JP2021155097A - 真空シール機、熱シール方法及び包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
次に、下側ボックスが上昇すると、ポケット及び被包装物が下側ボックスの収容凹部に収まるとともに、下側フィルム及び上側フィルムが上側ボックスの下面の縁部と下側ボックスの上面の縁部との間に挟み込まれる。
次に、上側ボックスの凹部及び下側ボックスの収容凹部が真空引きされるとともに、上側フィルムと下側フィルムとの間の隙間も真空引きされる。これにより、被包装物が上側フィルムと下側フィルムとの間に真空に密閉される。
次に、熱盤が下降すると、収容凹部の周囲において上側フィルムと下側フィルムが熱盤と下側ボックスとの間に挟み込まれて互いに熱シールされる。このように熱シールされた矩形枠状部分を強シール部という。
次に、下側ボックスの凹部が大気開放されると、上側ボックスの凹部と下側ボックスの収容凹部との間に差圧が生じ、その差圧により上側フィルム及び下側フィルムが熱盤に押し付けられる。そうすると、収容凹部の縁の内側において上側フィルムと下側フィルムが互いに熱シールされる。このように熱シールされた部分を弱シール部という。この弱シール部は強シール部よりもシール強度が低く、弱シール部では上側フィルムと下側フィルムが互いに剥離しやすい。
一方、ロアボックスの収容凹部とロアボックスの緩衝凹部が仕切られているため、上側フィルム及び下側フィルムがその仕切り部と熱盤との間に挟み込まれ、互いに熱シールされる。そのように熱シールされた部分のシール強度が高く、その部分を強シール部という。
被包装物から液体が発生しても、その液体が強シール部によって遮られて、弱シール部まで浸透しない。よって、包装体の見栄えを良好に保てる。
図1は深絞り包装体100の斜視図であり、図2は深絞り包装体100の断面図である。
図3は、深絞り包装装置1の斜視図である。
深絞り包装装置1は、下側フィルム供給機20、フィルム搬送機25、上側フィルム供給機30、成型機40、被包装物供給機50、真空シール機60、横カット機70及び縦カット機80を備える。
下側フィルム供給機20は、帯状の下側フィルム3が巻回された原反ロール2から下側フィルム3をフィルム搬送機25の上流端部に供給する。ここで、上述の第1フィルム103は、下側フィルム3が切断されることによって得られる。
フィルム搬送機25は、下側フィルム3の搬送経路の両側に設けられており、ガイドローラ22の下流側において水平となった下側フィルム3の両側部を把持して、下側フィルム3を間欠的に搬送する。
上側フィルム供給機30は、帯状の上側フィルム7が巻回された原反ロール6から上側フィルム7をフィルム搬送機25の中流部に供給する。ここで、上述の第2フィルム107は、上側フィルム7が切断されることで得られる。
下側フィルム3の搬送経路には、上流から順に成型機40、真空シール機60、横カット機70及び縦カット機80が設けられている。成型機40は、上側フィルム7が下側フィルム3に重ねられる位置よりも上流側に設けられている。真空シール機60、横カット機70及び縦カット機80は、上側フィルム7が下側フィルム3に重ねられる位置よりも下流側に設けられている。成型機40と真空シール機60との間における下側フィルム3の搬送経路の側方には、被包装物供給機50が設けられている。
この被包装物供給機50は、ポケット5内に被包装物を自動供給するものであって、例えば多軸マニピュレータである。なお、多軸マニピュレータに代えてシュートコンベアが被包装物供給機50に採用されてもよい。また、被包装物供給機50に代えて、人手による供給としてもよい。
真空シール機60は、下側フィルム3の搬送が停止する毎に、下側フィルム3と上側フィルム7の間の空気を吸引するとともに、下側フィルム3と上側フィルム7のうちポケット5の周囲を熱シールする。1回当たりのシール処理では、幅方向に2つ且つ搬送方向に2つの合計4つのポケット5内の被包装物が下側フィルム3と上側フィルム7との間に密閉される。
真空シール機60は、下側フィルム3及び上側フィルム7の搬送が停止する毎に、以下のような動作を1回行う。以下に説明するような順序の動作は、制御部が第1駆動部623、第2駆動部630及び空圧機器640を制御することによって実現される。
図3に示すように、横カット機70は、下側フィルム3及び上側フィルム7の搬送が1回停止する毎に、下側フィルム3及び上側フィルム7のうち、搬送方向に隣り合うポケット5の間の部分を横切断予定線19に沿って切断する。そのため、最終的に連包体が作成される。なお、複数の横カット機70が搬送方向に並んで設けられ、最終的に個包体が作成されるものとしてもよい。
縦カット機80は、下側フィルム3及び上側フィルム7の両側部を縦切断予定線17に沿って連続的に切断するとともに、ポケット5の2列の間を縦切断予定線18に沿って連続的に切断する。なお、縦切断予定線18に沿った切断が行われなくてもよいが、この場合、最終的に連包体が作成される。
(1) 収容凹部611及び緩衝凹部612がロアボックス610の上面に形成されているため、熱盤625が下側フィルム3及び上側フィルム7を介してロアボックス610の上面に当たる際に、収容凹部611及び緩衝凹部612の周囲において熱盤625とロアボックス610が均一に当たる。そのため、第1及び第2の強シール部111,114における不良の発生を抑えられる。
以上、本発明を実施するための形態について説明した。上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明の実施形態は本発明の趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。
5…ポケット
7…上側フィルム
9…被包装物
100…深絞り包装体
111…第1の強シール部
112…第1領域
113…第2領域
114…第2の強シール部
115…第1の弱シール部
116…第2の弱シール部
60…真空シール機
610…ロアボックス
611…収容凹部
612…緩衝凹部
620…アッパーボックス
621…凹部
623…第1駆動部
625…熱盤
630…第2駆動部
640…空圧機器
Claims (6)
- 下側フィルムの上に重ねられる上側フィルムの上方に配され、下面に凹部が形成されたアッパーボックスと、
上下動可能となって前記凹部に収容される熱盤と、
前記熱盤を上下動させる第1駆動部と、
前記下側フィルムの下方に配され、前記下側フィルムの下面において凸状とされるとともに前記下側フィルムの上面において凹状とされるポケットに対向する収容凹部が上面に形成され、前記収容凹部から仕切られるとともに前記収容凹部に隣接する緩衝凹部が上面に形成されるロアボックスと、
前記熱盤及び前記アッパーボックスと前記ロアボックスとのうちの一方を上下動させる第2駆動部と、
空圧機器と、を備え、
前記第2駆動部が前記熱盤及び前記アッパーボックスと前記ロアボックスとのうちの一方を他方に向けて移動させることによって、前記ポケットが前記収容凹部に収容されるとともに、前記下側フィルム及び前記上側フィルムが前記凹部の周囲において前記ロアボックスと前記アッパーボックスとの間に挟み込まれ、
その後、前記空圧機器が、前記下側フィルムと前記上側フィルムの間の隙間と、前記収容凹部と、前記緩衝凹部と、前記凹部とを減圧し、
その後、前記第1駆動部が前記熱盤を下降させることによって、前記下側フィルム及び前記上側フィルムが前記収容凹部及び前記緩衝凹部の周囲において前記ロアボックスと前記熱盤との間に挟み込まれて互いに熱シールされ、
その後、前記空圧機器が前記緩衝凹部を昇圧することによって前記緩衝凹部と前記凹部の間に差圧を発生させ、その差圧によって前記緩衝凹部の縁の内側において前記下側フィルム及び前記上側フィルムが前記熱盤に押し付けられて互いに熱シールされる
真空シール機。 - 前記緩衝凹部の昇圧時に、前記空圧機器が、前記収容凹部を昇圧することによって前記収容凹部と前記凹部の間に差圧を発生させ、その差圧によって前記収容凹部の縁の内側且つ前記ポケット内の被包装物の外側において前記下側フィルム及び前記上側フィルムが前記熱盤に押し付けられて互いに熱シールされる
請求項1に記載の真空シール機。 - 下側フィルムの上に重ねられる上側フィルムの上方に配され、下面に凹部が形成されたアッパーボックスと、
上下動可能となって前記凹部に収容される熱盤と、
前記下側フィルムの下方に配され、収容凹部及び前記収容凹部から仕切られるとともに前記収容凹部に隣接する緩衝凹部が上面に形成されるロアボックスと、を利用して前記下側フィルムと前記上側フィルムとを熱シールする方法において、
前記熱盤及び前記アッパーボックスと前記ロアボックスとのうちの一方を他方に向けて移動させることによって、前記下側フィルムの下面において凸状とされるとともに前記下側フィルムの上面において凹状とされるポケットを前記収容凹部に収容するとともに、前記凹部の周囲において前記下側フィルム及び前記上側フィルムを前記ロアボックスと前記アッパーボックスとの間に挟み込み、
その後、前記下側フィルムと前記上側フィルムの間の隙間と、前記収容凹部と、前記緩衝凹部と、前記凹部とを減圧し、
その後、前記熱盤を下降させることによって、前記収容凹部及び前記緩衝凹部の周囲において前記下側フィルム及び前記上側フィルムを前記ロアボックスと前記熱盤との間に挟み込んで熱シールし、
その後、前記緩衝凹部を昇圧することによって前記緩衝凹部と前記凹部の間に差圧を発生させ、その差圧により前記緩衝凹部の縁の内側において前記下側フィルム及び前記上側フィルムを前記熱盤に押し付けて互いに熱シールする
熱シール方法。 - 前記下側フィルムのうち前記緩衝凹部に対向する部分にはポケットが形成されていない
請求項3に記載の熱シール方法。 - 前記緩衝凹部の昇圧時に、前記収容凹部を昇圧することによって前記収容凹部と前記凹部の間に差圧を発生させ、その差圧によって前記収容凹部の縁の内側且つ前記ポケット内の被包装物の外側において前記下側フィルム及び前記上側フィルムを前記熱盤に押し付けて互いに熱シールする
請求項3又は4に記載の熱シール方法。 - 第1フィルムと、前記第1フィルムに重ねられて前記第1フィルムに接合された第2フィルムと、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に挟まれるとともに、前記第1フィルム及び前記第2フィルムによって包装された被包装物と、を備える包装体において、
前記被包装物の周囲における前記第1フィルムと前記第2フィルムのシール部が、
前記被包装物を囲んだ矩形枠状の第1の強シール部と、
前記第1の強シール部の内側の領域を前記被包装物が存する第1領域と前記被包装物が存しない第2領域とに区切る第2の強シール部と、
前記第1領域のうち前記被包装物の周囲の領域となる第1の弱シール部と、
前記第2領域となる第2の弱シール部と、を有し、
前記第1及び第2の強シール部における前記第1フィルムと前記第2フィルムのシール強度が、前記第1及び第2の弱シール部におけるシール強度よりも高い
包装体。
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2020
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