JP2021171292A - 縫製データ調整装置およびミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の負担を軽減することができる縫製データ調整装置とミシンを提供する。【解決手段】ミシン1は、縫製データ記憶部105と、記憶部106と、調整量算出部109と、縫製データ調整部110と、を備えている。ミシン1は縫製データ記憶部105に格納されている縫製データに基づいて縫製を行い、記憶部106に縫製データに基づいて縫製した模様の縫製後模様データ108を記憶する。縫製前模様データ107と縫製後模様データ108とを比較し、調整量算出部109でミシンの調整量を算出する。縫製データ調整部110は、調整量算出部109で算出された調整量に基づいて縫製データを調整し、ミシン1は調整された縫製データに基づいて縫製する。【選択図】図1

Description

本発明は、縫製データ調整装置およびミシンに関する。
従来、ミシンの前送り量と後送り量とを調整する送り調整機構では、特許文献1に開示されているように、送り調整ネジをドライバで回動させることによって、前送り量あるいは後送り量が調整される。また、コンピュータミシンでは、作業者が縫製結果から判断して、振幅及び送り量を決定するミシンのプログラムのパラメータを変更したり、振幅及び送り調整用の部品を動かすことによって、ミシンの調整が行われている。さらに、作業者は当該調整を行った後に再度縫製を行い、縫製結果を再度確認していた。このように、従来の方法では、作業者は、理想の縫製結果になるまで、調整と縫製を繰り返し行うことが必要であった。
特開昭59−164092号公報
しかしながら、このようなミシンの調整では、作業者が具体的にどれだけの調整を行えばよいかわからないため、調整量は作業者の経験と勘に頼って実施されることになる。その結果、作業者は調整を何度も繰り返し行う必要があり、また、ミシンに不慣れな作業者にとっては、調整作業そのものが困難であるという問題もあった。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであって、ミシン調整における作業者の負担を軽減することができる縫製データ調整装置およびミシンを提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る縫製データ調整装置は、縫製データに基づいて縫製する予定の模様に関するデータである縫製前模様データと、縫製データに基づいて縫製した後の模様に関するデータである縫製後模様データと、を記憶する記憶部と、縫製前模様データと縫製後模様データとを近似させる調整量を算出する調整量算出部と、調整量算出部で算出された調整量に基づいて縫製データを調整する縫製データ調整部と、を備えている。
本形態に係る縫製データ調整装置は、記憶部と、調整量算出部と、縫製データ調整部と、を備えている。記憶部は、縫製データに基づいて縫製する予定の模様に関するデータである縫製前模様データと、縫製データに基づいて縫製した後の模様に関するデータである縫製後模様データとを記憶する。調整量算出部は、縫製前模様データと縫製後模様データとを近似させる調整量を算出する。そして、調整量算出部で算出された調整量にもとづいて、縫製データ調整部は縫製した縫製データを調整する。
ここで、縫製データ調整装置では、基準となる縫製前模様データと、縫製データに基づいて縫製された模様のデータである縫製後模様データと、が比較され、縫製したミシンの調整量が算出される。この構成によれば、作業者が縫製データに基づいて縫製することにより、調整量を算出することができるため、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る縫製データ調整装置において、縫製前模様データおよび縫製後模様データは、模様の画像データである。
本形態に係る縫製データ調整装置では、縫製前模様データ及び縫製後模様データは画像データであり、当該画像データを比較して調整量算出部で調整量が算出される。
この構成によれば、画像データを用いた比較を行い調整量が算出されるため、精度の高い調整量の算出を実現することができる。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る縫製データ調整装置において、縫製前模様データおよび縫製後模様データは、模様の針落ち座標データである。
本形態に係る縫製データ調整装置では、縫製前模様データおよび縫製後模様データは針落ち座標データであり、当該針落ち座標データを比較して調整量算出部で調整量が算出される。
この構成によれば、針落ち座標データを用いてデータ比較を行い調整量が算出されるため、精度の高い調整量の算出を実現することができる。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る縫製データ調整装置は、縫いの送り方向及び振幅方向の移動量を調整する。
この構成によれば、算出された調整量に基づき、縫いの移動量が調整されるため、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る縫製データ調整装置の縫製データ調整部は、刺繍枠のX方向及びY方向の移動量を調整する。
この構成によれば、算出された調整量に基づいて、刺繍枠の移動量が調整されるため、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係るミシンは、縫製データ調整装置を備え、縫製データ調整部によって調整された縫製データに基づいて縫製を行う。
この構成によれば、作業者が縫製データ調整部で調整された縫製データに基づいて縫製を行うことにより、ミシン調整ができるため、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態に係るミシンは、調整量が所定の範囲に含まれるまで、縫製データ調整部によって調整された縫製データに基づいて縫製を行う。
本形態のミシンでは、調整された縫製データを用いて縫製を行う毎に調整量が算出され、当該調整量が所定の範囲に含まれたか否かが確認される。調整量が所定の範囲に含まれたとき、ミシン調整は終了する。
この構成によれば、調整量算出部で算出された調整量が所定の範囲に入るまで、縫製データ調整及び調整量算出を繰り返し行なうため、作業者は調整された縫製データに基づいて縫製を行うことで、精度の高いミシン調整を行うことができる。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、ミシン調整における作業者の負担を軽減することができる縫製データ調整装置およびミシンを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るミシンの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るミシンにおけるミシンの調整処理に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るミシンにおけるミシンの調整処理に関する図である。 本発明の第1の実施形態に係るミシンにおけるミシンの調整に使用するミシン調整用布を例示する図である。 本発明の第1の実施形態に係るミシンにおけるミシンの調整に使用するミシン調整用布を例示する図である。 本発明の第1の実施形態に係るミシンの変形例である縫製システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るミシンの変形例である縫製システムの構成を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係るミシン1の構成及びミシンの調整処理について説明する。
(ミシン1の構成)
図1に示されるように、本実施形態に係るミシン1は、ミシン制御部10と、表示操作部200と、画像取得部300と、データ入出力部400と、モータ制御部500と、縫い機構600と、を含んで構成されている。
ミシン制御部10は、中央演算処理ユニット(CPU)101と、揮発性メモリ(RAM)102と、フラッシュメモリ103と、縫製データ記憶部105と、縫製データ調整装置50と、を含んで構成されている。縫製データ調整装置50は、記憶部106と、調整量算出部109と、縫製データ調整部110と、を含んで構成されている。また、記憶部106には縫製前模様データ107と縫製後模様データ108が記憶されている。
表示操作部200は、画面表示装置201と、タッチパネル202と、スイッチ203と、を含んで構成されている。
画像取得部300は、画像データ取得装置301と、照明装置302と、を含んで構成されている。
データ入出力部400は、データ入出力装置401と、外部機器通信装置402と、を含んで構成されている。
モータ制御部500は、ミシンモータ制御装置501と、送り振幅モータ制御装置502と、刺繍枠モータ制御装置503と、ミシンモータ504と、送りモータ505と、振幅モータ506と、Xモータ507と、Yモータ508と、を含んで構成されている。
縫い機構600は図示しない、針棒の駆動機構と、被縫製物の送り機構と、刺繍枠の移動機構と、を少なくとも含んで構成されている。
中央演算処理ユニット101は、ミシン制御プログラムによりミシン1の動作を制御するコンピュータとして、ミシン制御部10に配置されている。
揮発性メモリ102には、中央演算処理ユニット101により実行された処理情報が一時的に格納され、また、制御プログラム以外の各種プログラムや処理情報が格納されている。
フラッシュメモリ103には、各種制御プログラムやミシン制御に必要な各種パラメータが格納されている。具体的には、例えば、ミシンの調整を実行したときに、その調整値がフラッシュメモリ103に格納される。
ここで、フラッシュメモリ103は、記録及び読みだし可能な不揮発性の記憶素子であればよく、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの記憶装置であってもよい。
縫製データ記憶部105では、ミシン1が縫製する縫製データの記憶が行われる。
記憶部106では、縫製前模様データ107と縫製後模様データ108とが記憶されている。
調整量算出部109では、記憶部106に記憶された縫製前模様データ107と縫製後模様データ108とがデータ比較され、ミシンの調整量が算出される。
縫製データ調整部110では、調整量算出部109で算出された調整量に基づき、縫製データが調整される。なお、調整量の算出に関する詳細については、後述する。
画面表示装置201は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成され、タッチパネル202と組み合わせることにより、表示操作部200にはGUI(Graphical User Interface)が構成される。そして、ミシン操作に関連するメニュー表示や作業者の選択指示、実行指示等を表示操作部200において実行することができる。
さらに、ミシン1には、スイッチ203が配設され、縫製のスタートストップ指示や糸切り指示等が、当該スイッチを操作することによって行われる。
画像データ取得装置301は、縫製した模様(縫製後模様データ108)の画像取得や、縫製時の縫製布の移動をトレースする装置であり、例えば、カメラが配設されている。
また、縫製時の作業性向上及び画像取り込みのために、照明装置302が配設されている。
データ入出力装置401は、ミシン制御プログラムや各種データの書き込み及び読みだしを行うための装置であり、例えば、USBポートやSDメモリスロット等が備えられ、ミシン制御部10に接続されている。外部機器通信装置402は、外部機器と通信する装置であり、例えば、Wi−FiやBT(Bluetooth)等で構成され、ミシン制御部10は、外部機器通信装置402を介して、PC(Personal Computer)、サーバー又は携帯端末などと接続させることが可能である。
ミシンモータ制御装置501では、ミシン制御部10からの指令に基づいて、ミシンモータ504の回転制御が行われる。
具体的には、ミシンモータ504が回転駆動されると、縫い機構600により針棒が上下に駆動される。
送り振幅モータ制御装置502では、ミシン制御部10からの指令に基づいて、送りモータ505及び振幅モータ506の回転制御が行われる。
具体的には、送りモータ505が回転駆動されると、縫い機構600により、布や皮などの被縫製体の前送り又は後送りを行うことができる。
また、振幅モータ506が回転駆動されると、縫い機構600により、針棒を左右に振幅させることができる。
刺繍枠モータ制御装置503では、ミシン制御部10からの指令に基づいて、Xモータ507及びYモータ508の回転制御が行われる。
具体的には、Xモータ507が回転駆動されると、縫い機構600により、刺繍枠をX方向に移動することができる。
また、Yモータ508が回転駆動されると、縫い機構600により、刺繍枠をY方向に移動することができる。
(ミシン1のミシン調整動作)
ミシン1の送り方向及び振幅方向の調整に関して、図2および図3を参照して説明する。
ミシン調整を行う作業者はミシン1の表示操作部200を操作し、ミシンの調整を開始させる。
そして、ミシン1ではミシン調整値を初期化するために、ミシン調整値の初期値に1が設定される(ステップS1)。
次に、ミシン調整のために実際に縫製する縫製用データが作成される。
フラッシュメモリ103に格納されたミシン調整用縫製データが縫製データ記憶部105に格納される。
さらに、ミシン調整用縫製データに基づいて縫製される予定の模様に関するデータである縫製前模様データ107が記憶部106に格納される(ステップS2)。
本実施例では、縫製前模様データ107は針落ち座標データであるが、縫製される予定の模様の画像データであってもよく、例えば、当該画像データはビットマップデータの形式で格納されてもよい。
そして、ミシン1ではステップS2において、縫製データ記憶部105に記憶された縫製用データを用いたミシン縫製が実行される(ステップS3)。
次に、ミシン1は縫製された模様データ(縫製後模様データ108)を取得する(ステップS4)。
本実施形態では、縫製後模様データ108は針落ち座標データである。この場合、針落ち座標データは、画像データ取得装置301で縫製用データを縫製している画像を取得し、当該画像から取得される。
また、縫製後模様データ108は画像データでもよい。この場合、縫製用データにより縫製された模様を画像データ取得装置301が取得し、取得された画像データはミシン制御部10に転送され、記憶部106に格納される。画像データ取得装置301から取得された縫製後模様データ108は、例えばビットマップデータの形式で格納されている。
次に、ミシン制御部10では、縫製前模様データ107と、取得された縫製後模様データ108との比較が実行される(ステップS5)。
当該データを比較することにより、縫製した模様にどれだけずれが生じているかを検出する。当該ずれは、縫製したミシンにおける調整量に相当する。
次に、ミシン制御部10では模様のずれを数値化する処理が行われる。そして、ミシン制御部10の調整量算出部109は変化倍率値αを算出する(ステップS6)。
なお、針落ち座標データを用いた変化倍率値αの算出の一例については、後述する。
次に、ミシン制御部10は算出した変化倍率値αの値を確認し、所定の閾値内になっているかどうかを判断する(ステップS7)。
変化倍率値αの値が所定の閾値内に入っていない場合(ステップS7の「No」)は、ミシン調整値を変化倍率値αで割った値を新たなミシン調整値として更新し、ミシン制御部10に当該ミシン調整値が格納される(ステップS8)。
次に、更新されたミシン調整値を用いて、縫製用データを更新し、更新された縫製用データを縫製データ記憶部105に格納する(ステップS9)。
そして、変化倍率値αの値が所定の閾値内に入るまで、ステップS3〜S9が繰り返される。変化倍率値αの値が所定の閾値内に入ったとき(ステップS7の「Yes」)、ミシン調整値をミシン制御部10に格納し、ミシン調整を終了する(ステップS10)。
(データ比較と変化倍率値算出の動作説明)
ミシン調整の中で実行されるデータ比較(ステップS5)と変化倍率値αの算出(ステップS6)について、図3を用いて説明する。
図3の(a)は縫製前模様データ107を示したものであり、縫製前模様データ107はP0を起点としたP1〜P4の4個の針落ち座標データを有している。
ここで、P0からP1へ移動する方向が、ミシン1の縫製布の送り方向であり、当該送り方向に直行するP1からP2へ移動する方向が針棒の振幅方向の移動である。
また、縫製前模様データ107は、P0からP1への前送り量をa、P1からP2への振幅量をb、P2からP3への後送り量をc、P3からP4への振幅量をd、としたデータである。
図3(a)の下段には、具体的な数値を適用した縫製前模様データ107の例を示している。
なお、これ以降の説明は、前後送り量及び左右振幅量がすべて10mmである、縫製した模様が正方形の模様になる例を用いて動作を説明する。
ミシン調整では、縫製用データで縫製を実行し、縫製後模様データ108を取得する。図3の(b)は、縫製した模様を縫製後模様データ108として取り込んだ針落ち座標データである。
正しい調整がされていないミシンで縫製したときには、送り方向及び振幅方向の移動量にずれが生じて、図3の(a)に示すような正方形とは合致しない縫製模様となる。
そして、縫製前模様データ107の針落ち座標P0〜P4と、取り込んだ縫製後模様データ108から検出した針落ち座標P0〜P4と、を比較し、変化倍率値αを算出する。
図3の(c)は変化倍率値αを算出する例を示した図である。
縫製前模様データ107の針落ち位座標を縫製後模様データ108の針落ち座標に一致するようにデータ改変処理を行い、変化倍率値αを算出する。
変化倍率値αの算出は、針落ち座標P0からP1への送り移動を例として、具体的な数値を用いて説明する。図3の(c)に示す様に、縫製用データにおいては、その送り移動量はa=10mmと設定されているが、実際に縫製された模様はa=11mmとなっている。
このときの変化倍率値αaは以下の式で示される。
α=a/a=11/10=1.1
同様にα、α、αは以下のようになる。
α=b/b=8/10=0.8
α=c/c=9/10=0.9
α=d/d=5/10=0.5
そして、算出された変化倍率値α〜αを用いて調整した縫製用データを生成する。
図3の(d)は変化倍率値α〜αを反映した、縫製用データを示す図である。
そして、当該縫製用データで縫製した模様を、縫製後模様データ108として取り込んだ結果が、図3の(e)に示した図である。
算出した変化倍率値α〜αを用いることにより、ミシン1の送り方向及び振幅方向の各移動量を調整することができ、縫製前模様データ107と同じ模様が縫製できたことを示している。
このときの変化倍率値α〜αはすべて1となる。
ミシン調整が終了したミシン1では、縫製したい縫製データが、ミシン調整値で調整され、ずれのない所望の縫製を実現することができる。
上記変化倍率値αの説明では、被縫製物の前後送り、及び、針棒の左右振幅、全4方向の変化倍率値α〜αを用いてミシン調整を行っている。
しかし、要求されるミシン調整精度やミシン性能によっては、変化倍率値のパラメータの数は増減させてもよい。
また、上記実施例では被縫製物の前後送りと針棒の左右振幅の移動量を調整するミシン調整について説明したが、刺繍枠を使用した刺繍におけるミシン調整にも上記調整方法が適用することができる。
つまり、刺繍の場合、ミシン制御部10が刺繍枠モータ制御装置503を介して、Xモータ507とYモータ508とを回転制御し、刺繍枠のX方向とY方向の移動量が制御される。
刺繍用データで刺繍した模様を、刺繍後画像データとして取り込み、刺繍前画像データである縫製前模様データ107と比較する。
当該比較結果から変化倍率値αを算出することにより、ミシン1における刺繍を行う際のミシン調整値を算出することができる。
(ミシン調整終了判断の動作説明)
ミシン調整プログラムの中で行われる、ミシン調整終了判断(ステップS7)について以下、説明する。
変化倍率値αの値は1に近いほど縫製前模様データ107と縫製後模様データ108が一致していることを意味し、変化倍率値αからミシン調整が確実にできているかを判断することができる。
従って、図2のフローチャートのステップS7では、変化倍率値αの値が閾値内に入っているか否かを判定し、その判定結果をもって、ミシン調整プログラムを終了するか否かを決定している。
例えば、変化倍率値α〜αが0.95〜1.05であれば十分に1に近いと判断し、ミシン調整を終了する。
図3を用いて説明した縫製前模様データ107の針落ち数は起点を除き4個であったが、縫製前模様データ107の針落ち数がn個で構成されたとき、ミシン調整の終了判定を行うための変化倍率値αを数1に示す計算で算出することもできる。
この数式で算出した変化倍率値αの場合も、同様に十分に1に近いときにミシン調整を終了する判定ができる。
Figure 2021171292
ミシン調整終了判定用の閾値は、ミシンに要求される縫製精度やミシンの基本性能によって決定すればよい。
また、ミシン調整終了判断方法は、ミシンが十分に調整されたかが検出できればよいため、その判断方法は上に記載された判断方法に限定されるものではない。
(作用効果)
本発明の第1実施の形態に係るミシン1は、ミシン制御部10と、表示操作部200と、画像取得部300と、データ入出力部400と、モータ制御部500と、縫い機構600と、を含んで構成されている。
さらに、ミシン制御部10は、中央演算処理ユニット101と、揮発性メモリ102と、フラッシュメモリ103と、を備えている。
さらに、ミシン制御部10には、縫製データ記憶部105と、記憶部106と、調整量算出部109と、縫製データ調整部110と、を備えている。
このように構成されたミシン1の調整では、縫製データ記憶部105に格納されている縫製データをミシン1が縫製し、当該縫製結果は画像取得部300を介して縫製後模様データ108に取り込まれる。
取り込まれた縫製後模様データ108と縫製前模様データ107とが比較され、調整量算出部109で変化倍率値αが算出される。
そして、算出された変化倍率値αに基づき、縫製データ調整部110で再度縫製データが調整され、当該調整された縫製データで再度縫製する。
従って、調整された縫製データに基づいて縫製を行うことで、ミシン調整ができるため、作業者の負担を軽減することができる。
さらに、従来の調整手法と比較して、ミシン調整で縫製する回数が減少し、ミシン調整で使用される糸や布の使用量が少なくなり、ミシン調整にかかるコストダウンを実現することができる。
また、このように構成されたミシン1のミシン調整では、変化倍率値αが所定の範囲に入るまで調整が行われるため、調整ばらつきの少ない、精度の高いミシンの調整を実現することができる。
[その他の実施の形態]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において、種々変形可能である。
調整量算出部109は縫製前模様データ107と縫製後模様データ108を比較し、どれだけ縫製結果にずれが発生しているかを算出できればよく、実施例に記載された算出方法に限定されるわけではない。
例えば、縫製後模様データ108に縫製前模様データ107を投影し、一致部分又は非一致部分の面積を算出し、変化倍率値αを算出する方法も適用することができる。
また、機械学習を用いた画像処理を行い、変化倍率値αを算出する方法を適用することもできる。
(応用例1)
ミシン調整を行う過程で行われる縫製において、図4及び図5に示す様なミシン調整用布を使用することにより、縫製後模様データ108から容易に縫製結果の寸法を取得することができる。
図4のミシン調整用布は3つの基準点があらかじめ示された布である。
このミシン調整用布の基準点の間隔は固定の数値であり、例えば100mm間隔で基準点が示された布である。
縫製データに基づいて縫製した模様を画像として取得する際に、この基準点を含めて画像データを取得することにより、当該画像データから縫製模様を容易に数値化することができる。
また、図5に示したミシン調整用布は、一定間隔で格子状に基準線が示された布である。
例えば10mm間隔に基準線が引かれており、この調整用布を使用することにより、図4で示したミシン調整用布と同様の効果が得られる。
また、刺繍模様に関しても同様のミシン調整用布に刺繍することにより、刺繍模様の数値化が容易にでき、刺繍のときに適用するミシン調整値を算出することができる。
ここで、図4及び図5に示したミシン調整用布に示された基準点のマークの形状、基準点の数、間隔は一例であり、縫製した模様が数値化できればよく、変更可能である。
(応用例2)
第1実施の形態に係るミシン1は、ミシン調整に必要な機能がすべて組みこまれたミシンであったが、ミシン調整に必要な機能部の一部をミシンから分離した縫製システムを用いても、ミシン調整を行うことが可能である。
例えば、画像データから針落ち座標を抽出する処理を実行するには、中央演算処理ユニット101の高い処理能力が必要となる。
さらに画像データ処理には、メモリ容量を増やす必要があり、ミシンのコストアップは不可避である。
そこで、図6に示す縫製システム2では、画像データ処理をミシンの機能には組み込まず、外部のデータ処理装置で実行する構成とし、ミシンのコストダウンを実現している。
このように構成した縫製システム2であっても、第1実施の形態で説明したミシン1のミシン調整と同等の調整を行うことが可能である。
図6に示す縫製システム2は、ミシン1Aと、データ処理装置20Bと、を含んで構成されている。
ミシン1Aは、ミシン制御部10Aと、表示操作部200と、画像取得部300と、データ入出力部400と、モータ制御部500と、縫い機構600と、を含んで構成されている。
ミシン制御部10Aは、中央演算処理ユニット101と、揮発性メモリ102と、フラッシュメモリ103と、縫製データ記憶部105Aと、記憶部106Aと、を含んで構成されている。
さらに、データ処理装置20Bは、縫製データ記憶部105Bと、縫製データ調整装置50Bとを含んで構成されている。縫製データ調整装置50Bは、記憶部106Bと、調整量算出部109Bと、縫製データ調整部110Bと、を少なくとも含んで構成されている。
ここで、データ処理装置20Bは例えば、PCや携帯端末である。
データ処理装置20Bには、ミシン調整を行うためのアプリケーションソフトが内蔵されている。
ミシン調整は、ミシン1Aとデータ処理装置20Bとがデータのやりとりをすることで実現している。
また、ミシン1Aとデータ処理装置20Bとの間のデータの送受信は、ミシン1Aのデータ入出力部400と、図示しないデータ処理装置20Bのデータ入出力部とを介して行われ、例えば、SDカードなどの不揮発性のメモリ媒体や近距離無線通信などを用いて行われる。
データ処理装置20Bから、ミシン調整用の縫製データがミシン1Aに転送され、縫製データ記憶部105Aに格納される。
作業者は縫製データ記憶部105Aに格納された縫製データに基づいて縫製を行う。
ミシン1Aは縫製した模様を画像データ取得装置301で取得し、当該模様データは縫製後模様データ108Aに格納される。
縫製後模様データ108Aに格納されたデータは、データ入出力部400を介して、データ処理装置20Bに転送され、縫製後模様データ108Bに格納される。
ミシン1のミシン制御部10と同様にデータ処理装置20Bでは、調整量算出部109Bで変化倍率値αを算出し、縫製データ調整部110Bで縫製データの調整が実行される。
調整された縫製データは縫製データ記憶部105Bに格納される。
そして、縫製データ調整部110Bで調整された縫製データとミシン調整値がミシン1Aに転送される。
ミシン1Aは調整された縫製用データを縫製データ記憶部105Aに格納し、ミシン調整値はミシン制御部10Aに格納する。
そして、作業者は調整された縫製用データで縫製を再度実行する。この構成によれば、縫製システム2では、ミシン1と同等のミシン調整が実現可能であり、さらに、ミシン1Aは画像比較処理などの機能を削除した分、ミシン1よりコストダウンを実現することができる。
(応用例3)
さらに、応用例2で説明した縫製システム2は変形可能であり、図7に示す縫製システム2Aは、ミシン1Aから記憶部106Aと、画像データ取得装置301と、を削除した変形例である。
縫製システム2Aはミシン1Bと、データ処理装置20Dと、画像データ取得装置301Aと、を含んで構成されている。
画像データ取得装置301Aで取得した画像データは、図示しないデータ入出力部を介して、データ処理装置20Dに転送される。
例えば、画像データ取得装置301Aは、スマートフォンやデジタルカメラである。
縫製システム2Aでは、任意の画像データ取得装置を用いて、縫製後模様データが取得される。
従って、任意の画像データ取得装置で取得した画像データであっても、ミシン調整値を正しく算出することが必要である。
このような場合は、前述した図4及び図5に示したミシン調整用布を用いることで、ミシン調整値を正確に算出することが可能となる。
また、応用例3の構成は種々変形が可能であり、データ処理装置20D及び画像データ取得装置301Aは、タブレットやスマートフォンに置き換えることが可能である。
専用アプリケーションプログラムをタブレットやスマートフォンで実行させることにより、データ処理装置20D及び画像データ取得装置301Aの双方の機能を実現することができる。
ミシン1Bで縫製した模様は、画像データ取得装置301Aにて縫製後模様データが取得され、当該画像データはデータ処理装置20Dへ転送される。
データ処理装置20Dではデータ処理装置20Bと同等の処理が実行される。
データ処理装置20Dでは、縫製前模様データ107Dと縫製後模様データ108Dとが比較され、当該比較結果に基づいて調整量が算出される。
そして、当該調整量に基づいて、縫製データが調整される。
ミシン1Bでは、データ処理装置20Dから転送された、調整された縫製データと、ミシン調整値とが格納される。
この構成によれば、作業者が調整された縫製データに基づいて縫製を行うことで、ミシン1と同等のミシン調整を実現することができる。また、ミシン1Bにはカメラなどの画像データ取得装置が不要となるため、ミシンの更なるコストダウンを実現することができる。
なお、ミシン1の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをミシン1に読み込ませ、実行することによって本発明のミシン1を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1;ミシン
2;縫製システム
10;ミシン制御部
50;縫製データ調整装置
101;中央演算処理ユニット(CPU)
102;揮発性メモリ(RAM)
103;フラッシュメモリ
105;縫製データ記憶部
106;記憶部
107;縫製前模様データ
108;縫製後模様データ
109;調整量算出部
110;縫製データ調整部
200;表示操作部
201;画面表示装置
202;タッチパネル
203;スイッチ
300;画像取得部
301;画像データ取得装置
302;照明装置
400;データ入出力部
401;データ入出力装置
402;外部機器通信装置
500;モータ制御部
501;ミシンモータ制御装置
502;送り振幅モータ制御装置
503;刺繍枠モータ制御装置
504;ミシンモータ
505;送りモータ
506;振幅モータ
507;Xモータ
508;Yモータ
600;縫い機構

Claims (7)

  1. 縫製データに基づいて縫製する予定の模様に関するデータである縫製前模様データと、前記縫製データに基づいて縫製した後の模様に関するデータである縫製後模様データと、を記憶する記憶部と、
    前記縫製前模様データと前記縫製後模様データとを近似させる調整量を算出する調整量算出部と、
    前記調整量算出部で算出された調整量に基づいて前記縫製データを調整する縫製データ調整部と、を備えた縫製データ調整装置。
  2. 前記調整量算出部において、
    前記縫製前模様データおよび前記縫製後模様データは、模様の画像データであることを特徴とする請求項1に記載の縫製データ調整装置。
  3. 前記調整量算出部において、
    前記縫製前模様データおよび前記縫製後模様データは、模様の針落ち座標データであることを特徴とする請求項1に記載の縫製データ調整装置。
  4. 前記縫製データ調整部は、縫いの送り方向及び振幅方向の移動量を調整することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の縫製データ調整装置。
  5. 前記縫製データ調整部は、刺繍枠のX方向及びY方向の移動量を調整することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の縫製データ調整装置。
  6. 前記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の縫製データ調整装置を備え、
    前記縫製データ調整部によって調整された縫製データに基づいて縫製することを特徴とするミシン。
  7. 前記調整量が所定の範囲に含まれるまで、前記縫製データ調整部によって調整された縫製データに基づいて縫製し前記調整量を算出する請求項6に記載のミシン。

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Citations (2)

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JP2016150035A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 ブラザー工業株式会社 ミシンとミシンの制御方法

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