JP2021157503A - シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】職階の変遷の違いに対応した年金および/または退職金のシミュレーションを実現するシミュレーション装置を提供する。【解決手段】シミュレーション装置6において、、ユーザの入社時期および入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階と、を取得する乳りょぅ情報取得部と、取得した入社時の職階、現在の職階および目標とする職階をそれぞれランクに変換する変換部と、ユーザの過去のランクの変遷を、入社時期および入社時のランクと、現在のランクと、から線形的に推定する過去変遷推定部と、ユーザの将来のランクの変遷を、現在のランクと、目標とするランクと、から線形的に推定する未来変遷推定部と、推定したユーザの過去のランクの変遷および推定したユーザの将来のランクの変遷に基づいて、ユーザが受給するであろう年金および/または退職金を推定する年金・退職金推定部と、推定結果をユーザに提供する提供部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、シミュレーション装置に関する。
金融庁が2019年6月3日に公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」に端を発したいわゆる「老後2000万円問題」が話題となったように、近年、老後の資金が不足するのではないかという不安が増大している。今後も我が国の平均寿命は伸びていくと予想される一方、頼りにする年金や退職金の額は次第に減少すると予想されている。現役世代の不安は増すばかりである。
老後に資金が不足するのか、不足するのであればどの程度不足するのかを精度良く予測できれば、そのような不足を解消するために今から何をすればよいかが分かるので不安も和らぐ。例えば、特許文献1には、コンピュータを用いて資産運用を設計するシステムにおいて、コンピュータは、種々の個人データに基づいて年金額を演算し、個人データと演算された年金額とから、将来の毎年の資金不足額を演算して資産運用設計をするシステムが開示されている。
特開2002−073968号公報
しかしながら、年金や退職金は従業員の職階の変遷に応じて変化するので、特許文献1に記載されるような一律的な計算で精度の高い年金や退職金の推定値を得ることは困難である。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、職階の変遷の違いに対応した年金および/または退職金のシミュレーションを実現することができる技術の提供にある。
本発明のある態様は、シミュレーション装置に関する。このシミュレーション装置は、ユーザの入社時期および入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階と、を取得する取得手段と、取得された入社時の職階、現在の職階および目標とする職階をそれぞれランクに変換する変換手段と、ユーザの過去のランクの変遷を、入社時期および入社時のランクと、現在のランクと、から線形的に推定する第1推定手段と、ユーザの将来のランクの変遷を、現在のランクと、目標とするランクと、から線形的に推定する第2推定手段と、推定されたユーザの過去のランクの変遷および推定されたユーザの将来のランクの変遷に基づいて、ユーザが受給するであろう年金および/または退職金を推定する第3推定手段と、推定結果をユーザに提供する提供手段と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、職階の変遷の違いに対応した年金および/または退職金のシミュレーションを実現することができる。
実施の形態に係るシミュレーションシステムの構成を示す模式図である。 図1のシミュレーション装置のハードウエア構成図である。 図1のシミュレーション装置で用いられる年金および退職金のシミュレーションロジックの一例を示す模式図である。 図1のシミュレーション装置で用いられる年金および退職金のシミュレーションロジックの別の例を示す模式図である。 図1のシミュレーション装置の機能および構成を示すブロック図である。 図5の企業情報保持部の一例を示すデータ構造図である。 図5の職階情報保持部の一例を示すデータ構造図である。 年数をランク数で除したときの余りの扱いを説明する図である。 図1のシミュレーション装置における一連の処理の流れを示すフローチャートである。 図1の携帯端末のディスプレイに表示される資金不足通知画面の代表画面図である。 図1の携帯端末のディスプレイに表示される余剰資金通知画面の代表画面図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係るシミュレーションシステム2の構成を示す模式図である。シミュレーションシステム2は、スマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCなどの携帯端末4と、シミュレーション装置6と、を備える。携帯端末4とシミュレーション装置6とはいずれもインターネットなどのネットワーク8と接続され、ネットワーク8を介して通信する。なお、携帯端末4の数に制限はなく、シミュレーション装置6は複数のサーバから構成されてもよい。
シミュレーション装置6は携帯端末4のユーザから職階に関する情報を取得し、当該ユーザの退職後の資金をシミュレーションにより予測し、予測結果を携帯端末4に返す。ユーザは予測結果を見て資金計画を見直すことができる。例えば、退職後の資金が不足するとの予測結果が出た場合、毎年の積み立て額を増額する等の対応を行うことができる。また、退職後の資金は十分であるとの予測結果が出た場合、今の趣味ややりたいことに資金をまわすことができる。
図2は、図1のシミュレーション装置6のハードウエア構成図である。シミュレーション装置6は、メモリ40と、プロセッサ42と、通信インタフェース44と、ディスプレイ46と、入力インタフェース48と、を備える。これらの要素はそれぞれバス50に接続され、バス50を介して互いに通信する。
メモリ40は、データやプログラムを記憶するための記憶領域である。データやプログラムは、メモリ40に恒久的に記憶されてもよいし、一時的に記憶されてもよい。プロセッサ42は、メモリ40に記憶されているプログラムを実行することにより、シミュレーション装置6における各種機能を実現する。通信インタフェース44は、シミュレーション装置6の外部との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。例えば、通信インタフェース44は、無線通信網にアクセスするためのインタフェースや、無線LAN(Local Area Network)にアクセスするためのインタフェース等を含む。また、通信インタフェース44は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等の有線ネットワークのインタフェースを含んでいてもよい。特に通信インタフェース44は、ネットワーク8を介した携帯端末4との通信を実現する。ディスプレイ46は、各種情報を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイである。入力インタフェース48は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力インタフェース48は、例えば、マウスやキーボード等を含む。
図3は、図1のシミュレーション装置6で用いられる年金および退職金のシミュレーションロジックの一例を示す模式図である。図3に示されるロジックでは役職定年を考慮しない。本ロジックでは、入社時の職階(役職等級ともいう)に対応するランク(職階ランクともいう)、現在の職階に対応するランク、目標とする職階(退職時の職階)に対応するランク、の3ポイントを入力として、その間の昇級・昇格を線形的に補間することでシミュレーションを行う。ランクは、企業がユーザ(従業員)の年金および退職金を計算するために設定する内部パラメータであり、通常ユーザからは見えない。複数の職階が同じランクに対応することもある。なお、入力ポイント間の昇給・昇格を補間する方法は、線形的に補間する方法に限らず、非線形的に補間する方法を採用してもよい。例えば、目標とする職階に対応するランク及び目標時の年齢に向かって対数関数でフィッティングするような推定(初めの数年は毎年ランクが上がり、ある時期から2年おき、3年おきというようにだんだんと上がりにくくなっていく)で補間するようにしてもよい。
入社時(入社年度の年齢)から現在(今年度の年齢)までの過去のシミュレーションにおいては、ユーザのランクが入社時のランクから現在のランクまで線形的に上昇する前提で各年度のランクを推定する。現在(今年度の年齢)から退職時(退職年度の年齢)までの未来のシミュレーションにおいては、ユーザのランクが現在のランクから目標とするランクまで線形的に上昇する前提で各年度のランクを推定する。なお、退職年度の年齢は、定年退職の年齢に限らず、転職(予定)時の年齢等、任意に設定できるようにしてもよい。
過去のシミュレーション期間および未来のシミュレーション期間のいずれにおいても、[年数]÷[ランク数]の余りをランクの低い方(あるいは高い方でもよい)から1年ずつ追加する。図8は、年数をランク数で除したときの余りの扱いを説明する図である。今年度の4/1時点の年齢が31歳で、現在のランクが9であり、退職時の目標とするランクが18であるとする。退職までの年数は59−31+1=29と算出される。各ランクごとの平均滞在年数は、
29/((18−9)+1)=2.9(年)
と算出される。
このように算出された年数「2.9」の小数点以下を切り捨てた数値「2」を、現在のランクから目標とするランクまでの各ランクに割り当てる(図8の(a))。余り分の「9年」をランクの低い方から1年ずつ割り当てていく(図8の(b))。このようにすることで、図8の右側の表に示されるようなランクの推定結果が得られる。
なお、退職までの年数が、退職時の目標とするランク数より小さい場合は、毎年所定のランク(例えば1ランクずつ)到達できるところまで上がる計算処理を行う。例えば、現在のランクが9であり、退職までの年数が8である場合は、毎年1ランクずつ上がる処理を行うので、目標とするランクには届かないことになる。但し、所定の条件を満たせば、飛び級するような計算(ある時点から2ランク以上あがる)ようにしてもよい。
図4は、図1のシミュレーション装置6で用いられる年金および退職金のシミュレーションロジックの別の例を示す模式図である。図4に示されるロジックでは55歳の役職定年を考慮する。本ロジックでは、56歳〜60歳では毎年1ランクずつユーザのランクを下げていく。
本ロジックにおける過去のシミュレーションは図3のロジックにおける過去のシミュレーションに準じる。現在(今年度の年齢)から退職時(退職年度の年齢)までの未来のシミュレーションにおいては、現在から役職定年に至るまでの期間(前期間という)と、役職定年から退職時までの期間(後期間という)と、に分け、それぞれ異なる方法でユーザのランクを推定する。前期間においては、ユーザのランクが現在のランクから目標とするランクまで線形的に上昇する前提で前期間内の各年度のランクを推定する。後期間においては、ユーザのランクが目標とするランクより低くなる前提で後期間の各年度のランクを推定する。図4の例では、後期間について、ユーザのランクが目標とするランクから線形的に下降する前提で後期間の各年度のランクを推定する。
図5は、図1のシミュレーション装置6の機能および構成を示すブロック図である。ここおよび以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
シミュレーション装置6は、入力情報取得部102と、変換部103と、過去変遷推定部104と、未来変遷推定部106と、年金・退職金推定部108と、必要資金推定部110と、提供部112と、企業情報保持部114と、職階情報保持部116と、を備える。
図6は、図5の企業情報保持部114の一例を示すデータ構造図である。企業情報保持部114は、企業における年金および退職金に関する情報を保持する。企業情報保持部114は、企業名と、企業を特定する企業IDと、当該企業における年金を算出するための年金設定情報と、当該企業における退職金を算出するための退職金設定情報と、当該企業の役職定年の年齢と、当該企業の定年退職の年齢と、を対応付けて保持する。
年金設定情報は、ランクごとに定められた年金ポイントの値を保持する。ユーザが企業で1年間働くと、ユーザのランクに応じた年金ポイントがユーザに付与される。年金設定情報は、付与される年金ポイントの値を決める際に用いられる。ユーザが受給する年金の額は、ユーザが退職までに貯めた年金ポイントの値に応じて定められる。
退職金設定情報は、ランクごとに定められた退職金ポイントの値を保持する。ユーザが企業で1年間働くと、ユーザのランクに応じた退職金ポイントがユーザに付与される。退職金設定情報は、付与される退職金ポイントの値を決める際に用いられる。ユーザが受領する退職金の額は、ユーザが退職までに貯めた退職金ポイントの値に応じて定められる。
図7は、図5の職階情報保持部116の一例を示すデータ構造図である。職階情報保持部116は、企業ごとに、職階とランクとの対応関係を保持する。職階は、役職と、当該役職内での等級(グレード)と、によって定義される。例えば職階「課3」は、等級「3」の役職「課長」であることを示す。職階が与えられると職階情報保持部116により対応するランクが決まる。複数の職階が同じランクに対応することもある。例えば、職階「係1」、「課4」、「部7」はいずれもランク「18」に対応する。したがって、これらの職階の名称はそれぞれ異なる(それぞれ、等級1の係長、等級4の課長、等級7の部長)が、年金や退職金の計算上は同等として扱われる。
図5に戻り、入力情報取得部102は、携帯端末4のユーザの入社時期および入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階と、を取得する。入力情報取得部102は、ユーザに入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階との入力を求めるアンケートを生成し、ネットワーク8を介して携帯端末4に送信してもよい。入力情報取得部102は、携帯端末4から当該アンケートへの入力結果を受信し、受信した入力結果から入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階と、を取得してもよい。あるいはまた、入力情報取得部102は、ユーザまたは企業から許諾を得て社内データベースにアクセスし、少なくともユーザの入社時の職階および現在の職階を取得してもよい。あるいはまた、入力情報取得部102は、ユーザの過去の職階の変遷状況を取得するために、ユーザの毎年の実際の職階とポイントを取得してもよい。入力情報取得部102は、ユーザの目標とする職階を、当該ユーザの属性にマッチする属性を有する他のユーザ(他の従業員)の目標とする職階または到達した職階の実績値に基づいて予測してもよい。
変換部103は、入力情報取得部102によって取得された入社時の職階、現在の職階および目標とする職階をそれぞれランクに変換する。変換部103は、職階情報保持部116を参照し、入社時の職階に対応する入社時のランクを決定し、現在の職階に対応する現在のランクを決定し、目標とする職階に対応する目標とするランクを決定する。
過去変遷推定部104は、ユーザの過去のランクの変遷を、入社時期および入社時のランクと、現在のランクと、から線形的に推定する。過去変遷推定部104における推定のロジックは図3、図4、図8を参照して上述したとおりである。
未来変遷推定部106は、ユーザの将来のランクの変遷を、現在のランクと、目標とするランクと、から線形的に推定する。未来変遷推定部106における推定のロジックは図3、図4、図8を参照して上述したとおりである。未来変遷推定部106は、推定の際、企業情報保持部114を参照して定年退職の年齢および役職定年の年齢を取得する。
年金・退職金推定部108は、推定されたユーザの過去のランクの変遷および推定されたユーザの将来のランクの変遷に基づいて、ユーザが受給するであろう年金および/または退職金を推定する。本実施の形態では年金・退職金推定部108は年金および退職金を推定するが、他の実施の形態では、年金または退職金のいずれか一方を推定してもよい。
年金・退職金推定部108は、過去変遷推定部104による推定の結果得られるユーザの過去のランクの変遷から、企業情報保持部114の年金設定情報を参照することで、ユーザの現在の年金ポイントを算出する。このように算出される年金ポイントは推定値であり、実際に企業の社内データベース等に登録されている当該ユーザの現在の年金ポイントとは異なりうる。年金・退職金推定部108は、未来変遷推定部106による推定の結果得られるユーザの将来のランクの変遷から、企業情報保持部114の年金設定情報を参照することで、ユーザが現在から退職するまでに貯めるであろう年金ポイントを算出する。年金・退職金推定部108は、算出されたユーザの現在の年金ポイントに、算出されたユーザが貯めるであろう年金ポイントを足すことで、ユーザの退職時の年金ポイントの推定値を算出する。年金・退職金推定部108は、算出された年金ポイントの推定値から所定の年金算出規則にしたがいユーザの退職後の年金の額を算出する。
年金・退職金推定部108は、過去変遷推定部104による推定の結果得られるユーザの過去のランクの変遷から、企業情報保持部114の退職金設定情報を参照することで、ユーザの現在の退職金ポイントを算出する。このように算出される退職金ポイントは推定値であり、実際に企業の社内データベース等に登録されている当該ユーザの現在の退職金ポイントとは異なりうる。年金・退職金推定部108は、未来変遷推定部106による推定の結果得られるユーザの将来のランクの変遷から、企業情報保持部114の退職金設定情報を参照することで、ユーザが現在から退職するまでに貯めるであろう退職金ポイントを算出する。年金・退職金推定部108は、算出されたユーザの現在の退職金ポイントに、算出されたユーザが貯めるであろう退職金ポイントを足すことで、ユーザの退職時の退職金ポイントの推定値を算出する。年金・退職金推定部108は、算出された退職金ポイントの推定値から所定の退職金算出規則にしたがいユーザの退職金の額を算出する。
必要資金推定部110は、入力情報取得部102が生成して送信するアンケートに追加する形で、または別途のアンケートを生成して携帯端末4に送信することによって、携帯端末4のユーザの今後のライフプランに関する情報および現在の資産状況(預貯金額、保有金融商品、保有不動産、保険等)を取得する。必要資金推定部110は、取得したライフプランに関する情報に基づいて、ユーザが退職後に必要となる資金の額を推定する。あるいはまた、必要資金推定部110は、特許文献1に記載される技術などの公知の技術を用いてユーザが退職後に必要となる資金の額を推定してもよい。
必要資金推定部110は、ユーザが退職後に必要となる資金の額の推定値と、ユーザの現在の資産状況と、から、必要とされる年金および退職金の総額を算出する。
提供部112は、年金・退職金推定部108における年金および退職金の推定結果をユーザに提供する。提供部112は、年金・退職金推定部108によって算出された年金および退職金の総額が、必要資金推定部110によって算出された必要とされる年金および退職金の総額を上回る場合、年金および退職金は充分であると判定する。提供部112は、年金・退職金推定部108によって算出された年金および退職金の総額が、必要資金推定部110によって算出された必要とされる年金および退職金の総額と等しいかそれを下回る場合、年金および退職金は充分でないと判定する。
提供部112は、年金および退職金は充分であると判定された場合、余剰資金についての情報をユーザの携帯端末4にネットワーク8を介して提供する。余剰資金の額は、ユーザの現在の収入から現在の支出を減じることで算出される。
提供部112は、年金および退職金は充分でないと判定された場合、不足資金についての情報および不足を解消するための提案をユーザの携帯端末4にネットワーク8を介して提供する。不足資金の額は、必要とされる年金および退職金の総額から、年金・退職金推定部108によって算出された年金および退職金の総額を減じることで算出される。
以上の構成によるシミュレーション装置6の動作を説明する。
図9は、図1のシミュレーション装置6における一連の処理の流れを示すフローチャートである。シミュレーション装置6は、ユーザの入社時期、入社時の職階、現在の職階および目標とする職階を取得する(S202)。シミュレーション装置6は、ステップS202で取得した職階をランクに変換する(S203)。シミュレーション装置6は、過去のランクの変遷を推定する(S204)。シミュレーション装置は、未来のランクの変遷を推定する(S206)。シミュレーション装置6は、受給予定の年金および退職金を推定する(S208)。シミュレーション装置6は、退職後に必要となる資金を算出する(S210)。シミュレーション装置6は、ステップS208で推定された年金および退職金の総額は充分か否か判定する(S212)。充分でないと判定された場合(S212のN)、シミュレーション装置6は資金不足をユーザに通知する(S214)。充分であると判定された場合(S212のY)、シミュレーション装置6は余剰資金をユーザに通知する(S216)。
図10は、図1の携帯端末4のディスプレイ46に表示される資金不足通知画面402の代表画面図である。資金不足通知画面402は、図9のステップS214において通知を受けた携帯端末4のディスプレイ46に表示される。資金不足通知画面402は、警告表示領域406と、不足資金の額が表示される不足資金額表示領域408と、積み立て目標表示領域410と、推定結果表示領域412と、を有する。警告表示領域406は、不足資金の額が所定の基準値よりも大きい場合に表示され、シミュレーション条件の入力のやり直しを可能とする。不足資金の額が所定の基準値以下の場合には警告表示領域406は表示されない。積み立て目標表示領域410は、不足を解消するための提案を表示し、本例では不足資金を補うために必要な毎年の積み立て額を表示する。推定結果表示領域412はシミュレーション装置6における推定結果を表示する。
図11は、図1の携帯端末4のディスプレイ46に表示される余剰資金通知画面404の代表画面図である。余剰資金通知画面404は、図9のステップS216において通知を受けた携帯端末4のディスプレイ46に表示される。余剰資金通知画面404は、余剰資金の額が表示される余剰資金額表示領域414と、内訳表示領域416と、を有する。
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
本実施の形態に係るシミュレーション装置6によると、ユーザは自分のこれまでの職階の変遷やこれからの職階の変遷を詳細に入力しなくても、入社時点、現在および目標時点の情報を入力することによって、年金および退職金のシミュレーション結果を得ることができる。したがって、ユーザ利便性が向上する。
また、本実施の形態に係るシミュレーション装置6では、役職定年をシミュレーションロジックに組み入れることにより、さらに現実に即した年金・退職金シミュレーションを実現できる。
以上、実施の形態に係るシミュレーション装置6の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
2 シミュレーションシステム、 4 携帯端末、 6 シミュレーション装置、 8 ネットワーク。

Claims (5)

  1. ユーザの入社時期および入社時の職階と、現在の職階と、目標とする職階と、を取得する取得手段と、
    取得された入社時の職階、現在の職階および目標とする職階をそれぞれランクに変換する変換手段と、
    ユーザの過去のランクの変遷を、入社時期および入社時のランクと、現在のランクと、から線形的に推定する第1推定手段と、
    ユーザの将来のランクの変遷を、現在のランクと、目標とするランクと、から線形的に推定する第2推定手段と、
    推定されたユーザの過去のランクの変遷および推定されたユーザの将来のランクの変遷に基づいて、ユーザが受給するであろう年金および/または退職金を推定する第3推定手段と、
    推定結果をユーザに提供する提供手段と、を備えるシミュレーション装置。
  2. 前記第2推定手段は、現在から役職定年に至るまでの期間について、ユーザのランクが現在のランクから目標とするランクまで線形的に上昇する前提で当該期間におけるユーザのランクを推定し、役職定年後の期間について、ユーザのランクが目標とするランクより低くなる前提で当該期間におけるユーザのランクを推定する請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記第2推定手段は、役職定年後の期間について、ユーザのランクが目標とするランクから線形的に下降する前提で当該期間におけるユーザのランクを推定する請求項2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記提供手段は、推定された年金および/または退職金が必要とされる年金および/または退職金を上回る場合、余剰資金についての情報をユーザに提供する請求項1から3のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記提供手段は、推定された年金および/または退職金が必要とされる年金および/または退職金を下回る場合、不足資金についての情報および不足を解消するための提案をユーザに提供する請求項1から3のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
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