JP2021149905A - ノード、取引システム、処理方法、プログラム及びブロックチェーンネットワーク - Google Patents

ノード、取引システム、処理方法、プログラム及びブロックチェーンネットワーク Download PDF

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Abstract

【課題】アセットの生産方法の証明書を発行する際の二重発行を防止することを目的とするノード、取引システム、処理方法、プログラム及びブロックチェーンネットワークを提供する。【解決手段】取引システム1において、ブロックチェーンネットワーク90におけるノード9a〜9dは、アセットの生産方法の種類を示すと共に、生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する。ノード9a〜9dは、画像処理装置7Aから送信された、所定のアセットに対する証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する。ノード9a〜9dは、受信した発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶されたアセット情報に示されている発行状況を発行済に更新し、受信した発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、証明書が発行済であることを示す発行済通知を、画像処理装置7に対して送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、ノード、取引システム、処理方法、プログラム及びブロックチェーンネットワークに関する
近年、グリーン電力(再生可能エネルギーによって生産された電力)が注目されている。グリーン電力は、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、大気中の熱等の再生可能エネルギーである資源を利用することで生産される。再生可能エネルギーによる発電は、石油、石炭、液化天然ガス等の化石燃料による発電に比べて、地球温暖化の原因となっているCOをほとんど排出しないため、電力の生産に利用される資源の中でも、再生可能エネルギーは、環境に優しいエネルギー源である。このような環境に優しいグリーン電力を利用して工場などを稼働させることで、企業価値を向上させることができる。また、再生可能エネルギー等によって生産された電力の取引にブロックチェーンを利用する方法がある(特許文献1参照)。
ここで、電力等のアセットの生産に利用される資源の種類が異なる等、アセットの生産方法が異なる場合であっても、最終的に使用者に届く電気等のアセットの質は同じであるため、使用者は、届いた電気が再生可能エネルギーを利用して生産されたか否かは分からない。そこで、再生可能エネルギーによって生産された電力等のアセットの取引を証明するため、国や地方公共団体等の認可を受けた証明書発行事業者等の証明機関が発行する証明書が利用されている。企業は、例えば、証明書の発行の申請を行い、発行された証明書を環境への付加価値の証明に用いて企業価値を向上させることができる。また、証明書と似た性質を有する証券の取引において、ブロックチェーンを利用する方法も知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、証明機関によって発行される証明書の不正利用を避けるため、同じ内容の証明書が何度も発行されることを防止する必要があるが、従来の方法では、証明書が発行されたか否かがわからず、二重発行されてしまうおそれがあるという課題があった。
上述した課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードであって、アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する記憶手段と、情報処理装置から送信された、所定のアセットに対する前記証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する受信手段と、受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶された前記アセット情報に示されている前記発行状況を発行済に更新するアセット処理手段と、受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、前記証明書が発行済であることを示す発行済通知を、前記情報処理装置に対して送信する送信手段と、を有することを特徴とするノードである。
以上説明したように本発明によれば、アセットの生産方法の証明書を発行する際の二重発行を防止することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る取引システムの概略図である。 スマートフォンのハードウェア構成図である。 スマートメータのハードウェア構成図である。 仲介サーバ、証明書発行サーバ及びノードのハードウェア構成図である。 画像処理装置のハードウェア構成図である。 取引システムのうち、スマートフォン及びスマートメータの機能ブロック図である。 取引システムのうち、仲介サーバ、証明書発行サーバ及びノードの機能ブロック図である。 取引システムのうち、画像処理装置の機能ブロック図である。 (a)は使用者管理テーブルを示す概念図、(b)は提供者管理テーブルを示す概念図である。 (a)は取引内容管理テーブルの概念図、(b)は取引履歴管理テーブルの概念図である。 (a)は申請者管理テーブルの概念図、(b)は証明書種別管理テーブルの概念図である。 仲介者の登録処理を示したシーケンス図である。 (a)は仲介者登録画面の表示例、(b)は仲介者登録画面の表示例を示した図である。 アセットの取引内容の登録処理を示したシーケンス図である。 (a)は入力及び選択前の取引内容登録画面の表示例、(b)は入力及び選択後の取引内容登録画面の表示例を示した図である。 提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を示すシーケンス図である。 トランザクション情報及びアセット情報の概念図である。 仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を示したシーケンス図である。 電力の取引が行われた場合のトランザクション情報及びアセット情報の概念図である。 アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。 (a)は入力及び選択前の証明書発行画面の表示例、(b)は入力及び選択後の証明書発行画面の表示例を示した図である。 アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。 証明書が発行された場合のトランザクション情報及びアセット情報の概念図である。 印刷された生産方法証明書の一例を示した図である。 変形例1に係る取引システムのうち、仲介サーバ、証明書発行サーバ及びノードの機能ブロック図である。 変形例1に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。 変形例1に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。 変形例2に係る取引システムのうち、画像処理装置の機能ブロック図である。 変形例2に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。 変形例2に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
〔システムの構成の概略〕
まず、取引システム1の構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る取引システムの概略図である。ここでは、アセットの一例としての電力を取り扱う場合について説明する。なお、アセットの所有権及びアセットの生産方法の種類は、後述のアセット情報で管理される。
<各業者の説明>
図1に示されているように、電力の生産者Aa、電力の生産者Ab、電力の消費者Ca、仲介者Da、及び申請者Eが存在する。生産者Aaは、提供者の一例であり、グリーン電力の生産に利用される再生可能エネルギーの一例としての太陽光から電力を生産する業者である。生産者Abは、提供者の一例であり、化石燃料の一例としての石油から電力を生産する業者である。なお、提供者には、各生産者からアセットを買い取って転売する組合等も含まれる。消費者Caは、使用者の一例であり、生産者Aa,Abから提供された電力を消費する業者である。なお、使用者には、アセットが電力のように消費されない不動産等の場合のアセットの所有権をすることになった者も含まれる。仲介者Daは、電力の所有権の取引の仲介を行う業者である。申請者Eは、電力の生産方法の種類を証明するための国や地方公共団体等の公的機関によって発行された生産方法証明書を利用して各種申請を行うユーザである。電力の生産方法の種類には、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、大気中の熱、又は原子力等を利用して生成する方法が挙げられる。これらのうち、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、及び大気中の熱は、電力再生可能エネルギーとしての大分類に属する。また、石油、石炭、及び液化天然ガスは、化石燃料としての大分類に属する。再生可能エネルギーによる発電は、化石燃料による発電に比べて、地球温暖化の原因となっているCOをほとんど排出しないため、再生可能エネルギーは、環境に優しいエネルギー源である。本実施形態では、再生可能エネルギーとして、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、又は大気中の熱が利用される。また、化石燃料として、石油、石炭、又は液化天然ガスが利用される。
更に、仲介者Daは、国や地方公共団体等の公的機関による生産方法証明書の発行を代行する仲介事業を行う。仲介者Daは、申請書Eからの発行要求に応じて、生産方法証明書の発行を仲介し、発行された生産方法証明書を申請者Eに提供する。これにより、申請者Eは、生産方法証明書を用いて、例えば、自社の再生可能エネルギー利用率(CO削減率)等に基づく公的補助金の申請等を行うことができる。
なお、生産者は1つでも3つ以上であってもよい。消費者及び仲介者は複数あってもよい。
<電力の送配信のネットワーク>
変電所Bxは生産者Aa,Abの最寄りの変電所であり、変電所Byは消費者Caの最寄りの変電所である。変電所Bx、By、及び送配電線等によって、送配電ネットワーク10が構築されている。生産者Aa,Abから提供された電力は、送配電ネットワーク10を介して消費者Caに提供される。
<データ通信のネットワーク>
生産者Aaは、スマートフォン2a、スマートメータ3a、発電装置4aを有している。生産者Abは、スマートフォン2b、スマートメータ3b、発電装置4bを有している。消費者Caは、スマートフォン2c、スマートメータ3c、電気装置8を有している。仲介者Daは、仲介サーバ5及び証明書発行サーバ6によって構成される仲介システム1000を管理している。この仲介者Daは、法人、個人(例えば、社長、役員、IT管理者等の従業員)である。申請者Eは、画像処理装置7を有している。
なお、スマートフォンは、生産者及び消費者の数に応じて、2つでもよいし、4つ以上でもよい。以降、各スマートフォン2a,2b,2cの総称は、スマートフォン2と示される。また、スマートメータ3a,3b,3cは、生産者及び消費者の数に応じて、2つでもよいし、4つ以上でもよい。以降、各スマートメータ3a,3b,3cの総称は、スマートメータ3と示される。発電装置4a、4bは、生産者の数に応じて、1つでもよいし、3つ以上でもよい。以降、各発電装置4a、4bの総称は、発電装置4と示される。
また、仲介システム1000は、仲介者の数に応じて、2つ以上でもよい。また、仲介サーバ5及び証明書発行サーバ6は、それぞれ単一のコンピュータによって構築されていてもよいし、複数のコンピュータによって構築されていてもよい。電気装置8は、消費者の数に応じて、2つ以上でもよい。
図1に示されているように、データ通信用ネットワークとしての取引システム1は、複数のスマートフォン2a,2b,2c、複数のスマートメータ3a,3b,3c、複数の発電装置4a,4b、画像処理装置7、仲介システム1000、及びコンピュータ等のノード9a,9b,9c,9dによって構築されている。また、ノード9a,9b,9c,9dによって、ブロックチェーンネットワーク90が構築されている。ブロックチェーンネットワーク90は、インターネット等の通信ネットワーク100内で構築されている。通信ネットワーク100は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、移動通信システム(4G、5G、6G等)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。また、ノード9a,9b,9c,9dは、本来多数存在するが、ここでは紙面の便宜上4つのみが示されている。以降、ノード9a,9b,9c,9dの総称は、ノード9と示される。ノード9は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話又はPC(Personal Computer)等である。
続いて、生産者Aa,Ab、消費者Ca、仲介者Da、申請者Eの端末及び装置について説明する。
(生産者Aaの端末及び装置)
スマートフォン2aは、スマートメータ3aと、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2aは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3aは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3aは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、発電装置4aが生産した電力の提供量を計測し、更に、電力等のアセットの提供量及び所有権者等を示したアセット情報の生成をブロックチェーンネットワーク90のノード9に要求する等の処理を行う。
発電装置4aは、太陽光を利用して発電する装置である。
(生産者Abの端末及び装置)
スマートフォン2bは、スマートメータ3bと、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2bは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3bは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3bは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、発電装置4bが生産した電力の提供量を計測し、更に、電力の提供量及び所有権者等を示したアセット情報の生成をブロックチェーンネットワーク90のノード9に要求する等の処理を行う。
発電装置4bは、石油を利用して発電する装置である。
(消費者Caの端末及び装置)
スマートフォン2cは、スマートメータ3cと、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3cは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、電気装置8が使用した電力の使用量を計測し、更に、電力の使用量及び使用時間等を示した使用情報を、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5に送信する等の処理を行う。なお、本実施形態では、仲介サーバ5がスマートメータ3cに代わって、ブロックチェーンネットワーク90にアクセスするため、スマートメータ3cはブロックチェーンネットワーク90にアクセスする必要がない。
電気装置8は、消費者Aa,Abから提供された電力を利用して駆動する装置である。
(仲介者Daの端末及び装置)
仲介システム1000は、仲介サーバ5及び証明書発行サーバ6によって構成される。
仲介サーバ5は、電力等のアセットの提供者とアセットの使用者との間でのアセット情報の移転等のアセットに関する取引の仲介を処理する。そのため、仲介サーバ5は、通信ネットワーク100を介して、各スマートフォン2及び各スマートメータ3とデータ通信を行うことができる。また、仲介サーバ5は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9にアクセスして、ノード9とデータ通信することができる。証明書発行サーバ6は、電力等のアセットの生産方法を証明するための証明書の発行に関する取引の仲介を処理する。そのため、証明書発行サーバ6は、通信ネットワーク100を介して、画像処理装置7とデータ通信を行うことができる。また、証明書発行サーバ6は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9にアクセスして、ノード9とデータ通信することができる。なお、仲介システム1000は、例えば、仲介サーバ5及び証明書発行サーバ6の各機能の全て又は一部を集約させたコンピュータであってもよい。
(申請者Eの端末及び装置)
画像処理装置7は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product:複合機)、ファクシミリ、スキャナ、又はプリンタ等の画像処理機能並びに通信機能を備える画像形成装置である。なお、画像処理装置7は、特定の場所に設置された装置だけでなく、持ち運び可能なハンディプリンタ又はハンディスキャナ等であってもよい。
(補足)
なお、スマートフォン2a,2bは、提供者の通信端末の一例である。スマートフォン2cは、使用者の通信端末の一例である。通信端末には、スマートウオッチ、PC、スマートグラス等も含まれる。スマートメータ3は、計測端末の一例である。画像処理装置7は、情報処理装置の一例である。
〔ハードウェア構成〕
続いて、図2乃至図5を用いて、スマートフォン2、スマートメータ3、仲介サーバ5、証明書発行サーバ6、画像処理装置7及びノード9のハードウェア構成について説明する。
<スマートフォンのハードウェア構成>
図2は、スマートフォンのハードウェア構成図である。図2に示されているように、スマートフォン2は、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、CMOSセンサ205、撮像素子I/F206、加速度・方位センサ207、メディアI/F209、GPS受信部211を備えている。
これらのうち、CPU201は、スマートフォン2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ205は、CPU201の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F206は、CMOSセンサ205の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ207は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F209は、フラッシュメモリ等の記録メディア208に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部211は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン2は、遠距離通信回路212、CMOSセンサ213、撮像素子I/F214、マイク215、スピーカ216、音入出力I/F217、ディスプレイ218、外部機器接続I/F(Interface)219、近距離通信回路220、近距離通信回路220のアンテナ220a、及びタッチパネル221を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路212は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ213は、CPU201の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F214は、CMOSセンサ213の駆動を制御する回路である。マイク215は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ216は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F217は、CPU201の制御に従ってマイク215及びスピーカ216との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ218は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F219は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路220は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル221は、利用者がディスプレイ218を押下することで、スマートフォン2を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<スマートメータのハードウェア構成>
図3は、スマートメータのハードウェア構成図である。図3に示されているように、スマートメータ3は、コンピュータが搭載されており、図3に示されているように、CPU301、ROM302、RAM303、NVRAM304、ディスプレイ306、計測センサ307、開閉器308、ネットワークI/F309、キーパッド311、タッチパネル312、近距離通信回路220、及び近距離通信回路220のアンテナ220aを備えている。
これらのうち、CPU301は、スマートメータ3全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM(Non-Volatile RAM)304は、プログラム等の各種データを記憶及び読み出しを行う不揮発性メモリである。ディスプレイ306は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
計測センサ307は、提供又は使用する電力を計測する。開閉器308は、電路を入り(閉じる)又は切り(開く)して、電気を通したり止めたりする。
ネットワークI/F309は、ブロックチェーンネットワーク90を含めたインターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーパッド311は、文字、数値、各種指示などの入力又は選択を行うための複数のキーを備えた入力手段の一種である。近距離通信回路320は、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術を実現する通信回路である。バスライン310は、図3に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<仲介サーバのハードウェア構成>
図4は、仲介サーバのハードウェア構成図である。仲介サーバ5の各ハードウェア構成は、500番台の符号で示されている。図4に示されているように、仲介サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、仲介サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図4に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD−RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD−RWに限らず、DVD−RやBlu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<証明書発行サーバのハードウェア構成>
図4は、証明書発行サーバのハードウェア構成図である。証明書発行サーバ6の各ハードウェア構成は、括弧内の600番台の符号で示されている。図4に示されているように、証明書発行サーバ6は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、仲介サーバ5と同様の構成を備えているため、各ハードウェア構成の説明を省略する。
<ノードのハードウェア構成>
図4は、ノードのハードウェア構成図である。ノード9の各ハードウェア構成は、括弧内の900番台の符号で示されている。図4に示されているように、ノード9は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、仲介サーバ5と同様の構成を備えているため、各ハードウェア構成の説明を省略する。
<画像処理装置のハードウェア構成>
図5は、画像処理装置のハードウェア構成図である。図5に示すように、画像処理装置7は、コントローラ710、近距離通信部720、エンジン制御部730、操作パネル740及びネットワークI/F750を備えている。これらのうち、コントローラ710は、コンピュータの主要部であるCPU701、システムメモリ(MEM−P)702、ノースブリッジ(NB)703、サウスブリッジ(SB)704、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)706、記憶領域であるローカルメモリ(MEM−C)707、HDDコントローラ708、及び記憶領域であるHD709を有し、NB703とASIC706との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス721で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU701は、画像処理装置7の全体制御を行う制御部である。NB703は、CPU701と、MEM−P702、SB704及びAGPバス721とを接続するためのブリッジであり、MEM−P702に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。MEM−P702は、コントローラ710の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM702a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM702bとからなる。SB704は、NB703とPCIバス722、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC706は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス721、PCIバス722、HDDコントローラ708及びMEM−C707をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC706は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC706の中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C707を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部731及びプリンタ部732との間でPCIバス722を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC706には、USBのインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
また、MEM−C707は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD709は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDコントローラ708は、CPU701の制御にしたがってHD709に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス721は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P702に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。また、近距離通信部720には、近距離通信回路720a、及び近距離通信回路720aのアンテナ720bが備わっている。近距離通信回路720aは、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、ミリ波無線通信、QRコード(登録商標)、可視光、環境音又は超音波等の近距離無線通信の通信回路である。
さらに、エンジン制御部730は、スキャナ部731及びプリンタ部732によって構成されている。スキャナ部731又はプリンタ部732には、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれている。また、操作パネル740は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部740a、並びに、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作部740bを備えている。パネル表示部740aは、表示部の一種である。コントローラ710は、画像処理装置7全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル740からの入力等を制御する。また、ネットワークI/F750は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路720a及びネットワークI/F750は、PCIバス722を介して、ASIC706に電気的に接続されている。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。例えば、実施形態に係るノード9は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る処理方法を実現する。
〔機能構成〕
続いて、図6至図8を用いて、取引システム1を構築する各端末及び装置の機能構成について説明する。図6は、取引システムのうち、スマートフォン及びスマートメータの機能ブロック図である。
<スマートフォン2aの機能構成>
図6に示されているように、スマートフォン2aは、送受信部21a、受付部22a、表示制御部24a、通信部28a、及び記憶・読出部29aを有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM204からRAM203上に展開されたスマートフォン用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートフォン2aは、図2に示されているROM202、RAM203、及びEEPROM204によって構築される記憶部2000aを有している。
(スマートフォン2aの各機能構成)
スマートフォン2aの送受信部21aは、主に、遠距離通信回路212に対するCPU201の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置(例えば、仲介サーバ5)との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。
受付部22aは、主に、タッチパネル221に対するCPU201の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。
表示制御部24aは、主に、CPU201の処理によって実現され、ディスプレイ218に、各種画像を表示させる。表示制御部24aには、ウェブブラウザ機能も含まれる。
通信部28aは、主に、近距離通信回路220に対するCPU201の処理によって実現され、スマートメータ3aの後述の通信部38aと各種データの通信を行う。なお、有線通信の場合には、スマートメータ3aと通信ケーブルを接続することで、データの通信を行う。
記憶・読出部29aは、主に、CPU201の処理によって実現され、記憶部2000aに、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部2000aから各種データ(又は情報)を読み出したりする。
<スマートフォン2cの機能構成>
図6に示されているように、スマートフォン2cは、送受信部21c、受付部22c、表示制御部24c、通信部28c、及び記憶・読出部29cを有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM204からRAM203上に展開されたスマートフォン用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートフォン2cは、図2に示されているROM202、RAM203、及びEEPROM204によって構築される記憶部2000cを有している。
なお、スマートフォン2cの各部(送受信部21c、受付部22c、表示制御部24c、通信部28c、及び記憶・読出部29c)は、それぞれスマートフォン2aの各部(送受信部21a、受付部22a、表示制御部24a、通信部28a、及び記憶・読出部29a)と同様の機能であるため、これらの説明を省略する。また、スマートフォン2bは、スマートフォン2cと同様に、スマートフォン2aと同様の各部を有するが、後述の処理で説明しないため、図5では省略する。
<スマートメータ3aの機能構成>
図6に示されているように、スマートメータ3aは、送受信部31a、計測部33a、表示制御部34a、通信部38a、及び記憶・読出部39aを有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、NVRAM304からRAM303上に展開されたスマートメータ用のプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートメータ3aは、図3に示されているROM302、RAM303、及びNVRAM304によって構築される記憶部3000aを有している。
(スマートメータ3aの各機能構成)
スマートメータ3aの送受信部31aは、主に、ネットワークI/F309に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置(例えば、仲介サーバ5)との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。
計測部33aは、主に、計測センサ307に対するCPU301の処理によって実現され、発電装置4aが生産した電力の提供量を計測する。
表示制御部34aは、主に、CPU301の処理によって実現され、ディスプレイ306に、各種画像を表示させる。
通信部38aは、主に、近距離通信回路320に対するCPU301の処理によって実現され、スマートフォン2aの通信部28aと各種データの通信を行う。なお、有線通信の場合には、スマートメータ3aと通信ケーブルを接続することで、データの通信を行う。
記憶・読出部39aは、主に、CPU301の処理によって実現され、記憶部3000aに、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000aから各種データ(又は情報)を読み出したりする。
<スマートメータ3cの機能構成>
図6に示されているように、スマートメータ3cは、送受信部31c、計測部33c、表示制御部34c、通信部38c、及び記憶・読出部39cを有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、NVRAM304からRAM303上に展開されたスマートメータ用のプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートメータ3aは、図3に示されているROM302、RAM303、及びNVRAM304によって構築される記憶部3000cを有している。
なお、スマートメータ3cの各部(送受信部31c、計測部33c、表示制御部34c、通信部38c、及び記憶・読出部39c)は、それぞれスマートメータ3aの各部(送受信部31a、計測部33a、表示制御部34a、通信部38a、及び記憶・読出部39a)と同様の機能であるため、これらの説明を省略する。また、スマートメータ3bは、スマートメータ3cと同様に、スマートメータ3aと同様の各部を有するが、後述の処理で説明しないため、図6では省略する。
<仲介サーバ5の機能構成>
図7は、取引システムのうち、仲介サーバ、証明書発行サーバ及びノードの機能ブロック図である。図7に示されているように、仲介サーバ5は、送受信部51、決定部53、表示制御部54、判断部55、及び記憶・読出部59を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開され仲介サーバ用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、仲介サーバ5は、図4に示されているROM502、及びHD504によって構築される記憶部5000を有している。
(使用者管理テーブル)
図9(a)は、使用者管理テーブルを示す概念図である。使用者管理テーブルは、仲介者Daが電力の消費者等の各使用者を管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図9(a)に示されているような使用者管理テーブルによって構成されている使用者管理DB5001が構築されている。この使用者管理テーブルでは、使用者ID、使用者名、使用者の住所(又は居所)、及び選択可能な提供者IDが関連付けられて管理される。
これらのうち、使用者IDは、電力の消費者Ca等のアセットの使用者を識別するための使用者識別情報の一例である。選択可能な提供者IDは、使用者IDで示される使用者が選択可能な生産者等の提供者を識別するための提供者識別情報の一例である。例えば、使用者の住所が東京にある場合には、選択可能な提供者は、東京及び東京の周辺に住所がある提供者に限られる。
(提供者管理テーブル)
図9(b)は、提供者管理テーブルを示す概念図である。提供者管理テーブルは、仲介者Daが電力の生産者等の各提供者を管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図9(b)に示されているような提供者管理テーブルによって構成されている提供者管理DB5002が構築されている。この提供者管理テーブルでは、提供者ID、提供者名、提供者による電力等のアセットの生産方法の種類、及び提供可能量が関連付けられて管理される。
これらのうち、提供者IDは、電力の生産者等のアセットの提供者を識別するための提供者識別情報の一例である。生産方法の種類は、アセットの生産に利用されたエネルギーの種類を示す。上述のように、生産方法の種類には、太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力、石油、石炭、液化天然ガス又は原子力等を利用して生成する方法が挙げられる。なお、生産方法の種類は、電力再生可能エネルギー又は化石燃料のような大分類が示されるようにしてもよい。提供可能量は、生産者等の提供者が一定期間(又は一定時間)に提供可能なアセット量であり、例えば、電力量(kWh)である。
(取引内容管理テーブル)
図10(a)は、取引内容管理テーブルを示す概念図である。取引内容管理テーブルは、消費者Ca等の使用者によって設定されたアセットの取引内容を管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図10(a)に示されているような取引内容管理テーブルによって構成されている取引内容管理DB5003が構築されている。この取引内容管理テーブルでは、取引内容情報が管理されており、具体的には、使用者ID、使用開始日、使用終了日、使用予定量、再生可能エネルギー利用率、提供者ID、提供者名、及び生産方法の種類が関連付けられて管理される。なお、使用者ID等の図9(a)、(b)と同じ項目名は、同じ意味を示す。
これらのうち、使用開始日は、消費者Ca等の使用者が電力等のアセットの使用を開始する日を示す情報である。使用終了日は、使用者が電力等のアセットの使用を終了する日を示す情報である。使用予定量は、使用者が一定期間(又は一定時間)に使用する予定のアセット量であり、例えば、電力量(kWh)である。再生可能エネルギー利用率は、消費者Ca等の使用者が使用する電力等のアセットのうち、太陽光等の再生可能エネルギーを利用して生産されたアセットの割合(%)を示す情報である。
(取引履歴管理テーブル)
図10(b)は、取引履歴管理テーブルを示す概念図である。取引履歴管理テーブルは、使用者毎に、仲介サーバ5が生産者等の提供者から取得したアセットに関する取引の仲介を行った取引履歴を管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図10(b)に示されているような取引履歴管理テーブルによって構成されている取引履歴管理DB5004が構築されている。この取引履歴管理テーブルでは、取引履歴情報が管理されており、具体的には、仲介日時、取引量、生産方法の種類、及び各種生産方法による総取引量が関連付けられて管理される。なお、アセットの生産に利用される(エネルギー)資源の種類は、換言すると、所定の種類の資源を利用してアセットを生産する「生産方法の種類」である。また、ここでは、各種生産方法として、太陽光及び石油を利用する場合が示されているが、これに限るものではなく、風量、石炭等を利用した生産方法を管理してもよい。また、電力再生可能エネルギー及び化石燃料を示す生産方法の種類の大分類を管理してもよい。
取引履歴情報のうち、使用者ID等の図9(a)、(b)と同じ項目名は、同じ意味を示す。仲介日時は、仲介サーバ5が生産者等の提供者から取得したアセットの所有権を、消費者Ca等の使用者に割り当てることで、アセットの所有権の仲介を行った日時を示す。取引量は、仲介サーバ5が提供者から取得して使用者に取引の仲介を行うアセットの取引量を示し、例えば、電力量(kWh)で示される。総取引量は、特定の種類の生産方法によって生産されたアセットを、一定期間(又は一定時間)において消費者Ca等の使用者に割り当てた総量を示し、例えば、総電力量(kWh)で示される。仲介サーバ5は、取引履歴管理DB5004を参考にして、消費者Ca等の使用者に割り当てるアセットの生産方法の種類を決める。これより、例えば、消費者Caが再生可能エネルギーを利用して生産した電力の割合を40と設定していた場合、仲介サーバ5は、取引履歴管理DB5004の総取引量を参照して、次に消費者Caに提供するアセットの生産方法の種類を決定する。なお、図10(a)に示されている使用予定量(例えば、20kWh)は、1時間毎の使用予定量であるため、30分毎にアセット情報の移転を行う場合、取引量は使用予定量の半分(例えば、10kWh)となる。
また、ここでは、各種生産方法として、太陽光及び石油を利用する場合が示されているが、これに限るものではなく、風量、石炭等を利用した生産方法を管理してもよい。また、再生可能エネルギー及び化石燃料を示す生産方法の種類の大分類を管理してもよい。更に、生産方法の種類には、アセットの生産工程の種類も含まれる。アセットの生産工程の種類は、電力等のアセットが生産されるまでの過程が異なる場合を示す。一例として、同じ資源である太陽を利用する場合であっても、太陽光を利用して電力を生産する方法、及び太陽熱を利用して電力を生産する方法等が含まれる。また、アセットの生産工程の種類の別例として、タービンを利用して電力を生産する方法、及びタービンを利用しないで電力を生産する方法等が含まれる。
(仲介サーバ5の各機能構成)
次に、図7を用いて、仲介サーバ5の各機能構成を詳細に説明する。仲介サーバ5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F509に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の端末(例えば、スマートフォン2a,2c)との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。なお、送受信部51は、スマートフォン2cから、後述の取引内容を受け付ける受付部としての役割も果たす。
決定部53は、CPU501の処理によって実現され、使用者へ移転する(取引の仲介を行う)アセットの所有権等を示すアセット情報を決定する。例えば、決定部53は、取引履歴管理DB5004で管理されている「使用者によって所定種類の生産方法で生産されたアセットの取引履歴」、及び、取引内容管理DB5003で予め管理されている「再生可能エネルギーの利用率」に基づいて、消費者Ca等の使用者に取引の仲介を行う特定種類の生産方法によって生産されたアセットに係るアセット情報を決定する。具体的には、消費者Caが再生可能エネルギーの利用率を40(%)と設定していた場合、決定部53は、取引履歴管理DB5004の総取引量を参照して、利用率40(%)に近づくように、消費者Caに対して、再生可能エネルギーによって生産されたアセットに係るアセット情報の所有権者を、仲介サーバ5を管理する仲介者Daから消費者Caに変更することを決定する。
表示制御部54は、主に、CPU501の処理によって実現され、ディスプレイ506に、各種画像を表示させるか、又は通信ネットワーク100を介して、スマートフォン2のディスプレイ218に各種画像を表示させる。この場合、スマートフォン2は、このスマートフォン2の表示制御部24のウェブブラウザの機能によって各種画像が表示される。なお、表示制御部24は、表示制御部24a、24cの総称である。
判断部55は、CPU501の処理によって実現され、各種判断を行う。
記憶・読出部59は、主に、CPU501の処理によって実現され、記憶部5000に、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
<証明書発行サーバ6の機能構成>
図7に示されているように、証明書発行サーバ6は、送受信部61、認証部62、生成部63、証明書種別管理部64、判断部65、及び記憶・読出部69を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD604からRAM603上に展開され証明書発行サーバ用のプログラムに従ったCPU601からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、証明書発行サーバ6は、図4に示されているROM602、及びHD604によって構築される記憶部6000を有している。
(申請者管理テーブル)
図11(a)は、申請者管理テーブルを示す概念図である。申請者管理テーブルは、仲介者Daが生産方法証明書の申請者を管理するためのテーブルである。記憶部6000には、図11(a)に示されているような申請者管理テーブルによって構成されている申請者管理DB6001が構築されている。この申請者管理テーブルでは、使用者名、申請者ID、パスワード及び選択可能なユーザ鍵が関連付けられて管理される。
これらのうち、申請者ID及びパスワードは、生産方法証明書の発行の申請を行う申請者を識別するための申請者識別情報の一例である。申請書管理テーブルには、一つの使用者名に複数の申請者IDが関連づけられている。ここで、申請者は、例えば、電力の生産者又は消費者である業者の構成員のうち、生産方法証明書の申請権限を有するユーザである。なお、申請者IDは、一つの使用者名に一つだけ関連づけられている構成であってもよい。さらに、ユーザ鍵は、申請者がブロックチェーンネットワーク90を用いて生産方法証明書の発行を行うための鍵情報である。
(証明書種別管理テーブル)
図11(b)は、証明書種別管理テーブルを示す概念図である。証書種別管理テーブルは、国や地方公共機関から発行される証明書のフォーマットを管理するためのテーブルである。記憶部6000には、図11(b)に示されているような証明書種別管理テーブルによって構成されている証明書種別管理DB6002が構築されている。この証明書種別管理テーブルでは、証明書の発行機関を示す機関名、及び発行機関が発行する証明書のフォーマットが関連付けられて管理される。
仲介者Daは、事前に国等の証明書の発行機関から認可を受けているものとする。仲介者Daは、発行機関ごとに認可を受けた証明書のフォーマットを、証明書種別管理テーブルを用いて管理する。
(証明書発行サーバ6の各機能構成)
次に、図7を用いて、証明書発行サーバ6の各機能構成を詳細に説明する。証明書発行サーバ6の送受信部61は、主に、ネットワークI/F609に対するCPU601の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置又は端末(例えば、画像処理装置7)との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。なお、送受信部61は、画像処理装置7から、後述する証明書の発行要求を受け付ける受付部としての役割も果たす。
認証部62は、CPU601の処理によって実現され、送受信部61によって受信された発行要求情報に基づいて、生産方法証明書の発行を要求する申請者Eの認証処理を行う。
生成部63は、CPU601の処理によって実現され、トランザクション情報及びアセット情報に基づいて、申請者Eに提供する生産方法証明書を生成する。
証明書種別管理部64は、主に、CPU601の処理によって実現され、生産方法証明書を発行する発行機関ごとの証明書のフォーマットを管理する。
判断部65は、CPU601の処理によって実現され、各種判断を行う。
記憶・読出部69は、主に、CPU601の処理によって実現され、記憶部6000に、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部6000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
<ノード9の機能構成>
図7に示されているように、ノード9は、送受信部91、検証部92、判断部93、トランザクション処理部94、アセット処理部95、及び記憶・読出部99を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD904からRAM903上に展開されノード用のプログラムに従ったCPU901からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、ノード9は、図4に示されているROM902、及びHD904によって構築される記憶部9000を有している。図7では、イメージとして、トランザクション情報がチェーンのようにつながっている状態を示している。また、トランザクション情報に基づいて生成されたアセット情報も記憶されている。各トランザクション情報及び各アセット情報は、各ノードで保持している。
(ノード9の各機能構成)
次に、図7を用いて、ノード9の各機能構成を詳細に説明する。ノード9の送受信部91は、主に、ネットワークI/F909に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100内のブロックチェーンネットワーク90の他のノードとの間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部91は、スマートメータ3aの送受信部31a、及び仲介サーバ5の送受信部51との間でも各種データ(又は情報)の送受信を行う。なお、図7では、スマートメータ3bが表されていないが、実際には、送受信部91は、スマートメータ3bとの間でも各種データ(又は情報)の送受信を行う。
検証部92は、CPU901の処理によって実現され、証明書及び提供情報を検証する)。証明書の検証は、証明書がノード9に予め登録されている者本人の証明書であるか否かを判断する処理である。提供情報の検証は、予め定められた形式及び内容(例えば、提供者が入力されているか、提供時間が入力されているか等)が全て入力されているか否かを判断する処理である。
判断部93は、CPU901の処理によって実現され、各種判断を行う。
トランザクション処理部94は、CPU901の処理によって実現され、アセット情報の生成に用いられるトランザクション情報を生成して記憶部9000に記憶する等の処理を行う。
アセット処理部95は、CPU901の処理によって実現され、トランザクション情報に従って、アセット情報を生成して記憶部9000に記憶する等の処理を行う。
記憶・読出部99は、主に、CPU901の処理によって実現され、記憶部9000に、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
<画像処理装置7の機能構成>
図8は、取引システムのうち、画像処理装置の機能ブロック図である。図8に示されているように、画像処理装置7は、送受信部71、受付部72、表示制御部73、判断部74、印刷処理部75、及び記憶・読出部79を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD709からRAM702b上に展開された画像処理装置用のプログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、画像処理装置7は、図5に示されているROM702a、及びHD709によって構築される記憶部7000を有している。
(画像処理装置7の各機能構成)
次に、図8を用いて、画像処理装置7の各機能構成を詳細に説明する。画像処理装置7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F909に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、証明書発行サーバ6との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。
受付部72は、主に、操作パネル740に対するCPU701の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。
表示制御部73は、主に、CPU701の処理によって実現され、操作パネル740に、各種画像を表示させる。表示制御部73は、例えば、ウェブブラウザ機能を用いて、HTML(HyperText Markup Language)等により作成されたウェブページを、操作パネル740に表示させる。
判断部74は、CPU701の処理によって実現され、各種判断を行う。
印刷処理部75は、主に、エンジン制御部730に対するCPU701の処理によって実現され、画像データの印刷処理を実行する。
記憶・読出部79は、主に、CPU701の処理によって実現され、記憶部7000に、各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
〔処理又は動作〕
続いて、図12乃至図24を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。
<仲介者の登録処理>
まずは、図12及び図13を用いて、仲介者の登録処理について説明する。図12は、仲介者の登録処理を示したシーケンス図である。図13(a)は仲介者登録画面の表示例を示す図、図13(b)は仲介者の登録完了画面の表示例を示す図である。ここでは、生産者Aaが複数の仲介者のうち仲介者Daを登録する場合について説明する。なお、スマートフォン2aには、予め仲介者登録用のアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションには、各仲介者を識別するための仲介者ID、仲介者名、及び仲介者が所有する仲介サーバのIPアドレスが関連付けて管理されている。
図12に示されているように、スマートフォン2aでは、表示制御部24aがディスプレイ218上に、図13(a)に示されている仲介者登録画面を表示させる(S21)。この仲介者登録画面には、特定の仲介者を選択するために、各仲介者名が示されたプルダウンメニューが表示されている。また、仲介者登録画面の下部には、プルダウンメニューで選択された仲介者名を確定する場合に押下される「OK」ボタン、及び選択を中止する場合に押下される「CANCEL」ボタンが表示されている。
そして、生産者Aaが複数の仲介者名から所望の仲介者名を選択して、「OK」ボタンを押下すると、受付部22aが仲介者の選択を受け付ける(S22)。ここでは、仲介者Daが選択された場合について説明する。
受付部22aが選択を受け付けた後、通信部28aは近距離無線通信により、スマートメータ3aの通信部38aに、仲介者情報を送信する(S23)。この仲介者情報には、選択された仲介者を識別するための仲介者ID、及び選択された仲介者が所有する仲介サーバのIPアドレスが含まれている。これにより、スマートメータ3aの通信部38aは、仲介者情報を受信する。
次に、スマートメータ3aでは、記憶・読出部39aが記憶部3000aに仲介者情報を登録する。そして、通信部38aは、スマートフォン2aに登録が完了した旨を示す登録完了情報を送信する。これにより、スマートフォン2aの通信部28aは、登録完了情報を受信する。
次に、スマートフォン2aでは、表示制御部24aがディスプレイ218上に、図13(b)に示されているような登録完了画面を表示させる。この登録完了画面には、仲介者の登録が完了した旨を示すコメントが表示される。また、この登録完了画面には、この画面を閉じる場合に押下される「OK」ボタンが表示されており、生産者Aaが押下することで、登録完了画面が閉じられる。
以上により、仲介者の登録処理が終了する。
<取引内容の登録処理>
続いて、図14及び図15を用いて、アセットの取引内容の登録処理について説明する。図14は、アセットの取引内容の登録処理を示したシーケンス図である。図15(a)は入力及び選択前の取引内容登録画面の表示例、図15(b)は入力及び選択後の取引内容登録画面の表示例を示した図である。ここでは、消費者Caが、スマートフォン2cを用いて仲介サーバ5に対し、アセットとしての電力の取引内容を登録する場合について説明する。
図14に示されているように、スマートフォン2cの送受信部21cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5に対して、取引内容登録画面の表示要求を送信する(S41)。この表示要求には、要求元である使用者としての消費者Caを識別するための使用者IDが含まれている。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、表示要求を受信する。なお、使用者IDは、使用者識別情報の一例である。使用者識別情報には、日本に於いて個人の識別番号として地方公共団体等から指定される番号であるマイナンバーや、個人又は会社等の電話番号も含まれる。
次に、仲介サーバ5では、記憶・読出部59が、ステップS41で受信された使用者IDを検索キーとして使用者管理DB5001(図9(a)参照)を検索することにより、対応する選択可能な全ての提供者IDを読み出す(S42)。更に、記憶・読出部59が、ステップS42で読み出した各提供者IDを検査キーとして提供者管理DB5002を検索することにより、対応する各情報(提供者名、生産方法の種類情報、提供可能量)を読み出す(S43)。そして、表示制御部54が、上記ステップS43で読み出した各情報を利用して、図15(a)に示されているような取引内容登録画面を作成する(S44)。これにより、スマートフォン2cでは、表示制御部24cがウェブブラウザ機能により、スマートフォン2cのディスプレイ218上に、仲介サーバ5で作成された図15(a)に示される取引内容登録画面を表示させる(S45)。この取引内容登録画面には、各入力欄(アセット(ここでは、電力)の使用期間日、アセットの使用終了日、アセットの使用予定量、及び再生可能エネルギー利用率)、並びに、アセットの提供者を選択するための複数のチェックボックスが表示されている。また、取引内容登録画面の下部には、入力欄への入力及びチェックボックスへのチェックした取引内容を確定する場合に押下される「OK」ボタン、及び取引内容を確定しないで中止する場合に押下される「CANCEL」ボタンが表示されている。
ここで、消費者Caが、スマートフォン2cのタッチパネルを操作することで、各入力欄に所望の数値を入力し、更に、所望の提供者のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」ボタンを押下すると、受付部22cが取引内容の入力及び選択を受け付ける(S46)。なお、再生可能エネルギー利用率は、消費者Caが取得を希望する電力の生産に利用されたエネルギーのうち、再生可能エネルギーが利用された割合を示す。
ここでは、消費者Caが、生産に利用されるエネルギーとして太陽光を利用して電力を生産する生産者Aaを選択するが、夜には電力が提供されないため、他のエネルギーで代替することを考慮して、石油を利用して電力を生産する生産者Abが選択されている。そして、再生可能エネルギー利用率が40%に設定されている。
次に、スマートフォン2cの送受信部21cは、通信ネットワーク100介して仲介サーバ5に、入力及び選択された内容を示す取引内容情報を送信する(S47)。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、取引内容情報を受信することで取引内容を受け付ける。
次に、仲介サーバ5では、記憶・読出部59が、取引内容管理DB5003(図10(a)参照)に、ステップS41で受信された使用者IDと共にステップS47で受信された取引内容情報を関連付けて記憶することで管理する(S48)。
以上により、取引内容の登録処理が終了する。
<アセットの所有権者を仲介者として設定する処理>
続いて、図16及び図17を用いて、提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を説明する。図16は、提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を示すシーケンス図である。図17は、トランザクション情報及びアセット情報の概念図である。ここでは、生産者Aaのスマートメータ3aがノード9aに対して、アセットの所有権者を仲介者に設定する場合について説明する。
図16に示されているように、計測部33aは、発電装置4aから送配電ネットワーク10に供給する電力を計測する(S61)。そして、スマートメータ3aの送受信部31aは、所定時間(例えば、30分間)に1回、ブロックチェーンネットワーク90のノード9aに対して、アセット情報生成の要求を送信する(S62)。この要求には、提供者である生産者Aaのスマートフォン2aがブロックチェーンネットワーク90にアクセスすることができるように、提供者としての生産者Aaが本人であることを証明する電子的な証明書、及び提供情報が含まれている。提供情報には、提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法の種類、及びアセットの所有権者を各情報が含まれている。これにより、ノード9aの送受信部91は、アセット情報生成の要求を受信する(S62)。この提供情報は、図17に示されているトランザクション情報の生成に用いられる情報である。この提供情報の内容は、予めブロックチェーンのスマートコントラクト(契約の自動化)によって定められている。
次に、ノード9の検証部92は、ステップS62で受信された証明書及び提供情報を検証する(S63)。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、トランザクション処理部94は、ステップS62で受信された提供情報を用いて、図17に示されているようなトランザクション情報を生成して記憶部9000に記憶する(S64)。この場合、トランザクション処理部94は、トランザクションIDを割り当てると共にトランザクション種類を設定する。トランザクション情報には、トランザクションID、トランザクション種類の情報、並びに、提供情報(提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法、及び所有権者の各情報)が含まれている。これらのうち、トランザクションIDは、トランザクション情報を識別するためのユニークな識別情報の一例である。トランザクション種類は、アセット情報に対する処理内容を示す情報である。図17では、トランザクション種類がアセット情報の生成であるため、アセット処理部95は、アセット情報の生成を行う。提供者は、アセットの提供者を示す情報である。提供日時はアセットが提供者によって提供された日時を示す情報である。(取引可能)量は、提供者が所定期間内に取引可能な電力量等を示す情報である。生産方法の種類は、図10(b)で示された生産方法の種類を示す情報である。所有権者は、アセットの所有権等を示すアセットの所有権者を示す情報である。
次に、アセット処理部95は、図17に示されているトランザクション情報に従って、図17に示されているアセット情報を生成して記憶部9000に記憶する(S65)。この場合、アセット処理部95は、トランザクション情報内の提供情報(提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法、及び所有権者の各情報)、並びに、トランザクションの有効期限及びアセット情報の取引状況を設定する。トランザクションの有効期限は、例えば、提供日から1ヶ月後に設定される。また、取引状況は、アセット情報が仲介サーバ5によって使用者に取引されたか否か(割り当てられたか否か)を示す情報である。図17では、「未」となっているため、使用者に取引されていない(割り当てられていない)状態、つまり、まだ仲介者が使用者にアセット情報を提供していない状態を示す。
また、ノード9の送受信部91は、ブロックチェーンネットワーク90の他の複数のノードに対して、ステップS64で生成されたトランザクション情報をブロックとして配信する(S66)。これにより、他の各ノードではブロックを検証し、各ノードで既に保存しているブロックのチェーンに追加した後、トランザクション情報に従って、上記ステップS65と同様にアセット情報を生成して各記憶部に記憶する。なお、1つのブロックに複数のトランザクション情報を格納してもよい。
次に、ノード9の送受信部91は、スマートメータ3aに対して、ステップS62の要求に対する応答を送信する(S67)。この応答内容は、アセット情報の生成が成功したか又は失敗したかを示す。これにより、スマートメータ3aの送受信部31aは、応答を受信する。
次に、スマートメータ3aでは、記憶・読出部39aが、記憶部3000aに応答内容を記憶する。
以上により、アセットの所有権者が仲介者Daとして設定された内容等を示すアセット情報がブロックチェーンネットワーク90上で管理されることで、提供者から仲介者にアセット情報を提供する処理が終了する。
<仲介者から使用者にアセット情報を提供する処理>
続いて、図18及び図19を用いて、仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を説明する。図18は、仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を示すシーケンス図である。図19は、電力の使用量の取引が行われた場合のトランザクション情報及びアセット情報の概念図である。
まず、消費者Caのスマートメータ3cの送受信部31cは、所定時間(例えば、30分間)に1回、通信ネットワーク100を介して、アセットとしての電力の使用状態を示す使用情報を送信する(S81)。この使用情報には、使用者としての消費者Caを識別するための使用者ID、アセットとしての電力の使用量、及びアセットとしての電力の使用時間の各情報が含まれている。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、使用情報を受信する。そして、送受信部51は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、仲介サーバ5を管理する仲介者Daが所有権者となっている全てのアセット情報の要求を送信する(S82)。この要求には、仲介者Daが管理する仲介サーバ5がブロックチェーンネットワーク90にアクセスすることができるように、仲介者としての仲介者Daが本人であることを証明する電子的な証明書、及び、所有権者として仲介者Daを示す情報が含まれる。これにより、ノード9の送受信部91は、全てのアセット情報の要求を受信する。
次に、ノード9では、検証部92が、ステップS82で受信された証明書を検証する(S83)。証明書の検証は、受信された証明書がノード9に予め登録されているサーバの証明書であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
ノード9の記憶・読出部99は、所有権者が仲介サーバ5を管理する仲介者Daとして管理されている全てのアセット情報を読み出す(S84)。そして、送受信部91は、仲介サーバ5に対して、ステップS84で読み出された全てのアセット情報を送信する(S85)。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、全てのアセット情報を受信する。これにより、仲介サーバ5では、使用者に割り当て可能で所有権者が仲介者Daのアセット情報を受信することができる。
次に、仲介サーバ5の記憶・読出部59は、ステップS81で受信された使用者IDを検索キーとして取引内容管理DB5003を検索することにより、対応する取引内容情報を読み出す(S86)。更に、記憶・読出部59は、ステップS81で受信された使用者IDを検索キーとして取引履歴管理DB5004を検索することにより、対応する各総取引量を読み出す(S87)。図10(b)の場合、各総取引量は、太陽光によって生産された電力の総取引量として20(kWh)、及び石油によって生産された電力の総取引量として160(kWh)が読み出される。
次に、決定部53は、ステップS86で読み出された取引内容情報、及びステップS87で読み出された各総取引量に基づいて、使用者としての消費者Caに移転するアセット情報に係るアセットの生産方法の種類を決定する(S88)。例えば、取引内容情報において、生産方法の種類が「太陽光」及び「石油」として示されている場合、取引履歴情報では、最新の各総取引量が太陽光で「20」、石油で「160」であるため、決定部53は、再生可能エネルギー率「40」に近づけるように、生産方法の種類を「太陽光」に決定する。
そして、記憶・読出部59は、取引履歴管理DB5004に対して、ステップS88で処理された内容を記憶することで追加する(S89)。これにより、例えば、記憶・読出部59は、取引履歴管理DB5004(図10(b)参照)において、仲介日時「2020.1.1 9:00-9:30」、取引量「10」、生産方法の種類「太陽光」、太陽光による総取引量「30」を示すレコードを追加する。
次に、仲介サーバ5の送受信部51は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、アセット情報の変更要求を送信する(S90)。この変更要求には、上記ステップS85で受信されたアセット情報のうち、ステップS88で決定された特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットに係るアセット情報を識別するためのアセットIDが含まれている。また、ステップS90の変更要求には、新たな所有権者、及びアセットの(使用)量の各情報も含まれている。なお、ステップ88で決定された特定種類の生産方法によって生産されたアセットが複数ある場合には、送受信部51は、これらの複数の中から有効期限が現日時に一番近いアセットに係る特定のアセット情報の変更要求を送信する。
次に、ノード9では、検証部92が、ステップS90で受信された各情報(アセットID、所有権者、(使用)量)を検証する(S91)。この検証は、各情報が予め定められた形式及び内容であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次は、ノード9のトランザクション処理部94は、第2のトランザクション情報を生成し、図19に示されているように、第2のトランザクション情報を含むブロックを、記憶部9000に記憶されている第1のトランザクションを含むブロックのチェーンに追加記憶する(S92)。そして、アセット処理部95は、第2のトランザクション情報に従って、第1のアセット情報の内容を変更する(S93)。
ここで、図19を用いて、ステップS92,S93の処理について詳細に説明する。図19の左側の第1のトランザクション情報及び第1のアセット情報は、それぞれ図17のトランザクション情報及びアセット情報と同じである。ここでは、スマートメータ3aがアセットの所有権者を仲介者Daに設定した後に(第1のトランザクション情報に基づく第1のアセット情報の生成)、仲介サーバ5がアセットの所有権者を消費者Caに変更することで(第2のトランザクション情報に基づく第1のアセット情報の変更)、仲介者Daがアセット情報(アセットの所有権)の取引の仲介を行う場合について説明する。
ステップS92において、トランザクション処理部94は、図19に示されているような第2のトランザクション情報を生成する。この第2のトランザクション情報には、固有のトランザクションID、及びトランザクションの種類として「アセット情報の取引」が示されている。また、第2のトランザクション情報には、アセット情報の取引の仲介が行われた仲介日時、仲介後の新たな所有権者、移転(取引)対象であるアセット情報を特定するためのアセットID、ステップS90で受信されたアセット(ここでは、電力)の使用量が示されている。
そして、ステップS93において、アセット処理部95は、図19に示されているような第1のアセット情報の変更を行う。アセット処理部95は、第1のアセット情報において、「(取引可能)量」を「(使用)量」に変更し、所有権者を「仲介者Da」から「消費者Ca」に変更する。さらに、取引可能量の全てが使用されたため、これ以上のアセットの割り当てはできないことから、アセット処理部95は、第1のアセット情報において、取引状況を「未」から「済」に変更する。なお、このように取引状況が「済」に変更されたアセット情報は、所有権としての価値を失い、今後は取引対象から外される。よって、トランザクション処理部94は、取引状況が「済」に設定されているアセット情報を、トランザクション種類として「アセット情報の取引」の対象にしない。即ち、取引対象から外されたアセット情報は再移転されない。
以上のように、アセットの取引可能量の全てが使用された場合には、アセット情報が変更される。図18に戻り、ノード9の送受信部91は、仲介サーバ5に対して、ステップS90の要求に対する応答を送信する(S94)。この応答には、ステップS90の要求に対する処理が成功した旨又は失敗した旨が示されている。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、応答を受信する。仲介サーバ5の送受信部51は、スマートメータ3cに対して、上記ステップS81の送信に対する応答を送信する(S95)。これにより、スマートメータ3cの送受信部31cは、仲介サーバ5からの応答を受信する。なお、この応答内容は、ステップS94で受信された応答内容(成功又は失敗)が示されており、スマートメータ3cで管理されたり表示されたりする。これにより、消費者Caは、アセットの取引結果を把握することができる。
<生産方法証明書の発行処理>
続いて、図20及び図22を用いて、アセットの生産方法証明書の発行処理について説明する。図20及び図22は、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。申請者Eは、使用する電力の生産方法の種類が太陽光等の再生可能エネルギーであることを証明するために、仲介者Daに対して、アセットの生産方法を証明するための生産方法証明書の発行の要求を行う。これについて、以下に説明する。
図20に示されているように、申請者Eが画像処理装置7の操作パネル740を操作することで、表示制御部73は、操作パネル740上に、図21(a)に示される証明書発行画面を表示させる(S201)。この証明書発行画面には、各入力欄(申請者ID、パスワード、アセット(ここでは、電力)の使用期間日、アセットの使用終了日)、並びにアセットの生産方法(ここでは、発電種別)及び発行する証明書の種別を選択するための選択ボタンが表示されている。また、証明書発行画面の下部には、入力欄への入力及び選択ボタンによって選択された取引内容を確定する場合に押下される「OK」ボタン、及び取引内容を確定しないで中止する場合に押下される「CANCEL」ボタンが表示されている。
ここで、申請者Eが、画像処理装置7の操作パネル740を操作することで、各入力欄に所望の内容を入力し、更に、選択ボタンを用いて所望の内容を選択して、「OK」ボタンを押下すると、受付部72は、取引内容の入力及び選択を受け付ける(S202)。
ここでは、申請者Eは、図21(b)に示されているように、自らのユーザID(申請者ID)及びパスワードを入力するとともに、取引期間情報として、2020年1月1日から2020年1月31日を入力する。また、申請者Eは、生産方法を証明する発電種別として「太陽光発電」を選択し、生産方法証明書の発行機関として「機関A」を選択する。
次に、送受信部71は、通信ネットワーク100を介して、アセットの生産方法証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を、証明書発行サーバ6へ送信する(S203)。これにより、証明書発行サーバ6の送受信部61は、画像処理装置7から送信された発行要求情報を受信する。この発行要求情報は、ステップS202によって入力及び選択された内容を含む。具体的には、発行要求情報には、申請者Eを識別するための申請者ID及びパスワード、アセットを取引する期間を示す取引期間情報、アセットの生産方法(発電種別)、並びに証明書種別が含まれている。即ち、申請者Eは、例えば、2020年1月1日から2020年1月31日までの特定の取引期間の生産方法証明書の発行を要求する。
次に、証明書発行サーバ6の認証部62は、発行要求情報を送信した申請者Eの認証処理を行う(S204)。具体的には、認証部62は、送受信部61を介して受信した発行要求情報に含まれている申請者ID及びパスワードを検索キーとして、申請者管理テーブル(図11(a)参照)を検索する。また、認証部62は、発行要求情報に含まれている申請者ID及びパスワードの組み合わせが、申請者管理テーブルで管理されている場合、申請者ID及びパスワードに関連づけられている使用者名及びユーザ鍵を読み出す。ここで、発行要求情報に含まれている申請者ID及びパスワードの組合せが、申請者管理テーブルで管理されている場合、ステップS205以降の処理が実行される。
次に、送受信部61は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、生産方法証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を送信する(S205)。この発行要求情報には、仲介者としての仲介者Daが本人であることを証明する電子的な証明書、ステップS204で読み出されたユーザ鍵及び使用者名(ここでは、消費者Ca)、取引期間情報、並びに発電種別が含まれている。仲介者の証明書は、仲介者Daに割り当てられたサーバ証明書として、仲介サーバ5の証明書と同様のものであってもよい。また、取引期間情報及び発電種別は、ステップS203で受信された取引期間情報及び発電種別である。これにより、ノード9の送受信部91は、証明書発行サーバ6から送信された発行要求情報を受信する。
次に、ノード9の検証部92は、ステップS205で受信された証明書及びユーザ鍵を検証する(S206)。証明書の検証は、受信された証明書がノード9に予め登録されているサーバの証明書であるか否かを判断する処理である。また、ユーザ鍵の検証は、受信されたユーザ鍵がノード9に予め登録されているユーザ(申請者)の鍵情報であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、記憶・読出部99は、ステップS205で受信された取引期間情報で示された所定の取引期間内で、消費者Caを所有権者として設定されているトランザクション情報及びアセット情報を読み出す(S207)。この場合、記憶・読出部99は、上記取引期間内に含まれる仲介日時が示されており、かつ、新所有権者が消費者Caとして示されている特定のトランザクション情報を読み出す。また、記憶・読出部99は、読み出した特定のトランザクション情報に示されているアセットIDに基づいて、アセット情報を読み出す。
図22において、ノード9の判断部93は、ステップS207で読み出されたアセット情報に示されているアセットの証明書の発行状況を判断する(ステップS208)。具体的には、ステップS207で読み出されたアセット情報に示されている発行状況が、「未発行」であるか「発行済」であるかを判断する。ノード9は、判断部93によって発行状況が「未発行」であると判断された場合、以下ステップS209aからの処理を実行する。一方で、ノード9は、判断部93によって発行状況が「発行済」であると判断された場合、以下ステップS209bからの処理を実行する。まず、発行状況が「未発行」であると判断された場合について説明する。
ノード9のトランザクション処理部94は、第nのトランザクション情報を生成し、図23に示されているように、第nのトランザクション情報を含むブロックを、記憶部9000に記憶されている第1のトランザクションを含むブロックのチェーンに追加記憶する(S209a)。そして、アセット処理部95は、第nのトランザクション情報に従って、第1のアセット情報の内容を変更する(S210a)。
ここで、図23を用いて、ステップS209a,S210aの処理について詳細に説明する。図23の左側の第1のトランザクション情報及び第1のアセット情報は、それぞれ図17及び図19のトランザクション情報及びアセット情報と同じである。
ステップS209aにおいて、トランザクション処理部94は、図23に示されているような第nのトランザクション情報を生成する。この第nのトランザクション情報には、固有のトランザクションID、及びトランザクションの種類として「証明書の発行」が示されている。また、第nのトランザクション情報には、生産方法証明書の発行を行った発行日時、証明書として発行するアセット(ここでは、電力)の発行量、証明書を発行するアセットの生産方法の種類、発行対象であるアセット情報を特定するためのアセットID、並びにアセットの提供者及び所有権者が示されている。
そして、ステップS210aにおいて、アセット処理部95は、図23に示されているような第1のアセット情報の変更を行う。アセット処理部95は、アセットに対する生産方法証明書の発行を行ったことから、第1のアセット情報において、生産方法証明書の発行状況を「未」から「済(発行済)」に更新する。
このように、生産方法証明書の発行が行われた場合、アセット情報に示されている発行状況が変更される。なお、ノード9は、トランザクション処理部94は、証明書とした発行するアセットの発行量が、一つのアセット情報に示されている使用量では不足している場合、複数のアセット情報を用いて取引を行う。この場合、アセット処理部95は、第1のアセット情報のみならず、複数のアセット情報の変更(更新)を行う。
図22に戻り、ノード9の送受信部91は、証明書発行サーバ6に対して、発行状況が更新された旨を示す更新通知を送信する(S211a)。この更新通知には、ステップS209aで生成されたトランザクション情報(第nのトランザクション情報)、及びステップS210aで変更されたアセット情報(第1のアセット情報)が含まれている。これにより、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ノード9から送信された更新通知を受信する。
次に、証明書発行サーバ6の生成部63は、送受信部61で受信された更新通知に含まれているトランザクション情報及びアセット情報に基づいて、生産方法証明書を生成する(S212a)。具体的には、生成部63は、ステップ203で受信された取引要求情報に含まれている証明書種別を検索キーとして、証明書種別管理テーブル(図11(b)参照)を検索する。また、生成部63は、取引要求情報に含まれている証明書種別である機関名に関連づけられている証明書のフォーマットを読み出す。そして、生成部63は、読み出したフォーマットに対して、ステップS211aで受信されたトランザクション情報及びアセット情報に示されている内容を記述することで、生産方法証明書を生成する。
次に、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ステップS203で発行要求情報を送信した画像処理装置7に対して、生成部63によって生成された生産方法証明書に係る証明書データを送信する(S213a)。これにより、画像処理装置7の送受信部71は、証明書発行サーバ6から送信された証明書データを受信する。
そして、画像処理装置7は、ステップS212で受信された証明書データを出力する(S214a)。具体的には、申請者Eが、画像処理装置7の操作パネル740を操作することで、画像処理装置7は、印刷処理部75は、証明書データの印刷処理を行う。図24は、印刷された生産方法証明書の一例を示した図である。図24に示されている生産方法証明書は、申請者(使用者)が使用したアセットの一例である電力の生産方法を証明するための電力証明書である。電力証明書は、例えば、グリーン電力証明書と称される。生産方法証明書には、証明書として発行された発行量に対応する発電電力量、証明書が発行された取引期間情報に対応する発電期間、証明書として発行するアセット(ここでは、電力)の生産方法である発電方法、証明書の発行日、及び発行元である証明書の発行機関が示されている。また、生産方法証明書には、証明書の内容がブロックチェーンネットワーク90の取引履歴(トランザクション情報)と同一であることを確認するための取引識別画像が示されている。
取引識別画像は、例えば、図24に示されているようなQRコード(登録商標)である。この取引識別画像には、ブロックチェーンネットワーク90の取引履歴と照合するため、トランザクションIDが含まれている。例えば、申請者Eによって生産方法証明書を用いた申請を受け付けた事業者は、生産方法証明書に示されている取引識別画像を読み込むことによって、証明書の正当性を確認することができる。
この取引識別画像は、ステップS212aの処理において、証明書発行サーバ6の生成部63によって生成される。生成部63は、ステップS211aで受信された更新通知に含まれているトランザクション情報のID(トランザクションID)を用いて、取引識別画像を生成する。なお、取引識別画像は、QRコードに限られず、例えば、バーコード等の一次元コード、DataMatrix(DataCode)、MaxiCode若しくはPDF417等の二次元コード、又はRFID(Radio Frequency Identification)等の読取装置によって読み取り可能な情報(又は画像)であればよい。また、取引識別画像は、目視で識別できるように、トランザクションIDが直接記載された画像であってもよい。
ここで、ステップS214aにおいて、画像処理装置7が印刷処理部75による印刷処理によって証明書データを出力する構成を説明したが、画像処理装置7は、表示制御部73によって証明書データに係る表示画像を操作パネル740に表示させることで、証明書データを出力する構成であってもよい。このように、証明書データを表示させて出力する場合、画像処理装置7は、印刷機能を備えていない端末又は装置であってもよい。この場合、画像処理装置7は、例えば、表示部を備えたスマートフォン、タブレット端末、PC、スマートウオッチ又はスマートグラス等であってもよい。また、申請者Eが消費者Caと同じ環境にいる場合、消費者Caが有するスマートフォン2cが、画像処理装置7の機能を備える構成であってもよい。
以上により、仲介者Daによる生産方法証明書の発行の仲介処理が終了する。これにより、申請者Eは、生産方法証明書を受け取った後、発行された生産方法証明書を、自社のイメージアップに使用したり、再生可能エネルギーの使用による国等の補助金申請に使ったりすることができる。
一方で、図22のステップS208において、発行状況が「発行済」であると判断された場合について説明する。ノード9の送受信部91は、証明書発行サーバ6に対して、ステップS203で受信された発行要求情報に対応するアセットの生産方法証明書が発行済であることを示す発行済通知を送信する(S209b)。これにより、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ノード9から送信された発行済通知を受信する。そして、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ステップS203で発行要求情報を送信した画像処理装置7に対して、ステップS209bで受信された発行済通知を送信する(S210b)。これにより、画像処理装置7の送受信部71は、証明書発行サーバ6から送信された発行済通知を受信する。
以上により、アセット情報に示されている発行状況が「済」である場合、ノード9は、発行要求情報を受信したとしても、発行状況が「済」であるアセットに対して証明書の発行は行わない。これにより、ノード9は、同一のアセットに対する生産方法証明書の二重発行を防ぐことができる。
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、取引システム1は、申請者Eによる画像処理装置7を用いた生産方法証明書の発行手続きを、仲介者Daの証明書発行サーバ6を介して行う。証明書発行サーバ6は、画像処理装置7から証明書の発行要求を受信した場合、ブロックチェーンネットワーク90を構成するノード9に対して、証明書の発行要求を送信する。ノード9は、証明書の発行対象のアセットの証明書の発行状況が未発行である場合、発行状況を発行済に更新する。そして、証明書発行サーバ6は、ノード9によって発行状況が発行済に更新されると、証明書データを生成して画像処理装置7へ提供する。一方で、ノード9は、証明書の発行対象のアセットの発行状況が既に発行済である場合、証明書発行サーバ6を介して、発行済通知を画像処理装置7へ送信する。これにより、取引システム1は、ノード9において、一度証明書が発行されるとアセット情報に示されている発行状況が更新されるため、証明書の二重発行を防止することができる。
また、証明書の発行機関からの認可を受けた仲介者Daの証明書発行サーバ6は、ブロックチェーンネットワーク90から取得したトランザクション情報及びアセット情報を用いて生成した生産方法証明書を申請者Eに提供することで、証明書が発行されるまでの発行機関との書類のやり取り等の申請者Eの負担を低減させることができる。
さらに、申請者Eは、証明書発行サーバ6から取得した生産方法証明書を、画像処理装置7上に表示又は印刷して出力することで、各種申請に必要な生産方法証明書を簡単に取得することができる。また、生産方法証明書には、ブロックチェーンネットワーク90上での取引履歴を識別する取引識別画像が付与されているため、生産方法証明書を用いた申請を受け付けた事業者は、取引の正当性を確認することができる。
また、使用者に提供される電力等のアセットの質は一定であるため、アセットの生産方法の種類が不明な場合であっても、ブロックチェーンネットワーク90のノード9が、アセットの生産方法の種類を示すと共にアセットの所有権者を示すアセット情報、及びこのアセット情報を生成するために利用したトランザクション情報を管理することで、生産方法の種類を不正なく証明することができる。
さらに、電力の安定した利用を実現するためには、消費される電力と生産される電力をリアルタイムで同じに調整する必要がある(同時同量)。しかし、ブロックチェーンは分散型台帳であるがゆえに、ネットワークを介した各台帳情報の整合性の確認に一定の時間を要することから、リアルタイム性が求められるアセットの即時取引などの用途には不向きである。これに対して、本実施形態では、仲介サーバ5が、消費者Caが電力等のアセットを使用開始するタイミングではなく、消費者Caがアセットを使用した後に、ブロックチェーンネットワーク90で管理されているアセット情報で示される所有権者を元の所有権者から使用者(消費者Ca)に変更するための変更要求を、ブロックチェーンネットワーク90に送信する。これにより、リアルタイム性が求められるアセットの即時取引などの用途にもブロックチェーンによるアセットの所有権の管理を行うことができる。しかも、仲介サーバ5が提供者(生産者Aa等)及び使用者(消費者Ca等)に代わって、ブロックチェーンネットワーク90で管理されているアセット情報を変更させるため、提供者(生産者Aa等)及び使用者(消費者Ca等)は、アセット情報の変更を気にしないで電力の取引を行うことができる。
また、仲介サーバ5は、アセットの生産方法の特定種類の所有権者を変更することで、太陽光等の再生可能エネルギーを利用して生産された電力等のアセットの即時取引などの用途にも利用することができる。
〔実施形態の変形例〕
ここで、図25乃至図30を用いて、本実施形態の変形例について説明する。まず、変形例1に係る取引システム1Aは、仲介システム1000による生産方法証明書の仲介処理が行われる場合に、証明書の生成処理をノード9が行う。これについて、以下に説明する。なお、上記実施形態と同一構成及び同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図25は、変形例1に係る取引システムのうち、仲介サーバ、証明書発行サーバ及びノードの機能ブロック図である。図25に示されている取引システム1Aのノード9Aは、上述の実施形態において説明したノード9の構成に加えて、生成部96及び証明書種別管理部97を備える。また、ノード9Aの記憶部9000には、図11(b)に示されているような証明書種別管理テーブルによって構成されている証明書種別管理DB9001が構築されている。
生成部96は、主に、CPU901の処理によって実現され、トランザクション情報及びアセット情報に基づいて、申請者Eに提供する生産方法証明書を生成する。
証明書種別管理部97は、主に、CPU901の処理によって実現され、生産方法証明書を発行する発行機関ごとの証明書のフォーマットを管理する。
図26及び図27は、変形例1に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。なお、ステップS301〜ステップ307の処理は、図20及び図22に示されているステップS201〜ステップS207の処理と同様であるため、説明を省略する。ここで、ステップS305において、証明書発行サーバ6の送受信部61から送信される発行要求情報には、ステップS205で送信される情報に加えて、ステップS303で受信された証明書種別が含まれている。
図27において、ノード9Aの判断部93は、図22のステップS208の処理と同様に、ステップ307で読み出されたアセット情報に示されているアセットの証明書の発行状況を判断する(ステップS308)。ノード9Aは、判断部93によって発行状況が「未発行」であると判断された場合、以下ステップS309aからの処理を実行する。一方で、ノード9Aは、判断部93によって発行状況が「発行済」であると判断された場合、以下ステップS309bからの処理を実行する。まず、発行状況が「未発行」であると判断された場合について説明する。
ノード9Aのトランザクション処理部94は、図22のステップS209aの処理と同様に、第nのトランザクション情報を生成し、第nのトランザクション情報を含むブロックを、記憶部9000に記憶されている第1のトランザクションを含むブロックのチェーンに追加記憶する(S309a)。そして、アセット処理部95は、図22のステップS210aの処理と同様に、第nのトランザクション情報に従って、第1のアセット情報の内容を変更する(S310a)。
ノード9Aの生成部96は、ステップS309aで生成されたトランザクション情報、及び及びステップS310aで変更されたアセット情報に基づいて、生産方法証明書を生成する(S311a)。具体的には、生成部96は、ステップ305で受信された発行要求情報に含まれている証明書種別を検索キーとして、証明書種別管理テーブル(図11(b)参照)を検索する。また、生成部96は、発行要求情報に含まれている証明書種別である機関名に関連づけられている証明書のフォーマットを読み出す。そして、生成部96は、読み出したフォーマットに対して、ステップS309aで生成されたトランザクション情報、及びステップS310aで変更されたアセット情報に示されている内容を記述することで、生産方法証明書を生成する。
次に、ノード9Aの送受信部91は、証明書発行サーバ6に対して、生成部96で生成された生産方法証明書に係る証明書データを送信する(S312a)。これにより、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ノード9Aから送信された証明書データを受信する。そして、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ノード9Aから送信された証明書データを、ステップS303で発行要求情報を送信した画像処理装置7に対して送信する(S313a)。これにより、画像処理装置7の送受信部71は、証明書発行サーバ6から送信された証明書データを受信する。
そして、画像処理装置7は、ステップS313aで受信された証明書データを出力する(S313)。画像処理装置7における証明書データの出力方法は、上述のステップS214aで説明した内容と同様である。
一方で、図27のステップS308において、発行状況が「発行済」であると判断された場合について説明する。ノード9Aの送受信部91は、証明書発行サーバ6に対して、ステップS305で受信された発行要求情報に対応するアセットの生産方法証明書が発行済であることを示す発行済通知を送信する(S309b)。これにより、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ノード9Aから送信された発行済通知を受信する。そして、証明書発行サーバ6の送受信部61は、ステップS303で発行要求情報を送信した画像処理装置7に対して、ステップS309bで受信された発行済通知を送信する(S310b)。これにより、画像処理装置7の送受信部71は、証明書発行サーバ6から送信された発行済通知を受信する。
以上により、変形例1に係る取引システム1Aは、証明書発行サーバ6を介したアセットの生産方法証明書の発行処理において、生産方法証明書の生成処理を、ブロックチェーンネットワーク9を構成するノード9Aが行う。この場合、証明書発行サーバ6は、申請者Eの認証処理、及び画像処理装置7とノード9Aとの間のデータ仲介処理のみを行うため、仲介者Da側の処理負担を低減することができる。
次に、図28乃至図30を用いて、変形例2に係る取引システム1Bの構成について説明する。変形例2に係る取引システム1Bは、変形例1の取引システム1Aの構成に加えて、画像処理装置7Aが認証機能及びブロックチェーンネットワーク90との通信機能を備える。画像処理装置7Aは、専用のアプリケーションがインストールされ、ブロックチェーンネットワーク90との間で情報のやり取りを行う。これについて、以下に説明する。なお、上記実施形態と同一構成及び同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図28は、変形例2に係る取引システムのうち、画像処理装置の機能ブロック図である。図25に示されている取引システム1Bの画像処理装置7Aは、上述の実施形態において説明した画像処理装置7の構成に加えて、認証部76を備える。また、画像処理装置7Aの記憶部7000には、図11(a)に示されているような申請者管理テーブルによって構成されている申請者管理DB7001が構築されている。
認証部76は、CPU701の処理によって実現され、受付部72によって受け付けられた申請者識別情報に基づいて、生産方法証明書の発行を要求する申請者Eの認証処理を行う。
図29及び図30は、変形例2に係る取引システムにおける、アセットの生産方法証明書の発行処理を示したシーケンス図である。なお、ステップS401〜ステップ402の処理は、図20に示されているステップS201〜ステップS202の処理と同様であるため、説明を省略する。
画像処理装置7Aの認証部76は、申請者Eの認証処理を行う(S403)。具体的には、認証部76は、ステップS402で入力された申請者ID及びパスワードを検索キーとして、申請者管理テーブル(図11(a)参照)を検索する。また、認証部76は、入力された申請者ID及びパスワードの組み合わせが、申請者管理テーブルで管理されている場合、申請者ID及びパスワードに関連づけられている使用者名及びユーザ鍵を読み出す。ここで、入力された申請者ID及びパスワードの組合せが、申請者管理テーブルで管理されている場合、ステップS404以降の処理が実行される。
次に、送受信部71は、通信ネットワーク100を介して、アセットの生産方法証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を、ノード9Aへ送信する(S404)。これにより、ノード9Aの送受信部91は、画像処理装置7から送信された発行要求情報を受信する。この発行要求情報は、ステップS403で読み出されたユーザ鍵及び使用者名(ここでは、消費者Ca)、ステップS402によって入力されたアセットを取引する期間を示す取引期間情報、並びにステップS402によって選択されたアセットの生産方法(発電種別)及び証明書種別が含まれている。
次に、ノード9Aの検証部92は、ステップS404で受信されたユーザ鍵を検証する(S405)。ユーザ鍵の検証は、受信されたユーザ鍵がノード9に予め登録されているユーザ(申請者)の鍵情報であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。記憶・読出部99は、図20のステップS207の処理と同様に、ステップS405で受信された取引期間情報で示された所定の取引期間内で、消費者Caを所有権者として設定されているトランザクション情報及びアセット情報を読み出す(S406)。
図30において、ノード9Aの判断部93は、図22のステップS208の処理と同様に、ステップ406で読み出されたアセット情報に示されているアセットの証明書の発行状況を判断する(ステップS407)。ノード9Aは、判断部93によって発行状況が「未発行」であると判断された場合、以下ステップS408aからの処理を実行する。一方で、ノード9Aは、判断部93によって発行状況が「発行済」であると判断された場合、以下ステップS408bからの処理を実行する。まず、発行状況が「未発行」であると判断された場合について説明する。
ノード9Aのトランザクション処理部94は、図22のステップS209aの処理と同様に、第nのトランザクション情報を生成し、第nのトランザクション情報を含むブロックを、記憶部9000に記憶されている第1のトランザクションを含むブロックのチェーンに追加記憶する(S408a)。そして、アセット処理部95は、図22のステップS210aの処理と同様に、第nのトランザクション情報に従って、第1のアセット情報の内容を変更する(S409a)。
ノード9Aの生成部96は、ステップS408aで生成されたトランザクション情報、及び及びステップS409aで変更されたアセット情報に基づいて、生産方法証明書を生成する(S410a)。具体的には、生成部96は、ステップ404で受信された発行要求情報に含まれている証明書種別を検索キーとして、証明書種別管理テーブル(図11(b)参照)を検索する。また、生成部96は、発行要求情報に含まれている証明書種別である機関名に関連づけられている証明書のフォーマットを読み出す。そして、生成部96は、読み出したフォーマットに対して、ステップS408aで生成されたトランザクション情報、及びステップS409aで変更されたアセット情報に示されている内容を記述することで、生産方法証明書を生成する。
次に、ノード9Aの送受信部91は、ステップS404で発行要求情報を送信した画像処理装置7Aに対して、生成部96で生成された生産方法証明書に係る証明書データを送信する(S411a)。これにより、画像処理装置7Aの送受信部71は、ノード9Aから送信された証明書データを受信する。
そして、画像処理装置7Aは、ステップS410で受信された証明書データを出力する(S412a)。画像処理装置7Aにおける証明書データの出力方法は、上述のステップS213で説明した内容と同様である。
一方で、図30のステップS407において、発行状況が「発行済」であると判断された場合について説明する。ノード9Aの送受信部91は、ステップS404で発行要求情報を送信した画像処理装置7Aに対して、ステップS404で受信された発行要求情報に対応するアセットの生産方法証明書が発行済であることを示す発行済通知を送信する(S408b)。これにより、画像処理装置7Aの送受信部71は、ノード9Aから送信された発行済通知を受信する。
以上により、変形例2に係る取引システム1Bは、申請者Eが画像処理装置7Aを用いて生産方法証明書を出力する際に、画像処理装置7A以外の他のシステム又は装置を必要とせずに、ブロックチェーンネットワーク90の取引履歴を参照することができる。
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るノードは、ブロックチェーンネットワーク90におけるノード9,9Aであって、アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する。また、ノード9,9Aは、画像処理装置7,7A(情報処理装置の一例)への証明書の発行を仲介する仲介システム1000から送信された、所定のアセットに対する証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する。そして、ノード9,9Aは、受信された発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶されたアセット情報に示されている発行状況を発行済に更新し、受信された発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、証明書が発行済であることを示す発行済通知を、画像処理装置7,7Aに対して送信する。これにより、ノード9,9Aは、アセットの生産方法の証明書を発行する際の二重発行を防止することができる
また、本発明の一実施形態に係るノード9,9Aにおいて、アセット情報は、アセットの所有権者を示し、ノード9,9Aは、発行要求情報に示されている識別情報(例えば、使用者名)に対応する所有権者を示すアセット情報の発行状況を更新する。また、ノード9,9Aは、発行要求情報に示されている生産方法に対応するアセットを示すアセット情報の発行状況を更新する。これにより、ノード9,9Aは、アセットの生産方法の種類、生産方法を証明するための証明書の発行状況及びアセットの所有権者を示すアセット情報を管理することで、生産方法の種類を不正なく証明することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る取引システム1,1Aは、ブロックチェーンネットワーク90におけるノード9,9Aと、画像処理装置7(情報処理装置の一例)と、を有する。画像処理装置7は、証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を、仲介システム1000に対して送信し、送信された発行要求情報に基づいて生成された証明書データを、仲介システム1000から受信し、受信された前記証明書データを出力する。これにより、取引システム1,1Aは、証明書発行サーバ6(仲介システム1000)から取得した生産方法証明書を、画像処理装置7上に表示又は印刷して出力することで、各種申請に必要な生産方法証明書を簡単に申請者Eに取得させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る取引システム1Bは、ブロックチェーンネットワーク90におけるノード9Aと、画像処理装置7A(情報処理装置の一例)と、を有する。画像処理装置7Aは、証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を、ノード9Aに対して送信し、送信された発行要求情報に基づいて生成された証明書データを、ノード9Aから受信し、受信された前記証明書データを出力する。これにより、取引システム1Bは、申請者Eが画像処理装置7Aを用いて生産方法証明書を出力する際に、画像処理装置7A以外の他のシステム又は装置を必要とせずに、ブロックチェーンネットワーク90の取引履歴を参照することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る取引システム1において、証明書データは、当該証明書データに係る証明書が発行された取引を識別するための取引識別画像を含む。これにより、取引システム1は、発行された生産方法証明書に含まれている取引識別画像を用いて、ブロックチェーンネットワーク90の取引履歴を参照することができるため、取引の正当性を確認させることができる。
〔その他〕
上記実施形態では、アセット情報にアセットの所有権者を示す情報が含まれているが、場合によっては所有権者を示す情報が含まれないようにしてもよい。例えば、使用者が生産者でもある場合のように、使用者が自給自足を行う場合、他人(他社)へアセットを移転する必要がないため、生産方法の種類を証明できれば良い。
また、上記実施形態では、アセットの一例として電力が示されたが、これに限るものではなく、以下のように、現実に存在するものと現実に存在しないものも含まれる。現実に存在するものとして、土地や建物等の不動産、品物又は品物の量等の動産が挙げられる。アセットが不動産の場合、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが動産の場合、アセット情報は所有権等の付帯情報である。
一方、現実に存在しないものとして、トークン(仮想通貨)又はトークンの量、二酸化炭素排出権、知的財産権等の権利、契約等が挙げられる。アセットがトークンの場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが二酸化炭素排出権の場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが知的財産権等の権利の場合には、アセット情報は、権利の帰属者、権利譲渡先、及び実施権者等の付帯情報である。アセットが契約の場合には、アセット情報は、契約条件や履行状況等の付帯情報である。なお、契約だけでなく、条約、協定、約束、覚書、メモ等も契約と同様である。
また、後払いの処理のような場合のアセットとしては、電力だけでなく、ガス、水道水、通話等が含まれる。ガス、水道水、及び通話の場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。
各CPU201,301,501,601,701,901等の各構成要素は、単一であってもよく複数であってもよい。また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本実施形態における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上記で説明した実施形態の各種テーブルは、機械学習の学習効果によって生成されたものでもよく、関連づけられている各項目のデータを機械学習にて分類付けすることで、テーブルを使用しなくてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり,コンピュータが,データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを,事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し,新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
これまで本発明の一実施形態に係るノード、取引システム、処理方法、プログラム及びブロックチェーンネットワークについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1,1A,1B 取引システム
2 スマートフォン(通信端末の一例)
3 スマートメータ(計測端末の一例)
4 発電装置
5 仲介サーバ
6 証書管理サーバ
7,7A 画像処理装置
8 電気装置
9,9A ノード
10 送配電ネットワーク
61 送受信部(第3の受信手段の一例、第3の送信手段の一例)
63 生成部(生成手段の一例)
71 送受信部(第2の送信手段の一例、第2の受信手段の一例)
73 表示制御部(出力手段の一例)
75 印刷制御部(出力手段の一例)
90 ブロックチェーンネットワーク
91 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
93 判断部
94 トランザクション処理部
95 アセット処理部(アセット処理手段の一例)
96 生成部(生成手段の一例)
100 通信ネットワーク
1000 仲介システム
9000 記憶部(記憶手段の一例)
特開2019−144851号公報 特表2018‐521437号公報

Claims (16)

  1. ブロックチェーンネットワークにおけるノードであって、
    アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する記憶手段と、
    情報処理装置から送信された、所定のアセットに対する前記証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する受信手段と、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶された前記アセット情報に示されている前記発行状況を発行済に更新するアセット処理手段と、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、前記証明書が発行済であることを示す発行済通知を、前記情報処理装置に対して送信する送信手段と、
    を有することを特徴とするノード。
  2. 前記アセット情報は、前記アセットの所有権者を示し、
    前記アセット処理手段は、前記発行要求情報に示されている識別情報に対応する前記所有権者を示すアセット情報の前記発行状況を更新することを特徴とする請求項1に記載のノード。
  3. 前記アセット処理手段は、前記発行要求情報に示されている前記生産方法に対応するアセットを示すアセット情報の前記発行状況を更新することを特徴とする請求項1又は2に記載のノード。
  4. 前記アセットは電力であり、前記生産方法の種類は、再生可能エネルギーを利用する生産方法、化石燃料を利用する生産方法、又は原子力を利用する生産方法であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のノード。
  5. 前記再生可能エネルギーは、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、又は大気中の熱であることを特徴とする請求項4に記載のノード。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のノードと、前記情報処理装置と、を有する取引システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記発行要求情報を、当該情報処理装置への前記証明書の発行を仲介する仲介システムに対して送信する第2の送信手段と、
    送信された前記発行要求情報に基づいて生成された証明書データを、前記仲介システムから受信する第2の受信手段と、
    受信された前記証明書データを出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする取引システム。
  7. 請求項6に記載の取引システムであって、更に、前記仲介システムを有し、
    前記送信手段は、前記アセット処理手段によって前記発行状況が更新された旨を示す更新通知を、前記仲介システムに対して送信し、
    前記仲介システムは、更に、
    前記更新通知を、前記ノードから受信する第3の受信手段と、
    受信された前記更新通知に示されているアセット情報に基づいて、前記証明書データを生成する生成手段と
    生成された前記証明書データを、前記情報処理装置に対して送信する第3の送信手段と、
    を有することを特徴とする取引システム。
  8. 請求項6に記載の取引システムであって、
    前記ノードは、更に、
    前記アセット処理手段によって前記発行状況が更新されたアセット情報を含む証明書データを生成する生成手段を有し、
    前記送信手段は、生成された前記証明書データを、前記仲介システムに対して送信することを特徴とする取引システム。
  9. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のノードと、前記情報処理装置と、を有する取引システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記発行要求情報を、前記ノードに対して送信する第2の送信手段と、
    送信された前記発行要求情報に基づいて生成された証明書データを、前記ノードから受信する第2の受信手段と、
    受信された前記証明書データを出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする取引システム。
  10. 請求項9に記載の取引システムであって、
    前記ノードは、更に、
    前記アセット処理手段によって前記発行状況が更新されたアセット情報を含む証明書データを生成する生成手段を有し、
    前記送信手段は、生成された前記証明書データを、前記情報処理装置に対して送信することを特徴とする取引システム。
  11. 前記証明書データは、当該証明書データに係る証明書が発行された取引を識別するための取引識別画像を含むことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか一項に記載の取引システム。
  12. 前記出力手段は、印刷処理を行うことによって前記証明書データを出力する請求項6乃至11のいずれか一項に記載の取引システム。
  13. 前記出力手段は、前記証明書データを示す表示画像を、表示部に表示させることを特徴とする請求項6乃至12のいずれか一項に記載の取引システム。
  14. ブロックチェーンネットワークにおけるノードが実行する処理方法であって、
    前記ノードは、
    アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する記憶手段を有し、
    情報処理装置から送信された、所定のアセットに対する前記証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する受信ステップと、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶された前記アセット情報に示されている前記発行状況を発行済に更新するアセット処理ステップと、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、前記証明書が発行済であることを示す発行済通知を、前記情報処理装置に対して送信する送信ステップと、
    を実行する処理方法。
  15. ブロックチェーンネットワークにおけるノードに実行させるプログラムであって、
    前記ノードは、
    アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する記憶手段を有し、
    情報処理装置から送信された、所定のアセットに対する前記証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する受信ステップと、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶された前記アセット情報に示されている前記発行状況を発行済に更新するアセット処理ステップと、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、前記証明書が発行済であることを示す発行済通知を、前記情報処理装置に対して送信する送信ステップと、
    を実行させるプログラム。
  16. ブロックチェーンネットワークであって、
    アセットの生産方法の種類を示すと共に、前記生産方法を証明するための証明書の発行状況を示すアセット情報を記憶する記憶手段と、
    情報処理装置から送信された、所定のアセットに対する前記証明書の発行を要求する旨を示す発行要求情報を受信する受信手段と、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が未発行である場合、記憶された前記アセット情報に示されている前記発行状況を発行済に更新するアセット処理手段と、
    受信された前記発行要求情報に対応するアセットの発行状況が発行済である場合、前記証明書が発行済であることを示す発行済通知を、前記情報処理装置に対して送信する送信手段と、
    を有することを特徴とするブロックチェーンネットワーク。
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