JP2021135130A - 微粒子数検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】微粒子数検出器の検出感度を向上させる。【解決手段】微粒子数検出器は、微粒子数検出素子20のガス流路24の周囲を取り囲むように設けられた有底筒状の保護カバー80と、保護カバー80のうちガス流路24の入口側に設けられたガス導入口81と、保護カバー80のうちガス流路24の出口側に設けられたガス排出口と、保護カバー80内でガス流路24の周囲に設けられたガス衝突面84aと、を備える。ガス衝突面84aは、ガス流路24の入口24aよりも排ガスの流れの下流側に配置され、ガス導入口81から導入された排ガスと衝突する面である。【選択図】図6

Description

本発明は、微粒子数検出器に関する。
微粒子数検出器としては、微粒子数検出素子のガス流路に設けた電荷発生素子でコロナ放電により電荷を発生させ、その電荷により被測定ガス中の微粒子を帯電させて帯電微粒子とし、その帯電微粒子を捕集電極で捕集し、捕集された帯電微粒子の電荷の量に基づいて微粒子の個数を測定するものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、こうした微粒子数検出素子を保護カバーによって保護することや、その保護カバーに設けられた穴を介して排気管を流通する排ガスが微粒子数検出素子の下端に設けられたガス流路を通過することが記載されている。一方、特許文献2,3には、保護カバーを備えた微粒子量検出器が開示されている。
特許第6420525号公報 米国特許第8225648号明細書 特開2013−160617号公報
特許文献1には、微粒子数検出素子を保護する保護カバーが記載されているものの、その保護カバーは微粒子数の検出感度を向上させるために工夫されたものではない。また、特許文献2,3に開示された保護カバーは、微粒子量検出素子に適用されるものであって、微粒子数検出素子に適用されるものではなく、ましてや微粒子数の検出感度を向上させるものではない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、微粒子数検出器の検出感度を向上させることを主目的とする。
本発明の微粒子数検出器は、
微粒子数検出素子のガス流路の入口から流入してきた排ガス中の微粒子に電荷を付加して帯電微粒子とし、前記帯電微粒子と前記微粒子に付加されなかった電荷とのいずれかである捕集対象を前記ガス流路内に設けた捕集電極に電界を利用して捕集し、前記捕集電極に流れる電流に基づいて前記微粒子の数を検出する微粒子数検出器であって、
前記微粒子数検出素子の前記ガス流路の周囲を取り囲むように設けられた筒状の保護カバーと、
前記保護カバーのうち前記ガス流路の入口側に設けられたガス導入口と、
前記保護カバーのうち前記ガス流路の出口側に設けられたガス排出口と、
前記保護カバー内で前記ガス流路の周囲に設けられ、前記ガス流路の入口よりも前記排ガスの流れの下流側に配置され、前記ガス導入口から導入された排ガスと衝突するガス衝突面と、
を備えたものである。
この微粒子数検出器では、保護カバーのガス導入口から保護カバー内に導入された排ガスは、ガス衝突面に衝突して流速が低下したあと微粒子数検出素子のガス流路の入口から出口までを通過する。そのため、ガス流路を通過するガスの流速は、排気管内を通過するガスの流速に比べて低下する。拡散荷電による粒子の帯電数を示す下記のホワイト(White)の式によれば、帯電数すなわち微粒子に帯電する電荷の数は、時間が大きいほど(つまりガス流速が低いほど)大きくなる。そのため、ガス流路を通過するガスの流速が低いほど、微粒子1つあたりに付加される平均電荷の数が大きくなる。ここで、ガス衝突面が微粒子数検出素子のうちガス流路の入口が設けられている基準面と同一平面上にあると、ガス流路の入口付近で渦が発生し、その渦により見かけ上ガス流路が狭くなり、電荷発生部を流れるガスの流速が速くなって微粒子の帯電数が少なくなることがある。これに対して、ガス衝突面がガス流路の入口よりも排ガスの流れの下流側に配置されていると、ガス流路の入口付近で発生する渦が抑制され、電荷発生部を流れるガスの流速が適切になる。その結果、捕集対象が帯電微粒子の場合には、帯電微粒子1つあたりの捕集電流が大きくなるため、検出感度が高くなる。また、捕集対象が微粒子に付加されなかった電荷(余剰電荷)の場合には、帯電微粒子1つあたりの電流減少分が大きくなるため、検出感度が高くなる。なお、「筒状」には、例えば円筒(断面が円形)、楕円筒(断面が楕円形)、角筒(断面が多角形)などが含まれる。
Figure 2021135130
本発明の微粒子数検出器において、
前記ガス衝突面は、前記微粒子数検出素子のうち前記ガス流路の入口が設けられている面を含む基準面と平行であってもよい。つまり、ガス衝突面は、基準面と平行な面であって、基準面よりも排ガスの流れの下流側に配置された面であってもよい。なお、「平行」とは、実質的に平行であればよく、公差や誤差などは許容される。この場合、前記ガス衝突面は、前記ガス流路の入口よりも所定長さ以上前記排ガスの流れの下流側に設けられ、前記所定長さは、前記ガス流路の入口の短手方向の長さの1/3としてもよいし1mmとしてもよい。こうすれば、ガス流路の入口付近で渦が発生するのを十分抑制することができる。
本発明の微粒子数検出器において、前記ガス衝突面は、前記微粒子数検出素子のうち前記ガス流路の入口が設けられている面を含む基準面に対して傾斜していてもよい。つまり、ガス衝突面は、基準面と傾斜をなす傾斜面であって、傾斜面全体が基準面よりもガス流路の入口よりも排ガスの流れの下流側に配置されていてもよい。例えば、前記ガス衝突面は、前記排ガスの流れの上流側から下流側に向かって前記微粒子数検出素子との距離が広がる正テーパ面であってもよいし、前記排ガスの流れの上流側から下流側に向かって前記微粒子数検出素子との距離が狭まる逆テーパ面であってもよい。この場合、前記ガス衝突面は、前記基準面に対して15°以上傾斜していることが好ましい。こうすれば、ガス流路の入口付近で渦が発生するのを十分抑制することができる。なお、ガス衝突面の基準面に対する傾斜角度は、30°以上であることがより好ましい。また、この傾斜角度は、90°未満であればよく、70°以下であることがより好ましい。
本発明の微粒子数検出器において、前記ガス衝突面は、絶縁材料で形成されていてもよい。こうすれば、微粒子数検出器で利用される電界への影響を小さくすることができる
本発明の微粒子数検出器において、前記ガス衝突面は、前記ガス衝突面と前記微粒子数検出素子の側面と前記保護カバーとで囲まれた領域に配置された立体的障害物の壁面であってもよい。こうすれば、ガス流路を通過した排ガスは保護カバーの内部で滞留することなくスムーズにガス排出口から保護カバーの外へと排出される。
本発明の微粒子数検出器において、前記ガス衝突面は、平面的障害物の壁面であってもよい。こうすれば、障害物を軽量にすることができる。
本発明の微粒子数検出器において、前記保護カバーは、側壁の下方位置又は底面に排水口を有していてもよい。こうすれば、ガス導入口から導入された排ガスに含まれる水が保護カバー内に溜まったとしてもその溜まった水は排水口を介して保護カバーの外へ排出される。
本発明の微粒子数検出器において、前記保護カバーは、断面が円形又は楕円形である筒状のカバーであってもよい。こうすれば、保護カバーが排気管内を流れる排ガスの圧力損失を小さく抑えることができる。
微粒子数検出器10の説明図。 微粒子数検出器10の排気管12への取付構造の断面図。 微粒子数検出素子20の斜視図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 保護カバー80の内部構造を示す斜視図。 保護カバー80の斜視図。 図6のD−D断面図。 本実施形態のガスの流れを示す説明図。 比較形態のガスの流れを示す説明図。 ガス衝突面184aを設けた形態の斜視図。 ガス衝突面284aを設けた形態の斜視図。 ガス衝突面384aを設けた形態の斜視図。 ガス衝突面484aを設けた形態の斜視図。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態である微粒子数検出器10の説明図、図2は微粒子数検出器10の排気管12への取付構造の断面図、図3は微粒子数検出素子20の斜視図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図である。なお、本実施形態において、上下方向,左右方向及び前後方向は、図1及び図3に示した通りとする。
微粒子数検出器10は、図1に示すように、エンジンの排気管12を流れる排ガスに含まれる微粒子26(図5参照)の数を検出するものである。この微粒子数検出器10は、微粒子数検出素子20と、各種電源36,56や個数検出部60を含む付属ユニット68とを備えている。
微粒子数検出素子20は、図2に示すように、主体金具70を上下方向に貫通する貫通孔72の内部にサポータ74を介して支持されている。主体金具70は、外周面にボルト部(雄ネジ)70aを備えており、排気管12に固定されたリング状のボス76のナット部(雌ネジ)76aに螺合されている。これにより、微粒子数検出素子20は、排気管12に取り付けられている。なお、主体金具70とボス76との間にはガスケット78が装着されている。主体金具70の下端には、有底筒状の保護カバー80が固定されている。保護カバー80は、微粒子数検出素子20のガス流路24の周囲を取り囲むように設けられている。そのため、保護カバー80は、微粒子数検出素子20に異物が当たったり水がかかったりするのを防止する。保護カバー80の詳細については後述する。
微粒子数検出素子20は、図5に示すように、筐体22に、電荷発生部30と、余剰電荷除去部40,140と、捕集部50,150と、ヒータ電極66とを備えたものである。
筐体22は、図1に示すように、排気管12の中心軸と交差する方向(ここでは略直交する方向)に長い長尺の直方体である。筐体22は絶縁体であり、例えばアルミナなどのセラミック製である。筐体22の下端22aは排気管12の内部に配置され、上端22bは排気管12の外部に配置されている。筐体22の下端22aには、ガス流路24が設けられている。筐体22の上端22bには、各種端子が設けられている。
ガス流路24は、図3に示すように、筐体22の前方の面に設けられた矩形の入口24aから、筐体22の後方の面に設けられた矩形の出口24bまで連なる直方体形状の空間である。筐体22は、ガス流路24を構成する左方壁22cと右方壁22dを備えると共に、これらの壁22c,22dと平行な仕切り壁22eを備えている。仕切り壁22eは、入口24aよりもやや奥に入り込んだ位置から出口24bに達する壁であり、ガス流路24を第1分岐流路241と第2分岐流路242にほぼ等分している。
電荷発生部30は、図4及び図5に示すように、ガス流路24内の入口24aの近傍(入口24aから仕切り壁22eの前端面22e1までの間)に電荷が発生するように、左方壁22cに設けられている。電荷発生部30は、放電電極32と2つのグランド電極34,34とを有している。放電電極32は、左方壁22cの内面に沿って設けられ、矩形の周囲に複数の微細突起を有している。2つのグランド電極34,34は、矩形電極であり、左方壁22cに間隔をあけて放電電極32と平行となるように埋設されている。電荷発生部30では、図5に示すように、放電電極32と2つのグランド電極34,34との間に放電用電源36(付属ユニット68の1つ)の数kVのパルス電圧が印加されることで、両電極間の電位差による気中放電が発生する。このとき、筐体22のうち放電電極32とグランド電極34,34との間の部分が誘電体層の役割を果たす。この気中放電によって、放電電極32の周囲に存在するガスがイオン化されて正の電荷28が発生する。放電電極32は、筐体22の上端22bに設けられた放電電極端子33(図3参照)に筐体22内の配線を経由して接続されている。放電電極32は、放電電極端子33を介して放電用電源36に接続されている。グランド電極34,34は、筐体22の上端22bに設けられたグランド電極端子35(図3参照)に筐体22内の配線を経由して接続されている。グランド電極34,34は、グランド電極端子35を介してグランド(アース)に接続されている。
ガスに含まれる微粒子26は、図5に示すように、入口24aからガス流路24内に入り、電荷発生部30を通過する際に電荷発生部30の気中放電によって発生した電荷28が付加されて帯電微粒子Pとなったあと、第1及び第2分岐流路241,242のいずれかに移動する。また、発生した電荷28のうち微粒子26に付加されなかったものは、余剰電荷として電荷28のまま第1及び第2分岐流路241,242のいずれかに移動する。
余剰電荷除去部40,140は、余剰電荷を捕集するものであり、図5に示すように、電荷発生部30の下流で且つ捕集部50,150の上流に設けられている。
余剰電荷除去部40は、一対の除去電極42,42を有している。一方の除去電極42は、左方壁22cに設けられ、第1分岐流路241に露出している。他方の除去電極42は、仕切り壁22eの左面に設けられ、第1分岐流路241に露出している。一対の除去電極42,42は、互いに向かい合う位置に配設され、筐体22の上端22bに設けられた除去電極端子45(図3参照)に筐体22内の配線を経由して接続されている。除去電極42,42は、除去電極端子45を介してグランド(アース)に接続されている。
余剰電荷除去部140は、一対の除去電極142,142を有している。一方の除去電極142は、右方壁22dに設けられ、第2分岐流路242に露出している。他方の除去電極142は、仕切り壁22eの右面に設けられ、第2分岐流路242に露出している。一対の除去電極142,142は、互いに向かい合う位置に配設され、筐体22の上端22bに設けられた除去電極端子45(図3参照)に筐体22内の配線を経由して接続されている。除去電極142,142は、除去電極端子45を介してグランド(アース)に接続されている。
捕集部50,150は、帯電微粒子Pを捕集するものであり、図5に示すように、電荷発生部30よりも下流に設けられている。
捕集部50は、電界発生電極52と捕集電極54とを有している。電界発生電極52は、左方壁22cに設けられ、第1分岐流路241に露出している。捕集電極54は、仕切り壁22eの左面に設けられ、第1分岐流路241に露出している。捕集電極54は、筐体22内の配線を経由して捕集電極端子55(図3参照)に接続され、捕集電極端子55を介して電流計62に接続されている。電界発生電極52と捕集電極54とは、互いに向かい合う位置に配設されている。電界発生電極52は、筐体22内の配線を経由して電界発生電極端子53(図3参照)に接続され、電界発生電極端子53を介して直流電圧V1(正電位、例えば2kV程度)が捕集用電源56によって印加される。これにより、捕集部50の電界発生電極52と捕集電極54との間には、帯電微粒子Pを捕集電極54に向けて移動させる比較的強い電界が発生する。したがって、第1分岐流路241を流れる帯電微粒子Pは、この比較的強い電界によって捕集電極54に引き寄せられて捕集される。
捕集部150は、電界発生電極152と捕集電極154とを有している。電界発生電極152は、右方壁22dに設けられ、第2分岐流路242に露出している。捕集電極154は、仕切り壁22eの右面に設けられ、第2分岐流路242に露出している。捕集電極154は、筐体22内の配線を経由して捕集電極端子55に接続され、捕集電極端子55を介して電流計62に接続されている。電界発生電極152と捕集電極154とは、互いに向かい合う位置に配設されている。電界発生電極152は、筐体22内の配線を経由して電界発生電極端子53に接続され、電界発生電極端子53を介して直流電圧V1が捕集用電源56によって印加される。これにより、捕集部150の電界発生電極152と捕集電極154との間には、帯電微粒子Pを捕集電極154に向けて移動させる比較的強い電界が発生する。したがって、第2分岐流路242を流れる帯電微粒子Pは、この比較的強い電界によって捕集電極154に引き寄せられて捕集される。
電荷発生部30で発生した電荷28のうち、微粒子26に付加されなかった電荷28(余剰電荷)は、放電電極32と除去電極42,142との間に発生する電界によって除去電極42,142に引き寄せられて捕獲されグランドに捨てられるか、電界発生電極52と除去電極42,142との間に生じる電界によって除去電極42,142に引き寄せられて捕獲されグランドに捨てられる。つまり、除去電極42,142は、放電用電源36や捕集用電源56を利用して余剰電荷を除去するものであり、除去電極42,142に電界を発生させる独自の電源を有さない。このようにして、余剰電荷除去部40,140は、余剰電荷が捕集部50,150の捕集電極54,154に捕集されて微粒子26の数にカウントされてしまうことを抑制する。
個数検出部60は、付属ユニット68の1つであり、図5に示すように、電流計62と個数測定装置64とを備えている。電流計62は、一方の端子が捕集電極54,154に接続され、もう一方の端子がグランドに接続されている。この電流計62は、捕集電極54,154に捕集された帯電微粒子Pの電荷28に基づく電流を測定する。個数測定装置64は、電流計62の電流に基づいて微粒子26の個数を演算する。
ヒータ電極66は、筐体22に埋設されている。ヒータ電極66は、筐体22の全面にわたって引き回された帯状の発熱体である。ヒータ電極66の両端は、それぞれ筐体22の上端22bに設けられたヒータ電極端子67,67(図3参照)に接続されている。ヒータ電極66は、ヒータ電極端子67,67を介して図示しない給電装置に接続され、その給電装置によって通電されると発熱する。ヒータ電極66は、筐体22や除去電極42,142,電界発生電極52,152,捕集電極54,154などの各電極を加熱する。
ここで、保護カバー80について、詳細に説明する。図6は保護カバー80の内部構造を示す斜視図(図2をC−C面で切断したときの斜視図)、図7は保護カバー80の斜視図、図8は図6のD−D断面図である。
保護カバー80は、有底で円筒状の部材すなわちコップ状の部材であり、微粒子数検出素子20のガス流路24の周囲を取り囲むように設けられている。保護カバー80は、本実施形態では金属製であるが、特に金属製に限定されるものではなく、例えば絶縁材料製であってもよい。保護カバー80は、ガス導入口81とガス排出口82と排水口83とを備えている。ガス導入口81は、保護カバー80のうちガス流路24の入口24a側に設けられている。ガス導入口81は縦方向に複数個(ここでは3つ)並んで列をなしており、その列が2列設けられている。ガス導入口81の中心軸は、排気管12の中心軸と略平行になっている。左側の列のガス導入口81は、ガス流路24の入口24aと正対せず左側のガス衝突面84aと正対する領域80a(図8参照)に設けられている。右側の列のガス導入口81は、ガス流路24の入口24aと正対せず右側のガス衝突面84aと正対する領域80b(図8参照)に設けられている。ガス排出口82は、保護カバー80のうちガス流路24の出口側に設けられている。本実施形態では、縦方向に3つのガス排出口82が並んだ列が、ガス流路24の出口24bと正対するように設けられている。ガス排出口82の中心軸は、排気管12の中心軸と略平行になっている。排水口83は、保護カバー80のガス導入口81側の側壁の下方とガス排出口82側の側壁の下方にそれぞれ設けられている。
保護カバー80の内部には、微粒子数検出素子20を挟み込む一対の立体的な障害物84,84が設けられている。一対の障害物84,84は、左右対称の形状であり、左側に配置された障害物84の右面と右側に配置された障害物84の左面とで微粒子数検出素子20を挟み込んでいる。一対の障害物84,84の下面は、保護カバー80の底面に達しているが、一対の障害物84,84で挟まれた微粒子数検出素子20の下面は、保護カバー80の底面から浮いている。各障害物84は、底面が扇形(円の1/4)の柱状体の立体的障害物であり、絶縁材料(例えばアルミナなどのセラミック絶縁材料)を用いて形成したものである。各障害物84は、中空部材(中が空洞の部材)であってもよいし、中実部材(中が詰まっている部材)であってもよい。各障害物84の外周曲面は、保護カバー80の内周面に密着されている。各障害物84の前面は、ガス衝突面84aとなっている。ガス衝突面84aは、微粒子数検出素子20のうちガス流路24の入口24aが設けられた面(基準面F)と平行な面であり、基準面Fよりも後方(排ガスの流れの下流側)に配置されている。ガス衝突面84aは、基準面Fよりも所定長さ以上排ガスの流れの下流側に設けられていること、つまり図6の長さLbが所定長さ以上であることが好ましい。ここで、所定長さは、ガス流路24の入口24aの短手方向の長さLa(図2参照)の1/3としてもよいし、あるいは、1mmとしてもよい。長さLaは、特に限定するものではないが、例えば3〜4mmとしてもよい。
次に、微粒子数検出器10の使用例について説明する。自動車の排ガスに含まれる微粒子26を計測する場合、上述したようにエンジンの排気管12に微粒子数検出素子20を取り付ける(図1参照)。
排気管12を流通する排ガスは、図8に示すように、保護カバー80のガス導入口81から保護カバー80の内部に入る。保護カバー80の内部に入った排ガスは、図8の矢印に示すように、ガス衝突面84aに衝突して減速し、ガス衝突面84aで跳ね返り、基準面Fより後方のガス衝突面84aと保護カバー80とで囲まれた空間内で更に減速したあと、微粒子数検出素子20のガス流路24の入口24aに流入する。その後、排ガスは入口24aから出口24bまでを通過し、ガス排出口82から保護カバー80の外へ出る。なお、図8においてガス導入口81から保護カバー80内に導入される排ガスがガス導入口81の中心軸に対して斜めに(左右に拡がって)進行するのは、排ガスが保護カバー80の外周面に沿って流れたあとガス導入口81から保護カバー80内に導入されるからである。但し、排ガスがガス導入口81の中心軸に沿って保護カバー80内に導入されたとしても、特に問題はない。
図5に示すように、入口24aから筐体22内に導入された排ガスに含まれる微粒子26は、電荷発生部30の放電によって発生した電荷28(ここでは正電荷)を帯びて帯電微粒子Pになる。帯電微粒子Pは、余剰電荷除去部40,140をそのまま通過して、捕集部50,150に至る。一方、微粒子26に付加されなかった電荷28(余剰電荷)は、余剰電荷除去部40、140の除去電極42,142に引き寄せられ、除去電極42,142を介してグランドに捨てられる。これにより、微粒子26に付加されなかった余剰電荷は捕集部50,150にほとんど到達することがない。
捕集部50,150に到達した帯電微粒子Pは、電界発生電極52,152によって発生した捕集用電界によって捕集電極54,154に捕集される。そして、捕集電極54,154に捕集された帯電微粒子Pの電荷28に基づく電流が電流計62で測定され、その電流に基づいて個数測定装置64が微粒子26の個数を演算する。電流Iと電荷量qの関係は、I=dq/(dt)、q=∫Idtである。個数測定装置64は、所定期間にわたって電流値を積分(累算)してその積分値(蓄積電荷量)を求め、蓄積電荷量を素電荷で除算して電荷の総数(捕集電荷数)を求め、その捕集電荷数を1つの微粒子26に付加する電荷の数の平均値(平均帯電数)で除算することで、捕集電極54,154に捕集された微粒子26の個数Ntを求める(下記式(1)参照)。個数測定装置64は、この個数Ntを排ガス中の微粒子26の数として検出する。
Nt=(蓄積電荷量)/{(素電荷)×(平均帯電数)} …(1)
微粒子数検出素子20の使用に伴い、ガス流路24の壁へ数多く堆積すると電極間の絶縁が不十分となり、粒子数を正常に測定できない場合がある。そのため、定期的にあるいは堆積量が所定量に達したタイミングで、ガス流路24の壁の堆積物を加熱して焼却しガス流路24の壁及び電極32,42,142,52,152,54,154をリフレッシュする。
以上説明した微粒子数検出器10では、保護カバー80のガス導入口81から保護カバー80内に導入された排ガスは、図8の矢印に示すように、障害物84に衝突して流速が低下したあと微粒子数検出素子20のガス流路24の入口24aから出口24bまでを通過し、その後ガス排出口82から保護カバー80の外へ出る。そのため、ガス流路24を通過するガスの流速は、排気管12内を通過するガスの流速に比べて低下する。上述したホワイト(White)の式によれば、帯電数すなわち微粒子26に帯電する電荷の数は、時間が大きいほど(つまりガス流速が低いほど)大きくなる。そのため、ガス流路24を通過するガスの流速が低いほど、微粒子1つあたりに付加される平均電荷の数が大きくなる。
ここで、ガス衝突面84aを基準面Fと同一平面上に設けたものを比較形態とすると、比較形態と比べて上述した実施形態は微粒子数の検出感度が高くなる。具体的には、実施形態については、図9に示すように、ガス流路24の入口24aの短手方向の長さLaを3.2mm、微粒子数検出素子20の前後方向及び左右方向の長さをそれぞれ10mm及び4mm、基準面Fからガス衝突面84aまでの前後方向の距離Lbを5mmに設定し、比較形態については、図10に示すように、距離Lbをゼロにした以外は実施形態と同じに設定したところ、実施形態の検出感度は比較形態の検出感度の約2倍になった。また、実施形態と比較形態とでガスの流れをシミュレーションした。シミュレーションは、Ansys社の流体解析ソフトウェアFluent(Ver.19.1)において、乱流ソルバー(k−εモデル)を使用し、モデルの最も細かい辺でも4メッシュ以上入るようにメッシュを作成し解析した。解析はガスの流速を20m/sに設定して行った。その結果を図9及び図10に模式的に示した。なお、図9及び図10では、ガス流路24の入口24a付近のガスの流れのみを模式的に示した。比較形態では、図10に示すように、ガス流路24の入口24a付近すなわち電荷発生部30の付近で渦が発生した。比較形態では、その渦により見かけ上ガス流路が狭くなり、電荷発生部30を流れるガスの流速が速くなって微粒子26の帯電数が少なくなったと考えられる。これに対して、実施形態では、図9に示すように、ガス衝突面84aが基準面Fよりも後方に配置されているため、ガス流路24の入口24a付近で渦が発生しなかった。その結果、実施形態では、微粒子26の帯電数が多くなり、帯電微粒子1つあたりの捕集電流が大きくなり、検出感度が高くなったと考えられる。
なお、図9において距離Lbを1mmに設定した場合も2mmに設定した場合も、ガス流路24の入口24a付近で渦が発生せず、比較形態に比べて検出感度が高くなった。
また、ガス衝突面84aを、基準面Fよりも所定長さ以上(ガス流路24の入口24aの短手方向の長さの1/3以上又は1mm以上)排ガスの流れの下流側に設けるようにすれば、ガス流路24の入口24a付近で渦が発生するのを十分抑制することができる。所定長さは、上述したシミュレーションの結果に基づいて定めることができる。
更に、ガス導入口81は、ガス衝突面84aと正対する領域80a,80bに設けられているため、保護カバー80のガス導入口81から保護カバー80内に導入された排ガスを、ガス衝突面84aに確実に衝突させることができる。
更にまた、ガス衝突面84aは、絶縁材料で形成されているため、微粒子数検出器10で利用される電界への影響を小さくすることができる。
そして、立体的な障害物84はガス衝突面84aと微粒子数検出素子20の左右の側面と保護カバー80とで囲まれた領域を充填しているため、ガス流路24を通過した排ガスは保護カバー80の内部で滞留することなくスムーズにガス排出口82から保護カバー80の外へと排出される。
そしてまた、保護カバー80は保護カバー80の側壁の下方位置に排水口83を有しているため、ガス導入口81から導入された排ガスに含まれる水が保護カバー80内に溜まったとしてもその溜まった水は排水口83を介して保護カバー80の外へ排出される。特に、微粒子数検出素子20は下面が排水口83よりも高い位置にあるため、保護カバー80内に溜まった水は微粒子数検出素子20に接触することなく排水口83から排出される。
そして更に、保護カバー80は円筒状(つまり断面が円形)であるため、排気管12内を流れる排ガスの圧力損失を小さく抑えることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ガス衝突面84aを立体的な障害物84の前面としたが、特にこれに限定されない。例えば、図11に示すように、ガス衝突面184aを、微粒子数検出素子20と保護カバー80との間に配置された平面的な障害物184の前面としてもよい。図11では上述した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付した。こうした形態であっても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。それに加えて、平面的な障害物184は立体的な障害物84に比べて軽量にすることができる。但し、ガス流路24を通過した排ガスは平面的な障害物184の後方空間に滞留するおそれがある。これに対して、上述した実施形態の立体的な障害物84はそのようなおそれがない。
上述した実施形態では、ガス衝突面84aを基準面Fと平行な面としたが、特にこれに限定されない。例えば、図12に示すように、ガス衝突面284aを、基準面Fよりも排ガスの流れの下流側(後方)で基準面Fに対して傾斜する面としてもよい。ガス衝突面284aは、微粒子数検出素子20の左右両側に配置された立体的な障害物284の前面(傾斜面)である。障害物284は、ガス流路24の入口24aよりも排ガスの流れの下流側に配置されている。ガス衝突面284aは、排ガスの流れの上流側から下流側に向かって(前方から後方に向かって)微粒子数検出素子20との距離が広がる正テーパ面であり、基準面Fに対して角度θだけ傾斜している。この場合、保護カバー80の内部に入った排ガスは、ガス衝突面284aに衝突して減速し、ガス衝突面284aで跳ね返り、基準面Fより後方のガス衝突面284aと保護カバー80とで囲まれた空間内で更に減速したあと、入口24aからガス流路24に流入する。その後、排ガスは入口24aから出口24bまでを通過し、ガス排出口82から保護カバー80の外へ出る。図12では上述した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付した。こうした形態であっても、上述した図9の比較形態と比べてガス流路24の入口24a付近で発生する渦が抑制され、微粒子数の検出感度が向上する。なお、ガス流路24の入口24a付近で発生する渦を抑制するためには、基準面Fに対するガス衝突面284aのなす角度θは15°以上が好ましく、30°以上70°以下がより好ましい。角度θの好ましい範囲は、上述したシミュレーションの結果に基づいて定めることができる。
なお、図12では、ガス衝突面284aのうち最前の辺を、微粒子数検出素子20の基準面Fの右辺や左辺と一致するようにしたが、図13に示すように、ガス衝突面384aのうち最前の辺を、微粒子数検出素子20の基準面Fの右辺や左辺よりも後方位置で微粒子数検出素子20と接するようにしてもよい。
あるいは、図14に示すように、ガス衝突面484aを、基準面Fよりも排ガスの流れの下流側で基準面Fに対して傾斜する面としてもよい。ガス衝突面484aは、微粒子数検出素子20の左右両側に配置された立体的な障害物484の前面(傾斜面)である。障害物484は、ガス流路24の入口24aよりも排ガスの流れの下流側に配置されている。ガス衝突面484aは、排ガスの流れの上流側から下流側に向かって(前方から後方に向かって)微粒子数検出素子20との距離が狭まる逆テーパ面であり、基準面Fに対して角度θだけ傾斜している。この場合、保護カバー80の内部に入った排ガスは、ガス衝突面484aに衝突して減速し、ガス衝突面484aで跳ね返り、基準面Fより後方のガス衝突面484aと保護カバー80とで囲まれた空間内で更に減速したあと、入口24aからガス流路24に流入する。その後、排ガスは入口24aから出口24bまでを通過し、ガス排出口82から保護カバー80の外へ出る。図14では上述した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付した。こうした形態であっても、上述した図9の比較形態と比べてガス流路24の入口24a付近で発生する渦が抑制され、微粒子数の検出感度が向上する。また、障害物484は、図12の障害物284と比べて保護カバー80の内周面との接着面積が大きいため、保護カバー80内で安定して固定することができる。なお、ガス流路24の入口24a付近で発生する渦を抑制するためには、基準面Fに対するガス衝突面484aのなす角度θは15°以上が好ましく、30°以上がより好ましい。角度θの好ましい範囲は、上述したシミュレーションの結果に基づいて定めることができる。
ガス衝突面84a,184a,284a,384a,484aを設ける位置は、上述したAnsys社の流体解析ソフトウェアFluent(Ver.19.1)で乱流ソルバー(k−εモデル)を使用し、モデルの最も細かい辺でも4メッシュ以上入るようにメッシュを作成して解析を行ったときにガス流路24の入口24a付近の渦が発生しない位置としてもよい。
上述した実施形態では、排水口83を保護カバー80の側壁の下方位置に設けたが、排水口83を保護カバー80の底面に設けてもよい。
上述した実施形態では、障害物84を絶縁材料で形成したが、微粒子数検出器10で利用される電界への影響を小さくすることができるのであれば、障害物84を金属などの導電性材料で形成してもよい。
上述した実施形態では、保護カバー80は断面が円形の筒状としたが、断面が楕円形の筒状としてもよい。このようにしても、排気管12内を流れる排ガスの圧力損失を小さく抑えることができる。また、保護カバー80は有底筒状の部材としたが、底のない筒状の部材としてもよい。
上述した実施形態では、縦方向に3つのガス導入口81が並んだ列を、左右それぞれの障害物84に正対する領域80a,80bに設けたが、特に列に並べるガス導入口81の個数は3つに限定されるものではなく、2つでもよいし、4つ以上でもよい。あるいは、左右それぞれの障害物84に正対する領域80a,80bにガス導入口81を1つずつ設けてもよい。ガス導入口81は、丸穴でも角穴でもよい。あるいは、ガス導入口81を、縦方向に延びるスリットとしてもよい。また、上述した実施形態では、ガス導入口81の列を、左右それぞれの障害物84に正対する領域80a,80bに1列ずつ設けたが、複数列ずつ設けてもよい。また、上述した実施形態では、3つのガス導入口81を縦方向に並べたが、特にこれに限定されない。例えば、左右それぞれの障害物84に正対する領域80a,80bに、複数のガス導入口81をジグザグに設けたりランダムに設けたりしてもよい。
上述した実施形態において、ガス導入口81の中心軸を、排気管12の中心軸と略平行にしたが、排気管12の中心軸から外を向くようにしてもよい。例えば、ガス導入口81の中心軸を、図8のガス導入口81を通過する排ガスの主流を示す矢印方向と平行にしてもよい。こうすれば、ガス導入口81から導入された排ガスはガス衝突面84aにより衝突しやすくなる。
上述した実施形態では、微粒子数検出器10をエンジンの排気管12に取り付ける場合を例示したが、特にエンジンの排気管12に限定されるものではなく、微粒子を含むガスが流通する管であればどのような管であってもよい。
上述した実施形態では、捕集対象を帯電微粒子として微粒子の数を求めたが、捕集対象を余剰電荷として微粒子の数を求めてもよい。例えば、上述した第1実施形態において、除去電極42を省略し、捕集用電源56が電界発生電極52,152に印加する電圧を電圧V1よりも低く設定し、余剰電荷が捕集電極54,154に捕集され、帯電微粒子Pが捕集電極54,154に捕集されずに出口24bから排出されるようにしてもよい。その場合、まず、電荷発生部30で発生する電荷28の総数を測定しておき、その後、微粒子26を含むガスをガス流路24に流したときに捕集電極54,154に流れる電流から余剰電荷の数を測定し、電荷28の総数から余剰電荷の数を引くことにより微粒子の数を求めることができる。この場合、帯電微粒子Pの1つあたりの電流減少分が大きくなる。その結果、電荷28の総数から余剰電荷の数を引いた値が大きくなるため、検出感度が高くなる。但し、この場合、電荷28の総数の測定と余剰電荷の数の測定の両方が必要になるうえ、電荷28は微粒子26よりも軽く挙動も不安定であり、さらに微粒子26の数がこれらの数と比べて数桁小さいことを考慮すると、捕集対象を帯電微粒子Pとした方が誤差を小さくすることができる。
上述した実施形態では、図5に示すように、ガス流路24を仕切り壁22eで第1及び第2分岐流路241,242に仕切ったが、仕切り壁22eを有さないものとしてもよい。その場合、図5の電界発生電極152は、捕集用電源56に接続せず電流計62に接続して捕集電極として利用する。このようにしても上述した実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は、例えば自動車などの動力機械の排ガス中の微粒子の数を検出する微粒子数検出器に利用可能である。
10 微粒子数検出器、12 排気管、20 微粒子数検出素子、22 筐体、22a 下端、22b 上端、22c 左方壁、22d 右方壁、22e 仕切り壁、22e1 前端面、24 ガス流路、24a 入口、24b 出口、26 微粒子、28 電荷、30 電荷発生部、32 放電電極、33 放電電極端子、34 グランド電極、35 グランド電極端子、36 放電用電源、40,140 余剰電荷除去部、42,142 除去電極、45 除去電極端子、50,150 捕集部、52,152 電界発生電極、53 電界発生電極端子、54,154 捕集電極、55 捕集電極端子、56 捕集用電源、60 個数検出部、62 電流計、64 個数測定装置、66 ヒータ電極、67 ヒータ電極端子、68 付属ユニット、70 主体金具、70a ボルト部、72 貫通孔、74 サポータ、76 ボス、76a ナット部、78 ガスケット、80 保護カバー、80a,80b 領域、81 ガス導入口、82 ガス排出口、83 排水口、84,184,284,484 障害物、84a,184a,284a,384a,484a ガス衝突面、241 第1分岐流路、242 第2分岐流路、P 帯電微粒子、V1 直流電圧。

Claims (12)

  1. 微粒子数検出素子のガス流路の入口から流入してきた排ガス中の微粒子に電荷を付加して帯電微粒子とし、前記帯電微粒子と前記微粒子に付加されなかった電荷とのいずれかである捕集対象を前記ガス流路内に設けた捕集電極に電界を利用して捕集し、前記捕集電極に流れる電流に基づいて前記微粒子の数を検出する微粒子数検出器であって、
    前記微粒子数検出素子の前記ガス流路の周囲を取り囲むように設けられた筒状の保護カバーと、
    前記保護カバーのうち前記ガス流路の入口側に設けられたガス導入口と、
    前記保護カバーのうち前記ガス流路の出口側に設けられたガス排出口と、
    前記保護カバー内で前記ガス流路の周囲に設けられ、前記ガス流路の入口よりも前記排ガスの流れの下流側に配置され、前記ガス導入口から導入された排ガスと衝突するガス衝突面と、
    を備えた微粒子数検出器。
  2. 前記ガス衝突面は、前記微粒子数検出素子のうち前記ガス流路の入口が設けられている面を含む基準面と平行である、
    請求項1に記載の微粒子数検出器。
  3. 前記ガス衝突面は、前記ガス流路の入口よりも所定長さ以上前記排ガスの流れの下流側に設けられ、前記所定長さは、前記ガス流路の入口の短手方向の長さの1/3である、
    請求項2に記載の微粒子数検出器。
  4. 前記ガス衝突面は、前記ガス流路の入口よりも所定長さ以上前記排ガスの流れの下流側に設けられ、前記所定長さは、1mmである、
    請求項2又は3に記載の微粒子数検出器。
  5. 前記ガス衝突面は、前記微粒子数検出素子のうち前記ガス流路の入口が設けられている面を含む基準面に対して傾斜している、
    請求項1に記載の微粒子数検出器。
  6. 前記ガス衝突面は、前記排ガスの流れの上流側から下流側に向かって前記微粒子数検出素子との距離が広がる正テーパ面であるか、前記排ガスの流れの上流側から下流側に向かって前記微粒子数検出素子との距離が狭まる逆テーパ面である、
    請求項5に記載の微粒子数検出器。
  7. 前記ガス衝突面は、前記基準面に対して15°以上傾斜している、
    請求項5又は6に記載の微粒子数検出器。
  8. 前記ガス衝突面は、絶縁材料で形成されている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の微粒子数検出器。
  9. 前記ガス衝突面は、前記ガス衝突面と前記微粒子数検出素子の側面と前記保護カバーとで囲まれた領域に配置された立体的障害物の壁面である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の微粒子数検出器。
  10. 前記ガス衝突面は、平面的障害物の壁面である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の微粒子数検出器。
  11. 前記保護カバーは、側壁の下方位置又は底面に排水口を有している、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の微粒子数検出器。
  12. 前記保護カバーは、断面が円形又は楕円形である筒状のカバーである、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の微粒子数検出器。
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