JP2021167604A - 発電装置、構造物及び波力発電ユニット - Google Patents
発電装置、構造物及び波力発電ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021167604A JP2021167604A JP2021108627A JP2021108627A JP2021167604A JP 2021167604 A JP2021167604 A JP 2021167604A JP 2021108627 A JP2021108627 A JP 2021108627A JP 2021108627 A JP2021108627 A JP 2021108627A JP 2021167604 A JP2021167604 A JP 2021167604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power generation
- guide rollers
- pair
- generation device
- chain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient
Landscapes
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Abstract
【課題】自然エネルギーを利用した発電装置及び発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物を提供する。【解決手段】発電装置100は、所定距離離間して配置された一対の案内ローラ101,102と、周回自在に設けられた無端状のチェーン103と、チェーンに取り付けられた錘104と、案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電機101a,102aとを備え、一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じてチェーンが傾斜すると、錘の自重によりチェーンが周回し、一対の案内ローラが回転することによりを駆動して発電する。【選択図】図1
Description
本発明は、発電装置及びこの発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物に関する。
従来の発電装置において、自然エネルギーを電力に変換し、様々な装置に用いられているものが知られている。
このような発電装置において、例えば、洋上にあっては、風力や水力でタービン等の回転体を直接回転させ、これを電力に変換するものがある(例えば、特許文献1参照)。
近年では、化石燃料等が燃焼されて排出されるCO2による地球温暖化に対する注目度が高まっており、CO2の排出を低減するために様々な自然エネルギーを利用した発電システムの開発が急速に進められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、自然エネルギーを効率よく電力に変換することができる新規な発電装置及びこの発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、発電装置であって、
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じて前記帯状部材が傾斜すると、前記錘の自重により該帯状部材が周回し、該一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じて前記帯状部材が傾斜すると、前記錘の自重により該帯状部材が周回し、該一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、水上に浮揚可能な構造物であって、
前記帯状部材の周回方向が交差するように請求項1に記載の発電装置が複数設置されていることを特徴とする。
前記帯状部材の周回方向が交差するように請求項1に記載の発電装置が複数設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、自然エネルギーを効率よく電力に変換することができる新規な発電装置及びこの発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る発電装置の一例について、図1を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1(A)に示すように、本実施形態にかかる発電装置100は、一対の案内ローラ101,102がそれぞれ支持部材105,106に回転自在に支持され、所定距離離間して取付ベースB上に設置されている。
一対の案内ローラ101,102には、帯状部材として機能する無端状のチェーン103が周回自在に掛け渡されている。なお、本実施形態では帯状部材としてチェーン103を採用したが、例えば、ベルトやロープ等、無端状とされた他の部材を採用してもよい。
また、一対の案内ローラ101,102には、それぞれ発電機101a,102aが内蔵されており、案内ローラ101,102が回転すると発電機101a,102aによりそれぞれ電力が生成される。生成された電力は、例えば、各種装置を駆動するために直接供給されたり、あるいは、バッテリ装置V(図2参照)に供給して蓄電することができる。なお、本実施形態にかかる発電機101a,102aは、例えば、電磁誘導を利用して電力を取り出す方式を採用しているが、公知の方式のいずれを採用してもよい。また、本実施形態では、発電機101a,102aがそれぞれ案内ローラ101,102に内蔵された構成とされているが、案内ローラ101,102に接続して取り付けられて連動して駆動する構成であってもよい。また、本実施形態では、一対の案内ローラ101,102の両方に発電機101a,102aが設けられる構成としたが、一対の案内ローラ101,102のいずれか一方にのみ発電機が設けられる構成であってもよい。
チェーン103の適宜位置には、所定重量の錘104が固着されている。
本実施形態にかかる発電装置100は、以上のように構成されているため、例えば、図1(B)に示すように、発電装置100が傾斜して案内ローラ101が案内ローラ102よりも相対的に上方に位置すると、錘104の自重によりチェーン103が反時計方向に周回し、案内ローラ101,102がチェーン103の周回に従ってそれぞれ半時計方向に回転して発電機101a,102aが駆動する。これにより、発電機101a,102aからそれぞれ電力が生成される。
一方、図1(C)に示すように、発電装置100が傾斜して案内ローラ101が案内ローラ102よりも相対的に下方に位置すると、錘104の自重によりチェーン103が時計方向に周回し、案内ローラ101,102がチェーン103の周回に従ってそれぞれ時計方向に回転して発電機101a,102aが駆動する。これにより、発電機101a,102aからそれぞれ電力が同様に生成される。
このように構成された発電装置100の適用例について、図2を参照して説明する。図2(A)は、発電装置100を船舶1に設置した例を示しており、同図(B)は、発電装置100を筏2に設置した例を示している。なお、本実施形態にかかる発電装置100に設置可能な構造物としては、船舶や台船や筏等、水上に浮揚し、波に煽られて前後左右に揺動するものに好適であるが、これらに限定されず、他の構造物にも適用することができ、例えば、水上に浮揚するものに限らず、水中、地上あるいは空中において揺動する構造物(例えば、飛行機や自動車等)のいずれについても適用可能である。
図2(A)に示す船舶1は、例えば、船上における前後方向と左右方向のそれぞれに延在して発電装置100A,100Bが設置されており(すなわち、発電装置100Aのチェーン103の周回方向と発電装置100Bのチェーン103の周回方向が交差するように発電装置100A,100Bが設置されており)、これらの発電装置100A,100Bにより生成された電力はバッテリ装置30により整流されて蓄電され、船舶1における各種装置に対して適宜給電されるように構成されている。
船舶1は、このように構成されているので、例えば、高速航行時では、航行による慣性の大きさにより、波の影響を受けにくく、揺動が小さいが、低速航行時や停止時においては、波の影響を受けやすく、前後左右に大きく揺動しやすくなる。このような状態において発電装置100A,100Bが動作しやすくなり、船舶1が前後方向に揺動した場合には、発電装置100Aが動作して発電装置100Aにより電力が得られやすく、左右方向に揺動した場合には、発電装置100Bが動作して発電装置100Bにより電力が得られやすくなる。そのため、例えば、イカ釣り漁船にあっては、操業時に多数の集魚灯を点灯させるために大量の電力が必要となるが、本実施形態にかかる発電装置を利用することで、この波力エネルギーを電力に変換して用いることができ、大きなメリットを享受できる。
図2(B)に示す筏2には、上面の端辺に沿って4つの発電装置100C〜100Fが配置され、略中央には発電装置100C〜100Fによって生成された電力を整流して蓄電するバッテリ装置Vが配置されている。バッテリ装置Vに蓄電された電力は、例えば、海中ケーブルにより、適宜陸地に送電される。また、筏2の四隅には、錨Nに係留するための係留用鎖Mが設けられており、筏2が漂流するのを防止している。
筏2は、このように構成されているので、例えば、この筏2を大きな波の発生しやすい洋上に設置して、筏2を積極的に揺動させることで、波力エネルギーを発電装置100C〜100Fにより効率的に電力に変換することができる。なお、洋上においては、筏2の長期使用により筏2に貝殻や海藻等の付着物が多く付着する場合があるため、この付着物を適宜除去するための清掃装置を備えるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の発電装置100は、所定距離離間して配置された一対の案内ローラ101,102と、一対の案内ローラ101,102に掛け渡されて、この一対の案内ローラ101,102により周回自在に設けられた無端状のチェーン103と、チェーン103に取り付けられた錘104と、一対の案内ローラ101,102のうち少なくとも一方に設けられ、この案内ローラ101,102の回転により駆動して発電可能な発電機101a,102aとを備え、一対の案内ローラ101,102の相対的位置関係に高低差が生じてチェーン103が傾斜すると、錘104の自重によりチェーン103が周回し、一対の案内ローラ101,102がチェーン103によって回転することにより発電機101a,102aが駆動して発電する。このため、例えば、構造物の揺動を利用して電力を有効に得ることができ、自然エネルギーの有効活用に寄与できる新規な発電装置を提供することができる。
また、本実施形態の船舶1は、チェーン103の周回方向が交差するように複数の発電装置100A,100Bが設置されているので、洋上等で生じる大きな波力の影響を受けて揺動するエネルギーを効率よく電力に換えることができるようになる。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 船舶(構造物)
2 筏(構造物)
100 発電装置
101,102 案内ローラ
101a,102a 発電機(発電部)
103 チェーン(帯状部材)
104 錘
2 筏(構造物)
100 発電装置
101,102 案内ローラ
101a,102a 発電機(発電部)
103 チェーン(帯状部材)
104 錘
本発明は、発電装置、この発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物及び波力発電ユニットに関する。
従来の発電装置において、自然エネルギーを電力に変換し、様々な装置に用いられているものが知られている。
このような発電装置において、例えば、洋上にあっては、風力や水力でタービン等の回転体を直接回転させ、これを電力に変換するものがある(例えば、特許文献1参照)。
近年では、化石燃料等が燃焼されて排出されるCO2による地球温暖化に対する注目度が高まっており、CO2の排出を低減するために様々な自然エネルギーを利用した発電システムの開発が急速に進められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、自然エネルギーを効率よく電力に変換することができる新規な発電装置、この発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物及び波力発電ユニットを提供することを目的とするものである。
上記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、発電装置であって、
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じて前記帯状部材が傾斜すると、前記錘の自重により該帯状部材が周回し、該一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じて前記帯状部材が傾斜すると、前記錘の自重により該帯状部材が周回し、該一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、水上に浮揚可能な構造物であって、
前記帯状部材の周回方向が交差するように請求項1に記載の発電装置が複数設置されていることを特徴とする。
前記帯状部材の周回方向が交差するように請求項1に記載の発電装置が複数設置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、洋上に浮揚可能な浮力体と、前記浮力体に設置される発電装置とを備えた波力発電ユニットであって、
前記発電装置は、
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記浮力体が波力を受けて洋上で揺動すると、前記錘の自重により前記帯状部材が周回し、前記一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
前記発電装置は、
所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記浮力体が波力を受けて洋上で揺動すると、前記錘の自重により前記帯状部材が周回し、前記一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする。
本発明によれば、自然エネルギーを効率よく電力に変換することができる新規な発電装置、この発電装置が設置された水上に浮揚可能な構造物及び波力発電ユニットを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る発電装置の一例について、図1を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1(A)に示すように、本実施形態にかかる発電装置100は、一対の案内ローラ101,102がそれぞれ支持部材105,106に回転自在に支持され、所定距離離間して取付ベースB上に設置されている。
一対の案内ローラ101,102には、帯状部材として機能する無端状のチェーン103が周回自在に掛け渡されている。なお、本実施形態では帯状部材としてチェーン103を採用したが、例えば、ベルトやロープ等、無端状とされた他の部材を採用してもよい。
また、一対の案内ローラ101,102には、それぞれ発電機101a,102aが内蔵されており、案内ローラ101,102が回転すると発電機101a,102aによりそれぞれ電力が生成される。生成された電力は、例えば、各種装置を駆動するために直接供給されたり、あるいは、バッテリ装置V(図2参照)に供給して蓄電することができる。なお、本実施形態にかかる発電機101a,102aは、例えば、電磁誘導を利用して電力を取り出す方式を採用しているが、公知の方式のいずれを採用してもよい。また、本実施形態では、発電機101a,102aがそれぞれ案内ローラ101,102に内蔵された構成とされているが、案内ローラ101,102に接続して取り付けられて連動して駆動する構成であってもよい。また、本実施形態では、一対の案内ローラ101,102の両方に発電機101a,102aが設けられる構成としたが、一対の案内ローラ101,102のいずれか一方にのみ発電機が設けられる構成であってもよい。
チェーン103の適宜位置には、所定重量の錘104が固着されている。
本実施形態にかかる発電装置100は、以上のように構成されているため、例えば、図1(B)に示すように、発電装置100が傾斜して案内ローラ101が案内ローラ102よりも相対的に上方に位置すると、錘104の自重によりチェーン103が反時計方向に周回し、案内ローラ101,102がチェーン103の周回に従ってそれぞれ半時計方向に回転して発電機101a,102aが駆動する。これにより、発電機101a,102aからそれぞれ電力が生成される。
一方、図1(C)に示すように、発電装置100が傾斜して案内ローラ101が案内ローラ102よりも相対的に下方に位置すると、錘104の自重によりチェーン103が時計方向に周回し、案内ローラ101,102がチェーン103の周回に従ってそれぞれ時計方向に回転して発電機101a,102aが駆動する。これにより、発電機101a,102aからそれぞれ電力が同様に生成される。
このように構成された発電装置100の適用例について、図2を参照して説明する。図2(A)は、発電装置100を船舶1に設置した例を示しており、同図(B)は、発電装置100を筏2に設置した例を示している。なお、本実施形態にかかる発電装置100に設置可能な構造物としては、船舶や台船や筏等、水上に浮揚し、波に煽られて前後左右に揺動するものに好適であるが、これらに限定されず、他の構造物にも適用することができ、例えば、水上に浮揚するものに限らず、水中、地上あるいは空中において揺動する構造物(例えば、飛行機や自動車等)のいずれについても適用可能である。
図2(A)に示す船舶1は、例えば、船上における前後方向と左右方向のそれぞれに延在して発電装置100A,100Bが設置されており(すなわち、発電装置100Aのチェーン103の周回方向と発電装置100Bのチェーン103の周回方向が交差するように発電装置100A,100Bが設置されており)、これらの発電装置100A,100Bにより生成された電力はバッテリ装置30により整流されて蓄電され、船舶1における各種装置に対して適宜給電されるように構成されている。
船舶1は、このように構成されているので、例えば、高速航行時では、航行による慣性の大きさにより、波の影響を受けにくく、揺動が小さいが、低速航行時や停止時においては、波の影響を受けやすく、前後左右に大きく揺動しやすくなる。このような状態において発電装置100A,100Bが動作しやすくなり、船舶1が前後方向に揺動した場合には、発電装置100Aが動作して発電装置100Aにより電力が得られやすく、左右方向に揺動した場合には、発電装置100Bが動作して発電装置100Bにより電力が得られやすくなる。そのため、例えば、イカ釣り漁船にあっては、操業時に多数の集魚灯を点灯させるために大量の電力が必要となるが、本実施形態にかかる発電装置を利用することで、この波力エネルギーを電力に変換して用いることができ、大きなメリットを享受できる。
図2(B)に示す筏2には、上面の端辺に沿って4つの発電装置100C〜100Fが配置され、略中央には発電装置100C〜100Fによって生成された電力を整流して蓄電するバッテリ装置Vが配置されている。バッテリ装置Vに蓄電された電力は、例えば、海底に埋設された海中ケーブルにより、適宜陸地に送電される。また、筏2の四隅には、錨Nに係留するための係留用鎖Mが設けられており、筏2が漂流するのを防止している。
筏2は、このように構成されているので、例えば、この筏2を大きな波の発生しやすい洋上に設置して、筏2を積極的に揺動させることで、波力エネルギーを発電装置100C〜100Fにより効率的に電力に変換することができる。また、筏2を水上(洋上)に浮揚させて用いるという簡便な構成であるため、例えば、水中に杭を打ち込んで固定するといった作業が不要であり、設置コストの面で有利である。なお、本実施形態では、発電装置100C〜100Fを筏2に載置して固定する構成とされているが、これら発電装置100C〜100Fをケース体に収容して密閉する構成としてもよく、これによれば、海水等が浴びせられて発電装置の性能が変化(劣化)する等の問題を抑制することができ、装置のメンテナンスが不要となる。また、図2(B)に示す適用例は、筏2の上面に発電装置100C〜100Fを設置する構成であるので、例えば、筏の上面に櫓等を設置し、その上に風車を設けて風力により電力を得る構成としたものと比較すると、強風に煽られにくく、したがって、経年変化やダメージを受けるといったトラブルを回避できる点で有利である。また、洋上においては、筏2の長期使用により筏2に貝殻や海藻等の付着物が多く付着する場合があるため、この付着物を適宜除去するための清掃装置を備えるようにしてもよい。
このように、図2(B)に示す実施形態において、筏2と発電装置100C〜100Fとにより波力発電ユニットを構成している。
以上説明したように、本実施形態の発電装置100は、所定距離離間して配置された一対の案内ローラ101,102と、一対の案内ローラ101,102に掛け渡されて、この一対の案内ローラ101,102により周回自在に設けられた無端状のチェーン103と、チェーン103に取り付けられた錘104と、一対の案内ローラ101,102のうち少なくとも一方に設けられ、この案内ローラ101,102の回転により駆動して発電可能な発電機101a,102aとを備え、一対の案内ローラ101,102の相対的位置関係に高低差が生じてチェーン103が傾斜すると、錘104の自重によりチェーン103が周回し、一対の案内ローラ101,102がチェーン103によって回転することにより発電機101a,102aが駆動して発電する。このため、例えば、構造物の揺動を利用して電力を有効に得ることができ、自然エネルギーの有効活用に寄与できる新規な発電装置を提供することができる。
また、本実施形態の船舶1は、チェーン103の周回方向が交差するように複数の発電装置100A,100Bが設置されているので、洋上等で生じる大きな波力の影響を受けて揺動するエネルギーを効率よく電力に換えることができるようになる。
また、本実施形態の波力発電ユニットは、洋上に浮揚可能な筏2と、筏2に設置される発電装置100C〜100Fとを備え、発電装置100C〜100Fは、所定距離離間して配置された一対の案内ローラ101,102と、一対の案内ローラ101,102に掛け渡されて、この一対の案内ローラ101,102により周回自在に設けられた無端状のチェーン103と、チェーン103に取り付けられた錘104と、一対の案内ローラ101,102のうち少なくとも一方に設けられ、この案内ローラ101,102の回転により駆動して発電可能な発電機101a,102aとを備え、筏2が波力を受けて洋上で揺動すると、錘104の自重によりチェーン103が周回し、一対の案内ローラ101,102がチェーン103によって回転することにより発電機101a,102aが駆動して発電する。このため、洋上に浮揚する筏が波力によって揺動する点を利用して電力を有効に得ることができ、自然エネルギーの有効活用に寄与できる新規な発電ユニットを提供することができる。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 船舶(構造物)
2 筏(構造物)
100 発電装置
101,102 案内ローラ
101a,102a 発電機(発電部)
103 チェーン(帯状部材)
104 錘
2 筏(構造物)
100 発電装置
101,102 案内ローラ
101a,102a 発電機(発電部)
103 チェーン(帯状部材)
104 錘
Claims (2)
- 所定距離離間して配置された一対の案内ローラと、
前記一対の案内ローラに掛け渡されて、該一対の案内ローラにより周回自在に設けられた無端状の帯状部材と、
前記帯状部材に取り付けられた錘と、
前記一対の案内ローラのうち少なくとも一方に設けられ、該案内ローラの回転により駆動して発電可能な発電部とを備え、
前記一対の案内ローラの相対的位置関係に高低差が生じて前記帯状部材が傾斜すると、前記錘の自重により該帯状部材が周回し、該一対の案内ローラが該帯状部材によって回転することにより前記発電部が駆動して発電することを特徴とする発電装置。 - 前記帯状部材の周回方向が交差するように請求項1に記載の発電装置が複数設置されていることを特徴とする構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021108627A JP2021167604A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 発電装置、構造物及び波力発電ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021108627A JP2021167604A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 発電装置、構造物及び波力発電ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021167604A true JP2021167604A (ja) | 2021-10-21 |
Family
ID=78079544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021108627A Pending JP2021167604A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 発電装置、構造物及び波力発電ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021167604A (ja) |
-
2021
- 2021-06-30 JP JP2021108627A patent/JP2021167604A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8288882B2 (en) | Fin-ring propeller for a water current power generation system | |
KR101093063B1 (ko) | 부유식 해양 복합발전장치 | |
US20100283249A1 (en) | System and method for conversion of ocean waves into usable mechanical energy | |
KR20110059856A (ko) | 통상의 장형 터빈을 사용하여 유동하는 유체로부터 전기를 생성하는 플랫폼 | |
JP6055652B2 (ja) | 水流発電システム用のサブシステム | |
GB2256011A (en) | Floating water current turbine system | |
US8558403B2 (en) | Single moored offshore horizontal turbine train | |
US10422311B2 (en) | Hydroelectricity generating unit capturing marine current energy | |
KR101671065B1 (ko) | 부유식 해상풍력발전장치 | |
US10100803B1 (en) | Ocean wave-crest powered electrical generator in combination with pumped storage | |
US20120257955A1 (en) | Offshore hydroelectric turbine assembly and method | |
TWI500556B (zh) | Wave power generation devices and mooring systems for power generation | |
JP2016109126A (ja) | 潮流発電装置及び潮流発電方法 | |
KR20090097089A (ko) | 유속 발전장치 | |
JP3530872B2 (ja) | 水力エネルギー変換装置 | |
KR101548085B1 (ko) | 부유식 해상풍력발전장치 | |
KR20160033341A (ko) | 부유식 해상풍력발전장치 | |
JP2021167604A (ja) | 発電装置、構造物及び波力発電ユニット | |
US11174831B2 (en) | Compliant, scalable systems for capturing wave energy in two modes of wave motions | |
JP2002081362A (ja) | 水力発電システム | |
CN113187665B (zh) | 一种风浪流多能联合发电装置 | |
JP3460044B2 (ja) | 潮力発電方法 | |
US20120112462A1 (en) | Wave Energy Converter | |
KR20030050836A (ko) | 부유식 해류발전 장치 | |
KR102326397B1 (ko) | 경사형 회전체를 포함하는 조류발전장치 및 이의 설치 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210727 |