JP2021158486A - 制御装置、無線通信装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差を抑えることができる制御装置、無線通信装置および制御方法を提供すること。【解決手段】制御装置は、制御部を備える。制御部は、第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、第1の無線通信装置の位置情報、第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、第2の無線通信装置の位置情報、第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、第1の通信に係る情報および第2の通信に係る情報に基づいて、一方の無線通信装置のPLMNを、他方の無線通信装置のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、制御装置、無線通信装置および制御方法に関する。
超高速、低遅延・高信頼、多数同時接続という特徴を有する第5世代移動通信システム、いわゆる5Gを用いたサービスがまもなく開始しようとしている。4Gの世代でもゲームのユースケースを中心にVR(Virtual Reality)に対応するウェアラブルデバイスが登場しているが、遅延、スループットの観点から、必ずしも無線を介したサービスの提供は容易ではなかった。
上述したように、5Gでは、超高速、低遅延・高信頼、多数同時接続という特徴を有していることから、4Kや8K等の高画質の動画の伝送が期待されている。さらに、ポスト・スマートフォンとして、ウェアラブルデバイスの普及も予想されている。ウェアラブルデバイスのユースケースの中には、超高速という側面だけでなく、低遅延・高信頼という側面の考慮も必要なユースケースがある。例えば、複数のユーザが同時に参加するゲームにおいては、仮に同じエリア・空間(e.g., 広場、部屋)でプレイしていたとしてもネットワークの構成がユーザ間で異なれば、各ユーザの通信品質(E2E(End to End)でのQoE(Quality of Experience))が異なるおそれがあり、ゲームを成立させるためにはユーザ間のフェアネスを確保することが重要となる。つまり、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差をできる限り小さくすることが重要である。
そこで、本開示では、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差を抑えることができる制御装置、無線通信装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の制御装置は、制御部を備える。前記制御部は、第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる文字を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて無線通信装置100Aおよび100Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、無線通信装置100Aおよび100Bを特に区別する必要が無い場合には、単に無線通信装置100と称する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.はじめに
2.第1の実施形態
2−1.通信システムの全体構成
2−2.無線通信装置の構成
2−3.基地局装置の構成
2−4.データ処理装置の構成
2−5.制御装置の構成
2−6.通信システムの動作例
2−7.PLMN切替処理
3.第2の実施形態
4.第3の実施形態
5.変形例
6.むすび
1.はじめに
2.第1の実施形態
2−1.通信システムの全体構成
2−2.無線通信装置の構成
2−3.基地局装置の構成
2−4.データ処理装置の構成
2−5.制御装置の構成
2−6.通信システムの動作例
2−7.PLMN切替処理
3.第2の実施形態
4.第3の実施形態
5.変形例
6.むすび
<1.はじめに>
LTE、NR等の無線アクセス技術が3GPPで検討されている。LTEおよびNRは、セルラー通信技術の一種であり、基地局がカバーするエリアをセル状に複数配置することで端末装置の移動通信を可能にする。なお、以下の説明では、「LTE」には、LTE−A(LTE-Advanced)、LTE−A Pro(LTE-Advanced Pro)、およびEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)が含まれるものとする。また、「NR」には、NRAT(New Radio Access Technology)、およびFEUTRA(Further EUTRA)が含まれるものとする。
LTE、NR等の無線アクセス技術が3GPPで検討されている。LTEおよびNRは、セルラー通信技術の一種であり、基地局がカバーするエリアをセル状に複数配置することで端末装置の移動通信を可能にする。なお、以下の説明では、「LTE」には、LTE−A(LTE-Advanced)、LTE−A Pro(LTE-Advanced Pro)、およびEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)が含まれるものとする。また、「NR」には、NRAT(New Radio Access Technology)、およびFEUTRA(Further EUTRA)が含まれるものとする。
NRは、LTEの次の世代(第5世代:5G)の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)である。NRは、eMBB(Enhanced Mobile Broadband)、mMTC(Massive Machine Type Communications)およびURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)を含む様々なユースケースに対応できる無線アクセス技術である。NRは、これらのユースケースにおける利用シナリオ、要求条件、および配置シナリオなどに対応する技術フレームワークを目指して検討されている。
なお、以下に示す実施形態では、NRのユースケースの一つとして、クラウドサーバによって提供されるゲームに複数のユーザが同時に参加する例について説明する。
<2.第1の実施形態>
<2−1.通信システムの全体構成>
図1を用いて、第1の実施形態に係る通信システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、通信システムSは、第1の無線通信装置100A、第2の無線通信装置100B、第1のPLMN(Public Land Mobile Network)に属する第1の基地局装置200A、第2のPLMNに属する第2の基地局装置200B、第1のコアネットワーク300A、第2のコアネットワーク300B、データ処理装置400および制御装置500を備える。なお、通信システムSは、地上波ネットワーク(Terrestrial Network)を使用した無線通信システムであってもよく、非地上波ネットワーク(non Terrestrial Network)を使用した無線通信システムであってもよい。また、通信システムSは、地上波ネットワークのバックホール回線に非地上波ネットワークを活用した無線通信システムであってもよい。なお、地上波ネットワークや非地上波ネットワークは、NRで規定される無線アクセス方式に限定されず、LTE、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、cdma2000(Code Division Multiple Access 2000)等、NR以外の無線アクセス方式の無線ネットワークであってもよい。
<2−1.通信システムの全体構成>
図1を用いて、第1の実施形態に係る通信システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、通信システムSは、第1の無線通信装置100A、第2の無線通信装置100B、第1のPLMN(Public Land Mobile Network)に属する第1の基地局装置200A、第2のPLMNに属する第2の基地局装置200B、第1のコアネットワーク300A、第2のコアネットワーク300B、データ処理装置400および制御装置500を備える。なお、通信システムSは、地上波ネットワーク(Terrestrial Network)を使用した無線通信システムであってもよく、非地上波ネットワーク(non Terrestrial Network)を使用した無線通信システムであってもよい。また、通信システムSは、地上波ネットワークのバックホール回線に非地上波ネットワークを活用した無線通信システムであってもよい。なお、地上波ネットワークや非地上波ネットワークは、NRで規定される無線アクセス方式に限定されず、LTE、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、cdma2000(Code Division Multiple Access 2000)等、NR以外の無線アクセス方式の無線ネットワークであってもよい。
なお、図1では、第1の基地局装置200Aおよび第2の基地局装置200Bそれぞれは、1つの基地局で構成される場合を示しているが、実際には、2以上の基地局で構成されてもよい。また、第1の基地局装置200Aおよび第2の基地局装置200Bそれぞれは、例えば、ルータ600A、600Bを介して、第1のコアネットワーク300A、第2のコアネットワーク300Bと接続される。また、図1に示すように、第1の基地局装置200AがカバーするエリアRAと、第2の基地局装置200BがカバーするエリアRBとは、少なくとも一部が重なっていることとする。また、基地局装置200によってカバーされるエリアはセルとも呼ばれる。
基地局装置により提供されるセルはServing cellと呼ばれる。Serving cellはPCell(Primary Cell)及びSCell(Secondary Cell)を含む。Dual Connectivity(例えば、EUTRA-EUTRA Dual Connectivity、EUTRA-NR Dual Connectivity(ENDC)、EUTRA-NR Dual Connectivity with 5GC、NR-EUTRA Dual Connectivity(NEDC)、NR-NR Dual Connectivity)がUE(無線通信装置)に提供される場合、MN(Master Node)によって提供されるPCell及びゼロ又は1以上のSCell(s)はMaster Cell Groupと呼ばれる。さらに、Serving cellはPSCell(Primary Secondary Cell又はPrimary SCG Cell)を含んでもよい。すなわち、Dual Connectivity がUE(無線通信装置)に提供される場合、SN(Secondary Node)によって提供されるPSCell及びゼロ又は1以上のSCell(s)はSecondary Cell Group(SCG)と呼ばれる。特別な設定(例えば、PUCCH on SCell)がされていない限り、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)はPCell及びPSCellで送信されるが、SCellでは送信されない。また、Radio Link FailureもPCell及びPSCellでは検出されるが、SCellでは検出されない(検出しなくてよい)。このようにPCell及びPSCellは、Serving Cell(s)の中で特別な役割を持つため、Special Cell(SpCell)とも呼ばれる。1つのセルには、1つのDownlink Component Carrierと1つのUplink Component Carrier が対応付けられてもよい。また、1つのセルに対応するシステム帯域幅は、複数の帯域幅部分(Bandwidth Part)に分割されてもよい。この場合、1又は複数のBandwidth PartがUEに設定され、1つのBandwidth PartがActive BWPとして、UE(無線通信装置)に使用されてもよい。また、セル毎、コンポーネントキャリア毎又はBWP毎に、UE(無線通信装置)が使用できる無線資源(例えば、周波数帯域、ヌメロロジー(サブキャリアスペーシング)、スロットフォーマット(Slot configuration))が異なっていてもよい。
また、以下の説明では、基地局装置(以下、基地局ともいう。)という概念には、中継装置(以下、中継局(リレーノード)ともいう。)および当該中継局に対して無線インタフェースを提供するドナー基地局が含まれていてもよい。さらに、基地局という概念には、無線通信装置にアクセス回線を提供すると同時に、中継装置にバックホール回線を提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)という機能を持った基地局であってもよい。また、基地局という概念には、基地局の機能を備えた構造物(Structure)のみならず、構造物に設置される装置も含まれる。構造物は、例えば、高層ビル、家屋、鉄塔、駅施設、空港施設、港湾施設、スタジアム等の建物である。なお、構造物という概念には、建物のみならず、トンネル、橋梁、ダム、塀、鉄柱等の構築物(Non-building structure)や、クレーン、門、風車等の設備も含まれる。また、構造物という概念には、地上(陸上)又は地中の構造物のみならず、桟橋、メガフロート等の水上の構造物や、海洋観測設備等の水中の構造物も含まれる。さらに、基地局は、複数の物理的又は論理的装置の集合で構成されていてもよい。例えば、本開示の実施形態において基地局は、BBU(Baseband Unit)およびRU(Radio Unit)の複数の装置に区別され、これら複数の装置の集合体として解釈されてもよい。さらに又はこれに代えて、本開示の実施形態において基地局は、BBUおよびRUのうちいずれか又は両方であってもよい。BBUとRUとは所定のインタフェース(e.g., eCPRI)で接続されていてもよい。さらに又はこれに代えて、RUはRemote Radio Unit (RRU) 又は Radio DoT (RD)と称されていてもよい。さらに又はこれに代えて、RUは後述するgNB-DUに対応していてもよい。さらに又はこれに代えてBBUは、後述するgNB-CUに対応していてもよい。さらに又はこれに代えて、RUはアンテナと一体的に形成された装置であってもよい。基地局が有するアンテナ(e.g., RUと一体的に形成されたアンテナ)はAdvanced Antenna Systemを採用し、MIMO(e.g. FD-MIMO)やビームフォーミングをサポートしていてもよい。 Advanced Antenna Systemは、基地局が有するアンテナ(e.g., RUと一体的に形成されたアンテナ)は、例えば、64個の送信用アンテナポートおよび64個の受信用アンテナポートを備えていてもよい。
また、基地局は、移動可能に構成された基地局であってもよい。例えば、基地局は、移動体に設置される装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。移動体は、スマートフォンなどのモバイル端末や、地上(陸上)を移動する移動体(例えば、自動車、バス、トラック、列車、リニアモーターカー等の車両)であってもよいし、地中(例えば、トンネル内)を移動する移動体(例えば、地下鉄)であってもよい。また、移動体は、水上を移動する移動体(例えば、旅客船、貨物船、ホバークラフト等の船舶)であってもよいし、水中を移動する移動体(例えば、潜水艇、潜水艦、無人潜水機等の潜水船)であってもよい。また、移動体は、大気圏内を移動する移動体(例えば、飛行機、飛行船、ドローン等の航空機)であってもよいし、大気圏外を移動する宇宙移動体(例えば、人工衛星、宇宙船、宇宙ステーション、探査機等の人工天体)であってもよい。
なお、基地局は、複数が互いに接続されていてもよい。1つ又は複数の基地局は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network: RAN)に含まれていてもよい。すなわち、基地局は単にRAN、RANノード、AN(Access Network)、ANノードと称されてもよい。LTEにおけるRANはEUTRAN(Enhanced Universal Terrestrial RAN)と呼ばれる。NRにおけるRANはNGRANと呼ばれる。W-CDMA(UMTS)におけるRANはUTRANと呼ばれる。LTEの基地局は、eNodeB(Evolved Node B)又はeNBと称される。すなわち、EUTRANは1又は複数のeNodeB(eNB)を含む。また、NRの基地局は、gNodeB又はgNBと称される。すなわち、NGRANは1又は複数のgNBを含む。さらに、EUTRANは、LTEの通信システム(EPS)におけるコアネットワーク(EPC)に接続されたgNB(en-gNB)を含んでいてもよい。同様にNGRANは5G通信システム(5GS)におけるコアネットワーク5GCに接続されたng-eNBを含んでいてもよい。さらに又はこれに代えて、基地局がeNB、gNBなどである場合、これらの基地局は3GPP Accessと称されてもよい。さらに又はこれに代えて、基地局が無線LAN等で使われるアクセスポイント(Access Point)である場合、これらの基地局はNon-3GPP Accessと称されてもよい。さらに又はこれに代えて、基地局は、RRH(Remote Radio Head)又はRRU(Remote Radio Unit)と呼ばれる光張り出し装置であってもよいし、RRH又はRRUを含む構成であってもよい。さらに又はこれに代えて、基地局がgNBである場合、基地局は前述したgNB CU(Central Unit)とgNB DU(Distributed Unit)の組み合わせ又はこれらのうちいずれかと称されてもよい。gNB CU(Central Unit)は、UEとの通信のために、Access Stratumのうち、複数の上位レイヤ(e.g. RRC, SDAP, PDCP)をホストする。一方、gNB-DUは、Access Stratumのうち、複数の下位レイヤ(e.g. RLC, MAC, PHY)をホストする。すなわち、基地局装置200で生成されるメッセージ・情報のうち、RRC メッセージはgNB CUで生成され、一方でPHYメッセージ(e.g., DCI)はgNB-DUで生成されてもよい。又はこれに代えて、RRC configuration(準静的な通知)のうち、例えばIE:cellGroupConfigなど一部のconfiguration(e.g., RLC, MAC, PHYに関するconfiguration)についてはgNB-DUで生成され、残りのconfiguration(e.g., RRC, SDAP, PDCPに関するconfiguration)はgNB-CUで生成されてもよい。これらのconfigurationは、後述されるF1インタフェースで送受信されてもよい。基地局は、他の基地局と通信可能に構成されていてもよい。例えば、複数の基地局装置がeNB同士又はeNBとen-gNBの組み合わせである場合、当該基地局間はX2インタフェースで接続されてもよい。さらに又はこれに代えて、複数の基地局がgNB同士又はgn-eNBとgNBの組み合わせである場合、当該装置間はXnインタフェースで接続されてもよい。さらに又はこれに代えて、複数の基地局がgNB CU(Central Unit)とgNB DU(Distributed Unit)の組み合わせである場合、当該装置間は前述したF1インタフェースで接続されてもよい。基地局装置で生成されるメッセージ・情報は複数基地局間で(例えばX2、Xn、F1インタフェースを介して)通信されてもよい。
無線通信装置100は、ユーザが扱う端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートデバイス(スマートフォン、又はタブレット)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータである。また、無線通信装置100は、M2M(Machine to Machine)デバイス、又はIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい(例えば、MTC UE、NB-IoT UE、Cat.M UE、NR-light UEと呼ばれてもよい)。また、無線通信装置100は、移動体に設置される無線通信装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。なお、無線通信装置100は、衛星通信を中継する中継局であってもよいし、衛星通信を受信する基地局であってもよい。無線通信装置100は、地上波ネットワークと非地上波ネットワークの双方に対応する。そのため、無線通信装置100は、地上局装置のみならず、非地上局装置とも通信可能である。
また、LTEおよびNRでは、端末装置である無線通信装置100はUE(User Equipment)と称されることがある。これに代えて、無線通信装置100は、MS(Mobile Station)やWTRU(Wireless Transmission Reception Unit)と呼ばれてもよい。なお、無線通信装置100は、移動局、移動局装置、又は端末とも称される。本開示の実施形態において、無線通信装置という概念には、携帯端末等の持ち運び可能な端末装置のみならず、例えば、構造物や移動体に設置される装置も含まれる。
コアネットワーク300は、例えば、EPC(Evolved Packet Core)や5GC(5G Core network)である。コアネットワーク300は、ゲートウェイ装置や関門交換機等を備え、ゲートウェイ装置を介して公衆ネットワークに接続されている。公衆ネットワークは、例えば、インターネット、地域IP網、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、等の公衆データネットワークである。ゲートウェイ装置は、例えば、インターネットや地域IP網等に繋がるサーバ装置である。関門交換機は、例えば、電話会社の電話網に繋がる交換機である。
なお、コアネットワーク300は、ネットワークを管理する管理装置を備えてもよい。例えば、管理装置は、LTEにおけるMME(Mobility Management Entity)や、NRにおけるAMF(Access and Mobility Management Function)として機能する装置である。MMEは、EUTRANとS1インタフェースで接続され、UEとの間のNAS(Non-Access Stratum)シグナリングの制御や、UEのモビリティの管理を行う。AMFは、NGRANとNGインタフェースで接続され、UEとの間のNAS(Non-Access Stratum)シグナリングの制御や、UEのモビリティの管理を行う。
また、管理装置は、複数の基地局装置それぞれと接続される。管理装置は、基地局装置の通信を管理する。コアネットワーク300は、管理装置のようなコントロールプレーン(C-Plane)ノードのほかに、パケットデータネットワーク(PDN)又はデータネットワーク(DN)とRANとの間でユーザデータを転送するユーザプレーン(U-Plane)ノードを含んでいてもよい。EPCにおけるU-PlaneノードはServing Gateway(S-GW)やPDN-Gateway(P-GW)を含んでもよい。5GCにおけるU-Planeノードは、U-Plane Function(UPF)を含んでいてもよい。例えば、管理装置は、通信システムS内の無線通信装置100(UE)が、どの位置に存在するかを、複数のセルからなるエリア単位(e.g. Tracking Area、RAN Notification Area)で無線通信装置100ごとに管理する。なお、管理装置は、無線通信装置100がどの基地局(あるいはどのセル)に接続しているか、どの基地局(あるいはどのセル)の通信エリア内に存在しているか、等を無線通信装置100ごとにセル単位で把握して管理してもよい。
データ処理装置400は、例えば、クラウドサーバと呼ばれる形態の装置である。また、データ処理装置400は、第1のコアネットワーク300Aに接するDN(Data Network)と呼ばれる論理的なネットワーク内に設置され得る。DNはネットワーク機能(NF:Network Function)であってもよい。これに代えて、データ処理装置400自体がネットワーク機能であってもよい。同様に、データ処理装置400は、第2のコアネットワーク300Bに接するDN内に設置され得る。
なお、図1では、データ処理装置400および制御装置500は、第1のコアネットワーク300Aおよび第2のコアネットワーク300Bの外部に配置される装置である場合を示しているが、この例に限定されるものではない。
例えば、データ処理装置400をMVNO(Mobile Virtual Network Operator)が管理する第3のコアネットワークのDNに実装し、制御装置500を第3のコアネットワークのAF(Application Function)として実装してもよい。
さらに、第3のコアネットワークをHPLMN(Home PLMN)とし、第1のコアネットワーク300A(あるいは第2のコアネットワーク300B)をVPLMN(Visitor PLMN)としてもよい。かかる点について、図2を用いて説明する。
図2は、ローミングのための5Gアーキテクチャを示す図である。図2に示すローミングのための5Gアーキテクチャ(3GPP TS23.501 4.2.4 Roaming reference architecturesを参照)において、第3のコアネットワークをHPLMNとし、第1のコアネットワーク300A(あるいは第2のコアネットワーク300B)をVPLMN(Visitor PLMN)とすることで、MVNOは、第1のPLMNに属する第1の基地局装置200A(あるいは第2のPLMNに属する第2の基地局装置200B)を介した無線通信サービスの提供が可能となる。
なお、MVNOが図2に示す構成をとるために、一般的には、第1のPLMNの第1のMNO(Mobile Network Operator)および第2のPLMNの第2のMNOそれぞれと事前にSLA(Service Level Agreement)を締結しておく必要がある。
図2に示す構成により、制御装置500となるAFは、SBI(Service Based Interface)を介して、第1のコアネットワーク300Aの制御プレーンに属する各NF、および、第2のコアネットワーク300Bの制御プレーンに属する各NFと相互に通信することが可能である。
ここで、コアネットワーク300の制御プレーンに属する各NFは、例えば、NEF(Network Exposure Function)、NRF(Network Repository Function)、PCF(Policy Control Function)、AMF(Access and Mobility Management Function)、SMF(Session Management Function)等である。
また、MVNOと契約しているユーザは、例えば、基本サービスを提供するPLMN先として、第1のPLMN、あるいは、第2のPLMNを選択して設定することができる。さらに、MVNOは、特定のサービス、あるいは、特定のアプリケーション、例えば、マルチプレイのゲーム等に対しては、基本サービスを提供するPLMN先として設定されているPLMN以外の他のPLMNに切り替えるサービスをユーザへ提供してもよい。ここで、PLMN以外の他のPLMNには、NPN(Non Public Network)オペレータが運用するSNPN(Stand-alone Non-Public Network)が含まれてもよい。ここで、SNPNは、PLMN IDとNID(Network identifier)の組み合わせによって識別することができる。
また、第1のコアネットワーク300A、第2のコアネットワーク300Bの物理的な構成は実装依存である。例えば、RAN(Radio Access Network)に相当する第1の基地局装置200Aや第2の基地局装置200Bに対して、UPF(User Plane Function)というネットワーク機能NFに相当する装置がどこに置かれるか、UPFに相当する装置に対して、DNに相当する装置がどこに置かれるかは実装依存である。さらに、第1の基地局装置200Aや第2の基地局装置200Bと、DNに相当する装置との間で経由するルータ600の数も、PLMNに依存する。
5Gでは、E2E(End to End)でより低遅延な無線通信サービスを提供することが期待されており、そのような低遅延サービスにおいては、UPFに相当する装置やDNに相当する装置の設置場所や、コアネットワーク300内の装置間を接続するファイバーの容量、あるいは、第1の基地局装置200Aや第2の基地局装置200Bと、DNに相当する装置との間で経由するルータの数といった物理的な実装の違いが遅延特性に大きく影響することが懸念される。
例えば、第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとが近接する場所で同じマルチプレイのゲームをしているにもかかわらず、第1の無線通信装置100Aが第1のPLMNを介して第1の無線通信サービスを受けるか、第2の無線通信装置100Bが第2のPLMNを介して第2の無線通信サービスを受けるかの違いで、ゲームの勝敗に影響が出てしまうようでは、もはやゲームは成立しなくなってしまう。つまり、マルチプレイのゲームを異なるPLMNに属する無線通信ネットワーク下で実行させた場合、このような物理的な実装の違いで生じる遅延特性等の通信品質の差異を解決することが重要となる。つまり、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差をできる限り小さくすることが重要である。
以下、通信システムSの各装置の構成について説明する。
<2−2.無線通信装置の構成>
まず、無線通信装置100の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成例を示す図である。無線通信装置100は、無線通信部110と、制御部120と、記憶部130と、ネットワーク通信部140と、入出力部150と、SIM格納部160と、を備える。なお、図3に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、無線通信装置100の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。また、図3に示した構成は例示であり、無線通信部110と、制御部120と、記憶部130と、ネットワーク通信部140と、入出力部150とは全てが必須の構成要素ではない。例えば、本開示の実施形態の観点から、少なくともネットワーク通信部140と、入出力部150は必須の構成要素ではなくてもよい。
まず、無線通信装置100の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成例を示す図である。無線通信装置100は、無線通信部110と、制御部120と、記憶部130と、ネットワーク通信部140と、入出力部150と、SIM格納部160と、を備える。なお、図3に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、無線通信装置100の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。また、図3に示した構成は例示であり、無線通信部110と、制御部120と、記憶部130と、ネットワーク通信部140と、入出力部150とは全てが必須の構成要素ではない。例えば、本開示の実施形態の観点から、少なくともネットワーク通信部140と、入出力部150は必須の構成要素ではなくてもよい。
無線通信部110は、他の無線通信装置(例えば、基地局装置200)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部110は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部110は、NRおよびLTEの双方に対応する。無線通信部110は、NRやLTEに加えて、W−CDMAやcdma2000に対応していてもよい。無線通信部110は、受信処理部111、送信処理部112、アンテナ113を備える。無線通信部110は、受信処理部111、送信処理部112、およびアンテナ113をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部110が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部110の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部111および送信処理部112は、LTEとNRとで個別に構成されてもよい。
受信処理部111は、アンテナ113を介して受信された下りリンク信号の処理を行う。受信処理部111は、無線受信部111aと、多重分離部111bと、復調部111cと、復号部111dと、を備える。
無線受信部111aは、下りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部111bは、無線受信部111aから出力された信号から、下りリンクチャネル、下りリンク同期信号、および下りリンク参照信号を分離する。下りリンクチャネルは、例えば、PBCH(Physical Broadcast Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)等のチャネルである。復調部111cは、下りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復号部111dは、復調された下りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された下りリンクデータおよび下りリンク制御情報は制御部120へ出力される。
送信処理部112は、上りリンク制御情報および上りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部112は、符号化部112aと、変調部112bと、多重部112cと、無線送信部112dと、を備える。
符号化部112aは、制御部120から入力された上りリンク制御情報および上りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化、LDPC(Low Density Parity Check)符号化、ポーラ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部112bは、符号化部112aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部112cは、各チャネルの変調シンボルと上りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部112dは、多重部112cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部112dは、逆高速フーリエ変換による時間領域から周波数領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な1周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部512で生成された信号は、アンテナ113から送信される。
記憶部130は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、無線通信装置100の記憶手段として機能する。
ネットワーク通信部140は、他の装置と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部140は、NIC等のLANインタフェースである。ネットワーク通信部140は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部140は、無線通信装置100のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部140は、制御部120の制御に従って、他の装置と通信する。
入出力部150は、ユーザと情報をやりとりするためのユーザインタフェースである。例えば、入出力部150は、キーボード、マウス、操作キー、タッチパネル、コントローラ、カメラ等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。又は、入出力部150は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)等の表示装置である。入出力部150は、スピーカー、ブザー、マイク等の音響装置であってもよい。また、入出力部150は、LED(Light Emitting Diode)ランプ等の点灯装置であってもよい。さらに、入出力部150は、ユーザの動作を検出するIMU(Inertial Measurement Unit)と呼ばれる慣性計測装置であってもよい。ここで、慣性計測装置は、例えば、加速度センサー、回転角加速度センサー(ジャイロセンサー)、磁界センサー、気圧センサー、温度センサー等で構成される。入出力部150は、無線通信装置100の入出力手段(入力手段、出力手段、操作手段又は通知手段)として機能する。
SIM格納部160は、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)を格納するスロットである。ここで、SIMは、MNO(Mobile Network Operator)やMVNOが提供する無線通信サービスの加入者を識別できる情報が記憶されたモジュールであり、例えばLTEで用いられているUSIM(Universal Subscriber Identity Module)や5G向けのNextGen(Next Generation) USIMであってもよい。また、SIMは、リムーバブルなSIMカードに限定されず、例えば、eSIM(embedded SIM)や、SoCの内部に構成されるインテグレートSIM(integrate SIM)であってもよい。また、eSIMやインテグレートSIMは、外部機器や、有線、若しくは、無線のネットワークを介して、保持される内容を書き込み、あるいは、更新可能なダウンロード可能(Downloadable)なSIMであってもよい。ダウンロード可能なSIMは、例えばソフトSIMやソフトウェアSIMとよばれるものであってもよい。
また、SIMは、無線通信装置100が接続可能なPLMNのリスト(以下、PLMリスト)を記憶する。PLMNリストには、例えば、無線通信装置100が接続可能な複数のPLMNを識別するID(PLMN ID)が含まれる。
図1を例に挙げると、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100BそれぞれのSIMには、第1のPLMNを識別する第1のPLMN IDと、第2のPLMNを識別する第2のPLMN IDとが含まれる。なお、PLMNリストには、MNOが保有するPLMNに加え、MNOがローミング契約を結んでいるMNOが保有するPLMNのPLMN IDが含まれてもよい。
制御部120は、無線通信装置100の各部を制御するコントローラである。制御部120は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部120は、無線通信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部120は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、およびFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
図3に示すように、制御部120は、少なくとも計測部121と、SIM切替部122と、を備える。制御部120を構成する各ブロック(計測部121およびSIM切替部122)はそれぞれ制御部120の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部120は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部120を構成する各ブロック(計測部121およびSIM切替部122)の動作は、後述する。
<2−3.基地局装置の構成>
次に、基地局装置200の構成を説明する。図4は、第1の実施形態に係る基地局装置200の構成例を示す図である。基地局装置200は、無線通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を備える。なお、図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、基地局装置200の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
次に、基地局装置200の構成を説明する。図4は、第1の実施形態に係る基地局装置200の構成例を示す図である。基地局装置200は、無線通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を備える。なお、図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、基地局装置200の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
無線通信部210は、他の無線通信装置(例えば、無線通信装置100や中継局等の他の基地局装置200)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部210は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部210は、NRおよびLTEの双方に対応する。無線通信部210は、NRやLTEに加えて、W-CDMAやcdma2000に対応していてもよい。無線通信部210は、受信処理部211、送信処理部212、アンテナ213を備える。無線通信部210は、受信処理部211、送信処理部212、およびアンテナ213をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部210が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部210の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部211および送信処理部212は、LTEとNRとで個別に構成されてもよい。
受信処理部211は、アンテナ213を介して受信された上りリンク信号の処理を行う。受信処理部211は、無線受信部211aと、多重分離部211bと、復調部211cと、復号部211dと、を備える。
無線受信部211aは、上りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部211bは、無線受信部211aから出力された信号から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上りリンクチャネルおよび上りリンク参照信号を分離する。復調部211cは、上りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復調部211cが使用する変調方式は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、又は256QAM等であってもよい。復号部211dは、復調された上りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された上りリンクデータおよび上りリンク制御情報は制御部23へ出力される。
送信処理部212は、下りリンク制御情報および下りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部212は、符号化部212aと、変調部212bと、多重部212cと、無線送信部212dと、を備える。
符号化部212aは、制御部23から入力された下りリンク制御情報および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化、LDPC符号化、ポーラ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部212bは、符号化部212aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部212cは、各チャネルの変調シンボルと下りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部212dは、多重部212cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部212dは、逆高速フーリエ変換による時間領域から周波数領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部212で生成された信号は、アンテナ213から送信される。
記憶部230は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部230は、基地局装置200の記憶手段として機能する。
制御部220は、基地局装置200の各部を制御するコントローラ(controller)である。制御部220は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部220は、基地局装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部220は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、およびFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
なお、制御部220の動作は、後述する。
<2−4.データ処理装置の構成>
次に、データ処理装置400の構成を説明する。図5は、第1の実施形態に係るデータ処理装置400の構成例を示す図である。データ処理装置400は、通信部410と、制御部420と、記憶部430と、を備える。なお、図5に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、データ処理装置400の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
次に、データ処理装置400の構成を説明する。図5は、第1の実施形態に係るデータ処理装置400の構成例を示す図である。データ処理装置400は、通信部410と、制御部420と、記憶部430と、を備える。なお、図5に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、データ処理装置400の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
通信部410は、他の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部410は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。通信部410は、コアネットワーク300のDN等といったネットワーク機能に直接的あるいは間接的に接続する機能を備える。
例えば、通信部410は、NIC(Network Interface Card)等のLAN(Local Area Network)インタフェースを備えていてよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースを備えていてもよい。また、通信部410は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。
通信部410は、データ処理装置400の通信手段として機能する。通信部410は、制御部420の制御に従ってコアネットワーク300のネットワーク機能と通信する。
記憶部430は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部430は、データ処理装置400の記憶手段として機能する。
制御部420は、データ処理装置400の各部を制御するコントローラ(controller)である。制御部420は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部420は、データ処理装置400内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部420は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、およびFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
なお、制御部420の動作は、後述する。
<2−5.制御装置の構成>
次に、制御装置500の構成を説明する。図6は、第1の実施形態に係る制御装置500の構成例を示す図である。制御装置500は、通信部510と、制御部520と、記憶部530と、を備える。なお、図6に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、制御装置500の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
次に、制御装置500の構成を説明する。図6は、第1の実施形態に係る制御装置500の構成例を示す図である。制御装置500は、通信部510と、制御部520と、記憶部530と、を備える。なお、図6に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、制御装置500の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
通信部510は、他の装置(例えば、データ処理装置400)と通信するための通信インタフェースである。通信部510は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。通信部510は、データ処理装置400に直接的あるいは間接的に接続する機能を備える。
例えば、通信部510は、NIC(Network Interface Card)等のLAN(Local Area Network)インタフェースを備えていてよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースを備えていてもよい。また、通信部510は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。
通信部510は、制御装置500の通信手段として機能する。通信部510は、制御部520の制御に従ってデータ処理装置400と通信する。
記憶部530は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部530は、制御装置500の記憶手段として機能する。
制御部520は、制御装置500の各部を制御するコントローラ(controller)である。制御部520は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部520は、制御装置500内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部520は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、およびFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
図6に示すように、制御部520は、少なくとも取得部521と、切替判定部522と、切替決定部523と、を備える。制御部520を構成する各ブロック(取得部521、切替判定部522および切替決定部523)はそれぞれ制御部520の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部520は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
制御部520を構成する各ブロック(取得部521、切替判定部522および切替決定部523)の動作は、後述する。
<2−6.通信システムの動作例>
次に、通信システムSの動作例について説明する。第1の実施形態に係る通信システムSでは、詳細は後述するが、マルチプレイに同時に参加している複数のユーザの端末装置(無線通信装置100)が同じPLMNとなるようにPLMNを切り替える切替処理を実行する。これにより、複数のユーザが同一のPLMNを介して同一のMNO(またはMVNO)の無線通信サービスを利用できるため、例えば、マルチプレイのゲームを行う際に、ユーザ間での通信品質の差を抑えることができる。
次に、通信システムSの動作例について説明する。第1の実施形態に係る通信システムSでは、詳細は後述するが、マルチプレイに同時に参加している複数のユーザの端末装置(無線通信装置100)が同じPLMNとなるようにPLMNを切り替える切替処理を実行する。これにより、複数のユーザが同一のPLMNを介して同一のMNO(またはMVNO)の無線通信サービスを利用できるため、例えば、マルチプレイのゲームを行う際に、ユーザ間での通信品質の差を抑えることができる。
<登録処理>
以下、PLMNの切替処理を具体的に説明するが、まず、PLMNの切替処理に先立って行われる登録処理(レジストレーション処理)について説明する。登録処理は、無線通信装置100(ME:Mobile Equipment)によって実行される。まず、無線通信装置100は、登録処理において、SIM格納部160に格納されたSIMからPLMNリストを読み出すとともに、PLMNリストの中からHPLMN(Home PLMN)を選択する。そして、無線通信装置100は、無線通信部110を介して、選択したHPLMNに属するAMF(Access and mobility Management Function)にRegistration Requestを送信する。
以下、PLMNの切替処理を具体的に説明するが、まず、PLMNの切替処理に先立って行われる登録処理(レジストレーション処理)について説明する。登録処理は、無線通信装置100(ME:Mobile Equipment)によって実行される。まず、無線通信装置100は、登録処理において、SIM格納部160に格納されたSIMからPLMNリストを読み出すとともに、PLMNリストの中からHPLMN(Home PLMN)を選択する。そして、無線通信装置100は、無線通信部110を介して、選択したHPLMNに属するAMF(Access and mobility Management Function)にRegistration Requestを送信する。
例えば、図1に示した第1の無線通信装置100Aは、HPLMNが第1のPLMNであり、第1のPLMNに属する第1の基地局装置200Aを介して、第1のコアネットワーク300AのAMFにRegistration Requestを送信する。
同様に、図1に示した第2の無線通信装置100Bは、HPLMNが第2のPLMNであり、第2のPLMNに属する第2の基地局装置200Bを介して、第2のコアネットワーク300BのAMFにRegistration Requestを送信する。
そして、コアネットワーク300のAMFは、無線通信装置100からのRegistration Requestを受信して登録を許可すると、レジストレーション受付(Accept)を無線通信装置100に送信し、登録処理が完了する。
登録処理が完了すると、無線通信装置100は、HPLMNに属するコアネットワーク300を介した通信に対して通信圏内(Registered状態)となる。一方、無線通信装置100は、HPLMNに属さないコアネットワーク300を介した通信に対して通信圏外となる(Deregistered状態)。
つづいて、無線通信装置100は、登録処理後、無線通信サービスを受けるために、コアネットワーク300のネットワーク機能であるDNとのPDU(Protocol Data Unit)セッションを確立する。
例えば、図1に示した第1の無線通信装置100Aは、第1の無線通信サービスを受けるために、第1のコアネットワーク300Aに属するDNとの間でPDUセッションを確立する。
同様に、図1に示した第2の無線通信装置100Bは、第2の無線通信サービスを受けるために、第2のコアネットワーク300Bに属するDNとの間でPDUセッションを確立する。
<2−7.PLMNの切替処理>
次に、PLMNの切替処理について説明する。PLMNの切替処理は、無線通信装置100によって実行されるが、切替処理を実行するか否かの決定処理は、制御装置500によって実行される。具体的には、制御装置500の決定処理は、無線通信装置100から受信した各種情報に基づいて行われる。
次に、PLMNの切替処理について説明する。PLMNの切替処理は、無線通信装置100によって実行されるが、切替処理を実行するか否かの決定処理は、制御装置500によって実行される。具体的には、制御装置500の決定処理は、無線通信装置100から受信した各種情報に基づいて行われる。
例えば、無線通信装置100の計測部121は、HPLMNに属する基地局装置200を介して受信する様々な信号に基づいて、各種情報の計測を行う。例えば、計測部121は、第1の基地局装置200Aや第2の基地局装置200Bに対応するeNB、ng−eNBから送信される基準信号RS(Reference Signal)を受信して、RSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)、あるいは、SINR(Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)を測定する。
また、計測部121は、第1の基地局装置200Aや第2の基地局装置200Bに対応するgNB、en-gNBから送信されるSS(Synchronization Signal)/PBCH(Physical Broadcast CHannel) Blockに含まれるSSS(Secondary Synchronization Signal)を受信して、RSRPやRSRQ、あるいは、SINRを測定してもよい。ここで、RSRPやRSRQ、あるいは、SINRの測定には、SSSに代えて、PBCHに用いられるDMRS(DeModulation Reference Signal)、あるいは、CSI(Channel State Information) RSが用いられてもよい。
さらに、計測部121は、データ処理装置400からデータを受信する際にデータレートを測定する。ここで、データレートの測定の際、統計処理が行われ、最大データレート、最小データレート、平均データレート、分散が測定される。
また、計測部121は、対象とする装置との間の遅延時間を測定する。例えば、無線通信装置100は、対象とする装置としてデータ処理装置400を設定し、Pingを使ってデータ処理装置400との間のRTT(Round Trip Time)を遅延時間として測定する。
さらに、計測部121は、複数の基地局装置200から送信される位置情報の基準信号を受信して無線通信装置100の位置を測定する。また、計測部121は、GPS(Global Positioning System)に代表されるGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を装備している場合には、GNSSを介して無線通信装置100の位置を計測してもよい。
図1に示した制御装置500は、固定、もしくは、可変の周期で、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bそれぞれの計測部121からデータレートの測定結果、遅延時間の測定結果、および、位置の測定結果を受信する。例えば、計測部121は、自発的に、または、制御装置500からの要求に応じて、データレートの測定結果、RTTの測定結果、および、位置の測定結果を送信する。
図7は、第1の実施形態に係る通信システムSのSIM切替処理に伴うシグナリングフローの一例を示す図である。図7では、第1の無線通信装置100Aは、第1の基地局装置200Aを介して、第1のPLMNが提供する第1の無線通信サービスを利用し、第2の無線通信装置100Bは、第2の基地局装置200Bを介して、第2のPLMNが提供する第2の無線通信サービスを利用していることとする(ステップS101)。
まず、第1の無線通信装置100Aは、第1の通信に係る情報のレポートを制御装置500に送信する(ステップS102)。ここで、第1の通信に係る情報は、第1の無線通信装置100Aが使用している第1の無線通信サービスを識別するための識別情報や、第1の無線通信装置100Aの位置に係る情報を含む。識別情報は、例えば、第1のPLMNを識別するPLMN IDや、第1の無線通信サービスを介して実行しているアプリケーション(サービス)を識別する情報、例えば、データ処理装置400で処理しているマルチプレイのゲームにおけるプロセスを識別するプロセスID等である。なお、プロセスIDは、例えば、データ処理装置400のOS(Operating System)が管理するプロセスIDであってもよい。つまり、制御装置500は、識別情報のうち、プロセスIDについてはデータ処理装置400から取得してもよい。また、第1の通信に係る情報には、データレートの測定結果や、遅延時間の測定結果等が含まれてもよい。
また、第2の無線通信装置100Bは、第2の通信に係る情報のレポートを制御装置500に送信する(ステップS103)。ここで、第2の通信に係る情報は、第2の無線通信装置100Bが使用している第2の無線通信サービスを識別するための識別情報や、第2の無線通信装置100Bの位置に係る情報を含む。識別情報は、例えば、第2のPLMNを識別するPLMN IDや、第2の無線通信サービスを介して実行しているアプリケーション(サービス)を識別する情報、例えば、データ処理装置400で処理しているマルチプレイのゲームにおけるプロセスを識別するプロセスID等である。なお、プロセスIDは、例えば、データ処理装置400のOS(Operating System)が管理するプロセスIDであってもよい。つまり、制御装置500は、識別情報のうち、プロセスIDについてはデータ処理装置400から取得してもよい。また、第2の通信に係る情報には、データレートの測定結果や、遅延時間の測定結果等が含まれてもよい。
なお、プロセスIDに代えて、データ処理装置400のOSが管理するタスクやセッションを識別するID(タスクID、セッションID)であってもよい。
つづいて、制御装置500の切替判定部522は、取得部542が第1の無線通信装置100Aから取得した第1の通信に係る情報と第2の無線通信装置100Bから取得した第2の通信に係る情報に基づいて、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bの相対位置関係を確認する(ステップS104)。相対位置関係は、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bの間の距離を示す情報であってもよく、あるいは、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bが同じ建物や同じ部屋に位置するか否かの情報であってもよい。又はこれに代えて、ステップS104において、制御装置500の切替判定部522は、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bのそれぞれの位置情報(e.g., GNSS、GPSに基づく位置情報(e.g., 緯度、経度、高度など))を認識し、それに基づいて第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bの相対位置関係を確認してもよい。
そして、制御装置500の切替判定部522は、第1の無線通信装置100Aから取得した第1の通信に係る情報と第2の無線通信装置100Bから取得した第2の通信に係る情報に基づいて、PLMNの切り替えの必要性を判定する(ステップS105)。例えば、切替判定部522は、相対的に近接した位置に在圏する第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとが、それぞれ異なるPLMNの無線通信サービスを使用して、同じプロセスID(あるいはタスクIDや、セッションID)のマルチプレイのゲームを利用している又は同じプロセスID(あるいはタスクIDや、セッションID)のマルチプレイのゲームの開始準備中(待機中)である場合に、PLMNの切り替えが必要であると判定する。なお、第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとが相対的に近接した位置に在圏するとは、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bの間の距離が所定距離未満である場合や、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bが同じ建物や同じ部屋、同じ広場に位置する場合である。別の側面では、第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとが相対的に近接した位置に在圏するとは、PLMNを切り替えた場合に、少なくとも第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとが帰属するセル(サービングセル)が同じになることであってもよいし、サービングセルが同じで且つ無線品質(e.g., RSRP, RSRQ, SINR)や通信品質(e.g., スループット、遅延時間)の差が第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとで所定の閾値未満であることであってもよい。
そして、制御装置500の切替決定部523は、例えば、第1の無線通信装置100Aに対して、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを決定した場合(ステップS106)、第1の無線通信装置100Aに対して、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを指示する(ステップS107)。
つづいて、第1の無線通信装置100AのSIM切替部122は、制御装置500から第1の基地局装置200Aを介して、第1のPLMNから第2のPLMNへの切替指示を受信すると、SIMを切り替えることで、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを実行する(ステップS108)。
つづいて、第1の無線通信装置100Aは、第2の基地局装置200Bとの接続処理を行った後、第2の基地局装置200Bを介して、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを完了した旨を示す切替完了通知を制御装置500へ送信する(ステップS109)。
そして、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bは、同じ第2のPLMNが提供する第2の無線通信サービスをすることができるため、マルチプレイのゲームを均質な無線通信環境で楽しむことができる。
なお、図7では、制御装置500は、第1の無線通信装置100Aに対して第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを指示する例を示したが、例えば、第2の無線通信装置100Bに第2のPLMNから第1のPLMNへの切り替えを指示するようにしてもよい。
ここで、制御装置500の切替決定部523は、第1の無線通信装置100Aが第1のPLMNから第2のPLMNへの切替を実行するか、第2の無線通信装置100Bが第2のPLMNから第1のPLMNへの切替を実行するかを、任意に選択可能である。
あるいは、切替決定部523は、第1のPLMNおよび第2のPLMNそれぞれに対して切替先としての優先度の情報を付与しておき、かかる優先度に基づいて切替先となるPLMNを決定してもよい。
また、切替決定部523は、上記のデータレートの測定結果や、遅延時間の測定結果に基づいて切替先となるPLMNを決定してもよい(ただし、これらはPLMN切り替えのための必須の構成要素ではない)。具体的には、切替決定部523は、第1のPLMNが提供する第1の無線通信サービスを利用する第1の無線通信装置100Aから遅延時間の測定結果(第1の遅延時間の測定結果)、および、第2のPLMNが提供する第2の無線通信サービスを利用する第2の無線通信装置100Bから取得した遅延時間の測定結果(第2の遅延時間の測定結果)に基づいて、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替え、もしくは、第2のPLMNから第1のPLMNへの切り替えを決定してもよい。例えば、切替決定部523は、第1の遅延時間に比べて、第2の遅延時間の方が短い場合には、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを決定する。つまり、切替決定部523は、遅延時間がより短いPLMNを切替先として決定する。
また、制御装置500は、第1のPLMNが提供する第1の無線通信サービスを利用する第1の無線通信装置100Aからデータレートの測定結果(第1のデータレートの測定結果)、および、第2のPLMNが提供する第2の無線通信サービスを利用する第2の無線通信装置100Bから取得したデータレートの測定結果(第2のデータレートの測定結果)に基づいて、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替え、もしくは、第2のPLMNから第1のPLMNへの切り替えを決定してもよい。例えば、切替決定部523は、第1のデータレートに比べて、第2のデータレートの方が大きい場合には、第1のPLMNから第2のPLMNへの切り替えを決定する。つまり、制御装置500は、データレートがより大きいPLMNを切替先として決定する。
さらに、又はこれに代えて、制御装置500が第1の無線通信装置100Aと第2の無線装置100Bとを同じプロセスIDのマルチプレイゲームを実行させることを決定した場合(例えば図7のステップS105でPLMNの切替の必要性を判断した場合)、第1のPLMNに属する第1の無線通信装置100Aと第2のPLMNに属する第2の無線装置100Bは、両方とも帰属先を第3のPLMNに切り替えられてもよい。すなわち、マルチプレイゲーム用にPLMN(第3のPLMN)を設け、図7のステップS105でPLMNの切替の必要性を判断した場合には、当該マルチプレイゲームを実施する無線通信装置の帰属先を第3のPLMNへ切り替えさせてもよい。
上述したように、第1の実施形態によれば、近接するエリアに在圏する友達同士のような複数のユーザがそれぞれ異なる通信事業者の無線通信サービスを介して同一のマルチプレイのサービスを起動した場合であっても、同一の通信事業者の無線通信サービスを利用できるようにPLMNを切り替えることで、複数のユーザに対して均質なQoE(Quality of Experience)の確保に寄与することができる。すなわち、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差を抑えることに貢献できる。
<3.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る通信システムSについて説明する。第2の実施形態では、例えば、複数のユーザが同一のマルチプレイのゲームに参加する場合に、データ処理装置400からそれぞれの無線通信装置100へのデータの送信タイミングを、無線通信装置100それぞれの遅延時間に基づいて変える点が、第1の実施形態と異なる。
次に、第2の実施形態に係る通信システムSについて説明する。第2の実施形態では、例えば、複数のユーザが同一のマルチプレイのゲームに参加する場合に、データ処理装置400からそれぞれの無線通信装置100へのデータの送信タイミングを、無線通信装置100それぞれの遅延時間に基づいて変える点が、第1の実施形態と異なる。
なお、複数のユーザそれぞれの無線通信装置100は、それぞれ異なるPLMNにより無線通信サービスが利用される状況であってもよく、あるいは、第1の実施形態で説明した切替処理により同一のPLMNにより無線通信サービスが利用される状況であってもよい。
以下、第1の実施形態との相違点に絞って第2に実施形態を説明する。第2の実施形態に係る通信システムSの構成は、図1で示した第1の実施形態に係る通信システムSと同じである。
そして、第2の実施形態では、データ処理装置400および制御装置500の機能構成が第1の実施形態と異なる。図8は、第2の実施形態に係るデータ処理装置400の構成例を示す図である。図9は、第2の実施形態に係る制御装置500の構成例を示す図である。
図8に示すように、データ処理装置400の制御部420は、タイミング制御部421と、データ処理部422とを備える。また、図9に示すように、制御装置500の制御部520は、取得部521と、遅延時間算出部524と、出力部525とを備える。
次に、第2の実施形態に係る通信システムSの動作例について説明する。まず、制御装置500の取得部521は、無線通信装置100から通信に係る情報を取得する。具体的には、取得部521は、第1の無線通信装置100Aから、第1の無線通信サービスに対応するアプリケーション(サービス)を識別する識別情報と、第1の遅延時間を示すRTTの測定結果(RTT1と記載する場合がある)とを含む第1の通信に係る情報を取得する。また、取得部521は、第2の無線通信装置100Bから、第2の無線通信サービスに対応するアプリケーション(サービス)を識別する識別情報と、第2の遅延時間を示すRTTの測定結果(RTT2と記載する場合がある)とを含む第2の通信に係る情報を取得する。なお、識別情報は、例えば、データ処理装置400で処理しているマルチプレイのゲームのプロセスID(あるいは、タスクIDや、セッションID)である。
つづいて、制御装置500の遅延時間算出部524は、第1の通信に係る情報および第2の通信に係る情報に基づいて、第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違い(無線通信装置100の位置の違いや、ネットワーク構成の違い等)に起因する遅延の差異を算出する。すなわち、遅延の差異をDfとした場合、Df=|RTT1−RTT2|/2により算出する。
つづいて、制御装置500の出力部525は、アプリケーション(サービス)を識別する識別情報が同一である場合に、遅延時間算出部524の算出結果に基づく情報をデータ処理装置400のタイミング制御部421へ提供する。なお、遅延時間算出部524の算出結果に基づく情報には、第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違いに起因する遅延の差異に係る情報(例えば、Df)や、遅延の大小関係等が含まれる。
データ処理装置400のデータ処理部422は、通信部410を介して、第1の無線通信装置100Aへ送信する第1のデータ、あるいは、第2の無線通信装置100Bへ送信する第2のデータを処理する。
ここで、タイミング制御部421は、例えば、大小関係がRTT1>RTT2である場合には、第2の無線通信装置100Bへ送信する第2のデータの送信タイミングを|RTT1−RTT2|/2だけ遅らせる制御を行う。つまり、タイミング制御部421は、第2の無線通信装置100Bへの送信タイミングを遅らせることで、遅延時間が長い第1の無線通信装置100Aの遅延時間に合わせる。一方、タイミング制御部421は、RTT1<RTT2である場合には、第1の無線通信装置100Aへ送信する第1のデータの送信タイミングを|RTT1−RTT2|/2だけ遅らせる制御を行う。つまり、タイミング制御部421は、第1の無線通信装置100Aへの送信タイミングを遅らせることで、遅延時間が長い第2の無線通信装置100Bの遅延時間に合わせる。
これにより、複数のユーザが異なる通信事業者の無線通信サービスを介して同一のマルチプレイのサービスを利用する場合において、データ送受信の遅延に関して、均質なQoEを確保することが可能となる。すなわち、例えば、比較的離れた(近接するエリアに在圏していない)複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成や位置等の違いに起因して生じる遅延に関する通信品質の差を抑えることができる。
また、データ処理装置400のデータ処理部422は、通信部410を介して、第1の基地局装置200A及び第2の基地局装置200Bに同一の第3のデータをブロードキャストの方法で送信し、タイミング制御部421が第1の基地局装置200A、若しくは、第2の基地局装置200Bに対して、上述のDf(=|RTT1−RTT2|/2)を通知するようにしてもよい。
タイミング制御部421は、例えば、大小関係がRTT1>RTT2である場合には、第2の基地局装置200BにDfを通知して、第2の基地局装置200Bは、データ処理部422から受信した第3のデータをDfだけ遅らせて第2の無線通信装置100Bへ送信する。第1の基地局装置200Aは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第1の無線通信装置100Aへ送信する。
一方、タイミング制御部421は、例えば、大小関係がRTT1<RTT2である場合には、第1の基地局装置200AにDfを通知して、第1の基地局装置200Aは、データ処理部422から受信した第3のデータをDfだけ遅らせて第1の無線通信装置100Aへ送信する。第2の基地局装置200Bは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第2の無線通信装置100Bへ送信する。
なお、第2の実施形態では、無線通信装置100およびデータ処理装置400間におけるアップリンクを含めた送信方向の信号とダウンリンクを含めた受信方向の信号とが時間的に対称性を有している場合に好適である。
次に、第2の実施形態では、送信および受信の時間的な対称性を前提としていたが、以下に示す第2の実施形態の変形例では、送信および受信のトラフィックの非対称性に起因して、遅延に関する送信および受信の対称性が必ずしも保証されないようなケースに好適である。
まず、データ処理装置400の通信部410は、固定、若しくは、可変の周期で基準信号を第1の無線通信装置100Aと第2の無線通信装置100Bとにブロードキャストする。そして、第1の無線通信装置100Aは、第1のコアネットワーク300Aと第1の基地局装置200Aを介して、データ処理装置400から送信される基準信号を受信する。この時、第1の無線通信装置100Aの計測部121は、基準信号を受信したタイミングT1を測定する。
同様に、第2の無線通信装置100Bは、第2のコアネットワーク300Bと第2の基地局装置200Bを介して、データ処理装置400から送信される基準信号を受信する。この時、第2の無線通信装置100Bの計測部121は、基準信号を受信したタイミングT2を測定する。
そして、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bは、それぞれ測定したタイミングT1、T2の情報を通信に係る情報として、制御装置500へ報告する。
制御装置500の取得部521は、例えば、第1の無線通信装置100Aから基準信号の受信タイミングに関する測定結果(T1)を受信し、第2の無線通信装置100Bから基準信号の受信タイミングに関する測定結果(T2)を受信する。
そして、遅延時間算出部524は、第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違いに起因する遅延の差異を算出する。すなわち、遅延の差異をDfとした場合、Df=|T1−T2|を算出する。
そして、出力部525は、遅延時間算出部524が算出した第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違いに起因する遅延の差異に係る情報、例えば、|T1−T2|と大小関係の情報とをデータ処理装置400のタイミング制御部421に提供する。
そして、タイミング制御部421は、例えば、T1>T2である場合には、第2の無線通信装置100Bに送信する第2のデータの送信タイミングを|T1−T2|遅らせる制御を行う。一方、タイミング制御部421は、例えば、T1<T2である場合には、第1の無線通信装置100Aに送信する第1のデータの送信タイミングを|T1−T2|遅らせる制御を行う。
また、タイミング制御部421は、例えば、大小関係がT1>T2である場合には、第2の基地局装置200BにDfを通知して、第2の基地局装置200Bは、データ処理部422から受信した第3のデータをDfだけ遅らせて第2の無線通信装置100Bへ送信する。第1の基地局装置200Aは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第1の無線通信装置100Aへ送信する。
一方、タイミング制御部421は、例えば、大小関係がT1<T2である場合には、第1の基地局装置200AにDfを通知して、第1の基地局装置200Aは、データ処理部422から受信した第3のデータをDfだけ遅らせて第1の無線通信装置100Aへ送信する。第2の基地局装置200Bは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第2の無線通信装置100Bへ送信する。
<4.第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る通信システムSについて説明する。具体的には、第3の実施形態では、例えば、複数のユーザが同一のマルチプレイのゲームに参加する場合に、データ処理装置400からそれぞれの無線通信装置100へ送信するデータのデータレートを、無線通信装置100それぞれのデータレートに基づいて変える点が、第1の実施形態および第2の実施形態と異なる。
次に、第3の実施形態に係る通信システムSについて説明する。具体的には、第3の実施形態では、例えば、複数のユーザが同一のマルチプレイのゲームに参加する場合に、データ処理装置400からそれぞれの無線通信装置100へ送信するデータのデータレートを、無線通信装置100それぞれのデータレートに基づいて変える点が、第1の実施形態および第2の実施形態と異なる。
なお、複数のユーザそれぞれの無線通信装置100は、それぞれ異なるPLMNにより無線通信サービスが利用される状況であってもよく、あるいは、第1の実施形態で説明した切替処理により同一のPLMNにより無線通信サービスが利用される状況であってもよい。
以下、第1の実施形態および第2の実施形態との相違点に絞って第3に実施形態を説明する。第3の実施形態に係る通信システムSの構成は、図1で示した第1の実施形態に係る通信システムSと同じである。
そして、第3の実施形態では、データ処理装置400および制御装置500の機能構成が第1の実施形態および第2の実施形態と異なる。図10は、第3の実施形態に係るデータ処理装置400の構成例を示す図である。図11は、第3の実施形態に係る制御装置500の構成例を示す図である。
図10に示すように、データ処理装置400の制御部420は、データレート制御部423と、データ処理部422とを備える。また、図11に示すように、制御装置500の制御部520は、取得部521と、データレート比率算出部526と、出力部525とを備える。
次に、第3の実施形態に係る通信システムSの動作例について説明する。制御装置500の取得部521は、無線通信装置100から通信に係る情報を取得する。具体的には、取得部521は、第1の無線通信装置100Aから、第1の無線通信サービスに対応するアプリケーション(サービス)を識別する識別情報と、第1のデータレートの測定結果(DR1と記載する場合がある)とを含む第1の通信に係る情報を取得する。また、取得部521は、第2の無線通信装置100Bから、第2の無線通信サービスに対応するアプリケーション(サービス)を識別する識別情報と、第2のデータレートの測定結果(DR2と記載する場合がある)とを含む第2の通信に係る情報を取得する。なお、識別情報は、例えば、データ処理装置400で処理しているマルチプレイのゲームのプロセスID(あるいは、タスクIDや、セッションID)である。
つづいて、制御装置500のデータレート比率算出部526は、第1の通信に係る情報および第2の通信に係る情報に基づいて、第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違い(無線通信装置100の位置の違いや、ネットワーク構成の違い等)に起因するデータレートの差異を算出する。すなわち、データレートの差異をDRfとした場合、DRf=DR1/DR2(もしくは、DR2/DR1)により算出する。
つづいて、制御装置500の出力部525は、アプリケーション(サービス)を識別する識別情報が同一である場合に、データレート比率算出部526の算出結果に基づく情報をデータ処理装置400のデータレート制御部423へ提供する。なお、データレート比率算出部526の算出結果に基づく情報には、第1の無線通信サービスと第2の無線通信サービスとの違いに起因するデータレートの差異に係る情報(例えば、DRf)や、データレートの大小関係等が含まれる。
データ処理装置400のデータ処理部422は、通信部410を介して、第1の無線通信装置100Aへ送信する第1のデータ、あるいは、第2の無線通信装置100Bへ送信する第2のデータを処理する。
ここで、データレート制御部423は、例えば、大小関係がDR1>DR2である場合には、第1の無線通信装置100Aへ送信する第1のデータの送信データレートがDR2になるように送信パラメータを変更する。例えば、データレート制御部423は、スケジューラのリソース割り当て率をDR2/DR1に制御する。つまり、データレート制御部423は、第1の無線通信装置100Aへの送信データレートを小さくすることで、データレートが小さい第2の無線通信装置100Bのデータレートに合わせる。一方、データレート制御部423は、例えば、大小関係がDR1<DR2である場合には、第2の無線通信装置100Bへ送信する第2のデータの送信データレートがDR1になるように送信パラメータを変更する。例えば、データレート制御部423は、スケジューラのリソース割り当て率をDR1/DR2に制御する。つまり、データレート制御部423は、第2の無線通信装置100Bへの送信データレートを小さくすることで、データレートが小さい第1の無線通信装置100Aのデータレートに合わせる。
また、データ処理装置400のデータ処理部422は、通信部410を介して、第1の基地局装置200A及び第2の基地局装置200Bに同一の第3のデータをブロードキャストの方法で送信し、データレート制御部423が第1の基地局装置200A、若しくは、第2の基地局装置200Bに対して、上述のDRf(=DR1/DR2(もしくは、DR2/DR1))を通知するようにしてもよい。
データレート制御部423は、例えば、大小関係がDR1<DR2である場合には、第2の基地局装置200BにDRfを通知して、第2の基地局装置200Bは、スケジューラのリソース割り当て率をDR1/DR2に制御してデータ処理部422から受信した第3のデータを第2の無線通信装置100Bへ送信する。第1の基地局装置200Aは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第1の無線通信装置100Aへ送信する。
一方、データレート制御部423は、例えば、大小関係がDR1>DR2である場合には、第1の基地局装置200AにDRfを通知して、第1の基地局装置200Aは、スケジューラのリソース割り当て率をDR2/DR1に制御してデータ処理部422から受信した第3のデータを第1の無線通信装置100Aへ送信する。第2の基地局装置200Bは、データ処理部422から受信した第3のデータをそのまま第2の無線通信装置100Bへ送信する。
これにより、複数のユーザが異なる通信事業者の無線通信サービスを介して同一のマルチプレイのサービスを利用する場合において、データレートに関して、均質なQoEを確保することが可能となる。すなわち、例えば、比較的離れた(近接するエリアに在圏していない)複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成や位置等の違いに起因して生じるデータレートに関する通信品質の差を抑えることができる。
なお、上述では、第2の実施形態および第3の実施形態を個別に実装する例を示したが、第2の実施形態および第3の実施形態を同時に実装する構成が可能であることは言うまでもない。つまり、データ処理装置400は、タイミング制御部421およびデータレート制御部423の機能を併せ持つ制御部420を構成可能である。また、制御装置500は、遅延時間算出部524およびデータレート比率算出部526の機能を併せ持つ制御部520を構成可能である。
さらに、制御装置500は、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bから取得した遅延に係る情報とデータレートに係る情報に基づいて、第1の無線通信装置100Aおよび第2の無線通信装置100Bそれぞれが具備するバッファへのバッファリングと、バッファリングされているデータの処理を制御してもよい。
例えば、第1の無線通信装置100Aへの遅延がX1、第2の無線通信装置100Bへの遅延がX2(ただし、X2>X1)、第1の無線通信装置100AへのデータレートがY1、第2の無線通信装置100BへのデータレートがY2である場合に、制御装置500は、第1の無線通信装置100Aに対して、第1の無線通信装置100Aが具備するバッファに「X2−X1」の期間に渡ってバッファリングし、「X2−X1」の期間経過後に、バッファリングしたデータの処理を開始する制御を指示する。さらに、Y2>Y1である場合には、制御装置500は、第2の無線通信装置100Bに比べて、第1の無線通信装置100Aに送信するデータに含まれる画像のデータ、あるいは/および、音声のデータの解像度を下げる制御を行う。一方、Y1>Y2である場合には、制御装置500は、第2の無線通信装置100Bに比べて、第1の無線通信装置100Aに送信するデータに含まれる画像のデータ、あるいは/および、音声のデータの解像度を上げる制御を行う。
<5.変形例>
上述した、PLMNの切替指示(例えば、図7におけるステップS107)は、アプリケーションレイヤのメッセージとして第1の無線通信装置(又は第2の無線通信装置)に送信されてもよい。この場合、PLMNの切替指示(例えば、図7におけるステップS107)は、アプリケーションレイヤのメッセージは、下位レイヤのSDUとして下位レイヤのヘッダにカプセル化されて送信され得る。下位レイヤがRRCレイヤである場合、PLMNの切替指示がカプセル化されたRRCメッセージ(RRC PDU)は、RRC Release messageであってもよい。すなわち、制御装置500からコアネットワークを介して基地局装置へRRC Releaseメッセージの送信指示が行われてもよい。基地局装置は、当該送信指示の受信に応じて、RRC Release messageを送信してもよい。当該RRC Release messageはCause valueを含んでもよく、当該Cause valueはPLMNを切り替えを示してもよい。
上述した、PLMNの切替指示(例えば、図7におけるステップS107)は、アプリケーションレイヤのメッセージとして第1の無線通信装置(又は第2の無線通信装置)に送信されてもよい。この場合、PLMNの切替指示(例えば、図7におけるステップS107)は、アプリケーションレイヤのメッセージは、下位レイヤのSDUとして下位レイヤのヘッダにカプセル化されて送信され得る。下位レイヤがRRCレイヤである場合、PLMNの切替指示がカプセル化されたRRCメッセージ(RRC PDU)は、RRC Release messageであってもよい。すなわち、制御装置500からコアネットワークを介して基地局装置へRRC Releaseメッセージの送信指示が行われてもよい。基地局装置は、当該送信指示の受信に応じて、RRC Release messageを送信してもよい。当該RRC Release messageはCause valueを含んでもよく、当該Cause valueはPLMNを切り替えを示してもよい。
本実施形態の基地局装置、無線通信装置、データ処理装置または制御装置は、専用のコンピュータシステム、又は汎用のコンピュータシステムによって実現してもよい。
例えば、上述の動作(例えば、PLMN切替処理等)を実行するための通信プログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布する。そして、例えば、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成する。このとき、制御装置は、無線通信装置100、基地局装置200、データ処理装置400、制御装置500または他外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、制御装置は、無線通信装置100、基地局装置200、データ処理装置400、制御装置500の内部の装置(例えば、それぞれの制御部)であってもよい。
また、上記通信プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、準静的、或いは、動的に任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記の各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。また、上記の各実施形態のフローチャート又はシーケンス図に示された各ステップは、適宜順序を変更することが可能である。
<6.むすび>
以上説明したように、本開示の一実施形態によれば、制御装置500は、制御部520を備える。制御部520は、第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置100Aから、第1の無線通信装置100Aの位置情報、第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置100Bから、第2の無線通信装置100Bの位置情報、第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、第1の通信に係る情報および第2の通信に係る情報に基づいて、一方の無線通信装置100のPLMNを、他方の無線通信装置100のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する。これにより、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差を抑えることができる。
以上説明したように、本開示の一実施形態によれば、制御装置500は、制御部520を備える。制御部520は、第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置100Aから、第1の無線通信装置100Aの位置情報、第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置100Bから、第2の無線通信装置100Bの位置情報、第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、第1の通信に係る情報および第2の通信に係る情報に基づいて、一方の無線通信装置100のPLMNを、他方の無線通信装置100のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する。これにより、複数のユーザにサービスを提供する際に、ネットワーク構成に起因して生じる通信品質の差を抑えることができる。
以上、本開示の各実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する制御部、を備える制御装置。
(2)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、
前記一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(1)に記載の制御装置。
(3)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報とを取得し、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、前記(1)または(2)に記載の制御装置。
(4)
前記制御部は、
前記第1の遅延時間よりも前記第2の遅延時間が短い場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2の遅延時間よりも前記第1の遅延時間が短い場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(3)に記載の制御装置。
(5)
前記制御部は、
前記第1の遅延時間と前記第2の遅延時間との差分に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御する、前記(3)または(4)に記載の制御装置。
(6)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記遅延時間が短い前記無線通信装置の前記送信タイミングを前記差分に応じて遅らせる、前記(5)に記載の制御装置。
(7)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報とを取得し、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の制御装置。
(8)
前記制御部は、
前記第1のデータレートよりも前記第2のデータレートが大きい場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2のデータレートよりも前記第1のデータレートが大きい場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(7)に記載の制御装置。
(9)
前記制御部は、
前記第1のデータレートと前記第2のデータレートとの差分、若しくは、比率に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御する、前記(7)または(8)に記載の制御装置。
(10)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記データレートが大きい前記無線通信装置の最大データレートを制限する、前記(9)に記載の制御装置。
(11)
前記制御部は、
前記最大データレートを前記差分、若しくは、前記比率に応じたデータレートまで制限する、前記(10)に記載の制御装置。
(12)
前記制御部は、
前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示し、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示する、前記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の制御装置。
(13)
第1のPLMNを介してデータ通信を行うアプリケーションを実行する無線通信装置の位置情報を制御装置へ送信し、
前記位置情報、前記アプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報が前記制御装置によって用いられることで決定された前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信し、
前記受信した指示に従って前記第1のPLMNから前記第2のPLMNへの切替処理を実行する制御部、を備える無線通信装置。
(14)
前記制御部は、
前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信した場合に、SIM格納部に格納されたSIMの情報に含まれるPLMNリストの中から選択した一のPLMNを前記第2のPLMNとして設定する、前記(13)に記載の無線通信装置。
(15)
前記制御部は、
前記第1のPLMNから前記第2のPLMNに切り替える指示とともに、前記第2のPLMNに関する情報を受信し、当該情報に基づいて前記第1のPLMNから第2のPLMNへ切り替える、前記(13)または(14)に記載の無線通信装置。
(16)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得することと、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定することと、を含む制御方法。
(17)
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、前記一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定すること、を含む前記(16)に記載の制御方法。
(18)
前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、を含む前記(16)または(17)に記載の制御方法。
(19)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報を取得し、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御する制御部、を備える制御装置。
(20)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報を取得し、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御する制御部、を備える制御装置。
(21)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報を取得することと、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御することと、を含む制御方法。
(22)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報を取得することと、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御することと、を含む制御方法。
(1)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する制御部、を備える制御装置。
(2)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、
前記一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(1)に記載の制御装置。
(3)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報とを取得し、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、前記(1)または(2)に記載の制御装置。
(4)
前記制御部は、
前記第1の遅延時間よりも前記第2の遅延時間が短い場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2の遅延時間よりも前記第1の遅延時間が短い場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(3)に記載の制御装置。
(5)
前記制御部は、
前記第1の遅延時間と前記第2の遅延時間との差分に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御する、前記(3)または(4)に記載の制御装置。
(6)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記遅延時間が短い前記無線通信装置の前記送信タイミングを前記差分に応じて遅らせる、前記(5)に記載の制御装置。
(7)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報とを取得し、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の制御装置。
(8)
前記制御部は、
前記第1のデータレートよりも前記第2のデータレートが大きい場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2のデータレートよりも前記第1のデータレートが大きい場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、前記(7)に記載の制御装置。
(9)
前記制御部は、
前記第1のデータレートと前記第2のデータレートとの差分、若しくは、比率に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御する、前記(7)または(8)に記載の制御装置。
(10)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記データレートが大きい前記無線通信装置の最大データレートを制限する、前記(9)に記載の制御装置。
(11)
前記制御部は、
前記最大データレートを前記差分、若しくは、前記比率に応じたデータレートまで制限する、前記(10)に記載の制御装置。
(12)
前記制御部は、
前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示し、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示する、前記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の制御装置。
(13)
第1のPLMNを介してデータ通信を行うアプリケーションを実行する無線通信装置の位置情報を制御装置へ送信し、
前記位置情報、前記アプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報が前記制御装置によって用いられることで決定された前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信し、
前記受信した指示に従って前記第1のPLMNから前記第2のPLMNへの切替処理を実行する制御部、を備える無線通信装置。
(14)
前記制御部は、
前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信した場合に、SIM格納部に格納されたSIMの情報に含まれるPLMNリストの中から選択した一のPLMNを前記第2のPLMNとして設定する、前記(13)に記載の無線通信装置。
(15)
前記制御部は、
前記第1のPLMNから前記第2のPLMNに切り替える指示とともに、前記第2のPLMNに関する情報を受信し、当該情報に基づいて前記第1のPLMNから第2のPLMNへ切り替える、前記(13)または(14)に記載の無線通信装置。
(16)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得することと、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定することと、を含む制御方法。
(17)
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、前記一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定すること、を含む前記(16)に記載の制御方法。
(18)
前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、を含む前記(16)または(17)に記載の制御方法。
(19)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報を取得し、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御する制御部、を備える制御装置。
(20)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報を取得し、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御する制御部、を備える制御装置。
(21)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報を取得することと、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御することと、を含む制御方法。
(22)
第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報を取得することと、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御することと、を含む制御方法。
100 無線通信装置
110 無線通信部
111 受信処理部
111a 無線受信部
111b 多重分離部
111c 復調部
111d 復号部
112 送信処理部
112a 符号化部
112b 変調部
112c 多重部
112d 無線送信部
113 アンテナ
120 制御部
121 計測部
122 SIM切替部
130 記憶部
140 ネットワーク通信部
150 入出力部
160 SIM格納部
200 基地局装置
210 無線通信部
211 受信処理部
211a 無線受信部
211b 多重分離部
211c 復調部
211d 復号部
212 送信処理部
212a 符号化部
212b 変調部
212c 多重部
212d 無線送信部
213 アンテナ
220 制御部
230 記憶部
300 コアネットワーク
400 データ処理装置
410 通信部
420 制御部
421 タイミング制御部
422 データ処理部
423 データレート制御部
430 記憶部
500 制御装置
510 通信部
512 送信処理部
520 制御部
521 取得部
522 切替判定部
523 切替決定部
524 遅延時間算出部
525 出力部
526 データレート比率算出部
530 記憶部
542 取得部
600 ルータ
110 無線通信部
111 受信処理部
111a 無線受信部
111b 多重分離部
111c 復調部
111d 復号部
112 送信処理部
112a 符号化部
112b 変調部
112c 多重部
112d 無線送信部
113 アンテナ
120 制御部
121 計測部
122 SIM切替部
130 記憶部
140 ネットワーク通信部
150 入出力部
160 SIM格納部
200 基地局装置
210 無線通信部
211 受信処理部
211a 無線受信部
211b 多重分離部
211c 復調部
211d 復号部
212 送信処理部
212a 符号化部
212b 変調部
212c 多重部
212d 無線送信部
213 アンテナ
220 制御部
230 記憶部
300 コアネットワーク
400 データ処理装置
410 通信部
420 制御部
421 タイミング制御部
422 データ処理部
423 データレート制御部
430 記憶部
500 制御装置
510 通信部
512 送信処理部
520 制御部
521 取得部
522 切替判定部
523 切替決定部
524 遅延時間算出部
525 出力部
526 データレート比率算出部
530 記憶部
542 取得部
600 ルータ
Claims (18)
- 第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得し、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得し、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する制御部、を備える制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、
一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、請求項1に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1の遅延時間に係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2の遅延時間に係る情報とを取得し、
前記第1の遅延時間に係る情報と前記第2の遅延時間に係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、請求項1に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の遅延時間よりも前記第2の遅延時間が短い場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2の遅延時間よりも前記第1の遅延時間が短い場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、請求項3に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の遅延時間と前記第2の遅延時間との差分に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータの送信タイミングを制御する、請求項3に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記遅延時間が短い前記無線通信装置の前記送信タイミングを前記差分に応じて遅らせる、請求項5に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の無線通信装置の前記データ通信における第1のデータレートに係る情報と、前記第2の無線通信装置の前記データ通信における第2のデータレートに係る情報とを取得し、
前記第1のデータレートに係る情報と前記第2のデータレートに係る情報に基づいて、前記切替処理の実行を決定する、請求項1に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1のデータレートよりも前記第2のデータレートが大きい場合には、前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定し、
前記第2のデータレートよりも前記第1のデータレートが大きい場合には、前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定する、請求項7に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1のデータレートと前記第2のデータレートとの差分、若しくは、比率に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のいずれか一方に対して送信するデータのデータレートを制御する、請求項7に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置のうち、前記データレートが大きい前記無線通信装置の最大データレートを制限する、請求項9に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記最大データレートを前記差分、若しくは、前記比率に応じたデータレートまで制限する、請求項10に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示し、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示する、請求項1に記載の制御装置。 - 第1のPLMNを介してデータ通信を行うアプリケーションを実行する無線通信装置の位置情報を制御装置へ送信し、
前記位置情報、前記アプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報が前記制御装置によって用いられることで決定された前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信し、
前記受信した指示に従って前記第1のPLMNから前記第2のPLMNへの切替処理を実行する制御部、を備える無線通信装置。 - 前記制御部は、
前記第1のPLMNから第2のPLMNへの切替の指示を受信した場合に、SIM格納部に格納されたSIMの情報に含まれるPLMNリストの中から選択した一のPLMNを前記第2のPLMNとして設定する、請求項13に記載の無線通信装置。 - 前記制御部は、
前記第1のPLMNから前記第2のPLMNに切り替える指示とともに、前記第2のPLMNに関する情報を受信し、当該情報に基づいて前記第1のPLMNから前記第2のPLMNへ切り替える、請求項13に記載の無線通信装置。 - 第1のPLMNを介して第1のアプリケーションのデータ通信を行う第1の無線通信装置から、前記第1の無線通信装置の位置情報、前記第1のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第1のPLMNを識別する情報を含む第1の通信に係る情報を取得することと、
第2のPLMNを介して第2のアプリケーションのデータ通信を行う第2の無線通信装置から、前記第2の無線通信装置の位置情報、前記第2のアプリケーションのプロセスを識別する情報および前記第2のPLMNを識別する情報を含む第2の通信に係る情報を取得することと、
前記第1の通信に係る情報および前記第2の通信に係る情報に基づいて、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定することと、を含む制御方法。 - 前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置について、前記位置情報が任意に設定された範囲内であり、かつ、前記第1のアプリケーションのプロセスと前記第2のアプリケーションのプロセスが同一であり、かつ、前記第1のPLMNと前記第2のPLMNとが異なる場合に、一方の前記無線通信装置の前記PLMNを、他方の前記無線通信装置の前記PLMNに切り替える切替処理の実行を決定すること、を含む請求項16に記載の制御方法。
- 前記第1のPLMNを前記第2のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第1のPLMNに属する第1の基地局装置を介して、前記第1の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、
前記第2のPLMNを前記第1のPLMNに切り替える切替処理の実行を決定した場合には、前記第2のPLMNに属する第2の基地局装置を介して、前記第2の無線通信装置に対して前記切替処理の実行を指示することと、を含む請求項16に記載の制御方法。
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