JP2021161148A - 光硬化型インク組成物 - Google Patents

光硬化型インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021161148A
JP2021161148A JP2020061009A JP2020061009A JP2021161148A JP 2021161148 A JP2021161148 A JP 2021161148A JP 2020061009 A JP2020061009 A JP 2020061009A JP 2020061009 A JP2020061009 A JP 2020061009A JP 2021161148 A JP2021161148 A JP 2021161148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
acrylate
meth
group
byk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020061009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6971532B2 (ja
Inventor
かほり 井上
Kahori Inoue
洋平 大宅
Yohei Oya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP2020061009A priority Critical patent/JP6971532B2/ja
Publication of JP2021161148A publication Critical patent/JP2021161148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6971532B2 publication Critical patent/JP6971532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】耐熱黄変性及び付着性に優れる印刷膜を形成可能な光硬化型インク組成物を提供する。
【解決手段】(A)下記式(I)
Figure 2021161148

(式中、xは0又は1であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又はアルキル基であり、Rは炭素数1〜10の有機基である)で表される化合物と、(B)窒素含有重合性モノマーと、(C)光重合開始剤を少なくとも含むことを特徴とする光硬化型インク組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、光硬化型インク組成物に関し、特には、耐熱黄変性及び付着性に優れる印刷膜を形成可能な光硬化型インク組成物に関するものである。
近年、活性エネルギー線硬化型インクを用いて加飾が行われている。活性エネルギー線硬化型インクは、活性エネルギー線の照射によって硬化するため、従来の有機溶剤系インクや水系インクの場合のように、水や有機溶剤の揮発・乾燥によるノズル詰り等の吐出不良が起きにくく、速乾性であるため生産性を向上させることができるといった長所がある。また特に近年では、活性エネルギー線硬化型インクを用いた無色透明のクリアインク層を形成し、インク層の保護の他、新たな意匠形成の提案が行われている。
水系インクや溶剤系インクを用いた場合には、水や溶剤が無色透明で樹脂自体も乾燥後に透明になりやすいことから、無色透明なクリアインク層の形成は比較的容易である。しかしながら、活性エネルギー線硬化型インクはモノマーや開始剤を含むことから、インク自体を無色透明とすることが困難な上、これらを反応硬化させて得られるインク層も反応過程において黄変しやすく、加熱処理によっても黄変しやすく、さらにインクの保存や印刷物の経時変化においても、未反応のモノマー等の影響によって黄変しやすく、無色透明なクリアインク層を形成し、保持することは極めて困難であった。
この課題に対し、特開2012−207084号公報(特許文献1)は、特定の重合性モノマーと光重合開始剤を使用することで、低粘度でありながら優れた硬化性や多基材密着性を有し、かつ印字物の無黄変性に優れたインク組成物が提供できることを記載している。また、特開2011−177964号公報(特許文献2)は、アミン変性された反応性オリゴマーと、単体での硬化物のガラス転移温度が0℃以下の単官能(メタ)アクリレートを含むクリア層形成用インク組成物が、厚膜のクリア層を形成するのに適した密着性と硬化性を兼ね備えることを記載している。さらに、特開2019−65214号公報(特許文献3)では、LED等からの波長域の狭い光に対する光硬化の速度が高く、光硬化時に黄変を生じないため、下地の印刷物の本来の正しい色調を表現できる光硬化性クリアインクが開示されている。
特開2012−207084号公報 特開2011−177964号公報 特開2019−65214号公報
本発明者は、金属、ガラス、セラミック、人工大理石等の耐熱性基材に印刷を行い、硬化した後に、さらに印刷物を加熱する印刷方法について検討していたが、特許文献1〜3に記載されるようなインク組成物では、印刷・硬化後の加熱処理によりインク層が黄変する課題を有していた。印刷・硬化後に行われる加熱処理は、インク層の臭気やべたつきの問題を解決することができ、また、インク層の付着性も改善できるため、耐熱性基材上で印刷を行う場合には、印刷物に対して加熱処理を行うことが望ましい。
また、インク層の付着性を改善するため、インク組成物に窒素含有重合性モノマーを配合することも提案されているが、このようなインクで印刷を行い、得られる印刷物に対して加熱処理を行うと、黄変の問題が顕著であった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、耐熱黄変性及び付着性に優れる印刷膜を形成可能な光硬化型インク組成物を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のケイ素含有化合物と窒素含有重合性モノマーとが配合された光硬化型インク組成物であれば、付着性に優れるとともに、印刷・硬化後の加熱処理に対しても黄変しにくい印刷膜を形成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の光硬化型インク組成物は、(A)下記式(I)
Figure 2021161148
(式中、xは0又は1であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又はアルキル基であり、Rは炭素数1〜10の有機基である)で表される化合物と、(B)窒素含有重合性モノマーと、(C)光重合開始剤を少なくとも含むことを特徴とする。
本発明の光硬化型インク組成物の好適例においては、前記(B)窒素含有重合性モノマーが、下記式(II)
Figure 2021161148
(式中、Rは、水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基であり、Rは、水素原子又はメチル基である)で表される化合物を含む。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、さらに、(D)紫外線吸収剤、(E)ラジカル捕捉剤のいずれか、または両方を含有する。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、さらに(F)分子量が1,000〜20,000の重合性オリゴマーを含む。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、前記インク組成物中における前記式(I)で表される化合物の量が0.1〜20質量%の範囲内である。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、前記式(I)において、Rの有機基が、(メタ)アクリロイル基を含む。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、前記(C)光重合開始剤が、アシルホスフィンオキサイド系開始剤を少なくとも含む。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、さらに(G)着色剤を含む。
本発明の光硬化型インク組成物の他の好適例においては、クリアインク組成物である。
本発明によれば、耐熱黄変性及び付着性に優れる印刷膜を形成可能な光硬化型インク組成物を提供することができる。
以下に、本発明のインク組成物を詳細に説明する。本発明のインク組成物は、光硬化型インク組成物であって、特定のケイ素含有化合物、重合性化合物、及び光重合開始剤を含む。
本明細書において、光硬化型インク組成物とは、紫外線、可視光線、電子線等の活性エネルギー線の照射により硬化させることができるインク組成物を意味する。
本発明のインク組成物に用いる特定のケイ素含有化合物は、(A)下記式(I)
Figure 2021161148
(式中、xは0又は1であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又はアルキル基であり、Rは炭素数1〜10の有機基である)で表される化合物である。上記式(I)で表される化合物は、付着性の向上を目的として使用される物質であるが、本発明者は、驚くべきことに、式(I)で表される化合物を用いることで、耐熱黄変性をも向上でき、厚膜を形成した際にも優れた透明性を提供できることを見出した。この点について、本発明者は、インク組成物に式(I)の化合物を配合すると、式(I)の化合物は、インク中の重合性化合物と結合し、膜自体の結晶性が高まり、加熱処理後の透明度が向上したものと推察する。本明細書においては、上記式(I)で表される化合物を(A)ケイ素含有化合物ともいう。
上記式(I)において、R、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、又はアルキル基である。ここで、アルキル基は、直鎖でも枝分れ鎖でもよく、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数1〜2のアルキル基が更に好ましい。具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。アルキル基は、未置換でも置換されていてもよいが、未置換のアルキル基であることが好ましい。なお、アルキル基の置換基としては、ハロゲン等が挙げられる。
上記式(I)において、Rは、炭素数1〜10の有機基である。ここで、有機基は、重合性化合物に反応性を示す少なくとも1つの官能基を有することが好ましく、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基又はアリル基を構成する炭素−炭素二重結合等の重合性不飽和基を1種以上有することがより好ましく、アクリロイル基、メタクリロイル基の官能基を1種以上有することが更に好ましい。なお、本明細書において、(メタ)アクリロイル基の用語は、アクリロイル基又はメタクリロイル基を意味する。ここで、有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基、アリル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−グリシドキシプロピル基、p−スチリル基、3−メタクリロキシプロピル基、3−アクリロキシプロピル基、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピル基、3−アミノプロピル基、N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミノ基等が挙げられる。
上記式(I)において、xは0又は1である。
(A)ケイ素含有化合物の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジイソプロピルジエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、及びN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらの中でも、メチルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、及び3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランが好ましい。
本発明のインク組成物中において(A)ケイ素含有化合物の量は、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、特に好ましくは1〜5質量%、最も好ましくは2〜5質量%である。なお、(A)ケイ素含有化合物は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のインク組成物に用いる重合性化合物は、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基(例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基又はアリル基を構成する炭素−炭素二重結合等の重合性不飽和基)を介して重合反応を起こす化合物である。なお、本明細書において、重合性化合物は、上述した(A)ケイ素含有化合物を除く重合性化合物を指す。重合性化合物は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明のインク組成物中において、重合性化合物の量は60〜95質量%であることが好ましい。
本発明のインク組成物において、重合性化合物は、単官能重合性化合物又は多官能重合性化合物に分類される。ここで、単官能重合性化合物としては、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を1つ有する単官能重合性モノマー(例えば1つの重合性不飽和基を有する単官能重合性モノマー)や活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を1つ有する単官能重合性オリゴマー(例えば、1つの重合性不飽和基を有する単官能重合性オリゴマー)等が挙げられる。多官能重合性化合物としては、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ以上有する多官能重合性モノマー(例えば2つ以上の重合性不飽和基を有する多官能重合性モノマー)や活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ以上有する多官能重合性オリゴマー(例えば、2つ以上の重合性不飽和基を有する多官能重合性オリゴマー)等が挙げられる。
上記単官能重合性モノマーの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシキプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレンモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシブチレンモノ(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ジメチルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタム、デシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコール(メタ)アクリレート、EO(エチレンオキシド)変性2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリル酸安息香酸エステル、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルイミダゾール、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマル(メタ)アクリレート、及びエトキシ−ジエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記多官能重合性モノマーのうち、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を2つ有する多官能重合性モノマー(2官能重合性モノマー)の具体例としては、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7−ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ジメチロールシクロヘキサンジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、PO(プロピレンオキシド)変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基を3つ以上有する多官能重合性モノマー(3官能以上の多官能重合性モノマー)の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、EO変性ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びEO変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本明細書において、(メタ)アクリレートの用語は、メタクリレート又はアクリレートを意味する。また、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート等のように、複数であることを示す接頭語が(メタ)アクリレートに付されている場合、各(メタ)アクリレートは同一でも異なっていてもよい。
本発明のインク組成物中において、単官能重合性モノマーの量は30〜90質量%であることが好ましい。本発明のインク組成物中において、多官能重合性モノマーの量は、例えば2〜30質量%であり、好ましくは5〜20質量%である。多官能モノマーが2質量%未満では、硬化性が低下する場合があり、30質量%を超えると、硬化時の印刷膜の体積収縮により、厚膜時のインク層が割れやすくなる場合がある。
本発明のインク組成物は、重合性化合物として、少なくとも(B)窒素含有重合性モノマーを含む。窒素含有重合性モノマーを用いることで、加熱時に、下地層用塗料と反応することで、粉体塗料に対しても印刷膜の付着性を向上させることができる。なお、窒素含有重合性モノマーは、印刷膜の黄変を生じる原因となり得るが、本発明によれば、(A)ケイ素含有化合物を併用することで、耐熱黄変性を向上できるため、厚膜を形成した際にも優れた透明性を提供することができる。
(B)窒素含有重合性モノマーは、例えば、アミノ基、アミド基、イミド基、ウレア基、ウレタン基等の窒素含有基を有する。本発明のインク組成物中において、(B)窒素含有重合性モノマーの量は、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。なお、(B)窒素含有重合性モノマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。インク中に(B)窒素含有重合性モノマーを含むことで、下地層を選ぶことなく、付着性が確保できる。具体的には、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂等様々な樹脂を含む水系塗料、溶剤系塗料、光硬化系塗料、粉体塗料等の幅広い下塗り塗料硬化膜やこの後に示す様々な基材への付着性を確保できる。(B)窒素含有重合性モノマーの量が1質量%未満では、基材または下地層用塗料に対する印刷膜の付着性が不十分となる場合があり、30質量%を超えると、厚膜時に割れやすくなる場合や加熱時の黄変がより顕著となる場合がある。
本発明のインク組成物において、(B)窒素含有重合性モノマーは、下記式(II)
Figure 2021161148
(式中、Rは、水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基であり、Rは、水素原子又はメチル基である)で表される化合物を含むことが好ましい。上記式(II)で表される化合物は、基材または下地層用塗料に対する印刷膜の付着性の向上効果が高い。
上記式(II)において、Rは水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基である。ここで、アルキル基は、直鎖でも枝分れ鎖でもよく、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。アルキル基は、未置換でも置換されていてもよいが、未置換のアルキル基であることが好ましい。アルキル基の置換基としては、ハロゲン等が挙げられる。また、上記式(II)において、Rは、水素原子又はメチル基であり、水素であることが好ましい。
上記式(II)で表される化合物の具体例としては、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド及びN−メチロールアクリルアミド等が好適に挙げられる。
本発明のインク組成物中において、上記式(II)で表される化合物の量は、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。なお、上記式(II)で表される化合物は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。上記式(II)で表される化合物の量が1質量%未満では、基材またはベース塗料に対する印刷膜の付着性が不十分となる場合があり、30質量%を超えると、厚膜時に割れやすくなる場合や加熱時の黄変が顕著となる場合がある。
本発明のインク組成物は、重合性化合物として、脂環構造を有する二官能重合性化合物を含むことが好ましい。脂環構造を有する二官能重合性化合物を用いることで、厚膜に形成した場合であっても割れ難い印刷膜を形成することができる。本発明者は、この点について、脂環構造を有する二官能重合性化合物は、環式化合物と脂肪族化合物の両方の性質を併せ持つことから、硬化時の印刷膜の体積収縮を抑え、膜中の内部応力を緩和でき、厚膜に形成した場合であっても割れ難い印刷膜を提供できると推察する。また、硬化性も向上させることが可能である。
脂環構造を有する二官能重合性化合物は、脂環構造を有する二官能重合性モノマーが好ましく、なかでも、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレートが特に好ましい。
本発明のインク組成物中において、脂環構造を有する二官能重合性化合物の量は、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%、特に好ましくは10〜30質量%である。なお、脂環構造を有する二官能重合性化合物は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。脂環構造を有する二官能重合性化合物の量が1質量%未満では、硬化性が低下する場合があり、50質量%を超えると、硬化時の印刷膜の体積収縮により、厚膜時のインク層が割れやすくなる場合がある。
また、本発明のインク組成物は、付着性を向上させる観点から、重合性化合物として、水酸基含有重合性モノマーを含むことが好ましく、水酸基含有単官能重合性モノマーを含むことが更に好ましい。水酸基含有重合性モノマーの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシキプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等が好適に挙げられる。本発明のインク組成物中において、水酸基含有重合性モノマーの量は、好ましくは1〜15質量%である。なお、水酸基含有重合性モノマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のインク組成物は、重合性化合物として、(F)重合性オリゴマーを含むことが好ましい。重合性オリゴマーは、体積収縮が少なく、厚膜に形成した場合であっても割れ難い印刷膜を提供することができる。
本発明のインク組成物において、重合性オリゴマーは、好ましくはアクリレートオリゴマーである。また、重合性オリゴマーの官能基数は2〜6であることが好ましく、重合性オリゴマーの分子量は、500〜30,000であることが好ましく、1,000〜20,000であることが更に好ましい。ここで、重合性オリゴマーの分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量である。
アクリレートオリゴマーの具体例としては、ウレタンアクリレートオリゴマー[ウレタン結合(−NHCOO−)を複数持つアクリレートオリゴマー]、アミノアクリレートオリゴマー[アミノ基(−NH)を複数持つアクリレートオリゴマー]、エポキシアクリレートオリゴマー[エポキシ基を複数持つアクリレートオリゴマー]、シリコーンアクリレートオリゴマー[シロキサン結合(−SiO−)を複数持つアクリレートオリゴマー]、エステルアクリレートオリゴマー[エステル結合(−COO−)を複数持つアクリレートオリゴマー]及びブタジエンアクリレートオリゴマー[ブタジエン単位を複数持つアクリレートオリゴマー]等が挙げられる。これらの中でも、ウレタンアクリレートオリゴマーが好ましい。
また、アクリレートオリゴマーとして、以下のものが知られている。
ビームセット502H、ビームセット505A−6、ビームセット550B、ビームセット575、ビームセットAQ−17(荒川化学工業社製)、
AH−600、UA−306H、UA−306T、UA−306I、UA−510H、UF−8001G(共栄社化学社製)、
CN910、CN959、CN963、CN964、CN965NS、CN966NS、CN969NS、CN980NS、CN981NS、CN982、CN983NS、CN985、CN991NS、CN996NS、CN2920、CN2921、CN8881NS、CN8883NS、CN9001NS、CN9004、CN9005、CN9009、CN9011、CN9021NS、CN9023、CN9028、CN9030、CN9178NS、CN9290、CN9893NS、CN929、CN989NS、CN968NS、CN9006NS、CN9010NS、CN9025、CN9026、CN9039、CN9062、CN9110NS、CN9029、CN8885NS、CN9013NS、CN973、CN978NS、CN992、CN9167、CN9782、CN9783、CN970、CN971、CN972、CN975NS、CN9165(サートマー社製)、
U−2PPA、U−6LPA、U−10HA、U−10PA、UA−1100H、U−15HA、UA−53H、UA−33H、U−200PA、UA−200PA、UA−160TM、UA−290TM、UA−4200、UA−4400、UA−122P(新中村化学工業社製)、
ニューフロンティアR−1235、R−1220、RST−201、RST−402、R−1301、R−1304、R−1214、R−1302XT、GX−8801A、R−1603、R−1150D(第一工業製薬社製)、
EBECRYL204、EBECRYL205、EBECRYL210、EBECRYL215、EBECRYL220、EBECRYL230、EBECRYL244、EBECRYL245、EBECRYL264、EBECRYL265、EBECRYL270、EBECRYL280/15IB、EBECRYL284、EBECRYL285、EBECRYL294/25HD、EBECRYL1259、EBECRYL1290、KRM8200、EBECRYL4820、EBECRYL4858、EBECRYL5129、EBECRYL8210、EBECRYL8254、EBECRYL8301R、EBECRYL8307、EBECRYL8402、EBECRYL8405、EBECRYL8411、EBECRYL8465、EBECRYL8800、EBECRYL8804、EBECRYL8807、EBECRYL9260、EBECRYL9270、EBECRYL7735、EBECRYL8296、EBECRYL8452、EBECRYL8904、EBECRYL8311、EBECRYL8701、EBECRYL8667(ダイセル・オルネクス社製)、
UV−1700B、UV−6300B、UV−7550B、UV−7600B、UV−7605B、UV−7610B、UV−7630B、UV−7640B、UV−7650B、UV−6630B、UV−7000B、UV−7510B、UV−7461TE、
UV−2000B、UV−2750B、UV−3000B、UV−3200B、UV−3300B、UV−3310B、UV−3700B、UV6640B(日本合成化学社製)、
アートレジンUN−333、UN−350、UN−1255、UN−2600、UN−2700、UN−5590、UN−6060PTM、UN−6200、UN−6202、UN−6300、UN−6301、UN−7600、UN−7700、UN−9000PEP、UN−9200A、UN−3320HA、UN−3320HC、UN−904、UN−906S(根上工業社製)
本発明のインク組成物中において、重合性オリゴマーの量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%である。なお、重合性オリゴマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。重合性オリゴマーを1質量%以上含むことで、厚膜形成、加熱時の割れを効果的に防止できるとともに、インクの耐候性を向上することができ、20質量%以下含むことで、インクをヘッド適性粘度に調製しやすくなる。
本発明のインク組成物に用いる(C)光重合開始剤は、活性エネルギー線を照射されることによって、上述した重合性化合物の重合を開始させる作用を有する。(C)光重合開始剤の量は、インク組成物中1〜25質量%であることが好ましく、3〜20質量%であることが更に好ましく、3〜15質量%であることが一層好ましい。(C)光重合開始剤の含有量が1質量%未満では、印刷層が硬化不良となることがあり、25質量%を超えると、低温時に析出物が発生してインクの吐出が不安定になることがある。更に、(C)光重合開始剤の開始反応を促進させるため、光増感剤等の助剤を併用することも可能である。
(C)光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系化合物、アセトフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、フォスフィンオキサイド系化合物等が挙げられるが、硬化性の観点から、照射する活性エネルギー線の波長と光重合開始剤の吸収波長ができるだけ重複するものが好ましい。特に、(C)光重合開始剤は、加熱時の耐黄変性を向上させる観点から、アシルホスフィンオキシド系開始剤を含むことが好ましい。アシルホスフィンオキサイド系開始剤は、活性エネルギー線照射による硬化に対して、他の開始剤よりも印刷膜が黄変しやすいものの、その後の加熱処理によって透明度が向上する。なお、(C)光重合開始剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(C)光重合開始剤の具体例としては、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、
ベンゾフェノン、
1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、
フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、
2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、
ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、
2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、
1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)]、
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、
2,4−ジエチルチオキサントン、
2−イソプロピルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン等が挙げられる。
これらの中でも、インクの硬化性の観点から、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、及び2,4−ジエチルチオキサントンが好ましく、更には加熱時の耐黄変性を向上させる観点から、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、及び2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイドが好ましく、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイドが特に好ましい。
本発明のインク組成物は、(D)紫外線吸収剤もしくは(E)ラジカル捕捉剤のいずれか一方、又は(D)紫外線吸収剤と(E)ラジカル捕捉剤の両方を含むことが好ましい。
(D)紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、紫外線による劣化を防止する作用を有する。(D)紫外線吸収剤としては、シアノアクリレート系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、ベンジリデンカンファー系化合物、無機微粒子等が挙げられ、中でも、紫外線吸収がより短波長にあるヒドロキシフェニルトリアジン系化合物がインクの硬化性の観点から好ましい。硬化性の観点から、照射する活性エネルギー線の波長と(D)紫外線吸収剤の吸収波長が出来るだけ重複しないものが好ましい。
(D)紫外線吸収剤の具体例としては、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォニックアシッド、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン−2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、
ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2―ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−(ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、
メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコールとの縮合物、
2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,6−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
本発明のインク組成物中において、(D)紫外線吸収剤の量は、耐候性の観点から、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.2〜5質量%の範囲内であることが好ましい。紫外線吸収剤の量が多すぎると、印刷層が十分に硬化しない可能性がある。(D)紫外線吸収剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよいが、(D)紫外線吸収剤は、少なくとも2種の紫外線吸収剤を含有することが好ましい。構造が異なる複数種の紫外線吸収剤を用いることで、紫外線吸収剤の効果をより持続させることができる。
(E)ラジカル捕捉剤は、フリーラジカル等を捕捉し、光安定性を向上させることができる。また、フリーラジカルと反応し、重合反応が起こることを防止する機能を有する物質(いわゆる重合禁止剤)も、(E)ラジカル捕捉剤に含まれる。(E)ラジカル捕捉剤としては、ヒンダードアミン系化合物、ハイドロキノン系化合物、フェノール系化合物、フェノチアジン系化合物、ニトロソ系化合物、N−オキシル系化合物等が挙げられ、特にヒンダードアミン系光安定化剤(HALS)が好ましい。
(E)ラジカル捕捉剤の具体例としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−{2−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル}−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ{4.5}デカン−2,4−ジオン等のヒンダードアミン系化合物、フェノール、o−、m−又はp−クレゾール、2−t−ブチル−4−メチルフェノール、6−t−ブチル−2,4−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチルフェノール、4−t−ブチルフェノール、2,4−ジ−t−ブチルフェノール、2−メチル−4−t−ブチルフェノール、4−t−ブチル−2,6−ジメチルフェノール等のフェノール系化合物、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、メチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2−メチル−p−ハイドロキノン、2,3−ジメチルハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン4−メチルベンズカテキン、t−ブチルハイドロキノン、3−メチルベンズカテキン、2−メチル−p−ハイドロキノン、2,3−ジメチルハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、ベンゾキノン、t−ブチル−p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン等のハイドロキノン系化合物、フェノチアジン等のフェノチアジン系化合物、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩等のニトロソ系化合物、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル等のN−オキシル系化合物等が挙げられる。
本発明のインク組成物中において、(E)ラジカル捕捉剤の量は、耐候性の観点から、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜10質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%の範囲内である。ラジカル捕捉剤の量が多すぎると、硬化不良の原因となる可能性がある。(E)ラジカル捕捉剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のインク組成物は、染料や顔料等の(G)着色剤を含有してもよいが、その場合は、耐候性の観点から、顔料を含有することが好ましい。例えば、金属顔料やパール顔料を用いて、メタリックインクとすることも可能である。なお、(G)着色剤の含有量は、例えばインク組成物中0.1〜15質量%である。また、(G)着色剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。クリアインクとする場合には着色力の高い顔料は配合しないことが好ましく、配合する場合には1質量%以下とすることが好ましい。
(G)着色剤の具体例としては、
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、13、14、15、16、17、24、32、34、35、36、37、41、42、43、49、53、55、60、61、62、63、65、73、74、75、77、81、83、87、93、94、95、97、98、99、100、101、104、105、106、108、109、110、111、113、114、116、117、119、120、123、124、126、127、128、129、130、133、138、139、150、151、152、153、154、155、165、167、168、169、170、172、173、174、175、176、179、180、181、182、183、184、185、191、193、194、199、205、206、209、212、213、214、215、219、
C.I.Pigment Orange 1、2、3、4、5、13、15、16、17、19、20、21、24、31、34、36、38、40、43、46、48、49、51、60、61、62、64、65、66、67、68、69、71、72、73、74、81、
C.I.Pigment Red 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、21、22、23、31、32、38、41、48、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49、52、52:1、52:2、53:1、54、57:1、58、60:1、63、64:1、68、81:1、83、88、89、95、101、104、105、108、112、114、119、122、123、136、144、146、147、149、150、164、166、168、169、170、171、172、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、187、188、190、193、194、200、202、206、207、208、209、210、211、213、214、216、220、220、221、224、226、237、238、239、242、245、247、248、251、253、254、255、256、257、258、260、262、263、264、266、268、269、270、271、272、279、
C.I.Pigment Violet 1、2、3、3:1、3:3、5:1、13、15、16、17、19、23、25、27、29、31、32、36、37、38、42、50、
C.I.Pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、16、17:1、24、24:1、25、26、27、28、29、36、56、60、61、62、63、75、79、80、
C.I.Pigment Green 1、4、7、8、10、15、17、26、36、50、
C.I.Pigment Brown 5、6、23、24、25、32、41、42、
C.I.Pigment Black 1、6、7、9、10、11、20、26、28、31、32、34、
C.I.Pigment White 1、2、4、5、6、7、11、12、18、19、21、22、23、26、27、28、
アルミニウムフレーク、ガラスフレーク、パール顔料及び中空粒子等が挙げられる。
これらの中でも、印刷層の耐候性と色再現性の観点から、
C.I.Pigment Black 7、
C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Blue 28、
C.I.Pigment Red 101、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 254、C.I.Pigment Red 282、
C.I.Pigment Violet 19、
C.I.Pigment White 6、
C.I.Pigment Yellow 42、C.I.Pigment Yellow 120、C.I.Pigment Yellow 138、C.I.Pigment Yellow 139、C.I.Pigment Yellow 150、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 213が好ましい。
吐出安定性の観点から、インク組成物中に分散している顔料粒子は、体積平均粒子径が0.05〜0.4μmであり且つ体積最大粒子径が0.2〜1μmであることが好ましい。体積平均粒子径が0.4μmより大きく且つ体積最大粒子径が1μmよりも大きいと、インク組成物を安定に吐出することが困難となる傾向がある。なお、体積平均粒子径及び体積最大粒子径は、動的光散乱法を用いた測定機器によって測定できる。
本発明のインク組成物は、顔料を分散させるために、必要に応じて顔料分散剤を更に含有してもよい。なお、顔料分散剤の含有量は、例えばインク組成物中0.1〜15質量%である。また、顔料分散剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記顔料分散剤の具体例としては、
ANTI−TERRA−U、ANTI−TERRA−U100、
ANTI−TERRA−204、ANTI−TERRA−205、
DISPERBYK−101、DISPERBYK−102、
DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、
DISPERBYK−108、DISPERBYK−109、
DISPERBYK−110、DISPERBYK−111、
DISPERBYK−112、DISPERBYK−116、
DISPERBYK−130、DISPERBYK−140、
DISPERBYK−142、DISPERBYK−145、
DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、
DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、
DISPERBYK−166、DISPERBYK−167、
DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、
DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、
DISPERBYK−180、DISPERBYK−182、
DISPERBYK−183、DISPERBYK−184、
DISPERBYK−185、DISPERBYK−2000、
DISPERBYK−2001、DISPERBYK−2008、
DISPERBYK−2009、DISPERBYK−2020、
DISPERBYK−2025、DISPERBYK−2050、
DISPERBYK−2070、DISPERBYK−2096、
DISPERBYK−2150、DISPERBYK−2155、
DISPERBYK−2163、DISPERBYK−2164、
BYK−P104、BYK−P104S、BYK−P105、
BYK−9076、BYK−9077、BYK−220S、BYKJET−9150、BYKJET−9151(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
Solsperse3000、Solsperse5000、
Solsperse9000、Solsperse11200、
Solsperse13240、Solsperse13650、
Solsperse13940、Solsperse16000、
Solsperse17000、Solsperse18000、
Solsperse20000、Solsperse21000、
Solsperse24000SC、Solsperse24000GR、
Solsperse26000、Solsperse27000、
Solsperse28000、Solsperse32000、
Solsperse32500、Solsperse32550、
Solsperse32600、Solsperse33000、
Solsperse34750、Solsperse35100、
Solsperse35200、Solsperse36000、
Solsperse36600、Solsperse37500、
Solsperse38500、Solsperse39000、
Solsperse41000、Solsperse54000、
Solsperse55000、Solsperse56000、
Solsperse71000、Solsperse76500、
SolsperseX300(以上、ルブリゾール社製)、
ディスパロンDA−7301、ディスパロンDA−325、ディスパロンDA−375、ディスパロンDA−234(以上、楠本化成社製)、
フローレンAF−1000、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−15BHFS、フローレンDOPA−17HF、フローレンDOPA−22、フローレンDOPA−33、フローレンG−600、フローレンG−700、フローレンG−700AMP、フローレンG−700DMEA、フローレンG−820、フローレンG−900、フローレンGW−1500、フローレンKDG−2400、フローレンNC−500、フローレンWK−13E、(以上、共栄社化学社製)、
TEGO Dispers610、TEGO Dispers610S、
TEGO Dispers630、TEGO Dispers650、
TEGO Dispers652、TEGO Dispers655、
TEGO Dispers662C、TEGO Dispers670、
TEGO Dispers685、TEGO Dispers700、
TEGO Dispers710、TEGO Dispers740W、
LIPOTIN A、LIPOTIN BL、
LIPOTIN DB、LIPOTIN SB(以上、エボニック・デグサ社製)、
PB821、PB822、PN411、PA111(以上、味の素ファインテクノ社製)、
テキサホール963、テキサホール964、テキサホール987、テキサホールP60、テキサホールP61、テキサホールP63、テキサホール3250、テキサホールSF71、テキサホールUV20、テキサホールUV21(以上、コグニス社製)、
BorchiGenSN88、BorchiGen0451(以上、ボーシャス社製)等が挙げられる。
本発明のインク組成物は、濡れ性の向上等の観点から、表面調整剤を更に含有してもよい。本明細書において、表面調整剤とは、分子構造中に親水性部位と疎水性部位を有し、添加することによりインク組成物の表面張力を調整し得る物質のことを意味する。
本発明のインク組成物に使用できる表面調整剤としては、具体的に、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性表面調整剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性表面調整剤、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性表面調整剤、アクリル系表面調整剤、シリコン系表面調整剤、およびフッ素系表面調整剤などが挙げられる。特に、シリコン系表面調整剤、アクリル系表面調整剤であることが好ましく、ビックケミー社、エボニック社、東レ・ダウコーニング社等の市販品を使用することができる。さらにシリコン系表面調整剤の場合、ポリエーテル変性シリコーンオイルであり、かつHLBが7.6〜12であることが好ましい。
本発明のインク組成物中における表面調整剤の量は、使用目的により適宜選択し得るが、例えばインク組成物中0.01〜1質量%であることが好ましい。表面調整剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記表面調整剤の具体例としては、
BYK−300、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315N、BYK−320、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−326、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−342、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−350、BYK−354、BYK−355、BYK−356、BYK−358N、BYK−361N、BYK−370、BYK−375、BYK−377、BYK−378、BYK−381、BYK−392、BYK−394、BYK−399、BYK−3440、BYK−3441、BYK−3455、BYK−3550、BYK−3560、BYK−3565、BYK−3760、BYK−DYNWET 800N、BYK−SILCLEAN 3700、BYK−SILCLEAN 3701、BYK−SILCLEAN 3720、BYK−UV3500、BYK−UV3505、BYK−UV3510、BYK−UV3530、BYK−UV3535、BYK−UV3570、BYK−UV3575、BYK−UV3576(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
TEGO Flow 300、TEGO Flow 370、TEGO Flow 425、TEGO Flow ATF 2、TEGO Flow ZFS 460、TEGO Glide 100、TEGO Glide 110、TEGO Glide 130、TEGO Glide 406、TEGO Glide 410、TEGO Glide 411、TEGO Glide 415、TEGO Glide 432、TEGO Glide 435、TEGO Glide 440、TEGO Glide 450、TEGO Glide 482、TEGO GlideA 115、TEGO GlideB 1484、TEGO GlideZG 400(以上、エボニック ジャパン社製)、
501W ADDITIVE、FZ−2104、FZ−2110、FZ−2123、FZ−2164、FZ−2191、FZ−2203、FZ−2215、FZ−2222、FZ−5609、L−7001、L−7002、L−7604、OFX−0193、OFX−0309 FLUID、OFX−5211 FLUID、SF 8410 FLUID、SH3771、SH 3746 FLUID、SH 8400 FLUID、SH 8700 FLUID、Y−7006(以上、東レ・ダウコーニング社製)、
KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−640、KF−642、KF−643、KF−644、KF−945、KF−6004、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017、KF−6020、KF−6204、X−22−2516、X−22−4515(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
これらの中でも、構造およびHLBの観点から、501W ADDITIVE、FZ−2104、FZ−2123、FZ−2215、L−7002、OFX−0309 FLUID、OFX−5211 FLUID、SH 8400 FLUID、KF−351A、KF−353、KF−355A、KF−615A、KF−642、KF−644、KF−6004、KF−6011、KF−6204が好ましい。
本発明のインク組成物は、その他の成分として、酸化防止剤、可塑剤、防錆剤、溶剤、非反応性ポリマー、充填剤、消泡剤、荷電制御剤、応力緩和剤、浸透剤、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体等の添加剤を必要に応じて使用してもよい。
本発明のインク組成物は、必要に応じて適宜選択される各種成分を混合し、必要に応じて、使用するインクジェットプリントヘッドのノズル径の約1/10以下のポアサイズを持つフィルターを用い、得られた混合物を濾過することによって、調製できる。
本発明のインク組成物は、その40℃における粘度が、5〜25mPa・sであることが好ましく、5〜20mPa・sであることが更に好ましい。40℃におけるインク粘度が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。なお、インク粘度は、コーンプレート型粘度計を用いて測定できる。
本発明のインク組成物は、その25℃における表面張力が20〜35mN/mであることが好ましく、23〜33mN/mであることが更に好ましい。25℃におけるインク表面張力が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。なお、インク表面張力は、プレート法により測定できる。
本発明のインク組成物は、クリアインクであることが好ましい。本明細書において、クリアインクは、厚さ30μmの膜を形成した際の波長380〜800nmの範囲における光線透過率が80%以上となるクリアインクを指し、該光線透過率は好ましくは83%以上、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。本明細書において、光線透過率は、JIS K7361−1:1997「プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法−第1部:シングルビーム法」に準拠して測定される。
次に、本発明のインク組成物を用いた印刷物の製造方法の好適例(以下、本発明の印刷物の製造方法ともいう)を説明するが、これに限定されるものではない。本発明の印刷物の製造方法は、基材上に、又は基材上に形成された層上に、上述した本発明のインク組成物で印刷を行い、印刷層(好ましくはクリア層)を形成し、次いで、該印刷層を硬化させる第1の工程を含み、好ましくは第1の工程により得られる印刷物を加熱する第2の工程をさらに含む。第1の工程のうち、印刷層を形成し、次いで該印刷層を硬化させる工程は、1回でも複数回繰り返しても良い。
基材は、特に限定されるものではなく、紙、コート紙、プラスチック、塩ビシート、ターポリン、プラダン、建築板等も使用できるが、加熱工程を含む場合には、後述する印刷物の加熱に耐え得る耐熱性を有する基材を用いることが好ましい。このような材料としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、チタンやそれらの合金等の金属、セメント、コンクリート、石膏、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、大理石、人工大理石、ガラス、セラミック等が挙げられ、これら材料の2種以上を組み合わせたものでもよい。また、基材は、その表面に、脱脂処理、化成処理、研磨等の前処理や、シーラー、プライマー塗装等が施されていてもよい。基材表面は、平滑であってもよいし、凹凸を有するものや立体物であってもよい。本発明においては、このような材料及び性状を有する基材を用いることにより、とりわけ、家具、建材、金属製小物の用途で好適に使用することができる。
基材は、その表面の一部又は全体に層(例えば塗膜や印刷膜)が形成されていてもよく、該層に加飾を行うことができる。例えば、塗料により形成される塗膜、インクにより形成される印刷膜、粉体トナーにより形成される印刷膜等が基材上に形成されていてもよい。基材上に形成される層は、樹脂、染料や顔料等の着色剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止剤、可塑剤、防錆剤、充填剤、荷電制御剤、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体、ワックス等を含むことができる。
基材上に層を形成する際に使用される塗料及びインクとしては、主溶媒として有機溶剤を用いる有機溶剤系塗料及びインク、主溶媒として水を用いる水系塗料及びインク、重合性化合物を用いる光硬化型塗料及びインク、粉体塗料等の各種塗料及びインク等が挙げられる。ここで、光硬化型インクの場合に使用できる成分としては、上述した本発明のインク組成物に使用できる成分等が挙げられる。
本発明の印刷物の製造方法において、基材上に層を形成するための手段は、特に制限されるものではない。例えば、塗料の場合は、エアスプレー、エアレススプレー、ロールコーター、フローコーター、静電塗装等の各種塗装手段が使用できる。また、インクの場合は、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、コーター印刷、インクジェット印刷等の各種印刷手段が使用できる。粉体トナーの場合は、通常、電子写真現像方式の印刷手段(具体的には、複写機、レーザープリンター等の画像形成装置)が使用できる。
本発明のインク組成物を用いた印刷は、インクジェット印刷方式にて行われることが好適であるものの、これに限定されず、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式、コーター方式等の各種印刷方法によって行うことも可能である。
本明細書において、印刷とは、印刷手段によって対象の上にインクを適用することを意味し、対象に色付けや、文字や画像等を描くことを目的とするものに制限されず、対象の表面を被覆することを目的としたり、対象に表面処理を行うことを目的としたりすることも含まれる。なお、本明細書において、インクジェット印刷方式に用いるためのインク組成物をインクジェットインクともいう。
インクジェット印刷には、種々のインクジェットプリンタに使用することができる。インクジェットプリンタとしては、例えば、荷電制御方式又はピエゾ方式によりインク組成物を噴出させるインクジェットプリンタが挙げられる。また、大型インクジェットプリンタ、具体例としては工業ラインで生産される物品への印刷を目的としたインクジェットプリンタも好適に使用できる。
本発明のインク組成物により形成される印刷層(好ましくはクリア層)の硬化は、360nm以上425nm以下の範囲内にピーク波長を有する光の照射によって行われることが好ましい。ここで、光源としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、LEDランプ等を使用できる。また、印刷層を硬化させるために照射する活性エネルギー線の波長は、光重合開始剤の吸収波長と重複していることが好ましい。なお、活性エネルギー線の積算光量は100〜8,000mJ/cmの範囲にあることが好ましい。
本発明のインク組成物は、インクジェット印刷の吐出条件やその後の硬化条件を適宜選択することで、グロス調、マット調等の表面仕上げ加工を行うことができる。例えば、インクが拡がった後、時間を置いて硬化すればグロス調になり、インク滴がレンズ状のまま硬化すればマット調になる。
本発明のインク組成物により形成される印刷層は、その厚さが5μm以上であり、30μm以上であることが好ましく、90μm以上であることが更に好ましい。印刷層の厚さの上限は、例えば500μm以下である。
本発明のインク組成物により形成される印刷層は、基材又は基材上に形成される層の表面の一部又は全体を覆うように形成される。
本発明のインク組成物により形成される印刷層がクリア層である場合、クリア層は、その厚さが30μmである場合に波長380〜800nmの範囲の光線透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることが更に好ましい。
本発明の印刷物の製造方法は、上述のとおり、第1の工程により得られる印刷物を加熱する第2の工程をさらに含むことが好ましい。具体的には、本発明のインク組成物を用いた印刷とその後の硬化を経て得られる印刷物を加熱する。ここで、加熱処理は、例えば70℃〜300℃の範囲内で行われる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例、比較例における「部」、「%」はとくに断らない限り質量を基準とする。
<インク調製方法>
表1〜4に示す配合処方に従う混合物を得、これをビーズミルで練合して均質にし、活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを調製した。
以下に、配合処方に示される成分の詳細を示す。
1)KBM−502、信越化学工業社製、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン
2)KBE−502、信越化学工業社製、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン
3)KBM−503、信越化学工業社製、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
4)KBM−5103、信越化学工業社製、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
5)KBM−103、信越化学工業社製、フェニルトリメトキシシラン
6)Z−8383、東レ・ダウコーニング社製、メチルトリエトキシシラン
7)NBMA、MCCユニテック社製、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド
8)IBMA、MCCユニテック社製、N−イソブトキシメチルアクリルアミド
9)NMMA、MCCユニテック社製、N−メトキシメチルアクリルアミド
10)TBAA、MCCユニテック社製、N−t−ブチルアクリルアミド
11)ライトエステルDM、共栄社化学社製、ジメチルアミノエチルメタクリレート
12)ライトエステルDE、共栄社化学社製、ジエチルアミノエチルメタクリレート
13)ライトエステルDQ−100、共栄社化学社製、ジメチルアミノエチルメタクリレート 四級化物
14)ライトアクリレートPO−A、共栄社化学社製、フェノキシエチルアクリレート
15)ライトアクリレートTHF−A、共栄社化学社製、テトラヒドロフルフリルアクリレート
16)ライトアクリレートIB−XA、共栄社化学社製、イソボルニルアクリレート
17)ライトアクリレート1.6HX−A、共栄社化学社製、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート
18)ライトアクリレートDCP−A、共栄社化学社製、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
19)ライトエステルHOA、共栄社化学社製、2−ヒドロキシエチルアクリレート
20)4−HBA、大阪有機化学工業社製、4−ヒドロキシブチルアクリレート
21)プラクセルFA2D、ダイセル化学工業社製、2−ヒドロキシエチルアクリレートとε−カプロラクトンとの付加物
22)プラクセルFA5、ダイセル化学工業社製、2−ヒドロキシエチルアクリレートとε−カプロラクトンとの付加物
23)EBECRYL4265、ダイセル・オルネクス社製、ウレタンアクリレートオリゴマー、分子量650
24)EBECRYL1290、ダイセル・オルネクス社製、ウレタンアクリレートオリゴマー、分子量1,000
25)EBECRYL8602、ダイセル・オルネクス社製、ウレタンアクリレートオリゴマー、分子量2,000
26)SpeedcureTPO、Lambson社製、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド
27)Omnirad651、BASF社製、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
28)Raven 450、コロンビアンカーボンジャパン社製、黒色顔料
29)Heliogen Blue L7080、BASF社製、青色顔料
<印刷工程>
実施例1〜43及び比較例1〜4のインクをインクジェットプリンタにセットし、0.8mm×100mm×50mmのアルミニウム基材の表面を、大日本塗料社製下地層用アクリル樹脂系白色溶剤塗料で塗装し、下地層を作製し、該下地層上に、100mm×50mmの画像(印刷層)を作製する。
<耐熱黄変性>
上記<印刷工程>に記載されるようにアルミニウム板を大日本塗料社製下地層用白色塗料で塗装し、下地層を作製した。次いで、活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを用いたインクジェットプリンタによって、下地層上にベタ画像(厚さ:100μm)を印刷し、その後、メタルハライドランプを用いて主波長360〜425nmの活性エネルギー線を2000mJ/cm照射することで画像(印刷層)を硬化させた。次いで、基材の表面温度を180℃になるまで上昇させ、該温度となった状態で20分間加熱を行い、印刷物を作製した。次に、印刷物の印刷層について、分光光度計(SpectroEye、エックスライト社製)により測色を行なった。なお、L*a*b*表色系においては、b値が黄色みの指標となる。印刷部と非印刷部のb値を測定し、これらb値の差を求め、下記評価基準に従って、耐熱黄変性を評価した。尚、実施例30、31は顔料インクのため、加熱前後の印刷部のb値を測定し、これらb値の差を求め、下記評価基準に従って、耐熱黄変性を評価した。結果を表1〜4に示す。
◎:4.0未満。
○:4.0以上6.0未満。
△:6.0以上8.0未満。
×:8.0以上。
<付着性>
印刷層の厚さを30μmに変更した以外は上記<耐熱黄変性>に記載の方法と同様の方法で印刷・硬化・加熱を行い、印刷物を作製した。また、ポリエステル樹脂系の白色粉体塗料を下地層用白色塗料とした場合の印刷物も同様に作製した。印刷物の印刷層に1mm幅100マスのクロスカットを施し、セロハンテープを十分に接着させた後に引き剥がした。下記評価基準に従って、付着性を評価した。結果を表1〜4に示す。
◎:カット部に剥離が確認されない。
○:カット部に5%未満の剥離が確認された。
△:カット部に5%以上20%未満の剥離が確認された。
×:カット部に20%以上の剥離が確認された。
<耐候性>
印刷層の厚さを30μmにした以外は上記<耐熱黄変性>に記載の方法と同様の方法で印刷・硬化・加熱を行い、印刷物を作製した。次いで、JIS B7753(サンシャインウェザーメーター方式)に準拠した促進耐候性試験機を用いて、耐候性試験を行った。なお、試験時間は1500時間とした。試験前及び1500時間試験後の印刷層のL、a及びb値を分光光度計(SpectroEye、エックスライト社製)で測定し、下記式の色差(ΔE)を求め、下記評価基準に従って、耐候性を評価した。結果を表1〜4に示す。
色差(ΔE)=[(試験前後のL値の差)+(試験前後のa値の差)+(試験前後のb値の差)]1/2
◎:3.0未満。
○:3.0以上4.5未満。
△:4.5以上6未満。
×:6以上。
<耐割れ性>
印刷層の厚さを変更した以外は上記<耐熱黄変性>に記載の方法と同様の方法で印刷・硬化・加熱を行い、印刷物を作製した。作製した印刷層を目視によって確認し、下記評価基準に従って、耐割れ性を評価した。なお、厚さが40μm、80μm、300μmの印刷層を有する印刷物をそれぞれ用意した。結果を表1〜4に示す。
◎:厚さ300μm、80μm、40μmのいずれにおいても割れが確認されない。
○:厚さ300μmでは割れが確認されたが、厚さ80μm、40μmにおいては割れが確認されない。
△:厚さ300μm、80μmでは割れが確認されたが、厚さ40μmにおいては割れが確認されない。
×:厚さ300μm、80μm、40μmのいずれにおいても割れが確認された。
Figure 2021161148
Figure 2021161148
Figure 2021161148
Figure 2021161148

Claims (9)

  1. (A)下記式(I)
    Figure 2021161148
    (式中、xは0又は1であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又はアルキル基であり、Rは炭素数1〜10の有機基である)で表される化合物と、(B)窒素含有重合性モノマーと、(C)光重合開始剤を少なくとも含むことを特徴とする光硬化型インク組成物。
  2. 前記(B)窒素含有重合性モノマーが、下記式(II)
    Figure 2021161148
    (式中、Rは、水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基であり、Rは、水素原子又はメチル基である)で表される化合物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の光硬化型インク組成物。
  3. さらに、(D)紫外線吸収剤、(E)ラジカル捕捉剤のいずれか、または両方を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の光硬化型インク組成物。
  4. さらに(F)分子量が1,000〜20,000の重合性オリゴマーを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
  5. 前記インク組成物中における前記式(I)で表される化合物の量が0.1〜20質量%の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
  6. 前記式(I)において、Rの有機基が、(メタ)アクリロイル基を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
  7. 前記(C)光重合開始剤が、アシルホスフィンオキサイド系開始剤を少なくとも含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
  8. さらに(G)着色剤を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
  9. クリアインク組成物であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の光硬化型インク組成物。
JP2020061009A 2020-03-30 2020-03-30 光硬化型インク組成物 Active JP6971532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061009A JP6971532B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 光硬化型インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061009A JP6971532B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 光硬化型インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021161148A true JP2021161148A (ja) 2021-10-11
JP6971532B2 JP6971532B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=78002535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020061009A Active JP6971532B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 光硬化型インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6971532B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001538A (ja) * 2009-05-19 2011-01-06 Chisso Corp 撥液性を有する光硬化性インクジェット用インク
JP2014202955A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 三菱レイヨン株式会社 微細凹凸構造体、硬化性組成物、加飾シート、および加飾樹脂成形体、並びに微細凹凸構造体、および加飾樹脂成形体の製造方法
JP2015178609A (ja) * 2014-02-25 2015-10-08 大日本塗料株式会社 活性エネルギー線硬化形インクジェットインク組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001538A (ja) * 2009-05-19 2011-01-06 Chisso Corp 撥液性を有する光硬化性インクジェット用インク
JP2014202955A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 三菱レイヨン株式会社 微細凹凸構造体、硬化性組成物、加飾シート、および加飾樹脂成形体、並びに微細凹凸構造体、および加飾樹脂成形体の製造方法
JP2015178609A (ja) * 2014-02-25 2015-10-08 大日本塗料株式会社 活性エネルギー線硬化形インクジェットインク組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6971532B2 (ja) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11118075B2 (en) Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
JP6417235B2 (ja) 活性エネルギー線硬化形インクジェットインク組成物
JP6134090B2 (ja) 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物
JP6733697B2 (ja) 光硬化型インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法
JP6628760B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
JP6115966B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物、並びに印刷物及びその製造方法
WO2019176794A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物及び印刷方法
WO2019111895A1 (ja) インクセット、インクセットを使用して形成された積層体、インクセットを使用して像を形成する像形成方法及び積層体の製造方法
JP5798604B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
JP6971532B2 (ja) 光硬化型インク組成物
JP6971531B2 (ja) 光硬化型インク組成物
JP6265286B2 (ja) 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物
JP2022136510A (ja) インクジェットインク組成物
JP2021161182A (ja) インク組成物及び加飾体の形成方法
JP6967624B2 (ja) 印刷物及びその製造方法
EP4105285A1 (en) Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
JP2023024109A (ja) 印刷物の製造方法
JP7356533B1 (ja) インクセット
JP6890170B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
JP2023051459A (ja) 印刷物の形成方法
JP5862022B2 (ja) インクジェット記録方法、紫外線硬化型インクジェット用インクと液。
JP2024038664A (ja) 塗装体
JP2024049935A (ja) インク組成物
JP2024039409A (ja) マゼンタインク組成物
WO2022210740A1 (ja) 表面保護層形成用インク組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210623

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6971532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150