JP2021135234A - 体積計測装置、システム、方法、及びプログラム - Google Patents

体積計測装置、システム、方法、及びプログラム Download PDF

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研二 河野
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真則 高岡
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教之 青木
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悟己 上野
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【課題】オクルージョンにより撮影された原料山の一部が欠けていても原料山の体積を計測することに貢献することができる体積計測装置等を提供すること。【解決手段】デプスセンサからの原料ヤードに係るデプス情報を点群データに変換する点群変換部と、安息角情報を用いて、原料山点群部、及び、非原料山に係る非原料山点群部を検出するオブジェクト検出部と、非原料山点群部の除去によってできた原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間する点群補間部と、原料山点群部及び原料山補間点群部に基づいて、原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、原料山の体積を算出する原料山体積算出部と、を備える。点群補間部は、非原料山点群部の除去によって原料山点群部が複数あるか否かを確認し、原料山点群部が複数あるときに、結合選択情報に基づいて、複数の原料山点群部間の欠損部に原料山補間点群部を補間する。【選択図】図23

Description

本発明は、原料ヤードにおける原料山の体積を計測する体積計測装置、システム、方法、及びプログラムに関する。
ガラス工場や製鉄所では、ガラスの原料である珪砂や鉄鋼の原料である鉄鉱石を、屋内又は屋外の原料ヤード(原料置き場)に保管している。工場の操業により、原料の残量は、刻々と変化する。現状、この原料の残量の管理は、作業員が目視で行っていることが多い。しかしながら、高い生産性を維持するためには、原料の残量を早く正確に把握することが重要である。すなわち、リアルタイムに自動で残量の管理をするためのシステムが求められている。原料の残量管理システムを構築する場合、残量計測のためのセンサとしてデプスセンサ(深度測定センサ)が利用される。
デプスセンサを利用した原料山の形状を管理する技術として、レーザスキャナ、2D(2-Dimensions)レーザ距離計、ステレオカメラ等のデプスセンサを、スタッカ、リクレーマなどのヤード機械に取り付けることで、原料山の形状を計測するシステムがある(例えば、特許文献1〜4参照)。特許文献1〜4に記載の技術では、原料山の表面全体の形状を計測することにより、原料山の体積(残量)を計測している。
特開2010−286436号公報 特開2011−157187号公報 特開2012−193030号公報 特開2019−20131号公報 特開2016−61674号公報 再公表特許WO2017/175312号公報
C. BRADFORD BARBER et al., "The Quickhull Algorithm for Convex Hulls", ACM Transactions on Mathematical Software, Vol. 22, No. 4, December 1996, Pages 469-483. (https://www.cise.ufl.edu/~ungor/courses/fall06/papers/QuickHull.pdf)(凸包作成方法)
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、原料山とデプスセンサとの間に障害物(例えば、ヤード機械、建屋の柱など)がある場合、障害物が背後にある原料山を隠して見えないようにする領域(オクルージョン)の問題が発生する。オクルージョンが発生すると、特許文献1〜4に記載の技術では、原料山の表面全体の形状を計測できなくなり、原料山の体積を計測できなくなる。
このようなオクルージョンの問題を回避するために、特許文献5に記載の技術のように、デプスセンサを搭載した1台の無人飛行体(ドローン)で上方から移動しながら原料山を撮影し、障害物による隠れた部分のない原料山の表面全体の形状を計測し、原料山の体積を計測することが考えられる。しかしながら、建屋型の原料ヤードには天井があり、ドローンが原料山から十分な距離を取って航行することが難しいので、特許文献5に記載の技術では、障害物による隠れた部分のない原料山の表面全体の形状を計測すること自体ができなくなり、原料山の体積を計測できなくなる可能性がある。
また、このようなオクルージョンの問題を解決するために、特許文献6に記載の技術のように、予め設定された荷物情報(荷物サイズ)を用いて、オクルージョン等による荷物の欠損している部分を補う技術を原料山に応用することが考えられる。しかしながら、原料山には予め設定されたサイズがないので、特許文献6に記載の技術では、撮影された原料山の欠損している部分を補うことができず、原料山の体積を計測できない。
本発明の主な課題は、オクルージョンにより撮影された原料山の一部が欠けていても原料山の体積を計測することに貢献することができる体積計測装置、システム、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の視点に係る体積計測装置は、原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するように構成された点群変換部と、前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するように構成されたオブジェクト検出部と、前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するように構成された点群補間部と、少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するように構成された原料山体積算出部と、を備える。前記点群補間部は、前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、を行うように構成されている。
第2の視点に係る体積計測システムは、原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサと、前記第1の視点に係る体積計測装置と、を備える。
第3の視点に係る体積計測方法は、ハードウェア資源を用いて原料山の体積を計測する体積計測方法であって、前記原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するステップと、前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するステップと、前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するステップと、少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するステップと、を含む。前記原料山補間点群部を補間するステップでは、前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認するステップと、前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得するステップと、前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間するステップと、を含む。
第4の視点に係るプログラムは、ハードウェア資源に所定の処理を実行させるプログラムであって、原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換する処理と、前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出する処理と、前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間する処理と、少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出する処理と、を実行させる。前記原料山補間点群部を補間する処理では、前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、を実行させる。
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
前記第1〜第4の視点によれば、オクルージョンにより原料山の一部が欠けていても原料山の体積を計測することに貢献することができる。
実施形態1に係る体積計測システムの使用態様の一例を模式的に示した図である。 実施形態1に係る体積計測システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第1例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第1例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る体積算出前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(C)原料山オクルージョン部に係る体積推定後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の動作を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山補間点群部の補間処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山オクルージョン部の体積推定処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山の体積算出処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第2例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第3例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第4例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第5例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第6例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第7例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第8例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第9例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第10例を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第11例を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第2例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る欠損部補間前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る欠損部補間後のイメージ図、(C)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(D)非原料山の埋没部の体積を差し引いた後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第3例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る欠損部補間前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る欠損部補間後のイメージ図、(C)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(D)原料山オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(E)非原料山の埋没部の体積を差し引いた後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第4例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る体積算出前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(C)原料山オクルージョン部に係る体積推定後のイメージ図である。 実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第5例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る体積算出前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(C)原料山オクルージョン部に係る体積推定後のイメージ図、(D)埋没物の体積を差し引いた後のイメージ図である。 実施形態2に係る体積計測システムの構成及び使用態様の一例を模式的に示した図である。 ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
[実施形態1]
実施形態1に係る体積計測システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る体積計測システムの使用態様の一例を模式的に示した図である。図2は、実施形態1に係る体積計測システムの構成を模式的に示したブロック図である。図3は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の第1例を模式的に示した、(A)非原料山に係る点群除去前のイメージ図、(B)非原料山に係る点群除去後のイメージ図、(C)欠損部に係る点群補間後のイメージ図である。図4は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の第1例を模式的に示した、(A)原料山非オクルージョン部に係る体積算出前のイメージ図、(B)原料山非オクルージョン部に係る体積算出後のイメージ図、(C)原料山オクルージョン部に係る体積推定後のイメージ図である。図9〜図18は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の点群補間処理の例を模式的に示したイメージ図である。図19〜図22は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山体積算出処理の例を模式的に示したイメージ図である。
体積計測システム1は、原料ヤード20における原料山10の体積を計測するシステムである(図1参照)。体積計測システム1は、体積計測装置100と、撮影装置200と、を備える。
ここで、原料ヤード20では、地面21の上に原料山10が配されている。また、地面21の上には、任意の非原料山30(例えば、ヤード機械、建屋の柱、梁などの障害物)が配されている。原料山10の形状は、理想的な円錐形である必要はなく、舟形であってもよく(図14、図16参照)、原料山10において凹凸があってもよい。なお、非原料山30は、図1では原料山10と離れているが、原料山10に一部が埋没していてもよく(図10〜図12参照)、原料山10に完全に埋没していてもよい(図17、図18参照)。また、非原料山30は、地面21の上に存在しなくてもよい。
体積計測装置100は、原料ヤード20を撮影する撮影装置200を用いて、原料ヤード20における原料山10の体積を自動的に計測(管理)する装置である(図1参照)。体積計測装置100には、例えば、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェイス等を含むハードウェア資源(例えば、情報処理装置、コンピュータ)を用いることができる。体積計測装置100は、情報処理部110と、記憶部120と、入力部130と、出力部140と、通信部150と、を備える(図2参照)。
情報処理部110は、情報を処理する機能部である(図2参照)。情報処理部110には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等のプロセッサを用いることができる。情報処理部110は、記憶部120、入力部130、出力部140、及び、通信部150と通信可能に接続されている。情報処理部110は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、仮想的な、取得部111、点群変換部112、オブジェクト検出部113、点群補間部114、及び、原料山体積算出部115を実現する。
取得部111は、撮影装置200のデプスセンサ201で生成されたデプス情報(原料ヤード20に係るデプス情報;3次元データ)を取得(収集)する処理部である(図2参照)。
点群変換部112は、取得部111で取得したデプス情報(原料ヤード20に係るデプス情報)を、点群データ(原料ヤード20に係る点群データ)に変換する処理部である(図2参照)。
オブジェクト検出部113は、点群変換部112で変換された点群データ(図1の原料ヤード20に係る点群データ)の中からオブジェクト(図1の原料山10、非原料山30に相当)に係る点群を検出(抽出)する処理部である(図2参照)。ここで、オブジェクトとは、原料ヤード20の地面21上に存在する物体(オブジェクト)をいい、図1においては原料山10及び非原料山30がオブジェクトに該当する。
オブジェクト検出部113は、点群変換部112で変換された点群データ(図1の原料ヤード20に係る点群データ)から、地面(図1の21)に係る点群を除去することによって、オブジェクトに係る点群(図3(A)では原料山点群部11a、11b、非原料山点群部31)を検出(抽出)する処理を行う。なお、この段階では、原料山点群部11a、11bか、非原料山点群部31かの区別はされていない。
オブジェクト検出部113は、記憶部120の安息角記憶部122から安息角情報(非雨天用安息角情報、雨天用安息角情報)を読み出し、読み出された安息角情報を用いて、検出されたオブジェクトに係る点群から原料山点群部(図3(A)では11a、11b)を検出する処理を行う。オブジェクト検出部113は、原料山点群部11a、11bを検出する際、原料山10の斜面上のある平面と原料ヤード20における地面21とのなす角が安息角情報における安息角を満たす点群を原料山点群部11a、11bとして検出する。ここで、安息角は、一定の高さから粒子を落下させて、自発的に崩れることなく安定を保つ時に、形成する粒子の山の斜面と水平面とのなす角度である。安息角は、平坦な場所に堆積した原料山10の斜面と平坦面(水平面)との角度を計測して得ることができる。
オブジェクト検出部113は、検出されたオブジェクトに係る点群において、検出された原料山点群部(図3(A)では11a、11b)以外の点群を、非原料山点群部(図3(A)では31)として検出する処理を行う。
点群補間部114は、非原料山点群部(図3(A)では31)で隠れた原料山点群部(図3(B)では11a、11b)の欠損部(図3(B)では12)が存在するときに、欠損部12に原料山補間点群部(図3(C)では13)を補間する処理部である(図2参照)。
点群補間部114は、原料山点群部(図3(A)では11a、11b)があるか否かを確認し、原料山点群部11a、11bがある場合には非原料山点群部(図3(A)では31)があるか否かを確認し、非原料山点群部31がある場合には非原料山点群部31を除去し、原料山点群部11a、11bに係る情報を記憶部120の点群記憶部121に記憶する処理を行う。
点群補間部114は、非原料山点群部31の除去により原料山点群部11a、11bに欠損部(図3(B)では12)があるか否かを確認し、欠損部12がある場合には、点群記憶部121に記憶された原料山点群部11a、11bに係る情報に基づいて、欠損部12に原料山補間点群部(図3(C)では13)を補間する処理を行う。ここで、「補間」とは、計測で得られた部位の値に基づいて、計測していない部位の値を算出することをいう。補間方法の詳細については、後述する。なお、図11、図17、図18のように原料山10の手前に非原料山30がない状態で撮影している場合には、原料山補間点群部を補間しないことがある。
点群補間部114は、原料山補間点群部(図3(C)では13)を補間する際、複数の原料山点群部(図3(B)では11a、11b)があるか否かを確認し、図3、図9のように複数の原料山点群部11a、11bがある場合には、結合させる複数の原料山点群部11a、11bを選択した結合選択情報を取得し、取得した結合選択情報に基づいて、選択された複数の原料山点群部11a、11b間の欠損部12に原料山補間点群部13を補間する処理を行う。点群補間部114は、複数の原料山点群部がない場合には、図13〜図15のように原料山10の大部分が非原料山30で隠れて欠損部12の形状が予測しづらい場合を考慮して、原料山点群部11の欠損部12に係る情報を取得し、取得した欠損部12に係る情報に基づいて、欠損部12に原料山補間点群部13を補間する処理を行う。
原料山体積算出部115は、原料山(図1の10)の体積(原料の残量)を計算する処理部である(図2参照)。
原料山体積算出部115は、原料山点群部(図3(C)及び図4(A)では11a、11b)及び原料山補間点群部(図3(C)及び図4(A)では13)に基づいて、原料山(図4(B)では10)における原料山非オクルージョン部(図4(B)では14)の体積を算出する処理を行う。ここで、原料山非オクルージョン部14は、原料山10においてオクルージョンとならない点群部(図4(A)では11a、11b、13)によって体積を算出することが可能な部分(空間)である。なお、原料山補間点群部がない場合には、原料山点群部のみに基づいて原料山非オクルージョン部の体積を算出することになる。
原料山体積算出部115は、原料山点群部(図3(C)及び図4(A)では11a、11b)及び原料山補間点群部(図3(C)及び図4(A)では13)に基づいて原料山オクルージョン部(図4(B)では15)があるか否かを確認し、原料山オクルージョン部15がある場合には、図21のように原料山非オクルージョン部14の背後に長い原料山オクルージョン部15がある場合を考慮して、原料山オクルージョン部15に係る情報を取得し、取得した原料山オクルージョン部15に係る情報を用いて、原料山オクルージョン部15の体積を推定(算出)する処理を行う。原料山体積算出部115は、原料山オクルージョン部15がない場合には原料山オクルージョン部15の体積を0と推定(算出)する。ここで、原料山オクルージョン部15は、原料山10における原料山非オクルージョン部14によって隠れて見えない部分(空間)である。なお、図9、図10、図15、図16、図18のように原料山10を上方から撮影している場合には、原料山オクルージョン部が存在しないことがある。
原料山体積算出部115は、算出された原料山非オクルージョン部(図4(C)では14)の体積と、推定された原料山オクルージョン部(図4(C)では15)の体積と、に基づいて、原料山10の残量(体積)を計算する処理を行う。なお、図10〜図12のように非原料山30の一部が原料山10に埋没している場合や、図17、図18のように非原料山30の全部が原料山10に埋没している場合には、原料山体積算出部115は、非原料山30に係る情報を取得し、取得した非原料山30に係る情報に基づいて非原料山30の埋没部(図19、図20、図22では32)の体積を算出し、算出された原料山非オクルージョン部(図19(C)、図20(D)、図22(C)では14)の体積と、推定された原料山オクルージョン部(図20(D)、図22(C)では15)の体積との合計体積から、埋没部(図19(D)、図20(E)、図22(D)では32)の体積を差し引く処理を行う。
記憶部120は、データ、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図2参照)。記憶部120は、点群記憶部121と、安息角記憶部122と、を有する。
点群記憶部121は、点群補間部114からの原料山点群部(図3では11a、11b)に係る情報を記憶する。
安息角記憶部122は、原料山10の安息角に係る情報(安息角情報)を記憶する。安息角情報には、非雨天用の安息角情報と、雨天用の安息角情報と、がある。安息角は、原料の粒子の大きさ、粒子の角の丸みや形状等により決まるが、水分の含有量にも大きく影響されるため、安息角情報として、非雨天用の安息角情報と、雨天用の安息角情報と、が用意されている。安息角記憶部122への安息角情報の入力は、入力部130から行うことができる。なお、原料ヤード20が屋内にあり降雨の影響がない場合、雨天用の安息角情報を省略することができる。
入力部130は、オペレータの操作により情報を入力する機能部である(図2参照)。入力部130には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、ボタン、その他の入力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された入力部を有する情報端末等を用いてもよい。
出力部140は、計測した原料山の体積などの情報を出力する機能部である(図2参照)。出力部140として、例えば、表示を行うディスプレイ、印刷を行うプリンタ、その他の出力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された出力部を有する情報端末等を用いてもよい。また、出力部140を使用する代わりに、通信部及びネットワークを通じて接続された別の情報端末等(図示せず;例えば、ユーザが使用する端末)を使用して情報を出力するようにしてもよい。
通信部150は、撮影装置200の通信部203と通信(無線通信、有線通信)を行う機能部である。通信部150は、図示しないネットワークを介して撮影装置200の通信部203と通信を行うようにしてもよい。
撮影装置200は、被写体を撮影する装置である(図1参照)。撮影装置200は、少なくとも1つの原料ヤード20全体を俯瞰することができるように設置することができる。撮影装置200は、原料ヤード20を上方から撮影するように設置してもよい。撮影装置200は、デプスセンサ201と、センサ制御部202と、通信部203と、を備える(図2参照)。
デプスセンサ201は、被写体を撮影して3次元データとなるデプス情報を生成するセンサである(図2参照)。デプスセンサ201には、例えば、レーザスキャナ、2Dレーザ距離計、ステレオカメラ、ToF(Time of Flight)センサ、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサ等を用いることができる。デプスセンサ201は、コスト低減の観点から撮影装置200において1台であることが好ましいが、2台以上であってもよい。
センサ制御部202は、デプスセンサ201を制御する機能部である(図2参照)。
通信部203は、体積計測装置100の通信部150と通信(無線通信、有線通信)を行う機能部である(図2参照)。通信部203は、図示しないネットワークを介して体積計測装置100の通信部150と通信を行うようにしてもよい。
次に、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の動作について図面を用いて説明する。図5は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、体積計測システム及び原料ヤードの構成については、図1及び図2を参照されたい。
前提として、原料山10の安息角に係る情報(安息角情報)については事前に安息角記憶部122に記憶されているものとする。
まず、体積計測装置100の情報処理部110の取得部111は、原料ヤード20を撮影する撮影装置200のデプスセンサ201で生成された原料ヤード20に係るデプス情報を取得する(図5のステップA1参照)。
次に、体積計測装置100の情報処理部110の点群変換部112は、取得部111で取得されたデプス情報を点群データ(原料ヤード20に係る点群データ)に変換する(図5のステップA2参照)。
次に、体積計測装置100の情報処理部110のオブジェクト検出部113は、点群変換部112で変換された点群データ(図1の原料ヤード20に係る点群データ)から、地面(図1の21)に係る点群を除去(フィルタリング)することによって、オブジェクトに係る点群(図3(A)では原料山点群部11a、11b、非原料山点群部31)を検出(抽出)する(図5のステップA3参照)。
次に、体積計測装置100の情報処理部110のオブジェクト検出部113は、検出されたオブジェクトに係る点群から原料山点群部及び非原料山点群部を検出(クラスタリング)する(図5のステップA4参照)。例えば、図3(A)、図9(A)、図10(A)、図11(A)、図12(A)、図13(A)、図14(A)、図15(A)及び図16(A)のように、原料山点群部11、11a、11b及び非原料山点群部31を検出する。なお、図17及び図18のように、非原料山30の全体が原料山10に埋没している場合は、原料山点群部11のみを検出する。また、原料山が非原料山に完全に隠れている場合には非原料山点群部のみを検出する(図示せず)。さらに、原料山及び非原料山が存在しない場合は原料山点群部及び非原料山点群部を検出しない。
ここで、原料山点群部の検出では、オブジェクト検出部113は、記憶部120の安息角記憶部122から安息角情報(非雨天用安息角情報、雨天用安息角情報)を読み出し、読み出された安息角情報を用いて、検出されたオブジェクトに係る点群から原料山点群部(図3(A)では11a、11b)を検出することができる。また、非原料山点群部の検出では、オブジェクト検出部113は、検出されたオブジェクトに係る点群において、検出された原料山点群部(図3(A)では11a、11b)以外の点群を、非原料山点群部(図3(A)では31)として検出することができる。
次に、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、オブジェクト検出部113での原料山点群部の検出で、原料山点群部があるか否かを確認する(図5のステップA5参照)。原料山点群部がない場合(ステップA5のNO)、終了する。なお、原料山が非原料山に完全に隠れて原料山点群部が検出されない場合は、撮影装置200の設置位置を、原料山点群部を検出できる位置に変更して、ステップA1からやり直すことになる。
原料山点群部がある場合(ステップA5のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、オブジェクト検出部113での非原料山点群部の検出で、非原料山点群部があるか否かを確認する(図5のステップA6参照)。非原料山点群部がない場合(ステップA6のNO)、例えば、原料山点群部のみがある場合(図示せず)や、図17及び図18のように非原料山30が完全に原料山10に埋没している場合、ステップA10に進む。
非原料山点群部がある場合(ステップA6のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、非原料山点群部を除去(フィルタリング)し、残った原料山点群部に係る情報を記憶部120の点群記憶部121に記憶する(図5のステップA7参照)。
ステップA7の後、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、非原料山点群部の除去により原料山点群部に欠損部があるか否かを確認する(図5のステップA8参照)。欠損部がない場合(ステップA8のNO)、例えば、図11(B)のように欠損部がない場合、ステップA10に進む。
欠損部がある(ステップA8のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、点群記憶部121に記憶された原料山点群部に係る情報に基づいて、欠損部に原料山補間点群部を補間する(図5のステップA9参照)。なお、原料山補間点群部の補間処理の詳細については、後述する(図6参照)。補間された原料山補間点群部は点群記憶部121に記憶される。
非原料山点群部がない場合(ステップA6のNO)、欠損部がない場合(ステップA8のNO)、又は、ステップA9の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山点群部及び原料山補間点群部に基づいて、原料山における原料山非オクルージョン部の体積を算出する(図5のステップA10参照)。原料山補間点群部がない場合、例えば、図11(B)、図17及び図18のような場合には、原料山点群部11のみに基づいて原料山非オクルージョン部14の体積を算出することになる。
ここで、原料山非オクルージョン部(図4(B)では14)の体積は、例えば、原料山点群部(図4(B)では11a、11b)及び原料山補間点群部(図4(B)では13)に基づいて、凸包を作成することで求めることができる。ここで、凸包は、与えられた集合を含む最小の凸集合である。凸包は、例えば、非特許文献1に記載のQuickhull法を用いたアルゴリズムによって作成することができる。Quickhull法を用いたアルゴリズムで作成した凸包は、複数の四面体により構成される。四面体の底面積をS、高さをhとすると、四面体の体積Vは三角錐の体積の公式[式1]から算出することができる。複数の四面体のそれぞれの体積の総和を算出することで、凸包全体の体積を計算し、計算された凸包全体の体積を原料山非オクルージョン部(図4(B)では14)の体積とすることができる。
[式1]
Figure 2021135234
ステップA10の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山オクルージョン部の体積を推定(算出)する(図5のステップA11参照)。なお、原料山オクルージョン部の体積推定処理の詳細については、後述する(図7参照)。
ステップA11の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、ステップA10で算出された原料山非オクルージョン部の体積と、ステップA11で推定された原料山オクルージョン部の体積と、を用いて、原料山の体積を算出する(図5のステップA12参照)。なお、原料山の体積算出処理の詳細については、後述する(図8参照)。
ステップA11の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、ステップA12で算出された原料山の体積を出力部140から出力させ(図5のステップA13参照)、その後、終了する。
次に、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山補間点群部の補間処理(図5のステップA9)の詳細について、図面を用いて説明する。図6は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の原料山補間点群部の補間処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。なお、体積計測システム及び原料ヤードの構成については、図1及び図2を参照されたい。
原料山点群部に欠損部がある場合(図5のステップA8のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、非原料山点群部を除去した後の点群において複数の原料山点群部があるか否かを確認する(図6のステップB1参照)。複数の原料山点群部があるか否かを確認するのは、例えば、図3(B)及び図9(B)のように、結合可能な複数の原料山点群部11a、11bを特定するためである。1つの原料山点群部である場合(ステップB1のNO)、ステップB5に進む。
複数の原料山点群部がある場合(ステップB1のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、結合させる複数の原料山点群部に係る結合選択情報を要求(例えば、出力部140で結合選択情報を要求するための画面を表示することによって結合選択情報を要求)し、要求に応じた結合選択情報を取得(例えば、入力部130で入力された結合選択情報を取得)する(図6のステップB2参照)。ここで、結合選択情報は、結合させる複数の原料山点群部を選択した情報である。なお、結合選択情報には、結合させる複数の原料山点群部が選択(全部選択、一部選択(例えば、3つのうち2つを選択)を含む)された場合と、選択されない場合がある。
ステップB2の後、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、取得した結合選択情報において結合させる複数の原料山点群部が選択されているか否かを確認する(図6のステップB3参照)。選択されていない場合(ステップB3のNO)、複数の原料山点群部間に欠損部がないものと推定し、ステップB5に進む。
選択されている場合(ステップB3のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、取得した結合選択情報に基づいて、複数の原料山点群部間の欠損部に原料山補間点群部を補間(クラスタ結合;複数の原料山点群部を結合し1つの原料山の点群となるように加工)し(図6のステップB4参照)、その後、図5のステップA10に進む。ここで、原料山補間点群部は、結合選択情報において選択された複数の原料山点群部に基づいて、例えば、線形補間法、最近傍補間法、濃度保管法等の画像補間法を用いて補間することができる。
1つの原料山点群部である場合(ステップB1のNO)、又は、結合させる複数の非原料山点群部が選択されていない場合(ステップB3のNO)、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、原料山点群部の欠損部(複数の原料山点群部間の欠損部を除く)の形状に係る欠損部情報を要求(例えば、出力部140で欠損部情報を要求するための画面を表示することによって欠損部情報を要求)し、要求に応じた欠損部情報を取得(例えば、入力部130で入力された欠損部情報を取得)する(図6のステップB5参照)。ここで、欠損部情報は、原料山点群部の欠損部の形状及び位置に関する情報である。欠損部情報を取得するのは、例えば、図14(A)のように、原料山10が非原料山30で隠れている部分が長い場合があるからである。
ステップB5の後、体積計測装置100の情報処理部110の点群補間部114は、取得した欠損部情報に基づいて、欠損部に原料山補間点群部を補間し(図6のステップB6参照)、その後、図5のステップA10に進む。ここで、原料山補間点群部は、欠損部情報において指定された欠損部における形状に基づいて、例えば、線形補間法、最近傍補間法、濃度保管法等の画像補間法を用いて補間することができる。
次に、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山オクルージョン部の体積推定処理(図5のステップA11)の詳細について、図面を用いて説明する。図7は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山オクルージョン部の体積推定処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。なお、体積計測システム及び原料ヤードの構成については、図1及び図2を参照されたい。
図5のステップA10の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山点群部及び原料山補間点群部に基づいて、原料山オクルージョン部があるか否かを確認する(図7のステップC1参照)。ここで、原料山オクルージョン部があるか否かの確認は、例えば、図9(C)、図10(C)、図15(C)、図16(C)、図18及び図19(D)のように、原料山10の上方から原料山10を撮影しているときに原料山非オクルージョン部14(原料山点群部11及び原料山補間点群部13)の外周境界部の点群の全体が地面に接する位置(座標)にあるか否かにより確認することができる。原料山オクルージョン部がない場合(ステップC1のNO)、ステップC6に進む。
原料山オクルージョン部がある場合(ステップC1のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山オクルージョン部の形状に係るオクルージョン情報を要求(例えば、出力部140でオクルージョン情報を要求するための画面を表示することによってオクルージョン情報を要求)し、要求に応じたオクルージョン情報を取得(例えば、入力部130で入力されたオクルージョン情報を取得)する(図7のステップC2参照)。ここで、オクルージョン情報は、原料山オクルージョン部の形状及び位置に関する情報である。また、オクルージョン情報を要求し取得するのは、例えば、図4と図21との違いのように、原料山オクルージョン部の形状が原料山非オクルージョン部の形状の奥行きと違う場合があるからである。
ステップC2の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、オクルージョン情報における原料山オクルージョン部の形状が原料山非オクルージョン部の形状と対称であるか否かを確認する(図7のステップC3参照)。対称でない場合(ステップC3のNO)、ステップC5に進む。
対称である場合(ステップC3のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山オクルージョン部の体積を、図5のステップA10で算出された原料山非オクルージョン部の体積と同じと推定し(図7のステップC4参照)、その後、ステップA12に進む。
原料山オクルージョン部の形状が原料山非オクルージョン部の形状と対称でない場合(ステップC3のNO)、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、取得したオクルージョン情報に基づいて、原料山オクルージョン部の体積を算出し(図7のステップC5参照)、その後、ステップA12に進む。
ここで、原料山オクルージョン部の体積は、例えば、オクルージョン情報における原料山オクルージョン部に係る点群の凸包を作成し、作成された凸包を構成する各四面体の体積の総和を算出することで、原料山オクルージョン部の体積を算出(推定)することができる。ここでの凸包による体積の計算方法は、図5のステップA10における原料山非オクルージョン部の体積の計算方法と同一である。
原料山オクルージョン部がない場合(ステップC1のNO)、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山オクルージョン部の体積を0と推定し(図7のステップC6参照)、その後、ステップA12に進む。
次に、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山の体積算出処理(図5のステップA12)の詳細について、図面を用いて説明する。図8は、実施形態1に係る体積計測システムにおける体積計測装置の情報処理部の原料山の体積算出処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。なお、体積計測システム及び原料ヤードの構成については、図1及び図2を参照されたい。
ステップA11の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、ステップA10で算出された原料山非オクルージョン部の体積と、ステップA11で推定された原料山オクルージョン部の体積とに基づいて、合計体積を算出する(図8のステップD1参照)。ここでの合計体積は、原料山非オクルージョン部の体積と、原料山オクルージョン部の体積との合計であり、例えば、図19(C)、図20(C)及び図22(C)のように非原料山30の埋没部32がある場合には埋没部32の体積を含む。
ステップD1の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、非原料山の形状に係る非原料山情報を要求(例えば、出力部140で非原料山情報を要求するための画面を表示することによって非原料山情報を要求)し、要求に応じた非原料山情報を取得(例えば、入力部130で入力された非原料山情報を取得)する(図8のステップD2参照)。ここで、非原料山情報は、非原料山の形状及び位置に関する情報である。また、非原料山情報を要求し取得するのは、非原料山が原料山に埋没しているか否かを確認するためである。
ステップD2の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、原料山非オクルージョン部(原料山点群部及び原料山補間点群部)、オクルージョン情報(図7のステップC2で取得したもの)、及び、非原料山情報に基づいて、非原料山に少なくとも一部の埋没部(原料山に埋没した部分;全体が埋没している場合を含む)があるか否かを確認する(図8のステップD3参照)。埋没部がない場合(ステップD3のNO)、図5のステップA13に進む。
埋没部がある場合(ステップD3のYES)、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、非原料山の埋没部の体積を算出する(図8のステップD4参照)。
ステップD4の後、体積計測装置100の情報処理部110の原料山体積算出部115は、ステップD1で算出された合計体積から、ステップD4で算出された非原料山の埋没部の体積を差し引いて原料山の体積を算出し(図8のステップD5参照)、その後、図5のステップA13に進む。
実施形態1によれば、オクルージョンにより原料山10の一部が欠けていても、原料山点群部11又は11a、11bに基づいて、欠損部12に原料山補間点群部13を補間することで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
また、実施形態1によれば、非原料山30により原料山点群部11a、11bが複数に分かれている場合でも、取得した結合選択情報を用いて原料山点群部11a、11b間の欠損部12に原料山補間点群部13を補間することで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
また、実施形態1によれば、非原料山30によって原料山10の大部分が隠れて欠損部が発生してしまった場合でも、取得した欠損部情報を用いて原料山10の欠損部12に原料山補間点群部13を補間することで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
また、実施形態1によれば、原料山オクルージョン部15の体積が原料山非オクルージョン部14の体積と異なる場合でも、取得したオクルージョン情報を用いて原料山オクルージョン部の体積を算出することで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
さらに、実施形態1によれば、非原料山30の一部又は全部が原料山10に埋没している場合でも、取得した非原料山情報を用いて非原料山30の埋没部32の体積を算出して合計体積から差し引くことで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る体積計測システムについて図面を用いて説明する。図23は、実施形態2に係る体積計測システムの構成及び使用態様の一例を模式的に示した図である。
体積計測システム1は、原料ヤード20における原料山10の体積を計測するシステムである(図23参照)。体積計測システム1は、デプスセンサ201と、体積計測装置100と、を備える。なお、原料ヤード20は、原料山10及び非原料山30を有する。
デプスセンサ201は、原料ヤード20を撮影する深度測定センサである。
体積計測装置100は、デプスセンサ201を用いて、原料ヤード20における原料山10の体積を自動的に計測(管理)する装置である。体積計測装置100は、点群変換部112と、オブジェクト検出部113と、点群補間部114と、原料山体積算出部115と、を備える。
点群変換部112は、デプスセンサ201からの原料ヤード20に係るデプス情報を原料ヤード20に係る点群データに変換するように構成されている。オブジェクト検出部113は、原料山10の安息角に係る安息角情報を用いて、原料ヤード20に係る点群データから、オブジェクトに係る点群として、原料山10に係る原料山点群部11a、11b、及び、非原料山30に係る非原料山点群部31を検出するように構成されている。点群補間部114は、非原料山点群部31を除去し、非原料山点群部31の除去によってできた原料山点群部11a、11bの欠損部に原料山補間点群部13を補間するように構成されている。原料山体積算出部115は、少なくとも、原料山点群部11a、11b及び原料山補間点群部13に基づいて、原料山10におけるデプスセンサ201から撮影可能な原料山非オクルージョン部14の体積を算出することにより、原料山10の体積を算出するように構成されている。
点群補間部114は、非原料山点群部31の除去によって原料山点群部11a、11bが複数あるか否かを確認する処理を行う。点群補間部114は、原料山点群部11a、11bが複数あるときに、結合させる複数の原料山点群部11a、11bを選択した結合選択情報を取得する処理を行う。点群補間部114は、結合選択情報に基づいて、複数の原料山点群部11a、11b間の欠損部に原料山補間点群部13を補間する処理を行う。
実施形態2によれば、オクルージョンにより撮影された原料山の一部が欠けていても、特に、非原料山30により原料山点群部11a、11bが複数に分かれている場合でも、取得した結合選択情報を用いて原料山点群部11a、11b間の欠損部に原料山補間点群部13を補間することで、原料山10の体積を計測することに貢献することができる。
なお、実施形態1、2に係る体積計測装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図24に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源1000は、内部バス1004により相互に接続される、プロセッサ1001、メモリ1002、ネットワークインタフェイス1003等を備える。
なお、図24に示す構成は、ハードウェア資源1000のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源1000は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ1001等のユニットの数も図24の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ1001がハードウェア資源1000に含まれていてもよい。プロセッサ1001には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
メモリ1002には、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
ネットワークインタフェイス1003には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
ハードウェア資源1000の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するように構成された点群変換部と、
前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するように構成されたオブジェクト検出部と、
前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するように構成された点群補間部と、
少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するように構成された原料山体積算出部と、
を備え、
前記点群補間部は、
前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、
前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、
前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、
を行うように構成されている、
体積計測装置。
[付記2]
前記点群補間部は、さらに、
前記原料山点群部が1つであるときに、前記原料山点群部の前記欠損部の形状に係る欠損部情報を取得する処理と、
前記欠損部情報に基づいて、前記欠損部に原料山補間点群部を補間する処理と、
を行うように構成されている、
付記1記載の体積計測装置。
[付記3]
前記原料山体積算出部は、
前記原料山点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影不能な原料山オクルージョン部があるか否かを確認する処理と、
前記原料山オクルージョン部があるときに、前記原料山オクルージョン部の形状に係るオクルージョン情報を取得する処理と、
前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山オクルージョン部の体積を算出する処理と、
前記原料山非オクルージョン部の前記体積と、前記原料山オクルージョン部の前記体積とに基づいて、前記原料山の体積を算出する処理と、
を行うように構成されている、
付記1又は2記載の体積計測装置。
[付記4]
前記原料山体積算出部は、さらに、
前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山非オクルージョン部の形状と前記原料山オクルージョン部の形状とが対称であるか否かを確認する処理と、
対称であるときに、前記原料山非オクルージョン部の前記体積を前記原料山オクルージョン部の前記体積と同じと推定する処理と、
を行うように構成されている、
付記3記載の体積計測装置。
[付記5]
前記原料山体積算出部は、さらに、対称でないときに、前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山オクルージョン部の体積を算出する処理を行うように構成されている、
付記4記載の体積計測装置。
[付記6]
前記原料山体積算出部は、さらに、前記原料山オクルージョン部がないときに、前記原料山オクルージョン部の体積を0と推定する処理を行うように構成されている、
付記3乃至5のいずれか一に記載の体積計測装置。
[付記7]
前記原料山体積算出部は、前記原料山の体積を算出する処理において、
前記原料山非オクルージョン部の前記体積と、前記原料山オクルージョン部の前記体積との合計体積を算出する処理と、
前記非原料山の形状に係る非原料山情報を取得する処理と、
少なくとも、前記原料山点群部、前記原料山補間点群部、及び、前記非原料山情報に基づいて、前記非原料山において、前記原料山に埋没している少なくとも一部の埋没部があるか否かを確認する処理と、
少なくとも、前記原料山点群部、前記原料山補間点群部、及び、前記非原料山情報に基づいて、前記非原料山の前記埋没部の体積を算出する処理と、
前記合計体積から前記非原料山の前記埋没部の前記体積を差し引いて前記原料山の前記体積を算出する処理と、
を行うように構成されている、
付記3乃至6のいずれか一に記載の体積計測装置。
[付記8]
前記オブジェクト検出部は、さらに、前記原料山点群部を検出する際、前記原料山の斜面上のある平面と前記原料ヤードにおける地面とのなす角が前記安息角情報における前記安息角を満たす点群を前記原料山点群部として検出する処理を行うように構成されている、
付記1乃至7のいずれか一に記載の体積計測装置。
[付記9]
前記オブジェクト検出部は、さらに、検出された前記オブジェクトに係る前記点群において、前記原料山点群部以外の点群を、前記非原料山点群部として検出する処理を行うように構成されている、
付記8記載の体積計測装置。
[付記10]
前記原料山体積算出部は、さらに、前記原料山非オクルージョン部の前記体積を算出する際、前記原料山点群部に基づいて、複数の四面体から構成される凸包を作成し、前記複数の四面体のそれぞれの体積の総和を算出することで、前記凸包全体の体積を算出し、算出された前記凸包全体の前記体積を前記原料山非オクルージョン部の前記体積とする、
付記1乃至9のいずれか一に記載の体積計測装置。
[付記11]
原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサと、
付記1乃至10のいずれか一に記載の体積計測装置と、
を備える、
体積計測システム。
[付記12]
ハードウェア資源を用いて原料山の体積を計測する体積計測方法であって、
前記原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するステップと、
前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するステップと、
前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するステップと、
少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するステップと、
を含み、
前記原料山補間点群部を補間するステップでは、
前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認するステップと、
前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得するステップと、
前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間するステップと、
を含む、
体積計測方法。
[付記13]
ハードウェア資源に所定の処理を実行させるプログラムであって、
原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換する処理と、
前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出する処理と、
前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間する処理と、
少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出する処理と、
を実行させ、
前記原料山補間点群部を補間する処理では、
前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、
前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、
前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、
を実行させる、
プログラム。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
1 体積計測システム
10 原料山
11、11a、11b 原料山点群部
12 欠損部
13 原料山補間点群部
14 原料山非オクルージョン部
15 原料山オクルージョン部
20 原料ヤード
21 地面
30、30a、30b 非原料山
31、31a、31b 非原料山点群部
32 埋没部
100 体積計測装置
110 情報処理部
111 取得部
112 点群変換部
113 オブジェクト検出部
114 点群補間部
115 原料山体積算出部
120 記憶部
121 点群記憶部
122 安息角記憶部
130 入力部
140 出力部
150 通信部
200 撮影装置
201 デプスセンサ
202 センサ制御部
203 通信部
1000 ハードウェア資源
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ネットワークインタフェイス
1004 内部バス

Claims (13)

  1. 原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するように構成された点群変換部と、
    前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するように構成されたオブジェクト検出部と、
    前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するように構成された点群補間部と、
    少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するように構成された原料山体積算出部と、
    を備え、
    前記点群補間部は、
    前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、
    前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、
    前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、
    を行うように構成されている、
    体積計測装置。
  2. 前記点群補間部は、さらに、
    前記原料山点群部が1つであるときに、前記原料山点群部の前記欠損部の形状に係る欠損部情報を取得する処理と、
    前記欠損部情報に基づいて、前記欠損部に原料山補間点群部を補間する処理と、
    を行うように構成されている、
    請求項1記載の体積計測装置。
  3. 前記原料山体積算出部は、
    前記原料山点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影不能な原料山オクルージョン部があるか否かを確認する処理と、
    前記原料山オクルージョン部があるときに、前記原料山オクルージョン部の形状に係るオクルージョン情報を取得する処理と、
    前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山オクルージョン部の体積を算出する処理と、
    前記原料山非オクルージョン部の前記体積と、前記原料山オクルージョン部の前記体積とに基づいて、前記原料山の体積を算出する処理と、
    を行うように構成されている、
    請求項1又は2記載の体積計測装置。
  4. 前記原料山体積算出部は、さらに、
    前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山非オクルージョン部の形状と前記原料山オクルージョン部の形状とが対称であるか否かを確認する処理と、
    対称であるときに、前記原料山非オクルージョン部の前記体積を前記原料山オクルージョン部の前記体積と同じと推定する処理と、
    を行うように構成されている、
    請求項3記載の体積計測装置。
  5. 前記原料山体積算出部は、さらに、対称でないときに、前記オクルージョン情報に基づいて、前記原料山オクルージョン部の体積を算出する処理を行うように構成されている、
    請求項4記載の体積計測装置。
  6. 前記原料山体積算出部は、さらに、前記原料山オクルージョン部がないときに、前記原料山オクルージョン部の体積を0と推定する処理を行うように構成されている、
    請求項3乃至5のいずれか一に記載の体積計測装置。
  7. 前記原料山体積算出部は、前記原料山の体積を算出する処理において、
    前記原料山非オクルージョン部の前記体積と、前記原料山オクルージョン部の前記体積との合計体積を算出する処理と、
    前記非原料山の形状に係る非原料山情報を取得する処理と、
    少なくとも、前記原料山点群部、前記原料山補間点群部、及び、前記非原料山情報に基づいて、前記非原料山において、前記原料山に埋没している少なくとも一部の埋没部があるか否かを確認する処理と、
    少なくとも、前記原料山点群部、前記原料山補間点群部、及び、前記非原料山情報に基づいて、前記非原料山の前記埋没部の体積を算出する処理と、
    前記合計体積から前記非原料山の前記埋没部の前記体積を差し引いて前記原料山の前記体積を算出する処理と、
    を行うように構成されている、
    請求項3乃至6のいずれか一に記載の体積計測装置。
  8. 前記オブジェクト検出部は、さらに、前記原料山点群部を検出する際、前記原料山の斜面上のある平面と前記原料ヤードにおける地面とのなす角が前記安息角情報における前記安息角を満たす点群を前記原料山点群部として検出する処理を行うように構成されている、
    請求項1乃至7のいずれか一に記載の体積計測装置。
  9. 前記オブジェクト検出部は、さらに、検出された前記オブジェクトに係る前記点群において、前記原料山点群部以外の点群を、前記非原料山点群部として検出する処理を行うように構成されている、
    請求項8記載の体積計測装置。
  10. 前記原料山体積算出部は、さらに、前記原料山非オクルージョン部の前記体積を算出する際、前記原料山点群部に基づいて、複数の四面体から構成される凸包を作成し、前記複数の四面体のそれぞれの体積の総和を算出することで、前記凸包全体の体積を算出し、算出された前記凸包全体の前記体積を前記原料山非オクルージョン部の前記体積とする、
    請求項1乃至9のいずれか一に記載の体積計測装置。
  11. 原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサと、
    請求項1乃至10のいずれか一に記載の体積計測装置と、
    を備える、
    体積計測システム。
  12. ハードウェア資源を用いて原料山の体積を計測する体積計測方法であって、
    前記原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換するステップと、
    前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出するステップと、
    前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間するステップと、
    少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出するステップと、
    を含み、
    前記原料山補間点群部を補間するステップでは、
    前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認するステップと、
    前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得するステップと、
    前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間するステップと、
    を含む、
    体積計測方法。
  13. ハードウェア資源に実行させるプログラムであって、
    原料山及び非原料山を有する原料ヤードを撮影するデプスセンサからの前記原料ヤードに係るデプス情報を前記原料ヤードに係る点群データに変換する処理と、
    前記原料山の安息角に係る安息角情報を用いて、前記原料ヤードに係る前記点群データから、オブジェクトに係る点群として、前記原料山に係る原料山点群部、及び、前記非原料山に係る非原料山点群部を検出する処理と、
    前記非原料山点群部を除去し、前記非原料山点群部の除去によってできた前記原料山点群部の欠損部に原料山補間点群部を補間する処理と、
    少なくとも、前記原料山点群部及び前記原料山補間点群部に基づいて、前記原料山における前記デプスセンサから撮影可能な原料山非オクルージョン部の体積を算出することにより、前記原料山の体積を算出する処理と、
    を実行させ、
    前記原料山補間点群部を補間する処理では、
    前記非原料山点群部の除去によって前記原料山点群部が複数あるか否かを確認する処理と、
    前記原料山点群部が複数あるときに、結合させる複数の前記原料山点群部を選択した結合選択情報を取得する処理と、
    前記結合選択情報に基づいて、複数の前記原料山点群部間の前記欠損部に前記原料山補間点群部を補間する処理と、
    を実行させる、
    プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114964437A (zh) * 2022-04-13 2022-08-30 成都百威智联科技有限公司 一种自动测量锥型圆筒仓粮食数量的方法、装置及系统
WO2023188519A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社Jvcケンウッド 画像生成装置、画像生成方法およびプログラム

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