JP2021133775A - 自動操舵制御装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することが可能な自動操舵制御装置および車両を提供する。【解決手段】自動操舵制御装置は、入力された指令値に基づいてステアリングホイールに操舵トルクを付与するモータを有するパワーステアリング用の自動操舵制御装置であって、取得された目標操舵角とステアリングホイールの実際の操舵角との偏差に基づいて、予め定められた制御対象としての物理量の目標値を示す目標物理量を算出するメジャーループと、物理量の測定値および物理量の推定値の少なくとも一つと算出された目標物理量との偏差に基づいて指令値を算出する1つ以上のマイナーループと、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、自動操舵制御装置および車両に関する。
例えば、商用車においては、重量の重い車体の操舵角を制御するため、パワーステアリングのモータトルクを減速機で増幅する必要がある。商用車用のパワーステアリングは、モータトルクを減速機で増幅し、ステアリングホイールの操舵角と転舵輪の角度とを変化させる。
例えば、特許文献1には、車両を目標車線に維持するため、車載カメラ(画像)や距離センサなどの信号に基づいて目標操舵角を生成し、目標操舵角をパワーステアリングに提示する自動運転システムが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、目標操舵角と操舵角検出部が検出した実際の操舵角との偏差からフィードバック補償器にてモータトルクの指令値を算出し、実際の操舵角を目標操舵角に収束させることが可能な自動運転システムが開示されている。
国際公開第2014/136515号 特開2015−223875号公報
図1は、ステアリングホイールの回転速度とステアリングホイールに生じる摩擦トルク損との関係を示す図である。図1の横軸にステアリングホイールの回転速度(rad/sec)を示し、縦軸に摩擦トルク損(N・m)を示す。
特許文献2に記載される単一のフィードバック補償器のみでの操舵角制御では、例えば、減速機の摩擦特性や車両から発生する外乱(例えば、路面からの外乱トルク、モデルと実物との誤差、横加速度)等に対するロバスト性が低い。例えば、クーロン摩擦や粘性摩擦に起因して、図1に示すように、ステアリングホイールの回転速度に対して摩擦トルク損が発生する。これにより、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することが困難となる。
目標操舵角と実際の操舵角との偏差があると、車両が目標車線に維持されない場合がある。また、車両が目標車線に近づいたり、離れたりするフラツキが発生する場合がある。これにより、自動運転時の乗り心地が悪化するおそれがある。また、特に、商用車では、重量が重いため、偏差による乗り心地の悪化が顕著になる場合がある。
本開示の目的は、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することが可能な自動操舵制御装置および車両を提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における自動操舵制御装置は、
入力された指令値に基づいてステアリングホイールに操舵トルクを付与するモータを有するパワーステアリング用の自動操舵制御装置であって、
取得された目標操舵角と前記ステアリングホイールの実際の操舵角との偏差に基づいて、予め定められた制御対象としての物理量の目標値を示す目標物理量を算出するメジャーループと、
前記物理量の測定値および前記物理量の推定値の少なくとも一つと前記算出された前記目標物理量との偏差に基づいて前記指令値を算出する1つ以上のマイナーループと、
を備える。
本開示における車両は、
上記の自動操舵制御装置を備える。
本開示によれば、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することができる。
図1は、ステアリングホイールの回転速度とステアリングホイールに生じる摩擦トルク損との関係を示す図である。 図2は、本開示の一実施の形態に係るパワーステアリングを備えた車両の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、本実施の形態に係るパワーステアリング等の構成を示す機能ブロック図である。 図4は、本実施の形態に係るパワーステアリングの構成を概略的に示す図である。 図5は、本実施の形態に係るパワーステアリング側のECUの構成を示す機能ブロック図である。 図6は、目標操舵角、従来の制御での操舵角、および、本手法での操舵角を座標上 図7は、本実施の形態の変形例1に係るパワーステアリング側のECUの構成を示す機能ブロック図である。 図8は、本実施の形態の変形例2に係るパワーステアリング側のECUの構成を示す機能ブロック図である。 図9は、本実施の形態の変形例3に係るパワーステアリング側のECUの構成を示す機能ブロック図である。 図10は、本実施の形態の変形例4に係るパワーステアリング側のECUの構成を示す機能ブロック図である。に表した図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本開示の一実施の形態に係るパワーステアリング20を備えた車両1の構成を示す機能ブロック図である。図3は、パワーステアリング20等の構成を示す機能ブロック図である。
図2および図3に示すように、車両1は、ステアリングホイール12、リンク機構15と、操舵輪16と、パワーステアリング20と、車載センサ30と、自動操舵制御装置40と、を備える。
ステアリングホイール12は、ステアリングコラム13、ステアリングシャフト14、パワーステアリング20およびリンク機構15を介して操舵輪16に接続されている。
パワーステアリング20は、図3および図4に示すように、電動モータ22と、減速機24と、油圧ユニット26と、を有する。電動モータ22は、上述する自動運転システムに適用するために設けられた操舵アクチュエータであって、自動操舵制御装置40からの制御信号(モータ指令値)に基づいて制御される。
油圧ユニット26は、油圧ポンプ(不図示)で加圧された作動油が供給されるシリンダー(不図示)と、作動油の圧力により直線運動するピストン(不図示)と、ピストンの直線運動を回転運動に変換し、回転運動をステアリングシャフト14に伝達するセクタシャフト(不図示)とを有する。
図4は、パワーステアリング20の構成を概略的に示す図である。図4に示すように、減速機24は、ウォーム24aとウォームホイール24bとを有する。ウォーム24aは、電動モータ22の出力軸に固定される。ウォームホイール24bは、ウォーム24aと噛み合う。ウォームホイール24bは、ステアリングコラム13と同軸に配置される。減速機24は、減速比に応じてモータトルクを増幅させる。
ウォームホイール24bの回転軸とステアリングコラム13とは第1トーションバー17により連結される。ウォームホイール24bの回転軸とステアリングシャフト14とは第2トーションバー18により連結される。
車載センサ30は、例えば、トルクセンサ32,32aおよび回転角センサ34を有する。
トルクセンサ32は、第1トーションバー17の捩れによって生じる回転トルクT1を検出する。
トルクセンサ32aは、第2トーションバー18の捩れによって生じる回転トルクT2を検出する。
回転角センサ34は、電動モータ22のロータの回転角を検出し、検出結果に基づいてステアリングホイール12の実際の操舵角θrを算出する。なお、例えば、実際の操舵角θrは舵角センサにより測定されてもよい。舵角センサは、例えば、検知ギヤと、検知ギヤに内蔵された磁石と、磁石の回転を検知する磁気抵抗素子とを備え、ステアリングホイール12の基準となる回転位置を予め設定しておき、検知ギヤが回転することで生じる磁気変化に基づいて、予め設定した固定の基準位置からの実際の操舵角θr(回転角)及び回転方向(操舵方向)を検出する。
図3に示すように、自動操舵制御装置40は、車両1側のECU40A(Electronic control Unit)およびパワーステアリング20側のECU40Bを備える。
車両1側のECU40Aは、目標操舵角演算部41を有する。目標操舵角演算部41は、車両1を目標車線に維持するため、車載カメラ19(図2を参照)や距離センサなどの信号に基づいて目標操舵角を生成し、目標操舵角をパワーステアリング20側のECU40Bに出力する。取得部53は、車載カメラ19や距離センサなどの信号を取得する。
図3に示すように、パワーステアリング20側のECU40Bは、モータ指令値演算部42、dq軸電流指令値演算部43および電力変換器指令値演算部44を有する。
モータ指令値演算部42は、目標操舵角等に基づいてモータ指令値を演算する。
dq軸電流指令値演算部43は、モータ指令値に従って、電動モータ22の電流値を直交したd軸電流と、q軸電流に分離する。電力変換器指令値演算部44は、電力変換器に必要な電圧を要求する指令値を演算する。電力変換器は、電動モータ22に電力を供給する。
図5は、パワーステアリング20側のECU40Bの構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、ECU40Bは、加減算部45,46、角度フィードバック補償器47、速度フィードバック補償器48、および、微分器49を有する。なお、本実施の形態においては、加減算部45および角度フィードバック補償器47によってメジャーループ51が形成される。また、加減算部46、速度フィードバック補償器48、および、微分器49によってマイナーループ52Aが形成される。
加減算部45は、回転角センサ34から入力された実際の操舵角θrと車両1側のECU40Aから入力された目標操舵角θpとの偏差(θp−θr)を算出し、算出した偏差を角度フィードバック補償器47に出力する。
角度フィードバック補償器47は、加減算部45により算出された偏差(θp−θr)に基づいて目標操舵角速度ωp(本開示の「目標物理量」に対応する)を加減算部46に出力する。角度フィードバック補償器47は、例えば、比例器および積分器を有するPI制御器である。
微分器49は、回転角センサ34から入力された実際の操舵角θrを時間で微分することで、実際の操舵角速度ωr(本開示の「物理量の推定値」)を算出し、算出した実際の操舵角速度ωrを加減算部46に出力する。
加減算部46は、角度フィードバック補償器47により算出された目標操舵角速度ωpと微分器49により算出された実施の操舵角速度ωrとの偏差(ωp−ωr)を算出し、算出した偏差を速度フィードバック補償器48に出力する。
速度フィードバック補償器48は、偏差(ωp−ωr)に基づいてモータ指令値upを算出し、算出したモータ指令値upをパワーステアリング20に出力する。なお、パワーステアリング20には、路面から操舵輪16へ発生するトルク(セルフアライニングトルク)が入力される。
次に、ECU40Bの動作について図6を参照して説明する。図6は、目標操舵角、従来の制御での操舵角、および、本実施の形態の手法(以下、本手法)での操舵角のそれぞれを座標上に表した図である。図6の横軸に時間(sec)を示し、縦軸に角度(deg)を示す。ここで、従来の制御は、メジャーループ51(単一のフィードバック補償器)のみでの制御である。
従来の制御においては、例えば、減速機24の摩擦特性や車両から発生する外乱等に対するロバスト性が低いため、例えば、外乱による操舵角と目標操舵角の偏差が発生してからモータ指令値が修正される。これにより、図6に点線で示すように、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することが困難となる。その結果、車両を目標車線に維持することが困難となり、運転者の意思通りに車両が走行しないため、又は、車両がふらつくため、乗り心地が悪化するおそれがある。
これに対し、本手法においては、マイナーループ52A内の速度フィードバック補償器48による外乱への応答性が向上するため、操舵角制御の精度を向上することができる。これにより、図6に一点鎖線で示すように、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することができる。その結果、乗り心地が悪化するおそれがない。
上記実施の形態にかかるパワーステアリング20は、入力されたモータ指令値に基づいてステアリングホイール12に操舵トルクを付与する電動モータ22を有するパワーステアリング用の自動操舵制御装置40であって、取得された目標操舵角θpとステアリングホイール12の実際の操舵角θrとの偏差に基づいて、目標操舵角速度ωpを算出するメジャーループ51と、推定又は測定された実際の操舵角速度ωrと算出された目標操舵角速度ωpとの偏差に基づいてモータ指令値を算出するマイナーループ52Aと、を備える。
マイナーループ52Aの速度フィードバック補償器48を備えることにより、外乱への応答性を向上することが可能となる。その結果、目標操舵角θpと実際の操舵角θrとの偏差を低減することができる。これにより、操舵角制御の精度を向上することができるため、車両を目標車線に維持することが容易となり、運転者の意思通りに車両が走行し、車両がふらつかないため、特に、重量が重い商用車であっても、自動運転時の乗り心地が悪化するおそれがない。
上記実施の形態では、ステアリングホイール12の実際の操舵角θpを微分することで、実際の操舵角速度ωp(物理量の推定値)を算出したが、センサ(不図示)によって実際の操舵角速度ωpを測定してもよい。
<変形例1>
次に、各種の変形例について図7から図10を参照して説明する。各種の変形例の説明においては、上記実施の形態と異なる構成を主に説明し、同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図7は、本実施の形態の変形例1に係るパワーステアリング20側のECU40Bの構成を示す機能ブロック図である。
上記実施の形態におけるECU40Bでは、図5に示すように、マイナーループ52Aは、加減算部46、速度フィードバック補償器48、および、微分器49によって形成される。微分器49は、実際の操舵角θrに基づいて実際の操舵角速度ωrを算出する。速度フィードバック補償器48、実際の操舵角速度ωrと目標操舵角速度ωpとに基づいて、モータ指令値を算出する。これにより、操舵角制御の精度は、実際の操舵角θrの推定値(又は測定値)の精度に影響される。
これに対し、変形例1におけるECU40Bでは、図7に示すように、マイナーループ52Bは、加減算部61,62、第1トーションバー17のばね係数kt1(図4を参照)の伝達関数項63、および、トルクフィードバック補償器64によって形成される。
変形例1では、伝達関数項63は、パワーステアリング20から入力された実際の操舵角θrおよびばね係数kt1に基づいて、第1トーションバー17に生じるトルクTkを算出し、加減算部62に出力する。
加減算部62は、トルクセンサ32から入力される回転トルクT1、および、算出されたトルクTkに基づいて、実際の駆動トルク(T1+Tk)を算出し、算出した実際の駆動トルク(T1+Tk)を加減算部61に出力する。実際の駆動トルク(T1+Tk)は、本開示における「制御対象としての物理量の推定値」に対応する。
角度フィードバック補償器47は、加減算部45により算出された偏差(θp−θr)に基づいて、目標ステアリングホイール駆動トルクTpを算出し、加減算部61に出力する。
加減算部61は、角度フィードバック補償器47により算出された目標ステアリングホイール駆動トルクTpと、実際の駆動トルク(T1+Tk)との偏差を算出し、算出した偏差をトルクフィードバック補償器64に出力する。
トルクフィードバック補償器64は、加減算部61により算出された偏差に基づいてモータ指令値upを算出し、算出したモータ指令値upをパワーステアリング20に出力する。
上記変形例1にかかるパワーステアリング20は、加減算部61,62、第1トーションバー17のばね係数kt1の伝達関数項63、および、トルクフィードバック補償器64によってマイナーループ52Bが形成される。マイナーループ52Bのトルクフィードバック補償器64によって、外乱への応答性を向上することが可能となる。その結果、目標操舵角θpと実際の操舵角θrとの偏差を低減することが可能となる。また、変形例1にかかる操舵角制御は、実際の駆動トルク(T1+Tk)に基づいて行われるため、操舵角制御の精度は、実際の操舵角θrの推定値(測定値)の精度に影響され難くなる。
<変形例2>
次に、変形例2について図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態の変形例2に係るパワーステアリング20側のECU40Bの構成を示す機能ブロック図である。
変形例1におけるECU40Bでは、図7に示すように、加減算部62は、トルクセンサ32から入力される回転トルクT1、および、算出されたトルクTkに基づいて、実際の駆動トルク(T1+Tk)を算出し、算出した実際の駆動トルク(T1+Tk)を加減算部61に出力する。加減算部61は、目標ステアリングホイール駆動トルクTpと実際の駆動トルク(T1+Tk)との偏差を算出する。
これに対し、変形例2におけるECU40Bでは、トルクフィードバック補償器64によってマイナーループ52cが形成される。加減算部65がトルクセンサ32から入力される回転トルクTrと、角度フィードバック補償器47により算出された目標ステアリングホイール駆動トルクTpとの偏差を算出し、算出した偏差をトルクフィードバック補償器64に出力する。なお、変形例2にかかるECU40Bは、変形例1と同様の効果を奏する。
<変形例3>
次に、変形例3について図9を参照して説明する。図9は、本実施の形態の変形例3に係るパワーステアリング20側のECU40Bの構成を示す機能ブロック図である。
変形例3におけるECU40Bは、変形例1におけるECU40Bにおいて、角度フィードフォワード補償器66を追加したものである。角度フィードフォワード補償器66は、角度フィードバック補償器47に対し並列に接続される。
変形例3におけるECU40Bでは、角度フィードフォワード補償器66を設けることにより、ECU40Bの制御システムにおいて、目標操舵角に対する実際の操舵角の応答速度を早くすることが可能となる。
<変形例4>
次に、変形例4について図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態の変形例4に係るパワーステアリング20側のECU40Bの構成を示す機能ブロック図である。
変形例4におけるECU40Bでは、2つのマイナーループを有している。第1のマイナーループは、加減算部46、微分器49および速度フィードバック補償器48(以上、本実施の形態に係るマイナーループ52Aに対応する)によって形成される。第2のマイナーループ52は、加減算部61,62、伝達関数項63、および、トルクフィードバック補償器64(以上、変形例1に係るマイナーループ52Bに対応する)によって形成される。
変形例4におけるECU40Bは、2つのマイナーループ52A,52Bを有することにより、外乱への応答性がさらに向上する。その結果、目標操舵角θpと実際の操舵角θrとの偏差をさらに低減することが可能となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施の形態および各変形例では、マイナーループは、物理量の測定値または物理量の推定値としての操舵角速度(又は駆動トルク)と目標操舵角速度(又は目標ステアリングホイール駆動トルク)との偏差に基づいて指令値を算出する。しかし、本開示はこれに限らず、例えば、マイナーループは、物理量の測定値または物理量の推定値としての操舵角加速度と目標操舵角加速度との偏差に基づいて指令値を算出してもよい(操舵角加速度のマイナーループ)。また、上記実施の形態および各変形例におけるマイナーループと操舵角加速度のマイナーループとを組み合わせてもよい。
また、上記実施の形態では、アシスト力を発生する機構としての油圧ユニット26を示したが、アシスト機構としては、油圧ユニット26以外の機構であってもよい。
また、上記実施の形態において、本開示は、ステアリングホイール12が、ステアリングコラム13、ステアリングシャフト14、パワーステアリング20およびリンク機構15を介して操舵輪16に機械的に接続される車両1に適用したが、これに限らず、例えば、ステアリングホイール12と操舵輪16とが機械的に接続されない車両にも適用可能である。
本開示は、目標操舵角と実際の操舵角との偏差を低減することが要求されるパワーステアリングを備えた車両に好適に利用される。
1 車両
12 ステアリングホイール
13 ステアリングコラム
14 ステアリングシャフト
15 リンク機構
16 操舵輪
17 第1トーションバー
18 第2トーションバー
19 車載カメラ
20 パワーステアリング
22 電動モータ
24 減速機
24a ウォーム
24b ウォームホイール
26 油圧ユニット
30 車載センサ
32,32a トルクセンサ
34 回転角センサ
40 自動操舵制御装置
40A,40B ECU
41 目標操舵角演算部
42 モータ指令値演算部
43 dq軸電流指令値演算部
44 電力変換器指令値演算部
45,46,61,62,65 加減算部
47 角度フィードバック補償器
48 速度フィードバック補償器
49 微分器
51 メジャーループ
52A,52B,52C マイナーループ
53 取得部
63 伝達関数項
64 トルクフィードバック補償器
66 角度フィードフォワード補償器

Claims (5)

  1. 入力された指令値に基づいてステアリングホイールに操舵トルクを付与するモータを有するパワーステアリング用の自動操舵制御装置であって、
    取得された目標操舵角と前記ステアリングホイールの実際の操舵角との偏差に基づいて、予め定められた制御対象としての物理量の目標値を示す目標物理量を算出するメジャーループと、
    前記物理量の測定値および前記物理量の推定値の少なくとも一つと前記算出された前記目標物理量との偏差に基づいて前記指令値を算出する1つ以上のマイナーループと、
    を備える、
    自動操舵制御装置。
  2. 前記マイナーループは、前記算出された目標物理量である前記ステアリングホイールの目標操舵角速度と前記物理量の測定値または前記物理量の推定値である前記ステアリングホイールの操舵角速度との偏差に基づいて前記指令値を算出する、
    請求項1に記載の自動操舵制御装置。
  3. 前記マイナーループは、前記算出された目標物理量である前記ステアリングホイールの目標駆動トルクと前記物理量の測定値または前記物理量の推定値である前記ステアリングホイールの駆動トルクに基づいて前記指令値を算出する、
    請求項1または2に記載の自動操舵制御装置。
  4. 前記マイナーループは、前記算出された目標物理量である前記ステアリングホイールの目標駆動トルクとトルクセンサの検出値に基づいて前記指令値を算出する、
    請求項1または2に記載の自動操舵制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の自動操舵制御装置を備える、車両。
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