JP2021160550A - 避航経路探索装置、避航経路探索支援装置、避航経路探索方法、避航経路探索支援方法、プログラム - Google Patents

避航経路探索装置、避航経路探索支援装置、避航経路探索方法、避航経路探索支援方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021160550A
JP2021160550A JP2020064054A JP2020064054A JP2021160550A JP 2021160550 A JP2021160550 A JP 2021160550A JP 2020064054 A JP2020064054 A JP 2020064054A JP 2020064054 A JP2020064054 A JP 2020064054A JP 2021160550 A JP2021160550 A JP 2021160550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
predicted
point
route
route search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020064054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7364521B2 (ja
Inventor
臣也 岩澤
Omiya Iwazawa
尚吾 林
Shogo Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koden Electronics Co Ltd filed Critical Koden Electronics Co Ltd
Priority to JP2020064054A priority Critical patent/JP7364521B2/ja
Publication of JP2021160550A publication Critical patent/JP2021160550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7364521B2 publication Critical patent/JP7364521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】他船が複数存在する海域での経路探索を容易にする。【解決手段】避航経路探索装置は、情報収集部110、条件設定部130、予測避航領域計算部140、経路探索部150、繰り返し制御部を180備える。情報収集部は、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する。条件設定部は、自船および他船の位置と速度の条件を設定する。予測避航領域計算部は、条件設定部が設定した自船および他船の位置と速度に基づいて、他船ごとに、あらかじめ定めた避航領域の条件を満たす領域である予測避航領域を計算する。経路探索部は、あらかじめ定めた目的地と条件設定部が設定した自船とを結ぶ直線上にいずれかの予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する。避航経路探索支援装置は、情報収集部と予測避航領域計算部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、船舶の航行において衝突を予防するための避航経路探索装置、避航経路探索支援装置、避航経路探索方法、避航経路探索支援方法、プログラムに関する。
一般的には、目的地に向かって航行していた自船が他船と交差する場合、海上衝突予防法にしたがって「衝突の恐れ」を感じたとき自船が避航船であれば大幅に右転して他船の船尾を十分な安全距離を保って通過後、十分に遠ざかってからもとの航路に戻る。
また、他船との関係で危険な領域を求める方法も提案されており、特許文献1の技術などが知られている。特許文献1に示された技術では、自船の周りにDCPA(Distance of Closest Point of Approach)円を描き、将来の自船の周りのDCPA円が将来の他船に接触しないようにする方法である。
特開平07−246998号公報
しかしながら、従来技術は、複数の他船を想定していないので、自船とそれぞれの他船との衝突の危険性は予測できても、1つの他船を避けた後の他の他船との衝突の危険性を予測することは難しかった。したがって、複数の他船がある海域で経路を決めることは難しかった。また、従来技術は、自船が他船の前を航行するときは、他船の正面を通過後もDCPA円に接触しないように経路を決定する。しかし、自船が、他船の正面をDCPA円に接触しないように通過した後であれば、DCPA円に他船が接触しても衝突する危険はない。また、自船が、航行方向が90度程度異なる他船の後ろを航行するときは、他船の後方を通過する前もDCPA円に接触しないように経路を選択する。しかし、他船と自船の航行方向が90度程度異なる場合、一時的にDCPA円に他船が接触しても、他船の真後ろを自船が通過するときにDCPA円に接触しないように航行すれば衝突の危険がない。つまり、従来技術によれば、余裕を持ちすぎて経路を決定していた。このように、複数の他船を想定していないことと余裕を持ちすぎて経路を決定していたことから、他船が複数存在する海域での経路探索が困難であった。これは、船舶の自動航行を実現するための支障にもなっていた。
そこで、本発明では他船が複数存在する海域での経路探索を容易にすることを目的とする。経路探索を容易にするための1つめの手段は、複数の他船が存在することを前提とした経路探索の方法を提供することである。また、2つめの手段は、避けるべき領域を適切に設定することである。いずれかの手段だけでも、他船が複数存在する海域での経路探索を容易にすることは達成できるし、両方の手段を組み合わせれば、さらに経路探索を容易にできる。
本発明の第1の発明では、複数の他船が存在する海域でも経路を探索できる技術を提供することを目的とする。第2の発明では、避けるべき領域を適切に設定する技術を提供することを目的とする。
第1の発明である避航経路探索装置は、情報収集部、条件設定部、予測避航領域計算部、経路探索部、繰り返し制御部を備える。情報収集部は、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する。条件設定部は、自船および他船の位置と速度の条件を設定する。予測避航領域計算部は、条件設定部が設定した自船および他船の位置と速度に基づいて、他船ごとに、あらかじめ定めた避航領域の条件を満たす領域である予測避航領域を計算する。経路探索部は、あらかじめ定めた目的地と条件設定部が設定した自船とを結ぶ直線上にいずれかの予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する。繰り返し制御部は、経路点候補ごとに、当該経路点候補が属する予測避航領域の境界線上の点の1つを、目的地方向に進む自船の位置に設定し、当該位置に自船が到達する時刻から他船の位置を設定するように条件設定部に指示し、条件設定部、予測避航領域計算部、経路探索部の処理の繰り返し処理を行わせる。
第2の発明である避航経路探索支援装置は、情報収集部と予測避航領域計算部を備える。他船の前方方向の避ける距離を前方安全距離、他船の側方方向の避ける距離を側方安全距離、他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離とする。情報収集部は、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する。予測避航領域計算部は、自船が他船の正面に位置するときに前方安全距離を確保し、自船が他船の真横に位置するときに側方安全距離を確保し、自船が他船の真後ろに位置するときに後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する。
本発明の避航経路探索装置によれば、条件設定部、予測避航領域計算部、経路探索部の処理の繰り返し処理を行うので、複数の他船が存在する海域でも経路を探索できる。本発明の避航経路探索支援装置によれば、自船が他船の正面に位置するときに前方安全距離を確保し、自船が他船の真横に位置するときに側方安全距離を確保し、自船が他船の真後ろに位置するときに後方安全距離を確保するので、避けるべき領域を適切に設定できる。
避航経路探索装置の機能構成例を示す図。 避航経路探索装置の処理フロー例を示す図。 DCPA円を用いて求めた予測避航領域のイメージを示す図。 提案する安全距離の考え方を示す図。 他船が自船よりも遅い場合と同じ速さの場合の予測避航領域のイメージを示す図。 他船が自船よりも速い場合の予測避航領域の第1のイメージを示す図。 他船が自船よりも速い場合の予測避航領域の第2のイメージを示す図。 他船と自船の速さが同じ場合の特殊な例のときの予測避航領域のイメージを示す図。 現在の自船と目的地と予測避航領域の例を示す図。 図9のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点311−2の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定し、そのときの予測避航領域を計算した結果を示す図。 図11のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点313−2の位置、もしくは点313−3の位置に到達した時刻の様子を示す図。 図13のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点311−4の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定し、そのときの予測避航領域を計算した結果を示す図。 図15のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点312−2の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定し、そのときの予測避航領域を計算した結果を示す図。 図17のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点313−2の位置、もしくは点313−3の位置に到達した時刻の様子を示す図。 図19のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が点311−3を経由して点312−4の位置に到達した時刻の様子を示す図。 図21のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 自船200が直接点312−3に進み、点312−4の位置に到達した時刻の様子を示す図。 図23のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 変針角が制限角を超える場合の例示を示す図。 変針角が制限角となるように予測避航領域を移動させた図。 図26のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図。 再計算部160も備えた場合に得られる木を示す図。 互いに近い予測避航領域が存在する例を示す図。 避航経路探索支援装置の機能構成例を示す図。 避航経路探索支援装置の処理フロー例を示す図。 コンピュータの機能構成例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1に避航経路探索装置の機能構成例を示す。図2に避航経路探索装置の処理フロー例を示す。避航経路探索装置100は、情報収集部110、条件設定部130、予測避航領域計算部140、経路探索部150、繰り返し制御部180、記録部190を備える。避航経路探索装置100は、さらに、他船選別部120、予測避航領域結合部145、再計算部160、経路決定部170も備えてもよい。
情報収集部110は、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する(S110)。情報収集部110は、例えば、位置センサ、速度センサ、AIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)、ARPA(自動衝突予防援助装置:Automatic Radar Plotting Aid)などを有し、これらのセンサおよび装置から得られる情報を統合して、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を得ればよい。なお、本明細書では、「速さ」と表現するときはスカラー量を意味しており、方向の情報は含んでいない。「速度」と表現するときはベクトル意味しており、スカラー量である「速さ」と方向の両方を含んでいる。記録部190は、収集した自船および周辺の他船の位置と速度の情報を記録する。
他船選別部120を備えているときは、他船の中から避航経路探索に関係する他船を選別する。他船を選別するタイミングは、後述する条件設定部130の処理の前でもよいし、後でもよい。また、条件設定部130の処理の前後の両方でもよい。また、他船の数が少ないときは他船を選別する処理は行わなくてもよい。条件設定部130の処理の前に行う場合は、他船選別部120は、情報を収集した他船の中から避航経路探索に関係する他船を選別する(S121)。具体的には、現在以降に航路が交差する可能性がある他船を選別すればよい。条件設定部130の処理の後に行う場合は、他船選別部120は、避航経路探索に関係する他船を、条件設定部130が設定した自船および他船の位置と速度の条件に基づいて選別する(S122)。つまり、条件設定部130が設定した自船および他船の位置と速度の条件に基づいて、その後に航路が交差する可能性がある他船を選別すればよい。
条件設定部130は、自船および他船の位置と速度の条件を設定する(S131)。最初の条件設定では、情報収集部110で収集した現在の自船および他船の位置と速度を設定すればよい。その後は、後述する繰り返し制御部180の指示に従って自船および他船の位置と速度の条件を設定すればよい。詳細は後述する。
予測避航領域計算部140は、条件設定部130が設定した自船および他船の位置と速度に基づいて、他船選別部120が選別した他船ごとに、あらかじめ定めた避航領域の条件を満たす領域である予測避航領域を計算する(S141)。図3にDCPA円を用いて求めた予測避航領域のイメージを示す。DCPA円を用いる方法は、上述のように予測避航領域が余裕を持ちすぎるという課題があるが、他船が複数存在する海域であっても、他船間の距離が離れている場合はDCPA円を用いても経路を探索できるので、実施例1の予測避航領域計算部140では、DCPA円を用いる方法を採用してもよい。図3中の自船200は上方向に進もうとしており、他船300は左方向に進もうとしている。自船200の周りにDCPA円210を作図する。他船300−1とDCPA円210−1は、自船200が他船300の後方を通過するときに最も自船200と他船300が接近するタイミングを示している。他船300−2とDCPA円210−2は、自船200が他船300の前方を通過するときに最も自船200と他船300が接近するタイミングを示している。予測避航領域310は、図3に示したような形状となる。
図4に提案する安全距離の考え方を示す。他船300の前方方向の避ける距離を前方安全距離L、他船300の側方方向の避ける距離を側方安全距離L、他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離Lとする。前方安全距離L、側方安全距離L、後方安全距離Lは、自船200と他船300の全長に応じて、あらかじめ定めた方法で決めればよい。例えば、自船200の全長をL、他船300の全長をLとするときに、基準となる長さLを、L=(L+L)/2のように求め、例えば、
=12L,L=4L,L=4L
のように決めればよい。図4に示した設定にすれば、自船が他船の正面に位置するときに前方安全距離を確保し、自船が他船の真横に位置するときに側方安全距離を確保し、自船が他船の真後ろに位置するときに後方安全距離を確保するので、避けるべき領域を適切に設定できる。
図5〜図8に予測避航領域のイメージを示す。予測避航領域は、自船200が通過できない領域を示している。図5は他船が自船よりも遅い場合と同じ速さの場合の予測避航領域のイメージを、図6は他船が自船よりも速い場合の予測避航領域の第1のイメージを、図7は他船が自船よりも速い場合の予測避航領域の第2のイメージを、図8は他船と自船の速さが同じ場合の特殊な例のときの予測避航領域のイメージを示している。自船200の速さをV、他船300の速さをVとする。図5の予測避航領域310の4つの頂点を点310−1〜4、自船200と他船300との距離をd、点310−1と310−2を結んだ線と他船300との距離をa、点310−3と310−4を結んだ線と他船300との距離をaとする。他船300の航路と自船200の方向とのなす角をβとすると、他船300の航路に自船200から引いた垂線と他船300との距離kは、dcosβである。他船300−1は、自船200が点310−1経由で、他船300の航路上(点310−1と点310−2の中点付近)まで進んだタイミングの他船300を示している。他船300−2は、自船200が点310−3経由で、他船300の航路上(点310−3と点310−4の中点付近)まで進んだタイミングの他船300を示している。なお、船舶は急峻には曲がれないので、図5の場合であれば、自船200が点310−1経由で他船300の航路上に到達したときは、実際には点310−1と点310−2の中点よりも、右側にずれた位置を通過すると考えられるが、全体的には誤差の範囲なので以下の計算ではずれは無視する。他船300−1と、点310−1と点310−2の中点との距離は後方安全距離L以上、他船300−2と、点310−3と点310−4の中点との距離は前方安全距離L以上、他船300の航路と、点310−1と点310−3を結んだ線との距離は側方安全距離L、他船300の航路と、点310−2と点310−4を結んだ線との距離は側方安全距離Lである。
上述のように前方安全距離L、側方安全距離L、後方安全距離Lを設定する場合は、予測避航領域計算部140は、自船200が他船300の正面に位置するときに前方安全距離Lを確保し、自船200が他船300の真横に位置するときに側方安全距離Lを確保し、自船200が他船300の真後ろに位置するときに後方安全距離Lを確保するように予測避航領域310を計算する(S141)。「予測避航領域310を計算する」とは、「予測避航領域310」の位置を求めることを意味している。具体的には、以下に示すように、予測避航領域310の位置を求めればよい。
<他船が自船よりも遅い場合に、他船の後方を通過するとき(図5参照)>
自船200が他船300の後方を安全に通過する場合の条件は以下のとおりである。
[1]自船200が点310−1の位置に到達したときに、他船300は点310−1と点310−2の中点上または当該中点を通り過ぎている。
[2]自船200が点310−1と点310−2の中点付近に到達したときに、他船300は他船300−1の位置である。
自船200と点310−1との距離pは、次式のようになる。
=((dcosβ−a+(dsinβ−L1/2
自船200が点310−1に到達するまでの時間Sは、次式のようになる。
=p/V
=((dcosβ−a+(dsinβ−L1/2/V
時間Sのときには、他船300はV・Sだけ進んでいる。条件[1]より、
≦V・S=V・((dcosβ−a+(dsinβ−L1/2/V
が成り立つ。aは正なので、両辺を2乗して(V/Vで割ると、次式が成り立つ。
(V/V・a ≦(dcosβ−a+(dsinβ−L
この式をaについて整理すると、
Figure 2021160550
(1)
となる。他船300は自船200よりも遅いので、V/Vは1より大きくなる。よって、式(1)のaの二次関数は上に凸の二次曲線となる。また、a=0の場合に左辺は正なので、この式の等号が成立するときの大きい方の解をa1max、小さい方の解をa1minとすると、a1maxは正であり、a1minは負である。上述のとおりaは正なので、0<a≦a1maxの範囲で条件[1]を満たす。
自船200が点310−1と点310−2の中点付近に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−1の位置である。よって、条件[2]が成り立つためには、
・(S+L/V)≧a+L
を満たさなければならない。よって、
+L−L・V/V≦V・S
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a1maxとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaをL−L・V/Vの値に応じてa1maxよりも小さくすればよい。また、現実には自船200は点310−1と点310−2とを結ぶ直線上は進めないので、直線からのずれを考慮してaを調整してもよい。
<他船が自船よりも遅い場合に、他船の前方を通過するとき(図5参照)>
自船200が他船300の前方を安全に通過する場合の条件は以下のとおりである。
[3]自船200が点310−4の位置に到達したときに、他船300は点310−3と点310−4の中点上または当該中点に到達していない。
[4]自船200が点310−3と点310−4の中点付近に到達したときに、他船300は他船300−2の位置である。
自船200と点310−3との距離pは、次式のようになる。
=((a−dcosβ)+(dsinβ−L1/2
自船200が点310−3に到達するまでの時間Sは、次式のようになる。
=p/V
=((a−dcosβ)+(dsinβ−L1/2/V
時間Sのときには、他船300はV・Sだけ進んでいる。自船200が点310−3と点310−4の中点付近に到達する時間は、S+L/Vである。また、自船200が点310−4に到達する時間は、S+2L/Vである。
条件[3]が成り立つので、
≧V・(S+2L/V
=V・(((a−dcosβ)+(dsinβ−L1/2+2L)/V
となる。V/Vは正なので、両辺を(V/V)で割り、両辺から2Lを減算すると、次式になる。
(V/V)・a−2L≧((a−dcosβ)+(dsinβ−L1/2
右辺は正なので、左辺の(V/V)・a−2Lも正である。よって、両辺を2乗し、aについて整理すると、
Figure 2021160550
(2)
となる。他船300は自船200よりも遅いので、式(2)のaの二次関数は上に凸の二次曲線となる。また、dはLよりも十分に大きいことを前提にすると、a=0の場合に左辺は正なので、この式の等号が成立するときの大きい方の解をa2max、小さい方の解をa2minとすると、a2maxは正であり、a2minは負である。上述のとおりaは正なので、a2max≦aの範囲で条件[3]を満たす。
自船200が点310−3と点310−4の中点付近に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−2の位置である。よって、条件[4]が成り立つためには、
・(S+L/V)≦a−L
を満たさなければならない。よって、
−L+L・V/V≧V・(S+2L/V
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a2maxとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaをL−L・V/Vの値に応じてa2maxよりも大きくすればよい。また、現実には自船200は点310−3と点310−4とを結ぶ直線上は進めないので、直線からのずれを考慮してaを調整してもよい。
<他船が自船よりも速い場合に、他船の後方を通過するとき(図6,7参照)>
条件は、上述の条件[1],[2]と同じである。また、式(1)までの計算は同じである。他船300は自船200より速いので、V/Vが1より小さくなる。よって、式(1)のaの二次関数は下に凸の二次曲線となる。また、a=0の場合に左辺は正であり、二次関数の軸は正である。したがって、式(1)の等号が成立する解が2つ存在する場合には、この式の等号が成立するときの大きい方の解をa1max、小さい方の解をa1minとすると、a1maxもa1minも正である。また、上述のとおりaは正なので、0<a≦a1min,a1max≦aの範囲で条件[1]を満たす。図6と図7においては、a1minをa、a1maxをaのように示している。なお、式(1)の等号が成立する解が1つの場合と存在しない場合は、式(1)はaがすべての正の値のときに成り立つので、他船300に対する予測避航領域は存在しない(他船300を避けなくてよい)。
自船200が点310−a1と点310−a2の中点付近(または、点310−b3と点310−b4の中点付近)に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−A1(または、他船300−B2)の位置である。よって、条件[2]が成り立つためには、
・(S+L/V)≧a+L , V・(S+L/V)≧a+L
を満たさなければならない。よって、
+L−L・V/V≦V・S , a+L−L・V/V≦V・S
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a1min,a=a1maxとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaとaをL−L・V/Vの値に応じて小さくすればよい。また、現実には自船200は点310−a1と点310−a2(または、点310−b3と点310−b4)とを結ぶ直線上は進めないので、直線からのずれを考慮してa(または、a)を調整してもよい。
<他船が自船よりも速い場合に、他船の前方を通過するとき(図6参照)>
条件は、上述の条件[3],[4]と同じである。また、式(2)までの計算は同じである。他船300は自船200より速いので、V/Vが1より小さくなる。よって、式(2)のaの二次関数は下に凸の二次曲線となる。また、dはLよりも十分に大きいことを前提にすると、a=0の場合に左辺は正であり、二次関数の軸は正である。したがって、式(2)の等号が成立する解が存在する場合には、この式の等号が成立するときの大きい方の解をa2max、小さい方の解をa2minとすると、a2maxもa2minも正である。よって、a2min≦a≦a2maxの範囲で条件[3]を満たす。図6においては、a2minをa、a2maxをaのように示している。なお、式(2)の等号が成立する解が存在しない場合は、式(2)はaがすべての正の値のときに成り立たない。これは、他船300の前方を安全に通過できないことを意味している。
自船200が点310−a3と点310−a4の中点付近(または、点310−b1と点310−b2の中点付近)に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−A2(または、他船300−B1)の位置である。よって、条件[4]が成り立つためには、
・(S+L/V)≦a−L , V・(S+L/V)≦a−L
を満たさなければならない。よって、
−L+L・V/V≧V・(S+2L/V) ,
−L+L・V/V≧V・(S+2L/V
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a2min,a=a2maxとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaとaをL−L・V/Vの値に応じて大きくすればよい。また、現実には自船200は点310−a3と点310−a4(または、点310−b1と点310−b2)とを結ぶ直線上は進めないので、直線からのずれを考慮してa(または、a)を調整してもよい。
なお、図6の例は、式(1)にも式(2)にも等号が成立する解が2つ存在する場合を示している。また、図7の例は、式(1)には等号が成立する解が2つ存在するが、式(2)には等号が成立する解が存在しない場合を示している。
<他船と自船の速さがほぼ同じ場合に、他船の後方を通過するとき(図5,8参照)>
条件は、条件[1],[2]と同じである。また、式(1)までの計算は同じである。他船300と自船200の速さはほぼ同じなので、V/V≒1となり、1次関数になる。この1次関数の解をa1equとするとa1equは正の値なので、必ず式(1)を満たすa1は存在し、0<a≦a1equの範囲で条件[1]を満たす。
自船200が点310−1と点310−2の中点付近に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−1の位置である。よって、条件[2]が成り立つためには、
・(S+L/V)≧a+L
を満たさなければならない。よって、
+L−L・V/V≦V・S
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a1equとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaをL−L・V/Vの値に応じてa1equよりも小さくすればよい。また、現実には自船200は点310−1と点310−2とを結ぶ直線上は進めないので、直線からのずれを考慮してaを調整してもよい。
<他船と自船の速さがほぼ同じ場合に、他船の前方を通過するとき(図5,8参照)>
条件は、上述の条件[3],[4]と同じである。また、式(2)までの計算は同じである。他船300と自船200の速さはほぼ同じなので、V/V≒1となり、1次関数になる。この1次関数の解をa1equとするとa1equ≦aの範囲で条件[3]を満たす。
自船200が点310−3と点310−4の中点付近に到達する時間は、S+L/Vである。この時間に、他船300は他船300−2の位置である。よって、条件[4]が成り立つためには、
・(S+L/V)≦a−L
を満たさなければならない。よって、
−L+L・V/V≧V・(S+2L/V
を満たす必要がある。L−L・V/Vが負のときはa=a2maxとすればよく、L−L・V/Vが正のときはaをL−L・V/Vの値に応じてa2maxよりも大きくすればよい。
なお、dにくらべLが十分小さいとすると、
1equ≒d/2cosβ
となる。角βが60度のときa1equ≒dであり、角βが大きくなるとa1equも大きくなる。つまり、他船と自船の速さがほぼ同じ場合に同じ方向に進んだのでは、安全な距離を保ちながら交差するためには非常に長い距離が必要になってしまう。したがって、他船300と自船200の速さが同じくらいであり、角βが所定の角度よりも大きい場合は、他船300の前方側を通過する経路を選択することはありえないので、図8に示したように予測避航領域310を設定してもよい。
予測避航領域310を計算によって求めた後、経路探索部150は、あらかじめ定めた目的地と条件設定部130が設定した自船200とを結ぶ直線上にいずれかの予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する(S142,S151)。言い換えると、避航経路探索装置100は、あらかじめ定めた目的地と条件設定部130が設定した自船200とを結ぶ直線上にいずれかの予測避航領域があるかを確認する(S142)。ステップS142がNOの場合、避航経路探索装置100は、条件設定部130が設定すべきすべての条件を設定したかを確認する(S132)。
ステップS132がYESの場合は、経路決定部170を備えている場合は、経路決定部170が、現在の自船の位置から目的地までの経路を、あらかじめ定めた優先条件にしたがって経路点候補に基づいて決定する(S170)。例えば、現在の自船200と目的地とを結んだ直線をさえぎる予測避航領域が存在しなければ、経路点候補はないので目的地までまっすぐ進む経路を決定する。経路点候補がある場合は、あらかじめ定めた優先条件にしたがって経路を決定すればよい。例えば、距離が短いことを優先条件としてもよいし、到達する時間が短いことを優先条件としてもよいし、避航しなければならない予測避航領域の合計が少ないことを優先条件としてもよい。経路決定部170を備えていない場合は、人が現在の自船の位置、目的地、経路点候補に基づいて経路を決定すればよい。また、経路決定部170を備えている場合でも、複数の優先条件を設定しておき、避航経路探索装置100が優先条件ごとに望ましい経路を示し、人がその中から経路を選択してもよい。
ステップS132がNOの場合は、条件設定部130が次の条件を設定する(S131)。ステップS142がYESの場合は、経路探索部150が、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する(S151)。次に、図9〜29を参照しながら経路点候補の探索と経路決定について詳細に説明する。図9は、現在の自船と目的地と予測避航領域の例を示した図である。自船200は目的地290に向かっている。自船200の前方には、他船301,302,303が航行しており、予測避航領域311,312,313が存在する。予測避航領域311,312,313の四隅の点には、それぞれの予測避航領域の符号に“−1”,“−2”,“−3”,“−4”を付している。経路探索部150は、例えば、目的地290と自船200とを結ぶ直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船200とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を経路点候補とする。「変針角」とは、自船200と目的地290とを結ぶ直線を基準とした方向の違いを示している。図9の場合、両端点は点311−1,312−1,311−3,312−2である。ただし、点312−1と自船200とを結ぶ直線上には予測避航領域311があるので、経路点候補は、点311−1,311−3,312−2の3つである。図10は、図9のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。自船200が点311−1を通過する場合は、点311−1が属する予測避航領域311の内側には入らないようにしながら目的地290の方向に進むので、できるだけ短い経路を選ぼうとすると点311−2も通過する。そこで、図10の木では、点311−1と点311−2を結んでいる。同様に、点311−3と点311−4、点312−3と点312−4を結んでいる。なお、図9では、他船301,302,303はすべて自船の右方向から左方向に進む例を示しているが、左方向から右方向へ進む船舶が含まれていてもよいし、斜めに進む船舶が含まれていてもよい。
また、経路探索部150は、両端点と自船200とを結ぶ直線上に予測避航領域がある場合に、当該直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船200とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を経路点候補とする。図9の例の場合、点312−1は両端点であり、自船200と結ぶ直線上に予測避航領域311がある。この場合に、予測避航領域311の両端点である点311−1,311−3を経路点候補とする。ただし、すでに前の処理で経路点候補にしているので、ここでは図10には追加しない。
繰り返し制御部180は、経路点候補ごとに、当該経路点候補が属する予測避航領域の境界線上の点の1つを、目的地290方向に進む自船200の位置に設定し、当該位置に自船200が到達する時刻から他船301,302,303の位置を設定するように条件設定部130に指示し、条件設定部130、予測避航領域計算部140、経路探索部250の処理の繰り返し処理を行わせる(S152)。「当該経路点候補が属する予測避航領域の境界線上の点の1つを、目的地290方向に進む自船200の位置」とは、経路点候補311−1の場合は点311−2、経路点候補311−3の場合は点311−4、経路点候補312−3の場合は点312−4である。なお、他船選別部120がステップS122を行う場合は、繰り返し処理にはステップS122も含まれる。
図11は、自船200が点311−2の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定し、そのときの予測避航領域を計算した結果を示している。経路探索部150は、目的地290と自船200とを結ぶ直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船200とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を経路点候補とする。図11の場合、両端点は点313−2,313−3である。両端点と自船200とを結ぶ直線上には予測避航領域はないので、経路点候補は、点313−2,313−3の2つである。図12は、図11のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。自船200が点313−2を通過する場合は、点313−2を通過後に直接目的地方向に進むので、点313−2が属する予測避航領域313の他の点は通過しない。点313−3を通過する場合も、点313−3を通過後に再び予測避航領域313の境界線上の点を通ることなく目的地に進む。よって、図12の木では、点313−2と点313−3を付加している。
図13は、自船200が点313−2の位置、もしくは点313−3の位置に到達した時刻の様子を示している。図14は、図13のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。目的地290と自船200とを結ぶ直線をさえぎる予測避航領域はないので、図14の木では、点313−2と点313−3のそれぞれに、目的地290を結んでいる。図13のときには、ステップS142はNOとなり、ステップS132もNOなので、条件設定ステップS131に戻る。
条件設定ステップS131では、自船200が点311−4の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定する。図15は、そのときの予測避航領域を計算した結果を示している。目的地290と自船200とを結ぶ直線を予測避航領域312がさえぎるので、予測避航領域312の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点312−1および左方向への変針角が最も大きくなる点312−3を両端点とする。それぞれの両端点312−1,312−3は、両端点と自船200とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないので、当該両端点を経路点候補とする。図16は、図15のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。船200が点312−1を通過する場合は、点312−1が属する予測避航領域312の内側には入らないようにしながら目的地290の方向に進むので、できるだけ短い経路を選ぼうとすると点312−2も通過する。そこで、図16の木では、点312−1と点312−2を結んでいる。同様に、点312−3と点312−4を結んでいる。
図17は、自船200が点312−2の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定し、そのときの予測避航領域を計算した結果を示している。図17の場合、両端点は点313−1,313−3である。両端点と自船200とを結ぶ直線上には予測避航領域はないので、経路点候補は、点313−1,313−3の2つである。図18は、図17のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。船200が点313−1を通過する場合は、点313−1が属する予測避航領域313の内側には入らないようにしながら目的地290の方向に進むので、できるだけ短い経路を選ぼうとすると点313−2も通過する。自船200が点313−3を通過する場合は、点313−3を通過後に直接目的地方向に進むので、点313−3が属する予測避航領域313の他の点は通過しない。よって、図18の木では、点313−1には点313−2を結び、点313−3には何も結んでいない。
図19は、自船200が点313−2の位置、もしくは点313−3の位置に到達した時刻の様子を示している。図20は、図19のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。目的地290と自船200とを結ぶ直線をさえぎる予測避航領域はないので、図20の木では、点313−2と点313−3のそれぞれに、目的地290を結んでいる。図19のときには、ステップS142はNOとなり、ステップS132もNOなので、条件設定ステップS131に戻る。
条件設定ステップS131では、自船200が点311−3を経由して点312−4の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定する。図21は、自船200が点311−3を経由して点312−4の位置に到達した時刻の様子を示している。図22は、図21のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。目的地290と自船200とを結ぶ直線をさえぎる予測避航領域はないので、図22の木では、点312−4に目的地290を結んでいる。図21のときには、ステップS142はNOとなり、ステップS132もNOなので、条件設定ステップS131に戻る。
条件設定ステップS131では、自船200が現在の位置から直接点312−3に進み、点312−4の位置に到達した時刻の他船302,303の位置を設定する。図23は、自船200が直接点312−3に進み、点312−4の位置に到達した時刻の様子を示している。図24は、図23のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。目的地290と自船200とを結ぶ直線をさえぎる予測避航領域はないので、図24の木では、点312−4に目的地290を結んでいる。図23のときには、すべての条件の設定は終わっているので、ステップS142はNOとなり、ステップS132はYESとなるので、経路決定部170を備えているときは、経路決定ステップS170に進む。経路決定部170を備えていないときは、図24に示した木に従った経路の候補を出力して処理を終了する。
経路決定部170は、現在の自船の位置から目的地までの経路を、あらかじめ定めた優先条件にしたがって経路点候補に基づいて決定する(S170)。上述のとおり、あらかじめ定めた優先条件とは、距離が短いこと、到達する時間が短いこと、避航しなければならない予測避航領域の合計が少ないことなどであるが、これらに限定する必要はない。経路決定部170は、図24に示した木を利用して、優先条件にしたがって経路を決定すればよい。
上述のとおり、経路探索部150は、あらかじめ定めた目的地と条件設定部が設定した自船とを結ぶ直線上にいずれかの予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する。これは、経路探索部150は、少なくとも、さえぎる予測避航領域がある場合に経路点候補を求めることを意味している。経路探索部150は、さえぎる予測避航領域がない場合やさえぎっていない予測避航領域の境界線上にも経路点候補を求めてもよい。例えば、経路探索部150は、すべての予測避航領域の組合せからあり得る経路点候補を列挙してグラフ理論の木を作成してもよい。実際には選択するはずがない経路についても計算してしまうことになるが、「さえぎる予測避航領域があるか?(S142)」の処理を省略できる。また、既存に存在する探索技術を適宜使用してもよい。つまり、予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索するための「あらかじめ定めた経路探索の条件」は、図9〜24を用いて説明した方法以外でもよい。
ここまでの説明では、変針角の範囲について考慮していない。例えば、経路探索部150が予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する際に、探索する際の変針角の最大角を設け、変針角<最大角となる範囲で経路点候補を探索してもよい。また、望ましい変針角の範囲を定めてもよい。例えば、小型の船であれば速さを変更することは容易である。他船の後方を通過する場合に、速さをおそくすれば変針角を小さくできる。また、他船の前方を通過する場合に、速さを速くすれは変針角を小さくできる。そこで、変針角が、あらかじめ定めた「制限角」を超える場合には速さを変更して経路を選択することも考えられる。制限角は、例えば10度から15度から適宜定めればよいと考えられるが、この範囲に限定しなくてもよい。
その場合は、避航経路探索装置100は、再計算部160も備えればよい。再計算部160は、自船の速さを変更可能であることを前提として、経路点候補に進むためには変針角があらかじめ定めた角度である制限角より大きくなる場合に、自船の速さの変更によって移動する当該経路点候補に進むための変針角が制限角となるように自船の速さと当該経路点候補の位置を求める(S161,S162)。この場合は、記繰り返し処理には再計算部の処理(S161,S162)も含み、繰り返し制御部180は、再計算部160が自船の速さと当該経路点候補を求めた場合は、当該経路点候補が属する予測避航領域を当該経路点候補にしたがって移動させ、前記繰り返し処理を行う。
ステップS161,S162について図25〜28を用いて説明する。図25は、変針角が制限角を超える場合の例示を示している。図25は図17と同じ状態であり、自船200が点313−1に進むための変針角が制限角θよりも大きくなることを示している。この場合に、自船200の速さをおそくすれば、経路点候補となる点313−1を左側に移動させることができる。図26は、変針角が制限角となるように予測避航領域を移動させた図を示している。予測避航領域313’が移動した予測避航領域である。点313’−1は、速さをおそくしたときの経路点候補である。図27は、図18に対応しており、図26のときの経路点候補の関係をグラフ理論の木で表現した図である。図17,18で求めた点313−1,313−3も木に残したうえで、点313’−1も追加している。図28は、図24に対応する木であり、再計算部160も備えた場合に得られる木を示している。再計算部160も備えれば変針角を小さくできるので、効率的に目的地まで航行できる。
次に予測避航領域結合部145を備える場合について説明する。予測避航領域結合部145の処理は、予測避航領域計算部140の処理(S141)の後に行う。予測避航領域結合部145は、予測避航領域計算部140が計算した予測避航領域同士が、あらかじめ定めた互いに近いことを示す条件を満たすときは、当該条件を満たす複数の予測避航領域を1つの予測避航領域とする(S145)。この場合は、繰り返し処理は、予測避航領域結合部145の処理も含む。図29を用いて説明する。図29は、互いに近い予測避航領域が存在する例を示す図である。予測避航領域計算部140の処理によって、予測避航領域311,312,313が計算されたとする。ここでは、上記の「あらかじめ定めた互いに近いことを示す条件」とは、予測避航領域の周りに設定する結合判断線321,322,323が重なることとする。結合判断線は、予測避航領域よりも所定の長さ離れるように設定すればよい。図29に示すように予測避航領域311,312,313が、互いに近いことを示す条件を満たすときは、予測避航領域311,312,313を含むように、それぞれの外周をつないで1つの予測避航領域330とすればよい。なお、この場合の予測避航領域330の両端点は点311−1と点312−3となり、これらの点が経路点候補となる。予測避航領域が密集している場合、予測避航領域同士の間をすり抜けるように航行することは困難である。すり抜けるような経路を探索する処理を行わないように経路点候補を選定ことで、処理の軽減を図ることができる。
避航経路探索装置100によれば、条件設定部130、予測避航領域計算部140、経路探索部150の処理の繰り返し処理を行うので、複数の他船が存在する海域でも経路を探索できる。
図30に避航経路探索支援装置の機能構成例を、図31に避航経路探索支援装置の処理フロー例を示す。避航経路探索支援装置101は、少なくとも情報収集部110と予測避航領域計算部140を備える。船300の前方方向の避ける距離を前方安全距離L、他船300の側方方向の避ける距離を側方安全距離L、他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離Lとする。
情報収集部110は、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する(S110)。情報収集部110は、例えば、位置センサ、速度センサ、AIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)、ARPA(自動衝突予防援助装置:Automatic Radar Plotting Aid)などを有し、これらのセンサおよび装置から得られる情報を統合して、自船および周辺の他船の位置と速度の情報を得ればよい。記録部190は、収集した自船および周辺の他船の位置と速度の情報を記録する。
予測避航領域計算部140は、自船が他船の正面に位置するときに前方安全距離を確保し、自船が他船の真横に位置するときに側方安全距離を確保し、自船が他船の真後ろに位置するときに後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する(S141)。予測避航領域計算部140で行う具体的な計算方法は、実施例1と同じである。
避航経路探索支援装置101によれば、自船が他船の正面に位置するときに前方安全距離Lを確保し、自船が他船の真横に位置するときに側方安全距離Lを確保し、自船が他船の真後ろに位置するときに後方安全距離Lを確保するので、避けるべき領域を適切に設定できる。
[プログラム、記録媒体]
上述の各種の処理は、図32に示すコンピュータ2000の記録部2020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部2010、入力部2030、出力部2040、表示部2050などに動作させることで実施できる。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
100 避航経路探索装置 101 避航経路探索支援装置
110 情報収集部 120 他船選別部
130 条件設定部 140 予測避航領域計算部
145 予測避航領域結合部 150 経路探索部
160 再計算部 170 経路決定部
180 繰り返し制御部 190 記録部

Claims (17)

  1. 自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する情報収集部と、
    自船および他船の位置と速度の条件を設定する条件設定部と、
    前記条件設定部が設定した自船および他船の位置と速度に基づいて、他船ごとに、あらかじめ定めた避航領域の条件を満たす領域である予測避航領域を計算する予測避航領域計算部と、
    あらかじめ定めた目的地と前記条件設定部が設定した自船とを結ぶ直線上にいずれかの前記予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす前記予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する経路探索部と、
    前記経路点候補ごとに、当該経路点候補が属する予測避航領域の境界線上の点の1つを、前記目的地方向に進む自船の位置に設定し、当該位置に自船が到達する時刻から他船の位置を設定するように前記条件設定部に指示し、前記条件設定部、前記予測避航領域計算部、前記経路探索部の処理の繰り返し処理を行わせる繰り返し制御部と、
    を備える避航経路探索装置。
  2. 請求項1記載の避航経路探索装置であって、
    自船の速さを変更可能とし、
    前記経路点候補に進むためには変針角があらかじめ定めた角度である制限角より大きくなる場合に、自船の速さの変更によって移動する当該経路点候補に進むための変針角が前記制限角となるように自船の速さと当該経路点候補の位置を求める再計算部、
    も備え、
    前記繰り返し処理は前記再計算部の処理も含み、前記繰り返し制御部は、前記再計算部が自船の速さと当該経路点候補を求めた場合は、当該経路点候補が属する予測避航領域を当該経路点候補にしたがって移動させ、前記繰り返し処理を行う
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  3. 請求項1または2記載の避航経路探索装置であって、
    前記情報を収集した他船の中から避航経路探索に関係する他船を選別する他船選別部
    も備える避航経路探索装置。
  4. 請求項1または2記載の避航経路探索装置であって、
    避航経路探索に関係する他船を、前記条件設定部が設定した自船および他船の位置と速度の条件に基づいて選別する他船選別部
    も備え、
    前記繰り返し処理は前記他船選別部の処理も含む
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の避航経路探索装置であって、
    現在の自船の位置から前記目的地までの経路を、あらかじめ定めた優先条件にしたがって前記経路点候補に基づいて決定する経路決定部
    も備える避航経路探索装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の避航経路探索装置であって、
    前記予測避航領域計算部が計算した予測避航領域同士が、あらかじめ定めた互いに近いことを示す条件を満たすときは、当該条件を満たす複数の予測避航領域を1つの予測避航領域とする予測避航領域結合部
    も備え、
    前記繰り返し処理は前記予測避航領域結合部の処理も含む
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の避航経路探索装置であって、
    前記他船の前方方向の避ける距離を前方安全距離、前記他船の側方方向の避ける距離を側方安全距離、前記他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離とし、
    前記予測避航領域計算部は、
    自船が前記他船の正面に位置するときに前記前方安全距離を確保し、自船が前記他船の真横に位置するときに前記側方安全距離を確保し、自船が前記他船の真後ろに位置するときに前記後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  8. 請求項7記載の避航経路探索装置であって、
    前記経路探索部は、
    前記目的地と自船とを結ぶ直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を前記経路点候補とする
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  9. 請求項8記載の避航経路探索装置であって、
    前記経路探索部は、
    前記両端点と自船とを結ぶ直線上に予測避航領域がある場合に、当該直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を前記経路点候補とする
    ことを特徴とする避航経路探索装置。
  10. 前記他船の前方方向の避ける距離を前方安全距離、前記他船の側方方向の避ける距離を側方安全距離、前記他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離とし、
    自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する情報収集部と、
    自船が前記他船の正面に位置するときに前記前方安全距離を確保し、自船が前記他船の真横に位置するときに前記側方安全距離を確保し、自船が前記他船の真後ろに位置するときに前記後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する予測避航領域計算部
    を備える避航経路探索支援装置。
  11. 自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する情報収集ステップと、
    自船および他船の位置と速度の条件を設定する条件設定ステップと、
    前記条件設定ステップが設定した自船および他船の位置と速度に基づいて、他船ごとに、あらかじめ定めた避航領域の条件を満たす領域である予測避航領域を計算する予測避航領域計算ステップと、
    あらかじめ定めた目的地と前記条件設定ステップが設定した自船とを結ぶ直線上にいずれかの前記予測避航領域がある場合に、あらかじめ定めた経路探索の条件を満たす前記予測避航領域の境界線上の点から経路点候補を探索する経路探索ステップと、
    前記経路点候補ごとに、当該経路点候補が属する予測避航領域の境界線上の点の1つを、前記目的地方向に進む自船の位置に設定し、当該位置に自船が到達する時刻から他船の位置を設定するように前記条件設定ステップに指示し、前記条件設定ステップ、前記予測避航領域計算ステップ、前記経路探索ステップの処理の繰り返し処理を行わせる繰り返し制御ステップと、
    を実行する避航経路探索方法。
  12. 請求項11記載の避航経路探索方法であって、
    自船の速さを変更可能とし、
    前記経路点候補に進むためには変針角があらかじめ定めた角度である制限角より大きくなる場合に、自船の速さの変更によって移動する当該経路点候補に進むための変針角が前記制限角となるように自船の速さと当該経路点候補の位置を求める再計算ステップ、
    も有し、
    前記繰り返し処理は前記再計算ステップの処理も含み、前記繰り返し制御ステップは、前記再計算ステップが自船の速さと当該経路点候補を求めた場合は、当該経路点候補が属する予測避航領域を当該経路点候補にしたがって移動させ、前記繰り返し処理を行う
    ことを特徴とする避航経路探索方法。
  13. 請求項11または12に記載の避航経路探索方法であって、
    前記他船の前方方向の避ける距離を前方安全距離、前記他船の側方方向の避ける距離を側方安全距離、前記他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離とし、
    前記予測避航領域計算ステップは、
    自船が前記他船の正面に位置するときに前記前方安全距離を確保し、自船が前記他船の真横に位置するときに前記側方安全距離を確保し、自船が前記他船の真後ろに位置するときに前記後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する
    ことを特徴とする避航経路探索方法。
  14. 請求項13記載の避航経路探索方法であって、
    前記経路探索ステップは、
    前記目的地と自船とを結ぶ直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を前記経路点候補とする
    ことを特徴とする避航経路探索方法。
  15. 請求項13記載の避航経路探索方法であって、
    前記経路探索ステップは、
    前記両端点と自船とを結ぶ直線上に予測避航領域がある場合に、当該直線上にある予測避航領域の境界線上の点の中で、右方向への変針角が最も大きくなる点および左方向への変針角が最も大きくなる点を両端点とし、それぞれの両端点について、両端点と自船とを結ぶ直線上に他の予測避航領域がないときは当該両端点を前記経路点候補とする
    ことを特徴とする避航経路探索方法。
  16. 前記他船の前方方向の避ける距離を前方安全距離、前記他船の側方方向の避ける距離を側方安全距離、前記他船の後方方向の避ける距離を後方安全距離とし、
    自船および周辺の他船の位置と速度の情報を収集する情報収集ステップと、
    自船が前記他船の正面に位置するときに前記前方安全距離を確保し、自船が前記他船の真横に位置するときに前記側方安全距離を確保し、自船が前記他船の真後ろに位置するときに前記後方安全距離を確保するように予測避航領域を計算する予測避航領域計算ステップ
    を実行する避航経路探索支援方法。
  17. 請求項1〜9のいずれかに記載の避航経路探索装置、または請求項10記載の避航経路探索支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2020064054A 2020-03-31 2020-03-31 避航経路探索装置、避航経路探索方法、プログラム Active JP7364521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064054A JP7364521B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 避航経路探索装置、避航経路探索方法、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064054A JP7364521B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 避航経路探索装置、避航経路探索方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021160550A true JP2021160550A (ja) 2021-10-11
JP7364521B2 JP7364521B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=78002260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020064054A Active JP7364521B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 避航経路探索装置、避航経路探索方法、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7364521B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115410420A (zh) * 2022-10-31 2022-11-29 河北东来工程技术服务有限公司 一种船舶安全航行管理方法和系统

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3339806B1 (en) 2016-12-22 2019-05-22 Gestalt Systems GmbH Navigation for vehicle based on parallel processing to determine collision-free paths
JP6869211B2 (ja) 2018-08-09 2021-05-12 株式会社日本海洋科学 避航支援装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115410420A (zh) * 2022-10-31 2022-11-29 河北东来工程技术服务有限公司 一种船舶安全航行管理方法和系统
CN115410420B (zh) * 2022-10-31 2023-01-20 河北东来工程技术服务有限公司 一种船舶安全航行管理方法和系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP7364521B2 (ja) 2023-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200269874A1 (en) Track prediction method and device for obstacle at junction
EP3699048B1 (en) Travelling track prediction method and device for vehicle
CN110119140A (zh) 用于加速曲线投影的系统和方法
CN109489675A (zh) 用于自动驾驶车辆的基于成本的路径规划
JP2019153281A (ja) 道路中の車線境界線を確定するための方法、装置および機器
CN109491376A (zh) 用于自动驾驶车辆的基于动态规划和梯度下降的决策和规划
EP3722911B1 (en) A system and method of planning a path for an autonomous vessel
Szlapczynski Evolutionary planning of safe ship tracks in restricted visibility
JP2010026875A (ja) 道路網データ生成装置及び交差点内車線生成装置、並びにこれらの方法及びプログラム
CN110470299A (zh) 一种基于圆形路障规避的海上航路规划算法
Chen et al. Research on ship meteorological route based on A-star algorithm
US20200018601A1 (en) Navigation device and method of creating route
JP2021160550A (ja) 避航経路探索装置、避航経路探索支援装置、避航経路探索方法、避航経路探索支援方法、プログラム
WO2022267283A1 (zh) 机器人及其导航方法、装置和计算机可读存储介质
CN114705196B (zh) 一种用于机器人的自适应启发式全局路径规划方法与系统
US9909891B2 (en) Display of routes to be travelled by a marine vessel
CN111951586A (zh) 一种车道选择方法、装置、电子设备及存储介质
CN111830972A (zh) 一种船舶自主靠离泊控制方法、系统、装置及存储介质
JPWO2020105189A1 (ja) 経路計画装置、経路計画方法、及びプログラム
CN106020213B (zh) 一种uuv对矩形障碍物几何绕行的二维航路规划方法
KR20230115605A (ko) 영상 처리 방법 및 이를 수행하기 위한 컴퓨팅 장치
CN114510053A (zh) 机器人规划路径校验方法、装置、存储介质及电子设备
CN117132012B (zh) 一种预测冲突危险区的多船避碰方法、电子设备和存储介质
CN113534702A (zh) 一种控制方法、装置、设备及存储介质
CN113885507A (zh) 障碍物确定方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200409

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20200409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200529

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7364521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150