以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、ネットワークを介して情報の投稿及び投稿された情報の受信が可能な少なくとも一のインターネットコミュニティを提供するためのコミュニティサービスに対して、本発明を適用した場合の実施形態である。個々のコミュニティを、チャンネルと称する。
[1−1.システムの構成]
先ず、本実施形態に係るシステムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るシステムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、システムSは、チャンネルシステムSAと、1又は複数のサービスシステムSBと、複数のユーザ端末3と、を備える。チャンネルシステムSAと各サービスシステムSBと各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
チャンネルシステムSAは、チャンネルサービスを提供するためのシステムである。チャンネルサービスは、情報交換が行われる少なくとも一のチャンネルをユーザ又はユーザ端末3に提供することである。チャンネルシステムSAは、センターサーバ1を含む。チャンネルシステムSAは、他のサーバ装置や端末装置を更に含んでもよい。センターサーバ1は、チャンネルサービスを管理するサーバ装置である。チャンネルの参加者は、ユーザ端末3を用いることにより、ネットワークNWを介してそのチャンネルへの情報の投稿、及びそのチャンネルに投稿された情報の受信が可能である。チャンネルにおける情報交換の方式の例として、掲示板方式、チャット方式等が挙げられる。センターサーバ1は、ユーザの認証、チャンネルの開設、ユーザによるチャンネルへの参加登録、チャンネルに参加するユーザ間における情報のやりとり等を制御するための処理を行う。
チャンネルサービスの利用権限を獲得するために、ユーザは会員登録する必要がある。そのため、そのユーザをチャンネルサービスにおいて識別するための第1ユーザIDが、チャンネルシステムSAに登録される。また、パスワード又はその他の認証情報(例えば、指紋、虹彩、顔の特徴)の登録が必要であってもよい。チャンネルサービスで用いられるユーザID及びパスワードを、それぞれ第1ユーザID及び第1パスワードという。第1ユーザID及び第1パスワードは、例えば、センターサーバ1に記憶される。チャンネルシステムSAに第1ユーザIDがそれぞれ登録された複数のユーザは、チャンネルサービスの利用権限を有する。チャンネルサービスの利用権限を有するユーザは、例えば、チャンネルの検索、チャンネルの開設、チャンネルへの参加登録の要求等が可能であってもよい。チャンネルシステムSA及びセンターサーバ1は、チャンネルサービスの利用権限を有するユーザを、第1ユーザIDを用いて識別する。センターサーバ1は、ログインの際に、ユーザに第1ユーザIDを入力させてもよい。センターサーバ1は、第1ユーザIDに基づいて、そのユーザがチャンネルサービスの会員であるか否かを判定し、そのユーザが何れの会員であるかを識別する。チャンネルへ参加登録したユーザは、チャンネルへの情報の投稿及び他のユーザにより投稿された情報の閲覧が可能である。チャンネルシステムSA及びセンターサーバ1は、特定のチャンネルの利用権限を有するユーザも、第1ユーザIDを用いて識別する。例えば、センターサーバ1は、ログインの際に入力された第1ユーザIDに基づいて、そのユーザが特定のチャンネルの参加者であるか否かを判定し、そのユーザが何れの参加者であるかを識別する。
各サービスシステムSBは、チャンネルシステムSAと異なるシステムである。各サービスシステムSBは、チャンネルサービスとは異なる特定のサービスをユーザ又はユーザ端末3に提供するためのシステムである。特定サービスは、ネットワークNWを通じて提供されてもよいし、その他の通信手段を用いて提供されてもよいし、提供者からユーザに対して直接提供されてもよい。特定サービスは如何なるサービスであってもよい。特定サービスは、チャンネルサービスとは異なるコミュニティサービスであってもよい。特定サービスの例として、アフターサービス、商品の販売(オンラインショッピングサイト)、商品の売買仲介(電子商店街)、サービスの予約仲介(予約サイト)、コンテンツの提供、ソーシャルネットワーキングサービス、インターネットバンキング、決済サービス、情報検索サービス、ブログサービス等が挙げられる。特定サービスの提供者の例として、企業、店、協会等が挙げられる。特定サービスの提供者とチャンネルサービスの提供者とは異なる。しかしながら、これらのサービスの提供者は互いに同一であってもよい。
特定サービスの利用権限を獲得するために、ユーザは会員登録する必要がある。ユーザを特定サービスにおいて識別するためのユーザIDが、サービスシステムSBに登録される。また、パスワード又はその他の認証情報の登録が必要であってもよい。特定サービスで用いられるユーザID及びパスワードを、それぞれ第2ユーザID及び第2パスワードという。各サービスシステムSBは、チャンネルシステムSAの場合と同様に、そのサービスシステムSBにより提供される特定のサービスの利用権限を有するユーザを、第2ユーザIDを用いて識別する。
第1ユーザIDと第2ユーザIDとは互いに独立して登録される。具体的に、第1ユーザIDは、チャンネルシステムSAにおけるセンターサーバ1に登録される。第2ユーザIDは、サービスシステムSBに登録される。ユーザは、チャンネルサービスに会員登録するときは、第1ユーザID及び第1パスワードを登録し、特定サービスに会員登録するときは、第2ユーザID及び第2パスワードを登録する。第1ユーザIDと第2ユーザIDとを互いに異なるIDにするか又は同一のIDにするかは、ユーザの考え次第である。チャンネルサービス及び少なくとも一の特定サービスの両方を利用可能なユーザは、チャンネルサービスを利用するときには第1ユーザID及び第1パスワードを用いてログインし、特定サービスを利用するときには第2ユーザID及び第2パスワードを用いてログインする。
各サービスシステムSBは、サーバ2−1と、サービス会員DB2−2と、管理端末2−3と、を含む。サーバ2−1とサービス会員DB2−2と管理端末2−3とは、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに接続されてもよい。サーバ2−1は、サービスシステムSBにおけるユーザの認証や特定サービスの提供等の処理を行うサーバ装置である。サーバ2−1は、複数のサーバ装置、例えば認証サーバ、WWWサーバ、データベースサーバ等を含んでもよい。サービス会員DB2−2には、特定サービスを利用可能なユーザに関する情報が、ユーザごとに記憶される。例えばサービス会員DB2−2には、第2ユーザID及び第2パスワード等が、互いに関連づけて記憶される。管理端末2−3は、特定サービスの提供者により利用される端末装置である。管理端末2−3の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。
各ユーザ端末3は、チャンネルサービスを利用するユーザにより利用される携帯用の端末装置である。ユーザ端末3の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末3には、ウェブブラウザ、電子メールクライアント、チャンネルサービス用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリと称する)等が記憶されてもよい。ユーザ端末3がセンターサーバ1との間で情報を送受信することを通じで、ユーザはチャンネルサービスを利用することができる。何れかの特定サービスに会員登録しているユーザは、そのユーザのユーザ端末3がサービスシステムSBとの間で情報を送受信することを通じで、特定サービスを利用することができる。
各ユーザ端末3は、そのユーザ端末3の位置を示す位置情報を取得する機能を有する。例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して、位置情報として経緯度が計算されてもよい。また例えば、移動体通信事業者により、基地局を利用した位置情報がユーザ端末3に提供されてもよい。この場合、ユーザ端末3は、そのユーザ端末3の近くにある基地局の位置に対応した経緯度、住所又は郵便番号を、位置情報として取得する。また例えば、無線LAN(Local Area Network)を利用して位置情報が取得可能であってもよい。例えば、ユーザ端末3は、複数のアクセスポイントから無線を受信したとき、各アクセスポイントからの電波強度を測定するとともに、各アクセスポイントのSSIDを取得する。ユーザ端末3は、電波強度及びSSIDを含む情報を、図示せぬ所定のサーバ装置へ送信する。このサーバ装置には、アクセスポイントの設置位置の経緯度等が記憶されている。サーバ装置は、ユーザ端末3から受信した情報を用いて、例えば三角測量により、ユーザ端末3の位置を算出する。
システムSにおいて、開設者は、チャンネルの開設時に、地理的な領域を指定する。指定される領域は、通常、チャンネル内で情報交換される対象となる場所や、情報交換される対象となることが起こる場所等を含む。例えば、開設者は、特定の店、施設、ランドマーク等を含むように領域を指定することができる。また、開設者は、特定の人間、動植物等がいる場所や、特定の物やサービスが提供される場所を含むように領域を指定することができる。また、開設者は、特定のイベントが開催される場所を含むように領域を指定することができる。
システムSを利用するユーザのうち、指定された領域に入ったユーザのみが、そのチャンネルに参加登録することができる。参加登録したユーザは、そのチャンネルへ情報を投稿することができる権限を獲得する。この権限は、指定された領域から参加者が出た後もその参加者に対して継続して与えられる。指定された領域内の物事に少しでも興味があるユーザは、その領域内に行くかもしれないし、行かないかもしれない。しかしながら、或る場所に行くという行為は、ユーザの時間や労力を消費する行為である。従って、指定された領域内に行ったユーザは、その域内の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザである蓋然性が高い。従って、特定の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザでコミュニティを形成することができる。
各特定サービスの提供者は、チャンネルサービスにおいて、チャンネルを開設することができる。開設されるチャンネルは、特定サービス又は提供者に関する情報が交換されてもよい。例えば、このチャンネルは、特定サービス以外でその提供者が提供するサービス又は商品に関する情報が交換されてもよい。或いは、このチャンネルは、提供者が開催するイベント又は参加するイベントに関する情報が交換されてもよい。提供者により指定される領域は、特定サービス又は提供者に関連する物事がある場所を含んでもよいし、そのようなサービス又は商品が提供される場所を含んでもよいし、そのようなイベントが開催される場所を含んでもよい。
或るチャンネルが、特定サービスの提供者により開設されたチャンネルである場合、ユーザがその特定サービスの会員であることを条件として、指定された領域に入ると、そのユーザは、そのチャンネルに参加登録することができる。前述したように、指定された領域内に行ったユーザは、その領域内の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザである蓋然性が高い。しかしながら、特段の制約がないと、誰もがその領域内に行くことができる。そのため、チャンネルに参加しようとするユーザのうち何人かは、その物事にさほど関心がない場合もある。その一方で、特定サービスの会員は、そのサービスの提供者又はその提供者に関連する物事に関心を有する蓋然性が高い。そのため、指定された領域内に行った会員は、その領域内の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザである蓋然性が高い。従って、特定サービスの提供者に関連する特定の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザでコミュニティを形成することができる。また、特定サービスの提供者は、追加的な設備投資をしなくても、そのサービスの会員に対して、その提供者に関連するチャンネルを提供することができる。
特定サービスの提供者以外の誰かが開設したチャンネルに参加登録するために、ユーザは、例えば開設者により指定された領域に行く必要がある。しかしながら、ユーザは、何れかの特定サービスの会員である必要はない。特定サービスの提供者以外の誰かが開設したチャンネルに参加登録する方法についての詳細な説明は省略する。
センターサーバ1又はシステムSは、特定サービスの提供者により開設されたチャンネルへ情報を投稿する権限を有するユーザに、そのチャンネルを提供する。このサービスは、チャンネルサービスにおける一部のサービスである。具体的に、センターサーバ1は、ユーザによる情報の投稿を可能とする。センターサーバ1は、チャンネルへ情報を投稿する権限を有するユーザを、第1ユーザIDを用いて識別する。チャンネルサービスに投稿された情報の閲覧は、投稿権限を有するユーザのみが可能であってもよいし、全ユーザが可能であってもよい。
チャンネルの開設時、開設者は、領域に加えて、参加登録可能期間の指定が可能であってもよい。参加登録可能期間は、例えば、そのチャンネルで情報交換される対象となる物事がある時期に対応してもよい。この場合、参加登録可能期間内に指定された領域内に入ったユーザのみ、そのチャンネルへの参加登録が可能である。例えば、開催期間や日時等が決まっているイベントが起こる場所や、営業時間が決められている場所等に対して領域を指定する場合に、その期間や日時等に応じた参加登録可能期間を指定するとよい。
[1−2.センターサーバの構成]
次に、センターサーバ1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、センターサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、位置情報DB14b、チャンネルDB14c、領域DB14d、投稿情報DB14e等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図3は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、システムSのユーザに関する会員情報がユーザごとに記憶されている。具体的に、会員DB14aには、会員情報として、第1ユーザID、第1パスワード、ニックネーム、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、住所、嗜好情報、通知チャンネルリスト、参加チャンネルリスト等の情報が関連付けて記憶される。嗜好情報は、ユーザの嗜好を示す情報である。例えば、嗜好情報は、ユーザが好きなジャンルやカテゴリ等のリストを含んでもよい。通知チャンネルリストは、例えばユーザにより登録されたチャンネルのチャンネルIDのリストである。チャンネルIDは、システムSにおいて、チャンネルを識別するための識別情報である。通知チャンネルリストにチャンネルIDが追加されたチャンネルについて指定された領域にユーザが入った場合、そのチャンネルへの参加登録可能である旨の通知がユーザに通知されてもよい。参加チャンネルリストは、ユーザが参加しているチャンネルのチャンネルIDのリストである。
位置情報DB14bには、ユーザ端末3の位置情報が、ユーザごとに記憶される。具体的に、位置情報DB14bには、位置情報として、第1ユーザID、記録日時、及び端末位置情報が関連付けて記憶される。第1ユーザIDは、ユーザ端末3を利用するユーザを示す。記録日時は、位置情報がユーザ端末3によって記録された日時である。端末位置情報は、例えばユーザ端末の位置を示す経緯度であってもよい。ユーザごとに、最新の位置情報のみが記憶されてもよいし、複数時点で取得された位置情報が、位置情報の履歴として記憶されてもよい。
チャンネルDB14cには、開設されたチャンネルに関するチャンネル情報が、チャンネルごとに記憶される。具体的に、チャンネルDB14cには、チャンネル情報として、チャンネルID、開設者ID、キャンペーンID、チャンネル名、チャンネル概要、タグ情報、領域ID、参加登録可能期間、公開種別、ログインURL(Uniform Resource Locator)、参加者リスト等が関連付けて記憶される。これらの情報のうち、キャンペーンID、チャンネル名、チャンネル概要、タグ情報、参加登録可能期間、公開種別及びログインURLは、チャンネルの開設者によって設定可能である。キャンペーンIDは、サービスシステムSBにおいて、チャンネルIDにより示されるチャンネル、そのチャンネルで情報交換がされる対象を識別するための識別情報である。特定サービスの提供者は、複数のチャンネルを開設することができる。その場合に、サービスシステムSBにおいて、個々のチャンネルは、キャンペーンとして、キャンペーンIDで識別される。特定サービスの提供者が複数のチャンネルを開設しない場合、チャンネルDB14cにキャンペーンIDが記憶されなくてもよい。開設者IDは、開設者を識別する識別情報である。開設者が特定サービスの提供者である場合、開設者IDは、サービスシステムSBを識別するための識別情報であってもよい。タグ情報は、チャンネルに関連するジャンルやキーワード等のリストである。領域IDは、開設者により指定された領域を示す領域情報を識別する識別情報である。参加登録可能期間は、開設者の選択に応じて、チャンネルDB14cに記憶されたり記憶されなかったりする。公開種別は、チャンネルに投稿された情報を、そのチャンネルに参加していないユーザに対して公開するか否かを示す。ログインURLは、ユーザがサービスシステムSBによるログイン認証を受けるために、ユーザ端末3がアクセスするサービスシステムSBを示すURLである。参加者リストは、チャンネルに参加しているユーザのリストである。参加者リストは、少なくとも一の参加者情報を含む。各参加者情報は、第1ユーザID及びアクセストークンを含む。第1ユーザIDは、チャンネルに参加登録しているユーザを示す。アクセストークンは、第1ユーザIDにより示されるユーザが、開設者IDから特定される特定サービスの利用権限を有することが認証されたことを示す。このアクセストークンは、サービスシステムSBにより生成される。特定サービスの会員ごとに、異なるアクセストークンが生成される。アクセストークンは、第1ユーザIDにより示されるユーザが有する第2ユーザIDとは異なる情報である。
領域DB14dには、チャンネルの開設者により指定された領域を示す領域情報が記憶される。具体的に、領域DB14dには、指定された領域ごとに、領域ID及び領域情報等が関連付けて記憶される。チャンネルに対応する領域は、そのチャンネルで情報交換される対象となる物事がある場所を含んでもよい。領域情報は、チャンネルの開設者により指定された領域を示す。例えば、指定された領域が円形の領域である場合、領域情報は、中心点の経緯度及び半径を含んでもよい。或いは、領域情報は、領域の境界を構成する各線分の経緯度を含んでもよい。或いは、領域情報は、地名や住所等を含んでもよい。
投稿情報DB14eには、チャンネルに投稿された情報が記憶される。具体的に、投稿情報DB14eには、チャンネルID、第1ユーザID、投稿日時、投稿情報等が関連付けて記憶される。チャンネルIDは、投稿先のチャンネルを示す。第1ユーザIDは、投稿者を示す。投稿情報は、投稿された情報である。投稿情報の例として、静止画、動画、音声、テキスト等が挙げられる。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、システムSに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、ネットワークNWを介してオンラインショッピングサーバ2やユーザ端末3と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1−3.センターサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、図4乃至図8を用いて、センターサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図4は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図4に示すように、チャンネル情報取得部111、チャンネル情報登録部112、位置情報取得部113、認証制御部114、認証結果取得部115、投稿権限付与部116、チャンネル情報提供部117等として機能する。
チャンネル情報取得部111は、チャンネルの開設を要求する開設者により指定された領域を示す領域情報を含むチャンネル情報を取得する。開設者が、特定サービスの提供者である場合、チャンネル情報取得部111は、その提供者により指定された領域を示す領域情報を取得する。この場合、管理端末2−3を操作することにより、開設者は領域を指定することが可能であってもよい。例えば、管理端末2−3の画面に地図が表示される。開設者は、地図をスクロールさせることができる。開設者は、地図上に、領域の中心点を指定する。また、開設者は、領域の半径を指定する。なお、領域の形状は円に限定されない。例えば、領域の形状は、楕円、正方形、長方形、菱形等であってもよい。また、領域の指定方法は、別の方法であってもよい。例えば、地図の上をユーザが指やマウスポインタ等でなぞることにより、領域の境界線が描画及び指定されてもよい。或いは、領域の中心地点として、住所、施設名、建物名、ランドマーク名等の指定が可能であってもよい。また、領域の指定方法が開設者により選択可能であってもよい。開設者は、更にキャンペーンID等のチャンネル情報を入力してもよい。管理端末2−3は、中心点の経緯度及び半径を含む領域情報と、入力されたチャンネル情報をセンターサーバ1へ送信する。これらの情報は、サーバ2−1を介してセンターサーバ1へ送信されてもよい。また、キャンペーンIDは、サーバ2−1が自動的に生成してもよい。
チャンネル情報登録部112は、チャンネル情報取得部111により取得された領域情報と、開設が要求されたチャンネルを識別するチャンネルIDと、を関連付けて記憶部14に記憶させる。例えば、チャンネル情報登録部112は、開設されるチャンネルのために新しいチャンネルIDを決定し、指定された領域のために新しい領域IDを決定する。チャンネル情報登録部112は、決定されたチャンネルID及び領域IDを含むチャンネル情報をチャンネルDB14cに記憶させる。開設者により指定された参加登録可能期間が、チャンネル情報取得部111により取得された場合、チャンネル情報登録部112は、参加登録可能期間とチャンネルIDと領域IDとを関連付けて記憶部14に記憶させる。また、チャンネル情報登録部112は、領域IDと領域情報とを関連付けて領域DB14dに記憶させる。
なお、一のチャンネルに対して複数の領域を開設者が指定可能なように、チャンネル情報取得部111及びチャンネル情報登録部112が構成されてもよい。また、チャンネルの開設後、一のチャンネルに対する領域の追加又は削除が可能なように、チャンネル情報取得部111及びチャンネル情報登録部112が構成されてもよい。
位置情報取得部113は、ユーザ端末3の位置を示す位置情報を取得する。例えば、ユーザ端末3にインストールされた専用アプリに従って、各ユーザ端末3はバックグラウンドで定期的に(例えば、5分間隔、10分間隔等)、GPS等を利用してそのユーザ端末3の位置情報を取得する。例えば、そのユーザ端末3を利用するユーザの通知チャンネルリストに1以上のチャンネルIDが含まれている場合にのみ、ユーザ端末3は定期的に端末位置情報を取得してもよい。或いは、ユーザ端末3は、チャンネルリストにチャンネルIDが含まれているか否かに関わらず、定期的に端末位置情報を取得してもよい。また、ユーザ端末3は、専用アプリが起動したタイミング等に位置情報を取得してもよい。定期的な位置情報の取得間隔では、領域に入っている間に位置情報を取得することができない場合であっても、ユーザが専用アプリを起動することで、チャンネルへの参加登録が可能となる。ユーザ端末3は、端末位置情報を取得するごとに、現在日時を記録日時として取得する。ユーザ端末3は、端末位置情報、記録日時及びそのユーザ端末3を利用するユーザの第1ユーザIDを含む位置情報を、センターサーバ1へ送信する。ユーザ端末3が位置情報をリアルタイムで送信する場合、ユーザ端末3が記録日時を決定するのではなく、位置情報取得部113が記録日時を決定してもよい。例えば、位置情報取得部113は、記録日時として、位置情報の受信日時を決定してもよい。位置情報取得部113は、ユーザ端末3から送信されてきた位置情報を位置情報DB14bに記憶してもよい。なお、位置情報は、少なくとも端末位置情報を含んでいればよい。位置情報取得部113は、各ユーザ端末3について、最新の位置情報のみが位置情報DB14bに記憶されるようにしてもよいし、位置情報の履歴が記憶されるようにしてもよい。例えば、位置情報取得部113は、ユーザ端末3から位置情報を取得するごとに、この位置情報を位置情報DB14bに追加してもよい。そして、位置情報取得部113は、必要に応じて位置情報DB14bから位置情報の履歴を取得してもよい。或いは、ユーザ端末3が位置情報の履歴を記憶してもよい。そして、位置情報取得部113は、ユーザ端末3から位置情報の履歴を取得してもよい。
認証制御部114は、位置情報取得部113により取得された位置情報により示されるユーザ端末3の位置が、記憶部14に記憶された領域情報により示される領域に含まれる場合、サービスシステムSBに、そのユーザ端末3を利用するユーザが特定サービスの利用権限を有することを確認するためのユーザ認証を実行させる。この処理は、特定サービスの会員のみをチャンネルに参加登録させるための処理である。
例えば、認証制御部114は、ユーザ端末3が位置する領域に対応するサービスシステムSBのログインURLを、ユーザ端末3へ送信してもよい。ユーザ端末3は、ログインURLを用いて、対応するサービスシステムSBのサーバ2−1にアクセスする。サーバ2−1は、ログイン画面の情報をユーザ端末3へ送信する。ログイン画面において、ユーザは、第2ユーザID及び第2パスワードを入力する。サーバ2−1は、入力された第2ユーザID及び第2パスワードと、サービス会員DB2−2と、を比較して、ユーザ認証を行う。
認証結果取得部115は、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した場合、サービスシステムSBから、ユーザが特定サービスの利用権限を有することが認証されたことを示す情報を取得する。サーバ2−1は、ユーザ認証が成功すると、この情報をセンターサーバ1へ送信する。この情報は、例えばユーザが認証されたことを単に示す情報であってもよいし、アクセストークンであってもよい。アクセストークンは、サーバ2−1が生成してもよい。サーバ2−1は、或るユーザのためにアクセストークンを生成するとき、そのユーザの第2ユーザIDとは異なるアクセストークンであって、且つ他のユーザのために生成されたアクセストークンとは異なるアクセストークンを生成する。従って、アクセストークンにより、特定サービスの利用権限を有することが認証されたユーザを、サービスシステムSBにおいて識別することができる。アクセストークン又はユーザが認証されたことを示す情報は、そのユーザの第2ユーザIDとは異なる情報である。従って、特定サービスにおけるユーザの個人情報がサービスシステムSBの外部に漏れることが防止される。
投稿権限付与部116は、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した場合、チャンネルへ情報を投稿する権限をユーザに付与する処理を実行する。例えば、投稿権限付与部116は、認証結果取得部115によりアクセストークン又はユーザが認証されたことを示す情報が取得された場合、投稿権限をユーザに付与してもよい。この権限は、ユーザ端末3がその領域内に位置しているか否かに関わらず情報の投稿が可能な権限であってもよい。
特定サービスの提供者は、その提供者又は特定サービスに関連する物事がある領域を予め指定するものと考えられる。また、指定された領域内にユーザが行くことは、ユーザが特定のチャンネルを利用するための条件の一つである。そのため、そのチャンネルは、領域内にあるその物事に関連するものと考えられる。特に、本実施形態においては、特定サービスの提供者によりチャンネルが開設されるので、そのチャンネルは、領域内にあるその物事に関連する。その特定サービスの会員は、その提供者又は特定サービスに関連する物事に関心を有するものと考えられる。従って、特定サービスの提供者により指定された領域内に行く会員は、その物事に関心を有すからこそ、その領域内に行く蓋然性が高い。そのため、チャンネルに関連する対象への関心度が或る程度以上に高いユーザにそのチャンネルへ情報を投稿する権限を付与することができる。
また、チャンネルの利用権限を獲得するためには、ユーザは、第1ユーザID、第2ユーザID及びユーザ端末3の位置情報という3個の情報をセンターサーバ1へ送信する必要がある。しかしながら、位置情報は、ユーザ端末3により自動的に取得されてセンターサーバ1へ送信される。そのため、ユーザは、チャンネルサービスへのログインの際に、第1ユーザIDを入力し、サービスシステムSBによるユーザ認証の際に、第2ユーザIDを入力すればよい。従って、ユーザは、2個の手順を踏めばよい。これにより、ユーザの手間を軽減することができる。また、専用アプリに入力された第1ユーザIDは、ユーザ端末3に記憶されてもよい。チャンネルサービスへのログインの際、ユーザ端末3は、記憶された第1ユーザIDを自動的にセンターサーバ1へ送信してもよい。この場合、ユーザは、第2ユーザIDのみを入力すればよい。
情報を投稿可能な権限を付与する処理は、例えば、投稿可能な権限が付与されるユーザの第1ユーザIDと、投稿可能なチャンネルのチャンネルIDとを関連付けることであってもよい。この関連付けを参照することにより、特定のチャンネルに対して特定のユーザに投稿を許可するか否かを制御することができる。この関連付けは、例えばチャンネルDB14cにおいて、チャンネルIDに関連付けられた参加者リストに、参加者の第1ユーザIDが追加されることであってもよい。或いは、関連付けは、会員DB14aにおいて、第1ユーザIDに関連付けられた参加チャンネルリストに、ユーザが参加登録したチャンネルのチャンネルIDが追加されることであってもよい。
投稿権限付与部116は、最新の位置情報により示されるユーザ端末3の位置が、領域情報により示される領域に含まれる場合にのみ、投稿権限を付与してもよい。すなわち、投稿権限付与部116は、指定された領域にユーザがいる間にそのユーザが参加登録を要求した場合にのみ、投稿権限を付与してもよい。或いは、投稿権限付与部116は、位置情報取得部113により取得された位置情報の履歴のうち少なくとも何れかの位置情報により示されるユーザ端末3の位置が、領域情報により示される領域に含まれる場合に、投稿権限を付与してもよい。すなわち、投稿権限付与部116は、指定された領域からユーザが出た後に、そのユーザが参加登録を要求した場合にも、投稿権限を付与してもよい。
サービスシステムSBによるユーザ認証が失敗した場合、例えば、サーバ2−1が、ログイン画面を再度ユーザ端末3に表示させてもよい。或いは、センターサーバ1が、チャンネルへの参加登録が失敗した旨のメッセージをユーザ端末3に表示させてもよい。
図5は、ユーザが参加登録を行う様子の一例を示す図である。自動車を製造販売するXYZ社は、XYZ自動車サービスを提供している。このサービスは、XYZ社の自動車の購入者に対するアフターサービスの提供や、XYZ社に関連するイベント情報の提供を含む。XYZ自動車サービスには、XYZ社製の自動車を所有するユーザのみが参加可能であってもよい。ユーザは、サーバ2−1にアクセスして第2ユーザID及び第2パスワードを登録することにより、XYZ自動車サービスの会員として登録されてもよい。図5に示すように、あるとき、自動車関連イベントが施設F1で開催される。イベント期間中、施設F1には、XYZ社のブースが置かれている。XYZ社は、施設F1を囲む領域R1を指定して、自動車関連イベント(特にXYZ社のブース)に関する情報を交換するためのチャンネルC1を開設した。ユーザU1は、ユーザ端末3−1を携帯している。ユーザU1は、XYZ自動車サービスに予め会員登録されている。ユーザU1は、A地点からB地点に移動した。B地点は領域R1外にある。従って、ユーザU1はチャンネルC1に参加登録することはできない。その後、ユーザU1は領域R1内に移動した。この時点で、ユーザU1は、チャンネルC1に参加登録することができる。その後、ユーザU1はC地点に移動した。C地点は領域R1外であるものの、ユーザU1はチャンネルへC1の情報の投稿が可能である。特定サービスの利用権限を有し、且つそのサービスの提供者により指定された領域内に行ったユーザは、その領域内にある物事、すなわち提供者に関連する物事に或る程度以上関心を持つ蓋然性が高い。ユーザがその物事に或る程度以上の関心を持つということが明らかになれば、ユーザが投稿可能な場所を限定する必要はない。一方、ユーザU2は、ユーザ端末3−2を携帯している。ユーザU2は、XYZ自動車サービスに会員登録していない。ユーザU2は、D地点から領域R1内に移動した。しかしながら、ユーザU2は、チャンネルC1に参加登録することはできない。
開設者により参加登録可能期間が指定されていた場合、投稿権限付与部116は、位置情報取得部113により取得された位置情報により示されるユーザ端末3の位置が、チャンネルDB14cに記憶された領域情報により示される領域に含まれ、且つ、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功し、なお且つ、その位置情報により示される位置にユーザ端末3が位置していた時期が、領域情報と関連付けて記憶された参加登録可能期間に含まれる場合に、上述の権限であって、参加登録可能期間内及び参加登録可能期間の経過後の何れにおいても情報の投稿が可能な権限をユーザに付与する処理を実行してもよい。
図6は、参加登録可能期間と投稿可能期間の関係の一例を示す図である。例えば、図5を用いて説明したXYZ社は、自動車関連のイベントの開始日時及び終了日時を、参加登録可能期間の開始日時及び終了日時として指定した。ユーザU1は、自動車に興味があるので、そのイベントに参加するために施設F1へ行った。このとき、参加登録可能期間内であるので、図6に示すように、ユーザは参加登録を行った。参加登録を行った時点から、そのチャンネルへの投稿が可能である。そして、参加登録可能期間が経過した後も投稿が可能である。
上述のイベントのように、興味の対象となり得ることが起こる時期が予め決まっている場合がある。その時期にユーザがその場所に行くことによって、ユーザが或る程度以上の関心を持つとことが分かる。参加登録可能期間は、そのために指定可能となっている。特定のことに参加者が或る程度以上の関心を持つということが明らかになれば、投稿可能な期間を限定する必要はない。なお、チャンネル自体の存続期間は開設者により指定可能であってもよい。
チャンネル情報提供部117は、チャンネルに関する情報をユーザ端末3に表示させる。表示される情報の例として、チャンネルの検索結果、チャンネルDB14cに記憶されているチャンネル情報、チャンネルに投稿された情報等が挙げられる。図7及び図8は、専用アプリにおける画面例を示す図である。例えば、専用アプリを利用したチャンネルの検索が可能であってもよい。例えば、検索条件として、ジャンル、タグ、キーワード、住所、地域等の入力が可能であってもよい。チャンネル情報提供部117は、検索条件に合致するチャンネルを検索して、検索結果をユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3は、検索されたチャンネルの一覧を表示したり、検索されたチャンネルを示すアイコン等を地図に重畳して表示したりする。ユーザが、検索されたチャンネルの中から何れかのチャンネルを選択することに基づいて、図7に示すように、ユーザ端末3はチャンネル内画面100−1を表示する。或いは、サービスシステムSBから特定サービスの会員のユーザ端末3に対して、電子メール、インスタントメッセージ、ウェブページ又はその他の手段を通じて、対応するチャンネルに参加するための情報が提供されてもよい。ユーザ端末3に表示されたその情報をユーザが選択することによって、ユーザ端末3はチャンネル内画面100−1を表示してもよい。
チャンネル内画面100−1は、チャンネル情報領域110を含む。チャンネル情報領域110には、本来チャンネルに関する様々な情報が表示される。例えば、ユーザが画面をスクロールすることにより、チャンネルに投稿された情報が表示される。しかしながら、現時点でユーザがチャンネルに参加登録していない場合、こうした情報をユーザが認識することができないように、チャンネル情報領域110にはぼかし処理が施されてもよい。ユーザは、投稿された情報を見ることも、投稿することもできない。
ここで、ユーザ操作により、ユーザ端末3はチャンネル登録画面200を表示してもよい。チャンネル登録画面200には、チャンネルに参加登録するためには、ユーザがそのチャンネルに対応する特定サービスの会員であることが必要であり、且つ指定された領域にユーザが入ることが必要である旨のメッセージが表示される。また、チャンネル登録画面200には、ユーザ端末3の現在位置から指定された領域までの距離が表示されてもよい。また、チャンネル登録画面200には、通知登録ボタン210が表示される。通知登録ボタン210は、ユーザ端末3が指定された領域に入った場合にシステムSから通知をしてもらうように登録を行うためのボタンである。ユーザが通知登録ボタン210を押下すると、センターサーバ1は、そのユーザの通知チャンネルリストに、情報が表示されたチャンネルのチャンネルIDを追加する。
通知登録ボタン210を押下した時点は、ユーザがチャンネルに参加したいと思っていることが判明する時点である。チャンネルに参加したいと思った時点でユーザがチャンネルの領域外にいる場合であって、ユーザ端末3がこれまでに位置情報を定期的にセンターサーバ1へ送信していない場合、ユーザ端末3は、定期的な位置情報の送信を開始してもよい。また、ユーザ端末3がこれまでに位置情報を定期的に送信していた場合、ユーザ端末3は、位置情報を取得して送信する時間間隔を短くしてもよい。
その後、ユーザはユーザ端末3を携帯して、指定された領域に入る。すると、図8に示すように、ユーザ端末3は、通知画面300を表示する。通知画面300には、ユーザが登録したチャンネルの領域に入った旨を示すメッセージ310が表示される。また、通知画面300には、参加登録ボタン320が表示される。ユーザが参加登録ボタン320を押下すると、サービスシステムSBは、特定サービスにログインするためのログイン画面400をユーザ端末3に表示させる。ログイン画面400は、ログインID入力欄410、パスワード入力欄420及び送信ボタン430を含む。ユーザは、ログインID入力欄410に第2ユーザIDを入力し、パスワード入力欄420に第2パスワードを入力する。そして、ユーザが送信ボタン430を押下すると、サービスシステムSBは、ユーザ認証を実行する。
サービスシステムSBによるユーザ認証が成功すると、ユーザ端末3は、チャンネル内画面100−2を表示する。チャンネル内画面100−2は、チャンネル情報領域110を含む。この場合のチャンネル情報領域110には、チャンネルに関する様々な情報が明確に表示される。また、チャンネル情報領域110は、投稿欄120を含む。投稿欄120は、投稿する情報としてテキストを入力したり、投稿する静止画や画像を選択したりするための領域である。ユーザは投稿欄120に対する操作により、情報を投稿することができる。
図7に示すチャンネル内画面100−1は、チャンネルの公開種別が「非公開」である場合の画面例である。公開種別が「公開」であるチャンネルに参加登録していないユーザに対して、ユーザ端末3は、チャンネル情報領域110に、チャンネルに関する情報を明確に表示する一方で、投稿欄120を表示させなくてもよい。
チャンネルへ情報を投稿する権限を付与した後、投稿権限付与部116は、ユーザがそのチャンネルを利用しようとするごとに又そのチャンネルに情報を投稿しようとするごとに、サービスシステムSBによりユーザ認証を実行させる必要はない。しかしながら、投稿権限付与部116は、サービスシステムSBによりユーザ認証を実行させてもよい。投稿権限付与部116は、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した場合、そのチャンネルの利用をユーザに許可してもよい。この場合、投稿権限付与部116は、アクセストークンを用いてもよい。そのため、認証結果取得部115は、サービスシステムSBから取得したアクセストークンを、チャンネルDB14cに記憶させておく。認証制御部114は、ユーザがチャンネルを利用する場合、チャンネルDB14cに記憶されたアクセストークンを、サービスシステムSBへ送信する。送信されたトークンに基づいてサービスシステムSBによりユーザが認証された場合、投稿権限付与部116は、チャンネルの利用をユーザに許可する処理を実行する。サービスシステムSBによるユーザ認証は、例えばサーバ2−1により実行される。サーバ2−1は、センターサーバ1から受信されたアクセストークンが、特定サービスにおいて実在する会員のアクセストークンであるか否かを判定する。受信されたアクセストークンが会員のアクセストークンである場合、ユーザ認証は成功する。チャンネルの利用をユーザに許可する処理の例として、ユーザ認証が成功したことを示す認証結果を、ユーザ端末3へ送信することが挙げられる。この認証結果に応じて、ユーザ端末3は、チャンネル内画面100−2を表示する。ユーザ認証が失敗した場合、投稿権限付与部116は、ユーザ認証が失敗したことを示す認証結果を、ユーザ端末3へ送信する。この認証結果に応じて、ユーザ端末3は、チャンネル内画面100−1を表示する。
トークンを用いたユーザ認証を行うことで、セキュリティを強化することができる。また、ユーザは、第2ユーザID及び第2パスワードを入力する必要がない。更に、投稿権限付与時には特定サービスの会員であったユーザが、その後に特定サービスを退会した場合に、退会したユーザによるチャンネルの利用を禁止又は制限することができる。これは、特定サービスの会員のみがチャンネルに参加可能としている趣旨に沿う。例えば、サーバ2−1は、投稿権限付与のために生成したアクセストークンを、対応するユーザの第2ユーザIDに関連付けて、サービス会員DB2−2に記憶させてもよい。ユーザが退会すると、サーバ2−1は、そのユーザの第2ユーザID、第2パスワード及びアクセストークンを、サービス会員DB2−2から削除してもよい。
[1−4.システムの動作]
次に、システムSの動作について、図9乃至図11を用いて説明する。図9乃至図11は、本実施形態に係るシステムSの動作の一例を示すシーケンス図である。センターサーバ1のシステム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、図9乃至図11に示すセンターサーバ1の処理を実行する。
図9に示すように、特定サービスの提供者は、新しいチャンネルC1を開設するため、管理端末2−3に領域情報を入力する。また、提供者は、キャンペーンID、チャンネル名、チャンネル概要、タグ情報、参加登録可能期間及び公開種別を含むチャンネル情報を入力する。これに応じて、サービスシステムSBは、入力された領域情報及びチャンネル情報をセンターサーバ1へ送信する(ステップS1)。
センターサーバ1において、チャンネル情報取得部111が領域情報及びチャンネル情報を受信すると、チャンネル情報登録部112は、新しい領域IDを生成する。チャンネル情報登録部112は、受信された領域情報を新しい領域IDに関連付けて領域DB14dに記憶させる(ステップS2)。次いで、チャンネル情報取得部111は、新しいチャンネルIDを生成する。チャンネル情報登録部112は、新しいチャンネルID及び領域IDに関連付けて、チャンネル情報をチャンネルDB14cに記憶させる(ステップS3)。
その後、ユーザU1は、ユーザ端末3−1を操作して、専用アプリを起動させる。ユーザ端末3−1は、専用アプリのログイン画面を表示する。ユーザU1は、第1ユーザID及び第1パスワードを入力する(ステップS4)。ユーザ端末3−1は、入力された第1ユーザID及び第1パスワードを、センターサーバ1へ送信する(ステップS5)。
センターサーバ1において、認証制御部114は、ユーザ端末3−1から受信した第1ユーザID及び第1パスワードを用いて、ユーザ認証を実行する。そして、認証制御部114は、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS6)。例えば、認証制御部114は、受信された第1ユーザIDと第1パスワードとの組み合わせと同一の組み合わせが、会員DB14aに記憶されているか否かを判定する。ユーザ認証が失敗した場合(ステップS6:NO)、認証制御部114は、ログインを拒否する。ユーザ認証が成功した場合(ステップS6:YES)、認証制御部114は、ログイン完了通知をユーザ端末3−1へ送信する(ステップS7)。
ログイン完了通知を受信すると、ユーザ端末3−1は、専用アプリのメインの画面を表示する。なお、ユーザ端末3は、入力された第1ユーザID及び第1パスワードを、ユーザ端末3のメモリに記憶させてもよい。その後、専用アプリが起動されると、ユーザ端末3は、メモリに記憶された第1ユーザID及び第1パスワードをセンターサーバ1へ送信する。従って、一旦入力した後、ユーザは第1ユーザID及び第1パスワードを再度入力する必要はない。
その後、ユーザU1は、チャンネルC1を選択する。これに応じて、ユーザ端末3−1は、チャンネル内情報の要求を、センターサーバ1へ送信する(ステップS8)。チャンネル内情報の要求は、選択されたチャンネルC1のチャンネルIDを含む。これに応じて、チャンネル情報提供部117は、チャンネルDB14cから、チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられた情報を取得する。また、チャンネル情報提供部117は、チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられた参加者リストが、ユーザU1のユーザIDを含むか否かを判定する。この時点で、参加者リストはユーザU1のユーザIDを含まないので、チャンネル情報提供部117は、取得したチャンネルC1に関する情報と、「未参加」を示す参加状態とをユーザ端末3−1へ送信する(ステップS9)。ユーザ端末3−1は、センターサーバ1から受信した情報に基づいて、チャンネル内画面100−1を表示する(ステップS10)。ここで、参加状態が「未参加」であるため、ユーザ端末3−1は、投稿欄120を表示しない。次いで、ユーザU1による操作に応じて、ユーザ端末3−1は、チャンネル登録画面200を表示する。ユーザU1は、通知登録ボタン210を押下する。これに応じて、ユーザ端末3−1は、通知登録要求を送信する(ステップS11)。通知登録要求を受信したセンターサーバ1は、ユーザU1のユーザIDに関連付けて会員DB14aに記憶されている通知チャンネルリストに、ユーザU1により選択されたチャンネルC1のチャンネルIDを追加する(ステップS12)。
その後、図10に示すように、ユーザ端末3−1は、定期的に、その時点におけるユーザ端末3−1の位置情報をセンターサーバ1へ送信する(ステップS101)。認証制御部114は、位置情報を受信するたびに、ユーザ3−1の位置が、指定された領域に含まれるか否かを判定する(ステップS102)。例えば、認証制御部114は、ユーザU1のユーザIDに関連付けて会員DB14aに記憶されている通知チャンネルリストから、チャンネルC1のチャンネルIDを取得する。認証制御部114は、取得されたチャンネルIDに関連付けられたチャンネル情報を、チャンネルDB14cから取得する。認証制御部114は、取得されたチャンネル情報に含まれる領域IDに関連付けられた領域情報を、領域DB14dから取得する。そして、認証制御部114は、ユーザ端末3から受信された位置情報により示されるユーザ端末3の位置が、取得された領域情報により示される領域内であるか否かを判定する。具体的に、認証制御部114は、領域情報に含まれる中心地点から位置情報に含まれる端末位置情報に示されるユーザ端末3の位置までの距離を算出する。算出された距離が、領域情報に含まれる半径を超える場合、認証制御部114は、ユーザ端末3の位置が領域内ではないと判定する(ステップS102:NO)。この場合、認証制御部114は、ユーザU1へ投稿権限を付与することを拒否する。一方、算出された距離が、領域情報に含まれる半径以下である場合、認証制御部114は、ユーザ端末3の位置が領域内であると判定する(ステップS102:YES)。この場合、認証制御部114は、領域侵入通知をユーザ端末3へ送信する(ステップS103)。領域侵入通知は、チャンネルC1のチャンネル名、チャンネルID等を含む。
なお、チャンネル情報が参加登録可能期間を含む場合、認証制御部114は、ユーザ端末3−1の位置が領域内であると判定された位置情報から記録日時を取得する。認証制御部114は、取得された記録日時が、参加登録可能期間内であるか否かを判定する。記録日時が参加登録可能期間外である場合、認証制御部114は、ユーザU1へ投稿権限を付与することを拒否する。一方、記録日時が参加登録可能期間内である場合、認証制御部114は、領域侵入通知をユーザ端末3へ送信する(ステップS103)。
領域侵入通知を受信することに応じて、ユーザ端末3は、通知画面300を表示する。ここで、ユーザU1が参加登録ボタン320を押下すると、ユーザ端末3−1は、領域侵入通知に含まれるチャンネルIDを設定した参加登録要求をセンターサーバ1へ送信する(ステップS104)。
参加登録要求を受信することに応じて、認証制御部114は、サービスシステムSBによるユーザ認証を実行させるために、チャンネル情報に含まれるキャンペーンID及びログインURLをユーザ端末3−1へ送信する(ステップS105)。キャンペーンID及びログインURLを受信したユーザ端末3は、ログインURLに基づいて、ログイン画面要求を、サービスシステムSBに含まれるサーバ2−1へ送信する(ステップS106)。これに応じて、サーバ2−1は、ログイン画面400の情報をユーザ端末3−1へ送信する(ステップS107)。
ユーザ端末3−1は、サーバ2−1から受信された情報に基づいて、ログイン画面400を表示する。ここで、ユーザは、第2ユーザID及び第2パスワードを入力する(ステップS108)。これに応じて、ユーザ端末3−1は、入力された第2ユーザID及び第2パスワード、ステップS106で受信されたキャンペーンID、及びメモリに記憶されている第1ユーザIDを、サーバ2−1へ送信する(ステップS109)。
これに応じて、サーバ2−1は、ユーザ端末3−1から受信した第2ユーザID、第2パスワード及びキャンペーンIDを用いて、ユーザ認証を実行する(ステップS110)。例えば、サーバ2−1は、受信されたキャンペーンIDが、このサーバ2−1を含むサービスシステムSBにより正規に生成されたキャンペーンIDであるか否かを判定する。受信されたキャンペーンIDが正規のキャンペーンIDではない場合、ユーザ認証は失敗する(ステップS110:NO)。一方、受信されたキャンペーンIDが正規のキャンペーンIDである場合、認証制御部114は、受信された第2ユーザIDと第2パスワードとの組み合わせと同一の組み合わせが、サービス会員DB2−2に記憶されているか否かを判定する。同一の組み合わせが記憶されていない場合、ユーザ認証は失敗する(ステップS110:NO)。ユーザ認証が失敗した場合、サーバ2−1は、第2ユーザID及び第2パスワードを再度入力するよう促すメッセージをユーザ端末3−1へ送信する。一方、同一の組み合わせが記憶されている場合、ユーザ認証は成功する(ステップS110:YES)。この場合、サーバ2−1は、新しいアクセストークンを生成する。サーバ2−1は、ユーザ端末3−1から受信されたキャンペーンID、及び生成されたアクセストークンを、ユーザU1の第2ユーザIDに関連付けて、サービス会員DB2−2に記憶させる。また、サーバ2−1は、キャンペーンID、アクセストークン、及びユーザ端末3−1から受信された第1ユーザIDを、センターサーバ1へ送信する(ステップS111)。
アクセストークン等を受信すると、投稿権限付与部116は、チャンネルC1へ情報を投稿する権限をユーザU1に付与する処理を実行する(ステップS112)。例えば、センターサーバ1は、サーバ2−1から受信されたキャンペーンIDに関連付けてチャンネルDB14cに記憶されている参加者リストに、サーバ2−1から受信された第1ユーザID及びアクセストークンを追加する。また、投稿権限付与部116は、ユーザU1のユーザIDに関連付けて会員DB14aに記憶されている参加チャンネルリストに、チャンネルC1のチャンネルIDを追加してもよい。
次いで、チャンネル情報提供部117は、チャンネルDB14cから、ユーザU1が参加登録したチャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられた情報を取得する。チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられた参加者リストはユーザU1のユーザID及びアクセストークンを含むので、センターサーバ1は、更に、投稿情報DB14eから、チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられた情報を取得する。そして、チャンネル情報提供部117は、取得したチャンネルC1に関する情報と、「参加登録済」を示す参加状態とをユーザ端末3−1へ送信する(ステップS113)。
ユーザ端末3−1は、センターサーバ1から受信した情報に基づいて、チャンネル内画面100−2を表示する(ステップS114)。ここで、参加状態が「参加登録済」であるため、ユーザ端末3−1は、投稿欄120を表示する。その後、ユーザU1は、投稿欄120を操作することにより、投稿する情報を入力する。ユーザ端末3−1は、入力された情報を、投稿情報としてセンターサーバ1へ送信する(ステップS115)。センターサーバ1は、受信した投稿情報を、チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けて投稿情報DB14eに記憶させる(ステップS116)。その後、ユーザU1は専用アプリを終了させる。
情報の投稿からしばらくの時間が経過した後、図11に示すように、ユーザU1は、再度専用アプリを起動させる。これに応じて、ユーザ端末3−1は、メモリに記憶されている第1ユーザID及び第1パスワードを、センターサーバ1へ送信する(ステップS201)。これに応じて、認証制御部114は、ステップS6と同様に、ユーザ認証を実行し、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS202)。ユーザ認証が成功した場合(ステップS202:YES)、認証制御部114は、ログイン完了通知をユーザ端末3−1へ送信する(ステップS203)。
その後、ユーザU1は、チャンネルC1を選択する。これに応じて、ユーザ端末3−1は、チャンネル内情報の要求を、センターサーバ1へ送信する(ステップS204)。
チャンネル内情報の要求に応じて、認証制御部114は、チャンネルC1のチャンネルIDに関連付けられたチャンネル情報から、キャンペーンIDを取得する。また、認証制御部114は、このチャンネル情報に含まれる参加者リストから、ユーザU1のユーザIDに関連付けられたアクセストークンを取得する。認証制御部114は、取得されたキャンペーンID及びアクセストークンを、サーバ2−1へ送信する(ステップS205)。
サーバ2−1は、受信されたキャンペーンID及びアクセストークンに基づいて、ユーザ認証を実行する。そして、サーバ2−1は、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS206)。例えば、サーバ2−1は、受信されたキャンペーンIDに関連付けて、受信されたアクセストークンと同一のアクセストークンが、サービス会員DB2−2に記憶されているか否かを判定する。同一のアクセストークンが記憶されている場合、ユーザ認証は成功する(ステップS206:YES)。この場合、サーバ2−1は、認証成功応答をセンターサーバ1へ送信する(ステップS207)。
認証成功応答を受信することに応じて、チャンネル情報提供部117は、ステップS113と同様に、チャンネルC1に関する情報と、「参加登録済」を示す参加状態とをユーザ端末3−1へ送信する(ステップS208)。これに応じて、ユーザ端末3−1は、ステップS114と同様に、チャンネル内画面100−2を表示する(ステップS209)。
サーバ2−1において、同一のアクセストークンが記憶されていない場合、ユーザ認証は失敗する(ステップS206:NO)。この場合、サーバ2−1は、認証失敗応答をセンターサーバ1へ送信する。これに応じて、チャンネル情報提供部117は、ユーザ端末3−1によりチャンネル内画面100−1を表示させてもよい。或いは、チャンネル情報提供部117は、チャンネルC1への情報の投稿が不可能であることを示す情報を、ユーザ端末3−1へ送信してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、センターサーバ1が、特定サービスの提供者により指定された領域を示す領域情報を取得する。また、センターサーバ1が、取得された領域情報を記憶部14に記憶させる。また、センターサーバ1が、ユーザ端末3の位置を示す位置情報を取得する。また、センターサーバ1が、取得された位置情報により示される位置が、記憶された領域情報により示される領域に含まれる場合、その特定サービスを提供するためのサービスシステムSBに、そのユーザ端末3を利用するユーザが特定サービスの利用権限を有することを確認するためのユーザ認証を実行させる。また、センターサーバ1が、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した場合、特定サービスの提供者により開設された特定のチャンネルの利用権限をそのユーザに付与する処理を実行する。従って、チャンネルに関連する対象への関心度が或る程度以上に高いユーザにそのチャンネルの利用権限を付与することができる。
ここで、付与される権限は、ユーザ端末3が領域内に位置しているか否かに関わらず、その特定のチャンネルの利用が可能である権限であってもよい。この場合、チャンネルに関連する対象への関心度が或る程度以上に高いことが示されたユーザは、指定された領域から出た後も、ユーザはチャンネルを利用することができる。
また、付与される権限は、その特定のチャンネルへ情報を投稿する権限であってもよい。この場合、特定チャンネルで情報交換される対象への関心度が或る程度以上に高いユーザでそのチャンネルが形成されるようにすることができる。
また、サービスシステムSBによるユーザ認証は、ユーザが第2ユーザIDをユーザ端末3に入力することに基づいて実行されてもよい。また、センターサーバ1が、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した場合、そのユーザが特定サービスの利用権限を有することが認証されたことを示すアクセストークンであって、入力された第2ユーザIDと異なるアクセストークンを、サービスシステムSBから取得してもよい。また、センターサーバ1が、アクセストークンが取得された場合、特定サービスの利用権限をそのユーザに付与してもよい。この場合、チャンネルシステムSA自体は第2ユーザIDを取得しなくても、特定サービスにおけるユーザ認証の結果を取得することができる。そのため、ユーザの個人情報がサービスシステムSBの外部に漏れることを防止することができる。
ここで、センターサーバ1が、取得されたアクセストークンを記憶部14に記憶させてもよい。また、センターサーバ1が、ユーザがチャンネルを利用する場合、記憶されたアクセストークンを、サービスシステムSBに送信してもよい。また、センターサーバ1が、送信されたトークンに基づいてサービスシステムSBにより端末ユーザが認証された場合、特手のチャンネルの利用をそのユーザに許可する処理を実行してもよい。この場合、ユーザが第2ユーザIDを再度入力することなくして、チャンネルの利用時に、そのユーザがサービスシステムSBの利用権限を有することを確認することができる。
[1−5.他の実施形態]
上述した実施形態において、本発明の第1サービスは、チャンネルサービスにおいて、所定のチャンネルの提供に適用されていた。しかしながら、第1サービスは、所定のチャンネルの提供とは異なるサービスであってもよい。特定サービスの提供者により指定された領域に入ったユーザであって、且つサービスシステムSBによるユーザ認証が成功したユーザが利用可能であるサービスであれば、第1サービスは如何なるサービスであってもよい。第1サービスの例として、チャンネルサービスそれ自体、商品の販売、商品の売買仲介、サービスの予約仲介、コンテンツの提供、ソーシャルネットワーキングサービス、インターネットバンキング、決済サービス、情報検索サービス、ブログサービス等が挙げられる。ユーザは、予め第1サービスの会員ではなくてもよい。すなわち、そのユーザの第1ユーザIDが予め第1システムに登録されていなくてもよい。例えば、サービスシステムSBによるユーザ認証が成功した後に、第1サービスの利用権限を付与する処理として、そのユーザの第1ユーザIDが第1システムに登録されることにより、そのユーザが第1サービスの会員として登録されてもよい。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1サービスを提供するための第1システムであって、前記第1サービスの利用権限を有するユーザを、第1ユーザ識別情報を用いて識別する第1システムに含まれる権限付与装置において、前記第1サービスと異なる第2サービスの利用権限を有するユーザが、前記第2サービスを提供するための第2システムにより第2ユーザ識別情報を用いて識別され、前記第1ユーザ識別情報及び前記第2ユーザ識別情報は、互いに独立して前記第1システム及び前記第2システムにそれぞれ登録され、前記第2サービスの提供者により指定された領域を示す領域情報を取得する領域情報取得手段と、前記取得された領域情報を記憶手段に記憶させる領域情報記憶制御手段と、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記取得された位置情報により示される前記位置が、前記記憶された領域情報により示される前記領域に含まれる場合、前記端末装置を利用する端末ユーザが前記第2サービスの利用権限を有することを確認するためのユーザ認証を前記第2システムに実行させる制御手段と、前記第2システムによる前記ユーザ認証が成功した場合、前記第1サービスの利用権限を前記端末ユーザに付与する処理を実行する付与手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、第1サービスを提供するための第1システムであって、前記第1サービスの利用権限を有するユーザを、第1ユーザ識別情報を用いて識別する第1システムに含まれる権限付与装置により実行される権限付与方法において、前記第1サービスと異なる第2サービスの利用権限を有するユーザが、前記第2サービスを提供するための第2システムにより第2ユーザ識別情報を用いて識別され、前記第1ユーザ識別情報及び前記第2ユーザ識別情報は、互いに独立して前記第1システム及び前記第2システムにそれぞれ登録され、前記第2サービスの提供者により指定された領域を示す領域情報を取得する領域情報取得ステップと、前記取得された領域情報を記憶手段に記憶させる領域情報記憶制御ステップと、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記取得された位置情報により示される前記位置が、前記記憶された領域情報により示される前記領域に含まれる場合、前記端末装置を利用する端末ユーザが前記第2サービスの利用権限を有することを確認するためのユーザ認証を前記第2システムに実行させる制御ステップと、前記第2システムによる前記ユーザ認証が成功した場合、前記第1サービスの利用権限を前記端末ユーザに付与する処理を実行する付与ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、第1サービスを提供するための第1システムであって、前記第1サービスの利用権限を有するユーザを、第1ユーザ識別情報を用いて識別する第1システムに含まれる権限付与装置のコンピュータにより実行される権限付与プログラムにおいて、前記第1サービスと異なる第2サービスの利用権限を有するユーザが、前記第2サービスを提供するための第2システムにより第2ユーザ識別情報を用いて識別され、前記第1ユーザ識別情報及び前記第2ユーザ識別情報は、互いに独立して前記第1システム及び前記第2システムにそれぞれ登録され、前記コンピュータを、前記第2サービスの提供者により指定された領域を示す領域情報を取得する領域情報取得手段と、前記取得された領域情報を記憶手段に記憶させる領域情報記憶制御手段と、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記取得された位置情報により示される前記位置が、前記記憶された領域情報により示される前記領域に含まれる場合、前記端末装置を利用する端末ユーザが前記第2サービスの利用権限を有することを確認するためのユーザ認証を前記第2システムに実行させる制御手段と、前記第2システムによる前記ユーザ認証が成功した場合、前記第1サービスの利用権限を前記端末ユーザに付与する処理を実行する付与手段と、として機能させることを特徴とする。