JP2021149292A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかし、上記参照にはボリュームへのアクセスが生じるため、当該参照の処理時間が遅延する可能性がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
《情報処理システムの構成》
以下、図面を参照しながら第1実施形態に係る情報処理システム1について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す概略ブロック図である。
情報処理システム1は、ホストコンピュータ20からコマンドを受け入れてボリュームの差分データを記録してバックアップを行う。
情報処理システム1は、情報処理装置10と、ホストコンピュータ20、インタフェース30を備える。
ホストコンピュータ20は、インタフェース30を介して情報処理装置10と接続する。ホストコンピュータ20は無線で情報処理装置10と接続しても良い。
以下、情報処理装置10の構成について説明する。
情報処理装置10は、転送制御部11と、スナップショット制御部12と、差分制御部13と、コピー制御部14と、更新制御部15と、記憶部16を備える。
記憶部16の例としては、磁気記憶装置と、半導体記憶装置が挙げられる。記憶部16は、単一の物理的な記憶媒体に限定するものではなく、例えば、RAID(Redundant Array of Independent Disks)技術等による仮想的な記憶媒体でも良い。
ブロックの格納先を示すアドレスをLBA(Logical Block Address)と称する。また、論理ブロックの格納先は論理LBAと称する。また、物理ブロックの格納先は物理LBAと称する。
論理ブロックに対する読み込みおよび更新の際には、論理LBAを用いて対象となる論理ブロックを指定する。また、物理ブロックに対する読み込みおよび更新の際には物理LBAを用いて対象となる物理ブロックを指定する。
更新の例としては、書き込みと、削除と、が挙げられる。
また、転送制御部11は受信したコマンドが読み込みのコマンドである場合は、対象ボリュームがエンティティボリューム又は第2ボリュームであれば差分制御部13に送信して返却されたデータ列を返却する。
スナップショット制御部12は、受信したコマンドがスナップショット取得のコマンドの場合は、以下の動作を行う。
また、コピー制御部14は特定された高頻度更新領域に係るデータのクローンデータを第2ボリュームに記録する。コピー制御部14は第2記録手段の一例である。
また、同一のマスタボリュームから取得したスナップショットの間、または同一のエンティティボリュームから取得した差分データの間では、ツリー管理テーブル900への登録順により新旧関係を識別する。例えば、若番に登録したスナップショットと、老番に登録したスナップショットでは、老番側を新しいものとする。
具体的には、4個の論理ブロックを備える第1ボリュームをマスタボリュームとしてスナップショット301〜303を取得し、さらにスナップショット302をエンティティボリュームとして差分401および差分402を取得することにより、複製ツリーを構成している。
これらの図において、各々のボリューム上の各々の論理LBAに対応する「データ」は、当該ボリューム上の各々の論理LBAに対応する論理ブロックがホストコンピュータ20に対して呈するデータ列を表す。
また、括弧で括っているデータ列は、スナップショットボリュームまたは第2ボリュームに差分が存在しないため、より新しいスナップショットボリュームまたはマスタボリュームまで遡って遡及参照した結果として呈するデータ列であることを表す。
各々のボリューム上の各々の論理LBAに対応する「差分」は、差分管理テーブル1000の当該ボリュームに対応するエントリにおいて、各々の論理LBAに対応するビットを表している。
すなわち、スナップショット制御部12は、高頻度更新領域にかかるデータをクローンデータに基づいて再現し、高頻度更新領域以外の記憶領域に係るデータを第1ボリューム又はスナップショットボリュームのデータと、差分データとに基づいて再現して、読み込みのコマンド又は更新のコマンドに対して処理を行う。スナップショット制御部12は、再現手段の一例である。
一方、差分制御部13は、第2ボリュームからデータ列を読み込む際に、差分データの有無を識別し、差分データが存在する場合は第2ボリュームを、差分データが存在しない場合はエンティティボリュームを、それぞれ参照する。
コピー制御部14は、何らかの契機により事前コピーを実行してクローンデータを記録する。ある差分データの作成元となるスナップショットSを特定し、当該スナップショットSよりm世代古いスナップショット(S−m)から、スナップショットSよりn世代新しいスナップショット(S+n)まで、(S−m)、(S−m+1)、・・・、(S−1)、S、(S+1)、・・・、(S+n−1)、(S+n)に関して、当該第2ボリューム上の全ての論理LBAに対して以下の処理を実行する(m、nは自然数)。
また、コピー制御部14は、ある論理LBAに関して、スナップショット(S−m)〜S〜(S+n)上の当該論理LBAに対応する差分管理テーブル1000上のエントリのビットが「1」である数Fを計算する。Fが所定の閾値Tを超えている場合は、当該論理LBAに対応する論理ブロックのデータ列をクローンデータとして、遡及参照先となるマスタボリュームまたはスナップショットボリュームから、当該第2ボリュームに記録する(Tは0以上の実数)。
以下、情報処理システム1の動作について説明する。
図8〜図14は、情報処理システム1のスナップショット制御部12および差分制御部13の動作を示すフローチャートである。
スナップショット制御部12における読み込みでは、対象ボリュームの種類を識別する。具体的には、ツリー管理テーブル900上の全てのエントリを参照し、対象ボリュームが親ボリュームまたは子ボリュームとして格納されているエントリを検索する。対象ボリュームが親ボリュームとして格納されているエントリが存在し、当該エントリの種別が「スナップショット」であれば、対象ボリュームはマスタボリュームである。対象ボリュームが親ボリュームとして格納されているエントリが存在し、当該エントリの種別が「差分」であれば、対象ボリュームはエンティティボリュームである。対象ボリュームが子ボリュームとして格納されているエントリが存在し、当該エントリの種別が「スナップショット」であれば、対象ボリュームはスナップショットボリュームである。対象ボリュームが子ボリュームとして格納されているエントリが存在し、当該エントリの種別が「差分」であれば、対象ボリュームは第2ボリュームである。このように、スナップショット制御部12は、対象ボリュームの種類を識別する。
一方、対象ボリュームがスナップショットボリュームである場合(S1001:YES)、検索世代に対象ボリュームを設定し、古いスナップショットから新しいスナップショットの順に最新世代まで検索し、対象論理LBAと同一の論理LBAに対応する論理ブロックにおける、スナップショットボリュームにおける差分データの有無を識別する(S1003、S1004、S1009)。
マスタボリュームがスナップショットボリュームの場合(S1005:YES)、読み込みのコマンドに含まれる対象ボリュームをマスタボリュームに変更した読み込みのコマンドをスナップショット制御部12に送信し、返却されたデータ列を読み込みデータ列とする(S1006)。
マスタボリュームがスナップショットボリュームおよび第2ボリュームのいずれでもない場合は(S1010:NO)、マスタボリュームにおける対象論理LBAを参照論理LBAに指定して、データ列を参照し読み込みデータ列とする(S1012、詳細は図12を参照)。
最後に、読み込みデータ列を返却する(S1007)。
対象ボリュームが第2ボリュームでない場合は(S1101:NO)、S1103に進む。
一方、対象ボリュームが第2ボリュームである場合は、対象論理LBAと同一の論理LBAに対応する論理ブロックにおける、第2ボリュームの差分データの有無を識別する(S1102)。
一方、差分データが存在しない場合は、エンティティボリュームの種別を識別する(S1103、S1107)。
最後に、読み込みデータ列を返却する(S1105)。
データ列の参照では、参照ボリューム上の参照論理LBAに対応する変換テーブル1100上のエントリを参照し、参照論理LBAに対応する論理ブロックのデータ列を記憶している物理LBAを識別する(S1401)。
最後に、読み込みデータ列を返却する(S1403)。
この場合、情報処理装置10は、複製先論理LBAにおける、スナップショットまたは第2ボリュームの差分データの有無を識別する。
一方、複製先ボリュームに差分データがない場合は(S1501:NO)、複製元ボリュームの種別を識別する(S1503、S1108)。
複製元ボリュームがスナップショットボリュームの場合は(S1503:YES)、複製元ボリュームを対象ボリュームに、複製元論理LBAを対象論理LBAに、それぞれ指定した読み込みのコマンドをスナップショット制御部12に送信し、返却されたデータ列を複製元データ列とする(S1504)。
変換テーブル1100上の全てのエントリを参照し、いずれの論理LBAに対応する論理ブロックのデータ列も記憶していない物理LBAを特定し、特定した物理LBAを複製先論理LBAに対応するエントリに格納する。
すなわち、複製先論理ブロックに対応する物理ブロックを取得する(S1505)。さらに、複製先ボリュームを記憶ボリューム、複製先論理LBAを記憶論理LBA、複製元データ列を記憶データ列として、データ列を記憶する(S1506、詳細は図14を参照)。
記憶ボリューム上の記憶論理LBAに対応する変換テーブル1100上のエントリを参照し、物理LBAを識別する(S1601)。
識別した物理LBAを対象物理LBAに、記憶データ列をデータ列にそれぞれ指定して、記憶部更新のコマンドを更新制御部15に送信し、実行結果を受信する(S1602)。最後に、実行結果を返却する(S1603)。
事前コピーにかかる処理は、対象第2ボリュームを指定して実行し、当該対象第2ボリュームを事前コピー先第2ボリュームとし、事前コピー先第2ボリュームの作成元となるエンティティボリュームとなっている作成元スナップショットボリュームを対象世代として、事前コピー論理LBAに0をセットする(S1701)。
一方、事前コピー論理LBAが最大の論理LBAでない場合は、更新頻度Fに0をセットし(S1703)、対象世代から開始して(S1704)、同一のマスタボリュームから作成した中で新しいスナップショットから古いスナップショットの順に、最古の世代またはm世代古いスナップショットまで検索し、事前コピー論理LBAと同一の論理LBAに対応する論理ブロックにおける、スナップショットの差分ビットの数を更新頻度Fに加算する(S1705、S1706、S1707、S1708)。
最後に、事前コピー論理LBAに1を加算し、S1702に進む(S1716)。
本発明に係る情報処理装置10は、第1ボリュームの更新による差分データを第2ボリュームに記録する第1記録手段と、第1ボリュームのうち更新の発生頻度が所定の頻度閾値より高い記憶領域である高頻度更新領域を特定する特定手段と、特定された高頻度更新領域に係るデータのクローンデータを第2ボリュームに記録する第2記録手段と、高頻度更新領域に係るデータをクローンデータに基づいて再現し、高頻度更新領域以外の記憶領域に係るデータを第1ボリュームのデータと差分データとに基づいて再現する再現手段を備える。
これにより、情報処理装置10は、差分データを記録し、スナップショットを生成してバックアップしたデータの更新又は読み込みを行う場合、情報処理装置10は、ビットマップを用いて更新頻度の高い領域に係るデータを用いて当該更新又は読み込みを行う。そのため、情報処理装置10のユーザは、当該ボリュームの更新と読み込みに伴う処理時間を短縮することができる。
《情報処理システムの構成》
以下、第2の実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
第1の実施形態に係る情報処理システム1のコピー制御部14は、複数の世代ごとのスナップショットに対応するビットマップを照らし合わせて高頻度更新領域を特定する。これに対し、第2の実施形態に係る情報処理システム1のコピー制御部14は、複数の差分データを照らし合わせて、高頻度更新領域を特定する。
第2の実施形態に係る記憶部16は、情報処理装置10の外部に設けられる。記憶部16は、インタフェース30Bを介して情報処理装置10と接続する。第2の実施形態に係る記憶部16の例としては、ディスクアレイと、クラウドストレージとが挙げられる。
例えば、記憶部16が複数のボリュームを提供する場合は、対象ボリュームも指定する必要がある。
このように、情報処理装置10と記憶部16との間などの複数のストレージ装置間の互換性を目的としたコマンドとして、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)仕様、SCSI(Small Computer System Interface)仕様、NVM Express仕様に基づくコマンドを用いることができる。コマンドは、情報処理装置10および記憶部16が相互に認識できるものであれば、これに限定するものではない。
以下、第2の実施形態に係る情報処理システム1の動作について説明する。
図17は、本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
対象第2ボリュームを指定して実行し、事前コピー論理LBAに0をセットする(S1801)。
一方、事前コピー論理LBAが最大の論理LBAでない場合は、事前コピー論理LBAに対応する論理ブロックにおける、対象第2ボリュームの差分の有無を識別する(S1803)。
一方、差分が存在しない場合は、更新頻度Fに0をセットし(S1804)、対象第2ボリュームから開始して(S1805)、同一のエンティティボリュームから作成した中で新しい第2ボリュームから古い第2ボリュームの順に、最初の第2ボリュームまたはm回前に作成した第2ボリュームまで検索し、事前コピー論理LBAと同一の論理LBAに対応する論理ブロックにおける、第2ボリュームの差分ビットの数を更新頻度Fに加算する(S1806、S1807、S1808、S1809)。
最後に、事前コピー論理LBAに1を加算し、S1802に進む(S1817)。
本発明に係る情報処理装置10の特定手段は、複数の差分データを照らし合わせて、高頻度更新領域を特定する。
情報処理装置10は、スナップショットを照らし合わせなくても、第2ボリュームの差分データから更新頻度を計算することにより、マスタボリュームの更新と読み込みに伴う処理時間を短縮することができる。
これにより、第2ボリュームは、情報処理装置10に内蔵するとは限らず、ディスクアレイ装置等の外部記憶装置により提供される記憶媒体を用いても良い。これにより、情報処理装置10は、外部の多様な第2ボリュームを用いて、マスタボリュームの更新と読み込みに伴う処理時間を短縮することができる。
基本構成に係る実施形態の構成は、上記で説明した第1の実施形態の構成と同様の構成である。すなわち、基本構成に係る情報処理装置10は、転送制御部11と、スナップショット制御部12と、差分制御部13と、コピー制御部14と、更新制御部15と、記憶部16を備える。
図18は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ2100は、プロセッサ2110、メインメモリ2120、ストレージ2130、インタフェース2140を備える。
上述の情報処理装置10は、コンピュータ2100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ2130に記憶されている。プロセッサ2110は、プログラムをストレージ2130から読み出してメインメモリ2120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ2110は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ2120に確保する。
10 情報処理装置
11 転送制御部
12 スナップショット制御部
13 差分制御部
14 コピー制御部
15 更新制御部
16 記憶部
20 ホストコンピュータ
30 インタフェース
2100 コンピュータ
2110 プロセッサ
2120 メインメモリ
2130 ストレージ
2140 インタフェース
Claims (7)
- 第1ボリュームの更新による差分データを第2ボリュームに記録する第1記録手段と、
前記第1ボリュームのうち前記更新の発生頻度が所定の頻度閾値より高い記憶領域である高頻度更新領域を特定する特定手段と、
特定された前記高頻度更新領域に係るデータのクローンデータを第2ボリュームに記録する第2記録手段と、
前記高頻度更新領域に係るデータを前記クローンデータに基づいて再現し、前記高頻度更新領域以外の記憶領域に係るデータを前記第1ボリュームのデータと前記差分データとに基づいて再現する再現手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記第1ボリュームのスナップショットを生成する生成手段を備え、
前記特定手段は複数の前記スナップショットを照らし合わせて、前記高頻度更新領域を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記特定手段は、複数の世代ごとの前記スナップショットに対応するビットマップを照らし合わせて、前記高頻度更新領域を特定する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記特定手段は、複数の前記差分データを照らし合わせて、前記高頻度更新領域を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第2ボリュームは、前記情報処理装置の外部に設けられ、
前記第2ボリュームと前記情報処理装置とは、インタフェースにより接続する
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 第1ボリュームの更新による差分データを第2ボリュームに記録するステップと、
前記第1ボリュームのうち前記更新の発生頻度が所定の頻度閾値より高い記憶領域である高頻度更新領域を特定するステップと、
特定された前記高頻度更新領域に係るデータのクローンデータを第2ボリュームに記録するステップと、
前記高頻度更新領域に係るデータを前記クローンデータに基づいて再現し、前記高頻度更新領域以外の記憶領域に係るデータを前記第1ボリュームのデータと前記差分データとに基づいて再現するステップと、
を有する情報処理方法。 - コンピュータを、
第1ボリュームの更新による差分データを第2ボリュームに記録するステップと、
前記第1ボリュームのうち前記更新の発生頻度が所定の頻度閾値より高い記憶領域である高頻度更新領域を特定するステップと、
特定された前記高頻度更新領域に係るデータのクローンデータを第2ボリュームに記録するステップと、
前記高頻度更新領域に係るデータを前記クローンデータに基づいて再現し、前記高頻度更新領域以外の記憶領域に係るデータを前記第1ボリュームのデータと前記差分データとに基づいて再現するステップと、
として実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2012014286A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Toshiba Corp | ストレージシステム、同システムにおけるデータバックアップ方法及びデータバックアッププログラム |
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