JP2021148849A - 画像形成装置及び画像位置調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジョブ中に位置調整用マークの印刷を挟まなくても、良好な画像位置合わせを実現できるようにする。【解決手段】画像形成装置100によれば、原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成部150と、画像形成部150により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する出力物読取部170と、を備え、制御部101は、原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、画像形成部150により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、画像の位置ずれを調整するための調整値を算出し、算出した調整値に基づいて、画像形成部150により用紙に印刷される画像の位置を調整する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及び画像位置調整方法に関する。
従来、用紙エッジとトンボ等の位置調整用マークの位置関係を測定することで、印刷時の用紙に対する画像の位置調整(画像位置調整)を実施する方法が知られており、広く利用されている。
例えば、特許文献1には、画像形成中に定期的にトンボ等の見当画像をサンプル画像に合成して画像形成させて出力するとともに、画像の位置ズレを発生しうる要因が検出された際に、見当画像を画像形成させて出力する処理方法が提案されている。
また、後工程で断裁を行うジョブに対して、印刷用紙のたとえば4隅に、コンテンツに影響しない程度の小さなトンボを印刷し、用紙エッジとトンボとの位置を印刷毎に測定し、表裏の画像位置のズレを常に監視、補正する技術が知られている。
特開2010−253745号公報
上述の技術によれば、画像の位置ずれを高い頻度でモニタし補正できるから、印刷中の画像の位置ずれに有効に対処できる反面、位置調整用マークを印刷するため、後工程の断裁が前提となっていたり、ジョブ中に測定用のヤレ紙が発生したり、操作が煩雑となったりする等の課題があった。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、ジョブ中に位置調整用マークの印刷を挟まなくても、良好な画像位置合わせを実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する読取手段と、
前記原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と前記印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、前記画像の位置ずれを調整するための調整値を算出し、算出した前記調整値に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の位置を調整する制御手段と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記画像コンテンツの中から前記位置合わせの対象として用いる画像パターンを特定し、前記特定された画像パターンを用いて前記位置合わせを行う。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、

前記画像パターンは、少なくとも前記画像コンテンツの四隅の画像パターンのうちの一つを含む。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記画像パターンは、前記画像コンテンツを構成する少なくとも一つのオブジェクトであり、前記画像コンテンツを構成する複数のオブジェクトの中から選択されたオブジェクトである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記画像コンテンツ全体を前記位置合わせの対象として用いて前記位置合わせを行う。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記読取手段により取得された複数の印刷画像情報と、前記複数の印刷画像情報のそれぞれに対応する原稿画像情報及び比較画像情報とに基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の色調の変化を検出し、検出した前記色調の変化に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の色調を補正する。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記位置合わせの対象を、前記位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさの視点で評価する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記画像形成手段は、前記原稿画像情報に基づく本印刷に先立って、前記原稿画像情報に基づく画像と位置調整用のマークとを用紙に印刷してマーク付き印刷物を生成し、
前記制御手段は、前記マーク付き印刷物を前記読取手段で読み取ることにより得られた印刷画像情報における前記マークと前記用紙のエッジとの位置関係に基づいて算出した前記調整値と、前記位置合わせに基づいて算出した前記調整値とを比較することで前記評価を実施する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記制御手段は、複数の位置合わせ方法で前記位置合わせを行って前記比較を行い、位置の差分が最も小さい位置合わせ方法を前記本印刷時の前記位置合わせに用いる位置合わせ方法として選択する。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、
前記マークが前記画像コンテンツと重なる場合、前記画像コンテンツに重なる前記マークは印刷しない、前記マークを付与した前記マーク付き印刷物と前記マークを付与しない印刷物の2枚を印刷する、前記マークの位置を前記画像コンテンツに重ならない位置に移動させて印刷する、のいずれかをユーザーが選択するための選択手段を備える。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか一項に記載の発明において、
前記調整値は、複数の調整項目の調整値を含み、
前記制御手段は、前記位置合わせの対象の、前記複数の調整項目のそれぞれの前記位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさを評価し、その評価の結果に基づいて、前記複数の調整項目のそれぞれについての前記調整値の算出方法を決定する。
請求項12に記載の発明は、請求項7〜11のいずれか一項に記載の発明において、
前記評価の結果を印刷時の用紙種別情報に対応付けて保存する保存手段を備え、
前記制御手段は、前記評価の結果に対応付けて保存された前記用紙種別情報の用紙を前記画像形成手段で用いた場合は、前記用紙種別情報に対応する前記評価の結果を利用して前記位置合わせの対象の評価を行う。
請求項13に記載の発明は、請求項7〜12のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記評価の結果に応じて、前記原稿画像情報に基づく一連の印刷の終了後に、前記画像形成手段により用紙に印刷された位置調整用のマークと用紙エッジとの位置関係に基づく画像位置調整を自動的に実施するか、又は次のジョブ前に前記画像位置調整を実施するようユーザーに通知する。
請求項14に記載の発明は、請求項7〜13のいずれか一項に記載の発明において、
下記の(1)、(2)を含む複数の選択肢の中から前記比較画像情報として用いる情報を選択する比較画像選択手段を備える。
(1)本印刷前に前記画像形成手段において前記原稿画像情報に基づいて試し印刷を行うことにより生成されるプルーフを前記読取手段で読み取ることによって取得される印刷画像情報
(2)前記原稿画像情報に基づいて画像処理により生成した前記印刷イメージを表す画像
請求項15に記載の発明は、請求項1〜14のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、ジョブの実行中に前記画像形成手段により印刷される画像の位置を調整する場合、複数の調整項目のうち、少なくとも倍率調整の実施を行わないように制御する。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜15のいずれか一項に記載の発明において、
1つのジョブの印刷が終了し、次のジョブの印刷を開始する際、これまでにジョブで更新されてきた調整値をそのまま利用して印刷を始めるか否かを選択するための更新選択手段を備える。
請求項17に記載の発明は、
原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する読取手段と、を備える画像形成装置における画像位置調整方法であって、
前記原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と前記印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、前記画像の位置ずれを調整するための調整値を算出する工程と、
算出した前記調整値に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の位置を調整する工程と、
を含む。
本発明によれば、ジョブ中に位置調整用マークの印刷を挟まなくても、良好な画像位置合わせを実現することが可能となる。
画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 画像形成装置の各部の機械的構成要素を示す図である。 背景部材を説明するための図である。 図1の制御部により実行される第1の印刷モード処理の流れを示すフローチャートである。 事前調整で印刷されるトンボの一例を示す図である。 縦倍率、横倍率、上下画像シフト、左右画像シフトのそれぞれの調整項目における調整値の範囲及び調整イメージを示す図である。 回転、スキュー、たて台形、よこ台形、曲り、曲り位置のそれぞれの調整項目における調整値の範囲及び調整イメージを示す図である。 位置合わせを説明するための図である。 位置合わせしにくい画像コンテンツの例を示す図である。 位置合わせしやすい画像コンテンツの例を示す図である。 下に行くほど用紙サイズが大きくなる用紙束のイメージ図である。 図10Aに示す用紙束を用いて印刷を行った場合の印刷開始時と印刷終了時の画像位置を示す図である。 印刷が進むにつれて用紙サイズが大きく変化する用紙束を用いて倍率調整を行った場合の印刷開始時と印刷終了時の印刷イメージを示す図である。 印刷が進むにつれて用紙サイズが大きく変化する用紙束を用いた印刷時に倍率調整を制限し、特定エッジに対して画像位置を合わせる制御した場合の印刷開始時と印刷終了時の印刷イメージを示す図である。 図1の制御部により実行される第2の印刷モード処理の流れを示すフローチャートである。 プルーフに印刷するトンボの一例を示す図である。 図13のステップS14の処理を説明するための図である。 色変動検出用特性図の一例を示す図である。 信頼度が高い画像コンテンツでジョブが占められている例を示す図である。 信頼度が低い画像コンテンツでジョブが占められている例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
〔画像形成装置の構成〕
まず、本発明の実施形態における画像形成装置100の構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の各部の機能的構成を示す機能ブロック図、図2は、画像形成装置100の各部の機械的構成要素を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、制御部101、通信部102、操作表示部103、記憶部104、給紙部105、搬送部106、原稿読取部110、画像処理部140、画像形成部150、定着部160、出力物読取部170、画像解析部180を備えて構成されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部101のCPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
通信部102は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードで構成され、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部機器(例えばコントローラー)との間で各種データの送受信を行う。
操作表示部103は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルやテンキーといった入力装置(操作部)とを備える。操作表示部103は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部101に出力する。
記憶部104は、例えば、不揮発性の半導体メモリー(いわゆるフラッシュメモリー)やハードディスクドライブ等により構成される。記憶部104には、画像形成装置100に係る各種設定情報を始めとする各種データや、ジョブ(Job)の情報(ジョブの設定情報及びジョブの画像データ(原稿画像情報という))等が記憶されている。また、記憶部104には、画像位置調整の各調整項目の調整値(表、裏それぞれの調整値)、色変動検出用特性図等が記憶される。
給紙部105は、制御部101からの指示に従って給紙トレイに収容された用紙を給紙する。
搬送部106は、搬送経路及びレジストローラー対等の複数の搬送ローラー対を有し、給紙部105から給紙された用紙を画像形成装置100内で搬送する。また、搬送部106は、反転機構106aを有し、用紙の表裏を反転させて画像形成部150に搬送することが可能である。
原稿読取部110は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置および原稿画像走査装置(スキャナー)等を備えて構成され、原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。
画像処理部140は、原稿読取部110により読み取られた画像データや、外部機器(例えば、PC(Personal Computer))から送信されたPDLデータにラスタライズ処理を施すコントローラー等)から入力された原稿画像情報に対して、画像位置調整、階調補正、色変換、シェーディング補正等の各種画像処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された原稿画像情報は、画像形成部150に入力される。画像処理部140は、例えば、制御部101のCPUとROMに記憶されたプログラムとの協働により実現される。
画像形成部150は、ジョブの設定情報と原稿画像情報とに基づいて用紙上に画像を印刷し、印刷物を生成する。
定着部160は、用紙上に印刷されたトナーによる画像を熱と圧力とで用紙に定着させる。
なお、図2においては、画像形成部150をいわゆる電子写真方式の画像形成部として図示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式の画像形成部であってもよい。
出力物読取部170は、画像形成部150により印刷され、定着部160により定着された印刷物を読み取って画像データ(印刷画像情報という)を取得して画像解析部180に出力する。出力物読取部170は、例えば、カラースキャナー等により構成される。出力物読取部170は、画像形成部150と定着部160の下流側に配置されており、用紙搬送中に画像を読み取る構成となっている。出力物読取部170は、用紙の一方の面の画像を読み取る読取部170aと、用紙の他方の面の画像を読み取る読取部170bと、を備えて構成されている。読取部170aと読取部170bのそれぞれには、用紙搬送経路を挟んで対向する位置に、背景部材171a、171bが設けられている。背景部材171a、171bは、例えば、図3に示すように、黒色面1711、白色面1712を有し、図示しない駆動源により回転させることで、用紙を読み取る際の背景を黒色又は白色に切り替えることができるようになっている。また、出力物読取部170による読取サイズは、用紙サイズよりも大きくなっており、用紙の4辺のエッジと、その近傍の背景部材の範囲を含む、用紙サイズよりも広い範囲を読み取り可能に構成されている。
画像解析部180は、出力物読取部170により出力された印刷画像情報等の読取画像データを解析して、用紙の表面と裏面のそれぞれに印刷する画像の位置の調整値を算出して制御部101に出力する。画像解析部180は、例えば、制御部101のCPUとROMに記憶されたプログラムとの協働により実現される。
〔画像位置調整の動作〕
次に、画像形成装置100における画像位置調整の動作について説明する。
画像形成装置100は、ジョブの実行中に、印刷対象ページの原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報を生成し、生成した比較画像情報の画像コンテンツと、当該原稿画像情報に基づいて生成された印刷物を出力物読取部170で読み取ることによって得られた印刷画像情報の画像コンテンツとを位置合わせすることにより位置ずれを検出し、検出した位置ずれ量に基づいて画像位置の調整値を算出する。そして、以降に印刷されるページの印刷時に、算出した調整値に基づき画像位置調整を行う。この画像位置調整方法によれば、用紙にトンボ等の位置調整用マークを原稿画像情報に基づく画像とともに印刷する必要が無いため、後工程の断裁が必要なく、また、定期的な位置調整用マークが形成された用紙をジョブ中に定期的に印刷する必要もないため、ジョブ途中の余計なヤレ紙発生や印刷効率の低下も無い、リアルタイムな画像位置調整を実現できる。
なお、本願において、画像コンテンツは、原稿画像情報に基づく画像であり、用紙の画像領域に描画され、用紙の余白に付与される位置調整用マーク(トンボ)は含まれない。
ここで、画像コンテンツは、常に位置合わせ(位置ずれ検出)の対象として好ましいとは限らない。例えば、画像コンテンツが画像領域に占める割合によって、位置ずれの検出精度が変化する。例えば、小さなオブジェクトが大きな画像領域に1つだけ配置されるような画像コンテンツの原稿画像情報(例えば、図8の(d)参照)に基づいて生成された比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツを位置合わせして位置ずれを検出しようとしても、シフトと倍率ずれの区別がつきにくく、位置ずれの検出精度が劣化する可能性がある。また、このような原稿画像情報に基づく印刷結果を読み取った印刷画像情報においては、用紙エッジと位置合わせの対象として用いるオブジェクトが大きく離れた状態となる。この場合、たとえば印刷結果を読み取る出力物読取部170に画像ゆがみがあると、位置ずれ量の測定結果に大きなズレを生じることになる。また、画像コンテンツに明瞭なエッジが無い場合、位置合わせ結果が明瞭に1点に定まりにくく、精度が得られにくい。また、例えば、単純な円のみがオブジェクトとして描画された画像コンテンツでは、オブジェクトの円心に対し、回転方向の位置合わせは条件が特定できないから、このようなオブジェクトのみで位置合わせを行うと、位置ずれの検出を適切に行えない可能性がある。
そこで、画像形成装置100において、制御部101は、ジョブの各ページの画像コンテンツから位置合わせの対象を特定して位置合わせを行う。位置合わせの対象は、例えば、画像コンテンツの一部を構成する画像パターン(画像コンテンツに含まれる一部のオブジェクト、又はオブジェクトの一部分)であってもよいし、画像コンテンツ全体としてもよい。そして、各ページの画像コンテンツ(又は位置合わせの対象)を位置合わせしやすさ又は位置ずれの検出しやすさの点から評価して信頼度を算出し、信頼度が小さい場合は、そのページの位置合わせ結果は画像位置調整に反映しない、画像位置調整の効き目を弱くする、複数ページで調整値を算出する、フィードバックを穏やかにする等によって、良好な画像位置調整を実現できるようにする。
画像形成装置100には、画像位置調整を含む印刷モードとして、第1の印刷モードと第2の印刷モードが設けられている。
第1の印刷モードは、本印刷前(ジョブに基づく印刷前)に画像形成部150により用紙に印刷される画像の位置を調整し(事前調整と呼ぶ)、用紙に対して画像が正しく収まる状態でジョブを開始し、ジョブの実行中にリアルタイムで画像位置調整(リアルタイム調整と呼ぶ)を行う動作モードである。
第2の印刷モードは、1組の印刷物を複数部印刷するジョブに基づく印刷前に、品質確認用の試し印刷としてプルーフを1部印刷してからジョブを開始し、ジョブの実行中にリアルタイム調整を行う動作モードである。
なお、第1の印刷モードで印刷を行うか第2の印刷モードで印刷を行うかは、例えば、操作表示部103によりユーザーが設定可能である。
(第1の印刷モード)
以下、第1の印刷モードにおける処理の流れについて説明する。
図4は、制御部101により実行される第1の印刷モード処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す第1の印刷モード処理は、ジョブが選択され、印刷開始が指示された際に、制御部101のCPUとRAMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部101は、表裏それぞれの画像位置の事前調整を実施する(ステップS1)。
事前調整は、印刷の最初から用紙の正しい位置に画像が印刷された印刷物が得られるよう、ジョブに基づく印刷に先立って行う画像位置調整である。なお、事前調整は、少なくとも用紙束を交換した直後のジョブの実行前に行えばよく、毎回のジョブの実行前に実施する必要はない。
事前調整では、まず、画像形成部150により図5に示す位置調整用マーク(トンボと呼ぶ)T1〜T4を、ジョブの印刷に用いる種別の用紙の4辺のエッジから予め設定された距離(例えば、用紙エッジから10mm)だけ内側に付与して画像形成部150用紙の表裏に印刷し、その印刷物を出力物読取部170により読み取り、得られた読取画像データを画像解析部180により解析して用紙エッジとトンボT1〜T4との位置関係(距離)を取得する。そして、画像解析部180は、表裏のそれぞれについて、用紙エッジとトンボT1〜T4(各用紙エッジに対向するトンボ)との距離が所定の距離となるように複数の調整項目の調整値を算出し、記憶部104に記憶させる。
ここで、制御部101は、ジョブで使用される用紙の色によって、出力物読取部170において用紙に対向させる背景部材171a、171bの面を黒色面1711又は白色面1712を切り替え(白い用紙の場合は黒色面1711を対向させ、黒い用紙の場合は白色面1712を対向させ、その他用紙色の場合は、読み取りやすい、あるいは読み取り可能な背景部材の色を適宜選択する。なお、黒い用紙の場合、用紙に印刷するトンボの色調も、用紙と容易に識別できる色材、例えば白トナーや白インク、で形成してもよい)、出力物読取部170にて用紙エッジの4辺が読み取られるようにする。
なお、測定精度や安定性を向上するために、事前調整は複数回繰り返しても構わない。また、複数枚の前記トンボT1〜T4を付与した印刷物を印刷して各々調整値を算出し、その平均値を用いるようにしてもよい。
事前調整を含む画像位置調整において算出される調整項目としては、縦横それぞれの倍率、上下、左右それぞれの画像シフト、回転、スキュー、たて台形、よこ台形、曲り、曲り位置、が挙げられる。これらの調整項目は、それぞれ独立して調整値を求めることが可能である。上記の調整項目のうち、倍率、画像シフト、回転、スキュー、たて台形、よこ台形の調整項目の調整により、四隅の画像位置を調整することができる。また、曲り、曲り位置は、画像の歪みを調整するためのもので、これらを併用することで、さらに高度な画像位置調整が可能である。
図6Aに、縦倍率、横倍率、上下画像シフト、左右画像シフトのそれぞれの調整項目における調整値の範囲及び調整イメージを示す。図6Bに、回転、スキュー、たて台形、よこ台形、曲り、曲り位置のそれぞれの調整項目における調整値の範囲及び調整イメージを示す。なお、図6A、図6Bにおける太矢印Aは、用紙搬送方向を示すものであり、実線は用紙を、点線は目標とする画像位置を、ハッチングは現状の画像位置を、細矢印は調整により画像が動く方向を示している。なお、図6Aの画像シフトについては、現状の画像位置と目標の画像位置の双方を示すと見にくくなるため、両者を同一として表し、調整により画像が動く方向のみを示す図としている。また、図6Bについては、用紙を示す実線は省略している。
なお、本実施形態において、事前調整は、トンボT1〜T4が印刷された用紙を出力物読取部170で読み取って、得られた読取画像データを画像解析部180で解析することにより図6A、図6Bに示す各調整項目の調整値を自動的に取得することとして説明しているが、トンボT1〜T4が印刷された用紙をユーザーが目視で観察して決定した各調整項目の調整値の入力を操作表示部103から受け付けて、各調整値の値を取得することとしてもよい。また、原稿読取部110でトンボT1〜T4が印刷された用紙を読み取り、解析するように構成してもよい。この場合、原稿読取部110は複写機能用途に作られているから、背景は白となる。本目的では用紙エッジを明確に読み取るために、トンボT1〜T4が印刷された用紙に例えば濃色の背景紙を重ねて、用紙エッジが適切に読み取れるように、印刷された用紙の表裏、天地を入れ替えて適宜(例えば4回)読み取り、解析してもよい。
次いで、制御部101は、ジョブに基づく印刷を開始し(ステップS2)、リアルタイム調整により画像位置を調整しながらジョブの各ページの印刷を行う。
まず、制御部101は、ジョブの印刷対象ページの原稿画像情報に基づいて、印刷に用いる用紙に当該原稿画像情報に基づく画像を印刷した場合の印刷結果を予測してその印刷イメージを表す画像を比較画像情報として生成する(ステップS3)。
制御部101は、例えば、ジョブの設定情報から印刷に用いる用紙の種別(サイズ、色調等)に関する情報や、原稿画像情報に基づく画像を用紙に印刷する際のレイアウトに関する情報等を取得し、印刷対象ページの原稿画像情報を画像処理により加工して比較画像情報を生成する。この比較画像情報は、原稿画像情報に基づいて印刷された印刷物を出力物読取部170で読み取ることにより得られる印刷画像情報と比較されるものであるため、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色で構成された原稿画像情報が印刷画像情報と比較可能な、R(赤)、G(緑)、B(青)で構成される画像情報に変換されて生成される。
次いで、制御部101は、記憶部104に記憶されている各調整項目の調整値に基づいて、画像処理部140、画像形成部150、搬送部106等を制御して、用紙に印刷される画像の位置を調整し、印刷対象ページの原稿画像情報に基づき用紙上に画像を印刷させ、定着部160により定着させる(ステップS4)。なお、両面印刷を行う場合、制御部101は、搬送部106及び画像形成部150を制御して、両面印刷を行わせる。
次いで、制御部101は、出力物読取部170により印刷済み用紙(印刷物)を用紙エッジ(用紙外形)が含まれるように読み取らせ、得られた読取画像データから用紙外形の外の領域を切り取って、印刷画像情報として取得する(ステップS5)。
次いで、制御部101は、画像解析部180により、比較画像情報の画像コンテンツと印刷画像情報の画像コンテンツとを位置合わせして両者の位置ずれを検出する(ステップS6)。
ステップS6では、図7に示すように、まず、比較画像情報と印刷画像情報の、用紙外形に相当する矩形R11、R21を位置合わせする。ここでは、用紙外形の位置ずれのほか、用紙外形の大きさも合わせる必要があるため、倍率調整も含まれる。その後、比較画像情報の画像コンテンツR12と印刷画像情報の画像コンテンツR22とを位置合わせする。位置合わせを行う過程では、比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツの差分(ΔX、ΔY)を得ることができる。この差分が、本来用紙に印刷したい画像位置と、実際の画像位置の差分であり、印刷物における画像の位置ずれ量となる。また、この位置ずれの表裏差分が、表裏見当ずれである。
なお、図7、図8、図9、図15、図17、図18においては、画像コンテンツを配置可能な領域を点線で示している。
図7では、XY方向へのシフトのみを表現しているが、射影変換(一形態としてアフィン変換)を用いて上記位置合わせを行い、その時に用いた変換係数を位置変化(変形)を表す位置ずれ量として扱ってもよい。線形の射影変換の係数から、各種調整項目のうち、曲り、曲り位置を除く、各調整項目の成分(四隅のトンボ位置の移動方向と移動量で定義できる位置合わせの成分)の位置ずれ量を算出することが可能である。曲り、曲り位置の位置ずれ量の算出は、例えば比較画像情報と印刷画像情報の位置合わせを画像領域の部分領域ごとに実施して、各々の位置ずれ量を求め、これらのうち、射影変換で表現できない非線形な成分を曲りや、曲り位置による位置ずれ量として求めることができる。実用上、ジョブの経過で、曲りや曲り位置のような非線形の位置ずれ量が大きく変動することは考えにくいから、リアルタイム調整での位置ずれの検出内容としては、4隅のトンボで測定可能な、射影変換の範囲の位置ずれ量を検出できれば十分である。
比較画像情報と印刷画像情報の位置合わせは、公知の方法によって実施することができる。例えば、以下の(1)〜(3)の方法を用いることができる。
(1)各画像情報から位置合わせの対象となるエッジを抽出し、エッジパターンのパターンマッチングを行う
(2)各画像情報から位置合わせの対象となる特徴点を抽出し、同一特徴点同士の位置関係を比較する
(3)2つの画像情報そのもの(画像コンテンツ全体)の階調値の差分が最小となるよう、相互の画像位置を調節する。
(3)の画像同士の直接比較では、各々の全体の色調の差分が大きいような場合や、各々の画像が細かい線描や点描で描かれているような場合に、階調値の差分が小さくならず、最適解が得られない場合がある。そのような場合は、全体の色調をそろえるための階調合わせ(例えばヒストグラム正規化等の既存の方法を用いる)処理や、微細な線や点を階調の分布に置き換えるための画像の平滑化(公知の各種空間フィルタ処理が利用可能)処理を前処理として用いることができる。
なお、従来より、ジョブの各ページについて、比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツを位置合わせし、両者を比較することによって、印刷時のトナーこぼれ等の画像欠陥を随時監視する検品が行われている。そこで、制御部101は、検品を行い、検品で行った位置合わせの結果からステップS6の位置ずれ量を取得してもよい。
ところで、ステップS6では、上述のように、トンボを用いずに比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツを位置合わせを行うため、制御部101は、位置合わせの際、まず、位置合わせの対象として用いる(好ましい)領域(位置合わせ領域と呼ぶ)を比較画像情報及び印刷画像情報の画像コンテンツの中から特定し、特定した領域を対象として位置合わせすることによって、位置ずれ量を検出する。
例えば、画像コンテンツ全体を位置合わせ領域として特定してもよいが、画像位置調整の結果を短い周期でフィードバックしたい場合や、位置合わせ結果を他の処理、たとえば検品処理に利用するような場合は、できる限り処理の待ち時間が少ないことが望ましい。そのような場合、例えば、比較画像情報と印刷画像情報の用紙イメージの四隅から位置合わせに利用可能なエッジや階調差分(画像パターン)を探索し、画像コンテンツの外郭のみ(画像コンテンツの四隅の少なくとも一つ)で位置合わせするように構成して効率化しても良い。また、例えば、画像コンテンツに複数のオブジェクトが含まれている場合、画像コンテンツの四隅に配置されたオブジェクトの少なくとも一つ(又はその一部)を選択して位置合わせの対象としてもよい。このように構成することで、画像位置の変位が見やすい、できるだけ外郭の画像パターンを用いて画像位置のずれを検出できるから、高い精度の画像位置調整が期待できる。
ここで、例えば、以下の(a)〜(d)のような画像コンテンツ(又は画像パターン)(図8参照)は位置合わせの条件が見つけにくい、または一つに特定できない場合が多い。
(a)円や円弧、単純な繰り返しパターン、のような、各々の画像形態が一致する条件が複数ある場合
(b)緩やかなグラデーションのみで構成され、エッジや特徴点が見出しにくい画像コンテンツ(画像パターン)
(c)極端に階調差が小さい画像コンテンツ(画像パターン)
(d)極端に小さいオブジェクトのみからなる画像コンテンツ
一方、たとえば明瞭な矩形や十字など、位置合わせの比較対象として好ましい画像パターン(図9参照)もあり、これら((以下、条件(e)とする)の形態が画像コンテンツ中に存在する場合、これらの画像パターンを位置合わせの対象として特定することで、位置合わせの精度が向上する可能性がある。
比較画像情報と印刷画像情報の四隅から位置合わせに利用可能なエッジや階調差分(画像パターン)を探索する際に、探索された画像パターン毎に、その形態や輪郭の明瞭さをもとに位置合わせのしやすさを推定して、位置合わせの容易な画像パターンを位置合わせの対象として選択するように構成してもよい。
ここで、各ページの画像コンテンツや位置合わせの対象として特定した画像パターンを(a)〜(e)のように区分けして、位置合わせの実施のしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさの視点で評価して、評価指標を表す信頼度を算出してもよい。例えば、画像コンテンツ(画像パターン)からエッジ抽出してエッジの分布や特徴的なパターンを抽出し、画像全体の階調分布、エッジ位置や強度、量、階調の画像領域内の分布範囲、特定のパターン(円や矩形)抽出の結果(数、分布)、識別可能な特徴点の数や分布、これらの分布の分散や標準偏差や重心、画像エッジや階調分布の対称性(これらを分布情報と呼ぶ)を元に数値化して、位置合わせの実施のしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさを表す信頼度を算出する。
上のような特徴的なパターンの抽出に時間がかかり、システム上の課題となる場合、予め複数のジョブで評価した結果(例えば、複数のジョブの比較画像情報から算出した統計量(画像全体の階調分布やエッジ分布等簡易に算出できる統計量を複数選択する))を元に、これら統計量と信頼度との関係を統計的に解析して記憶部104に記憶しておき、新たなジョブにおける印刷前の評価は、これらの統計解析(例えば複数の基本的な統計量の組み合わせで、いくつかの所定のパターンに分類する判別分析等。前記所定のパターンはあらかじめグループを定義してあってもよいし、複数ジョブの画像解析結果から、例えば主成分分析のような、累計パターンを区分けする統計処理に依ってもよい。)の結果をもとに実施しても良い。
つまり、統計量が類似していれば、新たに信頼度を算出する画像コンテンツ(画像パターン)が、信頼度の算出経験のある画像コンテンツ(画像パターン)と類似していると判断し、その類似した画像コンテンツ(画像パターン)の信頼度を、新たに印刷するコンテンツ(画像パターン)の信頼度に流用する。
これらの統計的評価は用紙サイズや用紙種別の影響を受ける可能性があるため、評価結果(統計量と信頼度との関係)を印刷時の用紙種別情報に対応付けて記憶部104に保存しておき、記憶部104に記憶されている用紙種別情報の用紙を用いて印刷を行った場合には、用紙種別情報に対応付けて保存されている評価結果を用いて画像コンテンツや画像パターンの評価を行うようにしても良い。用紙種別として用紙の物性を計測可能なセンサを画像形成装置100に組み込み、印刷時に通紙された用紙を実測し、その実測値を用紙種別情報として用いても良い。
本実施形態において、制御部101は、各ページの位置合わせの対象となる画像コンテンツや画像パターンを上記(a)〜(e)に区分けして、調整項目ごとに信頼度を算出し、それに応じて、位置ずれの検出方法や検出した位置ずれに基づく画像位置の調整方法を決定することができる。
例えば、位置合わせの精度が出しにくい(すなわち、信頼度が低い)上述の(c)や(b)の場合、検出された位置ずれを、そのまま強く調整値に反映させると、検出誤差の影響で、調整値が意図しない変化を起こし、その結果、画像位置がぶれる不具合が発生する可能性がある。
そこで、例えば、信頼度に応じて調整の効き目(反映の程度)を強めたり弱めたりすることが好ましい。具体的には、信頼度が高い場合は、調整の効きを強め、信頼度が低い場合は、調整の効きを弱めたりする。例えば、後段のステップS7において、信頼度が高いページについては、位置ずれ量に基づいて算出された調整値に1に近い係数を乗じた値を実際の調整値とし、信頼度が低い場合は、位置ずれ量に基づいて算出された調整値に0に近い係数を乗じた値を実際の調整値として算出する。
また、位置合わせの精度が出しにくい(すなわち、信頼度が低い)(c)や(b)が連続する場合、複数枚の平均で緩やかに位置ずれを調整値に反映させれば、安定した結果を得ることができる。その際、平均に用いる印刷枚数(ページ数)を、評価結果から得られる信頼度に応じて決定すればよい。例えば、信頼度が低い場合、平均に用いる枚数を増やすことで、位置合わせ結果のばらつきに起因する調整値の誤差を平均化して小さく抑えることができる。この場合の平均に用いる印刷枚数は、ジョブを構成する画像の構成に依存して決まるので、複数部印刷の最初の1部の印刷時に、各々のページの画像を評価して信頼度を算出し、平均に用いる印刷枚数を決定し、2部目以降の調整値算出と更新の計画を作成して、印刷と画像位置調整を実施するようにしてもよい。
また、例えば(d)の場合、位置合わせから倍率や回転、台形ひずみによる位置ずれの検出はしにくい(誤差が発生する可能性が高い)。そこで、(d)のような画像コンテンツの場合は、倍率や回転、台形ひずみ(たて台形、よこ台形)の調整項目は調整しないこととしてもよい。
また、例えば(d)の場合、倍率や回転、台形ひずみの検出はしにくい(誤差が発生する可能性が高い)が、少なくとも、小さいコンテンツが存在する箇所における位置ずれ量は、正しく把握できる可能性がある。そこで、(d)のような画像コンテンツが一連のジョブ中に複数ページある場合(例えば、図18参照)、複数ページの組み合わせによって、複数の異なる箇所の位置ずれの関係が分かるので、倍率や回転、台形ひずみ等の位置ずれ量も正しく検出することが可能になる。この場合、調整値が算出可能となるまでに、一連のジョブ印刷の特定ページまで印刷と測定が進む必要がある。この特定ページは、ジョブを構成する画像コンテンツの構成に依存して決まるので、複数部印刷の最初の1部の印刷時に、各々のページの画像を評価して信頼度を算出し、特定ページを判断し、2部目以降の調整値算出と更新の計画を作成して、印刷と画像位置調整を実施するようにしてもよい。
さらに(d)のような画像に対応して、検品対象となる領域を示す情報を併せて取得し、少なくとも検品対象となる領域の大きさに応じて、画像位置調整方法を変更(切替)または調整の適用度合いを調節するように構成してもよい。ここで、検品対象となる領域は、画像中で重要な領域である。例えば、検品対象となる領域の大きさに応じて、少なくとも倍率調整の方法を変更又は倍率調整の適用度合いを調節する。即ち、検品対象となる領域が小さい場合、制御部101は、倍率調整は実施しない又は調整値に乗算する重みを下げるよう、制御する。また検品対象の領域の大きさに応じて、倍率調整以外の調整項目の調整と倍率調整の適用度合いを変化させる。即ち、検品対象となる領域が小さい場合、制御部101は、倍率調整の適用度合いが、他の調整項目の適用度合いと比較して、より弱くなるように制御する。
上述のように、各々のページの画像コンテンツや位置合わせの対象となる画像パターンの信頼度が低い場合や、複数枚のページで位置ずれを把握する必要がある場合、1つの位置ずれ量を検出するために必要な印刷枚数が増えるから、画像位置調整へのフィードバックを通常より緩慢に(フィードバックループを長く)設定する事が望ましい。単純に、信頼度に応じてフィードバックループを長くしても良い。この場合、複数の印刷ページから求めた平均位置ずれ量に基づいて算出した調整値をフィードバックするが、その際、信頼度が低いページの重み付けを下げたり、平均から除外したりしても良い。あるいは調整値へのフィードバックを弱くする。これによって、平均化と同じようなばらつきの軽減効果が期待できる。
なお、(a)のようなパターンは、位置合わせの結果をそのまま適用するには注意が必要である。例えば、円や円弧は、これらパターンの(円心を中心とした)回転方向について、位置ずれ量を特定できない。従って、位置合わせ対象となる画像パターンが一つの円や円弧である場合、位置シフトや倍率ずれは検出できるけれども、回転や直交歪みは検出が困難となる。もし、複数ページにまたがって、異なる箇所に円パターンがあれば、これらの組み合わせで、上記(d)同様に回転や直交歪み、台形歪み、等の検出も可能となる。この場合も上述のように、複数部印刷のジョブの最初の1部で、以降の調整更新の計画を作成することができる。
次いで、制御部101は、検出した位置ずれ量に基づいて、画像解析部180により、調整すべき各調整項目の調整値を算出して記憶部104に記憶されている各調整項目の調整値を更新し(ステップS7)、ステップS8に移行する。
なお、算出された調整値と、実機の現在の位置調整量は、基本は単純加算でかまわない。
ここで、図10Aに示す用紙束を使用した場合のように、ジョブ中に印刷が進むにつれて用紙サイズが変化する場合がある。これは、例えば、用紙束を制作する際の断裁が不正確な場合に発生する。例えば、図10Aに示す用紙束では、印刷開始時に用紙束の上の用紙から印刷していく場合、図10Bに示すように、印刷が進むにしたがって用紙サイズが大きくなる方向に変化する。
図11に、印刷が進むにつれて用紙サイズが大きく変化する用紙束を用いて倍率調整を行った場合の印刷開始時と印刷終了時の印刷イメージを示す。図11に示す印刷イメージは、名刺等のデザインが縦4列、横2列、計8枚並んだ画像を印刷した例であり、印刷後に点線位置で断裁する目的の印刷とする。なお、点線は説明を容易にするために入れたもので、実際の画像コンテンツにはないものとする。本実施形態における画像位置調整では、用紙の外形に対し、計画した位置に画像を印刷するように制御するが、その際、まず、印刷画像情報の画像コンテンツの特定の領域またはすべての領域と用紙外形の関係をもとに画像位置が調整される。図11では、符号30で示した用紙4隅の各オブジェクト領域を対象に、比較画像情報と位置合わせして、画像位置を調整する場合を示している。本実施形態の位置合わせは、まず、比較画像情報と印刷画像情報の用紙外形のサイズを合わせたうえで、オブジェクト領域30の位置合わせを行い、用紙上の画像位置を調整するから、例えば、図11に示すように用紙サイズが大きくなった(WP→WP’、LP→LP’)場合、用紙に印刷される画像のサイズも、用紙に比例して大きく(WI→WI’、LI→LI’)なってしまう。これに比例して、各用紙エッジと印刷画像端との距離も大きくなる(D→D’)。このように、画像サイズが変化すると、例えば印刷後の用紙束を重ねて一括断裁するような場合、不都合となる可能性がある。
上述の不都合を解消するために、本実施形態では、制御部101は、以下のように処理することもできる。
まず、印刷が進むにしたがって用紙サイズが大きくなる方向に変化する場合、比較画像情報の用紙外形と印刷画像情報の印刷外形のサイズを合わせた上で画像コンテンツの位置合わせを行うと、用紙サイズが大きくなるにつれて、画像コンテンツが拡大される方向に調整値が算出される。
そこで、制御部101は、印刷結果から算出された画像位置調整の各種調整項目の調整値のうち、倍率調整の調整値の更新に制限を加えることにより、倍率調整を実施しないように制御する。具体的には、一連の印刷(ジョブ)中には倍率の調整値を更新しない制御とする。これにより、印刷が進むにしたがって用紙サイズが変化(WP→WP’、LP→LP’)した場合も、用紙上に印刷された画像コンテンツのサイズに変化が生じない(WI、LIのまま変化しない)ため、後工程の断裁で不都合が生じることが無い。
用紙サイズの変化に対し、画像コンテンツのサイズが変化しない場合、画像コンテンツと用紙エッジとの距離が用紙サイズの変化に応じて変化することになる。そこで、図12の矢印右側の図に示すように、例えば太線で示したような特定の用紙エッジ(これを特定用紙エッジとする)に対して画像位置を合わせる制御を行うこととしてもよい。(図示Dの距離が一定となるよう、制御する)。このようにすることで、後工程で断裁する場合、太線で表した特定用紙エッジで面合わせ(用紙束の断面を合わせる)したうえで断裁すれば、印刷後の用紙束全体を、正しい位置で断裁処理することができる。特定用紙エッジは、適宜逆向きに設定できるように構成してもよいし、あるいは、断裁時の面合わせが不要な場合には、常に用紙中央に画像が位置するよう、調整されても構わない。また画像を用紙の表裏両面に印刷する場合、表裏の画像倍率を合わせるために、例えば表面の倍率調整値は上述のように更新せず、裏面の倍率調整値のみ、表面の印刷結果との差分のみ調整して更新する制御としてもよい。
なお、倍率調整を制限しながら、用紙エッジと画像コンテンツとの距離Dを一定に保つ制御は、倍率調整を行う際に基準となる位置(倍率調整しても画像位置が変化しない位置)を知ることで実現できる。もし、特定用紙エッジを基準に画像の描画が開始される機構であれば、倍率調整を制限するのみで、距離Dを一定に保つ制御が実現できるし、それ以外の場合、特定用紙エッジと用紙上の画像書き込み開始位置との距離と、制限された倍率調整値とに応じて、画像位置を目的の位置に制御することができる。
ステップS8において、制御部101は、ジョブの全ページの印刷が終了したか否かを判断する(ステップS8)。全ページの印刷が終了していないと判断した場合(ステップS8;NO)、制御部101は、ステップS3に戻り、次のページについてステップS3〜S8の処理を繰り返し実行する。全ページの印刷が終了したと判断した場合(ステップS8;YES)、制御部101は、第1の印刷モード処理を終了する。
(第2の印刷モード)
次に、第2の印刷モードにおける処理の流れについて説明する。
図13は、制御部101により実行される第2の印刷モード処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す第2の印刷モード処理は、ジョブが選択され、印刷開始が指示された際に、制御部101のCPUとRAMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
なお、第2の印刷モード処理において、ステップS11の前に、上述の事前調整を行うこととしてもよい。
まず、制御部101は、選択されたジョブの原稿画像情報に基づいて、画像形成部150により位置調整用マークであるトンボを付しながら試し刷りを行い、トンボ付きのプルーフを印刷する(ステップS11)。
ステップS11において、制御部101は、ユーザーによる操作表示部103の操作に応じて画像形成部150を制御して、用紙上の余白部(用紙エッジから所定の距離の位置)に、図14に示すトンボT11〜T14を付与しながら、原稿画像情報に基づく画像が形成されたプルーフを1部印刷する。
次いで、制御部101は、出力物読取部170により各ページのプルーフを用紙エッジ(用紙外形)が含まれるように読み取らせ、得られた読取画像データから用紙外形の外の領域を切り取って、印刷画像情報として取得する(ステップS12)。
次いで、制御部101は、選択されたジョブの各ページの画像コンテンツを位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさの視点から評価して信頼度を算出する(ステップS13)。
ステップS12では、トンボT11〜T12に基づいて画像位置調整の調整値を算出し、算出した調整値と、上述の比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツの位置合わせ結果に基づいて算出した画像位置調整の調整値とを比較し、比較結果に基づいて、信頼度を算出する。
トンボT11〜T12に基づく調整値の算出においては、ステップS12で取得した印刷画像情報を画像解析部180により解析して、用紙エッジとトンボT11〜T14(各用紙エッジに対向するトンボ)との距離を取得する。そして、画像解析部180は、取得した用紙エッジとトンボT11〜T14との距離に基づいて、各調整項目の調整値を算出する。
比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツの位置合わせ結果に基づく調整値の算出は、図4のステップS6〜S7で説明したものと同様である。なお、比較画像情報の生成方法は、図4のステップS3で説明したものと同様である。
信頼度の算出方法としては、例えば、ジョブの複数ページにわたり、トンボT11〜T14に基づく調整値と位置合わせに基づく調整値を算出して比較し、各ページごとの一致度に応じてページごとの画像コンテンツの信頼度を算出する。信頼度は、一致度が高いほど高い。なお、位置合わせを特定の画像パターンを対象として行った場合、ここで算出される信頼度は、実質的に位置合わせの対象となった画像パターンの信頼度とみなすことができる。
なお、制御部101は、比較画像情報と印刷画像情報の画像コンテンツの位置合わせを、複数のアルゴリズム(例えば、上述の(1)〜(3)の位置合わせ方法)で実施し、それぞれの位置合わせ結果に基づいて算出した調整値とトンボT11〜T14に基づいて算出した調整値とを比較し、トンボT11〜T14に基づいて算出した調整値との差分の最も小さなアルゴリズムを本印刷(実際のジョブに基づく印刷)で利用するアルゴリズムとして選択する構成としても良い。
また、プルーフ印刷時にトンボT11〜T14を印刷する場合、デザインによってはトンボT11〜T14と画像コンテンツが重なる場合がある。この場合、トンボT11〜T14を重畳した画像コンテンツとトンボT11〜T14を重畳しない画像コンテンツの2つを印刷すれば、トンボT11〜T14に基づく調整値と位置合わせに基づく調整値の両方の調整値を取得できる。あるいは、トンボT11〜T14のうち、画像コンテンツと重なるトンボを重畳しない(印刷しない)、あるいはトンボT11〜T14の位置を影響の無い範囲に動かす等の処理が可能である。
これらの選択肢は、例えば、操作表示部103上のボタン操作等でユーザーが適宜選択できるようになっていても良い。
第2の印刷モード処理のように、本印刷前にトンボ付きのプルーフを印刷するワークフローの場合、ジョブ実行中の位置合わせに用いる比較画像情報は、印刷されたプルーフを出力物読取部170で読み取ることで生成された印刷画像情報からトンボを実質的に削除した画像としてもよい。この場合、比較画像情報(プルーフを読み取った印刷画像情報)には、トンボから検出される画像位置のずれが既に含まれているから、例えば、ジョブ印刷前に事前調整を行った場合、ジョブ実行中は事前調整で調整した画像位置とは異なる箇所に画像位置を調整し続けることになるが、プルーフ印刷でユーザーが画像を確認した結果が、画像位置も含めて、再現、維持可能となる効果がある。
プルーフ印刷時に付与したトンボT11〜T14の位置に基づいて画像位置を設計の位置に調整し、その後のジョブ印刷における画像位置調整は、比較画像情報として図4のステップS3で説明した方法の画像処理により生成された原稿画像情報に基づく画像を用いて印刷画像情報と位置合わせする方法もある。この場合、実際のジョブはプルーフの画像位置ではなく、設計上の画像位置に制御されることになる。
あるいは、ジョブの最初の1部(又は数部)の印刷物を出力物読取部170で読み取ることで比較画像情報を生成してもよい。
上述のいずれの方法で比較画像情報を生成するかは、例えば、操作表示部103上のボタン操作等でユーザーが適宜選択できるようになっていても良い。
次いで、制御部101は、色変動検出用特性図(初期値)を作成する(ステップS14)。
ステップS14においては、まず、各ページの比較画像情報を分割し、各々の分割領域毎にR、G、Bそれぞれの平均値を取得する(これをRGB情報とする)。
次いで、図15に示すように、対応する各ページの印刷画像情報を、比較画像情報と位置合わせ(図4のステップS6で説明した位置合わせ)をした上で、比較画像情報と同じように分割し、分割領域ごとにR、G、Bそれぞれの平均値を取得するとともに、各々の平均階調値を算出する。ここで、各々の分割領域について、比較画像情報の元画像である原稿画像情報の色構成に基づいて、平均階調値(Y、M、C、K)を算出して分類し、集計する。分類は、例えば、1次色(Y、M、C、K)、2次色(R、G、B)、3次色(3Cグレー)、4次色(YMCKグレー)、のように9つの色に分類する。分割領域によっては、9つの分類に仕分けできない領域が存在する。例えば赤に近い色調だが、YとMの構成比が1:1から大きく外れ、CやKも存在するような場合である。このような領域の測定値は集計に含めなくてもよいし、一番近い分類に、重みづけを小さくして含めてもよい。
なお、分割は、オブジェクト境界を含まないように分割すればよいが、単に細かな格子で分割しても良い。その場合、各々の矩形内にパターン境界が存在する可能性があるが、矩形各々の階調値として、画素ごとの単純平均を求めてもよいし、画素信号を一旦反射率情報に変換し、平均後に濃度等、解析向けの階調情報に変換(濃度の場合、これを大面積透過濃度と呼ぶ)してもよい。
そして、図16に示すように、横軸に比較画像情報(RGB情報)、縦軸に、比較画像情報に対応する印刷画像情報(RGB情報)をとったグラフ(特性図)を上述の色分類各々で作成する。これが色変動検出用特性図(初期値)(図16に点線で示す)である。ここで、例えば、1次色のMに対応するグラフを作成する場合、Mの色素はRGB情報のうち、Gに変化が現れるから、Gのみ作図すればよい。1次色のMに対応するグラフを作成する場合、Yの色素はRGB情報のうち、Bに変化が現れるから、Bのみ作図すればよい。1次色のCに対応するグラフを作成する場合、Cの色素はRGB情報のうち、Rに変化が現れるから、Rのみ作図すればよい。
作成された色変動検出用特性図(初期値)は、RAM又は記憶部104に記憶される。
次いで、制御部101は、ステップS13で算出した信頼度に基づいて、ジョブ実行中における画像位置調整の調整値の更新方法を決定する(ステップS15)。
ステップS15では、例えば、各ページについて算出した画像コンテンツの信頼度に基づいて、何ページ分の印刷結果から調整値を算出するか、1回の調整の効きの程度(例えば、調整値をそのまま反映する場合を1として、0〜1の間のいずれか)等を決定する。
例えば、図17に示すように、各ページの画像コンテンツを構成するオブジェクトが用紙の広い範囲に存在し、位置合わせしやすいエッジ情報が豊富にある場合は、各ページから算出された信頼度が高いと評価される。このような場合、各ページの印刷結果から得られる位置ずれの情報の確度が高いから、少ない枚数の情報から(図では2枚)調整値を算出しても画像位置の調整を強くかけることができる。
また、例えば、図18に示すように、各ページの画像コンテンツが、オブジェクトが用紙の一部分にのみ存在する画像コンテンツであり、さらに位置合わせしにくい画像情報(例えば、上述の(a)〜(d))で構成されている場合、各ページから得られる位置合わせ情報の信頼度が低いと評価される。このような場合、図17に示すジョブよりも多くのページの(図18では5枚)の情報を組み合わせて位置ずれ量を算出し、調整値を算出し、その後のページの画像位置調整(図18では7枚目のページの画像位置調整)をする。この場合、5枚の印刷結果から得られる調整値は利用可能なものの、未だ図17に示すジョブの調整値ほどの信頼度が無いと評価した場合、1回の調整の効きを図17に示す場合より弱くする(例えば、算出された調整値に1以下の係数をかける)ことで、さらに画像位置調整の程度を緩慢にし、ばらつきの影響を軽減することができる。
なお、図17、図18における矢印の太さは、画像位置調整のフィードバックの強さを表現している。
次いで、制御部101は、ジョブに基づく印刷を開始し(ステップS16)、リアルタイム調整で画像位置を調整しながらジョブの各部の印刷を行う。
まず、制御部101は、記憶部104に記憶されている各調整項目の調整値に基づいて、画像処理部140、画像形成部150、搬送部106等を制御して、用紙に印刷される画像の位置を調整し、印刷対象ページの原稿画像情報に基づき用紙上に画像を印刷させ、定着部160により定着させる(ステップS17)。なお、両面印刷を行う場合、制御部101は、搬送部106及び画像形成部150を制御して、両面印刷を行わせる。
次いで、制御部101は、出力物読取部170により印刷済み用紙(印刷物)を用紙エッジ(用紙外形)が含まれるように読み取らせ、得られた読取画像データから用紙外形の外の領域を切り取って、印刷画像情報として取得する(ステップS18)。
次いで、制御部101は、画像解析部180により、比較画像情報の画像コンテンツと印刷画像情報の画像コンテンツとを位置合わせすることにより両者の位置ずれを検出するとともに、色変動検出用特性図を作成(更新)する(ステップS19)。
位置ずれ量の検出の方法については、図4のステップS6で説明したものと同様であるので説明を援用する。また、色変動検出用特性図の作成方法については、ステップS14で説明したものと同様であるので説明を援用する。なお、検出した位置ずれ量は、当該位置ずれ量を用いて画像位置調整の調整値が算出されるまで、RAM又は記憶部104に一時的に記憶される。また、作成された色変動検出用特性図は、新たなページの位置合わせが行われるごとに更新され、当該色変動検出用特性図に基づいて色調整が行われるまでRAM又は記憶部104に記憶される。
次いで、制御部101は、調整値算出タイミングであるか否かを判断する(ステップS20)。制御部101は、ステップS15で決定された調整値の更新方法に基づいて、調整値算出タイミングであるか否かを判断する。
調整値算出タイミングではないと判断した場合(ステップS20;NO)、制御部101は、ステップS22に移行する。
調整値算出タイミングであると判断した場合(ステップS20;YES)、制御部101は、検出した位置ずれ量に基づいて、画像解析部180により、ステップS15で決定された調整値の更新方法に基づいて、RAM又は記憶部104に一時記憶されている位置ずれ量から調整すべき各調整項目の調整値を算出して記憶部104に記憶されている各調整項目の調整値を更新し(ステップSS21)、ステップS22に移行する。
ステップS21において、制御部101は、画像解析部180により、ステップS15で決定された調整方法に基づいて調整値を算出し、記憶部104に記憶されている各調整項目の調整値を更新する。更新された調整値は、次に印刷が実施される際の画像位置調整に用いられる。なお、算出された調整値と、実機の現在の位置調整量は、基本は単純加算でかまわない。
ステップS22において、制御部101は、色調整タイミングであるか否かを判断する(ステップS22)。色調整タイミングは、例えば、所定枚数プリントするごと、ジョブの1部分の印刷が終了するごと等、予め定められている。
色調整タイミングではないと判断した場合(ステップS22;NO)、制御部101は、ステップS24に移行する。
色調整タイミングであると判断した場合(ステップS22;YES)、制御部101は、ステップS14で作成した色変動検出用特性図(初期値)と、ジョブ中に作成(更新)された色変動検出用特性図とに基づいて、色調整を行う(ステップS23)。
ステップS23においては、ステップS14で作成した色変動検出用特性図(初期値)のグラフとジョブ中に作成(更新)された色変動検出用特性図のグラフとを比較して、色変動が生じたか否かを検出する。例えば、図16に示すように、色変動検出用特性の初期値と直前に更新された色変動検出用特性を比較し、特性が変化している場合、色調変化が生じたと判断し、色調補正を行う。例えば、色調補正用のカラーパッチを用いた色調補正を自動的に実施するか、色調補正を実施を促すメッセージを操作表示部103に表示する。あるいは、グラフの変化を相殺できるよう、画像処理部140や画像形成部150の制御パラメーターを調整する。例えば、グラフの変化を相殺できるよう、プリンタの階調変換カーブを調整する。例えば、図16に示すような特性の変化が生じている場合、矢印が示す方向にYMCKの原稿画像情報の階調を変化させるよう、階調変換カーブを調整する。例えば、図16に示すグラフが1次色MのG情報のグラフであれば、原稿画像情報のうち、M色の階調変換カーブに対し、図16の矢印に相当する階調変化を加える補正を実施する。なお、前述の、色変動検出用特性の初期値と直前に更新された色変動検出用特性を比較し、特性が変化したことを判断する指標は、特性の変化量を、所定の閾値と比較し、所定の閾値より大きい場合に、変化した、と判断すればよい。この閾値は、あらかじめ実験で求められた固定値でもよいし、図16において、実線で表される特性曲線と、実測点のプロットとの距離から、プロットのバラツキ範囲を測定し、これに基づいて、閾値を設定してもよい。また、前述のようにグラフの変化を相殺できるよう画像処理部140や画像形成部150の制御パラメーターを調整する際、前記プロットのバラツキの程度に応じて、パラメーターの調整量を変えるように構成されてもよい。例えば、前記プロットのバラツキが大きい場合、ここで検出された特性変化の信頼度が低いと判断し、制御パラメーターの調整量を、本来の調整値より、変化が小さくなるよう、緩和することもできる。
ステップS24において、制御部101は、設定された部数の印刷が終了したか否かを判断する(ステップS24)。設定された部数の印刷が終了していないと判断した場合(ステップS24;NO)、制御部101は、ステップS17に戻る。
設定された部数の印刷が終了したと判断した場合(ステップS24;YES)、制御部101は、第2の印刷モード処理を終了する。
なお、上記第2の印刷モード処理では、プルーフ印刷を1部としたが、必要に応じて複数部分印刷して、情報量を増やすようにしてもよい。
また、第2の印刷モードにおいて、複数ジョブを連続的に実行する場合に、前のジョブのフローで更新されて記憶された調整値をそのまま用いて繰り返すか、別途、第1の印刷モード処理で説明した事前調整を起動させ、各種調整して調整値をリセットするか、を操作表示部103の操作によりユーザーが選択できるように構成されても構わない。
また、上記第2の印刷モード処理のステップS13では、トンボT11〜T12に基づいて画像位置調整の調整値を算出し、算出した調整値と、上述の比較画像情報と印刷画像情報の位置合わせ結果に基づいて算出した画像位置調整の調整値とを比較し、比較結果を評価して信頼度を決定することとしたが、これに限定されない。
例えば、各々のページについて位置ずれ量を算出し、ページ間のバラツキに基づいて、各ページの信頼度を決定してもよい。本来、連続印刷であれば、ページ間の位置ずれ量のばらつきは印刷の単純バラツキの範囲を超えないが、ページ間でこれを超えるようなバラツキが見られた場合(バラツキが所定の範囲を超えた場合)、例えば、上述の(a)〜(d)のような画像コンテンツでページが構成されていると推測できるので、そのページについては、そのバラツキの程度に応じて、位置合わせの信頼度が低い(位置ずれ検出の信頼度が低い)と判断する。
あるいは、上述の位置合わせ方法(1)〜(3)による位置合わせを各々のページで並列に処理して、その結果から位置合わせの信頼度を決定してもよい。各々の結果が揃っていれば、そのページの位置合わせの信頼度が高い(逆なら低い)と判断できる。
この際、位置合わせ方法(1)〜(3)の各々を用いるに当り、例えば位置合わせする2画像のいずれか(比較画像情報又は印刷画像情報)を予め変形して位置合わせを試す方法を加えてもよい。変形には、例えば、リサイズ、回転等が利用可能である。もし2画像が位置合わせしやすい(位置合わせ結果の信頼度が高い)場合は、変形の影響分だけ位置合わせ結果が変化するため、変形の影響分だけ位置合わせ結果が変化した場合は信頼度が高いと判断することができ、それ以外の変化が見られた場合、位置合わせの信頼度が低いと判断することができる。
あるいは、第1の印刷モード処理で説明したのと同様に、位置合わせの対象となる画像パターン(画像コンテンツ)に基づいて信頼度を算出してもよい。
また、第1の印刷モード処理及び第2の印刷モード処理において、1つのジョブの印刷後、次のジョブの印刷を実施する際、これまでにジョブで更新されてきた調整値をそのまま利用して印刷を始めるか、更新前の調整値に戻して印刷を始めるか、その際、次のジョブ開始前に事前調整(第1の印刷モード処理のステップS1の調整)を実施するか、を操作表示部103によりユーザーが適宜選択できるようになっていても良い。または、これらの選択は、終了したジョブで算出された位置合わせの信頼度に応じて変化させてもよい。例えば、信頼度の代表値(例えば、平均値や最大値)を算出し、信頼度の代表値が低いジョブを印刷した後に、これらの選択を制御部101が自動で実施したり、ユーザーに選択するよう促すメッセージを操作表示部103に表示したりするように構成しても良い。つまり、信頼度が低い場合、ジョブによる更新前の調整値に戻して次のジョブの印刷を始めるか又は次のジョブ開始前に事前調整を実施するかを制御部101が自動的に選択するか、または操作表示部103によりユーザーに選択するように促す(例えば、操作表示部103にメッセージを表示する)ようにしてもよい。または、信頼度の代表値が低いジョブを印刷した後に、制御部101が自動的に事前調整(第1の印刷モード処理のステップS1の調整)を実施するか、ユーザーが事前調整を実施するよう促す通知を行う(例えば、操作表示部103にメッセージを表示する)こととしてもよい。これにより、信頼度の低い調整値をそのまま引き継いでしまい、画像位置調整の精度が低下してしまうことを防止することができる。
以上説明したように、画像形成装置100によれば、原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成部150と、画像形成部150により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する出力物読取部170と、を備え、制御部101は、原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、画像形成部150により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、画像の位置ずれを調整するための調整値を算出し、算出した調整値に基づいて、画像形成部150により用紙に印刷される画像の位置を調整する。
したがって、ジョブ中に位置調整用マークの印刷を挟まなくても、良好な画像位置合わせを実現することが可能となる。また、用紙にトンボ等の位置調整用マークを原稿画像情報に基づく画像とともに印刷する必要が無いため、後工程の断裁が必要なく、また、定期的な位置調整用マークが形成された用紙をジョブ中に定期的に印刷する必要もないため、ジョブ途中の余計なヤレ紙発生や印刷効率の低下が無い、リアルタイムな画像位置調整を実現できる。
例えば、制御部101は、画像コンテンツの中から位置合わせの対象として用いる画像パターンを特定し、特定された画像パターンを用いて位置合わせを行うことで、位置合わせを効率的に行うことが可能となる。
位置合わせの対象として用いる画像パターンは、例えば、画像コンテンツを構成する少なくとも一つのオブジェクトであり、画像コンテンツを構成する複数のオブジェクトの中から選択されたオブジェクトとすることができ、例えば、位置合わせの対象として用いる画像パターンを少なくとも画像コンテンツの四隅の画像パターンのうちの一つを含むようにすることで、良好な位置合わせが可能となる。
また、制御部101は、画像コンテンツ全体を位置合わせの対象として用いて位置合わせを行うことで、位置合わせのための画像パターンを選別することなく位置合わせを行うことができるので、簡素な構成とすることができる。
また、制御部101は、出力物読取部170により取得された複数の印刷画像情報と、複数の印刷画像情報のそれぞれに対応する原稿画像情報及び比較画像情報とに基づいて、画像形成部150により用紙に印刷された画像の色調の変化を検出し、検出した色調の変化に基づいて、画像形成部150により用紙に印刷される画像の色調を補正する。
したがって、位置合わせを画像位置調整に用いるとともに、色調の変化を、特別な測定用パッチを印刷せずに適宜検出することができ、また必要に応じ補正することができるため、より安定性の高い印刷結果を、最低限の画像処理で実現することができる。
また、制御部101は、位置合わせの対象を、位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさの視点で評価することで、その評価結果に基づき画像位置調整方法を変更したりすることができるため、位置合わせを有効かつ少ない副作用で利用することが可能となる。
例えば、画像形成部150により印刷された位置調整用のマーク付き印刷物を出力物読取部170で読み取ることにより得られた印刷画像情報におけるマークと用紙のエッジとの位置関係に基づいて算出した前記調整値と、上述の位置合わせに基づいて算出した調整値とを比較することで評価を実施することができる。
また、制御部101は、複数の位置合わせ方法で位置合わせを行って比較を行い、位置の差分が最も小さい位置合わせ方法を本印刷時の位置合わせに用いる位置合わせ方法として選択することで、より精度よく位置合わせを行うことが可能となる。
また、位置調整用マークが画像コンテンツと重なる場合、画像コンテンツに重なるマークは印刷しない、マークを付与したマーク付き印刷物とマークを付与しない印刷物の2枚を印刷する、マークの位置を画像コンテンツに重ならない位置に移動させて印刷する、のいずれかを操作表示部103によりユーザーが選択可能とすることで、ユーザーの意図する態様でマークと画像コンテンツが重なった場合の対処を行うことができる。
また、制御部101は、位置合わせの対象の、複数の調整項目のそれぞれの位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさを評価し、その評価の結果に基づいて、複数の調整項目のそれぞれについての調整値の算出方法を決定することで、例えば、誤差が発生が高い調整項目については位置ずれを緩やかに調整値に反映する等により、安定した画像位置調整を行うことができる。
また、評価の結果を印刷時の用紙種別情報に対応付けて記憶部104に保存しておき、制御部101は、評価の結果に対応付けて保存された用紙種別情報の用紙を画像形成部150で用いた場合は、用紙種別情報に対応する評価の結果を利用して位置合わせの対象の評価を行うことで、評価にかかる時間を短縮することができる。
また、制御部101は、評価の結果に応じて、原稿画像情報に基づく一連の印刷の終了後に、画像形成部150により用紙に印刷された位置調整用のマークと用紙エッジとの位置関係に基づく画像位置調整を自動的に実施するか、又は次のジョブ前に前記画像位置調整を実施するようユーザーに通知することで、位置合わせ対象の評価が低かった場合であっても、次のジョブに影響することを抑えることができる。
また、制御部101は、ジョブの実行中に画像形成部150により印刷される画像の位置を調整する場合、複数の調整項目のうち、少なくとも倍率調整の実施を行わないように制御することで、ジョブ実行中に印刷が進むにつれて用紙サイズが変化する場合であっても、画像コンテンツのサイズが変化しないようにすることができる。
また、下記の(1)、(2)を含む複数の選択肢の中から比較画像情報として用いる情報を操作表示部103により選択できるように構成することで、ユーザーがプルーフに画像位置を合わせるか否かを選択することが可能となる。
(1)本印刷前に前記画像形成手段において前記原稿画像情報に基づいて試し印刷を行うことにより生成されるプルーフを前記読取手段で読み取ることによって取得される印刷画像情報
(2)前記原稿画像情報に基づいて画像処理により生成した前記印刷イメージを表す画像
また、1つのジョブの印刷が終了し、次のジョブの印刷を開始する際、これまでにジョブで更新されてきた調整値をそのまま利用して印刷を始めるか否かを操作表示部103により選択可能に構成されていることで、これまでにジョブで更新されてきた調整値をそのまま利用するか否かをユーザーが選択することが可能となる。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な例であり、これに限定されるものではない。
また、上記の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体として不揮発性の半導体メモリーやハードディスクを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
106 搬送部
110 原稿読取部
140 画像処理部
150 画像形成部
160 定着部
170 出力物読取部
180 画像解析部

Claims (17)

  1. 原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する読取手段と、
    前記原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と前記印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、前記画像の位置ずれを調整するための調整値を算出し、算出した前記調整値に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の位置を調整する制御手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像コンテンツの中から前記位置合わせの対象として用いる画像パターンを特定し、前記特定された画像パターンを用いて前記位置合わせを行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像パターンは、少なくとも前記画像コンテンツの四隅の画像パターンのうちの一つを含む請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像パターンは、前記画像コンテンツを構成する少なくとも一つのオブジェクトであり、前記画像コンテンツを構成する複数のオブジェクトの中から選択されたオブジェクトである請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像コンテンツ全体を前記位置合わせの対象として用いて前記位置合わせを行う請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記読取手段により取得された複数の印刷画像情報と、前記複数の印刷画像情報のそれぞれに対応する原稿画像情報及び比較画像情報とに基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の色調の変化を検出し、検出した前記色調の変化に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の色調を補正する請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記位置合わせの対象を、前記位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさの視点で評価する請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段は、前記原稿画像情報に基づく本印刷に先立って、前記原稿画像情報に基づく画像と位置調整用のマークとを用紙に印刷してマーク付き印刷物を生成し、
    前記制御手段は、前記マーク付き印刷物を前記読取手段で読み取ることにより得られた印刷画像情報における前記マークと前記用紙のエッジとの位置関係に基づいて算出した前記調整値と、前記位置合わせに基づいて算出した前記調整値とを比較することで前記評価を実施する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、複数の位置合わせ方法で前記位置合わせを行って前記比較を行い、位置の差分が最も小さい位置合わせ方法を前記本印刷時の前記位置合わせに用いる位置合わせ方法として選択する請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記マークが前記画像コンテンツと重なる場合、前記画像コンテンツに重なる前記マークは印刷しない、前記マークを付与した前記マーク付き印刷物と前記マークを付与しない印刷物の2枚を印刷する、前記マークの位置を前記画像コンテンツに重ならない位置に移動させて印刷する、のいずれかをユーザーが選択するための選択手段を備える請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記調整値は、複数の調整項目の調整値を含み、
    前記制御手段は、前記位置合わせの対象の、前記複数の調整項目のそれぞれの前記位置合わせのしやすさ又は位置ずれの検出のしやすさを評価し、その評価の結果に基づいて、前記複数の調整項目のそれぞれについての前記調整値の算出方法を決定する請求項7〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記評価の結果を印刷時の用紙種別情報に対応付けて保存する保存手段を備え、
    前記制御手段は、前記評価の結果に対応付けて保存された前記用紙種別情報の用紙を前記画像形成手段で用いた場合は、前記用紙種別情報に対応する前記評価の結果を利用して前記位置合わせの対象の評価を行う請求項7〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記評価の結果に応じて、前記原稿画像情報に基づく一連の印刷の終了後に、前記画像形成手段により用紙に印刷された位置調整用のマークと用紙エッジとの位置関係に基づく画像位置調整を自動的に実施するか、又は次のジョブ前に前記画像位置調整を実施するようユーザーに通知する請求項7〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 下記の(1)、(2)を含む複数の選択肢の中から前記比較画像情報として用いる情報を選択する比較画像選択手段を備える請求項7〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
    (1)本印刷前に前記画像形成手段において前記原稿画像情報に基づいて試し印刷を行うことにより生成されるプルーフを前記読取手段で読み取ることによって取得される印刷画像情報
    (2)前記原稿画像情報に基づいて画像処理により生成した前記印刷イメージを表す画像
  15. 前記制御手段は、ジョブの実行中に前記画像形成手段により印刷される画像の位置を調整する場合、複数の調整項目のうち、少なくとも倍率調整の実施を行わないように制御する請求項1〜14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 1つのジョブの印刷が終了し、次のジョブの印刷を開始する際、これまでにジョブで更新されてきた調整値をそのまま利用して印刷を始めるか否かを選択するための更新選択手段を備える請求項1〜15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により生成された印刷物を読み取って印刷画像情報を取得する読取手段と、を備える画像形成装置における画像位置調整方法であって、
    前記原稿画像情報に基づいて用紙に画像を印刷した場合の印刷イメージを表す比較画像情報と前記印刷画像情報とを比較して互いの画像コンテンツを位置合わせすることにより、前記画像形成手段により用紙に印刷された画像の位置のずれを検出し、前記画像の位置ずれを調整するための調整値を算出する工程と、
    算出した前記調整値に基づいて、前記画像形成手段により用紙に印刷される画像の位置を調整する工程と、
    を含む画像位置調整方法。
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