JP2021150003A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】保持部材を薄くして二次電池セルの高容量化を図りつつ、保持部材の強度も確保する。【解決手段】電池パックは、薄型の二次電池セル1を枠状の保持部材2で保持して外装ラベル3を貼付している。二次電池セル1は、少なくとも第1の主面1Aの側縁部において、側面1Cとの境界部分の隅部を面取りした横断面形状としている。保持部材2は、二次電池セル1の主面を表出させる開口部を両面に開口すると共に、二次電池セル1の側面1Cを覆う側面壁部23を備えている。側面壁部23は、二次電池セル1の第1の主面1Aが配置される第1の表面2A側の先端に沿って、二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を備えており、凸条リブ5を、二次電池セル1の隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、凸条リブ5を含む側面壁部23の先端面を、二次電池セル1の第1の主面1Aと同一平面として、外装ラベル3の貼付面6としている。【選択図】図5

Description

本発明は、薄型の二次電池セルを備える電池パックに関する。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコン等の携帯電子機器等の電源として、充電可能な二次電池セルを備える電池パックが用いられている。電池パックの二次電池セルとしては、薄型化が可能なパウチ電池が使用されている。一方で、携帯性などのため、電池パックの小型化と高容量化という相反する要求が高まっている。
一般に電池パックは、ケースやフレーム内に二次電池セルを配置する構造となっているが、二次電池セルの大容量化を図るには、二次電池セルを大きくする必要がある。この場合において、電池パックの大型化を避けるには、相対的にこの二次電池セルを保持するケースやフレーム等の保持部材側を薄くしなければならない。しかしながら、二次電池セルを保持する保持部材を薄くすると、セルを保持する強度が弱くなるだけでなく、保持したセルを外的負荷から保護するという機能も弱くなる。また、保持部材に二次電池セルをセットした状態で、ラベルを貼付する構成においては、ケースやフレームが薄くなると、ラベルを貼付する面積が狭くなって、十分な貼付強度を発揮しにくくなり、ラベルが剥がれ易くなる懸念があった。
特開2013−254638号公報
本発明の目的の一は、二次電池セルを保持する保持部材を薄くして二次電池セルの高容量化を図りつつ、保持部材の強度及び二次電池セルの外的負荷に対する保護機能も確保した電池パックを提供することにある。
本発明のある態様の電池パックは、対向する第1の主面及び第2の主面の外形を四角形とする、一以上の薄型の二次電池セルと、二次電池セルを保持する枠状の保持部材と、二次電池セルを保持した保持部材に貼付される外装ラベルとを備えている。二次電池セルは、少なくとも第1の主
面の側縁部において、側面との境界部分の隅部を面取りした横断面形状としている。保持部材は、二次電池セルの第1の主面及び第2の主面を表出させる開口部を有し、二次電池セルの側面を覆う側面壁部を備えている。側面壁部は、二次電池セルの第1の主面が配置される第1の表面側の先端に沿って、二次電池セル側に突出する凸条リブを備えており、凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、凸条リブを含む側面壁部の先端面を、二次電池セルの第1の主面と同一平面として、外装ラベルの貼付面としている。
本発明の電池パックによると、二次電池セルを保持する保持部材を薄くして二次電池セルの高容量化を図りつつ、保持部材の強度及び二次電池セルの外的負荷に対する保護機能を確保できる。さらに、保持部材に貼付する外装ラベルの貼付面積を確保して、外装ラベルが剥がれるのを有効に防止できる。
本発明の一実施形態に係る電池パックの斜視図である。 図1に示す電池パックの分解斜視図である。 図2に示す電池パックをさらに分解した分解斜視図である。 図3に示す電池パックを背面側から見た分解斜視図である。 図1に示す電池パックのV−V線における一部拡大断面図である。 図1に示す電池パックのVI−VI線における一部拡大断面図である。 パウチ電池を示す斜視図である。 図7に示すパウチ電池の製造工程を示す斜視図である。 凸条リブの他の一例を示す要部拡大断面図である 凸条リブの他の一例を示す要部拡大断面図である 基板収納部を示す拡大分解斜視図である。 第2のラベルを貼付した保持部材に第1のラベルを貼付する状態を示す底面斜視図である。 図12に示す電池パックの拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の電池パックと従来の電池パックを比較する拡大断面図である。
本発明の第1の実施態様の電池パックは、対向する第1の主面及び第2の主面の外形を四角形とする、一以上の薄型の二次電池セルと、二次電池セルを保持する枠状の保持部材と、二次電池セルを保持した保持部材に貼付される外装ラベルとを備える電池パックであって、二次電池セルは、少なくとも第1の主面の側縁部において、側面との境界部分の隅部を面取りした横断面形状としており、保持部材は、二次電池セルの第1の主面及び第2の主面を表出させる開口部を有し、二次電池セルの側面を覆う側面壁部を備えており、側面壁部は、二次電池セルの第1の主面が配置される第1の表面側の先端に沿って、二次電池セル側に突出する凸条リブを備えており、凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、凸条リブを含む側面壁部の先端面を、二次電池セルの第1の主面と同一平面として、外装ラベルの貼付面としている。
上記構成によると、薄型の二次電池セルの側面を覆う保持部材の側面壁部が、第1の表面側の先端に沿って二次電池セル側に突出する凸条リブを備え、この凸条リブを含む側面壁部の先端面を外装ラベルの貼付面とするので、側面壁部を薄く成形しながら、薄い側面壁部を凸条リブで補強して剛性の低下を防ぐと共に、側面壁部の先端に凸条リブを設けることで側面壁部の先端面に形成される外装ラベルの貼付面の面積を確保して、外装ラベルが剥がれるのを有効に防止できる。また、側面壁部から突出する凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置することで、電池パックの外形を大きくすることなく、二次電池セルの幅方向の外形を大きくして、電池容量を大きくできる特長が実現できる。
本発明の第2の実施態様の電池パックは、二次電池セルを複数備えており、保持部材は、複数の二次電池セルの端面が同一平面状となり、かつ第1の主面及び第2の主面が同一平面状となるように並べて挿入する挿入空間を窓状に形成してなり、側面壁部は、隣接して配置される複数の二次電池セルの外側の側面に対向して配置される側壁部と、隣接する二次電池セル同士の対向する側面の間に配置される中間壁部とを備えており、記側壁部が、内側に配置される二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置される1条の凸条リブを備え、中間壁部が、両側に配置される二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに各々配置される2条の凸条リブを備えている。
上記構成によると、複数の二次電池セルを同一平面となるように保持部材に配置し、側面壁部を、隣接して配置される複数の二次電池セルの外側に配置される側壁部と、隣接する二次電池セル同士の間に配置される中間壁部とで構成し、側壁部が内側に配置される二次電池セルの隅部のスペースに配置される凸条リブを備え、中間壁部が両側に配置される二次電池セルの部隅部のスペースに各々配置される2条の凸条リブを備えているので、側壁部及び中間壁部を薄く成形しながら、薄い側壁部及び中間壁を凸条リブで補強して剛性の低下を防ぐと共に、側壁部及び中間壁の先端に凸条リブを設けることで側壁部及び中間壁部の先端面に形成される外装ラベルの貼付面の面積を確保して、外装ラベルが剥がれるのを有効に防止できる。また、側壁部及び中間壁から突出する凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置することで、電池パックの外形を大きくすることなく、各二次電池セルの幅方向の外形を大きくして、電池パックの全体の電池容量をさらに大きくできる特長が実現できる。
本発明の第3の実施態様の電池パックは、凸条リブを設けた側壁部の横断面形状をL字状として貼付面を平面状とし、凸条リブを設けた中間壁部の横断面形状を逆T字状として貼付面を平面状としている。
上記構成によると、側壁部の横断面形状をL字状とし、中間壁部の横断面形状を逆T字状とすることで、保持部材の第1の表面側に形成される側壁部の貼付面と中間壁部の貼付面とを平面状として、外装ラベルを確実に、しかも外観よく貼付できる。
本発明の第4の実施態様の電池パックは、二次電池セルは、第1の主面の端縁部において、端面との境界部分の隅部を面取りした縦断面形状としており、保持部材は、二次電池セルの端面を覆う端面壁部を備えており、端面壁部は、二次電池セルの第1の主面が配置される第1の表面側の先端に沿って、二次電池セル側に突出する凸条リブを備えており、凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、凸条リブを含む端面壁部の先端面を、二次電池セルの第1の主面と同一平面として、外装ラベルの貼付面としている。
上記構成によると、薄型の二次電池セルの端面を覆う保持部材の端面壁部が、第1の表面側の先端に沿って二次電池セル側に突出する凸条リブを備え、この凸条リブを含む端面壁部の先端面を外装ラベルの貼付面とするので、端面壁部を薄く成形しながら、薄い端面壁部を凸条リブで補強して剛性の低下を防ぐと共に、端面壁部の先端に凸条リブを設けることで端面壁部の先端面に形成される外装ラベルの貼付面の面積を確保して、外装ラベルが剥がれるのを有効に防止できる特長が実現できる。また、端面壁部から突出する凸条リブを、二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置することで、電池パックの外形を大きくすることなく、二次電池セルの長さ方向の外形を大きくして、電池容量を大きくできる特長が実現できる。
本発明の第5の実施態様の電池パックは、保持部材が、側面壁部の凸条リブと、端面壁部の凸条リブとを一体的に連結している。
上記構成によると、保持部材の側面壁部に設けた凸条リブと、端面壁部に設けた凸条リブとを一体的に連結することで、側面壁部及び端面壁部の剛性をさらに高めることができる。とくに、側面壁部と端面壁部の相対的な変形を抑制して、保持部材によって保持される二次電池セルを効果的に保護できる。
本発明の第6の実施態様の電池パックは、外装ラベルが、二次電池セルの第1の主面が配置される保持部材の第1の表面側に貼付される第1のラベルと、二次電池セルの第2の主面が配置される保持部材の第2の表面側に貼付される第2のラベルとを備え、第1のラベル及び第2のラベルの外形を保持部材の外形と等しくしている。
上記構成によると、第1のラベルと第2のラベルの外形を保持部材の外形と等しくすることで、各々のラベルを保持部材の表面に余白なく貼付することができ、外観を美しくできる。とくに、第1の表面においては、第1のラベルの外周縁の一部を、凸条リブによって形成される貼付面に貼付することで、第1のラベルを剥がれないように貼付できる。
本発明の第7の実施態様の電池パックは、第2のラベルが、保持部材の外形と等しい外形を有する本体部と、本体部の外周縁から外側に突出する複数の折り返し片を備えており、第2のラベルの本体部を保持部材の第2の表面に貼付し、折り返し片を保持部材の外周縁で折り返して第1の表面に貼付している。
上記構成によると、第2のラベルは、保持部材の外形と等しい本体部を保持部材の第2の表面側に貼付すると共に、本体部の外周縁から突出する複数の折り返し片を保持部材の外周縁で折り返して第1の表面に貼付するので、保持部材の第2の表面側に貼付される第2のラベルが剥がれるのを確実に防止できる。
本発明の第8の実施態様の電池パックは、保持部材が、外周面に一以上の突出部を設けており、外装ラベルが、突出部と非対応の位置に折り返し片を設けている。
上記構成により、電池パックの保持部材に突出部を設けて電池パックの位置決めや連結に利用しつつ、このような突出部を備える電池パックの表面を外装ラベルで貼付することが可能となる。
本発明の第9の実施態様の電池パックは、凸条リブが、二次電池セルに向かって突出された突出端面と、突出端面から連続して側面壁部または端面壁部の中間側に面する内側面との境界部分を面取りしている。
上記構成により、凸条リブと二次電池セルの当接する端部を鋭角とせず面取りすることで、二次電池セルに過度な応力が集中する事態を避けて安全性が高められる。
本発明の第10の実施態様の電池パックは、凸条リブが、二次電池セルの隅部と対向する内側面を湾曲面または傾斜面としている。
上記構成により、凸条リブを二次電池セルの側面に沿わせて配置することで、限られた空間を利用して無駄なく二次電池セルを保持できる。
本発明の第11の実施態様の電池パックは、二次電池セルを、電極体の周囲を外装フィルムで被覆してなるパウチ電池としている。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の電池パックは、主としてスマートフォンやタブレット、ノートパソコン等の携帯電子機器の電源として使用するのに適している。ただし、本発明は、電池パックの用途を特定するものではなく、他の種々の電子機器用の電源としても使用することもできる。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態に係る電池パックを図1〜図4に示す。図1は電池パックの斜視図を、図2は図1に示す電池パックの分解斜視図を、図3は図2の電池パックをさらに分解した分解斜視図を、図4は図3の電池パックを背面側から見た分解斜視図を、図5は図1に示す電池パックのV−V線における一部拡大断面図を、図6は図1に示す電池パックのVI−VI線における一部拡大断面図をそれぞれ示している。
図1〜図6に示す電池パック100は、対向する第1の主面1A及び第2の主面1Bの外形を四角形とする薄型の二次電池セル1と、二次電池セル1を保持する枠状の保持部材2と、二次電池セル1を保持した保持部材2に貼付される外装ラベル3とを備えている。これらの図に示す電池パック100は、3個の二次電池セル1を備えており、各々の二次電池セル1が同一平面に並ぶ姿勢となるように保持部材2に配置している。ただ、本発明の電池パックは、二次電池セルの個数を限定しない。電池パックは1つの二次電池セルを備えることができ、あるいは2以上の二次電池セルを備えることができる。さらに、図に示す電池パック100は、回路基板4を備えている。回路基板4は、二次電池セル1に電気接続されて、保持部材2に収納されている。
(二次電池セル1)
二次電池セル1は、全体の形状を扁平状とする薄型の二次電池で、図7に示すように、対向する第1の主面1A及び第2の主面1Bの外形を四角形としている。さらに、二次電池セル1は、一方の端部に正負の電極端子15を設けて出力側端部1Eとして、この出力側端部1Eと反対側の面を端面1Dとし、さらに、第1の主面1A及び第2の主面1Bの両側の面を側面1Cとしている。さらに、二次電池セル1は、詳細には後述するが、少なくとも第1の主面1Aの側縁部において、側面1Cとの境界部分の隅部を面取りした横断面形状としており、この隅部に隅角スペース16を設けている。
図7に示す二次電池セル1は、図8に示すように、電極体13の周囲を外装フィルム11で被覆しているパウチ電池10としている。薄型のパウチ電池10は、厚さ3mm〜10mmのリチウムイオンポリマー電池である。ただ、本発明は、二次電池セルをパウチ電池には特定せず、また、パウチ電池をリチウムイオンポリマー電池にも特定しない。パウチ電池は、充放電できる全てのパウチ電池とすることができる。以下、二次電池セルをパウチ電池とする実施形態について詳述する。
パウチ電池10は、図8に示すように、第1外装フィルム11Aと第2外装フィルム11Bの間に電極体13を挟んで、第1外装フィルム11Aと第2外装フィルム11Bを電極体13の外周でラップし、このラップ部12を結合して内部に電極体13を内蔵している。図のパウチ電池10は、四角形で、その両側と一方の端部で外装フィルム11のラップ部12を設け、ラップ部12で第1外装フィルム11Aと第2外装フィルム11Bとを、接着や溶着等の方法で気密に結合している。図のパウチ電池10は、1枚の外装フィルム11を電極体13のひとつの辺で折り返して、電極体13の一方の面をカバーする部分を第1外装フィルム11Aとし、電極体13の他方の面をカバーする面を第2外装フィルム11Bとしている。この構造のパウチ電池10は、電極体13の1辺に沿って外装フィルム11を折り返すので、ひとつの辺にはラップ部がなく、3辺がラップ部12となる。図示しないが、パウチ電池は、4辺の外周にラップ部を設けた構造とすることもある。このパウチ電池は、電極体の両面に、分離された2枚の外装フィルムを重ね、電極体の周囲の4辺のラップ部で結合して製作される。
図8に示すパウチ電池10は、第2外装フィルム11Bを平面状としている。第2外装フィルム11Bを平面状とするために、第1外装フィルム11Aは電極体13の周囲に沿って折曲され、ラップ部12で第2外装フィルム11Bに密着状態で結合される。図8のパウチ電池10は、電極体13の周囲が外装フィルム11で被覆された電池本体10Xの両側に位置する一対の折曲ラップ部12Aを、第1外装フィルム11AをU曲するように折り曲げて、電池本体10Xの両側面に沿うように折曲している。一対の折曲ラップ部12Aの間に位置する突出ラップ部12Bは、折曲することなく電極体13の表面に平行な平面状として電極体13から突出している。パウチ電池10は、突出ラップ部12Bに正負の電極端子15を設けている。図に示す電極端子15は、電極体13から外部に引き出されて、第1外装フィルム11Aと第2外装フィルム11Bとの間に気密に挟着された出力タブとしている。正負の電極端子15は、リード板(図示せず)やPTC等の保護素子(図示せず)を介して回路基板4に電気接続される。
以上の構造のパウチ電池10は、第1の主面1Aの両側縁部において、電池本体10Xの両側面に配置される折曲ラップ部12Aにより、隅部が面取りされた横断面形状に形成されている。図7に示すパウチ電池10は、電池本体10Xの側面において折り返された折曲ラップ部12Aの折曲高さ(h)を電池本体10Xの厚さ(t)よりも低くすることで、第1の主面1Aと側面1Cとの境界部分の隅部を段差状に面取りした形状として、隅角スペース16を形成している。このように、折曲ラップ部12Aを電池本体10Xの側面に折り返す構造のパウチ電池10においては、この折曲ラップ部12Aの折曲高さ(h)を調整することで隅部に形成される隅角スペース16の大きさを調整できる。
さらに、パウチ電池は、長円形状に巻回された電極板からなる電極体を内蔵する場合においても、電池本体の両側縁部の隅部が湾曲されて面取りされた形状となって、隅角スペースが形成される。この場合、折曲ラップ部の折曲高さに関係なく、二次電池セルの隅部に隅角スペースが形成される。本明細書において、二次電池セルの隅部を面取りするとは、電池本体の隅部を湾曲させたり、C面カットにより面取りする構造には限定せず、隅部に空隙が形成される他の全ての構造、例えば、前述のように、折り返された折曲ラップ部の高さを短くすることで段差状に隅角スペースが形成される構造等を含む広い意味で使用する。
なお、本発明は、二次電池セルをパウチ電池に特定しない。二次電池セルには、外形を四角形とする扁平状の薄型電池であれば、金属製の外装缶を備える二次電池セルも使用できる。このような二次電池セルとして、金属製の外装缶の開口部を封口板で気密に閉塞している薄型の角形電池が使用できる。したがって、二次電池セルは、リチウムイオン電池やニッケル−水素電池としてもよい。このように、金属製の外装缶を備える二次電池セルにおいても、少なくとも一方の主面の両側の隅部を面取りした横断面形状として、例えば、端面の外形を長円形に近似する形状として、隅部を円弧状に面取りして隅角スペースを形成することができる(図10参照)。
(保持部材2)
保持部材2は、二次電池セル1と、二次電池セル1に接続される回路基板4とを収納して定位置に保持する。図3と図4に示す保持部材2は、二次電池セル1を外周縁に沿って保持する枠状であって、二次電池セル1の第1の主面1A及び第2の主面1Bを表出させる開口部を両面に有している。図の保持部材2は、全体の外形を長方形状としており、長方形の一辺に沿う端部に、回路基板4を収納する基板収納部21を設けている。図の保持部材2は、3個の二次電池セル1を同一平面状に並べて挿入する挿入空間22を回路基板4の延長方向に並べて設けており、3個の二次電池セル1を横並びの姿勢で配置しながら、各二次電池セル1の出力側端部1Eに配置された電極端子15を回路基板4に接続するようにしている。図の電池パック100は、各二次電池セル1の出力側端部1Eが回路基板4に沿って同一直線状に並ぶ姿勢となるように、3個の二次電池セル1を回路基板4の1辺と対向する位置に配置しており、保持部材2でもって同一平面に配置している複数の二次電池セル1を定位置に保持している。
図2〜図4に示す保持部材2は、二次電池セル1の出力側端部1Eに対向して形成される基板収納部21と、基板収納部21に連結されて二次電池セル1の側面1Cを覆う側面壁部23と、側面壁部23に連結されて二次電池セル1の端面1Dを覆う端面壁部24とを備えている。図の保持部材2は、二次電池セル1の両側面1Cを覆う側面壁部23と端面1Dを覆う端面壁部24の内側に、二次電池セル1を挿入する挿入空間22を設けており、各挿入空間22に挿入される二次電池セル1を側面壁部23と端面壁部24とで定位置に位置決めしながら、出力側端部1Eに配置された電極端子15を回路基板4の定位置に対向して配置するようにしている。
(側面壁部23)
側面壁部23は、二次電池セル1の側面1Cと対向する位置に配置されており、二次電池セル1の側面1Cを位置決めして定位置に保持する。図3〜図5に示す側面壁部23は、隣接して配置される3つの二次電池セル1の外側に対向して配置される側壁23Aと、隣接する二次電池セル1同士の間に配置される中間壁23Bとを備えている。したがって、隣接して配置される3つの二次電池セル1のうち、両側に配置される二次電池セル1は、側壁部23Aと中間壁部23Bと端面壁部24で形成される挿入空間22に挿入され、中間に配置される二次電池セル1は、一対の中間壁部23Bと端面壁部24で形成される挿入空間22に挿入される。挿入空間22に二次電池セル1が挿入される保持部材2は、図5と図6に示すように、二次電池セル1の第1の主面1Aが配置される側の表面を第1の表面2Aとし、二次電池セル1の第2の主面1Bが配置される側の表面を第2の表面2Bとしている。
本実施形態に係る電池パック100は、保持部材2に収納する二次電池セル1の電池容量を大きくするために、側面壁部23の厚さを従来よりも薄く成形している。ただ、側面壁部を薄くすると、剛性が低下して変形しやすくなると共に、保持部材の表面に積層される外装ラベルを貼付する面積が狭くなって剥がれやすくなる。この問題点を解消するために、図5に示す保持部材2の側面壁部23は、二次電池セル1の第1の主面1Aが配置される第1の表面2A(図において下面)側の先端に沿って、二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を設けている。
(凸条リブ5)
凸条リブ5は、図3〜図5に示すように、側面壁部23の先端から二次電池セル1に向かって突出すると共に、側面壁部23の先端に沿って、二次電池セル1の側面1Cの長手方向に延長して一体成形されている。さらに、凸条リブ5は、挿入空間22に挿入される二次電池セル1の面取りされた隅部に対向して形成されている。図5に示す側面壁部23は、保持部材2の外側に配置される側壁部23Aと中間に配置される中間壁部23Bの両方に凸条リブ5を設けている。側壁部23Aは、内側に配置される二次電池セル1の隅部の隅角スペース16に配置される1条の凸条リブ5を備えている。この凸条リブ5は、側壁部23Aの先端(図において下端)から内側に向かって垂直に突出しており、凸条リブ5を含む側壁部23Aの横断面形状をL字状としている。中間壁部23Bは、両側に配置される二次電池セル1の隅部の隅角スペース16に各々配置される2条の凸条リブ5を備えている。2条の凸条リブ5は、中間壁部23Bの先端(図において下端)から両側に向かって垂直に突出しており、凸条リブ5を含む中間壁部23Bの横断面形状を逆T字状としている。
以上の凸条リブ5は、二次電池セル1の隅部に形成された隅角スペース16に配置可能な大きさと形状に形成されており、隅部に隅角スペース16を備える二次電池セル1を効率よく収納できるようにしている。さらに、側面壁部23の長さ方向に延長して一体成形される凸条リブ5は、一端を端面壁部24に連結すると共に、他端を基板収納部21に連結して側面壁部23を補強している。このように、側面壁部23の厚さ方向に突出する形状の凸条リブ5を一体形成することで、側面壁部23を薄く成形しながら、厚さ方向への曲げ剛性を低下させることなく、十分な強度を維持できる。また、図に示す側面壁部23は、凸条リブ5を含む先端面を二次電池セル1の第1の主面1Aと同一平面としており、この先端面を外装ラベル3の貼付面6としている。このように、側面壁部23を薄く成形しつつ、その先端に二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を形成することで、凸条リブ5を含む側面壁部23の先端面全体を外装ラベル3の貼付領域として、外装ラベル3を貼付するための面積を確保して、外装ラベル3が剥がれるのを抑制している。
図5に示す凸条リブは、二次電池セル1に向かって突出された突出端面5aと、この突出端面5aから連続して側面壁部23の中間側に面する内側面5bとの境界部分を面取りして面取り部5cを設けている。このように、二次電池セル1と当接する端部を鋭角とせず面取りすることで、二次電池セル1に過度な応力が集中するのを防止して二次電池セル1を保護できる。図5に示す面取り部5cは、カット面としているが、面取り部は湾曲面とすることもできる。
さらに、凸条リブは、図9及び図10に示す形状とすることもできる。これらの図に示す凸条リブ5B、5Cは、側面壁部23から二次電池セル1に向かって突出するにつれて厚さが次第に薄くなる形状に成形している。図9に示す凸条リブ5Bは、側面壁部23の中間側から二次電池セル1側の突出端に向かって形成される内側面であって、二次電池セル1の面取り部分と対向する内側面を傾斜面5dとしている。さらに、図10に示す凸条リブ5Cは、側面壁部23の中間側から二次電池セル1側の突出端に向かって形成される内側面であって、二次電池セル1の面取り部分と対向する内側面を湾曲面5eとしている。なお、この図10においては、二次電池セル1として、横断面形状において、四隅を円弧状に面取りして隅角スペース16を設けてなる薄型電池を保持する例を示している。
(端面壁部24)
さらに、端面壁部24は、二次電池セル1の端面1Dと対向する位置に配置されており、二次電池セル1の端面1Dを位置決めして定位置に保持する。図6に示す保持部材2は、二次電池セル1の端面1Dを覆う端面壁部24にも凸条リブ5を設けている。図6に示す端面壁部24は、第1の表面2A側の先端に沿って、二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を一体成形して設けている。端面壁部24の凸条リブ5は、二次電池セル1の端面1Dの長手方向に延長して成形されており、その両端を、側面壁部に設けた凸条リブ5に一体的に連結している。このように、端面壁部24の厚さ方向に突出する形状の凸条リブ5を一体形成することで、端面壁部24を薄く成形しながら、厚さ方向への曲げ剛性を低下させることなく、十分な強度を維持できる。また、端面壁部24に設けた凸条リブ5と側面壁部23に設けた凸条リブ5とを一体的に連結する構造は、側面壁部23及び端面壁部24の剛性をさらに高めることができる。
さらに、端面壁部24の凸条リブ5は、二次電池セル1の端面側の隅部に形成される面取りされた隅角スペース16に配置している。すなわち、二次電池セル1は、第1の主面1Aの端縁部において、端面1Dとの境界部分の隅部を面取りした縦断面形状として隅角スペース16を設けている。また、図に示す端面壁部23は、凸条リブ5を含む先端面を二次電池セル1の第1の主面1Aと同一平面としており、この先端面を外装ラベル3の貼付面6としている。このように、端面壁部24を薄く成形しつつ、その先端に二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を形成することで、凸条リブ5を含む端面壁部24の先端面全体を外装ラベル3の貼付領域として、外装ラベル3を貼付するための面積を確保して、外装ラベル3が剥がれるのを抑制している。
(基板収納部21)
基板収納部21は、図3、図4、図6及び図11に示すように、回路基板4を位置決めしながら保持する基板ホルダ25と、この基板ホルダ25の上方開口部を閉塞するカバーケース26とを備えており、基板ホルダ25とカバーケース26とで形成される内部の空間を、回路基板4を収納する収納空間としている。図に示す基板ホルダ25は、細長い長方形状の回路基板4を収納できるように、回路基板4の外周縁に沿う複数の壁部27を保持部材2の底板部28に連結して設けている。
複数の壁部27は、回路基板4の長辺側の1辺と対向して設けられて保持部材2の外周面を構成する第1の周壁27Aと、回路基板4の短辺側の2辺と対向して設けられて保持部材2の外周壁を構成する第2の周壁27Bと、回路基板4の長辺側の他の1辺と対向して設けられて保持部材2の内部に配置される第3の周壁27Cとで構成される。第1の周壁27Aは、端面壁部24に対向して設けられた外周壁であり、第2の周壁27Bは、側面壁部23の側壁部23Aから延長して一体的に成形された外周壁である。第3の周壁27Cは、保持部材2の内側において第1の周壁27Aと平行な姿勢で形成されており、中間部において、側面壁部23の中間壁部23Bの一端が連結されている。この構造は、中間壁部23Bと第3の周壁27Cとを交差姿勢で一体的に成形することにより、互いに強度を高め合っている。さらに、第3の周壁27Cは、二次電池セル1の電極端子15と対向する領域を切り欠いて切欠部27aを設けており、この切欠部27aに電極端子15を通過させて、あるいは電極端子15に接続されたリード板(図示せず)等を通過させて回路基板4に接続するようにしている。
カバーケース26は、基板ホルダ25の上方開口部に形成された連結凹部29に嵌合構造で連結されて定位置に配置される。図6と図11に示す基板ホルダ25は、カバーケース26を位置決めしながら連結できるように、第1の周壁27Aと第2の周壁27Bの上端部の内側に段差形状の連結凹部29を形成している。連結凹部29は、上方開口部の開口縁に沿って形成されている。連結凹部29の深さはカバーケース26の厚さと等しくしており、連結凹部29にカバーケース26を嵌合させた状態で嵌合部の表面側が平滑面となるようにしている。基板ホルダ25に対して嵌合構造で連結されるカバーケース26は、表面に外装ラベル3が貼付されて定位置に保持される。
以上の保持部材2は、基板ホルダ25と側面壁部23と端面壁部24とをプラスチックで一体成形してなる枠ケース部20と、カバーケース26とで構成している。保持部材を成形するプラスチックは、例えば、ポリカーボネートが適している。ポリカーボネートは、成形が容易で、かつ優れた強度を有する特長がある。また、ポリカーボネートは、難燃性に優れているので、例えば、保持部材の材質にポリカーボネートを使用した場合、板厚を0.8mmまで薄くしても、UL規格等で定められている難燃性に関する基準を満たすことができる。したがって、ポリカーボネートは、難燃性を保ちながら、保持部材を薄くすることができ、その分、電池パックの小型化を図ることができる。ただし、保持部材のプラスチックは、ポリカーボネート以外のプラスチックも使用できるので、プラスチックをポリカーボネートには特定しない。
さらに、保持部材2は、図1〜図6に示すように、外周面から外側に向かって突出する複数の突出部19を一体成形して設けている。この突出部19は、電池パック100を携帯電子機器に装着する際の位置決め用の位置決凸部や固定用の連結凸部として使用される。図の保持部材2は、対向する側壁部23Aから各々突出する1個の連結凸部19Aを備えると共に、端面壁部24から突出する5個の位置決凸部19Bと、基板収納部21の第1の周壁27Aの両端部から突出する2個の位置決凸部19Bを備えている。
(回路基板4)
回路基板4は、二次電池セル1の保護回路などを実現する電子部品を実装している。保護回路は、二次電池セル1の温度や電圧を検出して、充放電の電流をコントロールする。このことを実現するために、回路基板4は、二次電池セル1の電圧を検出する電圧検出回路(図示せず)と、二次電池セル1を保護するブレーカーやPTC素子やヒューズなどの安全部品と、二次電池セル1の温度を検出する温度センサと、二次電池セル1の電流をコントロールするFETなどの半導体スイッチング素子(図示せず)を実装している。
回路基板4は、二次電池セル1を接続して電池組立とした状態で保持部材2に収納することができる。例えば、二次電池セル1は、治具等を介して回路基板4に対して正確に位置決めした状態で電極端子15をリード板(図示せず)や保護素子(図示せず)を介して回路基板4に接続して、電池組立とすることができる。ただ、電池パックは、回路基板と複数の二次電池セルを保持部材2の定位置に配置した後、二次電池セル1の電極端子15を回路基板4に接続することもできる。リード板や保護素子は、抵抗スポット溶接やレーザー溶接して二次電池セル1の電極端子15に接続され、抵抗スポット溶接やレーザー溶接し、あるいは半田付けして回路基板4に接続される。
図1〜図4に示す電池パック100は、回路基板4に接続している引出線35を保持部材2から外部に引き出している。引出線35は先端にコネクタ36を接続している。引出線35は、保持部材2に収納される回路基板4を介して定位置に配置される。
(外装ラベル3)
外装ラベル3は、内面に粘着層を設けたプラスチックシートである。図2〜図4の外装ラベル3は、保持部材2の両面に各々貼付される第1のラベル3Aと第2のラベル3Bとを備えている。第1のラベル3Aは、保持部材2の第1の表面2Aに貼付され、第2のラベル3Bは保持部材2の第2の表面2Bに貼付される。第1のラベル3Aと第2のラベル3Bは、その外形を保持部材2の外形と等しくしている。
さらに、第2のラベル3Bは、外周縁に沿って複数の折り返し片31を有しており、これらの折り返し片31を保持部材2の第2の表面2Bの外周縁で折り返して、保持部材2の第1の表面2A側に貼付するようにしている。図2〜図4に示す第2のラベル3Bは、保持部材2の外形と等しい外形の長方形状の本体部30の4辺から外側に向かって突出する複数の折り返し片31を設けている。この第2のラベル3Bは、図12に示すように、保持部材2の第2の表面2Bの外周縁に沿って本体部30を貼付した状態で、4辺から突出する折り返し片31を第2の表面2Bの外周縁で折り返して、保持部材2の外周面から第1の表面2Aに跨がって貼付される。第1の表面2Aまで折り返された折り返し片31は、図13に示すように、保持部材2の第1の表面2A側において、側壁部23A及び端面壁部24の貼付面6から二次電池セル1の第1の主面1Aまで延長して貼付され、あるいは、基板収納部21の底板部28に貼付される。
第2のラベル3Bの折り返し片31は、保持部材2の外周面から外側に向かって突出する複数の突出部19を避けるように配置されている。言い換えると、突出部19と非対応の位置に折り返し片31を設けている。これらの折り返し片31は、保持部材2の突出部19を避けて、確実に外周面に貼付される。図の保持部材2は、外周面において、折り返し片31を付着する部分に浅い段差部を設けて、ここに折り返し片31を接着することにより、電池パック100の外形が大きくなるのを防止している。
保持部材2の第1の表面2Aに貼付される第1のラベル3Aは、保持部材2の外形と等しい外形の長方形状であって図5、図6、及び図13に示すように、保持部材2の第1の表面3Aの外周縁に沿って貼付される。このとき、第1のラベル3Aの外周縁部、とくにコーナー部は、保持部材2の第1の表面2A側の貼付面6に貼付される。この貼付面6は、側壁部23Aや端面壁部24から内側に突出する突出リブ25によって面積が確保されているので、第1のラベル3Aをより確実に保持部材2に貼付して剥がれないように維持できる。
図に示すパック電池100は、2枚のラベルからなる第1のラベル3Aと第2のラベル3Bを保持部材2の両面に貼付している。パック電池は、図示しないが、第1のラベルと第2のラベルを1枚のラベルで構成して、中間で折り返して保持部材の両面に貼付することもできる。このラベルは、第1のラベルと第2のラベルの間に保持部材の突出部を表出させる開口部を設けることができる。
以上の電池パックは以下の工程で組み立てられる。
1.回路基板4に二次電池セル1を接続して電池組立とする。二次電池セル1は正負の電極端子15がリード板や保護素子を介して回路基板4に接続される。
2.電池組立を保持部材2の定位置に収納する。このとき、二次電池セル1は、保持部材2の挿入空間22に挿入されて定位置に保持され、回路基板2は基板ホルダ25の定位置にセットされる。
3.基板ホルダ25の上方開口部にカバーケース26を連結する。カバーケース26は、嵌合構造により、外周縁部が連結凹部29の定位置に連結される。
4.二次電池セル1が定位置に保持された保持部材2の第2の表面2Bに第2のラベル3Bを貼付する。第2のラベル3Bは、本体部30の外周縁が保持部材2の外周縁に一致するように貼付される。さらに、本体部30の外周縁から突出する複数の折り返し片31を第2の表面2Bの外周縁で折り返して、保持部材2の外周面から第1の表面2Aに跨がって貼付する。
5.さらに、第2のラベルが貼付された保持部材2の第1の表面2Aに第1のラベル3Aを貼付する。第1のラベル3Aは、外周縁が保持部材2の外周縁に一致するように貼付される。第1のラベル3Aの外周縁の一部は、側壁部23A及び端面壁部24の貼付面6において、貼り付ける面積が確保された状態で確実に貼付される。
以上の構造の電池パック100では、保持部材2の側面壁部23を薄くすることで電池パック100の外形を大きくすることなく、二次電池セル1の外形を大きくして、電池容量を増加できる特長が実現できる。ここで、比較のために、本発明の電池パックと従来の電池パックの要部拡大断面図を図14に示している。図14の(A)は、本発明に係る電池パックであって、側面壁部23を薄く成形すると共に、先端には凸条リブ5を一体成形して設けている。これに対して、図10の(B)は、従来の電池パックであって、側壁部93の断面形状を略長方形状として厚さを一定としている。
この図に示すように、本発明の電池パックでは、二次電池セル1の両側に配置される側面壁部23の厚さを、従来よりも薄く成形することで、二次電池セル1の収納スペースを確保しながら、厚さが薄くなった保持部材2の側面壁部23は、側面壁部23に沿って延びる凸条リブ5で補強するので、側面壁部23の剛性を低下させることなく、十分な強度を維持できる。とくに、凸条リブ5は、側面壁部23の厚さ方向に突出する形状に形成されるので、側面壁部23が厚さ方向に変形するのを有効に防止して、強度の低下を抑制できる。
さらにまた、保持部材の側面壁部23を薄くしながら、二次電池セル1側に突出する凸条リブ5を設けて、この凸条リブ5を含む側面壁部23の先端面を外装ラベル3の貼付面6とすることで、外装ラベル3を貼付するための貼付面6の幅S1を、従来の電池パックの貼付面96の幅S2とほぼ等しくして面積を確保でき、外装ラベルが剥がれるのを抑制できる。
本発明の電池パックは、スマートフォンやタブレット、ノートパソコン等の携帯電子機器に内蔵されて便利に使用される。
100…電池パック
1…二次電池セル
1A…第1の主面
1B…第2の主面
1C…側面
1D…端面
1E…出力側端部
2…保持部材
2A…第1の表面
2B…第2の表面
3…外装ラベル
3A…第1のラベル
3B…第2のラベル
4…回路基板
5、5B、5C…凸条リブ
5a…突出端面
5b…内側面
5c…面取り部
5d…傾斜面
5e…湾曲面
6…貼付面
10…ラミネート電池
10X…電池本体
11…外装フィルム
11A…第1外装フィルム
11B…第2外装フィルム
12…折曲ラップ部
12A…折曲ラップ部
12B…突出ラップ部
13…電極体
15…電極端子
16…隅角スペース
19…突出部
19A…連結凸部
19B…位置決凸部
20…枠ケース部
21…基板収納部
22…挿入空間
23…側面壁部
23A…側壁部
23B…中間壁部
24…端面壁部
25…基板ホルダ
26…カバーケース
27…壁部
27A…第1の周壁
27B…第2の周壁
27C…第3の周壁
27a…切欠部
28…底板部
29…連結凹部
30…本体部
31…折り返し片
35…引出線
36…コネクタ
93…側壁部
96…貼付面

Claims (11)

  1. 対向する第1の主面及び第2の主面の外形を四角形とする、一以上の薄型の二次電池セルと、
    前記二次電池セルを保持する枠状の保持部材と、
    前記二次電池セルを保持した前記保持部材に貼付される外装ラベルと、
    を備える電池パックであって、
    前記二次電池セルは、
    少なくとも前記第1の主面の側縁部において、側面との境界部分の隅部を面取りした横断面形状としており、
    前記保持部材は、
    前記二次電池セルの前記第1の主面及び前記第2の主面を表出させる開口部を有し、
    前記二次電池セルの前記側面を覆う側面壁部を備えており、
    前記側面壁部は、
    前記二次電池セルの前記第1の主面が配置される第1の表面側の先端に沿って、
    前記二次電池セル側に突出する凸条リブを備えており、
    前記凸条リブを、前記二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、
    前記凸条リブを含む前記側面壁部の先端面を、前記二次電池セルの前記第1の主面と同一平面として、前記外装ラベルの貼付面としてなることを特徴とする電池パック。
  2. 請求項1に記載される電池パックであって、
    前記二次電池セルを複数備えており、
    前記保持部材は、複数の前記二次電池セルの端面が同一平面状となり、かつ前記第1の主面及び前記第2の主面が同一平面状となるように並べて挿入する挿入空間を窓状に形成してなり、
    前記側面壁部は、
    隣接して配置される複数の前記二次電池セルの外側の側面に対向して配置される側壁部と、
    隣接する前記二次電池セル同士の対向する側面の間に配置される中間壁部とを備えており、
    前記側壁部が、
    内側に配置される前記二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置される1条の前記凸条リブを備え、
    前記中間壁部が、
    両側に配置される前記二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに各々配置される2条の前記凸条リブを備えることを特徴とする電池パック。
  3. 請求項2に記載される電池パックであって、
    前記凸条リブを設けた前記側壁部の横断面形状をL字状として、前記貼付面を平面状とし、
    前記凸条リブを設けた前記中間壁部の横断面形状を逆T字状として、前記貼付面を平面状としてなる電池パック。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記二次電池セルは、
    前記第1の主面の端縁部において、端面との境界部分の隅部を面取りした縦断面形状としており、
    前記保持部材は、
    前記二次電池セルの端面を覆う端面壁部を備えており、
    前記端面壁部は、
    前記二次電池セルの前記第1の主面が配置される第1の表面側の先端に沿って、
    前記二次電池セル側に突出する凸条リブを備えており、
    前記凸条リブを、前記二次電池セルの隅部の面取りされたスペースに配置すると共に、
    前記凸条リブを含む前記端面壁部の先端面を、前記二次電池セルの前記第1の主面と同一平面として、前記外装ラベルの貼付面としてなることを特徴とする電池パック。
  5. 請求項4に記載される電池パックであって、
    前記保持部材は、
    前記側面壁部の凸条リブと、前記端面壁部の凸条リブとを一体的に連結してなることを特徴とする電池パック。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記外装ラベルが、
    前記二次電池セルの前記第1の主面が配置される前記保持部材の第1の表面側に貼付される第1のラベルと、
    前記二次電池セルの前記第2の主面が配置される前記保持部材の第2の表面側に貼付される第2のラベルとを備え、
    前記第1のラベル及び前記第2のラベルの外形を、前記保持部材の外形と等しくしてなる電池パック。
  7. 請求項6に記載される電池パックであって、
    前記第2のラベルが、
    前記保持部材の外形と等しい外形を有する本体部と、
    前記本体部の外周縁から外側に突出する複数の折り返し片を備えており、
    前記第2のラベルは、
    前記本体部を前記保持部材の第2の表面に貼付し、
    前記折り返し片を前記保持部材の外周縁で折り返して第1の表面に貼付してなる電池パック。
  8. 請求項7に記載される電池パックであって、
    前記保持部材は、
    外周面に一以上の突出部を設けており、
    前記外装ラベルは、
    前記突出部と非対応の位置に前記折り返し片を設けてなる電池パック。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記凸条リブは、
    前記二次電池セルに向かって突出された突出端面と、前記突出端面から連続して前記側面壁部または前記端面壁部の中間側に面する内側面との境界部分を面取りしてなる電池パック。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記凸条リブは、
    前記二次電池セルの隅部と対向する内側面を湾曲面または傾斜面としてなる電池パック。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載される電池パックであって、
    前記二次電池セルが、
    電極体の周囲を外装フィルムで被覆してなるパウチ電池であることを特徴とする電池パック。
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