JP2021158655A - フィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路 - Google Patents

フィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路 Download PDF

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功太 大久保
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Abstract

【課題】耐電力性を向上させることが可能なフィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路を提供する。【解決手段】第1基板と、第1基板に形成されている第1入力電極と、第1基板に形成されている第1出力電極と、第1基板に形成されており、接地電位が供給されている第1接地電極と、第1基板に形成されており、電気的に開放されている開放部と、第1基板上に搭載される第2基板と、第2基板の表面に形成されており、第1入力電極に接続されている第2入力電極と、第2基板の表面に形成されており、第1出力電極に接続されている第2出力電極と、第2基板の表面に形成されており、第1接地電極に接続されている第2接地電極と、第2基板の表面に形成されており、第2入力電極と第2出力電極とを接続する第1接続経路に配置されている、少なくとも1つの第1機能電極と、を備え、開放部は、第1接続経路に接続されている、フィルタ装置【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路に関する。
従来、携帯電話などの無線通信機には、特定の信号をフィルタリングするためのフィルタ装置が用いられている。例えば、特許文献1には、直列腕共振子と並列腕共振子とを梯子状に接続することで形成されたラダー型のフィルタ装置に関する技術が開示されている。
特開平6−303093号公報
フィルタ装置に信号が入力されると、フィルタ装置に含まれる共振子において共振現象が起こり、信号が振動に変換されたり、振動が信号に変化なされたりする。このとき、共振子が発熱し、共振子の温度が上昇する。
特に、フィルタ装置に入力される信号の電力が大きくなると、共振子の温度の上昇が大きくなる。共振子の温度が一定の温度を超えると、共振子を形成している金属においてマイグレーション現象が起こり、共振子がショートを引き起こしてフィルタ装置のフィルタ特性が低下する場合がある。このため、フィルタ装置の耐電力性を向上することが希求されている。
そこで、本発明は、耐電力性を向上させることが可能なフィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るフィルタ装置は、第1基板と、第1基板に形成されている第1入力電極と、第1基板に形成されている第1出力電極と、第1基板に形成されており、接地電位が供給されている第1接地電極と、第1基板に形成されており、電気的に開放されている開放部と、第1基板上に搭載される第2基板と、第2基板の表面に形成されており、第1入力電極に接続されている第2入力電極と、第2基板の表面に形成されており、第1出力電極に接続されている第2出力電極と、第2基板の表面に形成されており、第1接地電極に接続されている第2接地電極と、第2基板の表面に形成されており、第2入力電極と第2出力電極とを接続する第1接続経路に配置されている、少なくとも1つの第1機能電極と、を備え、開放部は、第1接続経路に接続されている。
本発明の他の一態様に係る複合フィルタ装置は、受信フィルタ及び送信フィルタを備える複合フィルタ装置であって、前記受信フィルタ又は前記送信フィルタのうちの少なくとも一方が、本発明に従い構成されたフィルタ装置を含む。
本発明の他の一態様に係るフィルタ回路は、入力端子と、出力端子と、入力端子及び出力端子を接続する接続経路において配置されている少なくとも1つの共振子と、接続経路に接続されており、開放されている開放端子と、を備える。
本発明によれば、耐電力性を向上させることが可能なフィルタ装置、複合フィルタ装置及びフィルタ回路を提供することができる。
第1実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 同実施形態に係るフィルタ装置の概略的断面図である。 図2とは異なる方向から見たフィルタ装置の概略的断面図である。 本実施形態に係る第2基板の主面の概略を示す図である。 積層基板の上面の概略図である。 積層基板の第2層の概略図である。 積層基板の第3層の概略図である。 積層基板の下面の概略図である。 第2実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 第3実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 第4実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 第5実施形態に係るフィルタ装置の回路図である。 第6実施形態に係るフィルタ装置の概略的断面図である。 同実施形態に係るIDT電極の概略構成図である。 第7実施形態に係るフィルタ装置の圧電素子及び開放部の概略構成図である。 第8実施形態に係るフィルタ装置の圧電素子及び開放部の概略構成図である。 第1応用例に係る複合フィルタ装置を示す図である。 第2応用例に係る複合フィルタ装置を示す図である。 BAW共振子を搭載したフィルタ装置の概略的断面図である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るフィルタ装置10の回路図を示す図である。フィルタ装置10は、所定の周波数の信号を通過させ、当該所定の周波数以外の周波数の信号を減衰させるフィルタ回路である。本実施形態に係るフィルタ装置10は、複数の共振子が直列腕及び並列腕に配置されたラダー型フィルタである。
フィルタ装置10は、主として、入力端子100と、出力端子102と、フィルタ部104と、開放端子140と、を備える。フィルタ装置10の入力端子100には信号が入力され、出力端子102から信号が出力される。
フィルタ部104は、3つの直列腕共振子110,112,114と、2つの並列腕共振子120,122と、2つの接地端子130,132と、を備える。直列腕共振子、並列腕共振子、接地端子及び開放端子の数はそれぞれ一例であり、これに限定されるものではない。
直列腕共振子110,112,114及び並列腕共振子120,122の素子は特に限定されないが、例えば、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振子、圧電薄膜共振子、又はバルク弾性波(BAW:Bulk Acoustic Wave)共振子等であってもよいが、本実施形態では直列腕共振子及び並列腕共振子がSAW共振子であるものとして説明する。以下で説明する各種の共振子においても同様である。
3つの直列腕共振子110,112,114は、入力端子100と出力端子102とを接続する第1接続経路116(「直列腕」ともいう。)において、入力端子100から近い順にそれぞれ直列接続されている。
2つの並列腕共振子120,122は、入力端子100から近い順にそれぞれ、直列腕から分岐するように並列に接続されている。並列腕共振子120は、直列腕共振子110と直列腕共振子112との接続点と、接地端子130とを接続する経路(第2接続経路)に配置されている。また、並列腕共振子122は、直列腕共振子112と直列腕共振子114との接続点と、接地端子132とを接続する経路(第2接続経路)に配置されている。2つの接地端子130,132のそれぞれには、接地電位が供給されている。
開放端子140は、直列腕に接続されている。また、開放端子140は、電気的に開放されている。このため、開放端子140により、オープンスタブの機能が実現されている。本発明での開放は、一方端が電気的に何も接続されていない状態であることをいうものとする。インピーダンスで言うならば、規格化インピーダンス(50Ω)のおおよそ10倍以上のインピーダンスを備える状態を開放とする。
図2は、本実施形態に係るフィルタ装置2の概略的断面図である。また、図3は、図2とは異なる方向から見たフィルタ装置2の概略的断面図である。図2及び図3に示すように、本実施形態に係るフィルタ装置2は、積層基板400(第1基板)と、積層基板400上に搭載されている圧電基板300(第2基板)とを備えている。なお、本実施形態では、第2基板が圧電体により構成されている圧電基板であるものとして説明するが、第2基板は、表面に圧電膜が形成されたシリコンなどの基板であってもよい。また、圧電基板300を覆うように、カバー部材200が設けられている。さらに、積層基板400の下面に形成されている各種の電極には、マザーボード210が接続されている。積層基板400の下面に形成されている各種の電極は、マザーボード210から各種の電位が供給されている。なお、本明細書では、主に、フィルタ装置2の基板には積層基板400が用いられるものとして説明するが、フィルタ装置2に用いられる基板は積層基板400に限定されるものではない。
図2及び図3に示すように、圧電基板300の主面には、各種の電極が形成されている。例えば、圧電基板300の主面には、共振子を構成するIDT(Inter Digital Transducer)電極350,352が形成されている。圧電基板300及びIDT電極により圧電素子(本実施形態ではSAW共振子)が形成されている。
図4は、本実施形態に係る圧電基板300の主面の概略を示す図である。図4に示すように、圧電基板300の主面には、入力電極310(第2入力電極)、開放電極312、接地電極314(第2接地電極)及び出力電極316(第2出力電極)が形成されている。さらに、圧電基板300の主面には、共振子を構成する5つのIDT電極320,322,324,326,328が形成されている。ここで、IDT電極320は直列腕共振子110を構成し、IDT電極322は直列腕共振子112を構成し、IDT電極324は直列腕共振子114を構成し、IDT電極326は並列腕共振子120を構成し、IDT電極328は並列腕共振子122を構成しているものとする。本明細書では、直列腕共振子を構成するIDT電極320,322,324を第1機能電極、並列腕共振子を構成するIDT電極326,328を第2機能電極ともいう。
開放電極312は、入力電極310とIDT電極320とを接続する電極330に接続されている。また、IDT電極320は、電極332を通じて、IDT電極322及びIDT電極326に接続されている。また、IDT電極322は、電極334を通じて、IDT電極324及びIDT電極328に接続されている。また、IDT電極324は、電極336を通じて、出力電極316に接続されている。さらに、IDT電極326は、電極338を通じて、IDT電極328及び接地電極314に接続されている。
以上より、入力電極310及び出力電極316は、電極330、IDT電極320、電極332、IDT電極322、電極334、IDT電極324及び電極336により接続されている。開放電極312に接続されている電極330は、入力電極310と出力電極316とを接続する経路(第1接続経路)の一部となる。
図2に戻って、積層基板400について説明する。積層基板400の上面、第2層、第3層及び下面には、各種の電極が設けられている。図5は、積層基板400の上面の概略図である。また、図6は、積層基板400の第2層の概略図である。また、図7は、積層基板400の第3層の概略図である。さらに、図8は、積層基板400の下面の概略図である。
図5に示すように、積層基板400の上面には4つの電極410,430,450,470が形成されている。ここで、図2に示すように、電極410は、バンプ360を通じて、圧電基板300の主面に形成されている入力電極310に接続されている。また、電極430は、バンプ362を通じて、圧電基板300の主面に形成されている開放電極312に接続されている。また、電極470は、図3に示すように、バンプ364を通じて、圧電基板300の主面に形成されている出力電極316に接続されている。さらに、電極450は、バンプ(不図示)を通じて、圧電基板300の主面に形成されている接地電極に接続されている。
図5に戻って、積層基板400の上面に形成されている電極410のビアホール電極411は、図6に示す第2層の電極414の領域415に接続されている。さらに、電極414のビアホール電極416は、図7に示す第3層の電極420に接続されている。さらに、電極420のビアホール電極421は、図8に示す下面の入力電極424(第1入力電極)の領域425に接続されている。ここで、入力電極424は、マザーボード210から入力電位が供給されている。以上より、積層基板400に形成されている入力電極424は、電極420,414,410及びバンプ360を通じて、圧電基板の主面に形成されている入力電極310に接続されている。
図5に戻って、積層基板400の上面に形成されている電極430のビアホール電極431は、図6に示す第2層の電極434の領域435に接続されている。また、電極434のビアホール電極436は、図7に示す第3層の電極440の領域441に接続されている。電極440は、図8に示す下面の電極444を含む、ビアホール電極436以外のいずれの電極に接続されていない。このため、電極440は電気的に開放されている。また、電極430、434,440は、互いに電気的に接続されており、開放部43を構成している。また、電極440が電気的に開放されているため、開放部43は電気的に開放されている。さらに、開放部43は、バンプ362及び開放電極312を通じて、圧電基板300の主面に形成されている入力電極310と出力電極316とを接続する経路に接続されている。
また図5に戻って、積層基板400の上面に形成されている電極450のビアホール電極451は、図6に示す第2層の電極454の領域455に接続されている。また、電極454のビアホール電極456は、図7に示す第3層の電極460に接続されている。さらに、電極460のビアホール電極461は、図8に示す下面の接地電極464(第1接地電極)の領域465に接続されている。ここで、接地電極464は、マザーボード210から接地電位が供給されている。以上より、積層基板400の下面に形成されている接地電極464は、電極460,454,450及びバンプ(不図示)を通じて、圧電基板300の主面に形成されている接地電極314に接続されている。
さらに図5に戻って、積層基板400の上面に形成されている電極470のビアホール電極471は、図6に示す第2層の電極474の領域475に接続されている。また、電極474のビアホール電極476は、図7に示す第3層の電極480に接続されている。さらに、電極480のビアホール電極481は、図8に示す出力電極484(第1出力電極)の領域485に接続されている。以上より、積層基板400の下面に形成されている出力電極484は、電極480,474,470及びバンプ364を通じて、圧電基板300の主面に形成されている出力電極316(第2出力電極)に接続されている。
以上、第1実施形態に係るフィルタ装置2の構成について説明した。本実施形態によれば、電気的に開放されている開放部43が、圧電基板300の表面に形成されている入力電極310(第2入力電極)と出力電極316(第2出力電極)とを接続する経路に接続されている。
本実施形態によれば、フィルタ装置2に電力が入力されることによりIDT電極により構成される共振子において生じる熱は、開放部43により放散される。例えば、共振子において生じる熱は、開放電極312を通じて開放部に伝達され、積層基板400あるいはマザーボード210に伝達される。このようにして共振子から放熱され、共振子の温度の上昇が抑制される。
フィルタ装置10に入力される電力が大きくなると、共振子に生じる熱量が大きくなる。本実施形態に係るフィルタ装置2によれば、共振子に生じた熱が放散されるため、フィルタ装置2に入力される電力が大きくなっても共振子の温度上昇が抑制される。この結果、フィルタ装置2の耐電力性が向上する。
また、本実施形態では、開放部43は、第1接続経路に配置されている共振子(直列腕共振子)のうち、最も入力端子100に近い直列腕共振子110に電気的に接続されている。
直列腕共振子110は、3つの直列腕共振子のうち最も入力端子100の近くに電気的に位置しているため、他の直列腕共振子よりも発熱量が大きくなる。このため、直列腕共振子110は他の直列腕共振子よりも高温になりやすい。本実施形態に係るフィルタ装置2によれば、開放端子140が直列腕共振子110に電気的に接続されている。これにより、優先的に直列腕共振子110から放熱することができるため、直列腕共振子110の温度が上がりすぎることが抑制される。この結果、フィルタ装置2の耐電力性がより向上する。
また、本実施形態に係るフィルタ装置10の開放端子140は、オープンスタブとして機能する。このため、不要な高調波成分がインピーダンス不整合により反射される。反射された信号の位相は、フィルタ装置10に入力される高調波成分の位相と180°異なるため、反射された信号が不要な高調波成分を打ち消す。この結果、フィルタ装置10における通過特性及び減衰特性が向上する。
[第2実施形態]
第2実施形態以降では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図9は、第2実施形態に係るフィルタ装置12の回路図である。第2実施形態に係るフィルタ装置12では、開放端子142、入力端子100に最も近い直列腕共振子110と入力端子100から2番目に近い直列腕共振子112との接続点に接続されている。また、当該接続点には、並列腕共振子120も接続されている。
開放端子142を形成する電極は、積層基板に形成されている開放された電極(開放部)に接続されている。このため、開放部により、直列腕共振子110,112等から放熱することができる。この結果、フィルタ装置12の耐電力性が向上する。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係るフィルタ装置15の回路図である。本実施形態に係るフィルタ装置15では、入力端子150と出力端子152とを接続する経路(第1接続経路166)には、入力端子150に近い方から順に、2つの共振子160,162及び縦結合型共振器164が配置されている。縦結合型共振器164は、3つの共振子を含み、これら3つの共振子のそれぞれは、接地端子に接続されている。また、共振子160と共振子162との接続点には、共振子170が接続されている。共振子170は、接地端子172に接続されている。
本実施形態では、開放端子174は、共振子160と共振子162との接続点に接続されている。開放端子174を形成する電極は、積層基板に形成されている電極(開放部)に接続されている。開放部は、共振子160,162あるいは縦結合型共振器164から放熱することができる。この結果、フィルタ装置15の耐電力性を向上させることができる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態に係るフィルタ装置60の回路図である。フィルタ装置60は、入力端子600と、出力端子602と、第1フィルタ部604と、第2フィルタ部606と、開放端子640,642と、を含む。
第1フィルタ部604は、直列腕共振子610,612,614と、並列腕共振子620,622と、接地端子630,632とを備える。また、第2フィルタ部606は、直列腕共振子650,652,654と、並列腕共振子660,662と、接地端子670,672とを備える。ここで、第1フィルタ部604及び第2フィルタ部606の構成は、図1を参照して説明したフィルタ部104の構成と実質的に同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
開放端子640,642は、入力端子600と出力端子602とを接続する経路に接続されている。より具体的には、開放端子640は、入力端子600と第1フィルタ部604が備える直列腕共振子610との接続点に接続されている。また、開放端子642は、入力端子600と第2フィルタ部606が備える直列腕共振子650との接続点に接続されている。
本実施形態に係るフィルタ装置60によれば、開放端子640,642を構成する電極により、第1フィルタ部604及び第2フィルタ部606が含む共振子から放熱される。この結果、フィルタ装置60の耐電力性が向上する。
[第5実施形態]
図12は、第5実施形態に係るフィルタ装置62の回路図である。第5実施形態に係るフィルタ装置62では、第4実施形態に係るフィルタ装置62と異なり、1つの開放端子644が、第1フィルタ部604及び第2フィルタ部606に電気的に接続されている。より具体的には、開放端子644の一方が、入力端子600と第1フィルタ部604が備える直列腕共振子610との接続点に接続されており、開放端子644の他方が、入力端子600と第2フィルタ部606が備える直列腕共振子650との接続点に接続されている。
第5実施形態に係るフィルタ装置62では、第4実施形態に係るフィルタ装置60を構成するフィルタ装置60よりも、より簡素な構成が実現され得る。
[第6実施形態]
上記実施形態では、主に、フィルタ装置に用いられる開放部が積層構造を有するものであるものとして説明した。第6実施形態に係る開放部は、積層構造を有さず、第1基板の表面に形成された凸部を含んでいる。また、第6実施形態に係るフィルタ装置の回路図は、図9に示した回路図と実質的に同一であるものとする。すなわち、開放部は、2つの直列腕共振子(直列腕共振子110,112)の間に接続されているものとする。
図13は、第6実施形態に係るフィルタ装置9の概略的断面図である。第6実施形態に係るフィルタ装置9は、積層基板970(第1基板)及び圧電基板860(第2基板)を備えている。圧電基板860は、積層基板970にフリップチップボンドされている。また、圧電基板860は、カバー部材971により覆われている。
圧電基板860上には、IDT電極870(第1機能電極)、入力電極862(第2入力電極)及び出力電極866(第2出力電極)等の各種の電極が形成されている。圧電基板860及びIDT電極870は、圧電素子を構成している。本実施形態では、圧電素子は、SAW共振子としての機能を有する。また、入力電極862に入力された電力は、IDT電極870等の電極及び配線を通じて、出力電極866に出力される。
本実施形態では、IDT電極870は、第1バスバー872と、第1バスバー872と隔てられて配置されている第2バスバー874と、第1バスバー872又は第2バスバー874に電気的に接続されている電極指876を備える。本実施形態では、第1バスバー872及び第2バスバー874の少なくともいずれかに開放部が電気的に接続される。
積層基板970には、フィルタ装置9を機能させるための各種の電極が形成されている。例えば、積層基板970の下面には、マザーボード972から入力電位が供給される入力電極988(第1入力電極)が形成されている。入力電極988は、ビアホール電極986,982及び電極984を通じて、積層基板970の上面に形成されている電極980の接続されている。電極980は、バンプ864を通じて、圧電基板860の表面に形成されている入力電極862に接続されている。
また、積層基板970の下面には、マザーボード972に接続されている出力電極998(第1出力電極)が形成されている。出力電極998は、ビアホール電極996,992及び電極994を通じて、積層基板970の上面に形成されている電極990の接続されている。電極990は、バンプ868を通じて圧電基板860の表面に形成されている出力電極866に接続されている。
本実施形態では、開放部880は、積層基板970の表面に形成されている凸部882及び開放部電極884を備えている。凸部882は、各種の絶縁体により形成されている。凸部882の高さは、例えば、10μm〜20μm程度であってよい。
開放部電極884の少なくとも一部は、凸部882の表面に形成されている。具体的には、開放部電極884の一部は、凸部882の上面及び側面に形成されている。また、開放部電極884の一部は、積層基板970の表面に形成されている。
開放部電極884は、第1接続経路に電気的に接続され、電気的に解放されている。本実施形態では、開放部電極884は、第1バスバー872に電気的に接続されている。より具体的には、開放部電極884のうちの凸部882の上面に形成されている部分が、第1バスバー872に電気的に接続されている。このとき、圧電基板860の表面を平面視した場合に、開放部電極884の少なくとも一部は、第1バスバー872と重なって配置される。なお、本実施形態では、開放部電極884が第1バスバー872に電気的に接続されるものとして説明するが、開放部電極884は、第2バスバー874に電気的に接続されてもよい。
図14は、本実施形態に係るIDT電極870の概略構成図である。IDT電極870は、第1バスバー872と、第1バスバー872と隔てられて配置されている第2バスバー874とを備える。また、IDT電極870は、第1バスバー872に基端が電気的に接続されており、先端が第2バスバー874に向かって延ばされている複数の第1電極指877と、第2バスバー874に基端が接続されており、先端が第1バスバー872に向かって延ばされている複数の第2電極指878とを備える。
図14には、開放部が電気的に接続され得る領域の一例が破線で示されている。例えば、第1バスバー872には、破線で示された円状の複数(5つ)の領域873が示されている。5つの領域873の領域のそれぞれには、開放部が電気的に接続され得る。なお、ここでは、5つの領域873を示しているが、領域873の数は4つ以下であってもよいし、6つ以上であってもよい。また、第2バスバー874には、破線で示された所定の幅を有する線状の領域875が示されており、開放部は、領域875に電気的に接続されてもよい。ここでは、開放部が接続される領域の形状として、円状及び線状の形状を一例として説明したが、開放部が接続される領域の形状は、これらの形状に限定されるものではなく、いかなる形状であってもよい。
本実施形態によれば、開放部電極884が、フィルタ装置9に含まれる各種の共振子から発生した熱を、積層基板970等に放熱することができる。これにより、フィルタ装置9への電力の入力による共振子の温度の上昇が抑制される。この結果、フィルタ装置9の耐電力性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、第1接続経路に配置されている第1機能電極のうち電気的に最も第2入力電極(入力電極862)に近い位置に形成されている第1機能電極(直列腕共振子110のIDT電極)と、第1接続経路に配置されている第1機能電極のうち電気的に2番目に第2入力電極に近い位置に形成されている第1機能電極(直列腕共振子112のIDT電極)との間に接続されている
最も電気的に入力電極862に近い位置に形成されている第1機能電極の配線における熱は、バンプ864を通じて積層基板970に放散され得る。しかしながら、最も電気的に入力電極862に近い位置に形成されている第1機能電極と、2番目に電気的に入力電極862に近い位置に形成されている第1機能電極との間の配線は、電気的に浮いている(すなわち、配線が、直接的には積層基板970に電気的に接続されていない。)。このため、その配線に生じた熱の逃げ道がないため、この配線に熱が溜り、この配線に隣接する機能電極の温度が上昇し、フィルタ装置の耐電力性が低下する。
本実施形態によれば、最も電気的に入力電極862に近い位置に形成されている第1機能電極と、2番目に電気的に入力電極862に近い位置に形成されている第1機能電極との間に開放部が接続されている。このため、本実施形態によれば、熱が溜りやすい配線から放熱が行われ、機能電極の温度上昇が抑制され、フィルタ装置の耐熱性が高められる。
また、本実施形態によれば、開放部880は、第1バスバー872及び第2バスバー874の少なくともいずれかに電気的に接続されている。このため、熱源となっている共振器の熱が、より直接的に放散される。この結果、フィルタ装置9の耐電力性が、より高められる。
また、本実施形態では、第1基板の表面に凸部882が形成されている。これにより、第1基板の反りを抑えるとともに、各種のバンプの高さをコントロールすることにより、各種のバンプを潰しすぎることが抑制される。加えて、凸部882は、位置決めのマーカとして使用され得る。さらに、フィルタ装置9の共振器等の熱は、凸部882を介して放散され得る。
[第7実施形態]
図15は、第7実施形態に係るフィルタ装置の圧電素子及び開放部の概略構成図である。第7実施形態では、IDT電極870が備える第1バスバー872及び第2バスバー874のそれぞれに、第1開放部886又は第2開放部892が電気的に接続されている。より具体的には、第1開放部886の第1開放部電極888が第1バスバー872に電気的に接続されており、第2開放部892の第2開放部電極894が第2バスバー874に電気的に接続されている。ここで、第1開放部電極888の一部は第1凸部890の上面及び側面に形成されており、第2開放部電極894の一部は、第2凸部896の上面及び側面に形成されている。
本実施形態では、第1バスバー872及び第2バスバー874のそれぞれに開放部が電気的に接続されることにより、より多くの熱量を共振子及び配線等から放散することができる。この結果、フィルタ装置の耐電力性が、第6実施形態に係るフィルタ装置の耐電力性よりも高められる。
[第8実施形態]
図16は、第8実施形態に係るフィルタ装置の圧電素子及び開放部の概略構成図である。第8実施形態では、開放部は、積層基板970の表面に形成されている凸部898により形成されている。凸部898は、第1接続経路に電気的に接続され、電気的に解放されている開放部電極により形成されている。より具体的には、凸部898は、IDT電極870の第1バスバー872に電気的に接続されている。
本実施形態では、凸部898が第1バスバー872から積層基板970に放熱することができる。このとき、第6実施形態及び第7実施形態では、凸部が絶縁体であり、開放部電極と積層基板970との間に凸部が挟まれている。これに対し、第8実施形態では、凸部898が金属であるため、熱の伝搬効率が向上し、共振器等の熱がより効率よく放散される。
[第1応用例]
図17は、第1応用例に係る複合フィルタ装置70(デュプレクサ)を示す図である。第1応用例に係る複合フィルタ装置70は、主に、共通端子700と、第1端子702と、第2端子704と、送信フィルタ710と、受信フィルタ720と、を備える。
共通端子700は、送信フィルタ710及び受信フィルタ720に共通に設けられている。共通端子700は、送信フィルタ710の出力端子714及び受信フィルタ720の入力端子722に接続されている。また、共通端子700には、アンテナ(不図示)が接続されるものとする。また、送信フィルタ710の入力端子712は第1端子702に接続されており、受信フィルタ720の出力端子724は第2端子704に接続されている。
送信フィルタ710には、送信回路(不図示)から出力される送信信号が第1端子702及び入力端子712を経由して供給される。送信フィルタ710は、入力端子712から出力端子714に所定の周波数帯域の信号を通過させ、その他の周波数帯域の信号を減衰させる機能を有するバンドパスフィルタである。送信フィルタ710を通過した送信信号は、共通端子700を経由して、アンテナから基地局に送信される。
受信フィルタ720には、アンテナにより基地局から受信された受信信号が、共通端子700及び入力端子722を経由して供給される。受信フィルタ720は、所定の周波数帯域の信号を通過させ、その他の周波数帯域の信号を減衰させる機能を有するバンドパスフィルタである。受信フィルタ720を通過した受信信号は、出力端子724及び第2端子704を経由して受信回路(不図示)に供給される。
送信フィルタ710及び受信フィルタ720の少なくともいずれかには、上記の第1〜第5実施形態において説明したフィルタ装置を適用することができる。この場合にも、フィルタ装置が備える開放端子により放熱が行われるため、複合フィルタ装置70の耐電力性が向上する。
[第2応用例]
図18は、第2応用例に係る複合フィルタ装置73を示す図である。第2応用例に係る複合フィルタ装置73は、共通端子730と、第3端子732、第4端子734、第5端子736と、3つのフィルタ740,750及び760を備える。共通端子730は、3つのフィルタ740,750及び760に接続されている。また、フィルタ740は第3端子732に接続されており、フィルタ750は第4端子734に接続されており、フィルタ760は第5端子736に接続されている。
3つのフィルタ740,750,760は、受信フィルタ又は送信フィルタである。また、3つのフィルタ740,750,760の少なくともいずれかは、上記の第1〜第5実施形態に係るフィルタ装置のいずれかが適用される。これにより、複合フィルタ装置73の耐電力性が向上する。
以下に、本発明の実施形態の一部又は全部を付記し、その効果について説明する。なお
、本発明は以下の付記に限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、積層基板400と、積層基板400に形成されている入力電極424(第1入力電極)と、積層基板400に形成されている出力電極484(第1出力電極)と、積層基板400に形成されており、接地電位に接続されている接地電極464(第1接地電極)と、積層基板400に形成されており、電気的に開放されている開放部43と、積層基板400上に搭載される圧電基板300と、圧電基板300の表面に形成されており、入力電極424に接続されている入力電極310(第2入力電極)と、圧電基板300の表面に形成されており、出力電極484に接続されている出力電極316(第2出力電極)と、圧電基板300の表面に形成されており、接地電極464(第1接地電極)に接続されている接地電極314(第2接地電極)と、圧電基板300の表面に形成されており、入力電極310と出力電極316とを接続する第1接続経路116に配置されている、少なくとも1つのIDT電極320,322,324(第1機能電極)と、を備え、開放部43は、第1接続経路に接続されている、フィルタ装置2が提供される。
これによれば、開放部43は、圧電基板300に形成されているIDT電極により構成されている共振子等から放熱することができる。このため、共振子等の温度の上昇を抑制することができ、高い電力をフィルタ装置2に入力することが可能になる。この結果、高い耐電力性を有するフィルタ装置2を提供することができる。
一態様として、開放部43は、第1接続経路に配置されているIDT電極320,322,324のうち、電気的に最も入力電極310(第2入力電極)に近い位置に存在するIDT電極320に電気的に接続されている。
入力電極310に電気的に近いほど、IDT電極320における発熱量が大きくなる。このため、電気的に最も入力電極310に近い位置に存在するIDT電極320は、第1接続経路に配置されているIDT電極320,322,324の中で最も発熱量が大きくなる。従って、IDT電極320に開放部43が接続されることで、より効果的にIDT電極の昇温を抑制することができ、より効果的にフィルタ装置2の耐電力性を向上させることができる。
一態様として、積層基板400は、積層基板であり、開放部43は、積層基板の複数の層に形成されており、電気的に互いに接続されている複数の電極430,434,440を含み、複数の電極430,434,440は、積層基板の表面に形成されており、第1接続経路に接続されている電極430(接続電極)を含む。
これによれば、開放部43が複数の電極により構成されているため、開放部43の表面積を効率よく大きくすることができ、より共振子の昇温を抑制することができる。この結果、フィルタ装置2の耐電力性をより向上させることができる。
一態様として、電極430(接続電極)の面積は、複数の電極430,434,440のうちの他の電極434,440の面積よりも大きくてもよい。
第1接続経路に接続される電極430の面積が大きいほど、より効率よく放熱でき、フィルタ装置2の耐電力性をより向上させることができる。その一方で、開放部43を構成する他の電極の面積が小さいほど、第1接続経路を流れる信号に与える影響が小さくなる。このため、電極430の面積が他の電極434,440の面積よりも大きいことで、フィルタ装置2の耐電力性を向上させつつ、開放部43による信号への影響を小さくすることができる。
本発明の他の一態様によれば、入力端子100と、出力端子102と、入力端子100及び出力端子102を接続する接続経路において配置されている少なくとも1つの共振子(直列腕共振子110,112,114)と、第1接続経路116に接続されており、開放されている開放端子140と、を備える、フィルタ装置10が提供される。
これによれば、開放端子140によりオープンスタブとしての機能が実現される。これにより、高調波成分がインピーダンス不整合により反射される。反射された信号の位相は、フィルタ装置10に入力される高調波成分の位相と180°異なるため、反射された信号が不要な高調波成分を打ち消す。この結果、フィルタ装置10における通過特性及び減衰特性が向上する。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
上記実施形態では、主に、直列腕に配置されている直列腕共振子は、全て直列に接続されているものとして説明した。これに限らず、直列腕に配置されている共振子は、互いに並列に接続されている複数の共振子を含んでよい。これにより、1つ当たりの共振子における消費電力が低減され、発熱量が低減される。この結果、フィルタ装置の耐電力性がさらに向上する。また、互いに並列に接続されている複数の共振子が有する共振周波数のそれぞれは、異なっていてよい。これにより、フィルタ装置の減衰特性が向上する。
上記の第1及び第2応用例では、複合フィルタ装置が備えるフィルタの数は2つ又は3つであるものとして説明した。複合フィルタ装置が備えるフィルタの数は2つ又は3つに限られず、複合フィルタ装置は、4つ以上のフィルタを備えてもよい。また、複合フィルタ装置が備えるフィルタは、複数の受信フィルタであってよいし、複数の送信フィルタであってもよいし、受信フィルタと送信フィルタの組み合わせであってもよい。
上記実施形態では、主に、フィルタ装置に用いられる共振子がSAW共振子であるものとして説明した。これに限らず、フィルタ装置に用いられる共振子は、BAW共振子であって良い。図19は、BAW共振子を搭載したフィルタ装置8の概略的断面図である。図19に示すように、フィルタ装置8は、主に、第1基板900及び第2基板800を備えている。第2基板800は、カバー部材950により覆われている。
第2基板800上には、圧電膜824と、圧電膜824を挟む機能電極822,826とが形成されている。圧電膜824及び機能電極822,826は、圧電素子820を構成している。本実施形態では、圧電素子820は、BAW共振子としての機能を有する。ここで、機能電極822及び826は、第1機能電極又は第2機能電極であり得る。
また、第1基板900には、各種の電極が形成されている。例えば、第1基板900には、複数の電極を含む開放部93が形成されている。開放部93は、3つの電極930,934,940を含む。電極930,934はビアホール電極932を通じて接続され、電極934,940はビアホール電極938を通じて接続されている。なお、第1基板900の下面に形成されてる電極944は、開放部93に電気的に接続されていない。また、電極930は、バンプ832を通じて、第2基板800の表面に形成されている電極812に接続されている。開放部93は、共振子から放熱することができ、フィルタ装置8の耐電力性を向上させることができる。
また、第1基板900には、フィルタ装置8を機能させるための各種の電極が形成されている。例えば、マザーボード960から入力電位が供給される入力電極924(第1入力電極)が形成されている。入力電極924は、電極920,914及びビアホール電極922,918,912を通じて、第1基板900の上面に形成されている電極910の接続されている。電極910は、バンプ830を通じて第2基板800の表面に形成されている入力電極810(第2入力電極)に接続されている。
なお、第2基板800の表面には、さらに、第2接地電極及び第2出力電極が形成されていてもよいし、第1基板900には、第1接地電極及び第1出力電極が形成されていてもよい。
2,10,12,15,60,62…フィルタ装置、43…開放部、70,73…複合フィルタ装置、100,150…入力端子、102,152…出力端子、110,112,114…直列腕共振子、116,166…第1接続経路、120,122…並列腕共振子、130,132,172…接地端子、140,142,174,640,642,644…開放端子、160,162,170…共振子、164…縦結合型共振器、300…圧電基板、310…入力電極、312…開放電極、314…接地電極、316…出力電極、320、322、324、326、328…IDT電極、330、332、334、336、338…電極、350、352…IDT電極、360、362、364…バンプ、400…積層基板、424…入力電極、464…接地電極、484…出力電極、600…入力端子、602…出力端子、604…第1フィルタ部、606…第2フィルタ部、710…送信フィルタ、712…入力端子、714…出力端子、720…受信フィルタ、722…入力端子、724…出力端子、880…開放部、882…凸部、884…開放部電極、第1バスバー…872、第2バスバー…874、第1電極指…877、第2電極指…878、898…凸部

Claims (12)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に形成されている第1入力電極と、
    前記第1基板に形成されている第1出力電極と、
    前記第1基板に形成されており、接地電位が供給されている第1接地電極と、
    前記第1基板に形成されており、電気的に開放されている開放部と、
    前記第1基板上に搭載される第2基板と、
    前記第2基板の表面に形成されており、前記第1入力電極に接続されている第2入力電極と、
    前記第2基板の表面に形成されており、前記第1出力電極に接続されている第2出力電極と、
    前記第2基板の表面に形成されており、前記第1接地電極に接続されている第2接地電極と、
    前記第2基板の表面に形成されており、前記第2入力電極と前記第2出力電極とを接続する第1接続経路に配置されている、少なくとも1つの第1機能電極と、を備え、
    前記開放部は、前記第1接続経路に接続されている、
    フィルタ装置。
  2. 前記開放部は、前記第1接続経路に配置されている第1機能電極のうち、電気的に最も前記第2入力電極に近い位置に形成されている第1機能電極に、電気的に接続されている、
    請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記開放部は、前記第1接続経路に配置されている第1機能電極のうち電気的に最も前記第2入力電極に近い位置に形成されている第1機能電極と、前記第1接続経路に配置されている第1機能電極のうち電気的に2番目に前記第2入力電極に近い位置に形成されている第1機能電極との間に接続されている、
    請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記第1基板は、積層基板であり、
    前記開放部は、前記積層基板の複数の層に形成されており電気的に互いに接続されている複数の電極を含み、
    前記複数の電極は、前記積層基板の表面に形成されており前記第1接続経路に接続されている接続電極を含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  5. 前記接続電極の面積は、前記複数の電極のうちの他の電極の面積よりも大きい、
    請求項4に記載のフィルタ装置。
  6. 前記開放部は、前記第1接続経路に電気的に接続され、電気的に解放されている開放部電極を含み、
    前記開放部電極の少なくとも一部は前記第1基板の表面に形成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記開放部は、前記第1基板の表面に形成されている凸部をさらに含み、
    前記開放部電極の少なくとも一部は、前記凸部の表面に形成されている、
    請求項6に記載のフィルタ装置。
  8. 前記開放部は、前記第1基板の表面に形成されている凸部を含み、
    前記凸部は、前記開放部電極により形成されている、
    請求項6に記載のフィルタ装置。
  9. 前記第1機能電極は、第1バスバーと、前記第1バスバーと隔てられて配置されている第2バスバーと、前記第1バスバーに基端が電気的に接続されており、先端が前記第2バスバーに向かって延ばされている複数の第1電極指と、前記第2バスバーに基端が接続されており、先端が前記第1バスバーに向かって延ばされている複数の第2電極指とを備え、
    前記開放部は、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの少なくともいずれかに電気的に接続されている、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  10. 前記第1接続経路及び前記第2接地電極を接続している第2接続経路に配置されている第2機能電極を、さらに備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  11. 受信フィルタ及び送信フィルタを備える複合フィルタ装置であって、
    前記受信フィルタ又は前記送信フィルタのうちの少なくとも一方が、請求項1から10のいずれか一項に記載のフィルタ装置を含む、
    複合フィルタ装置。
  12. 入力端子と、
    出力端子と、
    前記入力端子及び前記出力端子を接続する接続経路において配置されている少なくとも1つの共振子と、
    前記接続経路に接続されており、開放されている開放端子と、
    を備える、フィルタ回路。
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