JP2021164978A - 情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮想ロボットの手先の位置を高精度にシミュレートする。【解決手段】情報処理装置1は、仮想空間において仮想ロボットの動作をシミュレートするCPU10を有する。CPU10は、仮想ロボットの動作により仮想ロボットの関節に作用する負荷力を求める。CPU10は、仮想ロボットの関節に作用する負荷力に基づき、仮想ロボットの変形量を求める。CPU10は、仮想ロボットの変形量に基づき、仮想ロボットの手先の位置を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、仮想ロボットを用いたシミュレーションに関する。
生産ラインにおいてロボット装置を用いた組立、搬送、塗布といった動作の自動化が行われている。ロボット装置は、複数の関節を有するロボットを備える。このようなロボットについては、実空間ではなく、仮想空間上の仮想ロボットを用いてシミュレートする技術が研究されている。特許文献1には、部品の変形をシミュレートする技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2017−16458号公報
近年、ロボットには、嵌合作業など、より精密な動作が要求され、ロボットの手先の位置を高精度に位置決めする必要がある。したがって、仮想ロボットを用いたシミュレーションにおいては、高精度な手先の位置情報が要求されている。
本発明は、仮想ロボットの手先の位置を高精度にシミュレートすることを目的とする。
本発明の情報処理方法は、処理部が、仮想空間において仮想ロボットの動作をシミュレートする情報処理方法であって、前記処理部が、前記仮想ロボットの動作により前記仮想ロボットの関節に作用する負荷力を求め、前記仮想ロボットの前記関節に作用する前記負荷力に基づき、前記仮想ロボットの変形量を求め、前記仮想ロボットの前記変形量に基づき、前記仮想ロボットの手先の位置を求める、ことを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、仮想空間において仮想ロボットの動作をシミュレートする処理部を備え、前記処理部が、前記仮想ロボットの動作により前記仮想ロボットの関節に作用する負荷力を求め、前記仮想ロボットの前記関節に作用する前記負荷力に基づき、前記仮想ロボットの変形量を求め、前記仮想ロボットの前記変形量に基づき、前記仮想ロボットの手先の位置を求める、ことを特徴とする。
仮想ロボットの手先の位置を高精度にシミュレートすることができる。
実施形態に係る情報処理装置1のブロック図である。 実施形態に係る仮想空間VSの説明図である。 実施形態に係る情報処理方法のフローチャートである。 (a)は、図3のステップS1の処理を示すフローチャートである。(b)は、図3のステップS2の処理を示すフローチャートである。 図3のステップS3の処理を示すフローチャートである。 図5のステップS33の処理を示すフローチャートである。 (a)は、図6のステップS331を説明するための部品の模式図である。(b)は、図6のステップS332を説明するための部品の模式図である。 実施形態に係るディスプレイの模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、コンピュータで構成された装置本体1Aと、入力部の一例である入力装置19と、表示部の一例であるディスプレイ20と、を備える。
装置本体1Aは、シミュレータとして機能する。装置本体1Aは、処理部の一例であるCPU10と、ROM11と、RAM12と、HDD13と、ディスクドライブ14と、インタフェース15,16,17と、を有する。CPU10と、ROM11と、RAM12と、HDD13と、ディスクドライブ14と、インタフェース15,16,17とが、バス18を介して相互通信可能に接続されている。
CPU10は、プロセッサである。ROM11には、CPU10を動作させるための基本プログラムが格納されている。RAM12は、CPU10によって処理中のデータが一時的に格納される記憶領域である。HDD13には、仮想空間上の部品として用いる3次元CADデータや三次元有限要素法の計算式などの各種情報が予め記憶している。また、HDD13には、CPU10による処理結果等のデータがCPU10の命令によって記録される。更に、HDD13には、CPU10にシミュレーションを行わせるプログラム31が格納されている。即ち、HDD13は、後述する情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム31を記録した、コンピュータにより読み取り可能な非一時的な記録媒体である。プログラム31は、アプリケーションソフトウェアである。CPU10は、HDD13からプログラム31を読み出して実行することにより、後述する情報処理方法(シミュレーション方法)を実行する。
ディスクドライブ14は、記録ディスク32に記録された各種データを読み出すことができる。
インタフェース15には、入力装置19が接続されている。入力装置19は、例えばマウスやキーボードである。ユーザは、入力装置19を操作することにより、CPU10に各種情報を入力することができる。
インタフェース16には、ディスプレイ20が接続されている。ディスプレイ20は、CPU10に制御されることで、シミュレーション結果等の画像を表示することができる。
インタフェース17には、外部記憶装置21が接続可能である。CPU10は、インタフェース17に接続された外部記憶装置21から各種データを読み出したり、外部記憶装置21に各種データを書き込んだりすることができる。
なお、本実施形態では、コンピュータによって読み取り可能な非一時的な記録媒体がHDD13であり、HDD13にプログラム31が記録されているが、これに限定するものではない。プログラム31は、コンピュータによって読み取り可能な非一時的な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。プログラム31をコンピュータに供給するための記録媒体としては、外部記憶装置21や記録ディスク32、例えばフレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
図2は、実施形態に係る仮想空間VSの説明図である。図2には、仮想空間VSにおける仮想ロボット300を模式的に図示している。仮想ロボット300は、複数の部品(3次元CADデータで近似されたモデル)で構成されている。仮想ロボット300は、多関節ロボット、具体的には垂直多関節ロボットを模擬したものである。
仮想ロボット300は、ベースである部品401と、部品401に関節J1を介して連結されている第1フレームである部品402と、を含む。仮想ロボット300は、部品402に関節J2を介して連結されている第2フレームである部品403を含む。仮想ロボット300は、部品403に関節J3を介して連結されている第3フレームである部品404を含む。仮想ロボット300は、部品404に関節J4を介して連結されている第4フレームである部品405を含む。仮想ロボット300は、部品405に関節J5を介して連結されている第5フレームである部品406を含む。仮想ロボット300は、部品406に関節J6を介して連結されている第6フレームである部品407を含む。部品407は、仮想ロボット300の手先、即ちロボットハンドに相当する部品である。
各部品402〜407は、各関節J1〜J6において1軸周りの回転方向に回転可能である。各関節J1〜J6における2つの部品の接続部分を、接続点51〜56とする。部品407には、手先の位置を示す目標点57が設定される。
本実施形態は、三次元有限要素法によって各部品401〜407の変形を計算することにより、各関節J1〜J6の接続点51〜56の位置の変化を解析するものである。つまり、各関節J1〜J6を駆動して仮想ロボット300を動作させる際に、仮想ロボット300の手先の位置が仮想空間VSにおいてどのように移動するかをシミュレートするものである。以下、CPU10による情報処理方法(シミュレーション方法)を、フローチャートを用いて具体的に説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理方法のフローチャートである。CPU10は、演算処理を開始することにより、図3に示すように、部品情報の設定処理(S1)、機構情報の設定処理(S2)、シミュレーション処理(S3)を順に実行する。
まず、ステップS1の処理について具体的に説明する。図4(a)は、ステップS1の処理を示すフローチャートである。CPU10は、各部品401〜407の情報を読み込む(S11)。各部品401〜407の形状や材質、座標といった部品情報は、CADソフトウェアなどから読み込んでもよいし、ユーザにより操作された入力装置19から読み込んでもよい。
続いて、CPU10は、仮想ロボット300の各部品401〜407においてメッシュ情報を設定する(S12)。三次元の連続体である各部品401〜407に、複数の節点を設定することで、仮想ロボット300全体に三次元要素であるメッシュを設定する。三次元要素としては、状況に応じて四面体要素、五面体要素又は六面体要素などの多面体要素を設定すればよい。また、節点は、部品座標系での位置情報を有する。メッシュは、三次元要素を構成する各節点の情報を有する。これらの情報は、有限要素法を用いた解析ソフトウェアの情報を利用して設定してもよいし、ユーザが入力装置19を介して任意に設定してもよい。以上により、CPU10は、図3における部品情報の設定処理(S1)を終了し、続く機構情報の設定処理(S2)を実行する。
ステップS2の処理について具体的に説明する。図4(b)は、ステップS2の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS21の処理について説明する。CPU10は、ユーザの指示に従い、各部品401〜407の座標系の原点の位置及び姿勢の情報を設定する。具体的に説明すると、CPU10は、部品401に関しては、世界座標系で位置及び姿勢の情報を設定する。CPU10は、部品402に関しては、部品401の部品座標系で位置及び姿勢の情報を設定する。以下同様にしてCPU10は、部品403〜407に関して、対応する部品座標系で位置及び姿勢の情報を設定する。
次に、ステップS22の処理について説明する。CPU10は、ユーザの指示に従い、関節J1に接続点51を設定する。ここでは、簡略化のため、部品402の部品座標系の原点と接続点51の位置は一致しているものとする。以下同様にして、CPU10は、ユーザの指示に従い、関節J2〜J6にそれぞれ接続点52〜56を設定する。さらに、CPU10は、ユーザの指示に従い、仮想ロボット300の手先の位置の情報として、目標点57を設定する。つまり、CPU10は、部品407に対し目標点57を設定する。目標点57の座標系は、部品407の座標系に基づいて設定される。例えば、目標点57の座標系は、部品407の座標系を平行移動したものとする。
次に、ステップS23の処理について説明する。CPU10は、部品401と部品402とを接続する関節J1の近傍において、部品401上の複数の節点を選択する。これは、手先側の部品から根元側の部品に伝達する負荷力が作用する節点を選択するものである。選択する節点に関しては、部品上に設定されたすべての節点を選択することが好ましいが、シミュレーション時における計算時間を短縮するために、負荷力が作用する節点をユーザが任意に選択してもよい。以下同様にして、CPU10は、各関節J2〜J6の近傍において、各部品402〜406上の複数の節点を選択する。選択された複数の節点は、ステップS3のシミュレーション処理で用いられるように、HDD13に設定される。例えば選択された複数の節点は、HDD13に格納されたシミュレーション処理に用いられるデータファイルに記録される。以上により、CPU10は、図3における機構情報の設定処理(S2)を終了し、続くシミュレーション処理(S3)を実行する。
ステップS3の処理について具体的に説明する。ステップS3では、CPU10は、仮想空間VSにおいて仮想ロボット300の動作をシミュレートする。図5は、ステップS3の処理を示すフローチャートである。CPU10は、ユーザの指示に従い、シミュレーション条件を設定する(S31)。例えば、CPU10は、ユーザの指示に従い、仮想ロボット300全体、即ち各部品401〜407に作用する重力、外力及び慣性力、並びにシミュレーション時間などを決定するシミュレーション条件を設定する。
CPU10は、ユーザに指示されたシミュレーション開始命令に従って、シミュレーションを開始する(S32)。即ち、CPU10は、仮想ロボット300の動作をシミュレートする。CPU10は、シミュレーション条件に従い、機構のダイナミクス計算と、部品の変形を計算する(S33)。
ステップS33の処理内容について具体的に説明する。図6は、ステップS33の処理を示すフローチャートである。まず、CPU10は、仮想ロボット300の動作により各関節J1〜J6に作用する負荷力を計算する(S331)。つまり、仮想ロボット300を動作させると、仮想ロボット300には仮想的に慣性力が作用するため、CPU10は、慣性力に基づき、各関節J1〜J6に作用する負荷力を計算する。各関節J1〜J6に作用する負荷力は、逆動力学計算により算出可能である。
各関節J1〜J6に作用する負荷力は、各関節J1〜J6の1点に作用するものとして算出される。以下、適宜、関節J2を例に挙げて説明する。図7(a)は、ステップS331を説明するための関節J2及び部品402を示す模式図である。図7(a)には、関節J2で連結される根元側の部品402と手先側の部品403のうち、根元側の部品402について図示している。関節J2に作用する負荷力は、図7(a)に示すように、関節J2上の1点Pに作用するものとして算出される。
また、関節J2に作用する負荷力は、図7(a)に示すように、部品402の部品座標系において、6次元の力の情報として表すことができる。6次元の力は、部品402の部品座標系において、X軸並進方向に作用する力、Y軸並進方向に作用する力、Z軸並進方向に作用する力、X軸周りに作用するトルク、Y軸周りに作用するトルク、及びZ軸周りに作用するトルクからなる。関節に作用する負荷力は、他の部品から関節を経由して伝達する、重力、外力、及び慣性力によって発生する。慣性力には、遠心力及びコリオリの力などが含まれる。特に、仮想ロボット300が動作する際には、仮想ロボット300に慣性力が作用するため、関節に作用する負荷力を計算する際には、仮想ロボット300の動作に伴って仮想ロボット300に作用する慣性力も加味する必要がある。
重力、外力、及び慣性力の影響は、仮想ロボット300の手先側の部品407からベース側の部品401に向けて各関節J1〜J6に作用する負荷力に累積的に蓄積される。即ち、ベース側の部品401に近い関節ほど、その関節に作用する負荷力に与えられる重力、外力、及び慣性力の影響が大きくなる。
ステップS331で求めた負荷力は、関節上のある1点に作用する並進方向の力と軸周りのトルクによって表されるが、この状態では各部品上の各節点に作用する負荷力を求めることができない。そこで、CPU10は、各関節J1〜J6に作用する負荷力に基づいて、各関節J1〜J6において根元側の各部品401〜406上の各節点に作用する負荷力を計算する(S332)。即ち、CPU10は、各関節に作用する負荷力を、各部品上に設定された各節点に分散させる。
図7(b)は、ステップS332を説明するための関節J2及び部品402を示す模式図である。図7(b)において、白丸が節点Pである。CPU10は、図7(b)に示すように、関節J2上の点Pに作用する負荷力を部品402上の複数の節点Pに分散させる。複数の節点Pは、ステップS23で設定されたものである。以下、この分散処理の方法について具体的に説明する。
まず、ステップS23で設定された節点Pの個数をn個とする。また、各節点Pに作用する負荷力をfとする。各節点Pに作用する力の総和は、分散前の並進方向の力Fと等しい。このため、X軸並進成分、Y軸並進成分及びZ軸並進成分に関して以下の式(1)、式(2)、及び式(3)が成立する。
Figure 2021164978
Figure 2021164978
Figure 2021164978
また、負荷力が作用する関節J2上のある1点Pから部品402上の各節点Pまでの距離をlとする。各節点Pに作用するトルクの総和は、分散前の軸周りのトルクと等しい。このため、X軸、Y軸、Z軸それぞれの軸に関して以下の式(4)、式(5)、及び式(6)が成立する。
Figure 2021164978
Figure 2021164978
Figure 2021164978
式(1)〜式(6)を整理することにより、以下の式(7)が得られる。
Figure 2021164978
式(7)において、最小二乗法によりfについて解くと、以下の式(8)が得られる。
Figure 2021164978
式(8)により得られるfは、各節点Pに作用するX軸並進成分、Y軸並進成分、及びZ軸並進成分毎の負荷力であり、関節J2にある1点Pから近い節点Pほど、作用する負荷力が大きくなるような解となる。本実施形態では、CPU10は、式(8)に基づいて、関節J2の点Pに作用する負荷力を、部品402上の複数の節点Pに分散させる。CPU10は、関節J1,J3〜J6についても同様に、各部品401,403〜406上の各節点に負荷力を分散させる。
続いて、CPU10は、各部品401〜406上の各節点における変形量を計算する(S333)。ステップ332にて求めた各節点に作用する負荷力fを、三次元有限要素法の基礎方程式における外力項に含めることにより、関節に作用する負荷力による変形をシミュレーションすることが可能となる。
なお、三次元有限要素法を利用した各節点における変位量の導出に関しては、公知であるため、説明を省略するが、導出に利用する基礎方程式は、ユーザにより選択してもよいものとする。
以上、負荷力の分散処理に基づく部品の変形シミュレーションにより、関節の接続点の位置が変化する。そのため、残りの部品の変形シミュレーションを行う際は、その変位量を部品座標系の原点に対し適用する必要がある。以下同様にして、すべての部品に対し実行する。以上のステップS33において、CPU10は、仮想ロボット300の関節J1〜J6に作用する負荷力に基づき、仮想ロボット300の変形量を求める。
次にCPU10は、各部品の変形後における接続点51〜56と目標点57の位置を計算する(S34)。そして、CPU10は、接続点51〜56と目標点57の位置を部品座標系で計算する(S35)。さらに、CPU10は、接続点51〜56と目標点57の位置を世界座標系で計算する(S36)。つまり、CPU10は、仮想ロボット300の変形量に基づき、仮想ロボット300の手先の位置を求める。手先の位置の情報は、世界座標系における3軸に沿う3つの並進位置の情報と、世界座標系における3軸まわりの3つの回転位置の情報とを含む。世界座標系は、ベースとなる部品401を基準とする座標系である。
複数の関節J1〜J6を有する仮想ロボット300では、部品401〜407の微小な変形が、手先の目標点57の位置に大きな影響を与える。部品401〜407の全体に作用する重力、外力及び慣性力と、これら重力、外力及び慣性力により各関節J1〜J6に発生する負荷力により、部品401〜407が変形する。部品401〜407が変形するとそれらに設定されている各節点の変位量が更新される。これに伴い、部品401〜407を接続する接続点51〜56の位置が変位するため、CPU10は、この変形を考慮して接続点51〜56と目標点57の位置を計算することになる。このように、仮想ロボット300のシミュレーションでは、部品401側である根本側の部品の変形が手先側の位置及び姿勢に累積的に影響する。
最後に、CPU10は、ステップS31で設定されたシミュレーション時間が経過したかについて確認し(S37)、経過していない場合(S37:NO)は、ステップS32に戻りシミュレーションを継続する。CPU10は、経過していた場合(S37:YES)は、シミュレーションを終了する。以上により、シミュレーション処理(S3)の全処理が終了する。
CPU10は、シミュレーション結果を示す画像を、ディスプレイ20に表示させる。図8は、シミュレーション結果を表示したディスプレイ20の模式図である。CPU10は、図8に示すように、ディスプレイ20に、シミュレーション結果を示す画像Iを表示させる。ディスプレイ20の表示画面に表示される画像Iは、仮想空間VSを表す画像であり、静止画像でも動画像でもよい。画像Iには、仮想ロボット300に対応するロボット画像300Iが含まれる。ロボット画像300Iは、2D又は3D表示により、シミュレーション結果、即ち仮想ロボット300の変形量を反映させた動作が確認できるように表示される。例えば、仮想ロボット300に把持させた仮想物を嵌合対象物に嵌合させる嵌合作業において、ユーザは、仮想ロボット300に把持された仮想物と嵌合対象物との相対的な位置を、画像Iで確認することができる。
以上、本実施形態によれば、仮想ロボット300の手先の位置をシミュレーションにより高精度に求めることができる。そして、仮想ロボット300の手先によりワーク、例えばピンセット等のツールを把持する場合に、そのワークの位置をシミュレーションにより高精度に求めることができる。つまり、仮想ロボット300がある姿勢をとった際に、部品401〜407、及び部品407に接続されたワークの重量によって、部品401〜407は変形する。そのため、仮想ロボット300の手先の位置は、ワークの位置に影響する。本実施形態では、仮想ロボット300の手先に目標点57を設定し、その目標点57の位置の変化を解析する。それにより、部品401〜407をどのように設計すれば手先の位置の変化を相殺することができるのかという検討に用いることが可能となる。また、仮想ロボット300の動作をどのように制御すれば嵌合動作などのクリアランスの狭い作業を実行できるのかという検討に用いることが可能となる。
また、仮想ロボット300に固定されるツールがあるものとして、そこに目標点57を設定することで、ツールの位置及び姿勢を解析できるようにしてもよい。
さらに、仮想ロボット300の部品を、関節がある部品に変更する場合、仮想ロボット300が関節を有しているものとして、仮想ロボット300が有する関節の位置を変更することで、同様にしてシミュレーションすることが可能となる。また、仮想ロボット300のシミュレーション結果を用いて実施のロボットを設計し、その設計されたロボットを製造することで、高精度で姿勢が制御できるロボットを得ることができる。
なお、上述の実施形態においては、シミュレーション結果に関し、仮想空間VS上のUIでの変形量を表示するものとして説明したが、これに限定するものではない。部品401〜407に作用する負荷力のデータや変形量のデータ、手先の位置のデータを、テキスト形式などのログデータとして外部に出力するようにしてもよい。
また、仮想ロボット300の部品に作用する慣性力を、三次元有限要素法における基礎方程式の外力項に含めることにより、慣性力による部品401〜407の変形をシミュレーションすることが可能となる。この場合、仮想ロボット300が動作する際の静定時間のシミュレーションなどに応用することが可能となる。加えて、設計した仮想ロボット300の直進性評価などに応用することが可能となる。
また、以上説明した実施形態においては、仮想ロボット300をシミュレーションする場合について説明したが、これに限定するものではない。軸を介して部品同士が連結されたリンク構造を有する機構が変形することにより先端の位置が変化するものの解析であれば何でも良い。例えば、コネクタをグリッパで把持した際に、コネクタが変形してコネクタ先端位置が変化する場合などの解析にも適用できる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、仮想ロボット300が垂直多関節ロボットのモデルである場合について説明したが、これに限定するものではない。仮想ロボットが、例えば、水平多関節ロボット、パラレルリンクロボット、直交ロボット等のモデルであってもよい。
1…情報処理装置、10…CPU(処理部)、300…仮想ロボット

Claims (7)

  1. 処理部が、仮想空間において仮想ロボットの動作をシミュレートする情報処理方法であって、
    前記処理部が、
    前記仮想ロボットの動作により前記仮想ロボットの関節に作用する負荷力を求め、
    前記仮想ロボットの前記関節に作用する前記負荷力に基づき、前記仮想ロボットの変形量を求め、
    前記仮想ロボットの前記変形量に基づき、前記仮想ロボットの手先の位置を求める、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  2. 前記処理部が、
    前記仮想ロボットの前記関節に作用する前記負荷力を、前記仮想ロボットに設定した複数の節点に分散させて、前記仮想ロボットの前記変形量を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記処理部が、
    前記仮想ロボットの前記変形量を、有限要素法により計算する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記処理部が、
    シミュレーション結果を示す画像を、表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  5. 仮想空間において仮想ロボットの動作をシミュレートする処理部を備え、
    前記処理部が、
    前記仮想ロボットの動作により前記仮想ロボットの関節に作用する負荷力を求め、
    前記仮想ロボットの前記関節に作用する前記負荷力に基づき、前記仮想ロボットの変形量を求め、
    前記仮想ロボットの前記変形量に基づき、前記仮想ロボットの手先の位置を求める、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、前記コンピュータにより読み取り可能な非一時的な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115890689A (zh) * 2023-03-01 2023-04-04 深圳鹏行智能研究有限公司 机器人仿真运动控制系统、方法及动力模组负载仿真模块

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