JP2021135336A - 表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】前段の表示装置の出力部と次段の表示装置の入力部とを接続した場合に、全ての表示装置で適切な映像が表示できるようにする。【解決手段】接続検出部105は、映像出力部103に後段の表示装置が接続されたことを検出する。ドットクロック判定部106は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する。仕様情報書換部107は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、仕様情報保存部104のEDID情報を後段の表示装置のEDID情報により上書きする。【選択図】図8
Description
本発明は、表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法に関する。
表示装置の入出力のインターフェースとしてHDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)方式を採用しているものが多い。HDMI方式では、映像再生装置はソース機器と呼ばれ、表示装置はシンク機器と呼ばれている。そして、ソース機器とシンク機器とが接続されると、DDC(Display Data Channel)通信により、シンク機器からソース機器にEDID(Extended Display Identification Data)情報が伝送される。EDIDには、推奨解像度やリフレッシュレート等の情報が含まれている。ソース機器側では、EDID情報に基づいて、解像度やリフレッシュレート等の映像形式を設定して、映像信号を出力している。また、マルチディスプレイシステムにおいて、前段の表示装置の出力部と次段の表示装置の入力部とを接続し、映像再生装置からの映像信号を複数の表示装置で表示させるものが知られている(例えば特許文献1)。
表示装置の出力部と次段の表示装置の入力部とを接続してマルチディスプレイシステムを構築した場合、映像再生装置は、最前段の表示装置とEDID情報のやり取りを行って、映像信号の解像度やリフレッシュレート等の映像形式を設定する。このため、後段に表示装置を増設しても、後段の表示装置のEDID情報は映像再生装置で参照されることはなく、映像再生装置からの映像信号に、増設された表示装置のEDID情報を反映させることが難しくなる。
そこで、後段に表示装置が増設されたら、後段の表示装置のEDID情報を前段の表示装置に転送して、EDID情報を上書きすることが行われている。このようにすると、接続された表示装置のEDID情報が映像再生装置に送られ、接続された表示装置のEDID情報に応じた映像形式で映像信号を伝送できる。
ところが、後段の表示装置のEDID情報を前段の表示装置に転送してEDID情報を上書きする制御を行うと、後段に接続された表示装置のパフォーマンスが前段の表示装置のサポート範囲を越えてしまい、映像が表示できなくなるようなことがあり得る。例えば、4K映像の表示装置の後段に、5K映像の表示装置を接続した場合、推奨映像信号として5K映像のEDID情報が前段の表示装置に上書きされ、映像再生装置からは、5Kの映像信号が出力されることになる。ところが、5K映像のドットクロック(938.25MHz)は、前段の4K映像の表示装置のドットクロック(594MHz)のサポート範囲を越えるため、前段の表示装置では再生できず、また、後段の表示装置への転送も困難になる。その結果、全ての表示装置で映像が表示できなくなるようなことがあり得る。
上述の課題を鑑み、本発明は、前段の表示装置の出力部と次段の表示装置の入力部とを接続した場合に、全ての表示装置で適切な映像が表示できるようにした表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る表示装置は、映像信号を入力する映像入力部と、前記映像入力部から入力した映像信号に応じた画像を表示する表示部と、前記映像入力部から入力した映像信号を出力する映像出力部と、表示装置の仕様情報を記憶する仕様情報保存部と、前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたことを検出する接続検出部と、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定するドットクロック判定部と、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする仕様情報書換部とを備える。
本発明の一態様に係る表示装置の制御方法は、映像出力部に後段の表示装置が接続されたか否かを判定する工程と、前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたら、後段に接続される表示装置の仕様情報を取得する工程と、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する工程と、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、当該表示装置の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする工程とを含む。
本発明の一態様に係るマルチディスプレイシステムは、映像出力部を次段の表示装置の映像入力部に接続して各表示装置に映像を表示させるマルチディスプレイシステムであって、前記表示装置は、映像信号を入力する映像入力部と、前記映像入力部から入力した映像信号に応じた画像を表示する表示部と、前記映像入力部から入力した映像信号を出力する映像出力部と、表示装置の仕様情報を記憶する仕様情報保存部と、前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたことを検出する接続検出部と、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定するドットクロック判定部と、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする仕様情報書換部とを備える。
本発明の一態様に係るマルチディスプレイシステムの制御方法は、映像出力部を次段の表示装置の映像入力部に接続して各表示装置に映像を表示させるマルチディスプレイシステムの制御方法であって、前記各表示装置の中で前段となる表示装置の映像出力部に後段の表示装置が接続されたか否かを判定する工程と、前記前段となる表示装置の映像出力部に後段の表示装置が接続されたら、前記前段となる表示装置が、後段に接続される表示装置の仕様情報を取得する工程と、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が前記前段となる表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する工程と、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が前記前段となる表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記前段となる表示装置の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする工程とを含む。
本発明によれば、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、後段の表示装置の仕様情報を前段の表示装置に上書きしている。これにより、前段の表示装置の出力部と次段の表示装置の入力部とを接続してマルチディスプレイシステムを構築した場合に、後段に接続された表示装置のパフォーマンスが前段の表示装置のサポート範囲を越えてしまうことがなくなり、全ての表示装置で正常の映像信号を再生させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る表示装置10は、入力信号処理部11と、映像信号処理部12と、表示駆動部13と、表示部14と、映像入力部15と、映像出力部16と、EDID情報保存部17と、DDC通信処理部18と、制御部20を備えている。
入力信号処理部11は、映像入力部15から入力した映像信号を受信し、受信した信号に対して各種の信号処理を行う。入力信号処理部11が行う信号処理は、映像信号のシリアル−パラレル変換、信号レベル変換、及び制御信号に含まれる各種タイミング信号のデコードなどである。
映像信号処理部12は、入力された映像信号に対して、画面の生成処理、輝度補正、色補正、歪み補正処理等の処理を行う。
表示駆動部13は、表示部14を駆動する。表示部14は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイであり、映像信号に基づく画像を表示する。
映像入力部15は、外部からの映像信号を入力するインターフェースである。また、映像出力部16は、外部に映像信号を出力するインターフェースである。映像入力部15及び映像出力部16としては、例えばHDMI方式の映像インターフェースが用いられる。EDID情報保存部17は、当該表示装置10のEDID情報を保存する。EDID情報には、推奨映像信号の解像度やリフレッシュレート等が含まれている。すなわち、EDID情報は当該表示装置10の仕様情報であり、EDID情報保存部17は、仕様情報保存部となる。DDC通信処理部18は、表示装置10の情報を伝送するための通信処理を行う。
制御部20は、表示装置10の各部の制御を行う。また、本実施形態では、制御部20は、当該表示装置10の映像出力部16に後段の表示装置を接続したときの処理を行う。このとき、制御部20は、接続検出部21と、ドットクロック判定部22と、EDIT情報書換部23として機能する。接続検出部21は、映像出力部16に後段の表示装置が接続されたことを検出する。ドットクロック判定部22は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する。EDIT情報書換部23は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、EDID情報保存部17のEDID情報を後段の表示装置のEDID情報により上書きする。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置10において後段に表示装置が接続された場合の処理を示すフローチャートである。
(ステップS1)制御部20は、映像出力部16に後段の表示装置が接続されているか否かを判定して、処理をステップS2に進める。
(ステップS2)制御部20は、映像出力部16に後段の表示装置が接続されている場合には(ステップS1:Yes)、DDC通信処理部18により、後段に接続されている表示装置のEDID情報を取得して、処理をステップS3に進める。
(ステップS3)制御部20は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置10の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する。制御部20は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置10の推奨映像信号のドットクロックの周波数より低い場合には(ステップS3:No)、処理をステップS4に進め、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高い場合には(ステップS3:Yes)、処理をステップS6に進める。
(ステップS4)制御部20は、当該表示装置のEDID情報保存部17に、後段に接続された表示装置のEDID情報を上書きして、処理をステップS5に進める。
(ステップS5)制御部20は、EDID情報上書フラグを「1」に設定して、処理をステップS6に進める。
(ステップS6)制御部20は、入力された映像信号の表示処理を行い、処理をステップS7に進める。
(ステップS7)制御部20は、EDID情報上書フラグが「1」か否かを判定する。制御部20は、EDID情報上書フラグが「1」の場合には(ステップS7:Yes)、処理をステップS8に進め、EDID情報上書フラグが「1」でない場合には(ステップS7:No)、処理を終了する。
(ステップS8)制御部20は、全表示装置が表示できるように、映像信号の表示形式が変更されたことを示す表示を行い、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る表示装置10では、映像出力部16に後段の機器が接続されると、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置10の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する。そして、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置10の推奨映像信号のドットクロックの周波数より低い場合には、当該機器のEDID情報保存部17に後段に接続される表示装置のEDID情報を上書きし、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置10の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高い場合には、当該機器のEDID情報保存部17の上書きを止めるようにしている。このような処理を行うことで、マルチディスプレイシステムを構築した場合に、接続された全ての表示装置で正常の映像を再生させることができる。このことについて以下に説明する。
図3は、本発明が適用できるマルチディスプレイシステムにおいて接続される表示装置の説明図である。図3において、表示装置10aは、4K映像の表示装置であり、推奨映像信号は、解像度4096×2160、リフレッシュレート60Hz(以下、4096×2160@60Hzと表記する)である。(4096×2160@60Hz)の映像信号のドットクロックは、594MHzである。ドットクロックは、1ドットを送り出すクロック周波数であり、映像信号の解像度及びリフレッシュレートから算出できる。
表示装置10bは、HD表示装置であり、推奨映像信号は、解像度1024×768、リフレッシュレート60Hz(以下、1024×768@60Hzと表記する)である。(1024×768@60Hz)の映像信号のドットクロックは、65MHzである。
表示装置10cは、5K映像の表示装置であり、推奨映像信号は、解像度5120×2880、リフレッシュレート60Hz(以下、5120×2880@60Hzと表記する)である。(5120×2880@60Hz)の映像信号のドットクロックは、938.25MHzである。
図4A及び図4B、並びに図5は、映像出力部にドットクロックの低い表示装置を接続してマルチディスプレイシステムを構築したときの説明図である。
図4Aに示すように、映像再生装置30に、1台の表示装置10aだけが接続されている場合、映像再生装置30は表示装置10aのEDID情報を取得し、表示装置10aのEDID情報から得られる推奨映像信号で、映像信号を出力する。図3に示したように、表示装置10aの推奨映像信号は、(4096×2160@60Hz)である。したがって、映像再生装置30からは、(4096×2160@60Hz)の形式で映像信号が出力される。これにより、表示装置10aには、4K映像の画面が表示される。
ここで、図4B及び図5に示すように、表示装置10aの映像出力部16aと表示装置10bの映像入力部15bとを接続したとする。図2のステップS2で示したように、表示装置10aの後段に表示装置10bが接続されると、表示装置10aの制御部20aは、後段に接続されている表示装置10bのEDIT情報保存部17bからEDID情報を取得する。前述したように、表示装置10bはHDの表示装置であり、推奨映像信号は、(1024×768@60Hz)である。
ステップS3で示したように、表示装置10aの制御部20aは、後段に接続される表示装置10bの推奨映像信号のドットクロックの周波数と当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数とを比較する。当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数は594MHzであり、後段に接続される表示装置10bの推奨映像信号のドットクロックの周波数は65MHzであり、後段に接続される表示装置10bの推奨映像信号のドットクロックの周波数は当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数より低い。この場合には、ステップS4で示したように、表示装置10aの制御部20aは、表示装置10aのEDID情報保存部17aに、表示装置10bのEDID情報を上書きする。また、この場合、ステップS5で示したように、表示装置10aの制御部20aは、EDID情報上書フラグを「1」に設定する。
ステップS6で示したように、表示装置10aの制御部20aは、映像再生装置30からの映像信号を表示する。このとき、映像再生装置30は、表示装置10aのEDID情報保存部17aからEDID情報を取得し、映像形式を設定する。表示装置10aのEDID情報保存部17aのEDID情報は、後段の表示装置10bのEDID情報に上書きされており、推奨映像信号は(1024×768@60Hz)となっている。したがって、映像再生装置30は推奨映像信号(1024×768@60Hz)であると判定し、図4Bに示すように、(1024×768@60Hz)の形式の映像信号を表示装置10aに送信する。そして、表示装置10aは表示装置10bに(1024×768@60Hz)の形式の映像信号を出力する。
ここで、(1024×768@60Hz)の形式の映像信号は、4K映像の表示装置10aとHD映像の表示装置10bの双方がサポートしている。したがって、表示装置10aと表示装置10bの双方に、(1024×768@60Hz)の形式で映像を表示させることができる。
なお、図4Aに示すように、表示装置10aのみが映像再生装置30に接続されているときには、(4096×2160@60Hz)の4K映像が表示されるが、図4Bに示すように、表示装置10bを接続すると、(1024×768@60Hz)のHD品質の映像に変化する。そこで、EDIDデータを上書きした場合には、EDID情報上書フラグを「1」に設定し、EDID情報上書フラグが「1」の場合には、図4Bに示すように、「全接続モニターがサポートする信号タイミングにて画表示しています」というような、全表示装置が表示できるように表示形式が変更されたことを示す情報をOSD表示40で行うようにしている。
図6及び図7は、映像出力部にドットクロックの高い表示装置を接続してマルチディスプレイシステムを構築したときの説明図である。
図6Aに示すように、映像再生装置30に、1台の表示装置10aだけを接続している場合、映像再生装置30は表示装置10aのEDID情報を取得し、表示装置10aのEDID情報から得られる推奨映像信号で、映像信号を出力する。前述したように、表示装置10aの推奨映像信号は、(4096×2160@60Hz)である。したがって、映像再生装置30からは、(4096×2160@60Hz)の形式で映像信号が出力される。これにより、表示装置10aには、4K映像の画面が表示される。
ここで、図6B及び図7に示すように、表示装置10aの映像出力部16aと表示装置10cの映像入力部15cとを接続したとする。図2のステップS2で示したように、表示装置10aの後段に表示装置10cが接続されると、表示装置10aの制御部20aは、後段に接続されている表示装置10cのEDID情報保存部17cからEDID情報を取得する。前述したように、表示装置10cは5K映像の表示装置であり、推奨映像信号は(5120×2880@60Hz)である。
ステップS3で示したように、表示装置10aの制御部20aは、後段に接続される表示装置10cの推奨映像信号のドットクロックの周波数と当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数とを比較する。当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数は594MHzであり、後段に接続される表示装置10cの推奨映像信号のドットクロックの周波数は938.25MHzであり、後段に接続される表示装置10cの推奨映像信号のドットクロックの周波数は当該表示装置10aの推奨映像信号のドットクロックの周波数より高い。この場合には、EDID情報保存部17aの書き換えは行わない。
ステップS6で示したように、表示装置10aの制御部20aは、映像再生装置30からの映像信号を表示する。このとき、映像再生装置30は、表示装置10aのEDID情報保存部17aからEDID情報を取得し、映像信号を設定する。表示装置10aのEDID情報保存部17aのEDID情報は、表示装置10cが接続されても、書き換えられていない。したがって、推奨映像信号は、(4096×2160@60Hz)となり、図6Bに示すように、映像再生装置30は表示装置10aに(4096×2160@60Hz)の形式の映像信号を送信する。また、図6Bに示すように、表示装置10aは表示装置10cに、(4096×2160@60Hz)の形式の映像信号を送信する。(4096×2160@60Hz)の4Kの映像信号は、4K映像の表示装置10aと5K映像の表示装置10cの双方がサポートしている。したがって、図6Bに示すように、表示装置10aと表示装置10cの双方に、(4096×2160@60Hz)の形式で映像を表示させることができる。
なお、図6A及び図6Bに示すように、表示装置10aのみが映像再生装置30に接続されているときには、(4096×2160@60Hz)の4K映像の形式の映像が表示されており、表示装置10cを接続しても、その表示形式は変化しない。したがって、表示装置10cを接続したときには、表示形式が変更されたことを示す表示は行う必要はない。
このように、本発明の実施形態に係る表示装置10では、後段に表示装置を接続した際に、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より低い場合には、当該機器のEDID情報保存部17に保存されるEDID情報は、後段に接続される表示装置のEDID情報に上書きされる。また、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高い場合には、当該機器のEDID情報保存部17の上書きを行われない。このような処理を行うことで、全ての表示装置で正常の映像信号を再生させることができる。
なお、上述の例では、1台の表示装置10aの後段に、当該表示装置10aよりドットクロックの低い表示装置10b又は当該表示装置10aよりドットクロックの高い表示装置10cを接続してマルチディスプレイシステムを構築する例について説明したが、更に、表示装置の後段に複数の表示装置を接続して、各表示装置に映像再生装置からの映像を表示させる場合にも、同様な処理を行えば良い。
また、上述の説明では、映像入力部15及び映像出力部16としてHDMI(登録商標)方式の映像インターフェースを用いているが、本発明は、他の映像インターフェースでも同様に適用できる。
図8は、本発明による表示装置の基本構成を示す概略ブロック図である。本発明による表示装置100は、映像入力部101と、表示部102と、映像出力部103と、仕様情報保存部104と、接続検出部105と、ドットクロック判定部106と、仕様情報書換部107を基本構成とする。映像入力部101は、映像信号を入力する。表示部102は、映像入力部101から入力した映像信号に応じた画像を表示する。映像出力部103は、映像入力部101から入力した映像信号を出力する。仕様情報保存部104は、表示装置の仕様情報を記憶する。接続検出部105は、映像出力部103に後段の表示装置が接続されたことを検出する。ドットクロック判定部106は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する。仕様情報書換部107は、後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする。
上述した実施形態における表示装置10の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…表示装置、11…入力信号処理部、12…映像信号処理部、13…表示駆動部、14…表示部、15…映像入力部、16…映像出力部、17…EDID情報保存部、18…DDC通信処理部、19…制御部、30…映像再生装置、101…映像入力部、102…表示部、103…映像出力部、104…仕様情報保存部、105…接続検出部、106…ドットクロック判定部、107…仕様情報書換部
Claims (7)
- 映像信号を入力する映像入力部と、
前記映像入力部から入力した映像信号に応じた画像を表示する表示部と、
前記映像入力部から入力した映像信号を出力する映像出力部と、
表示装置の仕様情報を記憶する仕様情報保存部と、
前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定するドットクロック判定部と、
後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする仕様情報書換部と
を備えた表示装置。 - 前記仕様情報書換部は、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より低ければ、前記仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報で上書きし、前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高ければ、前記仕様情報保存部の仕様情報の上書きを止めるようにした請求項1に記載の表示装置。
- 前記仕様情報保存部の仕様情報を上書きした場合に、表示形式が変更されたことを示す情報を表示する請求項1又は2に記載の表示装置。
- 前記仕様情報は、EDID情報である請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示装置。
- 映像出力部に後段の表示装置が接続されたか否かを判定する工程と、
前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたら、後段に接続される表示装置の仕様情報を取得する工程と、
前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する工程と、
前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、当該表示装置の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする工程と
を含む表示装置の制御方法。 - 映像出力部を次段の表示装置の映像入力部に接続して各表示装置に映像を表示させるマルチディスプレイシステムであって、
前記表示装置は、
映像信号を入力する映像入力部と、
前記映像入力部から入力した映像信号に応じた画像を表示する表示部と、
前記映像入力部から入力した映像信号を出力する映像出力部と、
表示装置の仕様情報を記憶する仕様情報保存部と、
前記映像出力部に後段の表示装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定するドットクロック判定部と、
後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が当該表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記仕様情報保存部の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする仕様情報書換部と
を備えるマルチディスプレイシステム。 - 映像出力部を次段の表示装置の映像入力部に接続して各表示装置に映像を表示させるマルチディスプレイシステムの制御方法であって、
前記各表示装置の中で前段となる表示装置の映像出力部に後段の表示装置が接続されたか否かを判定する工程と、
前記前段となる表示装置の映像出力部に後段の表示装置が接続されたら、前記前段となる表示装置が、後段に接続される表示装置の仕様情報を取得する工程と、
前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が前記前段となる表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かを判定する工程と、
前記後段に接続される表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数が前記前段となる表示装置の推奨映像信号のドットクロックの周波数より高いか否かに応じて、前記前段となる表示装置の仕様情報を前記後段の表示装置の仕様情報により上書きする工程と
を含むようにしたマルチディスプレイシステムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020029712A JP2021135336A (ja) | 2020-02-25 | 2020-02-25 | 表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020029712A JP2021135336A (ja) | 2020-02-25 | 2020-02-25 | 表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021135336A true JP2021135336A (ja) | 2021-09-13 |
Family
ID=77662378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020029712A Pending JP2021135336A (ja) | 2020-02-25 | 2020-02-25 | 表示装置、表示装置の制御方法、マルチディスプレイシステム、マルチディスプレイシステムの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021135336A (ja) |
-
2020
- 2020-02-25 JP JP2020029712A patent/JP2021135336A/ja active Pending
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