JP2021160436A - 飛行体の制御方法、飛行体、情報処理装置及び情報処理システム - Google Patents

飛行体の制御方法、飛行体、情報処理装置及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】飛行体の制御方法、飛行体、情報処理装置及び情報処理システムを提供する。【解決手段】飛行体と、飛行体を制御する情報処理装置とを備え、飛行体は、揚力を発生する複数のロータを備え、飛行体の制御方法は、揚力を発生する複数のロータの回転速度から機体重心の位置を推定し、推定した前記機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する。【選択図】図4

Description

本開示は、飛行体の制御方法、飛行体、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
UAV(無人航空機:Unmanned Aerial Vehicle)等の飛行体の開発が行われている(例えば特許文献1を参照)。
特開2019−10942号公報
例えば、UAV等の飛行体を物流に用いる場合、搭載物の影響によって機体の重心が移動し、その結果飛行が不安定になる可能性がある。
本開示の一側面は、飛行が不安定になることを抑制することが可能な飛行体の制御方法、飛行体、情報処理装置及び情報処理システムを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る飛行体の制御方法は、揚力を発生する複数のロータの回転速度から機体重心の位置を推定し、推定した機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する。
本開示の一側面に係る飛行体は、揚力を発生する複数のロータと、複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する制御部と、を備える。
本開示の一側面に係る情報処理装置は、揚力を発生する複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する。
本開示の一側面に係る情報処理システムは、飛行体と、飛行体を制御する情報処理装置とを備え、飛行体は、揚力を発生する複数のロータを備え、情報処理装置は、複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する。
飛行体の概略構成の例を示す図である。 飛行体の機能ブロックの例を示す図である。 機体重心の位置を概念的に示す平面図である。 飛行体において実行される処理の例を示すフローチャートである。 飛行体において実行される処理の例を示すフローチャートである。 情報処理システムの概略構成の例を示す図である。 管制装置の機能ブロックの例を示す図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1. 第1実施形態
1.1 飛行体の概略構成の例
1.2 機体重心の位置の推定手法の例
1.3 機体重心の位置に基づく制御の例
1.4 飛行体の制御方法の例
2. 第2実施形態
3. 効果
1. 第1実施形態
1.1 飛行体の概略構成の例
図1を参照して、第1実施形態に係る飛行体の概略構成について説明する。図1は、飛行体の概略構成の例を示す図である。図1に例示される飛行体100は、垂直離着陸機(VTOL:Vertical Take-Off and Landing Aircraft)である。図において、XYZ座標系が示される。X軸方向及びY軸方向は、水平方向に対応する。Z軸方向は、鉛直方向に対応する。機体が水平姿勢の場合、X軸方向は機体前後方向に、Y軸方向は機体左右方向に、Z軸方向は機体上下方向にそれぞれ対応する。
飛行体100は、内部コントローラ105と、ロータ151〜ロータ155と、主翼156と、垂直尾翼157と、アーム159と、貨物搭載部170とを備える。飛行体100の機体を、機体10を称し図示する。飛行体100には、カメラ101が搭載される。図1に示される例では、カメラ101は、機体10の前方部分において、機体10の外部に配置される。ただし、カメラ101の位置は特に限定されない。カメラ101は、飛行体100の前方を含む周囲画像を撮像する。画像は、例えば、飛行体100の飛行制御に供される。
内部コントローラ105は、例えば、飛行制御及び外部通信等を行う制御装置である。内部コントローラ105は、種々の部品が実装された基板(制御基板)として、飛行体100内に設けられる。なお、内部コントローラ105の他に、図示しないバッテリ等も、内部コントローラ105と一緒に飛行体100内に設けられてよい。内部コントローラ105のさらなる詳細については、後に図2を参照して改めて説明する。
ロータ151〜ロータ154は、推力を発生する。この例では、ロータ151〜ロータ154は、機体前後方向に延在する一対のアーム159の先端部において、アーム159の上側に設けられる。ただし、ロータ151〜154は、アーム159の下側に設けられてもよいし、上側及び下側の両側にそれぞれ設けられてもよい。「ロータ」は、広義には、回転運動を生じる機関(内燃、外燃、モーター等の電動機)とプロペラとから構成される推進器を指し、狭義には、プロペラを指すものであるが、とくに説明がある場合を除き、ここでは、ロータとして、モータ及びプロペラを含む態様を説明する。すなわち、ロータ151は、モータ151a及びプロペラ151bを含む。ロータ152は、モータ152a及びプロペラ152bを含む。ロータ153は、モータ153a及びプロペラ153bを含む。ロータ154は、モータ154a及びプロペラ154bを含む。ロータ151〜ロータ154は、プロペラ151b〜プロペラ154bの回転軸が機体上下方向となるように設けられる。モータ151a〜モータ154aによってプロペラ151b〜プロペラ154bが回転し、機体上方に向かう推力(揚力)が発生する。いくつかのロータは互いに逆回転制御されてよく、また、各ロータの回転速度は個別に制御されてよい。各ロータの回転速度に差異を持たせることによって、回転速度の大きいロータから回転速度の小さいロータに向かう方向に飛行体100が移動する。
ロータ155は、推進を発生する。この例では、ロータ155は、モータ155a及びプロペラ155bを含む。具体的に、ロータ155は、プロペラ155bの回転軸が機体前後方向となるように設けられる。モータ155aによってプロペラ155bが回転し、機体前方に向かう推力(推進力)が発生する。なお、ロータ155は、プロペラ155bの回転軸が機体上下方向となるように可動に構成されてよい。これにより、ロータ155は、ロータ151〜ロータ154と同様の機能を発揮しうる。プロペラ155bは二重反転プロペラであってよく、その場合、各プロペラに対応する複数のモータ155aを有してよい。これにより、プロペラの回転による反動で生じるヨー回転が相殺される。
なお、例示される飛行体100は、揚力を発生するロータとして、ロータ151〜ロータ154の4つのロータ(あるいはロータ155を含む5つのロータ)を備えているが、それよりも多い数のロータを飛行体100は備えてよい。
主翼156は、飛行体100の前方飛行時に、揚力を発生する。この例では、主翼156は、機体10の中央から機体左右方向に延在する一対の翼部である。機体10の迎角は、主翼156につながる図示しない動翼、及び、動翼につながるサーボモータ等によって制御されてよい。
垂直尾翼157は、飛行体100の前方飛行時に、飛行を安定化する。この例では、垂直尾翼157は、機体上下方向に延在する一対の翼部である。機体の方位は、垂直尾翼157につながる図示しない動翼、及び、動翼につながるサーボモータ等によって制御されてよい。
貨物搭載部170には、搭載物が搭載される。搭載物の例は、貨物である。貨物の例は、飛行体100が物流の用途に用いられる場合には、物流対象となる物資等である。図1に示される例では、貨物搭載部170は、搭載物を収容する収容空間であり、機体10の内部に設けられる。ただし、搭載物の態様はとくに限定されない。例えば、搭載物の一部又は全部が機体10の外部に位置していてよい。搭載物は、ロープ等の部材を介して機体10に吊るされてもよい。
なお、図1には、飛行体100の構成要素として、ウィングレット及びランディングギアも例示される。ウィングレットは、主翼156の両端から機体上下方向に延在する一対の翼部であり、飛行体100の前方飛行時に、翼端渦の発生を低減してエネルギー消費を抑制する。ランディングギアは、機体下方に向かって突出するU字形状(コの字形状)の棒状部材であり、着陸時にU字形状の底部が地面等に当接して飛行体100を支持する。
図2は、飛行体100の機能ブロックの例を示す図である。飛行体100は、先に図1を参照して説明した内部コントローラ105及び貨物搭載部170の他に、飛行機構150及び警告部180を含む。飛行機構150は、飛行体100の飛行に用いられる機構であり、例えば先に図1を参照して説明したロータ151〜ロータ155、主翼156及び垂直尾翼157を含む。
内部コントローラ105は、通信部110と、検出部120と、制御部130と、駆動制御部140と、記憶部160とを含む。ただしいくつかの要素が内部コントローラ105の外部に設けられてもよい。
通信部110は、飛行体100の外部装置との通信を行う。外部装置の例は、カメラ101及び後に図6及び図7を参照して説明する管制装置300である。例えば、通信部110は、カメラ101から撮像画像データを受信したり、管制装置300から制御データを受信したりする。
検出部120は、飛行体100のさまざまな状態を検出する。例えば、検出部120は、カメラ101の画像、図示しないジャイロセンサ、加速度センサ等によって、機体10の水平方向に対する傾きを検出してよい。検出部120は、検出部120は、カメラ101の画像、図示しない高度センサ(例えば気圧センサ)等によって、飛行体100の高度を検出してよい。また、検出部120は、飛行機構150の状態を検出してよい。例えば、検出部120は、図示しない回転速度センサ等によって、ロータ151〜ロータ155の回転速度を検出してよい。
制御部130は、飛行体100を制御する。制御部130に制御の例は、飛行制御であり、飛行体100を離陸させる制御(離陸制御)、飛行体100を目的地までの移動させる制御(移動制御)、飛行体100を着陸させる制御(着陸制御)及び飛行時の機体10の姿勢の制御(姿勢制御)等を含む。制御部130は、2種類の飛行モードで飛行体100を飛行させる。第1のモードを、MC(Multi Copter)モードと称する。第2のモードを、FW(Fixed Wing)モードと称する。
MCモードは、ロータ151〜ロータ154を回転させて飛行するモードである。ロータ155は回転させなくてよい。MCモードでは、先に図1を参照して説明したように、ロータ151〜ロータ154の揚力によって飛行体100が鉛直方向(高さ方向)に移動し、また、ロータ151〜ロータ154の回転方向及び回転速度の制御によって飛行体100が水平方向に移動する。
MCモードにおいて、制御部130は、機体10を水平姿勢に維持する姿勢制御(水平姿勢制御)を行ってよい。たとえば制御部130は、検出部120の検出結果から機体10の水平方向に対する傾きを算出し、その傾きが小さくなるように、制御部130がロータ151〜ロータ154の回転速度を制御する。回転速度の制御は、回転速度の指示値(指示回転速度)を調節することによって行われる。
MCモードにおいて、制御部130は、飛行体100をホバリング制御してよい。ホバリング制御では、検出部120によって検出された機体10の高度が一定に維持されるように、制御部130がロータ151〜ロータ154の回転速度を制御する。
FWモードは、ロータ155、主翼156及び垂直尾翼157を用いて飛行するモードである。ロータ151〜ロータ154は回転させなくてよい。FWモードでは、先に図1を参照して説明したように、ロータ155の推進力によって、飛行体100が前方方向(X軸正方向)に移動する。FMモードでは、MCモードよりも、飛行体100が前方方向に高速に飛行する。さらに、ロータ151〜ロータ154が回転しなくてもよい分、エネルギー消費量が低減される。
制御部130は、MCモード及びFMモードのいずれにおいても、先に述べた離陸制御、移動制御及び着陸制御を行ってよい。なお、着陸制御においては、MCモード及びFMモード以外に、飛行体100に備えられた図示しないパラシュートなどの他の手段を用いた着陸が行われてもよい。制御部130は、飛行中の任意のタイミングで、飛行体100の飛行モードを、MCモードとFMモードとの間で切替えて(遷移させて)よい。典型的には、制御部130は、出発地においてMCモードで離陸させ、その後飛行体100をFWモードに切替えて目的地まで移動させ、目的地において再び飛行体100をMCモードに切替えて着陸させる。
駆動制御部140は、制御部130の制御に従い、飛行機構150を制御する。例えば、駆動制御部140は、制御部130から提供される制御信号に基づいて、アクチュエータ等を駆動させるための制御信号を生成し、当該信号を飛行機構150に提供する。また、駆動制御部140は、上述のパラシュートの展開のためのサーボ駆動も制御する。制御部130は、駆動制御部140を介して飛行機構150を制御してよい。なお、駆動制御部140の機能は、制御部130に組み込まれていてもよい。
飛行機構150は、飛行体100の飛行に用いられる機構である。飛行機構150の例は、先に図1を参照して説明したロータ151〜ロータ155、主翼156及び垂直尾翼157である。
記憶部160は、飛行体100で用いられる各種情報を記憶する。例えば、記憶部160は、ロータ151〜ロータ155の位置情報を記憶する。記憶部160は、機体10の空力中心の位置情報も記憶してよい。これらの記憶情報は、例えば、飛行体100を機体上下方向からみたときの(飛行体100を平面視したときの)、ロータ151〜ロータ155の位置及び空力中心の位置である。位置情報は、例えば飛行体100の設計データ、実測データ等に基づいて取得され、記憶部160に格納されてよい。
警告部180は、所定の警告を発する。所定の警告は、後述する機体重心の位置が重心限界範囲外に位置していることを飛行体100のユーザ等に知らせるための警告動作である。警告動作は、機体重心の位置に関する情報の出力(提示)を含んでよい。警告動作は、音の出力、ランプの点灯、映像の提示、データ送信等によって行われてよい。この場合、警告部180は、スピーカ、ランプ、ディスプレイ、通信装置等によって構成される。このような態様に限らず、ユーザが認識可能なさまざまな態様での警告が、警告部180によって発せられてよい。警告は、機体10に設けられた警告部180以外に、例えば通信部110を介して外部装置(例えば後述の図6及び図7に示される管制装置300)において発せられてもよい。
先に述べたように、飛行体100は、例えば、物流の用途に用いられてよい。この場合、飛行体100は、貨物搭載部170に貨物等の搭載物(以下、単に「貨物」という場合もある。)が搭載された状態で飛行することになる。ここで、貨物が搭載されることによって、機体10の重心位置が移動し、それによって飛行体100の飛行が影響を受ける可能性がある。
そこで、本実施形態では、制御部130が、機体10の重心(以下、「機体重心」という場合もある。)の位置に基づいて飛行体100を制御する。機体重心の位置は、搭載物が無い場合の機体重心の位置及び搭載物がある場合の機体重心の位置のいずれでもよい。
具体的に、制御部130は、ロータ151〜ロータ154の回転速度から機体重心の位置を推定する。より具体的に、制御部130は、ロータ151〜ロータ154の回転速度と、先に述べたロータ151〜154の位置情報とに基づいて、機体重心の位置を推定する。回転速度は、回転速度の指示値(指示回転速度)であってもよいし、検出部120によって検出される実際の回転速度であってもよい。機体重心の位置の推定手法の例を、図3を参照して説明する。
1.2 機体重心の位置の推定手法の例
図3は、飛行体100の概略構成を示す平面図である。図3は、飛行体100の大凡の形状を機体上下方向から見た(平面視した)図であり、機体重心の位置を概念的に示す。
まず、制御部130は、ロータ151〜ロータ154の回転速度から、ロータ151〜ロータ154の推力を算出し、算出した推力を質量に換算する。この算出及び換算は、飛行体100をホバリング制御しているときに行われてよい。ホバリング制御時は、ロータ151〜ロータ154の推力は揚力となる。ロータ151〜ロータ154の推力の算出には、例えば、回転速度から推力を導出するアルゴリズム(数式等)、回転速度と推力とを対応付けた参照テーブル等が用いられてよい。推力から質量への換算は、例えば飛行体100がホバリング状態であり推力と質量とが釣り合ってことを利用して行われる。
得られたロータ151〜ロータ154の質量と、ロータ151〜154の位置情報(この例ではXY座標情報)とが、図3に示される。ロータ151の位置が「x」及び「y」として、質量が「m」としてそれぞれ図示される。ロータ152の位置が「x」及び「y」として、質量が「m」としてそれぞれ図示される。ロータ153の位置が「x」及び「y」として、質量が「m」としてそれぞれ図示される。ロータ154の位置が「x」及び「y」として、質量が「m」としてそれぞれ図示される。
図3において、機体重心を、機体重心Gと称し図示する。機体重心Gの位置が「x」及び「y」としてそれぞれ図示される。この場合、制御部130は、例えば以下の式に従って機体重心Gの位置を算出する。
=(x+x+x+x)/(m+m+m+m
=(y+y+y+y)/(m+m+m+m
例えば以上のようにして、制御部130は、ロータ151〜ロータ154の回転速度から、より具体的には回転速度及び位置情報を用いて、機体重心Gの位置を推定する。
1.3 機体重心の位置に基づく制御の例
引き続き図3を参照し、機体重心Gの位置に基づく制御部130の制御の例を説明する。例えば、制御部130は、機体重心Gが、所定範囲内に位置するか否かに基づいて、飛行体100を制御してよい。所定範囲の例は、飛行体100の飛行に許容される機体重心Gの範囲である。所定範囲は、飛行体100の設計データ、実験データ等に基づいて定められてよい。図3において、そのような所定範囲を、重心限界範囲GRと称し図示する。この例では、重心限界範囲GRは、機体前後方向及び機体左右方向に範囲を有する四角形で示される。機体前後方向における重心限界範囲GRの範囲を、前後方向限界範囲Ryと称し図示する。機体左右方向における重心限界範囲GRの範囲を、左右方向限界範囲Rxと称し図示する。
図3には、機体10の空力中心ACも図示される。空力中心ACは、飛行体100の設計データ、実験データ等に基づいて定められてよい。重心限界範囲GRは、機体10の空力中心ACよりも機体前方に位置していてよい。これにより、とくに飛行体100を前方移動させるFWモードにおいて飛行が安定する機体重心Gの範囲を、機体重心Gとして設定することができる。このように設定された重心限界範囲GRを用いる場合、機体重心Gの位置と空力中心ACの位置とに基づく制御が行われる。なお、重心限界範囲GRは図3に示されるような四角形に限らずさまざまな形状を有してよい。四角形以外の重心限界範囲GRの例は、円形、楕円形、長方形等である。
制御部130は、機体前後方向のみにおける機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御してよい。この場合、制御部130は、機体重心Gと、前後方向限界範囲Ry(空力中心ACの位置ともいえる)との比較結果に基づいて飛行体100を制御する。制御部130は、機体左右方向のみにおける機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御してもよい。この場合、制御部130は、機体重心Gと、左右方向限界範囲Rx(空力中心ACの位置ともいえる)との比較結果に基づいて飛行体100を制御する。制御部130は、機体前後方向における機体重心Gの位置及び機体左右方向における機体重心Gの位置の両方に基づいて飛行体100を制御してもよい。この場合、制御部130は、機体重心Gと、重心限界範囲GRとの比較結果に基づいて飛行体100を制御する。
より具体的な飛行制御の例を説明する。制御部130は、機体重心Gが重心限界範囲GR外に位置する場合、飛行体100に警告を発生させてよい。例えば、警告部180が、先に説明した警告を発する。このような警告とともに、あるいは、警告に代えて、制御部130は、飛行体100を着陸させてよい。着陸の際に、機体10に特定の動作を行わせるようにしてもよい。動作の例は、翼を数回振るといった動作である。
警告は、先にも述べたように、機体重心Gの位置が重心限界範囲GR外に位置していることを飛行体100のユーザ等に知らせるための警告動作であり、機体重心Gの位置に関する情報の出力(提示)を含みうる。機体重心Gの位置に関する情報は、機体重心Gが重心限界範囲GRに対していずれの方向にずれているのか及び/又はどの程度ずれているのか、といった情報を含んでよい。このような情報は、貨物搭載部170に貨物等を搭載する際に役立てられる。
制御部130は、機体重心Gの位置に基づいて、MCモード及びFWモードのいずれかのモードで飛行体100を飛行させてよい。例えば、飛行体100がMCモードで飛行しているときの機体重心Gの位置が重心限界範囲GR内に位置する場合、制御部130は、飛行体100の飛行モードをMCモードからFWモードに切替えてよい。MCモードで飛行しているとき機体重心Gの位置の推定手法については、先に説明したとおりである。
また、飛行体100がFWモードで飛行しているときの機体重心Gの位置が重心限界範囲GR内に位置する場合、制御部130は、飛行体100の飛行モードをFWモードからMCモードに切替えてよい。FWモードで飛行しているときの機体重心Gの推定手法の例を述べると、例えば、制御部130は、FWモード時にロータ151〜ロータ154を回転させ、それに起因して検出部120によって検出される飛行体100の上下方向の移動情報(加速度、高度等)に基づいて、ロータ151〜ロータ154の推力を算出する。算出した推力を質量に換算すれば、先に説明したように機体重心Gの位置が推定される。
1.4 飛行体の制御方法の例
図4は、飛行体100において実行される処理の例(飛行体の制御方法)を示すフローチャートである。この処理は、貨物搭載部170に貨物等が搭載されていない状態で実行されてもよいし、貨物搭載部170に貨物等が搭載されている状態で実行されてもよい。
ステップS1において、MCモードにてホバリングが開始される。具体的に、先に説明したように、制御部130が、ロータ151〜ロータ154を回転させ、MCモードで飛行体100をホバリングさせる。
ステップS2において、センサ値が取得される。具体的に、検出部120が飛行体100の状態を検出し、制御部130が検出部120の検出結果を取得する。
ステップS3において、機体の姿勢が算出される。具体的に、制御部130が、先のステップS2で取得したセンサ値に基づいて、機体10の姿勢(水平方向に対する傾きの大きさ等)を算出する。
ステップS4において、機体の姿勢が、水平か否かが判断される。例えば、制御部130が、先のステップS3で算出した機体10の機体の傾きの大きさ(水平方向に対する角度等)が所定値未満である場合に、機体10の姿勢が水平であると判断し、所定値以上の場合には機体10の姿勢が水平でないと判断する。機体10の姿勢が水平である場合(ステップS4:Yes)、ステップS6に処理が進められる。そうでない場合(ステップS4:No)、ステップS5に処理が進められる。
ステップS5において、ロータに対する指示値が修正・設定される。具体的に、制御部130が、機体10が水平姿勢に近づくように、ロータ151〜ロータ154の回転速度の指示値を修正し、設定する。
ステップS6において、回転速度が取得される。例えば、制御部130が、先のステップS4において機体10の姿勢が水平と判断されたときのロータ151〜ロータ154の回転速度の指示値を取得する。指示値に代えて、検出部120によって検出された回転速度(実測値)が取得されてもよい。
ステップS7において、推力が推定される。具体的に、制御部130が、先のステップS6で取得した指示値から、ロータ151〜ロータ154の推力を推定する。
ステップS8において、重心位置が推定される。具体的に、制御部130が、先のステップS7で推定したロータ151〜ロータ154の推力を用いて、機体重心G(図3)の位置を推定する。
ステップS9において、重心位置と重心限界範囲とが比較される。具体的に、制御部130が、先のステップS8で推定した機体重心Gの位置と、例えば重心限界範囲GR(図3)とを比較する。
ステップS10において、重心位置が重心限界範囲内であるか否かが判断される。具体的に、制御部130が、先に図3を参照して説明したように、機体重心Gの位置が例えば重心限界範囲GR内(前後方向限界範囲Ry内又は左右方向限界範囲Rx内でもよい)にあるか否かを判断する。機体重心Gの位置が重心限界範囲内の場合(ステップS10:Yes)、ステップS11に処理が進められる。そうでない場合(ステップS10:No)、ステップS12に処理が進められる。
ステップS11において、FWモードに遷移される。具体的に、制御部130が、飛行体100の飛行モードをMCモードからFWモードに切替える。
ステップS12において、警告・着陸が行われる。具体的に、警告部180による警告とともに、あるいは警告部180による警告に代えて、制御部130が、飛行体100をMCモードのまま着陸させる。
ステップS11又はステップS12の処理が完了した後、フローチャートの処理は終了する。例えばこのような処理によって、飛行体100の重心位置を考慮した飛行制御が可能になる。
図5は、飛行体100において実行される別の処理の例(飛行体の制御方法)を示すフローチャートである。
ステップS21において、FWモードにて飛行が行われる。具体的に、先に説明したように、制御部130が、ロータ154を回転させ、FWモードで飛行体100を飛行させる。
ステップS22において、ロータが駆動される。具体的に、制御部130が、ロータ151〜ロータ153の回転速度を指示し、ロータ151〜ロータ153を回転させる。
ステップS23において、回転速度が取得される。すなわち、制御部130が、ロータ151〜ロータ153の回転速度の指示値を取得する。
ステップS24〜ステップS27の処理は、先に説明した図4のステップS7〜ステップS10の処理と同様である。すなわち、推力が推定され、機体重心の位置が推定され、機体重心の位置と重心限界範囲とが比較され、機体重心の位置が重心限界範囲内であるか否かが判断される。機体重心の位置が重心限界範囲内の場合(ステップS27:Yes)、ステップS28に処理が進められる。そうでない場合(ステップS27:No)、ステップS29に処理が進められる。
ステップS28において、MCモードに遷移される。具体的に、制御部130が、飛行体100の飛行モードをFWモードからMCモードに切替える。
ステップS29において、飛行体100が着陸する。ここでの着陸は、MCモードを用いないさまざまな手法で行われてよい。例えば、制御部130は、FWモードのまま、胴体着陸(飛行経路上の土地、あるいはあらかじめ用意された緊急退避場所まで移動)するように、飛行体100を制御してよい。制御部130は、先に述べたようなパラシュート等の他の手段を用いて着陸するように、飛行体100を制御してもよい。
ステップS28又はステップS29の処理が完了した後、フローチャートの処理は終了する。例えばこのような処理によっても、飛行体100の重心位置を考慮した飛行制御が可能になる。
2. 第2実施形態
図6は、第2実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。図6に示される情報処理システム1は、飛行体100と、管制装置300を備える。飛行体100については、これまで説明したとおりである。
管制装置300は、飛行体100との通信(片方向通信を含みうる)により、飛行体100をリモート制御する装置(情報処理装置)である。この例では、管制装置300として、外部コントローラ301及び外部コントローラ302が併用される。
外部コントローラ301は、飛行体100との間で、第1の通信を行う。第1の通信は、例えば、飛行体100の飛行制御を可能にする。通信距離は例えば400〜500mであり、2.4GHz帯の周波数を用いた無線通信が採用されてよい。外部コントローラ301は、飛行体100の制御に特化した専用のコントローラであってよい。第1の通信の通信領域(通信範囲)を、領域R1と称し図示する。通信経路を、通信経路P1と称し図示する。
外部コントローラ302は、第2の通信及び第3の通信を行う。第2の通信は、例えば、飛行制御に加えて、テレメトリデータ収集を可能にする。第2の通信の通信距離は、第1の通信距離よりも長く、例えば2km程度であり、2.4GHz帯域の周波数を用いた無線通信が採用されてよい。無線通信規格の例はZigBee(登録商標)である。外部コントローラ302は、PC等の汎用のコンピュータであってよい。第2の通信の通信領域を、領域R2と称し図示する。通信経路を、通信経路P2と称し図示する。領域R2は、領域R1を内側に含みうる。
第3の通信は、例えば、飛行制御及びテレメトリデータ収集に加えて、映像データ取得を可能にする。第3の通信の通信距離は、第2の通信距離よりも長く、例えば2km以上であり、ネットワークN及びサーバ400を用いた通信が採用されてよい。ネットワークN及びサーバ400の例は、インターネット及びネットワークサーバである。管制装置300とネットワークNとの接続には、セルラー通信等の無線通信が用いられてよい。飛行体100とネットワークNとの接続についても同様である。第3の通信の通信領域を、領域R3と称し図示する。通信経路を、通信経路P3と称し図示する。領域R3は、領域R2を内側に含みうる。
情報処理システム1においては、飛行体100が進行方向(矢印AR1)に進み管制装置300から遠ざかるにつれて、用いられる通信手段(通信経路)の組み合わせが変化する。飛行体100が領域R1の内側に位置しているときには、第1〜第3の通信(通信経路P1〜通信経路P3)が用いられてよい。飛行体100が領域R1の外側且つ領域R2の内側に位置しているときには、第2及び第3の通信(通信経路P2及び通信経路P3)が用いられてよい。飛行体100が領域R2の外側且つ領域R3の内側に位置しているときには、第3の通信(通信経路P3)が用いられてよい。
図7は、管制装置300の概略構成の例を示すブロック図である。管制装置300は、通信部310と、制御部320と、入力部330と、出力部340と、記憶部350とを含む。
通信部310は、飛行体100等の外部装置と通信を行う。例えば、通信部310は、飛行体100の飛行に用いられる上述の情報を飛行体100に送信したり、飛行体100の飛行状況に関する情報を飛行体100から受信したりする。
制御部320は、管制装置300の全体制御を行う。例えば、制御部320は、ユーザ操作に基づいて、飛行体100の飛行に用いられる上述の各種設定を行い、通信部310を介して当該設定情報を飛行体100に送信する。
本実施形態において、制御部320は、先に図2を参照して説明した制御部130による飛行体100の制御と同様の制御を行ってよい。その場合、制御部130の処理に必要な種々の情報(検出部120の検出結果等)は、飛行体100の通信部110から管制装置300の通信部310から送られ、制御部320によって用いられる。
入力部330は、ユーザによる入力を取得する。例えば、入力部330は、タッチパネル、キーボード、マウス、ボタン等の入力機構を備えており、ユーザがこれらの入力機構に対して各種操作を行った場合、入力部330は当該操作に基づいて入力情報を生成し、制御部320に対して入力情報を提供する。
出力部340は、各種出力を制御する。例えば、出力部340は、ディスプレイ、スピーカ、ランプ等の出力機構を備えており、制御部320からの制御信号に基づいて各種情報をディスプレイに表示させたり、各種音をスピーカによって発生させたりする。出力部340は、警告部180(図2)が発する警告と同様の警告を発するように構成されてもよい。
記憶部350は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部350は、飛行体100の飛行状況に関する情報、飛行体100の飛行に用いられる各種設定情報等を記憶する。
以上のように、情報処理システム1によれば、管制装置300によって、飛行体100の外部から、飛行体100を制御することができる。とくに、管制装置300が制御部130(図2)の機能を備えている場合には、制御部130と同様に、飛行体100の重心位置を考慮した飛行制御が可能になる。
3. 効果
以上説明した飛行体の制御方法は、例えば次のように特定される。図1〜図4等を参照して説明したように、飛行体100の制御方法は、揚力を発生する複数のロータ151〜ロータ154の回転速度から機体重心Gの位置を推定し(ステップS8)、推定した機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御する(ステップS9〜S12)。
上記の制御方法によれば、推定した機体重心Gの位置を考慮した飛行制御が行われるので、機体重心Gの位置を考慮しない飛行制御が行われる場合よりも、飛行体100の飛行が不安定になることを抑制することが可能になる。
図3等を参照して説明したように、機体前後方向における機体重心Gの位置と重心限界範囲GRの前後方向限界範囲Ryとの比較結果に基づいて飛行体100を制御してよい(ステップS9)。このように機体前後方向における機体重心Gの位置を考慮することで、例えば機体10の前後姿勢がより安定化された飛行制御が可能になる。例えば、重心限界範囲GRは、機体10の空力中心ACよりも機体前方に設定されてよい。これにより、とくに飛行体100が垂直尾翼157の揚力を用いて飛行するFWモードにおいて、飛行が不安定になることを抑制することができる。
図3等を参照して説明したように、機体左右方向における機体重心Gの位置と重心限界範囲GRの左右方向限界範囲Rxとの比較結果に基づいて前記飛行体を制御してよい(ステップS9)。このように機体左右方向における機体重心Gの位置を考慮することで、例えば機体10の左右姿勢がより安定化された飛行制御が可能になる。
機体重心Gの位置が重心限界範囲GR外に位置する場合、警告を発するように飛行体100を制御してよい(ステップS10及びステップS12)。これにより、例えば機体重心Gの位置がずれていることをユーザに知らせることができる。警告は、機体重心Gの位置に関する情報の出力を含んでよい。このような情報は、ユーザが貨物搭載部170に貨物等を搭載する際に役立てることができる。
機体重心Gの位置が重心限界範囲GR外に位置する場合、着陸するように飛行体100を制御してよい(ステップS10及びステップS12)。これにより、機体重心Gの位置がずれた状態での飛行を回避することができる。
図4及び図5等を参照して説明したように、推定した機体重心Gの位置に基づいて、MCモード及びFWモードのいずれかのモードで飛行体100を飛行させてよい(ステップS10、ステップS11、ステップS27及びステップS28)。これにより、機体重心Gの位置に応じたモードで飛行体100を飛行させることができる。
MCモードでは、揚力を発生する複数のロータ151〜ロータ154を用いて飛行体100を飛行させてよい。FWモードでは、推進力を発生するロータ155及び主翼156(さらには垂直尾翼157)を用いて飛行体100を飛行させてよい。このような2つのモードを、機体重心Gの位置に応じて使い分けて、飛行体100を飛行させることができる。
MCモードで飛行体100を飛行させているときに機体重心Gの位置を推定し(ステップS1及びステップS8)、機体重心Gの位置が重心限界範囲GR内に位置する場合、FWモードで飛行体100を飛行させてよい(ステップS10及びステップS11)。これにより、FWモードで安定した飛行が可能になる。
FWモードで飛行体100を飛行させているときに機体重心Gの位置を推定し(ステップS21及びステップS25)、機体重心Gの位置が重心限界範囲GR内に位置する場合、MCモードで飛行体100を飛行させてよい(ステップS27及びステップS28)。これにより、MCモードで安定した飛行が可能になる。
飛行体100がホバリング状態にあるときの回転速度を取得してよい(ステップS1及びステップS6)。このようにホバリング状態の回転速度から機体重心Gの位置を推定することができる。
図3等を参照して説明したように、取得した回転速度に加えて複数のロータ151〜ロータ154の位置情報を用いて機体重心Gの位置を推定してよい(ステップS8)。このように、複数のロータの回転速度と位置情報とを用いて機体重心Gの位置を推定することができる。
図3等を参照して説明したように、複数のロータ151〜ロータ154の位置情報は、機体上下方向からみたときの(機体10を平面視したときの)ロータ151〜ロータ154の位置を含んでよい。例えばこのような位置情報を用いて機体重心Gの位置を推定することができる。
回転速度は、回転速度の指示値(指示回転速度)であってよい。これにより、ロータ151〜ロータ154の回転速度を検出部120等によって実際に測定(検出)しなくとも、機体重心Gの位置を推定することができる。
飛行体100(の例えば貨物搭載部170)に搭載物を搭載した状態で、回転速度を取得してよい(ステップS6)。これにより、搭載物が搭載された飛行体100の飛行が不安定になることを抑制することができる。
図1及び図2等に例示される飛行体100も、本開示の一態様である。すなわち、飛行体100は、揚力を発生する複数のロータ151〜ロータ154と、複数のロータ151〜154の回転速度から推定される機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御する制御部130と、を備える。このような制御部130を備える飛行体100によっても、上記の制御方法と同様に、飛行体100の飛行が不安定になることを抑制することができる。
図6及び図7等に例示される管制装置300も、本開示の一態様である。すなわち、管制装置300は、揚力を発生する複数のロータ151〜154の回転速度から推定される機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御する、情報処理装置の一態様である。管制装置300によっても、上記の制御方法と同様に、飛行体100の飛行が不安定になることを抑制することができる。
図6等に例示される情報処理システム1も、本開示の一態様である。すなわち、情報処理システム1は、飛行体100と、飛行体100を制御する管制装置300(情報処理装置)とを備え、飛行体100は、揚力を発生する複数のロータ151〜ロータ154を備え、管制装置300は、複数のロータ151〜ロータ154の回転速度から推定される機体重心Gの位置に基づいて飛行体100を制御する。情報処理システム1によっても、上記の制御方法と同様に、飛行体100の飛行が不安定になることを抑制することができる。
なお、本開示に記載された効果は、あくまで例示であって、開示された内容に限定されない。他の効果があってもよい。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態及び変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
揚力を発生する複数のロータの回転速度から機体重心の位置を推定し、
推定した前記機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する、
飛行体の制御方法。
(2)
機体前後方向における前記機体重心の位置と所定範囲との比較結果に基づいて前記飛行体を制御する、
(1)に記載の飛行体の制御方法。
(3)
前記所定範囲は、機体の空力中心よりも機体前方に設定される、
(2)に記載の飛行体の制御方法。
(4)
機体左右方向における前記機体重心の位置と所定範囲との比較結果に基づいて前記飛行体を制御する、
(1)〜(3)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(5)
推定した前記機体重心の位置が所定範囲外に位置する場合、警告を発するように前記飛行体を制御する、
(1)〜(4)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(6)
前記警告は、前記機体重心の位置に関する情報の出力を含む、
(5)に記載の飛行体の制御方法。
(7)
推定した前記機体重心の位置が所定範囲外に位置する場合、着陸するように前記飛行体を制御する、
(1)〜(6)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(8)
推定した前記機体重心の位置に基づいて、第1のモード及び第2のモードのいずれかのモードで前記飛行体を飛行させる、
(1)〜(7)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(9)
前記第1のモードでは、前記揚力を発生する前記複数のロータを用いて前記飛行体を飛行させ、
前記第2のモードでは、推進力を発生するロータ及び主翼を用いて前記飛行体を飛行させる、
(8)に記載の飛行体の制御方法。
(10)
前記第1のモードで前記飛行体を飛行させているときの前記回転速度から前記機体重心の位置を推定し、当該機体重心の位置が所定範囲内に位置する場合、第2のモードで前記飛行体を飛行させる、
(9)に記載の飛行体の制御方法。
(11)
前記第2のモードで前記飛行体を飛行させているときの前記回転速度から前記機体重心の位置を推定し、当該機体重心の位置が所定範囲内に位置する場合、第1のモードで前記飛行体を飛行させる、
(9)に記載の飛行体の制御方法。
(12)
前記飛行体がホバリング状態にあるときの前記回転速度を取得する、
(1)〜(11)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(13)
取得した前記回転速度に加えて前記複数のロータの位置情報を用いて前記機体重心の位置を推定する、
(1)〜(12)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(14)
前記複数のロータの位置情報は、機体上下方向からみたときの前記複数のロータの位置を含む、
(1)〜(13)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(15)
前記回転速度は、回転速度の指示値である、
(1)〜(14)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(16)
前記飛行体に搭載物を搭載した状態で、前記回転速度を取得する、
(1)〜(15)のいずれかに記載の飛行体の制御方法。
(17)
揚力を発生する複数のロータと、
前記複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する制御部と、
を備える、
飛行体。
(18)
揚力を発生する複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する、情報処理装置。
(19)
飛行体と、前記飛行体を制御する情報処理装置とを備え、
前記飛行体は、揚力を発生する複数のロータを備え、
前記情報処理装置は、前記複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて前記飛行体を制御する、
情報処理システム。
1 情報処理システム
10 機体
100 飛行体
101 カメラ
105 内部コントローラ
110 通信部
120 検出部
130 制御部
140 駆動制御部
150 飛行機構
151 ロータ
152 ロータ
153 ロータ
154 ロータ
155 ロータ
151a モータ
151b プロペラ
152a モータ
152b プロペラ
153a モータ
153b プロペラ
154a モータ
154b プロペラ
155a モータ
155b プロペラ
156 主翼
157 垂直尾翼
159 アーム
160 記憶部
170 貨物搭載部
180 警告部
300 管制装置(情報処理装置)
301 外部コントローラ
302 外部コントローラ
310 通信部
320 制御部
330 入力部
340 出力部
350 記憶部
AC 空力中心
G 機体重心
GR 重心限界範囲
Ry 前後方向限界範囲
Rx 左右方向限界範囲

Claims (19)

  1. 揚力を発生する複数のロータの回転速度から機体重心の位置を推定し、
    推定した前記機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する、
    飛行体の制御方法。
  2. 機体前後方向における前記機体重心の位置と所定範囲との比較結果に基づいて前記飛行体を制御する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  3. 前記所定範囲は、機体の空力中心よりも機体前方に設定される、
    請求項2に記載の飛行体の制御方法。
  4. 機体左右方向における前記機体重心の位置と所定範囲との比較結果に基づいて前記飛行体を制御する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  5. 推定した前記機体重心の位置が所定範囲外に位置する場合、警告を発するように前記飛行体を制御する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  6. 前記警告は、前記機体重心の位置に関する情報の出力を含む、
    請求項5に記載の飛行体の制御方法。
  7. 推定した前記機体重心の位置が所定範囲外に位置する場合、着陸するように前記飛行体を制御する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  8. 推定した前記機体重心の位置に基づいて、第1のモード及び第2のモードのいずれかのモードで前記飛行体を飛行させる、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  9. 前記第1のモードでは、前記揚力を発生する前記複数のロータを用いて前記飛行体を飛行させ、
    前記第2のモードでは、推進力を発生するロータ及び主翼を用いて前記飛行体を飛行させる、
    請求項8に記載の飛行体の制御方法。
  10. 前記第1のモードで前記飛行体を飛行させているときに前記機体重心の位置を推定し、当該機体重心の位置が所定範囲内に位置する場合、第2のモードで前記飛行体を飛行させる、
    請求項9に記載の飛行体の制御方法。
  11. 前記第2のモードで前記飛行体を飛行させているときに前記機体重心の位置を推定し、当該機体重心の位置が所定範囲内に位置する場合、第1のモードで前記飛行体を飛行させる、
    請求項9に記載の飛行体の制御方法。
  12. 前記飛行体がホバリング状態にあるときの前記回転速度を取得する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  13. 取得した前記回転速度に加えて前記複数のロータの位置情報を用いて前記機体重心の位置を推定する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  14. 前記複数のロータの位置情報は、機体上下方向からみたときの前記複数のロータの位置を含む、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  15. 前記回転速度は、回転速度の指示値である、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  16. 前記飛行体に搭載物を搭載した状態で、前記回転速度を取得する、
    請求項1に記載の飛行体の制御方法。
  17. 揚力を発生する複数のロータと、
    前記複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する制御部と、
    を備える、
    飛行体。
  18. 揚力を発生する複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて飛行体を制御する、情報処理装置。
  19. 飛行体と、前記飛行体を制御する情報処理装置とを備え、
    前記飛行体は、揚力を発生する複数のロータを備え、
    前記情報処理装置は、前記複数のロータの回転速度から推定される機体重心の位置に基づいて前記飛行体を制御する、
    情報処理システム。
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