JP2021162101A - 動力伝達機構 - Google Patents

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【課題】駆動系ねじり振動を抑制できる、動力伝達機構を提供する。【解決手段】駆動伝達機構1では、エンジンとトルクコンバータ2との間に、振動低減機構3が介装されている。振動低減機構3では、クランクシャフト34に接続されるプライマリフライホイール31とトルクコンバータ2に連結されるセカンダリフライホイール32との間に、プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32との相対回転変位により弾性変形するダンパスプリング33が介在されている。また、トルクコンバータ2とセカンダリフライホイール32とは、弾性変形可能な連結部材37を介して連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されたエンジンの動力を伝達する動力伝達機構に関する。
たとえば、自動変速機を搭載した車両では、エンジンからの動力がトルクコンバータを介して自動変速機に入力され、自動変速機で変速された動力がデファレンシャルギヤ(差動装置)などを介して駆動輪に伝達される。トルクコンバータと自動変速機とは、一体に結合されてユニット化されている。自動変速機としては、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)や有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)が広く知られている。
エンジンのクランクシャフトは、自動変速機に向けて延び、その先端には、略円板状のドライブプレートが取り付けられている。ドライブプレートは、トルクコンバータに接続されている。これにより、クランクシャフトとトルクコンバータとがドライブプレートを介して連結されている。たとえば、エンジンの始動時には、スタータの動力がドライブプレートに入力され、その動力によりドライブプレートと一体にクランクシャフトが回転することにより、エンジンがクランキングされる。エンジンの始動後には、ドライブプレートは、エンジンからの動力をトルクコンバータに伝達する。
トルクコンバータには、トルクコンバータの入力側と出力側とを直結するロックアップ機構(ロックアップクラッチ)が内蔵されている。また、トルクコンバータには、ロックアップクラッチによる入出力間の直結時にエンジンからの振動を減衰刷るためのダンパ機構が内蔵されている。
また、さらなる振動の低減を図るために、トルクコンバータに内蔵されたダンパ機構とは別に、エンジンとトルクコンバータとの間にダンパ機構を追加して設ける構成が提案されている。
特開2010−255753号公報 特開2013−160276号公報
ところが、エンジンとトルクコンバータとの間にダンパ機構を単に追加しただけでは、車両において、駆動系ねじり振動(ドライブシャフトの振動)を効果的に抑制できない。
本発明の目的は、駆動系ねじり振動を抑制できる、動力伝達機構を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る動力伝達機構は、車両に搭載されたエンジンからの動力を伝達する機構であって、トルクコンバータと、トランスミッション側回転部材と、トルクコンバータとトランスミッション側回転部材とを連結する連結部材と、エンジンのクランクシャフトに接続されるエンジン側回転部材と、トランスミッション側回転部材とエンジン側回転部材との間に介在されて、エンジン側回転部材とトランスミッション側回転部材との相対回転変位により弾性変形する弾性部材とを含み、トルクコンバータは、動力の入力側と出力側とを直結/分離するロックアップ機構および入力側と出力側との間に介在されるダンパ機構を備え、連結部材は、弾性変形可能に形成されている。
この構成によれば、エンジンのクランクシャフトに接続されるエンジン側回転部材とトルクコンバータに連結されるトランスミッション側回転部材との間に、エンジン側回転部材とトランスミッション側回転部材との相対回転変位により弾性変形する弾性部材が介在されている。また、トルクコンバータとトランスミッション側回転部材とは、弾性変形可能な連結部材を介して連結されている。
トルクコンバータのイナーシャを増大させることにより、車両の左右のドライブシャフトのトルク変動が低減することは一般的に知られている。本願発明者らによる鋭意研究の結果、トルクコンバータの入力側のイナーシャと出力側のイナーシャとの配分を変更し、出力側のイナーシャの比率を高めることにより、ドライブシャフトのトルク変動が低減することが判った。しかしながら、イナーシャ配分の変更によりドライブシャフトのトルク変動の低減を図ると、その背反として、クランクシャフトの回転変動(エンジン回転変動)が悪化することが判った。
エンジン側回転部材とトランスミッション側回転部材との相対回転変位により弾性変形する弾性部材が介在され、トルクコンバータとトランスミッション側回転部材とが弾性変形可能な連結部材を介して連結される構成を採用することにより、イナーシャ配分の変更によりドライブシャフトのトルク変動の低減を図りつつ、トルクコンバータに入力されるエンジン回転変動を抑制することができる。その結果、ドライブシャフトの振動などの駆動系ねじり振動を低減でき、駆動系ねじり振動によるフロア振動やステアリング振動、こもり音などの発生を抑制することができる。
連結部材は、撓み変形可能な板状に形成されていてもよい。
この構成では、連結部材の撓み変形により、エンジンからの振動を吸収でき、また、クランクシャフトの回転軸線とトルクコンバータの回転軸線とのずれを吸収することができる。その結果、駆動系ねじり振動をより低減することができる。
本発明によれば、イナーシャ配分の変更によりドライブシャフトのトルク変動の低減を図りつつ、トルクコンバータに入力されるエンジン回転変動を抑制することができる。その結果、駆動系ねじり振動を低減でき、駆動系ねじり振動によるフロア振動やステアリング振動、こもり音などの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る駆動伝達機構の構成を示す断面図である。 イナーシャ配分(トルクコンバータのイナーシャにおける入力側のイナーシャが占める割合)とドライブシャフトのトルク変動との関係を示す図である。 イナーシャ配分とエンジンのクランクシャフトの回転変動との関係を示す図である。 トルクコンバータのダンパ機構のねじり剛性とドライブシャフトのトルク変動との関係を示す図である。 トルクコンバータのダンパ機構のねじり剛性とエンジンのクランクシャフトの回転変動との関係を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<駆動伝達機構>
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動伝達機構1の構成を示す断面図である。
駆動伝達機構1は、エンジンを駆動源として搭載した車両において、エンジンの動力を伝達する機構である。エンジンは、たとえば、3気筒4ストロークエンジンである。駆動伝達機構1には、トルクコンバータ2と、エンジンとトルクコンバータ2との間に介装される振動低減機構3とが含まれる。
<トルクコンバータ>
トルクコンバータ2は、フロントカバー11、ポンプインペラ12、タービンハブ13、タービンランナ14、ロックアップ機構15およびダンパ機構16を備えている。
フロントカバー11は、トルクコンバータ2におけるエンジン側の端部に配置されている。ポンプインペラ12は、フロントカバー11に対してエンジン側と反対側に設けられている。ポンプインペラ12は、その周縁部がフロントカバー11の周縁部に突き合わされて、フロントカバー11に固定されている。これにより、フロントカバー11とポンプインペラ12との間には、オイル(ATF:Automatic Transmission Fluid)で満たされる油室が形成され、フロントカバー11とポンプインペラ12とは、共通の回転中心線Cを中心に一体に回転する。ポンプインペラ12の内面(フロントカバー11側の面)には、複数のブレード17が放射状に並べて配置されている。
タービンハブ13は、フロントカバー11とポンプインペラ12との間に設けられている。タービンハブ13は、略円筒状のボス部18と、ボス部18から径方向外側に延出したフランジ部19とを一体的に有している。フロントカバー11とポンプインペラ12との間の油室には、自動変速機のインプット軸4が回転中心線Cに沿ってポンプインペラ12を貫通して挿入されており、ボス部18は、インプット軸4に外嵌されて、インプット軸4とスプライン嵌合している。
タービンランナ14は、タービンハブ13のフランジ部19に固定されている。タービンランナ14のポンプインペラ12との対向面には、ポンプインペラ12のブレード17と回転中心線Cの方向に対向して、複数のブレード21が放射状に並べて配置されている。
ロックアップ機構15は、ロックアップピストン22を備えている。ロックアップピストン22は、略円環板状をなし、その内周がタービンハブ13のフランジ部19に外嵌されて、フロントカバー11とタービンランナ14との間に位置している。ロックアップピストン22のフロントカバー11側の面には、その外周端部に摩擦材23が貼着されている。
ロックアップピストン22に対してタービンランナ14側の油圧がフロントカバー11側の油圧よりも高いと、その差圧により、ロックアップピストン22がフロントカバー11側に移動する。摩擦材23がフロントカバー11に押し付けられると、ポンプインペラ12とタービンランナ14とが直結(ロックアップオン)される。
逆に、ロックアップピストン22に対してフロントカバー11側の油圧がタービンランナ14側の油圧よりも高いと、その差圧により、ロックアップピストン22がタービンランナ14側に移動する。摩擦材23がフロントカバー11から離間した状態では、ポンプインペラ12とタービンランナ14との直結が解除(ロックアップオフ)される。ロックアップオフの状態において、エンジントルクによりポンプインペラ12が回転すると、ポンプインペラ12からタービンランナ14に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ14のブレード21で受けられて、タービンハブ13およびタービンランナ14が一体に回転する。このとき、トルクの増幅作用が生じ、タービンランナ14には、エンジントルクよりも大きなトルクが発生する。
ダンパ機構16は、ポンプインペラ12とタービンランナ14との直結時にエンジンからの振動を減衰するための機構である。ダンパ機構16は、ロックアップピストン22に支持されるリテーニングプレート24と、リテーニングプレート24に支持されるスプリング25と、タービンランナ14に固定され、スプリング25を介して回転方向にリテーニングプレート24と弾性的に連結されるドリブンプレート26と、スプリング25の外周を取り囲む外周部材27とを備えている。
<振動低減機構>
振動低減機構3は、デュアルマスフライホイール(Dual Mass Flywheel:DMF)の構成を有している。具体的には、振動低減機構3は、エンジン側のプライマリフライホイール31と、トルクコンバータ2側のセカンダリフライホイール32と、プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32との間に介在されるダンパスプリング33とを備えている。
プライマリフライホイール31は、略円環板状をなしている。プライマリフライホイール31の中央部には、エンジンのクランクシャフト34が接続されて、クランクシャフト34がボルト35で固定されている。
セカンダリフライホイール32は、プライマリフライホイール31よりも小径の略円環板状をなし、プライマリフライホイール31に対してトルクコンバータ2側から間隔を空けて対向している。セカンダリフライホイール32の外周部には、複数の切欠部36が形成されている。
ダンパスプリング33は、アークスプリングからなり、セカンダリフライホイール32の各切欠部36内に配置されている。プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32とは、各ダンパスプリング33を介して回転方向に互いに連結されている。
この構成により、エンジンのクランクシャフト34が回転すると、クランクシャフト34の動力がプライマリフライホイール31に入力され、その動力がプライマリフライホイール31からダンパスプリング33を介してセカンダリフライホイール32に伝達される。プライマリフライホイール31からセカンダリフライホイール32に動力が伝達される際、プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32とが相対回転し、この相対回転に応じて、プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32との間でダンパスプリング33が伸縮する。このダンパスプリング33の伸縮によって、エンジンの回転変動およびトルク変動が減衰される。
セカンダリフライホイール32は、連結部材37を介して、トルクコンバータ2のフロントカバー11に連結されている。
連結部材37は、金属円板から塑性加工により形成されている。連結部材37は、略円環板状の本体部38と、本体部38の外周を取り囲むリングギヤ39とを一体に備えている。本体部38の外周端部は、トルクコンバータ2側に折り曲げられることにより扁平な円筒状をなしており、その外周端部の外周面に、リングギヤ39が形成されている。リングギヤ39は、溶接により本体部38の外周端部に固着されていてもよいし、外周端部の塑性加工(転造加工)により外周端部と一体成形されていてもよい。
連結部材37の内周側の端部は、ボルト41によって、セカンダリフライホイール32に固定されている。連結部材37の外周側の端部は、ダンパスプリング33よりも回転径方向の外側まで延びて、トルクコンバータ2のフロントカバー11のエンジン側の面に配置された複数のボス42にエンジン側から対向している。ボス42は、円筒状の部材の内周面にねじが切られた構成であり、フロントカバー11に溶接により固着されている。連結部材37の外周側の端部がボス42の先端面に当接した状態で、ボルト43が連結部材37側から取付穴44を通してボス42にねじ込まれることにより、連結部材37がフロントカバー11に固定される。
連結部材37をフロントカバー11に固定するボルト43は、回転中心線Cの方向において、ダンパスプリング33とオーバラップしている。これにより、回転中心線Cの方向において、トルクコンバータ2および振動低減機構3を含む構成の小型化が図られている。
エンジンの始動時には、スタータの動力が連結部材37のリングギヤ39に入力されることにより、連結部材37が回転し、その連結部材37の回転がセカンダリフライホイール32、ダンパスプリング33およびプライマリフライホイール31を介してクランクシャフト34に伝達される。これにより、クランクシャフト34が回転し(クランキング)、その回転数が始動に必要な回転数まで上昇すると、エンジンの点火プラグがスパークされて、エンジンが始動される。
エンジンの始動後には、エンジンからの動力がセカンダリフライホイール32から連結部材37を介してトルクコンバータ2のフロントカバー11に伝達される。連結部材37は、弾性変形により撓んで、エンジンの振動などを吸収し、また、クランクシャフト34の回転軸線とトルクコンバータ2の回転軸線とのずれ(軸ずれ)を吸収する。
<モデル解析>
図2は、イナーシャ配分とドライブシャフトのトルク変動との関係を示す図である。図3は、イナーシャ配分とエンジンのクランクシャフト34の回転変動との関係を示す図である。
本願発明者らは、トルクコンバータ2、ベルト式無段変速機(CVT)およびデファレンシャルギヤを含む動力伝達機構をモデル化し、その解析モデルを使用して、トルクコンバータ2のイナーシャにおける入力側のイナーシャが占める割合をイナーシャ配分として、トルクコンバータ2のイナーシャが相対的に大きい場合と相対的に小さい場合とにつき、イナーシャ配分を変化させて、デファレンシャルギヤに接続される左右のドライブシャフトのトルク変動の変化を予測した。その予測結果が図2に示されている。
図2に示される予測結果から、トルクコンバータ2のイナーシャが大きいほど、また、イナーシャ配分が大きいほど、ドライブシャフトのトルク変動が小さくなることが判った。
なお、トルクコンバータ2の入力側の構成には、フロントカバー11、ポンプインペラ12およびロックアップ機構15が含まれ、出力側の構成には、タービンハブ13およびタービンランナ14が含まれる。
また、当該解析モデルを使用して、トルクコンバータ2のイナーシャが相対的に大きい場合と相対的に小さい場合とにつき、イナーシャ配分を変化させて、トルクコンバータ2に振動低減機構3を介さずに接続されたエンジンのクランクシャフト34の回転変動の変化を予測した。その予測結果が図3に示されている。
図3に示される予測結果から、トルクコンバータ2のイナーシャが大きいほど、また、イナーシャ配分が大きいほど、クランクシャフト34の回転変動が小さくなることが判った。
図4は、トルクコンバータ2のダンパ機構16のねじり剛性とドライブシャフトのトルク変動との関係を示す図である。図5は、そのねじり剛性とエンジンのクランクシャフト34の回転変動との関係を示す図である。
当該解析モデルを使用して、トルクコンバータ2のダンパ機構16のねじり剛性を変化させて、ドライブシャフトのトルク変動の変化およびトルクコンバータ2に振動低減機構3を介さずに接続されたエンジンのクランクシャフト34の回転変動の変化をそれぞれ予測した。それらの予測結果が図4および図5に示されている。
これらの予測結果から、トルクコンバータ2のダンパ機構16のねじり剛性を下げることにより、ドライブシャフトのトルク変動を低減できることが判った。また、そのねじり剛性を下げても、クランクシャフト34の回転変動にはほぼ影響が現れないことが判った。
<作用効果>
以上より、トルクコンバータ2のダンパ機構16のねじり剛性を下げ、トルクコンバータ2のイナーシャを大きくし、そのイナーシャのうちのトルクコンバータ2の出力側のイナーシャが占める割合を大きくすることにより、ドライブシャフトのトルク変動を小さくすることができる。しかしながら、イナーシャ配分の変更によりドライブシャフトのトルク変動の低減を図ると、その背反として、クランクシャフトの回転変動が悪化する。
駆動伝達機構1では、エンジンとトルクコンバータ2との間に、振動低減機構3が介装されている。振動低減機構3では、クランクシャフト34に接続されるプライマリフライホイール31とトルクコンバータ2に連結されるセカンダリフライホイール32との間に、プライマリフライホイール31とセカンダリフライホイール32との相対回転変位により弾性変形するダンパスプリング33が介在されている。また、トルクコンバータ2とセカンダリフライホイール32とは、弾性変形可能な連結部材37を介して連結されている。
この構成により、イナーシャ配分の変更によりドライブシャフトのトルク変動の低減を図りつつ、トルクコンバータ2に入力されるエンジン回転変動を抑制することができる。その結果、ドライブシャフトの振動などの駆動系ねじり振動を低減でき、駆動系ねじり振動によるフロア振動やステアリング振動、こもり音などの発生を抑制することができる。
また、連結部材37が撓み変形可能な板状に形成されているので、連結部材37の撓み変形により、エンジンからの振動を吸収でき、また、クランクシャフト34の回転軸線とトルクコンバータ2の回転軸線とのずれを吸収することができる。その結果、駆動系ねじり振動をより低減することができる。
また、ダンパスプリング33のバネ定数を低減する方がトルクコンバータ2に内蔵されているダンパ機構16のバネ定数を低減するよりも低回転域では効果が大きい。
<変形例>
以上,本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、ダンパスプリング33の位置はトルクコンバータ2の内、外を問わないが、トルクコンバータ2内にダンパスプリング33を設置した場合よりも、トルクコンバータ2とエンジンとの間にダンパスプリング33を設置することにより、イナーシャの大きなトルクコンバータ2がバネ後ろになり、ドライブシャフトのトルク変動は減少するため、より効果的である。
エンジンは、たとえば、3気筒4ストロークエンジンであるとしたが、3気筒4ストロークエンジンに限定されない。エンジンの気筒数は、3気筒に限らず、4気筒以上であってもよいし、2気筒以下であってもよい。また、エンジンのストローク数は、4ストロークに限らず、2ストロークであってもよい。ただし、エンジンの気筒数が3気筒または2気筒であれば、エンジンのトルク変動が比較的大きいので、本発明が適用されることにより、駆動系ねじり振動の低減の効果が顕著である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:駆動伝達機構
2:トルクコンバータ
15:ロックアップ機構
16:ダンパ機構
31:プライマリフライホイール(エンジン側回転部材)
32:セカンダリフライホイール(トランスミッション側回転部材)
33:ダンパスプリング(弾性部材)
34:クランクシャフト
37:連結部材

Claims (2)

  1. 車両に搭載されたエンジンからの動力を伝達する機構であって、
    トルクコンバータと、
    トランスミッション側回転部材と、
    前記トルクコンバータと前記トランスミッション側回転部材とを連結する連結部材と、
    前記エンジンのクランクシャフトに接続されるエンジン側回転部材と、
    前記トランスミッション側回転部材と前記エンジン側回転部材との間に介在されて、前記エンジン側回転部材と前記トランスミッション側回転部材との相対回転変位により弾性変形する弾性部材と、を含み、
    前記トルクコンバータは、動力の入力側と出力側とを直結/分離するロックアップ機構および前記入力側と前記出力側との間に介在されるダンパ機構を備え、
    前記連結部材は、弾性変形可能に形成されている、動力伝達装置。
  2. 前記連結部材は、撓み変形可能な板状に形成されている、請求項1に記載の動力伝達装置。
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