JP2021156926A - 表示システム、制御装置および制御方法 - Google Patents

表示システム、制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インセル型の表示装置において、更なる改善を実現する技術を提供する。【解決手段】表示システム1において、表示装置22は、画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する。第1駆動回路72は、表示装置22における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う。第2駆動回路74は、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する。タッチ検出回路76は、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、タッチ検出機能を有する表示システム、制御装置および制御方法に関する。
ユーザのタッチ位置を検出するためのタッチセンサが表示パネル内に組み込まれたインセル型の表示装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。この表示装置では、液晶表示パネルの画素に共通電圧を供給するための共通電極を複数に分割して、これらの共通電極をタッチセンサ電極としても利用する。画像表示期間において共通電圧が複数の共通電極に供給され、タッチ検出期間においてタッチ検出用のタッチ駆動信号が複数の共通電極に供給される。
国際公開第2018/123813号
インセル型の表示装置において、更なる改善が求められている。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の表示システムは、画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置と、表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、を備える。
本発明の別の態様は、制御装置である。この装置は、画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置を制御する制御装置であって、表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、制御方法である。この方法は、画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置の制御方法であって、表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行うステップと、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給するステップと、複数のサブ期間のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するステップと、を備える。
上記の態様により、更なる改善を実現できる。
第1の実施の形態に係る表示システムのブロック図である。 図1の表示装置の回路構成を概略的に示す図である。 図2の共通電極の配置を示す上面図である。 図1の表示装置の縦断面図である。 図1の表示システムの制御タイミングの一例を示す図である。 図6(a)〜(h)は、図5の制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す図である。 図6(a)に対応する表示装置の共通電極への信号供給を説明する図である。 図6(b)に対応する表示装置の共通電極への信号供給を説明する図である。 図6(a)〜(h)に対応する単位フレーム期間の制御タイミングと、表示領域の共通電極に供給される信号波形を示す図である。 比較例に係る制御タイミングの一例を示す図である。 図11(a)〜(j)は、図10に示した制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す図である。 第2の実施の形態に係る表示システムの制御タイミングの一例を示す図である。 図13(a)〜(d)は、図12の制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す図である。 図14(a)〜(d)は、図12の制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
実施の形態を具体的に説明する前に、基礎となった知見を説明する。インセル型のタッチディスプレイでは、共通電極より観察者側には電極が存在しないため、共通電極より観察者側にタッチセンサ電極が配置されたアウトセル型の表示装置よりも、周囲の無線信号などによる外来ノイズが共通電極に到達しやすい。
共通電極に到達した外来ノイズの周波数がタッチを検出するためのタッチ駆動信号の周波数と等しい場合、タッチが誤検出される可能性がある。そこで、タッチ駆動信号の周波数の外来ノイズが検出された場合、いわゆる周波数ホッピングの制御を行い、タッチ駆動信号の周波数を変更することで、誤検出を抑制できる。
また、インセル型のタッチディスプレイでは、アウトセル型の表示装置よりもノイズを放射しやすいため、タッチ駆動信号に起因する電磁波の輻射が発生し、この輻射が周囲の受信機などに影響を与える可能性がある。この場合、タッチ駆動信号の周波数を変更することで、受信機などへの影響を抑制できる。
一般にインセル型のタッチディスプレイでは1画面を表示する単位フレーム期間を複数の表示期間と複数のタッチ検出期間に時分割する。そのため、タッチ検出期間が短く、タッチ駆動信号の周波数を変更できる範囲が制限されるという課題を本発明者は発見した。この課題を解決するために、本開示に係る表示システムは以下のように構成される。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る表示システム1のブロック図である。表示システム1は、自動車などの車両に搭載された車載の表示システム1である一例について説明するが、用途は特に限定されず、携帯機器などに用いてもよい。
表示システム1は、ホスト10と、タッチディスプレイ20とを備える。ホスト10は、ラジオ、カーナビゲーション、Bluetooth(登録商標)通信などの各種機能を実行するとともに、タッチディスプレイ20を制御する。ホスト10は、制御装置12を備える。
制御装置12は、たとえばCPUであり、ホストCPUとも呼ばれる。制御装置12は、画像データDDと制御データCDをタッチディスプレイ20に供給し、これらのデータをもとにタッチディスプレイ20を制御する。
タッチディスプレイ20は、表示装置22と、制御装置24とを備える。表示装置22は、たとえば、カーナビゲーション画面などが表示される車室内のセンターディスプレイなどとして利用される。
表示装置22は、インセル型のIPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置であり、タッチ位置を検出可能である。表示装置22の構成は、例えば、以下に説明する周知の構成となっている。
図2は、図1の表示装置22の回路構成を概略的に示す。図2は、各構成要素の概略的な配置も示す。表示装置22は、行方向に延びる複数のゲート線G1,G2,・・・と、列方向に延びる複数のソース線S1,S2,・・・と、複数の画素スイッチング素子30と、複数の画素電極32と、複数の共通電極34とを備える。各画素スイッチング素子30は、薄膜トランジスタであり、ゲート線とソース線の交点付近に画素に対応して設けられる。各画素スイッチング素子30において、ゲートにはゲート線が接続され、ソースにはソース線が接続され、ドレインには画素電極32が接続される。1つの共通電極34に対して、複数の画素スイッチング素子30と複数の画素電極32が配置される。画素電極32と共通電極34との間の電界により液晶層が制御される。共通電極34は、画像表示およびタッチ検出に共用される。そのため、電極の層数を削減して、表示装置22を薄く構成できる。共通電極34は、センサ電極と呼ぶこともできる。
図3は、図2の共通電極34の配置を示す上面図である。複数の共通電極34は、マトリクス状に配置される。各共通電極34は、信号線36で制御装置24に接続される。
表示装置22は、自己容量方式によりタッチ位置を検出する。表示装置22の表示面に指が近づくと、共通電極34と指の間に静電容量が発生する。静電容量が発生すると共通電極34における寄生容量が増加し、共通電極34にタッチ駆動信号を供給するときの電流が増加する。この電流の変動量にもとづいてタッチ位置が検出される。
図4は、図1の表示装置22の縦断面図である。表示装置22は、厚さ方向に沿って順に重ねて配置されるバックライトユニット40、下偏光板42、薄膜トランジスタ基板(以下、TFT基板と呼ぶ)44、液晶層52、カラーフィルタ基板54、上偏光板56、接合層58、および、保護層60を備える。
以下の説明では、表示装置22の厚さ方向のうち、TFT基板44に対して保護層60が位置する側を前面側とし、その逆を背面側とする。
表示装置22は、バックライトユニット40から出射された光を用いて、画像光を前面側、即ち観察者側に出射する。
TFT基板44は、ガラス基板46、ガラス基板46の前面側に配置された複数のゲート電極48、複数のソース電極50、および、複数の共通電極34を有する。図示は省略するが、TFT基板44は、図2の複数のゲート線G1,G2,・・・、複数のソース線S1,S2,・・・、複数の画素電極32および複数の画素スイッチング素子30も有する。TFT基板44の前面側に配置された液晶層52は、画素電極32と共通電極34との間に発生する横方向の電界により制御される。
接合層58は、透光性を有し、上偏光板56と保護層60とを接合する。接合層58は、例えば、OCA(Optically Clear Adhesive)などの透明粘着シート、または、OCR(Optically Clear Resin)などの液状の透明樹脂が硬化したものである。
保護層60は、表示装置22を保護するための透光性を有する層であり、ガラス基板またはプラスチック基板などで構成される。保護層60は、カバーレンズなどとも呼ばれる。
図1に戻る。制御装置24は、たとえばICとして構成され、ホスト10からの制御データCDと画像データDDにしたがって表示装置22を制御する。制御装置24は、制御回路70と、第1駆動回路72と、第2駆動回路74と、タッチ検出回路76とを備える。
制御回路70は、たとえばマイコンで構成され、第1駆動回路72と第2駆動回路74の信号生成タイミング、タッチ検出回路76のタッチ検出タイミングなどを制御する。
制御回路70は、単位フレーム期間(1フレーム期間)に、表示画像の1フレームが表示装置22に描画され、かつ、1画面のタッチ検出が少なくとも1回実行されるよう、第1駆動回路72、第2駆動回路74およびタッチ検出回路76を制御する。1画面のタッチ検出は、1画面のタッチスキャンとも呼べる。単位フレーム期間は、垂直同期期間とも呼べる。単位フレーム期間の詳細は後述する。
第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、基準クロック信号を生成する。第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、ホスト10からの画像データDDにもとづいて、生成された基準クロック信号に同期したソース信号SSを生成する。第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、生成された基準クロック信号に同期したゲート信号GSを生成する。
第1駆動回路72は、ソース信号SSを表示装置22の複数のソース線に順次供給し、ゲート信号GSを表示装置22の複数のゲート線に順次供給する。
第1駆動回路72は、基準クロック信号を第2駆動回路74に供給する。第2駆動回路74は、制御回路70の制御にしたがい、予め定められた固定電圧である基準電圧VCOM、および、基準クロック信号に同期したタッチ駆動信号TXを生成する。なお、タッチ駆動信号TXは、矩形波でもよいし、正弦波でもよい。第2駆動回路74は、図3の信号線36を介して、タッチ駆動信号TXを表示装置22の一部の複数の共通電極34に供給し、基準電圧VCOMを表示装置22の残りの複数の共通電極34に供給する。
タッチ検出回路76は、表示装置22への物体のタッチを検出する。タッチ検出回路76は、制御回路70の制御にしたがい、各共通電極34にタッチ駆動信号TXが供給されたときの当該共通電極34から受信したタッチ検出信号RXに基づいて、当該共通電極34に対応する位置への物体のタッチを検出する。
タッチ検出回路76は、タッチ駆動信号TXの各パルスに関して、パルスの立ち上がりから所定期間の間、各共通電極34から受信したタッチ検出信号RXを積分し、積分値と基準値との差分値を導出する。この処理に替えて、または、加えて、タッチ検出回路76は、タッチ駆動信号TXの各パルスに関して、パルスの立ち下がりから所定期間の間、各共通電極34から受信したタッチ検出信号RXを積分し、積分値と基準値との差分値を導出してもよい。1つのタッチ検出期間に1つの共通電極34から受信したタッチ検出信号RXに関して、1つのタッチ検出期間のタッチ駆動信号TXのパルスの数に比例した数の差分値が得られる。それぞれの値は、共通電極34の静電容量と基準静電容量との差分値を表す。タッチ検出回路76は、共通電極34ごとに、これら差分値を平均した値を検出値として算出する。物体のタッチによる共通電極34の静電容量の変化量が大きいほど、検出値は大きくなる。タッチがなく、共通電極34の静電容量の変化量がゼロであれば、検出値はゼロである。
タッチ検出回路76は、各共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづく検出値と、所定のタッチ検出閾値を比較し、検出値がタッチ検出閾値以上のとき、当該共通電極34の位置にタッチ有りと判定する。これは、タッチが検出されたことに相当する。タッチ検出回路76は、タッチ有りと判定した共通電極34の位置にもとづいて、画面内におけるタッチ位置を検出する。タッチ検出回路76は、検出したタッチ位置の情報を制御回路70に出力する。なお、タッチ検出回路76は、表示装置22の一部の複数の共通電極34の複数の検出値の総和を導出してもよい。この場合、タッチ検出回路76は、検出値の総和がタッチ検出閾値以上のとき、当該検出値の総和に対応する複数の共通電極34の位置にタッチ有りと判定し、タッチ有りと判定した位置にもとづいて、画面内におけるタッチ位置を検出してもよい。
制御回路70は、タッチ検出回路76からのタッチ位置の情報にもとづいてタッチ位置の座標データTDを導出し、1画面分のタッチ検出が終了した場合、導出された座標データTDを含むタッチレポートをホスト10の制御装置12に出力する。制御装置12は、座標データTDに応じて各種処理を実行する。
制御回路70は、タッチ駆動信号TXの周波数の外来ノイズの量に応じて周波数ホッピングの制御を行う。制御回路70は、タッチ駆動信号TXの周波数のノイズが検出された場合、タッチ駆動信号TXの周波数を変更する。これにより、外来ノイズによるタッチ検出精度や感度の低下を抑制できる。外来ノイズの検出と周波数ホッピングには、周知の技術を利用できる。また制御回路70は、ホスト10による制御にしたがい、タッチ駆動信号TXまたはその高調波の周波数がラジオなどの受信機の受信周波数に一致する場合、タッチ駆動信号TXの周波数を変更してもよい。これにより、受信機などへの影響を抑制できる。
制御装置12、制御回路70の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
以下、制御回路70による表示装置22の制御、および、表示装置22の動作を具体的に説明する。表示装置22は、画面内の複数の共通電極34が複数のグループに分割された複数の表示領域と、画面内の複数の共通電極34が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域とを含む。タッチ検出回路76は、タッチ検出領域ごとにタッチ検出信号RXを受信する。制御回路70は、画面内の複数のタッチ検出領域の1つに対する部分的なタッチ検出と、画面内の複数の表示領域の1つに対する部分的な画像表示とを同時に実行し、それらを繰り返す。
図5は、図1の表示システム1の制御タイミングの一例を示す。図5は、単位フレーム期間(1フレーム期間)に、1枚の画像を表示し、1画面分のタッチ検出を2回実行する例を示す。単位フレーム期間は、8個のサブ期間T1〜T8に分割される。サブ期間の数は、画面内のタッチ検出領域の数と、単位フレーム期間に1画面分のタッチ検出を実行する回数との積であり、「8」に限定されない。
表示装置22は、サブ期間毎に1フレームを1/8ずつ表示する。単位フレーム期間の8個のサブ期間T1〜T8により、1フレームが表示される。本実施の形態では、60Hz駆動で画像を表示する表示装置22を想定しているため、単位フレーム期間は約16.7(=1/60)msに設定される。1画面分のタッチ検出は単位フレーム期間に2回実行され、タッチレポートレートは120Hzである。
図6(a)〜(h)は、図5の制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す。図6(a)はサブ期間T1の状態、図6(b)はサブ期間T2の状態、図6(c)はサブ期間T3の状態、図6(d)はサブ期間T4の状態、図6(e)はサブ期間T5の状態、図6(f)はサブ期間T6の状態、図6(g)はサブ期間T7の状態、図6(h)はサブ期間T8の状態を示す。図5と図6(a)〜(h)の例では、制御回路70は、画面内に8つの表示領域R1〜R8を形成し、4つのタッチ検出領域R21〜R24を形成する。タッチ検出領域は、スキャンブロックとも呼ばれる。8つの表示領域R1〜R8は、水平方向に7箇所スライスされて、垂直方向に8等分されて形成される。
4つのタッチ検出領域R21〜R24は、水平方向に3箇所スライスされて、垂直方向に4等分されて形成される。つまり4つのタッチ検出領域R21〜R24のそれぞれは、隣接する2つの表示領域から構成される。タッチ検出領域R21は表示領域R1とR2から構成され、タッチ検出領域R22は表示領域R3とR4から構成され、タッチ検出領域R23は表示領域R5とR6から構成され、タッチ検出領域R24は表示領域R7とR8から構成される。このように、複数の表示領域R1〜R8の境界と複数のタッチ検出領域R21〜R24の境界は、水平方向、即ち複数のゲート線が延びる方向に沿っている。表示領域の数は「8」に限定されず、タッチ検出領域の数は「4」に限定されない。
制御回路70は、単位フレーム期間において、図6(a)の表示領域R1の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、図6(b)の表示領域R2の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出、図6(c)の表示領域R3の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、図6(d)の表示領域R4の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、図6(e)の表示領域R5の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、図6(f)の表示領域R6の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、図6(g)の表示領域R7の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、図6(h)の表示領域R8の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出の順に制御する。この制御により、制御回路70は、画面内の上半分の画像を表示させている期間に1回目の1画面分のタッチ検出を実行し、画面内の下半分の画像を表示させている期間に2回目の1画面分のタッチ検出を実行する。8回の部分画像の表示により、「A」という全体画像が表示される。
より詳細に動作を説明する。制御回路70は、単位フレーム期間において、複数の表示領域R1〜R8の画面の上から順に表示対象の表示領域を設定する。第1駆動回路72は、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、複数のソース線にソース信号SSを供給し、表示対象の表示領域の複数のゲート線にゲート信号GSを順次供給する。この動作は、第1駆動回路72が、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、複数の表示領域R1〜R8のうち表示対象の表示領域に画像表示を行うことに相当する。
第2駆動回路74は、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、サブ期間ごとに異なる表示対象の表示領域の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。表示対象の表示領域では、ソース信号SSが供給された画素電極32と、基準電圧VCOMが供給された共通電極34との間に電界が発生し、液晶層52が制御される。
第2駆動回路74は、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、複数のタッチ検出領域R21〜R24のうち、表示対象の表示領域に非重複でありかつ表示対象の表示領域に隣接しない検出対象のタッチ検出領域の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給する。検出対象のタッチ検出領域はサブ期間ごとに異なる。
第2駆動回路74は、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域に隣接する表示領域の複数の共通電極34にもタッチ駆動信号TXを供給する。第2駆動回路74は、検出対象のタッチ検出領域に隣接する表示領域の複数の共通電極34のうち、少なくとも検出対象のタッチ検出領域に隣接する複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給すればよい。
タッチ検出回路76は、複数のサブ期間T1〜T8のそれぞれにおいて、検出対象のタッチ検出領域の共通電極34のそれぞれから受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出する。タッチ検出回路76は、サブ期間ごとに異なるタッチ検出領域でタッチを検出する。
1つのサブ期間は、画像を表示する表示期間でもありタッチ検出期間でもある。それぞれのサブ期間において、表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域が非重複であるため、画像表示とタッチ検出を同時に実行できる。
図7は、図6(a)に対応する表示装置22の共通電極34への信号供給を説明する図であり、図8は、図6(b)に対応する表示装置22の共通電極34への信号供給を説明する図である。図7と図8では、一部の共通電極34を図示している。図9は、図6(a)〜(h)に対応する単位フレーム期間の制御タイミングと、表示領域R1〜R8のそれぞれの共通電極34に供給される信号波形を示す。
図7と図9に示すように、第2駆動回路74は、サブ期間T1の間、検出対象のタッチ検出領域R22(すなわち表示領域R3とR4)および検出対象のタッチ検出領域R22に隣接する表示領域R2とR5の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R1および残りの表示領域R6〜R8の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T1の間、検出対象のタッチ検出領域R22の複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、タッチ検出領域R22への物体のタッチを検出する。
図8と図9に示すように、第2駆動回路74は、サブ期間T2の間、検出対象のタッチ検出領域R23(すなわち表示領域R5とR6)および検出対象のタッチ検出領域R23に隣接する表示領域R4とR7の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R2および残りの表示領域R1,R3,R8の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T2の間、タッチ検出領域R23の複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、タッチ検出領域R23への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T3の間、検出対象のタッチ検出領域R24(すなわち表示領域R7とR8)および検出対象のタッチ検出領域R24に隣接する表示領域R6の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R3および残りの表示領域R1,R2,R4,R5の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T3の間、タッチ検出領域R24の複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、タッチ検出領域R24への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T4の間、検出対象のタッチ検出領域R21(すなわち表示領域R1とR2)および検出対象のタッチ検出領域R21に隣接する表示領域R3の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R4および残りの表示領域R5〜R8の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T4の間、タッチ検出領域R21の複数の共通電極34から受信したタッチ検出信号RXにもとづいて、タッチ検出領域R21への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T5の間、検出対象のタッチ検出領域R24およびそこに隣接する表示領域R6の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R5および残りの表示領域R1〜R4の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T5の間、タッチ検出領域R24への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T6の間、検出対象のタッチ検出領域R21およびそこに隣接する表示領域R3の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R6および残りの表示領域R4,R5,R7,R8の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T6の間、タッチ検出領域R21への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T7の間、検出対象のタッチ検出領域R22およびそこに隣接する表示領域R2とR5の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R7および残りの表示領域R1,R6,R8の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T7の間、タッチ検出領域R22への物体のタッチを検出する。
第2駆動回路74は、サブ期間T8の間、検出対象のタッチ検出領域R23およびそこに隣接する表示領域R4とR7の複数の共通電極34にタッチ駆動信号TXを供給し、表示対象の表示領域R8および残りの表示領域R1〜R3の複数の共通電極34に基準電圧VCOMを供給する。タッチ検出回路76は、サブ期間T8の間、タッチ検出領域R23への物体のタッチを検出する。
ここで、比較例のインセル型のタッチディスプレイについて説明する。比較例では、画面内の複数のタッチ検出領域の1つに対する部分的なタッチ検出と、画面内の複数の表示領域の1つに対する部分的な画像表示とを交互に繰り返して、タッチ検出と画像表示を時分割に制御する。
図10は、比較例に係る制御タイミングの一例を示す。比較例でも、画面内に8つの表示領域と4つのタッチ検出領域を形成する。8つの表示領域は、本実施の形態と同様である。以下、一番上の表示領域を第1表示領域、上から2番目の表示領域を第2表示領域、・・・、一番下の表示領域を第8表示領域という。4つのタッチ検出領域は、たとえば、垂直方向に3箇所スライスされて、水平方向に4等分されて形成される。以下、一番左のタッチ検出領域を第1タッチ検出領域、左から2番目のタッチ検出領域を第2タッチ検出領域、左から3番目のタッチ検出領域を第3タッチ検出領域、一番右のタッチ検出領域を第4タッチ検出領域という。
制御回路は、単位フレーム期間において、第1表示領域の画像表示、第1タッチ検出領域のタッチ検出、第2表示領域の画像表示、第2タッチ検出領域のタッチ検出、第3表示領域の画像表示、第3タッチ検出領域のタッチ検出、第4表示領域の画像表示、第4タッチ検出領域のタッチ検出、第5表示領域の画像表示、第1タッチ検出領域のタッチ検出、第6表示領域の画像表示、第2タッチ検出領域のタッチ検出、第7表示領域の画像表示、第3タッチ検出領域のタッチ検出、第8表示領域の画像表示、第4タッチ検出領域のタッチ検出の順に制御する。この制御により、制御回路は、画面内の上半分の画像を表示させている期間に1回目の1画面分のタッチ検出を実行し、画面内の下半分の画像を表示させている期間に2回目の1画面分のタッチ検出を実行する。
図11(a)〜(j)は、図10に示した制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す。図11(a)は第1表示領域の画像表示、図11(b)は第1タッチ検出領域R31の1回目のタッチ検出、図11(c)は第2表示領域の画像表示、図11(d)は第2タッチ検出領域R32の1回目のタッチ検出、図11(e)は第4表示領域の画像表示、図11(f)は第4タッチ検出領域R34の1回目のタッチ検出、図11(g)は第5表示領域の画像表示、図11(h)は第1タッチ検出領域R31の2回目のタッチ検出、図11(i)は第8表示領域の画像表示、図11(j)は第4タッチ検出領域R34の2回目のタッチ検出をそれぞれ示している。8回の部分画像の表示により、「A」という全体画像が表示される。
比較例では、単位フレーム期間は8つのサブ期間T1〜T8に分割され、各サブ期間は表示期間とタッチ検出期間に分割される。サブ期間のそれぞれの長さは本実施の形態と同じである。単位フレーム期間の長さは予め定められるため、特に表示装置の解像度が高くなるほど、表示期間が長くなり、タッチ検出期間の長さが制限される。よって、タッチ駆動信号の周波数を低下させると、1つのタッチ検出期間におけるタッチ駆動信号のパルス数が減ることで、所望のタッチ検出感度が得られない可能性がある。
これに対して本実施の形態では、それぞれのサブ期間において、表示対象の表示領域の共通電極34に対して基準電圧VCOMを供給し、表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極34に対してタッチ駆動信号TXを供給する。これにより、それぞれのサブ期間において画像表示とタッチ検出を同時に実行できる。そのため、タッチ検出期間をサブ期間と等しくでき、タッチ検出期間を比較例より長くできる。
よって、それぞれのサブ期間に含まれるタッチ駆動信号TXのパルス数を比較例以上にしつつ、タッチ駆動信号TXの周波数を比較例より低くできる。つまり、比較例に対して、タッチ検出感度を低下させることなく、タッチ駆動信号TXの周波数を変更できる範囲を広くできる。そのため、周波数ホッピングの範囲を広くでき、外来ノイズによる誤検出を抑制しやすくなる。また、輻射が周囲の受信機などに与える影響を抑制しやすくなる。
また、比較例と同じタッチ駆動信号TXの周波数の場合、それぞれのサブ期間に含まれるタッチ駆動信号TXのパルス数を増やせるため、タッチ検出の検出精度を高めることもできる。
さらに、表示領域R1〜R8の境界とタッチ検出領域R11〜R14の境界は、水平方向に沿っているため、制御を過度に複雑化せずに、それぞれのサブ期間で表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域を非重複にできる。また、単位フレーム期間において画面の上から順に表示対象の表示領域を設定するので、比較例と同様の処理でソース信号SSとゲート信号GSを生成でき、処理の複雑化を抑制できる。
また、検出対象のタッチ検出領域に隣接する共通電極34にもタッチ駆動信号TXを供給するので、検出対象のタッチ検出領域の共通電極34と、それに隣接する共通電極34との間の寄生容量はタッチ駆動信号TXにより充電されない。よって、全ての共通電極34をタッチ駆動信号で駆動する比較例に対して、検出対象のタッチ検出領域の共通電極34の寄生容量の充電時間が長くならないため、タッチ検出のタイミングを維持できる。比較例と同様な充電時間でタッチ検出のタイミングを設けても充電が不十分にならないため、タッチ検出の感度の低下も抑制できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、単位フレーム期間が16個のサブ期間に分割されていることが第1の実施の形態と異なる。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図12は、第2の実施の形態に係る表示システム1の制御タイミングの一例を示す。図12に示す例は、単位フレーム期間に、1枚の画像を表示し、1画面分のタッチ検出を4回実行する例である。よって、タッチレポートレートは240Hzである。表示装置22は、サブ期間毎に1フレームを1/16ずつ表示する。
図13(a)〜(d)と図14(a)〜(d)は、図12の制御タイミングにより、画像表示とタッチ検出を実行する場合の具体例を示す。これらの図は、単位フレーム期間の前半の半分の期間に対応する。この例では、制御回路70は、画面内に16個の表示領域R1〜R16を形成し、4つのタッチ検出領域R21〜R24を形成する。16個の表示領域R1〜R16は、水平方向に15箇所スライスされて、垂直方向に16等分されて形成される。
4つのタッチ検出領域R21〜R24は、水平方向に3箇所スライスされて、垂直方向に4等分されて形成される。つまり4つのタッチ検出領域R21〜R24のそれぞれは、隣接する4つの表示領域から構成される。タッチ検出領域R21は表示領域R1〜R4から構成され、タッチ検出領域R22は表示領域R5〜R8から構成され、タッチ検出領域R23は表示領域R9〜R12から構成され、タッチ検出領域R24は表示領域R13〜R16から構成される。
制御回路70は、単位フレーム期間において、図13(a)の表示領域R9の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、図13(b)の表示領域R10の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、図13(c)の表示領域R8の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、図13(d)の表示領域R7の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出、図14(a)の表示領域R11の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、図14(b)の表示領域R12の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、図14(c)の表示領域R6の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、図14(d)の表示領域R5の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出の順に制御する。たとえば図13(a)では、タッチ検出領域R21と表示領域R5の共通電極34にタッチ駆動信号TXが供給され、表示対象の表示領域R9に基準電圧VCOMが供給され、図示は省略するが表示領域R6〜R8,R10〜R16にも基準電圧VCOMが供給される。
図示は省略するが、制御回路70は、図14(d)に続き、表示領域R13の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、表示領域R14の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、表示領域R4の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、表示領域R3の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出、表示領域R15の画像表示およびタッチ検出領域R21のタッチ検出、表示領域R16の画像表示およびタッチ検出領域R22のタッチ検出、表示領域R2の画像表示およびタッチ検出領域R24のタッチ検出、表示領域R1の画像表示およびタッチ検出領域R23のタッチ検出の順に制御する。
この制御により、制御回路70は、画面内の1/4の画像を表示させている期間に1回目の1画面分のタッチ検出を実行し、画面内の別の1/4の画像を表示させている期間に2回目の1画面分のタッチ検出を実行し、画面内のさらに別の1/4の画像を表示させている期間に3回目の1画面分のタッチ検出を実行し、画面内の残りの1/4の画像を表示させている期間に4回目の1画面分のタッチ検出を実行する。
このように制御回路70は、第1の実施の形態とは異なり、単位フレーム期間において画面の上から順に表示対象の表示領域を設定しない。制御回路70は、画面の上半分の表示領域R1〜R8の中から表示対象の表示領域を設定する場合、画面の下半分のタッチ検出領域R23,R24の中から検出対象のタッチ検出領域を設定し、画面の下半分の表示領域R9〜R16の中から表示対象の表示領域を設定する場合、画面の上半分のタッチ検出領域R21,R22の中から検出対象のタッチ検出領域を設定する。
これにより、制御を過度に複雑化せずに、16個のサブ期間のそれぞれで表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域を非重複にでき、画像表示とタッチ検出を同時に行える。なお、サブ期間のそれぞれで表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域が非重複であれば、上述の制御の例に限らず、他の順番で制御してもよい。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と比較し、単位フレーム期間のサブ期間の数が2倍であるため、単位フレーム期間に1画面分のタッチ検出を実行する回数を2倍にできる。よって、タッチレポートレートを高めることができる。
以上、本開示について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、単位フレーム期間に含まれるサブ期間の数、すなわち表示領域の数は、タッチ検出領域の数のn(nは2以上の整数)倍であってよい。第1の実施の形態ではn=2、第2の実施の形態ではn=4の例を示したが、これに限らない。nが大きいほどタッチレポートレートを高めることができる。
また、単位フレーム期間に含まれるサブ期間の数、すなわち表示領域の数は、タッチ検出領域の数と同じであってもよく、その場合、表示領域とタッチ検出領域は同一である。この変形例では、タッチレポートレートは低下するが、サブ期間が長くなるためタッチ駆動信号TXの周波数を変更できる範囲を広くできる。
表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域を非重複にできれば、複数のタッチ検出領域の境界は水平方向に沿っていなくてもよい。
実施の形態では制御装置24がタッチディスプレイ20に含まれるが、制御装置24はホスト10に含まれてもよい。実施の形態では第1駆動回路72が基準クロック信号を生成するが、第2駆動回路74が基準クロック信号を生成してもよい。これらの変形例では、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
本開示の一態様に係る表示システムは、
画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置と、
前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、
を備える。
この態様によると、タッチ駆動信号の周波数を変更できる範囲を広くできる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記表示装置は、一方向に延びる複数のゲート線を有し、
前記複数の表示領域の境界と前記複数のタッチ検出領域の境界は、前記一方向に沿っている、としても良い。
この場合、制御を過度に複雑化せずに、それぞれのサブ期間で表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域を非重複にできる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記単位フレーム期間において画面の上から順に前記表示対象の表示領域を設定する制御回路をさらに備える、としても良い。
この場合、処理の複雑化を抑制できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
画面の上半分の前記表示領域の中から前記表示対象の表示領域を設定する場合、画面の下半分の前記タッチ検出領域の中から前記検出対象のタッチ検出領域を設定し、画面の下半分の前記表示領域の中から前記表示対象の表示領域を設定する場合、画面の上半分の前記タッチ検出領域の中から前記検出対象のタッチ検出領域を設定する制御回路をさらに備える、としても良い。
この場合、制御を過度に複雑化せずに、それぞれのサブ期間で表示対象の表示領域と検出対象のタッチ検出領域を非重複にできる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて前記表示対象の表示領域と前記検出対象のタッチ検出領域は隣接せず、
前記第2駆動回路は、前記検出対象のタッチ検出領域に隣接する共通電極にもタッチ駆動信号を供給する、としても良い。
この場合、全ての共通電極をタッチ駆動信号で駆動する場合と比較して、検出対象のタッチ検出領域の共通電極の寄生容量の充電時間が長くならないため、タッチ検出のタイミングを維持できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記単位フレーム期間に含まれるサブ期間の数は、前記複数のタッチ検出領域の数のn(nは2以上の整数)倍であり、
前記タッチ検出回路は、前記単位フレーム期間にn画面分のタッチ検出を実行する、としても良い。
この場合、タッチレポートレートを高めることができる。
本開示の一態様に係る制御装置は、
画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置を制御する制御装置であって、
前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、
を備える。
この態様によると、タッチ駆動信号の周波数を変更できる範囲を広くできる。
本開示の一態様に係る制御方法は、
画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置の制御方法であって、
前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行うステップと、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給するステップと、
前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するステップと、
を備える。
この態様によると、タッチ駆動信号の周波数を変更できる範囲を広くできる。
1…表示システム、12…制御装置、22…表示装置、24…制御装置、34…共通電極、70…制御回路、72…第1駆動回路、74…第2駆動回路、76…タッチ検出回路。

Claims (8)

  1. 画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置と、
    前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、
    を備えることを特徴とする表示システム。
  2. 前記表示装置は、一方向に延びる複数のゲート線を有し、
    前記複数の表示領域の境界と前記複数のタッチ検出領域の境界は、前記一方向に沿っている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記単位フレーム期間において画面の上から順に前記表示対象の表示領域を設定する制御回路をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 画面の上半分の前記表示領域の中から前記表示対象の表示領域を設定する場合、画面の下半分の前記タッチ検出領域の中から前記検出対象のタッチ検出領域を設定し、画面の下半分の前記表示領域の中から前記表示対象の表示領域を設定する場合、画面の上半分の前記タッチ検出領域の中から前記検出対象のタッチ検出領域を設定する制御回路をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  5. 前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて前記表示対象の表示領域と前記検出対象のタッチ検出領域は隣接せず、
    前記第2駆動回路は、前記検出対象のタッチ検出領域に隣接する共通電極にもタッチ駆動信号を供給する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示システム。
  6. 前記単位フレーム期間に含まれるサブ期間の数は、前記複数のタッチ検出領域の数のn(nは2以上の整数)倍であり、
    前記タッチ検出回路は、前記単位フレーム期間にn画面分のタッチ検出を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示システム。
  7. 画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置を制御する制御装置であって、
    前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行う第1駆動回路と、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給する第2駆動回路と、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するタッチ検出回路と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  8. 画像表示およびタッチ検出に共用される複数の共通電極を有する表示装置の制御方法であって、
    前記表示装置における単位フレーム期間に含まれる複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数の表示領域のうち表示対象の表示領域に画像表示を行うステップと、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記表示対象の表示領域の共通電極に対して画像表示用の基準電圧を供給し、前記複数の共通電極が複数のグループに分割された複数のタッチ検出領域のうち、前記表示対象の表示領域に非重複である検出対象のタッチ検出領域の共通電極に対してタッチ駆動信号を供給するステップと、
    前記複数のサブ期間のそれぞれにおいて、前記検出対象のタッチ検出領域の共通電極のそれぞれから受信した検出信号にもとづいて、当該検出対象のタッチ検出領域への物体のタッチを検出するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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