JP2021141055A - 燃料電池車両の冷却システム - Google Patents
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Abstract
【課題】過給吸気を冷却する冷却部の腐食を抑制することが可能な燃料電池車両の冷却システムを提供する。【解決手段】冷却システム50は、過給機14を有する燃料電池車両10に設けられ、過給機14により過給された過給吸気を冷却する冷却システムである。冷却システム50は、燃料電池スタック11を冷却するための第1冷却水が循環する第1冷却回路30と、第1冷却水とは異なる第2冷却水が循環する第2冷却回路40と、第1冷却回路30に設けられ、第1冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第1冷却部81と、第2冷却回路に設けられ、第2冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第2冷却部82と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、燃料電池車両の冷却システムに関する。
従来、下記の非特許文献1に記載の冷却システムがある。この冷却システムは燃料電池車両に搭載されている。燃料電池車両には、燃料電池スタックに導入される吸気を過給する過給機と、燃料電池スタックを冷却する冷却回路とが設けられている。冷却回路には、空気との熱交換により冷却水を冷却するラジエータが設けられている。冷却回路では、ラジエータにより冷却された冷却水が燃料電池スタックを循環することにより燃料電池スタックが冷却される。過給機により過給された吸気は吸気通路を通じて燃料電池スタックに導入される。吸気通路には、過給吸気を冷却するための冷却部が設けられている。冷却部には、冷却回路を循環する冷却水が流れている。冷却部は、その内部を流れる冷却水と、吸気通路を流れる過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する。
根本和幸、FCV向け水素循環ポンプ&ウォーターポンプ用インバーターの開発、豊田自動織機技報、2015.10、NO.66、p.21−25
過給機により過給された吸気は高温であるため、その高温の過給吸気をそのまま燃料電池スタックに導入すると、燃料電池スタックが損傷する可能性がある。そのため、非特許文献1に記載の冷却システムのように冷却部により過給吸気を冷却することにより、燃料電池スタックの熱による損傷を抑制することができる。
ところで、燃料電池車両は現在、小型車に展開されている一方、中型車や大型車に展開されていないという実情がある。燃料電池車両は、例えばエンジン車両と比較すると低排気及び低燃費であるという特徴がある。そのため、近年の排気や燃費の規制の厳格化に伴い、将来的に燃料電池車両が中型車や大型車にも展開される可能性が高いと考えられる。中型車や大型車に燃料電池車両を展開する場合、その動力源であるモータの出力を一層向上させる必要がある。モータの出力を向上させるためには、モータに電力を供給する燃料電池スタックの発電量を増加させる必要がある。また、燃料電池スタックの発電量を増加させつつ、その小型化も満足させようとすると、燃料電池スタックの体格に対する発電量の比率を増加させる必要がある。これらを満足させるためには乗用車と同等の車両性能を中型車や大型車において担保する必要があるため、その実現が非常に困難なものとなっている。発明者らは、燃料電池スタックの小型化と発電量の増加とを両立させることが可能な手段の一つとして、より過給された吸気を燃料電池スタックに供給することを検討している。
一方、過給機により吸気を更に過給する場合、高温高圧の過給吸気が冷却部に導入されるようになる。したがって、冷却部では高温高圧の過給吸気と冷却水との間で熱交換が行われるため、冷却部において冷却水が流出する部分を流出口とすると、冷却部の流出口付近で冷却水が沸騰する可能性がある。燃料電池スタックの冷却水には、通常、防錆剤が含まれていない冷却水が用いられている。発明者らの実験等によると、このような防錆剤が含まれていない冷却水が沸騰すると、アルミニウムに溶解型腐食が発生することが確認されている。この知見に基づいて、発明者らは、仮に過給機をアルミニウム合金により形成した場合、その冷却部の冷却水が沸騰することにより冷却部の流出口付近が腐食するという潜在的な課題があることを見出した。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、過給吸気を冷却する冷却部の腐食を抑制することが可能な燃料電池車両の冷却システムを提供することにある。
上記課題を解決する燃料電池車両の冷却システムは、燃料電池スタック(11)に導入される吸気を過給する過給機(14)を有する燃料電池車両(10)に設けられ、過給機により過給された過給吸気を冷却する冷却システムである。冷却システムは、燃料電池スタックを冷却するための第1冷却水が循環する第1冷却回路(30)と、第1冷却水とは異なる第2冷却水が循環する第2冷却回路(40)と、第1冷却回路に設けられ、第1冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第1冷却部(81)と、第2冷却回路に設けられ、第2冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第2冷却部(82)と、を備える。
また、上記課題を解決する他の燃料電池車の冷却システムは、燃料電池スタック(11)に導入される吸気を過給する過給機(14)を有する燃料電池車両に設けられ、過給機により過給された過給吸気を冷却する冷却システムである。冷却システムは、燃料電池スタックを冷却するための冷却水が循環する冷却回路(30)と、冷却回路に設けられ、冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第1冷却部(81)及び第2冷却部(82)と、を備える。
これらの構成によれば、第1冷却部だけでなく第2冷却部でも過給吸気を冷却することができるため、冷却部が一つだけの場合と比較すると、各冷却部が過給吸気から吸収すべき熱量を減少させることができる。換言すれば、過給吸気から吸収すべき熱量を第1冷却部及び第2冷却部に分散させることができる。これにより、各冷却部を流れる冷却水が沸騰し難くなるため、冷却水の沸騰に起因する冷却部の腐食を抑制することができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示の燃料電池車両の冷却システムによれば、過給吸気を冷却する冷却部の腐食を抑制できる。
以下、燃料電池車両の冷却システムの実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態の燃料電池車両の冷却システムについて説明する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態の燃料電池車両の冷却システムについて説明する。
図1に示されるように、本実施形態の燃料電池車両10は、燃料電池スタック11と、燃料タンク12と、バルブ13と、過給機14と、インタークーラ15と、第1冷却回路30と、第2冷却回路40とを備えている。
燃料電池スタック11には、燃料タンク12から燃料供給管17を通じて燃料ガスが供給されるとともに、吸気管18を通じて空気が供給される。燃料タンク12には、燃料ガスとして、例えば高圧の水素が充填されている。燃料電池スタック11は、積層して配置される複数のセルにより構成されている。燃料電池スタック11では、燃料供給管17を通じて供給される燃料ガスがアノードガスとして、また吸気管18を通じて供給される空気に含まれる酸素がカソードガスとして用いられる。燃料電池スタック11は、アノードガスとしての燃料ガスとカソードガスとしての酸素との化学反応に基づき発電する。燃料電池スタック11において発電に寄与しなかった燃料及び空気は燃料排出管19及び排気管20を通じてそれぞれ排出される。
燃料電池スタック11には、燃料タンク12から燃料供給管17を通じて燃料ガスが供給されるとともに、吸気管18を通じて空気が供給される。燃料タンク12には、燃料ガスとして、例えば高圧の水素が充填されている。燃料電池スタック11は、積層して配置される複数のセルにより構成されている。燃料電池スタック11では、燃料供給管17を通じて供給される燃料ガスがアノードガスとして、また吸気管18を通じて供給される空気に含まれる酸素がカソードガスとして用いられる。燃料電池スタック11は、アノードガスとしての燃料ガスとカソードガスとしての酸素との化学反応に基づき発電する。燃料電池スタック11において発電に寄与しなかった燃料及び空気は燃料排出管19及び排気管20を通じてそれぞれ排出される。
バルブ13は燃料供給管17の途中に設けられている。バルブ13の開閉により燃料タンク12から燃料電池スタック11に燃料が供給されている状態と燃料の供給が停止されている状態とを切り替えることが可能である。
過給機14は吸気管18の途中に設けられている。過給機14は吸気管18を流れる吸気を過給する。過給機14により過給された吸気はインタークーラ15を通じて燃料電池スタック11に導入される。吸気を過給することにより、燃料電池スタック11に供給される実質的な空気量を増加させることができるため、燃料電池スタック11の発電量を増加させることができる。
過給機14は吸気管18の途中に設けられている。過給機14は吸気管18を流れる吸気を過給する。過給機14により過給された吸気はインタークーラ15を通じて燃料電池スタック11に導入される。吸気を過給することにより、燃料電池スタック11に供給される実質的な空気量を増加させることができるため、燃料電池スタック11の発電量を増加させることができる。
インタークーラ15は、吸気管18において過給機14よりも吸気の流れ方向の下流に配置されている。インタークーラ15には、第1冷却回路30を循環する第1冷却水と、第2冷却回路40を循環する第2冷却水とが供給されている。インタークーラ15は、吸気管18を流れる過給吸気と第1冷却水及び第2冷却水とを熱交換させることにより過給吸気を冷却する。これにより、過給機14を通じて過給された高温高圧の吸気をインタークーラ15において冷却して燃料電池スタック11に供給することができる。
第1冷却回路30は、燃料電池スタック11を第1冷却水により冷却するための回路である。第1冷却水は、いわゆるFCC(Fuel Cell Coolant)である。FCCには、通常、防錆剤を含まない冷却水が用いられる。第1冷却回路30では、ラジエータ31、ポンプ32、及び燃料電池スタック11が環状に接続されるとともに、燃料電池スタック11に対してインタークーラ15が並列に接続されている。
ラジエータ31は、その内部を流れる第1冷却水と、その外部を流れる外気との間で熱交換を行うことにより第1冷却水を冷却する。ラジエータ31により冷却された第1冷却水はポンプ32に吸入される。
ポンプ32は、ラジエータ31を通じて冷却された第1冷却水を所定のポンプ圧で圧送することにより、第1冷却回路30の各要素に冷却水を循環させる。ポンプ32から吐出される第1冷却水は燃料電池スタック11及びインタークーラ15にそれぞれ供給される。燃料電池スタック11の内部を第1冷却水が流れることにより、燃料電池スタック11が冷却される。燃料電池スタック11及びインタークーラ15において熱を吸収することにより温度の上昇した第1冷却水はラジエータ31に戻されることで再度冷却される。
ポンプ32は、ラジエータ31を通じて冷却された第1冷却水を所定のポンプ圧で圧送することにより、第1冷却回路30の各要素に冷却水を循環させる。ポンプ32から吐出される第1冷却水は燃料電池スタック11及びインタークーラ15にそれぞれ供給される。燃料電池スタック11の内部を第1冷却水が流れることにより、燃料電池スタック11が冷却される。燃料電池スタック11及びインタークーラ15において熱を吸収することにより温度の上昇した第1冷却水はラジエータ31に戻されることで再度冷却される。
第2冷却回路40は、燃料電池車両10に搭載されるインバータ43を第2冷却水により冷却するための回路である。第2冷却水は、いわゆるLCC(Long Life Coolant)である。LCCには、通常、防錆剤を含む冷却水が用いられる。インバータ43は、車載バッテリに充電されている直流電力を交流電力に変換して電動モータに供給する。電動モータは、燃料電池車両10の走行用の動力源として用いられている。第2冷却回路40は、環状に接続されたラジエータ41、ポンプ42、インバータ43、及びインタークーラ15を備えている。第2冷却回路40では、その冷却対象であるインバータ43とインタークーラ15とが直列の関係で配置されている。
ラジエータ41は、その内部を流れる第2冷却水と、その外部を流れる外気との間で熱交換を行うことにより第2冷却水を冷却する。ラジエータ41により冷却された第2冷却水はポンプ42に吸入される。
ポンプ42は、ラジエータ41を通じて冷却された第1冷却水を所定のポンプ圧で圧送することにより、第2冷却回路40の各要素に冷却水を循環させる。ポンプ42から吐出される第2冷却水はインバータ43に供給される。インバータ43の内部を第2冷却水が流れることにより、インバータ43が冷却される。また、インバータ43を通過した第2冷却水はインタークーラ15を通過した後にラジエータ41に戻されることで再度冷却される。
ポンプ42は、ラジエータ41を通じて冷却された第1冷却水を所定のポンプ圧で圧送することにより、第2冷却回路40の各要素に冷却水を循環させる。ポンプ42から吐出される第2冷却水はインバータ43に供給される。インバータ43の内部を第2冷却水が流れることにより、インバータ43が冷却される。また、インバータ43を通過した第2冷却水はインタークーラ15を通過した後にラジエータ41に戻されることで再度冷却される。
燃料電池車両10では、第1冷却回路30及び第2冷却回路40により冷却システム50が構成されている。なお、本実施形態の燃料電池車両10では、インバータ43よりも燃料電池スタック11の方が高温であるため、第2冷却回路40を循環する第2冷却水の温度よりも、第1冷却回路30を循環する第1冷却水の温度の方が高い。
次に、図2及び図3を参照して、インタークーラ15の具体的な構造について説明する。
図2に示されるインタークーラ15は、温度の異なる第1冷却水と第2冷却水の2系統の冷却水が流れる、いわゆる2温式の熱交換器である。インタークーラ15は、熱交換コア部60と、かしめプレート70,71と、タンク72,73と、ダクトケース74とを備えている。インタークーラ15の各構成要素は基本的にはアルミニウム合金により形成されている。
図2に示されるインタークーラ15は、温度の異なる第1冷却水と第2冷却水の2系統の冷却水が流れる、いわゆる2温式の熱交換器である。インタークーラ15は、熱交換コア部60と、かしめプレート70,71と、タンク72,73と、ダクトケース74とを備えている。インタークーラ15の各構成要素は基本的にはアルミニウム合金により形成されている。
熱交換コア部60は略直方体状に形成されている。熱交換コア部60は過給吸気と冷却水との間で熱交換を行う部分である。熱交換コア部60は、複数の流路形成プレート部材61により構成されている。
複数の流路形成プレート部材61は、図中に矢印Zで示される方向に所定の間隔を空けて積層配置されている。各流路形成プレート部材61は、板状の第1プレート片610及び第2プレート片611を接合させることで構成されている。各流路形成プレート部材61の間に形成される隙間には、図中に矢印Yで示される方向に過給吸気が流れる。矢印Yで示される方向は、矢印Zで示される方向に直交する方向である。
複数の流路形成プレート部材61は、図中に矢印Zで示される方向に所定の間隔を空けて積層配置されている。各流路形成プレート部材61は、板状の第1プレート片610及び第2プレート片611を接合させることで構成されている。各流路形成プレート部材61の間に形成される隙間には、図中に矢印Yで示される方向に過給吸気が流れる。矢印Yで示される方向は、矢印Zで示される方向に直交する方向である。
以下では、矢印Zで示される方向を「プレート積層方向Z」と称し、矢印Yで示される方向を「吸気流れ方向Y」と称する。また、プレート積層方向Z及び吸気流れ方向Yの両方に直交する方向Xは熱交換コア部60の長手方向となっている。そのため、矢印Xで示される方向を「熱交換部長手方向X」と称する。
図3に示されるように、第1プレート片610は板状の部材からなる。第1プレート片610には第1凹部610a及び第2凹部610bが形成されている。第1凹部610aは、熱交換部長手方向Xにおける第1プレート片610の一端部から他端部まで直線状に延びるように形成されており、いわゆるIフローの形状を有している。
第2凹部610bは、第1凹部610aに対して吸気流れ方向Yの下流側に配置されている。第2凹部610bは、熱交換部長手方向Xに直線状に延びるように形成される2つの直線部W121,W122と、それらの一端部を連通するように形成される転向部W123とを備えており、いわゆるUフローの形状を有している。
図3に示される第1プレート片610には、図2に示されるように第2プレート片611が組み付けられる。これにより、第1プレート片610の第1凹部610aと第2プレート片611とにより第1流路W11が形成されるとともに、第1プレート片610の第2凹部610bと第2プレート片611とにより第2流路W12が形成される。
図2に示されるように、熱交換コア部60には、各流路形成プレート部材61の第1流路W11の一端部を連通するように第1分配タンク空間T11がプレート積層方向Zに延びるように形成されるとともに、各流路形成プレート部材61の第1流路W11の他端部を連通するように第1集合タンク空間T12がプレート積層方向Zに延びるように形成されている。また、熱交換コア部60には、各流路形成プレート部材61の第2流路W12の一端部を連通するように第2分配タンク空間T21がプレート積層方向Zに延びるように形成されるとともに、各流路形成プレート部材61の第2流路W12の他端部を連通するように第2集合タンク空間T22がプレート積層方向Zに延びるように形成されている。
ダクトケース74は、2つの板材を組み付けることで構成される筒状の部材であって、熱交換コア部60の周囲を囲うように配置されている。ダクトケース74には、熱交換コア部60の第1分配タンク空間T11に連通される第1流入パイプ740、及び熱交換コア部60の第1集合タンク空間T12に連通される第1流出パイプ741が設けられている。また、ダクトケース74には、熱交換コア部60の第2分配タンク空間T21に連通される第2流入パイプ742、及び熱交換コア部60の第2集合タンク空間T22に連通される第2流出パイプ743が設けられている。
流入側かしめプレート70は、ダクトケース74の一端に形成される開口部分の外縁に固定されている。この流入側かしめプレート70に流入側タンク72がかしめられることにより、流入側タンク72が流入側かしめプレート70を介してダクトケース74に固定されている。流出側かしめプレート71は、ダクトケース74の他端に形成される開口部分の外縁に固定されている。この流出側かしめプレート71に流出側タンク73がかしめられることにより、流出側タンク73が流出側かしめプレート71を介してダクトケース74に固定されている。
このような構成からなるインタークーラ15では、図1に示される第1冷却回路30の第1冷却水が第1流入パイプ740に流入するとともに、第2冷却回路40の第2冷却水が第2流入パイプ742に流入する。第1流入パイプ740に流入した第1冷却水は第1分配タンク空間T11を通じて各流路形成プレート部材61の第1流路W11に分配される。これにより第1流路W11には図3に矢印で示されるように第1冷却水が流れる。各流路形成プレート部材61の第1流路W11を流れた第1冷却水は第1集合タンク空間T12にて集められた後、第1流出パイプ741から排出される。また、第2流入パイプ742に流入した第2冷却水は第2分配タンク空間T21を通じて各流路形成プレート部材61の第2流路W12に分配される。これにより第2流路W12には図3に矢印で示されるように第2冷却水が流れる。各流路形成プレート部材61の第2流路W12を流れた第2冷却水は第2集合タンク空間T22にて集められた後、第2流出パイプ743から排出される。
また、インタークーラ15では、流入側タンク72の開口部72aに過給吸気が流入する。流入側タンク72に流入した過給吸気は、ダクトケース74の内部において各流路形成プレート部材61の間に形成される隙間を流れて流出側タンク73に流入した後、流出側タンク73の開口部73aから排出される。各流路形成プレート部材61の隙間を過給吸気が流れる際に、各流路形成プレート部材61の第1流路W11を流れる第1冷却水と過給吸気との間で熱交換が行われるとともに、各流路形成プレート部材61の第2流路W12を流れる第2冷却水と過給吸気との間で熱交換が行われることにより、過給吸気が冷却される。
図2に示されるように、インタークーラ15では、熱交換コア部60において第1流路W11が形成されている部分により、第1冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第1冷却部81が構成されている。また、熱交換コア部60において第2流路W12が形成されている部分により、第2冷却水と過給吸気との間で熱交換を行うことにより過給吸気を冷却する第2冷却部82が構成されている。図2に示されるように、第1冷却部81は、吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも上流側に配置されている。本実施形態では、第1流路W11が、第1冷却部81において過給吸気と熱交換可能な部分に設けられ、第1冷却水が流れる流路に相当する。また、第2流路W12が、第2冷却部82において過給吸気と熱交換可能な部分に設けられ、第2冷却水が流れる流路に相当する。
以上説明した本実施形態の冷却システム50によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)本実施形態の冷却システム50では、インタークーラ15の第1冷却部81だけでなく第2冷却部82でも過給吸気を冷却することができるため、冷却部が一つだけの場合と比較すると、各冷却部81,82が過給吸気から吸収すべき熱量を減少させることができる。換言すれば、過給吸気から吸収すべき熱量を第1冷却部81及び第2冷却部82に分散させることができる。これにより、各冷却部81,82を流れる冷却水が沸騰し難くなる。そのため、冷却水の沸騰に起因するインタークーラ15の腐食を抑制することができる。特に、第1冷却部81には、防錆剤を含まない第1冷却水が流れているため、上記の「発明が解決しようとする課題」で説明した通り、第1冷却水が沸騰した際に腐食し易い。本実施形態の冷却システム50では、このような第1冷却水の沸騰に起因する第1冷却部81の腐食を特に効果的に抑制することができる。
(1)本実施形態の冷却システム50では、インタークーラ15の第1冷却部81だけでなく第2冷却部82でも過給吸気を冷却することができるため、冷却部が一つだけの場合と比較すると、各冷却部81,82が過給吸気から吸収すべき熱量を減少させることができる。換言すれば、過給吸気から吸収すべき熱量を第1冷却部81及び第2冷却部82に分散させることができる。これにより、各冷却部81,82を流れる冷却水が沸騰し難くなる。そのため、冷却水の沸騰に起因するインタークーラ15の腐食を抑制することができる。特に、第1冷却部81には、防錆剤を含まない第1冷却水が流れているため、上記の「発明が解決しようとする課題」で説明した通り、第1冷却水が沸騰した際に腐食し易い。本実施形態の冷却システム50では、このような第1冷却水の沸騰に起因する第1冷却部81の腐食を特に効果的に抑制することができる。
(2)冷却システム50では、第1冷却部81及び第2冷却部82が一体化されたインタークーラ15が用いられている。このような構成によれば、第1冷却部81及び第2冷却部82が別々に設けられている場合と比較すると、部品点数の増加を回避することができる。
(3)第1冷却部81は、吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも上流側に配置されている。この構成によれば、より高温の第1冷却水が流れる第1冷却部81において過給吸気の粗熱を取り除いた後、その粗熱が取り除かれた過給吸気が、より低温の第2冷却水が流れる第2冷却部82において冷却されるようになる。これにより、より効果的に過給吸気を冷却することが可能となる。
(変形例)
次に、第1実施形態の冷却システム50の変形例について説明する。
本変形例のインタークーラ15では、第1プレート片610が図4に示されるように形成されている。図4に示されるように、この第1プレート片610の第2凹部610bは、熱交換部長手方向Xに直線状に延びるように形成される2つの直線部W121,W122と、各直線部の両端部をそれぞれ連通するように形成される連通部W124,W125とを備えている。一方の直線部W121の両端部には、第2分配タンク空間T21を形成するための貫通孔と、第1連通空間T23を形成するための貫通孔とがそれぞれ形成されている。熱交換コア部60では、第1連通空間T23が各流路形成プレート部材61の直線部W121の一端部を連通するようにプレート積層方向Zに延びるように形成されている。他方の直線部W122の両端には、第2連通空間T24を形成するための貫通孔と、第2集合タンク空間T22を形成するための貫通孔とが形成されている。熱交換コア部60では、第2連通空間T24が各流路形成プレート部材61の直線部W122の一端部を連通するようにプレート積層方向Zに延びるように形成されている。
次に、第1実施形態の冷却システム50の変形例について説明する。
本変形例のインタークーラ15では、第1プレート片610が図4に示されるように形成されている。図4に示されるように、この第1プレート片610の第2凹部610bは、熱交換部長手方向Xに直線状に延びるように形成される2つの直線部W121,W122と、各直線部の両端部をそれぞれ連通するように形成される連通部W124,W125とを備えている。一方の直線部W121の両端部には、第2分配タンク空間T21を形成するための貫通孔と、第1連通空間T23を形成するための貫通孔とがそれぞれ形成されている。熱交換コア部60では、第1連通空間T23が各流路形成プレート部材61の直線部W121の一端部を連通するようにプレート積層方向Zに延びるように形成されている。他方の直線部W122の両端には、第2連通空間T24を形成するための貫通孔と、第2集合タンク空間T22を形成するための貫通孔とが形成されている。熱交換コア部60では、第2連通空間T24が各流路形成プレート部材61の直線部W122の一端部を連通するようにプレート積層方向Zに延びるように形成されている。
本変形例のインタークーラ15では、図4に矢印で示されるように第2流路W12に第2冷却水が流れる。すなわち、第2分配タンク空間T21から第2流路W12に流入した第2冷却水は、直線部W121を流れるものと、連通部W124を通じて直線部W122を流れるものとに分かれる。したがって、第2冷却水は直線部W121及び直線部W122を並列に流れる。直線部W121を流れた冷却水は連通部W125を通じて第2集合タンク空間T22に流入する。また、直線部W122を流れた冷却水も第2集合タンク空間T22に流入する。したがって、本実施形態のインタークーラ15では、第2流路W12が第1流路W11と同様にIフローの形状を有している。
このように、本実施形態のインタークーラ15では、第1流路W11が、第1冷却水が転向することなく流れる流路構造を有するとともに、第2流路W12が、第2冷却水が転向することなく流れる流路構造を有している。これにより、図3に示されるように第2流路W12がUフローの形状を有している場合と比較すると、第2冷却水の通水抵抗を減少させることができる。結果として、図1に示されるポンプ42の出力を低下させることができるため、例えばポンプ42を小型化することが可能となる。
なお、第1流路W11における第1冷却水の流れ方向は、例えば図5に示されるように逆方向であってもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の冷却システム50について説明する。以下、第1実施形態の冷却システム50との相違点を中心に説明する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の冷却システム50について説明する。以下、第1実施形態の冷却システム50との相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、本実施形態の冷却システム50では、第2冷却回路40にオイルクーラ44が更に配置されている。燃料電池車両10では、その動力源である電動モータの温度が所定温度以上にならないように、例えばトランスアクスルケース内のオイルを冷却媒体として用いることにより電動モータの冷却を行うことがある。オイルクーラ44は、この電動モータの冷却性能を確保するためのオイルと、第2冷却回路40を循環する第2冷却水との間で熱交換を行うことにより、オイルを冷却する。オイルクーラ44は、インタークーラ15に対して第2冷却水の流れ方向の下流側に配置されている。本実施形態では、電動モータが、燃料電池車両に搭載される機器に相当する。
以上説明した本実施形態の冷却システム50によれば、以下の(4)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(4)オイルクーラ44によりオイルを冷却することができるため、電動モータの冷却性能を確保することができる。また、燃料電池車両10の始動時には、インバータ43及びインタークーラ15を流れることにより温度の上昇した第2冷却水をオイルクーラ44に供給することができるため、より早期にオイルを昇温させることができる。これにより、電動モータのフリクションロスを低減できるため、燃料電池車両10の燃費を改善することができる。
(4)オイルクーラ44によりオイルを冷却することができるため、電動モータの冷却性能を確保することができる。また、燃料電池車両10の始動時には、インバータ43及びインタークーラ15を流れることにより温度の上昇した第2冷却水をオイルクーラ44に供給することができるため、より早期にオイルを昇温させることができる。これにより、電動モータのフリクションロスを低減できるため、燃料電池車両10の燃費を改善することができる。
(第1変形例)
次に、第2実施形態の冷却システム50の第1変形例について説明する。
図7に示されるように、本変形例の第2冷却回路40では、インバータ43とインタークーラ15との間にオイルクーラ44が配置されている。また、インタークーラ15に対して第2冷却水の流れ方向の下流側にはヒータコア45が配置されている。ヒータコア45は、燃料電池車両10に搭載される空調装置の構成要素の一つである。空調装置は、空調ダクト内を流れる空調空気を加熱又は冷却するとともに、この加熱又は冷却された空調空気を車室内に送風することにより車室内の暖房又は冷房を行う装置である。ヒータコア45は、空調ダクトに設けられ、空調ダクト内を流れる空調空気と第2冷却水との間で熱交換を行うことにより空調空気を加熱する。
次に、第2実施形態の冷却システム50の第1変形例について説明する。
図7に示されるように、本変形例の第2冷却回路40では、インバータ43とインタークーラ15との間にオイルクーラ44が配置されている。また、インタークーラ15に対して第2冷却水の流れ方向の下流側にはヒータコア45が配置されている。ヒータコア45は、燃料電池車両10に搭載される空調装置の構成要素の一つである。空調装置は、空調ダクト内を流れる空調空気を加熱又は冷却するとともに、この加熱又は冷却された空調空気を車室内に送風することにより車室内の暖房又は冷房を行う装置である。ヒータコア45は、空調ダクトに設けられ、空調ダクト内を流れる空調空気と第2冷却水との間で熱交換を行うことにより空調空気を加熱する。
このような構成によれば、インバータ43、オイルクーラ44、及びインタークーラ15を流れることにより加熱された第2冷却水をヒータコア45に供給できるため、高温の第2冷却水を熱源として空調装置の暖房機能に活用することができる。
(第2変形例)
次に、第2実施形態の冷却システム50の第2変形例について説明する。
(第2変形例)
次に、第2実施形態の冷却システム50の第2変形例について説明する。
図8に示されるように、本変形例の第2冷却回路40は、インバータ43を冷却するための冷却回路とは別のものであって、インタークーラ15に第2冷却水を供給するための専用の回路となっている。このような構成によれば、インバータ43を冷却するための冷却回路と、インタークーラ15を冷却するための第2冷却回路40とが独立しているため、インバータ43の冷却回路の熱バランスを崩すことなく、過給吸気を冷却することができる。
(第3変形例)
次に、第2実施形態の冷却システム50の第3変形例について説明する。
図9に示されるように、本変形例の冷却システム50では、第1冷却回路30にヒータコア45が設けられている点で、図7に示される冷却システム50と異なる。
次に、第2実施形態の冷却システム50の第3変形例について説明する。
図9に示されるように、本変形例の冷却システム50では、第1冷却回路30にヒータコア45が設けられている点で、図7に示される冷却システム50と異なる。
このような構成であっても、第2実施形態の冷却システム50と同一又は類似の作用及び効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の冷却システム50について説明する。以下、第1実施形態の冷却システム50との相違点を中心に説明する。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の冷却システム50について説明する。以下、第1実施形態の冷却システム50との相違点を中心に説明する。
図10に示されるように、本実施形態の冷却システム50は一つの冷却回路30のみを有している。冷却回路30は、燃料電池スタック11、インタークーラ15、メインラジエータ31、及びポンプ32の他、第1サブラジエータ33及び第2サブラジエータ34を有している。本実施形態では、メインラジエータ31、第1サブラジエータ33、及び第2サブラジエータ34が熱交換部に相当する。
ポンプ32は主流路W21に配置されている。ポンプ32は、主流路W21を流れる冷却水を吸入して圧送する。主流路W21の下流側の部分は2つの流路W220,W221に分岐している。一方の分岐流路W220には燃料電池スタック11が配置されている。他方の分岐流路W221は流路W222,W223に更に分岐している。これらの分岐流路W222,W223にはインタークーラ15の第1冷却部81及び第2冷却部82がそれぞれ配置されている。本実施形態のインタークーラ15では、第1冷却部81及び第2冷却部82のそれぞれの流路幅に差異を設けることにより、第2冷却部82を流れる冷却水の流速よりも、第1冷却部81を流れる冷却水の流速の方が速くなっている。分岐流路W220,W222,W223のそれぞれの下流側の部分は互いに合流して主流路W23に接続されている。
主流路W23の下流側の部分は3つの流路W240〜W242に分岐している。分岐流路W240〜W242にはメインラジエータ31、第1サブラジエータ33、及び第2サブラジエータ34がそれぞれ配置されている。
メインラジエータ31は、例えば燃料電池車両10のグリル開口部の後方に配置されている。メインラジエータ31は、その内部を流れる冷却水と、グリル開口部から取り込まれる空気との間で熱交換を行うことにより、分岐流路W240を流れる冷却水を冷却する。
メインラジエータ31は、例えば燃料電池車両10のグリル開口部の後方に配置されている。メインラジエータ31は、その内部を流れる冷却水と、グリル開口部から取り込まれる空気との間で熱交換を行うことにより、分岐流路W240を流れる冷却水を冷却する。
第1サブラジエータ33及び第2サブラジエータ34は、メインラジエータ31よりも小型のラジエータであり、メインラジエータ31の設置スペースよりも狭いスペースに配置することが可能である。第1サブラジエータ33及び第2サブラジエータ34は、例えば燃料電池車両10のタイヤハウスに配置される。第1サブラジエータ33は、その内部を流れる冷却水と、タイヤハウスを流れる空気との間で熱交換を行うことにより、分岐流路W241を流れる冷却水を冷却する。同様に、第2サブラジエータ34は、その内部を流れる冷却水と、タイヤハウスを流れる空気との間で熱交換を行うことにより、分岐流路W242を流れる冷却水を冷却する。
分岐流路W240〜242のそれぞれの下流側の部分は、互いに合流して主流路W21に接続されている。
次に、本実施形態の冷却システム50の動作例について説明する。
次に、本実施形態の冷却システム50の動作例について説明する。
本実施形態の冷却システム50では、各ラジエータ31,33,34で冷却された冷却水が分岐流路W240〜W242のそれぞれの下流側の部分で合流して主流路W21に流入する。主流路W21を流れる冷却水は、主流路21の下流側の部分で分岐流路W220,W221にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W220に分配された冷却水は燃料電池スタック11の冷却に利用される。他方の分岐流路W221に分配された冷却水は、分岐流路W221の下流側の部分で分岐流路W222,W223に更に分配される。分岐流路W222,W223に分配された冷却水はインタークーラ15の第1冷却部81及び第2冷却部82にそれぞれ流入することにより、過給吸気の冷却に利用される。
このように、本実施形態の冷却システム50は、各ラジエータ31,33,34で冷却された冷却水を燃料電池スタック11、インタークーラ15の第1冷却部81、及び第2冷却部82に並列に分配する流路W21,W220〜W222を有する。このような構成であっても、上記の(1)に示される作用及び効果を得ることができる。
また、インタークーラ15では、上述の通り、第2冷却部82を流れる冷却水の流速よりも、第1冷却部81を流れる冷却水の流速の方が速い。そのため、第1冷却部81では、高温の過給吸気との熱交換により冷却水の温度が上がり易いものの、沸騰する前に冷却水が第1冷却部81を通過することができる。よって、冷却水の沸騰に起因する第1冷却部の腐食を、より的確に抑制することができる。
(第1変形例)
次に、第3実施形態の冷却システム50の第1変形例について説明する。
図11に示されるように、本変形例の冷却システム50では、主流路W21の下流側の部分で分岐された流路W220,W221のうち、一方の分岐流路W220に燃料電池スタック11が配置され、他方の分岐流路W221にインタークーラ15の第2冷却部82が配置されている。
次に、第3実施形態の冷却システム50の第1変形例について説明する。
図11に示されるように、本変形例の冷却システム50では、主流路W21の下流側の部分で分岐された流路W220,W221のうち、一方の分岐流路W220に燃料電池スタック11が配置され、他方の分岐流路W221にインタークーラ15の第2冷却部82が配置されている。
分岐流路W220の下流側の部分は流路W224,225に更に分岐している。一方の分岐流路W224にはインタークーラ15の第1冷却部81が配置されている。分岐流路W221,W224,W225のそれぞれの下流側の部分は、互いに合流して主流路W23に接続されている。
次に、本変形例の冷却システム50の動作例について説明する。
本変形例の冷却システム50では、主流路W21を流れる冷却水が主流路21の下流側の部分で分岐流路W220,W221にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W220に分配された冷却水は燃料電池スタック11の冷却に利用される。他方の分岐流路W221に分配された冷却水は、インタークーラ15の第2冷却部82に流入することにより、過給吸気の冷却に利用される。
本変形例の冷却システム50では、主流路W21を流れる冷却水が主流路21の下流側の部分で分岐流路W220,W221にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W220に分配された冷却水は燃料電池スタック11の冷却に利用される。他方の分岐流路W221に分配された冷却水は、インタークーラ15の第2冷却部82に流入することにより、過給吸気の冷却に利用される。
燃料電池スタック11の冷却に利用された冷却水は、分岐流路W220の下流側の部分で分岐流路W224,W225に更に分配される。一方の分岐流路W224に分配された冷却水は、インタークーラ15の第1冷却部81に流入することにより、過給吸気の冷却に利用される。他方の分岐流路W225は、分岐流路W220を流れる冷却水のうち、インタークーラ15の第1冷却部81に供給することができない余剰分の冷却水を流すための流路である。
このように、本変形例の冷却システム50は、各ラジエータ31,33,34で冷却された冷却水を燃料電池スタック11及びインタークーラ15の第2冷却部82に並列に分配する流路W21,W220,W221と、燃料電池スタック11を通過した冷却水をインタークーラ15の第1冷却部81に流す流路W224とを有する。このような構成であっても、上記の(1)に示される作用及び効果を得ることができる。
また、本変形例の冷却システム50では、分岐流路W221を介してインタークーラ15の第2冷却部82に供給される冷却水の流量と比較すると、分岐流路W220を介して燃料電池スタック11に供給される冷却水の流量の方が大きい。結果的に、インタークーラ15の第2冷却部82に供給される冷却水の流量よりも、第1冷却部81に供給される冷却水の流量の方が大きくなる。これにより、第1冷却部81では、高温の過給吸気と冷却水との間で熱交換が行われたとしても、冷却水が沸騰し難い。よって、冷却水の沸騰に起因する第1冷却部の腐食を、より的確に抑制することができる。
(第2変形例)
次に、第3実施形態の冷却システム50の第2変形例について説明する。
図12に示されるように、本変形例の冷却システム50では、ポンプ32が主流路W25に配置されている。主流路W25の下流側の部分は2つの流路W26,W27に分岐している。一方の分岐流路W26には第2サブラジエータ34、インタークーラ15の第2冷却部82が順に配置されている。他方の分岐流路W27の下流側の部分は流路W270,W271に更に分岐している。一方の分岐流路W270にはメインラジエータ31が配置されている。他方の分岐流路W271には第1サブラジエータ33が配置されている。本実施形態では、メインラジエータ31及び第1サブラジエータ33が第1熱交換部に相当し、第2サブラジエータ34が第2熱交換部に相当する。
次に、第3実施形態の冷却システム50の第2変形例について説明する。
図12に示されるように、本変形例の冷却システム50では、ポンプ32が主流路W25に配置されている。主流路W25の下流側の部分は2つの流路W26,W27に分岐している。一方の分岐流路W26には第2サブラジエータ34、インタークーラ15の第2冷却部82が順に配置されている。他方の分岐流路W27の下流側の部分は流路W270,W271に更に分岐している。一方の分岐流路W270にはメインラジエータ31が配置されている。他方の分岐流路W271には第1サブラジエータ33が配置されている。本実施形態では、メインラジエータ31及び第1サブラジエータ33が第1熱交換部に相当し、第2サブラジエータ34が第2熱交換部に相当する。
分岐流路W270,W271のそれぞれの下流側の部分は互いに合流して流路W28に接続されている。流路W28の下流側の部分は流路W280,W281に分岐している。一方の分岐流路W280には燃料電池スタック11が配置されている。他方の分岐流路W281にはインタークーラ15の第1冷却部81が配置されている。分岐流路W280,W281のそれぞれの下流側の部分は互いに合流して流路W29に接続されている。流路W29及び流路W26のそれぞれの下流側の部分は互いに合流して主流路W25に接続されている。
なお、サブラジエータ33,34の大きさよりもメインラジエータ31の大きさの方が大きいため、サブラジエータ33,34を流れる冷却水の流速よりも、メインラジエータ31を流れる冷却水の流速の方が速い。そのため、冷却水の流速が速いメインラジエータ31では、サブラジエータ33,34と比較すると、空気との熱交換量の少ない冷却水が下流側に流れ易い。結果的に、冷却システム50では、第2サブラジエータ34の下流側の冷却水の温度よりも、流路W28を流れる冷却水の温度の方が高くなっている。換言すれば、インタークーラ15の第2冷却部82に流入する冷却水の温度よりも、第1冷却部81に流入する冷却水の温度の方が高くなっている。また、インタークーラ15では、第2冷却部82を流れる冷却水の流速よりも、第1冷却部81を流れる冷却水の流速の方が速くなっている。
次に、本実施形態の冷却システム50の動作例について説明する。
本変形例の冷却システム50では、主流路W25を流れる冷却水は、主流路W25の下流側の部分で分岐流路W26,W27にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W26に分配された冷却水は、第2サブラジエータ34を流れることにより冷却された後、インタークーラ15の第2冷却部82に流入することで過給吸気の冷却に利用される。他方の分岐流路W27に分配された冷却水は分岐流路W270,W271に更に分配される。一方の分岐流路W270に分配された冷却水は、メインラジエータ31において冷却される。他方の分岐流路W271に分配された冷却水は、第1サブラジエータ33において冷却される。
本変形例の冷却システム50では、主流路W25を流れる冷却水は、主流路W25の下流側の部分で分岐流路W26,W27にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W26に分配された冷却水は、第2サブラジエータ34を流れることにより冷却された後、インタークーラ15の第2冷却部82に流入することで過給吸気の冷却に利用される。他方の分岐流路W27に分配された冷却水は分岐流路W270,W271に更に分配される。一方の分岐流路W270に分配された冷却水は、メインラジエータ31において冷却される。他方の分岐流路W271に分配された冷却水は、第1サブラジエータ33において冷却される。
メインラジエータ31及び第1サブラジエータ33のそれぞれで冷却された冷却水は、流路W28で合流した後、分岐流路W280,W281にそれぞれ分配される。一方の分岐流路W280に分配された冷却水は燃料電池スタック11の冷却に利用される。他方の分岐流路W281に分配された冷却水は、インタークーラ15の第1冷却部81に流入することにより過給吸気の冷却に利用される。
このように、本変形例の冷却システム50は、メインラジエータ31及び第1サブラジエータ33において冷却された冷却水をインタークーラ15の第1冷却部81及び燃料電池スタック11に並列に分配する流路W28,W280,W281と、第2サブラジエータ34において冷却された冷却水をインタークーラ15の第2冷却部82に流す流路W26とを有する。このような構成であっても、上記の(1)に示される作用及び効果を得ることができる。
また、本変形例のインタークーラ15では、第2冷却部82を流れる冷却水の流速よりも、第1冷却部81を流れる冷却水の流速の方が速い。そのため、第1冷却部81では、高温の過給吸気との熱交換により冷却水の温度が上がり易いものの、沸騰する前に冷却水が第1冷却部81を通過することができる。よって、冷却水の沸騰に起因する第1冷却部の腐食を、より的確に抑制することができる。
<他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2実施形態の冷却システム50では、第2冷却回路40に、オイルクーラ44やヒータコア45とは異なる熱交換器が更に設けられていてもよい。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2実施形態の冷却システム50では、第2冷却回路40に、オイルクーラ44やヒータコア45とは異なる熱交換器が更に設けられていてもよい。
・各実施形態の冷却システム50では、第1冷却部81及び第2冷却部82が一体化されたインタークーラ15に代えて、第1冷却部81に対応した熱交換器と、第2冷却部82に対応した熱交換器とが別々に設けられていてもよい。
・第1冷却部81は、吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも下流側に配置されていてもよい。
・第1冷却部81は、吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも下流側に配置されていてもよい。
・第1冷却部81を流れる第1冷却水の温度は、第2冷却部82を流れる第2冷却水の温度よりも高いため、第1実施形態の冷却システム50のように、第1冷却部81が吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも上流側に配置されている場合、第1冷却部81を流れる第1冷却水が沸騰し易い懸念がある。そのため、第1冷却部81は、吸気流れ方向Yにおいて第2冷却部82よりも下流側に配置されていてもよい。この構成によれば、より温度の低い第2冷却水が流れる第2冷却部82で過給吸気が冷却された後に、その冷却された過給吸気が第1冷却部81を流れるため、第1冷却部を流れる第1冷却水が沸騰し難くなる。よって、第1冷却水の沸騰に起因する第1冷却部81の腐食をより効果的に抑制することができる。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
W11:第1流路
W12:第2流路
W21:主流路(流路、第1流路)
W26:分岐流路(第2流路)
W28:流路(第1流路)
W220:分岐流路(流路、第1流路)
W221:分岐流路(流路、第1流路)
W222:分岐流路(流路)
W224:分岐流路(第2流路)
W280,W281:分岐流路(第1流路)
10:燃料電池車両
11:燃料電池スタック
14:過給機
30:第1冷却回路
31:ラジエータ(熱交換部、第1熱交換部)
33:第1サブラジエータ(熱交換部、第1熱交換部)
34:第2サブラジエータ(熱交換部、第2熱交換部)
40:第2冷却回路
44:オイルクーラ
45:ヒータコア
43:インバータ
50:冷却システム
81:第1冷却部
82:第2冷却部
W12:第2流路
W21:主流路(流路、第1流路)
W26:分岐流路(第2流路)
W28:流路(第1流路)
W220:分岐流路(流路、第1流路)
W221:分岐流路(流路、第1流路)
W222:分岐流路(流路)
W224:分岐流路(第2流路)
W280,W281:分岐流路(第1流路)
10:燃料電池車両
11:燃料電池スタック
14:過給機
30:第1冷却回路
31:ラジエータ(熱交換部、第1熱交換部)
33:第1サブラジエータ(熱交換部、第1熱交換部)
34:第2サブラジエータ(熱交換部、第2熱交換部)
40:第2冷却回路
44:オイルクーラ
45:ヒータコア
43:インバータ
50:冷却システム
81:第1冷却部
82:第2冷却部
Claims (12)
- 燃料電池スタック(11)に導入される吸気を過給する過給機(14)を有する燃料電池車両(10)に設けられ、前記過給機により過給された過給吸気を冷却する冷却システムであって、
前記燃料電池スタックを冷却するための第1冷却水が循環する第1冷却回路(30)と、
前記第1冷却水とは異なる第2冷却水が循環する第2冷却回路(40)と、
前記第1冷却回路に設けられ、前記第1冷却水と前記過給吸気との間で熱交換を行うことにより前記過給吸気を冷却する第1冷却部(81)と、
前記第2冷却回路に設けられ、前記第2冷却水と前記過給吸気との間で熱交換を行うことにより前記過給吸気を冷却する第2冷却部(82)と、を備える
燃料電池車両の冷却システム。 - 前記第1冷却部及び前記第2冷却部が一体化されている
請求項1に記載の冷却システム。 - 前記第2冷却回路には、前記燃料電池車両に搭載される機器を流れるオイルと前記第2冷却水との間で熱交換を行うことによりオイルを冷却するオイルクーラ(44)が設けられている
請求項1又は2に記載の冷却システム。 - 前記第1冷却回路には、車室内に送風される空調空気と前記第1冷却水との間で熱交換を行うことにより空調空気を加熱するヒータコア(45)が設けられている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 前記第2冷却回路には、車室内に送風される空調空気と前記第2冷却水との間で熱交換を行うことにより空調空気を加熱するヒータコア(45)が設けられている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 前記第2冷却回路は、前記燃料電池車両に搭載されるモータに用いられるインバータに前記第2冷却水を循環させることにより前記インバータ(43)を冷却するものであって、
前記第1冷却部は、前記過給吸気の流れ方向において前記第2冷却部よりも上流側に配置されている
請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 前記第2冷却回路は、前記燃料電池車両に搭載されるモータに用いられるインバータに前記第2冷却水を循環させることにより前記インバータ(43)を冷却するものであって、
前記第1冷却部は、前記過給吸気の流れ方向において前記第2冷却部よりも下流側に配置されている
請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 前記第1冷却部において前記過給吸気と熱交換可能な部分に設けられ、前記第1冷却水が流れる流路を第1流路(W11)とし、
前記第2冷却部において前記過給吸気と熱交換可能な部分に設けられ、前記第2冷却水が流れる流路を第2流路(W12)とするとき、
前記第1流路は、前記第1冷却水が転向することなく流れる流路構造を有し、
前記第2流路は、前記第2冷却水が転向することなく流れる流路構造を有している
請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 燃料電池スタック(11)に導入される吸気を過給する過給機(14)を有する燃料電池車両に設けられ、前記過給機により過給された過給吸気を冷却する冷却システムであって、
前記燃料電池スタックを冷却するための冷却水が循環する冷却回路(30)と、
前記冷却回路に設けられ、前記冷却水と前記過給吸気との間で熱交換を行うことにより前記過給吸気を冷却する第1冷却部(81)及び第2冷却部(82)と、を備える
燃料電池車両の冷却システム。 - 前記冷却回路に設けられ、空気との熱交換により冷却水を冷却する熱交換部(31,33,34)を更に備え、
前記冷却回路は、
前記熱交換部において冷却された冷却水を前記燃料電池スタック、前記第1冷却部、及び前記第2冷却部に並列に分配する流路(W21,W220〜W222)を有する
請求項9に記載の燃料電池車両の冷却システム。 - 前記冷却回路に設けられ、空気との熱交換により冷却水を冷却する熱交換部(31,33,34)を更に備え、
前記冷却回路は、
前記熱交換部において冷却された冷却水を前記燃料電池スタック及び前記第2冷却部に並列に分配する第1流路(W21,W220,W221)と、
前記燃料電池スタックを通過した冷却水を前記第1冷却部に流す第2流路(W224)と、を備える
請求項9に記載の燃料電池車両の冷却システム。 - 前記冷却回路において並列に設けられ、空気との熱交換により冷却水を冷却する第1熱交換部(31,33)及び第2熱交換部(34)を更に備え、
前記冷却回路は、
前記第1熱交換部において冷却された冷却水を前記第1冷却部及び前記燃料電池スタックに並列に分配する第1流路(W28,W280,W281)と、
前記第2熱交換部において冷却された冷却水を前記第2冷却部に流す第2流路(W26)と、を有する
請求項9に記載の燃料電池車両の冷却システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
PCT/JP2021/005172 WO2021176990A1 (ja) | 2020-03-03 | 2021-02-12 | 燃料電池車両の冷却システム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021141055A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102023120630A1 (de) | 2022-09-16 | 2024-03-21 | Isuzu Motors Limited | Brennstoffzellensystem und fahrzeug |
-
2021
- 2021-01-15 JP JP2021005278A patent/JP2021141055A/ja active Pending
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