JP2021167713A - 昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法 - Google Patents

昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法 Download PDF

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Seiji Kagawa
圭治 筑網
Keiji Chikuami
茂一 太田
Shigekazu Ota
弾 伊藤
Dan Ito
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Abstract

【課題】昇圧通風機が適切な開度を維持するための昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法を提供する。【解決手段】燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法であって、昇圧通風機よりも排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報を取得する運転情報取得ステップと、誘引通風機の運転情報に基づいて、昇圧通風機の制御値を決定する制御値決定ステップと、誘引通風機よりも排ガス排出ラインの下流側における排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正する制御値補正ステップと、を備える。【選択図】 図2

Description

本開示は、燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法に関する。
例えばボイラなどの燃焼設備から排出される排ガスには、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染物質が含まれるので、煙突における大気放出の前に、脱硫装置において排ガス中から硫黄酸化物が除去される。従来のプラントには、燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインにおける、燃焼設備と脱硫装置との間に誘引通風機が設けられ、上記排ガス排出ラインにおける脱硫装置と煙突との間に昇圧通風機が設けられたプラントがある(特許文献1参照)。このような従来のプラントには、排ガス排出ラインにおける誘引通風機と脱硫装置との間において排ガス排出ラインから分岐し、脱硫装置や昇圧通風機を迂回して、排ガス排出ラインにおける昇圧通風機と煙突との間に接続されるバイパスラインと、このバイパスラインに設けられる排ガスの流量を調整可能なバイパスダンパと、を備えるものがある(特許文献1参照)。
従来のプラントでは、機器保護の観点からバイパスラインを設けており、また、軽油などを燃焼させることで生じる環境負荷の少ない排ガスは、バイパスラインを通過させた後に煙突から大気中に排出されていた。近年、排ガスの排出規制が強化傾向にあることから、環境負荷の少ない排ガスも脱硫装置を通過させるようになった。また、排ガス排出ラインに設けられる装置や機器の信頼性が向上したことから安全対策設備としてのバイパスラインが不要となった。このため、近年のプラントでは、誘引通風機の出力性能を従来よりも向上させ、バイパスラインや昇圧通風機を省略する傾向がある。しかしながら、従来のプラントには、誘引通風機と昇圧通風機が現役で稼働しているプラントもある。
特開2000−84353号公報
特許文献1には、各々が排ガスの送風を行う誘引通風機と昇圧通風機の両方を排ガス排出ラインに設けた際に、誘引通風機と昇圧通風機を同期駆動させることが記載されているが、その具体的な内容は開示されていない。仮に誘引通風機の開度に応じて昇圧通風機の開度が一意に決まる場合には、排ガス排出ラインにおける誘引通風機よりも下流側の状態の変化に対応できないため、昇圧通風機が適切な開度を維持できない虞がある。昇圧通風機が適切な開度を維持できないと、例えば、排ガス排出ラインにおける排ガスの流通が滞るため、脱硫装置における脱硫効率の低下や昇圧通風機の負荷の増大化を招く虞がある。
上述した事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態の目的は、昇圧通風機が適切な開度を維持するための昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法を提供することにある。
本開示にかかる昇圧通風機の制御方法は、
燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法であって、
前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報を取得する運転情報取得ステップと、
前記誘引通風機の前記運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定する制御値決定ステップと、
前記誘引通風機よりも前記排ガス排出ラインの下流側における前記排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正する制御値補正ステップと、を備える。
本開示にかかる昇圧通風機の制御装置は、
燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御装置であって、
前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、
前記制御値補正部において補正が行われた前記制御値に基づいて、前記昇圧通風機の開度を制御する開度制御部と、を備える。
本開示にかかる情報処理装置は、
燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置であって、
前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、を備える。
本開示にかかる情報処理システムは、
燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なように接続された端末と、からなる情報処理システムであって、
前記端末からの要求により、前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、を備える。
本開示にかかる情報処理システムの制御方法は、
燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御に係る処理を実行する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なように接続された端末と、からなる情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理装置は、
前記端末からの要求により、前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定ステップと、
前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正ステップと、を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、昇圧通風機が適切な開度を維持できる昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理システムの制御方法が提供される。
本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法における制御対象である昇圧通風機を備える排ガス排出システムの概略構成図である。 本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法の一例を示すフロー図である。 本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御装置の機能を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法の一例を示すフロー図である。 本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御装置の機能を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法における制御対象である昇圧通風機を備える排ガス排出システムと、情報処理システムの概略構成図である。 本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の機能を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の機能を説明するための説明図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(排ガス排出システム)
図1は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法における制御対象である昇圧通風機を備える排ガス排出システムの概略構成図である。
図1に示されるように、排ガス排出システム1は、例えば、ボイラなどの燃焼設備11から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン2と、排ガス排出ライン2に設けられる昇圧通風機(BUF)3と、昇圧通風機3よりも排ガス排出ライン2の上流側に設けられる誘引通風機(IDF)4と、を少なくとも備える。
排ガス排出システム1は、燃焼設備11や煙突12を備えるプラント(例えば、発電プラント)に設けられる。排ガス排出ライン2は、図1に示されるように、燃焼設備11がその一方側に接続され、その他方側には排ガス排出ライン2を通じて流れてきた排ガスを大気中に排出するための煙突12が接続されている。燃焼設備11から排ガス排出ライン2に導かれた排ガスは、誘引通風機4や昇圧通風機3により昇圧され、煙突12に向かって流れる。以下、排ガス排出ライン2における排ガスの流れ方向の上流側(一方側)を単に上流側と略し、排ガス排出ライン2における排ガスの流れ方向の下流側(他方側)を単に下流側と略すことがある。
図示される実施形態では、排ガス排出システム1は、図1に示されるように、排ガス排出ライン2における燃焼設備11と誘引通風機4との間に設けられる電気集塵装置13と、排ガス排出ライン2における誘引通風機4と昇圧通風機3との間に設けられる脱硫装置14と、を備える。電気集塵装置13は、排ガスに含まれる煤塵を除去するように構成されている。脱硫装置14は、排ガスに吸収液を接触させて、排ガスを脱硫するように構成されている。また、排ガス排出システム1は、図1に示されるように、排ガス排出ライン2における脱硫装置14と昇圧通風機3との間に設けられる再加熱器15を備える。
昇圧通風機3は、動翼31と、動翼31を回転させる駆動力を動翼31に供給するように構成された電動機32と、動翼31の開度を調整するように構成された開度調整部33と、を含む。開度調整部33により動翼31の開度を調整することで、動翼31を通過する排ガスの量を調整可能である。
誘引通風機4は、動翼41と、動翼41を回転させる駆動力を動翼41に供給するように構成された電動機42と、動翼41の開度を調整するように構成された開度調整部43と、を含む。開度調整部43により動翼41の開度を調整することで、動翼41を通過する排ガスの量を調整可能である。
(バイパスライン、バイパスダンパ)
図示される実施形態では、排ガス排出システム1は、図1に示されるように、バイパスライン16と、バイパスライン16に設けられるバイパスダンパ17と、をさらに備える。バイパスライン16は、排ガス排出ライン2における誘引通風機4と脱硫装置14との間において、排ガス排出ライン2から分岐し、脱硫装置14や再加熱器15および昇圧通風機3を迂回して、排ガス排出ライン2における昇圧通風機3と煙突12との間に接続されている。バイパスダンパ17は、バイパスライン16を開閉するための開閉機構部171と、開閉機構部171の開度を調整するように構成された開度調整部172と、を含む。開度調整部172は、バイパスダンパ17の出口側の圧力(例えば、後述する出口側圧力計92の測定値)が、バイパスダンパ17の入口側の圧力(例えば、後述する入口側圧力計91の測定値)よりも高くなるように、且つバイパスダンパ17の入口側圧力と出口側圧力との差圧が一定(例えば、10mmAq)になるように、バイパスダンパ17の開度を制御している。開度調整部172によるバイパスダンパ17の開度制御により、排ガスが脱硫装置14を介することなく、バイパスダンパ17の入口側から出口側に向かって流れることを防止できる。
(2系統の燃焼設備)
図1に示される実施形態では、排ガス排出システム1は、2系統の燃焼設備11から排出された排ガスを1系統の脱硫装置14により洗浄するように構成されている。なお、本開示は、図示された構成以外の構成、例えば、1系統の燃焼設備11および1系統の脱硫装置14を備える構成にも適用可能である。
図1に示される実施形態では、燃焼設備11は、第1の燃焼設備11Aと、第1の燃焼設備11Aとは異なる第2の燃焼設備11Bを含む。排ガス排出ライン2は、第1の燃焼設備11Aから排出された排ガスを下流側に導くための第1管路2Aと、第2の燃焼設備11Bから排出された排ガスを下流側に導くための第2管路2Bと、第1管路2Aおよび第2管路2Bの夫々の下流端に、合流部P1において上流側が接続され、下流側が脱硫装置14に接続された第3管路2Cと、を含む。
誘引通風機4は、第1管路2Aに設けられた第1の誘引通風機4Aと、第2管路2Bに設けられた第2の誘引通風機4Bと、を含む。電気集塵装置13は、第1管路2Aに設けられた第1の電気集塵装置13Aと、第2管路2Bに設けられた第2の電気集塵装置13Bと、を含む。第1の燃焼設備11Aから排出された排ガスは、第1管路2Aおよび第3管路2Cを通って、脱硫装置14に導かれる。第2の燃焼設備11Bから排出された排ガスは、第2管路2Bおよび第3管路2Cを通って、脱硫装置14に導かれる。
また、図1に示される実施形態では、排ガス排出ライン2は、脱硫装置14に上流側が接続された第4管路2Dと、第4管路2Dの下流端に、分岐部P2において上流側が接続された第5管路2Eおよび第6管路2Fの夫々と、第5管路2Eおよび第6管路2Fの夫々の下流端に、合流部P3において上流側が接続され、下流側が煙突12に接続された第7管路2Gと、を含む。
昇圧通風機3は、第5管路2Eに設けられた第1の昇圧通風機3Aと、第6管路2Fに設けられた第2の昇圧通風機3Bと、を含む。再加熱器15は、第5管路2Eに設けられた第1の再加熱器15Aと、第6管路2Fに設けられた第2の再加熱器15Bと、を含む。脱硫装置14により浄化された排ガスは、第5管路2E又は第6管路2Fの何れか一方を通過した後に、第7管路2Gを通って煙突12に導かれ、煙突12から大気中に排出される。バイパスライン16は、分岐部P4において第3管路2Cにその一方側(上流側)161が接続され、その他方側(下流側)162は合流部P5において第7管路2Gに接続されている。
(昇圧通風機の制御方法、昇圧通風機の制御装置)
図2は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法の一例を示すフロー図である。図3は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御装置の機能を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態にかかる昇圧通風機3の制御方法100は、図2に示されるように、運転情報取得ステップS101と、制御値決定ステップS102と、制御値補正ステップS103と、制御ステップS104と、を備える。図3に示される実施形態では、制御方法100における幾つかのステップは、昇圧通風機3の制御装置6により行われる。制御装置6は、図3に示されるように、データベース部61と、制御値決定部62と、制御値補正部63と、開度制御部64と、を備える。制御値決定部62と、制御値補正部63と、開度制御部64の夫々は、必要な情報をデータベース部61から取得するように構成されている。なお、制御方法100における各ステップは、制御装置6以外の装置や機器を用いてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
制御装置6は、昇圧通風機3の動翼31の開度を制御するための電子制御ユニットであり、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリ、外部記憶装置などの記憶装置、I/Oインターフェース、通信インターフェースなどからなるマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。そして、例えば上記メモリの主記憶装置にロードされたプログラムの命令に従ってCPUが動作(例えばデータの演算など)することで、前述する各部を実現してもよい。
運転情報取得ステップS101では、誘引通風機4の運転情報を取得することが行なわれる。誘引通風機4の運転情報の取得は、継続的に行われる。誘引通風機4の運転情報としては、例えば、誘引通風機4の負荷(例えば、電動機42の電流値)や動翼41の開度などが挙げられる。昇圧通風機3は、その上流側に位置する燃焼設備11の火炉内の圧力を制御しているため、燃焼設備11の火炉内の圧力に応じて誘引通風機4の運転状態が変化する。このため、誘引通風機4の運転情報には、燃焼設備11の火炉内の圧力を含めてもよい。
図3に示される実施形態では、制御装置6は、誘引通風機4の運転情報を信号として有線又は無線の通信回線を通じて継続的に受信するように構成されている。制御装置6が取得した誘引通風機4の運転情報は、時系列情報とともにデータベース部61に記憶される。
制御値決定ステップS102では、誘引通風機4の運転情報に基づいて、昇圧通風機3の制御値を決定することが行なわれる。誘引通風機4の運転情報と昇圧通風機3の制御値とを関連付ける関連付け情報は、制御値決定ステップS102よりも前に予め用意しておく。関連付け情報は、データベース部61に記憶されている。関連付け情報を参照し、運転情報取得ステップS101で取得した誘引通風機4の運転情報から、この誘引通風機4の運転情報に対応する昇圧通風機3の制御値を取得できる。関連付け情報は、誘引通風機4の運転情報を入力情報とし、昇圧通風機3の制御値を出力情報として出力できる情報であればよく、入力情報と出力情報との対応関係を示すリストや表、マップ、関数、機械学習のモデルなどが含まれる。また、関連付け情報は、過去の実績値や実験値、数値解析結果などから求められる。
制御値決定部62は、誘引通風機4の運転情報に基づいて、昇圧通風機3の制御値を決定するように構成されている。制御値決定部62は、誘引通風機4の運転情報および関連付け情報をデータベース部61から取得し、関連付け情報を基に、取得した誘引通風機4の運転情報を入力情報として、出力情報としての昇圧通風機3の制御値を取得する。取得した制御値は、時系列情報とともにデータベース部61に記憶される。
図3に示される実施形態では、関連付け情報は、第1の誘引通風機4Aの負荷および第2の誘引通風機4Bの負荷の和を入力情報として、昇圧通風機3の負荷を出力情報とする関数からなる。制御値決定部62は、取得した第1の誘引通風機4Aの負荷および第2の誘引通風機4Bの負荷の和に対応する昇圧通風機3の負荷を制御値として取得する。
なお、他の幾つかの実施形態では、上記関連付け情報(例えば、関数)は、第1の誘引通風機4Aの開度および第2の誘引通風機4Bの開度の和を入力情報としたり、2台の誘引通風機4の負荷の平均値や開度の平均値を入力情報としたりしてもよい。また、上記関連付け情報(例えば、関数)は、昇圧通風機3の開度を制御値として出力してもよく、また、2台の昇圧通風機3の夫々の負荷や開度を制御値として出力してもよい。
制御値補正ステップS103では、誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの圧力に関する情報7の設定値と計測値との偏差に基づいて、上記制御値を補正することが行なわれる。上記排ガスの圧力に関する情報7としては、例えば、誘引通風機4よりも下流側の排ガス排出ライン2上の一点における排ガスの圧力や、誘引通風機4よりも下流側の排ガス排出ライン2上の二点間における排ガスの差圧などが挙げられる。上記排ガスの圧力に関する情報7の設定値は、過去の実績値や実験値、数値解析結果などから求められる。
上記排ガスの圧力に関する情報7の取得は、継続的に行われる。図3に示される実施形態では、制御装置6は、排ガスの圧力に関する情報7を信号として有線又は無線の通信回線を通じて継続的に受信するように構成されている。制御装置6が取得した上記排ガスの圧力に関する情報7は、時系列情報とともにデータベース部61に記憶される。また、上記排ガスの圧力に関する情報7の設定値は、データベース部61に記憶されている。
制御値補正部63は、誘引通風機4よりも下流側における排ガス排出ライン2の排ガスの圧力に関する情報7の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正するように構成されている。図3に示される実施形態では、上記計測値と上記設定値との偏差を算出し、この偏差を比例積分処理して上記偏差をなくすための補正制御値を算出する。そして制御値補正部63は、制御値決定部62で決定された制御値に補正制御値を加算することで、上記制御値を補正している。
制御ステップS104では、制御値補正ステップS103において補正が行われた制御値を用いて昇圧通風機3を制御することが行なわれる。後述するように、制御値補正ステップS103と制御ステップS104との間において、別途制御値の補正や調整を行ってもよい。「制御値補正ステップS103において補正が行われた制御値」には、制御値補正ステップS103よりも後に、別途制御値の補正や調整がなされた制御値も含まれる。制御ステップS104では、最新の制御値を用いて昇圧通風機3を制御することが行なわれる。
開度制御部64は、有線又は無線の通信回線を通じて昇圧通風機3(3Aおよび3B)に最新の制御値に対応する指示開度を、継続的に送信するように構成されている。昇圧通風機3の開度調整部33は、開度制御部64から受けた指示開度になるように、動翼31の開度を調整する。
図3に示される実施形態では、上記制御値は、昇圧通風機3の負荷であるため、昇圧通風機3の負荷を、昇圧通風機3の開度に変換することが行われる。開度制御部64は、上記制御値が昇圧通風機3の開度でない場合には、上記制御値と昇圧通風機3の開度とを関連付ける第2の関連付け情報を基に、上記制御値を昇圧通風機3の開度に変換する変換部641を備えていてもよい。第2の関連付け情報は、制御ステップS104よりも前に予め用意しておく。第2の関連付け情報は、データベース部61に記憶されている。第2の関連付け情報は、上記制御値を入力情報とし、昇圧通風機3への指示開度を出力情報として出力できる情報であればよく、入力情報と出力情報との対応関係を示すリストや表、マップ、関数、機械学習のモデルなどが含まれる。また、関連付け情報は、過去の実績値や実験値、数値解析結果などから求められる。この場合には、変換部641は、第2の関連付け情報を参照し、最新の制御値から、この制御値に対応する昇圧通風機3の開度を取得できる。
また、図3に示されるように、開度制御部64は、昇圧通風機3への指示開度が昇圧通風機3の最大開度を超える場合に、昇圧通風機3への指示開度を昇圧通風機3の最大開度に変更するフィルター部642を備えていてもよい。昇圧通風機3は、開度制御部64からの指示開度を示す信号を、開度調整部33に機械的に伝達するように構成されたポジショナ34を含んでいてもよい。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる昇圧通風機3の制御方法100は、図2に示されるように、運転情報取得ステップS101と、制御値決定ステップS102と、制御値補正ステップS103と、を備える。
上記の方法によれば、制御値決定ステップS102において、誘引通風機4の運転情報に基づいて、昇圧通風機3の制御値が決定される。この制御値を用いた制御により、昇圧通風機3の開度を誘引通風機4の運転情報が反映されたものにできる。また、制御値補正ステップS103において、誘引通風機4よりも下流側における排ガスの圧力に関する情報7の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正することが行なわれる。このため、補正後の制御値は、誘引通風機4よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響が反映されたものとなる。この補正後の制御値を用いた制御により、上記圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機3の開度を調整できるため、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。昇圧通風機3の開度を適切に維持することで、脱硫装置14における脱硫効率の低下や昇圧通風機3の負荷の増大化を抑制できる。
上述したように、昇圧通風機3の制御方法100は、図2に示されるように、制御ステップS104をさらに備えていてもよい。上記の方法によれば、制御ステップS104において、補正後の制御値を用いて昇圧通風機3を制御することで、誘引通風機4よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機3の開度を調整できるため、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる昇圧通風機3の制御装置6は、図2に示されるように、制御値決定部62と、制御値補正部63と、開度制御部64と、を備える。
上記の構成によれば、制御値決定部62は、誘引通風機4の運転情報に基づいて、昇圧通風機3の制御値を決定する。この制御値を用いた制御を開度制御部64が行うことで、昇圧通風機3の開度を誘引通風機4の運転情報が反映されたものにできる。また、制御値補正部63は、誘引通風機4よりも下流側における排ガスの圧力に関する情報7の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正する。このため、制御値補正部63により補正後の制御値は、誘引通風機4よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響が反映されたものとなる。この補正後の制御値を用いた制御を開度制御部64が行うことで、上記圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機3の開度を調整できるため、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。昇圧通風機3の開度を適切に維持することで、脱硫装置14における脱硫効率の低下や昇圧通風機3の負荷の増大化を抑制できる。
図4は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法の一例を示すフロー図である。図5は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御装置の機能を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態では、上述した昇圧通風機3の制御方法100は、図4に示されるように、運転情報取得ステップS101と、制御値決定ステップS102と、制御値補正ステップS103と、制御ステップS104と、上述した制御値に所定のバイアス値を加減乗除して制御値を調整する制御値調整ステップS105と、を備える。制御値調整ステップS105は、制御値補正ステップS103よりも前に行ってもよく、制御値補正ステップS103よりも後に行ってもよい。また、制御値調整ステップS105は、制御値補正ステップS103の前後で行うようにしてもよい。
上記の方法によれば、制御値調整ステップS105において、制御値に所定のバイアス値を加減乗除することで制御値を調整できる。このため、例えば、昇圧通風機3の劣化などのような、排ガス排出ライン2における個々の差異や事情に応じて、制御値の微調整が可能である。
幾つかの実施形態では、上述した制御値調整ステップS105で用いられる所定のバイアス値は、昇圧通風機3の劣化進行度合いを示す劣化値を含む。制御値調整ステップS105は、図4に示されるように、制御値に上記劣化値を加減乗除するステップS105Aを含む。
図4に示される実施形態では、上記ステップS105Aは、制御値決定ステップS102と制御値補正ステップS103との間で行われる。図5に示される実施形態では、上記劣化値は、予めデータベース部61に記憶されている。劣化値は、例えば、データベース部61に記憶された昇圧通風機3の開度と仕事量の関係などの過去の運転データに基づいて作成されたものでもよいし、例えば設計値などの値が手動入力されたものでもよい。制御装置6は、制御値決定部62で決定された制御値に劣化値を加減乗除(図示例では加算)する第1の制御値調整部65をさらに備える。
上記の方法によれば、制御値に劣化値を加減乗除することで(ステップS105A)、この制御値を用いた制御により、昇圧通風機3の開度を、昇圧通風機3の劣化進行度合いに対応させることができるため、昇圧通風機3が適切な開度を維持でき、ひいては脱硫装置14における脱硫効率の低下や昇圧通風機3の負荷の増大化を抑制できる。
幾つかの実施形態では、上述した制御値調整ステップS105で用いられる所定のバイアス値は、個々の昇圧通風機3の機体差を調整するための少なくとも一つの調整値を含む。制御値調整ステップS105は、図4に示されるように、制御値に上記調整値を加減乗除するステップS105Bを含む。昇圧通風機3の機体差には、昇圧通風機3自体の状態から生じる差(例えば、最大出力などの機体性能)だけでなく、昇圧通風機3の設置状態などから生じる差(例えば、煙突12までの配管長さなど)を含んでもよい。
図4に示される実施形態では、上記ステップS105Bは、制御値補正ステップS103と制御ステップS104との間で行われる。図5に示される実施形態では、調整値は、予めデータベース部61に記憶されている。調整値は、データベース部61に記憶された昇圧通風機3の開度と仕事量の関係などの過去の運転データに基づいて作成されたものでもよいし、例えば設計値などの値が手動入力されたものでもよい。制御装置6は、制御値補正部63で補正された制御値に調整値を加減乗除する第2の制御値調整部66をさらに備える。図示例では、第2の制御値調整部66は、第1の昇圧通風機3Aの補正後の制御値に一の調整値を加算し、第2の昇圧通風機3Bの補正後の制御値に上記一の調整値を減算している。なお、第2の制御値調整部66は、昇圧通風機3毎に別途調整値を用意し、この用意した調整値を夫々の昇圧通風機3に加減乗除するようにしてもよい。
上記の方法によれば、制御値に調整値を加減乗除することで(ステップS105B)、この制御値を用いた制御により、昇圧通風機3の機体毎に適した開度に調整できるため、各々の昇圧通風機3が適切な開度を維持でき、ひいては脱硫装置14における脱硫効率の低下や昇圧通風機3の負荷の増大化を抑制できる。
幾つかの実施形態では、上述した圧力に関する情報7は、排ガス排出ライン2における誘引通風機4と昇圧通風機3の間に設けられる脱硫装置14の入口圧力、若しくは出口圧力、又は排ガス排出ライン2における脱硫装置14と前記昇圧通風機3の間に設けられる再加熱器15の出口圧力の何れか一つを含む。
図1に示されるように、脱硫装置14の入口圧力は、分岐部P4よりも第3管路2Cの下流側における排ガスの圧力を測定する入口側圧力計71により測定してもよい。脱硫装置14の出口圧力は、第4管路2Dにおける排ガスの圧力を測定する出口側圧力計72により測定してもよい。また、再加熱器15の出口圧力は、例えば、第5管路2Eにおける第1の再加熱器15Aと昇圧通風機3Aとの間における排ガスの圧力を測定する出口側圧力計74により測定してもよい。なお、他の幾つかの実施形態では、煙突12の入口圧力を圧力に関する情報7として採用してもよい。煙突12の入口圧力は、図1に示されるように、合流部P5よりも第7管路2Gの下流側における圧力を測定する入口側圧力計により測定してもよい。
上記の方法によれば、上記圧力に関する情報7として、誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの圧力を採用することで、誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの圧力変動による影響を、昇圧通風機3の制御値に適切に反映させることができる。これにより、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。また、上記圧力に関する情報7として、バイパスライン16における排ガスの圧力や差圧を採用しないため、バイパスライン16を閉塞又は撤去したプラントや、バイパスライン16を備えないプラントにおいても、上記制御により、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。
幾つかの実施形態では、上述した圧力に関する情報7は、排ガス排出ライン2における誘引通風機4と昇圧通風機3の間に設けられる脱硫装置14の入口圧力と出口圧力の差圧、排ガス排出ライン2における脱硫装置14と昇圧通風機3の間に設けられる再加熱器15の入口圧力と出口圧力の差圧、脱硫装置14の入口圧力と再加熱器15の出口圧力の差圧、又は再加熱器15よりも排ガス排出ライン2の下流側に設けられる煙突12の入口圧力と脱硫装置14の入口圧力との差圧、の何れか一つを含む。
これらの差圧は、対象となる二点を測定する差圧計により測定してもよいし、対象となる二点に夫々圧力計を設け、二つの圧力計の測定値から差圧を取得してもよい。例えば、再加熱器15の入口圧力と出口圧力の差圧は、第1の再加熱器15Aよりも第5管路2Eの上流側における圧力を測定する入口側圧力計73の測定値と、上述した出口側圧力計74の測定値とから差圧を算出してもよい。
上記の方法によれば、上記圧力に関する情報7として、誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの差圧を採用することで、誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの圧力変動による影響を、昇圧通風機3の制御値に適切に反映させることができる。これにより、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。また、上記差圧を取得した区間における圧力損失を把握できる。また、上記圧力に関する情報7として、バイパスライン16における排ガスの圧力や差圧を採用しないため、バイパスライン16を閉塞又は撤去したプラントや、バイパスライン16を備えないプラントにおいても、上記制御により、昇圧通風機3が適切な開度を維持できる。
上述した幾つかの実施形態では、昇圧通風機3を制御するための情報(例えば、上記圧力に関する情報7)として、バイパスライン16における排ガスの圧力や差圧が採用されない。この場合には、バイパスライン16を閉塞又は撤去することができる。バイパスライン16を閉塞又は撤去することで、バイパスライン16やバイパスダンパ17のメンテナンスにかかる費用をなくすことができるため、排ガス排出システムの運用にかかる費用を削減できる。また、一般的にバイパスライン16を一方側161から他方側162に排ガスが流れることを抑制することを防ぐ方策として、昇圧通風機3の開度を調整して、バイパスライン16におけるバイパスダンパ17の出口側の圧力を入口側の圧力よりも高く維持する制御が行われることがあった。バイパスライン16を閉塞又は撤去することで、上記制御が不要となるので、昇圧通風機3の制御を簡単なものにできる。
図1に示されるように、バイパスダンパ17の入口側の圧力は、バイパスダンパ17の入口近傍に設けられた入口側圧力計91により測定してもよく、バイパスダンパ17の出口側の圧力は、バイパスダンパ17の出口近傍に設けられた出口側圧力計92により測定してもよい。また、過去にバイパスダンパ17の入口側の圧力や出口側の圧力、上記入口側の圧力と上記出口側の圧力の差圧を、昇圧通風機3の制御に用いていた場合には、その運転データ(例えば、入口側圧力計91や出口側圧力計92の測定結果、および測定結果に時系列において対応付けられた昇圧通風機3の開度や、誘引通風機4の運転情報などを含む)に基づいて、上述した関連付け情報を作成してもよく、作成した関連付け情報を利用して昇圧通風機3の開度を制御してもよい。
幾つかの実施形態では、上述した制御値決定ステップS102で用いられる誘引通風機4の運転情報は、誘引通風機4の負荷又は開度の何れかを含む。上記の方法によれば、昇圧通風機3の制御値は、誘引通風機4の負荷や開度が反映されたものとなる。これにより、この制御値を用いた制御により、昇圧通風機3の開度を、誘引通風機4の負荷変動や開度の変動に対応させることができるため、昇圧通風機3が適切な開度を維持でき、ひいては脱硫装置14における脱硫効率の低下や昇圧通風機3の負荷の増大化を抑制できる。
なお、上記実施形態における制御装置6で実行する各処理をクラウド環境上あるいはVPNを介して制御装置6と通信可能なように接続された情報処理装置8(後述する図6参照)で実行する構成をとることが可能である。
図6は、本開示の一実施形態にかかる昇圧通風機の制御方法における制御対象である昇圧通風機を備える排ガス排出システムと、情報処理システムの概略構成図である。図7および図8の夫々は、本開示の一実施形態にかかる情報処理装置の機能を説明するための説明図である。図6に示されるように、幾つかの実施形態にかかる情報処理システム10は、上記情報処理装置8と、情報処理装置8と通信可能なように接続された端末9と、を備える。
この場合、図7に示すように情報処理装置8は、誘引通風機4の運転情報や誘引通風機4よりも排ガス排出ライン2の下流側における排ガスの圧力に関する情報7を、制御装置6を介して受信するデータ送受信部81と、データベース部61と、制御値決定部62と、制御値補正部63とを備え、データ送受信部81により受信した各情報に基づいて当該制御値決定部62で決定した制御値あるいは制御値補正部63において補正した制御値を制御装置6における開度制御部64に対してデータ送受信部81を介して通信することで、昇圧通風機3の開度を調整しても良い。
とりわけ、クラウド環境上で演算する場合、セキュリティの観点から、昇圧通風機3の制御値を直接制御せず、表示のみとする場合がある。例えば、クラウド環境上で生成した運転指標図を、お客様所有のデバイス(端末9、図6参照)に専用アプリを通して送信・図示し,現地の運転指標図の更新はお客様の手によって行われる場合がある。
また、図8に示すように情報処理装置8は、第1の制御値調整部65と、第2の制御値調整部66とをも備え、第2の制御値調整部66において調整値により加減乗除された制御値を制御装置6における開度制御部64に対してデータ送受信部81を介して通信することで、昇圧通風機3の開度を調整しても良い。
また、図7及び図8に示す情報処理装置8は、開度制御部64をも備え、遠隔で昇圧通風機3の開度を調整しても良い。
また、情報処理装置8は、端末9からの要求により、情報処理装置8において各処理を実行する構成としても良い。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態にかかる昇圧通風機(3)の制御方法(100)は、
燃焼設備(11)から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン(2)に設けられる昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記昇圧通風機(3)よりも前記排ガス排出ライン(2)の上流側に設けられる誘引通風機(4)の運転情報を取得する運転情報取得ステップ(S101)と、
前記誘引通風機(4)の前記運転情報に基づいて、前記昇圧通風機(3)の制御値を決定する制御値決定ステップ(S102)と、
前記誘引通風機(4)よりも前記排ガス排出ライン(2)の下流側における前記排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正する制御値補正ステップ(S103)と、を備える。
上記1)の方法によれば、制御値決定ステップ(S102)において、誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、昇圧通風機(3)の制御値が決定される。この制御値を用いた制御により、昇圧通風機(3)の開度を誘引通風機(4)の運転情報が反映されたものにできる。また、制御値補正ステップ(S103)において、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正することが行なわれる。このため、補正後の制御値は、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響が反映されたものとなる。この補正後の制御値を用いた制御により、上記圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機(3)の開度を調整できるため、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。昇圧通風機(3)の開度を適切に維持することで、脱硫装置(14)における脱硫効率の低下や昇圧通風機(3)の負荷の増大化を抑制できる。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記制御値補正ステップ(S103)で補正された前記制御値を用いて前記昇圧通風機(3)を制御する制御ステップ(S104)をさらに備える。
上記2)の方法によれば、制御ステップ(S104)において、補正後の制御値を用いて昇圧通風機(3)を制御することで、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機(3)の開度を調整できるため、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。
3)幾つかの実施形態では、上記1)又は2)に記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記制御値に所定のバイアス値を加減乗除して前記制御値を調整する制御値調整ステップ(S105)をさらに備える。
上記3)の方法によれば、制御値調整ステップ(S105)において、制御値に所定のバイアス値を加減乗除することで制御値を調整できる。このため、例えば、昇圧通風機(3)の劣化などのような、排ガス排出ライン(2)における個々の差異や事情に応じて、制御値の微調整が可能である。
4)幾つかの実施形態では、上記1)〜3)の何れかに記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記圧力に関する情報(7)は、
前記排ガス排出ライン(2)における前記誘引通風機(4)と前記昇圧通風機(3)の間に設けられる脱硫装置(14)の入口圧力、若しくは出口圧力、又は前記排ガス排出ライン(2)における前記脱硫装置(14)と前記昇圧通風機(3)の間に設けられる再加熱器(15)の出口圧力の何れか一つを含む。
上記4)の方法によれば、上記圧力に関する情報(7)として、誘引通風機(4)よりも排ガス排出ライン(2)の下流側における排ガスの圧力を採用することで、誘引通風機(4)よりも排ガス排出ライン(2)の下流側における排ガスの圧力変動による影響を、昇圧通風機(3)の制御値に適切に反映させることができる。これにより、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。また、上記圧力に関する情報(7)として、バイパスライン(16)における排ガスの圧力や差圧を採用しないため、バイパスライン(16)を閉塞又は撤去したプラントや、バイパスライン(16)を備えないプラントにおいても、上記制御により、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。
5)幾つかの実施形態では、上記1)〜3)の何れかに記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記圧力に関する情報(7)は、
前記排ガス排出ライン(2)における前記誘引通風機(4)と前記昇圧通風機(3)の間に設けられる脱硫装置(14)の入口圧力と出口圧力の差圧、前記排ガス排出ライン(2)における前記脱硫装置(14)と前記昇圧通風機(3)の間に設けられる再加熱器(15)の入口圧力と出口圧力の差圧、前記脱硫装置(14)の入口圧力と前記再加熱器(15)の出口圧力の差圧、又は前記再加熱器(15)よりも前記排ガス排出ラインの下流側に設けられる煙突(12)の入口圧力と前記脱硫装置(14)の入口圧力との差圧、の何れか一つを含む。
上記5)の方法によれば、上記圧力に関する情報(7)として、誘引通風機(4)よりも排ガス排出ライン(2)の下流側における排ガスの差圧を採用することで、誘引通風機(4)よりも排ガス排出ライン(2)の下流側における排ガスの圧力変動による影響を、昇圧通風機(3)の制御値に適切に反映させることができる。これにより、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。また、上記差圧を取得した区間における圧力損失を把握できる。また、上記圧力に関する情報(7)として、バイパスライン(16)における排ガスの圧力や差圧を採用しないため、バイパスライン(16)を閉塞又は撤去したプラントや、バイパスライン(16)を備えないプラントにおいても、上記制御により、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。
6)幾つかの実施形態では、上記1)〜5)の何れかに記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記誘引通風機(4)の前記運転情報は、前記誘引通風機(4)の負荷又は開度の何れかを含む。
上記6)の方法によれば、昇圧通風機(3)の制御値は、誘引通風機(4)の負荷や開度が反映されたものとなる。これにより、この制御値を用いた制御により、昇圧通風機(3)の開度を、誘引通風機(4)の負荷変動や開度の変動に対応させることができるため、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持でき、ひいては脱硫装置(14)における脱硫効率の低下や昇圧通風機(3)の負荷の増大化を抑制できる。
7)幾つかの実施形態では、上記3)に記載の昇圧通風機(3)の制御方法(100)であって、
前記所定のバイアス値は、前記昇圧通風機(3)の劣化進行度合いを示す劣化係数を含み、
前記制御値調整ステップ(S105)は、前記制御値に前記劣化係数を乗じるステップ(S105A)を含む。
上記7)の方法によれば、制御値に劣化係数を乗じることで(ステップS105A)、この制御値を用いた制御により、昇圧通風機(3)の開度を、昇圧通風機(3)の劣化進行度合いに対応させることができるため、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持でき、ひいては脱硫装置(14)における脱硫効率の低下や昇圧通風機(3)の負荷の増大化を抑制できる。
8)本開示の少なくとも一実施形態にかかる昇圧通風機の制御装置(6)は、
燃焼設備(11)から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン(2)に設けられる昇圧通風機(3)の制御装置(6)であって、
前記昇圧通風機(3)よりも前記排ガス排出ライン(2)の上流側に設けられる誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、昇圧通風機(3)の制御値を決定するように構成された制御値決定部(62)と、
前記誘引通風機(4)よりも下流側における前記排ガス排出ライン(2)の排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部(63)と、
前記制御値補正部(63)において補正が行われた前記制御値に基づいて、前記昇圧通風機(3)の開度を制御する開度制御部(64)と、を備える。
上記8)の構成によれば、制御値決定部(62)は、誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、昇圧通風機(3)の制御値を決定する。この制御値を用いた制御を開度制御部(64)が行うことで、昇圧通風機(3)の開度を誘引通風機(4)の運転情報が反映されたものにできる。また、制御値補正部(63)は、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正する。このため、制御値補正部(63)により補正後の制御値は、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力変動による影響が反映されたものとなる。この補正後の制御値を用いた制御を開度制御部(64)が行うことで、上記圧力変動による影響をフィードバックして昇圧通風機(3)の開度を調整できるため、昇圧通風機(3)が適切な開度を維持できる。昇圧通風機(3)の開度を適切に維持することで、脱硫装置(14)における脱硫効率の低下や昇圧通風機(3)の負荷の増大化を抑制できる。
9)本開示の少なくとも一実施形態にかかる情報処理装置(8)は、
燃焼設備(11)から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン(2)に設けられる昇圧通風機(3)の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置(8)であって、
前記昇圧通風機(3)よりも前記排ガス排出ライン(2)の上流側に設けられる誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機(3)の制御値を決定するように構成された制御値決定部(62)と、
前記誘引通風機(4)よりも下流側における前記排ガス排出ライン(2)の排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部(63)と、を備える。
上記9)の構成によれば、情報処理装置(8)の制御値決定部(62)で決定した制御値、又は情報処理装置(8)の制御値補正部(63)において補正した制御値を用いた制御を行うことで、昇圧通風機(3)から遠隔に位置する情報処理装置(8)からでも昇圧通風機(3)の開度の調整に係る処理を実行することができる。
10)本開示の少なくとも一実施形態にかかる情報処理システム(10)は、
燃焼設備(11)から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン(2)に設けられる昇圧通風機(3)の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置(8)と、前記情報処理装置(8)と通信可能なように接続された端末(9)と、からなる情報処理システム(10)であって、
前記端末(9)からの要求により、前記昇圧通風機(3)よりも前記排ガス排出ライン(2)の上流側に設けられる誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機(3)の制御値を決定するように構成された制御値決定部(62)と、
前記誘引通風機(62)よりも下流側における前記排ガス排出ライン(2)の排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部(63)と、を備える。
上記10)の構成によれば、端末(9)からの要求に応じて情報処理装置(8)の制御値決定部(62)で決定した制御値、又は情報処理装置(8)の制御値補正部(63)において補正した制御値を用いた制御を行うことで、昇圧通風機(3)から遠隔に位置する端末(9)からでも昇圧通風機(3)の開度の調整に係る処理を実行することができる。
11)本開示の少なくとも一実施形態にかかる情報処理システム(10)の制御方法は、
燃焼設備(11)から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ライン(2)に設けられる昇圧通風機(3)の制御に係る処理を実行する情報処理装置(8)と、前記情報処理装置(8)と通信可能なように接続された端末(9)と、からなる情報処理システム(10)の制御方法であって、
前記情報処理装置(8)は、
前記端末(9)からの要求により、前記昇圧通風機(3)よりも前記排ガス排出ライン(2)の上流側に設けられる誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機(3)の制御値を決定するように構成された制御値決定ステップ(S102)と、
前記誘引通風機(62)よりも下流側における前記排ガス排出ライン(2)の排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正ステップ(S103)と、を備える。
上記11)の方法によれば、端末(9)からの要求に応じて情報処理装置(8)において、誘引通風機(4)の運転情報に基づいて、昇圧通風機(3)の制御値が決定される(制御値決定ステップS102)。また、情報処理装置(8)において、誘引通風機(4)よりも下流側における排ガスの圧力に関する情報(7)の設定値と計測値との偏差に基づいて、制御値を補正することが行なわれる(制御値補正ステップS103)。端末(9)からの要求に応じて情報処理装置(8)が決定した制御値、又は情報処理装置(8)が補正した制御値を用いた制御を行うことで、昇圧通風機(3)から遠隔に位置する端末(9)からでも昇圧通風機(3)の開度の調整に係る処理を実行することができる。
1 排ガス排出システム
2 排ガス排出ライン
2A〜2G 第1〜第7管路
3 昇圧通風機
3A 第1の昇圧通風機
3B 第2の昇圧通風機
31 動翼
32 電動機
33 開度調整部
34 ポジショナ
4 誘引通風機
4A 第1の誘引通風機
4B 第2の誘引通風機
41 動翼
42 電動機
43 開度調整部
6 制御装置
61 データベース部
62 制御値決定部
63 制御値補正部
64 開度制御部
641 変換部
642 フィルター部
65 第1の制御値調整部
66 第2の制御値調整部
7 圧力に関する情報
71,73,91 入口側圧力計
72,74,92 出口側圧力計
8 情報処理装置
81 データ送受信部
9 端末
10 情報処理システム
11 燃焼設備
11A 第1の燃焼設備
11B 第2の燃焼設備
12 煙突
13 電気集塵装置
13A 第1の電気集塵装置
13B 第2の電気集塵装置
14 脱硫装置
15 再加熱器
15A 第1の再加熱器
15B 第2の再加熱器
16 バイパスライン
161 一方側
162 他方側
17 バイパスダンパ
171 開閉機構部
172 開度調整部
100 制御方法
P1,P3,P5 合流部
P2,P4 分岐部
S101 運転情報取得ステップ
S102 制御値決定ステップ
S103 制御値補正ステップ
S104 制御ステップ
S105 制御値調整ステップ

Claims (11)

  1. 燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法であって、
    前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報を取得する運転情報取得ステップと、
    前記誘引通風機の前記運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定する制御値決定ステップと、
    前記誘引通風機よりも前記排ガス排出ラインの下流側における前記排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正する制御値補正ステップと、を備える、
    昇圧通風機の制御方法。
  2. 前記制御値補正ステップにおいて補正が行われた前記制御値を用いて前記昇圧通風機を制御する制御ステップをさらに備える、
    請求項1に記載の昇圧通風機の制御方法。
  3. 前記制御値に所定のバイアス値を加減乗除して前記制御値を調整する制御値調整ステップをさらに備える、
    請求項1又は2に記載の昇圧通風機の制御方法。
  4. 前記圧力に関する情報は、
    前記排ガス排出ラインにおける前記誘引通風機と前記昇圧通風機の間に設けられる脱硫装置の入口圧力、若しくは出口圧力、又は前記排ガス排出ラインにおける前記脱硫装置と前記昇圧通風機の間に設けられる再加熱器の出口圧力の何れか一つを含む、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の昇圧通風機の制御方法。
  5. 前記圧力に関する情報は、
    前記排ガス排出ラインにおける前記誘引通風機と前記昇圧通風機の間に設けられる脱硫装置の入口圧力と出口圧力の差圧、前記排ガス排出ラインにおける前記脱硫装置と前記昇圧通風機の間に設けられる再加熱器の入口圧力と出口圧力の差圧、前記脱硫装置の入口圧力と前記再加熱器の出口圧力の差圧、又は前記再加熱器よりも前記排ガス排出ラインの下流側に設けられる煙突の入口圧力と前記脱硫装置の入口圧力との差圧、の何れか一つを含む、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の昇圧通風機の制御方法。
  6. 前記誘引通風機の前記運転情報は、前記誘引通風機の負荷又は開度の何れかを含む、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の昇圧通風機の制御方法。
  7. 前記所定のバイアス値は、前記昇圧通風機の劣化進行度合いを示す劣化値を含み、
    前記制御値調整ステップは、前記制御値に前記劣化値を加減乗除するステップを含む、
    請求項3に記載の昇圧通風機の制御方法。
  8. 燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御装置であって、
    前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
    前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、
    前記制御値補正部において補正が行われた前記制御値に基づいて、前記昇圧通風機の開度を制御する開度制御部と、を備える、
    昇圧通風機の制御装置。
  9. 燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置であって、
    前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
    前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、を備える、
    情報処理装置。
  10. 燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御方法に係る処理を実行する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なように接続された端末と、からなる情報処理システムであって、
    前記端末からの要求により、前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定部と、
    前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正部と、を備える、
    情報処理システム。
  11. 燃焼設備から排出された排ガスを排出するための排ガス排出ラインに設けられる昇圧通風機の制御に係る処理を実行する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なように接続された端末と、からなる情報処理システムの制御方法であって、
    前記情報処理装置は、
    前記端末からの要求により、前記昇圧通風機よりも前記排ガス排出ラインの上流側に設けられる誘引通風機の運転情報に基づいて、前記昇圧通風機の制御値を決定するように構成された制御値決定ステップと、
    前記誘引通風機よりも下流側における前記排ガス排出ラインの排ガスの圧力に関する情報の設定値と計測値との偏差に基づいて、前記制御値を補正するように構成された制御値補正ステップと、を備える、
    情報処理システムの制御方法。
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