JP2021166473A - キュベット電極用チャンバー - Google Patents

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Abstract

【課題】キュベット電極の脱着が容易にできる安全でコンパクトなキュベット電極用チャンバーを提供する。
【解決手段】電気パルスを受けるためにキュベット電極Cが装着されるキュベット電極ホルダー20と装着されたキュベット電極Cの装着位置を脱着のために変化させる脱着補助機構30とを少なくとも備え、脱着補助機構30は、連結軸33を介して互いに回動可能にリンクされた第1梃子部材31と第2梃子部材32とを備え、第1梃子部材31は、脱着補助操作Op1が加えられる操作部312を有し、第2梃子部材32は、装着されたキュベット電極Cに前記脱着補助操作Op1を伝達する作用部324を有し、操作部312に加えられた脱着補助操作Op1の操作量に従って装着されたキュベット電極Cの装着位置を変化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、細胞にエレクトロポレーション電気的遺伝子導入を行うためのキュベット電極用チャンバーに関する。特に、キュベット電極内の細胞懸濁液中の細胞に対し、エレクトロポレーターで発生させた電気パルスを伝達するキュベット電極用チャンバーの構造に関するものである。
従来のキュベット電極用チャンバーは、エレクトロポレーターで発生する電気パルスの電圧が高いことから1V〜3,000V程度、キュベット電極をキュベット電極用チャンバーに抜き差しする装着及び脱着する場合は、操作者が誤って感電しないように、抜き差し箇所を装着したキュベット電極とともに覆う蓋を設け、その蓋に電源を遮断するスイッチ機能を持たせて、蓋を開けると電気的接続が解除され蓋を閉じると電気的接続が確立できるようにするものがあった。
しかしながら、このようなキュベット電極用チャンバーは、蓋にスイッチ機構を組み込むことから全体のサイズが大きくなりがちであり取り扱いが不便であった。エレクトロポレーションを行う場合は、実験台の上に各種装置を並べたうえ検体の電気抵抗を測定するなど各種パラメータを調整しながら行うことが多く、省スペースの要請と片手で取り扱うことができることが望ましかった。
また小型のサイズのものも提案されているが、いずれも蓋にスイッチ機構を組み込むことから蓋の構造が複雑になっていた。加えてキュベット電極を脱着する際は、ソケット状のキュベット電極用チャンバーの電極にキュベット電極を操作者がマニュアル操作で抜き差しをする必要があった(特許文献1)。
そこで、本発明は、蓋にスイッチ機構を組み込むことをやめるとともに、キュベット電極用チャンバーにコンパクトなキュベット電極脱着補助機構を設けキュベット電極を抜き差しする作業においてキュベット電極の電極部に触れないようしてキュベット電極用チャンバーからキュベット電極を脱着できる機構を案出した。
特表2005−520542号公報
本発明は、このような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的は、安全で使いやすくコンパクトなキュベット電極用チャンバーを提供することである。
本発明は、上記のような課題の下、発明者が鋭意検討を行って、脱着補助機構を検討し、操作者がキュベット電極の脱着操作をする際に、キュベット電極下部の電極が操作者に露出しない位置まで移動させるようにしたものである。
[動作原理]
キュベット電極は、おおむね12mm角で高さ50mm強の直方体形状を有し、その下部の2面の20mmほどの箇所が電極となって外部に露出している(図8参照)。このキュベット電極をキュベット電極用チャンバーに装着する際は、キュベット電極の底面からキュベット電極用チャンバーのキュベット電極ホルダーに挿入して、キュベット電極ホルダーがキュベット電極の電極部を挟み込んで保持するようにキュベット電極の頭をキュベット電極ホルダーのストロークエンドまで押し込めばよい。
しかし、キュベット電極を抜くときは、キュベット電極の蓋をつまんで引っ張るとキュベット電極のホルダーの挟み込みの状態によっては保持力が強く、キュベット電極の蓋だけ外れて内部の細胞懸濁液がコンタミネーション(汚染)する恐れがある。一方、キュベット電極の胴体部分をつかんで引っ張ると装着状態では引っ張りにくいばかりか脱着までの間にキュベット電極の電極部に触れる可能性が生じる。このため、胴体部分をつまんでキュベット電極を取り出しやすくするために機械的な工夫でキュベット電極を押出す装置がある。
しかしながら、このような装置では、取り出しボタンを強く押す場合はキュベット電極がキュベット電極用チャンバーから勢い余って飛び出る恐れがある。
そこで、本発明では、機械的な工夫をさらに発展させてキュベット電極が飛び出さず、かつ片手で扱える程度にコンパクトなものにするように、工夫をした。
具体的には、以下のようになる。
(解決手段1)
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなる。
すなわち電極対を備えたキュベット電極に収納された細胞浮遊液に電気パルスを伝達して細胞のエレクトロポレーションを行うためのキュベット電極用チャンバーであって、電気パルスを受けるために前記キュベット電極が装着されるキュベット電極ホルダーと、装着されたキュベット電極を脱着するためにその位置を移動させる脱着補助機構とを少なくとも備え、前記キュベット電極ホルダーは、前記電気パルスの供給を受ける入力端子と装着された前記キュベット電極を保持するとともに前記入力端子で受けた電気パルスを前記電極対に伝達するホルダー電極対とを備え、前記脱着補助機構は、連結軸を介して互いに回動可能にリンクされた第1梃子部材と第2梃子部材とを備え、前記第1梃子部材は、脱着補助操作が加えられる操作部を有し、前記第2梃子部材は、装着されたキュベット電極に前記脱着補助操作を伝達する作用部を有し、前記操作部に加えられた脱着補助操作の操作量に従って前記作用部が装着されたキュベット電極を移動させてその脱着を容易にすることを特徴とする。
これにより、2つの梃子部材を組み合わせているためキュベット電極用チャンバーにおける操作部とキュベット電極ホルダーの配置の自由度を高めながら操作部に加える脱着補助操作の押圧力と作用部の移動範囲を決定できる。
このため、操作量に応じてキュベット電極を保持したままキュベット電極が露出しない範囲で脱着の容易な位置に移動させることができるのでキュベット電極が飛び出すことがない。この結果、装着されたキュベット電極の脱着が安全で容易にできるコンパクトなキュベット電極用チャンバーを提供できる。
(解決手段2)
前記記載のキュベット電極用チャンバーであって前記第1梃子部材は、前記操作部と第1梃子支軸が平行になるように矩形のフレーム構造を形成し、前記連結軸は、前記操作部及び前記第1梃子支軸と平行になるように前記フレーム構造に架け渡されて配置され、前記第2梃子部材と前記キュベット電極ホルダーは、前記フレーム構造を形成した第1梃子部材に囲まれるように配置されていることが好ましい。
これにより、2つの梃子を用いて、操作部とキュベット電極ホルダーをハウジングの内部にコンパクトに配置することができるため、さらにコンパクトなキュベット電極用チャンバーを提供できる。
(解決手段3)
また、前記記載のキュベット電極用チャンバーであって、前記キュベット電極ホルダーと前記脱着補助機構を収納するハウジングと前記ハウジングの外部に突出するようにして装着されたキュベット電極を覆うためのチャンバー蓋と、をさらに備え、前記操作部は、前記ハウジングの外部に突出して前記脱着補助操作が可能になる操作待機位置と前記ハウジングに退避して前記脱着補助操作が不能になる退避位置との間を移動することができ、前記作用部は、前記キュベット電極が前記ホルダー電極対に装着されてエレクトロポレーションを受けるための装着位置と前記電極対がハウジングの外部に露出しない範囲で前記キュベット電極を前記ハウジングの外側に向けて移動させてその脱着を待機する脱着待機位置との間を移動することができ、前記チャンバー蓋は、前記キュベット電極が装着位置又は脱着待機位置にあっても、これをハウジングとの間で覆うことが可能な非電導性材料からなる開閉自在の蓋であって、前記キュベット電極が前記装着位置に装着されると前記操作部は、前記作用部の移動に伴って前記操作待機位置に移動し前記脱着補助操作が前記操作部に加えられて前記操作部が前記退避位置に移動すると、前記キュベット電極は、前記脱着待機位置に移動することが好ましい。
これにより、キュベット電極の装着操作は、作用部の装着位置から脱着待機位置へのフルストロークに対応し、脱着補助操作は、操作部の操作待機位置から退避位置へのフルストロークとなる。
このため、キュベット電極を装着すると脱着補助操作が可能になるとともにエレクトロポレーションが可能になり、その後、操作部をストロークエンドまで押し込んで脱着補助操作を完了すると、キュベット電極は脱着待機位置に移動するためエレクトロポレーション終了後のキュベットの電極脱着がさらに容易にできる。
(解決手段4)
また、前記キュベット電極ホルダーは、さらに電気パルスを供給する電源に接続するためのケーブルの引込口又は接続口を備え、前記引込口は、ハウジングの後部に配置され、前記操作部は、ハウジングの上面前部に配置されて前記挿入口より高さ方向の低い位置に設けられ、前記ハウジングの前側から順に、前記操作部、前記挿入口、前記引込口又は接続口の順に並んで配置されていることが好ましい。
本例の第1梃子部材と第2梃子部材は配置の自由度が高いため第1梃子部材の第1梃子支軸の位置が高くとれる。このため第1梃子支軸の下にケーブルをキュベット電極ホルダーの入力端子まで通す空間をハウジング内に作ることが可能になり、電気パルスを供給する電源に接続するためのケーブルの引込口をハウジングの後面下部に配置することが可能になった。
このような配置の自由度を確保した結果、前記ハウジングの前側から順に、操作部、挿入口、引込口又は接続口の順に並んで配置することができる。
これにより、本例のキュベット電極用チャンバーは、狭い机上に設置されても安全でコンパクトなことに加え設置がしやすくまた操作がしやすい。
(解決手段5)
また、前記脱着待機位置は、前記操作部の操作ストロークエンドの位置に対応して設けられていることが好ましい。
これにより、操作時にストロークエンドまで一気に押し込むことができ、操作者の力の入れ具合などに煩わされずに脱着補助操作を行うことができる。ストロークエンドにストッパーを配置して押出しのストロークを制限するとともに、ストロークエンドでキュベット電極ホルダーがキュベット電極を確実に保持する状態を維持することができる。
本発明は、以上のような構成により、安全で使いやすいコンパクトなキュベット電極用チャンバーを提供できる。
本発明の一例であるキュベット電極用チャンバー100の外観の斜視図である。キュベットが装着されており、蓋が開いた状態を示している。 本発明の一例であるキュベット電極用チャンバー100の分解斜視図である。 図3(a)は、図2の分解斜視図の一部拡大図である。図3(b)は、ホルダー電極対22を構成するバネ電極22aの正面模式図を示している。 装着されたキュベット電極Cが脱着待機位置P21に持ち上げられた様子を示す本例のキュベット電極用チャンバー100の概略横断面斜視図である。 装着されたキュベット電極Cが脱着待機位置P21に持ち上げられた様子を示す本例のキュベット電極用チャンバー100の概略縦断面図である。 キュベット電極Cが装着位置P22に装着され、作用部324が押し下げられた様子を示す本例のキュベット電極用チャンバー100の概略横断面斜視図である。 キュベット電極Cが装着位置P22に装着され、作用部324が押し下げられた様子を示す本例のキュベット電極用チャンバー100の概略縦断面図である。 図8(a)は、本例のキュベット電極用チャンバー100に用いるキュベット電極Cの一例の正面図であり、図8(b)はその断面模式図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<キュベット電極用チャンバーの概要>
(外観)
図1に、本例のキュベット電極用チャンバー100の外観の斜視図を示す。同図は、本例キュベット電極用チャンバー100にキュベット電極Cが装着されチャンバー蓋50が開いた状態を示している。
同図に示すように、本例のキュベット電極用チャンバー100は、後述のキュベット電極ホルダー20と脱着補助機構30を収納するハウジング40と、キュベット電極Cが装着された際にそのキュベット電極Cを覆うことができる開閉自在のチャンバー蓋50とを備えている。
本例のキュベット電極用チャンバー100は、操作者がキュベット電極Cを装着し必要なエレクトロポレーションが終了後に操作者がその装着されたキュベット電極Cを安全で簡便に脱着することを目的とするものである。
なお、説明の便宜上、本明細書では、図1に示すように前後、左右、及び上下を定める。すなわち、本例キュベット電極用チャンバー100の操作部312のある側を前、挿入口41bのある側を後と呼び、前側から後側に向けて左側を左、キュベット電極Cの装着する方向を下、脱着する方向を上と呼ぶ。
(分解斜視図)
図2に、本例キュベット電極用チャンバー100の分解斜視図を示す。
ハウジング40は、基台34に支持されたキュベット電極ホルダー20と脱着補助機構30を内部に収納している。ハウジング40の上部には、装着されたキュベット電極Cをカバーする開閉自在のチャンバー蓋50が設けられている。ハウジング40の内部には電気パルスを供給するケーブル60が引き込まれている。
基台34の下面には機械的強度を高めるために金属製の底板43が設けられ、底板43には設置面に対する滑り止めと絶縁のためのゴムクッション44が設けられている。底板43は、基台34とともにハウジング40にハウジング用ビス45で固定されている。底板43は、錆防止のためにステンレス製が望ましい。
以下、ハウジング40、チャンバー蓋50、ハウジング40内部のキュベット電極ホルダー20と脱着機構30について順次説明する。
<ハウジング>
図1、図2に示すように、ハウジング40は、前側が低く、後側が高い立体形状を有しており、平面視すなわち上側から見るとほぼ矩形である。その角は、いずれも丸く形成されている。ハウジング40は、樹脂製で難燃性のポリカーボネート樹脂が望ましい。
ハウジング40はその内部に、キュベット電極ホルダー20と前記脱着機構30を収納する。また、その外部からエレクトロポレーションに用いる電気パルスを供給するケーブル60がその内部の入力端子21に引き込まれている。
ハウジング40は、その上部になだらかに後側から前側に向けて傾斜する傾斜操作パネル42を有し、その後側上部には、上側に向けて突出する操作台41を有する。操作台41の上面には操作台パネル41aが設けられ、その中央にはエレクトロポレーションを施すためにキュベット電極Cを装着する挿入口41bが開けられている。
ハウジング40の前端と操作台41との中間部には、傾斜操作パネル42の開口42aからハウジング40の外部に向けて突出できハウジング内部に向けて退避できるように操作部312が設けられている。なお、操作部312は、後述の脱着機構30の操作部312である。
操作台パネル41aの挿入口41bはキュベット電極Cの断面形状(図8参照)に合わせてほぼ矩形であり、ハウジング40に収納されたキュベット電極ホルダー20に装着することができるようになっている。この挿入口41bは、テーパー部41c(図2、図4等参照)が入側に設けられており、キュベット電極Cを確実に簡便に装着できるよう設けられているとともに、電極対Ceがホルダー電極対22と正しく接触するようにキュベット電極Cに設けられた突起C3を導くガイド溝41dが設けられている(図2参照)。
<蓋>
ハウジング40には、操作台パネル41aを覆うチャンバー蓋50が設けられている。チャンバー蓋50は操作台パネル41aの後端にチャンバー蓋50の開閉機構であるヒンジ51を介し開閉自在に設けられている。ヒンジ51は、ヒンジ用ビス54で固定されたヒンジカバー52の内部にクリックバネ53を有し任意の箇所で開閉状態を維持することができる。
チャンバー蓋50は、電気絶縁性を有する非電導性部材、たとえばポリカーボネート樹脂を採用することができる。チャンバー蓋50を用いるのは、後述するようにエレクトロポーションを施す際に電気パルスをキュベット電極Cに印加するので、チャンバー蓋50を閉止することで装着されたキュベット電極Cを覆うことにより操作者が誤って接触することを防止するためである。チャンバー蓋50を閉止した状態でもキュベット電極Cの様子が見えるように透明のポリカーボネート樹脂を用いることができる。また、熱が加わっても容易に燃えることがないように難燃性であることが望ましい。
チャンバー蓋50は、閉止した際に後述の脱着機構30によって装着していたキュベット電極Cを脱着待機位置P21にした場合であってもキュベット電極Cがチャンバー蓋50に接触しないようにその高さを決定する。このためチャンバー蓋50は、キュベット電極Cが装着位置P22又は脱着待機位置P21にあってもこれを覆うことが可能な開閉自在の蓋である。このようにすると、エレクトロポレーション開始から終了までチャンバー蓋50は閉止し、エレクトロポレーションを終了してキュベット電極Cを脱着待機位置P21に移動した後に操作者がチャンバー蓋50を開けてキュベット電極Cを容易に安全に取り出すことができる。
ヒンジ51は、操作者がキュベット電極チャンバー100にキュベット電極Cの着脱が容易に可能なようにチャンバー蓋50が蓋閉止位置(図4参照)から約90度回転した蓋開放位置(図6参照)にすることができる。なお、蓋開放位置でホールドするようにすることもでき、さらに蓋閉止位置から180度回転するようにしてもよい。
<ハウジング内部>
(基台)
ハウジング40はその内部にキュベット電極ホルダー20と脱着機構30が基台34に組付けられて収納されている。基台34は、ポリカーボネート樹脂製で、難燃性であることが望ましい。組付けられた基台34は、ハウジング40で覆われて底板43とともにハウジング40にビス止めされている。
また、エレクトロポレーションに必要な電気パルスを供給するケーブル60がハウジング40内に引き込まれ基台34に設けられた入力端子21に電気的に接続されるとともに基台34に固定されている。ケーブル60は、エレクトロポレーション実施時にはエレクトロポレーター(不図示)に接続される。
<キュベット電極ホルダー>
本例のキュベット電極ホルダー20は、電気パルスの供給を受ける入力端子21と装着されたキュベット電極Cを保持するとともに入力端子21で受けたエレクトロポレーター(不図示)から供給される電気パルスを電極対Ceに伝達するホルダー電極対22とを備える。
ホルダー電極対22は、図3(a)、(b)に示すように、銅板を折り曲げて形成した2つのバネ電極22aを向かい合わせて基台34から立ち上がるように配置させたものである。2つのバネ電極22aの間にキュベット電極Cが装着される装着口42bが形成される。バネ電極22aは、導電性材料であれば銅板に限らない。
バネ電極22aは、Lの字型に曲げられたバネ電極基部22a3と、ヘアピン状に折り曲げられた第1折曲げ部22a1及び内側に鈍角に折り曲げられた第2折曲げ部22a2を有する。
各バネ電極基部22a3は、それぞれ入力端子21に接続されて基台34のバネ電極支持部34cにビスで固定され、バネ電極基部22a3から先端側に延びた箇所に第1折曲げ部22a1が形成されている。第1折曲げ部22a1は、対向するもう一方のバネ電極22aに向かってヘアピン状に折り曲げられて形成される。対抗するもう一方のバネ電極22aも同様である。2つのバネ電極22aのヘアピン状に折り曲げられて二重になった箇所は、その間にキュベット電極Cが挿入されて装着される装着口42bを形成する。
第1折曲げ部22a1からさらに先端側に延びた箇所に第2折曲げ部22a2が対向するもう一方のバネ電極22aから離れるように鈍角に折り曲げられて形成されている。第2折曲げ部22a2は、キュベット電極Cが装着口42bから挿入されるとキュベット電極Cの底面がこの第2折曲げ部22a2を越えてバネ電極22aと電極部Ceaと接触し装着位置P22に装着されると電極対Ceとホルダー電極対22の電気的接続をすることができ、同時に機械的保持を行う。
各バネ電極22aは、二重に折り曲げられて形成されるため、その弾性により電極部Ceaと確実に接触することができ、また抜き差しの耐久性も高くすることができる。
以上のようにホルダー電極対22は、2つの向かい合うバネ電極22aを有し、その間にキュベット電極Cを挟んで保持することが可能である。各バネ電極22aは、それぞれ対応する電極対Ceの各電極部Ceaに接触して電気的に接続される。
なお、後述のようにキュベット電極Cを脱着待機位置P21に移動させる時にキュベット電極Cの底面が第2折り曲げ部22a2を越えないように脱着補助操作のストロークが設定されている。キュベット電極Cを保持し脱着補助操作時にキュベット電極Cの飛び出しを防止するためである。
<脱着機構>
脱着機構30は、基台34に支えられて互いに回動可能に連結部材である連結軸33を介してリンクされた第1梃子部材31と第2梃子部材32とを備えている。
脱着機構30の作用は次のようなものである。すなわちキュベット電極Cを脱着のために移動する際は、第1梃子部材31に加えられた操作力が第2梃子部材32を介して装着されたキュベット電極Cに伝達され、この逆にキュベット電極Cを装着する際は、キュベット電極Cに加えられた操作力が第2梃子部材32を介して第1梃子部材31に伝達される。
(脱着機構の配置)
図3に示すように第1梃子部材31は、矩形の枠フレーム形状であり、第2梃子部材32は、板状の第2梃子本体32aからアーム32bが斜めに伸びている。
第1梃子部材31は、第2梃子部材32とキュベット電極ホルダー20を取り囲むように配置されている。
(梃子の機能)
第1梃子部材31及び第2梃子部材32は、それぞれ梃子の機能を果たすものである。一般に梃子は、力点、支点及び作用点を有する。力点は力を加える点であり、作用点はその力が働く点である。梃子は、支点を固定された中心として回転することにより力点を動かすと作用点が動き回転モーメントを伝達することができる。これが梃子の機能である。
このため力点、支点及び作用点の位置関係によって力の大きさと移動距離を変化させることができる。たとえば力点に小さい力を加え作用点で大きい力を得たり力点の移動距離と作用点の移動距離を調節したりすることができる。
後述のキュベット電極Cの脱着補助操作Op1、キュベット電極Cの装着操作Op2が脱着機構30に加えられると連結軸33でリンクした第1梃子部材31と第2梃子部材32は、それぞれ梃子の機能を果たして脱着機構30が動作する。
(第1梃子部材)
第1梃子部材31は、脱着補助操作Op1が加えられる操作部312を有する。操作部312は、ほぼ直方体形状を有し2本の梃子要素311と接続され、各梃子要素311は、それぞれ第1梃子支軸313の端部に接続されている。第1梃子部材31は、操作部312と2本の梃子要素311と第1梃子支軸313が結合されて全体としてほぼ矩形の枠形状を有している。
各梃子要素311は、操作部312に近いところにそれぞれ第1梃子貫通孔314を有している。この第1梃子貫通孔314に連結軸33が貫通して配置されて第2梃子部材32の一端の第2梃子貫通孔323に回動可能に結合されている。連結軸33の軸方向の動きを規制するために基台34には、抜け止め34aが設けられている。
第1梃子支軸313は、基台34の後方側に設けられた第1梃子支軸支持部34dに回動可能に支持されている。この第1梃子支軸支持部34dで支持される支軸の高さ方向の位置は操作パネルの傾斜に沿って入力端子21の高さよりも高くなっている。このため本例のキュベット電極用チャンバー100のケーブル60をハウジング40の後面から第1梃子支軸313の下を通って引き込むことができ脱着補助機構30とキュベット電極ホルダー22をコンパクトにハウジング40に収納することが可能になっている。また同時に、傾斜操作パネル42の操作部312が傾斜操作パネル42の前側の低い位置に配置することができ、操作者は、本例のキュベット電極用ホルダー100の操作部312を押し下げる際に手首を設置面につけながら操作することができるため、使いやすく、また、疲れにくい。
操作部312の下面には、ストッパー312aが設けられ、操作部312が脱着補助操作Op1により押し下げられた際に基台34に当接してそのストロークエンドを定めている。
以上のように、第1梃子部材31は、脱着補助操作Op1が加えられる操作部312を一端に有するとともに、他端に第1梃子支軸313を有し、その中間に連結軸33が配置されて第2梃子部材32の一端に回動可能に結合されている。
(第2梃子部材)
第2梃子部材32は、板状の第2梃子本体32aとこれから伸びるアーム32bを有する。アーム32bは、その先端に作用部324を有し、作用部324は、装着されたキュベット電極Cの底面に当接する。このため作用部324は、キュベット電極Cに脱着補助操作Op1を伝達しキュベット電極Cを押し上げることができる。またキュベット電極Cが装着される際は、キュベット電極Cの底面が当接する作用部324を押し下げることができる。
第2梃子本体32aのアーム32bと反対側には第2梃子貫通孔323が開けられて連結軸33が通されて第1梃子部材31と回動可能に連結されている。
第2梃子貫通孔323には第2梃子支軸322が配置され回動可能に基台34に支持されている。一方、第2梃子本体32aのアーム32b側には、第2梃子支軸322が配置され基台34の第2梃子支持部34bに回動可能に支持されている。
以上のように前記第2梃子部材32は、他端に脱着補助操作Op1をキュベット電極Cに伝達する作用部324を有するとともに、その中間に第2梃子支軸322が配置されている。
(第1梃子部材と第2梃子部材の梃子機能)
第1梃子部材31及び第2梃子部材32は、全体として梃子機能を有し、前記操作部312に加えられた脱着補助操作Op1の操作量に従って作用部324が装着されたキュベット電極Cを移動させる。
(脱着補助操作における梃子機能)
次に脱着補助操作Op1をする場合と装着操作Op2をする場合の梃子機能をそれぞれ説明する。
脱着補助操作Op1が第1梃子部材31の操作部312に加えられると、第2梃子部材32の作用部324がキュベット電極Cをホルダー電極対22に保持された状態を維持したまま装着位置P22から脱着待機位置P21に移動する。
この場合、第1梃子部材31においては、脱着補助操作Op1が加えられる操作部312が力点、第1梃子支軸313が支点、作用点が第1梃子貫通孔314となり、連結軸33に脱着補助操作Op1が伝達されて連結軸33を介して第2梃子部材32に伝達される。
第2梃子部材32においては、連結軸33を介して脱着補助操作Op1が伝達される第2梃子貫通孔323が力点、第2梃子支軸322が支点、作用部324が作用点となり、キュベット電極Cに脱着補助操作Op1が伝達される。
(装着操作における梃子機能)
一方、装着操作Op2がキュベット電極Cを介して第2梃子部材32の作用部324に加えられると、第1梃子部材31の操作部312が退避位置P11から操作待機位置P12に移動する。
この場合、第2梃子部材32においては、装着操作Op2が加えられる作用部324が力点、第2梃子支軸322が支点、作用点が第2梃子貫通孔323に通された連結軸33となり、装着操作Op2は連結軸33を介して第1梃子部材31に伝達される。
第1梃子部材31においては、第1梃子貫通孔314に通された連結軸33が力点、第1梃子支軸313が支点、操作部312が作用点となり、操作部312に装着操作Op2が伝達されて操作部312が操作待機位置P12に移動する。
(キュベット電極及びキュベット電極の電極対)
図8に本例のキュベット電極用チャンバー100に用いるキュベット電極Cを示す。
キュベット電極Cは、その内部に細胞懸濁液Csを収容して電気パルスを与えることにより細胞にエレクトロポレーションをするための容器である。その構造は事実上の標準となっており、本例のキュベット電極用チャンバー100で用いるものは、図8に示すような構造になっている。
図8(a)に示すように、キュベット電極Cは、一定のギャップGをもって対向して配置された各電極部Ceaからなる電極対Ceと、これらを固定するとともにそのギャップGの間に細胞懸濁液Csを収納できる空間を形成した上部に開口のあるキュベット部C2と、キュベット部C2の上部開口を閉止する開閉自在のキュベット蓋C1とからなる。本例の電極対Ceは、アルミニウム合金をダイキャストで製造することができる。キュベット部C2は、絶縁体である。透明樹脂であることが望ましい。
絶縁体からなるキュベット部C2は、電極対Ceを一定のギャップGをもって固定するとともに、そのギャップGと連続する細胞懸濁液Csを収容するための空間を内部に作るように形成されている。
図8(b)にその横断面の端面を示す。電極対Ceの各電極部Ceaは、おおよそH型の断面を有しており、それぞれの外側の電極面に極性の異なる電気パルスが出力されると、細胞懸濁液Csを介して互いに向かい合う内側の電極面の間に、電気パルスに応じた電場を形成する。この電場により細胞懸濁液Cs中の細胞にエレクトロポレーションをすることができる。
<脱着補助操作及び装着操作>
以下、脱着補助操作Op1と装着操作Op2について図4〜図7を用いて説明する。
図4と図6は、本例のキュベット電極用チャンバー100の概略横断面斜視図であり、図4は、装着されたキュベット電極Cが脱着待機位置P21に持ち上げられた様子を示し、図6は、キュベット電極Cが装着位置P22に装着され作用部324が押し下げられた様子を示している。また図5と図7は、本例のキュベット電極用チャンバー100の概略縦断面斜視図であり、図5は、装着されたキュベット電極Cが脱着待機位置P21に持ち上げられた様子を示しており、図7は、キュベット電極Cが装着位置P22に装着され作用部324が押し下げられた様子を示している。
(装着操作)
装着操作Op2とは、エレクトロポレーションを実施するためにキュベット電極Cをホルダー電極対22のバネ電極22aで挟まれるように本例の装着位置P22まで移動させる操作をいう。
図6及び図7は、キュベット電極Cが装着位置P22に装着された状態を示している。装着操作Op2が開始され、それが完了した状態である。装着操作Op2を開始するキュベット電極Cの装着前の最初の状態は、図2に示すようにキュベット電極Cと本例のキュベット用チャンバー100は分離されている。この状態から装着操作Op2が開始する。
まず操作者は、キュベット電極Cの側面の下部に露出している電極対Ceを下側にしてハウジング40に設けられた挿入口41bにキュベット電極Cを差し込む。挿入口41bのテーパー部41cには、キュベット電極Cの突起C3が通過するガイド溝41dが設けられている。キュベット電極Cを差し込む際は、キュベット電極Cの突起C3がガイド溝41dを通過するように差し込む。このようにすると、電極対Ceとホルダー電極対22が正しく接触する向きにキュベット電極Cを差し込むことができる。
次に、キュベット電極Cを正しい向きに挿入すると図6に示すようにホルダー電極対22のホルダー電極対22が形成する装着口42bにキュベット電極Cは差し込まれていく。そうすると図4及び図5に示すようにキュベット電極Cは、脱着待機位置P21を通過する。通過するとキュベット電極Cの底面は、第2梃子部材32の作用部324に当接し、その後は、作用部324を押し下げていく。作用部324が押し下げられると、同時に連動する操作部312が退避位置P11から操作待機位置P12に向けて移動を開始する。図5に示すように退避位置P11では、操作部312がハウジング40の内部に退避し、その上面は、ほぼハウジング40の傾斜操作パネル42とほぼ同一平面になっている。この退避位置P11では、ストッパー312aが基台34に突き当たっており、後述の脱着補助操作Op1はすることができない。
さらにキュベット電極Cを差し込むと、キュベット電極Cの底面が基台34に設けられた挿入底面23に突き当たる。この状態が先に図6及び図7で示すキュベット電極Cが装着位置P22に移動した状態である。
この装着位置P22では、図6に示すように第2梃子部材32の作用部324は、キュベット電極Cの底面に当接したまま基台34に設けられた退避空間35に移動する。また電極対Ceは、それぞれの電極部Ceaの主に第2折曲げ部22a2と接触して電気的に接続するとともに基台34の挿入底面23とともに機械的に保持される。
一方、図7に示すように操作部312は、作用部324と連動して操作待機位置P12に移動する。操作待機位置P12の操作部312は、ハウジング40の傾斜操作パネル42から突出し後述の脱着補助操作Op1が可能な状態になる。
装着位置P22では、キュベット電極Cは、ホルダー電極対22に挟まれてキュベット電極ホルダー20に保持された状態となる。図1に装着した状態の本例のキュベット電極用チャンバー100の外観を示す。この後、チャンバー蓋を閉止した後に電気パルスがケーブル60を介してエレクトロポレーター(不図示)からホルダー電極対22に供給すると電極対Ceを介してキュベット電極C内に電気パルスを供給しエレクトロポレーションすることが可能になる。エレクトロポレーション中は、チャンバー蓋50は閉止することが望ましい。
(脱着補助操作)
エレクトロポレーション終了後は、キュベット電極Cの脱着補助操作Op1を行う。
脱着補助操作Op1とは、装着位置P22に装着されたキュベット電極Cを脱着待機位置P21まで操作者が移動させる操作をいう。
図6及び図7は、先述のように装着操作Op2が完了しキュベット電極Cが装着位置P22に装着された状態を示している。図6に関わらずエレクトロポレーションを終了した後は、脱着補助操作Op1をした後に、チャンバー蓋50を開けてキュベット電極Cを取り出す。
図7に示すように装着位置P22で操作部312は、操作待機位置P12にあってハウジング40の傾斜操作パネル42から突出し脱着補助操作Op1が可能な状態である。また作用部324は、キュベット電極Cの底面に当接している。
図6及び図7の状態で脱着補助操作Op1が操作部312に加えられると作用部324は、装着されたキュベット電極Cを押し上げて装着位置P22から脱着待機位置P21に移動させていく。操作部312は、操作待機位置P12から退避位置P11に移動し操作部312のストッパー312aが基台34に当接するとストロークエンドとなる。この状態がキュベット電極Cの脱着待機位置P21である。
前述のようにキュベット電極Cは、脱着待機位置P21でホルダー電極対22に挟まれてキュベット電極ホルダー20に保持された状態が維持される。このため操作部312をストロークエンドまで移動させてもキュベット電極Cは、勢い余ってハウジング40の外部に飛び出すことがなく操作部312のストロークエンドで停止する。
以上のように、ストッパー312a及び挿入底面23の働きにより、本例のキュベット電極用チャンバー100は、操作部312の操作待機位置P12から退避位置P11へのフルストロークが作用部324の装着位置P22から脱着待機位置P21へのフルストロークに対応している。
また脱着補助機構30とキュベット電極ホルダー20を配置しているのでコンパクトなキュベット電極用チャンバーCを提供できる。
さらに第1梃子部材31と第2梃子部材32は、配置の自由度が高いため第1梃子部材31の第1梃子支軸313の位置を高くすることができる。このため、第1梃子支軸313の下にケーブル60を通す空間を作ることが可能になり電気パルスを供給する電源に接続するためのケーブル60の引込口46をハウジング40の後面下部に配置することができる。
このように本例のキュベット電極用チャンバー100は、第1梃子部材31と第2梃子部材32の配置の自由度を確保したため、ハウジング40の前側から順に、操作部312、挿入口41b、引込口46の順に並ぶように配置することができ、実験室の狭い机上に設置しても操作がしやすく安全でコンパクトなキュベット電極用チャンバー100が実現できる。
なお、引込口46は、電源からのケーブルを受ける接続口であってもよく、その場合は、接続口と入力端子21を接続する内部ケーブルを設ければよい。
本例のキュベット電極用チャンバー100は、エレクトロポレーション電気的遺伝子導入を行うためのものだけでもなく、様々な電気パルスの供給を受けるものにも適用できる。
C:キュベット電極
C1:キュベット蓋
C2:キュベット部
C3:突起
Ce:電極対
Cea:電極部
Cs:細胞懸濁液
G:ギャップ
Op1:脱着補助操作
Op2:装着操作
P11:退避位置
P12:操作待機位置
P21:脱着待機位置
P22:装着位置

100:キュベット電極用チャンバー
20:キュベット電極ホルダー
21:入力端子
22:ホルダー電極対
22a:バネ電極
22a1:第1折曲げ部
22a2:第2折曲げ部
22a3:バネ電極基部
23:挿入底面

30:脱着機構
31:第1梃子部材
311:梃子要素
312:操作部
312a:ストッパー
313:第1梃子支軸
314:第1梃子貫通孔
32:第2梃子部材
32a:第2梃子本体
32b:アーム
322:第2梃子支軸
323:第2梃子貫通孔
324:作用部
33:連結軸
34:基台
34a:抜け止め
34b:支持部
34c:バネ電極支持部
34d:第1梃子支軸支持部
35:退避空間

40:ハウジング
41:操作台
41a:操作台パネル
41b:挿入口
41c:テーパー部
41d:ガイド溝
42:傾斜操作パネル
42a:開口
42b:装着口
43:底板
44:ゴムクッション
45:ハウジング用ビス
46:引込口
50:チャンバー蓋
51:ヒンジ
52:ヒンジカバー
53:クリックバネ
54:ヒンジ用ビス
60:ケーブル

Claims (5)

  1. 電極対を備えたキュベット電極に収納された細胞懸濁液に電気パルスを伝達して細胞にエレクトロポレーションを行うためのキュベット電極用チャンバーであって、
    電気パルスを受けるために前記キュベット電極が装着されるキュベット電極ホルダーと装着されたキュベット電極を脱着するためにその位置を移動させる脱着補助機構とを少なくとも備え、
    前記キュベット電極ホルダーは、前記電気パルスの供給を受ける入力端子と装着された前記キュベット電極を保持するとともに前記入力端子で受けた電気パルスを前記電極対に伝達するホルダー電極対とを備え、
    前記脱着補助機構は、連結軸を介して互いに回動可能にリンクされた第1梃子部材と第2梃子部材とを備え、
    前記第1梃子部材は、脱着補助操作が加えられる操作部を有し、
    前記第2梃子部材は、装着されたキュベット電極に前記脱着補助操作を伝達する作用部を有し、
    前記操作部に加えられた脱着補助操作の操作量に従って前記作用部が装着されたキュベット電極を移動させてその脱着を容易にするキュベット電極用チャンバー。
  2. 請求項1記載のキュベット電極用チャンバーであって、
    前記第1梃子部材は、前記操作部と第1梃子支軸が平行になるように矩形のフレーム構造を形成し、
    前記連結軸は、前記操作部及び前記支軸と平行になるように前記フレーム構造に架け渡されて配置され、
    前記第2梃子部材と前記キュベット電極ホルダーは、前記フレーム構造を形成した第1梃子部材に囲まれるように配置されているキュベット電極用チャンバー。
  3. 請求項1又は2に記載のキュベット電極用チャンバーであって、
    前記キュベット電極ホルダーと、前記脱着補助機構を収納するハウジングと、前記ハウジングの外部に突出するようにして装着されたキュベット電極を覆うためのチャンバー蓋と、をさらに備え、
    前記操作部は、前記ハウジングの外部に突出して前記脱着補助操作が可能になる操作待機位置と、前記ハウジングに退避して前記脱着補助操作が不能になる退避位置との間を移動することができ、
    前記作用部は、前記キュベット電極が前記ホルダー電極対に装着されてエレクトロポレーションを受けるための装着位置と、前記電極対がハウジングの外部に露出しない範囲で前記キュベット電極を前記ハウジングの外側に向けて移動させてその脱着を待機する脱着待機位置との間を移動することができ、
    前記チャンバー蓋は、前記キュベット電極が装着位置又は脱着待機位置にあっても、これをハウジングとの間で覆うことが可能な非電導性材料からなる開閉自在の蓋であって、
    前記キュベット電極が前記装着位置に装着されると、前記操作部は前記作用部の移動に伴って前記操作待機位置に移動し、前記脱着補助操作が前記操作部に加えられて前記操作部が前記退避位置に移動すると、前記キュベット電極は前記脱着待機位置に移動するキュベット電極用チャンバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のキュベット電極用チャンバーであって、
    さらに、電気パルスを供給する電源に接続するためのケーブルの引込口又は接続口を備え、
    前記引込口は、ハウジングの後部に配置され、
    前記操作部は、ハウジングの上面前部に配置されて前記挿入口より高さ方向の低い位置に設けられ、前記ハウジングの前側から順に、前記操作部、前記挿入口、前記引込口又は接続口の順に並んで配置されているキュベット電極用チャンバー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のキュベット電極用チャンバーであって、
    前記脱着待機位置は、前記操作部の操作ストロークエンドの位置に対応して設けられたキュベット電極用チャンバー。
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