JP2021148546A - 回転角度検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転角度の検出精度を高めた回転角度検出器を提供することにある。【解決手段】回転可能に支持された回転体4と、回転体4に取り付けられ、回転体4と共に回転するN極及びS極を有した磁場発生体10と、回転体4に取り付けられ、回転体4と一体化されて回転し、磁場発生体10が形成する磁気回路に基づく磁路となる第1の磁性体11及び第2の磁性体12と、第1の磁性体11及び第2の磁性体12の間に配置され、回転体4の回転に伴なって変化する磁気を検出する磁気センサ13と、を有し、磁場発生体10は、回転体4の回転軸と交差するように配置され、第1の磁性体11及び第2の磁性体12は、磁場発生体10のN極側とS極側にそれぞれ配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、歯車などの回転体の回転角度の検出に用いられる回転角度検出器に関する。
従来の回転角度検出器として、例えば、回転体としての歯車と、この歯車と一体化されて歯車とともに回転するN極及びS極を有した永久磁石と、この永久磁石が発生する磁気閉回路に基づく磁場の方向を検知する磁気センサとを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
この回転角度検出器は、歯車が回転可能に支持され、歯車の一面に前述した永久磁石が設けられている。また、磁気センサは、ブリッジ状に接続された4つの異方性磁気抵抗素子が単一のICチップとして集積化され、与えられる磁場に応じて異方性磁気抵抗素子の抵抗値が変化する。
歯車が回転すると、歯車の回転に伴う永久磁石から発せられる磁場の方向の変化を磁気センサが検出する。そして、歯車の回転角度に応じて変化する信号(検出出力)を磁気センサが出力する。これにより、歯車の回転角度が検出される。
しかしながら、特許文献1に示す回転角度検出器では、回転可能に支持され歯車に設けられた永久磁石と、磁気センサとは相対位置のばらつきがある。このため、歯車が同一の回転角度であっても、磁気センサでの検出出力が必ずしも一定でなく、歯車の回転角度の検出精度が低下するという問題があった。
したがって、本発明の目的は、回転角度の検出精度を高めた回転角度検出器を提供することにある。
[1]上記目的を達成するため、回転可能に支持された回転体と、回転体に取り付けられ、回転体と共に回転するN極及びS極を有した磁場発生体と、回転体に取り付けられ、回転体と一体化されて回転し、磁場発生体が形成する磁気回路に基づく磁路となる第1の磁性体及び第2の磁性体と、第1の磁性体及び第2の磁性体の間に配置され、回転体の回転に伴なって変化する磁気を検出する磁気センサと、を有し、磁場発生体は、回転体の回転軸と交差するように配置され、第1の磁性体及び第2の磁性体は、磁場発生体のN極側とS極側にそれぞれ配置されている回転角度検出器を提供する。
本発明の回転角度検出器によれば、回転角度の検出精度を高めることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器を用いた舵角センサの構成を模式的に示す構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器を用いた小径歯車の概略構成図であり、図2(a)は概略断面図、図2(b)は概略正面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の磁気センサの回路図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器を用いた舵角センサの構成を模式的に示す構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器を用いた小径歯車の概略構成図であり、図2(a)は概略断面図、図2(b)は概略正面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の磁気センサの回路図である。
(舵角センサの概略構成)
図1に示す舵角センサ1は、ステアリングシャフト2とステアリングシャフト2に同軸的に固定されている大径の第1の歯車3と小径の第2の歯車4を備えている。小径の第2の歯車4は、大径の第1の歯車3の歯数より小さく、回転可能に保持され、大径の第1の歯車3と噛合している。
図1に示す舵角センサ1は、ステアリングシャフト2とステアリングシャフト2に同軸的に固定されている大径の第1の歯車3と小径の第2の歯車4を備えている。小径の第2の歯車4は、大径の第1の歯車3の歯数より小さく、回転可能に保持され、大径の第1の歯車3と噛合している。
小径の第2の歯車4は、本実施の第1の形態に係る回転角度検出器を用いてあり、以下、主に、小径の第2の歯車4について説明する(なお、小径の第2の歯車4は、以下、単に、歯車4と称する)。
(回転角度検出器の構成)
回転角度検出器は、回転体となる歯車4と、磁場発生体となる永久磁石10と、第1の磁性体11と第2の磁性体12と、磁気センサ13と、図示されていない制御部によって構成されている。
回転角度検出器は、回転体となる歯車4と、磁場発生体となる永久磁石10と、第1の磁性体11と第2の磁性体12と、磁気センサ13と、図示されていない制御部によって構成されている。
図2(a)のように、歯車4は、樹脂製の歯車部4aと回転軸部4bと支持部4cで構成されている。そして、歯車4は、上部筐体14と下部筐体15が一体化されている筐体に、回転可能に保持され収納されている。
すなわち、上部筐体14に形成された軸受部となる円柱状の凹部14aに、回転軸部4bが嵌合されている。また、下部筐体15に固定された小径歯車受部材16に形成された円柱状の凹部の底面16cの上に歯車4が載せられ、円柱状の凹部の側面16bに、歯車4の円筒形状の支持部4cが収められている。軸受部となる円柱状の凹部14aと、回転軸部4bと、円柱状の凹部の側面16bと、円筒形状の支持部4cは、歯車4の回転軸C1と同軸に形成されている。そして、歯車4は、歯車4の回転軸C1に直交する方向と平行な方向が、遊びをもって保持されることによって、回転可能にされている。
遊びをもって保持とは、以下のことである。軸受部となる凹部14aは歯車4の回転軸部4bよりやや大きな径(例えば、数mm/10程度)であり、小径歯車受部材16の凹部側面16bは歯車4の中心軸C1と同軸に形成された支持部4cよりやや大きな径(例えば、数mm/10程度)である。また、上部筐体14に形成された軸受部となる円柱状の凹部14aの上部から、小径歯車受部材16に形成された円柱状の凹部の底面16cまでの高さは、歯車4の回転軸部4bの上部から、歯車4の支持部4cの下面までの高さよりやや大きな寸法(例えば、数mm/10程度)である。
永久磁石10は、ネオジウム及びサマリウムからなる直方体状のN極及びS極を有した永久磁石である。永久磁石10は、歯車4の回転軸部4bとは反対側の面にはめ込まれて、N極とS極を結ぶ線が歯車4の中心軸C1と直交するように取り付けられている。そして、永久磁石10は、歯車4とともにN極とS極の方向が回転するようにしてある。
なお、永久磁石10は、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などの永久磁石であってっもよい。形状は、直方体状に限らず、所望の形状に成形したものであっても構わない。
第1の磁性体11と第2の磁性体12は、パーマアロイからなり、延伸部11a、延伸部12aと突出部11b、突出部12bを有するL字形状の磁性体である。第1の磁性体11と第2の磁性体12は、同一の形状であり、樹脂製の歯車4を成型する際に、以下の位置関係となるようにインサート成型され一体化されている。そして、第1の磁性体11と第2の磁性体12は、歯車4および永久磁石10とともに回転するようにされている。
第1の磁性体11と第2の磁性体12は、歯車4の支持部4cの内側(回転軸C1側)で、永久磁石10のN極とS極に対応した位置に配置されている。ここでは、回転軸C1に対し、永久磁石10のN極側とS極側となる対称な位置に、第1の磁性体11と第2の磁性体12が配置されている。そして、延伸部11aと延伸部12aは歯車4の支持部4cに回転軸C1に沿った方向に延びている。そして、突出部11bと突出部12bは延伸部11aと延伸部12aの永久磁石10から離れた側の端部から内側(回転軸C1側)に突出している。延伸部11aと延伸部12aの永久磁石10に近い側の端部は、回転軸C1方向において、永久磁石10の位置、あるいは、永久磁石10から離れた位置となるよう配置してある。
第1の磁性体11の突出部11bの先端面11cと、第2の磁性体12の突出部12bの先端面12cは、それぞれ平面である。そして、先端面11cと先端面12cは、平行な位置関係の対向面として配置されている。それぞれの平面に垂直な方向は、回転軸C1に直交する方向とされている。つまり、それぞれの平面の垂線は、永久磁石10のN極とS極を結ぶ線と平行な位置関係である。
なお、第1の磁性体11と第2の磁性体12は、パーマアロイに限らず、鉄やニッケルやコバルトなどの合金などの他の金属の強磁性材料でもよいし、フェライトなどの強磁性材料であっても構わない。
磁気センサ13は、電気回路基板18上に実装され、電気回路基板18は下部筐体15に固定されている。そして、磁気センサ13は、その中心軸C2が、歯車4の回転軸C1と一致するように配置され、さらに、磁気センサ13の感磁部13aとなる上面が、第1の磁性体11の先端面11cと第2の磁性体12の先端面12cの高さの中央に配置されている。
磁気センサ13は、磁場の方向によって抵抗値が変化する磁気抵抗素子をブリッジ状に接続し、単一のICチップとして集積化したものである。ここでは、磁気センサ13は、図3のように、隣接する磁気抵抗素子が90度となる4つの磁気抵抗素子によるブリッジ回路13cを2つ備えている。この2つのブリッジ回路13cは、ICチップの上面付近に45度の位相で重ねて配置してある。そして、ICチップの上面付近が磁気センサ13の感磁部13aとなる。この磁気センサ13は、Vcc端子とGND端子と、ブリッジ回路13cの中間電位検出の4つの端子(V11、V12、V21、V22)の6つの外部端子13bを有している。
磁気抵抗素子は、異方性磁気抵抗効果を有するNi−Co等の強磁性体からなり、その抵抗値は与えられる磁場に応じて変化する。例えば、Fe、Ni、Coの強磁性金属を主成分とする合金の薄膜として形成されている。なお、磁気センサ13は、他の回路構成でもよいし、異方性磁気抵抗素子に限らず、ホール素子でもよい。
制御部は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部は、磁気センサ13が磁場の変化に応じてブリッジ状の回路が出力する検出信号(正弦信号及び余弦信号)をデジタル変換し、歯車4の回転角度を算出し、大径の第1の歯車3の回転角度、すなわち、ステアリングシャフト2の回転角度を算出するためのプログラムを備える。
(回転角度検出器の動作)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の磁場の説明図であり、図4(a)は概略断面図、図4(b)はA−A概略正面図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の歯車の位置がずれた場合の磁場の説明図であり、図5(a)は本発明の概略正面図、図5(b)は比較例の概略正面図である。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の磁場の説明図であり、図4(a)は概略断面図、図4(b)はA−A概略正面図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る回転角度検出器の歯車の位置がずれた場合の磁場の説明図であり、図5(a)は本発明の概略正面図、図5(b)は比較例の概略正面図である。
本発明の第1の実施の形態では、図4(a)の第1の磁性体11と第2の磁性体12を経路とする磁気回路が作られる。すなわち、矢印で示してあるように、永久磁石10のN極から出た磁力線が、第1の磁性体11の上部に入り、第1の磁性体11の延伸部11aを回転軸C1に沿った方向で通り、そして、突出部11bを回転軸C1に向かって通り、先端面11cから出る。先端面11cから出た磁力線は、磁気センサ13の上面の感磁部13aを通り、第2の磁性体12の先端面12cに入る。そして、第2の磁性体12の先端面12cに入った磁力線は、突出部12bを回転軸C1から遠ざかる方向に通り、そして、延伸部12aを回転軸C1に沿った方向で通り、第2の磁性体12から出て、永久磁石10のS極に入る。磁気回路は、この磁力線の経路の回路である。
この磁気回路では、図4(a)と図4(b)の矢印で示されるように、第1の磁性体11の先端面11cから出て、磁気センサ13の上面の感磁部13aを通り、第2の磁性体12の先端面12cに入る磁力線は、方向が揃い、それぞれが平行な直線となる。先端面11cと先端面12cは、平行な位置関係の対向面として配置されているので、先端面11cと先端面12cの間は、磁場の方向が同一方向である。
また、第1の磁性体11と第2の磁性体12を備えることによって、第1の磁性体11と第2の磁性体12に磁力線が集まる。このため、先端面11cから出て、磁気センサ13の上面の感磁部13aを通り、第2の磁性体12の先端面12cに入る磁力線の密度が増す。
ステアリングシャフト2が右回転すると、大径の第1の歯車3が一体的に回転し、それに伴って歯車4(小径の第2の歯車)が左回転する。なお、歯車4の回転量は、ステアリングシャフト2や大径の第1の歯車3の回転量より歯数の比率分大きい。
歯車4が回転すると、歯車4と一体化されている永久磁石10および第1の磁性体11と第2の磁性体12も回転する。そして、下部筐体15に固定された電気回路基板18上に実装された磁気センサ13に対し、歯車4の回転とともに、永久磁石10および第1の磁性体11と第2の磁性体12の位置が変わる。
図4(c)は、図4(b)に対し、歯車4が45度左回転した状態を示してある。歯車4の回転とともに、対向配置されている第1の磁性体11の先端面11cと第2の磁性体12の先端面12cの位置と方向が変わる。そして、先端面11cと先端面12cの間の磁力線は、各磁力線の方向が同一の状態で、歯車4の回転とともに、回転軸C1まわりに回転する。そして、磁気センサ13の感磁部13aを通る磁力線の方向は、図4(c)のように、全てが歯車4の回転に対応した方向となる。
そして、磁気センサ13は、磁力線の方向に対応したブリッジ回路の中間電位を検出信号として発する。制御部は、この検出信号から磁場の方向を算出し、歯車4(小径の第2の歯車)の回転角度、そして、大径の第1の歯車3およびステアリングシャフト2の回転角度を算出する。
ところで、歯車4(小径の第2の歯車)は、軸受部となる凹部14aが歯車4の回転軸部4bよりやや大きな径とされ、小径歯車受部材16の凹部側面16bが歯車4の支持部4cよりやや大きな径とされることで、それぞれ回転可能にされている。このため、磁気センサ13の中心軸C2に対する歯車4の回転軸C1の位置は、回転可能にされている分の公差がある。
図5(a)は、この公差により、歯車4と磁気センサ13の相対位置がばらついて、位置ずれが生じている状態の例である。そして、歯車4と一体化されている第1の磁性体11と第2の磁性体12側からみた磁気センサ13の感磁部13aの位置を示してある。破線で示した感磁部13aは、歯車4の回転軸C1と磁気センサ13の中心軸C2が一致している状態で、基準となる位置である。これに対して、実線で示した感磁部13aは、歯車4が回転軸C1に垂直な方向へ移動した状態である。移動の方向は、永久磁石10の両極を結ぶ線に対し45度の方向である。
図5(a)で示されるように、第1の磁性体11の先端面11cと第2の磁性体12の先端面12cの間の磁力線は、一方向である。そして、先端面11cと先端面12cは、磁気センサ13の感磁部13aの寸法と、回転可能にされている分の公差を見込んだ寸法とされている。このため、公差による位置ずれがあっても、感磁部13aが先端面11cと先端面12cの間の空間にあり、歯車4の回転軸C1の位置がずれていないときと同様に回転角度検出を行うことができる。このため、角度検出精度は一定である。
比較例として、第1の磁性体11と第2の磁性体12を備えない従来技術の回転角度検出器の例を図5(b)に示す。第1の磁性体11と第2の磁性体12を備えない場合、磁気センサ13が実装されている周辺の磁力線は、わい曲している。
歯車4の回転軸C1と磁気センサ13の中心軸C2が一致している状態である場合、破線で示した感磁部13aを通る磁力線は、わい曲しているものの、図面の上下左右で対称である。このため、ブリッジ回路の中間電位検出値は、わい曲した磁力線の影響を受けるものの、ブリッジ回路の中間電位検出値が演算処理される際に平均化されて角度の算出がされる。そして、わい曲した磁力線の影響は小さい。一方、実線で示した感磁部13aのように、感磁部13aの相対位置がずれると、感磁部13aを通る磁力線は、図面の上下左右で非対称となる。このため、わい曲した磁力線の影響は大きくなり、その分の角度検出精度の低下が生じる。
なお、歯車4は、磁気センサ13の中心軸C2に対し、直交する方向だけでなく、上方向にもずれる。この場合でも、感磁部13aが先端面11cと先端面12cの間の空間にあり、歯車4の回転軸C1の位置がずれていないときと同様に回転角度検出を行うことができる。このため、角度検出精度は一定である。
また、歯車4に設けられた永久磁石10と、磁気センサとは相対位置のばらつきは、歯車4(小径の第2の歯車)の回転時における位置ばらつきに限らず、永久磁石10の取り付け位置や形状のばらつき、磁気センサ13の実装位置のばらつきなどによっても生じる。この場合でも、第1の磁性体11と第2の磁性体12との間の磁力線の方向を揃えてあるため、角度検出精度は一定である。これにより、同一仕様の製品間でのばらつきを抑えることができる。
また、第1の磁性体11と第2の磁性体12を備えることで、磁場の強度を高めることができ、外部からの磁力影響を少なくすることができる。
また、延伸部11aと延伸部12aの永久磁石10に近い側の端部は、回転軸C1方向において、永久磁石10の位置、あるいは、永久磁石10から離れた位置となるよう配置してあるので、第1の磁性体11と第2の磁性体12の部材重量を軽減することにより、歯車4の軽量化を図ることができる。
(第1の実施の形態の効果)
上記した本発明の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
上記した本発明の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
永久磁石のN極とS極に対応した第1の磁性体と第2の磁性体を配置した磁気回路を形成し、第1の磁性体と第2の磁性体の間に磁気回路磁気センサが配置されている。このため、磁気センサ周辺の磁場の方向が揃えられている。これにより、回転可能に支持され歯車に設けられた永久磁石と、磁気センサとの相対位置のばらつきが生じても、歯車の回転角度の検出精度が低下することなく、回転角度の検出精度を高めた回転角度検出器にできる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る回転角度検出器の第1の磁性体11と第2の磁性体12を説明する斜視図である。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る回転角度検出器の第1の磁性体11と第2の磁性体12を説明する斜視図である。
第1の実施の形態では、第1の磁性体11と第2の磁性体12を、延伸部11a、延伸部12aが平面状であり、延伸部11aと突出部11b、延伸部12aと突出部12bが一体形成されている形態を示した。これに対し、第2の実施の形態では、延伸部11a、延伸部12aは、歯車4の円筒形状の支持部4cに適した曲率をもった形状としてある。さらに、突出部11b、突出部12bは、延伸部11a、延伸部12aとは別部材のフェライトとしてある。そして、延伸部11aと延伸部12aはやや短く形成され、延伸部11aと突出部11b、延伸部12aと突出部12bは間隔をあけてL字形状に配置してある。
これにより、曲率の大きな小型の歯車への対応度を高めることができる。また、部材の組み合わせによるL字形状の形成により、第1の磁性体11と第2の磁性体12の製造を容易にできる。さらに、延伸部11a、延伸部12aの突出部11b、突出部12b側を短くして、さらなる軽量化を図ってある。
なお、延伸部11aと突出部11b、延伸部12aと突出部12bの間には、隙間があるが、先端面11cと先端面12cの間の磁力線の方向は、影響がない。また、先端面11cと先端面12cの間の磁場の強さは、延伸部11aから突出部11b、および、突出部12bから延伸部12aの間の磁力線の漏れがなければ、影響がない。このため、測定精度への影響は、極めて少ない。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。
歯車4の回転軸C1に対し、永久磁石10や第1の磁性体11や第2の磁性体12を対称に配置した例を示したが、それぞれの部材の形状や配置はこれに限らない。第1の磁性体11と第2の磁性体12の間の磁気センサ13の周辺の磁場の方向が揃っていればよく、例えば、回転軸C1からの突出部11bと突出部12bの距離が異なるものであっても構わない。
また、第1の磁性体11と第2の磁性体12の間、つまり、磁気センサ13の周辺の磁場の方向を揃えることができるものであれば、第1の磁性体11と第2の磁性体12の形状は、L字形状に限らない。例えば、突出部11b、突出部12bを備えないものであっても構わない。
また、磁場発生体として、永久磁石10を示したが、電力供給される回転体の場合など、電磁石を用いても構わない。また、歯車4に永久磁石10や第1の磁性体11や第2の磁性体12を一体化する手段は、それぞれ、他の手段であっても構わない。また、制御部は、回転角度検出器に備えずに、別途備えたもので構わない。
また、以上説明した実施の形態では、ステアリングの舵角センサとしての歯車に適用した例を示したが、これに限るものではなく、他の用途の歯車、あるいは、歯車以外の回転体、例えば回転スイッチなどに適用しても構わない。用途にかかわらず、歯車4の回転軸C1に直交する方向が保持され、軸と軸受けとの寸法に差があり、回転支持の公差が大きい構造の回転体の角度検出に用いると、特に有用である。なお、外部の軸部材と連結され、軸に直接回転力が加わる構造の回転体の角度検出に用いても構わない。
なお、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態およびその変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…舵角センサ、2…ステアリングシャフト、3…第1の歯車、
4…第2の歯車(歯車)、4a…歯車部、4b…回転軸部、4c…支持部、
10…永久磁石、11…第1の磁性体、11a…延伸部、11b…突出部、11c…先端面、12…第2の磁性体、12a…延伸部、12b…突出部、12c…先端面、13…磁気センサ、13a…感磁部、13b…外部端子、14…上部筐体、14a…凹部、15…下部筐体、16…小径歯車受部材、16a…貫通孔、16b…凹部側面、16c…凹部底面、16d…凹部、18…電気回路基板
4…第2の歯車(歯車)、4a…歯車部、4b…回転軸部、4c…支持部、
10…永久磁石、11…第1の磁性体、11a…延伸部、11b…突出部、11c…先端面、12…第2の磁性体、12a…延伸部、12b…突出部、12c…先端面、13…磁気センサ、13a…感磁部、13b…外部端子、14…上部筐体、14a…凹部、15…下部筐体、16…小径歯車受部材、16a…貫通孔、16b…凹部側面、16c…凹部底面、16d…凹部、18…電気回路基板
Claims (3)
- 回転可能に支持された回転体と、
前記回転体に取り付けられ、前記回転体と共に回転するN極及びS極を有した磁場発生体と、
前記回転体に取り付けられ、前記回転体と一体化されて回転し、前記磁場発生体が形成する磁気回路に基づく磁路となる第1の磁性体及び第2の磁性体と、
前記第1の磁性体及び前記第2の磁性体の間に配置され、前記回転体の回転に伴なって変化する磁気を検出する磁気センサと、を有し、
前記磁場発生体は、前記回転体の回転軸と交差するように配置され、
前記第1の磁性体及び前記第2の磁性体は、前記磁場発生体のN極側とS極側にそれぞれ配置されている回転角度検出器。 - 前記第1の磁性体及び第2の磁性体は、前記磁気センサを間に配置している部位に、前記磁気センサ側に突出した突出部を有する
請求項1に記載の回転角度検出器。 - 前記回転体は歯車である、
請求項1叉は2に記載の回転角度検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020047564A JP2021148546A (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 回転角度検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020047564A JP2021148546A (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 回転角度検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021148546A true JP2021148546A (ja) | 2021-09-27 |
Family
ID=77848315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020047564A Pending JP2021148546A (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | 回転角度検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021148546A (ja) |
-
2020
- 2020-03-18 JP JP2020047564A patent/JP2021148546A/ja active Pending
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