JP2021156487A - 運搬器具 - Google Patents

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泰 西田
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Ryo Takizawa
亮 瀧澤
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Gentaro Omura
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Abstract

【課題】荷物ごとの温度環境が設定可能であり、運搬作業効率の改善が図れる運搬器具を提供する。【解決手段】温調輸送箱は、宅配等の荷物を収容する収容室を有し、配達者が持ち運び可能な重量および大きさであるケースを有する。温調輸送箱は、運搬器具の給電回路から受電した電力を冷却ユニットに供給する受電回路を有する。受電回路は、人が運搬可能な運搬器具2の荷台に温調輸送箱を載せた状態で給電回路の給電コイルから非接触給電によって受電する受電コイルを有する。運搬器具2は、荷台20d,20e,20fごとに所定位置に設けられている給電部211,221,231を備える。【選択図】図4

Description

この明細書における開示は、温度調節を必要とする荷物を載せる運搬器具に関する。
特許文献1には、パイプかご台車に複数の荷物を搭載して冷却状態を保持したまま運搬できる技術が開示されている。パイプかご台車は、パイプかご台車に搭載されているすべての荷物に対して冷気を供給する。
特開2009−68766号公報
特許文献1に開示する技術では、パイプかご台車に搭載されているすべての荷物に対して所定の温度環境を提供することができる。しかしながら、この技術では荷物ごとに必要な温度環境に設定することはできない。さらに荷物の配送車や集配場では、荷物の温度環境維持と荷物の運搬作業効率とが要求されている。例えば、荷物の温度環境を維持するための電源供給を迅速に確保しながら、各荷物を運搬器具に載せたり運搬器具を移動させたりする作業を迅速に行うことが要求されている。
この明細書に開示する目的の一つは、荷物ごとの温度環境が設定可能であり、運搬作業効率の改善が図れる運搬器具を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された運搬器具の一つは、移動するために回転可能な可動輪部(20g)と、配達者が持ち運び可能な重量および大きさであるケース(10)の内部に、所定の配送先に届ける荷物を収容し冷却ユニット(11)からの冷気が供給される収容室(12)を有する温調輸送箱(1;101)を、それぞれ搭載可能な複数の荷台(20d,20e,20f)と、温調輸送箱の受電部(141)に対して、非接触給電によって給電可能な給電コイル(21,22,23)を内蔵する給電部(211,221,231)と、を備え、給電部は、温調輸送箱を荷台に載せた状態で温調輸送箱の受電部が対面する位置に設けられている。
この運搬器具は、温度環境維持が必要な荷物を配送先に届ける過程において、温調輸送箱を運搬器具の荷台に載せるだけで電源接続作業を行うことなく、電源供給を実現できる。運搬器具を運搬する際にも、温調輸送箱の受電部が運搬器具の給電部に対面して非接触給電が継続するため、電源供給のための作業を必要とせず、温度環境維持を継続できる。このように開示する技術によれば、荷物ごとの温度環境が設定可能で、かつ運搬作業効率の改善が図れる運搬器具を提供できる。
第1実施形態の温調輸送箱の斜視図である。 温調輸送箱の構成を示す図である。 第1実施形態の運搬用装置に係る回路図である。 運搬用装置に含まれる運搬器具の外観図である。 運搬器具の給電部の取付構成を示す部分断面図である。 運搬器具を折りたたんだ状態を示す図である。 温調輸送箱の受電部の搭載位置を示す部分断面図である。 受電部の搭載位置について他の例を示す部分断面図である。 第2実施形態の運搬用装置に係る回路図である。 運搬用装置に含まれる運搬器具の外観図である。 第3実施形態の運搬用装置に係る回路図である。 運搬用装置に含まれる運搬器具の外観図である。 第3実施形態の運搬器具について他の形態を示す外観図である。 第4実施形態の温調輸送箱の斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
<第1実施形態>
温調輸送箱、運搬器具、および運搬用装置の一例を開示する第1実施形態について図1〜図8を参照しながら説明する。温調輸送箱、運搬用装置は、温度環境維持を必要とする荷物を配送するために、荷物の運送過程において運送用移動体や荷物の集配場等で使用される。運搬用装置は、温調輸送箱と、荷台に置かれた複数の温調輸送箱を運搬する運搬器具とを含んでいる。
温調輸送箱は、収容される荷物に対して温度調整を可能とする装置を備えている。温調輸送箱は、冷蔵や冷凍が必要な荷物を収容して、良好な状態の荷物を配送先に届けることに寄与する。温調輸送箱は、配送先の住所に所在する家庭、業者、会社等に届ける荷物を収容する容器であり、配達者や集配作業者が持ち運び可能な重量、大きさを有している。所定の配送先に荷物を届ける行為は、宅配とも呼ばれる。運搬器具は、配達者や集配作業者が移動させることができる重量、大きさを有している。運搬器具は、温調輸送箱を荷台に置いた状態で移動することができる移動手段を有している。この移動手段は、移動するために自動または手動で回転する車輪を含む可動輪部である。温調輸送箱は、トラックなどの運送用移動体の荷台に、単独で載せられた状態でまたは運搬器具の荷台に載せられた状態で輸送される。
配達者は、指定された配送先に荷物を配達する人である。配達者は、配送先の住所等に、温調輸送箱に収容した荷物を届ける人である。配達者は、荷物を配達する過程において、荷物を載せた運搬器具を使用する。集配作業者は、依頼人から受け付けた荷物を集荷したり、荷物を配送先に応じて仕分けて運搬器具に載せたり、運搬器具を運んだりする作業者である。配達者や集配作業者は、荷物の配送業者に含まれる。
図1、図2に示す温調輸送箱1は、冷却ユニット11と、荷物を収容する収容室12を形成する収容部と、受電部141とを備える箱体状である。冷却ユニット11は、収容室12の温度を調整して荷物を冷蔵または冷凍する機能を有する。受電部141は、内部に受電コイル14を備えており、運搬器具2からの非接触給電により電力を受電する受電用パッドである。受電部141は、磁気が通過しやすい材質で形成されていることが好ましい。
温調輸送箱1は、冷却ユニット11と収容部とを一体に形成するケース10を備えている。ケース10は、温調輸送箱1の外面を形成している。
ケース10は、複数のケース部材を組み合わせて形成されている。複数のケース部材は、例えば第1ケース部材と第2ケース部材とを含んでいる。例えば、第1ケース部材は、収容室12を形成しかつ冷却ユニット11が外壁に装着されている下部ケース部材である。第2ケース部材は、下部ケースの上方を覆うようにケース10の天板部材10aである。ケース10は、直方体状、または立法体状である。ケース10は、例えば、断熱材を含み、または断熱性を有する材質で形成されている。
第1ケース部材は、底壁と、底壁の周縁から立設する4個の側壁とを一体に備えている。第1側壁10bと第3側壁10dは、対向するように配された一対の側壁である。第2側壁10cと第4側壁10eは、対向するように配された一対の側壁である。第1側壁10bと第2側壁10cは、隣接する側壁である。第3側壁10dと第4側壁10eは、隣接する側壁である。これら4個の側壁は、上端において方形状の上端開口を形成している。天板部材10aは、この上端開口を覆うケース10の天井壁である。底壁、複数の側壁、天板部材は、断熱材を含み、または断熱性を有する材質で形成されている。
上端開口は、荷物を収容室12に対して出し入れする開口部である。天板部材10aは、作業者等が荷物を収容室12に対して出し入れする度に開閉する扉である。ケース10は、天板部材10aを回転可能に支持する支持軸部10a1を備えている。天板部材10aは、側壁の上端に位置する支持軸部10a1を中心として開閉するように片持ち支持されている。温調輸送箱1は、作業者等が持ち運ぶ際に持つ取手部16を備えている。
複数の取手部16は、ケース10の上部に設けられている。取手部16は、ケース10の上面よりも上方に延びる形状である。取手部16は、第3側壁10d側に2個設けられ、第1側壁10b側に1個設けられている。取手部16は、受電部141が設けられている側壁寄りよりも、受電部141が設けられている側壁に対向する位置にある側壁寄りの位置に多くの個数設けられている。
受電部141は、いずれかの側壁に設けられている。図1に示すように、受電部141は、第1側壁10bに設けられている構成でもよい。受電部141は、図7に示すように、その表面が第1側壁10bの表面よりも外部に突出している構成である。この構成の場合、受電部141は、収容室12側の面が第1側壁10bに埋設されている。受電部141は、図8に示すように、その全体が第1側壁10bに埋設されている構成でもよい。
冷却ユニット11は、ケース10において第2側壁10cに隣接して設置されている。仕切り壁13は、収容室12と冷却ユニット11とを区画する境界壁である。
冷却ユニット11は、冷凍サイクル装置111と室内用ファン117と室外用ファン116とを備えている。冷却ユニット11には、冷凍サイクル装置111の機械室と冷却室とが含まれている。
冷凍サイクル装置111は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機112と、凝縮器113と、膨張弁114と、蒸発器115とを備え、環状に接続した冷媒サイクルを形成する。冷却ユニット11に電力が供給されると、圧縮機112、室内用ファン117、室外用ファン116等が運転を開始して、冷却ユニット11は収容室12に冷気を供給する。
圧縮機112から吐出された冷媒は、室外用ファン116によって凝縮器113に送風された空気に放熱して凝縮器113で凝縮液化される。凝縮液化した冷媒は、膨張弁114によって減圧膨張される。減圧膨張された冷媒は、冷却室の蒸発器115で気化して、室内用ファン117により蒸発器115に送風された空気を冷やして冷気を生成する。室外用ファン116は、ケース10に設けられた外気取入口13cを通じて外部空気を機械室に吸入する。この外部空気は、凝縮器113を通過するときに加温された後、再びケース10の外部に排出される。機械室には、圧縮機112、凝縮器113、室外用ファン116、膨張弁114等が設けられている。
冷却室には、蒸発器115と室内用ファン117とが設けられている。冷却室は、収容室12に供給される冷気が流通する冷気通路を形成している。冷気通路は、仕切り壁13に設けられた吸込口13a、蒸発器115、仕切り壁13に設けられた吹出口13bの順に冷気が流通する通路である。吹出口13bは、吸込口13aよりも上方に位置している。収容室12の空気は、室内用ファン117の吸引力により、下方の吸込口13aを通じて冷却室に吸い込まれる。空気は、蒸発器115における冷媒の吸熱作用により冷却されて、冷気として上方の吹出口13bから収容室12に吹き出される。この収容室12と冷気通路とを循環する空気の流れにより、収容室12の空気は冷却され続け、冷却ユニット11は収容室12を所定温度の冷蔵または冷凍状態に維持する。
温調輸送箱1は、蒸発器115において発生する結露水を収容する排水用容器を備える構成でもよい。この排水用容器は、外部から着脱可能なように設置されている。排水用容器を温調輸送箱1から取り外すことにより、排水用容器に貯めた水を排出することが可能である。また、排水用容器には、ドレンパイプが接続されている構成でもよい。このドレンパイプの栓を取り外すことにより、排水用容器に貯めた水を排出することが可能である。
図3に示す運搬用装置3は、温調輸送箱1と、複数の温調輸送箱1を運搬可能な運搬器具2とを含む。運搬用装置3は、運搬器具2に搭載された複数の給電部と、各温調輸送箱1に搭載された受電部141とを含む給電システムを備えている。
給電システムは、外部電源5から出力された所定周波数の電力を受電する受電口と、給電回路と、受電回路とを備えている。この給電システムの給電方法は、給電回路の共振周波数と受電回路の共振周波数とを合わせることにより、給電を行う磁界共鳴方式である。つまり、この給電システムは、給電コイルと受電コイルとを共振器として利用する。
外部電源5は、例えば、商用の配電線網を通じて供給される系統電源である。運搬器具2は、外部電源5の供給口であるコンセントに差し込まれるプラグ4と電源コード41を備えている。プラグ4は、外部電源5から出力された所定周波数の電力を受電する受電口の一例である。プラグ4がコンセントに接続されると、スイッチ51がオン状態になり、系統電源が電源コード41に供給される。外部電源5から供給された交流電力は、プラグ4と電源コード41を介して給電回路に供給される。
運搬器具2は、給電回路を搭載している。給電回路は、コンデンサ24と、コンデンサ24に対して並列に接続された複数の給電コイルとを備えている。給電回路は、LC共振回路を構成している。例えば3個の給電コイル21,22,23を備えている。給電コイル21は、給電部211に内蔵されている。給電コイル22は、給電用パッドである給電部221に内蔵されている。給電コイル23は、給電用パッドである給電部231に内蔵されている。給電部は、磁気が通過しやすい材質で形成されていることが好ましい。給電回路のコンデンサ24と受電回路のコンデンサ15は、スイッチ51がオンすると、効率よく電力伝送するため、出力電力の電圧と電流との位相を一致するように変換する。これらのコンデンサは、共振用コンデンサとして機能する。
給電回路は、さらにコンバータ27、二次電池26、インバータ25を備えている。二次電池26は、給電回路が受電回路に対して給電を行っていない状態において、外部電源5から供給された電力を蓄えることができる。コンバータ27は、スイッチ28がオン状態のときに、外部電源5から供給された交流電力を直流電力に変換して二次電池26に出力する。インバータ25は、外部電源5からの電力が供給されていない状態において、二次電池26から出力されたに直流電力を交流電力に変換してコンデンサ24に出力する。このように運搬器具2は、外部電源5からの電力供給がない場合は、二次電池26の蓄電電力を用いて温調輸送箱1に対して給電を行うことができる。
温調輸送箱1は受電回路を備えている。受電回路は、コンデンサ15と、受電コイル14と、冷却ユニット11とを備えている。受電回路は、LC共振回路を構成している。受電コイル14は、受電部141と給電部とが接近した状態で、給電コイルから受電した電力を、コンデンサ15に出力する。コンデンサ15は共振用コンデンサとして機能する。受電回路に形成されているLC共振回路と、前述した給電回路に形成されているLC共振回路とは、互いに磁気結合する。これにより、コンデンサ24から出力された電力と略同一の共振周波数によるLC共振動作がなされるようになっている。
図4に示す運搬器具2は、複数の温調輸送箱1を載せる荷台と、温調輸送箱1の受電部141に給電可能な複数個の給電部とを備えている。運搬器具2の一例は、図4に示すかご台車である。運搬器具2には様々な形態が含まれるが、ここでは、以下に運搬器具2がかご台車である例について説明する。運搬器具2は、複数の縦棒状部20hと、複数の縦棒状部20hを支持する枠体とを備えてかご体状に形成されている。運搬器具2は、所定の高さ方向間隔をあけて設けられた複数の荷台を備えている。図4に示すれでは、運搬器具2は、最上段の荷台20dと、中段の荷台20eと、最下段の荷台20fとを備えている。運搬器具2は、荷台20fの下部に固定された二次電池26を備えている。運搬器具2は、最下段の荷台20fの下方に設けられた複数の車輪20gを備え、作業者の手押し力によりあらゆる方向に移動可能である。車輪20gは、人の力によって回転する可動輪部の一例である。
運搬器具2は、背面枠体20aと、展開した状態で互いに対向する位置にある一対の側面枠体20b,20cとを備えている。背面枠体20aは、外周縁をなす枠部が複数の縦棒状部20hの上端部とこれらの中間部または下端部とに結合することにより、複数の縦格子によって補強されている。側面枠体20b,20cは、外周縁をなす枠部が複数の縦棒状部20hの上端部とこれらの中間部または下端部とに結合することにより、複数の縦格子によって補強されている。
最上段の荷台20dと背面枠体20aの上端部との間には、背面枠体20aの前面に、複数の縦棒状部20hに沿うように縦置きに給電部211が設けられている。最上段の荷台20dと中断の荷台20eとの間には、背面枠体20aの前面に、複数の縦棒状部20hに沿うように縦置きに給電部221が設けられている。中段の荷台20eと最下段の荷台20fとの間には、背面枠体20aの前面に、複数の縦棒状部20hに沿うように縦置きに給電部231が設けられている。
プラグ4に接続されている電源コード41は、給電部211内の給電コイル21、給電部221内の給電コイル22、給電部231内の給電コイル23に接続されている。給電部211は、最上段の荷台20dに温調輸送箱1を載せた場合に、温調輸送箱1の受電部141が対面する高さ位置に設けられている。給電部221は、中段の荷台20eに温調輸送箱1を載せた場合に、温調輸送箱1の受電部141が対面する高さ位置に設けられている。給電部231は、最下段の荷台20fに温調輸送箱1を載せた場合に、温調輸送箱1の受電部141が対面する高さ位置に設けられている。作業者等は、温調輸送箱1の受電部141を給電部に対面させるように温調輸送箱1を荷台に置くことにより、非接触給電を実施できる。運搬器具2は、複数の給電部のうち、どの給電部に温調輸送箱1の受電部141を対面させても、直ちに給電コイルから受電コイルへの非接触給電を提供できる。
給電部211は、最上段の荷台20dと背面枠体20aの上端部との間において縦棒状部20hを挟持する取付手段によって固定されている。給電部221は、最上段の荷台20dと中段の荷台20eとの間において縦棒状部20hを挟持する取付手段によって固定されている。給電部2311は、中段の荷台20eと最下段の荷台20fとの間において縦棒状部20hを挟持する取付手段によって所定の位置に固定されている。
図5に示すように、取付手段は、縦棒状部20hを挟持する第1取付部材42と第2取付部材63とを含んでいる。縦棒状部20hに対して、第1取付部材42は前面側に配置され、第2取付部材63は背面側に配置されている。第1取付部材42と第2取付部材63は縦棒状部20hを前後から挟持している。第1取付部材42と第2取付部材63は、ボルト61とナット62等の固定具によって縦棒状部20hに対して前後から挟持力を提供する。第1取付部材42は、縦棒状部20hを保持する保持部43と、保持部43の横方向両側に延びる一対の被固定部44,45と、給電部に結合している結合部46とを備える。
保持部43は、縦棒状部20hの外径と同等の寸法分、一対の被固定部よりも前方に位置している。被固定部44、被固定部45のそれぞれには、ボルト61が挿通可能な貫通穴が設けられている。第2取付部材63には、第1取付部材42の貫通穴に対応する位置に貫通穴が設けられている。ボルト61は第1取付部材42の貫通穴と第2取付部材63の貫通穴の両方に挿通された状態でナット62に螺合し、第1取付部材42と第2取付部材63を挟持している。保持部43は、縦棒状部20hを第2取付部材63側に押す力を提供している。
図6は、運搬器具2の上方から、運搬器具2を下方に見た状態を示している。なお、理解を容易にするため、図6においては、側面枠体に重なっていて見えない軸部20d1と荷台20dをあえて図示している。
運搬器具2は、図6において実線で示すように、一対の側面枠体と複数の荷台とが折りたためる構造を有している。最上段の荷台20dは、背面枠体20aの近傍に設けられた軸部20d1を回転支点として背面枠体20aに対して展開可能に設けられている。中断の荷台20e、最下段の荷台20fのそれぞれも、荷台20dと同様の構成により、背面枠体20aに対して展開可能に設けられている。運搬器具2は、複数の荷台の少なくとも一つを折りたためる荷台折りたたみ機構部を備えている。荷台折りたたみ機構部は、例えば、軸部20d1を中心に荷台20dを折りたたむ構成を含む。
荷台20dは、図6に破線で示すように、展開した状態において背面枠体20a、縦棒状部20hおよび給電部に対して垂直に交差するように前方に突出する姿勢になる。荷台20dは、図6に示すように、折りたたんだ状態において表面が背面枠体20aに沿うように、背面枠体20a、縦棒状部20hおよび給電部に重なる姿勢になる。荷台20dは、折りたたんだ状態において厚さ方向が前後方向に向いた姿勢になっている。中断の荷台20e、最下段の荷台20fのそれぞれも、展開した状態および折りたたんだ状態において、荷台20dと同様の姿勢になる。複数の荷台20d,20e,20fは、折りたたんだ状態において、背面枠体20a、縦棒状部20hおよび給電部に沿う姿勢で縦方向に並んでいる。
側面枠体20bは、背面枠体20aの横方向端部近傍に設けられた軸部20b1を回転支点として背面枠体20aに対して展開可能に設けられている。側面枠体20cは、背面枠体20aの横方向端部近傍に設けられた軸部20c1を回転支点として背面枠体20aに対して展開可能に設けられている。運搬器具2は、かご形状を形成する枠体の少なくとも一つを折りたためる枠体折りたたみ機構部を備えている。枠体折りたたみ機構部は、軸部20b1を中心に側面枠体20bを折りたたむ構成と、軸部20c1を中心に側面枠体20cを折りたたむ構成とを含む。
側面枠体20bと側面枠体20cは、図6に二点鎖線で示すように、展開した状態において背面枠体20aにおける横方向両端部から前方に延びる形態である。側面枠体20bと側面枠体20cは、図6に示すように、折りたたんだ状態において背面枠体20aおよび給電部に沿うように背面枠体20aの前方に重なる姿勢になる。側面枠体20bと側面枠体20cは、折りたたんだ状態において、横方向に並ぶように位置する。折りたたんだ状態の側面枠体は、背面枠体20aと折りたたんだ状態の荷台とに沿うように重なっている。
このような構成により、運搬器具2は、図4に示す展開した状態よりもかさばらない、図6に示す薄形の形態に折りたたみ可能である。運搬器具2は、折りたたまれた状態において、前後方向の占有体積が小さい形状になるため、トラックなどの搬送用移動体における収容スペースを抑制することが可能である。したがって、運搬器具2は、温調輸送箱1を配達した後や、使用していない場合の搭載性に優れている。
第1実施形態の運搬器具2がもたらす作用効果について説明する。運搬器具2は、移動するために回転可能な可動輪部と、複数の荷台20d,20e,20fと、複数の給電部211,221,231と、を備える。各荷台は、配達者が持ち運び可能な重量および大きさであるケース10の内部に、所定の配送先に届ける荷物を収容し冷却ユニット11からの冷気が供給される収容室12を有する温調輸送箱1を搭載可能である。給電部は、温調輸送箱1の受電部141に対して、非接触給電によって給電可能な給電コイル21,22,23を内蔵する。給電部は、温調輸送箱1を荷台に載せた状態で温調輸送箱1の受電部141が対面する位置に設けられている。
運搬器具2によれば、温度環境維持が必要な荷物を配達する過程において、温調輸送箱1を運搬器具2の荷台に載せるだけで電源供給を実現できる。配達者等は、電源供給のために電源コードを接続する作業を行う必要がなく、温調輸送箱1を荷台の所定位置に置くだけで、温調輸送箱1ごとに最適な温度環境を設定できる。運搬器具2を運搬する際にも、温調輸送箱1の受電部が運搬器具2の給電部に対面して非接触給電が継続するため、荷物にとって最適な温度環境維持を継続できる。運搬器具2は、冷蔵品、冷凍品などの様々な荷物を同時に運送する場合でも、温調輸送箱1ごとに最適な温度を設定できるため、個別に最適な温度環境を提供できる。この運搬器具2によれば、荷物ごとの温度環境が設定可能で、かつ運搬作業効率の改善が図れる。


運搬器具2は、複数段をなす複数の荷台を有するかご形状の台車である。給電部211,221,231は、荷台ごとに所定位置に設けられている。この構成によれば、それぞれの荷台に温調輸送箱1を載せることにより、温度環境が維持されている複数の荷物を運搬可能な運搬器具2を提供できる。
運搬器具2は、後部に位置する背面枠体20aと、背面枠体20aの両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体20b,20cとを備える。荷台は、背面枠体20aと一対の側面枠体20b,20cとによって背面側および側面側が囲まれるように設置されている。給電部211,221,231は、背面枠体20aにおいて前面に設置されている。この構成によれば、温調輸送箱1を背面枠体20aと一対の側面枠体20b,20cとに囲まれた状態で安定的に運搬できる運搬器具2を提供できる。
運搬器具2は、側面枠体20b,20cが背面枠体20aに沿うように折りたたみ可能な枠体折りたたみ機構部を備える。運搬器具2は、荷台20d,20e,20fが背面枠体20aに沿うように折りたたみ可能な荷台折りたたみ機構部を備える。この構成によれば、背面枠体に積層するように側面枠体と荷台とを折りたためるため、スペースを取らない形態で運搬器具2を運搬したり、トラック等の運搬用移動体に収容したりすることができる。
運搬器具2は、蓄電されている電力を給電コイルに供給する二次電池26を備える。この構成によれば、外部電源5からの電力供給がない場合に、二次電池26からの電力供給により、給電コイルから給電できる。これにより、停電等の事態においても荷物に対して最適な温度環境を維持することができる。
運搬器具2は、外部電源5からの電力を給電コイルに供給する電力供給路である電源コード41を備える。この構成によれば、外部電源5が使用できる場合に、給電コイルに対して安定的に電力供給を行える運搬器具2を提供できる。
温調輸送箱1は、所定の配送先に届ける荷物を収容する収容室12を有し、配達者が持ち運び可能な重量および大きさであるケース10を備える。温調輸送箱1は、ケース10に一体に設けられて、収容室12に冷気を供給する冷却ユニット11と、受電回路とを備える。受電回路は、人が運搬可能な運搬器具2の荷台に温調輸送箱1を載せた状態で運搬器具2が有する給電回路から非接触給電によって受電した電力を冷却ユニット11に供給する。
温調輸送箱1によれば、温度環境維持が必要な荷物を配達する過程において、温調輸送箱1を運搬器具2の荷台に載せるだけで電源供給を実現できる。したがって、配達者等は、電源供給のために電源コードを接続する作業を行う必要がなく、温調輸送箱1を荷台の所定位置に置くだけでよい。また、配達者等は、温調輸送箱1を所定位置に載せたままで運搬器具2を移動、運搬することができ、引き続き温度環境維持状態を提供できる。さらに温調輸送箱1によれば、収容室12ごとに温度環境を設定できる。このため、冷蔵品、冷凍品などの様々な荷物を同時に運送する場合でも、温調輸送箱1ごとに最適な温度を設定できるため、個別に最適な温度環境を提供できる。以上より、温調輸送箱1に開示する技術によれば、配達者や集配作業者による運搬作業効率の改善を図ることができる。
温調輸送箱1は、給電回路の給電コイル21,22,23から非接触給電によって受電する受電コイル14が内蔵されている受電部141を備える。受電部141は、ケース10において、冷却ユニット11が一体に設けられている壁に対して、対向する位置にある壁に一体に設けられている。
この構成によれば、冷気生成のための複数の部品を含む冷却ユニット11の重量と受電部141の重量とが対向する一対の壁に付加されるケース10を提供できる。このため、重量バランスの偏りを抑えた温調輸送箱1を提供でき、運搬器具の荷台に載せた状態で温調輸送箱1が転倒しにくく、安定した状態で運搬することができる。また配達者等が温調輸送箱を持ち運ぶ際にも、重量バランスの偏りが抑えられているため、持ち運び動作を行いやすい温調輸送箱1を提供できる。
温調輸送箱1は、ケース10に一体に設けられた複数の取手部16を備えている。取手部16は、ケース10において、受電部141が設けられている側壁側の位置よりも、受電部141が設けられている側壁に対向する位置にある側壁側の位置に多くの個数が設けられている。この構成によれば、運搬器具2の給電部が配達者等から遠い位置にある場合には、配達者等に対して近い側の側壁に数多くの取手部16が存在することになる。このため、配達者等は、受電部を給電部に対面させる際に手前側の取手部16を両手で持ちながら温調輸送箱1を移動させる作業を行え、作業性効率向上に寄与する。
温調輸送箱1の受電部141は、表面がケース10の外部に露出した状態でケース10に設置されている。この構成によれば、運搬器具2の給電部と受電部141とにおける送受電効率を阻害しにくい温調輸送箱1を提供できる。
運搬用装置3は、温調輸送箱1と、配達者が運搬可能な運搬器具2とを備える。運搬器具2は、温調輸送箱を載せる荷台20d,20e,20fと給電コイル21,22,23を含む給電回路とを有する。温調輸送箱1は、受電回路に含まれる受電コイル14を内蔵する受電部141を有している。運搬器具2は、温調輸送箱1を荷台に載せた状態において受電部141に対面する位置に設けられて、給電コイルを内蔵する給電部211,221,231を有している。
運搬用装置3は、温度環境維持が必要な荷物を配送先に届ける過程において、温調輸送箱1を運搬器具2の荷台に載せるだけで電源接続作業を行うことなく、電源供給を実現できる。運搬器具2を運搬する際にも、温調輸送箱1の受電部が運搬器具2の給電部に対面しているため、非接触給電が継続し電源供給を確保でき、荷物の温度環境維持を継続できる。この運搬用装置3によれば、運搬作業効率の改善を図ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について図9、図10を参照して説明する。第2実施形態の運搬用装置103は、第1実施形態に対して、運搬器具102が相違する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点についてのみ説明する。
運搬用装置103は、温調輸送箱1と、複数の温調輸送箱1を運搬可能な運搬器具102とを含む。運搬用装置103の給電システムは、二次電池126と、給電回路と、受電回路とを備えている。運搬器具102は、外部電源5から電力供給を受けるための電源コードやプラグを備えていない。二次電池126は、直流電力を蓄電しており、インバータ25に対して直流電力を出力する。二次電池126は、運搬用装置103において、着脱可能で取り換え可能なバッテリパックである。運搬用装置103は、二次電池126の蓄電量が少なくなると、所定の蓄電量を有する別個の二次電池に交換することができる着脱構造を備えている。この着脱構造は、運搬器具102と二次電池126とが係り合う係合装置を含む。二次電池126は、図10に示すように、最下段の荷台20fの下部に着脱自在な固定構造を介して装着されている。二次電池126の蓄電量が少なくなると、作業者等は、固定構造を解除して二次電池126を取り外し、充電済みの二次電池を固定構造によって運搬器具102に装着する。
運搬器具102は、給電回路を搭載している。給電回路は、二次電池126と、インバータ25と、コンデンサ24と、コンデンサ24に対して並列に接続された複数の給電コイルとを備えている。複数の給電コイルは、第1実施形態と同様の構成である。インバータ25は、二次電池126から供給された直流電力を交流電力に変換してコンデンサ24に出力する。コンデンサ24から出力された交流電力は、各給電コイルに送電される。このように運搬器具102は、二次電池126の蓄電電力を用いて給電を行う装置である。
<第3実施形態>
第3実施形態について図11、図12を参照して説明する。第3実施形態の運搬用装置303は、第1実施形態に対して、運搬器具302が相違する。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点についてのみ説明する。
運搬用装置303は、温調輸送箱1と、複数の温調輸送箱1を運搬可能な運搬器具302とを含む。運搬用装置303は、外部電源5から非接触給電により受電する受電部291と、受電部291が受電した電力を給電する給電回路と、各温調輸送箱1の受電回路とを備える。運搬用装置303は、運搬器具302に搭載された受電部291および複数の給電部と、各温調輸送箱1に搭載された受電部141とを備えている。受電部291は、運搬器具302が外部の電源等からの電力を非接触給電により受電できる運搬器具用受電部である。
運搬器具302は、受電コイル29、コンデンサ24および複数の給電コイルとを備えている。運搬器具302は、二次電池を備えていない。受電コイル29とコンデンサ24は、直列に接続されている。受電部291は、内部に受電コイル29を備えており、給電設備7からの非接触給電により電力を受電する受電用パッドである。受電部291は、運搬器具302における背面または荷台20fの下面に沿わせた状態で設置されている。
給電設備7は、給電回路を有している。給電設備7は、定置式または移動式の設備である。給電設備7の給電回路は、コンデンサ72と、コンデンサ72に対して直列に接続された給電コイル71とを備えている。給電コイル71は、給電用パッドである給電部711に内蔵されている。給電設備7の給電回路は、LC共振回路を構成している。受電コイル29とコンデンサ24は、LC共振回路を構成している。受電コイル29は、受電部291と給電部711とが接近した状態で、給電コイル71から受電した電力を、コンデンサ24に出力する。運搬器具302の受電回路に形成されているLC共振回路と、給電設備7の給電回路に形成されているLC共振回路とは、互いに磁気結合する。これにより、コンデンサ72から出力された電力と略同一の共振周波数によるLC共振動作がなされるようになっている。
運搬器具302は、後部に位置する背面枠体20aと、背面枠体20aの両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体20b,20cとを備える。各荷台は、背面枠体20aと一対の側面枠体20b,20cとによって背面側および側面側が囲まれるように設置されている。運搬器具用受電部は、背面枠体20aにおいて後面に設置されている。この運搬器具302によれば、運搬器具用受電部によって給電設備7から受電しつつ、各給電部から受電して温度環境が維持されている温調輸送箱1を運搬できる。例えば、トラックに設置された給電設備7から受電しつつ、各給電部から受電して温度環境を維持できる温調輸送箱1を運搬する運搬器具302を提供できる。
運搬器具302は、給電設備7からの電力を非接触給電により受電する運搬器具用受電部と、運搬器具用受電部が受電した電力を給電コイルに供給する給電回路とを備える。この構成によれば、非接触給電方式の給電コイルを有する電源設備が利用できる環境である場合に、給電コイルに対して安定的に電力供給を行える運搬器具302を提供できる。
<第4実施形態>
第4実施形態について図13を参照して説明する。第4実施形態の運搬器具402は、第1実施形態に対して、二次電池26の設置場所が相違する。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点についてのみ説明する。
運搬器具402の二次電池26は、中段の荷台20eと最下段の荷台20fとの間に、複数の縦棒状部20hに沿うように縦置きに設けられている。二次電池26は、給電部231に対して横並びに設けられている。二次電池26は、第1実施形態において説明した給電部に係る取付手段を採用して、縦棒状部20hに固定することができる。
運搬器具402は、後部に位置する背面枠体20aと、背面枠体20aの両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体20b,20cとを備える。各荷台20d,20e,20fは、背面枠体20aと一対の側面枠体20b,20cとによって背面側および側面側が囲まれるように設置されている。二次電池26は、背面枠体20aにおいて前面または後面に設置されている。この構成によれば、温調輸送箱1を背面枠体20aと一対の側面枠体20b,20cとに囲まれた状態で安定的に運搬できる運搬器具402を提供できる。
<第5実施形態>
第5実施形態について図14を参照して説明する。第5実施形態の温調輸送箱101は、第1実施形態に対して、受電部141の設置場所が相違する。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点についてのみ説明する。
図14に示すように、受電部141は、第4側壁10eに設けられている。受電部141は、冷却ユニット11と対向している側壁に設けられている。受電部141や冷却ユニット11は、冷蔵等に必要な部品が設けられていない側壁の両方に隣接し、かつ互いに対向する一対の側壁に設けられていることになる。受電部141や冷却ユニット11は、所定の重量がある部品であるため、これらを対向する一対の側壁に設置することにより、温調輸送箱101の重量バランスが向上する。
受電部141は、その表面が第4側壁10eの表面よりも外部に突出している構成である。この構成の場合、受電部141は、収容室12側の面が第4側壁10eに埋設されている。また受電部141は、その全体が第4側壁10eに埋設されている構成でもよい。
<他の実施形態>
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
第3実施形態の給電回路は、第2実施形態の給電回路のように、コンバータ27、二次電池26、スイッチ28およびインバータ25を備える構成でもよい。この場合、運搬器具302は、運搬器具用受電部が受電した電力を蓄え、蓄電されている電力を給電コイルに供給する二次電池を備える。これによれば、二次電池26は、給電回路が温調輸送箱に対して給電を行っていない状態において、給電設備7から供給された電力を蓄えることができる。運搬器具302は、給電設備7からの電力供給がない場合は、二次電池26の蓄電電力を用いて温調輸送箱に対して給電を行うことができる。
前述の実施形態に開示する温調輸送箱は、収容室12に冷気を供給する冷却ユニット11として蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置を備えるが、この構成に限定されない。冷却ユニット11は、例えば、ペルチェ素子を用いて冷気を生成する装置によって構成してもよい。
前述の実施形態に開示する温調輸送箱は、ケース10におけるいずれかの側壁に設けられた受電部141を備えるが、この構成に限定されない。受電部141は、ケース10における底壁または天井壁に設けられている構成でもよい。受電部141がケース10における底壁に設けられている場合には、受電部141および受電コイル14の重さによって温調輸送箱の重心を低い位置に設定できる。このため、運搬器具の荷台に載せた状態で温調輸送箱が転倒しにくく、安定した状態で運搬することに寄与する。また配達者等が温調輸送箱を持ち運ぶ際にも、重心位置が下がるため、持ち運び動作を行いやすくなる。
前述の実施形態に開示する温調輸送箱は、天井壁と底壁とを除く複数の側壁を有するケース10を備える。複数の側壁は、4個に限定されるものではなく、5個以上でもよい。またケース10は、6面体以外の多面体で形成されている構成でもよい。
1,101…温調輸送箱、 2,102,302,402…運搬器具
10…ケース、 11…冷却ユニット、 12…収容室
20d,20e,20f…荷台、 21,22,23…給電コイル
26,126…二次電池、 141…受電部、 211,221,231…給電部

Claims (10)

  1. 移動するために回転可能な可動輪部(20g)と、
    配達者が持ち運び可能な重量および大きさであるケース(10)の内部に、所定の配送先に届ける荷物を収容し冷却ユニット(11)からの冷気が供給される収容室(12)を有する温調輸送箱(1;101)を、それぞれ搭載可能な複数の荷台(20d,20e,20f)と、
    前記温調輸送箱の受電部(141)に対して、非接触給電によって給電可能な給電コイル(21,22,23)を内蔵する給電部(211,221,231)と、
    を備え、
    前記給電部は、前記温調輸送箱を前記荷台に載せた状態で前記温調輸送箱の前記受電部が対面する位置に設けられている運搬器具。
  2. 蓄電されている電力を前記給電コイルに供給する二次電池(26;126)を備える請求項1に記載の運搬器具。
  3. 外部電源(5)からの電力を前記給電コイルに供給する電力供給路である電源コード(41)を備える請求項1または請求項2に記載の運搬器具。
  4. 給電設備(7)からの電力を非接触給電により受電する運搬器具用受電部(291)と、前記運搬器具用受電部が受電した電力を前記給電コイルに供給する給電回路とを備える請求項1に記載の運搬器具。
  5. 前記運搬器具用受電部が受電した電力を蓄え、蓄電されている電力を前記給電コイルに供給する二次電池を備える請求項4に記載の運搬器具。
  6. 複数段をなす複数の前記荷台を有するかご形状の台車であり、
    前記給電部は、前記荷台ごとに所定位置に設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の運搬器具。
  7. 後部に位置する背面枠体(20a)と、前記背面枠体の両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体(20b,20c)とを備え、
    前記荷台は、前記背面枠体と一対の前記側面枠体とによって背面側および側面側が囲まれるように設置されており、
    前記給電部は、前記背面枠体において前面に設置されている請求項6に記載の運搬器具。
  8. 前記側面枠体が前記背面枠体に沿うように折りたたみ可能な枠体折りたたみ機構部と、
    前記荷台が前記背面枠体に沿うように折りたたみ可能な荷台折りたたみ機構部と、
    を備えている請求項7に記載の運搬器具。
  9. 後部に位置する背面枠体(20a)と、前記背面枠体の両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体(20b,20c)とを備え、
    前記荷台は、前記背面枠体と一対の前記側面枠体とによって背面側および側面側が囲まれるように設置されており、
    前記二次電池は、前記背面枠体において前面または後面に設置されている請求項2または請求項5に記載の運搬器具。
  10. 後部に位置する背面枠体(20a)と、前記背面枠体の両端から前方に延びる形状であり、互いに対向する一対の側面枠体(20b,20c)とを備え、
    前記荷台は、前記背面枠体と一対の前記側面枠体とによって背面側および側面側が囲まれるように設置されており、
    前記運搬器具用受電部は、前記背面枠体において後面に設置されている請求項4または請求項5に記載の運搬器具。
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