更新)を行う。また、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊X」に当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値は更新されず、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えも行われない。
ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えをより具体的に説明すると、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊X」に当選したときに、1枚のメダルの払い出しが得られる構成役への入賞であった場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作されたと判定してペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊X」に当選したときに、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役への入賞であった場合は、第1停止リールが左リール13L以外となる押し順で操作されたと判定してペナルティ枚数記憶領域656の記憶に記憶されているメダルの枚数に+10加算して、記憶内容の書き換えを行う。
そして、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例1では60回)となった場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させるとともに、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数を、付与予定枚数記憶領域655に記憶されているメダルの枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値とする(ペナルティの付与)。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
また、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値の合算は、3154×12=37848であるのに対して、当選役グループ「特殊X」の抽選値は4110である(図13参照)。すなわち、押し順AT役のうち、通常状態(有利区間)においてどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティが付与されない押し順AT役(当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、通常状態(有利区間)において第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが付与される当選役グループ「特殊X」の当選確率よりも高くなるように押し順AT役の各当選役グループの抽選値が設定されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊X」の抽選値は「4110」であるので、当選役グループ「特殊X」に当選する確率は、おおよそ1/16である。したがって、通常状態(有利区間)で第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(ペナルティにならない押し順)で操作し続けていれば、通常移行ルートによる移行がなくても約960ゲームで疑似ボーナスに移行することになる(強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行:特殊役当選回数カウンタ654のカウント値による疑似ボーナスへの移行)。
(押し順AT役の変形例2)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の他の変形例について、図14を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」の4種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は抽選値を除いて上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」は、いずれも第1停止リールが左リールとなる押し順(押し順(左→中→右)、(左→右→中))でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞し、残りの1/2の確率で10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞する。例えば、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれも、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役(10枚役)の左リール13Lの入賞図柄を引き込み可能なタイミングが10コマ分あり、適当なタイミング左ストップスイッチ21Lを操作すると1/2の確率で10枚役の入賞図柄が入賞ラインに停止する。当該10枚役は中リール13Mと右リール13Rでは取りこぼしがないように構成されている。したがって、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに第1停止リールが左リール13Lの場合は1/2の確率で10枚役に入賞する。一方、左リール13Lで10枚役の入賞図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21Lを操作すると、1枚のメダルの払い出しが得られる構成役(1枚役)のいずれかの入賞図柄を引き込むことができるようになっており、当該引き込み可能な1枚役は中リール13Mと右リール13Rでも取りこぼしがない入賞図柄で構成されている。したがって、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに第1停止リールが左リール13Lの場合は1/2の確率で1枚役に入賞する。
また、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞するように構成されている。
なお、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」それぞれで、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役の入賞図柄組み合わせが異なるようにしてもよい。この場合、10枚のメダルの払い出しが得られたときに、入賞図柄組み合わせから当選役グループの種類を判別できる。
また、本変形例2では、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例2では90回)となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
図14に示すように、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」は、いずれも第1停止リールが左リール13Lとなる押し順では10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞する確率が1/2で、1枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞する確率が1/2である。一方、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」は、いずれも第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は必ず10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞する。また、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選した場合は、報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも有利となる。
そこで、本変形例2では、非AT期間で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに、遊技者が過度に有利となるのを防止するため、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞した場合に強制移行ルートでの疑似ボーナスへの移行に関するペナルティが与えられる。
なお、本変形例2では非AT期間で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」に当選した場合は、左リール13Lにおいて10枚のメダルの払い出しが得られる構成役の入賞図柄(左リール13Lの入賞図柄)が入賞ラインに引き込まれるのを回避できるタイミングを特定可能な情報が液晶表示器27において表示される。例えば、左リール13Lにおいて、図柄「R7」が表示窓11に位置するタイミングでストップスイッチ21Lが操作されると、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役の入賞図柄を入賞ラインに引き込むことができない場合であれば、「図柄「R7」を左リール13Lに狙え!」などの文字が液晶表示器27に表示される。したがって、非AT期間で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」に当選したときに、液晶表示器27の表示内容にしたがってストップスイッチ21Lを操作すればペナルティを回避できる。一方、当該表示内容にしたがわなければ、ペナルティが発生するものの、10枚のメダルの払い出しを得ることができ、遊技者がどちらかを選択可能となっている。
なお、非AT期間で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」に当選した場合は、共通の報知音が鳴るが、左リール13Lにおいて10枚のメダルの払い出しが得られる構成役の入賞図柄(左リール13Lの入賞図柄)が入賞ラインに引き込まれるのを回避できるタイミングは表示しないようにしてもよい。このようにすると、ペナルティが発生しない押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に偶然入賞してペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えが行われる場合がある。
ペナルティについて具体的に説明すると、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに、1枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算するが、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わず、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行う。一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選したときに第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、必ず10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞することから、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)を行う。また、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新、並びに、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例2では90回)となった場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させるとともに、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数を、付与予定枚数記憶領域655に記憶されているメダルの枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値とする(ペナルティの付与)。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
また、図14に示すように本変形例2では、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値の合算は、3154×12=37848であるのに対して、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」の抽選値の合算は1450×4=5800である。すなわち、押し順AT役のうち、通常状態(有利区間)においてどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティが付与されない押し順AT役(当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、通常状態(有利区間)においてストップスイッチ21L,21M,12Rの押し順や押すタイミングによっては強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが付与される当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」の当選確率の合算よりも高くなるように押し順AT役の各当選役グループの抽選値が設定されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」の抽選値の合算は「5800」であるので、当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」のいずれかに当選する確率は、おおよそ1/11である。したがって、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊X1」〜「特殊X4」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(ペナルティにならない押し順)であって、液晶表示器27の表示内容に従って操作し続けていれば、通常移行ルートによる移行がなくても約1000ゲームで疑似ボーナスに移行することになる(強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行:特殊役当選回数カウンタ654のカウント値による疑似ボーナスへの移行)。
(押し順AT役の変形例3)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の他の変形例について、図15を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」の4種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は抽選値を除いて上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊Z1」は、10枚役と、複数の1枚役で構成された1枚役Aのグループと、1枚役Aのグループとは異なる複数の1枚役で構成された1枚役Bのグループとで構成されている。ここで、第1停止リールが左リール13Lであって、中段に図柄番号0〜4が位置するタイミング(図4(b)の押し位置X高ベースゾーン)でストップスイッチ21Lが操作され、かつ、第2停止リールが中リール13Mであった場合は、10枚役に必ず入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lであっても、押し位置X高ベースゾーン以外のタイミングでストップスイッチ21Lが操作されるか、押し位置X高ベースゾーンのタイミングでストップスイッチ21Lが操作された後、第2停止リールが右リール13Rであった場合は、必ず1枚役Aのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13L以外となる4つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(中→左→右)では10枚役に必ず入賞し、残りの3つの押し順(押し順(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))では必ず1枚役Bのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「特殊Z2」は、10枚役と、複数の1枚役で構成された1枚役Aのグループと、1枚役Aのグループとは異なる複数の1枚役で構成された1枚役Bのグループとで構成されている。ここで、第1停止リールが左リール13Lであって、中段に図柄番号0〜4が位置するタイミング(図4(b)の押し位置X高ベースゾーン)でストップスイッチ21Lが操作され、かつ、第2停止リールが右リール13Rであった場合は、10枚役に必ず入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lであっても、押し位置X高ベースゾーン以外のタイミングでストップスイッチ21Lが操作されるか、押し位置X高ベースゾーンのタイミングでストップスイッチ21Lが操作された後、第2停止リールが中リール13Mであった場合は、必ず1枚役Aのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13L以外となる4つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(中→右→左)では10枚役に必ず入賞し、残りの3つの押し順(押し順(中→左→右)、(右→左→中)、(右→中→左))では必ず1枚役Bのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「特殊Z3」は、10枚役と、複数の1枚役で構成された1枚役Aのグループと、1枚役Aのグループとは異なる複数の1枚役で構成された1枚役Bのグループとで構成されている。ここで、第1停止リールが左リール13Lであって、中段に図柄番号5〜9が位置するタイミング(図4(b)の押し位置Y高ベースゾーン)でストップスイッチ21Lが操作され、かつ、第2停止リールが中リール13Mであった場合は、10枚役に必ず入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lであっても、押し位置Y高ベースゾーン以外のタイミングでストップスイッチ21Lが操作されるか、押し位置Y高ベースゾーンのタイミングでストップスイッチ21Lが操作された後、第2停止リールが右リール13Rであった場合は、必ず1枚役Aのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13L以外となる4つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(右→左→中)では10枚役に必ず入賞し、残りの3つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→中→左))では必ず1枚役Bのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「特殊Z4」は、10枚役と、複数の1枚役で構成された1枚役Aのグループと、1枚役Aのグループとは異なる複数の1枚役で構成された1枚役Bのグループとで構成されている。ここで、第1停止リールが左リール13Lであって、中段に図柄番号5〜9が位置するタイミング(図4(b)の押し位置Y高ベースゾーン)でストップスイッチ21Lが操作され、かつ、第2停止リールが右リール13Rであった場合は、10枚役に必ず入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lであっても、押し位置Y高ベースゾーン以外のタイミングでストップスイッチ21Lが操作されるか、押し位置Y高ベースゾーンのタイミングでストップスイッチ21Lが操作された後、第2停止リールが中リール13Mであった場合は、必ず1枚役Aのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13L以外となる4つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(右→中→左)では10枚役に必ず入賞し、残りの3つの押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中))では必ず1枚役Bのグループに属する構成役のいずれかに必ず入賞する。
また、本変形例3では、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例3では300回)となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
図15(a)に示すように、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」の抽選値は、いずれも5500であるため当選確率は同じである。また、上記した押し順や押すタイミングと入賞役との関係によれば、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は1/4である。一方、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(2種類)では、ストップスイッチ21Lの操作タイミングがランダムであればいずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は1/8である。また、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選した場合は、報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも有利となる。
そこで、本変形例3では、非AT期間で当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選したときに、遊技者が過度に有利となるのを防止するため、10枚のメダルの払い出しが得られる構成役に入賞した場合、または、1枚役Bのグループに属する構成役のいずれかに入賞した場合は強制移行ルートでの疑似ボーナスへの移行に関するペナルティが与えられる。
なお、本変形例3では非AT期間で当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」に当選した場合は、左リール13Lにおいて10枚のメダルの払い出しが得られる構成役の入賞図柄(左リール13Lの入賞図柄)が入賞ラインに引き込まれるのを回避できるタイミングを特定可能な情報が液晶表示器27において表示される。例えば、当選役グループ「特殊Z1」または「特殊Z2」に当選したときは、押し位置X高ベースゾーンでストップスイッチ21Lを操作することを回避できる目標図柄を目押しするように促す表示(例えば、「図柄「BAR」を左リールに狙え!」)が液晶表示器27で行われる。また、当選役グループ「特殊Z3」または「特殊Z4」に当選したときは、押し位置Y高ベースゾーンでストップスイッチ21Lを操作することを回避できる目標図柄を目押しするように促す表示(例えば、「図柄「R7」を左リールに狙え!」)が液晶表示器27で行われる。したがって、非AT期間で当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」に当選したときに、液晶表示器27の表示内容にしたがってストップスイッチ21Lを操作すればペナルティを回避できる。一方、当該表示内容にしたがわなければ、ペナルティが発生するものの、10枚のメダルの払い出しを得られる可能性があり、遊技者がどちらかを選択可能となっている。
ペナルティについて具体的に説明すると、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選したときに、1枚役Aのグループに属する構成役のいずれかに入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算するが、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選したときに、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合、または、1枚役Bのグループに属する構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)を行う。また、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値は更新されず、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えも行われない。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数(本変形例3では300回)となった場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させるとともに、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数を、付与予定枚数記憶領域655に記憶されているメダルの枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値とする(ペナルティの付与)。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
また、本変形例3では、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値の合算は、2800×12=33600であるのに対して、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」の抽選値の合算は5500×4=22000である。すなわち、押し順AT役のうち、通常状態(有利区間)においてどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティが付与されない押し順AT役(当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、通常状態(有利区間)においてストップスイッチ21L,21M,12Rの押し順や押すタイミングによっては強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが付与される当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」の当選確率の合算よりも高くなるように押し順AT役の各当選役グループの抽選値が設定されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」の抽選値の合算は「22000」であるので、当選役グループ「特殊Z1」〜「特殊Z4」のいずれかに当選する確率は、おおよそ1/3である。したがって、通常状態(有利区間)で第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(ペナルティにならない押し順)であって、液晶表示器27の表示内容に従って操作し続けていれば、通常移行ルートによる移行がなくても約900ゲームで疑似ボーナスに移行することになる(強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行:特殊役当選回数カウンタ654のカウント値による疑似ボーナスへの移行)。
(押し順AT役の変形例4)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の他の変形例について、図16を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」の8種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊A1」は、第1停止リールが左リールとなる押し順(押し順(左→中→右)、(左→右→中))でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。一方、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(中→左→右)の場合は、1/2の確率で10枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。また、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順のうち、押し順(中→左→右)の以外の場合は、1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。すなわち、当選役グループ「特殊A1」は、6択の押し順のうちの一つに正解の押し順が設定されており、正解の押し順の場合は1/2の確率で10枚の払い出しが得られる構成役に入賞するが、他の押し順の場合はいずれも1枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。
当選役グループ「特殊B1」、「特殊C1」、「特殊D1」、「特殊E1」、「特殊F1」、「特殊G1」、「特殊H1」も同様である。すなわち、当選役グループ「特殊B1」は押し順(中→左→右)、当選役グループ「特殊C1」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「D1」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「E1」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「F1」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「G1」は押し順(右→中→左)、当選役グループ「H1」は押し順(右→中→左)がそれぞれ正解の押し順に設定されており、当選時に正解の押し順で操作した場合は1/2の確率で10枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順の場合は、1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。
なお、当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」のいずれかに当選したときに、正解の押し順で操作された場合は、例えば第1停止リールにおいて10枚の払い出しが得られる構成役の入賞図柄を入賞ラインに引き込むことができる押し位置が10コマ分あり、その範囲でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると10枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、その他の押し位置でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると1枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。一のリール13L,13M,13Rは全部で20コマ分あり、引き込み範囲が10コマ分ある場合は、ランダムなタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると1/2の確率で10枚の払い出しが得られる構成役の入賞図柄を入賞ラインに引き込むことができる。これにより、1/2の確率で10枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞するようなっている。
また、本変形例4でも上記した実施形態や他の変形例と同様に、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
図16に示すように、当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも同じ確率で10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(2種類)では、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞することはない。また、当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」のいずれかに当選した場合は、報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。そのため、AT期間や疑似ボーナスでないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも有利となる。
そこで、本変形例4では、非AT期間で当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」のいずれかに当選したときに、遊技者が過度に有利となるのを防止するため、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順の場合は、上記した実施形態やの他の変形例と同様、当該遊技で払い出されたメダルの枚数をペナルティ枚数記憶領域656に記憶されている枚数に加算することにより、強制移行ルートでの疑似ボーナス(メダルの払出枚数)に関するペナルティが与えられる。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
また、本変形例4では、押し順AT役のうち、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」の抽選値の合算は、当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」の抽選値の合算よりも多くなるように構成されている。すなわち、押し順AT役のうち、通常状態(有利区間)においてどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティが付与されない押し順AT役(当選役グループ(「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の当選確率の合算は、通常状態(有利区間)においてストップスイッチ21L,21M,12Rの押し順や押すタイミングによっては強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが付与される当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」の当選確率の合算よりも高くなるように押し順AT役の各当選役グループの抽選値が設定されている。
(押し順AT役の変形例5)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の他の変形例について、図17を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」、の12種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊a1」は、1枚の払い出しが得られる役と、2枚の払い出しが得られる役と、10枚の払い出しが得られる役とで構成されている。ここで、当選役グループ「特殊a1」に当選したときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21Lが操作された場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞し、残りの1/2の確率でいずれの構成役にも入賞しない取りこぼしが発生する。一方、当選役グループ「特殊a1」に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順(押し順(中→左→右)、(中→右→左)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(中→左→右)の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順のうち、押し順(中→左→右)の以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。すなわち、当選役グループ「特殊a1」は、6択の押し順のうちの一つに正解の押し順が設定されており、正解の押し順の場合は10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成に必ず入賞する。
当選役グループ「特殊a2」〜「特殊a4」も当選役グループ「a1」と同様である。すなわち、当選役グループ「a2」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「a3」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「a4」は押し順(右→中→左)がそれぞれ正解の押し順として設定されており、当選時に当該押し順の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。なお、本変形例5では、当選役グループ「a1」〜「a4」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するように構成したが、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、必ず1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するようにしてもよい。
当選役グループ「特殊b1」は、1枚の払い出しが得られる役と、2枚の払い出しが得られる役と、10枚の払い出しが得られる役とで構成されている。ここで、当選役グループ「特殊a1」に当選したときに第1停止リールが中リール13Mとなる押し順でストップスイッチ21Mが操作された場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞し、残りの1/2の確率でいずれの構成役にも入賞しない取りこぼしが発生する。一方、当選役グループ「特殊b1」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lまたは右リール13Rとなる押し順(押し順(左→中→右)、(左→右→中)、(右→左→中)、(右→中→左))のうち、押し順(左→中→右)の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13Lまたは右リール13Rとなる押し順のうち、押し順(左→中→右)の以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。すなわち、当選役グループ「特殊b1」は、6択の押し順のうちの一つに正解の押し順が設定されており、正解の押し順の場合は10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成に必ず入賞する。
当選役グループ「特殊b2」〜「特殊b4」も当選役グループ「b1」と同様である。すなわち、当選役グループ「b2」は押し順(左→右→中)、当選役グループ「b3」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「b4」は押し順(右→中→左)がそれぞれ正解の押し順として設定されており、当選時に当該押し順の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。なお、本変形例5では、当選役グループ「b1」〜「b4」に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するように構成したが、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順の場合は、必ず1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するようにしてもよい。
当選役グループ「特殊c1」は、1枚の払い出しが得られる役と、2枚の払い出しが得られる役と、10枚の払い出しが得られる役とで構成されている。ここで、当選役グループ「特殊c1」に当選したときに第1停止リールが右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21Rが操作された場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞し、残りの1/2の確率でいずれの構成役にも入賞しない取りこぼしが発生する。一方、当選役グループ「特殊c1」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lまたは中リール13Mとなる押し順(押し順(左→中→右)、(左→右→中)、(中→左→右)、(中→右→左))のうち、押し順(左→中→右)の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、第1停止リールが左リール13Lまたは中リール13Mとなる押し順のうち、押し順(左→中→右)の以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに必ず入賞する。すなわち、当選役グループ「特殊c1」は、6択の押し順のうちの一つに正解の押し順が設定されており、正解の押し順の場合は10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成に必ず入賞する。
当選役グループ「特殊c2」〜「特殊c4」も当選役グループ「c1」と同様である。すなわち、当選役グループ「c2」は押し順(左→右→中)、当選役グループ「b3」は押し順(中→左→右)、当選役グループ「b4」は押し順(中→右→左)がそれぞれ正解の押し順として設定されており、当選時に当該押し順の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞し、残りの1/2の確率で取りこぼしが発生する。また、正解の押し順以外の押し順のうち、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、2枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。なお、本変形例5では、当選役グループ「c1」〜「c4」に当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は、1/2の確率で1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するように構成したが、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合は、必ず1枚の払い出しが得られる構成役に入賞するようにしてもよい。
また、本変形例5では、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
図17に示す押し順と入賞役との関係によれば、当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する可能性があるだけでなく、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞しなくても、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合よりも多いメダルの払い出しが得られる構成役(2枚の払い出し)に入賞する。一方、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(2種類)では、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は0である。したがって、当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順よりも有利となる。例えば、当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」の抽選値が同じ値であれば、当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は1/4であるのに対して、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順(2種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しは得られない。
また、当選役グループ「特殊b1」〜「特殊b4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する可能性があるだけでなく、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞しなくても、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合よりも多いメダルの払い出しが得られる構成役(2枚の払い出し)に入賞する。一方、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順(2種類)では、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は0である。したがって、当選役グループ「特殊b1」〜「特殊b4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順よりも有利となる。例えば、当選役グループ「特殊b1」〜「特殊b4」の抽選値が同じ値であれば、当選役グループ「特殊b1」〜「特殊b4」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lか右リール13Rとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は1/4であるのに対して、第1停止リールが中リール13Mとなる押し順(2種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しは得られない。
また、当選役グループ「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lか中リール13Mとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する可能性があるだけでなく、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞しなくても、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合よりも多いメダルの払い出しが得られる構成役(2枚の払い出し)に入賞する。一方、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順(2種類)では、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は0である。したがって、当選役グループ「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lまたは中リール13Mとなる押し順の場合は、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順よりも有利となる。例えば、当選役グループ「特殊c1」〜「特殊c4」の抽選値が同じ値であれば、当選役グループ「特殊c1」〜「特殊c4」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lか中リール13Mとなる押し順(4種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しが得られる構成役に入賞する確率は1/4であるのに対して、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順(2種類)の場合は、いずれの押し順でも10枚の払い出しは得られない。
そこで、本変形例5では、非AT期間で当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選したときに、遊技者が過度に有利となるのを防止するため、10枚のメダルの払い出しが得られる可能性がある押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが与えられる。
具体的には、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選したときに、0枚または1枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算するが、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選したときに、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合、または、2枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)を行う。また、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選してもペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数となった場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させるとともに、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数を、付与予定枚数記憶領域655に記憶されているメダルの枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値とする(ペナルティの付与)。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
ただし、本変形例5では、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」のいずれかに当選した場合は、液晶表示器27に「1−−」などが表示されペナルティを回避可能な押し順で操作することを促す演出が行われる。また、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊b1」〜「特殊b4」のいずれかに当選した場合は、液晶表示器27に「−1−」などが表示されペナルティを回避可能な押し順で操作することを促す演出が行われる。また、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊c1」〜「特殊c4」のいずれかに当選した場合は、液晶表示器27に「−−1」などが表示されペナルティを回避可能な押し順で操作することを促す演出が行われる。したがって、非AT期間(通常状態(有利区間):本発明の「非報知区間」に相当)で当選役グループ「特殊a1」〜「特殊a4」、「特殊b1」〜「特殊b4」、「特殊c1」〜「特殊c4」に当選したときに、液晶表示器27の表示内容にしたがってストップスイッチ21Lを操作すればペナルティを回避できる。一方、当該表示内容にしたがわなければ、ペナルティが発生するものの、10枚または2枚のメダルの払い出しを得ることができ、遊技者がどちらかを選択可能となっている。
(押し順AT役の変形例6)
押し順AT役の他の変形例について、図18を参照して説明する。この場合、図16を参照して説明した変形例にあった、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)がなく、全ての押し順AT役(当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」)が押し順によって、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)が行われる。なお、当選役グループ「特殊A1」〜「特殊H1」の構成は、図16を参照して説明したものと同じであるため説明を省略する。
(押し順AT役の変形例7)
押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の他の変形例について、図19および図20を参照して説明する。この場合、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役として当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」の12種類が設定されている。また、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の構成は上記した実施形態と同様である。
当選役グループ「特殊P1」は、1枚の払い出しが得られる役と、10枚の払い出しが得られる役とで構成されている。ここで、当選役グループ「特殊P1」に当選したときに押し順(左→中→右)でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、必ず10枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞する。一方、当選役グループ「特殊P1」に当選したときに、押し順(左→中→右)以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、必ず1枚の払い出しが得られる構成役のいずれかに入賞する。すなわち、当選役グループ「特殊P1」は、6択の押し順のうちの一つに正解の押し順が設定されており、正解の押し順(左→中→右)の場合は10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順の場合は1枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。
当選役グループ「特殊P2」〜「特殊P12」も当選役グループ「特殊P1」と同様である。すなわち、当選役グループ「特殊P2」は押し順(左→中→右)、当選役グループ「特殊P3」は押し順(左→右→中)、当選役グループ「特殊P4」は押し順(左→右→中)、当選役「特殊P5」は押し順(中→左→右)、当選役グループ「特殊P6」は押し順(中→左→右)、当選役グループ「特殊P7」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「特殊P8」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「特殊P9」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「特殊P10」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「特殊P11」は押し順(右→中→左)、当選役グループ「特殊P12」は押し順(右→中→左)がそれぞれ正解の押し順として設定されており、当選時に当該押し順の場合は、10枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の押し順の場合は、1枚の払い出しが得られる構成役に必ず入賞する。
また、本変形例7では、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行にかかる所定の移行指標として、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が設定されており、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数となった場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
この構成によれば、非AT期間で押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」、「特殊P1」〜「特殊P12」)のいずれかに当選したときに、正解の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると遊技者が過度に有利となるおそれがある。そこで、本変形例7では、非AT期間で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選したときに、10枚のメダルの払い出しが得られる押し順(正解の押し順)でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティが与えられる。なお、非AT期間で他の押し順AT役である当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」に当選した場合は、どのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、強制移行ルートでの疑似ボーナスのメダルの払出枚数が減るというペナルティは付与されない。
具体的には、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選したときに、1枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算するが、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選したときに、10枚の払い出しが得られる構成役に入賞した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算しつつ、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)を行う。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新、並びに、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行わない。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が規定数となった場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させるとともに、当該疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数を、付与予定枚数記憶領域655に記憶されているメダルの枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの枚数を減じた値とする(ペナルティの付与)。
なお、その他の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合は、上記した実施形態と同様にどのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。
ただし、本変形例7では、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合は、ペナルティが付与される押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することを回避できるように、報知用表示器60および液晶表示器27において、ペナルティを回避可能な押し順が報知される。
具体的には、図20に示すように、報知態様決定手段111は、通常状態(有利区間)で例えば当選役グループ「特殊P1」に当選した場合、ペナルティが発生する正解の押し順(左→中→右)以外の5択の押し順の中から一の押し順を抽選により決定し、当該決定した押し順を特定可能な報知態様(報知種類)を報知用表示器60の報知態様に決定する。例えば、ペナルティを回避可能な押し順として押し順(左→右→中)を報知すると決定した場合は、報知用表示器60の報知態様として、「報知種類8」に決定する。なお、「報知種類8」は、押し順(左→右→中)で操作することを促す報知態様であり、その他の押し順の報知態様として、「報知種類7」は押し順(左→中→右)、「報知種類9」は押し順(中→左→右)、「報知種類10」は押し順(中→右→左)、「報知種類11」は押し順(右→左→中)、「報知種類12」は押し順(右→中→左)にそれぞれ対応している。したがって、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊P1」に当選したときに、報知用表示器60の報知態様が「報知種類8」であるときに、その報知に従って押し順(左→右→中)でストップスイッチ21L,21M,21Rで操作すれば、ペナルティを回避することができる。
通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊P2」〜「特殊P12」に当選した場合も、当選役グループ「特殊P1」に当選した場合と同様である。すなわち、報知態様決定手段111は、正解の押し順以外の5択の押し順の中から一の押し順を抽選により決定し、当該決定した押し順に対応する報知態様(報知種類)を報知用表示器60での報知態様に決定する。なお、本変形例7では、正解の押し順以外の5択の押し順の中から一の押し順を抽選により決定したが、当該5択の押し順のうち、第1停止リールが正解の押し順と同じになる押し順を除いた4択の中から一の押し順を抽選により決定し、当該決定した押し順に対応する報知態様(報知種類)を報知用表示器60での報知態様に決定するようにしてもよい。例えば、当選役グループ「特殊P1」に当選した場合は、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる4つの押し順(報知種類9〜12)の中から一の押し順を決定する。このようにすると、第1停止リールの時点で正解の押し順にならないことが確定するため、確実にペナルティを回避することができる。
また、非AT期間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」に当選した場合、液晶表示器27は、報知態様決定手段111が決定した報知種類に応じてペナルティを回避可能な押し順が報知される。例えば、通常状態(有利区間)で例えば当選役グループ「特殊P1」に当選した場合に、報知態様決定手段111がペナルティを回避可能な押し順として押し順(左→右→中)を決定し、報知用表示器60の報知態様を「報知種類8」に決定した場合は、液晶表示器27で例えば「132」などが表示されペナルティを回避可能な押し順で操作することを促す演出が行われる。
したがって、非AT期間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」に当選したときに、報知用表示器60または液晶表示器27の表示内容にしたがってストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すればペナルティを回避できる。一方、当該表示内容にしたがわなければ、ペナルティが発生するものの、10枚のメダルの払い出しを得ることができる場合があり、遊技者がどちらかを選択可能となっている。
AT期間や疑似ボーナスで当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合、報知態様決定手段111は、報知用表示器60の報知態様として10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順を特定可能な報知態様(報知種類)に決定する。この場合、非AT期間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選したときに報知態様決定手段111が決定する報知種類と共通である。つまり、報知態様決定手段111は、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」の種類に応じて設定された正解の押し順が押し順(左→中→右)の場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類7」に決定し、正解の押し順が押し順(左→右→中)の場合は報知用表示器60の報知態様を「報知種類8」に決定し、正解の押し順が押し順(中→左→右)の場合は報知用表示器60の報知態様を「報知種類9」に決定し、正解の押し順が押し順(中→右→左)の場合は報知用表示器60の報知態様を「報知種類10」に決定し、正解の押し順が押し順(右→左→中)の場合は報知用表示器60の報知態様を「報知種類11」に決定し、正解の押し順が押し順(右→中→左)の場合は報知用表示器60の報知態様を「報知種類12」に決定する。
したがって、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合、AT期間(または、疑似ボーナス)で正解の押し順を報知する場合も、非AT期間(通常状態(有利区間))でペナルティを回避可能な押し順を報知する場合も、報知する押し順が同じであれば、報知用表示器60の報知態様は同じである。例えば、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊P1」に当選したときに、ペナルティを回避可能な押し順として押し順(左→右→中)が決定され、当該押し順を報知する場合も、AT期間(または、疑似ボーナス)で当選役グループ「特殊P2」に当選したときに正解の押し順である押し順(左→右→中)を報知する場合も、報知用表示器60の報知態様は共に「報知種類8」となる。このようにすると、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役(当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」)のいずれかに当選した際、報知用表示器60による報知がペナルティを回避可能な押し順であるか否かを意識することなくスムーズな遊技を行うことができる。
また、非AT期間(通常状態(有利区間))において、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役である当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合、報知態様決定手段111は、報知用表示器60の報知態様として、何も表示しないという報知態様に決定する。
また、AT期間(または疑似ボーナス)において、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役である当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合、報知態様決定手段111は、報知用表示器60の報知態様として、当選役グループの種類に応じて設定された正解の押し順を特定可能な報知態様に決定する。このとき、押し順(左→中→右)が「報知種類1」に対応し、押し順(左→右→中)が「報知種類2」に対応し、押し順(中→左→右)が「報知種類3」に対応し、押し順(中→右→左)が「報知種類4」に対応し、押し順(右→左→中)が「報知種類5」に対応し、押し順(右→中→左)が「報知種類6」に対応する。
したがって、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATLC1」または「ATLC2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類1」に決定する。また、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATLR1」または「ATLR2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類2」に決定する。また、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATCL1」または「ATCL2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類3」に決定する。また、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATCR1」または「ATCR2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類4」に決定する。また、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATRL1」または「ATRL2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類5」に決定する。また、報知態様決定手段111は、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATRC1」または「ATRC2」に当選した場合は、報知用表示器60の報知態様を「報知種類6」に決定する。
これらの報知態様によれば、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)の正解の押し順と、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役(当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」)の正解の押し順が同じであっても、報知用表示器60の報知種類が異なる。例えば、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「ATLC1」に当選したときの報知用表示器60の報知態様は「報知種類1」であるのに対して、AT期間(または疑似ボーナス)で当選役グループ「特殊P1」に当選したときの報知用表示器60の報知態様は「報知種類7」である。したがって、報知用表示器60の報知態様を確認すると、押し順によってペナルティが発生しない押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)のいずれかに当選した場合の報知か、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役(当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」)のいずれかに当選した場合の報知かが分かるようになっている。
なお、本変形例7では、非AT期間(通常状態(有利区間))において、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合は、当該当選役グループに設定された正解の押し順以外の5択の押し順の中から一の押し順をペナルティを回避可能な押し順として報知するようにしたが、正解の押し順と第1停止リールが同じ押し順についてはペナルティを回避可能な押し順としての選択対象からはずし、残りの4択の押し順の中から一の押し順をペナルティを回避可能な押し順として報知するようにしてもよい。
例えば、報知態様決定手段111は、非AT期間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊P1」に当選した場合は、ペナルティを回避可能な押し順のうち、正解の押し順(左→中→右)と第1停止リールが同じ押し順(左→右→中)を選択対象からはずし、押し順(中→左→右)、押し順(中→右→左)、押し順(右→左→中)、押し順(右→中→左)の4択の中から一の押し順を抽選で決定し、当該決定した押し順をペナルティを回避可能な押し順として報知用表示器60で報知してもよい。そうすると、第1停止リールの時点で正解の押し順とならないことが確定するため、確実にペナルティを回避することができる。
また、本変形例7では、非AT期間(通常状態(有利区間))において、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合は、必ずペナルティを回避可能な押し順が報知用表示器60等で報知されるようにしたが、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選したときの一部でペナルティを回避可能な押し順が報知用表示器60等で報知されるようにしてもよい。この場合、例えば、報知態様決定手段111は、非AT期間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選した場合は、ペナルティを回避可能な押し順を報知するか否かを抽選により決定し、この抽選に当選した場合にペナルティを回避可能な押し順を報知用表示器60等で報知する。そして、ペナルティを回避可能な押し順が報知されたにも関わらず、当該報知に従わなかった場合に、ペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数が加算される)が行われる。一方、非AT期間(通常状態(有利区間))において、当選役グループ「特殊P1」〜「特殊P12」のいずれかに当選しても、ペナルティを回避可能な押し順が報知されなかった場合は、どのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されてもペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えは行われない。このようにすると、正解の押し順を予想して10枚のメダルの払い出しを得る機会が増えるため、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
なお、本変形例7に限らず、上記した実施形態や他の変形例においても、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役に当選した場合に、ペナルティを回避可能な情報を報知するか否かを決定し、報知すると決定した場合にのみペナルティを回避可能な情報を報知するようにしてもよい。この場合も、当該報知に従わなかった場合にのみペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換え(当該遊技で払い出されたメダルの枚数を加算する)を行うようにしてもよい。
さらに、本発明は上記した実施形態や変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態や変形例では、疑似ボーナスの強制移行ルートの一つとして、特殊役当選回数カウンタ654が規定値になることとしたが、これに代えて通常状態(有利区間)で疑似ボーナスやAT期間に移行していない状態の継続ゲーム数が特定数になることとしてもよい。
例えば、上記した強制移行ルートとして特殊役当選回数カウンタ654が規定値になることに加えて、通常状態(有利区間)で疑似ボーナスやAT期間に移行していない状態の継続ゲーム数が特定数になることも含み、どちらか一方が成立したときに、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させるようにしてもよい。
また、通常状態(有利区間)において、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役に当選して報知音が鳴ったときに、ペナルティとなる押し順を回避した回数(特殊役当選回数カウンタ654のカウント値)が特定値になった場合は通常移行ルートで疑似ボーナスに移行するように構成し、当該特定値を有利区間の移行時に抽選により決定する。そして、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役に当選して報知音が鳴ったときに、ペナルティとなる押し順を回避した回数が、抽選により決定された特定値になる前に、疑似ボーナスやAT期間に移行していない状態の継続ゲーム数が特定数になった場合は強制移行ルートで疑似ボーナスに移行するように構成してもよい。具体的には、非有利区間から有利区間に移行した際に、通常移行ルートにかかる上記特定値を1回〜200回の範囲で抽選により決定する。そして、強制移行ルートにかかる特定数を例えば1000ゲームとする。ここで、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が抽選により決定した特定値(1回〜200回)に到達していない状態で強制移行ルートにかかる1000ゲームに到達した場合は、強制移行ルートによる疑似ボーナスに移行させる。ここで、事前に決定されたメダルの払出枚数(付与予定枚数記憶領域655に記憶されたメダルの払出枚数)に対して、当該1000ゲームに到達したときにペナルティ枚数記憶領域656に記憶されているメダルの払出枚数を減じた枚数を、当該強制移行ルートによる疑似ボーナスの終了条件を規定するメダルの払出枚数に設定するとよい。
また、上記した実施形態や変形例では、特殊役当選回数カウンタ654が規定値になった場合に強制的に疑似ボーナスに移行するようにしたが、特殊役当選回数カウンタ654が規定値になった場合に、AT期間に移行するようにしてもよい。この場合、例えば、有利区間に移行したときに、強制移行ルートでAT期間に移行した場合に付与する予定のメダルの枚数(付与予定枚数)を事前に決定し、実際に移行するまでの間、上記した実施形態や変形例のようにペナルティ枚数記憶領域656の記憶内容の書き換えを行う。そして、強制移行ルートでAT期間に移行する場合は、事前に決定した付与予定枚数からペナルティ枚数記憶領域656に記憶されたメダル数を減じたメダル枚数を、当該AT期間のメダルの付与枚数(上乗せを除く初期的な付与枚数)とするとよい。
また、付与されるペナルティについては適宜変更可能である。例えば、非AT期間(通常状態(有利区間))で疑似ボーナスやAT期間に移行していない状態の継続ゲーム数が規定数となった場合は、強制的に疑似ボーナスに移行するように構成する。ここで、疑似ボーナスには有利度が異なる複数種類あり、最も不利な疑似ボーナスに移行する。ただし、非AT期間(通常状態(有利区間))で疑似ボーナスやAT期間に移行していない状態の継続ゲーム数が規定数となるまでの間に、押し順によってペナルティが発生する押し順AT役の当選時にペナルティを回避する押し順で操作された回数が所定の閾値を超えていた場合は、疑似ボーナスの昇格抽選を行う。この場合、ペナルティが発生する押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すると、昇格抽選を受けることができない場合があるため、ペナルティとなる。
また、この実施形態では、AT期間や疑似ボーナスで押し順AT役に当選した場合は、必ず正解の押し順が報知されるようにしたが、例えば、AT期間や疑似ボーナスにおいて、非AT期間では押し順によってペナルティが発生し得る押し順AT役に当選しても、一定の確率で正解の押し順が報知されないようにしたり、非AT期間では押し順によってペナルティが発生し得ない押し順AT役に当選しても、一定の確率で正解の押し順が報知されないようにしたりするなど、AT期間や疑似ボーナスで押し順AT役に当選した場合の一部で正解の押し順が報知されないようにしてもよい。
また、この実施形態では、報知態様決定手段111の決定結果を報知用表示器60に表示させるようにしたが、当該表示を払出表示器46を利用して行ってもよい。
また、上記した実施形態や各変形例の構成を組み合わせてもよい。
また、上記した実施形態や各変形例において、2枚賭けの遊技が行われた場合は音声や液晶表示器27などにより、2枚賭けの遊技であることを報知する報知演出を行ってもよい。
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、スロットマシンとパチンコ機とを組み合わせたパロットと称される遊技機に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用する場合、遊技用価値としての遊技球(パチンコ玉)を採用すればよい。さらに、本発明の遊技機を、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームに適用してもよい。また、本発明の表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させることにより構成してもよい。また、可変表示列の数は2列以上であればよく、遊技の態様に応じて適宜最適な数の可変表示列を構成すればよい。
そして、複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に特典を付与する遊技機に本発明を広く適用することができる。
(参考例1)
参考例1の遊技機として、以下のような構成を備えていてもよい。
複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、
前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
少なくとも一部の前記特定役に当選したときに、当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する区間移行制御手段と、
前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、
所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、
前記特定操作態様は、当該ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、
前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、
前記記憶手段は、前記ペナルティ回避情報の報知が行われたのにもかかわらず、前記特定操作態様で操作された回数であるペナルティ操作回数を前記所定の遊技情報として記憶し、
前記区間移行制御手段は、
前記非報知区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、
前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合は前記報知区間に移行させ、
前記非報知区間において前記所定の強制移行条件に到達する前に前記ペナルティ操作回数が予め設定された所定回数になった場合は前記報知区間に移行させ、
前記ペナルティ操作回数が前記所定回数になったことに基づいて前記報知区間に移行する場合は、前記ペナルティとして、前記所定の強制移行条件に到達したことに基づいて移行する場合よりも不利な前記報知区間に移行させ、かつ、当該移行時に前記所定の強制移行条件が初期化される
ことを特徴とする遊技機。
参考例1の構成について、図1〜図11を参照して説明した実施形態と異なるところを中心に説明する。
この場合、上記した実施形態と同様、通常状態(有利区間)では疑似ボーナス抽選手段108により疑似ボーナス移行抽選が行われ、疑似ボーナス移行抽選に当選した場合は所定の契機で疑似ボーナスに移行する。このとき、30ゲームの疑似ボーナスが付与される。
また、本参考例1では、疑似ボーナスに移行するルートとして、通常状態(有利区間)で疑似ボーナス移行抽選に当選すること(本参考例1の「所定の移行条件が成立する」に相当)を契機として移行する通常移行ルートと、通常状態(有利区間)で疑似ボーナス移行抽選に当選していない状態で所定の移行指標の累積が規定値になったこと(本参考例1の「前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合」に相当)を契機として移行する強制移行ルートとがある。疑似ボーナス強制移行制御手段109は、強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行を制御する。
本参考例1では、所定の移行指標として、(i)非有利区間から有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態おいて、一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選した回数(特殊役当選回数)が設定されている。
疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、ペナルティ回数が所定回数(本参考例1では5回)になる前に、特殊役当選回数が特定回数(本参考例1では200回)になった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、特殊役当選回数が特定回数になる前に、ペナルティ回数が所定回数(本参考例1では5回)になった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。
ところで、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」は、いずれも第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順に設定されていない(図11参照)。また、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、共通の報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも10枚の払い出しが得られる確率が高い。
そこで、本参考例1では、非AT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでの疑似ボーナスへの移行に関するペナルティが与えられる。
具体的には、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算する。また、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアする。
また、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、上述のように必ずスピーカ31L,31Rから報知音が鳴り、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したことが遊技者に分かるようになっている。なお、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27においても対応する特定演出を併せて行うことで遊技者に報知するようにしてもよい。
通常状態(有利区間)で当該報知音が鳴った遊技において、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、RAM65に設けられたペナルティ回数カウンタのカウント値を+1加算する(ペナルティ回数カウンタのカウント値の更新)。一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)で当該報知音が鳴った遊技において、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、ペナルティ回数カウンタのカウント値の加算を行わない(ペナルティ回数カウンタのカウント値の非更新)。また、疑似ボーナスまたはAT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選してもペナルティ回数カウンタのカウント値は更新されない。この更新は、非報知区間における当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときの停止図柄組み合わせが1枚役Bのグループに属する役への入賞となったことに基づいて行えばよい。
なお、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、ペナルティ回数カウンタのカウント値を0にクリアする。
そして、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において、ペナルティ回数カウンタのカウント値が5回となる前に特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200となった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。このとき、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、継続ゲーム数が30ゲームの疑似ボーナスに移行させる。
一方、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になる前にペナルティ回数カウンタのカウント値が5回になった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選していなくても疑似ボーナスに移行させる。このとき、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、継続ゲーム数が10ゲームの疑似ボーナスに移行させる。
つまり、通常状態(有利区間)において、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になったことに基づいて疑似ボーナスに移行する場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選した場合と同様に30ゲームの疑似ボーナスが付与されるが、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になる前にペナルティ回数カウンタのカウント値が5回となった場合は、疑似ボーナス移行抽選に当選した場合よりも少ない10ゲームの疑似ボーナスしか付与されない。
さらに、図6に示すように、疑似ボーナスが終了したあとは、AT抽選に当選しない限り非有利区間に移行し、これに伴って特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が0にクリアされる。したがって、ペナルティ回数カウンタのカウント値に基づいて疑似ボーナスに移行した後は、当該有利区間中で特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づいて疑似ボーナスに移行することはなく、ペナルティ回数カウンタのカウント値に基づいて疑似ボーナスに移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づいて移行する場合よりも少ないゲーム数の疑似ボーナスしか付与されないことからペナルティとなる。
なお、疑似ボーナスのゲーム数については、例えば、疑似ボーナス移行抽選に当選した場合、または、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200回になった場合は、30ゲームを最少ゲーム数として抽選で決定するが、ペナルティ回数カウンタが5回になった場合は、一律10ゲームとするなど、ペナルティ回数カウンタのカウント値に基づいて移行する疑似ボーナスが、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づいて移行する疑似ボーナスよりも不利となるようにすればよい。また、強制移行ルートの移行条件となる特殊役当選回数カウンタ654のカウント値およびペナルティ回数カウンタのカウント値は適宜変更可能である。
なお、疑似ボーナス強制移行制御手段109は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」以外の押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選した場合、そのときにどのような押し順であっても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値およびペナルティ回数カウンタのカウント値の更新は行わない。
また、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合のように特定の押し順(第1停止リールが左リール13L以外の押し順)で操作すると有利とはならない。したがって、本参考例1では、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選しても、強制移行ルートにかかる移行指標の更新(特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新)を行わないことで、押し順によるペナルティを付与しないように構成されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」それぞれの抽選値は「3250」であるので、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選する確率は、おおよそ1/5である。したがって、通常移行ルートによる移行がなくても約1000ゲームで疑似ボーナスに移行することになる(強制移行ルートによる疑似ボーナスへの移行:特殊役当選回数カウンタのカウント値による疑似ボーナスへの移行)。
また、本参考例1では、2枚賭けの遊技では当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の加算が行われない(更新処理が行われない)。したがって、2枚賭けで遊技を行った場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づく疑似ボーナスへの移行が遅れるというペナルティが付与される。
本参考例1によれば、AT抽選や疑似ボーナス移行抽選に当選してない状態において、特殊役当選回数カウンタ654が200となる前に、ペナルティ回数カウンタのカウント値が5回になった場合は疑似ボーナスに移行するが、この場合の疑似ボーナスは、特殊役当選回数カウンタ654が200となったことにより移行する疑似ボーナスよりも少ない10ゲームとなる。さらに、ペナルティ回数カウンタのカウント値が5回になったことにより疑似ボーナスに移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が0にクリアされることから、この場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づく疑似ボーナスに代えて、ペナルティ回数カウンタのカウント値に基づく疑似ボーナスに移行することになる。この構成によると、非報知区間では押し順AT役に当選しても容易に10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順で操作されず、報知区間(疑似ボーナスやAT期間)では、押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されることで有利になるという遊技性を極力損なわない状態でペナルティの付与を行うことができる。
また、通常状態(有利区間)において押し順AT役(当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」)に当選したときに、どのような押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されても、強制移行ルートで疑似ボーナスに移行する際に用いられるペナルティ回数カウンタのカウント値の更新処理は共通(非更新)であるため、遊技者はペナルティを気にすることなく正解の押し順を予想してストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することができる。その結果、予想した押し順と正解の押し順とが一致した場合は10枚のメダルの払い出しが得られるため、通常状態(有利区間)での遊技の興趣が向上する。
(参考例2)
参考例2の遊技機として、以下のような構成を備えていてもよい。
複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、
前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段の役抽選結果が前記特定役に当選している特定役当選結果となったときに当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を特定可能に報知する特殊遊技を行う特殊遊技制御手段と、
前記特殊遊技を許容しない非有利区間と、前記特殊遊技を許容する有利区間との間の移行を制御する有利区間移行制御手段と、
前記有利区間において、少なくとも一部の前記特定役に当選したときに前記特殊遊技が実行される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する報知区間移行制御手段と、
有利度が異なる複数の報知区間レベルの中から一のレベルを決定する報知区間レベル決定手段と、
前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、
を備え、
前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、
前記特定操作態様は、当該ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、
前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、
前記報知区間移行制御手段は、
前記有利区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、
前記有利区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合は前記報知区間に移行させ、
前記報知区間レベル決定手段は、前記有利区間に移行したときに前記複数の報知区間レベルの中から一のレベルを仮決定するとともに、当該仮決定した前記報知区間レベルを有利度が高い上位レベルに昇格させる昇格抽選を実行可能であり、
前記昇格抽選は、少なくとも前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記ペナルティ回避情報の報知に従って前記特定操作態様での操作が回避された場合は前記昇格抽選により遊技者が有利となり得る有利処理を行うが、前記ペナルティ回避情報が報知されたにも関わらず前記特定操作態様での操作が回避されなかった場合は前記ペナルティとして前記有利処理が行われず、
少なくとも前記所定の強制移行条件に到達したことに基づいて移行する前記報知区間では、前記昇格抽選の結果に基づいた前記報知区間レベルが適用される
ことを特徴とする遊技機。
参考例2の構成について、図1〜図11を参照して説明した実施形態と異なるところを中心に説明する。
本参考例2では、疑似ボーナスの移行ルートとして強制移行ルートがない代わりに、AT期間へ移行ルートとして、通常状態(有利区間)、疑似ボーナス、CZのいずれかでAT抽選に当選することを契機として移行する通常移行ルートと、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選に当選していない状態で、所定の移行指標の累積が規定値になったことを契機として移行する強制移行ルートとが設定される。
したがって、本参考例2では、強制移行ルートによるAT期間への移行を制御するAT強制移行制御手段を備える。
本参考例2では、所定の移行指標として、非有利区間から有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態おいて、一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選した回数(特殊役当選回数)が設定されている。
AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が特定回数(本参考例2では200回)になった場合は、AT抽選に当選していなくてもAT期間に移行させる。
本参考例2では、非AT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順(本参考例2の「特定操作態様」に相当)でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでのAT期間に対するペナルティが与えられる。当該ペナルティについては後述する。
AT強制移行制御手段は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算する。また、AT強制移行制御手段は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアする。
また、本参考例2では、AT期間に移行する場合は、初期的な継続ゲーム数が抽選(初期ゲーム数決定抽選)により決定される。さらに、AT期間中の上乗せ抽選に当選すると、当該抽選により決定されたゲーム数の分だけ継続ゲーム数が増えるようになっている。
また、AT期間には初期ゲーム数決定抽選や上乗せ抽選での有利/不利を規定する複数のATレベル((本参考例2の「報知区間レベル」に相当))が設けられている。
ここで、区間移行制御手段106は、非有利区間から有利区間に移行させた場合は、当該有利区間において強制移行ルートでAT期間に移行することになった場合の、当該AT期間でのATレベルを抽選(ATレベル決定抽選)により事前に決定する。このとき、区間移行制御手段106は、当該決定したATレベルをRAM65に設けられたATレベル記憶領域に記憶させる。そして、有利区間において強制移行ルートでAT期間に移行することになった場合、当該AT期間では、ATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数の決定および上乗せ抽選が行われる。
なお、本参考例2では、強制移行ルートでAT期間に移行するまでの間に、区間移行制御手段106が事前に決定したATレベルの昇格抽選が行われる場合があり、当該抽選で昇格した場合は昇格後のATレベルでAT期間の初期ゲーム数の決定および上乗せ抽選が行われる。したがって、本参考例2では、昇格抽選を実行する昇格抽選手段を備える。また、本参考例2において区間移行制御手段106は、非有利区間から有利区間に移行させた場合に、ATレベル決定抽選によりATレベルを決定したが、例えば、有利区間への移行当初は一律で最も不利なATレベル1から始まって、以降の昇格抽選により有利なATレベルに昇格するように構成してもよい。
また、区間移行制御手段106は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、ATレベル記憶領域の記憶内容をクリアする。
ATレベルとしては、図12に示すように、ATレベル1〜ATレベル4の4種類が設定されており、ATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順に後述する初期ゲーム数決定抽選、上乗せ抽選で有利であり、ATレベル4が最上位のATレベルとなっている。
通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、必ずスピーカ31L,31Rから報知音が鳴り、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したことが遊技者に分かるようになっている。なお、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27においても対応する特定演出を併せて行うことで遊技者に報知するようにしてもよい。
通常状態(有利区間)で当該報知音が鳴った遊技において、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、昇格抽選手段は、ATレベル記憶領域に記憶されているATレベルを有利な上位レベルに昇格させるか否かの昇格抽選を行う。
当該抽選は、例えば、2/3の確率で昇格はなく、残りの1/3の確率で1レベル昇格となっている。昇格抽選手段は、昇格抽選に当選した場合はATレベル記憶領域に記憶されているATレベルを昇格後のATレベルに記憶し直す。昇格抽選は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合に、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作される度に行われる。したがって、一度昇格抽選に当選して上位のATレベルに昇格した後、再び昇格抽選に当選した場合は、さらに上位のATレベルに昇格する。したがって、昇格抽選の頻度が高くなるほど、より上位のATレベルに昇格する可能性が高まる。なお、昇格抽選の当選確率および昇格幅は適宜変更可能である。また、昇格抽選に当選して上位のATレベルに昇格した場合、昇格抽選手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容を昇格後のATレベルに記憶し直す。
一方、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選し、報知音が鳴ったときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、昇格抽選手段は昇格抽選を実施しない。強制移行ルートにより移行するAT期間は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が特定回数(本参考例2では200回)になったときに、ATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて、初期ゲーム数や上乗せ抽選が行われる。したがって、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すると、より上位レベルへの昇格契機が減るためペナルティとなる。
この昇格抽選を行うか否かは、非報知区間(通常状態(有利区間))における当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときの停止図柄組み合わせが1枚役Bのグループに属する役への入賞となったか、あるいは10枚のメダルの払い出しが得られる役への入賞となったことに基づいて行えばよい。
つまり、上述のように、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1枚役Aのグループに属する役に必ず入賞する。これに対して、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、10枚のメダルの払い出しが得られる役に入賞するか、1枚役Bのグループに属する役に必ず入賞する。したがって、昇格抽選手段は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、図柄判定手段112の判定結果が1枚役Aのグループに属する役への入賞であった場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順であったと判定して昇格抽選を実施する。また、昇格抽選手段は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、図柄判定手段112の判定結果が1枚役Bのグループに属する役への入賞であるか、10枚のメダルの払い出しが得られる役(「BE1」〜「BE10」のいずれか)への入賞であった場合は、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順であったと判定して、昇格抽選を実施しない。
なお、本参考例2では、通常移行ルートでAT期間に移行する場合、AT抽選に当選したときにATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数や上乗せ抽選が行われるが、通常移行ルートでAT期間に移行する場合は、AT抽選に当選したことを契機に別途抽選によりATレベルを決定してもよい。
また、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合のように特定の押し順(第1停止リールが左リール13L以外の押し順)で操作すると有利とはならない。したがって、本参考例2では、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選しても、強制移行ルートにかかるAT期間においてペナルティが発生しないように構成されている。
また、本参考例2において、2枚賭けの遊技では当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の加算が行われない(更新処理が行われない)のに加えて、昇格抽選も実施されない。したがって、2枚賭けで遊技を行った場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づくAT期間への移行が遅れるし、昇格抽選も実施されないというペナルティが付与される。
また、本参考例2では、AT期間の初期ゲーム数を決定する初期ゲーム数決定手段と、AT期間で上乗せ抽選を行う上乗せ抽選手段とを備える。
初期ゲーム数決定手段は、(i)通常移行ルートでAT期間に移行するときは、AT抽選に当選したときにATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数を抽選により決定し、(ii)強制移行ルートでAT期間に移行するときは、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が200回になっときにATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数を決定する。
具体的には、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル1の場合は100%の確率で初期ゲーム数が20ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル2の場合は50%の確率で初期ゲーム数が20ゲーム、50%の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル3の場合は50%の確率で初期ゲーム数が50ゲーム、50%の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル4の場合は100%の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。したがって、ATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順でAT期間の初期ゲーム数が有利となる。なお、ATレベル1については初期ゲーム数が必ず20ゲーム、ATレベル4については初期ゲーム数が必ず100ゲームとなることから、抽選なしに決定するようにしてもよい。ここで、初期ゲーム数抽選テーブルはRAM65に設けられている。
上乗せ抽選手段は、初期ゲーム数決定手段が決定した初期ゲーム数に対してAT期間の延長ゲーム数(上乗せゲーム数)を抽選(上乗せ抽選)により決定するものである。本参考例2では、当選役グループの種類並びにATレベルの種類に応じた上乗せ抽選テーブルが設けられている。例えば、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル1のAT期間で当選役グループ「RPCH1」に当選した場合、上乗せ抽選手段は当選役グループ「RPCH1」でATレベル1用の上乗せ抽選テーブルを用いて上乗せゲーム数を決定する。
また、本参考例2では、図12に示すようにATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順で上乗せ抽選の上乗せ性能が有利になっている。つまり、同じ当選役グループに当選しても、ATレベル1の場合よりもATレベル4の場合の方が、上乗せ抽選の当選確率および(または)当選時の上乗せゲーム数が有利となっている。なお、上乗せ抽選テーブルはRAM65に設けられている。
本参考例2によれば、非AT区間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選し報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、ATレベルの昇格抽選が行われるが、報知音が鳴ったにも関わらず第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M、21Rが操作された場合は、ペナルティとしてATレベルの昇格抽選が行われない。したがって、非報知区間では押し順AT役に当選しても容易に10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順で操作されず、報知区間(疑似ボーナスやAT期間)では、押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されることで有利になるという遊技性を損なうことなくペナルティを付与することができる。また、非AT区間(通常状態(有利区間))で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、報知音が鳴なったり、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27で対応する特定演出が併せて実施されたりするときと、これらが行われないときとがあるように構成し、これらが行われた時にのみ昇格抽選が行われないように構成した場合は、報知音が鳴ならなかったり、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27で対応する特定演出が併せて実施されなかったりした場合は正解の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作しても昇格抽選は行われるため、非AT区間(通常状態(有利区間))で正解の押し順を予想するという遊技性が生まれ、遊技者の興趣が向上する。
(参考例3)
参考例3の遊技機として、以下のような構成を備えていてもよい。
複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、
前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段の役抽選結果が前記特定役に当選している特定役当選結果となったときに当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を特定可能に報知する特殊遊技を行う特殊遊技制御手段と、
前記特殊遊技を許容しない非有利区間と、前記特殊遊技を許容する有利区間との間の移行を制御する有利区間移行制御手段と、
前記有利区間において、少なくとも一部の前記特定役に当選したときに前記特殊遊技が実行される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する報知区間移行制御手段と、
前記報知区間への移行に関する指標である移行指標の値を更新する移行指標更新手段と、
前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、
を備え、
前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、
前記特定操作態様は、当該ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、
前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、
前記有利区間移行制御手段は、前記有利区間の継続遊技数が上限である所定遊技数となると強制的に前記非有利区間に移行させ、
前記報知区間移行制御手段は、
前記有利区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、
前記有利区間において前記所定の移行条件が成立する前に前記移行指標の値が所定値となった場合は前記報知区間に移行させ、
前記移行指標更新手段は、前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記ペナルティ回避情報の報知に従って前記特定操作態様での操作が回避された場合は前記移行指標の値を更新するが、前記ペナルティ回避情報が報知されたにも関わらず前記特定操作態様での操作が回避されなかった場合は前記移行指標の値を更新せず、
少なくとも前記移行指標の値が前記所定値となったことに基づいて前記報知区間に移行する場合は、当該所定値となったときの前記有利区間の上限までの残り遊技数が特定遊技数未満のときは、前記特定遊技数以上のときと比べて、当該報知区間での有利度が低くなり得る
ことを特徴とする遊技機。
参考例3の構成について、図1〜図11を参照して説明した実施形態と異なるところを中心に説明する。
本参考例3では、疑似ボーナスの移行ルートとして強制移行ルートがない代わりに、AT期間に移行するルートとして、通常状態(有利区間)、疑似ボーナス、CZのいずれかでAT抽選で当選すること(本発明の「所定の移行条件が成立する」に相当)を契機として移行する通常移行ルートと、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選で当選していない状態で、所定の移行指標の累積が規定値になったことを契機として移行する強制移行ルートとがある。
したがって、本参考例3では、強制移行ルートによるAT期間への移行を制御するAT強制移行制御手段(本発明の「移行指標更新手段」に相当)を備える。
ところで、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」は、いずれも第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順に設定されていない(図11参照)。また、後述するように当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、共通の報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。また、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27においても対応する特定演出を併せて行うことで遊技者に報知するようにしてもよい。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも10枚の払い出しが得られる確率が高い。
そこで、本参考例3では、非AT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順(本参考例3の「特定操作態様」に相当)でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでAT期間に移行した場合の当該AT期間に対するペナルティが与えられる。当該ペナルティについては後述する。
AT強制移行制御手段は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合に、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算する。一方、AT強制移行制御手段は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合に、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新を行わない(加算なし)。また、AT強制移行制御手段は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアする。
なお、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新は、非報知区間(通常状態(有利区間))における当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときの停止図柄組み合わせが1枚役Bのグループに属する役への入賞となったか、あるいは10枚のメダルの払い出しが得られる役への入賞となったことに基づいて行えばよい。
つまり、上述のように、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、1枚役Aのグループに属する役に必ず入賞する。これに対して、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順の場合は、10枚のメダルの払い出しが得られる役に入賞するか、1枚役Bのグループに属する役に必ず入賞する。したがって、AT強制移行制御手段は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、後述する図柄判定手段112の判定結果が1枚役Aのグループに属する役への入賞であった場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順であったと判定して特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算(更新)する。また、AT強制移行制御手段は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した際、図柄判定手段112の判定結果が1枚役Bのグループに属する役への入賞であるか、10枚のメダルの払い出しが得られる役(「BE1」〜「BE10」のいずれか)への入賞であった場合は、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13Rとなる押し順であったと判定して、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新を行わない。
そして、AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になった場合は、AT抽選で当選していなくてもAT期間に移行させる。
また、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合のように特定の押し順(第1停止リールが左リール13L以外の押し順)で操作すると有利とはならない。
したがって、本参考例3では、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」に当選した場合は、どのような押し順であっても、AT強制移行制御手段が特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新を行わないようにすることで、押し順が後述するペナルティに影響しないように構成されている。
また、本参考例3では、AT期間に移行するときは、当該AT期間の初期ゲーム数やAT期間の上乗せゲーム数にかかる上乗せ性能の有利度を規定するATレベルが決定される。したがって、本参考例3では、当該決定を行うATレベル決定手段を備える。
ATレベル決定手段は、AT期間に移行するときにROM67に設けられたATレベル抽選テーブルを用いて抽選によりATレベルを決定する。具体的には、ATレベル決定手段は、(i)通常状態(有利区間)においてAT抽選で当選したことに基づいてAT期間に移行する場合(通常移行ルート)、(ii)疑似ボーナスにおいてAT抽選で当選したことに基づいてAT期間に移行する場合(通常移行ルート)、(iii)終了待機状態においてAT抽選で当選したことに基づいてAT期間に移行する場合(通常移行ルート)、(iv)特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になったことに基づいてAT期間に移行する場合(強制移行ルート)に、ATレベル決定手段は当該AT期間に適用されるATレベルを決定する。
本参考例3では、図12に示すように、ATレベルとして、ATレベル1〜ATレベル4の4種類あり、後述するようにATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順に初期ゲーム数決定抽選、上乗せ抽選で有利となっている。
また、本参考例3では、ATレベル決定手段が用いるATレベル抽選テーブルは、通常移行ルートで使用するテーブルと、強制移行ルートで使用するテーブルとが個別に設けられている。
AT抽選の当選に基づいて移行するAT期間の場合(通常移行ルートの場合)に用いられるATレベル抽選テーブル(通常移行用ATレベル抽選テーブル)は、例えば、ATレベル1に決定される確率が1/3で、ATレベル2に決定される確率が1/3、ATレベル3に決定される確率が1/6、ATレベル4に決定される確率が1/6となるように構成されている。
また、特殊役当選回数が特定回数(本参考例3では200回)になったことに基づいて移行するAT期間の場合(強制移行ルートの場合)に用いられるATレベル抽選テーブルは、さらに複数種類設けられている。本参考例3では、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときの有利区間の継続ゲーム数の上限(例えば1500ゲーム)となるまでの残りゲーム数に基づいて、ATレベル決定手段が用いるテーブルの種類が異なる。
具体的には、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときに、有利区間の上限まで700ゲーム以上残っている場合、ATレベル決定手段は、当該場合用(700ゲーム以上残っている場合用)の強制移行用ATレベル抽選テーブルを用いて、当該AT期間(強制移行ルートにより移行するAT期間)で適用されるATレベルを決定する。当該抽選テーブルでは、例えば、通常移行用ATレベル抽選テーブルと同様に、ATレベル1に決定される確率が1/3、ATレベル2に決定される確率が1/3、ATレベル3に決定される確率が1/6、ATレベル4に決定される確率が1/6となるように構成されている。なお、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときの、有利区間の上限までの残りゲーム数は、有利区間の上限である1500から、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときの有利区間遊技数カウンタ653のカウント値を減じることで算出できる。
また、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときに、有利区間の上限までの残りゲーム数が691〜699ゲームの範囲であった場合、ATレベル決定手段は、当該場合用(残り691〜699ゲーム用)の強制移行用ATレベル抽選テーブルを用いて、当該AT期間(強制移行ルートにより移行するAT期間)で適用されるATレベルを決定する。当該抽選テーブルでは、例えば、ATレベル1に決定される確率が1/3、ATレベル2に決定される確率が1/3、ATレベル3に決定される確率が1/3、ATレベル4に決定される確率が0となるように構成されている。つまり、当該抽選テーブルでは、最上位のATレベル4に決定されることはない。
また、特殊役当選回数が特定回数(200回)となったときに、有利区間の上限までの残りゲーム数が690ゲーム以下であった場合、ATレベル決定手段は、当該場合用(残り690ゲーム以下用)の強制移行用ATレベル抽選テーブルを用いて、当該AT期間(強制移行ルートにより移行するAT期間)で適用されるATレベルを決定する。当該抽選テーブルでは、例えば、ATレベル1に決定される確率が100%となるように構成されている。つまり、当該抽選テーブルでは、ATレベル2〜4に決定されることはない。
したがって、強制移行ルートで移行するときに用いられるATレベル抽選テーブルは、残り700ゲーム以上用の強制移行用ATレベル抽選テーブル、残り691〜699ゲーム用の強制移行用ATレベル抽選テーブル、残り690ゲーム以下用の強制移行用ATレベル抽選テーブルの順で有利となる。
ところで、強制移行ルートでAT期間に移行する場合の移行条件は、上記したように、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が特定回数(本参考例3では200回)になることである。しかしながら、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音がなったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が+1加算される。一方、通常状態(有利区間)で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音がなったときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順の場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が更新されない。
この場合、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が多くなるほど、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になるまでに必要なゲーム数が多くなる。換言すると、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が多くなるほど、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になったときの、有利区間の継続ゲーム数の上限(1500ゲーム)までの残りゲーム数が少なくなる。
したがって、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になるまでの期間で、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作される回数が多いほど、強制移行ルートで移行するAT期間のATレベルの決定に用いられる強制移行用ATレベル抽選テーブルが不利になる。
つまり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、強制移行ルートにかかるAT期間において、ATレベルの決定に用いられる強制移行用ATレベル抽選テーブルが不利になり得るというペナルティが付与される。
また、本参考例3では、1ゲームの賭け数として2枚と3枚が設定されており、どちらの賭け数でも1回の遊技を行うことが可能となっている。ただし、2枚賭けの遊技では当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の加算が行われない(更新処理が行われない)。したがって、2枚賭けで遊技を行った場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づくAT期間への移行が遅れることで、ATレベルの決定に用いられる強制移行用ATレベル抽選テーブルが不利になり得るというペナルティが付与される。
なお、ATレベル決定手段は、ATレベルを決定した場合、当該決定したATレベルをRAM65のATレベル記憶領域に記憶させる。また、同じ有利区間で再度ATレベルを決定した場合は、ATレベル記憶領域の記憶内容を新たに決定したATレベルに書き換える。また、有利区間から非有利区間に移行した場合はATレベル記憶領域の記憶内容がクリアされる。
また、本参考例3では、AT期間の初期ゲーム数を決定する初期ゲーム数決定手段と、AT期間で上乗せ抽選を行う上乗せ抽選手段とを備える。
初期ゲーム数決定手段は、ATレベルに基づいてAT期間の初期ゲーム数を抽選(初期ゲーム数決定抽選)により決定するものである。このとき、初期ゲーム数決定手段は、AT抽選の当選によりAT期間に移行する場合(通常移行ルートによりAT期間に移行する場合)は、AT抽選で当選したときにATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数を決定する。また、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になったことに基づいてAT期間に移行する場合(強制移行ルートによりAT期間に移行する場合)は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で特殊役当選回数が200回になっときにATレベル記憶領域に記憶されているATレベルに基づいて初期ゲーム数を決定する。
具体的には、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル1の場合は100%の確率で初期ゲーム数が20ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル2の場合は50%の確率で初期ゲーム数が20ゲーム、50%の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル3の場合は50%の確率で初期ゲーム数が50ゲーム、50%の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。また、初期ゲーム数決定手段は、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル4の場合は100%の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定される初期ゲーム数抽選テーブルを用いて初期ゲーム数を決定する(図12参照)。なお、ATレベル1については初期ゲーム数が必ず20ゲーム、ATレベル4については初期ゲーム数が必ず100ゲームとなることから、抽選なしに決定するようにしてもよい。したがって、ATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順でAT期間の初期ゲーム数が有利となる。
上乗せ抽選手段は、初期ゲーム数決定手段が決定した初期ゲーム数に対してAT期間の延長ゲーム数(上乗せゲーム数)を抽選(上乗せ抽選)により決定するものである。本参考例3では、当選役グループの種類並びにATレベルの種類に応じた上乗せ抽選テーブルが設けられている。例えば、ATレベル記憶領域の記憶内容がATレベル1のAT期間で当選役グループ「RPCH1」に当選した場合、上乗せ抽選手段は当選役グループ「RPCH1」でATレベル1用の上乗せ抽選テーブルを用いて上乗せゲーム数を決定する。
また、本参考例3では、図12に示すようにATレベル4、ATレベル3、ATレベル2、ATレベル1の順で上乗せ抽選の上乗せ性能が有利になっている。つまり、同じ当選役グループに当選しても、ATレベル1の場合よりもATレベル4の場合の方が、上乗せ抽選の当選確率および(または)当選時の上乗せゲーム数が有利となっている。
なお、初期ゲーム数抽選テーブルおよび上乗せ抽選テーブルは、いずれもROM67に設けられている。
なお、疑似ボーナス抽選手段108、AT抽選手段110、AT強制移行制御手段などにより実現される、AT期間や疑似ボーナスのように押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知される報知区間と、通常状態(有利区間)のように押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されない非報知区間との間の移行を制御する機能が本参考例3の「報知区間移行制御手段」に相当する。
したがって、本参考例3によれば、AT抽選で当選した場合はAT期間に移行するが(通常移行ルート)、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になった場合はAT抽選で当選していなくてもAT期間に移行する(強制移行ルート)。ここで、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値は、非報知区間において一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は+1加算されるが、第1停止リールが中リール13Mか右リール13R(正解の押し順を含む)となる押し順の場合は更新されない。したがって、非報知区間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作しないと、強制移行ルートでAT期間に移行するのに要する遊技数が増え、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が200になったときの、有利区間の上限(1500ゲーム)までの残りゲーム数が少なくなる。この場合、非報知区間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作していた場合と比較して、強制移行ルートで移行したときのAT期間で適用されるATレベルが不利となる。このようにすると、非報知区間では押し順AT役に当選しても容易に10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順で操作されず、報知区間(疑似ボーナスやAT期間)では、押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されることで有利になるという遊技性を維持しつつ、非報知区間で押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13R(正解の押し順を含む)で操作した場合に適切にペナルティを付与することができる。
また、非報知区間であっても、押し順AT役のいずれかに当選したときに報知音が鳴らない場合は、10枚のメダルの払い出しがある正解の押し順で操作してもペナルティが発生しないため、非報知区間で正解の押し順を予想するという遊技性が生まれ、遊技者の興趣が向上する。
(参考例4)
参考例4の遊技機として、以下のような構成を備えていてもよい。
複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、
前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
少なくとも一部の前記特定役に当選したときに、当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する区間移行制御手段と、
前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、
前記報知区間への移行に関する第1移行指標の値を更新する第1指標更新手段と、
前記報知区間への移行に関する前記第1移行指標とは異なる第2移行指標の値を更新する第2指標更新手段と、
を備え、
前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、
前記特定操作態様は、前記ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、
前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、
前記第1移行指標の値は、前記ペナルティ対象特定役に当選したときに前記ペナルティ回避情報に従って前記特定操作態様での操作が回避された場合は更新されるが、前記ペナルティ回避情報が報知されたにも関わらず前記特定操作態様での操作が回避されなかった場合は更新されないものであり、
前記第2移行指標の値は、前記停止操作手段の操作態様とは無関係に更新されるものであり、
前記区間移行制御手段は、
前記非報知区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、
前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立する前に前記第1移行指標の値が予め定められた所定値になった場合、あるいは、前記所定の移行条件が成立する前に前記第2移行指標の値が予め定められた特定値になった場合に前記報知区間に移行させ、
前記第2移行指標の値が前記特定値になる前に前記第1移行指標の値が前記所定値になって前記報知区間に移行した場合は、前記第2移行指標の値はクリアされるが、前記第1移行指標の値が前記所定値になる前に前記第2移行指標の値が前記特定値になって前記報知区間に移行した場合は、前記第1移行指標の値はクリアされ、
前記ペナルティ対象特定役に当選したときに前記ペナルティ回避情報の報知に従って前記特定操作態様での操作が回避され続けられた場合、前記第1移行指標の値が前記所定値になるまでに要する遊技数の期待値は、前記第2移行指標の値が前記特定値になるまでに要する遊技数の期待値よりも少なくなるように構成されており、
前記第2移行指標の値が前記特定値になったことに基づいて移行する前記報知区間は、前記第1移行指標の値が前記所定値になったことに基づいて移行する前記報知区間よりも、有利度の期待値が低い
ことを特徴とする遊技機。
参考例4の構成について、図1〜図11を参照して説明した実施形態と異なるところを中心に説明する。
本参考例4では、疑似ボーナスの移行ルートとして強制移行ルートがない代わりに、AT期間に移行するルートとして、通常状態(有利区間)、疑似ボーナス、CZのいずれかでAT抽選で当選すること(本参考例4の「所定の移行条件が成立する」に相当)を契機として移行する通常移行ルートと、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選で当選していない状態で、所定の移行指標の累積が規定値になったことを契機として移行する強制移行ルートとがある。
したがって、本参考例4では、強制移行ルートによるAT期間への移行を制御するAT強制移行制御手段(本参考例4の「第1指標更新手段」に相当)を備える。
また、本参考例4では、所定の移行指標として、非有利区間から有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態おいて、一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数(本参考例4の「第1移行指標」に相当:特殊役当選回数カウンタ654)と、非有利区間から有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態の継続ゲーム数(本参考例4の「第2移行指標」に相当:有利区間遊技数カウンタ653)とが設定されている。
AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、有利区間の継続ゲーム数が800ゲーム(本参考例4の「前記第2移行指標の値が予め定められた特定値になった場合」の「特定値」に相当)になる前に、当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が112回または80回になった場合(本参考例4の「前記第1移行指標の値が予め定められた所定値になった場合」に相当)はAT抽選に当選していなくてもAT期間に移行させる。
また、AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が112回(または80回)になる前に、有利区間の継続ゲーム数が800ゲームになった場合はAT抽選に当選していなくてもAT期間に移行させる。なお、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が112回に設定されるのか、80回に設定されるのかは例えば、非有利区間から有利区間に移行したときに抽選で決定される。
ところで、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」は、いずれも第1停止リールが左リール13Lとなる押し順は10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順に設定されていない(図11参照)。また、後述するように当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選した場合は、共通の報知音がスピーカ31L,31Rから鳴るようになっている。なお、ランプ33,37L,37Rや液晶表示器27においても対応する特定演出を併せて行うことで遊技者に報知するようにしてもよい。そのため、AT期間でないときであっても、当該報知音が鳴ったときに第1停止リールが中リール13Mか右リール13Rとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作した場合は、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作した場合よりも10枚の払い出しが得られる確率が高い。
そこで、本参考例4では、非AT期間で当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとならない変則の押し順(本参考例4の「特定操作態様」に相当)でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作することにより遊技者が過度に有利となるのを防止するために、当該変則の押し順で操作された場合に強制移行ルートでAT期間に移行した場合の当該AT期間に対するペナルティが与えられる。当該ペナルティについては後述する。
AT強制移行制御手段は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を+1加算する。一方、AT強制移行制御手段は、通常状態(有利区間)において当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新を行わない(加算なし)。また、AT強制移行制御手段は、有利区間から非有利区間に移行した場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値を0にクリアする。
なお、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新は、非報知区間(通常状態(有利区間))における当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選したときの停止図柄組み合わせが1枚役Bのグループに属する役への入賞となったか、あるいは10枚のメダルの払い出しが得られる役への入賞となったことに基づいて行えばよい。
そして、AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になった場合は、AT抽選で当選していなくてもAT期間に移行させる。また、AT強制移行制御手段は、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になる前に、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になった場合も、AT期間に移行させる。
また、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」のいずれかに当選した場合は、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」に当選した場合のように特定の押し順(第1停止リールが左リール13L以外の押し順)で操作すると有利とはならない。
したがって、本参考例4では、当選役グループ「ATLC1($15)」〜「ATRC2($20)」に当選した場合は、どのような押し順であっても、AT強制移行制御手段が特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の更新を行わないようにすることで、押し順が後述するペナルティに影響しないように構成されている。
また、本参考例4では、AT期間の初期ゲーム数を決定する初期ゲーム数決定手段と、AT期間で上乗せ抽選を行う上乗せ抽選手段とを備える。
初期ゲーム数決定手段は、AT期間への移行契機に基づいてAT期間の初期ゲーム数を抽選(初期ゲーム数決定抽選)により決定するものである。このとき、初期ゲーム数決定手段は、AT抽選の当選によりAT期間に移行する場合(通常移行ルートによりAT期間に移行する場合)は、通常用初期ゲーム数抽選テーブルを用いて当該AT期間の初期ゲーム数を決定する。本参考例4において当該抽選テーブルは、1/2の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定され、残りの1/2の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定されるように設定されている。
また、初期ゲーム数決定手段は、強制移行ルートで移行するAT期間のうち、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になった場合は、第1強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルを用いて当該AT期間の初期ゲーム数を決定する。本参考例4において当該抽選テーブルは、1/2の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定され、残りの1/2の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定されるように設定されている。
また、初期ゲーム数決定手段は、強制移行ルートで移行するAT期間のうち、有利区間に移行してから疑似ボーナス移行抽選およびAT抽選のいずれにも当選していない状態で、当選役グループ「特殊A($21)」〜「特殊D($24)」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された回数が112回(または80回)になる前に、有利区間の継続ゲーム数が800ゲームになった場合は、第2強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルを用いて当該AT期間の初期ゲーム数を決定する。本参考例4において当該抽選テーブルは、100%の確率で初期ゲーム数が10ゲームに決定されるように設定されている。つまり、第1強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルは、通常用初期ゲーム数抽選テーブルと同じ確率で初期ゲーム数が決定されるように設定されているが、第2強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルは、他の抽選テーブルよりも初期ゲーム数が不利となるように設定されている。
なお、役抽選の乱数の範囲は0〜65535であり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」それぞれの抽選値は「3250」であるので、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選する確率は、おおよそ1/5である。したがって、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作し続けていれば、560ゲーム(または400)ゲームでAT期間に移行することになる(強制移行ルートによるAT期間への移行:特殊役当選回数カウンタのカウント値によるAT期間への移行)。
なお、強制移行ルートのもう一つの契機は、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になることであり、当該契機は有利区間に移行してから800ゲーム消化すると発生する。したがって、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに第1停止リールが左リール13Lとなる押し順で操作し続けていれば、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になる確率が高い。これに対して、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13L以外となる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になるのが遅れるため、先に有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になり、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値に基づいて有利区間に移行する場合(強制移行ルートによるAT期間への移行)が生じ得る。
つまり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し続けていれば、通常は有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になって、通常移行ルートと同様の確率で初期ゲーム数が決定される初期ゲーム数抽選テーブル(強制移行用初期ゲーム数抽選テーブル)が用いられる(上述のペナルティはなし)。
一方、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13L以外となる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された結果、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になる前に有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になった場合は、AT期間に移行するときに最も不利な抽選テーブル(第2強制移行用初期ゲーム数抽選テーブル)に基づいて初期ゲーム数が決定される(上述のペナルティに相当)。
なお、本参考例4では、AT抽選で当選したことにより移行するAT期間と、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づいて移行するAT期間とは、同じ確率で初期ゲーム数が決定されるため、通常用初期ゲーム数抽選テーブルと第1強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルとを共通の抽選テーブルとしてもよい。また、例えば通常移行ルートでAT期間に移行する場合は、1/2の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定され、残りの1/2の確率で100ゲームに決定されるように構成し、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づいてAT期間に移行する場合は、1/3の確率で初期ゲーム数が50ゲームに決定され、1/3の確率で初期ゲーム数が100ゲームに決定され、1/3の確率で初期ゲーム数が200ゲームに決定されるように構成するなど、通常用初期ゲーム数抽選テーブルと第1強制移行用初期ゲーム数抽選とが異なるようにしてもよい。この場合、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値に基づくAT期間で用いられる第2強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルは、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づくAT期間で用いられる第1強制移行用初期ゲーム数抽選テーブルよりも不利となるように構成するとよい。
また、本参考例4では、1ゲームの賭け数として2枚と3枚が設定されており、どちらの賭け数でも1回の遊技を行うことが可能となっている。ただし、2枚賭けの遊技では当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選しても特殊役当選回数カウンタ654のカウント値の加算が行われない(更新処理が行われない)。したがって、2枚賭けで遊技を行った場合は、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づくAT期間への移行が遅れることで、強制移行ルートにかかるAT期間で用いられる初期ゲーム数抽選テーブルが不利になり得るというペナルティが付与される。
上乗せ抽選手段は、初期ゲーム数決定手段が決定した初期ゲーム数に対してAT期間の延長ゲーム数(上乗せゲーム数)を抽選(上乗せ抽選)により決定するものである。本参考例4では、ROM67において当選役グループの種類に応じた上乗せ抽選テーブルが設けられている。例えば、AT期間で当選役グループ「RPCH1」に当選した場合、上乗せ抽選手段は当選役グループ「RPCH1」用の上乗せ抽選テーブルを用いて上乗せゲーム数を決定する。
なお、疑似ボーナス抽選手段108、AT抽選手段110、AT強制移行制御手段などにより実現される、AT期間や疑似ボーナスのように押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知される報知区間と、通常状態(有利区間)のように押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されない非報知区間との間の移行を制御する機能が本参考例4の「区間移行制御手段」に相当する。また、有利区間の継続遊技数をカウントする有利区間継続遊技数カウント手段106aが本参考例4の「第2指標更新手段」に相当する。
したがって、本参考例4によれば、AT抽選で当選した場合はAT期間に移行するが(通常移行ルート)、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になった場合は、あるいは、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になる前に有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になった場合は、AT抽選で当選していなくてもAT期間に移行する(強制移行ルート)。ここで、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値は、非報知区間において一部の押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順の場合は+1加算されるが、第1停止リールが中リール13Mか右リール13R(正解の押し順を含む)となる押し順の場合は更新されない。
ここで、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し続けていれば、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる前に、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になる。つまり、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13Lとなる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し続けていれば、強制移行ルートでのAT期間への移行契機が、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づくものになる。一方、当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」のいずれかに当選して報知音が鳴ったときに、第1停止リールが左リール13L以外となる押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると、特殊役当選回数カウンタ654のカウント値が112(または80)になるのが遅れ、先に有利区間遊技数カウンタ653のカウント値が800になる場合がある。この場合は、強制移行ルートでのAT期間への移行契機が、有利区間遊技数カウンタ653のカウント値に基づくものになる。また、強制移行ルートによる有利区間では、移行契機が有利区間遊技数カウンタ653のカウント値に基づく場合は、移行契機が特殊役当選回数カウンタ654のカウント値に基づく場合よりも不利となる。このようにすると、非報知区間では押し順AT役に当選しても容易に10枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順で操作されず、報知区間(疑似ボーナスやAT期間)では、押し順AT役の当選時に正解の押し順が報知されることで有利になるという遊技性を維持しつつ、非報知区間で押し順AT役(当選役グループ「特殊A」〜「特殊D」)に当選したときに、第1停止リールが中リール13Mまたは右リール13R(正解の押し順を含む)で操作した場合に適切にペナルティを付与することができる。
また、非報知区間であっても、押し順AT役のいずれかに当選したときに報知音が鳴らない場合は、10枚のメダルの払い出しがある正解の押し順で操作してもペナルティが発生しないため、非報知区間で正解の押し順を予想するという遊技性が生まれ、遊技者の興趣が向上する。
1…スロットマシン(遊技機)、13L,13M,13R…リール(可変表示列、表示手段)、14L,14M,14R…リールモータ(表示手段)、21L,21M,21R…ストップスイッチ(停止操作手段)、27…液晶表示器(報知手段、サブ側報知手段)、60…報知用表示器(報知手段、メイン側報知手段)、65…RAM(記憶手段)、103…役抽選手段、105…停止制御手段、109…疑似ボーナス強制移行手段(区間移行制御手段)

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に遊技用価値を付与する遊技機において、
    前記停止操作手段の操作態様によって遊技者に付与する有利度の異なる複数の特定役を含む複数の役のうちのいずれの役に当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
    前記表示手段で可変表示されている前記図柄を、前記役抽選手段による役抽選結果と前記停止操作手段の操作態様とに基づいて停止させる停止制御手段と、
    全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに基づいて、遊技用価値の付与量を決定する付与量決定手段と、
    少なくとも一部の前記特定役に当選したときに、当該特定役に設定された最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が報知される報知区間と、前記報知区間と異なる非報知区間との間の区間移行を制御する区間移行制御手段と、
    前記停止操作手段の操作態様に関する報知を行うことが可能な報知手段と、
    所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記複数の特定役の中には、前記非報知区間で当選したときに当該特定役に対応する特定操作態様で操作されたことに基づいてペナルティが付与され得るペナルティ対象特定役と、前記停止操作手段の操作態様がどのような態様であってもペナルティが付与されないペナルティ非対象特定役とがあり、
    前記特定操作態様は、当該ペナルティ対象特定役に設定された前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様を含み、
    前記非報知区間で前記ペナルティ対象特定役に当選したときに、前記特定操作態様で操作するのを回避可能なペナルティ回避情報の報知が前記報知手段で行われる場合があり、
    前記区間移行制御手段は、
    前記非報知区間において所定の移行条件が成立すると前記報知区間に移行させ、
    前記非報知区間において前記所定の移行条件が成立せずに所定の強制移行条件に到達した場合は前記報知区間に移行させ、
    前記記憶手段は、前記非報知区間に移行してから前記所定の強制移行条件に到達するまでの間に前記ペナルティ対象特定役に当選した遊技のうち、前記ペナルティ回避情報が報知されたにもかかわらず前記特定操作態様で操作された遊技で付与された遊技用価値の総量を前記所定の遊技情報として記憶可能であり、
    前記所定の強制移行条件に到達したことに基づいて移行する前記報知区間では、当該報知区間の移行前に決まっている遊技用価値の初期付与予定量に対して、前記記憶手段に記憶されている前記遊技用価値の総量を減じた量が当該報知区間の初期付与量として設定される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の強制移行条件は、前記所定の移行条件が成立していない状態が所定遊技数継続することを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ペナルティ非対象特定役の当選確率は、前記ペナルティ対象特定役の当選確率よりも高いことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 遊技の進行に関する制御を行うメイン制御手段と、
    遊技の進行に合わせて行われる演出に関する制御を行うサブ制御手段とをさらに備え、
    前記報知手段は、前記メイン制御手段により制御されるメイン側報知手段と、前記サブ制御手段により制御されるサブ側報知手段とがあり、
    前記報知区間では、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合、および、前記ペナルティ非対象特定役に当選した場合のいずれでも当該特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が前記メイン側報知手段と前記サブ側報知手段の両方で報知され、
    前記報知区間において、前記サブ側報知手段で報知される前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様の報知態様は、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合と、前記ペナルティ非対象特定役に当選した場合とで共通であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技の進行に関する制御を行うメイン制御手段と、
    遊技の進行に合わせて行われる演出に関する制御を行うサブ制御手段とをさらに備え、
    前記報知手段は、前記メイン制御手段により制御されるメイン側報知手段と、前記サブ制御手段により制御されるサブ側報知手段とがあり、
    前記報知区間では、前記ペナルティ対象特定役に当選した場合、当該ペナルティ対象特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様が前記メイン側報知手段と前記サブ側報知手段の両方で報知され、
    前記ペナルティ対象特定役は、第1ペナルティ対象特定役と、第2ペナルティ対象特定役を含む複数種類あり、
    前記第1ペナルティ対象特定役に対応する前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様は、前記第2ペナルティ対象特定役において前記ペナルティ回避情報として報知される操作態様とがと同じとなる場合があり、
    前記メイン側報知手段において、前記報知区間で前記第1ペナルティ対象特定役に当選したときの前記最も遊技用価値の付与量が多くなる操作態様の報知態様と、前記非報知区間で前記第2ペナルティ対象特定役に当選したときに前記ペナルティ回避情報として報知される操作態様の報知態様とが同じである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
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