JP2021139623A - 測定方法及び測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うこと。【解決手段】測定方法は、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定し、ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出される測定アンテナを特定する特定手順と、前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出手順と、前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転手順とを実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、無線通信システムにおける測定方法及び測定装置に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化等を実現するために、5GあるいはNR(New Radio)と呼ばれる無線通信方式(以下、当該無線通信方式を「5G」あるいは「NR」という。)の検討が進んでいる。5Gでは、10Gbps以上のスループットを実現しつつ無線区間の遅延を1ms以下にするという要求条件を満たすために、様々な無線技術の検討が行われている。
5Gにおいては、ミリ波を用いた無線通信が検討されており、LTE(Long Term Evolution)よりも更に高い周波数帯までの幅広い周波数を使用することが想定されている。特に、高周波数帯では伝搬ロスが増大することから、当該伝搬ロスを補うために、ビーム幅の狭いビームフォーミングを適用することが検討されている(例えば非特許文献1)。また、ビームの送信電力の測定に係る方法が検討されている(例えば非特許文献2)。
3GPP TS 38.211 V15.1.0 (2018−03) 3GPP TR 38.810 V2.1.0 (2018−04)
現状の5Gシステムの検討においては、ユーザ装置がビームフォーミングを用いて送信を行う場合の送信電力は、全方位での送信電力を測定することが規定されている。しかしながら、ビームのピーク方向によっては、ユーザ装置を回転させて全方位での測定を行う場合に、正しく測定できないことがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことを目的とする。
開示の技術によれば、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定する測定方法であって、ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出される測定アンテナを特定する特定手順と、前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出手順と、前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転手順とを実行する測定方法が提供される。
開示の技術によれば、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことができる。
TRP測定方法の例を説明するための図である。 デジタルビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 アナログビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 ハイブリッドビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 送信電力のピークEIRPについて説明するための図である。 本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(1)である。 本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(2)である。 本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(3)である。 本発明の実施の形態における測定装置100の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における測定装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
本実施の形態の無線通信システムが動作するにあたっては、適宜、既存技術を使用できる。ただし、当該既存技術は例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する「LTE」は、特に断らない限り、LTE−Advanced、及び、LTE−Advanced以降の方式(例:5G又はNR)を含む広い意味を有するものとする。
また、以下で説明する実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synclonization Signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)等の用語を使用しているが、これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語を、NR−SS、NR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH等と表記する。
なお、本実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよい。また、以下の説明において、送信ビームを用いて信号を送信することは、プリコーディングベクトルが乗算された(プリコーディングベクトルでプリコードされた)信号を送信することと同義であってもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信することは、所定の重みベクトルを受信した信号に乗算することと同義であってもよい。また、送信ビームを用いて信号を送信することは、特定のアンテナポートで信号を送信することと表現されてもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信することは、特定のアンテナポートで信号を受信することと表現されてもよい。アンテナポートとは、3GPPの規格で定義されている論理アンテナポートを指す。
なお、送信ビーム及び受信ビームの形成方法は、上記の方法に限られない。例えば、複数アンテナを備える基地局装置及びユーザ装置において、それぞれのアンテナの角度を変える方法を用いてもよいし、プリコーディングベクトルを用いる方法とアンテナの角度を変える方法を組み合わせる方法を用いてもよいし、その他の方法を用いてもよい。また、例えば、高周波数帯において、複数の互いに異なる送信ビームが使用されてもよい。複数の送信ビームが使用されることを、マルチビーム運用といい、ひとつの送信ビームが使用されることを、シングルビーム運用という。
図1は、TRP測定方法の例を説明するための図である。図1に示されるように、ユーザ装置であるDUT(Device under test)を中心とする球の全方位を測定してTRP(Total Radiated Power、総合放射電力)を求める。測定される周波数帯は、NRにおけるFR2(frequency range 2)を想定する。下りリンク送信アンテナから基地局から送信される信号を送信してリンクが形成され、上りリンク測定アンテナにおいてDUTから全方位に放射される信号の送信電力が測定される。DUTの送信電力は、EIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power、等価等方放射電力)又はTRPとの2つの指標を用いて規定される。EIRPは、アンテナから放射された電力を示す指標であり、TRPは、360度全方位の電力の総和(積分値)である。例えば、EIRP及びTRPを用いて最大送信電力を規定することによって、ビームのある方向には、TRPで規定された最大送信電力を超えるEIRPで規定された最大送信電力でアンテナから信号を送信することができる。
<ビームフォーミングの例>
図2は、デジタルビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。ビームフォーミングを実現する方法として、図2に示されるように、送信アンテナ素子数と同じ数のDAC(Digital Analog Converter)を備えると共に、プリコーディングを行うベースバンド信号処理を送信アンテナ素子の数だけ行うデジタルビームフォーミングが検討されている。
図3は、アナログビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。アナログビームフォーミングを実現する方法として、図3に示されるように、送信信号がDACを介してアナログ信号に変換された後段において、RF(Radio Frequency)回路内の可変移相器を用いてビームフォーミングを実現するアナログビームフォーミングが検討されている。
図4は、デジタルビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。図4に示されるように、デジタルビームフォーミング及びアナログビームフォーミングを組み合わせることで、ビームフォーミング処理を、プリコーディングを行うベースバンド信号処理とRF(Radio Frequency)回路内の可変移相器との両方で実現するハイブリッドビームフォーミングが検討されている。
図5は、送信電力のピークEIRPを説明するための図である。図5の上図において、水平面におけるユーザ装置のアンテナ特性を模式的に示す。
図5に示されるように、ユーザ装置のアンテナのメインローブの最大放射が、ピークEIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power、等価等方放射電力)に対応する。すなわち、ユーザ装置のアンテナが最大のアンテナゲインを得られる方向で、ピークEIRPが達成できる。このとき、等方性アンテナゲイン0dBiで示した点線から、ピークEIRPを示す点線までが、アンテナゲインに対応する。例えば、アンテナコネクタ端において20dBmの送信電力であり、ピークEIRPが30dBmであった場合、ピークEIRPを達成しているときのアンテナゲインは10dBである。ユーザ装置が、ピークEIRPを達成しないとき、すなわち、ユーザ装置が、アンテナのボアサイトに向けて送信していない場合、例えば、7dB等にアンテナゲインは低下する。
また、図5の下図において、垂直面におけるユーザ装置のアンテナ特性を模式的に示す。ユーザ装置のアンテナのメインローブの最大放射が、ピークEIRPに対応する。したがって、ユーザ装置のアンテナが最大のアンテナゲインを得られる方向で、ピークEIRPが達成できる。このとき、等方性アンテナゲイン0dBiで示した点線から、ピークEIRPを示す点線までが、アンテナゲインに対応する。
図6は、本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(1)である。5Gにおけるミリ波の測定として、NFTF(Near field to far field transform)に基づく測定方法が検討されている。NFTFに基づいて、EIRP又はTRPの測定をすることができる。NFTFは、以下の特徴を有する。
1)ニアフィールドににおけるユーザ装置のビームパターンが測定される。当該ビームパターンに基づいて、ファーフィールドへの数学的変換が行われる。EIRPのような最終メトリックが算出される。
2)二重偏波アンテナである測定アンテナ及びリンクアンテナに対して、DUTは少なくとも2軸の自由度を有して配置される。
3)LTEリンクアンテナが使用され、LTE信号で安定した下りリンクが提供される。
なお、測定アンテナとは上りリンク信号を測定するアンテナであって、リンクアンテナとは下りリンク信号を送信するアンテナであり、測定アンテナとリンクアンテナとは分離されていてもよいし、同一のアンテナであってもよい。
また、TRP測定時には、ビームの設定を変更しないビームロック機能(UBF:UE beam lock function)が規定される。ビームロックは、最も強いビームすなわちビームのピークで、ビームを固定する。ビームロックに先立って、ビームのピークを検出するためのピークサーチが実施される。
NFTFでは、複数の測定アンテナをDUTの周囲に設置して、DUTの全方位の信号電力を測定する。図6に示される測定アンテナは、DUTに対して垂直面に設置されている。図6において、ピークサーチが既に実施され、DUTのビームのピーク方向は、DUTに対して測定アンテナが設置される垂直面に含まれていてもよい。
DUTのビームのピーク方向は、端末の実装によって異なるため、いずれの方向がピークであるか定まらない。したがって、図6に示されるようなUEビームのピーク方向であった場合、DUTを水平面上で回転させると、TRP測定時に、ビームのピーク方向が測定アンテナの方向に向かない可能性が生じる。
そこで、ビームのピーク方向が、図6においてDUTに対して天頂に設置される測定アンテナの方向になるようにDUTを回転させたのち、DUTを水平面にて回転させる。
図7は、本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(2)である。図7に示されるビームのピークが検出された測定アンテナとDUTとを結ぶ直線と、天頂に設置された測定アンテナとDUTとを結ぶ直線が成す角度θを測定装置100は算出する。角度θは、仰角方向のみの角度でよく、方位角は含まれなくてよい。なお、角度θは、測定装置100に外部から入力されてもよい。
続いて、角度θに応じて、DUTを回転させて、天頂に設置された測定アンテナにビームのピーク方向が近づくようにする。本発明の実施の形態における測定装置100は、角度θに応じて、DUTを回転させて、天頂に設置された測定アンテナにビームのピーク方向が近づく機構を有する。角度θに応じたDUTの回転は、測定アンテナが設置された面に垂直な軸において行われてもよい。
ここで、角度θが、所定の閾値θth以内である場合、DUTを回転させなくてもよい。例えば、図7に示されるように、天頂に設置された測定アンテナに隣接した測定アンテナまでの角度が、閾値θthと設定されてもよい。
図8は、本発明の実施の形態における測定方法の例を説明するための図(3)である。図8に示されるように、ビームのピークが検出された測定アンテナと天頂に設置された測定アンテナとの角度θに応じて、DUTを回転させたのち、方位角方向にDUTを回転させてTRPの測定を行う。
ビームのピーク方向が天頂に向いていれば、DUTが方位角方向で回転された場合であっても、測定装置100は、DUTのビームのピークが測定アンテナに向いている状態を維持することができる。また、ビームのピーク方向が天頂から所定の閾値θthの仰角の範囲に向いていれば、DUTが方位角方向で回転された場合であっても、測定装置100は、DUTのビームのピークが測定アンテナに向いている状態を維持することができる。
なお、天頂とは、角度θ回転したのち、方位角方向にDUTを回転させてTRPの測定を行う場合の回転軸方向を示し、例えば、方位角が水平面に垂直な軸に対する回転の角度ではない場合、必ずしも測定アンテナはDUTの天頂に位置しなくてもよい。
上述の実施例により、測定装置100は、ビームのピークが検出された測定アンテナと、天頂に設置された測定アンテナとの角度に基づいて、DUTを回転させることで、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。また、測定装置100は、DUTを回転させてビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態で、方位角方向にDUTを回転させることで、ビームのピークが測定アンテナに向いている状態を維持して、測定を実行することができる。
すなわち、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する測定装置100の機能構成例を説明する。測定装置100は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、測定装置100はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
<測定装置100>
図9は、測定装置100の機能構成の一例を示す図である。図9に示されるように、測定装置100は、位置制御部110と、信号測定部120と、信号通信部130と、基地局エミュレータ部140とを有する。図9に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
位置制御部110は、DUTの位置を制御する機能を含む。位置制御部110は、測定装置100に含まれるステッピングモータ又はその他のアクチュエータを駆動して、DUTを所望の方位角(Azimuth)及び仰角(Elevation)となる位置に設置する。
信号測定部120は、信号通信部130で受信されたDUTから送信される信号の電力を測定し、NFTFに基づく測定を実行し、EIRP又はTRPを算出することができる。信号通信部130は、DUTと無線信号の送受信を行う。基地局エミュレータ部140は、信号通信部130を介して、測定を行うためのリンクの維持に必要となるDUTとの無線通信の制御信号又はデータ等を生成する基地局の機能を有する。
上記の測定装置100の各機能部は、複数の装置で構成されてもよいし、1つの装置で構成されてもよい。例えば、測定装置100は、基地局エミュレータ部140が別装置である複数の装置から構成されてもよい。
(ハードウェア構成)
上述の本発明の実施の形態の説明に用いた機能構成図(図9)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
図10は、本発明の実施の形態に係る測定装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、本発明の一実施の形態における測定装置100は、本発明の実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。上述の測定装置100は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007等を含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。測定装置100のハードウェア構成は、図に示した1001〜1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
測定装置100における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、補助記憶装置1003及び/又は通信装置1004から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図9に示した測定装置100の位置制御部110、信号測定部120、信号通信部130、基地局エミュレータ部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つで構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び/又は補助記憶装置1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等ともいう。例えば、測定装置100の信号通信部130は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、測定装置100はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
測定装置が提供される。
上記の構成により、測定装置100は、すなわち、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことができる。
前記情報は、関連付けられた総合放射電力と等価等方電力との組を、バンドごとに1又は複数含んでもよい。当該構成により、することができる。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定する測定方法であって、ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出される測定アンテナを特定する特定手順と、前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出手順と、前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転手順とを実行する測定方法が提供される。
上記の構成により、測定装置100は、ビームのピークが検出された測定アンテナと、天頂に設置された測定アンテナとの角度に基づいて、DUTを回転させることで、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。すなわち、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことができる。
前記回転手順により、前記第1の角度に基づいて回転された前記ユーザ装置を、方位角方向で回転させてビームの信号電力を測定する検出手順をさらに含んでもよい。当該構成により、測定装置100は、DUTを回転させてビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態で、方位角方向にDUTを回転させることで、ビームのピークが測定アンテナに向いている状態を維持して、測定を実行することができる。
前記第1の角度は、ユーザ装置の仰角であってもよい。当該構成により、測定装置100は、ビームのピークが検出された測定アンテナと、天頂に設置された測定アンテナとの角度に基づいて、DUTを回転させることで、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。
前記第1の角度が、所定の第2の角度以内である場合、前記回転手順が実行されなくてもよい。当該構成により、測定装置100は、ビームのピークが検出された測定アンテナと、天頂に設置された測定アンテナとの角度が所定の閾値以内である場合、DUTを回転させずに、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。
前記第2の角度は、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナに隣接して配置される測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す角度であってもよい。当該構成により、測定装置100は、天頂に設置された測定アンテナと、隣接して設置される測定アンテナとの角度が所定の閾値以内である場合、DUTを回転させずに、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。
また、本発明の実施の形態によれば、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定する測定装置であって、ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出される測定アンテナを特定する特定部と、前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出部と、前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転部とを有する測定装置が提供される。
上記の構成により、測定装置100は、ビームのピークが検出された測定アンテナと、天頂に設置された測定アンテナとの角度に基づいて、DUTを回転させることで、ビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態にすることができる。また、測定装置100は、DUTを回転させてビームのピーク方向を天頂に設置された測定アンテナに向いている状態で、方位角方向にDUTを回転させることで、ビームのピークが測定アンテナに向いている状態を維持して、測定を実行することができる。すなわち、ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームのピーク方向における測定を行うことができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、測定装置100は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って測定装置100が有するプロセッサにより動作するソフトウェアにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
ユーザ装置は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、gNB、ベースステーション(Base Station)、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
なお、本発明の実施の形態において、位置制御部110は、特定部、算出部又は回転部の一例である。信号測定部は、検出部の一例である。角度θは、第1の角度の一例である。閾値θthは、第2の角度の一例である。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
100 測定装置
110 位置制御部
120 信号測定部
130 信号通信部
140 基地局エミュレータ部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定する測定方法であって、
    ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出される測定アンテナを特定する特定手順と、
    前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出手順と、
    前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転手順とを実行する測定方法。
  2. 前記回転手順により、前記第1の角度に基づいて回転された前記ユーザ装置を、方位角方向で回転させてビームの信号電力を測定する検出手順をさらに含む請求項1記載の測定方法。
  3. 前記第1の角度は、ユーザ装置の仰角である請求項1記載の測定方法。
  4. 前記第1の角度が、第2の角度以内である場合、前記回転手順が実行されない請求項1記載の測定方法。
  5. 前記第2の角度は、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナに隣接して配置される測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す角度である請求項4記載の測定方法。
  6. ビームフォーミングが適用された送信に対応するユーザ装置のビームの信号電力を測定する測定装置であって、
    ユーザ装置から送信されたビームのピークを検出する測定アンテナを特定する特定部と、
    前記ユーザ装置から送信されたビームのピークが検出された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線と、前記ユーザ装置の方位角の回転軸方向に配置された測定アンテナと前記ユーザ装置とを結ぶ直線とが成す第1の角度を算出する算出部と、
    前記第1の角度に基づいて、前記ユーザ装置を回転させる回転部とを有する測定装置。
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