JP2021170720A - 無線端末、情報処理装置および無線端末管理システム - Google Patents

無線端末、情報処理装置および無線端末管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】店舗に展示する無線端末から配線を排除しつつ、その無線端末の盗難リスクを低減する技術を提供する。【解決手段】店舗Aでは、無線通信機能を有する無線端末12が展示され、販売される。無線端末12は、通信部と制御部とを備える。無線端末12の通信部は、店舗Aに設置されたアクセスポイント(AP18)と近距離無線通信にて接続する。無線端末12の制御部は、AP18との接続強度が所定の閾値以下となった場合に緊急措置を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、データ処理技術に関し、特に無線端末、情報処理装置および無線端末管理システムに関する。
総務省によれば、2018年3月末時点の携帯電話契約数は1億7009万件であり、普及率は国民ひとりあたり平均1台の数字をはるかに越えている。ここまで普及したとはいえ、携帯電話はまだ新しい機能が搭載されつづけ、使い勝手も機種毎に異なるため、購入予定者は携帯電話を展示する店舗に出向き、実機を触って検討をすることが多い。オンラインで何でも買える時代とはいえ、携帯電話に関しては店舗の意義は大きい。
そうした店舗の商品棚に置かれた携帯電話の盗難を監視する防犯システムに関し、センサと親機とを配線接続した構成の利便性を保ったまま、子機と親機との間の煩わしい配線を排除する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2012/035586号
店舗を訪れた顧客に、無線端末(スマートフォン等)の使い勝手を十分に体験させるためには、店舗に展示する無線端末の動きを制限する配線が排除されることが望ましい。一方で、店舗に展示する無線端末から単に配線を排除するだけでは、その無線端末が盗難されるリスクが高まる。そのため、店舗に展示する無線端末から配線を排除しつつ、その無線端末の盗難リスクを低減する技術が求められていると本発明者は考えた。
本開示は本発明者の上記課題認識に基づきなされたものであり、1つの目的は、店舗に展示する無線端末から配線を排除しつつ、その無線端末の盗難リスクを低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の無線端末は、無線通信機能を有する無線端末であって、本無線端末に予め関連付けられた固定基地局と近距離無線通信にて接続する通信部と、固定基地局との接続強度が所定の閾値以下となった場合に緊急措置を実行する制御部と、を備える。
本開示の別の態様は、情報処理装置である。この装置は、無線通信機能を有する無線端末を展示する展示スペースに置かれる情報処理装置であって、展示スペースに設置されたアクセスポイントと無線端末との接続強度が所定の閾値以下となった場合、展示スペースの係員に通知する通知部と、係員の指示に応じて、無線端末に緊急措置を実行させる指示部と、を備える。
本開示のさらに別の態様は、無線端末管理システムである。この無線端末管理システムは、無線通信機能を有する無線端末と、無線端末を展示する展示スペースに置かれる現場端末と、サーバと、を備える。無線端末は、展示スペースに設置されたアクセスポイントとの接続強度が所定の閾値以下となった場合、サーバに通知し、サーバは、アクセスポイントとの接続強度が閾値以下となった無線端末に関する情報を現場端末に通知し、現場端末は、アクセスポイントとの接続強度が閾値以下となった無線端末に関する情報を展示スペースの係員に通知し、係員の指示に応じて、無線端末に緊急措置を実行させる指示をサーバへ送信し、サーバは、現場端末から送信された指示に応じて、無線端末に緊急措置の実行を指示する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、方法、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを読み取り可能に記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、店舗に展示する無線端末から配線を排除しつつ、その無線端末の盗難リスクを低減することができる。
実施例の無線端末管理システムの構成を示す図である。 図1の無線端末の機能ブロックを示すブロック図である。 図1のサーバの機能ブロックを示すブロック図である。 図1の店舗端末の機能ブロックを示すブロック図である。 無線端末管理システムの動作を示すシーケンス図である。 無線端末管理システムの動作を示すシーケンス図である。
実施例の無線端末管理システムでは、展示スペースに展示される無線端末を物理的な配線(ワイヤー、セキュリティコード等)で接続することなく、無線端末の盗難時にはその盗難を周囲に知らしめるよう無線端末を鳴動させる。展示スペースでの展示は、店舗における販売のための展示を含み、また、販売を伴わない展示(新製品発表会等)を含む。また、実施例の無線端末管理システムは、盗難された無線端末の製品水準の機能を停止することで転売等の悪用を防止する。
さらにまた、実施例の無線端末管理システムは、展示スペースに置かれる情報処理装置を含み、盗難された無線端末が速やかに発見されるよう支援する処理を実行する。展示スペースに置かれる情報処理装置は、展示の現場に置かれ、展示スペースの係員(販売員や警備員等)により操作される現場端末と言え、実施例では、店舗に置かれ、店舗従業員により操作される店舗端末とする。
図1は、実施例の無線端末管理システム10の構成を示す。店舗Aは、無線通信機能を有する複数の無線端末12(無線端末12a、無線端末12b、無線端末12c、無線端末12d)を販売する。無線端末12は、例えば、スマートフォンやタブレット端末の無線通信機能を備える端末機器である。店舗Aには、複数の商品棚(テーブル14a、テーブル14b、総称する場合「テーブル14」と呼ぶ。)が設けられ、テーブル14aとテーブル14のそれぞれで無線端末12が展示される。既述したように、複数の無線端末12のそれぞれから物理的な配線が排除されており、店舗を訪れた顧客は、所望の無線端末12を手にとって、実際の使い勝手を体験することができる。
また、店舗Aには、店舗従業員により操作される情報処理装置である店舗端末16が置かれる。店舗端末16は、例えば、スマートフォンやタブレット端末の無線通信機能を備える端末機器である。店舗Aで販売される複数の無線端末12と、店舗Aに設置された店舗端末16は、予め関連付けられた固定基地局と近距離無線通信にて接続される。実施例での固定基地局は、店舗Aに設置された、無線LANの基地局であるアクセスポイント(AP18)である。複数の無線端末12と店舗端末16は、Wi−Fi(登録商標)にてAP18と接続される。店舗Aと異なる店舗Bにおけるシステム構成も同様である。各店舗の無線端末12と店舗端末16は、各店舗のAP18を介してインターネット20と接続される。
サーバ22は、複数の店舗で販売される複数の無線端末12の状態を管理する情報処理装置である。サーバ22は、インターネット20を介して各店舗のAP18に接続され、各店舗のAP18を介して各店舗の無線端末12および店舗端末16と接続される。
監視センタ端末28は、各店舗の無線端末12の状態を監視する監視センタに設置された情報処理装置(例えばPC)である。監視センタ端末28は、インターネット20を介してサーバ22と接続される。緊急機関端末30は、警察や警備会社等の、緊急機関のスタッフが使用する情報処理装置(例えばスマートフォンやタブレット端末)である。緊急機関端末30は、インターネット20を介してサーバ22と接続される。
盗難端末26は、店舗から盗み出された(言い換えれば不正に持ち出された)無線端末12である。盗難端末26は、移動体通信事業者が提供する通信網であるモバイルネットワーク(モバイルNW24)を介して、サーバ22および監視センタ端末28と接続される。モバイルNW24は、例えば、4Gまたは5Gの通信網である。
図2は、図1の無線端末12の機能ブロックを示すブロック図である。無線端末12は、近距離無線通信部40、モバイルデータ通信部42、表示部44、カメラ46、マイク48、スピーカ50、制御部52、記憶部54を備える。本明細書のブロック図で示す複数の機能ブロックは、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムをCPUが実行すること等により実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
近距離無線通信部40は、本無線端末に予め関連付けられた固定基地局と近距離無線通信にて接続する。実施例では、近距離無線通信部40は、本無線端末が販売される店舗に設置されたAP18のSSID(Service Set Identifier)を記憶し、そのSSIDをもとに、AP18と無線LAN(具体的にはWi−Fi)により接続する。近距離無線通信部40は、AP18を介して外部装置と通信する。
モバイルデータ通信部42は、モバイルNW24を介して外部装置と通信するモバイルデータ通信機能を提供する。通常時(言い換えれば店舗で展示されている間)において、モバイルデータ通信部42は無効化されている。
表示部44は、制御部52から出力された各種情報を画面に表示する。また、表示部44は、利用者が画面に入力した操作内容を制御部52に入力する。表示部44は、例えば、タッチスクリーンである。カメラ46は、無線端末12の周辺の様子を撮像する撮像装置である。カメラ46は、無線端末12の周辺を映した静止画像または動画像のデータを制御部52に入力する。
マイク48は、無線端末12の周辺の音声を電気信号に変換し、無線端末12の周辺の音声を示す電気信号を制御部52に入力する。スピーカ50は、制御部52から出力された信号に基づく音声を出力する。
制御部52は、無線端末12における各種データ処理を実行する。制御部52は、近距離無線通信部40またはモバイルデータ通信部42を介して、外部装置とデータを送受信する。
記憶部54は、制御部52により参照または更新されるデータを記憶する。記憶部54は、設定記憶部56を含む。設定記憶部56は、店舗従業員により設定された、無線端末12における緊急措置の発動条件を記憶する。詳細は後述するが、緊急措置は、盗難された場合等の緊急時において発動されるべき処理である。緊急措置の発動条件は、緊急事態閾値と猶予時間を含む。
緊急事態閾値は、AP18との接続強度(Wi−Fiの電波強度とも言える)について、緊急措置を発動すべき接続強度を示す閾値である。実施例におけるAP18との接続強度は、高い方からレベル4、レベル3、レベル2、レベル1、レベル0の5段階である。一方、実施例における緊急事態閾値は、高い方からレベル3、レベル2、レベル1の3段階である。店舗従業員は、無線端末12を店舗外に持ち出しても緊急措置が発動しにくい場合、緊急事態閾値を高く設定し(例えばレベル3)、店舗内で無線端末12の緊急措置が頻繁に発動する場合、緊急事態閾値を低く設定する(例えばレベル1)。
猶予時間は、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になってから緊急措置を発動するまでの時間値であり、無線端末12の盗難を確定するまでの時間値である。例えば、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下(例えばレベル1以下)となり、かつ、その状態が猶予時間以上継続すれば緊急措置を発動する。猶予時間は、0秒から10秒の間の値に設定される。店舗従業員は、店舗内で無線端末12の緊急措置が頻繁に発動する場合、猶予時間を長い値に設定する(例えば10秒)。
また、設定記憶部56は、店舗従業員により設定された、緊急措置の解除条件としてのパスワード(以下「解除パスワード」とも呼ぶ。)を記憶する。無線端末12(後述の緊急処理部66)は、緊急措置の実行中に、正しい解除パスワードが入力された場合、緊急措置の実行を終了する。
制御部52は、設定登録部60、接続強度検出部62、現在位置検出部64、緊急処理部66、状態通知部68を含む。これら複数の機能ブロックの機能が実装されたコンピュータプログラム(「セキュリティApp」と呼ぶ。)が、所定の記録媒体に格納され、その記録媒体を介して無線端末12のストレージにインストールされてもよい。または、上記セキュリティAppが通信網を介してダウロードされ、無線端末12のストレージにインストールされてもよい。無線端末12のCPUは、上記セキュリティAppをメインメモリに読み出して実行することにより、図2に示す複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。後述のブロック図における制御部の機能ブロックに関しても同様である。
なお、店舗で展示される無線端末12にセキュリティAppがインストールされる場合、無線端末12が顧客に販売された際に、無線端末12からセキュリティAppがアンインストールされる。
設定登録部60は、緊急措置の発動条件(緊急事態閾値および猶予時間)と、緊急措置の解除条件(解除パスワード)の登録画面を表示部44に表示させる。設定登録部60は、店舗従業員により登録画面に入力された、緊急事態閾値、猶予時間および解除パスワードの値を設定記憶部56に格納する。
接続強度検出部62は、無線端末12に予め関連付けられた固定基地局との接続強度を検出し、実施例では、無線端末12が販売される店舗に設置されたAP18のSSIDに基づき、そのAP18とのWi−Fiでの接続強度を繰り返し検出する。具体的には、無線端末12の近距離無線通信部40、または、無線端末12のOS(Operating System)のWi−Fi管理機能は、AP18との接続強度を0〜4の5段階で検出する。接続強度検出部62は、AP18との接続強度を、近距離無線通信部40またはOSのWi−Fi管理機能から取得することにより検出する。
状態通知部68は、無線端末12の現在の状態を示す情報である状態情報を定期的にサーバ22へ送信する。状態情報は、自端末のIDと、接続強度検出部62により検出されたAP18との接続強度を示す情報とを含む。また、状態通知部68は、無線端末12において動作の不具合が生じた場合(例えば無線端末12で実行中のデモアプリケーションの不具合を示す情報が記憶部104に格納された場合等)、自端末のIDと不具合内容を示す状態情報をサーバ22へ送信する。
現在位置検出部64は、GPS(Global Positioning System)等の公知技術を用いて、無線端末12の現在位置を検出する。現在位置検出部64は、無線端末12の現在位置を示す情報を緊急処理部66に入力する。
緊急処理部66は、接続強度検出部62により検出されたAP18との接続強度が所定の閾値以下となった場合、緊急措置を実行する。実施例では、緊急処理部66は、接続強度検出部62により検出されたAP18との接続強度と、設定記憶部56に記憶された緊急措置の発動条件としての緊急事態閾値とを定期的に比較する。緊急処理部66は、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となり、かつ、その状態が設定記憶部56に記憶された猶予時間以上継続した場合、緊急措置としての処理を実行する。
なお、接続強度検出部62により検出されたAP18との接続強度が所定の閾値以下となる場合は、AP18とのWi−Fi接続が切断されることを含む。緊急処理部66は、無線端末12の近距離無線通信機能がオフに切り替えられた場合、言い換えれば、無線端末12の近距離無線通信部40が無効化された場合も緊急措置を実行する。
実施例における緊急措置としての処理を説明する。緊急処理部66は、緊急措置として、自端末(盗難端末26)のスピーカ50から所定の音声を出力させる。出力する音声は例えば、緊急を報知するブザー音である。また、緊急処理部66は、緊急措置として、自端末のIPアドレスと、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になったことを示す情報とを含む緊急情報をサーバ22へ送信する。また、緊急処理部66は、緊急措置として、自端末の複数の機能のうち一部の機能を制限し、言い換えれば、通常時(すなわち店舗に展示されている間)に実行可能な複数の機能のうち一部の機能を制限する。
また、緊急処理部66は、緊急措置として、自端末の現在位置を外部装置(例えばサーバ22)に通知する。また、緊急処理部66は、緊急措置として、自端末の現在位置とは異なる情報であって、自端末の追跡を補助するための情報である付加情報をさらに生成して外部装置(例えば監視センタ端末28)に通知する。付加情報は、盗難に関する調査や捜査を支援する情報とも言える。後述するように、付加情報は、自端末の周辺を映した静止画像または動画像であってもよく、自端末の周辺の音声情報であってもよい。
図3は、図1のサーバ22の機能ブロックを示すブロック図である。サーバ22は、通信部100、制御部102、記憶部104を備える。通信部100は、インターネット20またはモバイルNW24を介して外部装置と通信する。制御部102は、複数の店舗で販売される複数の無線端末12を管理するための各種データ処理を実行する。制御部102は、通信部100を介して、無線端末12、店舗端末16、監視センタ端末28、緊急機関端末30、盗難端末26とデータを送受信する。
記憶部104は、制御部102により参照または更新されるデータを記憶する。記憶部104は、商品情報記憶部106を含む。商品情報記憶部106は、複数の店舗で販売される複数の無線端末12のそれぞれに関する属性情報(以下「商品情報」とも呼ぶ。)を、
当該無線端末12を販売する店舗のIDと、その店舗で無線端末12が展示されるテーブル14のIDとに対応付けて記憶する。
複数の無線端末12それぞれの商品情報は、(1)無線端末12のID、(2)無線端末12のアドレス(例えばIPアドレス)、(3)無線端末12の製造番号(IMEI(International Mobile Equipment Identity)番号)、(4)無線端末12の機種名、(5)AP18との接続強度、(6)不具合情報(不具合の有無や内容を示す情報)を含む。各無線端末12の商品情報、および、店舗ID・テーブルIDとの対応づけは、各無線端末12が販売される店舗の従業員により、その店舗の店舗端末16からサーバ22に登録されてもよい。
制御部102は、商品情報提供部110、状態情報受付部112、商品情報更新部114、緊急情報通知部116、指示受付部118、緊急処理部120を含む。商品情報提供部110は、各店舗の店舗端末16からの要求に応じて、商品情報記憶部106に記憶された各店舗の無線端末12に関する商品情報(AP18との接続強度情報および不具合情報を含む)を送信する。
状態情報受付部112は、複数の無線端末12のそれぞれから送信された状態情報(AP18との接続強度情報および不具合情報を含む)を受け付ける。商品情報更新部114は、複数の無線端末12のそれぞれから送信された状態情報をもとに、商品情報記憶部106に記憶された各無線端末12の商品情報を更新する。すなわち、商品情報更新部114は、各無線端末12から通知された最新状態を、各無線端末12の商品情報に反映させる。
また、状態情報受付部112は、AP18との接続強度が所定の閾値(具体的には店舗スタッフにより設定された緊急事態閾値)以下となった無線端末12(すなわち盗難端末26)から送信された緊急情報を受け付ける。既述だが、緊急情報は、盗難端末26のIPアドレスと、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になったことを示す情報とを含む。状態情報受付部112は、盗難端末26のIPアドレスと、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になったことを、商品情報記憶部106の商品情報に格納する。
緊急情報通知部116は、状態情報受付部112において緊急情報が受け付けられた場合、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となった無線端末12(すなわち盗難端末26)に関する情報を、その無線端末12に対応づけられた店舗IDで特定される店舗の店舗端末16へ送信する。盗難端末26に関する情報は、商品情報記憶部106に記憶された、盗難端末26のID、盗難端末26の機種名、盗難端末26が展示されたテーブル情報を含む。
指示受付部118は、店舗端末16から送信された、無線端末12(盗難端末26)における緊急措置の指示を受け付ける。緊急処理部120は、指示受付部118により無線端末12(盗難端末26)における緊急措置の指示が受け付けられた場合に、無線端末12(盗難端末26)、店舗端末16、監視センタ端末28、緊急機関端末30と連携して緊急措置の処理を実行する。また、緊急処理部120は、無線端末12(盗難端末26)に対して緊急措置の実行を指示する。
図4は、図1の店舗端末16の機能ブロックを示すブロック図である。店舗端末16は、通信部70、表示部72、スピーカ74、制御部76を備える。通信部70は、店舗端末16が設置される店舗のAP18と無線LAN(具体的にはWi−Fi)により接続する。表示部72は、制御部76から出力された各種情報を画面に表示し、また、店舗従業員が画面に入力した操作内容を制御部76に入力する。スピーカ74は、制御部52から出力された信号に基づく音声を出力する。
制御部76は、店舗端末16における各種データ処理を実行する。制御部76は、通信部70〜AP18〜インターネット20を介して、サーバ22とデータを送受信する。制御部76は、商品情報取得部80、緊急情報出力部82、指示受付部84、指示送信部86を含む。
商品情報取得部80は、自店舗のIDをキーとして、自店舗で販売される複数の無線端末12に関する商品情報をサーバ22から取得する。商品情報取得部80は、サーバ22から取得した複数の無線端末12に関する商品情報(例えばAP18との接続強度および不具合情報)を表示部72に表示させる。変形例として、商品情報取得部80は、自店舗に展示された複数の無線端末12のそれぞれに対してAP18との接続強度を定期的に問い合わせ、AP18との接続強度を各無線端末12から定期的に取得してもよい(ポーリングによる取得)。
また、商品情報取得部80は、サーバ22から送信された、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となった無線端末12(盗難端末26)に関する情報(例えば、盗難端末26のID、盗難端末26の機種名、盗難端末26が展示されたテーブル情報)を取得する。商品情報取得部80は、盗難端末26に関する情報を緊急情報出力部82に渡す。
緊急情報出力部82は、店舗に設置されたAP18と無線端末12との接続強度が所定の閾値以下となった場合に、そのことに関する緊急情報を店舗従業員に通知する。具体的には、緊急情報出力部82は、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となった盗難端末26に関する情報を表示部72に表示させる。それとともに、緊急情報出力部82は、盗難端末26において緊急措置を実行させるか否かを選択入力するよう促す内容を表示部72に表示させる。なお、緊急情報出力部82は、盗難端末26に関する情報を表示部72に表示させる際に、店舗従業員の注意を喚起するための所定の音声をスピーカ74から出力させてもよい。
指示受付部84は、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となった盗難端末26に緊急措置を実行させる旨の指示が表示部72に入力された場合、その指示を受け付ける。
指示送信部86は、店舗従業員の指示に応じて、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下となった無線端末12(盗難端末26)に緊急措置を実行させる指示部として機能する。具体的には、指示送信部86は、盗難端末26に緊急措置を実行させる旨の指示が指示受付部84により受け付けられた場合、その指示を示すデータをサーバ22へ送信する。
以上の構成による無線端末管理システム10の動作を説明する。
図5は、無線端末管理システム10の動作を示すシーケンス図である。同図には不図示だが、店舗で販売される複数の無線端末12のそれぞれに対して、店舗従業員は、救急措置の発動条件(緊急事態閾値と猶予時間)と解除パスワードを入力する。複数の無線端末12の設定登録部60は、店舗従業員により入力された緊急事態閾値、猶予時間、解除パスワードを設定記憶部56に格納する。複数の無線端末12の接続強度検出部62は、店舗に設置されたAP18とのWi−Fi接続強度を繰り返し検出する。
無線端末12が店舗の外へ不正に持ち出された場合、その無線端末12(以下「盗難端末26」と呼ぶ。)の接続強度検出部62により検出されるAP18との接続強度は、それまでより低下する。接続強度検出部62により検出されたAP18との接続強度が緊急事態閾値以下になった場合(S10)、盗難端末26の緊急処理部66は、緊急措置として、予め定められた報知ブザーの音声をスピーカ50から出力させる(S12)。さらに緊急処理部66は、緊急措置として、モバイルデータ通信部42を起動(モバイルデータ通信を有効化)し、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になったことを示す緊急情報を、モバイルデータ通信部42〜モバイルNW24を介してサーバ22へ送信する(S14)。
サーバ22の状態情報受付部112は、盗難端末26から送信された緊急情報を、モバイルNW24〜通信部100を介して受け付ける。状態情報受付部112は、商品情報記憶部106における盗難端末26の商品情報に、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になったことを示す情報(例えばWi−Fi断を示す情報)を格納する。サーバ22の緊急情報通知部116は、AP18との接続強度が緊急事態閾値以下になった盗難端末26に関する緊急情報(盗難端末26が展示されたテーブル情報を含む)を店舗端末16に送信する(S16)。
店舗端末16の緊急情報出力部82は、盗難端末26に関する緊急情報を表示部72に表示させる。この緊急情報を見た店舗従業員は、緊急情報が示すテーブルを確認して、盗難端末26が所定の位置から不正に持ち出されていること、言い換えれば、セキュリティAppの誤動作でないことを確認する。盗難端末26が不正に持ち出されたことを確認した店舗従業員は、盗難端末26に緊急措置を実行させる指示を店舗端末16の表示部72に入力する。
店舗端末16の指示受付部84は、盗難端末26に緊急措置を実行させる指示が店舗従業員により入力された場合、その指示を受け付ける(S18)。店舗端末16の指示送信部86は、盗難端末26に緊急措置を実行させる指示をサーバ22に送信する(S20)。サーバ22の指示受付部118は、店舗端末16から送信された、盗難端末26に緊急措置を実行させる指示を受け付ける。サーバ22の緊急処理部120は、緊急措置の実行指示を盗難端末26へ送信する(S22)。盗難端末26の緊急処理部66は、サーバ22から送信された、緊急措置の実行指示を受け付けると、自端末の動作モードを非常動作状態へ移行する(S24)。
盗難端末26の緊急処理部66は、非常動作状態において、緊急措置としての以下の処理を実行する。
(1)電源オフを制限する処理。例えば、盗難端末26のOSは、電源オフの操作、または、電源オフへの切り替えを無効にする機能と、この機能を呼び出すためのAPI(Application Programming Interface)とを備えてもよい。緊急処理部66は、このAPIを呼び出すことにより、ユーザ(ここでは盗難端末26を不正に持ち去った人)による盗難端末26の電源オフの操作、または、電源オフへの切り替えを無効にさせてもよい。
(2)ユーザ(ここでは盗難端末26を不正に持ち去った人)により入力された操作の受け付けを制限する処理。または、ユーザにより入力された操作に基づく機能の実行を制限する処理。例えば、盗難端末26のOSは、ユーザにより入力された操作の受け付けを制限する機能、または、ユーザにより入力された操作に基づく機能の実行を制限する機能を備えてもよい。また、盗難端末26のOSは、これらの機能を呼び出すためのAPIをさらに備えてもよい。緊急処理部66は、このAPIを呼び出すことにより、ユーザにより入力された操作の受け付けを制限してもよく、または、ユーザにより入力された操作に基づく機能の実行を制限してもよい。
(3)盗難端末26の近距離無線通信機能(実施例ではWi−Fi通信)をオフにし、かつ、近距離無線通信機能のオンへの切り替えを禁止する処理。例えば、盗難端末26のOSは、近距離無線通信機能を強制的にオフに切り替え、かつ、近距離無線通信機能のオンへの切り替えを禁止する機能と、この機能を呼び出すためのAPIとを備えてもよい。緊急処理部66は、このAPIを呼び出すことにより、盗難端末26の近距離無線通信機能を強制的にオフに切り替え、かつ、近距離無線通信機能のオンへの切り替えを禁止してもよい。上記の(1)〜(3)の処理は、無線端末12において通常時に実行可能な複数の機能のうち一部の機能を制限する処理と言える。
(4)盗難端末26の現在位置を定期的にサーバ22へ送信する処理。なお、上記S14における緊急情報の送信を、Wi−Fi通信(すなわちAP18〜インターネット20)を介して行った場合、非常動作状態移行時に、(5)モバイルデータ通信部42を有効にしてモバイルデータ通信を開始させてもよい。
図6も、無線端末管理システム10の動作を示すシーケンス図である。同図は、無線端末12(ここでは盗難端末26)が非常動作状態へ遷移後の動作を示している。盗難端末26の現在位置検出部64は、自端末の現在位置を検出する。盗難端末26の緊急処理部66は、自端末の現在位置を示す情報を定期的に(例えば3秒間隔で)サーバ22へ送信する(S30)。サーバ22の緊急処理部120は、盗難端末26の現在位置を示す情報を、商品情報記憶部106に記憶させるとともに、店舗端末16へ送信する(S32)。店舗端末16の商品情報取得部80は、サーバ22から送信された、盗難端末26の現在位置を地図上に示す情報を表示部72に表示させる(S34)。
監視センタ端末28は、複数の無線端末12の状態を示す情報や、盗難端末26の現在位置および状態を示す情報の提供をサーバ22に要求する(S36)。サーバ22の商品情報提供部110は、商品情報記憶部106に記憶された複数の無線端末12の状態を示す商品情報を監視センタ端末28へ送信する。また、サーバ22の緊急処理部120は、商品情報記憶部106に記憶された盗難端末26の現在位置および状態を示す情報(IPアドレス等)を監視センタ端末28へ送信する(S38)。なお、サーバ22の緊急処理部120は、盗難端末26の現在位置が盗難端末26から通知された場合、監視センタ端末28の要求を待つことなく自律的に、盗難端末26の現在位置および状態を示す情報を監視センタ端末28へ送信してもよい。
監視センタ端末28は、サーバ22から提供された、複数の無線端末12の状態を示す情報や、盗難端末26の位置および状態を示す情報を、ディスプレイに表示させることにより、監視センタのスタッフに提示する。監視センタ端末28は、監視センタのスタッフの操作に応じて、盗難端末の通信規制を要求する情報をサーバ22へ送信する(S40)。サーバ22の緊急処理部120は、モバイルNW24上の不図示の通信制御装置(例えばロケーションサーバ)に対し、盗難端末26のIMEI番号を用いて通信規制を設定し、言い換えれば、盗難端末26のモバイルデータ通信を規制する(S42)。
なお、盗難端末26で実行されるセキュリティAppによるモバイルデータ通信(言い換えれば盗難端末26の緊急処理部66によるモバイルデータ通信)は、規制の対象外に設定される。例えば、監視センタ端末28は、盗難端末26で実行されるセキュリティAppのポート番号やプロトコルを指定することにより、セキュリティApp(緊急処理部66)によるモバイルデータ通信を規制の対象外に設定してもよい。
監視センタ端末28は、監視センタのスタッフの操作に応じて、遠隔操作にて盗難端末26のカメラ46を作動させ、盗難端末26のカメラで撮像された画像を取得する。具体的には、監視センタ端末28は、盗難端末26のIPアドレスを用いて、カメラ46の作動を指示するコマンドを盗難端末26へ送信する(S44)。盗難端末26のモバイルデータ通信部42は、監視センタ端末28から送信された上記コマンドを、モバイルNW24を介して受信する。盗難端末26の緊急処理部66は、受信された上記コマンドに応じて、自端末のカメラ46を作動させ、自端末の周辺を映した静止画像または動画像をカメラ46に生成させる。緊急処理部66は、カメラ46により生成された静止画像または動画像を監視センタ端末28へ送信する(S46)。
変形例として、監視センタ端末28は、盗難端末26のカメラ46を作動させることに代えて、または、盗難端末26のカメラ46を作動させるとともに、遠隔操作にて盗難端末26のマイク48を作動させ、盗難端末26のマイク48で取得された音声を取得してもよい。例えば、監視センタ端末28は、マイク48の作動を指示するコマンドを盗難端末26へ送信してもよい。盗難端末26の緊急処理部66は、マイク48を作動させ、自端末の周辺の音声をマイク48に取得させてもよい。緊急処理部66は、マイク48により取得された、自端末の周辺の音声データを監視センタ端末28へ送信してもよい。
監視センタ端末28は、監視センタのスタッフの操作に応じて、盗難端末26の位置情報を緊急機関端末30へ配信することを要求する情報をサーバ22へ送信する(S48)。サーバ22の緊急処理部120は、その要求を受け付けると、盗難端末26の現在位置を示す位置情報を緊急機関端末30に定期的に(例えば1分間隔で)送信することを開始する(S50)。緊急機関端末30は、盗難端末26から送信された位置情報を受け付け、また、自端末の現在位置を示す位置情報をサーバ22へ送信する(S52)。
サーバ22の緊急処理部120は、或る緊急機関端末30に対して、他の緊急機関端末30の現在位置を示す位置情報を送信する(S54)。緊急機関端末30は、盗難端末26の現在位置、自端末の現在位置および他の緊急機関端末30の現在位置をディスプレイに表示させる(S56)。これにより、緊急機関のスタッフによる盗難端末26の捜索(盗難端末26の追跡)を支援することができる。
実施例の無線端末12によると、店舗に設けられたAP18との接続強度が低下した場合に緊急措置を実行することにより、店舗に展示される無線端末12から配線を排除しつつ、無線端末12の盗難リスクを低減できる。また、無線端末12は、AP18との接続強度が低下した場合の緊急措置として、報知ブザーを鳴動させ、さらに自端末の現在位置を外部装置に通知し、さらに一部の機能の実行を制限する。これにより、盗難端末26の不正利用や転売を防止し、また盗難端末26の追跡を支援することができる。
また、実施例の店舗端末16によると、店舗に設けられたAP18との接続強度が低下した無線端末12(盗難端末26)の情報を店舗従業員に通知し、店舗従業員の判断に応じて、店舗から不正に持ち出された無線端末12(盗難端末26)に緊急措置を実行させる。これにより、店舗に展示される無線端末12から配線を排除しつつ、無線端末12の盗難リスクを低減できる。また、店舗従業員の判断に基づいて無線端末12に緊急措置を実行させることで、無線端末12にインストールされたセキュリティAppの誤作動等によって本来不要な緊急措置が実行されることを回避できる。
また、実施例の無線端末管理システム10によると、無線端末12(盗難端末26)と、店舗端末16と、サーバ22とが連携することにより、店舗に展示される無線端末12から配線を排除しつつ、無線端末12の盗難リスクを低減することを実現できる。また、店舗従業員の判断に基づいて無線端末12に緊急措置を実行させることで、無線端末12にインストールされたセキュリティAppの誤作動等によって本来不要な緊急措置が実行されることを回避できる。
また、実施例の無線端末管理システム10のサーバ22は、盗難端末26に関する情報として盗難端末26が展示されたテーブルの情報を店舗端末16へ通知する。これにより、盗難端末26として検出された無線端末12が店舗から不正に持ち出されたか否かを店舗従業員が確認することを支援できる。また、実施例の無線端末管理システム10の監視センタ端末28は、遠隔操作にて盗難端末26のカメラ46を作動させ、カメラ46で撮像された画像を取得可能である。これにより、盗難端末26の追跡や、盗難に関する調査や捜査を支援することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
第1変形例を説明する。上記実施例の無線端末12は、近距離無線通信としてWi−Fiを利用し、Wi−Fiの電波強度に応じて緊急措置を実行した。変形例として、無線端末12は、他の種類の近距離無線通信を利用してもよく、その場合にも上記実施例に記載の技術を適用可能である。例えば、無線端末12は、Bluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)の電波強度に応じて緊急措置を実行してもよい。
第2変形例を説明する。店舗に設置される店舗端末16は、上記実施例での店舗端末16の機能に加えて、上記実施例での監視センタ端末28と緊急機関端末30の一方または両方の機能をさらに備えてもよい。
第3変形例を説明する。無線端末12(盗難端末26)の緊急処理部66は、緊急措置を実行中に表示部44に解除パスワードが入力された場合、放置ブザーの音声出力を停止してもよい。それとともに、無線端末12(盗難端末26)の緊急処理部66は、近距離無線通信部40またはモバイルデータ通信部42を介して、正常状態に復帰した旨を示す情報をサーバ22へ送信してもよい。その情報を受け付けたサーバ22は、通常の処理に復帰し(緊急処理部120の処理を終了し)、また、サーバ22は、無線端末12が正常状態に復帰した旨を示す情報を店舗端末16および監視センタ端末28へ送信してもよい。店舗端末16および監視センタ端末28は、この情報を受け付けたことを契機として、盗難端末26の位置情報の表示を終了してもよい。
第4変形例を説明する。無線端末12の設定記憶部56は、通常時におけるAP18との接続強度より小さく、かつ、緊急事態閾値より大きい警告閾値を記憶してもよい。例えば、緊急事態閾値が接続強度レベル1である場合、警告閾値は接続強度レベル2に定められてもよい。警告閾値は、緊急事態閾値と同様に店舗従業員により決定され、登録されてもよく、または、無線端末12の設定登録部60によって緊急事態閾値を基に、緊急事態閾値より大きい値が自動的に決定され、登録されてもよい。
無線端末12の緊急処理部66は、AP18との接続強度が警告閾値以下になった場合、予め定められた警告処理を実行してもよい。例えば、緊急処理部66は、警告処理として、音の大きさが放置ブザーの音声より小さい警告音声をスピーカ50から出力させてもよい。また、緊急処理部66は、警告処理として、「無線端末を元のテーブルに戻して下さい」という内容の有意な文章による警告音声をスピーカ50から出力させてもよく、および/または、上記内容の有意な文章による警告メッセージを表示部44に表示させてもよい。この変形例によると、無線端末12の盗難を予防することができる。また、店舗にて無線端末12を手に取った顧客が、意図せず無線端末12を店舗外へ持ち出してしまうことを防止しやすくなる。
第5変形例を説明する。無線端末12は、AI(Artificial Intelligence)技術を用いて、緊急措置を実行すべきタイミングを検出してもよい。例えば、無線端末12の記憶部54は、所定期間(例えば1分間)におけるAP18との接続強度の時系列での推移に基づいて、無線端末12が店舗から持ち出された確度(確率)を導出するモデルを記憶してもよい。モデルは、所定期間(例えば1分間)におけるAP18との接続強度の時系列での推移の実績と、無線端末12が店舗から持ち出されたか否かの実績との組について、複数の組を教師データとして機械学習(深層学習でもよい)を行うことにより得られたものでもよい。また、モデルは、数理モデル、関数または計算式(回帰式等)であってもよい。
無線端末12の接続強度検出部62は、所定期間(例えば直近の1分間)におけるAP18との接続強度の時系列での推移を記憶部54に保存してもよい。無線端末12の緊急処理部66は、記憶部54に保存された、AP18との接続強度の時系列での推移をモデルに入力して、無線端末12が店舗から持ち出された確度を取得してもよい。緊急処理部66は、無線端末12が店舗から持ち出された確度が所定値以上である場合に緊急措置を実行してもよい。この変形例によると、所定期間におけるAP18との接続強度の時系列での推移をもとに緊急措置の実行有無を決定することで、AP18との接続強度の揺らぎを吸収し、緊急措置の実行有無を一層的に決定することができる。
上述の実施例の説明において、無線端末12の緊急措置発動の猶予時間は店舗従業員による設定とし説明したが、この限りでない。例えば、セキュリティAppのデフォルト設定値として定められてもよく、監視センタ端末28から遠隔設定することとしてもよい。係る設定は、解除パスワードについても同様に適用してよい。
また、無線端末装置12(盗難端末26)が緊急措置としてサーバ22に送信する情報を自端末のIPアドレスとして説明したが、この限りでない。すなわち、サーバ22に送信する情報は無線端末装置12(盗難端末26)を識別できる情報であればよく、例えば、MSISDN(Mobile Station International Subscriber Directory Number)やICCID(Integrated Circuit Card ID)、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、MACアドレス等を採用してもよい。
上述した実施例および変形例の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 無線端末管理システム、 12 無線端末、 16 店舗端末、 18 AP、 22 サーバ、 40 近距離無線通信部、 46 カメラ、 50 スピーカ、 52 制御部、 64 現在位置検出部、 82 緊急情報出力部、 86 指示送信部。

Claims (10)

  1. 無線通信機能を有する無線端末であって、
    本無線端末に予め関連付けられた固定基地局と近距離無線通信にて接続する通信部と、
    前記固定基地局との接続強度が所定の閾値以下となった場合に緊急措置を実行する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線端末。
  2. 前記固定基地局は、前記無線端末が展示される展示スペースに設置されたアクセスポイントである請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記制御部は、前記緊急措置として、本無線端末のスピーカから所定の音声を出力させる請求項1または2に記載の無線端末。
  4. 本無線端末の現在位置を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記緊急措置として、前記検出部により検出された本無線端末の現在位置を外部装置に通知する請求項1から3のいずれかに記載の無線端末。
  5. 前記制御部は、前記緊急措置として、本無線端末の現在位置とは異なる情報であって、本無線端末の追跡を補助するための情報をさらに生成する請求項4に記載の無線端末。
  6. 前記制御部は、前記緊急措置として、本無線端末の複数の機能のうち一部の機能を制限する請求項1から5のいずれかに記載の無線端末。
  7. 無線通信機能を有する無線端末を展示する展示スペースに置かれる情報処理装置であって、
    前記展示スペースに設置されたアクセスポイントと前記無線端末との接続強度が所定の閾値以下となった場合、前記展示スペースの係員に通知する通知部と、
    係員の指示に応じて、前記無線端末に緊急措置を実行させる指示部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 無線通信機能を有する無線端末と、
    前記無線端末を展示する展示スペースに置かれる現場端末と、
    サーバと、を備え、
    前記無線端末は、前記展示スペースに設置されたアクセスポイントとの接続強度が所定の閾値以下となった場合、前記サーバに通知し、
    前記サーバは、前記アクセスポイントとの接続強度が前記閾値以下となった無線端末に関する情報を前記現場端末に通知し、
    前記現場端末は、前記アクセスポイントとの接続強度が前記閾値以下となった無線端末に関する情報を前記展示スペースの係員に通知し、係員の指示に応じて、前記無線端末に緊急措置を実行させる指示を前記サーバへ送信し、
    前記サーバは、前記現場端末から送信された指示に応じて、前記無線端末に緊急措置の実行を指示することを特徴とする無線端末管理システム。
  9. 前記サーバは、前記展示スペースにおいて前記無線端末が展示されたテーブルに対応づけて、前記無線端末に関する情報を記憶し、
    前記サーバは、前記アクセスポイントとの接続強度が前記閾値以下となった無線端末に関する情報として、その無線端末が展示されたテーブルの情報を前記現場端末に通知する請求項8に記載の無線端末管理システム。
  10. 監視センターに設置された情報処理装置をさらに備え、
    前記サーバは、前記アクセスポイントとの接続強度が前記閾値以下となった無線端末に関する情報を前記情報処理装置に通知し、
    前記情報処理装置は、遠隔操作にて前記無線端末のカメラを作動させ、そのカメラで撮像された画像を取得する請求項8または9に記載の無線端末管理システム。
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