JP2021147719A - 手芸作品作成具 - Google Patents

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久美子 新田
Kumiko Nitta
久美子 新田
克彦 尾関
Katsuhiko Ozeki
克彦 尾関
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Abstract

【課題】芯糸に対して「結び」と呼ばれる技法を施すことができることに加え、複数本の縦糸に対して「織り」や「ラダーワーク」と呼ばれる技法を施すことができる手芸作品作成具を提供する。【解決手段】長手状に延びるベース部3と、当該ベース部3の両端部において上方に延びる第1起立部1および第2起立部2と、を備え、上記第1起立部1および上記第2起立部2は、それらを上記ベース部3の長手軸に沿う方向に貫通し、芯糸を通して保持できる芯糸保持部11,21と、それらの上縁に形成され、複数本の経糸を間隔を開けて掛けて保持できる経糸保持部12,22と、上記芯糸または上記経糸を固定保持できる糸固定部13,23と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、手芸作品作成具に関し、例えば、フレンドシップ・ブレスレットと呼ばれるブレスレットのような、紐状、あるいはベルト状の手芸作品を作成するのに有用な手芸作品作成具に関する。
フレンドシップ・ブレスレットの作成においては、芯糸に対してカラフルな装飾糸で「結び」と呼ばれる技法を施して紐状の部分を形成したり、複数本の経糸に対して装飾糸で「織り」あるいは「ラダーワーク」と呼ばれる技法を施してベルト状の部分を形成したりする。
特許文献1には、複数の糸を束ねた芯糸を2点間に張設保持し、芯糸に対して「結び」などの技法を施しやすいように構成されたアクセサリー作成具が提案されている。
ところで、「織り」や「ラダーワーク」と呼ばれる技法によりベルト状の部分を形成するには、複数本の経糸を横方向に間隔を開けて並べるように張設する必要があるが、特許文献1に提案されたアクセサリー作成具では、複数本の糸を束ねた状態で張設保持するにすぎないため、「織り」や「ラダーワーク」と呼ばれる技法により手芸作品を作成することはできなかった。
米国特許第8397478号明細書
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、芯糸に対して「結び」と呼ばれる技法を施すことができることに加え、複数本の経糸に対して「織り」や「ラダーワーク」と呼ばれる技法を施すことができる手芸作品作成具を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本発明により提供される手芸作品作成具は、長手状に延びるベース部と、当該ベース部の両端部において上方に延びる第1起立部および第2起立部と、を備え、上記第1起立部および上記第2起立部は、それらを上記ベース部の長手軸に沿う方向に貫通し、芯糸を通して保持できる芯糸保持部と、それらの上縁に形成され、複数本の経糸を間隔を開けて掛けて保持できる経糸保持部と、上記芯糸または上記経糸を固定保持できる糸固定部と、を備えることを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記第1起立部および上記第2起立部は、上記ベース部の長手軸と直交する板状を呈しており、上記各芯糸保持部は、下方に向かうほど幅が狭くなる孔の形態を有しており、上記各経糸保持部は、複数の凹溝が並ぶ櫛歯状の形態を有している。
好ましい実施の形態では、上記各糸固定部は、上記各芯糸保持部よりも下方において、上記第1起立部および上記第2起立部に突出形成したねじ軸と、当該ねじ軸にねじ付けられるナット部材により構成されている。
好ましい実施の形態では、上記ベース部の長さを変更し、上記第1起立部と上記第2起立部の間隔を変更可能な間隔変更手段が設けられている。
好ましい実施の形態では、上記間隔変更手段は、上記第1起立部から延びる第1延出棒と、上記第2起立部から延びる第2延出棒とをそれらの長手軸に沿って位置をずらせて組み合わせ可能とすることにより構成されている。
上記構成の手芸作品作成具によれば、第1起立部および第2起立部に設けた各芯糸保持部に芯糸を通すとともに当該芯糸の端部を各糸固定部に固定することにより、芯糸を第1起立部と第2起立部間に張り渡すことができる。
また、上記孔構成の手芸作品作成具によれば、第1起立部および第2起立部に設けた各経糸保持部に複数本の経糸を間隔を開けて掛けるようにするとともに当該複数本の経糸の端部を各糸固定部に固定することにより、複数本の経糸を第1起立部と第2起立部間に張り渡すことができる。
これにより、上記構成の手芸作品作成具は、芯糸に対して「結び」と呼ばれる技法を施して紐状の手芸作品を作成することができることに加え、複数本の経糸に対して「織り」や「ラダーワーク」と呼ばれる技法を施してベルト状の手芸作品を作成することもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
本発明の一実施形態に係る手芸作品作成具の全体斜視図である。 図1に示す手芸作品作成具の側面図である。 図1に示す手芸作品作成具の正面図である。 図1に示す手芸作品作成具の平面図であり、一部断面で示す。 図4と同様の図であり、第1および第2起立部間の間隔を広げた状態を示す。 図1に示す手芸作品作成具で作成可能な手芸作品の略示図である。 図1に示す手芸作品作成具の使用方法説明図である。 図1に示す手芸作品作成具の使用方法説明図である。 図1に示す手芸作品作成具の変形例の側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態に係る手芸作品作成具A1を示す。この手芸作品作成具A1は、ブレスレットを作成するのに適した構成を備えており、長手状に延びるベース部3と、当該ベース部3の両端部において上方に延びる第1起立部1および第2起立部2を備える。本実施形態では、この手芸作品作成具A1は、第1部材100と第2部材200とを組み合わせて構成されている。
第1部材100は、第1起立部1と、当該第1起立部1の下部から一体的に延びる第1延出棒150とからなり、樹脂成型により形成されている。第2部材200は、第2起立部2と、当該第2起立部2の下部から一体的に延びる第2延出棒250とからなり、樹脂成型により形成されている。第1延出棒150および第2延出棒250は、上下方向に所定幅を有する板状を呈しており、これらを厚み方向に重ね合わせて連結することにより、上記ベース部3を形成している。第1延出棒150および第2延出棒250はそれらの長手軸に沿って位置をずらせて重ね合わせ可能となっており、所望のように位置をずらせた状態で相互に固定することにより、第1起立部1と第2起立部2間の間隔を変更することができる間隔変更手段300を構成しているが、これについては後述する。
第1起立部1および第2起立部2は、ベース部3(第1延出棒150および第2延出棒250)の長手軸と直交する板状を呈しており、本実施形態では、側面視において縦長矩形状をしている。第1起立部1および第2起立部2には、それぞれ、芯糸B1を厚み方向に通して保持する芯糸保持部11,21と(図7参照)、複数本の経糸B2を間隔を開けて掛けて保持できる経糸保持部12,22と、芯糸または経糸を固定保持できる糸固定部13,23とが設けられている(図8参照)。
本実施形態において、芯糸保持部11,21は、第1起立部1および第2起立部2を厚み方向に貫通する孔111,211の形態を有している。この孔111,211の下部は、下方に向かうほど幅が縮小していることが好ましく、本実施形態では、孔111,211は、図2に表れているように、逆三角形をしている。孔111,211は、本実施形態では、閉じた孔としてあるが、図9に参考的に示すように、孔111,211から第1起立部1および第2起立部2の側縁にいたるスリット112,212を設けてもよい。
本実施形態において、経糸保持部12,22は、第1起立部1および第2起立部2の上縁において、複数の凹部121,221が並ぶ櫛歯状の形態を有している。
本実施形態において、糸固定部13,23は、図1〜3に表れているように、各芯糸保持部11,21よりも下方において、第1起立部1および第2起立部2の外側に突出形成したねじ軸131,231と、当該ねじ軸131,231にねじ付けられるナット部材132.232とにより構成されている。本実施形態では、ねじ軸131,231は、第1起立部1および第2起立部2に内側から貫通させてねじ部を露出させたねじにより構成されている、ねじ軸131,231には、適宜ワッシャ133,233が設けられる。本実施形態において、この糸固定部13,23は、第1起立部1および第2起立部2において、各左右に2か所設けられている。
間隔変更手段300は、第1延出棒150および第2延出棒250に、長手方向に等間隔で3つの貫通穴151a,151b,151c,251a,251b,251cを設け、第1延出棒150の貫通穴151a,151b,151cと第2延出棒250の貫通穴251a,251b,251cのうち各2つの位置を合わせ、貫通穴151a,151b,151c,251a,251b,251cに連通挿した締結部材(252)で第1延出棒150と第2延出棒250を連結するように構成されている。本実施形態では、第1延出棒150と第2延出棒250の一方の貫通穴251a,251b,251cの入口部にナット252aを保持するナット保持部252を設け、第1延出棒150と第2延出棒250の他方の貫通穴151a,151b,151cに挿入した頭部付きねじ352をナット252aにねじ込むことにより、第1延出棒150と第2延出棒250とを締結するようにしている。
本実施形態では、図4に示すように、第1および第2延出棒150,250の各3つの貫通穴151a,151b,151c,251a,251b,251cの位置を合わせ、上記のようにして第1延出棒150と第2延出棒250を締結することにより、第1起立部1と第2起立部2を、比較的狭い第1の間隔に設定することができ、図5に示すように、第1および第2延出棒150,250の先端側の2つの貫通穴151b,151c,251b,251cの位置を合わせ、上記のようにして第1延出棒150と第2延出棒250を締結することにより、第1起立部1と第2起立部2を、比較的広い第2の間隔に設定することができる。
次に、上記構成の手芸作品作成具A1の使用方法について、ブレスレットWを作成する場合を例にとって説明する。
ブレスレットWは、図6に概略的に示すように、装飾的機能を発揮する主部W1と、当該主部W1の両端から延びる括り付け部W2とを有する。手芸作品作成具A1は、主部W1を種々の技法を施しつつ作成するのに好適である。
「結び」の技法を施して主部W1を作成する場合、図7に示すように、複数本の例えば刺繍糸を束ねた芯糸B1を、第1起立部1および第2起立部2の各芯糸保持部11,21に通し、芯糸B1の両端部を糸固定部13,23に固定することにより、第1起立部1と第2起立部2の間に芯糸B1が張設された状態を作る。芯糸B1の両端部の固定にあたっては、第1起立部1と第2起立部2の外面とナット部材132,232との間に当該芯糸B1の端部を挟むようにしてナット部材132,232を締め付ける。このとき、各芯糸保持部11,21は、逆三角形の孔111,211の形態を有しているので、芯糸B1を、複数本の糸が密集状に束ねられた状態とすることができ、「結び」の技法を施しやすくなる。
「結び」の技法は、カラフルな糸を使いながら、例えば「輪結び」、「タッチング結び」、「平結び」、「ねじり結び」など、公知の技法を施していけばよい。
主部W1が出来上がると、その両端の括り付け部W2は、「ロープ編み」、「三つ編み」、「四つ編み」などの公知の技法を施して作成し、こうして、ブレスレットWが出来上がる。
「織り」や「ラダーワーク」の技法を施して主部W1を作成する場合、図8に示すように、複数本の経糸B2を、第1起立部1および第2起立部2の各経糸保持部12,22に保持することにより、複数本の経糸B2が間隔をあけて第1起立部1と第2起立部2の間に張設された状態を作る。複数本の経糸B1の両端部の固定は、上記したのと同様にして、第1起立部1と第2起立部2の外面とナット部材132,232との間に当該経糸B2を束ねて挟むようにしてナット部材132,232を締め付ける。
「織り」の技法は、2〜7本の経糸B2を使い、図示しないシャトルに保持させたカラフルな糸を使いながら、このシャトルを経糸間に所定のように移動させて行う公知の技法を施していけばよい。
「ラダーワーク」の技法は、2本の経糸B1を使い、2本の経糸間を行き交わせた緯糸にビーズを保持させるなどという公知の技法を施していけばよい。
主部W1が出来上がると、その両端の括り付け部W2は、「ロープ編み」、「三つ編み」、「四つ編み」などの公知の技法を施して作成し、こうして、ブレスレットWが出来上がる。
もちろん、本発明は、上記した実施形態形に限定されることはなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
図9を参照してすでに説明したように、芯糸保持部11,21を形成する孔111,211をスリット112,212を介して第1起立部1および第2起立部2の側縁に開放させることにより、芯糸B1を第1起立部1および第2起立部1の側方から芯糸保持部11,21に装填することができるため、芯糸B1の張設操作がよりしやすくなる。
糸固定部13,23は、芯糸B1または経糸B2の端部を第1起立部1および第2起立部2に固定できる構成であれば、どのような構成であってもよい。
また、間隔変更手段300は、第1延出棒150と第2延出棒250をそれらの長手軸に沿って位置をずらせて組み合わせ可能とする構成であれば、どのような構成であってもよく、例えば、第1延出棒150と第2延出棒250とをそれらの長手軸に沿ってスライド可能に組合わせ、所望の相互スライド位置で両者を固定できるようにしてもよい。
A1 手芸作品作成具
B1 芯糸
B2 経糸
W ブレスレット
W1 主部
W2 括り付け部
1 第1起立部
2 第2起立部
11,21 芯糸保持部
111,211 孔
112、212 スリット
12,22 経糸保持部
121,221 凹部
13、23 糸固定部
131,231 ねじ軸
132,232 ナット部材
133,233 ワッシャ
3 ベース部
100 第1部材
150 第1延出棒
151a,151b,151c 貫通穴
200 第2部材
250 第2延出棒
251a,251b,251c 貫通穴
252 ナット保持部
252a ナット
300 間隔変更手段
352 頭部付きねじ

Claims (5)

  1. 長手状に延びるベース部と、当該ベース部の両端部において上方に延びる第1起立部および第2起立部と、を備え、
    上記第1起立部および上記第2起立部は、それらを上記ベース部の長手軸に沿う方向に貫通し、芯糸を通して保持できる芯糸保持部と、それらの上縁に形成され、複数本の経糸を間隔を開けて掛けて保持できる経糸保持部と、上記芯糸または上記経糸を固定保持できる糸固定部と、
    を備えることを特徴とする、手芸作品作成具。
  2. 上記第1起立部および上記第2起立部は、上記ベース部の長手軸と直交する板状を呈しており、上記各芯糸保持部は、下方に向かうほど幅が狭くなる孔の形態を有しており、上記各経糸保持部は、複数の凹溝が並ぶ櫛歯状の形態を有している、請求項1に記載の手芸作品作成具。
  3. 上記各糸固定部は、上記各芯糸保持部よりも下方において、上記第1起立部および上記第2起立部に突出形成したねじ軸と、当該ねじ軸にねじ付けられるナット部材により構成されている、請求項2に記載の手芸作品作成具。
  4. 上記ベース部の長さを変更し、上記第1起立部と上記第2起立部の間隔を変更可能な間隔変更手段が設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の手芸作品作成具。
  5. 上記間隔変更手段は、上記第1起立部から延びる第1延出棒と、上記第2起立部から延びる第2延出棒とをそれらの長手軸に沿って位置をずらせて組み合わせ可能とすることにより構成されている、請求項4に記載の手芸作品作成具。
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