JP2021135002A - Cooling device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、冷却装置に関するものである。 The present disclosure relates to a cooling device.
電子デバイス等の発熱体を冷却する装置として、冷却用の冷媒を循環させ、電子デバイス等で発生した熱を大気等へ放出する装置が知られている(例えば、特許文献1)。 As a device for cooling a heating element of an electronic device or the like, a device for circulating a cooling refrigerant and releasing the heat generated by the electronic device or the like to the atmosphere or the like is known (for example, Patent Document 1).
特許文献1には、発熱体の熱を受ける受熱部や、冷媒の相変化を利用して輸送された熱を放熱する放熱部等によって構成される相変化冷却装置が記載されている。受熱部は、その内部で、熱伝導された発熱体からの熱によって、内部の液相冷媒を沸騰させ、液相冷媒を気相冷媒に相変化させる沸騰部を含む。沸騰部は、櫛型形状構造体と多孔質層とによって構成され、受熱部内に収められている。受熱部の内部は十分な液相冷媒で満たされていて、多孔質層に液相冷媒が触れると、液相冷媒の表面張力による毛細管力並びに、液相冷媒の自重により、液相冷媒が多孔質層に浸透する。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、多孔質層が液冷媒の中に沈んでいる。すなわち、多孔質層の上面が、液冷媒の液面よりも下方に位置している。これにより、多孔質層で蒸発した冷媒が、液相の冷媒と干渉する。したがって、蒸発した冷媒が受熱部から好適に排出されずに、冷却性能が抑制される可能性がある。
However, in the apparatus described in
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、冷却性能を向上させることができる冷却装置を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of such circumstances, and an object of the present disclosure is to provide a cooling device capable of improving cooling performance.
上記課題を解決するために、本開示の冷却装置は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る冷却装置は、発熱体を冷却する冷却装置であって、液相の冷媒を貯留する貯留部と、前記発熱体の上方に設けられ、前記発熱体の熱が伝達される板状の多孔質部と、を備え、前記多孔質部の側面は、前記貯留部に貯留されている冷媒と接触し、前記多孔質部の上面の一部は、前記貯留部に貯留されている冷媒の液面から露出している。
In order to solve the above problems, the cooling device of the present disclosure employs the following means.
The cooling device according to one aspect of the present disclosure is a cooling device for cooling a heating element, which is provided above a storage unit for storing a liquid phase refrigerant and the heating element, and the heat of the heating element is transferred. The plate-shaped porous portion is provided, the side surface of the porous portion comes into contact with the refrigerant stored in the storage portion, and a part of the upper surface of the porous portion is stored in the storage portion. It is exposed from the liquid level of the refrigerant.
本開示によれば、冷却性能を向上させることができる。 According to the present disclosure, the cooling performance can be improved.
以下に、本開示に係る冷却装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、鉛直上下方向をZ軸方向として、Z軸方向と直交する方向のうちの一方向をX軸方向として、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向として説明する。また、図中のX、Y及びZは、各々、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向を示している。 Hereinafter, an embodiment of the cooling device according to the present disclosure will be described with reference to the drawings. In the following description, the vertical vertical direction is the Z-axis direction, one of the directions orthogonal to the Z-axis direction is the X-axis direction, and the Z-axis direction and the direction orthogonal to the X-axis direction are the Y-axis directions. explain. Further, X, Y and Z in the figure indicate the X-axis direction, the Y-axis direction and the Z-axis direction, respectively.
〔第1実施形態〕
本開示の第1実施形態について、図1から図3を用いて説明する。
本実施形態に係る冷却装置1は、例えばCPUやパワー半導体等の発熱体2を冷却する装置である。冷却装置1は、冷媒3を利用して発熱体2を冷却する。冷却装置1は、冷媒3として、例えば水やフロン等を利用することができる。なお、利用可能な冷媒は、水やフロンに限定されない。
[First Embodiment]
The first embodiment of the present disclosure will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
The
図1に示すように、冷却装置1は、内部に発熱体2を収容し液相の冷媒3を貯留する貯留部10と、発熱体2の上面に載置されるスプレッドシート(伝達部)20と、スプレッドシート20の上面に載置される多孔質部30と、貯留部10を上方から覆う冷却部40と、を備えている。冷却装置1は、貯留部10と冷却部40とによって、内部に閉空間Sを形成している。
As shown in FIG. 1, the
貯留部10は、閉空間Sの下端を規定する底面部11と、閉空間Sの側端を規定する側壁部12とを有している。貯留部10の内部(閉空間S)には、液面3aが所定の高さとなるように、液相の冷媒3が貯留している。底面部11は、X軸方向及びY軸方向の略中央領域に発熱体2が載置されている。側壁部12の下端は、底面部11のX軸方向及びY軸方向の端部と接続されている。側壁部12の上端は、後述する冷却部40の傾斜部41のX軸方向及びY軸方向の端部と接続されている。
The
スプレッドシート20は、高熱伝導性材料で形成されている。スプレッドシート20は、例えば、熱伝導率の高い金属材料である銅やアルミニウムで形成されていてもよい。なお、スプレッドシート20の材料は、これに限定されない。
スプレッドシート20は、平板状に形成されている。スプレッドシート20の外形は、平面視で、略長方形状に形成されている。詳細には、スプレッドシート20の外形は、X軸方向の長さがY軸方向の長さよりも長く形成されている。スプレッドシート20は、発熱体2の上面に載置されている。すなわち、スプレッドシート20の下面は、発熱体2の上面と接触している。スプレッドシート20は、板面(上面及び下面)が水平面に沿うように配置されている。スプレッドシート20は、平面視で、X軸方向及びY軸方向の長さが発熱体2よりも長い。スプレッドシート20の上面は、貯留部10に貯留されている冷媒3の液面3aよりも下方に位置している。スプレッドシート20の側面は、貯留部10に貯留されている冷媒3と接触している。また、スプレッドシート20の下面のうち、発熱体2と接触していない領域は、貯留部10に貯留されている冷媒3と接触している。なお、スプレッドシート20の配置は一例であり、上記の説明に限定されない。例えば、スプレッドシート20は、貯留部10に貯留されている冷媒3と接触しないように配置されていてもよい。
The
多孔質部30は、微小な径の孔が多数形成された構造物である。各孔は独立したものではなく、孔同士で連通している。すなわち、多孔質部30には、図3に示すように、連通する複数の孔によって微小な幅の流路31が形成され、この流路31が略全体に亘って張り巡らされている。なお、図3では流路31を直線状に図示しているが、流路31は湾曲していてもよい。多孔質部30と接触した冷媒3は、毛細管現象によって、この流路31内を流通する。これにより、冷媒3が多孔質部30に浸透し、多孔質部30に冷媒3が含浸された状態となる。多孔質部30に形成される各孔の径は、毛細管現象によって多孔質部30に液相の冷媒3が浸透する程度の径であればよく、冷媒3の表面張力等に応じて適宜選択される。
The
多孔質部30は、高熱伝導性材料で形成されている。多孔質部30は、例えば、熱伝導率の高い金属材料である銅や、ダイヤモンド等で形成されていてもよい。なお、多孔質部30の材料は、これに限定されない。多孔質部30は、微小な穴が多数空いていることから、全体としての熱伝導率は、スプレッドシート20よりも低くなっている。
The
多孔質部30は、図1及び図2に示すように、外形が平板状に形成されている。多孔質部30の厚さ(Z軸方向の長さ)は、数mmとされている。なお、多孔質部30の厚さは、これに限定されないが、10mm以下が好適である。多孔質部30は、平面視で、スプレッドシート20と略同形状に形成されている。多孔質部30は、スプレッドシート20の上面に載置されている。すなわち、多孔質部30の下面は、スプレッドシート20の上面と接触している。多孔質部30とスプレッドシート20とは、平面視で外縁が重なるように配置されている。多孔質部30は、板面(上面及び下面)が水平面に沿うように配置されている。多孔質部30には、スプレッドシート20を介して発熱体2の熱が伝達される。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
多孔質部30及びスプレッドシート20は、貯留部10の側壁部12から所定距離離間している。また、図2に示すように、多孔質部30及びスプレッドシート20は、平面視した際に、X軸方向及びY軸方向の略中央領域に発熱体2が位置するように配置されている。図1に示すように、多孔質部30の側面30aは、貯留部10に貯留されている冷媒3と接触している。多孔質部30の上面30bは、液面3aから露出している。詳細には、多孔質部30の上面30bは、貯留部10に貯留されている冷媒3の液面3aよりもわずかに上方に位置している。なお、多孔質部30の上面30bは、液面3aと同一の高さでもよい。
The
冷却部40は、貯留部10の上方を閉鎖する2つの傾斜部41と、傾斜部41の上面に固定される冷却フィン(図示省略)と、を有している。
各傾斜部41は、高熱伝導性材料で形成されている。各傾斜部41は、例えば、熱伝導率の高い金属材料である銅やアルミニウムで形成されていてもよい。なお、各傾斜部41の材料は、これに限定されない。各傾斜部41は、平板状に形成されている。各傾斜部41は、X軸方向の中央部から、X軸方向の端部に向かって傾斜している。詳細には、X軸方向の中央部から端部に向かうにしたがって、低くなるように傾斜している。各傾斜部41のX軸方向の端部は、貯留部10の側壁部12の上端部と接続されている。冷却フィンは、空気や水等の冷却媒体を強制的に対流させることで、冷却される。
The cooling
Each
次に、本実施形態に係る冷却装置1の作用について説明する。
まず、発熱体2で生じた熱の流れについて説明する。発熱体2で生じた熱は、発熱体2とスプレッドシート20との接触部分から、スプレッドシート20に伝達される。スプレッドシート20に伝達された熱は、図1の矢印A1で示すように、水平方向(X軸方向及びY軸方向)へ伝わっていくとともに、スプレッドシート20と多孔質部30との接触部分から多孔質部30に伝達される。このように、多孔質部30の水平方向の端部まで発熱体2の熱が伝達される。多孔質部30に伝達された熱は、多孔質部30に浸透している冷媒3によって冷却される。すなわち、図3の矢印A2で示すように、多孔質部30から冷媒3に熱が伝達される。多孔質部30から冷媒3に熱が伝達されると、冷媒3は蒸発する。蒸発した冷媒3は、図1及び図3の矢印A3で示すように、上昇して冷却部40と接触する。冷媒3と冷却部40とが接触すると、冷媒3の熱が冷却部40に伝達される。冷却部40に伝達された熱は、冷却フィンと対流する空気によって冷却される。このようにして、発熱部の熱が冷却装置1の外部へ放熱される。以上のように、冷却装置1は、発熱部を冷却する。
Next, the operation of the
First, the flow of heat generated in the
次に、冷却装置1における冷媒3の循環について説明する。
貯留部10に貯留されている液相の冷媒3は、図1及び図3の矢印A4で示すように、毛細管現象によって、側面30aから多孔質部30に浸透する。換言すれば、多孔質部30に形成された微小な幅の流路31に流入するとともに、流路31を流通する。この流路31は、多孔質部30の略全体に亘って形成されている。したがって、側面30aから浸透した冷媒3は、中心部まで浸透する。これにより、多孔質部30の全体が液相の冷媒3を含浸した状態となる。多孔質部30に浸透した液相の冷媒3は、多孔質部30と熱交換することで加熱され、蒸発する。すなわち、スプレッドシート20を介して伝達された発熱部の熱によって蒸発する。蒸発した冷媒3(気相の冷媒3)は、多孔質部30の上面30bから流出する。液相の冷媒3が蒸発し、液相の冷媒3が排出された箇所には、毛細管現象によって逐次液相の冷媒3が浸透する。このため、多孔質部30の全体が、液相の冷媒3を含浸した状態が維持される。
多孔質部30から流出した気相の冷媒3は、図1のA3に示すように、上昇して冷却部40と接触する。冷却部40と接触した冷媒3は、冷却部40と熱交換することで冷却され、凝縮する。凝縮した冷媒3(液相の冷媒3)の大部分は、表面張力によって、落下せずに冷却部40の傾斜部41の下面に接触した状態となる。傾斜部41は、端部が下方に位置するように傾斜している。これにより、液相の冷媒3は、図1の矢印A5で示すように、傾斜部41の下面を伝って傾斜部41の端部に向かって流れる。傾斜部41の端部と貯留部10の側壁部12とは接続されているので、傾斜部41の端部に至った液相の冷媒3は側壁部12の内面12aに移動する。側壁部12の内面12aに移動した冷媒3は、図1の矢印A6で示すように、内面12aを伝って下方へ移動し、貯留部10に戻される。このようにして、冷却装置1内で、冷媒3が循環している。
Next, the circulation of the refrigerant 3 in the
The liquid-
As shown in A3 of FIG. 1, the
本実施形態では以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、貯留部10に貯留されている冷媒3と多孔質部30の側面30aとが接触している。これにより、毛細管現象によって、貯留部10に貯留されている冷媒3が多孔質部30の側面30a(側縁)から多孔質部30に浸透する。これにより、多孔質部30が冷媒3を含浸した状態となる。換言すれば、多孔質部30が有する多数の孔に冷媒3が流入した状態となる。多孔質部30には、発熱体2からの熱が伝達されるので、発熱体2から伝達された熱によって、多孔質部30に浸透した冷媒3が蒸発する。換言すれば、発熱体2によって加熱された多孔質部30と冷媒3とが熱交換することで、冷媒3が蒸発し、多孔質部30が冷却される。これにより、発熱体2を冷却することができる。また、多孔質部30は、冷媒3が蒸発して含浸する冷媒3の量が低減すると、毛細管現象によって貯留部10に貯留されている冷媒3が、逐次多孔質部30に浸透する。このように、毛細管現象を利用して冷媒3を移動させているので、冷媒3を多孔質部30に供給するためのポンプ等を用いることなく、継続的に発熱体2を冷却することができる。
In this embodiment, the following effects are exhibited.
In the present embodiment, the
また、スプレッドシート20は、多孔質部30よりも熱伝導率が高い。したがって、スプレッドシート20を設けない構造(例えば、発熱体2に直接多孔質部30を載置する構成)と比較して、多孔質部30の端部まで好適に熱の伝達を行うことができる。
Further, the
また、本実施形態では、多孔質部30と冷媒3との熱交換を行っている。冷媒3は、多孔質部30の全体に張り巡らされた多数の流路31に流入した状態なので、冷媒3と平板とが接触する場合と比較して、冷媒3と多孔質部30とが接触する面積が増大する。これにより、冷媒3と熱交換をする熱交換面積を増大させることができる。したがって、冷却性能を向上させることができる。
Further, in the present embodiment, heat exchange is performed between the
また、本実施形態では、多孔質部30の上面30bは、貯留部10に貯留されている冷媒3の液面3aと同一の高さまたは液面3aよりも上方に位置している。すなわち、多孔質部30の上方には、液相の冷媒3が存在していない。多孔質部30で蒸発した冷媒3は、多孔質部30の上面30bから多孔質部30の外部(多孔質部30の上方の空間)へ流出し、該上面30bから上方に向かう。したがって、多孔質部30で蒸発した気相の冷媒3と、液相の冷媒3とが干渉しない。よって、好適に冷媒3を蒸発させることができるので、冷却性能を向上させることができる。
Further, in the present embodiment, the
本実施形態では、多孔質部30で蒸発した冷媒3が上昇し冷却部40へ到達する。冷却部40に到達した冷媒3は、冷却部40で冷却され凝縮する。冷却された冷媒3は、傾斜部41及び側壁部12を介して、貯留部10へ戻される。このようにして、ポンプ等を用いることなく、冷媒3を循環させることができる。したがって、部品点数を低減し、冷却装置1を小型化することができる。
また、本実施形態では、冷却部40で凝縮した冷媒3を側壁部12へ移動させ、側壁部12を介して貯留部10へ戻している。これにより、多孔質部30で蒸発した気相の冷媒3と、冷却部40で凝縮され貯留部10へ戻される液相の冷媒3とが干渉し難い。よって、好適に冷媒3を蒸発させることができるので、冷却性能を向上させることができる。
In the present embodiment, the
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、多孔質部30が一枚の板状で形成されている。すなわち、多孔質部30が分割されていない。これにより、多孔質部30の側面30aと冷媒3とが接触しているだけで、多孔質部30の全体に冷媒3を浸透させることができる。また、多孔質部30の全体に冷媒3を浸透させることができるので、多孔質部30の上面30bの全面を蒸発面とすることができる。
Further, in the present embodiment, the
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態について、図4及び図5を用いて説明する。
本実施形態では、スプレッドシートの材料が第1実施形態と異なっている。また、スプレッドシート及び多孔質部の形状が第1実施形態と異なっている。その他の点は第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
[Second Embodiment]
Next, the second embodiment of the present disclosure will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
In this embodiment, the material of the spreadsheet is different from that of the first embodiment. Further, the shapes of the spreadsheet and the porous portion are different from those of the first embodiment. Since other points are the same as those of the first embodiment, the same reference numerals are given to the same configurations, and detailed description thereof will be omitted.
本実施形態に係るスプレッドシート51は、高熱伝導性材料であるグラフェンによって形成されている。一般的にグラフェンは、第1方向、第1方向と直交する第2方向、第1方向及び第2方向と直交する第3方向の3つの方向のうち、2つの方向に沿う方向において特に熱伝導性が高い。以下の説明では、熱伝導性が高い方向を「主たる熱伝導方向」と称する。
The
本実施形態に用いられるグラフェンは、図4の矢印A7で示すように、主たる熱伝導方向がZ軸方向及びX軸方向となっている。すなわち、Y軸方向の熱伝導性は、Z軸方向及びX軸方向よりも低い。なお、図4では、図示の関係上、多孔質部52を省略して図示している。
As shown by the arrow A7 in FIG. 4, the graphene used in the present embodiment has main heat conduction directions in the Z-axis direction and the X-axis direction. That is, the thermal conductivity in the Y-axis direction is lower than that in the Z-axis direction and the X-axis direction. In FIG. 4, the
また、本実施形態に係るスプレッドシート51及び多孔質部52は、図5に示すように、X軸方向(第1水平方向)の長さが、Y軸方向(第2水平方向)の長さよりも長く形成されている。また、スプレッドシート51及び多孔質部52のY軸方向の長さは、発熱体2のY軸方向の長さよりもわずかに長い程度とされている。
Further, as shown in FIG. 5, the length of the
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、グラフェンによって形成されているスプレッドシート51を介して発熱体2の熱が多孔質部52へ伝達される。グラフェンは、熱伝導性が高い材料であるので、好適に発熱体2の熱を多孔質部52へ伝達することができる。
According to this embodiment, the following effects are exhibited.
In this embodiment, the heat of the
また、本実施形態では、多孔質部52は発熱体2の上方に設けられている。また、多孔質部52と発熱体2との間に設けられるスプレッドシート51が、主たる熱伝導方向にZ軸方向が含まれるグラフェンによって形成されている。これにより、スプレッドシート51によってより好適に発熱体2の熱を多孔質部52に伝達することができる。したがって、冷却性能を向上させることができる。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、スプレッドシート51のX軸方向の長さが、Y軸方向の長さよりも長い。また、スプレッドシート51の主たる熱伝導方向に、X軸方向が、含まれている。すなわち、スプレッドシート51は、熱伝導性が高いX軸方向において長く形成され、熱伝導性が低いY軸方向において短く形成されている。これにより、好適にスプレッドシート51の全体に熱を伝達することができる。特に、スプレッドシート51のX軸方向の端部まで、好適に熱を伝達することができる。また、Y軸方向の長さが、発熱体2のY軸方向の長さよりもわずかに長い程度とされている。これによって、主たる熱伝導方向に含まれない方向であるY軸方向においても、端部まで、好適に熱を伝達することができる。したがって、スプレッドシート51によって、発熱体2の熱を多孔質部52へ伝達し易くすることができる。
Further, in the present embodiment, the length of the
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態について、図6及び図7を用いて説明する。
本実施形態では、スプレッドシート及び多孔質部の形状が第1実施形態と異なっている。その他の点は第1実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るスプレッドシート61は、図6に示すように、平板状の平板部62と、平板部62の上面から上方へ突出する凸部63と、を有する。本実施形態に係る平板部62の構造は、第1実施形態におけるスプレッドシート61の構造と同様であるので、詳細な説明は省略する。
凸部63は、複数形成されている。複数の凸部63は、X軸方向に沿って、並んで配置されている。複数の凸部63は、平板部62の上面の略全域に設けられている。各凸部63の形状は略同一とされている。各凸部63は、Y軸方向の略全域に延在している。また、各凸部63は、図7に示すように、2つの傾斜面63aを有している。2つの傾斜面63aは、下端部同士がX軸方向に離間している。また、2つの傾斜面63aは、上方に向かうにしたがって離間する距離が短くなっており、上端同士が接続されている。
[Third Embodiment]
Next, the third embodiment of the present disclosure will be described with reference to FIGS. 6 and 7.
In this embodiment, the shapes of the spreadsheet and the porous portion are different from those in the first embodiment. Since other points are the same as those of the first embodiment, the same reference numerals are given to the same configurations, and detailed description thereof will be omitted.
As shown in FIG. 6, the
A plurality of
本実施形態に係る多孔質部64は、凸部63の上面(傾斜面63a)に沿って設けられている。すなわち、多孔質部64は、各傾斜面63aに接触するように形成されていて、傾斜面63aの略全域を覆っている。多孔質部64は、各傾斜面63aと接触する2つの板部が上端で接続された形状をしている。板部の厚さは、略一定とされている。多孔質部64の上端は、液面3aよりもわずかに上方に位置している。なお、液面3aの高さは、上記説明に限定されない。液面3aの高さは、多孔質部64の上端と下端との間であれば、いずれの高さでもよい。
The
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、スプレッドシート61が上面から上方へ突出する凸部63を有している。これにより、スプレッドシート61の上面が平面の場合と比較して、スプレッドシート61の上面の表面積を広くすることができる。また、本実施形態では、スプレッドシート61の上面に沿って多孔質部64が設けられている。スプレッドシート61の上面の表面積が広いことから、多孔質部64を設ける面積も大きくなる。換言すれば、多孔質部64の体積が大きくなる。これにより、多孔質部64と冷媒3とが接触する面積を増大させることができる。したがって、多孔質部64が、より多くの冷媒3と熱交換することができる。よって、冷却性能を向上させることができる。
また、上方向に突出する凸部63によって多孔質部64の体積を大きくしているので、水平方向においてはスプレッドシート61及び多孔質部64を大きくする必要がない。これにより、水平方向において、スプレッドシート61及び多孔質部64の大きさの増大を抑制することができる。したがって、冷却装置1の水平方向の大きさの増大を抑制しつつ、冷却性能を向上させることができる。
According to this embodiment, the following effects are exhibited.
In this embodiment, the
Further, since the volume of the
〔第4実施形態〕
次に、本開示の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、スプレッドシートの材料が第3実施形態と異なっている。また、スプレッドシート及び多孔質部の形状が第3実施形態と異なっている。その他の点は第3実施形態と同様であるので、同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment of the present disclosure will be described.
In this embodiment, the material of the spreadsheet is different from that of the third embodiment. Further, the shapes of the spreadsheet and the porous portion are different from those of the third embodiment. Since other points are the same as those of the third embodiment, the same reference numerals are given to the same configurations, and detailed description thereof will be omitted.
本実施形態に係るスプレッドシートは、高熱伝導性材料であるグラフェンによって形成されている。本実施形態に用いられるグラフェンは、主たる熱伝導方向がZ軸方向及びX軸方向となっている(図7の矢印A8参照)。すなわち、Y軸方向の熱伝導性は、Z軸方向及びX軸方向よりも低い。 The spreadsheet according to this embodiment is formed of graphene, which is a highly thermally conductive material. The graphene used in this embodiment has main heat conduction directions in the Z-axis direction and the X-axis direction (see arrow A8 in FIG. 7). That is, the thermal conductivity in the Y-axis direction is lower than that in the Z-axis direction and the X-axis direction.
また、本実施形態に係るスプレッドシート及び多孔質部は、X軸方向の長さが、Y軸方向の長さよりも長く形成されている。また、スプレッドシート及び多孔質部のY軸方向の長さは、発熱体2のY軸方向の長さよりもわずかに長い程度とされている。
Further, the spreadsheet and the porous portion according to the present embodiment are formed so that the length in the X-axis direction is longer than the length in the Y-axis direction. Further, the length of the spreadsheet and the porous portion in the Y-axis direction is set to be slightly longer than the length of the
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、グラフェンによって形成されているスプレッドシートを介して発熱体2の熱が多孔質部へ伝達される。グラフェンは、熱伝導性が高い材料であるので、好適に発熱体2の熱を多孔質部へ伝達することができる。
また、スプレッドシートに形成された凸部63の分だけ、一部の多孔質部の発熱体2から距離が長くなっている。しかしながら、スプレッドシートが、主たる熱伝導方向にZ軸方向が含まれるグラフェンによって形成されているので、好適に発熱体2の熱を多孔質部へ伝達することができる。したがって、冷却性能を向上させることができる。
According to this embodiment, the following effects are exhibited.
In this embodiment, the heat of the
Further, the distance from the
なお、本開示は上記各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本開示の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記各実施形態では、スプレッドシート及び多孔質部の形状が、平面視で長方形状である例について説明したが、スプレッドシート及び多孔質部の形状はこれに限定されない。例えば、平面視で正方形状であってもよい。
また、スプレッドシートに形成される凸部63の形状も、上記各実施形態で説明した形状に限定されない。
It should be noted that the present disclosure is not limited to the configuration of each of the above embodiments, and changes and improvements can be appropriately made without departing from the gist of the present disclosure. The form is also included in the scope of rights of this disclosure.
For example, in each of the above embodiments, the shape of the spreadsheet and the porous portion is rectangular in a plan view, but the shape of the spreadsheet and the porous portion is not limited to this. For example, it may be square in a plan view.
Further, the shape of the
以上説明した各実施形態に記載の冷却装置は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る冷却装置は、発熱体(2)を冷却する冷却装置(1)であって、液相の冷媒(3)を貯留する貯留部(10)と、前記発熱体の上方に設けられ、前記発熱体の熱が伝達される板状の多孔質部(30)と、を備え前記多孔質部の側面(30a)は、前記貯留部に貯留されている冷媒と接触し、前記多孔質部の上面(30b)の一部は、前記貯留部に貯留されている冷媒の液面(3a)から露出している。
The cooling device described in each of the above-described embodiments is grasped as follows, for example.
The cooling device according to one aspect of the present disclosure is a cooling device (1) for cooling the heating element (2), which is a storage unit (10) for storing the liquid phase refrigerant (3) and above the heating element. A plate-shaped porous portion (30) for transmitting the heat of the heating element, and a side surface (30a) of the porous portion come into contact with the refrigerant stored in the storage portion. A part of the upper surface (30b) of the porous portion is exposed from the liquid surface (3a) of the refrigerant stored in the storage portion.
上記構成では、貯留部に貯留されている冷媒と多孔質部の側面とが接触している。これにより、毛細管現象によって、貯留部に貯留されている冷媒が多孔質部の側面(側縁)から多孔質部に浸透する。これにより、多孔質部が冷媒を含浸した状態となる。換言すれば、多孔質部が有する多数の孔に冷媒が流入した状態となる。多孔質部には、発熱体からの熱が伝達されるので、発熱体から伝達された熱によって、多孔質部に浸透した冷媒が蒸発する。換言すれば、発熱体によって加熱された多孔質部と冷媒とが熱交換することで、冷媒が蒸発し、多孔質部が冷却される。これにより、発熱体を冷却することができる。また、多孔質部は、冷媒が蒸発して含浸する冷媒の量が低減すると、毛細管現象によって貯留部に貯留されている冷媒が、逐次多孔質部に浸透する。したがって、冷媒を多孔質部に供給する装置を用いることなく、継続的に発熱体を冷却することができる。 In the above configuration, the refrigerant stored in the storage portion and the side surface of the porous portion are in contact with each other. As a result, the refrigerant stored in the storage portion permeates into the porous portion from the side surface (side edge) of the porous portion due to the capillary phenomenon. As a result, the porous portion is in a state of being impregnated with the refrigerant. In other words, the refrigerant has flowed into a large number of pores of the porous portion. Since the heat from the heating element is transferred to the porous portion, the heat transferred from the heating element evaporates the refrigerant that has permeated the porous portion. In other words, the heat exchange between the porous portion heated by the heating element and the refrigerant causes the refrigerant to evaporate and cool the porous portion. Thereby, the heating element can be cooled. Further, in the porous portion, when the amount of the refrigerant impregnated by the evaporation of the refrigerant is reduced, the refrigerant stored in the storage portion due to the capillary phenomenon gradually permeates into the porous portion. Therefore, the heating element can be continuously cooled without using a device for supplying the refrigerant to the porous portion.
また、上記構成では、多孔質部と冷媒との熱交換を行っている。上述のように冷媒は、多孔質部が有する多数の孔に冷媒が流入した状態なので、例えば、冷媒と平板とが接触する場合と比較して、冷媒と多孔質部とが接触する面積が増大する。これにより、冷媒と熱交換をする熱交換面積を増大させることができる。したがって、冷却性能を向上させることができる。 Further, in the above configuration, heat exchange is performed between the porous portion and the refrigerant. As described above, since the refrigerant is in a state in which the refrigerant has flowed into a large number of holes of the porous portion, the area of contact between the refrigerant and the porous portion is increased as compared with the case where the refrigerant and the flat plate are in contact with each other, for example. do. As a result, the heat exchange area for heat exchange with the refrigerant can be increased. Therefore, the cooling performance can be improved.
また、上記構成では、多孔質部の上面は、貯留部に貯留されている冷媒の液面から露出している。換言すれば、多孔質部の上面は、貯留部に貯留されている冷媒の液面と同一の高さまたは液面よりも上方に位置している。すなわち、多孔質部の上方には、液相の冷媒が存在していない。多孔質部で蒸発した冷媒は、多孔質部の上面から多孔質部の外部へ流出し、該上面から上方に向かう。したがって、多孔質部で蒸発した気相の冷媒と、液相の冷媒とが干渉しない。よって、好適に冷媒を蒸発させることができるので、冷却性能を向上させることができる。 Further, in the above configuration, the upper surface of the porous portion is exposed from the liquid surface of the refrigerant stored in the storage portion. In other words, the upper surface of the porous portion is located at the same height as the liquid level of the refrigerant stored in the storage portion or above the liquid level. That is, there is no liquid phase refrigerant above the porous portion. The refrigerant evaporated in the porous portion flows out from the upper surface of the porous portion to the outside of the porous portion, and goes upward from the upper surface. Therefore, the gas phase refrigerant evaporated in the porous portion and the liquid phase refrigerant do not interfere with each other. Therefore, since the refrigerant can be suitably evaporated, the cooling performance can be improved.
また、上記構成では、多孔質部と冷媒とで熱交換を行っているので、冷媒との接触面積を増大させることができる。これにより、冷媒と熱交換をする熱交換面積を増大させることができるので、冷却性能を向上させることができる。
なお、多孔質部は、板面が水平面と完全に一致するように配置されていなくてもよく、板面が鉛直方向と交差する面となるように配置されていればよい。
Further, in the above configuration, since heat exchange is performed between the porous portion and the refrigerant, the contact area with the refrigerant can be increased. As a result, the heat exchange area for heat exchange with the refrigerant can be increased, so that the cooling performance can be improved.
The porous portion does not have to be arranged so that the plate surface completely coincides with the horizontal plane, and may be arranged so that the plate surface intersects the vertical direction.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記発熱体と前記多孔質部との間に設けられ、前記発熱体の熱を前記多孔質部へ伝達する伝達部(20)を備え、前記伝達部は、前記多孔質部よりも熱伝導率が高い。 Further, the cooling device according to one aspect of the present disclosure is provided between the heating element and the porous portion, and includes a transmission unit (20) for transferring the heat of the heating element to the porous portion. The transfer portion has a higher thermal conductivity than the porous portion.
上記構成では、多孔質部よりも熱伝導率が高い伝達部を介して発熱体の熱が多孔質部へ伝達される。これにより、好適に発熱体の熱を多孔質部へ伝達することができる。 In the above configuration, the heat of the heating element is transferred to the porous portion through the transfer portion having a higher thermal conductivity than the porous portion. Thereby, the heat of the heating element can be suitably transferred to the porous portion.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記伝達部は、前記伝達部の主たる熱伝導方向が上下方向(Z軸方向)となるように形成されている。 Further, in the cooling device according to one aspect of the present disclosure, the transmission unit is formed so that the main heat conduction direction of the transmission unit is the vertical direction (Z-axis direction).
また、上記構成では、多孔質部は発熱体の上方に設けられている。また、多孔質部と発熱体との間に設けられる伝達部が、主たる熱伝導方向が上下方向であるグラフェンによって形成されている。これにより、伝達部によってより好適に発熱体の熱を多孔質部に伝達することができる。したがって、冷却性能を向上させることができる。
なお、「主たる熱伝導方向」とは、熱伝導性が高い方向を意味する。
Further, in the above configuration, the porous portion is provided above the heating element. Further, the transmission portion provided between the porous portion and the heating element is formed of graphene whose main heat conduction direction is the vertical direction. As a result, the heat of the heating element can be more preferably transferred to the porous portion by the transmission portion. Therefore, the cooling performance can be improved.
The "main heat conduction direction" means a direction in which heat conductivity is high.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記伝達部は、グラフェンを含んで形成されている。 Further, in the cooling device according to one aspect of the present disclosure, the transmission portion is formed including graphene.
上記構成では、グラフェンによって形成されている伝達部を介して発熱体の熱が多孔質部へ伝達される。グラフェンは、熱伝導性が高い材料であるので、好適に発熱体の熱を多孔質部へ伝達することができる。 In the above configuration, the heat of the heating element is transferred to the porous portion through the transmission portion formed of graphene. Since graphene is a material having high thermal conductivity, the heat of the heating element can be suitably transferred to the porous portion.
なお、一般的にグラフェンは、第1方向、第1方向と直交する第2方向、第1方向及び第2方向と直交する第3方向の3つの方向のうち、2つの方向に沿う方向において特に熱伝導性が高い。グラフェンにおける「主たる熱伝導方向」とは、グラフェンにおける熱伝導性が高い方向を意味する。 In general, graphene is particularly contained in a direction along two of the three directions of the first direction, the second direction orthogonal to the first direction, the first direction, and the third direction orthogonal to the second direction. High thermal conductivity. The "main heat conduction direction" in graphene means the direction in which the heat conductivity in graphene is high.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記伝達部は、主たる熱伝導方向に前記上下方向と交差する第1水平方向(X軸方向)が含まれるグラフェンによって形成され、前記第1水平方向の長さが、前記上下方向及び前記第1水平方向の両方向と交差する第2水平方向(Y軸方向)の長さよりも長い。 Further, in the cooling device according to one aspect of the present disclosure, the transmission portion is formed of a graphene including a first horizontal direction (X-axis direction) that intersects the vertical direction in the main heat conduction direction, and the first horizontal direction is provided. The length in the direction is longer than the length in the second horizontal direction (Y-axis direction) that intersects both the vertical direction and the first horizontal direction.
上記構成では、伝達部が、主たる熱伝導方向に、第1水平方向が含まれているグラフェンによって形成されている。すなわち、伝達部は、上下方向及び第1水平方向において熱伝導性が高く、第2水平方向において熱伝導性が他の方向のよりも低い。上記構成では、伝達部の第1水平方向の長さが、伝達部の第2水平方向の長さよりも長い。すなわち、伝達部は、熱伝導性が高い方向において長く、熱伝導性が低い方向において短い。これにより、発熱体の熱が、伝達部の全体に伝わり易くすることができる。特に、伝達部の第1水平方向の端部まで、好適に熱を伝達することができる。したがって、伝達部によって、発熱体の熱を多孔質部へ伝達し易くすることができる。 In the above configuration, the transfer portion is formed of graphene, which includes a first horizontal direction in the main heat conduction direction. That is, the transmission portion has high thermal conductivity in the vertical direction and the first horizontal direction, and has lower thermal conductivity in the second horizontal direction than in the other directions. In the above configuration, the length of the transmission unit in the first horizontal direction is longer than the length of the transmission unit in the second horizontal direction. That is, the transmission portion is long in the direction of high thermal conductivity and short in the direction of low thermal conductivity. As a result, the heat of the heating element can be easily transferred to the entire transmission unit. In particular, heat can be suitably transferred to the first horizontal end of the transfer portion. Therefore, the transfer unit can easily transfer the heat of the heating element to the porous portion.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記伝達部は、上面から上方へ突出する凸部(63)を有し、前記多孔質部は、前記凸部の上面に沿って設けられている。 Further, in the cooling device according to one aspect of the present disclosure, the transmission portion has a convex portion (63) protruding upward from the upper surface, and the porous portion is provided along the upper surface of the convex portion. There is.
上記構成では、伝達部が上面から上方へ突出する凸部を有している。これにより、伝達部の上面が平面の場合と比較して、伝達部の上面の表面積を広くすることができる。また、上記構成では、伝達部の上面に沿って多孔質部が設けられている。伝達部の上面の表面積が広いことから、多孔質部を設ける面積も大きくなる。換言すれば、多孔質部の体積が大きくなる。これにより、多孔質部と冷媒とが接触する面積を増大させることができる。したがって、多孔質部が、より多くの冷媒と熱交換することができる。よって、冷却性能を向上させることができる。 In the above configuration, the transmission portion has a convex portion protruding upward from the upper surface. As a result, the surface area of the upper surface of the transmission portion can be increased as compared with the case where the upper surface of the transmission portion is flat. Further, in the above configuration, a porous portion is provided along the upper surface of the transmission portion. Since the surface area of the upper surface of the transmission portion is large, the area where the porous portion is provided is also large. In other words, the volume of the porous portion increases. As a result, the area of contact between the porous portion and the refrigerant can be increased. Therefore, the porous portion can exchange heat with more refrigerant. Therefore, the cooling performance can be improved.
また、上方向に突出する凸部によって多孔質部の体積を大きくしているので、水平方向においては伝達部及び多孔質部を大きくする必要がない。これにより、水平方向において、伝達部及び多孔部の大きさの増大を抑制することができる。したがって、冷却装置の水平方向の大きさの増大を抑制しつつ、冷却性能を向上させることができる。
なお、多孔質部の厚さは、一定であってもよい。
Further, since the volume of the porous portion is increased by the convex portion protruding upward, it is not necessary to increase the transmission portion and the porous portion in the horizontal direction. As a result, it is possible to suppress an increase in the size of the transmission portion and the porous portion in the horizontal direction. Therefore, it is possible to improve the cooling performance while suppressing an increase in the size of the cooling device in the horizontal direction.
The thickness of the porous portion may be constant.
また、本開示の一態様に係る冷却装置は、前記多孔質部の上方に設けられ、蒸発した冷媒を冷却する冷却部(40)を備え、前記冷却部は、水平方向の端部に向けて下方へ傾斜しており、前記貯留部は、水平方向の側方を規定する側壁部(12)を有し、前記多孔質部は、前記側壁部から離間して設けられていて、前記冷却部の前記端部は、前記側壁部と接続されている。 Further, the cooling device according to one aspect of the present disclosure is provided above the porous portion and includes a cooling portion (40) for cooling the evaporated refrigerant, and the cooling portion is directed toward an end portion in the horizontal direction. The storage portion is inclined downward, has a side wall portion (12) that defines a side in the horizontal direction, and the porous portion is provided apart from the side wall portion, and the cooling portion. The end of the is connected to the side wall.
上記構成では、多孔質部で蒸発した冷媒が上昇し冷却部へ到達する。冷却部に到達した冷媒は、冷却部で冷却され凝縮する。冷却された冷媒は、下方に位置する端部へ向かって流通する。冷却部の端部へ到達した冷媒は、端部から貯留部の側壁部へと移動する。側壁部へ移動した冷媒は、側壁部を伝い下方へ移動し、貯留部へ戻される。このようにして、ポンプ等を用いることなく、冷媒を循環させることができる。したがって、部品点数を低減し、冷却装置を小型化することができる。 In the above configuration, the refrigerant evaporated in the porous portion rises and reaches the cooling portion. The refrigerant that has reached the cooling section is cooled and condensed in the cooling section. The cooled refrigerant flows toward the lower end. The refrigerant that has reached the end of the cooling unit moves from the end to the side wall of the storage unit. The refrigerant that has moved to the side wall portion moves downward along the side wall portion and is returned to the storage portion. In this way, the refrigerant can be circulated without using a pump or the like. Therefore, the number of parts can be reduced and the cooling device can be miniaturized.
また、上記構成では、冷却部で凝縮した冷媒を側壁部へ移動させ、側壁部を介して貯留部へ戻している。これにより、多孔質部で蒸発した気相の冷媒と、冷却部で凝縮され貯留部へ戻される液相の冷媒とが干渉し難い。よって、好適に冷媒を蒸発させることができるので、冷却性能を向上させることができる。 Further, in the above configuration, the refrigerant condensed in the cooling portion is moved to the side wall portion and returned to the storage portion via the side wall portion. As a result, the gas phase refrigerant evaporated in the porous portion and the liquid phase refrigerant condensed in the cooling portion and returned to the storage portion are less likely to interfere with each other. Therefore, since the refrigerant can be suitably evaporated, the cooling performance can be improved.
1 :冷却装置
2 :発熱体
3 :冷媒
3a :液面
10 :貯留部
11 :底面部
12 :側壁部
12a :内面
20 :スプレッドシート(伝達部)
30 :多孔質部
30a :側面
30b :上面
31 :流路
40 :冷却部
41 :傾斜部
51 :スプレッドシート
52 :多孔質部
61 :スプレッドシート
62 :平板部
63 :凸部
63a :傾斜面
64 :多孔質部
S :閉空間
1: Cooling device 2: Heating element 3:
30:
Claims (7)
液相の冷媒を貯留する貯留部と、
前記発熱体の上方に設けられ、前記発熱体の熱が伝達される板状の多孔質部と、を備え、
前記多孔質部の側面は、前記貯留部に貯留されている冷媒と接触し、
前記多孔質部の上面の一部は、前記貯留部に貯留されている冷媒の液面から露出している冷却装置。 A cooling device that cools the heating element.
A storage unit that stores the liquid phase refrigerant and
It is provided above the heating element and includes a plate-shaped porous portion through which the heat of the heating element is transferred.
The side surface of the porous portion comes into contact with the refrigerant stored in the reservoir, and is brought into contact with the refrigerant.
A cooling device in which a part of the upper surface of the porous portion is exposed from the liquid surface of the refrigerant stored in the storage portion.
前記伝達部は、前記多孔質部よりも熱伝導率が高い請求項1に記載の冷却装置。 It is provided between the heating element and the porous portion, and includes a transmission portion that transfers the heat of the heating element to the porous portion.
The cooling device according to claim 1, wherein the transmission portion has a higher thermal conductivity than the porous portion.
前記多孔質部は、前記凸部の上面に沿って設けられている請求項2から請求項5のいずれかに記載の冷却装置。 The transmission portion has a convex portion that protrudes upward from the upper surface.
The cooling device according to any one of claims 2 to 5, wherein the porous portion is provided along the upper surface of the convex portion.
前記冷却部は、水平方向の端部に向けて下方へ傾斜しており、
前記貯留部は、水平方向の側方を規定する側壁部を有し、
前記多孔質部は、前記側壁部から離間して設けられていて、
前記冷却部の前記端部は、前記側壁部と接続されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の冷却装置。
A cooling unit provided above the porous portion to cool the evaporated refrigerant is provided.
The cooling section is inclined downward toward the horizontal end.
The reservoir has a side wall that defines the sides in the horizontal direction.
The porous portion is provided so as to be separated from the side wall portion.
The cooling device according to any one of claims 1 to 6, wherein the end portion of the cooling portion is connected to the side wall portion.
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