JP2021153410A - センサユニットおよびこれを備えた細胞培養分析装置 - Google Patents

センサユニットおよびこれを備えた細胞培養分析装置 Download PDF

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【課題】細胞培養分析装置を小型化することが可能なセンサユニットおよびこれを備えた細胞培養分析装置を提供する。【解決手段】センサユニット27は、センサ43と、基板31とを備えている。センサ43は、本体部43a、検出電極(第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50)および接続端子部(第1作用極パッド52、対極パッド53、参照極パッド54、第2作用極パッド55)を有する。基板31は、接続端子部(第1作用極パッド52等)に接続される接続部32、接続部32と接続される配線パターンを有する。センサ43は、接続端子部(第1作用極パッド52等)と基板31の接続部32とが接続された状態で、センサ43の検出電極(第1作用極47等)が下方に向かって突出するように、本体部43aが折り曲げられた折り曲げ部44を有している。【選択図】図20

Description

本発明は、細胞培養の分析に使用されるセンサユニットおよびこれを備えた細胞培養分析装置に関する。
従来の細胞培養分析装置の構成では、基体に設けられた貫通孔部分にセンサが固定されるとともに、このセンサには、信号を取り出すためのリード線が接続されていた。
具体的には、従来の細胞培養分析装置では、培地の状態をモニタリングするセンサが細胞培養容器内に挿入され、そのセンサに電気的な接続端子が設けられており、その接続端子に繋がったリード配線が外部の制御部に接続されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の細胞培養容器が設けられたプレートと嵌合するカートリッジを有する細胞培養分析装置も開示されている。
この細胞培養分析装置は、それぞれの培養容器内を計測するセンサを有しており、これらのセンサを挿入する複数の開口がカートリッジに設けられ、それぞれの開口内でセンサとファイバーケーブルとが接続されている。そして、これら複数のファイバーケーブルが、外部の制御部に接続されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−112092号公報 米国特許第9170255号明細書
上記従来の構成では、センサは、例えば、培養容器内の培地に浸漬され、この培地内環境を検出していた。
細胞培養装置では、細胞培養の分析を行う際に、複数個の培養容器が配置されることが多く、それに伴って、これらの容器に対応するセンサの個数も多くなる。このため、細胞培養分析装置の小型化が求められている。
そこで、本発明は、細胞培養分析装置を小型化することが可能なセンサユニットおよびこれを備えた細胞培養分析装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサユニットは、培養容器の培地の成分を測定するセンサを有するセンサユニットであって、センサと、基板と、を備えている。センサは、本体部と、本体部上に配置され培地の成分を測定する測定部および測定部と電気的に接続された接続端子部と、有する。基板は、センサの接続端子部に接続される接続部と、接続部と接続される配線パターンとを有する。センサは、接続端子部と基板の接続部とが接続された状態で、センサの測定部が下方に向かって突出するように、本体部の一部が折り曲げられた折り曲げ部を有している。
本発明のセンサユニットによれば、センサに直接リード線を接続する構成が不要となり、小型化することができる。
本発明の一実施形態に係る細胞培養分析装置の構成を示す図。 図1の細胞培養分析装置の分析ユニットを培養インキュベータ内へ設置する際の状態を示す図。 (a)および(b)は、図1の細胞培養分析装置に含まれる駆動部の構成を示す図。 図3(a)の駆動部に含まれる多方切り替え弁の構成を示す断面図。 図1の細胞培養分析装置に含まれる分析ユニットの構成を示す図。 図5の分析ユニットを構成するアダプタユニットが、トップユニットとボトムユニットとの間に取り付けられる状態を示す図。 (a)は、図6のアダプタユニットの構成を示す図。(b)は、(a)のアダプタユニット内に設置される基板ユニットの構成を示す図。 センサユニット上に配置されるアダプタユニットに含まれる基板ユニットの構成を示す分解斜視図。 基板ユニットと配管チューブとの接続状態を示す斜視図。 空気圧供給部として用いられる吸気ポートの構成を示す図。 (a)〜(c)は、配管基板部内に形成された配管の経路を示す図。 アダプタユニットの構成を示す分解斜視図。 (a)および(b)は、センサユニットに配置されるセンサの構成を示す図。 センサユニットの構成を示す分解斜視図。 (a)〜(c)は、センサの固定化保持の方法を説明する図。 (a)は、ボトムプレートに複数のセンサが載置された状態を示す図。(b)は、A部分の拡大図。 (a)は、ボトムプレート上に載置された複数のセンサの上にミドルプレートを被せた状態を示す図。(b)は、(a)のB部分の拡大図。 (a)は、ミドルプレートをボトムプレートに対して、ボトムプレートの対角線に略平行な方向にスライド移動させて、ボトムプレートに対してミドルプレートを固定した状態を示す図。(b)は、(a)のC部分の拡大図。 (a)は、ボトムプレートに対してミドルプレートを固定した状態の上面図。(b)は、(a)のA−A’線断面図。 (a)は、ボトムプレートとミドルプレートとの間に挟まれた状態で、位置決めされ、固定化されたセンサが、さらに縦辺上部を折り曲げ部から下方に折り曲げられた状態を示す図。(b)は、ミドルプレートの上にトッププレートが配置された状態であって、ボトムプレートの下方から見た斜視図。(c)は、その断面構造を示す断面図。 (a)は、ガスケットシートの上面図。(b)は、(a)のガスケットシートのポート入出力部の拡大図。 図21(b)に示すポート入出力部のE−E’線断面図。 センサユニットに上面側に基板ユニットが組み込まれた状態を示す断面図。 ウェルプレートの上面図。 (a)は、個々のウェルに対して添加剤を添加するためのポートを下方から見た斜視図。(b)は、ポートを上方から見た斜視図。 (a)は、ポートの上面図。(b)は、(a)のF−F’線断面図。 ポートの添加剤A吐出口の近傍の構成を示す拡大断面図。 (a)〜(c)は、添加剤添加部Aの添加剤A容器の下端部から添加剤が滴下される際の添加剤の様子を示す断面図。 添加剤添加部A(添加剤A容器)の添加剤A吐出口側の平面図。 (a)は、初期手順として、添加剤が添加剤A容器内へ装填される際の図。(b)は、添加剤が装填された後の状態を示す図。(c)は、添加剤装填時の添加剤A吐出口の拡大図。 (a)は、添加剤装填後に、上方から配管基板部が連結された状態を示す図。(b)は、添加剤がウェル内に添加された状態を示す図。 (a)は、攪拌部材を含むポートの上面図。(b)は、(a)のG−G’線断面図。(c)は、攪拌部材の攪拌容器の下端部に設けられた攪拌部材吐出吸引口の拡大斜視図。 (a)は、攪拌部材の初期状態を示す図。(b)は、攪拌部材に、空気吐出吸引部を連結した状態を示す図。(c)は、空気吐出吸引部が、空気を吐出する方向に作用した状態を示す図。 攪拌容器から吐出された培地が培養容器(ウェル)の内周面に沿って攪拌される状態を示す平面図。 (a)は、アンダーカットが不要な液体吐出吸引口を含む攪拌部材の構成を示す図。(b)は、(a)の液体吐出吸引口の部分の拡大斜視図。 (a)は、攪拌処理および均一化処理を含む添加工程および測定工程を伴う分析方法を示すフローチャート。図36(b)は、図36(a)に含まれる添加工程A,Bの処理の流れを示すフローチャート。図36(c)は、図36(a)に含まれる測定工程の処理の流れを示すフローチャート。 センサユニットの上面に貼り付けられる封止シールの分解斜視図。 (a)は、センサユニットの平面図。(b)は、(a)のセンサユニットの上面に貼り付けられるトップシールの構成を示す平面図。(c)は、(a)のセンサユニットの上面に貼り付けられるボトムシールの構成を示す平面図。(d)は、(a)のセンサユニットの上面にトップシールとボトムシールとが貼り付けられた状態を示す平面図。 (a)は、使用者に提供される際の封止シールが貼り付けられた状態を示す平面図。(b)は、(a)の状態からトップシールを剥離した状態を示す平面図。(c)は、(b)の状態からボトムシールを剥離した状態を示す平面図。 利用シーンに応じて封止シールを剥離していく状態を示す図。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態に係る細胞培養分析装置1について、添付図面を用いて説明する。
<細胞培養分析装置1の概要説明>
図1は、細胞培養分析装置1の構成を示す。
細胞培養分析装置1は、培養容器に入れられた培地(液体)内にセンサ43の一部(検出電極)を浸漬させた状態で電気化学的に培地に含まれる特定の成分の濃度を検出する装置であって、分析ユニット2と、空気圧供給部としての駆動部3と、分析ユニット2と駆動部3とを制御する制御ユニット4とを備えている。制御ユニット4、分析ユニット2、および駆動部3は、電気ケーブル5によって接続されている。駆動部3と分析ユニット2とは、配管チューブ6によって接続されている。
図2は、培養インキュベータ7に配置される細胞培養分析装置1の使用例を示す。
培養インキュベータ7内には、細胞培養分析装置1の分析ユニット2が配置される。そして、電気ケーブル5によって分析ユニット2と接続された制御ユニット4と、配管チューブ6によって分析ユニット2と接続された駆動部3とは、培養インキュベータ7外に配置される。
これにより、使用者は、培養インキュベータ7の扉8を開閉することなく、培養インキュベータ7内の培養状態を、制御ユニット4を介して分析することができる。つまり、培養状態を分析する際に、培養インキュベータ7内のコンタミネーションによる空気汚染を防止することができる。
図3(a)および図3(b)は、駆動部3の構成を示す。
駆動部3は、分析ユニット2に対する空気圧供給部であって、図3(a)および図3(b)に示すように、シリンジ9、プランジャ10、多方切り替え弁11、プランジャ用モータ12、および弁用モータ13を有している。空気圧の調整は、シリンジ9内の空気を、プランジャ10によって圧縮したり、吸引したりすることで行われる。プランジャ10は、多方切り替え弁11に連結されている。
駆動部3の筐体3a内には、プランジャ用のモータ12と多方切り替え弁11用のモータ13とが配置されている。これらのモータ12,13は、電気ケーブル5を介して接続された制御ユニット4によって制御される。
図4は、駆動部3に含まれる多方切り替え弁11の構成を示す。
多方切り替え弁11は、分析ユニット2に対する送気系の弁として、添加剤添加部A用の弁14と、添加剤添加部B用の弁15と、攪拌部材用の弁16と、を有している。
そして、多方切り替え弁11は、分析ユニット2に対する吸気系の弁として、攪拌部材用の弁16と、吸気用の弁17と、を有している。
多方切り替え弁11は、回転部18の回転を制御して周方向における回転流路19の位置を決定し、所定の弁とシリンジ9とを流路接続し、空気圧を供給するように制御される。
より具体的には、分析ユニット2に対する送気は、まず、回転部18の回転を制御して、吸気用の弁17とシリンジ9とを流路接続する。そして、プランジャ10を吸引方向に引っ張り、吸気用の弁17からシリンジ9内に空気を吸引する。次に、回転部18の回転を制御して、所定の送気系の弁14,15,16に対して、シリンジ9を流路接続し、次に、プランジャ10を圧縮方向に押し込むことで、所定の弁14,15,16に対して送気を行う。
図5は、分析ユニット2の構成を示す。
分析ユニット2は、培養インキュベータ内に複数台設置できるように、横方向は短く、高さ方向は低く、奥方向に縦長になるように設計されている。これは、一般的な培養インキュベータの培養空間が奥方向に長く、高さ方向に低い形状をしているので、これに合った形状をしている。
分析ユニット2は、アダプタユニット20、トップユニット21およびボトムユニット22を有しており、アダプタユニット20を、トップユニット21とボトムユニット22とで挟み込むように構成されている。
アダプタユニット20は、図6に示すように、トップユニット21とボトムユニット22との間に形成された前面開口23からスライド移動させて取り付けられる。その結果、分析ユニット2の高さを抑えることが可能となる。
また、アダプタユニット20は、図6に示すように、下方から、アダプタボトム24、ウェルプレート25、アダプタトップ26、センサユニット27の順に配置されている。
図7(a)に示すアダプタユニット20のトップユニット21には、図7(b)に示す基板ユニット28が内包されている。
図8は、センサユニット27上に配置される基板ユニット28の分解斜視図を示す。基板ユニット28は、図8に示すように、センサユニット27に面する下方から、配管基板部29、基板ベース30、基板31の順に配置されている。
配管基板部29には、駆動部3からの空気流路が接続されたエア配管が内包されている。基板ベース30は、基板31がその上面に取り付けられるように設けられている。そして基板31は、下方のセンサユニット27に設けられた電気化学式のセンサ43(図14等参照)と電気的に接続されるための接続部32が配置されている。
接続部32は、基板31から下方に向かって複数配置されており、基板ベース30に配置された接点貫通孔30aを通って、配管基板部29を貫通し、下方のセンサユニット27において対応する位置にそれぞれ配置された複数のセンサ43に対して電気的に接続される。
基板31上には、接続部32と電気的に接続された配線パターンが設けられている。そして、基板31は、電気ケーブル5を介して、外部の制御ユニット4(図1等参照)と接続されている。
図9は、基板ユニット28と各配管チューブ33,34,35,36との接続状態を示す。
本実施形態では、駆動部3に接続された合計4種類の配管チューブが、基板ユニット28に接続されている。
具体的には、基板ユニット28には、基板ユニット28に対する送気系の配管チューブとして、添加剤添加部A用の配管チューブ33と、添加剤添加部B用の配管チューブ34とが設けられている。
さらに、基板ユニット28には、分析ユニット2に対する吸気系の弁として、吸気用の配管チューブ36が設けられている。
なお、攪拌部材用の配管チューブ35は、送気、吸気の双方向の弁として、基板ユニット28に設けられている。
図10は、空気圧供給部として用いられる吸気ポートの構成を示す。
空気圧供給部は、培養容器を収納する培養インキュベータ7内の空気を吸引する空気取り入れ口(吸気ポート)37を有している。
より具体的には、配管基板部29の下方底面に、空気取り入れ口(吸気ポート)37が設けられている。そして、空気取り入れ口(吸気ポート)37は、配管基板部29内の貫通孔38を通って、上方の配管チューブ接続部39と連結された配管チューブ36を介して駆動部3の多方切り替え弁11に接続される。
これにより、空気圧供給部は、培地容器を収納する培養インキュベータ7内の空気を吸引する空気取り入れ口(吸気ポート)37を有しているため、培養容器内における細胞培養に対するコンタミネーションの発生を防止することができる。
すなわち、本実施形態においては、培地容器を収納する培養インキュベータ7内の空気、つまり、管理された空気が、添加剤容器(添加剤A容器85、添加剤B容器86)および攪拌部材81への空気圧力として活用される。これにより、培養容器内における細胞培養に対するコンタミネーションの発生を防止することができる。
また、空気取り入れ口(吸気ポート)37が、配管基板部29の下方底面に設けられているため、空気取り入れ口37の開口からの水滴等の流入を防止することができる。
また、配管チューブ36は、ナフィオンチューブ等の湿度透過性材料を用いて形成されている。よって、培養インキュベータ7内の水分が、駆動部3に流入することを防止して、駆動部3における結露の発生を防止することができる。
図11(a)〜図11(c)は、配管基板部29内に形成された配管の経路を示す。
添加剤添加部A用の配管チューブ33は、配管基板部29に接続される。本実施形態での培養容器(ウェルプレート25)は、24個のウェル80を含んでいる。このため、添加剤添加部A用の配管は、24個に並列分岐して、所定のウェル80の上方に配管の出口開口が配置される。
同様に、添加剤添加部B用の配管チューブ34は、配管基板部29に接続される。そして、添加剤添加部B用の配管は、24個に並列分岐して、所定のウェル80の上方に配管の出口開口が配置される。
同様に、攪拌部材用の配管チューブ35は、配管基板部29に接続される。そして、攪拌部材用の配管は、24個に並列分岐して、所定のウェル80の上方に配管の出口開口が配置される。
つまり、培養容器の24個のウェル80の全ての添加剤添加部Aに対して、一斉に同様の空気圧が与えられる。同様に、24個のウェル80の全ての添加剤添加部Bに対して、一斉に同様の空気圧が与えられる。同様に、24個のウェル80全ての攪拌部材に対して、一斉に同様の空気圧が与えられる。
図12は、アダプタユニット20の構成を示す。
アダプタユニット20は、図12に示すように、最下段から、培養容器設置部としてのアダプタボトム24、培養容器としてのウェルプレート25、アダプタトップ26、センサユニット27がこの順に載置されている。
本実施形態において、ウェルプレート25は、4×6の24個のウェル80を有している。アダプタトップ26は、ウェルプレート25の高さを調整するために設けられており、ウェルプレート25の高さに応じて、異なるアダプタトップ26が使用される。これは、アダプタトップ26の上にセンサユニット27が載置された際に、センサユニット27とウェルプレート25との高さ関係を調整するためである。
ウェルプレート25は、汎用品も含めていくつかの種類を有しており、その種類に応じてアダプタトップ26が使い分けられる。
アダプタトップ26上に配置されたセンサユニット27は、その下面側に設けられた4本の脚部(支持体)40が、下方のアダプタトップ26の貫通孔41を通って、培養容器設置部としてのアダプタボトム24に設けられた位置決め穴42内に挿入される。
これにより、センサユニット27は、ウェルプレート25上に所定間隔離れた状態で設置される。つまり、センサユニット27には、アダプタボトム24上に、培養容器であるウェルプレート25の収納空間を確保するための脚部40が設けられている。そして、脚部40によって支持された状態で、センサユニット27がアダプタボトム24上に配置される。
なお、脚部40は、上述したように、アダプタボトム24上に、培養容器であるウェルプレート25の収納空間(アダプタボトム24の上面とセンサユニット27の下面との間の隙間)を確保するために、アダプタボトム24に対してセンサユニット27を支持する。
ここで、センサユニット27を支持する支持体としては、センサユニット27に設けられた脚部40に限定されるものではない。例えば、支持体としては、アダプタボトム24に対してセンサユニット27を下方から支持する支持体であれば、アダプタボトム24側に設けられた支持体であってもよい。
図13(a)および図13(b)は、センサユニット27に配置されるセンサ43の構成を示す。
本実施形態のセンサ43は、図13(a)および図13(b)に示すように、電極パッド52〜55が配置された上部を除いて、略L字形状の本体部43aを有している。そして、センサ43は、略L字状の本体部43aの縦辺上部に、使用時に折り曲げられる折り曲げ部44を有している。
折り曲げ部44は、電極パッド52〜55が配置された上部に対して、その他の略L字形状の部分(横辺部分45および縦辺部分46)が略直角に折り曲げられる部分である。このように、本体部43aが、折り曲げ部44の部分において略直角に折り曲げられることで、センサ43は、検出電極47,48,49,50をウェル80内へ浸漬することができる。
切り欠き部44aは、折り曲げ部44付近であって、電極パッド52〜55が配置された上部と、略L字形状の部分(横辺部分45および縦辺部分46)とが連結された部分に形成されている。切り欠き部44aは、縦辺部分46の長手方向に沿って形成された切り込みによって構成されている。
これにより、略L字形状の部分(横辺部分45および縦辺部分46)を、電極パッド52〜55が配置された上部に対して折り曲げる際に形成される折り目が、縦辺部分46が電極パッド52〜55が配置された上部に接続された部分に限定されることなく、縦辺部分46の長手方向において移動させることができる。
よって、センサ43の寸法、ウェル80の深さ等の位置関係に応じて、センサ43に形成される折り目となる部分を移動させることができる。
本実施形態では、センサ43を略L字形状とし、その横辺部分45を培養容器の各ウェル80内に置いて水平状態に保持することで、培養容器内の培養状態を検出する。
また、センサ43の下方の横辺部分45には、培養容器内の培養状態を検出する検出電極47〜50が設けられている。
これにより、検出電極47〜50の電極面積が広くなるため、センサ43の感度を向上させることができる。そして、センサ43の下方の横辺部分45の水平方向の幅は、上方の縦辺部分46の水平方向の幅に対して広い。
なお、センサ43の形状は、略L字形状に限定したものでは無く、例えば、略I字形状、略逆T字形状等であってもよい。また、センサ43の感度を向上させるためには、センサ43の横辺部分の水平方向の寸法(幅)がより広く取られていることが好ましい。
センサ43の横辺部分45には、検出電極として、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50が設けられている。
また、参照極49の表面には、銀層(銀層と塩化銀層の少なくとも一方)が設けられている。また、第1・第2作用極47,50の表面には、酵素とメディエータ等から形成される試薬層が設けられている。そして、それらの検出電極部分は、保護膜51によって覆われている。
センサ43は、培養容器内の培地に第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50を浸漬させた状態で、電気化学的に培地の特定の成分の濃度を検出する。
例えば、培地のグルコース成分の濃度を検出する場合、第1作用極47の表面に固定化された試薬層には、酵素(例えば、GOx)、レドックスメディエータが含まれる。
このグルコースの検出原理は、保護膜51を通して培地から透過してきたグルコースが試薬層の酵素(例えば、GOx)との酵素反応で酸化され、グルコノラクトンとなり、同時に試薬層のレドックスメディエータが還元されて還元体となる。この還元体が酸化体に戻る際に発生する電子を電流値として測定することで、培地のグルコース濃度を測定することができる。
そして、保護膜51は、培地中のグルコースを透過制限しながらセンサ43の検出電極部分に浸透させるとともに、第1作用極47に固定化された試薬層の成分(酵素とメディエータ)を保護膜51の外側への流出を防止するために設けられている。
酵素およびメディエータは、架橋されて電極に固定されている。そのため、試薬層は、高分子化されて分子量が大きくなる。よって、グルコースは保護膜51を透過する一方で、酵素およびメディエータが保護膜51から流出することを防止することができる(より詳細には、国際公開第2019/146788号参照)。
そして、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50は、センサ43の上方の接続端子である電極パッド52〜55と電気的に接続されている。電極パッド52〜55は、第1作用極パッド52、対極パッド53、参照極パッド54、第2作用極パッド55を有している。
第2作用極50には、例えば、乳酸を検出するための試薬が固定化される。
センサ43は、図13(a)および図13(b)に示すように、測定部である検出電極(第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50)と接続端子部(第1作用極パッド52、対極パッド53、参照極パッド54、第2作用極パッド55)とが同一の基材上に形成されている。
基材としては、例えば、樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが用いられる。
第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50は、同一基材上に形成されている。また、センサ43の横辺部分45において、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50は、使用状態においてほぼ水平に配置される。そして、作用極の面積を大きくするために、参照極49を中心に、複数の作用極47,50が、水平方向において左右対象に配置されている。その結果、作用極47,50の電極面積を増大させて、検出感度を高めることができる。
ここで、センサ43の製造方法について説明すれば、以下の通りである。
まず、樹脂材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上面に、スパッタリングにより金の電極層が形成される。次に、電極層が、センサ43に合わせて略L字状に描画される。つまり、レーザによって電極層を蒸散させ、これにより、略L字状の電極層を形成する。
さらに、この略L字状の電極層は、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50用に分割される。分割された4本の導電路は、接続端子部(第1作用極パッド52、対極パッド53、参照極パッド54、第2作用極パッド55)において信号が引き出される。
そして、この略L字状の電極層が、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50用に分割された後、電極部分がマスクされた状態で、レジスト膜56が設けられる。その後、参照極49の表面に、銀層(銀層と塩化銀層の少なくとも一方)が設けられ、また、第1作用極47、第2作用極50の表面に、試薬層が設けられる。
そして、第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50部分は、保護膜51で覆われる。
図14は、センサユニット27の分解斜視図を示す。
センサユニット27は、下方より、ボトムプレート57、ミドルプレート58、トッププレート59、ガスケットシート(基板)60が、この順に積層されている。
そして、センサ43は、ボトムプレート57、ミドルプレート58、トッププレート59によって固定化保持され、略鉛直下向きに折り曲げられる。
そして、ポート(添加剤供給部材)61の上部は、トッププレート59の上面に固定されるとともに、トッププレート59とミドルプレート58とボトムプレート57とを貫通し、下部はボトムプレート57の下方に配置される。
図15(a)〜図15(c)は、センサ43の固定化保持の方法について説明する図である。
図15(a)に示すように、まず、ボトムプレート57に、複数(4×6個)のセンサ43が載置される。複数のセンサ43は、センサ43の長手方向の長さを十分に長く取るために、方形状のボトムプレート57の対角線に並行して載置される。
次に、図15(b)に示すように、ボトムプレート57上に載置された複数のセンサ43の上に、ミドルプレート58が被せられる。
次に、図15(c)に示すように、ミドルプレート58が、ボトムプレート57の対角線に並行した方向にスライド移動して、ボトムプレート57とミドルプレート58を固定する。このとき、センサ43がボトムプレート57とミドルプレート58との間に挟み込まれることで、センサ43が固定化保持される。
図16(a)〜図18(b)を用いて、センサ43の固定化保持の方法について、より具体的に説明する。
図16(a)は、ボトムプレート57に、複数のセンサ43を載置した状態を示しており、図15(a)をより具体的に示した図である。図16(b)は、図16(a)のA部分の拡大図である。
図16(a)は、ボトムプレート57に、複数のセンサ43が載置された状態を示す上面図である。この状態では、複数のセンサ43は、方形状のボトムプレート57の対角線に並行して載置されている。図16(a)においては、センサ43は、図面上の右上方向に接続端子部62、左下方向に測定部である検出電極66が配置されている。
ボトムプレート57上には、図16(b)に示すように、センサ43の接続端子部62を四方から囲い固定する位置決め部67が設けられている。そして、ボトムプレート57上には、ミドルプレート58と嵌合し、ミドルプレート58とボトムプレート57とを上下方向に固定する少なくとも1つの固定部63が設けられている。
また、ボトムプレート57上には、スライドガイド突起64が設けられている。そして、ボトムプレート57上には、センサ43を下向きに折り曲げて貫通させる貫通孔65が設けられている。
図17(a)は、ボトムプレート57上に載置された複数のセンサ43の上にミドルプレート58を被せた状態であって、図15(b)をより具体的に示した図である。図17(b)は、図17(a)のB部分の拡大図である。
図17(a)は、ボトムプレート57上に載置された複数のセンサ43の上にミドルプレート58を被せた状態の上面図である。この状態では、複数のセンサ43は、方形状のボトムプレート57の対角線に並行して載置されている。図17(a)においては、センサ43は、図面上の右上方向に接続端子部62、左下方向に測定部である検出電極66が配置されている。
ミドルプレート58には、図17(b)に示すように、ボトムプレート57に設けられたスライドガイド突起64が摺動自在に嵌合するスライド孔68と、ボトムプレート57の固定部63と嵌合する被固定部69とが設けられている。ミドルプレート58は、ボトムプレート57に設けられたスライドガイド突起64にスライド孔68を通した状態で、ボトムプレート57に被せられる。
これにより、ミドルプレート58は、ボトムプレート57に対して、スライドガイド突起64がスライド孔68に沿って摺動する方向に沿ってスライド移動する。
図18(a)は、ミドルプレート58をボトムプレート57に対して、ボトムプレート57の対角線に略平行な方向にスライド移動させて、ボトムプレート57に対してミドルプレート58を固定した状態であって、図15(c)をより具体的に示した図である。図18(b)は、図18(a)のC部分の拡大図である。
図18(a)に示す状態では、複数のセンサ43は、方形状のボトムプレート57の対角線に並行して載置されている。図18(a)においては、センサ43は、図面上の右上方向に接続端子部62、左下方向に測定部である検出電極66が配置されている。
ミドルプレート58は、図18(b)に示すように、ボトムプレート57の対角線に略平行な方向にスライド移動すると、ボトムプレート57とミドルプレート58とが固定される。この状態では、ボトムプレート57に設けられたスライドガイド突起64は、スライド孔68に沿って摺動し、ボトムプレート57の固定部63は、ミドルプレート58の被固定部69と嵌合している。
具体的には、ボトムプレート57の固定部63はツメであり、ミドルプレート58の被固定部69はツメが係止される嵌合部である。
この結果、センサ43の接続端子部62は、ボトムプレート57とミドルプレート58との間に上下から挟まれて位置決めされた状態で固定される。
図19(a)は、ボトムプレート57に対してミドルプレート58を固定した状態の上面図を示す。図19(b)は、図19(a)のD−D’線断面図である。
図19(b)に示すように、ボトムプレート57上に載置された複数のセンサ43は、ボトムプレート57とミドルプレート58との間に挟まれた状態で、位置決めされ、固定化している。複数のセンサ43は、それぞれ、1組の固定部63と被固定部69とが設けられている。そして、ボトムプレート57とミドルプレート58とは、複数個所において、固定部63と被固定部69とによって水平方向および、高さ方向に固定される。結果として、センサ43は、ボトムプレート57とミドルプレート58との間に挟まれた状態で、位置決めされ、固定化される。
図20(a)は、ボトムプレート57とミドルプレート58との間に挟まれた状態で、位置決めされ、固定化されたセンサ43が、さらに縦辺上部を折り曲げ部44から下方に折り曲げられた状態を示す。図20(b)は、ミドルプレート58の上にトッププレート59が配置された状態であって、ボトムプレート57の下方から見た斜視図を示す。図20(c)は、その断面構造を示す断面図である。
本実施形態においては、図20(a)に示すミドルプレート58の上面にトッププレート59を重ねると、図20(b)および図20(c)に示すように、トッププレート59の下面から下向きに突出するように形成された押圧部71が、貫通孔65を通過してセンサ43の上面に当接した状態で下向きに移動する。
このとき、ボトムプレート57の貫通孔65の開口縁には、センサ43の折り曲げ部44の下辺側を支える支持部70が設けられている。トッププレート59の支持部70に対向する部分には、センサ43の折り曲げ部44の上辺側を下方に押す押圧部71が設けられている。
これにより、センサ43の上面が押圧部71によって押し下げられることで、センサ43は縦辺部分46の根元付近から折り曲げられ、ミドルプレート58の上面側に設けられた支持部70によって下方から支持される。
支持部70は、図20(c)に示すように、上面に湾曲した面を含む上面湾曲部形状を有している。また、押圧部71は、図20(c)に示すように、下面に湾曲した面を含む下面湾曲部形状を有している。
これにより、図20(b)および図20(c)に示すように、トッププレート59とボトムプレート57との間にセンサ43が上下から挟み込まれた状態になると、センサ43の折り曲げ部44が支持部70と押圧部71とによって上下から挟まれた状態で保持される。
よって、センサ43は、折り曲げ部44を中心にして図中一点鎖線に沿って折り曲げられることで、センサ43の横辺部分45(第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50が存在する部分)は、下方において安定した状態で略水平方向に沿って配置される。
この略水平状態となると、センサ43の横辺部分45(第1作用極47、対極48、参照極49、第2作用極50)は、培養容器の各ウェル80内において、それぞれ安定した位置で保持され、各ウェル80内の培養状態を適切に検出することができる。
また、センサ43の折り曲げ部44の円弧部分のRが、ボトムプレート57とトッププレート59とによって規定され、折り曲げ部44に無理な応力がかからないため、クラックによるセンサ43の断線を防止することができる。
センサ43の折り曲げ部44は、トッププレート59あるいはボトムプレート57のどちらか一方に、センサ43が取り付けられた状態で折り曲げられてもよい。また、折り曲げ部44に熱が加えられてセンサ43の曲げ加工が行われてもよい。その場合には、トッププレート59あるいはボトムプレート57は、不要である。
図21(a)は、ガスケットシート60の上面図を示す。
図21(a)に示すように、ガスケットシート60の上面には、複数のポート61(図14参照)の上面に近接して配置される複数のポート入出力部72が配置されている。
図21(b)は、図21(a)のポート入出力部72の拡大図を示す。ポート入出力部72は、添加剤添加部A添加口(上面開口部)73、添加剤添加部B添加口(上面開口部)74、攪拌部材空気吐出吸引口75を有している。また、ポート入出力部72は、センサ43の接続端子部62に接続するための貫通孔を有している。貫通孔は、図21(b)に示すように、4つ形成されており、それぞれ、第1作用極パッド用貫通孔76、対極パッド用貫通孔77、参照極パッド用貫通孔78、第2作用極パッド用貫通孔79として形成されている。
図22は、図21(b)に示すポート入出力部72のE−E’線断面図である。
図21(a)および図21(b)で説明したように、ガスケットシート60の上面には、複数のポート入出力部72が配置されている。図22は、ガスケットシート60が上面に配置されたセンサユニット27の上面に、上方から基板ユニット28が組み込まれる前の状態を示す。
基板ユニット28がセンサユニット27に組み込まれる前に、添加剤が添加剤添加部A添加口73から予め装填される。添加剤添加部A添加口73は、図22に示すように、上面に形成された凹部73aと、凹部73aの中央に形成された添加口73bとを有している。
ここで、仮に、ガスケットシート60の上面が誤って添加剤で汚れた場合には、基板ユニット28をセンサユニット27に組み込んだ時に、基板ユニット28の下面を構成する配管基板部29の下面が添加剤で汚れてしまうおそれがある。
本実施形態の構成では、凹部73aが設けられていることで、添加剤装填時に凹部73aの底面に添加剤が付着した場合でも、基板ユニット28を組み込んだ状態で、基板ユニット28の下面が、凹部73aの底面に接触することはない。
これにより、基板ユニット28の下面に添加剤が付着することを防止することで、添加剤の装填時に、ガスケットシート60の上面が添加剤によって汚れてしまうことを防止することができる。
この添加剤による汚れを防止するための構成は、添加剤添加部B添加口74にも同様に適用される。
基板31から下向きに延伸するように設けられた接続部32は、基板ユニット28の下面から突出しており、参照極パッド用貫通孔78、第2作用極パッド用貫通孔79を通じて、センサ43の接続端子部62の参照極パッド54、第2作用極パッド55と電気的に接続される。
この電気的な接続構造は、第1作用極パッド用貫通孔76、対極パッド用貫通孔77側も同様である。
図23は、センサユニット27の上面側に、上方から基板ユニット28が組み込まれた状態を示す。この状態においては、添加剤添加部A添加口73には、配管基板部29の所定の配管が連結される。添加剤添加部B添加口74、攪拌部材空気吐出吸引口75についても同様である。
そして、基板31から下方に伸びた接続部32は、参照極パッド用貫通孔78、第2作用極パッド用貫通孔79を貫通して、センサ43の接続端子部62の参照極パッド54、第2作用極パッド55と電気的に接続される。
この電気的な接続構造は、第1作用極パッド用貫通孔76、対極パッド用貫通孔77側も同様である。
そして、センサユニット27のガスケットシート60は、添加剤添加部A添加口73、添加剤添加部B添加口74、攪拌部材空気吐出吸引口75、およびセンサ43の接続端子部62に接続するための貫通孔である、第1作用極パッド用貫通孔76、対極パッド用貫通孔77、参照極パッド用貫通孔78、第2作用極パッド用貫通孔79の周囲を覆うように配置されている。これにより、ガスケットシート60が、防水対策、結露対策として活用される。
図24は、ウェルプレート25の上面図を示す。
ウェルプレート25は、図24に示すように、例えば、24個(縦4×横6)のウェル(容器)80を有している。そして、それぞれのウェル80には、細胞を培養するための液体状の培地(液体試料)が入れられている。
ウェル80は、例えば、直径15.1mmの略円筒状の容器であって、約7.0mm幅のセンサ43が挿入される。各ウェル80内に入れられる培地(液体試料)は、例えば、0.5〜1.0mlである。
図25(a)は、個々のウェル80に対して添加剤を添加するためのポート61を下方から見た斜視図を示す。図25(b)は、ポート61を上方から見た斜視図を示す。
本実施形態では、ポート61は、攪拌部材81、添加剤添加部A82、添加剤添加部B83と、を有している。
添加剤添加部A82および添加剤添加部B83は、所定の添加剤を培地に添加して、その後の培養度合いをセンサ43で計測しながら推定し、最適な細胞培養方法を決定するために用いられる。
添加剤添加部A82および添加剤添加部B83は、培養容器であるウェル80内に添加剤を添加する開口部として、添加剤吐出口(添加剤A吐出口85a、添加剤B吐出口86a)を有する添加剤容器(添加剤A容器85、添加剤B容器86)と、この添加剤容器内に空気圧力を印加する空気圧供給部(駆動部3、配管チューブ6、配管基板部29)と、を有している。
そして、添加剤A容器85および添加剤B容器86は、それぞれ、使用状態における下方に開口部(添加剤A吐出口85a、添加剤B吐出口86a)を有する筒形状となっている。
攪拌部材81は、添加剤を添加後に、ウェル80内の培地を攪拌し、添加剤を培地に均等に攪拌するために使用される。
図25(b)に示すように、ポート61の上面には、添加剤添加部A添加口73、添加剤添加部B添加口74、攪拌部材空気吐出吸引口75が設けられている。
図26(a)は、ポート61の上面図を示す。(b)は、図26(a)のF−F’線断面図を示す。
図26(b)に示すように、筒状の添加剤A容器85の下部は、その内径が下端に向かって小さくなるように形成されているとともに、その下端部には、開口部としての添加剤A吐出口85aが設けられている。
添加剤A吐出口85aの外周縁には、略円環状の滴下調整面88(図27参照)が形成されている。
図27は、ポート61の添加剤A容器85の下端部に設けられた添加剤A吐出口85a近傍の拡大断面図を示す。
添加剤A容器85の下端部は、その外径が下端に向かって小さくなるように形成されている。このため、添加剤A容器85の下端部には、図27に示すように、下向きに細くなる略円錐状の傾斜面87が形成される。
そして、添加剤A吐出口85aの外周縁には、使用状態において略水平方向に沿って配置される略円環状の滴下調整面88が設けられている。
図28(a)〜図28(c)は、添加剤添加部A82の添加剤A容器85の下端部から添加剤が滴下される際の添加剤の様子を示す。
添加剤A容器85の上部から徐々に空気圧をかけていくと、図28(a)に示すように、添加剤A吐出口85aの開口付近まで、添加剤が押し出される。添加剤A吐出口85aから押し出された添加剤は、図28(b)に示すように、表面張力によって、徐々に大きな水滴となっていく。そして、滴下調整面88に沿って大きくなった水滴は、図28(c)に示すように、略水平な滴下調整面88に沿って外周まで膨らみ、水滴の重力が表面張力を上回ると添加剤A吐出口85aから滴下される。
このように、添加剤A吐出口85aに滴下調整面88が設けられていることで、添加剤は、所望の大きさの水滴として培地に滴下される。このため、培地に含まれる添加剤の濃度を徐々に上げていくことができるため、培養されている細胞に対して、培地に含まれる添加剤の急激な濃度変化を招くことなく、添加剤を添加することができる。
すなわち、本実施形態においては、添加剤A容器85内に空気圧が付与されると、添加剤A容器85内に保持された添加剤が添加剤A吐出口85a側に移動する。そして、添加剤A吐出口85aの外周縁に設けられた滴下調整面88において、添加剤が表面張力で保持されて固まりとなり、その後、表面張力による保持力よりも添加剤の重量が大きくなると液滴として下方の培養容器(ウェル80)に滴下される。
また、この滴下が起きると、続いて、添加剤A吐出口85aに新たな添加剤の固まりが形成され、液滴として下方の培養容器(ウェル80)内に滴下される。
つまり、本実施形態では、添加剤が培養容器(ウェル80)内に断続的に供給されるため、細胞に対して添加剤による急激なストレスが加わりにくくなることで、細胞培養分析が適切に行われる。
図29は、添加剤添加部A82(添加剤A容器85)の添加剤A吐出口85a側の平面図を示す。
添加剤A吐出口85aの開口部分の外周縁には、上述した滴下調整面88が設けられている。そして、滴下調整面88の外周には、傾斜面87が設けられている。
滴下調整面88は、円環状に親水化処理されており、傾斜面87は、その表面が疎水化処理されている。
これにより、滴下調整面88は、添加剤の表面張力を利用して液滴が保持するが、添加剤の液滴が傾斜面87まで大きくなると、添加剤の表面張力を利用した液滴を保持する力が低下するため、下方の培養容器(ウェル80)内に添加剤が滴下される。
また、滴下調整面88は、図29に示すように、円環状の滴下調整面88の内周側(第1面)88aが親水化処理され、外周側(第2面)88bが疎水化処理されていてもよい。
この場合には、滴下調整面の内周側88aは、液滴を保持する力を有しており、滴下調整面の外周側88bは、液滴を保持する力を有していない。このため、外周側88bまで液滴が大きくなると、急激に液滴を保持する力が低下し、下方の培養容器(ウェル80)内に添加剤が滴下される。
次に、図30(a)〜図31(b)を用いて、添加剤添加部の動作について説明する。
図30(a)は、初期手順として、添加剤90を添加剤A容器85内へ装填する際の図を示す。
添加剤90は、図30(a)に示すように、ピベットチップ89を用いて、添加剤添加部A添加口73から添加剤A容器85内に予め装填される。
図30(b)は、添加剤90を装填後の状態を示す。
添加剤A容器85へ装填された添加剤90の量は、添加剤A容器85の容積よりも小さいので、添加剤A容器85から添加剤90が溢れることはない。
図30(c)は、添加剤装填時の添加剤A吐出口85aの拡大図を示す。
添加剤装填時において、添加剤A吐出口85aの開口部における添加剤の表面張力は、図30(c)に示すように、添加剤90に掛かる重力よりも大きいため、添加剤90は、添加剤A容器85内に保持される。
図31(a)は、添加剤装填後に、上方から配管基板部29が連結された状態を示す。
この状態においては、配管基板部29に内包された添加剤添加部A配管路91は、添加剤A容器85の添加剤添加部A添加口73に連結されている。そして、添加剤A容器85の添加剤添加部A添加口73に連結された配管基板部29内の添加剤添加部A配管路91から空気圧が与えられる。これにより、図31(b)に示すように、添加剤90がウェル80内に添加される。
添加剤90が添加された後も、添加剤A容器85内には、添加剤90が少量だけ残るように構成される。これにより、添加剤A吐出口85aから空気または気泡が吐出されることを防止することができる。
次に、図32(a)〜図32(c)を用いて攪拌部材81の構成と動作を説明する。
図32(a)は、攪拌部材81を含むポート61の上面図を示す。図32(b)は、図32(a)のG−G’線断面図を示す。図32(c)は、攪拌部材81の攪拌容器92の下端部に設けられた攪拌部材吐出吸引口93の拡大斜視図を示す。
図32(a)〜図32(c)に示すように、攪拌部材81は、攪拌容器92の下方に設けられ培地に浸漬される液体吐出吸引口93と、攪拌容器92の上面に形成された空気吐出吸引口94とを有している。
図33(a)は、攪拌部材の初期状態を示す。図33(b)は、攪拌部材81に、空気吐出吸引部95を連結した状態を示す。図33(c)は、空気吐出吸引部95が、空気を吐出する方向に作用した状態を示す。
空気吐出吸引口94には、図33(b)に示すように、空気吐出吸引部95が連結される。空気吐出吸引部95は、駆動部3と配管チューブ6と配管基板部29とにより構成されている。
攪拌部材81は、図33(a)に示すように、空気吐出吸引部95に連結される前の状態では、液体吐出吸引口93がウェル80の培地に浸漬されている。この状態では、液体吐出吸引口93から培地が攪拌容器92内に流入し、攪拌容器92内には、ウェル80の培地の液面L1とほぼ同じ高さまで培地が流入する。
攪拌部材81が空気吐出吸引部95に連結されると、図33(b)に示すように、まず、空気吐出吸引部95が、空気を吸引する方向に作用する。これにより、攪拌容器92内は負圧となるため、液体吐出吸引口93からウェル80内の培地が吸い上げられ、攪拌容器92内の培地の液面L2は、ウェル80の培地の液面L1よりも高くなる。
この後、空気吐出吸引部95は、図33(c)に示すように、空気を吐出する方向に作用する。これにより、攪拌容器92内は正圧となるため、液体吐出吸引口93からウェル80内へ培地が吐出される。
このとき、図33(b)に示すように、攪拌容器92内に吸引した培地の量と同じ量が吐出されるため、図33(a)に示す初期状態において、攪拌容器92内に流入した培地の量は、攪拌容器92内に残ったままとなる。これにより、液体吐出吸引口93からウェル80内へ空気または気泡が吐出されることはない。
本実施形態の細胞培養分析装置1は、上述したように、培地に浸漬される液体吐出吸引口93と、空気吐出吸引部95に接続される空気吐出吸引口94とを有する攪拌部材81を備えている。
これにより、個々の培養容器ごとに設けられる攪拌棒やプランジャが不要となるため、装置の構成を簡素化することができる。
つまり、本実施形態の細胞培養分析装置1では、空気吐出吸引部95において、攪拌部材81への空気の吐出・吸引を行うことで、培養容器(ウェル80)内の培地を攪拌部材81に吸引した後、吐出させることで培養容器(ウェル80)内の培地を攪拌する。
これにより、個々の培養容器ごとに設けられる攪拌棒やプランジャが不要となり、装置構成を簡素化することができる。
また、図32(b)に示すように、攪拌部材81の液体吐出吸引口93は、攪拌容器92の下方側面に設けられている。
これにより、攪拌容器92の下方側面から吐出された培地は、水平方向に押し出され、図34に示すように、培養容器(ウェル80)の内周面に沿って攪拌される。その結果、培養容器(ウェル80)内の培地に対流を発生させ、センサ43とウェル80の内周面との間の隙間まで攪拌を行うことができるため、より効果的に培地を攪拌することができる。
さらに、攪拌部材81の液体吐出吸引口93は、図34に示すように、培養容器(ウェル80)内の中心Oから離間した位置、すなわち、培養容器(ウェル80)の内周面に近接する位置に設けられており、その開口が、培養容器(ウェル80)の内周面に対向する向きで配置されている。
これにより、液体吐出吸引口93から吐出された培地は、培養容器(ウェル80)の内周面にぶつかり、内周面に沿って培養容器(ウェル80)内を循環していくことで、培養容器(ウェル80)内の培地全体を攪拌する。この結果、培地の攪拌を十分に行うことができる。
また、攪拌部材81の液体吐出吸引口93から、添加剤A吐出口85aまでの距離と、添加剤B吐出口85bまでの距離とは、等しい。
このように、2つの添加剤添加部(添加剤添加部A82、添加剤添加部B83)の開口部(添加剤A吐出口85a、添加剤B吐出口86a)から、攪拌部材81の液体吐出吸引口93までの距離がそれぞれ等しくなるよう配置したことで、培養容器(ウェル80)の内周面に対して、添加剤A吐出口85aと添加剤B吐出口86aの配置が、左右対称となる。
これにより、それぞれの添加剤添加部(添加剤添加部A82、添加剤添加部B83)からの添加剤が攪拌部材81によって、培養容器内に均等に攪拌される。
なお、液体吐出吸引口93は、図35(a)および図35(b)に示すように、樹脂等の材料を用いて成形される際の成形性を考慮して、開口の形状が設定されていてもよい。
具体的には、図35(a)および図35(b)に示すように、攪拌部材81の液体吐出吸引口93は、攪拌容器92の下方側面に、アンダーカットが不要になるように開口部分を設けている。すなわち、図35(b)に示す液体吐出吸引口93は、攪拌部材81の下端部の角部分に形成されている。
これにより、成形時にアンダーカットが不要となるため、製造工程が簡素化され、より安価にポート61を製造することができる。
図36(a)は、攪拌処理および均一化処理を含む添加工程および測定工程を伴う分析方法のフローチャートを示す。図36(b)は、図36(a)に含まれる添加工程A,Bの処理のフローチャートを示す。図36(c)は、図36(a)に含まれる測定工程の処理の流れのフローチャートを示す。
本実施形態の細胞培養分析装置1における細胞培養分析方法は、2種類の攪拌処理工程(攪拌処理および均一化処理)を備えている。
まず、図36(a)に示すように、測定工程S11は、センサ43が培養容器(ウェル80)内に浸漬された状態で、培地の成分が測定された後、攪拌部材81によって攪拌が行われる。
なお、この測定工程S11に含まれる攪拌工程を、第2の攪拌工程とする。
次に、S12の添加工程Aが実施される。
S12の添加工程Aでは、添加剤添加部A82あるいは添加剤添加部B83によって、培養容器であるウェル80内に添加剤を添加した後、攪拌部材81によって培地が攪拌される。
なお、添加工程Aに含まれる攪拌工程を、第1の攪拌工程とする。
以降、S11の測定工程と同様の処理が行われる測定工程のS13、S12の添加工程Aと同様の処理が行われる添加工程BのS14、S11,S13と同様の処理が行われる測定工程のS15が実施され、処理を終了する。
S12,S14で実施される添加工程A,Bでは、図36(b)に示すように、まず、S21において、添加剤が滴下され、S22において、吸引(攪拌)処理が行われ、S23において、吐出(攪拌)処理が行われる。なお、S22,S23の吸引処理および吐出処理は、N回繰り返される。
S11,S13,S15で実施される測定工程では、図36(c)に示すように、まず、S31において、測定が行われ、S32において、吸引(均一)処理が行われ、S33において、吐出(均一)処理が行われる。なお、S32,S33の吸引処理および吐出処理は、培地および添加剤の種類、添加剤の添加量等に応じてN回繰り返される(N=1,2,3・・・)。このとき、吸引処理および吐出処理における培地の吸引量と吐出量とは、略同じ量である。
このように第1および第2の攪拌工程が、測定時および添加剤が添加されるごとに実施されることで、添加剤が局所的に高濃度にならないように培地の攪拌を実施することができるため、測定精度が向上する。
また、第1の攪拌工程時の攪拌時に、空気吐出吸引部95が生成する空気圧の絶対値は、第2の攪拌工程時の攪拌時に、空気吐出吸引部95が生成する空気圧の絶対値よりも大きい。
これにより、添加剤の添加時には、大きく攪拌動作を行い、測定時には、添加時に比較して、緩やかな攪拌動作を行うことができる。
このように攪拌工程を、添加物添加時には強く攪拌し、測定時には添加時と比較して緩やかに攪拌を行うことで、より確実に攪拌が実施され、測定精度が向上する。
本実施形態の細胞培養分析装置1は、以上のように、添加剤添加部A82または添加剤添加部B83を用いて添加剤が培地に添加された後、攪拌部材81が第1の攪拌動作を行う。そして、センサ43が培地の成分を測定する際に、攪拌部材81が第2の攪拌動作を行う。
このとき、第1の攪拌動作時の空気吐出吸引部95からの吐出・吸気に伴うそれぞれの空気圧の絶対値は、第2の攪拌動作時の空気吐出吸引部95からの吐出・吸気に伴うそれぞれの空気圧の絶対値よりも大きい。
これにより、添加物添加時には強く攪拌し、測定時には、添加時と比較して緩やかに攪拌を行うことで、それぞれの処理に応じて適切な攪拌を行うことができるため、センサ43を用いた測定の測定精度が向上する。
また、センサ43が培養容器(ウェル80)内の培地の成分を測定する際には、第2の攪拌動作は停止される。
これにより、培地の濃度分布が均一化され、測定精度はさらに向上する。
図37は、センサユニット27の上面に貼り付けられる封止シール96の分解斜視図を示す。
センサユニット27の上面側に配置されたガスケットシート60に形成された複数の開口部には、図37に示すように、ポート61の上面に接続された複数のポート入出力部72が配置されている。
個々のポート入出力部72には、上述したように、添加剤添加部A添加口(上面開口部)73、添加剤添加部B添加口(上面開口部)74、攪拌部材空気吐出吸引口75、センサ43の接続端子部62に接続するための4つ貫通孔(第1作用極パッド用貫通孔76、対極パッド用貫通孔77、参照極パッド用貫通孔78、第2作用極パッド用貫通孔79)が配置される。
このように、ガスケットシート60に形成された複数の開口部に配置された複数のポート入出力部72には、複数の開口が配置されている。
そして、本実施形態では、複数の開口に対して取り外し可能な状態で貼り付けられる封止シール96が設けられている。具体的には、封止シール96は、使用しないウェル80の上方に位置するポート入出力部72の開口を封止するために使用される。
このように、使用しない培養容器(ウェル80)に対応する基板(ガスケットシート60)の開口部が封止シール96で覆われているため、開口部に対応する位置に配置された添加剤容器(添加剤A容器85、添加剤B容器86)を介して空気漏れが発生することを防止することができる。一方、使用される培養容器(ウェル80)に対応する開口部に対応する位置に配置された添加剤容器(添加剤A容器85、添加剤B容器86)には、適切な空気圧が印加され、適切に添加剤を供給することができる。
また、使用される培養容器(添加剤A容器85、添加剤B容器86)に対応する位置に貼り付けられた封止シール96の一部を、ガスケットシート(基板)60から取り除くだけの作業で細胞培養分析を実行することができるため、作業性を向上させることができる。
すなわち、封止シール96は、図37に示すように、ボトムシール96aとトップシール96bとを重ねて貼り合わせて構成されている。
具体的には、図38(a)に示すように、封止シール96(ボトムシール96aとトップシール96b)は、センサユニット27の上面のガスケットシート60の上面に図中左右方向に沿って配置された複数のシール貼り付け部97の粘着力によって貼り付けられる。
ボトムシール96aは、図38(b)に示すように、単一の全体剥離用タブ96aaと、複数の個別剥離用タブ96abと、切断部分96acと、ミシン目部分96adとを有している。
全体剥離用タブ96aaは、ボトムシール96a全体を剥離する際に、使用者の指で捕まれる部分であって、略長方形のボトムシール96aの短辺における下端部から長手方向に沿って設けられている。
個別剥離用タブ96abは、ボトムシール96aを部分的に剥離する際に、使用者の指で捕まれる部分であって、略長方形のボトムシール96aの長辺から長手方向に交差する方向に沿って複数設けられている。
切断部分96acは、互いに隣接する個別剥離用タブ96ab,96abの間に形成された切り込みであって、ボトムシール96aの短辺に略平行に形成されている。また、切断部分96acは、ボトムシール96aの端部から短辺の方向に沿って約2/3の位置まで形成されている。そして、切断部分96acは、ボトムシール96aの個別剥離用タブ96abが設けられた側の長辺から切り込みが形成されている。
ミシン目部分96adは、切断部分96acに連続する位置に形成されたミシン目であって、ボトムシール96aの端部から短辺の方向に沿って約1/3の位置まで形成されている。そして、ミシン目部分96adは、全体剥離用タブ96aaが形成されている側の端部から形成されている。
これにより、全体剥離用タブ96aaが指で摘ままれてボトムシール96aが剥がされる際には、ミシン目部分96adにおいて接続されているため、ボトムシール96aの全体を一気に剥がすことができる。
一方、個別剥離用タブ96abが指で摘ままれてボトムシール96aの一部が剥がされる際には、切断部分96acの切り込み側から剥がしていくことで、ミシン目部分96adのミシン目を切断するだけで、容易にボトムシール96aの一部を所望の位置で剥がすことができる。
トップシール96bは、図38(c)に示すように、全体剥離用タブ96baと、個別剥離用タブ96bbと、切断部分96bcと、ミシン目部分96bdとを有している。
全体剥離用タブ96baは、トップシール96b全体を剥離する際に、使用者の指で捕まれる部分であって、略長方形のトップシール96bの短辺における上端部から長手方向に沿って設けられている。
個別剥離用タブ96bbは、トップムシール96bを部分的に剥離する際に、使用者の指で捕まれる部分であって、略長方形のボトムシール96bの長辺から長手方向に交差する方向に沿って複数設けられている。
切断部分96bcは、互いに隣接する個別剥離用タブ96bb,96bbの間に形成された切り込みであって、トップシール96bの短辺に略平行に形成されている。また、切断部分96bcは、トップシール96bの端部から短辺の方向に沿って約2/3の位置まで形成されている。そして、切断部分96bcは、ボトムシール96aの個別剥離用タブ96bbが設けられた側の長辺から切り込みが形成されている。
ミシン目部分96bdは、切断部分96bcに連続する位置に形成されたミシン目であって、トップシール96bの端部から短辺の方向に沿って約1/3の位置まで形成されている。そして、ミシン目部分96bdは、全体剥離用タブ96baが形成されている側の端部から形成されている。
これにより、図38(d)に示すボトムシール96aとトップシール96bとが貼り付けられた状態から、全体剥離用タブ96baが指で摘ままれてトップシール96bが剥がされる際には、ミシン目部分96bdにおいて接続されているため、トップシール96bの全体を一気に剥がすことができる。
一方、個別剥離用タブ96abが指で摘ままれてトップシール96bの一部が剥がされる際には、切断部分96bcの切り込み側から剥がしていくことで、ミシン目部分96bdのミシン目を切断するだけで、容易にトップシール96bの一部を所望の位置で剥がすことができる。
ボトムシール96aとトップシール96bとがセンサユニット27の上面に貼り付けられた状態では、図38(d)に示すように、ボトムシール96aおよびトップシール96bのそれぞれの全体剥離用タブ96aa,96baが互いに重ならない位置に配置される。
これにより、トップシール96bだけを剥がすために全体剥離用タブ96baを摘まむ際に、誤ってボトムシール96aの全体剥離用タブ96aaまで摘まんでしまうことを防止することができる。
ここで、本実施形態のセンサユニット27は、以上のように、上面にボトムシール96aとトップシール96bとが貼り付けられた状態で使用者に提供される。そして、使用者が、使用するウェル80の位置に対応して、使用したい列のボトムシール96aおよび/またはトップシール96bの一部または全部を剥がすことで、使用されないウェル80に対して不要な添加剤が添加されることを防止することができる。
また、ガスケットシート60の上面のシール貼り付け部97に、ボトムシール96aとトップシール96bとが貼り付けられている。
これにより、封止シール96が、添加剤添加部A82,B83からずれた位置に設けられたシート貼り付け部97を介して、ガスケットシート60の上面に貼り付けられているため、封止シール96が、添加剤添加部A82,B83の上面に直接貼られる必要がない。よって、添加剤添加部A82,B83の上面に粘着剤を設ける必要がないため、粘着剤の混入を防止することができる。
ここで、本実施形態では、図39(a)に示すように、センサユニット27は、ガスケットシート60の上面に、ボトムシール96aとトップシール96bとが貼り付けられた状態で使用者に提供される。
このとき、使用者に提供される状態では、各開口部分は、電極パッド部98:OPEN、添加剤添加部A82:CLOSE、添加剤添加部B83:CLOSE、攪拌部材81:CLOSEとなっている。
そして、添加剤添加部A82に対して添加剤を充填する場合には、図39(b)に示すように、全体剥離用タブ96baが摘ままれてトップシール96bだけが剥離される。
このとき、トップシール96bを剥離した後の各開口部分は、電極パッド部98:OPEN、添加剤添加部A82:OPEN、添加剤添加部B83:CLOSE、攪拌部材81:OPENとなっている。
さらに、添加剤添加部A82に対して添加剤を充填する場合には、図39(b)に示すように、全体剥離用タブ96aaが摘ままれてボトムシール96aも剥離される。
このとき、ボトムシール96aを剥離した後の各開口部分は、電極パッド部98:OPEN、添加剤添加部A82:OPEN、添加剤添加部B83:OPEN、攪拌部材81:OPENとなっている。
これにより、少ない操作ステップであっても、ボトムシール96aとトップシール96bとを剥がすことができる。
本実施形態では、この2つのシール96a,96bの一部または全部を、使用する培養容器の位置に合わせて選択的に剥がすことで、使用しない培養容器(ウェル80)の上面に対応する基板部分の開口部を封止シール96によって封止することができる。よって、使用者の利便性を向上させることができる。
例えば、図40に示す利用シーン1〜5では、使用されるポート61の開口部に応じて、封止シール96の全部または一部が剥離される。
利用シーン1では、図40に示すように、ポートA,Bともに使用しない場合、すなわち、添加剤を添加せずに培地の測定を実施する場合には、封止シール96を剥離させることなく、使用者に提供されたままの状態で使用される。
利用シーン2では、図40に示すように、ポートAの1〜2列のみを使用し、ポートBを使用しない場合には、トップシール96bの2列目の個別剥離用タブ96bbを剥離させることで、ポートAの1,2列目の開口がOPENの状態で使用される。
利用シーン3では、図40に示すように、ポートAの全列を使用し、ポートBを使用しない場合には、トップシール96bの全体剥離用タブ96baを剥離させることで、ポートAの全列の開口がOPENの状態で使用される。
利用シーン4では、図40に示すように、ポートAの1〜2列のみ、ポートBの1〜2列目のみ使用する場合には、トップシール96bの2列目の個別剥離用タブ96bbを剥離させるとともに、ボトムシール96aの2列目の個別剥離用タブ96abを剥離させることで、ポートA,Bの1,2列目の開口がOPENの状態で使用される。
利用シーン5では、図40に示すように、ポートA,Bの全列を使用する場合には、ボトムシール96aの全体剥離用タブ96aaを剥離させることで、ボトムシール96aの上面に貼り付けられたトップシール96bごと剥離させて、ポートA,Bの全列の開口がOPENの状態で使用される。
なお、封止シール96を用いたこのような構成は、攪拌部材空気吐出吸引口75に対しても同様に適用される。
すなわち、封止シール96を用いて使用しないウェル80の上方の攪拌部材空気吐出吸引口75を封止することで、使用される攪拌部材81に対してだけ適切な空気圧を印加することができる。
この場合、使用される攪拌部材81の上面に対応する封止シール96を取り除く作業によって、細胞培養分析を実行することができるため、作業性を向上させることができる。
本発明の細胞培養分析装置は、個々の培養容器ごとに用意される攪拌棒やプランジャが不要となり、小型化することができるという効果を奏することから、細胞培養分析に使用される各種装置に対して広く適用可能である。
1 細胞培養分析装置
2 分析ユニット
3 駆動部
3a 筐体
4 制御ユニット
5 電気ケーブル
6 配管チューブ
7 培養インキュベータ
8 扉
9 シリンジ
10 プランジャ
11 多方切り替え弁
12 モータ
13 モータ
14,15,16,17 弁
18 回転部
19 回転流路
20 アダプタユニット
21 トップユニット
22 ボトムユニット
23 前面開口
24 アダプタボトム
25 ウェルプレート
26 アダプタトップ
27 センサユニット
28 基板ユニット
29 配管基板部
30 基板ベース
30a 接点貫通孔
31 基板
32 接続部
33,34,35,36 配管チューブ
37 空気取り入れ口(吸気ポート)
38 貫通孔
39 配管チューブ接続部
40 脚部(支持体)
41 貫通孔
42 位置決め穴
43 センサ
43a 本体部
44 折り曲げ部
45 横辺部分
46 縦辺部分
47 第1作用極
48 対極
49 参照極
50 第2作用極
51 保護膜
52 第1作用極パッド
53 対極パッド
54 参照極パッド
55 第2作用極パッド
56 レジスト膜
57 ボトムプレート
58 ミドルプレート
59 トッププレート
60 ガスケットシート(基板)
61 ポート(添加剤供給部材)
62 接続端子部
63 固定部
64 スライドガイド突起
65 貫通孔
66 検出電極
67 位置決め部
68 スライド孔
69 被固定部
70 支持部
71 押圧部
72 ポート入出力部
73 添加剤添加部A添加口(上面開口部)
73a 凹部
73b 添加口
74 添加剤添加部B添加口(上面開口部)
75 攪拌部材空気吐出吸引口
76 第1作用極パッド用貫通孔
77 対極パッド用貫通孔
78 参照極パッド用貫通孔
79 第2作用極パッド用貫通孔
80 ウェル(培養容器)
81 攪拌部材
82 添加剤添加部A
83 添加剤添加部B
85 添加剤A容器(添加剤容器)
85a 添加剤A吐出口(開口部)
86 添加剤B容器(添加剤容器)
86a 添加剤B吐出口(開口部)
87 傾斜面
88 滴下調整面
88a 内周側(第1面)
88b 外周側(第2面)
89 ピベットチップ
90 添加剤
91 添加剤添加部A配管路
92 攪拌容器
93 液体吐出吸引口
94 空気吐出吸引口
95 空気吐出吸引部
96 封止シール
96a ボトムシール
96aa 全体剥離用タブ
96ab 個別剥離用タブ
96ac 切断部分
96ad ミシン目部分
96b トップシール
96ba 全体剥離用タブ
96bb 個別剥離用タブ
96bc 切断部分
96bd ミシン目部分
97 シール貼り付け部
98 電極パッド部
L1 液面

Claims (16)

  1. 培養容器の培地の成分を測定するセンサを有するセンサユニットであって、
    本体部と、前記本体部上に配置され前記培地の成分を測定する測定部および前記測定部と電気的に接続された接続端子部と、有するセンサと、
    前記センサの前記接続端子部に接続される接続部と、前記接続部と接続される配線パターンとを有する基板と、
    を備え、
    前記センサは、前記接続端子部と前記基板の前記接続部とが接続された状態で、前記センサの前記測定部が下方に向かって突出するように、前記本体部の一部が折り曲げられた折り曲げ部を有している、
    センサユニット。
  2. 前記基板には、複数の前記センサが接続されている、
    請求項1に記載のセンサユニット。
  3. 前記センサの前記接続端子部の下方に設けられたボトムプレートと、
    前記センサの前記接続端子部の上方に設けられたミドルプレートと、
    前記ミドルプレートの上方に設けられたトッププレートと、
    をさらに備えている、
    請求項1または2に記載のセンサユニット。
  4. 前記センサの前記接続端子部は、前記ボトムプレートと前記ミドルプレートとで上下から挟まれて位置決めされている、
    請求項3に記載のセンサユニット。
  5. 前記ボトムプレートは、下方に向かって折り曲げられた前記センサが通過する複数の貫通孔を有している、
    請求項3または4に記載のセンサユニット。
  6. 前記ボトムプレートは、前記貫通孔の開口縁に設けられており、前記センサの前記折り曲げ部の下辺側を支える支持部を、さらに有し、
    前記トッププレートは、前記支持部に対向する部分に設けられており、前記センサの前記折り曲げ部の上辺側を下方に押す押圧部を有している、
    請求項5に記載のセンサユニット。
  7. 前記支持部は、上面湾曲形状を有しており、
    前記押圧部は、下面湾曲形状を有している、
    請求項6に記載のセンサユニット。
  8. 前記ミドルプレートおよび前記ボトムプレートは、前記センサの前記接続端子部を位置決めするセンサ位置決め部と、前記センサ位置決め部に対して、前記ミドルプレートおよび前記ボトムプレートを上下方向において固定する固定部と、を有している、
    請求項3に記載のセンサユニット。
  9. 前記固定部は、略水平方向にスライド移動して互いに嵌合するツメとツメ嵌合部とを含む、
    請求項8に記載のセンサユニット。
  10. 前記固定部は、前記略水平方向におけるスライド移動の方向を案内するスライドガイドをさらに含む、
    請求項9に記載のセンサユニット。
  11. 前記スライド移動する方向は、前記ボトムプレートの対角線と略平行な方向である、
    請求項10に記載のセンサユニット。
  12. 前記センサは、略L字形状を有し、前記センサの縦辺上部に前記折り曲げ部が設けられている、
    請求項1から11のいずれか1つに記載のセンサユニット。
  13. 前記センサは、略I字形状を有し、前記センサの縦辺上部に前記折り曲げ部が設けられている、
    請求項1から11のいずれか1つに記載のセンサユニット。
  14. 請求項1から13のいずれか1つに記載のセンサユニットと、
    前記センサユニットが載置される培養容器設置部と、
    を備えた細胞培養分析装置。
  15. 前記センサユニットと前記培養容器設置部との間に、前記培養容器が設置される収納空間を形成するための支持体を、さらに備えている、
    請求項14に記載の細胞培養分析装置。
  16. 前記センサユニット上に配置されており、前記センサユニットの制御を行う制御ユニットを、さらに備えている、
    請求項14または15に記載の細胞培養分析装置。
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