JP2021143926A - 絶縁劣化診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧回転機の部分放電による絶縁劣化の具体的な進行状況をオンライン診断する。【解決手段】絶縁劣化診断装置20は、高圧回転機である多相型の発電機10の絶縁劣化の状況を診断する。絶縁劣化診断装置20において、ガス測定部21は、発電機10の各相から順次に供された複数種のガス(例えば、オゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水蒸気、水素または硝酸のいずれか)の濃度を測定する。そして、診断部22は、前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記絶縁劣化の状況を診断する。【選択図】図1

Description

本発明は、高圧回転機の絶縁劣化を診断するための技術に関する。
近年、高圧回転機の固定子コイルから発生する部分放電を検出して固定子コイルの絶縁劣化の兆候を診断するための技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2002−267712号公報 特開2012−007924号公報 特開2019−032184号公報
タービン用、水車用などの高圧回転機の絶縁劣化診断はオフライン(高圧回転機の停止中)で行ってきたが、容易に停止できないインフラ設備であるため、オンライン(高圧回転機の運転中)でも回転機の異常を検知できる手段の実現が望まれている。
また、高圧回転機は部分放電を許容する絶縁システムのため、部分放電による直接的な地絡や短絡事故以外にも部分放電に起因して発生する腐食性ガスが原因となる回転機内構造物損傷に伴う事故も存在する。したがって、部分放電の発生状況がどのように推移しているかを診断する技術と、部分放電によって発生した腐食性ガスの発生状況がどのように推移していくかを診断する技術が同時に必要となる。
特許文献1〜3に例示される従来の診断技術は、オンラインでも部分放電に因る絶縁劣化の診断が行えるが、部分放電による絶縁劣化の具体的な進行状況を診断できない。
本発明は、以上の事情を鑑み、高圧回転機の部分放電による絶縁劣化の具体的な進行状況をオンライン診断することを課題とする。
そこで、本発明の一態様は、高圧回転機の絶縁劣化診断装置であって、前記高圧回転機から供されたガスの濃度を測定するガス測定部と、前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記高圧回転機の絶縁劣化の状況を診断する診断部とを備える。
本発明の一態様は、高圧回転機の絶縁劣化診断方法であって、前記高圧回転機から供されたガスの濃度を測定する過程と、前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記高圧回転機の絶縁劣化の状況を診断する過程とを有する。
本発明の一態様は、前記絶縁劣化診断装置及び前記絶縁劣化方法において、前記高圧回転機は、多相型であり、前記ガス測定部及び前記測定の過程は、前記高圧回転機の各相から順次に供された複数種のガスの濃度を測定し、前記診断部及び前記診断の過程は、前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記絶縁劣化の状況を診断する。
本発明の一態様は、前記絶縁劣化診断装置及び前記絶縁診断方法において、前記複数種のガスは、オゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水蒸気、水素または硝酸のいずれかである。
本発明の一態様は、前記絶縁劣化診断装置及び前記絶縁診断方法において、前記診断部及び前記診断の過程は、前記診断に基づく警報を出力する。
本発明の一態様は、前記絶縁劣化診断装置及び前記絶縁診断方法において、前記ガスは、前記高圧回転機の固定子の対地電圧が最大のコイルから供される。
以上の本発明によれば、高圧回転機の部分放電による絶縁劣化の具体的な進行状況をオンライン診断できる。
本発明の一態様である絶縁劣化診断装置のブロック構成図。 (a)は前記絶縁劣化診断装置に供される高圧回転機の固定子におけるガスの採取箇所を説明した固定子の結線図、(b)は当該ガスの採取箇所付近のスロット内断面図。 前記絶縁劣化診断装置のバルブ開閉動作のタイムチャート。 前記高圧回転機のモデルで検出された初期時と所定時期のガス種の濃度を対比したグラフ。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に例示された本発明の一態様としての絶縁劣化診断装置20は、多相型の高圧回転機の一態様である発電機10の絶縁劣化の進行状況をオンライン診断する。
[絶縁劣化診断装置20の態様例]
絶縁劣化診断装置20は、ガス測定部21、診断部22、出力表示部23、ポンプP、バルブV1〜Vn及びパージバルブVpを備える。
ガス測定部21は、発電機10の各相からバルブV1〜Vnを介して供された複数種のガスの濃度を測定する。前記ガスの測定には、電気化学式、赤外線式、レーザー励起式等に例示される周知のガス濃度測定方式が適用される。発電機10の部分放電発生部位でのガス反応による生成物は微量であるため、ガスセンサは1ppbの濃度を測定できるものが望ましいが、コスト面や汎用性を考慮して最低10ppbの濃度を測定できるものが適用される。前記ガスはポンプPの吸引力によりガス測定部21に供給される。前記ガスの供給量は発電機10までの距離と配管径、ガスの検出能力に依存するため、特に限定しない。尚、ガス測定部21を介したガスはポンプPにより発電機10の内部に返送されることにより、発電機10から外部への腐食系ガスの放出や拡散が防止される。
前記ガスとしては、発電機10の運用により発電機10の固定子の部分放電により発生するものが挙げられる。前記ガスのガス種としては、オゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水蒸気、水素または硝酸のいずれかが例示される。
以下、前記ガス種を監視することの技術的な意義について説明する。
(オゾン(O3))
スロット内の絶縁層表面に施されているコロナ放電防止層が剥離や消失するとスロット内で比較的大きな放電が起こると同時にオゾンが発生する。また、スロット端部の電界緩和層表面に導電性汚損物質が付着しても沿面放電などの異常放電が生じるとともにオゾンが発生する。したがって、オゾンの発生量は、コイルの異常判断に直接関わることの観点から必須なファクタとなる。
(アンモニア(NH3))
空気中の水分が部分放電によって電離するとアンモニアが生成される。このアンモニアはオゾンと共に結露水に溶解して亜硝酸イオンに変化した後、金属系構造物を腐食させる硝酸イオンへと変化していく。したがって、アンモニアの発生量は、金属系構造物の腐食状況を判断する観点から重要なファクタとなる。
(窒素酸化物(NOx))
乾燥状態で、かつオゾンが大量に発生していない状況下では放電により窒素と酸素とが電離し再結合することにより窒素酸化物が生成する。一般的には窒素酸化物は酸化反応の進行及び水分との反応により硝酸ガスが生成する。硝酸ガスは後述のように腐食等の弊害を生じさせる。したがって、窒素酸化物の発生量は、硝酸ガスの生成状況の指標となり、硝酸ガスに因る弊害を把握する観点から重要なファクタとなる。
(二酸化炭素(CO2))
固定子のコロナ放電防止層(例えば発電機10の固定子のスロット内の層)、電界緩和層(前記固定子のスロット外の層)に含まれるカーボンが部分放電によって酸化して二酸化炭素として放出される。そして、前記カーボンがなくなると、二酸化炭素の放出量が激減するが、コロナ放電防止層及び電界緩和層の抵抗率が増大して電界緩和の効果がなくなり、部分放電量も増大する。したがって、二酸化炭素の発生量は、コロナ放電防止層及び電界緩和層の劣化や消失状況を把握する観点から重要なファクタとなる。尚、部分放電によってレジン等の有機成分が酸化するが、カーボンの消失速度よりもはるかに遅い。
(水蒸気(H2O))
固定子コイルの表面で生じた部分放電により発電機10内の水蒸気(水)が電離する。また、部分放電によって水素、NOx、NH3の発生量が増える。水蒸気や水素は電離した窒素と再結合し、アンモニア(NH3だけでなくNとOHが結合したものも含む)が生成する。したがって、水蒸気量は上述のアンモニアに因る弊害を予測する観点から重要なファクタとなる。特に、密閉形において水蒸気量が初期よりも多くなった場合、外部からの湿気の混入や冷却水漏れなどの不具合が疑われる。
(水素(H2))
部分放電により水が電離し、さらに、この電離によりH原子同士が再結合して水素が生成する。発電機10の運転中の高温下で水素が生成すると例えば発電機10の固定子の金属組織に取り込まれ水素脆化を引き起こす引き金となる可能性が考えられる。したがって、水素の発生量は部分放電に因る弊害を把握する観点から重要なファクタとなる。
(硝酸(HNO3))
硝酸ガスは、窒素酸化物の酸化と水との反応により発生する。また、アンモニアとオゾンが水に溶け込んで生じた硝酸イオンの蒸発により硝酸ガスが発生する。いずれの場合も、発電機10の内部に硝酸ガスを充満させ、発電機10の固定子や回転子の金属成分を腐食させる。したがって、硝酸ガスの発生量は発電機10の性能を維持する観点から非常に重要なファクタとなる。
診断部22は、ガス測定部21で検出されたガスの濃度の初期値に対する変化に基づき発電機10の絶縁劣化の状況を診断する。さらに、この診断に基づく警報を出力する。
出力表示部23は、診断部22で得られた診断の結果や前記警報を出力表示させる。
バルブV1〜Vnは、初期時及び初期時から所定期間経過後の所定時刻に運転中の発電機10の各相で発生したガスを順次にガス測定部21に供給する。パージバルブVpは、バルブV1〜Vnが「開」となる直前に「開」となり、バルブV1〜Vnとガス測定部21との間の配管に滞留するガスをパージ(系外排出)する。前記ガスは図示省略の吸引ポンプにより吸引排出される。
特に、バルブV1,V2,V3は、発電機10の図2(a)に示された固定子11のU,V,W相の固定子コイル13において対地電圧が最大の第一コイルから各々供されたガスをガス測定部21に供給する。残りのバルブV4〜Vnは、発電機10の第一コイル以外の任意のコイルから供されたガスをガス測定部21に供給する。
ここで、前記第一コイルからガスを導入することの技術的な意義について説明する。
AC50Hz、相間電圧11kV、4ターンコイル×4直列の接続でサージの影響を無視した条件のもと対地絶縁した場合、図2(a)の固定子鉄心12に付帯された固定子コイル13の電圧は均等に分圧されるので、第一コイルの対地間電圧が最大となる。例えば、固定子コイル13において、VU-C=6.35kV、VU1-C=4.76kV、VU2-C=3.18kV、VU3-C=1.59kVとなる。
また、第一コイル内のターン間も均等に分圧されるので、1ターン目の対地間電圧が最大となる。例えば、同図(b)に示された4コイル直列接続のU相の第一コイルにおいて、VU-1=6.35kV、VU-2=5.95kV、VU-3=5.56kV、VU-4=5.16kVとなる。
以上のように発電機10の固定子コイル13において対地電圧が最大となる第一コイルの1ターン目の対地絶縁に大きな電気的負担がかかり絶縁破壊し易くなる。よって、少なくともバルブV1,V2,V3は固定子11のU,V,W相の第一コイル付近のガス採取箇所と連通する配管に備えられることが望ましいことがわかる。
バルブV1〜Vnは、図3に例示されたタイムチャートに基づき順次に開閉して前記各相からガスをガス測定部21に供給する。同図において、「開」はバルブV1〜Vnのいずれかが開であること、「閉」はバルブV1〜Vnのいずれかが閉であること、「P」はパージバルブVpが開であることを示す。バルブV1〜Vnは、一定時間毎に順次に開閉する。
一方、パージバルブVpは、バルブV1〜Vnが開となる直前に、「開」となり、バルブV1〜Vnとガス測定部21との間の配管の空気がリフレッシュされる。
[絶縁劣化診断装置20の動作例]
図1〜3を参照して絶縁劣化診断装置20の動作例について説明する。
S1:初期時のガス濃度の測定過程
初期時において、ガス測定部21は運転中の発電機10の各相からバルブV1〜Vnを介して順次導入したガスのオゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水蒸気、水素及び硝酸の濃度(ガス種の濃度)を測定する。
すなわち、図3のバルブV1が所定時間だけ「開」となる一方で、バルブV2〜Vn及びパージバルブVpが「閉」となる。このとき、発電機10の固定子11のU相の第一固定子コイル付近に滞留するガスがバルブV1を介してガス測定部21に供給される。ガス測定部21はガス種の濃度を測定する。前記ガス種の濃度の測定値は診断部22の記憶領域に保存される。その後、バルブV1が「閉」となる。
次いで、図3のバルブV2が「開」となる直前にパージバルブVpが所定時間だけ「開」となり、バルブV1〜Vnとガス測定部21との間の配管内の空気がパージされる。その後、バルブV2が所定時間だけ「開」となる一方でバルブV1,V3〜Vn及びパージバルブVpは「閉」となる。このとき、発電機10の固定子11のV相の第一コイル付近に滞留するガスがバルブV2を介してガス測定部21に供給される。このガス測定部21で検出されたガス種の濃度の測定値は診断部22の記憶領域に保存される。その後、バルブV2が「閉」となる。
次いで、図3のバルブV3が「開」となる直前にパージバルブVpが所定時間だけ「開」となり、バルブV1〜Vnとガス測定部21との間の配管内の空気がパージされる。その後、バルブV3が所定時間だけ「開」となる一方で、バルブV1,V2,V4〜Vn及びパージバルブVpは「閉」となる。このとき、発電機10の固定子11のW相の第一固定子コイル付近に滞留するガスがバルブV3を介してガス測定部21に供給される。このガス測定部21で検出されたガス種の濃度の測定値は診断部22の記憶領域に保存される。その後、バルブV3が「閉」となる。
その後、バルブV4〜VnがバルブV1〜V3と同様に順次開閉動作することにより発電機10における残りの各相のガス種の濃度がガス測定部21にて検出されて診断部22の記憶領域に保存される。
S2:所定時期のガス濃度の測定過程
所定時期の所定時刻において、初期時のガス濃度測定過程と同様に図3のタイムチャートに基づくバルブV1〜Vn、パージバルブVp及びガス測定部21の動作により運転中の発電機10の各相におけるガス種の濃度が検出される。そして、この検出された前記濃度の測定値も、診断部22の記憶領域に保存される。
S3:絶縁劣化の診断過程
診断部22は、前記所定時期における前記ガス種の濃度の測定値と前記初期時の測定値との比較により発電機10の絶縁劣化を診断する。そして、この診断の結果に基づく警報を出力する。具体的には、例えば図4のように前記所定時期に検出された前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき発電機10の絶縁劣化を診断する。すなわち、オゾン、アンモニア、二酸化炭素、水素ガスの発生量が初期値よりも増加する一方で窒素酸化物の発生量は減少していることを根拠に「コロナ防止層の剥離」や「熱劣化」が進行していると診断する。また、水蒸気量が発電機10の周囲環境よりも大きければ冷却水漏れや結露を生じていると診断する。さらに、この診断に基づく警報を出力する。
S4:診断結果の出力表示過程
出力表示部23は、診断部22により得られた診断の結果や前記警報を出力表示させる。前記結果や警告は例えば絶縁劣化診断装置20のモニタやユーザの端末に出力される。前記診断の結果は、例えば、図4に示したように初期時から所定期間経過後のガス種のガス濃度が初期値と比較されたグラフの態様で出力表示される。また、前記警報は、例えば、「コロナ防止層の剥離が生じているおそれがあります。」や「熱劣化の進行しているおそれがあります。」等の絶縁劣化の具体的な進行状況を知らせる警報が出力表示される。
[実施例]
発電機10のモデルで検出された初期時と所定時期のガス種の濃度を対比したグラフを図4に示した。便宜上、劣化を模擬した固定子の単体コイルを用い、ガスセンサとしてガステック社製のガス検知管を用いた。尚、ガス検知管の場合、製品として保障される規定吸引回数では10ppbの濃度で検知できないので、規定吸引回数の2〜3倍の回数で吸引して測定した。したがって、ガス濃度10ppm付近の値は参考値となる。
同図に示されたように、初期時はアンモニア、窒素酸化物及び二酸化炭素が観測される。その後、前記固定子のスロット内のコロナ放電防止層が剥離し、オゾンが発生し始めると窒素酸化物が観測されなくなる。また、水蒸気量が増加すると水素の発生量が増加する。このとき、前記スロット内の放電が大きくなり、二酸化炭素の発生量が僅かに増大したものと考えられる(約410〜550ppm)。
一方、熱劣化(温度加速:180℃、1000時間)が生じている場合、オゾンの発生量はコロナ放電防止層の剥離時のオゾン発生量と比べて若干低い傾向となっている。このときは、水蒸気量が少なかったことから、アンモニアが発生していないものと考えられる。
以上のように、絶縁劣化診断装置20によれば、発電機10等の高圧回転機の部分放電による絶縁劣化の具体的な進行状況をオンライン診断できる。特に、オゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水素及び硝酸等のガス種の発生量の初期値に対する変化に基づき高圧回転機の絶縁劣化の具体的な進行状況を概ね把握できる。そして、前記診断に基づく警報が出力されることにより、高圧回転機の経時劣化をユーザに喚起できる。
10…発電機、11…固定子、12…固定子鉄心、13…固定子コイル
20…絶縁劣化診断装置、21…ガス測定部、22…診断部、23…出力表示部、P…ポンプ、V1〜Vn…バルブ、Vp…パージバルブ

Claims (6)

  1. 高圧回転機の絶縁劣化診断装置であって、
    前記高圧回転機から供されたガスの濃度を測定するガス測定部と、
    前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記高圧回転機の絶縁劣化の状況を診断する診断部と
    を備えたことを特徴とする絶縁劣化診断装置。
  2. 前記高圧回転機は、多相型であり、
    前記ガス測定部は、前記高圧回転機の各相から順次に供された複数種のガスの濃度を測定し、
    前記診断部は、前記複数種のガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記絶縁劣化の状況を診断すること
    を特徴とする請求項1に記載の絶縁劣化診断装置。
  3. 前記ガスは、オゾン、アンモニア、窒素酸化物、二酸化炭素、水蒸気、水素または硝酸のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁劣化診断装置。
  4. 前記診断部は、前記診断に基づく警報を出力すること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の絶縁劣化診断装置。
  5. 前記ガスは、前記高圧回転機の固定子の対地電圧が最大のコイルから供されること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の絶縁劣化診断装置。
  6. 高圧回転機の絶縁劣化診断方法であって、
    前記高圧回転機から供されたガスの濃度を測定する過程と、
    前記ガスの濃度の初期値に対する変化に基づき前記高圧回転機の絶縁劣化の状況を診断する過程と
    を有することを特徴とする絶縁劣化診断方法。
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