JP2021145578A - 流体取扱装置および流体取扱方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャンバーに収容された液体の逆流を抑制することが可能な流体取扱装置、およびこれを用いた流体取扱方法を提供する。【解決手段】流体取扱装置は、壁面に第1開口部および第2開口部を有するチャンバーと、前記チャンバーの前記第1開口部に接続された第1流路と、前記チャンバーの前記第2開口部に接続された第2流路と、前記チャンバー内に移動可能に収容され、前記チャンバーから前記第1流路に向かう流体の流れが生じたときに、前記第1開口部側に移動し、前記第1開口部を塞ぐ可動弁体と、を有する。前記チャンバーは、前記可動弁体による前記第2開口部の閉塞を抑制するためのピラーを有し、前記可動弁体の底面の一部のみが、前記チャンバーの底面に接している。【選択図】図2
Description
本発明は、流体取扱装置および流体取扱方法に関する。
臨床検査や食物検査、環境検査等では、細胞や、タンパク質、核酸などの微量な被分析物の高精度な分析が要求されることがある。そこで例えば、マイクロ流路デバイスを用いて、遺伝子検査を行うこと等が提案されている(特許文献1)。
遺伝子検査では、ポリメラーゼ連鎖反応(以下、「PCR」とも称する)等が行われることがある。PCRでは、2本鎖DNAを1本鎖DNAに変性させる。その後、1本鎖DNAの特定の部位にのみ結合するプライマを用いて、1本鎖DNAの特定の領域に対応する2本鎖を生成する。そして、これらを繰り返すことで、特定の2本鎖DNAのみを増幅させる。このようなPCRでは、2本鎖DNAを1本鎖DNAに変性する際等に、DNAやプライマを含む溶液を加熱する必要がある。
ここで、例えば特許文献1に記載されているような、チャンバーと、これに接続された流路を有するマイクロ流路デバイスでは、PCRを行う際に、チャンバー内に収容した溶液が膨張し、逆流すること等がある。このような逆流が生じると、本来流体を流動させるべきでない流路に流体が流れ込んだり、流路を汚染したりする、という課題があった。また、流体取扱装置が複数のチャンバーを有する場合には、複数のチャンバー間で、コンタミネーション等が生じてしまうことも懸念される。
本発明は、チャンバーに収容された液体の逆流を抑制することが可能な流体取扱装置、およびこれを用いた流体取扱方法の提供を、その目的とする。
本発明は、以下の流体取扱装置を提供する。
壁面に第1開口部および第2開口部を有するチャンバーと、前記チャンバーの前記第1開口部に接続された第1流路と、前記チャンバーの前記第2開口部に接続された第2流路と、前記チャンバー内に移動可能に収容され、前記チャンバーから前記第1流路に向かう流体の流れが生じたときに、前記第1開口部側に移動し、前記第1開口部を塞ぐ可動弁体と、を有し、前記チャンバーは、前記可動弁体による前記第2開口部の閉塞を抑制するためのピラーを有し、前記可動弁体の底面の一部のみが、前記チャンバーの底面に接している、流体取扱装置。
壁面に第1開口部および第2開口部を有するチャンバーと、前記チャンバーの前記第1開口部に接続された第1流路と、前記チャンバーの前記第2開口部に接続された第2流路と、前記チャンバー内に移動可能に収容され、前記チャンバーから前記第1流路に向かう流体の流れが生じたときに、前記第1開口部側に移動し、前記第1開口部を塞ぐ可動弁体と、を有し、前記チャンバーは、前記可動弁体による前記第2開口部の閉塞を抑制するためのピラーを有し、前記可動弁体の底面の一部のみが、前記チャンバーの底面に接している、流体取扱装置。
本発明は、以下の流体取扱方法も提供する。
上記の流体取扱装置を用いた流体取扱方法であって、前記第1流路から前記チャンバー内に流体を導入する工程と、前記チャンバー内で前記流体を加熱する工程と、を有する、流体取扱方法。
上記の流体取扱装置を用いた流体取扱方法であって、前記第1流路から前記チャンバー内に流体を導入する工程と、前記チャンバー内で前記流体を加熱する工程と、を有する、流体取扱方法。
本発明の流体取扱装置によれば、チャンバーに収容された液体の逆流を抑制でき、流路の汚染等を抑制できる。
以下、本発明の流体取扱装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面に示されている寸法または寸法の比率は、説明をわかりやすくするため、実際の寸法または寸法の比率とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
本実施形態の流体取扱装置100の平面図を図1Aに示し、当該流体取扱装置100の底面図を図1Bに示し、図1AにおけるA−A線での断面図を図2Aに示す。図2Aに示すように、本実施形態の流体取扱装置100は、溝や凹部、貫通孔等を有する基板11と、当該基板11を覆うように貼り合わせられた平板状のフィルム12と、基板11およびフィルム12の間に配置された可動弁体13と、を有する。基板11および可動弁体13の平面図を図2Bに示す。本実施形態の流体取扱装置100は、例えばPCRを行う際に好適に用いることができる。ただし、当該流体取扱装置100は、PCR以外の他の用途に用いてもよい。
本実施形態の流体取扱装置100の平面図を図1Aに示し、当該流体取扱装置100の底面図を図1Bに示し、図1AにおけるA−A線での断面図を図2Aに示す。図2Aに示すように、本実施形態の流体取扱装置100は、溝や凹部、貫通孔等を有する基板11と、当該基板11を覆うように貼り合わせられた平板状のフィルム12と、基板11およびフィルム12の間に配置された可動弁体13と、を有する。基板11および可動弁体13の平面図を図2Bに示す。本実施形態の流体取扱装置100は、例えばPCRを行う際に好適に用いることができる。ただし、当該流体取扱装置100は、PCR以外の他の用途に用いてもよい。
本実施形態の流体取扱装置100は、流体を導入するための流体導入部131と、壁面に第1開口部111および第2開口部112を有するチャンバー110と、第1開口部111に接続された第1流路121と、第2開口部112に接続された第2流路122と、流体を排出するための流体排出部132と、を有する。また、チャンバー110から第1流路121側に向かう流体の流れが生じたときに、第1開口部111側に移動し、前記第1開口部111を塞ぐ可動弁体13をさらに有する。
ここで、図2Bに示すように、基板11には、流体導入部用貫通孔131a、第1流路用溝121a、チャンバー用凹部110a、第2流路用溝122a、流体排出部用貫通孔132aが形成されている。
流体取扱装置100のチャンバー110は、後述の第1流路121側から導入された流体を貯留したり、当該領域で流体を加熱したり、必要に応じて観察したりするための領域である。本実施形態では、基板11に形成されたチャンバー用凹部110aと、フィルム12とに囲まれた領域が、チャンバー110となる。本実施形態において、チャンバー用凹部110aは、略六角柱状の空間であるが、当該構造に限定されない。
本実施形態のチャンバー110は、後述の第1流路121と接続された第1開口部111と、後述の第2流路122と接続された第2開口部112と、を有する。また、その底面には、複数の凸部113を有する。さらに、第1開口部111と第2開口部112との間には、可動弁体13による第2開口部112の閉塞を抑制するためのピラー114を有する。
第1開口部111および第2開口部112が、本実施形態では平面視したときに略六角形のチャンバー110の対角線上に配置されているが、これらの位置は、当該位置に制限されない。ただし、後述のように、本実施形態の流体取扱装置100では、可動弁体13がチャンバー110内を摺動し、必要に応じて第1開口部111を塞ぐ。一方で、可動弁体13がチャンバー110内を摺動した際、第2開口部112を塞がないようにする必要がある。したがって、第1開口部111および第2開口部112は、互いに十分に離れた位置に配置されることが好ましい。
また、本実施形態では、第1開口部111が、後述の可動弁体13に対する弁座となる。そこで、第1開口部111は、可動弁体13の端部と密着可能な形状に形成されていることが好ましい。なお、第1開口部111には、可動弁体13と第1開口部111との密着性を高め、流体の第1流路121側への侵入を抑制するための凹凸等が形成されていてもよい。またさらに、可動弁体13を密着させやすくするための弾性体等が配置されていてもよい。一方、第2開口部112は、流体を滞りなく第2流路122側に流動させることが可能であれば、その形状は特に制限されない。
複数の直線状の凸部113は、チャンバー110(基板11のチャンバー用凹部110a)の底面に、第1開口部111と第2開口部112とをつなぐ直線に対して略垂直に配置されている。当該凸部113は、後述の可動弁体13の底面(可動弁体13のチャンバー110の底面に対向する面)と、チャンバー110との接触面積を低減するための構造である。
各凸部113の形状は、その天面上を、可動弁体13が摺動可能であって、流体をチャンバー110の第1開口部111側から第2開口部112側に流動させる際に、流体の流動を阻害しない形状であれば特に制限されない。本実施形態では、図1AのA−A線での断面における、凸部113の形状が、略矩形状である。ただし、凸部113の当該断面形状は特に制限されず、台形状や半円状等であってもよい。
また、各凸部113の幅は、可動弁体13のチャンバー110の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13の底面の一部のみが、チャンバー110の底面、すなわち凸部113の天面と接触する。したがって、可動弁体13と凸部113の天面とが密着し難く、チャンバー110内を容易に摺動しやすくなる。
一方、隣り合う凸部113どうしの隙間の最大値は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が、チャンバー110内を摺動する際に、凸部113どうしの隙間に嵌まり難くなり、可動弁体13の摺動が阻害され難くなる。
ここで、本実施形態では、各凸部113の高さと、可動弁体13の厚みとの合計が、チャンバー110の底面からフィルム12までの距離と略同じである。各凸部113が当該高さを有すると、可動弁体13および凸部113によって、第1流路121側に流動する流体を確実に堰き止めることができる。
なお、本実施形態では、可動弁体13が摺動する領域のみ、すなわちピラー114より第1開口部111側の領域のみに凸部113が配置されている。ただし、チャンバー110全体に凸部113が配置されていてもよい。
一方、ピラー114は、後述の可動弁体13が、チャンバー110の第2開口部112を塞がないようにするための構造である。当該ピラー114は、チャンバー110側から第2開口部112側への流体の流動を阻害しない位置であって、可動弁体13の第1開口部111側での摺動を阻害しない位置であれば、その形成位置は特に制限されない。ピラー114は、その端部と、当該端部に最も近いチャンバー110の内壁との距離が、可動弁体13の最小幅(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さくなるように配置される。
本実施形態では、ピラー114を1つのみ配置しているが、第2開口部112を囲むように、ピラー114を複数配置してもよい。また、本実施形態では、ピラー114の高さを、チャンバー110の深さ(チャンバー110の底面からフィルム12表面までの距離)と略同等にしている。ただし、可動弁体13の第2開口部112側への移動を抑制可能であれば、その高さは制限されない。
また、本実施形態では、ピラー114の形状を円柱状としている。ただし、ピラー114の形状は特に制限されず、角柱状であってもよく、円錐台状や、角錐台状等、任意の形状であってもよい。さらに、その幅は、ピラー114の配置位置等に応じて適宜選択される。
一方、流体取扱装置100の第1流路121は、一端が上述のチャンバー110の第1開口部111に接続され、他端が流体導入部131(流体導入部用貫通孔131a)に接続された流路である。本実施形態では、基板11に配置された第1流路用溝121aと、フィルム12と、に囲まれた領域が第1流路121となる。第1流路121(第1流路用溝121a)の幅や深さは、流体導入部131から導入された流体をチャンバー110側に流動させることが可能であれば、特に制限されない。本実施形態では、後述の可動弁体13によって、第1流路121とチャンバー110との接続部である第1開口部111を確実に塞ぐため、第1流路121のチャンバー110側の端部の深さを、可動弁体13の厚みと略同等としている。また、第1流路121のチャンバー110側の端部の幅は、可動弁体13の最小幅(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さくしている。
なお、本実施形態では、第1流路121の深さを、流体導入部131側からチャンバー110側にかけて一定としているが、第1流路121の深さは、断続的または連続的に変化していてもよい。さらに、第1流路121の断面形状は特に制限されず、本実施形態では、矩形状であるが、半円状や円形状等であってもよい。本明細書において「流路の断面」とは、流路の流れ方向に直交する向きの断面を意味する。
また、流体導入部131は、流体取扱装置100内に流体を導入するための構造である。基板11に配置された流体導入部用貫通孔131aと、フィルム12とに囲まれた領域が、流体導入部131となる。本実施形態において、流体導入部用貫通孔131aは、基板11に設けられた円柱状の貫通孔であるが、当該形状に制限されず、例えばチューブやシリンジ等と接続するための構造等を有していてもよい。また、流体導入部131(流体導入部用貫通孔131a)の開口径は流体を導入可能であれば特に制限されない。
第2流路122は、一端がチャンバー110の第2開口部112に接続され、他端が流体排出部132(流体排出部用貫通孔132a)に接続された流路である。本実施形態では、基板11に配置された第2流路用溝122aと、フィルム12と、に囲まれた領域が第2流路122となる。第2流路122の幅や深さは、チャンバー110から排出される流体を流体排出部132側に排出可能であれば、特に制限されない。本実施形態では、第2流路122の深さが第1流路121の深さより深いが、第2流路122の深さは、第1流路121の深さと同一であってもよく、第1流路121の深さより浅くてもよい。また、第2流路122の深さは、本実施形態では一定であるが、連続的または断続的に変化していてもよい。さらに、本実施形態では、第2流路122の断面形状が矩形状であるが、半円状や円形状等であってもよい。
流体排出部132は、流体取扱装置100内から流体を排出するための構造である。基板11に配置された流体排出部用貫通孔132aと、フィルム12とに囲まれた領域が、流体排出部132となる。本実施形態において、流体排出部用貫通孔132aは、基板11に設けられた円柱状の貫通孔であるが、当該形状に制限されず、例えばチューブやシリンジ等と接続するための構造等を有していてもよい。また、流体排出部132(流体排出部用貫通孔132a)の開口径は流体を排出可能であれば特に制限されない。
一方、可動弁体13は、チャンバー110内に収容され、流体の流れに沿ってチャンバー110内を摺動する部材である。可動弁体13の形状は特に制限されず、本実施形態では、円柱状である。ただし、可動弁体13の形状は、その側面が第1流路121の開口端(第1開口部111)と隙間なく密着可能であれば特に制限されず、例えば楕円柱状や角柱状等であってもよい。ただし、チャンバー110内で可動弁体13が回転したりしても、確実に第1開口部111を塞ぐことができるとの観点で、平面視形状が円形であることが好ましい。
また、本実施形態における、可動弁体13の厚みは、チャンバー110内の凸部113の天面からフィルム12表面までの距離と略同じである。これにより、可動弁体13が第1開口部111側に移動したとき、可動弁体13および凸部113によって、第1開口部111やチャンバー110の第1開口部111側の領域を隙間なく塞ぐことができる。なお、可動弁体13を平面視したときの大きさ(本実施形態では直径)は、チャンバー110の幅や第1開口部111の幅、チャンバー110内の凸部113の幅等に合わせて適宜選択される。
なお、本実施形態では、可動弁体13の天面および底面が平面状である。ただし、可動弁体13の底面や天面が、必要に応じて凹凸を有してもよい。可動弁体13の底面や天面が凹凸を有すると、可動弁体13とチャンバー110の底面(本実施形態では凸部113の天面)との接触面積、もしくは可動弁体13とチャンバー110の天面(フィルム12)との接触面積が小さくなり、可動弁体13がさらに摺動しやすくなる。
ここで、上述の基板11やフィルム12、可動弁体13の材料は特に制限されないが、本実施形態では、いずれも樹脂で構成されている。基板11を構成する樹脂は、PCR時の加熱や冷却に耐えることが可能であり、かつ熱膨張や熱収縮の少ない樹脂であることが好ましい。このような樹脂の例には、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリカーボネート;ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル;ポリエチレン、ポリプロピレン、およびシクロオレフィン樹脂等のポリオレフィン;ポリエーテル;ポリスチレン;シリコーン樹脂;ならびに各種エラストマー等の樹脂材料が含まれる。なお、上記基板11は、例えば射出成形等により成形することができる。ただし、基板11のチャンバー110内の凸部113や、ピラー114は、別途作製し、これをチャンバー110内に接合してもよい。
また、基板11は、光透過性を有していてもよく、光透過性を有さなくてもよい。例えば、流体を流体取扱装置100の底面側(すなわち、フィルム12とは反対側)から観察する場合には、光透過性を有する材料を、基板11の材料として選択することが好ましい。
一方、フィルム12は、基板11の溝や凹部を覆うことが可能であればよい。なお、本実施形態の流体取扱装置100では、基板11の一方の面を全てフィルム12が覆っているが、フィルム12は基板11の一部の領域のみを覆っていてもよい。
また、本実施形態では、フィルム12が、基板11を覆う平坦な膜であるが、フィルム12は、本実施形態の目的および効果を損なわない範囲において、凹凸を有するフィルムであってもよい。
フィルム12は、流体取扱装置100内に導入する流体によって侵食されない材料からなる膜であればよく、その厚み等は適宜選択される。フィルム12を構成する材料の例には、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリカーボネート;ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル;ポリエチレン、ポリプロピレン、およびシクロオレフィン樹脂等のポリオレフィン;ポリエーテル;ポリスチレン;シリコーン樹脂;ならびに各種エラストマー等の樹脂材料等が含まれる。
また、フィルム12は、光透過性を有していてもよく、有さなくてもよい。例えば、流体をフィルム12側から観察する場合には、フィルム12が光透過性を有する材料を選択することが好ましい。ただし、流体を流体取扱装置100の底面側から観察する場合や、流体の観察を行わない場合等には、フィルム12が光透過性を有していなくてもよい。
上記基板11およびフィルム12は、公知の方法で接合すればよく、例えば接着剤等によって接着してもよく、熱融着等によって接合してもよい。
一方、上記可動弁体13は、基板11やフィルム12と異なる材料で構成されていることが好ましい。可動弁体13と、基板11やフィルム12との親和性が高いと、可動弁体13が基板11やフィルム12と密着してしまい、チャンバー110内を摺動し難くなることがある。
可動弁体13の材料の例には、水との接触角が高い材料等が含まれ、その例には、テフロン(登録商標)、ポリアセタール、シクロオレフィン系ポリマー(COP)、シクロオレフィン共重合体ポリマー(COC)、およびポリプロピレン等が含まれる。なお、可動弁体13は、チャンバー内で液体の加熱温度等に耐え得る耐熱性を有することが好ましい。
なお、上記基板11とフィルム12とを接合する前に、可動弁体13を基板11のチャンバー用凹部110a内に配置し、基板11とフィルム12とを接合することで、上述の流体取扱装置100を製造できる。
(流体取扱方法)
次に、上述の流体取扱装置100を用いた流体取扱方法について、以下説明する。当該流体取扱方法では、流体導入部131から流体を導入し、第1流路121を介してチャンバー110内に流体を収容させる。
次に、上述の流体取扱装置100を用いた流体取扱方法について、以下説明する。当該流体取扱方法では、流体導入部131から流体を導入し、第1流路121を介してチャンバー110内に流体を収容させる。
流体取扱装置100に導入する流体は、流動性を有していれば特に制限されず、気体であってもよいが、液体や、固体を溶媒に分散または溶解させた溶液等であることが好ましい。流体は、例えば細胞、タンパク質、または核酸等を含む液体であってもよい。
なお、流体を流体導入部131に導入する際、圧力等をかけて流体を導入してもよく、流体排出部132側から吸引しながら流体を導入してもよい。そして、チャンバー110内で、必要に応じて流体を加熱したりする。また、チャンバー110内で流体の観察等を行ってもよい。チャンバー110内で必要な処理を行った後(例えば加熱後)、第2流路122および流体排出部132を介して、流体を取り出してもよい。このとき、流体排出部132側から吸引してもよく、流体導入部131側から圧力をかけてもよい。
(効果)
上記流体取扱方法において、流体をチャンバー110に収容した状態で、加熱を行ったりすると、流体が膨張したり揮発したりすることがある。そして、チャンバー110側から第1流路121に向かう流体の流れが生じることがある。しかしながら、本実施形態では、チャンバー110側から第1流路121に向かう流体に押圧されて可動弁体13が第1開口部111側に移動し、第1開口部111を塞ぐ。またこのとき、可動弁体13の底面の一部のみが、チャンバー110の底面(本実施形態では凸部113の天面)に接している。したがって、可動弁体13がチャンバー110内を摺動しやすく、チャンバー110内の流体の流動方向に応じて素早く移動する。その結果、流体がチャンバー110側から第1流路121側に流れ込むことを確実に防止することができる。
上記流体取扱方法において、流体をチャンバー110に収容した状態で、加熱を行ったりすると、流体が膨張したり揮発したりすることがある。そして、チャンバー110側から第1流路121に向かう流体の流れが生じることがある。しかしながら、本実施形態では、チャンバー110側から第1流路121に向かう流体に押圧されて可動弁体13が第1開口部111側に移動し、第1開口部111を塞ぐ。またこのとき、可動弁体13の底面の一部のみが、チャンバー110の底面(本実施形態では凸部113の天面)に接している。したがって、可動弁体13がチャンバー110内を摺動しやすく、チャンバー110内の流体の流動方向に応じて素早く移動する。その結果、流体がチャンバー110側から第1流路121側に流れ込むことを確実に防止することができる。
(変形例)
上述の第1の実施形態では、チャンバー110内で、流体の加熱や各種処理を行うとしたが、流体取扱装置100は、流体を収容し、所望の処理を行うための処理部等を、第2流路122と流体排出部132との間にさらに有していてもよい。
上述の第1の実施形態では、チャンバー110内で、流体の加熱や各種処理を行うとしたが、流体取扱装置100は、流体を収容し、所望の処理を行うための処理部等を、第2流路122と流体排出部132との間にさらに有していてもよい。
また、上述の流体取扱装置100では、第1流路121に1つのチャンバー110のみが接続されていたが、第1流路121に複数のチャンバー110が接続されていてもよい。この場合、隣り合うチャンバー110間でのコンタミネーションを抑制できる。
さらに、上述の流体取扱装置100では、チャンバー110の第1開口部111と第2開口部112とをつなぐ直線に対して、略垂直に延在する複数の凸部113を有していた。ただし、チャンバー110内に配置される凸部113の形状は、当該形状に制限されない。
上述の流体取扱装置100の変形例に係る基板21の平面図を図3示す。当該基板21は、凸部213の形状以外は、上述の基板11と同様である。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
当該基板21のチャンバー用凹部210aには、複数の直方体状の凸部213が配置されている。当該凸部213の天面は、平板上である。ただし、凸部213の天面は平板状に制限されず、例えば曲面であってもよい。
また、当該凸部213を平面視したときの幅や長さは、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さく設定される。これにより、可動弁体13が凸部213の天面上を摺動しやすくなる。さらに、凸部213どうしの隙間の最大値は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が、凸部213どうしの隙間に嵌まり難くなる。さらに、凸部213の高さと、可動弁体13の厚みとの合計が、チャンバー用凹部210aの深さと略同じであることが好ましい。
上述の流体取扱装置100のさらなる変形例に係る基板31の平面図を図4に示す。当該基板31は、凸部313の形状以外は、上述の基板11と同様である。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
当該基板31のチャンバー用凹部310aには、複数の屈曲したライン状の凸部313が配置されている。当該ライン状の凸部313の天面は、平板状である。ただし、凸部313の天面は平板状に制限されず、曲面であってもよい。
また、当該凸部313を平面視したときの各ライン(凸部313)の幅は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が凸部313の天面上を摺動しやすくなる。さらに、ライン状の凸部313どうしの隙間の最大値は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が、凸部313どうしの隙間に嵌まり難くなる。さらに凸部313の高さと、可動弁体13の厚みとの合計が、チャンバー用凹部310aの深さと略同じであることが好ましい。
上述の流体取扱装置100のさらなる変形例に係る基板41の平面図を図5に示す。当該基板41は、凸部413の形状以外は、上述の基板11と同様である。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
当該基板41のチャンバー用凹部410aには、第1開口部111側からピラー114側に向かってライン状に分岐した構造の凸部413が配置されている。当該凸部413の天面は平板状であるが、曲面であってもよい。
また、分岐した凸部413の各ラインの幅は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が凸部413の天面上を摺動しやすくなる。さらに、分岐したライン状の凸部413どうしの隙間の最大値は、可動弁体13の底面の最小径(本実施形態では、円柱状の可動弁体13の直径)より小さいことが好ましい。これにより、可動弁体13が、凸部413どうしの隙間に嵌まり難くなる。さらに凸部413の高さと、可動弁体13の厚みとの合計が、チャンバー用凹部410aの深さと略同じであることが好ましい。
なお、図示しないが、上述の実施形態や、上記変形例に係る凸部と同様の凸部が、フィルム12の基板11と面する側の表面に形成されていてもよい。また、当該凸部は、チャンバー110の底面およびフィルム12の表面の両方に配置されていてもよい。これらの場合も、可動弁体13がチャンバー内を摺動しやすくなる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の流体取扱装置500の断面図を図6Aに示し、当該流体取扱装置500における基板51および可動弁体53の平面図を図6Bに示す。
本発明の第2の実施形態の流体取扱装置500の断面図を図6Aに示し、当該流体取扱装置500における基板51および可動弁体53の平面図を図6Bに示す。
図6Aに示すように、本実施形態の流体取扱装置500は、溝や凹部、貫通孔等を有する基板51と、当該基板51を覆うように貼り合わせられた平板状のフィルム12と、基板51およびフィルム12の間に配置された可動弁体53と、を有する。当該流体取扱装置500は、チャンバー510(基板51のチャンバー用凹部510a)の構造および可動弁体53の構造以外については、上述の第1の実施形態と同様である。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の流体取扱装置500では、基板51に配置されたチャンバー用凹部510aと、フィルム12とに囲まれた領域が、チャンバー510となる。本実施形態のチャンバー510は、第1流路121と接続された第1開口部111と、第2流路122と接続された第2開口部112と、を有する。また、当該第1開口部111と第2開口部112との間には、可動弁体53による第2開口部112の閉塞を抑制するためのピラー114が配置されている。本実施形態のチャンバー510は、チャンバー用凹部510aの底面が平滑である、つまり、底面に上述の凸部113を有さない以外は、第1の実施形態のチャンバー110と同様である。
一方、可動弁体53は、チャンバー510内に収容され、流体の流れに沿ってチャンバー510内を摺動する部材である。本実施形態の可動弁体53は、略円柱状の中間層と、当該中間層よりフィルム12側に配置された、中間層と同心円かつ円環状の第1円環層と、当該中間層よりチャンバー510に配置された、中間層と同心円かつ円環状の第2円環層と、を有する。
当該可動弁体53が、第2円環層を有することから、可動弁体53底面の一部のみが、チャンバー510の底面に接触する。一方、可動弁体53が、第1円環層を有することから、可動弁体53の天面の一部のみが、チャンバー510の天面(フィルム12)に接触する。したがって、可動弁体53がチャンバー510内を容易に摺動しやすい。
なお、本実施形態では、可動弁体53の厚み(第1円環層から第2円環層までの厚み)が、チャンバー510の深さと略同等である。また、中間層と第1円環層との厚みが、第1流路121の深さと略同等である。そして、第1円環層を平面視したときの直径より第2円環層を平面視したときの直径が小さく設定されている。したがって、チャンバー110側から第1流路121側に向かう流体の流れが生じたときに、可動弁体53の中間層および第1円環層の一部が、第1開口部111および第1流路121内に嵌まって、第1開口部111を確実に塞ぐことができる。なお、可動弁体53の第1円環層や中間層、第2円環層を平面視したときの直径は、それぞれチャンバー110の幅や第1開口部111の幅等に合わせて適宜選択される。
なお、本実施形態の基板51、フィルム12、および可動弁体53は、上述の第1の実施形態の基板11、フィルム12、および可動弁体と同様の材料から構成され、またその製造方法も同様である。
(流体取扱方法)
本実施形態の流体取扱装置500を用いた流体取扱方法について、以下説明する。当該流体取扱方法では、流体導入部131から流体を導入し、第1流路121を介してチャンバー510内に流体を収容させる。流体取扱装置100に導入する流体は、流動性を有していれば特に制限されず、第1の実施形態と同様とすることができる。
本実施形態の流体取扱装置500を用いた流体取扱方法について、以下説明する。当該流体取扱方法では、流体導入部131から流体を導入し、第1流路121を介してチャンバー510内に流体を収容させる。流体取扱装置100に導入する流体は、流動性を有していれば特に制限されず、第1の実施形態と同様とすることができる。
また、流体を流体導入部131に導入する際、圧力等をかけて流体を導入してもよく、流体排出部132側から吸引しながら流体を導入してもよい。そして、チャンバー510内で、必要に応じて流体を加熱したりする。また、チャンバー510内で流体の観察等を行ってもよい。チャンバー510内で必要な処理を行った後、第2流路122および流体排出部132を介して、流体を取り出してもよい。このとき、流体排出部132側から吸引してもよく、流体導入部131側から圧力をかけてもよい。
(効果)
上記流体取扱装置500においても、流体をチャンバー510に収容した状態で、加熱を行ったりすると、流体が膨張したり揮発したりすることがある。そして、チャンバー510側から第1流路121に向かう流体の流れが生じることがある。しかしながら、本実施形態でも、チャンバー510側から第1流路121に向かう流体に押圧されて可動弁体53が第1開口部111側に移動し、第1開口部111を塞ぐ。またこのとき、可動弁体53の底面の一部のみ(第2円環層の底面のみ)が、チャンバー110の底面に接しており、可動弁体53の天面の一部のみ(第1円環層の天面のみ)が、フィルム12に接している。したがって、可動弁体53がチャンバー510内を摺動しやすく、チャンバー510内の流体の流動方向に応じて素早く移動する。その結果、流体がチャンバー510側から第1流路121側に流れ込むことを確実に防止することができる。
上記流体取扱装置500においても、流体をチャンバー510に収容した状態で、加熱を行ったりすると、流体が膨張したり揮発したりすることがある。そして、チャンバー510側から第1流路121に向かう流体の流れが生じることがある。しかしながら、本実施形態でも、チャンバー510側から第1流路121に向かう流体に押圧されて可動弁体53が第1開口部111側に移動し、第1開口部111を塞ぐ。またこのとき、可動弁体53の底面の一部のみ(第2円環層の底面のみ)が、チャンバー110の底面に接しており、可動弁体53の天面の一部のみ(第1円環層の天面のみ)が、フィルム12に接している。したがって、可動弁体53がチャンバー510内を摺動しやすく、チャンバー510内の流体の流動方向に応じて素早く移動する。その結果、流体がチャンバー510側から第1流路121側に流れ込むことを確実に防止することができる。
(変形例)
上述の第2の実施形態では、チャンバー510内で、流体の加熱や各種処理を行うとしたが、流体取扱装置500は、流体を収容し、所望の処理を行うための処理部等を、第2流路122と流体排出部132との間にさらに有していてもよい。
上述の第2の実施形態では、チャンバー510内で、流体の加熱や各種処理を行うとしたが、流体取扱装置500は、流体を収容し、所望の処理を行うための処理部等を、第2流路122と流体排出部132との間にさらに有していてもよい。
また、上述の流体取扱装置500では、第1流路121に1つのチャンバー510のみが接続されていたが、第1流路121に複数のチャンバー510が接続されていてもよい。この場合、隣り合うチャンバー510間でのコンタミネーションを抑制できる。
さらに、上述の可動弁体53は、第1円環層、中間層、第2円環層の三層構造であったが、第1円環層及び中間層のみ、中間層および第2円環層のみ、第1円環層および第円環層のみの2層構造等であってもよく、さらに、本実施形態の目的および効果を損なわない範囲で、他の層が積層されていてもよい。
本発明の流体取扱方法、取扱装置、および流体取扱システムは、例えば、臨床検査や食物検査、環境検査等に適用可能である。
100、500 流体取扱装置
11、21、31、41、51 基板
12 フィルム
13、53 可動弁体
110、510 チャンバー
110a、210a、310a、410a、510a チャンバー用凹部
111 第1開口部
112 第2開口部
113、213、313、413 凸部
114 ピラー
121 第1流路
121a 第1流路用溝
122 第2流路
122a 第2流路用溝
131 流体導入部
131a 流体導入部用貫通孔
132 流体排出部
132a 流体排出部用貫通孔
11、21、31、41、51 基板
12 フィルム
13、53 可動弁体
110、510 チャンバー
110a、210a、310a、410a、510a チャンバー用凹部
111 第1開口部
112 第2開口部
113、213、313、413 凸部
114 ピラー
121 第1流路
121a 第1流路用溝
122 第2流路
122a 第2流路用溝
131 流体導入部
131a 流体導入部用貫通孔
132 流体排出部
132a 流体排出部用貫通孔
Claims (4)
- 壁面に第1開口部および第2開口部を有するチャンバーと、
前記チャンバーの前記第1開口部に接続された第1流路と、
前記チャンバーの前記第2開口部に接続された第2流路と、
前記チャンバー内に移動可能に収容され、前記チャンバーから前記第1流路に向かう流体の流れが生じたときに、前記第1開口部側に移動し、前記第1開口部を塞ぐ可動弁体と、
を有し、
前記チャンバーは、前記可動弁体による前記第2開口部の閉塞を抑制するためのピラーを有し、
前記可動弁体の底面の一部のみが、前記チャンバーの底面に接している、
流体取扱装置。 - 前記チャンバーの底面が凸部を有し、前記可動弁体が前記凸部の天面上を摺動する、
請求項1に記載の流体取扱装置。 - 前記可動弁体の底面が凹部または凸部を有する、
請求項1または2に記載の流体取扱装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体取扱装置を用いた流体取扱方法であって、
前記第1流路から前記チャンバー内に流体を導入する工程と、
前記チャンバー内で前記流体を加熱する工程と、
を有する、
流体取扱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020046471A JP2021145578A (ja) | 2020-03-17 | 2020-03-17 | 流体取扱装置および流体取扱方法 |
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ID=77847713
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JP (1) | JP2021145578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022097644A1 (ja) | 2020-11-05 | 2022-05-12 | 国立大学法人岩手大学 | 反応性付与化合物、反応性付与化合物の製造方法、および積層体 |
-
2020
- 2020-03-17 JP JP2020046471A patent/JP2021145578A/ja active Pending
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WO2022097644A1 (ja) | 2020-11-05 | 2022-05-12 | 国立大学法人岩手大学 | 反応性付与化合物、反応性付与化合物の製造方法、および積層体 |
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