JP2021148957A - プロジェクター - Google Patents

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Yoshiyuki Yanagisawa
佳幸 柳澤
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Abstract

【課題】大型化を抑制でき、冷却対象を効率よく冷却できるプロジェクターを提供する。【解決手段】光源、光変調装置、投射光学装置及び液冷装置を備えるプロジェクターにおいて、液冷装置は、冷却対象と伝熱可能に接続され、内部を冷却液体が流通する受熱部と、第1流通方向と、第1流通方向の反対方向である第2流通方向とに冷却液体の流通方向を切替可能であり、冷却液体を圧送する圧送部と、液体冷却部と、冷却液体を貯留する1つの本体部、本体部に設けられる第1開口部、及び、本体部において第1開口部とは異なる位置に設けられる第2開口部を有する貯留部と、を備え、本体部において冷却液体の液面は、重力方向における第1及び第2開口部の間に位置し、圧送部は、第1及び第2開口部のうち一方の開口部が液面よりも重力方向に位置するように、冷却液体の流通方向を第1及び第2方向のうち一方に切り替える。【選択図】図4

Description

本開示は、プロジェクターに関する。
従来、プロジェクターに適用され、冷却液体を循環させて冷却対象を冷却可能な液冷装置が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載の液冷装置は、画像の投射方向に垂直な方向であって、水平面に平行な方向に沿って冷却液体を流出可能なタンクを有する。タンクは、プロジェクターが正置き姿勢、上方投射姿勢及び下方投射姿勢のうちいずれの姿勢で設置された場合でも、冷却液体を流出させる。
特許文献2に記載の液冷装置は、冷却液体を圧送する方向を正方向と逆方向との2方向に切り替え可能な液体圧送部を備える。液体圧送部は、液体循環部材の内部に気泡が発生した場合に、冷却液体の流動方向を逆方向に切り替えて冷却液体を流動させることにより、気泡を供給タンク内部に留める。
特開2010−224439号公報 特開2010−250042号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のプロジェクターでは、プロジェクターの上下を逆にした逆置き姿勢にて設置された場合、タンクにおいて冷却液体の液面が流出部より下側に位置してしまい、流出部から冷却液体を流出できないおそれがある。この場合、液冷装置において冷却液体を循環させることができず、冷却対象を冷却できないという問題がある。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、前記光変調装置によって形成された画像光を被投射面に投射する投射光学装置と、冷却液体を循環させて冷却対象を冷却する液冷装置と、を備えるプロジェクターにおいて、前記液冷装置は、前記冷却対象と伝熱可能に構成され、内部を前記冷却液体が受熱部と、第1流通方向と、前記第1流通方向の反対方向である第2流通方向とに、前記冷却液体の流通方向を切り替え可能であり、前記冷却液体を圧送する圧送部と、前記冷却液体を冷却する液体冷却部と、前記冷却液体を貯留する1つの本体部、前記本体部に設けられる第1開口部、及び、前記本体部において前記第1開口部とは異なる位置に設けられる第2開口部を有する貯留部と、を備え、前記本体部において、前記冷却液体の液面は、重力方向における前記第1開口部と前記第2開口部との間に位置し、前記圧送部は、前記第1開口部及び前記第2開口部のうち一方の開口部が前記液面よりも前記重力方向に位置するように、前記冷却液体の流通方向を前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える。
第1実施形態におけるプロジェクターの外観を示す図。 第1実施形態におけるプロジェクターの内部構成を示す模式図。 第1実施形態における光変調装置を示す平面図。 第1実施形態に係るプロジェクターの構成を示すブロック図。 第1実施形態における貯留部を示す斜視図。 第1実施形態における正置き姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第1実施形態における逆置き姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第1実施形態における上方投射姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第1実施形態における下方投射姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第1実施形態における第1縦投射姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第1実施形態における第2縦投射姿勢である場合の貯留部の向きと重力方向との関係を示す図。 第2実施形態に係るプロジェクターの構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの構成]
図1は、本実施形態におけるプロジェクター1の外観を示す斜視図である。
プロジェクター1は、光源から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投射面に拡大投射する。プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2を備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、プロジェクター1の外装を構成する。外装筐体2は、天面部21、底面部22、正面部23、背面部24、左側面部25及び右側面部26を有する。
天面部21と底面部22とは、互いに反対側となる部位であり、正面部23と背面部24とは、互いに反対側となる部位であり、左側面部25と右側面部26とは、互いに反対側となる部位である。
天面部21は、一対のハンドル21Aを有する。一対のハンドル21Aは、プロジェクター1を持ち運ぶ際等に利用者により把持される部材であり、略U字形状に形成されている。
正面部23は、後述する投射光学装置36を露出させる開口部231を有する。投射光学装置36によって投射された光は、開口部231を通過する。
以下の説明では、互いに交差する三方向を+X方向、+Y方向及び+Z方向とする。本実施形態では、+X方向を、左側面部25から右側面部26に向かう方向とする。+Y方向を、底面部22から天面部21に向かう方向とし、+Z方向を、背面部24から正面部23に向かう方向とする。+Y方向から見て、+Z方向は、後述する投射光学装置36が光を投射する方向である。
図示を省略するが、+X方向の反対方向を−X方向とし、+Y方向の反対方向を−Y方向とし、+Z方向の反対方向を−Z方向とする。
また、−Y方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、正置き姿勢といい、+Y方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、逆置き姿勢という。すなわち、プロジェクター1の姿勢が正置き姿勢である場合、底面部22は重力方向を向き、プロジェクターの姿勢が逆置き姿勢である場合、天面部21が重力方向を向く。
更に、−Z方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、上方投射姿勢といい、+Z方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、下方投射姿勢という。プロジェクター1の姿勢が上方投射姿勢である場合、背面部24は重力方向を向き、プロジェクター1の姿勢が下方投射姿勢である場合、正面部23は重力方向を向く。
この他、−X方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、第1縦投射姿勢といい、+X方向が重力方向に沿うときのプロジェクター1の姿勢を、第2縦投射姿勢という。プロジェクター1の姿勢が第1縦投射姿勢である場合、左側面部25は重力方向を向き、プロジェクター1の姿勢が第2縦投射姿勢である場合、右側面部26は重力方向を向く。
[画像投射部の構成]
図2は、プロジェクター1の内部構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図2に示すように、外装筐体2に収容される画像投射部3を備える。画像投射部3は、後述する制御装置7による制御の下、画像情報に応じた画像を形成して投射する。
画像投射部3は、図2に示すように、光源31、均一化部32、色分離部33、画像形成部34、光学部品用筐体35及び投射光学装置36を有する。
光源31は、均一化部32に光を出射する。光源31は、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源を有する構成としてもよく、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する構成としてもよい。
均一化部32は、光源31から出射された光を均一化する。均一化された光は、色分離部33を経て、後述する光変調装置341の画像形成領域を照明する。均一化部32は、2つのレンズアレイ321,322、偏光変換素子323及び重畳レンズ324を備える。
色分離部33は、均一化部32から入射する光を赤、緑及び青の各色光に分離して画像形成部34に出射する。色分離部33は、反射ミラー331〜336を有する。
画像形成部34は、入射される赤、緑及び青の各色光を変調し、変調された各色光を合成して、画像を形成する。画像形成部34は、入射される色光に応じて設けられる3つの光変調装置341と、各光変調装置341に対する光入射側及び光出射側に位置する入射側偏光板342及び出射側偏光板343と、色合成部344と、を備える。
光変調装置341は、光源31から出射された光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する。光変調装置341は、赤色光を変調する光変調装置341R、緑色光を変調する光変調装置341G、及び、青色光を変調する光変調装置341Bを含む。光変調装置341は、透過型の液晶パネル3411(図3参照)を有し、光変調装置341、入射側偏光板342及び出射側偏光板343によって液晶ライトバルブが構成される。
図3は、光入射側から見た光変調装置341を示す平面図である。
3つの光変調装置341のそれぞれは、図3に示すように、液晶パネル3411と、後述する液冷装置4を循環する冷却液体が内部を流通する流通管3412と、液晶パネル3411及び流通管3412を保持する保持体3413と、を有する。
保持体3413は、液晶パネル3411及び流通管3412と伝熱可能に構成され、内部に液晶パネル3411及び流通管3412を収容する金属製の筐体である。保持体3413は、液晶パネル3411の画像形成領域に対応した開口部3414と、光変調装置341に対する光入射側から見て液晶パネル3411を囲む略U字状の貫通孔3415と、を有する。貫通孔3415には、流通管3412が配設される。
なお、具体的な図示は省略するが、保持体3413は、液晶パネル3411に対して光入射側に位置する部材及び光出射側に位置する部材によって構成されており、各部材によって、液晶パネル3411及び流通管3412を挟持している。
このような流通管3412及び保持体3413によって、後述する液冷装置4を構成する受熱部43が構成される。
図2に示すように、色合成部344は、光変調装置341B,341G,341Rによって変調された3つの色光を合成して画像を形成し、形成した画像を投射光学装置36に出射する。本実施形態では、色合成部344は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されているが、これに限らず、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
光学部品用筐体35は、上記した各部31〜34を内部に収容する。なお、画像投射部3には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光学部品用筐体35は、照明光軸Axにおける所定位置に各部31〜34を保持する。光源31及び投射光学装置36は、照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
投射光学装置36は、画像形成部34から入射される画像を被投射面に拡大して投射する投射レンズである。すなわち、投射光学装置36は、光変調装置341によって変調された光を投射する。投射光学装置36としては、複数のレンズと、複数のレンズが内部に収容される筒状の鏡筒とを有する組レンズを例示できる。
[プロジェクターの詳細構成]
図4は、プロジェクター1の構成を示すブロック図である。なお、図4では、液冷装置4の循環流路において、第1圧送部441が動作する場合の冷却液体の流通方向である第1流通方向D1を実線の矢印にて示している。また、図4では、液冷装置4の循環流路において、第2圧送部442が動作する場合の冷却液体の流通方向である第2流通方向D2を点線の矢印にて示している。
プロジェクター1は、上記構成の他、図4に示すように、液冷装置4、温度センサー5、重力センサー6及び制御装置7を備える。液冷装置4、温度センサー5、重力センサー6及び制御装置7は、画像投射部3とともに、外装筐体2の内部に収容されている。
[液冷装置の構成]
液冷装置4は、図4に示すように、水やエチレングリコール等の冷却液体を循環させて、光変調装置341の液晶パネル3411を冷却する。液冷装置4は、貯留部41、液体冷却部42、3つの受熱部43及び圧送部44と、これらを冷却液体が流通可能に接続する複数の液体循環部材45と、を備える。
貯留部41は、冷却液体を貯留する。貯留部41の構成については、後に詳述する。
[液体冷却部の構成]
液体冷却部42は、液体循環部材45によって、貯留部41と3つの受熱部43のうち、受熱部43Rと接続されている。液体冷却部42は、流入する冷却液体を冷却する。
液体冷却部42は、図4に示すように、熱交換部421と、熱電変換素子422と、放熱部材423と、を備える。
熱交換部421は、詳しい図示を省略するが、複数の微細流路を内部に有する。すなわち、熱交換部421は、いわゆる、マイクロチャンネル等の熱交換器で構成されている。そして、冷却液体が複数の微細流路を流通し、冷却液体の熱が熱交換部421に伝達されることによって、冷却液体は冷却される。
熱電変換素子422は、熱交換部421と放熱部材423との間に介装されている。熱電変換素子422は、電力の供給に応じて、熱交換部421の熱を放熱部材423に伝達する。このような熱電変換素子422としては、ペルチェ素子を採用できる。なお、熱電変換素子422に代えて、熱交換部421から放熱部材423に熱を伝達する熱伝達部材を採用してもよい。
放熱部材423は、熱電変換素子422を介して熱交換部421から伝達される熱を放熱するものであり、いわゆるヒートシンクで構成されている。放熱部材423に伝達された熱は、図示しない冷却ファンによって流通する冷却気体に伝達される。放熱部材423から熱が伝達された冷却気体は、図示しない排気口を介して外装筐体2の外部に排出される。
[受熱部の構成]
3つの受熱部43のそれぞれは、上記のように、内部を冷却液体が流通する流通管3412と、流通管3412を保持するとともに、冷却対象である液晶パネル3411と伝熱可能に構成された保持体3413と、を備えて構成される。すなわち、各受熱部43は、冷却対象である液晶パネル3411と伝熱可能に構成され、内部を冷却液体が流通する部材である。3つの受熱部43は、冷却対象である光変調装置341B,341G,341Rに設けられ、内部を冷却液体が流通する。すなわち、3つの受熱部43は、光変調装置341Bに設けられる受熱部43Bと、光変調装置341Gに設けられる受熱部43Gと、光変調装置341Rに設けられる受熱部43Rと、を含む。
光変調装置341B,341G,341Rの液晶パネル3411にて生じた熱が、対応する受熱部43を流通する冷却液体に伝達されることによって、各光変調装置341B,341G,341Rを構成する液晶パネル3411が冷却される。
[圧送部の構成]
圧送部44は、冷却液体の流通方向を第1方向と、第1方向とは反対方向である第2方向とに切り替え可能に構成され、冷却液体を圧送する。圧送部44は、冷却液体を第1方向に圧送する第1圧送部441と、第1方向の反対方向である第2方向に圧送する第2圧送部442と、を有する。
第1圧送部441及び第2圧送部442は、それぞれ独立して駆動可能なポンプであり、第1圧送部441及び第2圧送部442のうち一方の圧送部が駆動している間は、他方の圧送部は停止する。
第1圧送部441は、液体循環部材45のうち、後述する第5部材455を介して受熱部43Bから流通する冷却液体を、第1流通方向D1に流通させる。第1圧送部441によって圧送された冷却液体は、貯留部41、液体冷却部42の熱交換部421、受熱部43R、受熱部43G、受熱部43Bを順に流通して、再び第1圧送部441に流通する。
第2圧送部442は、液体循環部材45のうち、後述する第6部材456を介して貯留部41から流通する冷却液体を、第2流通方向D2に流通させる。第2圧送部442によって圧送された冷却液体は、受熱部43B、受熱部43G、受熱部43R、液体冷却部42及び貯留部41を順に流通して、再び第2圧送部442に流通する。
[液体循環部材の構成]
複数の液体循環部材45は、第1部材451、第2部材452、第3部材453、第4部材454、第5部材455及び第6部材456を含む。
第1部材451は、貯留部41と液体冷却部42を構成する熱交換部421とを接続する。
第2部材452は、熱交換部421と受熱部43Rとを接続する。
第3部材453は、受熱部43Rと受熱部43Gとを接続する。
第4部材454は、受熱部43Gと受熱部43Rとを接続する。
第5部材455は、受熱部43Bと、第1圧送部441及び第2圧送部442とを接続する。第5部材455は、第1枝管4551、第2枝管4552、第3枝管4553及び切替弁4554を有する。
第1枝管4551は、受熱部43Bと切替弁4554とを接続する。
第2枝管4552は、第1圧送部441と切替弁4554とを接続する。
第3枝管4553は、第2圧送部442と切替弁4554とを接続する。
切替弁4554は、第2枝管4552及び第3枝管4553のうち、第1枝管4551と接続される枝管を切り替える。すなわち、切替弁4554は、受熱部43Rと第1圧送部441とが接続される状態と、受熱部43Bと第2圧送部442とが接続される状態とを切り替える。切替弁4554による流路切替は、制御装置7によって制御される。
第6部材456は、第1圧送部441及び第2圧送部442と、貯留部41とを接続する。第6部材456は、第1枝管4561、第2枝管4562、第3枝管4563及び切替弁4564を有する。
第1枝管4561は、第1圧送部441と切替弁4564とを接続する。
第2枝管4562は、第2圧送部442と切替弁4564とを接続する。
第3枝管4563は、貯留部41と切替弁4564とを接続する。
切替弁4564は、第1枝管4561及び第2枝管4562のうち、第3枝管4563と接続される枝管を切り替える。すなわち、切替弁4564は、第1圧送部441と貯留部41とが接続される状態と、第2圧送部442と貯留部41とが接続される状態とを切り替える。切替弁4564による流路切替は、制御装置7によって制御される。
以上のような液体循環部材45による接続構造により、貯留部41、液体冷却部42、受熱部43R、受熱部43G、受熱部43B及び第1圧送部441を辿り、再度、貯留部41に戻る第1循環流路が形成される。第1循環流路を冷却液体が流通する場合、第1圧送部441が駆動され、第2圧送部442は停止される。
また、液体循環部材45による接続構造により、貯留部41、第2圧送部442、受熱部43B、受熱部43G、受熱部43R、液体冷却部42を辿り、再度、貯留部41に戻る第2循環流路が形成される。第2循環流路を冷却液体が流通する場合、第1圧送部441は停止され、第2圧送部442が駆動される。
第1循環流路及び第2循環流路のうち、どちらの循環流路を冷却液体が流通する場合でも、冷却液体は、受熱部43R,43G,43Bを流通するので、受熱部43R,43G,43Bと伝熱可能に接続される光変調装置341R,341G,341Bの液晶パネル3411が、冷却液体によって冷却される。
なお、光変調装置341R,341G,341Bの液晶パネル3411の熱が伝達された冷却液体は、液体冷却部42にて冷却され、冷却液体の熱が伝達された冷却気体は、外装筐体2の外部に排出される。
[温度センサーの構成]
温度センサー5は、液体冷却部42の温度を検出し、検出した温度を制御装置7に出力する。温度センサー5は、図示は省略するが、熱電変換素子422に設けられる。なお、プロジェクター1の周辺温度を検出する温度センサーを更に備える構成としてもよい。この場合においては、液体冷却部42とプロジェクター1の周辺温度との温度差を測定することができる。
[重力センサーの構成]
重力センサー6は、プロジェクター1における重力方向を検出し、検出結果を制御装置7に出力する。すなわち、重力センサー6は、貯留部41における重力方向を検出する。本実施形態では、重力センサー6は、外装筐体2の内部にある構成としたが、これに限らず、例えば外装筐体2の外部に露出するように設けられていてもよい。
[制御装置の構成]
制御装置7は、温度センサー5によって検出された液体冷却部42の温度、及び、重力センサー6によって検出された重力方向のうち、いずれかに基づいて、圧送部44によって圧送される冷却液体の流通方向を切り替える。具体的に、制御装置7は、温度センサー5及び重力センサー6のうちいずれかの検出結果に基づいて、第1圧送部441及び第2圧送部442のうち、動作させる圧送部を切り替える。すなわち、制御装置7は、検出された温度又は重量方向に応じたプロジェクター1の姿勢、ひいては、貯留部41の姿勢に応じて、液冷装置4の循環流路を流通する冷却液体の流通方向を、第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切り替える。
例えば、制御装置7が、温度センサー5による検出結果に基づいて、冷却液体の流通方向を切り替える場合、制御装置7は、温度センサー5が検出する液体冷却部42の温度が所定の閾値を上回った場合に、圧送部44による冷却液体の流通方向を切り替える。液体冷却部42の温度が所定の閾値を上回った場合とは、例えば、プロジェクター1の姿勢が変更されて、貯留部41において冷却液体を流出する流出部の位置が、貯留部41において冷却液体の液面よりも重力方向の反対方向に位置し、貯留部41からの冷却液体の供給が不十分となる場合が挙げられる。このため、制御装置7が、液冷装置4の循環流路における冷却液体の流通方向を、現在の流通方向とは反対方向とすることにより、流入部として機能している開口部を流出部として機能させ、流出部として機能している開口部を流入部として機能させることにより、貯留部41からの冷却液体の供給を十分に行わせる。
なお、制御装置7は、温度センサー5によって検出された温度が所定の閾値を下回った場合に、圧送部44による冷却液体の流通方向を切り替えてもよい。また、プロジェクター1が上記した他の温度センサーを備える場合には、他の温度センサーによって検出されるプロジェクター1の周辺温度を閾値として設定してもよい。
例えば、制御装置7が、重力センサー6による検出結果に基づいて、冷却液体の流通方向を切り替える場合、制御装置7は、重力センサー6が検出するプロジェクター1の重力方向に基づいて、圧送部44による冷却液体の流通方向を切り替える。
このとき、制御装置7が、圧送部44による冷却液体の流通方向を、第1圧送部441により圧送された冷却液体の流通方向である第1流通方向に切り替える場合には、制御装置7は、冷却液体が流通可能に第1圧送部441と受熱部43Bとが接続されるように、第5部材455の切替弁4554を動作させる。また、制御装置7は、冷却液体が流通可能に第1圧送部441と貯留部41とが接続されるように、第6部材の切替弁4564を動作させる。
一方、制御装置7が、圧送部44による冷却液体の流通方向を、第2圧送部442により圧送された冷却液体の流通方向である第2流通方向に切り替える場合には、制御装置7は、冷却液体が流通可能に第2圧送部442と受熱部43Bとが接続されるように、第5部材455の切替弁4554を動作させる。また、制御装置7は、冷却液体が流通可能に第2圧送部442と貯留部41とが接続されるように、第6部材の切替弁4564を動作させる。
[貯留部の構成]
図5は、貯留部41を示す斜視図である。なお、図5における一点鎖線の矢印は、第1開口部412が流入部として機能し、第2開口部413が流出部として機能する場合の冷却液体の流通方向を示している。
貯留部41は、例えばアルミニウム等の金属材料から構成され、流入した冷却液体を貯留する。貯留部41は、図5に示すように、1つの本体部411と、本体部411に設けられる第1開口部412と、本体部411において第1開口部412とは異なる位置に設けられる第2開口部413と、を有する。
本体部411は、第1開口部412又は第2開口部413を介して流入する冷却液体を貯留する。本体部411は、第1面4111、第2面4112、第3面4113、第4面4114、第5面4115及び第6面4116を有する略直方体形状に形成されている。
第1面4111は、+Y方向を向く面であり、第2面4112は、第2方向である−Y方向を向く面である。第1面4111と第2面4112とは、本体部411において互いに反対側となる面である。
第3面4113は、第1方向である+X方向を向く面であり、第4面4114は、−X方向を向く面である。第3面4113と第4面4114とは、本体部411において互いに反対側となる面である。
第5面4115は、+Z方向を向く面であり、第6面4116は、−Z方向を向く面である。第5面4115と第6面4116とは、本体部411において互いに反対側となる面である。
第1開口部412は、本体部411の内部と連通している。第1開口部412は、内部に冷却液体が流通可能に液体循環部材45と接続される部位である。具体的に、第1開口部412は、第6部材456の第3枝管4563と接続される。
第1開口部412は、本体部411において+X方向を向く第1側面部としての第3面4113に設けられている。詳述すると、第1開口部412は、第3面4113において、+Y方向かつ−Z方向の隅部近傍の位置から+X方向に突出する突出部に設けられている。
第1開口部412は、プロジェクター1の姿勢に応じて、冷却液体を本体部411内に流入させる流入部となり得る他、プロジェクター1の姿勢に応じて、本体部411から冷却液体を流出させる流出部となり得る。第1開口部412が、流入部として機能する場合、及び、流出部として機能する場合については、後に詳述する。
第2開口部413は、第1開口部412と同様に、本体部411の内部と連通している。第2開口部413は、内部に冷却液体が流通可能に液体循環部材45と接続される部位である。具体的に、第2開口部413は、第1部材451と接続される。
第2開口部413は、本体部411において−Y方向を向く第2側面部としての第2面4112に設けられている。詳述すると、第2開口部413は、第2面4112において、−X方向かつ+Z方向の隅部近傍の位置から−Y方向に突出する突出部に設けられている。このため、第1開口部412を介して本体部411の内部又は外部に流通する冷却液体の流通方向と、第2開口部413を介して本体部411の内部又は外部に流通する冷却液体の流通方向とは、互いに交差する。
第2開口部413は、プロジェクター1の姿勢に応じて、流入部又は流出部となり得る。第2開口部413が、流入部として機能する場合、及び、流出部として機能する場合については、後に詳述する。
このように、第1開口部412は、第3面4113に設けられ、第2開口部413は、第3面4113と交差する第2面4112に設けられている。また、第1開口部412と第2開口部413とは、第3面4113と第2面4112との交線に沿う方向である+Z方向に離間している。
なお、本体部411内における冷却液体の貯留量は、プロジェクター1及び貯留部41がどのような姿勢であっても、冷却液体の液面Lが重力方向において第1開口部412と第2開口部413との間に位置する量に設定されている。換言すると、冷却液体の液面Lは、プロジェクター1の姿勢及び貯留部41の姿勢に関わらず、重力方向において第1開口部412と第2開口部413との間に位置する。例えば、冷却液体の貯留量は、本体部411の最大貯留量の半分とすることができる。
[正置き姿勢での冷却液体の流通方向]
図6は、プロジェクター1の姿勢が正置き姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、底面部22が重力方向GDを向く正置き姿勢である場合、すなわち、−Y方向が重力方向GDに沿う場合には、図6に示すように、第5部材455と接続される第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDとは反対方向に位置し、第1部材451と接続される第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDに位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第1圧送部441を動作させ、第2圧送部442を停止させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第1流通方向D1となり、第1開口部412は流入部となり、第2開口部413は流出部となる。従って、貯留部41から循環流路に冷却液体を供給できる。
[逆置き姿勢での冷却液体の流通方向]
図7は、プロジェクター1の姿勢が逆置き姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、天面部21が重力方向GDを向く逆置き姿勢である場合、すなわち、+Y方向が重力方向GDに沿う場合には、図7に示すように、第5部材455と接続される第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDに位置し、第1部材451と接続される第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第2圧送部442を動作させ、第1圧送部441を停止させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第2流通方向D2となり、第2開口部413が流入部となり、第1開口部412が流出部となる。従って、貯留部41から循環流路に冷却液体を供給できる。
[上方投射姿勢での冷却液体の流通方向]
図8は、プロジェクター1の姿勢が上方投射姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、背面部24が重力方向GDを向く上方投射姿勢である場合、すなわち、−Z方向が重力方向GDに沿う場合には、図8に示すように、第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDに位置し、第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第1圧送部441を停止させ、第2圧送部442を動作させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第2流通方向D2となり、第1開口部412が流出部となり、第2開口部413が流入部となる。従って、貯留部41から循環流路に冷却液体を供給できる。
[下方投射姿勢での冷却液体の流通方向]
図9は、プロジェクター1の姿勢が下方投射姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、正面部23が重力方向GDを向く下方投射姿勢である場合、すなわち、+Z方向が重力方向GDに沿う場合には、図9に示すように、第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置し、第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDに位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第1圧送部441を動作させ、第2圧送部442を停止させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第1流通方向D1となり、第1開口部412が流入部となり、第2開口部413が流出部となる。従って、貯留部41から循環流路に冷却液体を供給できる。
[第1縦投射姿勢での冷却液体の流通方向]
図10は、プロジェクター1の姿勢が第1縦投射姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、左側面部25が重力方向GDを向く第1縦投射姿勢である場合、すなわち、−X方向が重力方向GDに沿う場合には、図10に示すように、第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置し、第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDに位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第1圧送部441を動作させ、第2圧送部442を停止させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第1流通方向D1となり、第1開口部412が流入部となり、第2開口部413が流出部となる。従って、貯留部41から冷却液体を循環流路に供給できる。
[第2縦投射姿勢での冷却液体の流通方向]
図11は、プロジェクター1の姿勢が第2縦投射姿勢である場合の貯留部41の向きと重力方向GDとの関係を示す図である。
プロジェクター1の姿勢が、右側面部26が重力方向GDを向く第2縦投射姿勢である場合、すなわち、+X方向が重力方向GDに沿う場合には、図11に示すように、第1開口部412は、冷却液体の液面Lに対して重力方向GDに位置し、第2開口部413は、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置する。
このような重力方向GDが重力センサー6によって検出された場合には、制御装置7は、第1圧送部441を停止させ、第2圧送部442を動作させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第2流通方向D2となり、第1開口部412が流出部となり、第2開口部413が流入部となる。従って、貯留部41から循環流路に冷却液体を供給できる。
[液体冷却部の温度に基づく冷却液体の流通方向の決定]
プロジェクター1の姿勢が正置き姿勢、下方投射姿勢及び第1縦投射姿勢のうち、いずれかの姿勢であるときに、第1圧送部441が停止され、第2圧送部442が動作している場合には、第2圧送部442の動作時に流出部となる第1開口部412が、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置してしまう。この場合、貯留部41から循環流路への冷却液体の供給が行われず、温度センサー5による検出結果が、所定の閾値よりも次第に高くなる。
このような場合において、制御装置7が温度センサー5による検出結果に基づいて冷却液体の流通方向を設定するときには、制御装置7は、温度センサー5によって検出された温度が所定の閾値を上回った時点で、第2圧送部442を停止させ、第1圧送部441を動作させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第1流通方向D1となり、液面Lに対して重力方向GDに位置する第1開口部412が流入部となり、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置する第2開口部413が流出部となる。従って、貯留部41から冷却液体を循環流路に供給でき、冷却対象である光変調装置341を効果的に冷却できる。
プロジェクター1の姿勢が逆置き姿勢、上方投射姿勢、第2縦投射姿勢であるときに、第1圧送部441が動作し、第2圧送部442が停止している場合には、第1圧送部441の動作時に流出部となる第2開口部413が、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置してしまう。この場合、貯留部41から循環流路への冷却液体の供給が行われず、温度センサー5による検出結果は、所定の閾値よりも次第に高くなる。
このような場合において、制御装置7が温度センサー5による検出結果に基づいて冷却液体の流通方向を設定するときには、制御装置7は、温度センサー5によって検出された温度が所定の閾値を上回った時点で、第1圧送部441を停止させ、第2圧送部442を動作させる。これにより、循環流路における冷却液体の流通方向は第2流通方向D2となり、液面Lに対して重力方向GDに位置する第1開口部412が流出部となり、液面Lに対して重力方向GDの反対方向に位置する第2開口部413が流入部となる。従って、貯留部41から冷却液体を循環流路に供給でき、冷却対象である光変調装置341を効果的に冷却できる。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1は、以下の効果を奏し得る。
プロジェクター1は、光を出射する光源31と、光源31から出射された光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置341と、光変調装置341によって形成された画像光を投射する投射光学装置36と、冷却液体を循環させて冷却対象を冷却する液冷装置4と、を備える。液冷装置4は、受熱部43、圧送部44、液体冷却部42、貯留部41と、を備える。
受熱部43は、冷却対象である光変調装置341の液晶パネル3411と伝熱可能に構成され、内部を冷却液体が流通する。
液体冷却部42は、冷却液体を冷却する。
貯留部41は、冷却液体を貯留する本体部411と、本体部411に設けられた第1開口部412と、本体部411において第1開口部412とは異なる位置に設けられる第2開口部413と、を有する。本体部411において、冷却液体の液面Lは、重力方向において第1開口部412と第2開口部413との間に位置する。
圧送部44は、液冷装置4の循環流路において冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と、第1方向の反対方向である第2流通方向D2とに切り替え可能であり、冷却液体を圧送する。圧送部44は、第1開口部412及び第2開口部413のうち一方の開口部が冷却液体の液面Lよりも重力方向に位置するように、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1及び第2流通方向D2のうち一方に切り替える。
このような構成によれば、プロジェクター1の姿勢が変更されて、貯留部41の姿勢が変更された場合でも、第1開口部412及び第2開口部413のうち、本体部411における冷却液体の液面Lよりも重力方向に位置する一方の開口部を流出部として機能させ、液面Lよりも重力方向の反対方向に位置する他方の開口部を流入部として機能させることができる。これにより、液面Lよりも重力方向の反対方向に流出部が位置する場合のように、貯留部41から気泡が排出されて、貯留部41から冷却液体が供給されなくなることを抑制できる。従って、貯留部41から供給される冷却液体によって冷却対象を効率よく冷却することができる。この他、液冷装置4が備える貯留部は、冷却液体を貯留する本体部を1つ有するので、貯留部が複数の本体部を有する場合に比べて、液冷装置4の大型化を抑制できる他、液冷装置4の構成を簡略化できる。
圧送部44は、冷却液体を第1流通方向D1に流通させる第1圧送部441と、冷却液体を第2流通方向D2に流通させる第2圧送部442と、を有する。
このような構成によれば、第1流通方向D1に冷却液体を流通させる第1圧送部441と、第2流通方向D2に冷却液体を流通させる第2圧送部442とは、個別に設けられる。これによれば、第1圧送部441による冷却液体の流通速度、及び、第2圧送部442による冷却液体の流通速度を等しくしやすくすることができる。従って、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切り替えた場合でも、液冷装置4における冷却液体の流通速度を一定にすることができ、冷却対象の冷却効率が変化することを抑制できる。
本体部411は、互いに交差する第3面4113及び第2面4112を有する。第1開口部412は、第1側面部としての第3面4113に位置し、第2開口部413は、第2側面部としての第2面4112に位置する。
このような構成によれば、プロジェクター1の姿勢が変更された場合に、第1開口部412及び第2開口部413のうち、一方の開口部を冷却液体の液面Lよりも重力方向に位置させやすくすることができるとともに、他方の開口部を冷却液体の液面Lよりも重力方向の反対方向に位置させやすくすることができる。従って、貯留部41からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。
第1開口部412と第2開口部413とは、第3面4113と第2面4112との交線に沿う方向である+Z方向に離間している。
このような構成によれば、+Z方向又は−Z方向が重力方向に沿う方向となる場合に、第1開口部412及び第2開口部413のうち、一方の開口部を液面Lよりも重力方向に位置させることができる。
液冷装置4の冷却対象は、光変調装置341である。本実施形態では、液冷装置4の冷却対象は、光変調装置341を構成する液晶パネル3411である。
このような構成によれば、液冷装置4によって循環される冷却液体によって、光変調装置341を効率よく冷却できる。
プロジェクター1は、重力方向を検出する重力センサー6と、制御装置7と、を備える。制御装置7は、重力センサー6による検出結果に基づいて、冷却液体の流通方向を、第1流通方向D1及び第2流通方向D2のうち一方に切り替える。
このような構成によれば、重力センサー6によって検出された重力方向に基づいて、第1開口部412及び第2開口部413のうち、冷却液体の液面Lよりも重力方向に位置する開口部が流出部となり、冷却液体の液面Lよりも重力方向の反対方向に位置する開口部が流入部となるように、制御装置7が圧送部44の動作を制御することによって、冷却液体を循環させることができる。従って、貯留部41からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。また、ユーザーがプロジェクター1の設置姿勢の変更に合わせて冷却液体の流通方向を切り替える必要がないので、プロジェクター1の利便性を向上できる。
プロジェクター1は、液体冷却部42の温度を検出する温度センサー5と、制御装置7と、を備える。制御装置7は、温度センサー5による検出結果に基づいて、冷却液体の流通方向を、第1流通方向D1及び第2流通方向D2のうち一方に切り替える。
ここで、プロジェクター1の姿勢が変更される等して、貯留部41から冷却液体の供給が滞り、冷却液体が循環しない場合には、液体冷却部42の温度が変化する場合がある。
これに対し、制御装置7が、温度センサー5による検出結果に基づいて圧送部44の動作を制御して冷却液体の流通方向を切り替えることにより、貯留部41からの冷却液体の供給が停滞している原因が、プロジェクター1の姿勢変化である場合に、貯留部41からの冷却液体の供給を再開できる。従って、貯留部41からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。また、ユーザーがプロジェクター1の設置姿勢の変更に合わせて冷却液体の流通方向を切り替える必要がないので、プロジェクター1の利便性を向上できる。
[第1実施形態の変形]
上記した液冷装置4では、圧送部44を構成する第1圧送部441及び第2圧送部442は、液冷装置4の循環流路において、受熱部43Bと貯留部41との間に並列に配置されていた。しかしながら、これに限らず、第1圧送部441及び第2圧送部442は、循環流路において、互いに異なる位置に設けられていてもよい。
例えば、第1流通方向D1に冷却液体を流通させる第1圧送部441は、循環流路において、貯留部41と液体冷却部42との間に設けられていてもよい。この場合、例えば、第2流通方向D2に冷却液体を流通させる第2圧送部442は、循環流路において、受熱部43Bと貯留部41との間に設けられていてもよい。
このような第1圧送部441及び第2圧送部442のレイアウトであれば、第1圧送部441及び第2圧送部442は、貯留部41に貯留された冷却液体を吸入して圧送することとなるので、貯留部41に冷却液体を圧送するような場合に生じる圧力損失が貯留部41にて発生することを抑制できる。
なお、第1圧送部441が駆動されていない状態にて、第1圧送部441を冷却液体が通過するには、大きな圧力が必要になる。駆動されていない第2圧送部442を冷却液体が通過する場合も同様である。このため、第1圧送部441及び第2圧送部442が上記のように配置される場合には、第1圧送部441の駆動時に、冷却液体が第2圧送部442に流通しないように、受熱部43Bと貯留部41とを接続するバイパス経路を有していてもよい。同様に、第2圧送部442の駆動時に、冷却液体が第1圧送部441に流通しないように、貯留部41と液体冷却部42とを接続するバイパス経路を有していてもよい。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成を備える。ここで、第1実施形態に係る液冷装置4では、圧送部44は、第1圧送部441と、第2圧送部442と、を備える構成であった。すなわち、液冷装置4は、2つの圧送部441,442を備える構成であった。これに対し、本実施形態に係るプロジェクターが備える液冷装置では、1つの圧送部を備える。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと、第1実施形態に係るプロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、本実施形態に係るプロジェクター1Aが備える液冷装置4Aの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、図12に示すように、液冷装置4に代えて液冷装置4Aを備える他は、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
[液冷装置の構成]
液冷装置4Aは、液冷装置4と同様に、冷却液体を循環させて冷却対象である光変調装置341を冷却する。液冷装置4Aは、圧送部44及び複数の液体循環部材45に代えて、圧送部44A及び複数の液体循環部材45Aを有する他は、液冷装置4と同様の構成及び機能を有する。すなわち、液冷装置4Aは、貯留部41、液体冷却部42、3つの受熱部43R,43G,43B、圧送部44A及び複数の液体循環部材45Aを備える。
これらのうち、複数の液体循環部材45Aは、第5部材455及び第6部材456に代えて、第5部材455A及び第6部材456Aを有する。
第5部材455Aは、冷却液体が流通可能に受熱部43Bと圧送部44Aとを接続する。第6部材456Aは、冷却液体が流通可能に圧送部44Aと貯留部41とを接続する。
[圧送部の構成]
圧送部44Aは、液冷装置4Aに1つ設けられたポンプである。圧送部44Aは、圧送部44と同様に、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と、第1流通方向D1の反対方向である第2流通方向D2とに切り替え可能に構成され、冷却液体を圧送する。すなわち、圧送部44Aは、図示しない羽根車を正方向又は逆方向に回転させることによって、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切替可能なポンプによって構成されている。
このような圧送部44Aによる冷却液体の流通方向の変更は、プロジェクター1での場合と同様に、温度センサー5及び重力センサー6のうち一方のセンサーによる検出結果に基づいて、制御装置7によって行われる。
すなわち、制御装置7が重力センサー6による検出結果に基づいて圧送部44Aの動作を制御する場合には、制御装置7は、検出された重力方向GDの向きに応じて冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2のうち、どちらの流通方向が現在の姿勢に適しているかを判定する。そして、制御装置7は、圧送部44Aを動作させて、現在の姿勢に適していると判定した流通方向に、冷却液体を流通させる。
また、制御装置7が温度センサー5による検出結果に基づいて圧送部44Aの動作を制御する場合には、制御装置7は、冷却液体の流通方向を反転させる条件に合致したか否かを判定する。そして、制御装置7は、検出された温度が所定の閾値を超える等して、冷却液体の流通方向を反転させる条件に合致したと判定すると、圧送部44Aを反転駆動させて、第1流通方向D1及び第2流通方向D2のうち、現在の流通方向とは異なる流通方向に、冷却液体を流通させる。
このように圧送部44Aが動作することにより、貯留部41から冷却液体が供給され、液冷装置4の循環流路にて冷却液体が循環される。これにより、各光変調装置341R,341G,341Bと伝熱可能に接続される受熱部43R,43G,43Bに冷却液体が流通し、各光変調装置341R,341G,341Bが冷却される。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Aは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
プロジェクター1Aが備える液冷装置4Aに設けられる圧送部44Aは、1つである。
このような構成によれば、液冷装置4に比べて、液冷装置4Aの構成を簡略化できる他、液冷装置4A、ひいては、プロジェクター1Aを小型化できる。
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本開示に含まれるものである。
上記各実施形態では、第1流通方向D1に冷却液体が流通する場合、貯留部41、液体冷却部42、受熱部43R、受熱部43G、受熱部43B、圧送部44又は圧送部44Aの順に冷却液体が流通するように、液冷装置4の構成がレイアウトされていた。しかしながら、これに限らず、液冷装置4,4Aにおける各構成のレイアウトは、適宜変更可能である。例えば、液体冷却部42と受熱部43Rとの間に、圧送部44,44Aが配置されていてもよい。また、受熱部43R,43G,43Bにおける冷却液体の流通順も適宜変更可能である。この他、受熱部43R,43G,43Bは、液体循環部材に並列に接続されていてもよい。この場合、液体循環部材45に分流部を設け、受熱部43R,43G,43Bのそれぞれに流通する冷却液体の流量を調整してもよい。
上記各実施形態では、貯留部41の本体部411は、略直方体形状に形成されているとした。しかしながら、これに限らず、貯留部41の本体部411の形状は、円柱形状等、他の形状であってもよい。このような場合でも、第1開口部412及び第2開口部413が、本体部411において上記した位置に設けられることにより、プロジェクター1の設置姿勢に依らずに、冷却液体を液冷装置4,4Aにおいて循環させることができる。
上記各実施形態では、第1開口部412は、本体部411において+X方向を向く第3面4113に設けられ、第2開口部413は、本体部411において−Yを向く第2面4112に設けられているとした。しかしながら、これに限らず、例えば、正置き姿勢、逆置き姿勢、上方投射姿勢、下方投射姿勢、第1縦投射姿勢及び第2縦投射姿勢のうち、プロジェクターを使用できない姿勢がある場合等において、第1開口部412と第2開口部413とは、本体部411において同じ面に設けられていてもよく、本体部411において互いに反対側となる2つの面に設けられていてもよい。例えば、正置き姿勢及び逆置き姿勢以外の姿勢でのプロジェクターの使用が許可されない場合において、第1開口部412が、第3面4113における+Y方向の位置に設けられ、第2開口部413が、第3面4113における−Y方向の位置に設けられていてもよい。この場合でも、プロジェクターの姿勢が正置き姿勢又は逆置き姿勢であれば、液冷装置4,4Aにおける冷却液体の流通方向を切り替えることによって、冷却液体を循環させることが可能である。
また、第1開口部412と第2開口部413とは、第3面4113と第2面4112との交線に沿う方向である+Z方向に必ずしも離間していなくてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1,1Aは、温度センサー5及び重力センサー6を備えるとした。しかしながら、これに限らず、温度センサー5及び重力センサー6のうち、少なくとも1つは無くてもよい。
また、制御装置7は、温度センサー5及び重力センサー6の検出結果に基づいて、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切り替えるとした。しかしながら、これに限らず、制御装置7は、他の情報に基づいて、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切り替えてもよい。例えば、液体循環部材45,45Aを流通する冷却液体の流速又は流量に基づいて、冷却液体の流通方向を切り替えてもよい。また例えば、ユーザーの操作に応じて、圧送部44,44Aが、冷却液体の流通方向を第1流通方向D1と第2流通方向D2とで切り替えてもよい。この場合、制御装置7は、無くてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1が、正置き姿勢、逆置き姿勢、上方投射姿勢、下方投射姿勢、第1縦投射姿勢及び第2縦投射姿勢のうちのすべてで使用可能とするために、貯留部41の本体部411において第1開口部412及び第2開口部413を、上記のように配置した。しかしながら、これに限らず、正置き姿勢、逆置き姿勢、上方投射姿勢、下方投射姿勢、第1縦投射姿勢及び第2縦投射姿勢のうち少なくとも1つの姿勢では、プロジェクター1を使用できない構成であってもよい。この場合、使用可能な姿勢のすべてで、第1開口部412及び第2開口部413のうち、一方の開口部が、本体部411内の冷却液体の液面Lよりも重力方向に位置し、他方の開口部が、液面Lよりも重力方向の反対方向に位置するように、第1開口部412及び第2開口部413が配置されていればよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1,1Aは、図2に示したレイアウトの画像投射部3を備えるとした。しかしながら、これに限らず、画像投射部3の構成及びレイアウトは、適宜変更可能である。すなわち、画像投射部3の構成及びレイアウトは、上記に限定されない。
上記各実施形態では、プロジェクター1,1Aは、3つの光変調装置341を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも、本開示を適応可能である。
上記各実施形態では、光変調装置341は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネル3411を備えるとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置341は、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを備えていてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、液冷装置4,4Aの冷却対象は、3つの光変調装置341であるとした。しかしながら、これに限らず、例えば、3つの光変調装置341のうち1つ又は2つが、冷却対象であってもよい。また、液冷装置4,4Aの冷却対象は、光変調装置341以外の構成であってもよい。このような冷却対象としては、例えば光源31が挙げられる。
[本開示のまとめ]
以下に、本開示のまとめを附記する。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、前記光変調装置によって形成された画像光を被投射面に投射する投射光学装置と、冷却液体を循環させて冷却対象を冷却する液冷装置と、を備えるプロジェクターにおいて、前記液冷装置は、前記冷却対象と伝熱可能に構成され、内部を前記冷却液体が流通する受熱部と、第1流通方向と、前記第1流通方向の反対方向である第2流通方向とに、前記冷却液体の流通方向を切り替え可能であり、前記冷却液体を圧送する圧送部と、前記冷却液体を冷却する液体冷却部と、前記冷却液体を貯留する1つの本体部、前記本体部に設けられる第1開口部、及び、前記本体部において前記第1開口部とは異なる位置に設けられる第2開口部を有する貯留部と、を備え、前記本体部において、前記冷却液体の液面は、重力方向における前記第1開口部と前記第2開口部との間に位置し、前記圧送部は、前記第1開口部及び前記第2開口部のうち一方の開口部が前記液面よりも前記重力方向に位置するように、前記冷却液体の流通方向を前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える。
このような構成によれば、貯留部の姿勢が変更された場合でも、第1開口部及び第2開口部のうち、本体部における冷却液体の液面よりも重力方向に位置する一方の開口部を流出部として機能させ、冷却液体の液面よりも重力方向の反対方向に位置する他方の開口部を流入部として機能させることができる。これにより、冷却液体の液面よりも重力方向の反対方向に流出部が位置する場合のように、貯留部から気泡が排出されて、貯留部から冷却液体が供給されなくなることを抑制できる。従って、貯留部から供給される冷却液体によって冷却対象を効率よく冷却できる。この他、液冷装置が備える貯留部は、冷却液体を貯留する本体部を1つ有するので、貯留部が複数の本体部を有する場合に比べて、液冷装置の大型化を抑制できる他、液冷装置の構成を簡略化できる
上記一態様では、前記圧送部は、前記冷却液体を前記第1流通方向に流通させる第1圧送部と、前記冷却液体を前記第2流通方向に流通させる第2圧送部と、を有していてもよい。
このような構成によれば、第1流通方向に冷却液体を流通させる第1圧送部と、第2流通方向に冷却液体を流通させる第2圧送部とは、個別に設けられる。これによれば、第1圧送部による冷却液体の流通速度、及び、第2圧送部による冷却液体の流通速度を等しくしやすくすることができる。従って、冷却液体の流通方向を第1流通方向と第2流通方向とで切り替えた場合でも、液冷装置における冷却液体の流通速度を一定にすることができ、冷却対象の冷却効率が変化することを抑制できる。
上記一態様では、前記圧送部は1つであってもよい。
このような構成によれば、液冷装置の構成を簡略化できる他、液冷装置、ひいては、プロジェクターの小型化を図ることができる。
上記一態様では、前記本体部は、互いに交差する第1側面部及び第2側面部を有し、前記第1開口部は、前記第1側面部に位置し、前記第2開口部は、前記第2側面部に位置していてもよい。
このような構成によれば、プロジェクターの姿勢が変更された場合に、第1開口部及び第2開口部のうち、一方の開口部を冷却液体の液面よりも重力方向に位置させやすくすることができるとともに、他方の開口部を冷却液体の液面よりも重力方向の反対方向に位置させやすくすることができる。従って、貯留部からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。
上記一態様では、前記第1開口部と前記第2開口部とは、前記第1側面部と前記第2側面部との交線に沿う方向に離間していてもよい。
このような構成によれば、交線に沿う方向が重力方向に沿う方向となる場合に、第1開口部及び第2開口部のうち、一方の開口部を本体部における冷却液体の液面よりも重力方向に位置させることができる。
上記一態様では、前記冷却対象は、前記光変調装置であってもよい。
このような構成によれば、液冷装置によって循環される冷却液体によって、光変調装置を効率よく冷却することができる。
上記一態様では、前記重力方向を検出する重力センサーと、前記重力センサーによる検出結果に基づいて、前記冷却液体の流通方向を、前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える制御装置と、を備えていてもよい。
このような構成によれば、重力センサーによって検出された重力方向に基づいて、第1開口部及び第2開口部のうち、冷却液体の液面よりも重力方向に位置する開口部が流出部となり、冷却液体の液面よりも重力方向の反対方向に位置する開口部が流入部となるように、制御装置が圧送部の動作を制御することによって、冷却液体を循環させることができる。従って、貯留部からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。また、ユーザーがプロジェクターの設置姿勢の変更に合わせて冷却液体の流通方向を切り替える必要がないので、プロジェクターの利便性を向上できる。
上記第1態様では、前記液体冷却部の温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーによる検出結果に基づいて、前記冷却液体の流通方向を、前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える制御装置と、を備えていてもよい。
ここで、プロジェクターの姿勢が変更される等して、貯留部から冷却液体の供給が滞り、冷却液体が循環しない場合には、液体冷却部の温度が変化する場合がある。
これに対し、制御装置が、温度センサーによる検出結果に基づいて圧送部の動作を制御して冷却液体の流通方向を切り替えることにより、貯留部からの冷却液体の供給が停滞している原因が、プロジェクターの姿勢変化である場合に、貯留部からの冷却液体の供給を再開できる。従って、貯留部からの冷却液体の供給が滞ることを抑制できる。また、ユーザーがプロジェクターの設置姿勢の変更に合わせて冷却液体の流通方向を切り替える必要がないので、プロジェクターの利便性を向上できる。
1,1A…プロジェクター、31…光源、341(341B,341G,341R)…光変調装置、36…投射光学装置、4,4A…液冷装置、41…貯留部、411…本体部、4112…第2面(第2側面部)、4113…第3面(第1側面部)、412…第1開口部、413…第2開口部、42…液体冷却部、421…熱交換部、422…熱電変換素子、423…放熱部材、43(43B,43G,43R)…受熱部、44,44A…圧送部、441…第1圧送部、442…第2圧送部、45…液体循環部材、451…第1部材、452…第2部材、453…第3部材、454…第4部材、455,455A…第5部材、4551…第1枝管、4552…第2枝管、4553…第3枝管、4554…切替弁、456,456A…第6部材、4561…第1枝管、4562…第2枝管、4563…第3枝管、4564…切替弁、5…温度センサー、6…重力センサー、7…制御装置、D1…第1流通方向、D2…第2流通方向。

Claims (8)

  1. 光を出射する光源と、前記光源から出射された光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、前記光変調装置によって形成された画像光を被投射面に投射する投射光学装置と、冷却液体を循環させて冷却対象を冷却する液冷装置と、を備えるプロジェクターにおいて、
    前記液冷装置は、
    前記冷却対象と伝熱可能に構成され、内部を前記冷却液体が流通する受熱部と、
    第1流通方向と、前記第1流通方向の反対方向である第2流通方向とに、前記冷却液体の流通方向を切り替え可能であり、前記冷却液体を圧送する圧送部と、
    前記冷却液体を冷却する液体冷却部と、
    前記冷却液体を貯留する1つの本体部、前記本体部に設けられる第1開口部、及び、前記本体部において前記第1開口部とは異なる位置に設けられる第2開口部を有する貯留部と、を備え、
    前記本体部において、前記冷却液体の液面は、重力方向における前記第1開口部と前記第2開口部との間に位置し、
    前記圧送部は、前記第1開口部及び前記第2開口部のうち一方の開口部が前記液面よりも前記重力方向に位置するように、前記冷却液体の流通方向を前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記圧送部は、
    前記冷却液体を前記第1流通方向に流通させる第1圧送部と、
    前記冷却液体を前記第2流通方向に流通させる第2圧送部と、を有することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記圧送部は1つであることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記本体部は、互いに交差する第1側面部及び第2側面部を有し、
    前記第1開口部は、前記第1側面部に位置し、
    前記第2開口部は、前記第2側面部に位置することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1開口部と前記第2開口部とは、前記第1側面部と前記第2側面部との交線に沿う方向に離間していることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記冷却対象は、前記光変調装置であることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記重力方向を検出する重力センサーと、
    前記重力センサーによる検出結果に基づいて、前記冷却液体の流通方向を、前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える制御装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記液体冷却部の温度を検出する温度センサーと、
    前記温度センサーによる検出結果に基づいて、前記冷却液体の流通方向を、前記第1流通方向及び前記第2流通方向のうち一方に切り替える制御装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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